JP6612658B2 - 生体情報計測装置 - Google Patents
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つまり、従来の技術では、被験者の脈波を計測可能としつつ、消費電力を抑制することが困難であるという課題があった。
本発明の一態様は、この知見に基づくものであり、少なくとも1つのセンシングユニット(7,8,9)と、差分導出部(38,62)と、脈波導出部(56)とを備える、生体情報計測装置(1,4)に関する。
そして、脈波導出部は、差分導出部で導出した温度差分の推移に基づいて、被験者の脈波を導出する。
つまり、生体情報計測装置によれば、被験者の脈波を計測するために、温度または温度変化を計測すればよく、発光部を発光する必要がない。そして、温度または温度の変化の計測は、パッシブなセンサを用いて実現できるため、消費電力を抑制できる。
更に言えば、生体情報計測装置によれば、温度差分に基づいて被験者の脈波を導出するため、その導出される被験者の脈波から、周辺の温度の変化、即ち、外乱を除去できる。
[1.1 第1実施形態]
<1.1−1 生体情報計測装置>
図1に示す生体情報計測装置1は、被験者100の体表面における温度の変化を計測し、その計測した結果に基づいて、生体情報としての脈波に関する指標である脈波指標を導出する装置である。体表面とは、体の表面であり、例えば、皮膚などである。
センシングユニット7の各々は、1つの第1センシング部10と、1つの第2センシング部16とを備えている。センシングユニット7が装着される被験者100の部位として、被験者100の手首を想定する。
第1センシング部10の各々は、第1熱流束センサ12を備える。第1熱流束センサ12は、被験者100の体表面からの熱流束を計測するセンサであり、ゼーベック効果を利用して温度の変化を測定する少なくとも1つの測温接点を有している。熱流束とは、単位時間に単位面積を通過する熱量である。
<1.1−2 熱流束センサの構造>
図2に示すように、第1熱流束センサ12及び第2熱流束センサ18は、各々、シート材22と、複数の第1接続部材24と、複数の第2接続部材26とを備えている。
第1接続部材24は、金属材料により線状に形成された部材である。
第1接続部材24の一方の端点と第2接続部材26の一方の端点とは、電気的に接続される。それらの電気的に接続された端点の各々は、ゼーベック効果を利用して温度の変化を測定する測温接点として機能する。そして、第1熱流束センサ12の測温接点の各々は、シート材22の接触面80に配置されている。
<1.1−3 制御ユニット>
制御ユニット40は、表示器42と、メモリ44と、制御部50とを備えている。
メモリ44は、記憶内容を書き換え可能な記憶装置である。このメモリ44は、可搬型の記憶装置であってもよい。
AD変換器52は、アナログ信号をサンプリングしてデジタル信号へと変換する回路である。
<1.1−4 脈波導出処理>
脈波導出処理は、予め規定された規定時間(例えば、100[ms])間隔で繰り返し起動される。
そして、脈波導出部56は、記憶部54に記憶されている温度差分に基づいて脈波指標を導出する(S20)。本実施形態のS20では、脈波導出部56は、AD変換器52から取得した温度差分の推移を、脈波指標の1つである被験者100の脈波そのものとして導出する。
さらに、脈波導出処理のS20では、脈波導出部56は、その被験者100の脈波における単位時間(例えば、「1分」)でのピークの回数を、脈波指標の1つである脈拍数として導出する。この脈拍数の導出方法は、図5(A)に示すように、脈波を表す信号におけるピークの回数を集計することで実行してもよいし、図5(B)に示すように、脈波を表す信号を周波数解析し、ピークとなる周波数から演算することで実行してもよい。
[1.2 第1実施形態の効果]
(1.2a) 生体情報計測装置1は、発明者が詳細な検討を行った結果として得られた、人の体表面温度は心臓の拍動に応じて推移するという知見に基づくものであり、被験者100の体表面における温度の変化をセンシングすることで、被験者100の脈波を導出している。
(1.2b) 上記実施形態における第1熱流束センサ12及び第2熱流束センサ18は、それぞれ、第1接続部材24と第2接続部材26とが交互に直列に接続されたセンサである。
[1.3 第1実施形態の変形例]
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明は上記第1実施形態に限定されるものではない。
