JP6616167B2 - 電線巻出し装置 - Google Patents

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Description

本発明は、長尺な長さに切断された電線の端部にコネクタを接続してサブワイヤハーネス(サブハーネス)製造に係り、特に電線束から引き出す電線が絡み合うことなく、しかも複数の電線束から同時に引き出すことのできる電線巻出し装置に関するものである。
自動車等に配索される組電線であるワイヤハーネスは、複数のサブハーネスを組み合わせて構成されている。すなわち、サブハーネスは、複数本の電線と、各電線の一端又は両端に圧着される端子と、端子を挿着する合成樹脂製のコネクタハウジングとによって構成されている。
そして、電線の端末への端子のコネクタの取り付けは、電線の端末の被覆を剥がして導線を露出させた状態で、予めセットしてあるコネクタに導線を差し込み接続、サブハーネスの製造を行っている。
このようなサブハーネスの製造に当たっては、従来は、サブハーネスの製造工程の前工程で長尺な長さに切断された電線を丸めて束ねた電線束から、作業者が竿に引っ掛けた状態にして、この電線束の電線の端部を持って引き出していた。
このため、丸く束ねた電線束から電線の端部を引き出した際に、電線が絡み合って、スムーズに引き出せないという問題を有していた。
そこで、近年、移動体を小型、軽量化することができ、ケーブルの繰出し作業を円滑化することができ、ケーブルの絡まりや、断線を防止することができるケーブルの繰出し装置が提案されている(特許文献1)。
この特許文献1は、ヘリコプターに装着されるケーブル3の繰出し装置2であって、ケーブル3を収納するケース4と、ケース4内に設けられ、ケーブル3を巻装状態で収納するケーブル巻装部5と、ケーブル巻装部5から繰り出されるケーブル3をケース4の一端部側の軸心位置に形成された繰出し口6まで案内する案内部材7とを具備し、ヘリコプターの移動にともないケーブル3が案内部材7にガイドされて繰出し口6から自重で繰り出されるようになっている。
すなわち、ヘリコプターを移動させることによってケーブルを繰出し口6からケーブルの自重によって案内部材7にガイドされて繰り出されるものである。
また、電線束18に対する加熱効率の向上を図ると共に、加熱の均等化も図った電線癖除去装置1が提案されている(特許文献2)。
この特許文献2は、金属網の載置支持板5とヒータ載置板6を備える支持台2を備え、電線束18が載置されたサプライスタンド7が載置状とされる載置支持板5の位置と対応する下方のヒータ載置板6上にヒータ12が配設され載置支持板5とヒータ載置板6とシート材15で囲まれた加熱室16内にヒータ12で加熱された空気をサプライスタンド7側に送風ファン13で強制的に送風することでサプライスタンド7に載置されたコイル状に巻かれた電線束18から順次引き出される電線の癖を取り除くものである。
特開2014−169151号公報 特開平9−12217号公報
しかしながら、特許文献1は、移動体を小型、軽量化することができ、ケーブルの繰出し作業を円滑化することができ、ケーブルの絡まりや、断線を防止することができるケーブルの繰出し装置であり、長尺な長さに切断された電線の端部にコネクタを接続してサブワイヤハーネス(サブハーネス)を製造する際に電線束から引き出す電線が絡み合うことなく、しかも複数の電線束から同時に引き出すことができないという問題点を有している。
また、特許文献2は、載置支持板5とヒータ載置板6とシート材15で囲まれた加熱室16内にヒータ12で加熱された空気をサプライスタンド7側に送風ファン13で強制的に送風することでサプライスタンド7に載置されたコイル状に巻かれた電線束18から順次引き出される電線の癖を取り除くもので、長尺な長さに切断された電線の端部にコネクタを接続してサブワイヤハーネス(サブハーネス)を製造する際に電線束から引き出す電線が絡み合うことなく、しかも複数の電線束から同時に引き出すことができないという問題点を有している。
