JP6611577B2 - 画像処理装置、及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、及び画像処理方法に関する。
従来、デジタルカメラには、CMOS型撮像素子又はCCD型撮像素子等の撮像素子から出力される画像信号をRAW(生)画像データとして記録媒体に記録するものがある。以下、RAW画像データの記録ファイルをRAW画像ファイルと呼ぶ。RAW画像データはカメラ及びカメラメーカに固有の形式であり、そのままの形式では、パーソナルコンピュータやプリンタなどの汎用装置では、表示も印刷もできない。そこで、通常は、表示又は印刷の前に、RAW画像データをJPEGデータのような汎用画像形式に変換することが必要になる。このような、デバイス依存形式の画像データを汎用形式に変換する変換処理は、現像処理、具体的にはRAW現像処理と呼ばれている。
RAW現像処理では、現像条件として各種の設定を変えることができる。例えば、明るさの変更や、ホワイトバランスの変更が可能である。したがって、ユーザは、撮影後に、撮影時の設定は勿論のこと、撮影時の設定とは異なる現像条件を設定することで、その現像条件による現像を行わせることが可能である。
ここで、大量のRAW画像ファイルを現像する場合、一枚ずつ現像条件を設定していてはユーザに大きな負荷がかかるため、複数のRAW画像ファイルに対して簡単な方法で現像条件を設定して、一括して現像を行う機能を搭載する画像処理装置も登場している。以下、このような機能を「一括現像」機能と呼ぶことにする。この現像条件の設定方法の例としては、複数のRAW画像ファイルのうち代表の画像を見ながら現像条件を設定し、その代表画像以外の画像の各RAW画像ファイルに対しても同じ設定で現像するという方法が挙げられる。
その他にも特許文献1には、複数のRAW画像ファイルを一括して現像する際に、RAW画像ファイルが記録された撮影時の撮影シーン判別結果によって現像条件を設定する方法が記載されている。
特開2010−259050号公報
しかしながら、RAW現像処理ではRAW画像ファイルごとに設定できない現像条件が存在することがあり、これが原因で、ユーザは一括現像の設定の操作に戸惑うことがあり、また、ユーザが意図した現像結果が得られないことがある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされ、複数のRAW画像ファイルを一括現像する際、ユーザが戸惑うことなく簡便に現像条件を設定でき、ユーザの意図に沿った現像を可能にする画像処理装置、及び画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明の画像処理装置は、複数のRAW画像のうち、代表画像となされたRAW画像に基づくプレビュー表示を行い、前記プレビュー表示されているRAW画像に対して設定変更が可能な現像条件を提示して、前記提示した現像条件の中で設定が変更された現像条件に応じて、前記プレビュー表示を更新する表示制御手段と、前記複数の各RAW画像に対して、現像条件に基づいた現像処理を行う現像手段と、を有し、前記現像手段は、前記代表画像が現像条件の設定変更に制限のある第1のRAW画像である場合、前記複数のRAW画像の中で現像条件の設定変更に制限のない第2のRAW画像に対しては、前記提示された現像条件では設定の変更ができずに未設定となっている現像条件を自動設定して、前記自動設定された現像条件に基づく現像処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、複数のRAW画像ファイルを一括現像する際、ユーザが戸惑うことなく簡便に現像条件を設定でき、ユーザの意図に沿った現像が可能となる。
実施形態の画像処理装置の概略構成を示す図である。 RAW画像ファイルの構造を示す模式図である。 本実施形態のRAW現像処理の流れを示すフローチャートである。 現像条件設定GUI表示処理の詳細なフローチャートである。 現像条件決定処理の詳細なフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の画像処理装置の概略構成を示す図である。図1に示す画像処理装置100は、カメラからなり、本実施形態における画像処理を実現する画像処理プログラム(画像現像プログラム)が動作可能となされている。なお、図1では、本実施形態に係る構成のみを示しており、カメラが一般的に有している他の構成の図示は省略している。また、画像処理装置100は、カメラに限定されず、パーソナルコンピュータなどでもよい。
