<第1実施形態>
図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
最初に、本実施形態の商品選択ユニット(選択ユニット)10が用いられる自動販売機VMについて説明する。自動販売機VMは、図1に示す通り、直方体の筐体Bと、筐体Bの前面に設けられた硬貨投入口CI、展示部D、商品取出口IO、つり銭返却口CRを主に有する。
展示部Dは上中下の三段の棚を有し、各段に複数の商品サンプルSが設置されている。各段の下側には、2つの商品選択ユニット10が左右に並んで配置されている。
次に、本実施形態の商品選択ユニット10について説明する。
図2に示す通り、本実施形態の一つの商品選択ユニット10は、複数の商品選択スイッチ(選択スイッチ)SW1が形成された商品選択部11と、複数のサンプル照明用光源SLが形成されたサンプル照明部12とを主に有する。以下の説明においては、商品選択ユニット10において、商品選択部11が位置する側(利用者に対向する側)を(商品選択ユニット10の)前側と呼び、サンプル照明部12が位置する側を(商品選択ユニット10の)後側と呼ぶ。
商品選択部11は、6個の商品選択スイッチSW1が横一列に連結された長尺部材であり、商品選択スイッチSW1の6個分の長さに相当する長尺の回路基板である基板(第1基板)111と、基板111と略同一寸法を有するフレーム112と、6枚の矩形状の表示プレート(表示板)113とを有する。フレーム112は、基板111の前面に重ねあわされている。基板111とフレーム112とはいずれも白色である。6枚の表示プレート113は、フレーム112の前面(基板111と接触する面とは反対側の面)に、フレーム112の長尺方向に並んで貼付けられている。
図3に示す通り、基板111の一面(前面)の、1つの商品選択スイッチSW1に対応する領域A1には、セグメント表示器SEG、情報表示用光源(第1光源)IL1〜IL4、作動表示用光源FL、センサ電極SEが配置されている。基板111の一面には、上記の構造を有する領域A1が長尺方向に複数、例えば6つ並列されている。
領域A1の略中央部には、矩形状のセグメント表示器SEGが配置されている。セグメント表示器SEGの長手方向は、基板111の長尺方向に等しい。セグメント表示器SEGは後述する主制御部MCの指示に従い、任意の数字(商品価格)を7セグメント表示する。
セグメント表示器SEGの長手方向の両側には、セグメント表示器SEGの上端部近傍を挟んで一対の情報表示用光源IL1、IL2が配置されている。情報表示用光源IL1、IL2は、いずれも白色LEDであり、それらの光軸が基板111の表面と平行に、かつ基板111の長尺方向に延びるように設置された側面発光LEDである。すなわち情報表示用光源IL1、IL2は、セグメント表示器SEGに向けて光を照射するように基板111上に実装されている。
セグメント表示器SEGの長手方向の両側には、セグメント表示器SEGの下端部近傍を挟んで一対の情報表示用光源IL3、IL4が配置されている。情報表示用光源IL3は赤色LEDであり、その光軸が基板111の表面と直交するように配置された上面発光LEDである。情報表示用光源IL4は青色LEDであり、その光軸が基板111の表面と直交するように基板111上に配置された上面発光LEDである。すなわち情報表示用光源IL3、IL4は、基板111から後述するフレーム112に向けて(後方から前方へと)光を照射するように基板111上に実装されている。
情報表示用光源IL1〜IL4は、それぞれ後述する情報表示用光源駆動部LD1に接続されており(図5)、情報表示用光源駆動部LD1の指示に従い点灯され、消灯される。
セグメント表示器SEGの下方には、センサ電極SEが回路パターンとして形成されている。センサ電極SEは後述するセンサ回路SCに接続されており、センサ回路SCとともに静電センサ(静電容量センサ)を構成している。
基板111上のセグメント表示器SEGとセンサ電極SEの間には、作動表示用光源FLが配置されている。作動表示用光源FLは一例として白色LEDであり、光軸が基板111の表面と直交するように配置された上面発光LEDである。すなわち作動表示用光源FLは、基板111から後述するフレーム112に向けて(後方から前方へと)光を照射するように基板111上に実装されている。
作動表示用光源FLは、主制御部MCに接続されており(図5)、主制御部MCの指示に従い点灯され、消灯される。
図3に示す通り、フレーム112の、1つの商品選択スイッチSW1に対応する領域A2には、矩形開口RA1、円形孔CA、及び4つの導光部LG1〜LG4が設けられている。フレーム112には、上記の構造を有する領域A2が長尺方向に6つ並列されている。
矩形開口RA1は、領域A2の略中央部に長手方向がフレーム112の長尺方向に一致するように形成されており、フレーム112を前後方向(厚さ方向)に貫通している。フレーム112を基板111上に重ね合わせた時、矩形開口RA1に、基板111上のセグメント表示器SEGが収まる。
フレーム112の、矩形開口RA1の長手方向の両側には、矩形開口RA1の上端部近傍を挟んで一対の導光部LG1、LG2が埋め込まれている。導光部LG1、LG2はそれぞれ、長手方向がフレーム112の長尺方向に一致する矩形板であり、厚さはフレーム112の厚さにほぼ等しい。導光部LG1、LG2はそれぞれ、半透過性のアクリルにより形成されており、光の拡散率や透過率を調整するため添加物を混ぜていることから乳白色を呈している。なお本明細書では、光を部分的に透過する材料を半透過性の材料と呼ぶ。
フレーム112を基板111上に重ね合わせた時、基板111の情報表示用光源IL1は、導光部LG1の短辺のうち矩形開口RA1とは反対側に位置する短辺に沿って設けられた凹部(不図示)に収容され、この短辺と対向して配置される。同様に、基板111の情報表示用光源IL2は、導光部LG2の短辺のうち矩形開口RA1とは反対側に位置する短辺に沿って設けられた凹部(不図示)に収容され、この短辺と対向して配置される。
フレーム112の、矩形開口RA1の長手方向の両側には、矩形開口RA1の下端部近傍を挟んで一対の導光部LG3、LG4が埋め込まれている。導光部LG3、LG4はそれぞれ長手方向がフレーム112の長尺方向に一致する矩形板であり、厚さはフレーム112の厚さにほぼ等しい。導光部LG3、LG4はそれぞれ、半透過性のアクリルにより形成されており、光の拡散率や透過率を調整するため添加物を混ぜていることから乳白色を呈している。
フレーム112を基板111に重ね合わせた時、導光部LG3、LG4はそれぞれ、基板111の情報表示用光源IL3、IL4を覆って配置される。
フレーム112の、矩形開口RA1の長手方向中央部の下側には、フレーム112を前後方向(厚さ方向)に貫通する円形孔CAが形成されている。フレーム112を基板111上に重ね合わせた時、円形孔CAには、基板111上の作動表示用光源FLが収容される。
表示プレート113は、矩形状の光透過性薄板であり、略中央の矩形状の透過部TPと、透過部TPを囲む印字部PRとを有する。印字部PRには、自動販売機VMで販売される商品に関する情報、例えば商品の在庫状態を示すための「売切」、「販売中」の文字や、商品の温度を示す「HOT」、「COLD」の文字、利用者に静電センサの位置を示すための「TOUCH」の文字等が印字されている。
