JP6614799B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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本発明は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置で撮像された画像の画像データに対して画像処理を行う画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
デジタルカメラ等の撮像装置で撮像を行う際の露出(明るさ)を表す数値として、EV値(Exposure Value)が一般的に用いられている。EV値は、+1で露出が2倍となり、−1で露出が1/2となる値であり、絞り値F、シャッタ速度Tを用いて、下記式1で表される。
一方、コンピュータ等のCPU(中央演算処理装置)が画像編集ソフトウェアを実行することによって実現される画像処理装置として、画像の露出分布をヒストグラムで表示する機能を備え、ヒストグラムの入力軸に基数が2の対数軸を用いるものがある。これは、EV値の変化によって露出が2の累乗倍で変化することから、入力軸に基数が2の対数軸を取ると、EV値の変化に合わせて露出分布が平行移動するために、露出の変化がユーザにとって視覚的にわかりやすくなるためである。
しかし、露出分布を表すヒストグラムは、露出分布の表示以外に、画像のダイナミックレンジを調整する機能を持つことが多い。その場合、対数軸で表されたヒストグラムでは、一目盛りの表す数値に大きな差が生じてしまうため、ダイナミックレンジを調整する際の調整精度が画素値毎に異なってしまい、調整が行い難い。
これに対して、目盛りが付けられた軸をユーザが操作しているときに、ユーザが操作している軸の目盛り付近を拡大して目盛りの表示精度を上げることにより、操作を行いやすくする技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2009−205462号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術は、軸の目盛りの拡大しか行っていないため、ヒストグラムを用いたダイナミックレンジ調整のようにグラフを見ながら行う操作には適していない。また、軸の目盛りの拡大しか行わないため、精度が高すぎる部分に対して適切な精度になるように精度を落とすという操作にも適していない。
本発明は、対数軸で表されたヒストグラムを用いたダイナミックレンジの調整を容易に行うことを可能とする画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、撮像素子により撮像された画像に対して画像処理を行う画像処理装置であって、前記画像の画素値の分布を算出する算出手段と、入力軸を対数軸として前記算出手段が算出した画素値の分布を表すヒストグラムを、サイズ変更可能な画面に表示する表示制御手段と、前記ヒストグラム上で画素値を指定する操作を検知する検知手段と、前記検知手段が検知した操作にしたがって指定された画素値をダイナミックレンジ調整値として取得する取得手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記検知手段が前記操作を検知した後、前記ヒストグラムのうち前記取得手段が取得したダイナミックレンジ調整値と対応する対数軸の表示範囲を拡大したヒストグラムを前記画面に表示し、前記画像のヒストグラム全体および前記取得手段が取得したダイナミックレンジ調整値と対応する対数軸の表示範囲を拡大したヒストグラムを別のグラフで前記画面に表示する複数グラフ表示と、前記ヒストグラム全体の中に前記取得手段が取得したダイナミックレンジ調整値と対応する対数軸の表示範囲を拡大したヒストグラムを前記画面に表示する単一グラフ表示と、を前記画面の表示領域のサイズに応じて切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、対数軸で表されたヒストグラムを用いたダイナミックレンジの調整を容易に行うことができる。
本発明の実施形態に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の画像処理装置の第1実施形態に係る機能ブロックを示すブロック図である。 図2に示す機能ブロックを備える画像処理装置による画像処理のフローチャートである。 図3のステップS307でのヒストグラム表示例を示す図である。 図3のステップS308でのヒストグラム表示例を示す図である。 図1の画像処理装置の第2実施形態に係る機能ブロックを示すブロック図である。 図6に示す機能ブロックを備える画像処理装置による画像処理のフローチャートである。 図7のステップS705でのヒストグラム表示例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
