JP6611017B2 - 配管固定具、配管固定構造および配管固定方法 - Google Patents

配管固定具、配管固定構造および配管固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、壁や床、天井などの区画部に配置される配管固定具、配管固定構造および配管固定方法に関するものである。
建物の内部の壁や床、天井などのように、室内空間を区画する区画部に、配線などを貫通させる必要がある場合がある。このように、電線を壁などに貫通させる際に、電線を貫通孔に直接挿通しようとすると、貫通孔や電線が損傷する場合がある。このため、貫通孔に金属電線管を配置し、ダクターチャンネルやダクタークリップのような配管支持部材等を用いて、壁等に固定する方法が採られている。
この場合には、管の切断面を保護するために、保護キャップを管の端部に装着する方法がとられる。しかし、この方法では、管の切断及び保護、さらには配管支持工事の必要があるため作業性が悪く、コストも高い。
一方、金属電線管に代えて、合成樹脂製電線管を用いた方法が提案されている。例えば、波付樹脂管を用いて、波付樹脂管の外周に、ねじ部材等を取り付けて、貫通孔に固定する方法がある(例えば特許文献1)。
特公平8−2134号公報
しかし、特許文献1の方法では、以下のような問題がある。まず、特許文献1は、半割のねじ部材を波付管の外周に配置し、ナット部材をねじ込む方法であるが、ねじ部材に対して、ナット部材をねじ込む作業が容易ではない。例えば、ねじ部材は、波付管に対して軸方向の移動は規制されるが、周方向には容易に回転するため、ナット部材をねじ部材にねじ込む際に、空転するおそれがある。
また、ねじ部材の一方の側からナット部材を螺合させ、最終的にはナット部材は、ねじ部材の他方の端部近傍までねじ込まれる。このため、ナット部材のねじ込み代が長く、固定に時間を要する。
さらに、壁の両側において、配管を固定するために別部材を用いる必要があるため、部品種類が増加し、コスト増などの問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、簡易な構造で、固定作業性に優れる配管固定具等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、区画部を貫通する波付管である配管を固定するための配管固定具であって、少なくとも一部に割り部を有するスペーサと、前記スペーサの外周に取り付けられる固定部材と、を具備し、前記スペーサの内面には、配管の外面に係止される係止部が形成され、前記スペーサの外周面には、前記スペーサの一方の端部近傍から所定の範囲の少なくとも一部に雄ねじ部が形成され、前記固定部材の内面に形成された雌ねじ部と螺合可能であり、前記スペーサの他方の端部と前記雄ねじ部までの間の非ねじ部の長さが、前記固定部材の長さよりも長く、前記固定部材が、前記スペーサの他方の端部から前記雄ねじ部の端部まで挿入された際に、前記固定部材の端部から、前記スペーサの他方の端部における非ねじ部が軸方向に突出可能であることを特徴とする配管固定具である。
前記スペーサは、一対の半割部材からなってもよい。
前記スペーサは、一部に割り部が形成され、他の部位にヒンジ部が形成される一体構造であってもよい。
前記スペーサの割り部には、対向する縁部同士が係合可能な係合部が形成されてもよい。
前記係止部は、前記スペーサの内面に周方向に沿って形成されたリブであってもよい。
前記係止部は、前記スペーサの内面に形成された爪部であってもよい。
前記スペーサの他方の端部側の非ねじ部には、外周面に滑り止めの凹凸が形成されてもよい。
前記スペーサの内面に滑り止めの凹凸が形成されてもよい。
第1の発明によれば、スペーサの一方の端部から所定の範囲に雄ねじ部が形成され、スペーサの他方の端部と雄ねじ部までの間に非ねじ部が形成されるため、固定部材をスペーサの全長にわたってねじ込む必要がない。このため、作業が容易である。
また、非ねじ部の長さが、固定部材の長さよりも長いため、固定部材を雄ねじ部にねじ込む際には、固定部材の端部から、スペーサの端部が突出する。このため、突出部を押さえることで、スペーサの空回りを防止し、効率よく固定部材をスペーサに対してねじ込むことができる。