入力部101は、ボタンやダイアル、表示部102の画面上に設けられているタッチパネル等の操作部材を含む。タッチパネルは、表示部102の画面に仮想的に表示されているボタンなどがユーザによりタッチされることによるコントロール指示を受け付ける。
表示部102は、例えばCRTやLCD等で構成され、GUI(Graphical User Interface)画面や、画像データに基づく画像等を表示する。このように、表示部102における仮想的なボタン表示とタッチパネルへのタッチを介したユーザ入力を可能にすることで、ユーザインターフェイス部が実現可能となされている。本実施形態の場合、ユーザは、表示部102及びタッチパネル等にて実現されるユーザインターフェイス部を介して、後述する現像条件の設定のための入力等を行うことができる。また、表示部102は、撮影されている画像やRAW画像ファイルを現像した画像をプレビュー画像として表示することも行う。
入力部101、表示部102、CPU103、RAM104及び記憶部105は、システムバス106を介して相互に接続されている。
CPU103は、画像処理装置100の全体を制御する。RAM104は、画像処理装置100の各種処理に必要な作業領域をCPU103に提供する。記憶部105は、画像処理装置100の各種処理に必要な制御プログラム、RAW現像プログラム、及びRAW画像ファイル等を記憶する。本実施形態の画像処理プログラムは、RAW現像プログラムに含まれているとする。なお、本実施形態の画像処理プログラムは、RAW現像プログラムと共に動作する別のプログラムとして用意されていてもよい。CPU103は、記憶部105に格納されている制御プログラム、RAW現像プログラムをRAM104に読み出して実行する。RAW現像プログラムは、CPU103を本実施形態における表示制御手段と現像手段、設定手段等として動作させる。詳細は後述するが、例えば、表示部102とタッチパネル等を現像条件の設定入力の際のユーザインターフェイス部として機能させる場合、CPU103は、現像条件の設定用のユーザインターフェイス画像を表示部102に表示させる。そして、CPU103は、タッチパネルを介してユーザから入力された現像条件に応じて、画像処理装置100における現像条件の設定処理を実行する。
図2は、現像対象であるRAW画像ファイルの概略的な構造を示す模式図である。RAW画像ファイル200は、RAW画像データ201と、RAW画像データ201が撮影された際の撮影属性データ202とからなる。
RAW画像データ201は、デジタルカメラのCMOS、CCDなどの撮像素子から出力されるアナログ画像データをデジタル化して得られる画像データである。
撮影属性データ202は、RAW画像データ201の撮影の際に設定された現像パラメータからなる。撮影の際に設定された現像パラメータとしては、例えば、使用されたレンズ、撮影の際の明るさ、ホワイトバランスのモード等が挙げられる。また、現像パラメータとして設定されるホワイトバランスのモードとしては、例えば、オートホワイトバランスモード、蛍光灯モード、白熱電球モード、天候が晴天の場合の太陽光モードや曇りの場合の曇天モード等に応じたホワイトバランスモード等が挙げられる。なお、オートホワイトバランスモードは、カメラが自動的にホワイトバランスを調整するモードである。これら撮影の際に設定される現像パラメータは一例である。
図2に示す構成例では、撮影属性データ202は、RAW画像ファイル200内に記録されているが、RAW画像ファイル200と関連付けを持たせながら、RAW画像ファイル200外に記録されてもよい。
ここで、本実施形態の以下の説明では、撮影されて得られたRAW画像ファイルを現像する場合において、ユーザが全ての現像条件の設定を変更可能なRAW画像ファイルを「通常画像」と定義する。また、撮影されて得られたRAW画像ファイルを現像する場合において、ユーザによる設定変更が一部の現像条件のみに制限(一部の現像条件の設定変更ができないように制限)されているRAW画像ファイルを「制限画像」と定義する。制限画像は、例えば、撮影の際に使用されたレンズに応じた光学補正データが付与されていないRAW画像ファイルのように、RAW現像処理の際に、光学補正データに基づく光学補正処理が行えない画像などを挙げることができる。また、制限画像は、通常のダイナミックレンジとは異なるダイナミックレンジで撮影されたRAW画像ファイルのように、明るさを変更する処理が行えない画像である場合もある。
このような制限画像と通常画像が含まれた複数のRAW画像ファイルを一括して現像(以下、「一括現像」とする。)する場合には、以下のような二つの問題点が生ずる可能性がある。