<画像処理装置の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置100の概略構成を示すブロック図である。画像処理装置100は、CPU101、表示装置102、メモリ103、記憶装置104及び入力装置105を備える。画像処理装置100の具体例としては、パーソナルコンピュータを挙げることができるが、これに限られず、撮像素子による撮像手段と液晶パネル等の表示手段を有するデジタルカメラ等の撮像装置等であってもよい。
CPU101は、記憶装置104に格納されたオペレーティングシステム(OS)や画像処理プログラムをメモリ103の作業領域に展開することで、各装置での処理の実行を可能にすると共に、画像処理装置100の全体的な動作を制御する。表示装置102は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等であり、画像やユーザインタフェース、ヒストグラムを表示する。
記憶装置104には、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。記憶装置104には、RAW画像データや画像処理パラメータが格納されている。本実施形態では、記憶装置104に格納されている画像データは、固体撮像素子により撮像を行うデジタルカメラ等の撮像装置を用いて撮像された撮像画像の画像データであるとする。
メモリ103は、例えば、ROMやRAMで構成される。なお、OSや画像処理プログラムは、記憶装置104に代えて、メモリ103を構成するROM等の不揮発性メモリに記憶されていてもよい。画像処理装置100のユーザによる操作は入力装置105を通して行われる。入力装置105は、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル等を含む。
<第1実施形態>
図2は、画像処理装置100の第1実施形態に係る機能ブロックを示すブロック図である。第1実施形態では、画像処理装置100は、画像読み出し部200、ヒストグラム算出部201、ダイナミックレンジ調整検知部202、ダイナミックレンジ調整値取得部203、表示領域サイズ取得部204及びヒストグラム表示部205を備える。これら各部の機能は、CPU101が記憶装置104に記憶された所定のプログラムを実行し、画像処理装置100が備える各装置がCPU101からの指令に基づいて所定の動作を行うことにより実現される。
画像読み出し部200は、記憶装置104から画像データを読み出して、メモリ103に書き込む。本実施形態では、ダイナミックレンジの調整対象となる画像の画像データが記憶装置104から読み出されるものとする。また、読み出される画像データは8bit精度(画素値0〜255)のデータであるとする。
ヒストグラム算出部201は、メモリ103に読み出された画像データに基づき、画像のヒストグラムを算出する。ダイナミックレンジ調整検知部202は、入力装置105を通してユーザがダイナミックレンジの調整を開始したことを検知する。また、ダイナミックレンジ調整検知部202は、入力装置105を通してユーザがダイナミックレンジの調整終了を指示したことを検知する。ダイナミックレンジ調整値取得部203は、入力装置105を通してユーザが調整しているダイナミックレンジの値(ダイナミックレンジ調整値)を取得する。
表示領域サイズ取得部204は、表示装置102においてヒストグラムの表示が可能な領域のサイズである表示領域サイズを取得する。例えば、コンピュータ上で画像編集のためのソフトウェアを立ち上げたときに、表示装置102には、メニューやアイコン等のUIと、画像等を表示可能な作業領域を示すウィンドウが表示される。ウィンドウのサイズは、表示装置102の表示領域の全体(最大サイズ)に合わせることもできれば一部に限ることもできることは周知である。本実施形態におけるヒストグラムの表示領域サイズとは、表示装置102の表示領域の全体又は一部に表示されたウィンドウ内の作業領域のサイズを指す。したがって、ウィンドウのサイズが変更されたときには、ウィンドウのサイズ変更に伴って、ヒストグラムの表示領域サイズも変化する。
以下の説明では、便宜上、画像編集のためのソフトウェアを立ち上げたときのウィンドウのサイズが表示装置102の表示領域の最大サイズに合わせられているものとする。したがって、ヒストグラムの表示領域サイズも、表示装置102において表示可能な最大サイズとなっている。
ヒストグラム表示部205は、表示装置102におけるヒストグラムの表示形態を状況に応じて制御する表示制御手段である。具体的には、ヒストグラム表示部205は、基数を2とする対数軸を画素値の入力軸としたヒストグラム(グラフ)を表示装置102に表示する。その際に、ヒストグラム表示部205は、ヒストグラム全体と、ヒストグラムの特定範囲を別グラフとして表示装置102に表示する複数グラフ表示を行うことができる。また、ヒストグラム表示部205は、複数グラフ表示に代えて、ヒストグラム全体の中に、特定範囲の目盛り比率を他の範囲の目盛り比率から変更したヒストグラムを表示する単一グラフ表示を行うこともできる。