表示プレート113は、フレーム112の前面に、領域A2の略全域を覆うように粘着テープ等により貼付けられる。この時、表示プレート113の透過部TPは、フレーム112の矩形開口RA1内に配置されたセグメント表示部SEGを覆って配置される。また表示プレート113の印字部PRに印字された「売切」、「販売中」、「HOT」、「COLD」の文字は、それぞれフレーム112の導光部LG1、LG2、LG3、LG4を覆って配置され、「TOUCH」の文字は、基板111のセンサ電極SEと前後方向において重なるように配置される。表示プレート113の「TOUCH」の文字が配置された部分のような、静電容量センサのセンサ電極SEの前方に位置して当該部分にセンサ電極SEが存在することを明示的又は暗示的に表示する部分を、本明細書では「スイッチ表示部」と呼ぶ。
図2に示す通り、サンプル照明部12は、基板121と、基板121上に設置された主制御部MC、情報表示用光源駆動部LD1、サンプル照明用光源駆動部LD2、センサ回路SC、及び複数のサンプル照明用光源SLを主に含む。
基板121は、長尺状の回路基板であり、その表面は白色である。基板121は、その長尺方向が商品選択部11の基板111の長尺方向と一致した状態で、基板111と垂直に配置されている。基板111と基板121とは、不図示のリード線で互いに接続されている。
図2及び図4に示す通り、サンプル照明用光源SLは上面発光LEDであり、基板121の両面に、基板121の長尺方向に沿って列状に配置されている。より具体的には、サンプル照明用光源SLは、基板121の上面の前後方向の中央部よりやや後方に、基板121の長尺方向の同一線上に6つ並置されており、基板121の下面の前後方向の中央部よりやや前方に、基板121の長尺方向の同一線上に6つ配置されている。すなわち、基板121の上面に配置されたサンプル照明用光源SLは、基板121の下面に配置されたサンプル照明用光源SLよりも後方側に配置されている。
基板121の上面及び下面に配置されたサンプル照明用光源SL間の長尺方向の間隔は、自動販売機VMの展示部Dに配列される商品サンプルSの間隔と等しく設定されている。即ち、商品選択ユニット10を一つの段(例えば図1の1段目)の商品サンプルSの列の下方に配置したとき、基板121の上面に形成されたサンプル照明用光源SLの各々がその段の商品サンプルSの各々の真下に配置され、基板121の下面に形成されたサンプル照明用光源SLの各々が、その段の一つ下の段(例えば図1の2段目)の商品サンプルSの各々の真上に配置されるように設定されている。
基板121の、サンプル照明用光源SLが配置された位置とは異なる位置には、主制御部MC、情報表示用光源駆動部LD1、サンプル照明用光源駆動部LD2、センサ回路SCがそれぞれ設置されている。
主制御部MCは、図5に示す通り、自動販売機VMが備える自販機本体側制御部900、並びに基板121上のセンサ回路SC、情報表示用光源駆動部LD1及びサンプル照明用光源駆動部LD2と主に接続されている。センサ回路SCは、商品選択部100の基板111に形成された複数のセンサ電極SEと接続されて、複数の静電センサを形成している。情報表示用光源駆動部LD1は、基板111に設けられた複数の情報表示用光源IL1、IL2、IL3、IL4にそれぞれ接続されている。サンプル照明用光源駆動部LD2は、基板121に設けられた複数のサンプル照明用光源SLにそれぞれ接続されている。
図4は、ある段に配置された商品サンプルSの列と、その下の段に配置された商品サンプルSの列との間に商品選択ユニット10を配置した様子を横から見た断面図である。図4に示す通り、商品選択ユニット10の商品選択部11は、展示部Dの透明なカバーD1の内面の後方に、内面との間に隙間を設けて配置され、商品選択ユニット10のサンプル照明部12は、上段の商品サンプルSと下段の商品サンプルSとの間で、その両面(上面及び下面)が水平となるように配置される。なお、商品選択部11を展示部DのカバーD1の内面と接触させて配置してもよい。
サンプル照明部12の基板121の上面に形成されたサンプル照明用光源SLと、基板121の上方に配置された商品サンプルSとの間には、配光部材122が配置されている。配光部材122は、不図示の保持具を介して、自動販売機VMの展示部Dの後面D2に取り付けられている。配光部材122もサンプル照明部12の一部である。
配光部材122は、サンプル照明用光源SLから後方に向かう光を通過させることでその出射光を上方に向かうよう配光する(商品サンプルSに向かうように配光する)機能を有する光学素子であり、本実施形態ではフレネルレンズの一部分に相当する形状を有する光学部材である。
同様に、サンプル照明部12の基板121の下面に形成されたサンプル照明用光源SLと、基板121の下方に配置された商品サンプルSとの間にも、配光部材123が配置されている。配光部材123は、不図示の保持具を介して、自動販売機VMの展示部Dの後面D2に取り付けられている。配光部材123もサンプル照明部12の一部である。
配光部材123は、サンプル照明用光源SLから前方に向かう光を通過させることでその出射光を下方に向かうよう配光する(商品サンプルSに向かうように配光する)機能を有する光学素子であり、本実施形態ではフレネルレンズの一部分に相当する形状を有する光学部材である。
次に本実施形態の商品選択ユニットの動作を説明する。
自動販売機VMの硬貨投入口ICに硬貨が投入されていない状態においては、商品選択ユニット10は、主制御器MCの制御の下、待機状態にある。待機状態においては、セグメント表示器SEGは、商品の価格を7セグメント表示している。
また、待機状態において、商品選択部11の情報表示用光源IL1、IL2のいずれか一方が点灯されており、他方が消灯されている。例えば情報表示用光源IL1が点灯している場合は、情報表示用光源IL1の光は、フレーム112に埋め込まれた導光部LG1に側面(入射面)から入光し、導光部LG1によって拡散されて導光部LG1の前面(出射面)から出射され、表示プレート3の印字部PRの「売切」の文字を後方から照射する。情報表示用光源IL2が点灯している場合は、情報表示用光源IL2の光は、フレーム112に埋め込まれた導光部LG2に側面(入射面)から入光し、導光部LG2によって拡散されて導光部LG2の前面(出射面)から出射され、表示プレート3の印字部PRの「販売中」の文字を後方から照射する。
商品選択部100の情報表示用光源IL3、IL4はいずれか一方が点灯されており、他方が消灯されている。例えば情報表示用光源IL3が点灯している場合は、情報表示用光源IL3から出射された赤色光は、フレーム112に埋め込まれた導光部LG3に後面から入光し、導光部LG3によって拡散されて導光部LG3の前面から出射され、表示プレート3の印字部PRの「HOT」の文字を後方から照明する。情報表示用光源IL4が点灯している場合は、情報表示用光源IL4から出射された青色光は、フレーム112に埋め込まれた導光部LG4に後面から入光し、導光部LG4によって拡散されて導光部LG4の前面から出射され、表示プレート3の印字部PRの「COLD」の文字を後方から照明する。
また、待機状態において、サンプル照明部12の複数のサンプル照明用光源SLは、それぞれの真上、又は真下に配置された商品サンプルSを照明している。
基板121の上面に配置されたサンプル照明用光源SLから出射された光はは、図4に一点鎖線で示す通り、配光部材122により配光されて、上方の商品サンプルSに向かって効率よく照射される。同様に、基板121の下面に配置されたサンプル照明用光源SLから出射された光は、図4に一点鎖線で示す通り、配光部材123により配光されて、下方の商品サンプルSに向かって効率よく照射される。
利用者が自動販売機VMの硬貨投入口ICに硬貨を投入すると、自販機本体側制御部900(図5)を介してこれを検知した主制御部MCが、センサ回路SCを介して基板111のセンサ電極SEに電流を流す。これにより、基板111の各々のセンサ電極SEの電極間に、フレーム2、表示プレート3、及び展示部DのカバーD1を貫通して電界が形成される。
