JP6617197B2 - 超電導クロスバースイッチシステム - Google Patents

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Description

本発明は、一般に超電導回路に関し、より詳細には、超電導クロスバースイッチシステムに関する。
従来のマイクロ波機械式、電気機械式、および電子式スイッチは、互換性のない製造プロセスおよび高い電力損失のために、超電導電子回路のオンチップ集積化および超電導電子回路の極低温動作に適合し得ない。同様に、可変電圧コンデンサ(すなわちバラクタ)等の能動部品、機械式ドライバ、または強誘電体およびフェライト材料の使用によって一般的に実現される調整可能なフィルタは、単一磁束量子(SFQ:single flux quantum)技術で生成可能な信号レベルによって容易に制御することができず、多くは極低温では動作しない。高温超電導体と低温超電導体の両方を使用して、固定および可変の両方の超電導マイクロ波フィルタが以前に実現されていたが、そのスイッチング用途での使用は、高い反射損失、使用可能な帯域幅の制限、および不十分な帯域外のオフ状態の分離が生じていた。
デジタル信号およびマイクロ波信号の両方用の半導体クロスバースイッチは、スイッチマトリクス、トランシーバ、およびテストシステムおよび通信システムなどの再構成可能な信号ルーティングアプリケーションにおいて広く使用されている。クロスバースイッチは、第1の設定(「バー状態(Bar state)」と呼称される)において第1の入力ポートが第1の出力ポートに接続され、第2の入力ポートが第2の出力ポートに接続され、第2の設定(「クロス状態(Cross state)」と呼称される)では、第1の入力ポートが第2の出力ポートに接続され、第2の入力ポートが第1の出力ポートに接続される4ポートデバイスである。しかしながら、従来のクロスバースイッチは、一般に極低温超低電力消費用途には適合せず、一般に、SFQ制御技術と両立しない数ボルト程度の電圧制御信号を必要とする。
一例では、超電導クロスバースイッチシステムが提供される。システムは、第1の可変インダクタンス結合要素を介して第1の出力ポートに、かつ第3の可変インダクタンス結合要素を介して第2の出力ポートに結合された第1の入力ポートと、第2の可変インダクタンス結合要素を介して第1の出力ポートに、かつ第4の可変インダクタンス結合要素を介して第2の出力ポートに結合された第1の入力ポートと含む。システムは、可変インダクタンス結合要素を対向するインダクタンス状態間で変化させることによって、バー状態とクロス状態との間のクロスバースイッチの設定を制御するように構成されたスイッチコントローラをさらに備える。これにより、バー状態における第1の入力ポート対第1の出力ポートおよび第2の入力ポート対第2の出力ポートと、クロス状態における第1の出力ポート対第1の入力ポートおよび第2の入力ポート対第1の出力ポートとの間の信号の選択的なルーティングが可能となる。
別の例では、第1の入力ポートを第1の出力ポートに結合する第1の超電導量子干渉デバイス(SQUID)と、第2の入力ポートを第1の出力ポートに結合する第2のSQUIDと、第1の入力ポートを第2の出力ポートに結合する第3のSQUIDと、第2の入力ポートを第の出力ポートに結合する第4のSQUIDとを含む超電導スイッチシステムが提供される。システムは、第1のSQUID、第2のSQUID、第3のSQUID、および第4のSQUIDを通る誘導電流の量を制御して、バー状態とクロス状態とを交互に切り替えるように構成されたスイッチコントローラをさらに備える。バー状態では、第1の入力ポートに提供される第1の入力信号の所望の帯域幅部分を第1の出力ポートに通過させ、第2の入力ポートに提供される第2の入力信号の所望の帯域幅部分が第2の出力ポートに提供される。クロス状態では、第1の入力ポートに提供される第1の入力信号の所望の帯域幅部分を第2の出力ポートに通過させ、第2の入力ポートに提供される第2の入力信号の所望の帯域幅部分が第1の出力ポートに提供される。
