JP6612658B2 - 生体情報計測装置 - Google Patents

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本発明は、生体情報計測装置に関する。
被験者に照射する光を発生させる発光部と、被験者からの反射光を受光する受光部と、発光部で発光し受光部で受光した結果に基づいて被験者の脈波を計測する計測部とを備えた生体情報計測装置が知られている。
特開2005−160640号公報
特許文献1に記載された生体情報計測装置では、被験者の脈波を計測するために、発光部を発光する必要があり、消費電力が増加するという課題があった。
つまり、従来の技術では、被験者の脈波を計測可能としつつ、消費電力を抑制することが困難であるという課題があった。
そこで、本発明は、被験者の脈波を計測可能としつつ、消費電力を抑制する技術を提供することを目的とする。
発明者が詳細な検討を行った結果、人の体表面の温度は、心臓の拍動に応じて推移するという知見が得られた。
本発明の一態様は、この知見に基づくものであり、少なくとも1つのセンシングユニット(7,8,9)と、差分導出部(38,62)と、脈波導出部(56)とを備える、生体情報計測装置(1,4)に関する。
センシングユニットは、少なくとも1つの第1センシング部(10)と、少なくとも1つの第2センシング部(16)とを有している。第1センシング部は、被験者(100)の体表面の温度である体表面温度または体表面温度の変化を計測する。第2センシング部は、少なくとも1つの第1センシング部の各々に対応する第2センシング部であって、当該少なくとも1つの第1センシング部の各々における周辺の温度である周辺温度または周辺温度の変化を計測する。
差分導出部は、少なくとも1つの第1センシング部での計測結果と、少なくとも1つの第2センシング部での計測結果との差分である温度差分を導出する。
そして、脈波導出部は、差分導出部で導出した温度差分の推移に基づいて、被験者の脈波を導出する。
このような生体情報計測装置によれば、温度差分の推移に基づいて、被験者の脈波を導出できる。
つまり、生体情報計測装置によれば、被験者の脈波を計測するために、温度または温度変化を計測すればよく、発光部を発光する必要がない。そして、温度または温度の変化の計測は、パッシブなセンサを用いて実現できるため、消費電力を抑制できる。
したがって、生体情報計測装置によれば、被験者の脈波を計測可能としつつ、消費電力を抑制できる。
更に言えば、生体情報計測装置によれば、温度差分に基づいて被験者の脈波を導出するため、その導出される被験者の脈波から、周辺の温度の変化、即ち、外乱を除去できる。
第1実施形態における生体情報計測装置の概略構成を示すブロック図である。 熱流束センサの構造を説明する説明図である。 脈波導出処理の処理手順を示すフローチャートである。 (A)は「脈波に起因する熱流束」に「外乱」が加わった信号であり、(B)は(A)に示す信号から「外乱」が除去され、「脈波に起因する熱流束」だけとなった信号である。 (A)は脈波信号におけるピーク回数を集計して脈拍数を算出する方法を説明する図であり、(B)は脈波信号を周波数解析して脈拍数を算出する方法を説明する図である。 第1実施形態の変形例における生体情報計測装置の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態の変形例における生体情報計測装置の概略構成を示すブロック図である。 変形例における生体情報計測装置の処理概要を説明する図である。 変形例における生体情報計測装置の処理概要を説明する図である。 変形例におけるセンシングユニットの概略構成を説明する図である。 第2実施形態におけるセンシングユニットの構造を説明する図である。 第2実施形態におけるセンシングユニットの構造を説明する図である。 第3実施形態におけるセンシングユニットの構造を説明する図である。 第3実施形態の変形例におけるセンシングユニットの構造を説明する図である。 第4実施形態における生体情報計測装置の概略構成を示すブロック図である。 第4実施形態の変形例における接触センサの概略構成を示すブロック図である。 第4実施形態の変形例における接触状態の判定方法を説明する図である。 その他の実施形態における生体情報計測装置の概略構成を説明する図である。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[1.1 第1実施形態]
<1.1−1 生体情報計測装置>
図1に示す生体情報計測装置1は、被験者100の体表面における温度の変化を計測し、その計測した結果に基づいて、生体情報としての脈波に関する指標である脈波指標を導出する装置である。体表面とは、体の表面であり、例えば、皮膚などである。
生体情報計測装置1は、複数のセンシングユニット7と、差分導出部38と、制御ユニット40とを備えている。
センシングユニット7の各々は、1つの第1センシング部10と、1つの第2センシング部16とを備えている。センシングユニット7が装着される被験者100の部位として、被験者100の手首を想定する。
第1センシング部10の各々は、体表面温度の変化を計測する。体表面温度とは、被験者100の体表面の温度である。
第1センシング部10の各々は、第1熱流束センサ12を備える。第1熱流束センサ12は、被験者100の体表面からの熱流束を計測するセンサであり、ゼーベック効果を利用して温度の変化を測定する少なくとも1つの測温接点を有している。熱流束とは、単位時間に単位面積を通過する熱量である。
そして、第1熱流束センサ12の接触面80が被験者100の体表面に取り付けられることで、当該第1熱流束センサ12は、被験者100の体表面からの熱流束、即ち、体表面温度の変化を出力する。
第2センシング部16の各々は、第1センシング部10の各々に対応する周辺温度の変化を計測する。周辺温度とは、当該第1センシング部10の各々の周辺における温度である。
