JP6607570B2 - 歯科補綴物 - Google Patents

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Description

本発明は、総義歯や部分義歯などの有床義歯、ブリッジ、クラウン(差し歯)、インレー、インプラント、アライナー(矯正用アライナー、顎関節疾患治療用スプリント、スポーツでのマウスピースも含む)などの歯科補綴物に関するものである。
歯科補綴物は、咬合面が対向する歯牙との噛み合わせが重要である。例えば、特許文献1に記載の人工歯は、人工歯の主体をなす人工歯本体部と、人工歯本体部の表面部に形成される咬合面部とを備え、咬合面部を人工歯本体部よりも軟らかくしたものである。これにより軟らかな咬合面部が咬耗してスムーズにパーソナル・オクルージョンが再現でき、パーソナル・オクルージョンが再現された後は硬い人工歯本体部により急激な咬耗を防止して長期間にわたって安定した快適な使用が可能となる。
特開2002−282279号公報
しかし、特許文献1に記載の人工歯では、人工歯本体部が咬合面部より硬いとはいえ、この人工歯と咬合する天然歯との咀嚼が繰り返されることにより、人工歯本体部が摩耗してしまうものと思われる。装着者は、咬頭が摩耗しても気が付きにくく、そのままの状態で使用を継続してしまうことがある。そうなると、装着者は、満足な咀嚼が得られない上、顎関節に異常を来す可能性もあり、健康上好ましくない。
そこで本発明は、装着者に摩耗を気づかせ、交換または修復を促すことで、装着者の健康維持を図ることができる歯科補綴物を提供することを目的とする。
本発明の歯科補綴物は、装着者に摩耗を認識させるための識別部を有することを特徴とする。
本発明の歯科補綴物によれば、装着者に摩耗を認識させるための識別部を有しているため、装着者自身で摩耗を認識することができる。従って、装着者は、歯科補綴物を交換や修復するために歯科医院へ通院を開始することができる。
前記識別部が、少なくとも咬頭の位置を含むように配置されているため、摩耗しやすい咬頭の状態を装着者自身で認識することができる。
前記識別部が、表面から埋没されており、摩耗により前記表面から露出するものとすることができる。表面の摩耗が進むと、埋没されていた識別部が表面に露出する。従って、装着者自身で識別部が露出したことを契機に、表面の摩耗を認識することができる。
また、前記識別部は、その先端面が表面から露出した状態で埋設されたものとすることができる。摩耗が進むと、表面から見えていた識別部が消滅する。このことを契機に、装着者自身で表面の摩耗を認識することができる。
前記識別部を、少なくとも頬側咬頭から裂溝を超えた舌側咬頭または口蓋側咬頭を含む範囲に埋没することができる。装着者は、頬側咬頭や舌側咬頭または口蓋側咬頭だけでなく裂溝からの摩耗も認識することができる。
前記識別部を、咬頭から裂溝までの間の深さに埋没することができる。装着者は、摩耗が裂溝に至る前に、摩耗を認識することができる。そのため、装着者は、早めの治療を受けることができる。
前記識別部を、咬頭から側面を含む範囲に埋没することができる。咬頭の摩耗だけでなく、側面からの摩耗に対しても識別部が露出するため認識することができる。
前記識別部を、歯牙の色とは異なる色を有するものとすることができる。表面に識別部が露出したときに、識別部を認識しやすく、少しの露出でも表面と識別することができるため、早期の発見を可能とすることができる。
前記識別部が、深さ方向に沿って複数色を有していると、装着者は、色によって摩耗の度合いを認識することができる。
前記識別部を、プレート状とすることができる。識別部を薄く形成することができるため、本発明の人工歯の強度への影響を抑えることができる。
本発明の歯科補綴物によれば、識別部の露出により、装着者は、人工歯の摩耗を認識し、交換や修復が促される。従って、装着者は、歯科補綴物を交換、修復のために歯科医院へ通院を開始することができるので、本発明の歯科補綴物は、装着者に咬合面の摩耗を気づかせ、交換や修復を促すことで、装着者の健康維持を図ることができる。