さらに別の例では、第1の入力ポートを第1の出力ポートに結合する第1のSQUIDと、第2の入力ポートを第1の出力ポートに結合する第2のSQUIDと、第1の入力ポートを第2の出力ポートに結合する第3のSQUIDと、第2の入力ポートを第の出力ポートに結合する第4のSQUIDとを含むフィルタネットワークを備える超電導クロスバースイッチシステムが提供される。第1のSQUIDは、第1の共振器、第1のジョセフソン接合および第3の共振器から形成される。第2のSQUIDは、第2の共振器、第2のジョセフソン接合および第3の共振器から形成される。第3のSQUIDは、第1の共振器、第3のジョセフソン接合および第4の共振器から形成される。第4のSQUIDは、第2の共振器、第4のジョセフソン接合および第4の共振器から形成される。第1の共振器は、第1の入力ポートと第1および第3のジョセフソン接合との間に結合され、第2の共振器は、第2の入力ポートと第2および第4のジョセフソン接合との間に結合される。第3の共振器は、第1の出力ポートと第1および第2のジョセフソン接合との間に結合され、第4の共振器は、第2の出力ポートと第3および第4のジョセフソン接合との間に結合される。システムは、第1のSQUID、第2のSQUID、第3のSQUID、および第4のSQUIDを通る誘導電流の量を制御して、バー状態とクロス状態とを交互に切り替えるように構成されたスイッチコントローラをさらに備える。バー状態では、第1の入力ポートに提供される第1の入力信号の所望の帯域幅部分を第1の出力ポートに通過させ、第2の入力ポートに提供される第2の入力信号の所望の帯域幅部分が第2の出力ポートに提供される。クロス状態では、第1の入力ポートに提供される第1の入力信号の所望の帯域幅部分を第2の出力ポートに通過させ、第2の入力ポートに提供される第2の入力信号の所望の帯域幅部分が第1の出力ポートに提供される。
超電導クロスバースイッチシステムの一例を示す図。 クロスバースイッチ回路および関連するバイアス要素の概略図。 アジレント(Agilent)社のADS(Advanced Design Simulation)ツールを用いたシミュレーションで利用されるクロスバースイッチ回路の概略回路図。 図3の回路のSパラメータシミュレーションのグラフ。 4次チェビシェフフィルタ設計のSパラメータシミュレーションのグラフ。
本開示は、一般に超電導回路に関し、より詳細には、超電導クロスバースイッチングシステムに関する。超電導クロスバースイッチングシステムは、スイッチコントローラとバイアス要素とを含むスイッチ制御システムを備えた超電導クロスバースイッチを含む。クロスポイントまたは変圧器スイッチとしても知られている超電導クロスバースイッチは、バイアス要素およびスイッチコントローラを介して磁束によって制御される可変インダクタンス結合要素を使用して、スイッチの異なるセクションを相互に結合したり、互いに分離したりして、バー状態とクロス状態との間で切り替える。超電導クロスバースイッチは、極低温で動作し、実質的に電力を散逸せず、単一磁束量子(SFQ)適合信号で制御することができる。
1つの例では、可変インダクタンス結合要素は、接合部が可変結合要素として機能する結合共振器フィルタトポロジーとして実施されるマイクロ波バンドパスフィルタ回路に組み込まれたジョセフソン接合であり得る。ジョセフソン接合のインダクタンスは、異なるフィルタセクション(例えば、共振器)を互いに結合してこれらの結合セクションを介して信号を通過させるための低インダクタンス状態と、異なるフィルタセクションを互いに分離して信号が分離されたセクションを通過するのをブロックするための高インダクタンス状態との間で切り替えることができる。ジョセフソン接合は、超電導クロスバースイッチをバー状態とクロス状態との間で切り替えてクロスバースイッチを通過する信号の経路を変更するように構成および制御することができる。可変インダクタンス結合要素は、単一のジョセフソン接合またはN個のジョセフソン接合の直列アレイとして構成することができ、各ジョセフソン接合は、オリジナルのジョセフソン接合よりもN倍大きい臨界電流を有する。
図1は、超電導クロスバースイッチシステム10の一例を示す。超電導クロスバースイッチシステム10は、バーモードにおいて、第1の入力ポートまたは端子(IN)からの第1の信号を第1の出力ポートまたは端子(OUT)にルーティングし、第2の入力ポートまたは端子(IN)からの第2の信号を第2の出力ポートまたは端子(OUT)にルーティングし、クロスモードにおいて第1の入力ポート(IN)からの第1の信号を第2の出力ポート(OUT)に、第2の入力ポート(IN)からの第2の信号を第1の出力ポートにルーティングする。超電導クロスバースイッチシステム10は、個々の入力ポートから所望のセクションを通って個々の選択された出力ポートに達する信号の所望な部分(例えば、特定の周波数帯域幅)に対応することができるバンドパスフィルタリングされた出力信号を提供することができる。さらに、信号の所望でない部分のいずれもフィルタネットワークを通って出力ポートのいずれにも達しないように信号の所望でない部分がブロックされる。
超電導クロスバースイッチシステム10は、様々な超電導回路システムのいずれかに実装されて、2つの入力ポートと2つの出力ポートとの間の信号のスイッチ制御を2つの代替経路の間で提供することができる。一例として、信号は、量子ビット(qubit)に対してゲート動作または読み出し動作を実行するなど、量子回路の制御方式で実施されるマイクロ波信号であってもよい。別の例として、信号は、信号パルス、通信信号、または制御コマンド信号であってもよい。超電導クロスバースイッチは、極低温で動作し、実質的に電力を散逸せず、単一磁束量子(SFQ)適合信号で制御することができる。
