JP6607583B2 - 歯科用切削器具を用いるための案内器具 - Google Patents

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Description

本発明は、歯科矯正の際に、歯間を切削して隙間を拡げる歯科用切削器具を用いるための案内器具に関するものである。
アライナー矯正またはライナー矯正は、理想の歯列弓となるように、アライナーと称されるマウスピースを装着して、歯列から外れた歯牙を目的とする位置に強制的に移動させる。そのとき、矯正対象の歯牙に隣接する歯牙が接触していたり、歯牙同士の隙間が狭かったりして、矯正対象の歯牙が移動できない場合がある。この場合には、矯正対象の歯牙と、この歯牙に隣接する歯牙とをそれぞれ切削して、隙間を拡げ、矯正対象の歯牙が隙間に収まるようにする。
このような切削は、ディスキングやストリッピングと称されており、砥粒が円盤面に固着された研磨ディスクを、ハンドピースに取り付けたものや、特許文献1,2に記載された従来の歯科用切削器具などが用いられる。
特許文献1に記載の歯科用ストリップス着脱固定用装置は、帯状のストリップスを装着保持させるために、保持部に屈曲円鋼線を設け、歯科医師が把手を持って手指作業するものである。
また、特許文献2に記載のストリップスヘッドは、歯牙または歯牙に注入したコンポジットレジンを研磨するものであるが、握持ケースの先端に取り付けられるヘッドの保持ケースに、両端部の間に帯状のストリップスを張架するホルダを取り付け、このホルダを往復動させるものである。
実開昭59−177416号公報 実開昭59−167510号公報
しかし、歯間の切削に、研磨ディスクをハンドピースに取り付けて使用したり、特許文献1,2に記載の従来の歯科用切削器具などを使用したりすると、図10に示すように、切削し始めた歯冠部tは、研磨ディスクやストリップスによる切削が終了する歯頸部bに到達するまで、切削され続けるため、切削によりできる歯間の隙間は、歯冠部分では広く、歯頸部分に進むに従って徐々に間隔が狭くなるようなV字状の溝となってしまう。
また、歯間の歯冠部に研磨ディスクやストリップスを挿入して歯頸部へ切削を進める内に、研磨ディスクやストリップスの切削先端部を中心とした円弧を描くように器具を把持する手が震えることからも、やはり、歯間の隙間がV字状の溝となってしまうおそれがある。
更に、ストリップスを歯間に挿入して、片方の歯牙を切削していると、帯状のストリップスは、その幅方向がU字状に撓み、上端が歯冠部の歯面に当たり、下端部が歯頸部の歯面に当たった状態で往復移動しがちである。従って、ストリップスでは、切削に片寄りが生じ、一様に切削することができない。
そこで本発明は、歯間の隙間を、等間隔で、かつ容易に拡げられることで、歯科医院だけでなく、家庭でも矯正の準備を行うことができる歯科用切削器具を用いるための案内器具を提供することを目的とする。
本発明の案内器具は、砥粒がワイヤに固着されたワイヤソー部を有する歯科用切削器具を歯間に案内するために、器具本体に前記歯間の位置を示す切り欠き部が形成されたことを特徴とする。
本発明の案内器具によれば、切り欠き部により示された位置の歯間を、本発明の歯科用切削器具により切削することで、間違いなく切削する歯間を特定することができる。
前記切り欠き部によって分かれる隣接した歯牙部は、歯肉部に位置する連結部により繋がっていると、本発明の歯科用切削器具により歯間を切削する際に、歯肉部に位置する連結部が歯肉部の保護をするため、歯冠部から歯頸部に向けて切削する際に歯肉部まで至ることを防止することができる。
前記器具本体は、歯列弓に被せるマウスピースであると、マウスピースを歯列弓に安定させた状態で設置することができるため、本発明の歯科用切削器具の切削を安定して行うことができる。
前記マウスピースは、歯列から外れた歯牙を、目的とする位置に移動させるアライナーであると、使用者は、矯正をしながら歯間の切削を行うことができる。
本発明は、歯間は、歯頸部から歯冠部に向かって隙間が拡がるようなことは無く、歯間をワイヤソー部の幅の隙間とすることができるので、歯間の隙間を、等間隔で、かつ容易に拡げられることで、歯科医院だけでなく、家庭でも矯正の準備を行うことができる。
