JP6612371B2 - 水路の補修 - Google Patents

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Description

この発明は、水路の内面を補修するための補修方法及びその方法に使用するライニング板ユニットに関する。
近年、老朽化したコンクリート製水路の内面を補修する要望が多くなっている。その補修の際、水路は供用中のため、断水時間が制限される場合が多く、現場での施工の簡略化の要望が強い。
その水路の1つであるコンクリート製U型水路Wは、図7A〜図7Eに示すように、その内面1が、底面1a、側壁面1b、1b及び底面1aから側壁面1bに至って上方に傾斜するハンチ部面1c、1cとから成る。このため、その内面補修時には、内面1にライニング板3a、3b、3b、3c、3cをそれぞれ別々に設けて補修することとなる(特許文献1図2、図8〜図10等参照)。
この従来のコンクリート製U型既設水路の補修方法として、例えば、出願人が「QP2工法」と称する図7A〜図7Eに示すものがある。そのQP2工法は、まず、水路Wの内面(内壁)1を高圧ジェット洗浄機により洗浄し、その洗浄した内面1に墨出しを行う。このとき、浸透水の有る場所(コンクリート面)においては止水作業を行い、不陸が大きい内面1は、モルタルなどの充填や切削(除去)などによって平面となるように補修する。
その後、水路Wの内面に緩衝材4をコンクリート釘又は粘着テープ等で仮固定するとともに(図7A)、繊維強化プラスチックモルタル複合材(FRPM板)等からなるライニング板3のアンカー孔位置に合わせて水路W内壁(内面1)に穿孔した後、ライニング板3を金属拡張式アンカー5で内壁(内面1)に固定してライニングする。そのライニングは、図7B→図7C→図7Dに示すように、まず、底面(壁)にライニング板3aを設置し(図7B)、アンカー5でそのライニング板3aを固定した後、ハンチ部面1c、1cにライニング板3c、3cを設置してアンカー5で固定する(図7C)。その後、側壁面1b、1bにライニング板3b、3bを設置し、そのライニング板3b、3bをアンカー5で固定する(図7D)。
水路Wの底面1a、側壁面1b、1b及びハンチ部面1c、1cにライニング板3a、3b、3c、3cが固定されれば、各ライニング板3の継ぎ目部(突き合わせ部)、ライニング板3b、3bの上部側壁面(内面)1b、1bとの間等に目地材(シーリング材)6を充填して止水する(仕上げる)(図7E)。
この工法を上記既設水路W等に適用すると、その内面1(コンクリート面)が平滑なFRPM板等のライニング板3で被覆されることにより水理特性が向上(FRPM面のマニング粗度係数:0.010、コンクリート面の同係数:0.013)して流水が円滑となり、水路Wの単位断面積あたりの流量が増加する。そのため、FRPM板等のライニング板3等を被覆することで水路Wの断面積が減少しても、なお、補修前の水路とほぼ同等の流量が確保できる。
特開2005−54474号公報 特開2016−79601号公報
上記従来の補修方法は、各ライニング板3(3a、3b、3c)同士の隙間調整、ライニング板3の裏込材である緩衝材4の設置等、現場での作業工程が多く、手間がかかる問題がある。
この発明は、以上の実状の下、現場での補修工程を少なくすることを課題とする。
上記課題を達成するため、この発明は、各ライニング板3を極力一体化してユニットとし、そのユニットは工場等の現場以外で制作し、そのユニットを現場に持ち込んで設置することとしたのである。
ユニット化すれば、現場での作業は極力少なくなるため、作業効率が向上する。