画像処理装置100では、ユーザは、複数グラフ表示と単一グラフ表示のどちらを行うかを、入力装置105を通して選択することができるようになっている。また、後述するように、ユーザによるダイナミックレンジ調整時には、CPU101により、複数グラフ表示と単一グラフ表示のうちの一方が表示領域サイズに応じて自動的に選択される。
図3は、図2に示す機能ブロックを備える画像処理装置100による、ダイナミックレンジ調整のための画像処理のフローチャートである。記憶装置104等には、図3のフローチャートに示す画像処理方法の手順が記述された所定のプログラムが格納されている。図3に示す各処理は、CPU101がその所定のプログラムをメモリ103に展開し、CPU101が画像処理装置100を構成する各装置の動作及び各機能ブロックの処理を制御することによって実現される。
最初に、ユーザは、画像処理装置100を操作して画像編集プログラム(ソフトウェア)を起動しているものとする。そして、画像編集プログラムの操作画面には、記憶装置104に格納されている画像データの縮小画像(サムネイル)の一覧等の、画像選択が可能な画面(UI)が表示されているものとする。但し、これに限定されず、画像データの指定と画像編集プログラムの起動が可能な環境が整っていればよい。例えば、画像データが格納されたフォルダのウィンドウが表示装置102に表示されており、ウィンドウ内の画像を選択すると、自動的に画像に関連付けされたプログラムが起動する構成になっている場合が挙げられる。
ユーザが入力装置105を操作してダイナミックレンジの調整対象となる画像を選択すると、ステップS301において画像読み出し部200が、選択された画像の画像データを記憶装置104から読み出し、メモリ103に格納する。また、ステップS301の処理により、選択された画像データの画像が表示装置102に表示される。
続くステップS302では、ヒストグラム算出部201が、メモリ103に格納された画像データのヒストグラムを算出し、メモリ103に格納する。また、ステップS302では、算出されたヒストグラムが表示装置102に表示される。なお、表示装置102でのヒストグラムの表示は、次のステップS303での処理の判定がYESとなったときに行われるようにしてもよい。また、ステップS302では、例えば、RGBのヒストグラムとR,G,Bの各ヒストグラムの4つのヒストグラムが算出され、表示装置102に表示される。
その後、ステップS303では、ダイナミックレンジ調整検知部202が、ダイナミックレンジの調整開始が指示されたか否かを判定する。ユーザは、ダイナミックレンジの調整開始指示を、例えば、起動している画像編集プログラムのUIメニューから行うことができる。ダイナミックレンジ調整検知部202は、ダイナミックレンジの調整開始が指示されていないと判定した場合(S303でNO)、一定時間毎にステップS303の判定を繰り返す。また、ダイナミックレンジ調整検知部202は、ダイナミックレンジの調整開始が指示されたと判定した場合(S303でYES)、処理をステップS304へ進める。
ステップS304では、ダイナミックレンジ調整値取得部203が、入力装置105を通してユーザが指示しているダイナミックレンジ調整値を取得し、メモリ103に格納する。続くステップS305では、表示領域サイズ取得部204が、表示領域サイズを取得し、メモリ103に格納する。そして、ステップS306では、表示領域サイズ取得部204が、ステップS305において取得した表示領域サイズが予め定められた一定サイズ以下か否かを判定する。例えば、一定サイズとして、解像度で、256×256を基準値(閾値)として定めることができる。
表示領域サイズ取得部204は、表示領域サイズが一定サイズより大きいと判定した場合(S306でNO)、処理をステップS307へ進める。ステップS307では、ヒストグラム表示部205が、ステップS302で算出したヒストグラムとステップS304で取得したダイナミックレンジ調整値の前後の特定範囲をリサイズした別グラフとを表示装置102に表示する複数グラフ表示を行う。
図4は、ステップS307でのヒストグラム表示例を示す図である。図4左図は、ステップS302で算出したヒストグラムを表示した、ダイナミックレンジ調整開始前のウィンドウ401を示している。ウィンドウ401は、表示装置102の全表示領域(不図示)の一部に表示されている。
図4右図は、ウィンドウ401の表示をステップS307の処理により表示変換した後の、ダイナミックレンジ調整時のウィンドウ402を示している。ここでは、ダイナミックレンジ調整値の前後の特定範囲として±16画素値分の範囲を拡大した別グラフが表示される構成が例示されており、また、ダイナミックレンジ調整値として画素値32が指定された例が示されている。