しかしながら、差分導出部は、第1センシング部10の各々で計測された体表面温度の変化のデジタル信号と、第2センシング部16の各々で計測された周辺温度の変化のデジタル信号とを取得し、デジタル信号にて温度差分を導出するように構成されていてもよい。
この場合、差分導出部は、制御部50に内包されていてもよい。例えば、生体情報計測装置1における制御部50は、図6に示すように、AD変換器58と、AD変換器60と、差分導出部62と、記憶部54と、脈波導出部56とを備えていても良い。
(1.3c) ところで、上記実施形態の生体情報計測装置1は、複数のセンシングユニット7を備えていたが、生体情報計測装置1が備えるセンシングユニット7の個数は、図10に示すように、「1個」であってもよい。
[2.1 第2実施形態]
本実施形態の生体情報計測装置は、第1実施形態の生体情報計測装置1とは、センシングユニットの構造が異なる。このため、第1実施形態の生体情報計測装置1と同様の構成及び処理には、同一の符号を付して説明を省略し、第1実施形態の生体情報計測装置1とは異なる構成及び処理を中心に説明する。
<センシングユニットの構造>
図11に示すように、センシングユニット8の各々は、N個の第1センシング部10と、M個の第2センシング部16とを備えている。なお、符号N,符号Mは、それぞれ、1以上の自然数である。
センシングユニット8の構造について、更に説明する。
換言すれば、センシングユニット8は、差分導出部38の機能を兼ね備える。
[2.2 第2実施形態の効果]
(2.2a) 上記実施形態におけるセンシングユニット8の各々においては、第1熱流束センサ12と第2熱流束センサ18とが交互かつ逆方向に直列に接続されているため、当該センシングユニット8の出力値を、温度差分とすることができる。
(2.2b) 上記実施形態におけるセンシングユニット8は、第1センシング部10と第2センシング部16とをシート材22に配列状に配置することで構成されている。
[3.1 第3実施形態]
本実施形態の生体情報計測装置は、先の実施形態の生体情報計測装置とは、センシングユニットの構造が異なる。このため、先の実施形態の生体情報計測装置と同様の構成及び処理には、同一の符号を付して説明を省略し、先の実施形態の生体情報計測装置とは異なる構成及び処理を中心に説明する。
<センシングユニットの構造>
センシングユニット9の各々は、図13に示すように、少なくとも1つの第1センシング部10と、少なくとも1つの第2センシング部16と、第1被覆部30と、第2被覆部32とを備えている。
さらに、第2被覆部32は、第1被覆部30において第1センシング部10及び第2センシング部16の反対面82と接する面とは反対側の面(以下、被覆面)を覆う構造である。
[3.2 第3実施形態の効果]
(3.2a) このようなセンシングユニット9であれば、第1被覆部30によって、第1センシング部10及び第2センシング部16の反対面82の少なくとも一部分を覆うことにより反対面82の温度が変化することを抑制でき、被験者100の体表面からの熱流束の検出精度を向上させることができる。この結果、生体情報計測装置によれば、被験者100の脈波の導出精度を向上させることができる。
[3.3 第3実施形態の変形例]
上記実施形態におけるセンシングユニット9は、少なくとも1つの第1センシング部10と、少なくとも1つの第2センシング部16と、第1被覆部30と、第2被覆部32とを備えていたが、センシングユニット9は、図14に示すように、少なくとも1つの第1センシング部10と、少なくとも1つの第2センシング部16と、第1被覆部30とを備え、第2被覆部32が省略されていてもよい。
[4.1 第4実施形態]
本実施形態においては、先の実施形態における生体情報計測装置と同様の構成及び処理には、同一の符号を付して説明を省略し、先の実施形態の生体情報計測装置とは異なる構成及び処理を中心に説明する。
<4.1−1 生体情報計測装置>
図15に示す生体情報計測装置4は、被験者100の体表面の温度の変化を計測し、その計測した結果に基づいて、生体情報としての脈波指標を導出する装置である。
接触センサ86は、センシングユニット7ごとに設けられたセンサである。この接触センサ86は、対応するセンシングユニット7と被験者100の体表面との接触状態を検出する接触検出部としてのセンサである。この接触センサ86は、静電容量式の接触センサであってもよいし、インピーダンス式の接触センサであってもよい。
<4.1−2 差分導出部>
差分導出部88は、センシングユニット7ごとに設けられた差分器90と、選択回路92とを備える。
