JP6608706B2 - 情報処理装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

情報処理装置およびコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6608706B2
JP6608706B2 JP2016000280A JP2016000280A JP6608706B2 JP 6608706 B2 JP6608706 B2 JP 6608706B2 JP 2016000280 A JP2016000280 A JP 2016000280A JP 2016000280 A JP2016000280 A JP 2016000280A JP 6608706 B2 JP6608706 B2 JP 6608706B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
electroencephalogram
user
intensity
processing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016000280A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017122958A (ja
Inventor
直治 梁川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Corp filed Critical Pioneer Corp
Priority to JP2016000280A priority Critical patent/JP6608706B2/ja
Publication of JP2017122958A publication Critical patent/JP2017122958A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6608706B2 publication Critical patent/JP6608706B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrically Operated Instructional Devices (AREA)
  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Description

本発明は、情報処理装置およびコンピュータプログラムに関する。
人が学習や創作活動を行うとき、その時々によって、はかどる場合と、はかどらない場合がある。また、脳波の状況により、その人がとる行動としての適不適が存在することが知られている。
たとえば、特許文献1には、ユーザの脳波を解析し、脳の状態を判定して、とるべき行動の選択肢を提示する技術が記載されている。たとえば特許文献1の方法では、活力がない状態と判定された場合には活力を高めるような選択肢が提示される。
特開2010−233719号公報
しかし、特許文献1の技術は、ある目的の行動をとるときに適した脳の状態を作り出すものではなかった。
本発明が解決しようとする課題としては、ユーザに、ある目的の行動をとるときに適した脳の状態を作り出すための方法を提示することが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、
それぞれが互いに異なる行動を促す複数の第1情報を出力する出力部と、
前記第1情報が示す行動をユーザが行った時の当該ユーザの第1脳波情報を、前記第1情報別に取得して記憶部に記憶させる取得部と、
前記記憶部が記憶している前記第1脳波情報に基づいて、前記複数の第1情報から前記ユーザが行うべき行動を示す第2情報を選択する選択部と、
を備える情報処理装置である。
請求項12に記載の発明は、
情報処理装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
それぞれが互いに異なる行動を促す複数の第1情報を出力する出力手段、
前記第1情報が示す行動をユーザが行った時の当該ユーザの第1脳波情報を、前記第1情報別に取得して記憶手段に記憶させる取得手段、および
前記記憶手段が記憶している前記第1脳波情報に基づいて、前記複数の第1情報から前記ユーザが行うべき行動を示す第2情報を選択する選択手段、
として機能させるためのコンピュータプログラムである。
実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。 実施形態に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。 実施例1に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。 実施例1に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。 実施例2に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。 実施例3に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。 実施例5に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。 ユーザが第1情報が示す行動を取り始めてからの時間(誘導時間)と、θ波の強度変化量との関係を例示する図である。 実施例6に係る情報処理装置の使用方法を、その使用環境とともに示す図である。 実施例6において、情報処理装置が表示する画面の一例を示す図である。 実施例7に係る情報処理装置の構成を示す図である。 実施例7における本体装置を示す図である。 実施例7における測定装置をユーザが装着した状態示す図である。 第1情報が出力された際の表示画面の例を複数示す図である。 知的活動を促す情報が出力された際の表示画面の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
以下に示す説明において、情報処理装置10の各構成要素は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。情報処理装置10の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶メディア、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には様々な変形例がある。
図1は、実施形態に係る情報処理装置10の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る情報処理装置10は、出力部110、取得部130、および選択部150を備える。出力部110は、それぞれが互いに異なる行動を促す複数の第1情報を出力する。取得部130は、第1情報が示す行動をユーザが行った時の当該ユーザの第1脳波情報を、第1情報別に取得して記憶部170に記憶させる。選択部150は、記憶部170が記憶している第1脳波情報に基づいて、複数の第1情報からユーザが行うべき行動を示す第2情報を選択する。以下に詳細を説明する。
本実施形態に係る情報処理装置10は、記憶部170および測定部120をさらに備える。ただし、記憶部170は、情報処理装置10とは別に設けられたメモリやサーバー等に設けられた記憶装置であっても良い。また、測定部120は、情報処理装置10とは別に設けられた測定手段であっても良い。
何かを記憶しようとするとき、その時々によって、よく記憶ができたり、記憶がよく定着したりする場合と、なかなか記憶ができなかったり、記憶してもすぐに忘れてしまったりする場合とがある。これらの違いの1つには、その時々の脳の状態の違いがあると考えられ、ある目的の行動をしようとするときには、それに適した脳の状態がある。脳の状態は脳波を解析することで知ることができる。たとえば、脳波においてα波の強度が高い場合、リラックスした状態であり、ひらめき、問題解決、集中力等を発揮するのに適した状態である。β波の強度が高い場合、緊張または興奮した状態であり、単純作業や慣れた作業をするのに適した状態である。θ波の強度が高い場合、リラックスした状態であり記憶力や情報の吸収力が高まる状態である。そしてδ波の強度が高い場合、睡眠か無意識の状態である。