本発明の目的は、上記した事情に鑑みてなされたもので、電線束から引き出す端子付き電線が絡み合うことなく、しかも複数の電線束から同時に引き出すことのできる電線巻出し装置を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の電線巻出し装置は、長尺の電線の端部に端子を接続した端子付き電線を丸めて纏めた電線束を複数束収納し該電線束の端部を引き出して前記端子付き電線を巻き出す電線束収納部材と、
前記電線束の端部を引き出すときに前記電線束収納部材を回転自在に支持する支持杆と、
によって構成されてなり、
前記電線束収納部材は、
上部に突出し丸めて纏められた前記電線束をはめ込み収納保持する突出部と、
前記突出部に連成され該突出部の下部後端に設けられる鍔部と
を備え、
前記突出部は、
この頂部に向かうにしたがってすぼむ円錐台状に形成され、且つ、前記頂部が封止され前記下部が開放されるように形成され、
前記鍔部は、
前記突出部に成し該突出部にドーナツ状に外部に張り出す平坦部によって構成してなり、
前記支持杆は、
棒状に形成される棒体と、該棒体の先端に取り付けられ円板状に形成される皿部材と、によって構成され、且つ、該皿部材の径が前記突出部の内面の頂部の径よりも小さく形成され、且つ、前記皿部材に前記突出部の内面の頂部を被せて前記電線束収納部材を着脱自在に支持するものであるとともに前記皿部材の上に回転自在にまた複数方向に揺動自在に支持するものであり、
前記突出部に複数種の前記電線束を配置し、前記電線束収納部材を回転させつつ複数方向に揺動させながらコネクタに前記端子付き電線を引き出し可能であることを特徴としている。
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の本発明の電線巻出し装置は、前記電線束収納部材の突出部の頂部の径は、前記平坦部の外側周端辺に成される径よりも小さい径で形成されていることを特徴としている。
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の本発明の電線巻出し装置は、請求項1又は2に記載の電線巻出し装置において、前記電線束収納部材の突出部の外周面には、リング状の複数の段差部が前記突出部の軸方向において所定の間隔をあけて配置形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、長尺な長さに切断された端子付き電線の端子部にコネクタを接続してサブワイヤハーネス(サブハーネス)を製造する際に、電線束から引き出す端子付き電線が絡み合うことなく、しかも複数の電線束から同時に引き出すことができる。
電線巻出し装置の全体構成図である。 図1に図示の電線巻出し装置を反対側から見た全体構成図である。 図1に図示の電線束収納部材を下斜めから見た状態を示す図である。 図3に図示の電線束収納部材の断面図である。 支持杆から電線束収納部材を取り外した状態を示す図である。 図5に図示の電線束収納部材の下面図である。 図1に図示の電線巻出し装置の電線束収納部材から電線を巻き出している状態を示す図である。 図1に図示の電線巻出し装置の電線束収納部材に取り付ける前の工程において製造した端子付き電線を束状に丸めて電線束収納竿台に引っ掛けた状態を示す図である。 図7に図示の電線巻出し装置の電線束収納部材から巻き出した電線の端部に付いている接続端子にコネクタを装着している状態を示す図である。 図9において電線の端部に付いている端子にコネクタを装着してて完成したサブハーネスを竿台車に引っ掛けて収納した状態を示す図である。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図面図1〜図6には、本発明に係る電線巻出し装置の実施例が示されている。
図1は電線巻出し装置の全体構成図、図2は図1に図示の電線巻出し装置を反対側から見た全体構成図、図3は図1に図示の電線束収納部材を下斜めから見た状態を示す図、図4は図3に図示の電線束収納部材の断面図、図5は支持杆から電線束収納部材を取り外した状態を示す図、図6は図5に図示の電線束収納部材の下面図である。
図1には、本発明に係る電線巻出し装置1の全体が示されている。
電線巻出し装置1は、電線束収納部材2と、支持部材3によって構成されている。