すなわち、差分導出部88は、被験者100の体表面に接触しているセンシングユニット7における、第1センシング部10で計測した体表面温度の変化と、第2センシング部16で計測した周辺温度の変化との差分を温度差分として、制御部50に出力する。
[4.2 第4実施形態の効果]
このような生体情報計測装置4によれば、被験者100の体表面に接触している少なくとも1つのセンシングユニット7で計測した体表面温度の変化に基づいて被験者100の脈波を導出するため、その導出する被験者100の脈波をより正確なものとすることができる。
[4.3 第4実施形態の変形例]
上記第4実施形態では、接触センサ86として、静電容量式の接触センサやインピーダンス式の接触センサを用いることを想定していたが、接触センサ86は、これに限るものではない。
検出部96は、空間熱流束センサ94で計測した熱流束に基づく空間温度の変化と、当該空間熱流束センサ94に対応する第1センシング部10で計測した体表面温度の変化との差分を導出する。検出部96は、差分器であってもよい。
[5. その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
(5g) 上記実施形態においては、記憶部54にプログラムが格納されていたが、プログラムを格納する記憶媒体は、これに限るものではなく、半導体メモリなどの非遷移的実体的記憶媒体に格納されていてもよい。
Claims (19)
- 被験者(100)の体表面温度または体表面温度の変化を計測する少なくとも1つの第1センシング部(10)と、前記少なくとも1つの第1センシング部の各々に対応する第2センシング部であって、当該少なくとも1つの第1センシング部の各々における周辺温度または周辺温度の変化を計測する第2センシング部(16)とを有した少なくとも1つのセンシングユニット(7,8,9)と、
前記少なくとも1つの第1センシング部で計測した結果と、前記少なくとも1つの第2センシング部で計測した結果との差分である温度差分を導出する差分導出部(38,62)と、
前記差分導出部で導出した温度差分に基づいて、前記被験者の脈波を導出する脈波導出部(56)と
を備え、
前記少なくとも1つのセンシングユニットにおいて、前記少なくとも1つの第1センシング部での計測結果と、前記少なくとも1つの第2センシング部での計測結果との差分が出力されるように、前記少なくとも1つの第1センシング部と前記少なくとも1つの第2センシング部とが直列に接続され、
前記差分導出部は、
前記少なくとも1つのセンシングユニットの各々における出力値を、前記温度差分として導出する、生体情報計測装置(1,4)。 - 前記少なくとも1つのセンシングユニットは、
絶縁性を有したシート材(22)を、更に備え、
前記少なくとも1つの第1センシング部と、前記少なくとも1つの第2センシング部とが、規定された配列に沿って前記シート材に配置されている、請求項1に記載の生体情報計測装置。 - 前記差分導出部は、
前記第1センシング部での計測結果の推移を周波数解析した結果と、前記第2センシング部での計測結果の推移を周波数解析した結果とに基づいて、前記第1センシング部での計測結果の推移における周波数成分から、前記第2センシング部での計測結果の推移における周波数成分を減算した結果を、前記温度差分として導出する、請求項1または請求項2に記載の生体情報計測装置。 - 前記少なくとも1つのセンシングユニットは、2以上のセンシングユニットであり、
前記少なくとも1つのセンシングユニットの各々と、前記被験者の体表面との接触状態を検出する接触検出部(86)を、更に備え、
前記差分導出部は、
前記接触検出部での検出の結果、前記被験者の体表面に接触している少なくとも1つのセンシングユニットにおける、前記少なくとも1つの第1センシング部での計測結果と、前記少なくとも1つの第2センシング部での計測結果との差分を、前記温度差分として導出する、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の生体情報計測装置。 - 前記接触検出部は、
前記少なくとも1つの第1センシング部の各々に対応する前記被験者の体表面の周辺からの熱流束を計測する空間熱流束センサ(94)と、
前記空間熱流束センサで計測した熱流束に基づく空間温度と、当該空間熱流束センサに対応する前記少なくとも1つの第1センシング部での計測結果との差分を導出する検出部(96)と、
前記検出部で導出した差分が、予め定められた閾値以上であれば、前記少なくとも1つのセンシングユニットの各々と、前記被験者の体表面とが接触しているものと判定する判定部(98)と