また、これらの脳波のそれぞれについて、その脳波を強めるための行動がある程度知られている。たとえば、θ波の強度を高める行動としては、目を閉じる、バイノーラルビートを聞く、トイレに行く、運動をする(自転車に乗る、歩くなど)、布団の上に乗る、紅茶またはコーヒーを飲む、仮眠を取る、音楽を聴くまたは演奏する、好みの香りをかぐ、マッサージをするまたは受ける、豆類、乳製品、ナッツ類、バナナ、または卵黄を摂取する、太陽光を浴びる等の行動が挙げられる。
ただし、それらの行動を行った場合の脳の反応は、人によってそれぞれ異なるため、どの行動がその人にとって特に有効であるかは分からない。また、他の人にとって有効な行動が、その人にとって必ずしも有効であるとは限らない。
本実施形態に係る情報処理装置10では、事前にユーザが実際にある行動を行った時の脳の反応に基づいて、その時とるべき行動を提示することにより、そのユーザにとってより効果的な行動を提示することができる。ユーザは、提示された行動をとることにより、たとえば暗記や創作活動等の目的の行動に適した脳の状態を実現できる。
情報処理装置10において、出力部110は、複数の第1情報を順に出力する。第1情報はユーザに行動を促す情報であり、複数の第1情報は、それぞれが互いに異なる行動を促す情報である。第1情報はたとえば上記のθ波の強度を高める行動の少なくともいずれかを促す情報である。第1情報は、以下のα波の強度を高める行動として例示した行動の少なくともいずれかを促す情報であってもよい。第1情報は、さらに他の行動を促す情報であっても良い。また、第1情報は、複数の行動の組み合わせを促す情報であっても良い。いくつかの動作を同時に行うことで、より効果を高められる場合があり、有効である。この場合、複数の第1情報が互いに異なっているとは、組み合わせに含まれる少なくとも一部の行動が異なることをいう。
α波の強度を高める行動としてはたとえば、アロマテラピーをする(たとえばアロマキャンドルをともしたりアロマ入浴をしたりする)、水の音(滝の音、川の音、波の音など)を聞く、リラックスできる音楽を聴く、鳥のさえずりを聞く、ヨガ、瞑想、深呼吸等をする、温泉に入る、岩盤浴をする、自然に触れる、月を見る、太陽の光を浴びる、花を見る、空を見る、夕焼けを見る、1/fの揺らぎを感じられるものを見たり聴いたりするといった行動が挙げられる。
たとえば複数の第1情報は予め記憶部170に記憶されている。出力部110は、記憶部170から複数の第1情報を読み出し、第1情報に対応する文字、図形、画像等を例えばモニタに表示させて出力する。もしくは、出力部110は、第1情報に対応する音声をスピーカーから出力する。モニタおよびスピーカーは、情報処理装置10の一部であっても良いし、情報処理装置10に接続され、別途設けられていてもよい。なお、第1情報は、ユーザが自ら情報処理装置10に入力して記憶部170に記憶させ、追加できるようにしてもよい。
測定部120はユーザの脳波を測定し、第1脳波情報を生成する。測定部120は脳波の測定電極を複数含む。測定電極はたとえば2〜3個とすることができる。脳波の測定においては、ユーザの頭部および耳たぶにこれらの測定電極を配置する。頭部における測定電極の配置は、たとえば国際10−20法に従って決めることができる。耳たぶの測定電極はたとえばクリップ型の留め具によってユーザの耳たぶに固定することができる。また、他の測定電極は、たとえば粘着シート等でユーザの額に貼り付けられてもよいし、バンド等でユーザの頭部に固定されても良い。耳たぶの測定電極は基準電極であり、測定部120は基準電極と他の測定電極の間の電位差を測定し、第1脳波情報を生成する。第1脳波情報は、たとえば電位差の時間波形を示す情報である。なお、第1脳波情報は、電位差の時間波形を所定の単位時間毎にフーリエ変換して得られる特定の周波数帯の脳波の強度を示す情報であってもよいし、電位差の時間波形を示す情報と特定の周波数帯の脳波の強度を示す情報とを双方含む情報であってもよい。特定の周波数帯の脳波の強度については、詳しく後述する。
取得部130は、各第1情報が出力部110に出力され、各第1情報が示す行動をユーザが行った時の当該ユーザの第1脳波情報を、第1情報別に測定部120から取得する。そして、取得部130は取得した第1脳波情報を、その第1脳波情報が得られた時にユーザが行った行動に相当する第1情報と対応づけて記憶部170に記憶させる。
選択部150は、記憶部170が記憶している第1脳波情報に基づいて、複数の第1情報からユーザが行うべき行動を示す第2情報を選択する。具体的にはたとえば、選択部150は、第1脳波情報における特定の周波数帯の脳波の強度が最も高い第1情報を第2情報として選択する。すなわち、記憶部170に記憶された複数の第1脳波情報において、特定の周波数帯の脳波の強度が最も高い第1脳波情報を選択し、その第1脳波情報に関連づけられた第1情報を、第2情報として選択する。ここで、特定の周波数帯の脳波はたとえばδ波、θ波、α波、およびβ波のいずれかである。
ここで、特定の周波数帯の脳波の強度が最も高いとは、たとえば、測定部120で脳波の測定が行われた時間にわたるその脳波の強度の平均値が最も高いことをいう。なお、特定の周波数帯の脳波の強度が最も高いとは、測定部120で脳波の測定が行われた時間内においてその脳波の強度の最大値が最も高いことであってもよい。
特定の周波数帯の脳波の強度は、以下の様に電位差の時間波形が解析されて得られる。まず、電位差の時間波形をフィルタに通しノイズを除去する。次いで、ノイズが除去された電位差の時間波形を所定の時間毎(たとえば1分毎または5分毎)にフーリエ変換し、各脳波に対応する周波数帯の強度、すなわち振幅を、各脳波の強度として算出する。ここで、各脳波に対応する周波数帯は、δ波について0.5Hz以上4Hz未満、θ波について4Hz以上8Hz未満、α波について8Hz以上13Hz未満、β波について13Hz以上30Hz未満である。
電位差の時間波形の解析は、たとえば測定部120で行われる。この場合、第1脳波情報は特定の周波数帯の脳波の強度を示す情報であるか、電位差の時間波形を示す情報と特定の周波数帯の脳波の強度を示す情報とを双方含む情報でありうる。なお、電位差の時間波形の解析は、取得部130または選択部150で行われても良い。この場合、第1脳波情報は、電位差の時間波形を示す情報でありうる。具体的には、取得部130が解析を行う場合、取得部130は測定部120から取得した第1脳波情報を解析して特定の周波数帯の脳波の強度を示す情報を生成し、記憶部170に記憶させる。電位差の時間波形の解析が予め測定部120または取得部130で行われ、各脳波の強度が第1脳波情報として、電位差の時間波形に代えて、または合わせて、記憶部170に記憶されることで、選択部150が速やかに第2情報を選択できる。一方、選択部150が解析を行う場合、選択部150は第2情報の選択に先立ち、第1脳波情報を解析して特定の周波数帯の脳波の強度を示す情報を生成して選択に使用する。
また、出力部110は、選択部150に選択された第2情報を出力する。出力部110が第2情報を出力する方法は、第1情報を出力する方法と同様である。
図2は、本実施形態に係る情報処理装置10の動作を示すフローチャートである。以下では、選択部150が第1脳波情報におけるθ波の強度が最も高い第1情報を第2情報として選択する例について説明するが、これに限定されない。
まず、ユーザは測定部120を装着し、脳波の測定ができるようにする。そして、ユーザによる情報処理装置10での所定の第1操作(第1情報を出力するトリガとなる操作)に応じて、出力部110が第1情報を出力する(ステップS10)。第1操作はたとえば情報処理装置10に設けられた操作キーや、タッチパネル画面に対する所定の操作である。第1情報は、それぞれたとえばθ波の強度を高める行動を促す情報である。
ステップS10では、具体的にはたとえば、モニタに第1情報に応じて「目を閉じて下さい」といった文字が表示される。もしくは、スピーカーから同様の音声が出力される。また、「音楽を聴いて下さい」という表示又は音声と共に、スピーカーから音楽が出力されても良い。ユーザは出力部110からの出力に応じて、促された行動を行う。
図14は、第1情報が出力された際の表示画面の例を複数示す図である。例として、情報処理装置10には本体装置30が含まれ、本体装置30の筐体171には表示部172が設けられている。表示部172には、ユーザが取るべき行動を連想させる画像および文字が表示される。表示部172はたとえばタッチパネルであり、表示された操作アイコン179に触れることで、前の表示に戻ったり、次の行動を表示させたりすることができる。
なお、第1情報が、複数の行動の組み合わせを促す情報である場合、たとえば「頭を冷やす、音楽を演奏する、良い香りをかぐという行動を全て同時に行ってください。」という文字がモニタに表示される。さらに同時に、ペルチェ素子でユーザの頭部が冷却され、音楽が再生され、情報処理装置10からの無線通信での制御によって外部のアロマ装置から香りが発生するようにしてもよい。