表示領域サイズ取得部204は、表示領域サイズが予め定められた一定サイズ以下であるとステップS306にて判定した場合(S306でYES)、処理をステップS308へ進める。ステップS308では、ヒストグラム表示部205が、ステップS304で取得したダイナミックレンジ調整値の前後の特定範囲を、ヒストグラム内での占有率を変更して1つのヒストグラムとして表示する単一グラフ表示を行う。
図5は、ステップS308でのヒストグラム表示例を示す図である。図5左図のウィンドウ401は、図4左図のウィンドウ401と同じである。図5右図は、ウィンドウ401の表示をステップS308の処理により表示変換した後のウィンドウ501を示している。ここでは、ステップS307との比較のため、ダイナミックレンジ調整値の前後の特定範囲として±16画素値分の範囲が拡大表示される構成が例示されており、ダイナミックレンジ調整値として画素値32が指定された例が示されている。
ここでは、ウィンドウ501を、ウィンドウ401と同じサイズで表示している。しかし、これに限られず、可能な範囲でウィンドウ401よりも大きいサイズで表示するようにしてもよい。ウィンドウ501のサイズは、ステップS306での判定結果に基づき、必然的に、ウィンドウ402よりも小さいサイズとなる。
ステップS307,S308の処理によって本処理は終了となる。ユーザは、ステップS307,S308によって表示されたヒストグラムの拡大部に対して入力装置105を通して操作を行うことで、ステップS301で読み出した画像に対して、ダイナミックレンジを調整する。
ダイナミックレンジの調整方法には、周知の技術を用いることができる。例えば、ユーザは、RGBのヒストグラムとR,G,Bの各ヒストグラムの中から1つのヒストグラムを選択する。そして、マウスのポインタを拡大部内の調整値に位置合わせし、マウスをクリックして画素値が指定された状態でポインタを上下させる。このとき、画像編集プログラムを実行しているCPU101は、ポインタの動きを検知して、ヒストグラム全体のピーク位置や高さを変化させる表示を行うと共に、不図示の画像の色合い等をダイナミックレンジの調整と同期させて変化させる。ユーザは、ヒストグラム全体や画像の変化を視認しながら、所望の画像が得られるようにダイナミックレンジを調整することができる。
以上の説明の通り、本実施形態では、ユーザが所定の画像に対するダイナミックレンジの調整を開始したときに、ダイナミックレンジ調整値付近での表示サイズを変更する場合に、表示領域サイズに応じて表示方法を切り替える。これにより、対数軸を入力軸とするヒストグラムを用いてダイナミックレンジを調整する場合でも、表示装置102の表示領域を有効に利用して、目盛り幅による精度差の影響を軽減して、容易にダイナミックレンジを調整することが可能になる。
<第2実施形態>
図6は、画像処理装置100の第2実施形態に係る機能ブロックを示すブロック図である。第2実施形態では、画像処理装置100は、図2に示した各部に加えて、調整感度変更部601を備える。図6に示す画像読み出し部200、ヒストグラム算出部201、ダイナミックレンジ調整検知部202、ダイナミックレンジ調整値取得部203、表示領域サイズ取得部204及びヒストグラム表示部205は、図2に示したものと同じである。よって、これらについては同じ符号を付して、ここでの説明を省略する。
調整感度変更部601は、ユーザが入力装置105から指示したダイナミックレンジ調整値に応じて、ユーザがダイナミックレンジ調整値を指定する際の操作感度を変更する。調整感度変更部601の機能は、CPU101が記憶装置104に記憶された所定のプログラムを実行することによって実現される。
図7は、図6に示す機能ブロックを備える画像処理装置100による画像処理のフローチャートである。ステップS701〜S703の処理は、図3を参照して説明したステップS301〜303の処理と同じであるため、ここでの説明を省略する。
ステップS704では、ダイナミックレンジ調整値取得部203が、入力装置105を通してユーザが指示しているダイナミックレンジ調整開始時のダイナミックレンジ調整値を取得し、メモリ103に格納する。続くステップS705では、ヒストグラム表示部205が、複数グラフ表示を行う。ここでの複数グラフ表示では、ステップS702で算出したヒストグラムと、ステップS704で取得したダイナミックレンジ調整値の前後の特定範囲をリサイズした別グラフとが表示装置102に表示される。
図8は、ステップS705でのヒストグラム表示例を示す図である。ウィンドウ800は、表示装置102の表示領域(不図示)の一部に表示されている。ステップS703の処理後であってステップS704の処理前には、図4のウィンドウ401と同様のウィンドウが表示装置102に表示されている。例えば、ステップS704でウィンドウ401内の所定の画素値(ここでは、画素値32)がマウスの操作により指定されると、ステップS705の処理により、ウィンドウ401がウィンドウ800へと切り替わる。