本発明の実施の形態1に係る歯科用切削器具を示す正面図である。 図1に示す歯科用切削器具をハンドピースに取り付けた状態の図である。 図1に示す歯科用切削器具を切削するときに歯間に案内する案内器具を説明するための斜視図である。 矯正の際に歯間を切削する位置を説明するための歯列弓を示す図である。 歯間の切削する状態を示す第一小臼歯と第二小臼歯の図である。 図1に示す歯科用切削器具に識別標識を付与した状態の正面図である。 図1に示す歯科用切削器具の第1変形例の正面図である。 図1に示す歯科用切削器具の第2変形例の正面図である。 本発明の実施の形態2に係る歯科用切削器具を示す正面図である。 従来の歯科用切削器具により歯間の切削した状態を示す第一小臼歯と第二小臼歯の図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る歯科用切削器具を図面に基づいて説明する。
図1に示す歯科用切削器具10は、歯間の間隔を拡げるために、歯間の削合を行うものである。歯科用切削器具10は、砥粒(図示せず)がワイヤ21に固着されたワイヤソー部20と、ワイヤソー部20を引張した状態で保持する保持部30と、保持部30から突出した突起部40とを備えている。
ワイヤソー部20は、ワイヤ21に砥粒がバインダにより分散固定されている。ワイヤ21は、金属やグラスファイバーなどの線材により形成されている。
保持部30は、ワイヤソー部20の一端部を保持する第1部分31と、ワイヤソー部20の他端部を保持する第2部分32と、第1部分31と第2部分32とを繋ぐ第3部分33とから、略U字状に形成されている。保持部30は、金属製またはモールド製とすることができる。
突起部40は、円柱棒状に形成されている。突起部40は、保持部30と一体的に形成することができると共に、別体としてねじ込み式、嵌め込み式で、保持部30に取り付けるようにしてもよい。突起部40は、歯科用切削器具10を歯間に向かって往復移動させるために、操作者が把持する。また、ハンドピースの装着部に歯科用切削器具10を取り付けるチャック機構が備わっていれば、突起部40は単なる棒状とすることができ、ハンドピースの装着部に挿入して爪部に引っ掛けるような機構であれ、突起部40に切り欠き部が形成される。
ここで、歯科用切削器具10が取り付けられるハンドピースを図2に基づいて説明する。
図2に示すハンドピース100は、内蔵した電動モータの回転運動を往復運動に変換するギヤ機構を備えることで、歯科用切削器具10の突起部40を装着させたハンドピース100の先端部を進退させて、ワイヤソー部20が引張された方向にワイヤソー部20を往復移動させる機能を有している。
このギヤ機構は、例えば、電動モータに設けられたねじ歯車と、ねじ歯車に噛み合うはす歯歯車とによるウォームギヤにより回転軸方向を90度変更したり、電動モータに設けられた冠歯車と、冠歯車に噛み合う平歯車とにより回転軸方向を90度変更したりした後に、クランクおよびコネクティングロッドのより往復運動をさせる。
また、ハンドピース100は、内蔵させた振動素子により発生させた超音波振動を、歯科用切削器具10の突起部40に伝達することで、歯科用切削器具10のワイヤソー部20を微振動させるようにすることもできる。
次に、歯科用切削器具10を用いるための案内器具を図面に基づいて説明する。
案内器具は、図1に示す歯科用切削器具10により歯間を切削するときに用いられるものである。本実施の形態1では、図3に示すように、案内器具は、矯正を希望する患者の歯列弓Aに被せられるマウスピース200が、器具本体として形成されている。マウスピース200は、歯列弓Aを構成するそれぞれの歯牙に対応した形状の歯牙部201が形成されている。このマウスピース200には、案内器具として機能させるために、歯科用切削器具10を案内する切り欠き部202が設けられている。
切り欠き部202は、マウスピース200を歯列弓Aに被せたときに、歯冠部から歯頸部に掛けて、歯牙部201同士の間を切り欠いて形成されている。
図3に示す例では、矯正対象の歯牙を第一小臼歯4としたときに、第一小臼歯4と、第一小臼歯4の移動に支障になる第二小臼歯5との歯間S1を切削して拡げるために、歯間の位置を示す切り欠き部202が、第一小臼歯4と第二小臼歯5との歯間S1の位置に対応して形成されている。
切り欠き部202によって分かれる隣接した歯牙部201同士(第一小臼歯4,第二小臼歯5)は、咬合面とは反対側となる歯肉部に位置する連結部203により繋がっている。
マウスピース200は、矯正を希望する患者の歯列弓Aに合わせて形成することができるが、歯列弓Aに被せ、矯正対象となる第一小臼歯4を、犬歯3と第二小臼歯5の間に移動させるアライナーとすることができる。