具体的には、この発明は、水路の内面が、底面、側壁面及び底面から側壁面に至って上方に傾斜するハンチ部面とから成るコンクリート製U型既設水路の、その内面にライニング板をそれぞれ別々に設けて補修する補修方法において、前記底面に設けるライニング板を水路の幅方向で2分割し、その分割した一方のライニング板片と、その一方のライニング板片に連続するハンチ部面に設けるライニング板と、そのハンチ部面のライニング板に連続する側壁面に設けるライニング板と、を前もって一体にして一のユニットとするとともに、前記分割した他方のライニング板片と、その他方のライニング板片に連続するハンチ部面に設けるライニング板と、そのハンチ部面のライニング板に連続する側壁面に設けるライニング板と、を前もって一体にして他のユニットとし、その両ユニットを既設水路内に設置して、その内面の底面及び側壁面にアンカー止めするとともに、突き合ったライニング板片の間にシーリング材を充填する構成を採用したのである。
この構成において、通常、プレキャストコンクリート製のU型水路は、その幅方向の中央線に対して左右対称であるため、上記底面用ライニング板を2分割する場合、その底面用ライニング板を前記中心線において左右2等分割し、そのライニング板片で上記ユニットを構成することができる。このようにすると、水路の内面左右に設けるライニング板のユニットが左右同一とし得て、一の同一形状のユニットを既設水路の幅方向左右に使用できるため、コストの削減を図ることができる。
このとき、上記底面の幅が広く、両ライニング板片でその底面全体を被えない場合、前記両ライニング板片の間にさらにライニング板片を介在してその間の底面を被うようにすることができる。
また、上記ユニットのライニング板片及び側壁面に設けるライニング板の水路内面との対向面に緩衝材を前もって取り付けておけば、現場において、水路内面に緩衝材を別工程で設ける必要がなくなって作業性が向上する。
さらに、上記ユニットは、上記ハンチ部面に設ける(対応する)ライニング板と側壁面に設けるライニング板及び底面に設けるライニング板片との連続端部をそれぞれ重ねて接合したものとすることができる。このように重ねて接合すれば、両ライニング板(片)をビス等によって容易に接合できるとともに、その接合部にシール材を介在し易い利点がある。
上記ユニットは、ライニング板片とそれに連続するハンチ部面に設けるライニング板とそれに連続する側壁面に設けるライニング板を一体にしたものを、工場等で製作し、単独で販売することができる。
この発明は、以上のように構成してライニング板をユニット化したため、現場での作業は極力少なくなって作業効率が向上する。このため、供用されている水路の補修であっても、その断水時間を極力短くすることができる。
この発明に係る水路の補修方法の一実施形態を示す作用説明図 同実施形態を示す作用説明図 同実施形態を示す作用説明図 同実施形態の作用説明用部分拡大斜視図 同実施形態のハンチ部面に対応するライニング板を示し、(a)は側面図、(b)は正面図 同実施形態の作用説明図 同他の実施形態の作用説明用部分拡大斜視図 同さらに他の実施形態の断面図 従来の水路の補修方法の一例を示す作用説明図 同従来例を示す作用説明図 同従来例を示す作用説明図 同従来例を示す作用説明図 同従来例を示す作用説明図
この発明に係る既設水路の内面を補修する補修方法の一実施形態を、図1A、図1B・・・図4に示し、この補修するコンクリート製U型水路Wも、その内面1が、底面1a、側壁面1b、1b及び底面1aから側壁面1bに至って上方に傾斜するハンチ部面1c、1cとから成る。この内面1に裏込材として緩衝材4を設け、その緩衝材4を介してライニング板3a、3b、3b、3c、3c(総称符号:3)をそれぞれ別々に設けて補修する。この既設水路Wは地盤Gを開削した溝に埋設されている。
この既設水路Wは、その幅方向中心線cに対して左右対称のプレキャストコンクリート製躯体からなる。このため、その内面1を覆うライニング板3の内、底面1aに臨むライニング板3aはその中心線cにおいて左右2等分割した同一大きさのライニング板片3a、3aとからなる。