一例として、超電導スイッチシステム10は、超電導クロスバースイッチ12を含み、超電導クロスバースイッチ12は、マイクロ波バンドパスフィルタネットワークから形成され、マイクロ波バンドパスフィルタネットワークは、1つまたは複数の第1の入力共振器または極としてのフィルタネットワーク12の第1の入力部、1つまたは複数の第2の入力共振器または極としてのフィルタネットワーク12の第2の入力部、1つまたは複数の第1の出力共振器または極としてのフィルタネットワークの第1の出力部、および1つまたは複数の第2の出力共振器または極としてのフィルタネットワークの第2の出力部を構成する1つまたは複数のインピーダンス素子(即ち、コンデンサ、インダクタ)を含む。超電導クロスバースイッチシステム10は、スイッチコントローラ18およびバイアス要素16を含む。超電導クロスバースイッチ12は、バイアス要素16およびスイッチコントローラ18を介して磁束によって制御される可変インダクタンス結合要素を使用して、バー状態またはクロス状態のいずれかの選択されたモードに基づいて、各入力の第1および第2の入力共振器を第1および第2の出力共振器の各々の個々の1つに結合したり、切り離したりする。
可変インダクタンス結合要素は、ジョセフソン接合とすることができる。ジョセフソン接合のインダクタンスは、異なるフィルタセクション(例えば、共振器または極)を相互に結合して信号をこれらの結合セクションを通過させる低インダクタンス状態と、異なるフィルタセクションを切り離して信号が切り離されたセクションを通過するのをブロックする高インダクタンス状態との間で切り替えられる。ジョセフソン接合は、超電導クロスバースイッチをバー状態とクロス状態との間で切り替えて、クロスバースイッチを通過する信号のルーティングを制御するために低インダクタンス状態と高インダクタンス状態との間で調整および制御される。ジョセフソン接合は、SQUIDブリッジ回路構成14において、RF SQUIDまたはSQUIDの要素として構成することができる。
SQUIDブリッジ回路構成14(図2に示す)は、第1のジョセフソン接合の両側に結合された第1のインダクタおよび第3のインダクタを含む第1のSQUIDを含むことができ、第1のインダクタは、フィルタ回路の第1の極または第1の共振器の少なくとも一部を形成し、第3のインダクタは、フィルタ回路の第3の極または第3の共振器の少なくとも一部を形成する。第2のSQUIDは、第2のジョセフソン接合の両側に結合された第2のインダクタおよび第3のインダクタによって形成され、第3のSQUIDは、第3のジョセフソン接合の両側に結合された第1のインダクタおよび第4のインダクタによって形成され、第4のSQUIDは、第4のジョセフソン接合の両側に結合された第2のインダクタおよび第4のインダクタによって形成される。第2のインダクタは、フィルタ回路の第2の極または第2の共振器の少なくとも一部を形成し、第4のインダクタは、フィルタ回路の第4の極または第4の共振器の少なくとも一部を形成する。
ジョセフソン接合は、個々のSQUIDにおいて電流または低電流が誘導されていないときには第1のインダクタンスを有し、例えば、約0.1Φよりも大きく約0.45Φよりも小さい(ここで、Φは磁束量子と等しい)磁束を生成または誘導する所定の閾値にある電流またはより高い電流が個々のSQUIDにおいて誘導されるときには第2のインダクタンスを有する。第1のインダクタンス(例えば、η/2e*1/I、ηはプランク定数を2πで割ったもの、eは電子電荷、Iはジョセフソン接合の臨界電流)は、所望のセクションの両端間で入力信号の所望の帯域幅部分を通過させることができるようにする等の、フィルタネットワークのセクション間の結合を提供することができる。第2のインダクタンス(例えば、大きなインダクタンス値)は、所望とされないセクションの両端間で入力信号の所望の帯域幅部分の通過がブロックされるようにする等の、フィルタネットワークのセクション間の分離を提供することができる。