以上のように構成された本発明の実施の形態1に係る歯科用切削器具10およびハンドピース100並びにマウスピース200の使用状態を図面に基づいて説明する。
歯科医師が、歯科用切削器具10の突起部40を把持して、矯正対象の歯牙と、矯正対象の歯牙の移動に支障となる歯牙と歯間、または支障となる歯牙と隣接する歯牙の歯間に、ワイヤソー部20を位置させる。
例えば、図4に示すように、矯正対象の歯牙を第一小臼歯4としたときに、矯正対象の歯牙と、矯正対象の歯牙の移動に支障となる歯牙と歯間は、第一小臼歯4と、第二小臼歯5と第の歯間S1か、または第一小臼歯4と犬歯3の歯間S2となる。
また、支障となる歯牙と隣接する歯牙の歯間は、第二小臼歯5と第一大臼歯6との歯間S3か、または犬歯3と糸切歯2との歯間S4となる。
これらの歯間S1〜S4の選択は、矯正対象の歯牙の移動方向、支障となる歯牙の位置等により決定される。
例えば、歯科医師が、歯間S1を選択したものとする。歯科医師は、図1に示す突起部40の反対側となるワイヤソー部20の先部を口腔内側に、ワイヤソー部20の基部を口腔外側に位置させて、図4に示す歯間S1にワイヤソー部20を当てる。
そして、歯科医師は、突起部40を把持して、ワイヤソー部20の引張方向に沿って歯科用切削器具10を往復移動させながら、図5に示すように、歯冠部45tから歯頸部45bまで切削を進める。
ワイヤソー部20は、細い紐状のワイヤ21により形成されており、帯状のストリップスと比較して、長さに対する幅が小さいため、隣接歯(第二小臼歯5,第一大臼歯6)のそれぞれは、切削する位置しかワイヤソー部20が当接せず、ワイヤソー部20が歯冠部45tを通過すると、歯冠部45tにはワイヤソー部20が接触しない。従って、歯間S1は、歯頸部45bから歯冠部45tに向かって隙間が拡がるようなことは無く、歯間S1をワイヤソー部20の幅(直径)の隙間とすることができる。
また、歯科用切削器具10を把持する手が、ワイヤソー部20を中心とした円弧を描くように震えても、ワイヤソー部20は帯状では無いため、一定の幅で、一様に切削することができる。
このように、歯科用切削器具10は、突起部40を把持して、ワイヤソー部20を歯間に当て、往復移動させることで、簡単に切削できるので、歯間の隙間を、等間隔で、かつ容易に拡げられることで、歯科医院だけでなく、家庭でも矯正の準備を行うことができる。また、歯科医師が突起部40を把持して歯科用切削器具10を往復移動させることで、操作性を向上させることができる。
上記説明では、歯科医師が手作業により歯科用切削器具10を用いて歯間S1を切削していたが、治療者が、歯科医師であれば、歯科用切削器具10を往復移動させたり、歯科用切削器具10を超音波振動させたりする、図2に示すハンドピース100を用いて、歯間S1を切削することも可能である。そうした場合では、更に操作性を向上させることができ、矯正の治療を効率よく行うことができる。
ところで、アライナー矯正では、矯正対象の歯牙を移動させるために、矯正対象の歯牙に対応する位置を矯正方向に徐々に形状変化させたアライナーと称されるマウスピースを、患者は日常生活の中で装着する。
従って、最初のステップにおけるアライナーから最終段階のステップにおけるアライナーまでの間に、矯正対象の歯牙を、段階的に矯正方向に押し付ける複数のアライナーが準備される。
患者が、段階的に準備されたアライナーを用いるときに、患者自身で歯間の隙間を切削により拡げることができれば、通院回数を減らせることができる。
しかし、患者自身による切削は、どの歯間を切削すればよいか判らない場合がある。また、勢いが余って切削し過ぎてしまい、歯科用切削器具10のワイヤソー部20が歯肉部まで至るおそれがある。
そこで、図3に示すようなマウスピース200を用いると、歯科用切削器具10により歯間を切削するときに、歯科用切削器具10を案内する切り欠き部202が形成されているため、間違いなく切削する歯間S1を特定することができる。
また、歯科用切削器具10のワイヤソー部20が歯冠部45tから歯頸部45bに切削が進んでも、最後には、ワイヤソー部20が、ストッパの役目をする連結部203に当接して止まる。従って、患者自身で切削をしても、歯肉部を保護する連結部203がマウスピース200に形成されているため、患者は、ワイヤソー部20により歯肉部を傷付けることなく、安全に切削を進めることができる。よって、患者は安心して歯科用切削器具10による歯間S1の切削を行うことができる。