先ず、一つ目の問題点について説明する。ここでは、一括現像の際には、代表画像と同じ現像条件の設定が、他のRAW画像ファイルにも適用されるという前提条件の下での問題点を説明する。
例えば、代表画像が制限画像である場合、設定できない現像条件は強制的にオフ設定になされる。このように、設定できない現像条件が強制的にオフ設定された場合、現像条件の設定の際に表示部102に表示される一括現像処理の設定画面上では、そのオフ設定された現像条件を示す項目が、ユーザ操作による設定ができないことを示す表示となされる。一方、設定変更が可能な現像条件を示す項目については、その項目の現像条件の設定変更が可能であることをユーザに提示する表示となされる。ユーザ操作による設定ができないことを示す表示は、一例として、その現像条件を示す項目をグレーアウト表示にすることで実現される。また、設定変更が可能であることをユーザに提示する表示は、一例として、その現像条件を示す項目を通常濃度で表示することで実現される。これにより、ユーザは、グレーアウト表示となされている項目の現像条件については設定変更ができないことを認識でき、一方、通常濃度で表示されている項目の現像条件については設定変更が可能であることを認識できることになる。この場合、ユーザは、変更可能であることが提示されている各現像条件の項目の中からのみ、所望の現像条件の項目を選択でき、そして、その選択した項目の現像条件について所望の変更設定を行うことになる。
また、代表画像が通常画像である場合には、全ての現像条件の変更設定等が可能であるため、表示部102の一括現像処理の設定画面上では、全ての現像条件に対応した各項目が、変更可能であることを示す表示となされる。この場合、ユーザは、それら変更可能であることが提示されている全ての現像条件の項目の中から、所望の現像条件の項目を選択し、その選択した項目の現像条件について所望の変更設定を行うことができる。
その後、一括現像の処理対象となされている各RAW画像ファイルに対して、一括現像処理が行われることになる。そして、一括現像の際には、代表画像に対して変更設定が行われた現像条件は、代表画像以外の他のRAW画像ファイルに対しても適用されることになる。ここで、一括現像される各RAW画像ファイルの中で、代表画像以外の一つのRAW画像ファイル(以下、RAW画像ファイルAと表記する。)を例に挙げ、そのRAW画像ファイルAがRAW現像処理された後の汎用形式の画像について考えてみる。例えば、一括現像の際の代表画像が制限画像である場合、RAW画像ファイルAに対しては、前述した強制的にオフ設定された現像条件以外でユーザにより設定された現像条件によるRAW現像処理が行われることになる。一方、一括現像の際の代表画像が通常画像である場合、RAW画像ファイルAに対しては、全ての現像条件の中でユーザにより任意に設定された現像条件によるRAW現像処理が行われることになる。すなわち、代表画像が制限画像であるか通常画像であるかによって、RAW画像ファイルAに対するRAW現像処理後の汎用形式の画像は異なってしまうことになる。この場合、ユーザは、同じRAW画像ファイルAであるにも係わらず、代表画像が制限画像であるか通常画像であるかによって、RAW現像処理後の汎用形式の画像の見え方が異なってしまうことに戸惑ってしまうことになる。
次に、二つ目の問題点について説明する。ここでは、複数のRAW画像ファイルのうち代表画像をプレビュー表示し、その代表画像に対して現像条件の設定を変えるごとに、プレビュー表示が更新されるという前提条件の下での問題点を説明する。
例えば、一括現像の際の代表画像が制限画像であり、他のRAW画像ファイルの中に通常画像が含まれているとする。またここでは、代表画像のRAW画像ファイルに対する現像条件の設定だけでなく、他のRAW画像ファイルに対しても、ユーザによる現像条件の設定変更が可能になされているとする。そして、表示部102の一括現像処理の設定画面上には、通常画像である他のRAW画像ファイルに対して現像条件の変更設定が可能であることをユーザに提示するためのGUI画面が表示されるとする。したがって、この例の場合、ユーザは、そのGUI画面を見つつ入力部101から指示入力を行うことにより、通常画像のRAW画像ファイルに対する現像条件の設定変更を行うことができるものとする。
しかしながら、このときの表示部102の一括現像処理の設定画面上には、代表画像のRAW画像ファイルについて設定された現像条件でRAW現像処理が行われた状態を表すプレビュー表示が行われていることになる。すなわち、この例の場合、代表画像ではない通常画像のRAW画像ファイルに対する現像条件の設定変更がなされているか否かによらず、プレビュー表示は、代表画像におけるプレビュー表示となる。したがって、このときユーザが代表画像において設定できないように制限された現像条件を変更する場合に、GUI画面により現像条件の設定変更を行ったのに、プレビュー表示自体は更新されず何ら変化しないため、戸惑ってしまうことになる。