ハンチ部面1cに設ける(宛がう)ライニング板3cは、図2、図3に示すように、両端縁が斜め上方に立ち上がったものであって、その立ち上がり片を側壁面1bに設けるライニング板3bの下縁及び底面1aに設けるライニング板片3aの側縁に宛がう。このとき、ライニング板3b、ライニング板片3a、ライニング板3cのいずれが下側となってもよい。実施形態では、ライニング板3b、ライニング板片3aを下側とし、図2(b)に示すように、側壁面側ライニング材3b、ハンチ部面側ライニング板3c及び底面用ライニング板3aの一方のライニング板片3aとを皿ビス7で一体としている。ビス孔7aの一方は板の幅方向に長い長孔として両ビス孔7a、7aを位置調整可能とする。この実施形態では側壁面側及び底面側ライニング板3b、ライニング板片3a側を長孔とした。
各ライニング板3にはアンカー孔8を適宜箇所に形成する。このとき、図2鎖線で示すように、ハンチ部面用ライニング板3cにもアンカー孔8を形成して、そのライニング板3cもハンチ部面1cにアンカー止めを行っても良いが、ライニング板3cの両端縁はライニング板3b、ライニング板片3aにビス止めされているため、必ずしもそのアンカー止めを行う必要はない。この実施形態においては、そのライニング板3cのアンカー止めはしていない。
なお、図5に示すように、ハンチ部面用ライニング板3cの両端縁をライニング板3b、ライニング板片3aの下側にすれば、ライニング板3b、ライニング板片3aがアンカー止めされるとともに、ライニング板3cとライニング板3b又はライニング板片3aとの各両者がビス止めされているため、ハンチ部面用ライニング板3cの裏面から水圧がかかっても、ライニング板3cはアンカー止めされたライニング板3b及びライニング板片3aに押し付けられるため、前記水圧によって、ライニング板3b及びライニング板片3aから外れる恐れは極めて少ない。このとき、ライニング板3cの両端縁が緩衝材4と干渉するが、その干渉は緩衝材4の収縮によって吸収される。なお、その干渉する部分の緩衝材4を予め切除することもできる。硬めの緩衝材4であれば、その削除をすることが好ましい。
この側壁面側ライニング板3b、ハンチ部面側ライニング板3c及び底面用ライニング板片3aが一体となったユニットUは、既設水路Wの内面が左右対称であることから、図2(b)、図5(b)で示すユニットUを水路Wの図1において左側のライニングユニットとすれば、そのユニットUを左右逆にすることによって同右側のライニングユニットとなる。
このように、水路Wの内面1を左右に2等分割し、その2等分割した内面に対応する同一形状のユニットUの2つでライニング施工できることはコストの低減となる。このユニットUは工場で製作することができる。このとき、ユニットU内においてシーリングすべき箇所には、工場においてシーリングしておく。工場でのユニットUの組立は、品質向上・安定化となる。
ハンチ部面用ライニング板3cは、例えば図3に示す寸法(単位:mm)とする。
上記緩衝材4は発泡成形体であり、その一例として、発泡エチレン・プロピレンゴムや発泡ポリブタジエンゴム等の発泡ゴムや、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、発泡ウレタン等の発泡プラスチック系の材料が挙げられる。ここに列挙した以外にも、これらと同等の弾性特性を有する材料であれば、広く適用することができる。
また、低温での施工中における緩衝材4自体の凍結の問題を回避するには、予め所定の形状に成形した発泡成形体を用いることが好ましく、低温においても凍結しにくい流動体の緩衝材を用いれば、上記内面1との間に隙間を設けて上記ライニング板3を固定し、その隙間に流動体の緩衝材4を充填する工法を採用することもできる。この工法を採用すれば、上記内面1の継ぎ目に大きな隙間や段差が生じていても、上記流動体の緩衝材4が、その隙間等に浸入して埋めるので、上記内面1とライニング板3の間が確実に充填される。
上記ライニング板3として、例えば、繊維強化プラスチック材(FRP板)が採用できる。このFRP板は単独で使用することもできる。また、未硬化のFRP板を未硬化の樹脂セメント板等の両面又は片面に設けて一体成形し、繊維強化プラスチックモルタル複合材(FRPM板)として使用することもできる。これ以外にも、上記緩衝材の表面を安定して被覆するものであれば、広く適用することができる。この実施形態においては、平板からなるライニング板3a(ライニング板片3a)、ライニング板3bをFRPM板で製作し、成形が難しいハンチ部面用ライニング板3cをFRP板で製作した。そのライニング板3cは引き抜き成形で製作し、その引き抜き金型の形状を変更することによって、ハンチ部面1cの適宜な形状に対応することができる。