ウィンドウ800内の上側グラフは、ステップS704においてダイナミックレンジ調整開始時の調整値として画素値32が指定されたことを表している。ウィンドウ401からウィンドウ800に表示が切り替わると、マウス810のポインタPは下側グラフ内で画素値32を指す位置へ移動する。
なお、第1実施形態と同様に、ウィンドウ800内の下側グラフには、ダイナミックレンジ調整値の前後の特定範囲として±16画素値分の範囲が拡大されたグラフが表示されるものとする。また、ユーザがウィンドウ800の上側グラフにマウス810のポインタを移動させて、指定した画素値を変更すると、指定された画素値に対応するように下側グラフの画素値範囲が変更されて表示される。ウィンドウ800内には複数箇所にマウス810のポインタPが示されているが、ステップS705の後に実際に表示されているポインタは、下側グラフ内の画素値32を指すもの(実線表示)のみである。
次に、ステップS706においてダイナミックレンジ調整値取得部203は、現在のダイナミックレンジ調整値を取得し、メモリ103に格納する。現在のダイナミックレンジ調整値とは、ウィンドウ800の下側グラフに対してユーザがマウス810を操作して、例えば、画素値32を指す位置から画素値24近傍を指す位置へポインタPを移動させた後のポインタPの指示値をいう。
ステップS704で取得したダイナミックレンジ調整開始時のダイナミックレンジ調整値を「A」とし、ステップS706で取得した現在のダイナミックレンジ調整値を「B」とする。これらのダイナミックレンジ調整値を用いて、次のステップS707では、調整感度変更部601は下記式2により調整感度を変更する。
ウィンドウ800の下側グラフには、マウス810のポインタPが画素値16,24,32,36,42のそれぞれの近傍を指した状態が示されている。これらは、ユーザがマウス810を操作して更にポインタPを移動させてダイナミックレンジ調整値を指定したことを模式的に示したものである。マウス810の移動量は同じであるが、ポインタPの移動量が画素値(横軸)の分解能に応じて異なっていることがわかる。
例えば、ポインタPが画素値32を指している状態から画素値24を指す状態となるようにマウス810を移動させたときの移動量と等しい移動量で、ポインタPを画素値24を指す位置から画素値16を指す位置へ移動させることができる。このとき、ポインタPは、横軸の約1/3の長さを移動している。一方、ポインタPが画素値32を指している状態から画素値24を指す状態となるようにマウス810を移動させたときの移動量と等しい移動量で、ポインタPは画素値32を指す位置から画素値36を指す位置へ移動する。このとき、ポインタPは、横軸の約1/5の長さを移動している。このように、マウス810の移動量が同じでも、ダイナミックレンジ調整値に応じてポインタPの移動量(操作感度)が異なるように調整されている。
ウィンドウ800の下側グラフを用いたダイナミックレンジ調整方法には、第1実施形態で説明した方法を用いることができる。ステップS708では、ダイナミックレンジ調整検知部202が、ユーザがダイナミックレンジの調整終了を指示したか否かを判定する。ダイナミックレンジの調整終了指示は、例えば、起動している画像編集プログラムのUIメニューから行うことができる。ダイナミックレンジ調整検知部202は、ダイナミックレンジの調整終了指示がない場合(S708でNO)、処理をステップS706へ戻し、ダイナミックレンジの調整終了指示があったと判定した場合(S708でYES)、本処理を終了させる。
以上の説明の通り、本実施形態によれば、ユーザが所定の画像に対するダイナミックレンジの調整を開始したときに、ダイナミックレンジ調整値付近の表示サイズを変更して表示を行い、ダイナミックレンジ調整値に応じて調整感度を変更する。これにより、対数軸を入力軸とするヒストグラムを用いたダイナミックレンジ調整において、目盛り幅による精度差を気にすることなくユーザは常に同じような感覚で調整を行うことができる。
本実施形態では、マウスによってダイナミックレンジ調整値が指定される構成で説明した。但し、これに限られず、例えば、表示装置102がタッチパネルである場合には、ダイナミックレンジ調整値の指定とダイナミックレンジ調整は、タッチパネルに対するスワイプ操作等によって行う構成とすることができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