本発明の実施の形態1に係る人工歯を示す図であり、(A)は人工歯の側面図、(B)は人工歯の咬合面から見た図、(C)は人工歯の使用状態を説明するための側面図である。 本発明の実施の形態2に係る人工歯を示す図であり、(A)は人工歯の側面図、(B)は人工歯の咬合面から見た図、(C)は人工歯の使用状態を説明するための側面図である。 本発明の実施の形態3に係る人工歯を示す図であり、(A)は人工歯の側面図、(B)は人工歯の咬合面から見た図である。 本発明の実施の形態4に係る人工歯を示す図であり、(A)は人工歯の側面図、(B)は人工歯の咬合面から見た図である。 本発明の実施の形態5に係る人工歯を示す側面図である。 本発明の実施の形態6に係る人工歯を示す図であり、(A)は人工歯の側面図、(B)は人工歯の咬合面から見た図である。 本発明の実施の形態7に係る人工歯を示す図であり、(A)は人工歯の側面図、(B)は人工歯の咬合面から見た図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る歯科補綴物の一例である人工歯を図面に基づいて説明する。
図1(A)および同図(B)に示すように人工歯10は、上顎の大臼歯として装着者に装着されるものである。人工歯10は、歯本体20と、歯本体20に埋没された識別部30とを備えている。
歯本体20は、上顎の臼歯であるため、咬頭210として、頬側咬頭211(近心頬側咬頭211a、遠心頬側咬頭211b)と、口蓋側咬頭212(近心口蓋側咬頭212a、遠心口蓋側咬頭212b)と、その間の裂溝213とが形成されている。歯本体20は、陶歯、レジン歯、硬質レジン歯などとすることができる。歯本体20は歯牙(天然歯)の色により形成されている。
識別部30は、咬頭210の深部に埋没されている。識別部30は、平坦なプレート状に形成されている。本実施の形態1では、識別部30は、歯本体20の頬側咬頭211(近心頬側咬頭211a、遠心頬側咬頭211b)から裂溝213を超えた口蓋側咬頭212(近心口蓋側咬頭212a、遠心口蓋側咬頭212b)を含む範囲に埋没されている。従って、識別部30は、裂溝213より深い位置に埋没されている。
なお、人工歯10は、上顎の大臼歯であるが、下顎の大臼歯である場合には、識別部30を、頬側咬頭から裂溝を超えた舌側咬頭を含む範囲に埋没させることができる。
識別部30は、樹脂製のプレートにより形成されている。また、識別部30は、金属製等のその他の材質のプレートとすることも可能である。識別部30は、咬合平面S1に対して平行に、全体が歯本体20から露出しないように埋没されている。識別部30は、歯牙の色とは異なる色により形成されている。例えば、識別部30は、歯本体20から露出したときに目立つ色が好ましいため、赤色や青色、黄色などとすることができる。
以上のように構成された本発明の実施の形態1に係る人工歯10は、成形用型にて成形されるときに、歯根側を成形した後に、識別部30を成形用型内に配置し、そして歯冠側を成形することで製造することができる。
次に、人工歯10の使用状態を図面に基づいて説明する。
装着者が食事をするときに、例えば、人工歯10の口蓋側咬頭212が下顎の対合歯中央の裂溝に噛み合い、裂溝213に下顎の対合歯の頬側咬頭が噛み合うことで、食物が咀嚼される。この咀嚼によって、口蓋側咬頭212が、徐々に摩耗する。
そして、口蓋側咬頭212の摩耗が進み、表面の一例である口蓋側咬頭212が無くなると、図1(C)に示すように、識別部30が歯本体20から露出する。
装着者は、識別部30が歯本体20から露出することで、歯磨きの際や、女性であれば化粧をする際に鏡を見たときなどに気が付きやすい。従って、装着者自身で、識別部30が露出したことを契機に、人工歯10の表面の摩耗を認識することができる。これにより、装着者は、人工歯10を交換するために歯科医院へ通院を開始することができるので、人工歯10は、装着者に、咬合面、特に、咬頭210の摩耗を気づかせ、交換や修復を促すことで、装着者の健康の維持を図ることができる。
識別部30が、頬側咬頭211から裂溝213を超えた口蓋側咬頭212を含む範囲に埋没されていることで、装着者は、咬頭(頬側咬頭211,口蓋側咬頭212)だけでなく裂溝213からの摩耗も認識することができる。
識別部30が、歯牙の色とは異なる色を有しているため、少しの露出でも歯本体20と識別することができるため、識別部30の発見が早く、容易である。