次いで利用者は、所望の商品を選択して、すなわち商品選択部11の複数の商品選択スイッチSW1のいずれかを選択して、当該商品選択スイッチSW1の表示プレート3に印字された「TOUCH」の文字に手を近づける。この時、選択された商品選択スイッチSW1が備えるセンサ電極SEの電極間に形成された電界に変化が生じる。センサ回路SCがこの変化をセンサ電極SE間の静電容量の変化として検知し、主制御部MCに伝える。言い換えれば、センサ電極SE間の電気力線に変化が生じ、この変化をセンサ回路SCが検知するとも言える。
センサ電極SE間の静電容量が変化したことを検知した主制御部MCは、静電容量が変化したセンサ電極SEを備える商品選択スイッチSW1の作動表示用光源FLを一瞬点灯させる。これにより利用者は、自らが選択した商品選択スイッチSW1が確かに作動したことを、触覚によらず視覚を通じて認知することができる。さらに詳しく言えば、静電容量の変化量は予め決められた値(閾値)を超えた時に初めてスイッチSW1が選択されたとセンサ回路SCあるいは主制御部MCで判断している。この閾値をセンサ回路SCあるいは主制御部MCに複数組込み、製品の構造や操作性に応じて適宜選択して所望の閾値に設定することも可能である。
主制御部MCはまた、自販機本体側制御部900を介して、選択された商品選択スイッチSW1に対応する商品を、商品取出口IOに搬送する。
ここで第1実施形態の商品選択ユニット10に含まれる導光部LG1〜LG4の特徴について整理する。導光部LG1〜LG4はいずれも面光源の一例であるが、それぞれ次に記載する特徴を有する。
導光部LG1、LG2は、半透過性の板状部材であり、その側面に対向して配置された情報表示用光源IL1、IL2からの光を内部で拡散して前面から前方に出射する。導光部LG3、LG4は、半透過性の板状部材であり、後面に対向して配置された情報表示用光源IL3、IL4からの光を内部で拡散して前面から前方に出射する。
導光部LG1、LG2のように、側面に光源を配置する態様においては、光源と導光部とが同一平面上に配置されるため、商品選択ユニット10の厚みを小さくすることができる。換言すれば、導光部LG1、LG2のような配置は、商品選択ユニット10の設計において厚さ方向に光源と導光部とを並べて配置するだけの空間が確保できない場合に有利である。また、同一の厚さの商品選択ユニット10の内部に導光部LG1、LG2のように導光部を配置する場合と導光部LG3、LG4のように導光部を配置する場合とを比較すると、導光部LG1、LG2のように導光部を配置する場合には、光源を導光部の側方に配置するため、導光部LG3、LG4のように導光部を配置する場合よりも導光部の厚さを大きくすることができる。これにより、厚い導光部によって良好に光を拡散し、前面より均一に面発光することができる。
一方で、導光部LG3、LG4のような配置によれば、導光部LG3、LG4の後面に入射した光が進行方向を変えることなく前面から出射するため、光源からの光を効率良く使用することができる。
なお、導光部LG1〜LG4は、例えば擦りガラスのような、透過性の板状部材の表面のみを粗面化した部材であってもよい。
本実施形態の商品選択スイッチSW1、商品選択部11、及び商品選択ユニット10の効果を以下にまとめる。
本実施形態の商品選択スイッチSW1は、基板111に配置された情報表示用光源IL1〜IL4からの光を、フレーム112に設けられた導光部LG1〜LG4を用いて均一に拡散した上で、表示プレート3の印字部PRを照射している。従って、表示プレート3の印字部PRを良好に照射し、利用者に対して視認性の高い状態で情報を表示することができる。また、導光部LG1〜LG4を用いているため情報表示用光源IL1〜IL4からの光を短い距離で均一に拡散することができ、ひいては商品選択スイッチSW1全体がコンパクトである。
本実施形態の商品選択スイッチSW1は作動表示用光源FLを有しており、利用者の選択に基づいてセンサ電極SE間の静電容量が変化した時に、作動表示用光源FLが一瞬点灯される。従って利用者は、触覚に依ることなく、視覚によって、自らが選択した商品選択スイッチSW1が作動したことを認知することができる。
本実施形態の商品選択ユニット10は、商品選択部11とサンプル照明部12とを有し、商品選択部11に備えられた情報表示用光源IL1〜IL4を駆動するための情報表示用光源駆動部LD1、サンプル照明部12に備えられたサンプル照明用光源SLを駆動するためのサンプル照明用光源駆動部LD2、商品選択部11に備えられたセンサ電極SEを制御するセンサ回路SC、及び情報表示用光源駆動部LD1、サンプル照明用光源駆動部LD2、センサ回路SCを制御する主制御部MCがサンプル照明部12に設置されている。したがって、商品選択部11の寸法を小さくすることができる。特に、商品選択部11の基板111の上下方向(長尺方向に直交する幅方向)の寸法を小さくできるため、展示部Dの高さ、引いては自動販売機VMの高さを低くしてコンパクト化することができる。
本実施形態の商品選択ユニット10のサンプル照明部12は、商品選択部11に対して垂直に配置されており、展示部Dに複数段配置された商品サンプルSの列の間に画成された空間に収容されている。したがって本実施形態の商品選択ユニット10によれば、展示部D内の活用されていない空間(デッドスペース)を効率よく利用して自動販売機VMの小型化を図ることができる。また、サンプル照明部12はデッドスペースに配置されるため寸法を大きくすることができる。したがって、サンプル照明部12の表面積を大きくしてサンプル照明用光源SLからの熱等を良好に放熱することができる。
本実施形態の商品選択ユニット10のサンプル照明部12は、基板121の長尺方向に等間隔で複数設けられたサンプル照明用光源SLを有しており、これらのサンプル照明用光源SLは、それぞれ展示部D内に配列された商品サンプルSの真下又は真上に配置されている。したがって、本実施形態の商品選択ユニット10によれば、商品サンプルSを良好に照明することができる。
本実施形態の商品選択ユニット10においては、商品選択部11とサンプル照明部12とは配線を介して接続されており、互いに分離可能でありモジュール化されている。したがって、商品選択部11の設計のみを変更し、サンプル照明部12は共通設計とすることで、効率よく、様々な設計を有する商品選択ユニット10を提供することができる。自動販売機VMの展示部Dに配置される商品サンプルSの列方向(水平方向)の配置間隔は多くの自動販売機において略一定であるため、サンプル照明部12は多くの自動販売機に対して共通して使用することができる。
本実施形態の商品選択ユニット10は、商品選択部11の基板111と、サンプル照明部12の基板121とがいずれも白色であるため、サンプル照明用光源SLから出射された光等を吸収することなく、効率良く商品サンプルSを照明することができる。
本実施形態の商品選択ユニット10は、情報表示用光源IL1〜IL4を情報表示用光源駆動部LD1によって制御し、サンプル照明用光源SLをサンプル照明用光源駆動部LD2によって制御している。サンプル照明用光源SLは、情報表示用光源IL1〜IL4と比べて明るく(消費電力が大きく)、また頻繁に点灯、消灯が行われることの多い情報表示用光源IL1〜IL4と異なり長時間継続的に点灯されることが多い。このように消費電力や使用の態様が異なる情報表示用光源IL1〜IL4とサンプル照明用光源SLとを、それぞれの制御に適した駆動部を用いて個別に制御することで、制御が簡単になり、商品選択ユニット10全体の消費電力を抑制することができる。
<変形例1−1>
