JP6608775B2 - 車載用周波数選択板および車載レーダシステム - Google Patents
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Description
[1.第1実施形態]
(1−1)レーダシステムの概要
図1に示すように、車両1は、バンパカバー2、フロントガラス3、ドアボディ4を備え、バンパカバー2の裏面側にレーダシステム7が搭載されている。バンパカバー2及びドアボディ4は樹脂製である。よって、車両1において、バンパカバー2、フロントガラス3、及びドアボディ4はいずれも、電気的に誘電体として機能する誘電体部材である。
これに対し、バンパカバー2の裏面にFSSを設置すれば、送信波の反射率を低減することが可能となる。FSS以外での反射波をFSSでの反射波で相殺できるように、FSS以外での反射波の合成波に対してその合成波の逆位相の反射波がFSSで発生するように、FSSを構成することで、多層構造体全体として、送信波の反射係数を低く抑えることが可能となる。またその反射係数の低減効果は、多層構造体を三層構造とすることで二層構造よりも高めることが可能となる。
FSS20の構成について説明する前に、FSS20に対するレーダ装置10からの送信波の入射角について、図4を用いて説明する。図4に示すパターンAは、バンパカバー2における平面状の領域にFSS20が設置されていて、Y軸方向から見た場合、即ちXZ面上においてはレーダ装置10の送信アンテナを等価的に点波源130とみなせる場合を例示している。図4に示すパターンBは、バンパカバー2における曲率を有する面の領域にFSS20が設置されていて、そのFSS20に対してレーダ装置10から一様な方向に送信波が入射される場合を例示している。
図5に示すように、本実施形態のFSS20は、複数の導体素子21,22,23,24が面状に配列された構成となっている。なお、個々の導体素子21〜24は、それぞれ物理的に独立して配置されていてもよいし、一体的に形成されていてもよい。本実施形態では、一例として、個々の導体素子21〜24が物理的に切り離されておらず互いに繋がっていて一体的に形成されている例を示している。
入射角に応じたループスロットのループ長の導出方法について説明する。まず、送信波の入射角によって反射係数の周波数特定が変化することについて説明する。前提として、24.15GHzを中心周波数とする特定周波数帯域の送信波が垂直に入射する場合、即ち入射角が0度の場合に、その送信波の反射係数が最小となるような導体素子を有するFSSを想定する。このFSSにおける、送信波の周波数をスイープさせた場合の反射係数のシミュレーション結果を、図7に示す。図7は、異なる複数種類の入射角毎に、周波数と反射係数との関係が示されている。
入射角θが30度の場合は、図12に示すように、特定周波数帯域の中心周波数である24.15GHzで反射係数が最小となるようなLWbは、約2.75mmである。
入射角θが60度の場合は、図14に示すように、特定周波数帯域の中心周波数である24.15GHzで反射係数が最小となるようなLWbは、約3.16mmである。
LWb=9・10−5・θ2+0.0067・θ+2.4706 ・・・(1)
このように、FSS20において、特定の周波数の送信波の反射係数が最小となるようなLWbと入射角θとの関係は、一般に、次式(2)のように二次関数で表すことができる。
LWb=a・θ2+b・θ+c ・・・(2)
なお、式2において、a,b,cは、多層構造体全体の形状や寸法、物性などによって定まる定数であり、例えば上述のようなシミュレーションや実測などによって得ることができる。上記式(2)の関係を求めることで、入射角θに応じた最適なLWbを算出することができる。これは即ち、入射角θに応じた最適なループ長Lpを算出することができるということを意味する。
Lp=2・LWb+2・LHb+4・Wb
=2・(a・θ2+b・θ+c)+2・LHb+4・Wb ・・・(3)
図6に示した各導体素子21〜24のそれぞれのLWbも、前述の要領で、予め車両1に実装された状態での入射角θとLWbとの関係を二次関数で近似し、その二次関数に基づいて導出されたものである。
以上説明した第1実施形態によれば、以下の(1a)〜(1d)の効果を奏する。
(1a)FSS20が有する複数の導体素子21〜24がそれぞれ、当該導体素子のループスロットのループ長Lpが当該導体素子への送信波の入射角θに応じた値、即ちその入射角θで入射される特定周波数帯域の送信波の反射係数が最小となるような値になるように形成される。