一方、測定部120は、出力部110が第1情報を出力し、ユーザが第1情報に示された行動を行っている間にユーザの脳波を測定して第1脳波情報を生成する。そして取得部130は測定部120から生成された第1脳波情報を取得し、当該第1情報と関連づけて記憶部170に記憶させる(ステップS12)。測定と同時に脳波の解析が行われる場合には、測定中にどの種類の脳波が強く出ているかがモニタ等に表示され、ユーザが確認できるようにしてもよい。
次いで、出力部110は、出力すべき第1情報を全て出力したか否かを判定する(ステップS13)。出力すべき第1情報を全て出力した場合とは、たとえば、予め記憶部170に記憶された複数の第1情報を全て出力した場合をいう。なお、出力部110は、予め記憶部170に記憶された複数の第1情報のうち、出力すべき第1情報の数として予め定められた数の第1情報を出力した場合に、出力すべき第1情報を全て出力したと判定してもよい。また、出力部110は、ユーザが情報処理装置10に対して行う、第1情報の出力を止めるトリガとなる操作を受け付けた場合に、出力すべき第1情報を全て出力したと判定してもよい。
なお、出力部110に出力される第1情報の数は特に限定されない。また、記憶部170に予め記憶された第1情報の全てを順に出力しても良いし、予め定められた優先度の高い特定数の第1情報のみを順に出力しても良い。優先度の高い第1情報は、たとえば事前の調査によって比較的多くの人に効果がある行動を調べることにより決めることができる。
出力部110が、出力すべき第1情報を全て出力していないと判定した場合には(ステップS13のNo)、出力部110はそれまでに出力した第1情報とは異なる第1情報を出力する(ステップS10)。そして同様に、生成された第1脳波情報を取得部130が取得し、記憶部170に記憶させる(ステップS12)。この様にステップS10およびステップS12が繰り返し行われることにより、第1情報別に取得された第1脳波情報が記憶部170に記憶される。
一方、出力部110が、出力すべき第1情報を全て出力したと判定した場合には(ステップS13のYes)、ステップS10およびステップS12の繰り返しが停止される。ここまでの工程はいわゆる事前設定に相当する。ここまでの工程により、そのユーザの脳波が各第1情報に示される行動に対してどのように反応したかの情報が収集される。
ステップS10およびステップS12の繰り返しが停止された後に、ユーザは、たとえば暗記など何らかの記憶活動をしたい場合、情報処理装置10での所定の第2操作を行う。ここで、ステップS13とステップS14の間の時間は特に限定されない。たとえば、事前設定が完了した後、数時間、または数日経過後に、ユーザは所定の第2操作を行ってもよい。本実施形態において第2操作は第2情報を選択するトリガとなる。第2操作はたとえば情報処理装置10に設けられた操作キーや、タッチパネル画面に対する所定の操作である。その操作に応じて、選択部150は、記憶部170に記憶された第1脳波情報のうち、たとえばθ波の強度が最も高い第1脳波情報に対応する第1情報を、第2情報として選択する(ステップS14)。そして、出力部110が選択された第2情報を出力する(ステップS16)。なお、本実施形態において、第2操作が行われる際、ユーザは脳波の測定が可能な状況でなくても良い。
ユーザは、出力された第2情報に示される行動を行うことにより、たとえばθ波の強度を高め、記憶活動に適した脳の状態を実現することができる。そして、その状態で暗記等の記憶活動を行うことで、効率良く記憶をしたり、記憶を定着させたりすることができる。ユーザは第2情報に示される行動を行った後に記憶活動等の知的活動を行っても良いし、可能な範囲で第2情報に示される行動を行いながら、知的活動を行っても良い。
なお、ステップS10からステップS13のいわゆる事前設定の工程は、一人のユーザに対して少なくとも1度行われればよい。よって、上記の例では、ユーザは、暗記など何らかの記憶活動をしたい場合、2回目以降はステップS10からステップS13を行わずに、第2操作を行い、第2情報を提示させることができる。また、事前設定の工程と、選択部150が第2情報を選択する工程とは、独立に適宜行うことができるが、初めて選択部150が第2情報の選択を行う前には、少なくとも一度、事前設定の工程が行われている必要がある。
また、ユーザが第2操作を行う際に、どのような知的活動を目的とするかを情報処理装置10に対して入力するようにしても良い。たとえば、知的活動として上記の様な記憶活動を目的とする場合には、選択部150はθ波の強度が最も高い第1情報を第2情報として選択し、記憶力が高まる脳の状態に誘導する。一方、知的活動として企画の創出などのような創造的活動を目的とする場合には、選択部150はα波の強度が最も高い第1情報を第2情報として選択し、ひらめきを発揮するのに適した状態に誘導する。知的活動としては、たとえば、何かを暗記する記憶活動、創造する創造的活動、課題を解決する課題解決活動等が挙げられる。
また、選択部150において特定の周波数帯の脳波の強度が最も高い第1情報を選択する際、上述の平均値が最も高い第1情報を選ぶか、上述の最大値が最も高い第1情報を選ぶかを、ユーザが設定した作業の目的に応じて決定しても良い。たとえば、長時間の継続的な知的活動を目的とする場合には、平均値すなわち持続値が高いことが好ましく、短時間の瞬発的な効果が必要である場合には最大値すなわち瞬間値が高いことが好ましいからである。
また、情報処理装置10が学習用装置に含まれる場合には、θ波の強度が最も高い第1情報が第2情報として出力された後に、暗記すべき問題(たとえば外国語の単語)がさらにモニタ等に出力されるようにしても良い。
また、特定の周波数帯の脳波としてδ波、θ波、α波、およびβ波を例示したが、これらの脳波として定義された周波数帯とは異なる周波数帯の脳波を対象として解析が行われ、第2情報の選択が行われても良い。たとえば、瞑想やヨガ等を行った時に強まる覚醒θ波と呼ばれる脳波がさらに存在し、この覚醒θ波が一番記憶に適しているとも考えられている。
また、脳波は脳血流量とも関連があるため、測定部120が直接脳波を測定する代わりに脳血流量を測定し、脳波の状況を示す情報に変換して、第1脳波情報が生成されても良い。
また、本実施例に係る情報処理装置10は、タイマー機能を備え、ユーザに事前に設定された時刻に第2操作が自動でされるようにしてもよい。
以上、本実施形態によれば、出力部110は、それぞれが互いに異なる行動を促す複数の第1情報を出力する。取得部130は、第1情報が示す行動をユーザが行った時の当該ユーザの第1脳波情報を、第1情報別に取得して記憶部170に記憶させる。そして選択部150は、記憶部170が記憶している第1脳波情報に基づいて、複数の第1情報からユーザが行うべき行動を示す第2情報を選択する。したがって、ユーザに、ある目的の行動をとるときに適した脳の状態を作り出すために、先行してとるべき行動としてより効果的な行動を提示することができる。
(実施例1)
図3は、実施例1に係る情報処理装置10の機能構成を示すブロック図である。本実施例に係る情報処理装置10および情報処理方法は、以下に説明する点を除いて実施形態に係る情報処理装置10および情報処理方法と同様である。
本実施例において、取得部130は、第2情報を選択しようとするタイミングでユーザの第2脳波情報を取得する。また、選択部150は、第2脳波情報が事前に定められた基準を満たさない場合、第1脳波情報に含まれる特定の周波数帯の脳波の強度に基づいて第2情報を選択する。
なお、以下では、特定の周波数帯の脳波がθ波である例について説明するが、これに限定されない。
図4は、本実施例に係る情報処理装置10の動作を示すフローチャートである。本実施例において、ステップS10からステップS13は実施形態と同様である。
その後ユーザは、知的活動をしたい場合、測定部120を装着し脳波の測定ができるようにした上で、情報処理装置10での所定の第2操作を行う。本実施例において、第2操作はステップS20のトリガとなる。この第2操作に応じて、測定部120は、ユーザの脳波の測定を開始し、第2脳波情報を生成する。そして、取得部130が生成された第2脳波情報を測定部120から取得する(ステップS20)。