本実施形態の画像処理装置100は、上述したような制限画像と通常画像が含まれた複数のRAW画像ファイルの一括現像の際に生ずる二つの問題点を考慮して、以下に説明するような画像処理を実行可能となされている。
図3は、図1の画像処理装置100のCPU103が、本実施形態の画像処理プログラム(RAW現像プログラム)を実行することによるRAW現像処理及び現像条件の設定処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下の説明では、図3の各処理のステップS301〜ステップS309を、S301〜S309と略記する。
CPU103は、S301において、表示部102の画面上に表示させるGUI画面及び入力部101を介して、ユーザに一括現像の対象となる複数のRAW画像ファイルを選択させ、その選択結果をRAM104に保存する。一括現像の対象となるRAW画像ファイルの選択は、例えば画像の一覧から一つずつ選択されてもよいし、連番が振ってある画像に対する範囲指定によって選択されてもよい。S301の後、CPU103は、S302に処理を進める。
S302では、CPU103は、表示部102の画面上に表示させるGUI画面及び入力部101を介して、プレビュー表示させる代表画像をユーザに選択させる。なお、CPU103は、例えばS301で選択された複数のRAW画像ファイルのうち先頭の画像を代表画像にするなどの方法により、自動的に代表画像を決定してもよい。S302の後、CPU103は、S303に処理を進める。
S303では、CPU103は、代表画像に簡易現像処理を施し、プレビュー画像として表示部102に表示させる。なお、プレビュー画像は、後述するS308で行うRAW現像処理を簡略化した簡易現像処理により生成されてもよいし、S308と同じRAW現像処理により生成されてもよい。また、RAW画像データ201に、表示用の汎用形式の画像データが埋め込まれている場合には、CPU103は、その表示用の画像をプレビュー画像として表示させてもよい。S303の後、CPU103は、S304に処理を進める。
S304では、CPU103は、表示部102に、設定変更が可能な現像条件をユーザに提示するためのGUI画面を表示させる。このS304における現像条件設定GUI表示処理の詳細は後述する。S304の後、CPU103は、S305に処理を進める。
S305では、CPU103は、S304で表示部102の画面上に表示されたGUI画面を基に、入力部101を介してユーザから現像条件の設定変更指示が入力されたか否かを判定する。CPU103は、S305において、ユーザから現像条件の設定変更指示が入力されたと判定(Yesと判定)した場合には、S306に処理を進める。S306では、CPU103は、S303と同様にして、現像条件の設定変更を反映させて更新したプレビュー画像を表示部102に表示させる。S306の後、CPU103は、S305に処理を戻す。一方、CPU103は、S305において、ユーザからの現像条件の設定変更指示が入力されていないと判定(Noと判定)した場合には、S307に処理を進める。
S307では、CPU103は、一括現像の対象となっている各RAW画像ファイルに対する現像条件を決定する。このS307における現像条件決定処理の詳細は後述する。S307の後、CPU103は、S308に処理を進める。
S308では、CPU103は、一括現像の対象となっている全てのRAW画像ファイルに対して、S307で決定された現像条件に基づくRAW現像処理を行って汎用形式の画像データを生成する。S308の後、CPU103は、S309に処理を進める。S309では、CPU103は、S308でRAW現像処理されて得られた汎用形式の画像データを記憶部105に保存させる。S309の後、CPU103は、図3のフローチャートの処理を終了する。
図4には、図3のS304における現像条件設定GUI表示処理の詳細なフローチャートを示す。なお、以下の説明では、図4の各処理のステップS401〜ステップS403を、S401〜S403と略記する。
図3のS303からS304の処理に進むと、CPU103は、図4のS401において、代表画像が制限画像であるか否か判定する。CPU103は、S401において、代表画像が制限画像であると判定(Yesと判定)した場合にはS402に処理を進め、一方、代表画像が制限画像でなく通常画像であると判定(Noと判定)した場合にはS403に処理を進める。