第2センシング部16の各々は、第2熱流束センサ18と、断熱材20とを備えている。第2熱流束センサ18は、熱流束を計測するセンサであり、ゼーベック効果を利用して温度の変化を測定する少なくとも1つの測温接点を有している。
断熱材20は、熱移動を予め規定された閾値以下に抑制する部材である。この断熱材20は、第2熱流束センサ18の各々の接触面80に設置される。これにより、第2熱流束センサ18は、対応する第1センシング部10の周辺における空間からの熱流束、即ち、周辺温度の変化を外乱信号として出力する。なお、接触面80とは、被験者100の体表面に対向する面である。接触面80については、図2を参照。また、外乱信号とは、外乱を表す信号である。
差分導出部38は、第1センシング部10の各々で計測された体表面温度の変化と、第2センシング部16の各々で計測された周辺温度の変化との差分である温度差分を導出して出力する。すなわち、差分導出部38は、差分器を備える。
<1.1−2 熱流束センサの構造>
図2に示すように、第1熱流束センサ12及び第2熱流束センサ18は、各々、シート材22と、複数の第1接続部材24と、複数の第2接続部材26とを備えている。
シート材22は、可撓性及び絶縁性を有した材料にてシート状に構成された部材である。絶縁性とは、電気を、予め規定された割合以上通さない性質である。
第1接続部材24は、金属材料により線状に形成された部材である。
第2接続部材26は、第1接続部材24とは異なる金属材料で線状に形成された部材である。
第1接続部材24の一方の端点と第2接続部材26の一方の端点とは、電気的に接続される。それらの電気的に接続された端点の各々は、ゼーベック効果を利用して温度の変化を測定する測温接点として機能する。そして、第1熱流束センサ12の測温接点の各々は、シート材22の接触面80に配置されている。
一方、第1接続部材24の他方の端点と第2接続部材26の他方の端点とは、それぞれ、他の第1接続部材24の端点または第2接続部材26の端点に、電気的に直列に接続される。すなわち、第1接続部材24と第2接続部材26とは、交互に直列に接続されている。
そして、これらの他方における端点の各々は、基準接点として機能する。第1熱流束センサ12の基準接点の各々は、シート材22の反対面82に配置される。反対面82とは、シート材22において、接触面80とは反対側に位置する面である。
<1.1−3 制御ユニット>
制御ユニット40は、表示器42と、メモリ44と、制御部50とを備えている。
表示器42は、制御部50からの信号に従って情報を表示する。この表示器42として、例えば、液晶ディスプレイや各種のインジケータなどを用いることが考えられる。
メモリ44は、記憶内容を書き換え可能な記憶装置である。このメモリ44は、可搬型の記憶装置であってもよい。
制御部50は、AD変換器(図中、ADC)52と、記憶部54と、脈波導出部56とを備えている。
AD変換器52は、アナログ信号をサンプリングしてデジタル信号へと変換する回路である。
記憶部54は、各種の処理プログラムや処理に必要なデータ、処理過程で生成されたデータを記憶する記憶装置である。各種の処理プログラムには、差分導出部38から出力される温度差分に基づいて脈波指標を導出する脈波導出処理を実行するためのプログラムが含まれる。
脈波導出部56は、少なくともCPUを有したマイクロコンピュータを中心に構成されている。この脈波導出部56は、脈波導出処理を実行することで脈波指標を導出する。脈波指標とは、被験者100の脈波に関する指標であり、例えば、脈波そのものや脈拍数などを含む。
<1.1−4 脈波導出処理>
脈波導出処理は、予め規定された規定時間(例えば、100[ms])間隔で繰り返し起動される。
そして、脈波導出処理が起動されると、脈波導出部56は、図3に示すように、AD変換器52で変換された温度差分を取得し、記憶部54に記憶する(S10)。
そして、脈波導出部56は、記憶部54に記憶されている温度差分に基づいて脈波指標を導出する(S20)。本実施形態のS20では、脈波導出部56は、AD変換器52から取得した温度差分の推移を、脈波指標の1つである被験者100の脈波そのものとして導出する。
すなわち、センシングユニット7の各々における第1センシング部10で計測された検出信号、即ち、体表面温度の推移は、図4(A)に示す「脈波に起因する熱流束」に「外乱」が加わった信号である。一方、センシングユニット7の各々における第2センシング部16で計測された検出信号、即ち、周辺温度の推移は、外乱信号である。そして、差分導出部38では、「脈波に起因する熱流束」に「外乱」が加わった信号から、外乱信号が除去され、温度差分が出力される。この温度差分は、図4(B)に示す「被験者100の脈波を表す脈波信号」となる。
その脈波信号を、S10にて脈波導出部56が取得し、S20にて被験者100の脈波そのものとして取り扱う。
さらに、脈波導出処理のS20では、脈波導出部56は、その被験者100の脈波における単位時間(例えば、「1分」)でのピークの回数を、脈波指標の1つである脈拍数として導出する。この脈拍数の導出方法は、図5(A)に示すように、脈波を表す信号におけるピークの回数を集計することで実行してもよいし、図5(B)に示すように、脈波を表す信号を周波数解析し、ピークとなる周波数から演算することで実行してもよい。
脈波導出処理では、続いて、脈波導出部56は、S20で導出した脈波指標を出力する(S30)。このS30での脈波指標の出力先は、表示器42であってもよいし、メモリ44であってもよい。
その後、脈波導出部56は、脈波導出処理を終了し、次の起動タイミングまで待機する。
[1.2 第1実施形態の効果]
(1.2a) 生体情報計測装置1は、発明者が詳細な検討を行った結果として得られた、人の体表面温度は心臓の拍動に応じて推移するという知見に基づくものであり、被験者100の体表面における温度の変化をセンシングすることで、被験者100の脈波を導出している。