本実施形態の商品選択ユニット10においては、板状の商品選択部11に対して板状のサンプル照明部12を垂直(直交)に配置したが、それらが平行になるように配置してもよい。この時、サンプル照明用光源SLは、図6、7に示すように、サンプル照明部12の基板121の、商品選択部11とは反対側を向く面に設けられる。具体的には、1個の商品選択スイッチSW1に対応する位置に、3つのサンプル照明用光源SL1、SL2、SL3が、それぞれの光軸が基板121と垂直となるように設けられる。
3つのサンプル照明用光源SL1、SL2、SL3からの光は、図6に示す通り、サンプル照明用光源SL1、SL2、SL3の後方に配置された偏向プリズム124によって、上方、下方、及び後方に送られる。具体的には、サンプル照明用光源SL1からの光は、偏向プリズム124の面S1によって上方に屈折され、上方に配置された商品サンプルSを照らす。サンプル照明用光源SL2からの光は、偏向プリズム124を通過して直進し、展示部Dの後面D2を照らす。サンプル照明用光源SL3からの光は、偏向プリズム124の面S3によって下方に屈折され、下方に配置された商品サンプルSを照らす。
<第2実施形態>
次に、図8を参照して第2実施形態の商品選択ユニット20について説明する。
第2実施形態の商品選択ユニット20は、商品選択部21が有する商品選択スイッチSW2の構造が第1実施形態の商品選択ユニット10の有する商品選択スイッチSW1の構造と異なる点を除いて、第1実施形態の商品選択ユニット10と同一である。即ち、第2実施形態の商品選択ユニット20のサンプル照明部22は、第1実施形態の商品選択ユニット10のサンプル照明部12と同じ構造を有する。
商品選択部21は、6個の商品選択スイッチSW2が一列に連結された長尺板であり、長尺の回路基板である基板211と、基板211と略同一形状を有するフレーム212と、6枚の矩形状の表示プレート213とを有する。フレーム212は、基板211の前面に重ね合わされている。基板211とフレーム212はともに白色である。6枚の表示プレート213は、フレーム212の前面(基板211と接触する面とは反対側の面)に、フレーム212の長尺方向に並んで貼付けられている。
図9に示す通り、基板211の一面(前面)の、1つの商品選択スイッチSW2に対応する領域A3には、セグメント表示器SEG、情報表示用光源IL5、IL6が配置されている。基板211の一面には上記の構造を有する領域A3が長尺方向に6つ配列されている。
領域A3の略中央部には、矩形状のセグメント表示器SEGが配置されている。セグメント表示器SEGの長手方向は基板211の長尺方向に等しい。
セグメント表示器SEGの長手方向の一方側の上方及び下方には、一対の情報表示用光源IL5、IL6が配置されている。情報表示用光源IL5、IL6はそれぞれ白色LEDであり、その光軸が基板211の表面と平行に、かつ基板211の長尺方向に延びるように基板211上に配置された側面発光LEDである。情報表示用光源IL5、IL6からの光は、セグメント表示器SEGの位置する側に向けて照射される。
セグメント表示器SEGの下方には、センサ電極SEが回路パターンとして形成されている。センサ電極SEはセンサ回路SCに接続されており、センサ回路SCとともに静電センサを構成している。
基板211上の、セグメント表示器SEGの上方及び下方には、それぞれ導光板LGPが配置される。導光板LGPは、入射面から入射された光を出射面から均一に出射する部材であり、図10(a)に示す通り、ポリカーボネート樹脂等の光透過性樹脂により形成された板部801を有する。導光板LGPは本発明の面光源の一例である。
板部801の側面は、板部801内に光を入射する矩形の入射面ISである。また入射面ISの長辺に繋がる面のうち一方は、入射面ISから入射して板部801内を導かれる光が反射する反射面(対向面)RSであり、他方(反射面RSに対向する面)は、板部801内を導かれる光が出射する出射面ESである。
板部801の反射面RSには、複数の凸部cが形成されている。凸部cはそれぞれ、反射面RSから外側に突出した略半球形の突起であり、反射面RSの全域に渡って配置されている。反射面RS上に形成された凸部cの密度は、入射面ISの近傍では小さく、入射面ISから遠ざかるほど大きい。これにより、入射面ISから入射された光が出射面から均一に出射される。
導光板LGPは、基板211の、セグメント表示器SEGの上方に位置する領域に、反射面RSが基板211と対向するように配置される。この時、情報表示用光源IL5は、導光板LGPの入射面ISと対向する位置に配置される。導光板LGPは同様に、基板211のセグメント表示器SEGの下方に位置する領域に、反射面RSが基板211に形成されたセンサ電極SEと対向するように配置される。この時、情報表示用光源IL6は、導光板LGPの入射面ISと対向する位置に配置される。
図9に示す通り、フレーム212の、1つの商品選択スイッチSW2に対応する領域A4には、3つの矩形開口RA2、RA3、RA4が形成されている。フレーム212には、上記の構造を有する領域A4が長尺方向に6つ配列されている。
矩形開口RA2は、領域A4の略中央部に長手方向がフレーム212の長尺方向に一致するように形成されており、フレーム212を前後方向(厚さ方向)に貫通している。フレーム212を基板211に重ね合わせた時、矩形開口RA2には、基板211上のセグメント表示器SEGが収容される。
領域A4の、矩形開口RA2の上方及び下方には、矩形開口RA3及びRA4が、長手方向がフレーム212の長尺方向に一致するように形成されており、フレーム212を前後方向(厚さ方向)に貫通している。フレーム212を基板211に重ね合わせた時、矩形開口RA3、RA4の開口部の後側には、それぞれ導光板LGPが配置される。
フレーム212の前面には、粘着テープ等により表示プレート213、214が貼り付けられる。表示プレート213、214には任意の文字を印字することができる。
第2実施形態の商品選択スイッチSW2においては、情報表示用光源IL5、IL6から出射された光は、それぞれ導光板LGPの板部801の入射面ISを介して板部801に入射される。板部801に入射された光は、板部801の反射面RSに形成された凸部cや基板211によって反射され出射面ESより出射される。出射面ESより出射された光は、フレーム212の矩形開口RA3、RA4を介して表示プレート213、214を照明する。
第2実施形態の商品選択ユニット20は、商品選択スイッチSW2が導光板LGPを介して表示プレート213、214を照明するため、利用者に対して情報をより見やすい状態で表示することができる。また、情報表示用光源IL5、IL6と導光板LGPとを同一平面内に配置しているため、商品選択スイッチSW2全体がコンパクトである。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態の商品サンプル照明装置30について、図11を参照して説明する。
第3実施形態の商品サンプル照明装置30は、導光板LGPと、導光板LGPに光を照射する光源32と、商品サンプルSを保持する載置板33とを有する。
導光板LGPは光源32からの光を商品サンプルSに向けて照射するための光ガイドであり、矩形の薄板である。導光板LGPの長辺の長さは商品サンプルSの高さよりもやや長く、短辺の長さは商品サンプルSの幅と略同一である。
導光板LGPは後述する載置板33に取り付けて支持されており、商品サンプルSと前後方向において重なるように、商品サンプルSの後方に配置されている。
導光板LGPは、第2実施形態の導光板LGP(図10)と同一の内部構造を有する。導光板LGPはその入射面ISが下方を、出射面ESが前方を向くように設置されている。