S402の処理に進んだ場合、CPU103は、制限画像のRAW画像ファイルについて設定できない現像条件については強制的にオフ設定する。S402の後、CPU103は、S403に処理を進める。そして、S403では、CPU103は、制限画像のRAW画像ファイルについて設定できないためオフ設定された現像条件の項目については、ユーザが変更できないことを示すグレーアウト表示として表示部102に表示させる。一方、CPU103は、制限画像のRAW画像ファイルにおいて設定変更が可能な現像条件の項目については、ユーザが設定変更可能であることを示す表示(例えば通常濃度の表示)を表示部102に行わせる。
これに対し、S401で代表画像が制限画像でなく通常画像であると判定されてS403の処理に進んだ場合、CPU103は、全ての現像条件を、通常画像において設定可能な現像条件に設定する。そして、CPU103は、それら全ての現像条件をユーザが変更可能であることを提示するための表示(例えば通常濃度の表示)を表示部102に行わせる。S403の後、CPU103は、図3のS305に処理を進める。
図5には、図3のS307における現像条件決定処理の詳細なフローチャートを示す。なお、以下の説明では、図5の各処理のステップS501〜ステップS504を、S501〜S504と略記する。
図3のS305からS307の処理に進むと、CPU103は、図5のS501において、代表画像が制限画像であるか否かを判定する。CPU103は、S501において、代表画像が制限画像であると判定(Yesと判定)した場合にはS503に処理を進め、一方、代表画像が制限画像ではなく通常画像であると判定(Noと判定)した場合にはS502に処理を進める。
ここで、代表画像が制限画像である場合、制限画像のRAW画像ファイルについて設定できない現像条件は、前述したようにオフ設定(設定不可)になされるため、それら現像条件は未設定となっている。なお、制限画像において設定可能な現像条件については、ユーザからの指定に基づいて既に設定済みになされているとする。このため、S503の処理に進んだ場合、CPU103は、一括現像の対象として選択されたRAW画像ファイルのうち、通常画像については、未設定となっている現像条件を、その通常画像が撮影された際に設定された現像パラメータに基づいて自動設定する。例えば、未設定の現像条件がホワイトバランスに関する条件であり、撮影の際に白熱電球モードに対応した現像パラメータが設定されていた場合には、ホワイトバランスに関する現像条件を、白熱電球モードの現像パラメータに応じた現像条件に自動設定する。このように、撮影の際に設定されていた現像パラメータに基づく現像条件の自動設定を行うことで、RAW画像ファイルの現像処理には、撮影の際のユーザによるパラメータ設定の意図が反映されるようになる。これは例えば、照明が白熱電球なのに、わざわざユーザは太陽光モードのように実際の照明環境とは異なるモードで撮影するようなことは少ないと考えられるためである。また、ユーザが意図して実際の照明環境とは異なるモードに設定した場合(例えば撮影画像に青みを出すために、太陽光の環境下で白熱電球モードによる撮影を行う場合等)にも、撮影の際のユーザの意図をRAW画像ファイルの現像処理に反映することができる。CPU103は、これら撮影の際に設定された現像パラメータは、例えば撮影属性データ202から取得することができる。なお、上述の説明では、未設定の現像条件を、撮影の際に設定された現像パラメータに応じて設定する例を挙げたが、未設定の現像条件に対しては特定の現像条件に自動設定するようにしてもよい。例えば、オートホワイトバランスモードでは様々な照明下において、比較的良好な結果を得ることができるため、未設定の現像条件に対してはオートホワイトバランスモードに対応した現像条件に自動設定することなどが考えらえる。S503の後、CPU103は、S504に処理を進める。
一方、S502の処理に進んだ場合、前述の図3のS305では通常画像に対応した現像条件がユーザにより入力されていることになる。このため、CPU103は、一括処理される各RAW画像ファイルのうち、通常画像のRAW画像ファイルに対しては、ユーザが入力した現像条件を設定する。S502の後、CPU103は、S504に処理を進める。