一例では、フィルタネットワークの第1の極は第1の入力ポートに結合され、フィルタネットワークの第2の極は第2の入力ポートに結合される。さらに、フィルタネットワークの第3の極は第1の出力ポートに結合され、フィルタネットワークの第4の極は第2の出力ポートに結合される。バー状態では、第2のSQUIDと第4のSQUIDに磁束が誘導され、第2および第4のジョセフソン接合が高いインダクタンスを有し、第1のSQUIDと第3のSQUIDにでは磁束が誘導されずに第1および第3のジョセフソン接合が低いインダクタンスを有する。これにより、第1の信号が第1の入力ポートから第1の極および第3の極を通って第1の出力ポートに達することができ、第1の信号が第4の極を介して第2の出力ポートに達するのをブロックすることができる。さらに、第2の信号は、第2の入力ポートから第2の極および第4の極を通って第2の出力ポートに達することができ、第2の信号が第3の極を通って第1の出力ポートに達するのをブロックすることができる。
クロス状態では、第1のSQUIDおよび第3のSQUIDに磁束を誘導して、第1および第3のジョセフソン接合が高いインダクタンスを有し、磁束は第2のSQUIDおよび第4のSQUIDには誘導されず、第2および第4のジョセフソン接合は低いインダクタンスを有する。これにより、第1の信号が第1の入力ポートから第1の極および第4の極を通って第2の出力ポートに達することができ、第1の信号が第3の極を介して第1の出力ポートに達するのをブロックすることができる。さらに、第2の信号は、第2の入力ポートから第2の極および第3の極を通って第1の出力ポートに達することができ、第2の信号が第4の極を介して第2の出力ポートに達するのをブロックすることができる。
図2は、クロスバースイッチ回路30および関連するバイアス要素の概略図を示す。クロスバースイッチ回路は、ポート1とラベル付けされた第1の入力ポートと、ポート2とラベル付けされた第2の入力ポートと、ポート3とラベル付けされた第1の出力ポートと、ポート4とラベル付けされた第2の出力ポートとを有するバンドパスフィルタから形成される。電流は、第1の入力ポート1に関連する極または共振器に誘導結合され、かつ第2の入力ポート2に関連する極または共振器に誘導結合された第1の制御線32を介して供給される。電流は、また第1の出力ポート3に関連する極または共振器に結合され、かつ第2の出力ポート4に関連する極または共振器に誘導結合された第2の制御線34を介して提供される。第1の形態(例えば、バー状態)と第2の形態(例えばクロス状態)との両方において、電流が第1の制御線32を介して磁束1インから磁束1アウトへの方向に流れる。第1の形態では、電流は第2の制御線34を介して磁束2インから磁束2アウトの方向に流れ、その結果、ポート1における第1の信号がポート3にルーティングされ、ポート2における第2の信号がポート4にルーティングされ、それ以外のポートのペアの組み合わせはすべて相互に分離される。第2の形態では、電流は第2の制御線34を介して磁束2アウトから磁束2インの方向に流れ、その結果、ポート1における第1の信号がポート4にルーティングされ、ポート2における第2の信号がポート3にルーティングされ、それ以外のポートのペアの組み合わせはすべて相互に分離される。
図2を参照すると、第2の形態に関してポート1からポート4への信号伝搬について考慮する。ポート1からの信号は、バンドパスフィルタに入力結合容量を提供する直列カップリングコンデンサCc1を介して回路に入る。その後、信号は、フィルタの第1の極を形成する、Cr1とLとの並列結合からなる分岐共振器を通過する。次に、信号は接合部Jを介してCr4とLの並列結合によって形成されたフィルタの第4の極に結合され、最後に出力カップリングコンデンサCc4を介してポート4を出る。ポート2から入る信号は同様にCr2||LおよびCr3||Lとカップリング素子Cc2、J、Cc3によって形成されたバンドパスフィルタを通過させることによりポート3に向けられる。制御磁束は、この設定において、制御磁束によって決定されるようなこれらの接合部の高インダクタンス状態によって、信号が接合部JおよびJを伝搬することができないように構成される。
第1の形態において、制御磁束JおよびJは高インダクタンス状態にあり、JおよびJは低インダクタンス状態にある。この第1の形態では、ポート1からの信号は、極Cr1||LおよびCr3||Lおよびカップリング素子Cc1、JおよびCc3によって形成されたバンドパス通過フィルタを介してポート3にルーティングされ、ポート2からの信号は極Cr2||LおよびCr4||Lおよびカップリング素子Cc2、J、Cc4によって形成されたバンドパスフィルタを介してポート4にルーティングされる。
接合部J〜Jの各々は、回路の2つのノード間に接続され、2つのノードは接地されたインダクタにも接続されている。例えば、Jは、接地されたインダクタLおよびLに接続されている。したがって、接合部の各々は、RF SQUIDを形成する超電導誘導ループ内に組み込まれている。RF SQUIDループがゼロ印加の磁束を含むとき、関連する接合部は低インダクタンス状態にあり、マイクロ波信号の伝送が可能となる。RF SQUIDループがΦ/2の実質的なフラクションである外部から印加された磁束を含む場合、関連する接合部は高インダクタンス状態にあり、マイクロ波信号の伝送が可能とはならない。したがって、回路を通るマイクロ波信号が伝搬する経路は、各RF SQUIDループに印加される磁束によって制御される。