また、スペーサが一対の半割部材であれば、容易に保護管の外周にスペーサを取り付けることができる。
また、スペーサの一部に割り部を形成し、ヒンジによって開閉可能とすることで、スペーサがばらばらにならず、作業性が良い。
また、スペーサの割り部に、対向する縁部同士が係合可能な係合部を形成することで、スペーサを管の外周に固定するのが容易である。
また、スペーサの内面に周方向に沿って形成されたリブを係止部とすれば、波付管の外周に容易にスペーサを固定することができる。
また、スペーサの内面に爪部を形成しても、同様の効果を得ることができる。
また、スペーサの非ねじ部の外周面に、滑り止めの凹凸を形成することで、固定部材をねじ込む際に、スペーサの空回りを容易に防止することができる。
また、スペーサの内面に滑り止めの凹凸が形成することで、スペーサの空回りを抑制することができる。
第2の発明は、区画部を貫通する配管の固定構造であって、波付管である配管と、一対の配管固定具と、を具備し、前記配管固定具は、少なくとも一部に割り部を有するスペーサと、前記スペーサの外周に取り付けられる固定部材と、を具備し、前記スペーサの内面には、配管の外面に係止される係止部が形成され、前記スペーサの外周面には、前記スペーサの一方の端部近傍から所定の範囲の少なくとも一部に雄ねじ部が形成され、前記固定部材の内面に形成された雌ねじ部と螺合可能であり、前記スペーサの他方の端部と前記雄ねじ部までの間の非ねじ部の長さが、前記固定部材の長さよりも長く、区画部に貫通孔が形成され、前記貫通孔に前記配管が挿入され、区画部の両側において、それぞれ、前記配管の外周に前記スペーサが配置されて前記係止部で前記配管の外周に係止され、前記スペーサの外周に前記固定部材が取り付けられ、前記固定部材によって、前記区画部を両側から挟み込んで、配管が区画部に固定されることを特徴とする配管固定構造である。
第2の発明によれば、施工作業性が良好で、意匠性にも優れた配管固定構造を得ることができる。
第3の発明は、第1の発明にかかる配管固定具を用いた区画部を貫通する配管の固定方法であって、前記スペーサを、前記雄ねじ部が形成された端部側を前記配管の中央側に向けて前記配管の外周に配置し、前記係止部によって前記配管の外面に係止させ、前記スペーサの非ねじ部側から前記固定部材を前記スペーサの外周に挿入して、前記固定部材の端部から前記非ねじ部が突出した状態から前記固定部材を前記スペーサにねじ込み、前記配管固定具を前記配管に固定し、前記区画部の一方の側から、前記区画部に形成された貫通孔に前記配管を挿入し、前記区画部の他方の側において、前記スペーサを、前記雄ねじ部が形成された端部側を前記貫通孔側に向けて前記配管の外周に配置し、前記係止部によって前記配管の外面に係止させ、前記スペーサの非ねじ部側から前記固定部材を前記スペーサの外周に挿入して、前記固定部材の端部から前記非ねじ部が突出した状態から前記固定部材を前記スペーサにねじ込み、前記配管固定具を前記配管に固定し、前記区画部を前記配管固定具で両側から挟み込んで、前記区画部に前記配管を固定することを特徴とする配管固定方法である。
第3の発明によれば、容易に、区画部に電線を挿通するための配管を固定することができる。
本発明によれば、簡易な構造で、固定作業性に優れる配管固定具等を提供することができる。
配管固定具1の分解斜視図。 (a)、(b)は、配管7へスペーサ3を取り付ける工程を示す図。 (a)は配管7の一方の側へスペーサ3を取り付けた状態を示す断面図、(b)は(a)のB部拡大図。 (a)、(b)は、スペーサ3へ固定部材5を取り付ける工程を示す図。 配管7を区画部25の貫通孔27へ設置した状態を示す図。 配管7の他方の側にスペーサ3を取り付けた状態を示す図 スペーサ3へ固定部材5を取り付けた状態を示す図。 スペーサ3aを示す斜視図。 スペーサ3bを示す斜視図。
以下、本発明にかかる配管固定具について説明する。図1は、配管固定具1の分解斜視図である。配管固定具1は、主に、スペーサ3および固定部材5等から構成される。一対の配管固定具1が、区画部を貫通する配管7を固定する際に使用される。配管7は、例えば複数の独立波を有する樹脂製の波付管である。