S504では、CPU103は、一括現像の対象として選択されたRAW画像ファイルのうち、制限画像の各RAW画像ファイルに対しては、前述した設定できない現像条件をオフ設定にする。そして、代表画像が制限画像であった場合、制限画像の各RAW画像ファイルにおいて、設定変更が可能な現像条件については、代表画像の制限画像がプレビュー表示された際にユーザにより入力された現像条件を設定する。一方、代表画像が通常画像であった場合、一括現像の対象として選択されたRAW画像ファイルのうち、制限画像の各RAW画像ファイルに対しては、その制限画像において設定変更が可能な現像条件のみを設定する。具体的には、代表画像が通常画像であった場合、代表画像の通常画像がプレビュー表示された際にユーザにより入力された現像条件のうち、制限画像において設定変更可能な現像条件を、制限画像の各RAW画像ファイルに対して設定する。なお、代表画像が通常画像であった場合、一括現像の対象として選択されたRAW画像ファイルのうち、通常画像の各RAW画像ファイルに対しては、代表画像であった通常画像に対して設定された現像条件がそのまま設定される。S504の後、CPU103は、図3のS307に処理を進める。
前述したような図4の現像条件設定GUI表示処理と図5の現像条件決定処理が行われることで、図3のS308では、一括処理される各RAW画像ファイルに対して、以下のようなRAW現像処理が行われることになる。例えば、代表画像が制限画像である場合、制限画像の各RAW画像ファイルに対しては、プレビュー表示の際に制限画像に対して設定された現像条件に基づいた現像処理が行われる。また、代表画像が制限画像である場合、通常画像の各RAW画像ファイルに対しては、プレビュー表示の際に制限画像では設定できない現像条件が、撮影の際に設定された現像パラメータに応じた現像条件となされ、その現像条件に基づいた現像処理が行われる。一方、代表画像が通常画像である場合、通常画像の各RAW画像ファイルに対しては、プレビュー表示の際に通常画像に対して設定された現像条件に基づいた現像処理が行われる。また、代表画像が通常画像である場合、制限画像の各RAW画像ファイルに対しては、プレビュー表示の際に通常画像に対して設定された現像条件のうち、制限画像で設定可能な現像条件についてのみ設定がなされ、その現像条件に基づく現像処理が行われる。
以上説明したようなことから、本実施形態の画像処理装置100によれば、複数のRAW画像ファイルを一括現像する際、ユーザが戸惑うことなく簡便に現像条件を設定でき、ユーザの意図に沿った現像処理が可能となる。具体的には、代表画像を用いて図3のS305で現像条件を一括設定する際に、未設定の現像条件についてはCPU103が自動設定するため、ユーザの操作負担は少なく簡便である。また、図3のS304では、代表画像が通常画像の場合は現像条件を変更可能とし、制限画像の場合は設定できない現像条件を変更不可とすることで、現像条件を変更したときにプレビュー表示に反映されないという問題を回避することができる。また、図5のS503において、通常画像で未設定の現像条件には、撮影の際に設定された現像パラメータが用いられることで、ユーザの意図をある程度反映した現像条件が自動的に設定される。また、図5のS504において、制限画像で設定できない現像条件はオフ設定となされることで、仕様外の異常な設定で制限画像の現像が行われてしまうことを防ぐことができる。
なお、前述の実施形態では、代表画像をプレビュー表示した状態で現像条件を設定する例を挙げたが、本実施形態の画像処理装置100では代表画像のプレビュー表示を行っていない状態でも、現像条件の設定は可能である。この場合、CPU103は、複数のRAW画像のうち、代表画像となされたRAW画像に対して現像条件を設定する設定手段として機能する。そして、CPU103は、複数のRAW画像のそれぞれに対し、設定された現像条件を用いて一括現像処理を行う。また、CPU103は、その一括現像処理の際、代表画像が制限画像である場合、複数のRAW画像の中の通常画像に対しては、設定変更が制限された現像条件について、通常画像の撮影がなされた際に設定された現像条件を自動的に設定して現像を行う。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処7理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
上述の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明は、その技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 画像処理装置、101 入力部、102 表示部、103 CPU、104 RAM、105 記憶部、106 システムバス

Claims (9)