自動販売機VMの展示部Dの後面D2には、前方に向けて突出する板状突起31が設けられており、板状突起31の上面には、光源32が設けられている。光源32は、その光軸が板状突起31の上面に直交するとともに、導光板LGPの入射面ISと対向するように板状突起31の上面に取り付けられている。
載置板33は、フレーム(不図示)を介して展示部Dの後面D2に保持されて、上面及び下面が水平となるように設けられている。載置板33の中央部には、下方からの光が通過して商品サンプルSを照らすことが可能なように、開口部が形成されている。
光源32からの光は、導光板LGPの板部801に入射し、板部801内を伝播しながら凸部cや展示部Dの後面D2によって反射され、出射面ESより出射される。導光板LGPは商品サンプルSを覆うように設けられているので、商品サンプルSを均一に照明することができる。
第3実施形態の商品サンプル照明装置30は、任意の商品選択スイッチと共に使用することができる。例えば、図11に点線で示すように、第1実施形態の商品選択スイッチSW1又は第2実施形態の商品選択スイッチSW2と組み合わせて使用することができる。あるいは、図11に一点鎖線で示すように、商品サンプルS及び導光板LGPの後方に静電スイッチ(静電容量スイッチ)CSを配置して商品サンプル照明装置30と静電スイッチCSとを含む商品選択ユニットを形成してもよい。この形態によれば、利用者は商品サンプルSに手を近づけることで静電スイッチCSを作動させ、商品を購入することができる。また第3実施形態の商品サンプル照明装置30を、従来の押しボタン式の商品選択スイッチと組み合わせて使用することもできる。
第3実施形態の商品サンプル照明装置30によれば、導光板LGPによって商品サンプルSを後方から照らすことができるため、従来展示部Dに設けられていた蛍光管等の照明器具を省略することができる。したがって第3実施形態の商品サンプル照明装置30によれば、自動販売機VMの展示部Dを薄型化することができ、ひいては自動販売機VMの筐体Bを薄型化することができる。
第3実施形態の商品サンプル照明装置30においては、各商品サンプルSの後方に、各商品サンプルに1対1で対応する導光板LGPが配置されており、各導光板LGPに1対1で対応する光源32が設けられている。したがって第3実施形態の商品サンプル照明装置30によれば、光源32の強さ(光度)や色を個別に変更することで、各商品サンプルSを、独立して自在に照らすことが可能となる。具体的には例えば、他の商品に比べて販売を強化したい商品の商品サンプルSを周囲より明るく、又は周囲とは異なる色で照らすことが可能である。また例えば、売り切れた商品の商品サンプルSについて照明を停止することが可能である。
<変形例3−1>
第3実施形態の商品サンプル照明装置30において、図12に示すように、導光板LGPの上端を用いて商品サンプルSを保持し、商品サンプル照明装置30と商品サンプルSとを含む展示装置34としてもよい。
導光板LGPの上端を用いて商品サンプルSを保持する方法は任意であるが、例えば図12に示すように、商品サンプルSの上端部に折返し部SAを形成し、折返し部SAを導光板LGPの上端部に引っかけることができる。あるいは、導光板LGPの上端部に粘着テープ等の接着部を設け、商品サンプルSの上端部を接着部に接着することにより、商品サンプルSの保持を行うこともできる。
変形例の展示装置34によれば、商品サンプルSを導光板LGPにより保持しているので、商品サンプルSの転倒を防止することができる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態の商品選択ユニット40について、図13を参照して説明する。第1、第2実施形態と異なる本実施形態の特徴的な部分は、サンプル照明部42が、サンプル照明用光源SLに代えて、商品サンプルSを後方から照射する導光板LGPと、導光板LGPに光を出射する光源422とを有する点にある。すなわち、第4実施形態の商品選択ユニット40は、第1実施形態の商品選択ユニット10又は第2実施形態の商品選択ユニット20と、第3実施形態の商品サンプル照明装置30の組合せである。
導光板LGPは第3実施形態で用いたものと同様である。導光板LGPは、サンプル照明部42の長尺方向に略等間隔で6枚並置されており、それぞれが商品サンプルSの後方に位置付けられている。
導光板LGPは、第2実施形態の導光板LGP(図10)と同一の内部構造を有する。導光板LGPは、第3実施形態と同様に、その入射面ISが下方を、出射面ESが前方を向くように設置されている。
サンプル照明部42の基板421には、上面の後端部近傍に光源422が配置されている。光源422は、基板421の長尺方向に略等間隔で6個並列されており、それぞれが導光板LGPの入射面ISと対向するように位置づけられている。
光源422からの光は、導光板LGPの板部801に入射し、板部801内を伝播しながら出射面ESより出射される。導光板LGPは商品サンプルSを覆うように設けられているので、商品サンプルSを均一に照明することができる。
第4実施形態の商品選択ユニット40は、第3実施形態の商品サンプル照明装置30を備えるので、第3実施形態の商品サンプル照明装置30と同様の効果を奏することができる。
<変形例4−1>
第4実施形態の商品選択ユニット40においても、変形例3−1と同様に、導光板LGPの上端を用いて商品サンプルSを保持してもよい。これにより、変形例3−1の展示装置34と同様に、商品サンプルSの転倒を防止することができる。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態の商品サンプル照明装置50について、図14を参照して説明する。商品サンプル照明装置50は、商品サンプルSの後方に配置される導光板(第1導光板)LGP1と、商品サンプルSの下方に配置される導光板(第2導光板)LGP2と、光源52とを主に有する。
導光板LGP1は光源52からの光を商品サンプルSに向けて照射するための光ガイドであり、矩形の薄板である。導光板LGP1の長辺の長さは商品サンプルSの高さよりもやや長く、短辺の長さは商品サンプルSの幅と略同一である。導光板LGP1は、商品サンプルSと前後方向において重なるように、商品サンプルSの後方に配置される。導光板LGP1は、保持具(不図示)を介して展示部Dの後面D2に取り付けられていてもよく、後述する板状突起51から吊り下げられていてもよい。
導光板LGP1は、第2実施形態の導光板LGP(図10)と同一の内部構造を有している。導光板LGPは、その入射面(第1側面)ISが上方を、出射面(第1前面)ESが前方を向くように設置されている。
導光板LGP2は導光板LGP1からの光を商品サンプルSに向けて照射するための光ガイドであり、矩形の薄板である。導光板LGP2の長辺の長さは商品サンプルSの幅と略等しく、短辺の長さは商品サンプルSの厚さよりもやや長い。導光板LGP2の上には、商品サンプルSが載置されている。すなわち導光板LGP2は商品サンプルSが載置される載置台でもある。導光板LGPは、保持具(不図示)を介して展示部Dの後面D2に取り付けられていてもよく、導光板LGP1と一体であってもよく、導光板LGPに連結具(不図示)を介して取り付けられていてもよい。導光板LGP2は導光板LGP1に対して垂直に配置されている。
導光板LGP2は、第2実施形態の導光板LGPと同様に凸部cを備える板部801を含むが、図14に示す通り、出射面ESの短辺方向の一端部に入射面ISが画成されており、入射面ISと厚さ方向において対向する位置に、入射面ISから入射した光を出射面(第2前面)ES側に偏向するための反射面(偏向面)RS2が形成されている点が、第2実施形態の導光板LGPと異なる。