例えば、実質的にゼロである磁束ΦONは、接合部の低インダクタンス状態に対応し、磁束±ΦOFFは、±Φ/2の有意なフラクションであり、かつ接合部の高インダクタンス状態に対応する。例えば、制御線32のポート「磁束1イン」からポート「磁束1アウト」に電流を供給して、図2の変圧器を介してインダクタLに結合された磁束が、(ΦOFF+ΦON)/2となり、変圧器を介してインダクタLに結合された磁束は、−(ΦOFF+ΦON)/2(変圧器の対向巻線による負の符号)となるようにすることができる。さらに、制御線34のポート「磁束2イン」から「磁束2アウト」に電流を供給して、変圧器を介してインダクタLに結合された磁束が(ΦOFF−ΦON)/2となり、インダクタLに結合された磁束が−(ΦOFF−ΦON)/2(変圧器の対向巻線による負の符号)となるようにすることができる。
この状況では、L−J−LのRF SQUIDが含む磁束は、(ΦOFF+ΦON)/2+(ΦOFF−ΦON)/2=ΦOFFであり、Jは高インダクタンス状態にある。同様に、L−J−LのRF SQUIDが含む磁束は、−(ΦOFF+ΦON)/2−(ΦOFF−ΦON)/2=−ΦOFFであり、接合Jも高インダクタンス状態である。JとJが低インダクタンス状態になるように、L−J−LループとL−J−Lループにおいて同じ形態で±ΦONが与えられる。この制御電流の形態では、ポート1はポート3に接続され、ポート2はポート4に接続される。「磁束2」ラインに供給された電流の符号が逆転すると、電流が「磁束2アウト」から「磁束2イン」に流れ、接合部JおよびJが高インダクタンス状態となり、接合部JおよびJが低インダクタンス状態となるので、ポート1は今度はポート4に接続され、ポート2は今度はポート3に接続される。
図3は、アジレント社のADS(Advanced Design Simulation)ツールを用いたシミュレーションで利用されるクロスバースイッチ回路40の概略回路図を示す。インダクタL21、L28、L27、L22は、ジョセフソン接合を表す。素子の値は、入力コンデンサと出力コンデンサ(C28、C32、C41、C39)がすべて0.48pFであり、分岐コンデンサ(C29、C30、C43、C44)がすべて0.625pFであり、分岐インダクタ(L31+L18、L32+L19、L34+L33、L36+L35)が全て429pHであり、かつ例えばL34/(L34+L33)=0.95となるようにタッピングされる。低インダクタンス状態の接合公称インダクタンスはすべて882pHであり、高インダクタンス状態は公称値よりも50倍大きいインダクタンスを有する。素子の値は、信号経路が2次バターワース(Butterworth)バンドパスフィルタ応答に近似するように選択されている。Term1およびTerm3は第1および第2の入力ポートを表し、Term2およびTerm4は第1および第2の出力ポートを表す。
図4は、図3の回路のSパラメータシミュレーションのグラフ40を示す。グラフ50において、スイッチは「バー」位置にあり、Term1をTerm2に接続し、Term3をTerm4に接続する。図示のように、接続されたポート間の伝送は、挿入損失が非常に低く、帯域幅が4GHzに近い設計されたバターワースフィルタ応答に追従している。同時に、互いに接続されていないポート(図のS23、S41、およびS31)は、30dB以上の分離を示す。異なる伝達特性を有するクロスバースイッチ回路のいくつかのバージョンを設計することができることが理解されるべきである。例えば、4次チェビシェフ(Chebychev)フィルタ設計で構築されたスイッチは、図5に示すように、ADSツールを利用する4次チェビシェフのSパラメータシミュレーションのグラフ60に示すように、Sパラメータ特性を提供する。したがって、本明細書で説明するクロスバースイッチは、例えば、帯域幅、リップル、数またはセクション、リターンロスなどの要件を満たすために、様々な異なるフィルタ構成で実施することができる。
制御信号がRF信号よりもはるかに強くなり、制御信号帯域からRF信号帯域への電流の漏れが懸念されることがあることを理解されたい。この漏れを最小にするために、制御信号をフィルタの阻止帯域に制限することができる。漏れは、帯域がRF通過帯域の帯域と重ならないローパスフィルタを介して制御信号を印加することによってさらに低減することができる。上記の例では、最大2GHzのスイッチング速度を実現する必要がある。