そのため、特定周波数帯域の送信波に対し、その入射角が導体素子によって異なっていても、個々の導体素子における反射係数を効果的に低減でき、ひいてはFSS20全体の反射係数を効果的に低減できる。
ここで、第1実施形態の文言と特許請求の範囲の文言との対応関係について説明する。図3において、バンパカバー2が第1の誘電体部材の一例に相当し、裏面誘電体110が第2の誘電体部材の一例に相当する。
FSSについて、図5に示した第1実施形態のFSS20とは異なる構成の一例を、図16に示す。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
Lp=g・θ2+h・θ+k ・・・(4)
そして、入射角θに応じて上記式(4)で算出されるLpをループ長とするような導体素子を形成してもよい。
(3−5)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
Claims (6)
- レーダ波を送受するレーダ装置(10)、及び車体の外側面を構成する部材であって前記レーダ装置にて送受されるレーダ波が透過するように設けられた誘電体部材(2,3,4)、を有する車両(1)において、前記誘電体部材における、前記レーダ装置から送信された特定周波数帯域のレーダ波である送信波が入射する面に設置される、車載用周波数選択板であって、
面状に配列された特定形状の複数の導体素子(21〜24、51〜54、81〜83)を備え、
前記複数の導体素子のそれぞれは、前記送信波に対する前記誘電体部材に設置された状態の前記導体素子での反射係数を決定付けるパラメータであって前記導体素子の寸法を決定付けるパラメータである素子パラメータ(Lp、LWb)が、前記送信波の前記導体素子への入射角に基づき、その入射角で入射される前記送信波の前記反射係数が最小となるような値になるように形成されている、
車載用周波数選択板(20,50,70)。 - 請求項1に記載の車載用周波数選択板であって、
前記複数の導体素子は、環状に形成されたループスロット(21c、22c、23c、24c)を有するループスロット型導体素子(21〜24、51〜54、81〜83)であり、
前記素子パラメータは、前記ループスロットの周方向の全長であるループ長(Lp)である、
車載用周波数選択板。 - 請求項2に記載の車載用周波数選択板であって、
前記複数の導体素子のそれぞれは、前記ループスロットを形成する導体であって前記ループスロットに囲まれた導体である内部導体(21b,22b,23b,24b)における、前記レーダ波の入射面に平行な方向の寸法(LWb1,LWb2,LWb3,LWb4)が、前記送信波の前記入射角によって異なる値にされることによって、前記ループ長が前記入射角に応じた値となるように形成されている、
車載用周波数選択板。 - 請求項2又は請求項3に記載の車載用周波数選択板であって、
前記複数の導体素子のそれぞれは、前記ループ長が、前記ループ長を前記入射角の二次関数で近似した演算式に基づいて算出される値に設定されている、
車載用周波数選択板。 - 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車載用周波数選択板であって、
前記誘電体部材を第1の誘電体部材として、当該周波数選択板の両面のうち前記第1の誘電体部材に対向する面とは反対側の面に、第2の誘電体部材(110)が設けられている、
車載用周波数選択板。 - 車両に搭載される車載レーダシステムであって、
レーダ波を送受するレーダ装置と、
前記車両の車体の外側面を構成する部材であって前記レーダ装置にて送受されるレーダ波が透過するように設けられた誘電体部材と、
前記誘電体部材における、前記レーダ装置から送信されたレーダ波である送信波が入射する表面に設置される周波数選択板と、
を有し、
前記周波数選択板は、
面状に配列された特定形状の複数の導体素子を備え、
前記複数の導体素子のそれぞれは、前記送信波に対する前記誘電体部材に設置された状態の前記導体素子での反射係数を決定付けるパラメータであって前記導体素子の寸法を決定付けるパラメータである素子パラメータが、前記送信波の前記導体素子への入射角に基づき、その入射角で入射される前記送信波の前記反射係数が最小となるような値になるように形成されている、
車載レーダシステム(7)。
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