この電線束収納部材2は、図2に示す如く、本実施例においては、2つ並べて設けられている。この電線束収納部材2の数を本実施例においては2つとしているが、必ずしも2つである必要はなく、1個でも2個以上であっても良い。この電線束収納部材2の個数は、工場内の作業スペースの広さによって決定されるものである。
電線束収納部材2は、帽子形状を有しており、中心部に突出部4が形成されており、この突出部4の下部に鍔部5が設けられている。
突出部4は、円形のコップをひっくり返したようになっており、上部6が封止されており、下部7が図3に示す如く、開放された状態になっている。
この突出部4は、頂部(上部先端)6aの径が、下部7の開放部7aの径よりも小さく形成されている。
この電線束収納部材2の突出部4は、図2に示す如く、長尺の電線8を丸めて束状に形成される電線束9を装着するものである。
電線束9は、前の工程で製造されるものであり、長尺の電線を測長して必要な長さ(例えば、6m,8m,10m等)で切断して所望の長さの長尺の電線8となっている。このように製造された所望の長さの長尺の電線8は、両端部に接続端子を接続して、電線8を丸く纏めて束状に束ねて電線束9として製造される。
この丸く纏めて束状に束ねて製造された電線束9は、後述する図8に示す如き電線束収納竿台10に懸架されて収納されている。
電線束収納竿台10は、図8に示す如く、ポール11を組み込んで形成される本体12を備えている。この本体12には、下部にキャスター13が取り付けられており、このキャスター13によって本体12は、移動可能に設けられている。
この本体12の上部には、前の工程で製造された長尺の電線8を丸く纏めて束ねた電線束9を懸架する電線束掛け竿14が複数本設けられている。
この電線束収納竿台10は、電線束掛け竿14に電線束9を懸架して、所定の量の電線束9が纏まると、サブワイヤハーネス(サブハーネス)を製造する工程の近傍に移動される。
電線束収納部材2は、丸く纏めて束状に形成した電線束9を突出部4に1束又は複数束を収納して各電線束9から1本又は複数本の電線8を巻き出すためのものである。電線束収納部材2の突出部4に収納する電線束9の数は、1つのコネクタに接続する電線8の数によって決定される。例えば、1個のコネクタに電線8の端部に接続されている接続端子8aを3個取り付けて、3本の電線8を接続する場合には、電線束収納部材2に、3つの電線束9を装着し、それぞれの電線束9の接続端子8aが接続されている端部を同時に巻き出して各電線束9の接続端子8aを1個のコネクタに装着して接続する。
また、例えば、1個のコネクタに電線8aの端部に接続されている接続端子を2個取り付けて、2本の電線8aを接続する場合には、電線束収納部材2に、2つの電線束8を装着し、それぞれの電線束8の接続端子が接続されている端部を同時に巻き出して各電線束8の接続端子を1個のコネクタに装着して接続する。
電線束収納部材2の突出部4は、図6に示す如く、上部先端6aに向かってしぼむテーパー状に形成されている。このように形成するのは、電線束9を装着し易くするためと、電線束9の端部を引き出して該電線8を巻き出すときに絡み難くし、電線8をスムーズに巻き出せるようにするためである。
また、突出部4の外周面には、図2に示す如く、所定間隔でリング状の段差部15が形成されている。この段差部15は、突出部4の外周面に所定間隔で周回する突起によって構成されている。
この段差部15は、突出部4に電線束9を装着した際にストレートに電線束9が突出部4に嵌まり込まないようにするのと、電線束9の端部を引き出して電線8を突出部4から巻き出すときに電線8が絡み難くする作用をし、電線8がスムーズに巻き出されるようにするのに効果を有している。
鍔部5は、図3に示す如く、突出部4に連成され該突出部4の下部7の開放部7aに設けられている。
この鍔部5には、電線束収納部材2の突出部4に成され、この突出部4の下部7の開放部7aからドーナツ状に外部に張り出すように平坦部16が設けられている。
この平坦部16は、電線束9の丸めた径が突出部4の径よりも大きかったときに受け止める電線束受け部の役目を果たしている。この平坦部16の幅は、電線束9の端部を引き出す際に、巻き出す電線8によって揺り動かされる鍔部5がバランス良く揺れ動くのに最適な幅に形成されている。