スイッチを介してルーティングすることができるRF信号の強度は、基本的に接合部の臨界電流によって制限される。上記の例では、スイッチを通過できる最大RFパワーは約−90dBmである。接合部J〜Jの各々を、オリジナルの接合部よりもN倍大きい臨界電流を有するN個の接合部の直列アレイに置き換えることにより、最大電力を増加させるようにクロスバースイッチ回路を設計することができることを理解されたい。例えば、N=10(10個の接合部で、各接合部が10倍高い臨界電流を有する)は、最大電力を20dB増加させる。
上述したことは、本発明の例である。当然のことながら、本発明を説明する目的で構成要素または方法の考えられるすべての組み合わせを説明することは不可能であるが、当業者であれば、本発明の多くのさらなる組み合わせおよび置換が可能であることを認識するであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲を含む本出願の範囲内に含まれるそのような変更、修正、および変形をすべて包含することが意図されている。
以下に、上記実施形態から把握できる技術思想を付記として記載する。
[付記1]
超電導スイッチシステムであって、
第1の入力ポートを第1の出力ポートに結合する第1の超電導量子干渉デバイス(SQUID)と、
第2の入力ポートを前記第1の出力ポートに結合する第2のSQUIDと、
前記第1の入力ポートを第2の出力ポートに結合する第3のSQUIDと、
前記第2の入力ポートを前記第の出力ポートに結合する第4のSQUIDと、
前記第1のSQUID、前記第2のSQUID、前記第3のSQUIDおよび前記第4のSQUIDを通る誘導電流量を制御して、前記第1の入力ポートに供給された第1の入力信号の所望の帯域幅部分を前記第1の出力ポートに通過させ、かつ前記第2の入力ポートに供給された第2の入力信号の所望の帯域幅部分を前記第2の出力ポートに通過させるバー状態と、前記第1の入力ポートに供給された第1の入力信号の所望の帯域幅部分を前記第2の出力ポートに通過させ、かつ前記第2の入力ポートに供給された第2の入力信号の所望の帯域幅部分を前記第1の出力ポートに通過させるクロス状態との間で交互に切り替えるように構成されたスイッチコントローラとを備え、
前記第1のSQUIDは、第1の共振器、第1のジョセフソン接合、および第3の共振器から形成され、前記第2のSQUIDは、第2の共振器、第2のジョセフソン接合、および第3の共振器から形成され、前記第3のSQUIDは、前記第1の共振器、第3のジョセフソン接合、および第4の共振器から形成され、前記第4のSQUIDは、前記第2の共振器、第4のジョセフソン接合、および前記第4の共振器から形成され、
前記第1の入力ポートと前記第1の共振器との間に結合された第1のカップリングコンデンサと、前記第2の入力ポートと前記第2の共振器との間に結合された第2のカップリングコンデンサと、前記第1の出力ポートと前記第3の共振器との間に結合された第3のカップリングコンデンサと、前記第2の出力ポートと前記第4の共振器との間に結合された第4のカップリングコンデンサとをさらに備える超電導スイッチシステム。
[付記2]
超電導クロスバースイッチシステムであって、
第1の入力ポートを第1の出力ポートに結合する第1の超電導量子干渉デバイス(SQUID)と、第2の入力ポートを前記第1の出力ポートに結合する第2のSQUIDと、前記第1の入力ポートを第2の出力ポートに接続する第3のSQUIDと、第2の入力ポートを前記第の出力ポートに接続する第4のSQUIDとを含むフィルタネットワークであって、前記第1のSQUIDは、第1の共振器、第1のジョセフソン接合、および第3の共振器から形成され、前記第2のSQUIDは、第2の共振器、第2のジョセフソン接合、および第3の共振器から形成され、前記第3のSQUIDは、前記第1の共振器、第3のジョセフソン接合、および第4の共振器から形成され、前記第4のSQUIDは、前記第2の共振器、第4のジョセフソン接合、および前記第4の共振器から形成されて、前記第1の共振器が前記第1の入力ポートと前記第1および第3のジョセフソン接合との間に結合され、前記第2の共振器が前記第2の入力ポートと前記第2および第4のジョセフソン接合との間に結合され、前記第3の共振器が前記第1の出力ポートと前記第1及び第2のジョセフソン接合との間に結合され、前記第4の共振器が前記第2の出力ポートと前記第3及び第4のジョセフソン接合との間に結合される、前記フィルタネットワークと、
前記第1のSQUID、前記第2のSQUID、前記第3のSQUIDおよび前記第4のSQUIDを通る誘導電流量を制御して、前記第1の入力ポートに供給された第1の入力信号の所望の帯域幅部分を前記第1の出力ポートに通過させ、かつ前記第2の入力ポートに供給された第2の入力信号の所望の帯域幅部分を前記第2の出力ポートに通過させるバー状態と、前記第1の入力ポートに供給された第1の入力信号の所望の帯域幅部分を前記第2の出力ポートに通過させ、かつ前記第2の入力ポートに供給された第2の入力信号の所望の帯域幅部分を前記第1の出力ポートに通過させるクロス状態との間で交互に切り替えるように構成されたスイッチコントローラとを備える超電導クロスバースイッチシステム。