このライニング板3からなるユニットUによって既設水路Wを改修するには、まず、従来と同様に、水路Wの内面(内壁)を高圧ジェット洗浄機により洗浄し、その洗浄した内面に墨出しを行う。このとき、浸透水の有る場所においては止水作業を行い、不陸が大きい内面は平面となるように補修する。
その後、図1Aに示すように、一のユニットUのライニング板(板片)3b(3a)の裏面(図1Aにおいて左面)に緩衝材4を仮固定して内面1にそのユニットUを宛がってアンカー5によって固定する。緩衝材4をライニング板3に前もって固定しておくことによって、現場での緩衝材4の内面1への取付作業を省略できる。一方、現場では、アンカー5によってライニング板3を介して緩衝材4を押さえ込んで内面1に圧着するため、接着強度に問題は生じない。
このとき、図4(a)、(b)に示すように、ハンチ部面1cとそれに対峙するライニング板3cとの間に間隙(クリアランス)があるため、ハンチ部面1cとライニング板3cとの間に傾斜角度θの相違(同図(a):θ1=θ2、同図(b):θ1≠θ2)があってもユニットUの取り付けは可能である。
例えば、ハンチ部面が高さ:200mm、幅:200mm、傾斜角度θ1:45°、傾斜距離:283mmの場合、ライニング板3cの断面形状を、側縁(リブ)の屈曲角θ2:45°、斜辺距離:350mmと設計すると、図4(b)のように、施工誤差によって、ハンチ部面1cの傾斜角度θ1が40°の場合であったり、ハンチ部面1cに凹凸(不陸、図1Bのe参照))があったりしても、ユニットUの取り付けが可能である。このため、従来工法における、ライニング板3の切断寸法調整等の施工手間を簡略化できる。
このように、ハンチ部面1cとライニング板3cとの間に間隙があれば、ハンチ部面1cの施工誤差を吸収できるため、その間隙(図1Aにおける底面1aに対して45°方向の距離)は考えられる誤差を吸収できるように適宜に設定する。例えば、現地の測量結果や施工実績における経験則によってその間隔を適宜に決定する。しかし、その間隙はハンチ部面1cとライニング板3cが干渉しない限りにおいて小さいことが好ましい。流路断面積減少を極力抑えるためである。
つぎに、図1Bに示すように、水路Wの内面1の反対側(図1Aにおいて右側)にも、鎖線から実線に示すように、同様にして緩衝材4付のユニットUを宛がってアンカー5によって固定する。この後、図1Cに示すように、底面用ライニング板片3a、3aの間(突き合わせ部)及び側壁面用ライニング板3b、3bの上縁と内面1(側壁面1b、1b)の間にシーリング材6による目地シーリング工を行い、養生する。このようにシーリング箇所が3箇所であることは、図7Eに示す、6箇所であった従来に比べて施工が簡略化される。
以上の作業を水路Wの長さ方向に順々に行ってその所要長さの内面1をライニングする。その長さ方向に並ぶ各ユニットUの間は目地シーリング工を行う。
以上のように、この発明に係る水路の補修方法は、図1A〜図1Cと図7A〜図7Eの対比から明らかなように、従来に比べて、現場での作業工数が減少するため、作業効率が向上し、供用されている水路Wの補修であっても、その断水時間を極力短くすることができる。
なお、ハンチ部面1cにも緩衝材4を設けても良いが、この実施形態においては、上記ハンチ部面1cとライニング板3cとに間隙があることから、緩衝材4は設けていない。
上記実施形態においては、緩衝材4をライニング板3の裏面に仮止めして、ユニットUを水路Wの内面1に宛がったが、図7Aに示すように、内面1の全表面に緩衝材4を仮止めした後、ユニットUを内面1に宛がいアンカー止めするようにすることもできる。