この鍔部5の平坦部16には、平坦部16に成し、この平坦部16の外側周端辺17から上方向に折り曲げられた折り曲げ部18が円筒状に設けられている。この鍔部5の折り曲げ部18は、電線束9の丸めた径が突出部4の径よりも大きく平坦部16の上に載置された場合に、収納した電線束9が鍔部5から外れることのないようにするためのものである。
この折り曲げ部18の高さは、特に特定されてはいないが、突出部4に電線束9を装着して電線束9の接続端子の接続されている端部を持って電線8を巻き出した際に、電線8が折り曲げ部18の上端部19に当たり、擦れて巻き出しに支障を来すことのない高さに形成されている。
すなわち、折り曲げ部18の高さが、高過ぎると折り曲げ部18の上端部19で電線8を擦ってしまう支障を来すことがあり、折り曲げ部18の高さか、低過ぎると電線8を巻き出しているときに電線8が折り曲げ部18を乗り越えて鍔部5の下部の支持部材3に絡みつく支障を来すことがある。
電線束収納部材2は、支持部材3に取り付けられている。この支持部材3は、図4,図5に示す如く、支持枠20と、支持杆21とによって構成されている。
支持枠20は、ポール22を組んで形成する支持体23を備えている。この支持体23には、下部にキャスター24が設けられている。このキャスター24によって支持枠20は、移動可能に構成されている。
この支持体23には、支持杆21が上方向に突出するように設けられている。この支持杆21は、図5に示す如く、支持枠20の上部ポール22aに取り付けられている。
この支持杆21は、棒状に形成される棒体21aと、この棒体21aの先端に取り付けられる円板状に形成される皿部材21bとによって構成されている。
この皿部材21bには、図4に示す如く、電線束収納部材2の突出部4の内面の頂部6aが当接し、電線束収納部材2が支持杆21で支持された状態となっている。
図5において、22bは、側部ポールで、支持部材3を移動する際の手摺りの役目をするものである。
支持杆21の皿部材21bの径は、電線束収納部材2の突出部4の内面の頂部6aの径よりも小さく形成されている。このように構成することにより、電線束収納部材2は、支持杆21の上に回転自在に、また揺動自在に載置されている。
すなわち、電線束収納部材2は、図5に示す如く、支持部材3の支持杆21に被せられた状態となっている。
次に、電線巻出し装置1の動作について説明する。
前工程で長尺の電線を測長して必要な長さ(例えば、6m,8m,10m等)に切断して所望の長さの長尺の電線8を製造し、この長尺の電線8の両端部に接続端子を接続する。しかる後、この両端部に接続端子が接続された長尺の電線8を丸く纏めて留めて電線束9を製造する。
このように製造された電線束9は、図8に示すされる電線束収納竿台10の電線束掛け竿14に収納する。
この電線束収納竿台10の電線束掛け竿14に所定量の電線束9が懸架されると、サブワイヤハーネス(サブハーネス)を製造する工程に移動されてくる。
このサブワイヤハーネス(サブハーネス)を製造する工程においては、図9に示す如く、両端部に接続端子8aが接続された長尺の電線8にコネクタ25を取り付ける作業を行う。
製造されるサブワイヤハーネス(サブハーネス)は、使用されるハーネスによって1個のコネクタに接続される長尺の電線8の本数が異なる。そこで、図9に示す如く、製造するサブワイヤハーネス(サブハーネス)に対応してコネクタ25を作業台26に設置し、当該コネクタ25に接続する長尺の電線8を選定する。
コネクタ25に接続する長尺の電線8を選定すると、図8に示される電線束収納竿台10の電線束掛け竿14から使用する電線束9を取り出し、電線束収納部材2の突出部4にセットする。
電線束9を電線束収納部材2の突出部4に装着するにあたっては、製造するサブワイヤハーネス(サブハーネス)に必要な本数(例えば、3本)の電線束8を電線束収納竿台10の電線束掛け竿14から取り出し、突出部4に嵌めることで行う。
そして、電線束9を束ねて留めている留め部を外して、電線束収納部材2の突出部4から電線8の端部に接続されている接続端子8aを持って引っ張って複数本(例えば、3本)の電線8を図7に示すように一緒に引き出す。