つまり、生体情報計測装置1によれば、被験者100の脈波を計測するために、被験者100の体表面温度の変化を計測すればよく、発光部を発光する必要がない。特に、生体情報計測装置1において、被験者100の体表面温度の変化の計測に用いられる第1熱流束センサ12、外乱信号の計測に用いられる第2熱流束センサ18は、パッシブなセンサであるため、消費電力を抑制できる。
以上説明したように、生体情報計測装置1によれば、被験者100の脈波を計測可能としつつ、消費電力を抑制できる。
(1.2b) 上記実施形態における第1熱流束センサ12及び第2熱流束センサ18は、それぞれ、第1接続部材24と第2接続部材26とが交互に直列に接続されたセンサである。
このような第1熱流束センサ12及び第2熱流束センサ18を用いることで、熱流束センサの出力値を増加させることができる。そして、生体情報計測装置1によれば、被験者100の脈波の検出精度を向上させることができる。
[1.3 第1実施形態の変形例]
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明は上記第1実施形態に限定されるものではない。
(1.3a) 上記実施形態における差分導出部38は、第1センシング部10の各々で計測された体表面温度の変化と、第2センシング部16の各々で計測された周辺温度の変化とを、アナログ信号で取得して、アナログ信号にて温度差分を出力することを想定している。
なお、アナログ信号とは、連続的に変化する計測値を示す信号である。
しかしながら、差分導出部は、第1センシング部10の各々で計測された体表面温度の変化のデジタル信号と、第2センシング部16の各々で計測された周辺温度の変化のデジタル信号とを取得し、デジタル信号にて温度差分を導出するように構成されていてもよい。
デジタル信号とは、連続的に変化する計測値を段階的に区切った数値で離散化して示した信号である。
この場合、差分導出部は、制御部50に内包されていてもよい。例えば、生体情報計測装置1における制御部50は、図6に示すように、AD変換器58と、AD変換器60と、差分導出部62と、記憶部54と、脈波導出部56とを備えていても良い。
AD変換器58の各々は、第1センシング部10からの検出信号をデジタル信号に変換する。AD変換器60の各々は、第2センシング部16からの検出信号をデジタル信号に変換する。
差分導出部62は、AD変換器58からの体表面温度の変化のデジタル信号、及びAD変換器60からの周辺温度の変化のデジタル信号の差分を出力する。このような差分導出部62であれば、デジタル信号へと変換された体表面温度の変化と周辺温度の変化とに従って、デジタル信号での温度差分を導出できる。
(1.3b) また、差分導出部は、体表面温度の変化を周波数解析した結果と、周辺温度の変化を周波数解析した結果とに基づいて、体表面温度の変化における周波数成分から、周辺温度の変化における周波数成分を減算した結果を、温度差分として導出するように構成されていてもよい。
この場合の生体情報計測装置1の制御部50は、図7に示すように、AD変換器58と、AD変換器60と、記憶部54と、脈波導出部56と、第1周波数解析部64と、第2周波数解析部66とを備えても良い。
第1周波数解析部64は、AD変換器58からの体表面温度の変化のデジタル信号を周波数解析する。第2周波数解析部66は、AD変換器60からの周辺温度の変化のデジタル信号(即ち、外乱信号)を周波数解析する。なお、周波数解析の手法としては、例えば、FFT(Fast Fourier transform)などの周知の手法を用いればよい。
なお、第1周波数解析部64で周波数解析を実行すると、図8に示すように、外乱に従った周波数のピーク(例えば、図中の候補1)と、脈拍の周期性に従った周波数のピーク(例えば、図中の候補2)とが検出される。一方、第2周波数解析部66で周波数解析を実行すると、図9に示すように、外乱に従った周波数のピークが検出される。
そして、脈波導出部56は、第1周波数解析部64での周波数解析の結果から、第2周波数解析部66での周波数解析の結果を減算した結果に基づいて、脈波指標を導出する。すなわち、第1周波数解析部64と、第2周波数解析部66と、脈波導出部56において温度差分を導出する機能とが、差分導出部となる。
このような差分導出部であれば、体表面温度の変化から、周辺温度の変化における周波数成分だけを直接的に除去できる。
(1.3c) ところで、上記実施形態の生体情報計測装置1は、複数のセンシングユニット7を備えていたが、生体情報計測装置1が備えるセンシングユニット7の個数は、図10に示すように、「1個」であってもよい。
[2.1 第2実施形態]
本実施形態の生体情報計測装置は、第1実施形態の生体情報計測装置1とは、センシングユニットの構造が異なる。このため、第1実施形態の生体情報計測装置1と同様の構成及び処理には、同一の符号を付して説明を省略し、第1実施形態の生体情報計測装置1とは異なる構成及び処理を中心に説明する。
<センシングユニットの構造>
図11に示すように、センシングユニット8の各々は、N個の第1センシング部10と、M個の第2センシング部16とを備えている。なお、符号N,符号Mは、それぞれ、1以上の自然数である。
センシングユニット8の各々は、第1センシング部10と第2センシング部16とが、規定された配列に従って交互に位置するように、1つのシート材22に配置されている。本実施形態における配列は、図11に示すように4行4列であるが、配列はこれに限るものではなく、第1センシング部10と第2センシング部16との個数に応じた配列であればどのような配列であってもよい。
さらに、センシングユニット8では、温度差分が出力されるように、第1センシング部10と第2センシング部16とが直列に接続されている。
センシングユニット8の構造について、更に説明する。
図12に示すように、センシングユニット8において、第1熱流束センサ12及び第2熱流束センサ18は、それぞれ、シート材22と、複数の第1接続部材24と、複数の第2接続部材26とを備えている。