また、識別部30は、プレート状であるため、識別部30を薄く形成することができるため、歯本体20の強度への影響を抑えることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る人工歯を図面に基づいて説明する。なお、図2は、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図2(A)および同図(B)に示すように、人工歯11は、識別部31が咬頭210ごとに対応させて埋没されている。識別部31は、実施の形態1の識別部30(図1参照)より小さい平坦なプレート状に形成されている。人工歯11は上顎の臼歯であるため、識別部31は、近心頬側咬頭211a、遠心頬側咬頭211b、近心口蓋側咬頭212aおよび遠心口蓋側咬頭212bの位置に対応して4個が配置されている。識別部31は、咬合平面S1に対して平行に埋没されている。
図2(C)に示すように、従って、4つの咬頭210のいずれかが摩耗しても、識別部31が歯本体20から露出して、装着者が表面から確認することができるため、装着者は人工歯10の表面の摩耗を認識することができる。なお、図2(C)においては、口蓋側咬頭212が摩耗した状態を示している。
また、識別部31が、咬頭210から裂溝213までの間の深さに埋没しているため、装着者は、人工歯11の摩耗が裂溝213に至る前に、摩耗を認識することができる。そのため、装着者は、早めの治療を受けることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る人工歯を図面に基づいて説明する。なお、図3においては、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図3(A)および同図(B)に示すように、人工歯12は、識別部32が、咬頭210の深部に埋没されている。この識別部32は、実施の形態1と同様に、平坦なプレート状に形成され、歯本体20の頬側咬頭211(近心頬側咬頭211a、遠心頬側咬頭211b)から裂溝213を超えた口蓋側咬頭212(近心口蓋側咬頭212a、遠心口蓋側咬頭212b)を含む範囲に埋没されている。
識別部32は、深さ方向F1に沿って複数色を有する。例えば、識別部32は、咬頭210側が緑色に着色された第1識別部321、次に、黄色に着色された第2識別部322、最後が赤色に着色された第3識別部323とすることができる。
識別部32が有する複数の色は、深さ方向F1に向かうに従って赤色方向(色の波長が長くなる方向)となることが望ましい。
このように構成された人工歯12では、咬頭210が摩耗し、識別部32が表面から露出すると、装着者には、まず第1識別部321による最初の緑色が見える。装着者は、第1識別部321が咬頭210から露出することにより咬頭210の摩耗が認識できる。この時点で、人工歯12の交換または修復を行ってもよいが、まだ緑色であるため、装着者は緊急性が低いことを認識することができる。
咬頭210の摩耗が進むと、次に、第2識別部322による黄色が、摩耗した咬頭210から露出する。装着者は、第2識別部322が見えることで、交換または修復を急いだ方がよいことを認識することができる。
更に、咬頭210の摩耗が進むと、次に、第3識別部323による赤色が、摩耗した咬頭210から露出する。装着者は、第3識別部323が見えることで、直ぐにでも人工歯12の交換または修復が必要であることを認識することができる。
装着者によっては、第3識別部323までの露出を待たずに、第1識別部321の露出を契機に、人工歯12の交換または修復を予防的に行うこともできる。
このように、装着者は、識別部32の複数の色により咬頭210の摩耗度合いを把握することができるので、予防的な交換または修復を行ったり、余裕を持って人工歯12の交換または修復を行ったりすることができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る人工歯を図面に基づいて説明する。なお、図4においては、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図4(A)および同図(B)に示すように、人工歯13は、識別部33が、近心頬側咬頭211aおよび遠心頬側咬頭211bと、近心口蓋側咬頭212aおよび遠心口蓋側咬頭212bとの位置に対応させて埋没されている。
識別部33は、実施の形態3と同様に、緑色の第1識別部331、黄色の第2識別部332および赤色の第3識別部333とを有している。識別部33は、細長な棒状に形成され、識別部33の長さ方向が人工歯13の深さ方向F1に沿って配置されている。