自動販売機VMの展示部Dの後面D2には、前方に向けて突出する板状突起51が設けられており、板状突起51の下面には、光源52が設けられている。光源52は、その光軸が板状突起51の下面に直交するとともに、導光板LGP1の入射面ISと対向するように板状突起51の下面に取り付けられている。
光源52からの光は、導光板LGP1の入射面ISから板部801に入射し、板部801内を伝播しながら凸部cや展示部Dの後面D2によって反射され、出射面ESより出射される。導光板LGP1は商品サンプルSの後面を覆うように設けられているので、商品サンプルSを後方から均一に照明することができる。
また導光板LGP1の板部801内を通過し、板部801の下端面(第2側面)から出射された光(漏れ光)は、導光板LGP2の入射面ISから板部801に入射し、反射面RS2で偏向(反射)された後、板部801内を伝播しながら出射面ESより出射される。導光板LGP2は商品サンプルSの底面を覆うように設けられているので、商品サンプルSを下方から均一に照明することができる。
第5実施形態の商品サンプル照明装置50は、任意の商品選択スイッチと共に使用することができる。例えば、図14に点線で示すように、第1実施形態の商品選択スイッチSW1又は第2実施形態の商品選択スイッチSW2と組み合わせて使用することができる。又は、図14に一点鎖線で示すように、商品サンプルS及び導光板LGP1の後方に静電スイッチCSを配置して商品サンプル照明装置50と静電スイッチCSとを有する商品選択ユニットを形成してもよい。この態様によれば、利用者は商品サンプルSに手を近づけることで静電スイッチCSを作動させ、商品を購入することができる。また第5実施形態の商品サンプル照明装置50を、従来の押しボタン式の商品選択スイッチと組み合わせて使用することもできる。
第5実施形態の商品サンプル照明装置50によれば、薄い矩形板である導光板LGPによって商品サンプルSを後方及び下方から照らすことができる。したがって展示部Dの内部に配置されている蛍光管等の照明器具を省略して自動販売機VMの展示部Dを薄型化することができ、ひいては自動販売機VMの筐体Bを薄型化することができる。
第5実施形態の商品サンプル照明装置50においては、各商品サンプルSの後方及び下方に、各商品サンプルSに1対1で対応する導光板LGP1及びLGP2が配置されており、各導光板LGP1ごとに、各導光板LGP1に1対1で対応する光源52が設けられている。したがって第5実施形態の商品サンプル照明装置50によれば、光源52の強さ(光度)や色を個別に変更することで、商品サンプルSのそれぞれを独立して自在に照らすことが可能となる。
第5実施形態の商品選択ユニット50においては、導光板LGP1の下端部からの出射光を導光板LGP2に入射させ、これにより商品サンプルSを下方から照射している。したがって、光源52からの光を効率良く利用して、低消費電力で、商品サンプルSを良好に照らすことができる。
<第6実施形態>
次に、第6実施形態の商品選択ユニット60について、図15を参照して説明する。第1実施形態、第2実施形態、第4実施形態と異なる本実施形態の特徴的な部分は、サンプル照明部62が、サンプル照明用光源SLに代えて、商品サンプルSを後方から照射する導光板(第1導光板)LGP1と、商品サンプルSを下方から照射する導光板(第2導光板)LGP2と、導光板LGP1に光を出射する光源622とを有する点にある。すなわち、第6実施形態の商品選択ユニット60は、第1実施形態の商品選択ユニット10又は第2実施形態の商品選択ユニット20と、第5実施形態の商品サンプル照明装置50の組合せである。
導光板LGP1は第5実施形態で使用した導光板LGP1と同様である。導光板LGP1は、サンプル照明部62の長尺方向に略等間隔で6枚並置されており、それぞれが商品サンプルSの後方に位置付けられている。
導光板LGP1は、第2実施形態の導光板LGP(図10)と同一の内部構造を有している。導光板LGPは、その入射面(第1側面)ISが上方を、出射面(第1前面)ESが前方を向くように設置されている。
導光板LGP2は第5実施形態で使用した導光板LGP2と同様である。導光板LGP2は、サンプル照明部62の長尺方向に略等間隔で6枚並置されており、それぞれの上に商品サンプルSが載置されている。導光板LGP2は導光板LGP1に対して垂直に配置されている。
導光板LGP2は、第2実施形態の導光板LGPと同様に凸部cを備える板部801を含むが、図15に示す通り、出射面ESの短辺方向の一端部に入射面(第2前面)ISが画成されており、入射面ISと厚さ方向において対向する位置に、入射面ISから入射した光を入射面側に偏向するための反射面(偏光面)RS2が形成されている点で、第2実施形態の導光板LGPと異なる。
サンプル照明部62の基板621には、下面の後端部近傍に光源622が配置されている。光源622は、基板621の長尺方向に略等間隔で6個並列されており、それぞれが導光板LGP1の入射面ISと対向するように位置づけられている。
光源622からの光は、導光板LGP1の板部801に入射し、板部801内を伝播しながら凸部cや展示部Dの後面D2によって反射され出射面ESより出射される。導光板LGPは商品サンプルSの後面を覆うように設けられているので、商品サンプルSを後方から均一に照明することができる。
また導光板LGP1の板部801内を通過し、板部801の下端面(第2側面)から出射された光(漏れ光)は、導光板LGP2の入射面ISから板部801に入射し、反射面RS2で反射された後、板部801内を伝播しながら出射面ESより出射される。導光板LGP2は商品サンプルSの底面を覆うように設けられているので、商品サンプルSを下方から均一に照明することができる。
第6実施形態の商品選択ユニット60は、第5実施形態の商品サンプル照明装置50を備えるので、第5実施形態の商品サンプル照明装置50と同様の効果を奏することができる。
<第7実施形態>
次に、第7実施形態の商品サンプル照明装置70について、図16を参照して説明する。第7実施形態の商品サンプル照明装置70は、商品サンプルSの下方に配置される導光板LGPと、導光板LGPの後方に配置される光源71と、導光板LGPの前方に配置される表示プレート72とを有する。
導光板LGPは光源71からの光を商品サンプルSに向けて照射するための光ガイドであり、矩形の薄板である。導光板LGPの長辺の長さは商品サンプルSの幅と略同一であり、短辺の長さは商品サンプルSの厚さよりもやや長い。導光板LGPの上には、商品サンプルSが載置されている。すなわち導光板LGPは商品サンプルSが載置される載置台でもある。導光板LGPは、保持具(不図示)を介して展示部Dの後面D2に取り付けられていてもよい。
導光板LGPは、第2実施形態の導光板LGP(図10)と同一の内部構造を有している。導光板LGPは、商品サンプルSの下方に、出射面ESが上方を、入射面ISが後方を向いた状態で設置されている。
展示部Dの後面D2の、導光板LGPの後方に位置する領域には、導光板LGPの入射面ISと対向するように光源71が取り付けられている。即ち光源71は、光源71から出射された光が導光板LGPに入射するように取り付けられている。
展示部DのカバーD1の、導光板LGPの前方に位置する領域には、表示プレート72が取り付けられている。表示プレート72には、一例として第1実施形態の表示プレート113と同様に、「売切」、「販売中」等の文字が印字されている。
光源71からの光は、導光板LGPの板部801に入射し、板部801内を伝播しながら出射面ESより出射される。商品サンプルSは導光板LGPの上に載置されているので、商品サンプルSを均一に照明することができる。