  1. 複数のRAW画像のうち、代表画像となされたRAW画像に基づくプレビュー表示を行い、前記プレビュー表示されているRAW画像に対して設定変更が可能な現像条件を提示して、前記提示した現像条件の中で設定が変更された現像条件に応じて、前記プレビュー表示を更新する表示制御手段と、
    前記複数の各RAW画像に対して、現像条件に基づいた現像処理を行う現像手段と、を有し、
    前記現像手段は、前記代表画像が現像条件の設定変更に制限のある第1のRAW画像である場合、前記複数のRAW画像の中で現像条件の設定変更に制限のない第2のRAW画像に対しては、前記提示された現像条件では設定の変更ができずに未設定となっている現像条件を自動設定して、前記自動設定された現像条件に基づく現像処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記現像手段は、前記代表画像が前記第1のRAW画像である場合、前記複数のRAW画像の中の前記第1のRAW画像に対しては、前記提示された現像条件の中で設定が変更された現像条件に基づく現像処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記現像手段は、前記代表画像が前記第2のRAW画像である場合、前記複数のRAW画像の中の前記第1のRAW画像に対しては、前記提示された現像条件の中で設定が変更された現像条件のうち、前記第1のRAW画像において設定変更が可能な現像条件に基づく現像処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記現像手段は、前記代表画像が前記第2のRAW画像である場合、前記複数のRAW画像の中で前記第2のRAW画像に対しては、前記提示された現像条件の中で設定が変更された現像条件に基づく現像処理を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記現像手段は、前記代表画像が前記第1のRAW画像である場合、前記第2のRAW画像に対して前記自動設定する現像条件として、前記第2のRAW画像の撮影がなされた際に設定された現像パラメータに応じた現像条件を用いることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記現像手段は、前記代表画像が前記第1のRAW画像である場合、前記第2のRAW画像に対して前記自動設定する現像条件として、予め決められた特定の現像条件を用いることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記特定の現像条件は、オートホワイトバランスに対応した現像条件であることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 複数のRAW画像のうち、代表画像となされたRAW画像に対して現像条件を設定する設定手段と、
    前記複数のRAW画像のそれぞれに対して、前記設定手段で設定された現像条件を用いて一括現像を行う現像手段と、を有し、
    前記現像手段は、前記代表画像が現像条件の設定変更に制限のある第1のRAW画像である場合、前記複数のRAW画像の中で現像条件の設定変更に制限のない第2のRAW画像に対しては、前記設定手段での設定変更が制限された現像条件について、前記第2のRAW画像の撮影がなされた際に設定された現像条件を自動的に設定して現像処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  9. 表示制御手段が、複数のRAW画像のうち、代表画像となされたRAW画像に基づくプレビュー表示を行い、前記プレビュー表示されているRAW画像に対して設定変更が可能な現像条件を提示して、前記提示した現像条件の中で設定が変更された現像条件に応じて、前記プレビュー表示を更新する表示制御ステップと、
    現像手段が、前記複数の各RAW画像に対して、現像条件に基づいた現像処理を行う現像ステップと、を含み、
    前記現像ステップでは、前記代表画像が現像条件の設定変更に制限のある第1のRAW画像である場合、前記複数のRAW画像の中で現像条件の設定変更に制限のない第2のRAW画像に対しては、前記提示された現像条件では設定の変更ができずに未設定となっている現像条件を自動設定して、前記自動設定された現像条件に基づく現像処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
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