このように識別部33が形成されていることで、実施の形態3における人工歯12での効果を得ることができると共に、識別部33の第1識別部331を咬合面S2に接近させて配置させることができるため、摩耗を早期発見することができる。従って、装着者は、早めの治療を受けることができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5に係る人工歯を図面に基づいて説明する。なお、図5においては、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、人工歯14は、実施の形態1と同様に、平坦なプレート状に形成され、歯本体20に埋没された識別部34を備えている。
識別部34には、励起光により励起されて発光する蛍光体が含有されている。そのため、蛍光体は、励起されない可視光線下では歯本体20と同じ色であるが、紫外線や励起される可視光線では蛍光体が発光する。そのため、歯本体20が摩耗して識別部34が露出した状態で、識別部34に励起光を照射すると、装着者には、歯本体20と異なる色として認識させることができる。
従って、装着者は、人工歯14に、自宅にてブラックライトにより励起光を照射したり、歯科医院に通院して、レーザー発光装置やLED照明装置により励起光を照射してもらったりすることで、咬頭210の摩耗を認識することができる。
励起光を照射しなければ、識別部34は歯本体20と同じ色であるため、識別部34が露出していて、装着者が、その露出に気が付かない状態であっても、他人が先に識別部34の露出に気が付くという事態を回避することができる。従って、装着者は、他人の目を気にすること無く人工歯14を装着することができる。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6に係る人工歯を図面に基づいて説明する。なお、図6においては、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図6(A)および同図(B)に示すように、人工歯15は、人工歯の外形に沿った形状に形成されたプレート状の識別部35を備えている。識別部35は、歯本体20の咬頭210および裂溝213を含む咬合面S2の範囲だけでなく、歯本体20の側面220全体の範囲まで形成されている。そして、咬合面S2および側面220を含む範囲の凹凸に応じた凹凸状に形成されている。識別部35は、咬合面S2および側面220のそれぞれに均等な深さに埋没されている。
図6(A)に示す識別部35では、咬合面S2から側面220の中間部までの範囲で形成されているが、歯根側まで全体に形成されていても、咬合面S2から側面220に掛かるまでの範囲に形成されていてもよい。
識別部35は、実施の形態1と同様に単色としたり、実施の形態3と同様に複数色としたりすることができる。
このように識別部35が形成されていることで、裂溝や辺縁隆線、咬頭だけでなく、歯本体20の周囲面全体のいずれかが摩耗としても識別部35が表面から露出する。従って、咬合面S2だけでなく、他の場所が摩耗したときでも、装着者は、歯本体20の摩耗を認識することができる。
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7に係る人工歯を図面に基づいて説明する。なお、図7においては、図4と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図7(A)および同図(B)に示すように、人工歯16は、識別部36が、近心頬側咬頭211aおよび遠心頬側咬頭211bと、近心口蓋側咬頭212aおよび遠心口蓋側咬頭212bとの位置に対応して、識別部36の先端面36aが咬頭210から露出した状態で埋設されている。
識別部36は、実施の形態4と同様に、緑色の第1識別部361、黄色の第2識別部362および赤色の第3識別部363を有している。
このように識別部36が形成されていることで、識別部36が消耗すれば、人工歯16の交換または修復時期であることを、装着者に認識させることができる。
また、識別部36が緑色の第1識別部361、黄色の第2識別部362および赤色の第3識別部363を有しており、深さ方向F1に沿って複数色を有しているため、装着者は、咬頭210の摩耗度合いを把握することができるので、予防的な交換または修復を行ったり、余裕を持って人工歯16の交換または修復を行ったりすることができる。
以上、本発明の実施の形態1〜7に係る人工歯10〜16を説明したが、本発明は、上記実施の形態1〜7に限定されるものではない。