このように、歯科用切削器具10を用いて歯間を切削する際に、患者が歯科用切削器具10の切削を案内するマウスピース200を用いることにより、患者は、安心して、家庭にて矯正の準備を行うことができる。また、マウスピース200は、歯列弓Aに被せるものであるため、マウスピース200を歯列弓Aに安定させた状態で設置することができる。従って、患者は、歯科用切削器具10による切削を安定して行うことができる。更に、マウスピース200はアライナーであるため、患者は、矯正をしながら歯間の切削を行うことができる。
患者自身が家庭で切削する場合には、治療の進行に伴って矯正対象の歯牙の位置に応じたマウスピース200が準備されるが、歯間を切削するための歯科用切削器具10も複数準備される。最初は歯間を大きく拡げ、矯正対象となる歯牙を移動させやすくし、最終段階では矯正対象の歯牙微を微調整程度に移動させる。
また、当初はワイヤソー部20の砥粒の粒度が大きく、荒削りしていたが、最終段階にいたっては表面を研磨する程度の粒度のものとする必要がある。
そうなると、複数の種類の歯科用切削器具10が準備されるため、患者はどの歯科用切削器具10を使用すればよいか分かり難い。
そこで、歯科用切削器具10では、保持部30に、ワイヤソー部20のワイヤ21と太さの異なる他の歯科用切削器具10のワイヤ21と区別するために、ワイヤ21の太さに応じた識別標識が付与されている。本実施の形態1では、ワイヤ21の太さ(直径)に応じて色分けされている。例えば、直径が約0.15mmの細いワイヤ21であれば赤色、約0.3mmの太いワイヤ21であれば青色などとすることができる。
また、歯科用切削器具10では、保持部30に、砥粒と粒度の異なる他の歯科用切削器具10と区別するために、砥粒の粒度に応じた識別標識が付与されている。例えば、粒度が、#400であれば赤色、#500であれば青色とすることができる。
ワイヤ21の太さを区別する識別標識と、砥粒の粒度を区別する識別標識とは、同時に保持部30に付与させることができる。
例えば、色分けによる識別標識として、図6に示すように、第1部分31と第2部分32の先部に、砥粒の粒度を示す着色C1を施し、第1部分31と第2部分32の基部と第3部分33とに、ワイヤ21の太さを示す着色C2を施す。そうすることで、保持部30は、複数の識別標識を担持することができる。
このように、歯科用切削器具10の保持部30が色分けしてあることで、歯科医師は矯正の各段階で、患者に対して歯科用切削器具10の種類を指定する際に、色で指示を行うことができる。従って、患者は、目で見て、容易に、適切な太さおよび適切な粒度のワイヤソー部20を有する歯科用切削器具10を選択することができる。
なお、上記説明では、患者自身が家庭で、案内器具であるマウスピース200を、歯間の間隔を切削により拡げるために用いられていたが、歯科医院にて歯科医師が歯科用切削器具10を単独で、または歯科用切削器具10をハンドピース100に装着して用いる際の案内として、マウスピース200を使用してもよい。
また、本実施の形態1では、ワイヤ21の太さや、砥粒の粒度を識別するための識別標識として、保持部30を色分けしていたが、文字や記号などを保持部30に付与してもよい。文字や記号などを識別標識として保持部30に付与するときに、治療の順序や、患者名などを文字や記号にて保持部30に付与することができる。そうすることで、患者は、歯科用切削器具10が誰のものか、また、歯科用切削器具10の使用の順番を、容易に確認することができる。
更に、本実施の形態1では、保持部30が略コ字状に形成されているが、円弧状としてもよい。
また、案内器具を歯牙弓の全部の歯牙に被せるマウスピース200としたが、歯間の位置が切り欠き部によって特定できればよいので、部分的に歯牙に被せるものであってもよい。
(実施の形態1の第1変形例)
本発明の実施の形態1に係る歯科用切削器具の第1変形例について、図面に基づいて説明する。図7に示すように、歯科用切削器具11は、ワイヤソー部20xのワイヤ22が一方から他方に向かって太さが徐々に太く形成されたものである。図7に示す例では、ワイヤ22は、保持部30の第1部分31側が太く、第2部分32に向かうに従って徐々に細く形成されている。
このようにワイヤ22が形成されていることで、歯間の隙間が狭く、いきなり太いワイヤ21(図1参照)が歯間に挿入し難い場合でも、細い第2部分32側のワイヤ22を先に歯間に挿入して往復移動させながら歯間を切削して、徐々に第1部分31側の太いワイヤ22で切削すれば、ワイヤ22により、容易に歯間の幅を拡げることができる。