例えば、第2実施形態では、表示装置102の表示領域サイズを判断せずに、ステップS705で複数グラフ表示を行っているが、ステップS704の後にステップS306と同じ処理を入れてもよい。これにより、単一グラフ表示に遷移した場合でも、ステップS706〜S708の処理を、複数グラフ表示の場合と同様に行うことができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 画像処理装置
101 CPU
102 表示装置
103 メモリ
104 記憶装置
105 入力装置
200 画像読み出し部
201 ヒストグラム算出部
202 ダイナミックレンジ調整検知部
203 ダイナミックレンジ調整値取得部
204 表示領域サイズ取得部
205 ヒストグラム表示部

Claims (7)

  1. 撮像素子により撮像された画像に対して画像処理を行う画像処理装置であって、
    前記画像の画素値の分布を算出する算出手段と、
    入力軸を対数軸として前記算出手段が算出した画素値の分布を表すヒストグラムを、サイズ変更可能な画面に表示する表示制御手段と、
    前記ヒストグラム上で画素値を指定する操作を検知する検知手段と、
    前記検知手段が検知した操作にしたがって指定された画素値をダイナミックレンジ調整値として取得する取得手段と、を備え、
    前記表示制御手段は、前記検知手段が前記操作を検知した後、前記ヒストグラムのうち前記取得手段が取得したダイナミックレンジ調整値と対応する対数軸の表示範囲を拡大したヒストグラムを前記画面に表示し、前記画像のヒストグラム全体および前記取得手段が取得したダイナミックレンジ調整値と対応する対数軸の表示範囲を拡大したヒストグラムを別のグラフで前記画面に表示する複数グラフ表示と、前記ヒストグラム全体の中に前記取得手段が取得したダイナミックレンジ調整値と対応する対数軸の表示範囲を拡大したヒストグラムを前記画面に表示する単一グラフ表示と、を前記画面の表示領域のサイズに応じて切り替えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記単一グラフ表示では、前記取得手段が取得したダイナミックレンジ調整値と対応する対数軸の表示範囲の目盛り比率を他の範囲の目盛り比率から変更することにより前記ヒストグラムの拡大表示を行うことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記画面において前記ヒストグラムを表示することができる表示領域のサイズを取得するサイズ取得手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記サイズ取得手段が取得した前記表示領域のサイズが一定のサイズより大きい場合には前記複数グラフ表示を行い、前記表示領域のサイズが前記一定のサイズより小さい場合には前記単一グラフ表示を行うことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記検知手段が検知する操作の感度を、前記ヒストグラムの分解能に応じて変更する感度変更手段を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記撮像素子により撮像された画像を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された所定の画像を読み出す読み出し手段と、を備え、
    前記算出手段は、前記読み出し手段により読み出された画像の画素値の分布を算出することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 画像処理方法であって、
    画像の画素値の分布を算出する算出ステップと、
    入力軸を対数軸として前記算出ステップで算出した画素値の分布を表すヒストグラムを、サイズ変更可能な画面に表示する第1の表示ステップと、
    前記ヒストグラム上で画素値を指定する操作を検知する検知ステップと、
    前記操作にしたがって指定された画素値をダイナミックレンジ調整値として取得する取得ステップと、
    前記操作が検知された後、前記ヒストグラムのうち前記取得されたダイナミックレンジ調整値と対応する対数軸の表示範囲を拡大したヒストグラムを前記画面に表示し、前記画像のヒストグラム全体および前記取得したダイナミックレンジ調整値と対応する対数軸の表示範囲を拡大したヒストグラムを別のグラフで前記画面に表示する複数グラフ表示と、前記ヒストグラム全体の中に前記取得したダイナミックレンジ調整値と対応する対数軸の表示範囲を拡大したヒストグラムを前記画面に表示する単一グラフ表示と、を前記画面の表示領域のサイズに応じて切り替える第2の表示ステップと、を有することを特徴とする画像処理方法。
  7. コンピュータを請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるプログラム。
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