そして、第1熱流束センサ12においては、第1接続部材24の一方の端点と第2接続部材26の一方の端点とは、電気的に接続される。それらの電気的に接続された端点の各々は、ゼーベック効果を利用して温度の変化を測定する測温接点として機能する。そして、第1熱流束センサ12の測温接点の各々は、シート材22の接触面80に配置されている。
一方、第1熱流束センサ12において、第1接続部材24の他方の端点と第2接続部材26の他方の端点とは、それぞれ、他の第1接続部材24の端点と第2接続部材26の端点に、電気的に直列に接続される。これらの他方における端点の各々は、基準接点として機能する。第1熱流束センサ12の基準接点の各々は、シート材22の反対面82に配置される。
次に、第2熱流束センサ18において、第1接続部材24の一方の端点と第2接続部材26の一方の端点とは、電気的に接続される。それらの電気的に接続された端点の各々は、ゼーベック効果を利用して温度の変化を測定する測温接点として機能する。第2熱流束センサ18の測温接点の各々は、シート材22の反対面82に配置される。
一方、第2熱流束センサ18において、第1接続部材24の他方の端点と第2接続部材26の他方の端点とは、それぞれ、他の第1接続部材24の端点と第2接続部材26の端点に、電気的に直列に接続される。これらの他方における端点の各々は、基準接点として機能する。そして、第2熱流束センサ18の基準接点の各々は、シート材22の接触面80側に埋設された断熱材20に接するように配置されている。
すなわち、センシングユニット8では、第1熱流束センサ12と第2熱流束センサ18とは、測温接点の向きが反対となるように、交互かつ逆方向に直列に接続されている。
換言すれば、センシングユニット8は、差分導出部38の機能を兼ね備える。
[2.2 第2実施形態の効果]
(2.2a) 上記実施形態におけるセンシングユニット8の各々においては、第1熱流束センサ12と第2熱流束センサ18とが交互かつ逆方向に直列に接続されているため、当該センシングユニット8の出力値を、温度差分とすることができる。
これにより、生体情報計測装置において、差分導出部38の構成を省略できる。
(2.2b) 上記実施形態におけるセンシングユニット8は、第1センシング部10と第2センシング部16とをシート材22に配列状に配置することで構成されている。
このため、センシングユニット8においては、第1センシング部10と第2センシング部16との配置密度を高めることで、センシングユニット8を小型化できる。この結果、生体情報計測装置1をより小型化できる。
[3.1 第3実施形態]
本実施形態の生体情報計測装置は、先の実施形態の生体情報計測装置とは、センシングユニットの構造が異なる。このため、先の実施形態の生体情報計測装置と同様の構成及び処理には、同一の符号を付して説明を省略し、先の実施形態の生体情報計測装置とは異なる構成及び処理を中心に説明する。
<センシングユニットの構造>
センシングユニット9の各々は、図13に示すように、少なくとも1つの第1センシング部10と、少なくとも1つの第2センシング部16と、第1被覆部30と、第2被覆部32とを備えている。
第1被覆部30は、第1センシング部10及び第2センシング部16の反対面82を覆う構造である。本実施形態の第1被覆部30は、第1センシング部10及び第2センシング部16の反対面82の全面を覆うように構成されている。ただし、第1被覆部30の構造はこれに限るものではなく、第1センシング部10及び第2センシング部16の反対面82の一部分だけを覆うように構成されていてもよいし、第1センシング部10及び第2センシング部16の全ての側面を覆うように構成されていてもよい。
第1被覆部30は、規定熱容量を有するように構成されている。規定熱容量とは、センシングユニット9で計測される被験者100の体表面からの熱流束に影響を与えない熱容量として規定された規定値以上の熱容量である。熱容量とは、物体の温度を「1度」上昇させるために必要な熱量である。
規定熱容量を実現する方法として、第1被覆部30の容積を大きくすることが考えられる。また、規定熱容量を実現する方法として、被験者100の体表面からの熱流束に影響を与えない程度に熱容量の大きな材料にて形成することや、被験者100の体表面からの熱流束に影響を与えない程度に熱伝導率の低い材料にて形成することが考えられる。
熱伝導率とは、物質内における熱伝導の大きさを表す指標である。
さらに、第2被覆部32は、第1被覆部30において第1センシング部10及び第2センシング部16の反対面82と接する面とは反対側の面(以下、被覆面)を覆う構造である。
本実施形態の第2被覆部32は、第1被覆部30の被覆面の全面を覆うように構成されている。ただし、第2被覆部32の構造はこれに限るものではなく、第1被覆部30の被覆面の一部分だけを覆うように構成されていても良いし、第1被覆部30の全ての側面を覆うように構成されていてもよい。
第2被覆部32は、第1被覆部30の熱伝導率よりも大きな熱伝導率を有する。
[3.2 第3実施形態の効果]
(3.2a) このようなセンシングユニット9であれば、第1被覆部30によって、第1センシング部10及び第2センシング部16の反対面82の少なくとも一部分を覆うことにより反対面82の温度が変化することを抑制でき、被験者100の体表面からの熱流束の検出精度を向上させることができる。この結果、生体情報計測装置によれば、被験者100の脈波の導出精度を向上させることができる。
(3.2b) センシングユニット9であれば、第1センシング部10及び第2センシング部16の反対面82の温度の変化をより安定させることができ、第1センシング部10及び第2センシング部16での熱流束の検出精度を向上させることができる。