(実施の形態1の第2変形例)
本発明の実施の形態1に係る歯科用切削器具の第2変形例を図面に基づいて説明する。
図8に示すように、歯科用切削器具12は、ワイヤソー部20yが複数のワイヤ21,21a,21bから形成されている。ワイヤ21は、ワイヤソー部20yの中で最も細いワイヤである。ワイヤ21aは、ワイヤ21の次に太いワイヤである。ワイヤ21bは、ワイヤソー部20yの中で最も太いワイヤである。このように、ワイヤソー部20yの複数のワイヤ21,21a,21bが、切削対象である歯間に接する順に太く形成されていることで、歯間の隙間が狭く、いきなり太いワイヤが歯間に挿入し難い場合でも、細いワイヤ21を先に歯間に挿入して往復移動させながら歯間を切削して、徐々に太さが太くなるワイヤ21a、ワイヤ21bで切削すれば、容易に歯間の幅を拡げることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る歯科用切削器具について、図面に基づいて説明する。
図9に示すように、本実施の形態2に係る歯科用切削器具13は、砥粒がワイヤ21に固着されたワイヤソー部20の両端部に、取手部50が形成されている。取手部50は、リング状に形成されている。
この歯科用切削器具13を歯科医師または患者自身が使用するときには、一方の取手部50に、左手または右手のいずれか一方の人差し指を差し込み、他方の取手部50に他方の手の人差し指を差し込み親指で取手部50を支える。次に、歯科医師または患者は、ワイヤソー部20を引張した状態で、歯間の歯冠部に当て、ワイヤソー部20を往復移動させる。
そうすることで、歯科用切削器具13は、歯間を切削することができる。このように、歯科用切削器具13は簡単な構造ながらも、実施の形態1と同様に、歯間を一定の幅で切削することができる。
以上、実施の形態1と、その変形例(第1変形例,第2変形例)、および実施の形態2にて、本発明の歯科用切削器具を説明した。上記説明では、本発明の歯科用切削器具は、矯正のときに歯間を切削して拡げるために使用していた。
しかし、本発明の歯科用切削器具は、矯正のためだけでなく、例えば、本発明の歯科用切削器具は、歯冠補綴物を作製する際にも好適である。
歯冠補綴物を作製する際には、歯科医師が歯牙や築造支台歯を形成した後、印象採得して、石膏により作製された作業用模型が作製される。その後に、歯科技工が歯間部を切削するが、従来では、この歯間部の切削に、糸鋸が使用されていた。
しかし、糸鋸では、歯間に挿入して歯頸部へ切削を進める内に、糸鋸の刃先を中心とした円弧のように器具を把持する手が震えると、歯間の隙間がV字状の溝となってしまうおそれがある。そのため、歯科技工士は、ゆっくりと精度よく切削する必要がある。
本発明の歯科用切削器具であれば、ワイヤソー部が歯冠部を通過すると、歯冠部にはワイヤソー部が接触しないため、歯間は、歯頸部から歯冠部に向かって隙間が拡がるようなことは無く、歯間をワイヤソー部の幅の隙間とすることができる。従って、歯科技工士は、作業の効率を改善することができる。
本発明は、患者の歯間や作業用模型の歯間の切削に好適である。
10,11,12,13 歯科用切削器具
20,20x,20y ワイヤソー部
21,21a,21b,22 ワイヤ
30 保持部
31 第1部分
32 第2部分
33 第3部分
40 突起部
50 取手部
100 ハンドピース
200 マウスピース
201 歯牙部
202 切り欠き部
203 連結部
A 歯列弓
2 糸切歯
3 犬歯
4 第一小臼歯
5 第二小臼歯
6 第一大臼歯
45t 歯冠部
45b 歯頸部
C1,C2 着色
S1,S2,S3,S4 歯間

Claims (3)

  1. 砥粒がワイヤに固着されたワイヤソー部を有する歯科用切削器具を歯間に案内するために、器具本体に前記歯間の位置を示す切り欠き部が形成され
    前記切り欠き部によって分かれる隣接した歯牙部は、歯肉部に位置する連結部により繋がった歯科用切削器具を用いるための案内器具。
  2. 前記器具本体は、歯列弓に被せるマウスピースである請求項1記載の歯科用切削器具を用いるための案内器具。
  3. 前記マウスピースは、歯列から外れた歯牙を、目的とする位置に移動させるアライナーである請求項記載の歯科用切削器具を用いるための案内器具。
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