次いで、判定部140は、取得された第2脳波情報が、事前に定められた基準を満たすか否かを判定する(ステップS22)。当該基準はたとえば、予め行った複数の人への調査に基づき決定し、記憶部170に記憶させておくことができる。そして、それを判定部140が読み出して取得することができる。以下、特に説明がない限り各基準について同様である。第2脳波情報に対する基準は、例えばθ波の強度について定められており、θ波の強度が基準値以上である場合、判定部140は基準を満たすと判定し(ステップS22のYes)、基準値未満である場合、判定部140は基準を満たさないと判定する(ステップS22のNo)。なお、当該基準はθ波の相対的な強度、すなわちα波等、他の特定の脳波の強度を基準とした相対値について定められていても良い。
第2脳波情報が事前に定められた基準を満たす場合(ステップS22のYes)、出力部110は、知的活動を促す情報を出力する(ステップS26)。こうすることにより、θ波の強度が十分に高い状態であること、すなわち、記憶活動等の知的活動に適した状態であることを確認することができる。また、その後に知的活動を行うことで、効率的な知的活動が行える。また、取得された第2脳波情報に基づき暗記容易度を判定して示す様にしても良い。暗記容易度は、たとえばθ波の強度が高いほど高いと判定することができる。
図15は、知的活動を促す情報が出力された際の表示画面の例を示す図である。たとえば出力部110は、モニタに「暗記を開始して下さい。」等の文字と関連する画像を表示することで知的活動を促す情報を出力する。もしくは、出力部110は、知的活動を促す情報の出力として、図形、画像、音声等の出力を行っても良い。また、本図の例では、あわせてθ波が優勢であることをユーザに知らせる表示をしている。
一方、第2脳波情報が事前に定められた基準を満たさない場合(ステップS22のNo)、実施形態の方法と同様に、選択部150は、第1脳波情報に含まれるθ波の強度に基づいて第2情報を選択し(ステップS14)、出力部110は、選択された第2情報を出力する(ステップS16)。
第2情報が出力されると、ユーザは第2情報に示された行動をとり、測定部120は再度脳波を測定し、第2脳波情報を生成する。そして、取得部130は第2脳波情報を取得する(ステップS20)。そうして、ステップS22において、第2脳波情報が基準を満たすと判定されるまで繰り返し第2情報が選択され、出力される。
この際、選択部150は、第1脳波情報における特定の周波数帯の脳波の強度が高い順に第2情報を選択する。そして、出力部110は、上述の様に選択部150が選択した第2情報を出力する。また、第2情報を出力した後、所定時間内に第2脳波情報における特定の周波数帯の脳波の強度が事前に定められた基準を満たすようにならなかった場合、次の第2情報を出力する。こうすることにより、そのユーザにとって効果的な行動を順に試みることができる。
本実施例では具体的には、前回の第2情報の出力から所定時間経過するまで、測定部120は脳波を測定する。そして、取得部130はその結果を示す第2脳波情報を取得する。取得された第2脳波情報が、判定部140における判定に用いられる。選択部150は、判定部140の判定毎に異なる第2情報を、θ波の強度が高い順に選択する。
なお、出力部110は、事前に定められた基準の数以上の第2情報を出力した後、第2脳波情報における当該特定の周波数帯の脳波の強度が事前に定められた基準を満たすようにならなかった場合、ユーザに休憩を取ることを促す情報を出力するようにしてもよい。すなわち、ステップS22において、第2脳波情報が基準を満たさないと判定された場合(ステップS22のNo)、第2情報が既に基準の回数以上、出力されたか否かをさらに判定してもよい。その判定において、基準の回数以上出力されていた場合は休憩を促す出力を出力部110が行う。一方、未だ基準の回数以上出力されていなかった場合はさらに第2情報が選択され(ステップS14)、出力される(ステップS16)。
また、取得部130が、第2情報が示す行動をとった時のユーザの第3脳波情報を用いて、記憶部170における、当該第2情報に対応する第1情報の第1脳波情報を更新するようにしてもよい。そうすることにより、ユーザの脳の反応について、蓄積される情報の精度が向上し、そのユーザにとってより効果的な行動を提示できる。なお、上記のフローにおいて、第3脳波情報は、2回目以降の第2脳波情報に相当する。
この場合、取得部130は、たとえば第3脳波情報をそのまま最新の情報として、第1脳波情報を書き換えても良い。もしくは、第1脳波情報がθ波、α波、およびβ波等の各強度の値を含む場合には、それらの強度と第3脳波情報のθ波、α波、およびβ波の強度との平均値をそれぞれ求め、求められた各平均値を新たな第1脳波情報に含まれる各強度として更新しても良い。
また、第2脳波情報が基準を満たすか否かを判定するステップS22において、当該基準には、たとえば上述したようなθ波の強度の下限値に加えて、上限値が定められていても良い。そして、当該強度が上限値を超える場合には、出力部110がユーザに休憩を促す出力を行うようにしても良い。
また、出力部110が第2脳波情報を出力する際には同時に、ユーザの頭部に測定電極とあわせて設けられたペルチェ素子等を用い、ユーザの頭を冷やすようにしても良い。また、バイブレータなどで、ユーザに心地よい刺激を与えてもよい。そうすることで、θ波の強度をより効率的に高めることができる。
また、知的活動を促す出力を行ったステップS26の後、引き続き測定部120が脳波の測定を行っても良い。その場合、たとえばユーザが記憶活動を行っている間にθ波の強度をモニタし、当該強度が低下して事前に定められた基準の値以下になった場合に、再度出力部110が第2情報を出力するようにしても良い。
また、知的活動を促す出力を行ったステップS26の後、引き続き測定部120が脳波の測定を行う場合であって、θ波の強度が高い状態(たとえば、ステップS22で判定に用いた基準の下限以上である状態)が事前に定められた基準の時間(たとえば、θ波の場合は15〜20分程度)以上の間続いた場合に、出力部110が休憩を促す出力を行うようにしてもよい。そうすることにより、疲労等によって知的活動の効率が下がるのを防ぐことができる。加えて、たとえば、知的活動中も引き続き脳波を測定し続け、θ波の強度が基準の値以下になった場合に、θ波の強度が低下した事実をユーザに知らせると共に、休息を促す出力を行うようにしてもよい。このようにすることも、疲労等によって知的活動の効率が下がるのを防ぐのに有効である。
以上、本実施例によれば、取得部130は、第2情報を選択しようとするタイミングでユーザの第2脳波情報を取得する。また、選択部150は、第2脳波情報が事前に定められた基準を満たさない場合、第1脳波情報に含まれる特定の周波数帯の脳波の強度に基づいて第2情報を選択する。したがって、ユーザの脳の状態の応答を確認することができる。
(実施例2)
図5は、実施例2に係る情報処理装置10の動作を示すフローチャートである。本実施例において、本実施例に係る情報処理装置10および情報処理方法は、以下に説明する点を除いて実施例1に係る情報処理装置10および情報処理方法と同様である。
本実施例において選択部150は、第2脳波情報に含まれるβ波の強度が事前に定められた基準を満たす場合、第2情報を選択する前に、α波の強度を高めるためにユーザが行うべき行動を示す情報を複数の第1情報から選択する。
θ波の強度を高めようとするとき、ユーザの脳波においてβ波の強度が高い場合には、その状態からθ波の強度が高い状態に直接移ることは難しい。代わりに、β波の強度が高い状態から一度α波が高い状態に移り、その後、θ波の強度が高い状態に移ることにより、θ波の強度を高めやすくなる。そこで本実施例においては、β波の強度が強い場合に、選択部150はθ波の強度を高めるためにユーザが行うべき行動を示す情報を選択する前に、α波の強度を高めるためにユーザが行うべき行動を示す情報を複数の第1情報から選択する。以下に詳しく説明する。
まず、本実施例において、ステップS10からステップS13、およびステップS20は実施例1と同様である。ただし、本実施例において、ステップS10で出力される複数の第1情報は、θ波の強度を高める行動を促す情報と、α波の強度を高める行動を促す情報とを含む。
ステップS20に次いで、判定部140は、取得部130で取得された第2脳波情報におけるθ波の強度が、事前に定められた基準を満たすか否かを判定する(ステップS220)。θ波の強度が基準値以上である場合、判定部140は基準を満たすと判定し(ステップS220のYes)、基準値未満である場合、判定部140は基準を満たさないと判定する(ステップS220のNo)。なお、当該基準はθ波の相対的な強度、すなわちα波等、他の特定の脳波の強度を基準とした相対値について定められていても良い。