(3.2c) 第2被覆部32は、熱伝導率が大きいため、第1被覆部30の被覆面における温度の分布を、より一様な状態に近づけることができる。よって、センシングユニット9であれば、第2被覆部32によって、第1被覆部30の被覆面の温度が変化することを抑制でき、被験者100の体表面からの熱流束の検出精度を向上させることができる。この結果、生体情報計測装置によれば、被験者100の脈波の導出精度を向上させることができる。
[3.3 第3実施形態の変形例]
上記実施形態におけるセンシングユニット9は、少なくとも1つの第1センシング部10と、少なくとも1つの第2センシング部16と、第1被覆部30と、第2被覆部32とを備えていたが、センシングユニット9は、図14に示すように、少なくとも1つの第1センシング部10と、少なくとも1つの第2センシング部16と、第1被覆部30とを備え、第2被覆部32が省略されていてもよい。
[4.1 第4実施形態]
本実施形態においては、先の実施形態における生体情報計測装置と同様の構成及び処理には、同一の符号を付して説明を省略し、先の実施形態の生体情報計測装置とは異なる構成及び処理を中心に説明する。
<4.1−1 生体情報計測装置>
図15に示す生体情報計測装置4は、被験者100の体表面の温度の変化を計測し、その計測した結果に基づいて、生体情報としての脈波指標を導出する装置である。
生体情報計測装置4は、複数のセンシングユニット7と、複数の接触センサ86と、差分導出部88と、制御ユニット40とを備えている。
接触センサ86は、センシングユニット7ごとに設けられたセンサである。この接触センサ86は、対応するセンシングユニット7と被験者100の体表面との接触状態を検出する接触検出部としてのセンサである。この接触センサ86は、静電容量式の接触センサであってもよいし、インピーダンス式の接触センサであってもよい。
<4.1−2 差分導出部>
差分導出部88は、センシングユニット7ごとに設けられた差分器90と、選択回路92とを備える。
差分器90の各々は、1つのセンシングユニット7における第1センシング部10で計測された体表面温度の変化と、第2センシング部16で計測された周辺温度の変化との差分を、温度差分として導出して出力する。
選択回路92は、制御部50からの制御信号に従って、差分器90の各々から入力された複数の信号の中から、制御ユニット40へと出力する出力信号を選択する回路である。
すなわち、差分導出部88は、被験者100の体表面に接触しているセンシングユニット7における、第1センシング部10で計測した体表面温度の変化と、第2センシング部16で計測した周辺温度の変化との差分を温度差分として、制御部50に出力する。
制御部50の脈波導出部56は、接触センサ86の各々での検出結果に従い、被験者100の体表面に接触している少なくとも1つのセンシングユニット7を特定する。そして、その特定されたセンシングユニット7からの検出信号に基づいて算出された温度差分を出力するように、選択回路92に制御信号を出力する。
そして、脈波導出部56は、選択回路92からの温度差分に従って脈波指標を導出する。
[4.2 第4実施形態の効果]
このような生体情報計測装置4によれば、被験者100の体表面に接触している少なくとも1つのセンシングユニット7で計測した体表面温度の変化に基づいて被験者100の脈波を導出するため、その導出する被験者100の脈波をより正確なものとすることができる。
[4.3 第4実施形態の変形例]
上記第4実施形態では、接触センサ86として、静電容量式の接触センサやインピーダンス式の接触センサを用いることを想定していたが、接触センサ86は、これに限るものではない。
例えば、図16に示すように、センシングユニット7と被験者100の体表面との接触状態を検出する接触検出部としての接触センサ86は、空間熱流束センサ94と、検出部96と、判定部98とを備えていてもよい。
空間熱流束センサ94は、少なくとも1つの第1センシング部10の各々に対応する被験者100の体表面の周辺からの熱流束を計測するセンサである。この空間熱流束センサ94は、第1センシング部10の接触面80が被験者100の体表面に接触しても、当該空間熱流束センサ94の接触面が被験者100の体表面に非接触となるように、当該空間熱流束センサ94の接触面が第1センシング部10の接触面80よりも窪ませて配置される。これにより、空間熱流束センサ94からの出力を、被験者100の体表面の周辺における空間からの熱流束、即ち、空間温度の変化とすることができる。なお、空間温度とは、被験者100の体表面の周辺における空間の温度である。
また、空間熱流束センサ94は、対応する第1センシング部10が備える第1熱流束センサ12に隣接して設置されてもよい。
検出部96は、空間熱流束センサ94で計測した熱流束に基づく空間温度の変化と、当該空間熱流束センサ94に対応する第1センシング部10で計測した体表面温度の変化との差分を導出する。検出部96は、差分器であってもよい。
すなわち、図17(A)に示すように、第1センシング部10が被験者100の体表面に非接触であれば、空間熱流束センサ94で計測した空間温度の変化と、当該空間熱流束センサ94に対応する第1センシング部10で計測した体表面温度の変化との差分は小さくなる。よって、被験者100の体表面とセンシングユニット7との接触状態を示す接触信号は小さな値となる。なお、この場合、図17(B)に示すように、差分器90から出力される信号、即ち、脈波信号は、変化が乏しく、被験者100の脈波を正確に表していない信号となる。
一方、第1センシング部10が被験者100の体表面に接触していれば、図17(A)に示すように、空間熱流束センサ94で計測した空間温度の変化と、当該空間熱流束センサ94に対応する第1センシング部10で計測した体表面温度の変化との差分は大きくなる。よって、接触信号は大きな値となる。この場合、図17(B)に示すように、差分器90から出力される信号は、被験者100の脈波を表す信号となる。