サブワイヤハーネス(サブハーネス)を製造するにあたって、例えば、1個のコネクタに電線8を3本接続する場合は、電線束収納竿台10の電線束掛け竿14から3つの電線束9を取り出し、電線束収納部材2の突出部4にセットする。そして、電線束9の留め部を外して電線8の端部に接続されている接続端子8aを持って3本の電線8を一緒に引き出す。
また、サブワイヤハーネス(サブハーネス)を製造するにあたって、例えば、1個のコネクタに電線8を4本接続する場合は、電線束収納竿台10の電線束掛け竿14から4つの電線束9を取り出し、電線束収納部材2の突出部4にセットする。そして、電線束9の留め部を外して電線8の端部に接続されている接続端子8aを持って4本の電線8を一緒に引き出す。
このように電線束収納部材2の突出部4から電線束9を形成している電線8の端部に接続されている接続端子8aを持って電線8を引き出すと、電線束収納部材2は、支持杆21の皿部材21bの上で回転する。この電線束収納部材2は、支持杆21の皿部材21bの上に載せてあるだけなので、電線8の端部を引っ張って回転するため、電線8の引っ張りに応じて電線束収納部材2は、図7の矢印A,Bに示す如く、前後左右に揺動しながら回転し、電線束9から電線8は巻き出される。
このように電線束9から電線8の端部を引っ張って巻き出す際に電線束収納部材2が回転しながら、前後左右に揺動するため、電線束9から電線8が絡むことなく巻き出される。
このように電線束9から巻き出された電線8は、作業者によって図9に示される作業台26に設置されているコネクタ25の所まで引っ張られ、コネクタ25に長尺の電線8の一端部に接続されている接続端子8aを装着する。
このコネクタ25には、指定された本数の電線8の接続端子8aを装着し、サブワイヤハーネス(サブハーネス)を製造する。この電線8の他端部の接続端子にも一端部と同様にコネクタ24を装着し、サブワイヤハーネス(サブハーネス)を製造する。
このように電線8の両端部の接続端子8aにコネクタ25を装着して製造したサブワイヤハーネス(サブハーネス)は、図10に示す如き竿台車27に留め置かれる。
竿台車27は、第10図に示す如く、電線8の両端部の接続端子8aにコネクタ25を装着して製造したサブワイヤハーネス(サブハーネス)を収納するもので、電線保持竿28と、台車本体29とによって構成されている。
電線保持竿28は、台車本体29に設けられた支持部材30を備えている。この支持部材30は、アーム状の支持棒を横に張り出して形成されている。この支持部材30には、電線8の両端部の接続端子8aにコネクタ25を装着して製造したサブワイヤハーネス(サブハーネス)のコネクタ25の近傍の電線部分を挟み込んで吊り下げる電線クリップ31が設けられている。
電線クリップ31は、一対の挟持子から構成され、この一対の挟持子の間がサブワイヤハーネス(サブハーネス)のコネクタ25の近傍の電線部を挟み込んで保持する電線保持部として形成される。この電線クリップ31は、全て同じ大きさ及び形状に形成される。電線クリップ31は、1つの電線保持竿28に数十個存在するように設けられる。
台車本体28は、指定された本数の電線8の接続端子8aを装着して製造されたサブワイヤハーネス(サブハーネス)を保持する電線保持竿28を所定の位置に移動するためのものである。この台車本体29は、電線保持竿28を取り付け、この電線保持竿28を支持する支持部32を備えている。この支持部32には、下部にキャスター33が取り付けられており、このキャスタ33によって台車本体29は、移動可能に構成されている。
電線束収納部材2の突出部4から電線束9を形成している電線8の端部に接続されている接続端子8aを持って電線8を引き出すことによって、電線束収納部材2は、支持杆21の皿部材21bの上で回転する。このように電線束9から電線8の端部を引っ張って巻き出す際に電線束収納部材2を回転させながら、かつ電線束収納部材2を前後左右に揺動させながら電線束9から電線8を絡むことなく巻き出す。
そして、電線束9から電線8の端部に接続されている接続端子を作業台26にセットされているコネクタ25に装着して、サブワイヤハーネス(サブハーネス)を製造する。