を更に備える、請求項4に記載の生体情報計測装置。 - 被験者(100)の体表面温度または体表面温度の変化を計測する少なくとも1つの第1センシング部(10)と、前記少なくとも1つの第1センシング部の各々に対応する第2センシング部であって、当該少なくとも1つの第1センシング部の各々における周辺温度または周辺温度の変化を計測する第2センシング部(16)とを有した少なくとも1つのセンシングユニット(7,8,9)と、
前記少なくとも1つの第1センシング部で計測した結果と、前記少なくとも1つの第2センシング部で計測した結果との差分である温度差分を導出する差分導出部(38,62)と、
前記差分導出部で導出した温度差分に基づいて、前記被験者の脈波を導出する脈波導出部(56)と
を備え、
前記差分導出部は、
前記第1センシング部での計測結果の推移を周波数解析した結果と、前記第2センシング部での計測結果の推移を周波数解析した結果とに基づいて、前記第1センシング部での計測結果の推移における周波数成分から、前記第2センシング部での計測結果の推移における周波数成分を減算した結果を、前記温度差分として導出する、生体情報計測装置(1,4)。 - 前記少なくとも1つのセンシングユニットは、2以上のセンシングユニットであり、
前記少なくとも1つのセンシングユニットの各々と、前記被験者の体表面との接触状態を検出する接触検出部(86)を、更に備え、
前記差分導出部は、
前記接触検出部での検出の結果、前記被験者の体表面に接触している少なくとも1つのセンシングユニットにおける、前記少なくとも1つの第1センシング部での計測結果と、前記少なくとも1つの第2センシング部での計測結果との差分を、前記温度差分として導出する、請求項6に記載の生体情報計測装置。 - 被験者(100)の体表面温度または体表面温度の変化を計測する少なくとも1つの第1センシング部(10)と、前記少なくとも1つの第1センシング部の各々に対応する第2センシング部であって、当該少なくとも1つの第1センシング部の各々における周辺温度または周辺温度の変化を計測する第2センシング部(16)とを有した少なくとも1つのセンシングユニット(7,8,9)と、
前記少なくとも1つの第1センシング部で計測した結果と、前記少なくとも1つの第2センシング部で計測した結果との差分である温度差分を導出する差分導出部(38,62)と、
前記差分導出部で導出した温度差分に基づいて、前記被験者の脈波を導出する脈波導出部(56)と
を備え、
前記少なくとも1つのセンシングユニットは、2以上のセンシングユニットであり、
前記少なくとも1つのセンシングユニットの各々と、前記被験者の体表面との接触状態を検出する接触検出部(86)を、更に備え、
前記差分導出部は、
前記接触検出部での検出の結果、前記被験者の体表面に接触している少なくとも1つのセンシングユニットにおける、前記少なくとも1つの第1センシング部での計測結果と、前記少なくとも1つの第2センシング部での計測結果との差分を、前記温度差分として導出する、生体情報計測装置(1,4)。 - 前記接触検出部は、
前記少なくとも1つの第1センシング部の各々に対応する前記被験者の体表面の周辺からの熱流束を計測する空間熱流束センサ(94)と、
前記空間熱流束センサで計測した熱流束に基づく空間温度と、当該空間熱流束センサに対応する前記少なくとも1つの第1センシング部での計測結果との差分を導出する検出部(96)と、
前記検出部で導出した差分が、予め定められた閾値以上であれば、前記少なくとも1つのセンシングユニットの各々と、前記被験者の体表面とが接触しているものと判定する判定部(98)と
を更に備える、請求項7または請求項8に記載の生体情報計測装置。 - 前記少なくとも1つの第1センシング部の各々は、
前記被験者の体表面からの熱流束を前記体表面温度の変化として計測する第1熱流束センサ(12)を更に備え、
前記少なくとも1つの第2センシング部の各々は、
前記少なくとも1つの第1センシング部の各々における周辺からの熱流束を前記周辺温度の変化として計測する第2熱流束センサ(18)を更に備える、請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の生体情報計測装置。 - 前記第1熱流束センサ及び前記第2熱流束センサは、
金属で線状に形成された少なくとも1つの第1接続部材(24)と、
前記第1接続部材とは異なる金属で線状に形成された少なくとも1つの第2接続部材(26)と
を有し、