判定部98は、検出部96で導出した空間温度の変化と体表面温度の変化との差分が、予め定められた閾値以上であれば、対応するセンシングユニット7と被験者100の体表面とが接触しているものと判定する。本実施形態における判定部98は、制御部50が各種処理を実行することで実現すればよい。
このような生体情報計測装置4によれば、対応するセンシングユニット7と被験者100の体表面との接触状態の検出を、空間熱流束センサ94での計測結果と、その空間熱流束センサ94に対応する第1センシング部10で計測した体表面温度の変化との差分に従って実現できる。
[5. その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
(5a) 上記実施形態においては、センシングユニットが装着される被験者100の部位として、被験者100の手首を想定していたが、センシングユニットが装着される被験者100の部位は、被験者100の腰であってもよいし、被験者100の足首であってもよいし、被験者100の腕であってもよい。
また、センシングユニットが装着される被験者100の部位は、センシングユニットごとに異なる部位であってもよい。例えば、図18に示すように、複数のセンシングユニットのうちの1つが、被験者100の前腕に装着され、複数のセンシングユニットのうち、他の1つのが、被験者100の上腕に装着されてもよい。
(5b) また、上記実施形態の第1センシング部10では、被験者100の体表面の温度の変化を計測するセンサとして第1熱流束センサ12を想定していたが、被験者100の体表面の温度の変化を計測するセンサは、これに限るものではなく、温度の変化を計測するセンサであれば、どのようなものであってもよい。
さらに、上記実施形態の第2センシング部16では、周辺温度の変化を計測するセンサとして第2熱流束センサ18を想定していたが、周辺温度の変化を計測するセンサは、これに限るものではなく、温度の変化を計測するセンサであれば、どのようなものであってもよい。
(5c)更に言えば、上記実施形態の第1熱流束センサ12及び第2熱流束センサ18は、第1接続部材24及び第2接続部材26を複数有していたが、第1熱流束センサ12及び第2熱流束センサ18が備える第1接続部材24及び第2接続部材26は、単数であってもよい。
(5d) また、第1センシング部10は、熱流束センサ12に換えて、被験者100の体表面温度を計測する温度センサを備えていてもよい。この場合、制御部50が、被験者100の体表面温度の変化を導出してもよい。
(5e) また、第2センシング部16は、熱流束センサ18に換えて、被験者100の周辺温度を計測する温度センサを備えていてもよい。この場合、制御部50が、周辺温度の変化を導出してもよい。
(5f) 上記実施形態における脈波導出部56が実行する機能の一部または全部は、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成されていてもよい。
(5g) 上記実施形態においては、記憶部54にプログラムが格納されていたが、プログラムを格納する記憶媒体は、これに限るものではなく、半導体メモリなどの非遷移的実体的記憶媒体に格納されていてもよい。
(5h) また、脈波導出部56は非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行してもよい。このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実現される。
(5i) なお、上記実施形態の構成の一部を省略した態様も本発明の実施形態である。また、上記実施形態と変形例とを適宜組み合わせて構成される態様も本発明の実施形態である。また、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される発明の本質を逸脱しない限度において考え得るあらゆる態様も本発明の実施形態である。
(5j) 上記実施形態の説明で用いる符号を特許請求の範囲にも適宜使用しているが、各請求項に係る発明の理解を容易にする目的で使用しており、各請求項に係る発明の技術的範囲を限定する意図ではない。
1,4…生体情報計測装置 7,8,9…センシングユニット 10…第1センシング部 12…第1熱流束センサ 16…第2センシング部 18…第2熱流束センサ 20…断熱材 22…シート材 24…第1接続部材 26…第2接続部材 30…第1被覆部 32…第2被覆部 38,62…差分導出部 40…制御ユニット 42…表示器 44…メモリ 50…制御部 52,58,60…AD変換器 54…記憶部 56…脈波導出部 64…第1周波数解析部 66…第2周波数解析部 80…接触面 82…反対面 86…接触センサ 88…差分導出部 90…差分器 92…選択回路 94…空間熱流束センサ 96…検出部 98…判定部 100…被験者

Claims (19)

  1. 被験者(100)の体表面温度または体表面温度の変化を計測する少なくとも1つの第1センシング部(10)と、前記少なくとも1つの第1センシング部の各々に対応する第2センシング部であって、当該少なくとも1つの第1センシング部の各々における周辺温度または周辺温度の変化を計測する第2センシング部(16)とを有した少なくとも1つのセンシングユニット(7,8,9)と、
    前記少なくとも1つの第1センシング部で計測した結果と、前記少なくとも1つの第2センシング部で計測した結果との差分である温度差分を導出する差分導出部(38,62)と、
    前記差分導出部で導出した温度差分に基づいて、前記被験者の脈波を導出する脈波導出部(56)と
    を備え
    前記少なくとも1つのセンシングユニットにおいて、前記少なくとも1つの第1センシング部での計測結果と、前記少なくとも1つの第2センシング部での計測結果との差分が出力されるように、前記少なくとも1つの第1センシング部と前記少なくとも1つの第2センシング部とが直列に接続され、
    前記差分導出部は、
    前記少なくとも1つのセンシングユニットの各々における出力値を、前記温度差分として導出する、生体情報計測装置(1,4)。