θ波の強度が事前に定められた基準を満たす場合(ステップS220のYes)、出力部110は、知的活動を促す情報を出力する(ステップS26)。こうすることにより、θ波の強度が十分に高い状態であること、すなわち、記憶活動等の知的活動に適した状態であることを確認することができる。また、その後に知的活動を行うことで、効率的な知的活動が行える。また、取得された第2脳波情報に基づき暗記容易度を判定して示す様にしても良い。暗記容易度は、たとえばθ波の強度が高いほど高いと判定することができる。
一方、θ波の強度が事前に定められた基準を満たさない場合(ステップS220のNo)、判定部140はさらに、第2脳波情報におけるα波の強度が、事前に定められた基準を満たすか否かを判定する(ステップS222)。α波の強度が基準値以上である場合、判定部140は基準を満たすと判定し(ステップS222のYes)、基準値未満である場合、判定部140は基準を満たさないと判定する(ステップS222のNo)。なお、当該基準はα波の相対的な強度、すなわちθ波等、他の特定の脳波の強度を基準とした相対値について定められていても良い。
α波の強度が事前に定められた基準を満たす場合(ステップS222のYes)、脳はθ波を高めるのに適した状態であるといえる。そこで、選択部150はθ波の強度を高めるためにユーザが行うべき行動を示す情報を第2情報として複数の第1情報から選択する(ステップS14)。また、選択された第2情報を出力部110が出力する(ステップS16)。ここで、ステップS14およびステップS16は、実施例1で説明したのと同様に行うことができる。
ユーザは、出力された第2情報に示される行動を行うことにより、θ波の強度を高めることができる。そして再度ステップS20に戻り、取得部130は当該行動を行っているユーザの第2脳波情報をさらに取得する。
一方、α波の強度が事前に定められた基準を満たさない場合(ステップS222のNo)、脳はθ波の強度を高めるのに適した状態ではないといえる。そこで、判定部140はさらに、第2脳波情報におけるβ波の強度が、事前に定められた基準を満たすか否かを判定する(ステップS224)。β波の強度が基準値以上である場合、判定部140は基準を満たすと判定し(ステップS224のYes)、基準値未満である場合、判定部140は基準を満たさないと判定する(ステップS224のNo)。なお、当該基準はβ波の相対的な強度、すなわちθ波等、他の特定の脳波の強度を基準とした相対値について定められていても良い。また、θ波の基準、α波の基準、β波の基準は、それぞれ独立した値とすることができる。
β波の強度が事前に定められた基準を満たす場合(ステップS224のYes)、脳はα波の強度を高めるのに適した状態であるといえる。そこで、選択部150はα波の強度を高めるためにユーザが行うべき行動を示す第3情報を複数の第1情報から選択する。そして、出力部110が選択された第3情報を出力する(ステップS30)。具体的には、選択部150は、記憶部170に記憶された複数の第1脳波情報において、α波の強度が最も高い第1脳波情報を選択し、その第1脳波情報に関連づけられた第1情報を、第3情報として選択する。出力部110が第3情報を出力する方法は、出力部110が第1情報や第2情報を出力する方法と同様である。
ユーザは、出力された第3情報に示される行動を行うことにより、α波の強度を高めることができる。そして再度ステップS20に戻り、取得部130は当該行動を行っているユーザの第2脳波情報をさらに取得する。
ステップS30が繰り返し行われる場合、選択部150は、たとえば、第1脳波情報におけるα波の強度が高い順に第3情報を選択する。そして、上述の様に出力部110は、選択部150が選択した第3情報を出力する。また、第3情報を出力した後、所定時間内に第2脳波情報におけるα波の強度が事前に定められた基準を満たすようにならなかった場合、次の第3情報を出力する。こうすることにより、そのユーザにとって効果的な行動を順に試みることができる。
本実施例では具体的には、前回の第3情報の出力から所定時間経過するまで、測定部120は脳波を測定する。そして、取得部130はその結果を示す第2脳波情報を取得し、取得された第2脳波情報がθ波の強度が基準を満たすかどうかの判定(ステップS220)に用いられる。基準を満たさなかった場合、さらにα波の強度が基準を満たすかどうかの判定が行われる(ステップS222)。ここでも基準を満たさずステップS224を経て第3情報を選択する場合に(ステップS30)、選択部150はステップS222の判定毎に異なる第3情報を、α波の強度が高い順に選択する。
一方、β波の強度が事前に定められた基準を満たさない場合(ステップS224のNo)、脳は、α波の強度を高めるのに適した状態ではないといえる。たとえば睡眠状態にある場合などである。そこで、出力部110は、ユーザを目覚めさせる出力を行う(ステップS32)。たとえば、スピーカーからアラームを発したり、バイブレータを振動させたりする。こうすることで、情報処理装置10が上述のようなタイマー機能を備え、設定された時刻にユーザが睡眠状態にある場合でも、知的活動に導くことができる。
出力部110が目覚めさせる出力を行った後、再度ステップS20に戻り、取得部130はユーザの第2脳波情報をさらに取得する。
以上、本実施例によれば、選択部150は、第2脳波情報に含まれるβ波の強度が事前に定められた基準を満たす場合、第2情報を選択する前に、α波の強度を高めるためにユーザが行うべき行動を示す情報を複数の第1情報から選択する。したがって、θ波の強度をスムーズに高めることができる。
(実施例3)
図6は、実施例3に係る情報処理装置10の動作を示すフローチャートである。本実施例において、本実施例に係る情報処理装置10および情報処理方法は、以下に説明する点を除いて実施形態に係る情報処理装置10および情報処理方法と同様である。
本実施例に係る出力部110は、第2脳波情報に含まれるα波の強度およびβ波の強度のいずれもが事前に定められた基準を満たさない場合、ユーザに目覚めを促す情報を出力する。そうすることで、ユーザはα波またはβ波の強度が高い状態で記憶のより強い定着を図ることができる。一度記憶した事項については、さらに思い出す作業をすることで脳への定着が促進され、思い出す作業は、とりわけα波またはβ波の強度が高い状態で行うのが効率的だからである。
本実施例に係る情報処理装置10は、判定部140を備え、図3で示した構成と同様の構成とすることができる。
図6を用いて本実施例に係る情報処理装置10の動作を説明する。本実施例において、ステップS10からステップS16は実施形態と同様である。
ステップS16において、第2情報が出力された後、ユーザは第2情報に示された行動をとり、記憶活動を行う。本実施形態に係る判定部140は、出力部110が第2情報を出力してから基準の時間が経過したか否かをモニタする(ステップS40)。基準の時間はたとえばユーザが情報処理装置10に設定した時間を用いることができる。
基準の時間が経過したとき(ステップS40のYes)、取得部130は第2脳波情報を取得する(ステップS420)。ステップS420は実施例1で説明したステップS20と同様に行うことができる。
次いで、判定部140は、取得部130が取得した第2脳波情報において、α波の強度が事前に定められた基準を満たすか否かを判定する(ステップS422)。ここで、ステップS422は、実施例2で説明したステップS222と同様に行うことができる。
α波の強度が基準を満たすと判定された場合(ステップS422のYes)、出力部110は、記憶の確認を促す情報の出力を行う(ステップS46)。たとえば出力部110は、モニタに「記憶の確認を開始して下さい。」等の文字を表示することで記憶の確認を促す情報を出力する。もしくは、出力部110は、記憶の確認を促す情報の出力として、図形、画像、音声等の出力を行っても良い。
ユーザは、記憶の確認を促す出力に応じて、ステップS16の後の記憶活動で記憶した事項の思い出し作業をする。こうすることで、ユーザはα波の強度が高い状態であることを確認し、効率良く記憶の確認を行うことができる。なお、情報処理装置10が学習用装置に含まれる場合には、思い出し作業をすべき問題(たとえば外国語の単語)がさらにモニタ等に出力されるようにしても良い。そして、不正解であった場合には、再度記憶し直すよう促す表示がされても良い。
一方、α波の強度が基準を満たさないと判定された場合(ステップS422のNo)、判定部140はさらに、第2脳波情報においてβ波の強度が事前に定められた基準を満たすか否かを判定する(ステップS424)。ここで、ステップS424は、実施例2で説明したステップS224と同様に行うことができる。
β波の強度が基準を満たすと判定された場合(ステップS424のYes)、出力部110は、記憶の確認を促す情報の出力を行う(ステップS46)。ステップS46は、上述した方法と同様に行うことができる。こうすることで、ユーザはβ波の強度が高い状態であることを確認し、効率良く記憶の確認を行うことができる。