前記少なくとも1つの第1接続部材と前記少なくとも1つの第2接続部材とが交互に直列に接続されている、請求項10に記載の生体情報計測装置。 - 被験者(100)の体表面温度または体表面温度の変化を計測する少なくとも1つの第1センシング部(10)と、前記少なくとも1つの第1センシング部の各々に対応する第2センシング部であって、当該少なくとも1つの第1センシング部の各々における周辺温度または周辺温度の変化を計測する第2センシング部(16)とを有した少なくとも1つのセンシングユニット(7,8,9)と、
前記少なくとも1つの第1センシング部で計測した結果と、前記少なくとも1つの第2センシング部で計測した結果との差分である温度差分を導出する差分導出部(38,62)と、
前記差分導出部で導出した温度差分に基づいて、前記被験者の脈波を導出する脈波導出部(56)と
を備え、
前記少なくとも1つの第1センシング部の各々は、
前記被験者の体表面からの熱流束を前記体表面温度の変化として計測する第1熱流束センサ(12)を更に備え、
前記少なくとも1つの第2センシング部の各々は、
前記少なくとも1つの第1センシング部の各々における周辺からの熱流束を前記周辺温度の変化として計測する第2熱流束センサ(18)を更に備え、
前記第1熱流束センサ及び前記第2熱流束センサは、
金属で線状に形成された少なくとも1つの第1接続部材(24)と、
前記第1接続部材とは異なる金属で線状に形成された少なくとも1つの第2接続部材(26)と、
を有し、
前記少なくとも1つの第1接続部材と前記少なくとも1つの第2接続部材とが交互に直列に接続されている、生体情報計測装置(1,4)。 - 前記少なくとも1つのセンシングユニットは、
前記被験者の体表面と対向する接触面(80)とは反対側の面である反対面(82)の少なくとも一部を覆う第1被覆部(30)を、更に備える、請求項1から請求項5までのいずれか一項または請求項10から請求項12までのいずれか一項に記載の生体情報計測装置。 - 前記少なくとも1つのセンシングユニットは、
前記第1被覆部において前記反対面と接する面とは反対側の面を覆う第2被覆部(32)を、更に備える、請求項13に記載の生体情報計測装置。 - 前記第2被覆部は、
前記第1被覆部の熱伝導率よりも大きな熱伝導率を有する、請求項14に記載の生体情報計測装置。 - 被験者(100)の体表面温度または体表面温度の変化を計測する少なくとも1つの第1センシング部(10)と、前記少なくとも1つの第1センシング部の各々に対応する第2センシング部であって、当該少なくとも1つの第1センシング部の各々における周辺温度または周辺温度の変化を計測する第2センシング部(16)とを有した少なくとも1つのセンシングユニット(7,8,9)と、
前記少なくとも1つの第1センシング部で計測した結果と、前記少なくとも1つの第2センシング部で計測した結果との差分である温度差分を導出する差分導出部(38,62)と、
前記差分導出部で導出した温度差分に基づいて、前記被験者の脈波を導出する脈波導出部(56)と
を備え、
前記少なくとも1つの第1センシング部の各々は、
前記被験者の体表面からの熱流束を前記体表面温度の変化として計測する第1熱流束センサ(12)を更に備え、
前記少なくとも1つの第2センシング部の各々は、
前記少なくとも1つの第1センシング部の各々における周辺からの熱流束を前記周辺温度の変化として計測する第2熱流束センサ(18)を更に備え、
前記少なくとも1つのセンシングユニットは、
前記被験者の体表面と対向する接触面(80)とは反対側の面である反対面(82)の少なくとも一部を覆う第1被覆部(30)と、
前記第1被覆部において前記反対面と接する面とは反対側の面を覆う第2被覆部(32)と、を更に備え、
前記第2被覆部は、
前記第1被覆部の熱伝導率よりも大きな熱伝導率を有する、生体情報計測装置(1,4)。 - 前記第1被覆部は、
前記被験者の体表面からの熱流束に影響を与えない熱容量として規定された規定値以上の熱容量を有する、請求項13から請求項16までのいずれか一項に記載の生体情報計測装置。 - 前記差分導出部は、
前記第1センシング部での計測結果のアナログ信号と、前記第2センシング部での計測結果のアナログ信号との差分を、前記温度差分として導出する、請求項1から請求項17までのいずれか一項に記載の生体情報計測装置。 - 前記差分導出部は、
前記第1センシング部での計測結果のデジタル信号と、前記第2センシング部での計測結果のデジタル信号との差分を、前記温度差分として導出する、請求項1から請求項17までのいずれか一項に記載の生体情報計測装置。
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