スペーサ3は、例えば樹脂製であり、一対の半割部材からなる。すなわち、スペーサ3は、周方向に2か所の割り部を有し、2分割される。スペーサ3の割り部には、対向する縁部同士が係合可能な係合部17が形成される。対向する係合部17同士を係合することで、スペーサ3が略円筒状に形成される。なお、係合部17は、例えば、対向する縁部に、それぞれ凸部と凹部とを形成すればよい。
スペーサ3の外周面には、スペーサ3の一方の端部から所定の範囲に雄ねじ部9が形成される。なお、雄ねじ部9は、完全にスペーサ3の端部から形成されなくてもよく、端部近傍から所定の範囲の少なくとも一部に形成されればよい。雄ねじ部9は、後述する固定部材と螺合する部位である。なお、スペーサ3の他方の端部と雄ねじ部9までの間を非ねじ部15とする。すなわち、スペーサ3の外周面は、雄ねじ部9と非ねじ部15とからなる。
スペーサ3の非ねじ部15の一部には、外周面に滑り止め11が形成される。例えば、スペーサ3の雄ねじ部9とは逆側の端部近傍に形成される。滑り止め11は、例えば、周方向に対する凹凸形状である。なお、滑り止め11は、非ねじ部15の全体に形成されてもよい。
スペーサ3の内面には、係止部19が形成される。係止部19は、スペーサ3の内面に、周方向に沿ってリブ状に形成される。例えば、一対の半割部材を突き合せてスペーサ3を筒状とした際に、係止部19は、スペーサ3の内面の周方向に連続するように形成される。係止部19は、配管7に取り付けた際に、配管7の外面に係止され、配管7に対するずれ止めとして機能する。なお、係止部19は、スペーサ3の内面の全周にわたって形成されている必要はなく、一部に形成された突起であってもよい。
スペーサ3の内面には、滑り止め13が形成される。滑り止め13は、例えば、粗面化処理や溝などによって、周方向に対する凹凸形状で形成される。なお、滑り止め13は、スペーサ3の内面の全面に形成されてもよく、一部であってもよい。
固定部材5は、例えば樹脂製であり、環状の部材であり、スペーサ3の外周に取り付けられる。固定部材5は、一方の端部に外方に突出するフランジ23が形成される。固定部材5の内面には、雌ねじ部21が形成される。雌ねじ部21は、スペーサ3の外周面の雄ねじ部9と螺合可能である。固定部材5のフランジ23以外の部位は、周方向に所定の間隔で、軸方向に沿って突起が形成される。突起は、固定部材5を回転させる際の把持部となる。
次に、配管固定具1を用いた、区画部を貫通する配管の固定方法について説明する。まず、図2(a)に示すように、配管7の外周に、スペーサ3を配置する。この際、雄ねじ部9が形成された端部側を、配管7の長手方向の中央側に向けて配管7の外周にスペーサ3を配置する。
次に、図2(b)に示すように、スペーサ3を係合部17で係合して一体化し、配管7の外周に取り付ける。図3(a)は、スペーサ3を配管7の外周に取り付けた状態の断面図であり、図3(b)は、図3(a)のB部拡大図である。前述したように、配管7は波付管であるため、外面に凹凸が形成される。配管7の外周にスペーサ3を取り付けると、スペーサ3の内面の係止部19が、配管7の外周面の凹部に嵌り込む。すなわち、係止部19によって、スペーサ3は配管7の外面に係止され、スペーサ3が軸方向にずれることを防止することができる。
次に、図4(a)に示すように、スペーサ3の非ねじ部15側から固定部材5をスペーサ3の外周に挿入する。この際、固定部材5のフランジ23が、雄ねじ部9側に向くように、固定部材5を配置する。
ここで、スペーサ3の非ねじ部15の軸方向長さ(図2(b)のA)は、固定部材5の軸方向長さ(図4(a)のC)よりも長い。すなわち、スペーサ3の長さは、固定部材5の長さよりも長い。したがって、固定部材5を非ねじ部15側(雄ねじ部9が形成されていない側)からスペーサ3の外周に挿入して、固定部材5を雄ねじ部9の位置までスライドさせると、固定部材5の後方の端部から非ねじ部15が軸方向に突出する。この際、固定部材5の端部から突出する非ねじ部15には、滑り止め11が露出する。