一方、β波の強度が基準を満たさないと判定された場合(ステップS424のNo)、出力部110は、ユーザを目覚めさせる出力(目覚めを促す情報の出力)を行う(ステップS432)。ステップS432は、実施例2で説明したステップS32と同様の方法で行うことができる。
出力部110が目覚めさせる出力を行った後、再度ステップS420に戻り、取得部130はユーザの第2脳波情報をさらに取得する。こうして、α波またはβ波の強度が基準を満たす様になるまで、繰り返される。
なお、本実施例の方法を実施例1または2の方法に組み合わせる場合には、判定部140はステップS40において、知的活動を促す出力がされるステップS26が行われた時から基準の時間が経過したか否かをモニタするようにする。
以上、本実施例によれば、出力部110は、第2脳波情報に含まれるα波の強度およびβ波の強度のいずれもが事前に定められた基準を満たさない場合、ユーザに目覚めを促す情報を出力する。したがって、ユーザはα波またはβ波の強度が高い状態で効率的に思い出す作業をすることができ、記憶の定着を図ることができる。
(実施例4)
実施例4において、本実施例に係る情報処理装置10および情報処理方法は、以下に説明する点を除いて実施形態に係る情報処理装置10および情報処理方法と同様である。
本実施例に係る取得部130は、第1脳波情報を時刻別に記憶部170に記憶させ、選択部150は第2情報を選択しようとする時刻の第1脳波情報に基づいて第2情報を選択する。
同じユーザであっても、ある行動を取ったときの脳波の応答は、時間帯によって異なる。本実施例では、第1脳波情報が時刻別に記憶され、時刻を加味して第2情報が選択、出力される。よって、その時のユーザにとってより効果的な行動が提示される。なお、時刻には幅があってもよい。すなわち、各時刻は「6時〜9時」といったように、幅をもって定義される時刻帯であっても良い。
本実施例に係る情報処理方法は、図2に示したのと同じフローで表される。
本実施例のステップS12において、取得部130は、第1脳波情報を記憶部170に記憶させる際、その第1脳波情報が取得された時刻と、第1脳波情報とを関連づけて記憶させる。異なる複数の時刻において、取得部130が第1脳波情報を取得し、同様に記憶させることにより、各時刻について第1脳波情報が蓄積される。時刻によって、特定の脳波の強度が最も高い第1情報や、当該強度が高い第1情報の順は変わりうる。なお、必ずしも全ての時刻について第1脳波情報が記憶される必要は無い。
また、本実施例において選択部150は、ステップS14において第2情報を選択する際、第2情報を選択しようとする時刻の第1脳波情報に基づいて第2情報を選択する。すなわち、第2情報を選択しようとする時刻と同じ時刻に関連づけられた第1脳波情報を用い、実施形態や実施例1で説明したのと同様の方法で第2情報を選択する。ここで、第2情報を選択しようとする時刻の第1脳波情報が記憶部170に記憶されていない場合には、最も近い時刻の第1脳波情報に基づいて、第2情報を選択できる。第2情報を選択しようとする時刻はたとえば、上述の第2操作が行われた時刻である。なお、本実施例の方法を実施例1または2の方法に適用する場合には、第2情報を選択しようとする時刻はたとえば、取得部130が第2脳波情報を取得した時刻である。
なお、取得部130はステップS12において、第1脳波情報を場所別に記憶部170に記憶させ、選択部150はステップS14において、第2情報を選択しようとする場所の第1脳波情報に基づいて第2情報を選択するようにしてもよい。場所はたとえば、自室、職場、屋外等である。時刻のみならず、ユーザの場所によっても、特定の行動に対する脳波の応答は異なる場合がある。この様な場合でも、ユーザにとってより効果的な行動が提示される。ユーザの場所は上記第1操作を行う際、および上記第2操作を行う際にユーザが情報処理装置10に対して入力し、取得部130や選択部150がこれを取得して用いることができる。
また、実施例1で説明した様に、取得部130が、第2情報が示す行動をとった時のユーザの第3脳波情報を用いて、記憶部170における、当該第2情報に対応する第1情報の第1脳波情報を更新するようにする場合には、以下の様にすることができる。すなわち、取得部130は、第3脳波情報が取得された時刻に対応する時刻の第1脳波情報を更新する。
また、本実施例の方法を実施例2の方法に適用する場合には、選択部150がα波の強度を高めるためにユーザが行うべき行動を示す第3情報を複数の第1情報から選択する際にも同様にすることができる。すなわち、第3情報を選択しようとする時刻の第1脳波情報に基づいて第3情報を選択できる。
以上、本実施例によれば、取得部130は、第1脳波情報を時刻別に記憶部170に記憶させ、選択部150は第2情報を選択しようとする時刻の第1脳波情報に基づいて第2情報を選択する。したがって、その時のユーザにとってより効果的な行動が提示される。
(実施例5)
図7は、実施例5に係る情報処理装置10の機能構成を示すブロック図である。本実施例に係る情報処理装置10および情報処理方法は、以下に説明する点を除いて実施形態に係る情報処理装置10および情報処理方法と同様である。
本実施例に係る第1脳波情報は、第1情報が示す行動をとり始めてからの時間と特定の周波数帯の脳波の強度との関係を示す情報を含む。そして、選択部150は、ユーザに設定された特定の行動を開始するまでの時間に基づいて、第2情報を選択する。
図8は、ユーザが第1情報が示す行動を取り始めてからの時間(以下、「誘導時間」と呼ぶ。)と、θ波の強度変化量との関係を例示する図である。強度変化量はたとえば、出力部110が第1情報を出力し始めたときを基準とした変化量である。本図の例では、誘導時間が12分までの場合は、バイノーラルによって最もθ波の強度を高められることが分かる。一方、誘導時間が13分を超える場合には、音楽を聴くことによって最もθ波の強度を高められることが分かる。このように、誘導時間をどれだけ確保できるかによって、θ波の強度を高めるのに適した行動は異なる。
本実施例では、ユーザに設定された特定の行動を開始するまでの時間を、確保できる誘導時間として加味して選択部150が第2情報を選択するため、ユーザにとってより効果的な行動を提示できる。情報処理装置10は、本図の様なグラフを表示部に表示しても良い。そうすれば、ユーザは自分の脳波の反応の傾向を直感的に理解しやすくなる。
図7に戻り、本実施例に係る情報処理装置10は、設定部190をさらに備える。設定部190は、たとえば情報処理装置10に設けられた操作キーや、タッチパネル画面を含む。ユーザは操作キーを操作したり、タッチパネル画面を操作したりすることで、設定部190に特定の行動を開始するまでの時間を入力できる。
本実施例に係る情報処理方法は、図2に示したのと同じフローで表される。
本実施例において、取得部130が取得する第1脳波情報は、第1情報が示す行動をユーザがとり初めてからの時間と、特定の脳波の強度との関係を示す情報を含む。このような第1脳波情報はたとえば、測定部120が測定した上記電位差の時間波形を、所定の単位時間毎に解析して得られる。ここで、出力部110が第1情報を出力した時点を、第1情報が示す行動をユーザがとり始めた時点とすることができる。
ユーザは上記第2操作を行う際に、特定の行動を開始するまでの時間を設定部190に対して入力することができる。入力された特定の行動を開始するまでの時間が上記した誘導時間に対応する。特定の行動を開始するまでの時間は、たとえば、ユーザが、知的活動を始める前にどれくらい時間を取ることができるかを考慮して決めることができる。もしくは、既に知的活動を行っていて休憩をとる場合に、取ろうとする休憩時間に応じて決めることができる。この場合、ユーザは、知的活動を再開する時に良好な脳の状態を実現するために、どのように休憩を過ごすべきかを、出力される第2情報により知ることができる。
選択部150は、設定部190から、暗記等、特定の行動(目的の行動)を開始するまでの時間を示す情報を取得する。そして本実施例に係る選択部150は、ステップS14において、ユーザに設定された特定の行動を開始するまでの時間に基づいて、第2情報を選択する。具体的には、選択部150は、特定の行動を開始するまでの時間に対応する誘導時間において、複数の第1脳波情報を比較する。そして、選択部150は、当該誘導時間における特定の周波数の脳波の強度が最も高い第1情報を、第2情報として選択する。
また、本実施例の方法を実施例2の方法に適用する場合には、選択部150がα波の強度を高めるためにユーザが行うべき行動を示す第3情報を複数の第1情報から選択する際にも同様にすることができる。