この実施形態において、緩衝材4に代えて、モルタル等の流動充填材を使用し得る。この場合は、緩衝材4の介在スペースを空けてライニング板3を内面1に取り付け(図7Dの左側ライニング板3bの取付態様参照)、そのライニング板3と内面1の間隙に流動充填材を流し込んで固化させる。
因みに、底面1aの幅が狭い場合は、両側壁面用ライニング板3bと一枚の底面用ライニング板3aをその突合せ縁で結合したコの字状の一体にしたユニットとし、そのユニットによって水路Wの補修を行うことができる。
また、逆に、図6に示すように、底面1aの幅が広く、上記左右同一構成の両ユニットUのライニング板片3a、3aでは底面1a全体を被えない場合は、その両ユニットUのライニング板片3a、3aの間にさらにライニング板片3aを介在することができる。
さらに、暗渠の場合は、図1Cの態様において、その上面にライニング板をさらに設けたり、4つのユニットUにより、下部の内面1を同様にしてライニング板(ライニング板片)3、3a、3aで補修し、上部の内面は、その下部のライニング板(ライニング板片)3、3a、3aを逆さにしたユニットで補修するようにすることができる。このとき、上面、底面1aの幅が広い場合は、上記と同様に、ライニング板片3aを介在することができる。
また、この実施形態においては、底面1aに設けるライニング板3aをその幅方向の中心線cにおいて左右2等分割した同一大きさのライニング板片3a、3aとしたが、幅方向において対称でない水路(例えば、現場打ちの水路)においては勿論のこと、同対称の水路においても、両ライニング板片3a、3aは同一の大きさでなくても良い。すなわち、水路内面の左右を大きさの異なるユニットによってライニングしても良い。
このとき、底面1aの幅が広く、左右の両ユニットUのライニング板片3a、3aでは底面1a全体を被えない場合は、その両ユニットUのライニング板片3a、3aの間にさらにライニング板片3aを介在することができる。すなわち、既設水路Wの内面1が、底面1a、側壁面1b、1b及び底面1aから側壁1b、1bに至って上方に傾斜するハンチ部面1c、1cとから成り、その内面1にライニング板3a、3b、3b、3c、3cをそれぞれ別々に設けて補修する補修方法において、底面1aに設けるライニング板3aを水路Wの幅方向で2分割し、その分割した一方のライニング板片3aと、その一方のライニング板片3aに連続するハンチ部面1cに設けるライニング板3cと、そのハンチ部面1cのライニング板3cに連続する側壁面1bに設けるライニング板3bと、を前もって一体にして一のユニットUとするとともに、前記分割した他方のライニング板片3aと、その他方のライニング板片3aに連続するハンチ部面1cに設けるライニング板3cと、そのハンチ部面1cのライニング板3cに連続する側壁面1bに設けるライニング板3bと、を前もって一体にして他のユニットUとし、その両ユニットU、Uを既設水路W内に設置するとともに、両側壁面1bにそれぞれ隣接するライニング板片3a、3aの間に間隙が生じた場合は、さらにその間隙に底面用ライニング板片3aを設置して、各ユニットU、Uのライニング板3a、3b、3b、3c、3c及び前記間隙のライニング板片3aを水路Wの内面1の底面1a及び側壁面1b、1bにアンカー5止めするとともに、突き合ったライニング板片3a、3a、3aの間にシーリング6を充填する構成とすることができる。
さらに、上記実施形態は、地盤Gを開削した溝に埋設された既設水路Wであったが、この発明は置樋型等の種々の態様のコンクリート製U型既設水路にも採用し得ることは勿論である。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
なお、上記実施形態は、コンクリート製U型の既設水路Wの場合であったが、ハンチ部面1cの無い、コの字状の水路(特許文献2図1参照)においては、底面1aと一方の側壁面1bを覆うライニング板とを一体化してユニット化し、そのユニットと他方の側壁面を覆うライニング板とで当該水路の内面補修をしたり、底面と両側壁面を覆うライニング板とを一体化してユニット化し、そのユニットによって水路の内面補修をしたりすることができる。この場合、底面側ライニング板と側壁面側ライニング板とが角度(直角以外)を持って突合う部分には、同角度に屈曲させたく字状の当て片を突合せ部全長に亘って宛がってビス止めする。また、底面1aに設けるライニング板3aを2分割(2等分割も含む)して左右のユニットとすることができる。