  2. 前記少なくとも1つのセンシングユニットは、
    絶縁性を有したシート材(22)を、更に備え、
    前記少なくとも1つの第1センシング部と、前記少なくとも1つの第2センシング部とが、規定された配列に沿って前記シート材に配置されている、請求項に記載の生体情報計測装置。
  3. 前記差分導出部は、
    前記第1センシング部での計測結果の推移を周波数解析した結果と、前記第2センシング部での計測結果の推移を周波数解析した結果とに基づいて、前記第1センシング部での計測結果の推移における周波数成分から、前記第2センシング部での計測結果の推移における周波数成分を減算した結果を、前記温度差分として導出する、請求項1または請求項に記載の生体情報計測装置。
  4. 前記少なくとも1つのセンシングユニットは、2以上のセンシングユニットであり、
    前記少なくとも1つのセンシングユニットの各々と、前記被験者の体表面との接触状態を検出する接触検出部(86)を、更に備え、
    前記差分導出部は、
    前記接触検出部での検出の結果、前記被験者の体表面に接触している少なくとも1つのセンシングユニットにおける、前記少なくとも1つの第1センシング部での計測結果と、前記少なくとも1つの第2センシング部での計測結果との差分を、前記温度差分として導出する、請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の生体情報計測装置。
  5. 前記接触検出部は、
    前記少なくとも1つの第1センシング部の各々に対応する前記被験者の体表面の周辺からの熱流束を計測する空間熱流束センサ(94)と、
    前記空間熱流束センサで計測した熱流束に基づく空間温度と、当該空間熱流束センサに対応する前記少なくとも1つの第1センシング部での計測結果との差分を導出する検出部(96)と、
    前記検出部で導出した差分が、予め定められた閾値以上であれば、前記少なくとも1つのセンシングユニットの各々と、前記被験者の体表面とが接触しているものと判定する判定部(98)と
    を更に備える、請求項に記載の生体情報計測装置。
  6. 被験者(100)の体表面温度または体表面温度の変化を計測する少なくとも1つの第1センシング部(10)と、前記少なくとも1つの第1センシング部の各々に対応する第2センシング部であって、当該少なくとも1つの第1センシング部の各々における周辺温度または周辺温度の変化を計測する第2センシング部(16)とを有した少なくとも1つのセンシングユニット(7,8,9)と、
    前記少なくとも1つの第1センシング部で計測した結果と、前記少なくとも1つの第2センシング部で計測した結果との差分である温度差分を導出する差分導出部(38,62)と、
    前記差分導出部で導出した温度差分に基づいて、前記被験者の脈波を導出する脈波導出部(56)と
    を備え
    前記差分導出部は、
    前記第1センシング部での計測結果の推移を周波数解析した結果と、前記第2センシング部での計測結果の推移を周波数解析した結果とに基づいて、前記第1センシング部での計測結果の推移における周波数成分から、前記第2センシング部での計測結果の推移における周波数成分を減算した結果を、前記温度差分として導出する、生体情報計測装置(1,4)。
  7. 前記少なくとも1つのセンシングユニットは、2以上のセンシングユニットであり、
    前記少なくとも1つのセンシングユニットの各々と、前記被験者の体表面との接触状態を検出する接触検出部(86)を、更に備え、
    前記差分導出部は、
    前記接触検出部での検出の結果、前記被験者の体表面に接触している少なくとも1つのセンシングユニットにおける、前記少なくとも1つの第1センシング部での計測結果と、前記少なくとも1つの第2センシング部での計測結果との差分を、前記温度差分として導出する、請求項に記載の生体情報計測装置。
  8. 被験者(100)の体表面温度または体表面温度の変化を計測する少なくとも1つの第1センシング部(10)と、前記少なくとも1つの第1センシング部の各々に対応する第2センシング部であって、当該少なくとも1つの第1センシング部の各々における周辺温度または周辺温度の変化を計測する第2センシング部(16)とを有した少なくとも1つのセンシングユニット(7,8,9)と、
    前記少なくとも1つの第1センシング部で計測した結果と、前記少なくとも1つの第2センシング部で計測した結果との差分である温度差分を導出する差分導出部(38,62)と、
    前記差分導出部で導出した温度差分に基づいて、前記被験者の脈波を導出する脈波導出部(56)と
    を備え
    前記少なくとも1つのセンシングユニットは、2以上のセンシングユニットであり、
    前記少なくとも1つのセンシングユニットの各々と、前記被験者の体表面との接触状態を検出する接触検出部(86)を、更に備え、
    前記差分導出部は、
    前記接触検出部での検出の結果、前記被験者の体表面に接触している少なくとも1つのセンシングユニットにおける、前記少なくとも1つの第1センシング部での計測結果と、前記少なくとも1つの第2センシング部での計測結果との差分を、前記温度差分として導出する、生体情報計測装置(1,4)。
  9. 前記接触検出部は、
    前記少なくとも1つの第1センシング部の各々に対応する前記被験者の体表面の周辺からの熱流束を計測する空間熱流束センサ(94)と、
    前記空間熱流束センサで計測した熱流束に基づく空間温度と、当該空間熱流束センサに対応する前記少なくとも1つの第1センシング部での計測結果との差分を導出する検出部(96)と、
    前記検出部で導出した差分が、予め定められた閾値以上であれば、前記少なくとも1つのセンシングユニットの各々と、前記被験者の体表面とが接触しているものと判定する判定部(98)と