次に、図4(b)に示すように、固定部材5の端部から非ねじ部15(滑り止め11)が突出した状態から、固定部材5をスペーサ3にねじ込み(図中矢印D)、配管固定具1を配管に固定する。この際、固定部材5の後方からスペーサ3の一部が突出するため、スペーサ3と固定部材5とを同時に掴むことができ、固定部材5とスペーサ3とを相対的に回転させる際に、スペーサ3が空転することを防止することができる。
次に、図5に示すように、この状態の配管7を、区画部25の一方の側から、区画部25に形成された貫通孔27へ挿入する。この際、固定部材5のフランジ23が区画部25に接するように配管7を配置する。なお、フランジ23は、貫通孔27よりも外径が大きい。また、区画部25は、部屋を区切る壁や床、天井などである。また、区画部25としては、中空壁などであってもよい。
次に、図6に示すように、区画部25の他方の側において、配管7の外周に、前述と同様の手順でスペーサ3を取り付ける。この際、雄ねじ部9が形成された端部側を貫通孔27側に向けてスペーサ3を配置し、係合部17を係合させて配管7の外周に固定する。この際、スペーサ3は、係止部19によって配管7の外面に係止される。なお、スペーサ3は、配管7の貫通孔27から突出している部位に取り付ければよく、スペーサ3の端部が、区画部25から、多少軸方向に離れた位置に配置されてもよい。
次に、図7に示すように、スペーサ3の非ねじ部15側から固定部材5をスペーサ3の外周に挿入する。また、固定部材5の端部から非ねじ部15(滑り止め11)が突出した状態から固定部材5をスペーサ3にねじ込み、配管固定具1を配管7に固定する。この際、前述したように、固定部材5の後方からスペーサ3の一部が突出するため、スペーサ3と固定部材とを同時に掴むことができ、固定部材5とスペーサ3とを相対的に回転させる際に、スペーサ3が空転することを防止することができる。
固定部材5のフランジ23が区画部25に接するまで固定部材5をねじ込むことで、区画部25を、配管固定具1で両側から挟み込み、区画部25に配管7を固定することができる。すなわち、区画部25の両側において、それぞれ、配管7の外周にスペーサ3が配置されて係止部19で配管7の外周に係止され、スペーサ3の外周に固定部材5が取り付けられ、固定部材5によって、区画部25を両側から挟み込んで配管7が区画部25に固定される。以上により、区画部25を貫通し、電線を挿通可能な配管7の固定構造を得ることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、配管7が樹脂製の波付管であるため、使用される区画部25の厚み等に応じて、一般に使用される切断工具を用いて容易に配管の長さ調整を行うことができる。また、配管7に取り付けられるスペーサ3および固定部材5は、区画部25の両側において、それぞれ同一の部材を用いることができるため、部品種類を減らすことができる。
また、スペーサ3が二つ割りになっているため、配管7の任意の位置に、スペーサ3を容易に取り付けることができる。この際、割り部に係合部17が設けられるため、スペーサ3を組み立てて筒状とした状態を容易に維持することができる。
また、スペーサ3の内面に係止部19を設けることで、スペーサ3を配管7に取り付けた際に、スペーサ3が配管7の軸方向にずれることを防止することができる。
また、スペーサ3の一方の端部にのみ雄ねじ部9を形成することで、固定部材5をスペーサ3の外周に取り付ける際、雄ねじ部9の位置までは、雄ねじ部9と雌ねじ部21とを螺合させることなく、固定部材5をスペーサ3に対してスライド移動させることができる。このため、取付作業が容易である。
また、非ねじ部15の長さが固定部材5の長さよりも長いため、固定部材5を雄ねじ部9へねじ込む際に、固定部材5の後方に非ねじ部15が突出する。このため、作業者は、非ねじ部15を押さえながら、固定部材5を回転させて、固定部材5の雌ねじ部21とスペーサ3の雄ねじ部9とを螺合させることができる。したがって、スペーサ3の空回りを抑制し、工具を用いることなく、効率よく固定部材5をスペーサ3に固定することができる。