また、導光板LGPの板部801を通過して、板部801の前側端部から出射した光は、表示プレート70に印字された文字のうち、例えば「販売中」の文字を照らす。したがって第7実施形態の商品選択ユニット70によれば、光源71からの光を効率よく使用することができる。
第7実施形態の商品サンプル照明装置70は、任意の商品選択スイッチと共に使用することができる。例えば、第1実施形態の商品選択スイッチSW1又は第2実施形態の商品選択スイッチSW2と組み合わせて使用することができる。又は、図16に一点鎖線で示すように、商品サンプルS及び導光板LGPの後方に静電スイッチCSを配置して商品サンプル照明装置70と静電スイッチCSとを有する商品選択ユニットを形成してもよい。この態様によれば、利用者は商品サンプルSに手を近づけることで静電スイッチCSを作動させ、商品を購入することができる。また第7実施形態の商品サンプル照明装置70を、従来の押しボタン式の商品選択スイッチと組み合わせて使用することもできる。
<第8実施形態>
次に、第8実施形態の商品選択ユニット80について、図17を参照して説明する。第1実施形態、第2実施形態、第4実施形態、第6実施形態と異なる本実施形態の特徴的な部分は、サンプル照明部82が、サンプル照明用光源SLに代えて導光板LGPと、導光板LGPに光を照射する光源823を有する点、及び導光板LGPから前方に出射された光が、商品選択スイッチSW8の表示プレート813を照射するために使用される点にある。すなわち、第8実施形態の商品選択ユニット80は、第1実施形態の商品選択ユニット10又は第2実施形態の商品選択ユニット20と、第7実施形態の商品サンプル照明装置70との組合せである。
図17に示す通り、サンプル照明部82の基板821の上面には、基板821と重なるように導光板LGPが配置されている。導光板LGPは第7実施形態で使用した導光板LGPと同様である。導光板LGPはサンプル照明部82の長尺方向に略等間隔で6枚並置されており、それぞれの上に商品サンプルSが載置されている。すなわち導光板LGPは商品サンプルSが載置される載置台でもある。
導光板LGPは、第2実施形態の導光板LGP(図10)と同一の内部構造を有している。導光板LGPは、基板821上に、出射面ESが上方を、入射面ISが後方を向くように設置されている。
基板821の上面の、導光板LGPが配置された部分の後方には、側面発光LEDである光源823が配置されている。光源823の光軸は基板821の上面と平行に前後方向に延びている。即ち光源823は、光源823から出射された光が導光板LGPに入射するように基板821上に実装されている。
また第8実施形態の商品選択ユニット80の商品選択スイッチSW8の形状は、第1実施形態の商品選択スイッチSW1の形状とは一部異なっている。具体的には、商品選択スイッチSW8の基板811のうち、第1実施形態の商品選択スイッチSW1の基板111において情報照明用光源IL2が配置されている部分に相当する部分の近傍に前後方向の貫通孔SH1が形成されている。また商品選択スイッチSW8のフレーム812のうち、第1実施形態の商品選択スイッチSW1のフレーム112において導光部LG2が配置されている部分に相当する部分にも前後方向の貫通孔SH2が形成されている。商品選択スイッチSW1の分解斜視図である図3から理解される通り、貫通孔SH1と貫通孔SH2は互いに連通して一個の貫通孔SHを画成する。
商品選択ユニット80の商品選択部81とサンプル照明部82とは、展示部D内において、貫通孔SHが導光板LGPの前側端部の前方に位置するように配置される(図17)。
光源823からの光は、導光板LGPの板部801に入射し、板部801内を伝播しながら凸部cや基板821の上面によって反射され出射面ESより出射される。商品サンプルSは導光板LGPの上に載置されているので、商品サンプルSを均一に照明することができる。
また、導光板LGPの板部801を通過して、板部801の前側端部から出射した光は、商品選択スイッチSW8の貫通孔SHを通過し、表示プレート813の印字部の、例えば「販売中」の文字を照らす。したがって第8実施形態の商品選択ユニット80によれば、光源822からの光を効率よく使用することができる。
なお、上記の第1〜第8実施形態においては、以下の変形態様を採用することも可能である。
第1実施形態において、導光部LG1、LG2として、図10に示す導光板LGPを用いても良い。こうすることで、情報表示用光源IL1、IL2からの光で、より均一に表示プレート1の印字部PRを照射することができる。同様の変形を、第4、第6、第8実施形態において行うこともできる。
第1実施形態において、基板111の領域A1には情報表示用光源IL1〜IL4のいずれか1つが形成されていればよく、他の3つは省略可能である。また、基板111から情報表示用光源IL1〜IL4のいずれかを省略した場合には、フレーム112から、省略した情報表示用光源に対応する導光部LG1〜LG4のいずれかを省略することができる。同様の変形を、第4、第6、第8実施形態において行うこともできる。
第2実施形態において、基板211の領域A3には、情報表示用光源IL5、IL6のいずれか一方が形成されていればよい。また、基板211から情報表示用光源IL5、IL6の一方を省略した場合には、省略した情報表示用光源に対応する導光板LGPを省略することができる。同様の変形を、第4、第6、第8実施形態において行うこともできる。
第1実施形態の商品選択ユニット10の商品選択部11には6つの商品選択スイッチSW1が設けられており、第2実施形態の商品選択ユニット20の商品選択部21には6つの商品選択スイッチSW2が設けられていたが、これには限られない。商品選択部11、21に設けられる商品選択スイッチSWの数は任意であり、1つでも構わない。同様の変形を、第4、第6、第8実施形態において行うこともできる。
第1実施形態においては、商品選択スイッチSW1の作動表示用光源FLは、センサ電極SE間の静電容量が変化したことを主制御部MCが検知したときに一瞬のみ点灯していたがこれには限られない。作動表示用光源FLは、静電センサが反応したことを利用者に視覚的に伝えることができればどのような態様で点灯し、消灯してもよい。例えば、センサ電極SE間の静電容量が変化した後に一定時間だけ継続的に点灯してもよいし、センサ電極SE間の静電容量が変化したときに点滅を繰り返してもよいし、静電容量が変化している間中、継続的に点灯していてもよい。或いは、利用者がセンサ電極SEに手を近づける前、即ち静電容量が変化する前から点灯しており、静電容量の変化に基づいて色を変えて点灯したり、消灯したりするよう制御されてもよい。これらの制御はいずれも主制御装置MCで行うことができる。
なお、このような作動表示用光源FLを有し、センサ電極SE間の静電容量の変化に基づいて作動表示用光源FLの点灯状態が変化する静電スイッチ(静電表示スイッチ、選択スイッチ)は、自動販売機における使用には限定されず、任意の用途に使用することができる。本実施形態の静電スイッチによれば、スイッチが作動したことを利用者が容易に知覚できる。
また、第1実施形態の商品選択スイッチSW1は、作動表示用光源FLに代えて、又はこれに加えて、センサ電極SE間の静電容量が変化したことを聴覚的に利用者に知らせる音報知部を有してもよい。同様の変形を、第4、第6、第8実施形態において行うこともできる。
第1実施形態の商品選択ユニット10及び第2実施形態の商品選択ユニット20は、サンプル照明部12、22の下面に取り付けられたサンプル照明用光源SLを有さなくても良い。特に、自動販売機VMの最下段の商品サンプルSの下方に配置して使用する商品選択ユニット10、20では、サンプル照明部12、22の下面に取り付けられたサンプル照明用光源SLは不要となる。