    を更に備える、請求項7または請求項に記載の生体情報計測装置。
  10. 前記少なくとも1つの第1センシング部の各々は、
    前記被験者の体表面からの熱流束を前記体表面温度の変化として計測する第1熱流束センサ(12)を更に備え、
    前記少なくとも1つの第2センシング部の各々は、
    前記少なくとも1つの第1センシング部の各々における周辺からの熱流束を前記周辺温度の変化として計測する第2熱流束センサ(18)を更に備える、請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の生体情報計測装置。
  11. 前記第1熱流束センサ及び前記第2熱流束センサは、
    金属で線状に形成された少なくとも1つの第1接続部材(24)と、
    前記第1接続部材とは異なる金属で線状に形成された少なくとも1つの第2接続部材(26)と
    を有し、
    前記少なくとも1つの第1接続部材と前記少なくとも1つの第2接続部材とが交互に直列に接続されている、請求項10に記載の生体情報計測装置。
  12. 被験者(100)の体表面温度または体表面温度の変化を計測する少なくとも1つの第1センシング部(10)と、前記少なくとも1つの第1センシング部の各々に対応する第2センシング部であって、当該少なくとも1つの第1センシング部の各々における周辺温度または周辺温度の変化を計測する第2センシング部(16)とを有した少なくとも1つのセンシングユニット(7,8,9)と、
    前記少なくとも1つの第1センシング部で計測した結果と、前記少なくとも1つの第2センシング部で計測した結果との差分である温度差分を導出する差分導出部(38,62)と、
    前記差分導出部で導出した温度差分に基づいて、前記被験者の脈波を導出する脈波導出部(56)と
    を備え
    前記少なくとも1つの第1センシング部の各々は、
    前記被験者の体表面からの熱流束を前記体表面温度の変化として計測する第1熱流束センサ(12)を更に備え、
    前記少なくとも1つの第2センシング部の各々は、
    前記少なくとも1つの第1センシング部の各々における周辺からの熱流束を前記周辺温度の変化として計測する第2熱流束センサ(18)を更に備え、
    前記第1熱流束センサ及び前記第2熱流束センサは、
    金属で線状に形成された少なくとも1つの第1接続部材(24)と、
    前記第1接続部材とは異なる金属で線状に形成された少なくとも1つの第2接続部材(26)と、
    を有し、
    前記少なくとも1つの第1接続部材と前記少なくとも1つの第2接続部材とが交互に直列に接続されている、生体情報計測装置(1,4)。
  13. 前記少なくとも1つのセンシングユニットは、
    前記被験者の体表面と対向する接触面(80)とは反対側の面である反対面(82)の少なくとも一部を覆う第1被覆部(30)を、更に備える、請求項から請求項5までのいずれか一項または請求項10から請求項12までのいずれか一項に記載の生体情報計測装置。
  14. 前記少なくとも1つのセンシングユニットは、
    前記第1被覆部において前記反対面と接する面とは反対側の面を覆う第2被覆部(32)を、更に備える、請求項13に記載の生体情報計測装置。
  15. 前記第2被覆部は、
    前記第1被覆部の熱伝導率よりも大きな熱伝導率を有する、請求項14に記載の生体情報計測装置。
  16. 被験者(100)の体表面温度または体表面温度の変化を計測する少なくとも1つの第1センシング部(10)と、前記少なくとも1つの第1センシング部の各々に対応する第2センシング部であって、当該少なくとも1つの第1センシング部の各々における周辺温度または周辺温度の変化を計測する第2センシング部(16)とを有した少なくとも1つのセンシングユニット(7,8,9)と、
    前記少なくとも1つの第1センシング部で計測した結果と、前記少なくとも1つの第2センシング部で計測した結果との差分である温度差分を導出する差分導出部(38,62)と、
    前記差分導出部で導出した温度差分に基づいて、前記被験者の脈波を導出する脈波導出部(56)と
    を備え
    前記少なくとも1つの第1センシング部の各々は、
    前記被験者の体表面からの熱流束を前記体表面温度の変化として計測する第1熱流束センサ(12)を更に備え、
    前記少なくとも1つの第2センシング部の各々は、
    前記少なくとも1つの第1センシング部の各々における周辺からの熱流束を前記周辺温度の変化として計測する第2熱流束センサ(18)を更に備え、
    前記少なくとも1つのセンシングユニットは、
    前記被験者の体表面と対向する接触面(80)とは反対側の面である反対面(82)の少なくとも一部を覆う第1被覆部(30)と、
    前記第1被覆部において前記反対面と接する面とは反対側の面を覆う第2被覆部(32)と、を更に備え、
    前記第2被覆部は、
    前記第1被覆部の熱伝導率よりも大きな熱伝導率を有する、生体情報計測装置(1,4)。
  17. 前記第1被覆部は、
    前記被験者の体表面からの熱流束に影響を与えない熱容量として規定された規定値以上の熱容量を有する、請求項13から請求項16までのいずれか一項に記載の生体情報計測装置。
  18. 前記差分導出部は、
    前記第1センシング部での計測結果のアナログ信号と、前記第2センシング部での計測結果のアナログ信号との差分を、前記温度差分として導出する、請求項1から請求項17までのいずれか一項に記載の生体情報計測装置。
  19. 前記差分導出部は、
    前記第1センシング部での計測結果のデジタル信号と、前記第2センシング部での計測結果のデジタル信号との差分を、前記温度差分として導出する、請求項1から請求項17までのいずれか一項に記載の生体情報計測装置。
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