この際、非ねじ部15の端部に滑り止め11が形成されるため、作業者が非ねじ部15を押さえる際に、スペーサ3が滑って空回りすることを抑制することができる。さらに、スペーサ3の内周面に滑り止め13が形成されるため、スペーサ3内面と配管7外面との摩擦係数が増加し、スペーサ3の空回りを抑制することができる。
また、固定部材5のフランジ23が貫通孔27よりも径が大きいため、フランジ23によって貫通孔27が隠されて、施工時の美観にも優れる。
次に、第2の実施形態にかかるスペーサについて説明する。図8は、スペーサ3aを示す図である。なお、以下の説明において、スペーサ3と同一の機能を奏する構成には、図1等と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
スペーサ3aは、スペーサ3とほぼ同様の構成であるが、係止部19に代えて、係止部19aが設けられる点で異なる。係止部19aは、スペーサ3aの内面に形成された爪部である。すなわち、係止部19aは、スペーサ3の内面に一部が突出する。係止部19aは、径方向に弾性変形が可能であるため、スペーサ3aの内面に爪先端部が出没可能である。このため、例えば、スペーサ3を配管7に取り付けた後、スペーサ3aを軸方向に強く力を加えると、係止部19aが径方向に変形し、配管7の波付形状の任意のピッチだけずらすことが可能である。
なお、係止部19aの爪形状を一方をテーパ形状とし、他方を鉤型とすることで、配管7に固定した状態のスペーサ3を一方向にのみずらすことを可能とし、他方には、ずれないようにすることもできる。この場合には、スペーサ3を配管7の奥に押し込むことを可能とすることで、配管7にスペーサ3を取り付けた後、スペーサ3を押し込んで位置調整を行うことができる。一方、固定部材5を締めこんだ際には、スペーサ3が配管7に対してずれることがなく、確実に固定部材5で区画部25を挟み込むことができる。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。このように、係止部の構成は、リブであってもよく、爪であってもよい。
次に、第3の実施の形態について説明する。図9は、スペーサ3bを示す斜視図である。スペーサ3bは、スペーサ3とほぼ同様の構成であるが、一対の半割部材が完全に分離されておらず、ヒンジ部29で連結される。すなわち、スペーサ3bは、一部に割り部が形成され、他の部位にヒンジ部29が形成される一体構造である。
スペーサ3は、ヒンジ部29によって、割り部を開閉することができる。なお、割り部には係合部17が形成される。したがって、スペーサ3bは、容易に配管7の外周に取り付けることができる。なお、スペーサ3bにおいて、係止部19に代えて、係止部19aとしてもよい。
第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。このように、スペーサは、少なくとも一部に割り部を有すれば、分離した半割部材であってもよく、ヒンジ部29で連結した部材であってもよい。
以上添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………配管固定具
3、3a、3b………スペーサ
5………固定部材
7………配管
9………雄ねじ部
11………滑り止め
13………滑り止め
15………非ねじ部
17………係合部
19、19a………係止部
21………雌ねじ部
23………フランジ
25………区画部
27………貫通孔
29………ヒンジ部

Claims (10)

  1. 区画部を貫通する波付管である配管を固定するための配管固定具であって、
    少なくとも一部に割り部を有するスペーサと、
    前記スペーサの外周に取り付けられる固定部材と、
    を具備し、
    前記スペーサの内面には、配管の外面に係止される係止部が形成され、
    前記スペーサの外周面には、前記スペーサの一方の端部近傍から所定の範囲の少なくとも一部に雄ねじ部が形成され、前記固定部材の内面に形成された雌ねじ部と螺合可能であり、