作業台26において作業者が電線束9から引き出した電線8の端部に接続されている接続端子をコネクタ25に装着して、製造されたサブワイヤハーネス(サブハーネス)は、コネクタ25の近傍の電線部分を電線クリップ31に挟み込んで竿台車29の電線保持竿28に吊り下げる。
この竿台車27には、製造されたサブワイヤハーネス(サブハーネス)を吊り下げられるだけ吊り下げ、次工程のサブワイヤハーネス(サブハーネス)にコルゲートチューブを装着する等の配策を行う工程の近傍に移動する。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1………………………電線巻出し装置
2………………………電線束収納部材
3………………………支持部材
4………………………突出部
5………………………鍔部
6………………………上部
6a……………………頂部(上部先端)
7………………………下部
7a……………………開放部
8………………………電線
8a……………………接続端子
9………………………電線束
10……………………電線束収納竿台
11……………………ポール
12……………………本体
13……………………キャスター
14……………………電線束掛け竿
15……………………段差部
16……………………平坦部
17……………………外側周端辺
18……………………折り曲げ部
19……………………上端部
20……………………支持枠
21……………………支持杆
21a…………………棒体
21b…………………皿部材
22……………………ポール
22a…………………上部ポール
23……………………支持体
24……………………キャスター
25……………………コネクタ
26……………………作業台
27……………………竿台車
28……………………電線保持竿
29……………………台車本体
30……………………支持部材
31……………………電線クリップ
32……………………支持部
33……………………キャスター

Claims (3)

  1. 長尺の電線の端部に端子を接続した端子付き電線を丸めて纏めた電線束を複数束収納し該電線束の端部を引き出して前記端子付き電線を巻き出す電線束収納部材と、
    前記電線束の端部を引き出すときに前記電線束収納部材を回転自在に支持する支持杆と、
    によって構成されてなり、
    前記電線束収納部材は、
    上部に突出し丸めて纏められた前記電線束をはめ込み収納保持する突出部と、
    前記突出部に連成され該突出部の下部後端に設けられる鍔部と
    を備え、
    前記突出部は、
    この頂部に向かうにしたがってすぼむ円錐台状に形成され、且つ、前記頂部が封止され前記下部が開放されるように形成され、
    前記鍔部は、
    前記突出部に成し該突出部にドーナツ状に外部に張り出す平坦部によって構成してなり、
    前記支持杆は、
    棒状に形成される棒体と、該棒体の先端に取り付けられ円板状に形成される皿部材と、によって構成され、且つ、該皿部材の径が前記突出部の内面の頂部の径よりも小さく形成され、且つ、前記皿部材に前記突出部の内面の頂部を被せて前記電線束収納部材を着脱自在に支持するものであるとともに前記皿部材の上に回転自在にまた複数方向に揺動自在に支持するものであり、
    前記突出部に複数種の前記電線束を配置し、前記電線束収納部材を回転させつつ複数方向に揺動させながらコネクタに前記端子付き電線を引き出し可能であることを特徴とする電線巻出し装置。
  2. 請求項1に記載の電線巻出し装置において、
    前記電線束収納部材の突出部の頂部の径は、前記平坦部の外側周端辺に成される径よりも小さい径で形成されていることを特徴とする電線巻出し装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電線巻出し装置において、
    前記電線束収納部材の突出部の外周面には、リング状の複数の段差部が前記突出部の軸方向において所定の間隔をあけて配置形成されていることを特徴とする電線巻出し装置
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