以上、本実施例によれば、第1脳波情報は、第1情報が示す行動をとり始めてからの時間と特定の脳波の強度との関係を示す情報を含む。そして、選択部150は、ユーザに設定された特定の行動を開始するまでの時間に基づいて、第2情報を選択する。したがって、ユーザが確保できる時間に応じてより効果的な行動を提示できる。
(実施例6)
図9は、実施例6に係る情報処理装置10の使用方法を、その使用環境とともに示す図である。本実施例において、複数の情報処理装置10は、通信網40を介して同一のサーバー50に接続している。複数の情報処理装置10は、互いに異なるユーザに使用されている。そして、情報処理装置10の使用結果がサーバー50に送信される。
サーバー50は、送信されたデータを用いて統計データを生成する、この統計データは通信網40を介して情報処理装置10に送信される。
図10は、本実施例において、情報処理装置10が表示する画面の一例を示す図である。上記したように、情報処理装置10は、サーバー50から統計データを受信する。情報処理装置10は、この統計データを、情報処理装置10のユーザの使用結果と共に表示する。本図に示す例では、統計データは、各ユーザが特定の行動をとったときの、誘導時間とθ波の強度変化量との関係を示している。情報処理装置10のユーザは、この表示を見ることにより、他の人と比較して、自分の脳がどのような傾向を有しているかを容易に把握することができる。また、他のユーザの情報を見て、特定の周波数の脳波の強度を向上させるために有効な行動や行動の組み合わせを知ることができる。
以上、本実施例によれば、情報処理装置10が複数のユーザの統計データを表示する。そのことにより、ユーザは、他の人と比較して、自分の脳がどのような傾向を有しているかを容易に把握することができる。
(実施例7)
図11は、実施例7に係る情報処理装置10の構成を示す図である。本実施例において、情報処理装置10は、測定装置20および本体装置30により構成される。測定装置20と本体装置30とは、無線または有線で接続されている。上述した出力部110、取得部130、判定部140、選択部150、設定部190、および記憶部170は、本体装置30に備えられたCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶メディア、ネットワーク接続用インタフェース等の組合せによって実現される。また、上述した測定部120は、測定装置20に備えられている。
図12は、本実施例における本体装置30を示す図である。本実施例において、本体装置30は、携帯電話またはスマートフォンであり、筐体171を有している。筐体171の表面には、表示部172、操作部178、LED174、およびスピーカー176が設けられている。表示部172、LED174、およびスピーカー176は出力部110として機能し得る。また、操作部178は、設定部190として機能し得る。なお、表示部172がタッチパネルディスプレイである場合、表示部172が設定部190としてさらに機能してもよい。
図13は、本実施例における測定装置20をユーザが装着した状態示す図である。測定装置20は、ベルト24、センサ部22、およびセンサ部23を備える。センサ部22およびセンサ部23はそれぞれ上述した脳波の測定電極を備える。センサ部22とセンサ部23は互いに図示しない電線で結ばれている。センサ部23は、クリップを備えており、測定電極を耳たぶに固定する。センサ部23に備えられた測定電極が基準電極となる。一方、センサ部22は、測定電極が額の所定の位置にあたるようベルト24によって固定される。センサ部22およびセンサ部23に備えられた測定電極により、ユーザの脳波が測定される。
たとえば本体装置30から受信した制御信号に基づいて測定装置20で脳波が測定され、測定された脳波を示す情報は本体装置30に送信される。なお、測定部120のうち、一部の演算部分は本体装置30に含まれていても良い。また、測定装置20には、ペルチェ素子が内蔵され、ユーザの頭部を冷やしたり、暖めたりできるようにしてもよい。
以上、図面を参照して実施形態および実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。たとえば、上述の実施形態および各実施例は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
10 情報処理装置
110 出力部
120 測定部
130 取得部
140 判定部
150 選択部
170 記憶部
171 筐体
172 表示部
174 LED
176 スピーカー
178 操作部
179 操作アイコン
190 設定部
20 測定装置
22 センサ部
23 センサ部
24 ベルト
30 本体装置
40 通信網
50 サーバー

Claims (12)

  1. それぞれが互いに異なる行動を促す複数の第1情報を出力する出力部と、
    前記第1情報が示す行動をユーザが行った時の当該ユーザの第1脳波情報を、前記第1情報別に取得して記憶部に記憶させる取得部と、
    前記記憶部が記憶している前記第1脳波情報に基づいて、前記複数の第1情報から前記ユーザが行うべき行動を示す第2情報を選択する選択部と、
    を備え
    前記取得部は、前記第1脳波情報を時刻別に前記記憶部に記憶させ、
    前記選択部は前記第2情報を選択しようとする時刻の前記第1脳波情報に基づいて前記第2情報を選択する情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記選択部は、前記第1脳波情報における特定の周波数帯の脳波の強度が最も高い第1情報を前記第2情報として選択する
    情報処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の情報処理装置において、
    前記取得部は、前記第2情報を選択しようとするタイミングで前記ユーザの第2脳波情報を取得し、
    前記選択部は、前記第2脳波情報が事前に定められた基準を満たさない場合、前記第1脳波情報に含まれるθ波の強度に基づいて前記第2情報を選択する
    情報処理装置。
  4. 請求項3に記載の情報処理装置において、
    前記選択部は、前記第2脳波情報に含まれるβ波の強度が事前に定められた基準を満たす場合、前記第2情報を選択する前に、α波の強度を高めるために前記ユーザが行うべき行動を示す情報を前記複数の第1情報から選択する
    情報処理装置。
  5. 請求項3または4に記載の情報処理装置において、
    前記選択部は、前記第1脳波情報における特定の周波数帯の脳波の強度が高い順に前記第2情報を選択し、
    前記出力部は、前記選択部が選択した前記第2情報を出力し、前記第2情報を出力した後、所定時間内に前記第2脳波情報における当該特定の周波数帯の脳波の強度が事前に定められた基準を満たすようにならなかった場合、次の前記第2情報を出力する
    情報処理装置。
  6. 請求項5に記載の情報処理装置において、
    前記出力部は、事前に定められた基準数以上の前記第2情報を出力した後、前記第2脳波情報における当該特定の周波数帯の脳波の強度が事前に定められた基準を満たすようにならなかった場合、前記ユーザに休憩を取ることを促す情報を出力する
    情報処理装置。
  7. 請求項3〜6のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記出力部は、前記第2脳波情報が事前に定められた基準を満たす場合、知的活動を促す情報を出力する
    情報処理装置。
  8. 請求項3〜7のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記出力部は、前記第2脳波情報に含まれるα波の強度およびβ波の強度のいずれもが事前に定められた基準を満たさない場合、前記ユーザに目覚めを促す情報を出力する
    情報処理装置。
  9. 請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記取得部は、前記第2情報が示す行動をとった時の前記ユーザの第3脳波情報を用いて、前記記憶部における、当該第2情報に対応する前記第1情報の前記第1脳波情報を更新する
    情報処理装置。
  10. 請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記第1脳波情報は、前記第1情報が示す行動をとり始めてからの時間と特定の周波数帯の脳波の強度との関係を示す情報を含み、