[付記3]
前記スイッチコントローラは、前記第1の共振器および前記第2の共振器に誘導結合された第1の磁束バイアス制御線に流れる電流量と、前記第3の共振器および前記第4の共振器に結合された第2の磁束バイアス制御線に流れる電流量と、前記第1の磁束バイアス制御線および前記第2の磁束バイアス制御線の一方を流れる電流の極性とを制御して、バー状態とクロス状態との間でシステムを交互に切り替える、付記2に記載のシステム。
[付記4]
前記第1の入力ポートと前記第1の共振器との間に結合された第1のカップリングコンデンサと、前記第2の入力ポートと前記第2の共振器との間に結合された第2のカップリングコンデンサと、前記第1の出力ポートと前記第3の共振器との間に結合された第3のカップリングコンデンサと、前記第2の出力ポートと前記第4の共振器との間に結合された第4のカップリングコンデンサとをさらに備える付記2に記載のシステム。

Claims (15)

  1. 超電導クロスバースイッチシステムであって、
    第1の可変インダクタンス結合要素を介して第1の出力ポートに、かつ第3の可変インダクタンス結合要素を介して第2の出力ポートに結合される第1の入力ポートと、
    第2の可変インダクタンス結合要素を介して第1の出力ポートに、かつ第4の可変インダクタンス結合要素を介して第2の出力ポートに結合される第2の入力ポートと、
    バー状態において、前記第1および第4の可変インダクタンス結合要素を低インダクタンスに設定し、かつ前記第2および第3の可変インダクタンス結合要素を高インダクタンスに設定して、前記第1の入力ポートと前記第1の出力ポートとの間および前記第2の入力ポートと前記第2の出力ポートとの間の信号の選択的なルーティングを可能にし、クロス状態において、前記第1及び第4の可変インダクタンス結合要素を高インダクタンスに設定し、かつ前記第2及び第3の可変インダクタンス結合要素を低インダクタンスに設定して、前記第1の入力ポートと前記第2の出力ポートとの間および前記第2の入力ポートと前記第1の出力ポートとの間の信号の選択的なルーティングを可能にするように構成されたスイッチコントローラと
    を備える超電導クロスバースイッチシステム。
  2. 前記第1、第2、第3および第4の可変インダクタンス結合要素は、それぞれ、N個のジョセフソン接合の直列アレイであり、各ジョセフソン接合が単一のジョセフソン接合よりもN倍大きい臨界電流を有する、請求項1に記載のシステム。
  3. 第1の可変インダクタンス結合要素が第1のジョセフソン接合であり、第2の可変インダクタンス結合要素が第2のジョセフソン接合であり、第3の可変インダクタンス結合要素が第3のジョセフソン接合であり、前記第4の可変インダクタンス結合要素が第4のジョセフソン接合である、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記第1の入力ポートと前記第1及び第3のジョセフソン接合との間に結合された第1の共振器と、前記第2の入力ポートと前記第2及び第4のジョセフソン接合との間に結合された第2の共振器と、前記第1の出力ポートと前記第1および第2のジョセフソン接合との間に結合された第3の共振器と、前記第2の出力ポートと前記第3及び第4のジョセフソン接合との間に結合された第4の共振器とをさらに備える請求項3に記載のシステム。
  5. 前記第1、第2、第3及び第4の共振器はそれぞれ、バンドパスフィルタの極の少なくとも一部を形成する、請求項4に記載のシステム。
  6. 前記第1の入力ポートと前記第1の共振器との間に結合された第1のカップリングコンデンサと、前記第2の入力ポートと前記第2の共振器との間に結合された第2のカップリングコンデンサと、前記第1の出力ポートと前記第3の共振器との間に結合された第3のカップリングコンデンサと、前記第2の出力ポートと前記第4の共振器との間に結合された第4のカップリングコンデンサとをさらに備える請求項4に記載のシステム。
  7. 前記スイッチコントローラは、前記第1の共振器および前記第2の共振器に誘導結合された第1の磁束バイアス制御線に流れる電流量と、前記第3の共振器および前記第4の共振器に結合された第2の磁束バイアス制御線に流れる電流量と、前記第1の磁束バイアス制御線および前記第2の磁束バイアス制御線のうちの一方を通る電流の極性とを制御して、バー状態とクロス状態との間でシステムを交互に切り替える、請求項4に記載のシステム。