    前記スペーサの他方の端部と前記雄ねじ部までの間の非ねじ部の長さが、前記固定部材の長さよりも長く、前記固定部材が、前記スペーサの他方の端部から前記雄ねじ部の端部まで挿入された際に、前記固定部材の端部から、前記スペーサの他方の端部における非ねじ部が軸方向に突出可能であることを特徴とする配管固定具。
  2. 前記スペーサは、一対の半割部材からなることを特徴とする請求項1記載の配管固定具。
  3. 前記スペーサは、一部に割り部が形成され、他の部位にヒンジ部が形成される一体構造であることを特徴とする請求項1記載の配管固定具。
  4. 前記スペーサの割り部には、対向する縁部同士が係合可能な係合部が形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の配管固定具。
  5. 前記係止部は、前記スペーサの内面に周方向に沿って形成されたリブであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の配管固定具。
  6. 前記係止部は、前記スペーサの内面に形成された爪部であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の配管固定具。
  7. 前記スペーサの他方の端部側の非ねじ部には、外周面に滑り止めの凹凸が形成されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の配管固定具。
  8. 前記スペーサの内面に滑り止めの凹凸が形成されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の配管固定具。
  9. 区画部を貫通する配管の固定構造であって、
    波付管である配管と、
    一対の配管固定具と、
    を具備し、
    前記配管固定具は、
    少なくとも一部に割り部を有するスペーサと、
    前記スペーサの外周に取り付けられる固定部材と、
    を具備し、
    前記スペーサの内面には、前記配管の外面に係止される係止部が形成され、
    前記スペーサの外周面には、前記スペーサの一方の端部近傍から所定の範囲の少なくとも一部に雄ねじ部が形成され、前記固定部材の内面に形成された雌ねじ部と螺合可能であり、
    前記スペーサの他方の端部と前記雄ねじ部までの間の非ねじ部の長さが、前記固定部材の長さよりも長く、
    区画部に貫通孔が形成され、前記貫通孔に前記配管が挿入され、
    区画部の両側において、それぞれ、前記配管の外周に前記スペーサが配置されて前記係止部で前記配管の外周に係止され、前記スペーサの外周に前記固定部材が取り付けられ、前記固定部材によって、前記区画部を両側から挟み込んで、前記配管が前記区画部に固定されることを特徴とする配管固定構造。
  10. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の配管固定具を用いた区画部を貫通する配管の固定方法であって、
    前記スペーサを、前記雄ねじ部が形成された端部側を前記配管の中央側に向けて前記配管の外周に配置し、前記係止部によって前記配管の外面に係止させ、
    前記スペーサの非ねじ部側から前記固定部材を前記スペーサの外周に挿入して、前記固定部材の端部から前記非ねじ部が突出した状態から前記固定部材を前記スペーサにねじ込み、前記配管固定具を前記配管に固定し、
    前記区画部の一方の側から、前記区画部に形成された貫通孔に前記配管を挿入し、
    前記区画部の他方の側において、前記スペーサを、前記雄ねじ部が形成された端部側を前記貫通孔側に向けて前記配管の外周に配置し、前記係止部によって前記配管の外面に係止させ、
    前記スペーサの非ねじ部側から前記固定部材を前記スペーサの外周に挿入して、前記固定部材の端部から前記非ねじ部が突出した状態から前記固定部材を前記スペーサにねじ込み、前記配管固定具を前記配管に固定し、
    前記区画部を前記配管固定具で両側から挟み込んで、前記区画部に前記配管を固定することを特徴とする配管固定方法。
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