例えば、実施の形態2(図2参照)、実施の形態4(図4参照)では、識別部31,33が4つ埋没され、および実施の形態7(図7参照)では、識別部36が4つ、先端面を露出した状態で埋設されていたが、いずれか一つでも、これらの組み合わせとしてもよい。
また、実施の形態1〜7では、上顎の大臼歯を例に説明したが、下顎の大臼歯を人工歯とするときにでも、本発明を適用することができる。その場合、識別部31は、人工歯の近心舌側咬頭、遠心舌側咬頭、遠心咬頭、近心頬側咬頭および遠心頬側咬頭に対応させて埋設することができる。また、人工歯は、大臼歯以外に、小臼歯や中切歯、側切歯、犬歯とすることも可能である。その場合、識別部30〜36を、審美性を考慮した色合いや形態で、隠れた状態で埋没したり、露出した状態で埋設したりすることが望ましい。
また、実施の形態5では、図5に示すように、識別部34が一枚のプレートにより形成されていたが、図2に示す識別部31のように分割された形状としたり、図4に示す識別部33や、図7に示す識別部36のように棒状にして、発光色が異なる蛍光体を複数組み合わせてよい。
更に、識別部30〜32,34,35は、表面が凹凸の無いプレート状に形成されていたが、識別部の表面を凹凸面としてもよい。識別部の表面を凹凸面とすることで、識別部が歯本体から露出した際に、装着者は舌触りで露出を発見することができる。
また、本実施の形態1〜7では人工歯の咬頭の摩耗を認識しやすいように、識別部が咬頭の位置に対応して配置されているが、人工歯の側周面の摩耗を認識しやすいように、識別部を側周面に対応する位置に配置したり、裂溝の摩耗を認識しやすいように、識別部を裂溝に対応する位置に配置したり、摩耗が進む位置に識別部を配置することができる。
また、本実施の形態3,4,7の識別部32,33,37では、第1識別部321,331,361から第3識別部323,333,361へ向かって3色が段階的に変化するように形成されていたが、2色や4色以上、または単色でもよい。また、識別部32,33,37は、複数の色が連続的に無段階に変化するようにしてもよい。
また、本実施の形態1〜7では人工歯を例に説明したが、歯科補綴物であれば、総義歯や部分義歯などの有床義歯、ブリッジ、クラウン(差し歯)、インレー、インプラント、アライナー(矯正用アライナー、顎関節疾患治療用スプリント、スポーツでのマウスピースも含む)の咬頭に、識別部を隠れた状態で埋没したり、露出した状態で埋設したりすることで、本発明は実施できる。
本発明では、歯科補綴物が識別部を有しているため、装着者が表面の摩耗を認識できるだけでなく、歯科医師が歯科補綴物を切削したときに識別部が露出することより、歯科医師に切削のし過ぎであることも認識させることができる。
本発明の歯科補綴物は、歯科医院や歯科技工所にて用いることができる。
10,11,12,13,14,15,16 人工歯
20 歯本体
210 咬頭
211 頬側咬頭
211a 近心頬側咬頭
211b 遠心頬側咬頭
212 口蓋側咬頭
212a 近心口蓋側咬頭
212b 遠心口蓋側咬頭
213 裂溝
220 側面
30,31,32,33,34,35,36 識別部
36a 先端面
321,331,361 第1識別部
322,332,362 第2識別部
323,333,363 第3識別部
S1 咬合平面
S2 咬合面

Claims (7)

  1. 装着者に摩耗を認識させるための識別部が、咬頭ごとに対応させて、前記咬頭から裂溝までの間の深さに埋没された歯科補綴物。
  2. 装着者に摩耗を認識させるための識別部が、少なくとも頬側咬頭から裂溝を超えた舌側咬頭または口蓋側咬頭を含む範囲に、咬合面を含む範囲の凹凸に応じた凹凸状に形成され、埋没された歯科補綴物。
  3. 前記識別部は、咬頭から側面を含む範囲に埋没されている請求項2記載の歯科補綴物。
  4. 前記識別部は、歯牙の色とは異なる色を有する請求項1からのいずれかの項に記載の歯科補綴物。
  5. 前記識別部は、深さ方向に沿って複数色を有する請求項記載の歯科補綴物。
  6. 装着者に摩耗を認識させるための識別部が、歯牙の色とは異なる色であり、深さ方向に沿って複数色を有する歯科補綴物。
  7. 前記識別部は、蛍光体が含有された請求項1からのいずれかの項に記載の歯科補綴物。
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