第1実施形態の商品選択ユニット10及び第2実施形態の商品選択ユニット20は、それぞれサンプル照明部12、22を有さなくてもよい。この場合は、サンプル照明部12、22に設置された主制御系MC、情報表示用光源駆動部LD1、センサ回路SCは、商品選択部11、22の基板111、211に設置される。
第1実施形態の商品選択ユニット10は主制御部MCを有さなくてもよい。主制御部MCは、自動販売機VM内の別の任意の位置、又は自動販売機VMの外部に配置することができる。同様の変形を、第2、第4、第6実施形態において行うこともできる。
第1実施形態のサンプル照明部12は、配光部材122、123を有さなくても良い。
第1実施形態の商品選択ユニット10においては、基板111及び基板121の表面の全面が白色であったが、基板111のうち導光部LG1〜LG4がその前方に配置される部分、及び基板121のうちサンプル照明用光源SLの周辺に位置する部分のみを白色としてもよい。または、基板111及び基板121の表面を光反射面(鏡面)としてもよい。特に基板121の表面を光反射面とすることで、サンプル照明光源SLの光を、より効率良く商品サンプルSに照射することができる。同様の変形を、第2、第4、第6、第8実施形態において行うこともできる。第2実施形態において、基板211のうち導光板LGPがその前方に配置される部分を光反射面とすれば、導光板LGPの板部801の反射面RSから漏れでた光を良好に板部801内に戻すことができる。
本明細書において基板121が基板111に対して垂直に設けられているとは、基板121が基板111に対して90°±10°の角度を有して設けられていることを意味する。基板121を基板111に対してこのような角度で設ける場合であっても、基板121を基板111に対して90°の角度を有して設けた場合と同様の効果を奏することができる。第2実施形態の基板221と基板211についても同様である。
各実施形態において、導光板LGPの板部801の反射面RSには、図10(b)に示す通り、複数の凸部cに代えてプリズムpが連続したプリズムアレイが形成されていてもよい。このようなプリズムp(プリズムアレイ)によっても板部801の光を出射面ES側に導くことができる。プリズムpも、凸部cと同様に、入射面ISの近傍では低い密度で、入射面ISから遠ざかるほど高い密度で形成されていてもよい。これにより、入射面ISから入射された光が出射面から均一に出射される。本明細書では、板部801の反射面RSに形成された凸部cやプリズムpをまとめて「光学凸部」と呼ぶ。導光板LGPにおいては、板部801の反射面RS上に形成される光学凸部の分布を調整することで大きな面を均一に発光させることができる。
導光板LGPにおいて、反射面RS上の光学凸部は、反射面RSの全域において均一な密度で形成されていてもよい。板部801の発光面ESが小さい場合は、このような構成であっても発光面ESを均一に発光することができる。
上記の各実施形態において、導光板LGPの反射面RSと対向するように光源を配置してもよい。例えば第1実施形態においては、導光部LG3、LG4に代えて導光板LGPを使用することができる。この場合は、反射面RS上の光学凸部は、反射面RSの全域において均一な密度で形成されていてもよい。
また、導光板LGPは、反射面RSの全域を覆うように反射面RSに対向して配置された反射膜(不図示)を有しても良い。このような反射膜は板部801の反射面RSから漏れ出た光を板部801内に戻す働きをする。反射膜は、ポリエステル系樹脂等の任意の材料から構成し得る。
第3実施形態において、商品サンプル照明装置30は、載置板33を有さなくても良い。この場合は、導光板LGPは、自動販売機VMの展示部Dの後面D2に取り付けて支持されていてもよく、板状突起31を介して指示されていてもよい。
第5実施形態の商品サンプル照明装置50及び第6実施形態の商品選択ユニット60においては商品サンプルSは導光板LGP2上に載置されていたが、これには限られない。商品サンプル照明装置50及び商品選択ユニット60は、導光板LGP2の上方に、第3実施形態の商品サンプル照明装置30が有する載置板33と同様の載置板を更に備えても良い。
第5実施形態の商品サンプル照明装置50及び第6実施形態の商品選択ユニット60において、偏光面RS2を有する導光板LGP2に代えて偏光面RS2を有さない板状の導光板と、偏向プリズムとを使用してもよい。この場合、導光板LGP1の下端面から出射された光は、偏向プリズムによって偏向され、板状の導光板の入射面より入射する。
第5実施形態の商品サンプル照明装置50及び第6実施形態の商品選択ユニット60においては、光源52、622を導光板LGP1の下端側に設け、導光板LGP2を導光板LGP1の上端側に設けても良い。この構成によれば、導光板LGP1の出射面からの光が商品サンプルSを後方から照明し、導光板LGP2の出射面からの光が商品サンプルSを上方から照明する。また、導光板LGP1と導光板LGP2とは必ずしも互いに直交している必要はなく、商品サンプルSを異なる2方向から照明するように、任意の角度を有して交差していればよい。
第7実施形態の商品サンプル照明装置70及び第8実施形態の商品選択ユニット80においては商品サンプルSは導光板LGP上に載置されていたが、これには限られない。商品サンプル照明装置70及び商品選択ユニット80は、導光板LGPの上方に、第3実施形態の商品サンプル照明装置30が有する載置板33と同様の載置板を更に備えても良い。
変形例1−1の商品選択ユニット10においては、3つのサンプル照明用光源SL1、SL2、SL3からの光を偏向プリズム124によって上方、下方、後方に送って商品サンプルSを照らしていたがこれには限られない。偏向プリズム124に代えてビームスプリッターを用い、単一のサンプル照明用光源からの光を上方、下方、後方のうちのいずれか2方向に送ってもよい。
上記の実施形態において、LEDに代えてレーザーダイオード(LD)などの他の光源を用いても良い。
第3、第5、第7実施形態の商品サンプル照明装置は、自動販売機以外に使用することができる。例えばコンビニエンスストア等で、新製品や景品等を展示するためにこれらを使用してもよい。
第1実施形態の商品選択ユニット10においては、導光部LG1〜LG4は乳白色を呈する半透過性材料であったがこれには限られない。導光部LG1〜LG4は、光を部分的に透過する半透過性の材料によって形成されていれば乳白色以外の任意の色であってよい。情報表示用光源IL1〜IL4から出射される光の色、導光部LG1〜LG4の色、及び表示プレート113の印字部PRに印字された文字等の色の組合せを最適化することで、印字部PRに記載された情報をより見やすい状態で表示することができる。
第1実施形態の商品選択ユニット10、第2実施形態の商品選択ユニット20において、配光部材122、123に代えて、サンプル照明用光源SLからの光を偏向する偏向部材を用いても良い。これにより、サンプル照明用光源SLからの光をより効率良くサンプルSに照射することができる。
なお、上記実施形態の商品選択スイッチは、自動販売機で商品を選択するために用いる場合に限らず様々な用途に使用される「選択スイッチ」であってもよい。例えば家電製品において製品の動作の内容を選択するために使用してもよい。また上記実施形態の商品選択ユニットは、商品以外の選択に使用する「選択ユニット」であってもよい。例えば選択した商品について氷の有無や砂糖の有無などの条件を選択する場合や、乗車券等の販売機において径路を選択する場合にも使用することができる。
本発明の特徴を維持する限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。