    前記選択部は、前記ユーザに設定された特定の行動を開始するまでの時間に基づいて、前記第2情報を選択する
    情報処理装置。
  11. それぞれが互いに異なる行動を促す複数の第1情報を出力する出力部と、
    前記第1情報が示す行動をユーザが行った時の当該ユーザの第1脳波情報を、前記第1情報別に取得して記憶部に記憶させる取得部と、
    前記記憶部が記憶している前記第1脳波情報に基づいて、前記複数の第1情報から前記ユーザが行うべき行動を示す第2情報を選択する選択部と、
    を備え、
    前記取得部は、前記第2情報を選択しようとするタイミングで前記ユーザの第2脳波情報を取得し、
    前記選択部は、前記第2脳波情報が事前に定められた基準を満たさない場合、前記第1脳波情報に含まれるθ波の強度に基づいて前記第2情報を選択する
    情報処理装置。
  12. 情報処理装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
    コンピュータを、
    それぞれが互いに異なる行動を促す複数の第1情報を出力する出力手段、
    前記第1情報が示す行動をユーザが行った時の当該ユーザの第1脳波情報を、前記第1情報別に取得して記憶手段に記憶させる取得手段、および
    前記記憶手段が記憶している前記第1脳波情報に基づいて、前記複数の第1情報から前記ユーザが行うべき行動を示す第2情報を選択する選択手段、
    として機能させ
    さらに、
    前記取得手段は、前記第1脳波情報を時刻別に前記記憶部に記憶させ、
    前記選択手段は、前記第2情報を選択しようとする時刻の前記第1脳波情報に基づいて前記第2情報を選択するコンピュータプログラム。
JP2016000280A 2016-01-04 2016-01-04 情報処理装置およびコンピュータプログラム Active JP6608706B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016000280A JP6608706B2 (ja) 2016-01-04 2016-01-04 情報処理装置およびコンピュータプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016000280A JP6608706B2 (ja) 2016-01-04 2016-01-04 情報処理装置およびコンピュータプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017122958A JP2017122958A (ja) 2017-07-13
JP6608706B2 true JP6608706B2 (ja) 2019-11-20

Family

ID=59306601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016000280A Active JP6608706B2 (ja) 2016-01-04 2016-01-04 情報処理装置およびコンピュータプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6608706B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6710474B2 (ja) * 2017-09-21 2020-06-17 日本電信電話株式会社 コルチゾール濃度推定装置、コルチゾール濃度推定方法、及びプログラム
JP7454163B2 (ja) * 2022-02-09 2024-03-22 株式会社アラヤ 対象の脳波の強度を推定するシステム、方法、およびプログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005021255A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Sony Corp 制御装置及び制御方法
JP3629030B1 (ja) * 2004-03-03 2005-03-16 晶朗 木村 脳波フィードバック装置
JP2009285294A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Toyota Central R&D Labs Inc 脳訓練支援装置
JP5366083B2 (ja) * 2009-03-30 2013-12-11 日本電信電話株式会社 行動選択肢提示方法および装置
JP2011137917A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Technos Japan:Kk 脳波のバイオフィードバックにより制御される脳トレーニング装置
TWI551267B (zh) * 2013-12-30 2016-10-01 瑞軒科技股份有限公司 睡眠輔助系統及其作業方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017122958A (ja) 2017-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101969841B (zh) 修改对象的心理生理状态
EP3551043B1 (en) System and method for facilitating wakefulness
US8494507B1 (en) Adaptive, portable, multi-sensory aid for the disabled
CN117100970A (zh) 用于经皮振动的造波的系统和方法
US11185281B2 (en) System and method for delivering sensory stimulation to a user based on a sleep architecture model
CN109152917B (zh) 监管装置和相关联方法
EP3723598B1 (en) System and method for determining sleep onset latency
CN106999697B (zh) 用于增加小睡的恢复性值的系统和方法
CN110167424B (zh) 用于输出表示在睡眠期期间提供给对象的刺激的效果的指示符的系统和方法
JP2001252265A (ja) バイオフィードバック装置
US20210346643A1 (en) Methods and devices for applying dynamic, non-linear oscillations and vibrations
JP6608706B2 (ja) 情報処理装置およびコンピュータプログラム
US11141093B2 (en) System and method for delivering sensory stimulation to a user to enhance a cognitive domain in the user
CN116868277A (zh) 基于受试者实时生物传感器信号的情绪调节方法和系统
EP3562382B1 (en) System for determining whether a subject is likely to be disturbed by therapy levels of stimulation during sleep sessions
WO2022163354A1 (ja) 情報処理方法、端末装置およびプログラム
JP4165707B2 (ja) 刺激提示システム
JP6644398B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JP7069390B1 (ja) 携帯端末
JP2017047099A (ja) 血流測定装置および血流測定方法
JP6963669B1 (ja) ソリューション提供システム及び携帯端末
JP2009011710A (ja) 状態推定装置、状態推定方法、プログラム、及び記録媒体
JP2022089144A (ja) ソリューション提供システム及び携帯端末
JP2022089139A (ja) ソリューション提供システム及び携帯端末

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190709

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6608706

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150