  8. 前記第1の共振器、前記第1のジョセフソン接合および前記第3の共振器が第1の超電導量子干渉デバイス(SQUID)を形成し、前記第2の共振器、前記第2のジョセフソン接合および前記第3の共振器が第2のSQUIDを形成し、前記第1の共振器、前記第3のジョセフソン接合および前記第4の共振器が第3のSQUIDを形成し、前記第2の共振器、前記第2のジョセフソン接合および前記第4の共振器が第4のSQUIDを形成する、請求項4に記載のシステム。
  9. 前記スイッチコントローラは、バー状態において、前記第1のSQUIDおよび前記第4のSQUIDがゼロの正味の磁束を有し、前記第2のSQUIDおよび前記第3のSQUIDが0.1Φら0.45Φの正味の磁束を有し、ここでΦは磁束量子と等しく、クロス状態において、前記第2のSQUIDおよび前記第3のSQUIDがゼロの正味の磁束を有し、前記第1のSQUIDおよび前記第4のSQUIDが0.1Φら0.45Φの正味の磁束を有するように電流および電流の極性を提供し、ここで、Φは、磁束量子と等しい、請求項8に記載のシステム。
  10. 超電導スイッチシステムであって、
    第1の入力ポートを第1の出力ポートに結合する第1の超電導量子干渉デバイス(SQUID)と、
    第2の入力ポートを前記第1の出力ポートに結合する第2のSQUIDと、
    前記第1の入力ポートを第2の出力ポートに結合する第3のSQUIDと、
    前記第2の入力ポートを前記第の出力ポートに結合する第4のSQUIDと、
    前記第1のSQUID、前記第2のSQUID、前記第3のSQUIDおよび前記第4のSQUIDを通る誘導電流量を制御して、前記第1の入力ポートに供給された第1の入力信号の所望の帯域幅部分を前記第1の出力ポートに通過させ、かつ前記第2の入力ポートに供給された第2の入力信号の所望の帯域幅部分を前記第2の出力ポートに通過させるバー状態と、前記第1の入力ポートに供給された第1の入力信号の所望の帯域幅部分を前記第2の出力ポートに通過させ、かつ前記第2の入力ポートに供給された第2の入力信号の所望の帯域幅部分を前記第1の出力ポートに通過させるクロス状態との間で交互に切り替えるように構成されたスイッチコントローラと
    を備える超電導スイッチシステム。
  11. 前記第1のSQUIDは、第1の共振器、第1のジョセフソン接合、および第3の共振器から形成され、前記第2のSQUIDは、第2の共振器、第2のジョセフソン接合、および第3の共振器から形成され、前記第3のSQUIDは、前記第1の共振器、第3のジョセフソン接合、および第4の共振器から形成され、前記第4のSQUIDは、前記第2の共振器、第4のジョセフソン接合、および前記第4の共振器から形成される、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記第1の共振器は、前記第1の入力ポートと前記第1及び第3のジョセフソン接合との間に結合され、前記第2の共振器は、前記第2の入力ポートと前記第2及び第4のジョセフソン接合との間に結合され、前記第3の共振器は、前記第1の出力ポートと前記第1及び第2のジョセフソン接合との間に結合され、前記第4の共振器は、前記第2の出力ポートと前記第3及び第4のジョセフソン接合との間に結合される、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記スイッチコントローラは、前記第1の共振器および前記第2の共振器に誘導結合された第1の磁束バイアス制御線に流れる電流量と、前記第3の共振器および前記第4の共振器に結合された第2の磁束バイアス制御線に流れる電流量と、前記第1の磁束バイアス制御線および前記第2の磁束バイアス制御線の一方を流れる電流の極性とを制御して、バー状態とクロス状態との間で前記システムを交互に切り替える、請求項11に記載のシステム。
  14. 前記第1、第2、第3及び第4の共振器はそれぞれ、バンドパスフィルタの極の少なくとも一部を形成する、請求項11に記載のシステム。
  15. 前記スイッチコントローラは、バー状態とクロス状態との間で選択するときに、バー状態において、前記第1のSQUIDおよび前記第4のSQUIDがゼロの正味の磁束を有し、前記第2のSQUIDおよび前記第3のSQUIDが0.1Φら0.45Φの正味の磁束を有し、ここでΦは磁束量子と等しく、クロス状態において、前記第2のSQUIDおよび前記第3のSQUIDがゼロの正味の磁束を有し、前記第1のSQUIDおよび前記第4のSQUIDが0.1Φら0.45Φの正味の磁束を有するように電流および電流の極性を提供し、ここで、Φは、磁束量子と等しい、請求項10に記載のシステム。
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