このように、コ字状水路においても、ライニング板をユニット化すれば、現場における作業を少なくすることができる。
1 内面
1a 底面
1b 側壁面
1c ハンチ部面
3 ライニング板(FRP板、FRPM板)
3a 底面用ライニング板
3a、3a、3a 底面用ライニング板片
3b 側壁面用ライニング板
3c ハンチ部面用ライニング板
4 緩衝材(裏込め材)
5 アンカー
6 シーリング材(目地)
7 ビス
7a ビス孔
8 アンカー孔

Claims (6)

  1. 既設水路(W)の内面(1)が、底面(1a)、側壁面(1b、1b)及び底面(1a)から側壁面(1b、1b)に至って上方に傾斜するハンチ部面(1c、1c)とから成り、その内面(1)にライニング板(3a、3b、3b、3c、3c)をそれぞれ別々に設けて補修する補修方法において、
    上記底面(1a)に設けるライニング板(3a)を水路(W)の幅方向で2分割し、その分割した一方のライニング板片(3a)と、その一方のライニング板片(3a)に連続する上記ハンチ部面(1c)に設けるライニング板(3c)と、そのハンチ部面(1c)のライニング板(3c)に連続する側壁面(1b)に設けるライニング板(3b)と、を前もって一体にして一のユニット(U)とするとともに、前記分割した他方のライニング板片(3a)と、その他方のライニング板片(3a)に連続する上記ハンチ部面(1c)に設けるライニング板(3c)と、そのハンチ部面(1c)のライニング板(3c)に連続する側壁面(1b)に設けるライニング板(3b)と、を前もって一体にして他のユニット(U)とし、
    その両ユニット(U、U)を既設水路(W)内に設置して、その水路(W)の内面(1)の上記底面(1a)及び側壁面(1b、1b)にアンカー(5)止めするとともに、突き合ったライニング板片(3a、3a)の間にシーリング材(6)を充填するコンクリート製U型既設水路の補修方法。
  2. 上記既設水路(W)がその幅方向中心線(c)に対して左右対称であって、上記底面(1a)に設けるライニング板(3a)を前記中心線(c)において左右2等分割し、その分割した両ライニング板片(3a、3a)によって上記両ユニット(U、U)を構成した請求項1に記載のコンクリート製U型既設水路の補修方法。
  3. 上記底面(1a)の幅が広く、両ライニング板片(3a、3a)でその底面(1a)全体を被えない場合、前記両ライニング板片(3a、3a)の間にさらにライニング板片(3a)を介在してその間の底面(1a)を被う請求項2に記載のコンクリート製U型既設水路の補修方法。
  4. 上記ライニング板片(3a、3a、3a)及び側壁面(1b)に設けるライニング板(3b)の水路内面(1)との対向面に緩衝材(4)を取り付けた後、前記ユニット(U)を既設水路(W)内に設置する請求項1乃至3の何れか1つに記載のコンクリート製U型既設水路の補修方法。
  5. 上記ハンチ部面(1c)に設けるライニング板(3c)と、側壁面(1b)に設けるライニング板(3b)及び底面(1a)に設けるライニング板片(3a、3a)と、の連続端部をそれぞれ重ねて接合して上記ユニット(U)とした請求項1乃至4の何れか1つに記載のコンクリート製U型既設水路の補修方法。
  6. 請求項1乃至5の何れか1つに記載のコンクリート製U型既設水路の補修方法に使用する上記ユニット(U)であって、上記ライニング板片(3a、3a)と、そのライニング板片(3a、3a)に連続するハンチ部面(1c)に設けるライニング板(3c)と、それに連続する側壁面(1b)に設けるライニング板(3b)と、を一体にしたライニング板のユニット。
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