JP6606531B2 - 非焼成セメント組成物、非焼成コンクリート組成物、非焼成コンクリート及びそれらの調製方法 - Google Patents
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1.発明の分野
本発明は、バインダ材料として有用であるミクロン無機粒子を含む非焼成セメント組成物、非焼成コンクリート組成物、及び、伝統的なセメントで調製されたものと同様又はそれより良好な物理的及び機械的特性を示す非焼成コンクリートを提供する。本発明はまた、非焼成セメント組成物、非焼成コンクリート組成物及び非焼成コンクリートの調製方法を提供する。
セメントは建設材料に一般的に使用されるバインダ材料の総称であり、今日最も重要な建設材料の1つである。ポルトランドセメント協会の統計データはセメントの世界消費量が2015年に約41億トンであったことを示し、そのことはセメントの重要性を示す証拠である。最も一般的に使用されるセメントは、ポルトランドセメントであり、その主要成分は石灰石、粘土、シリカ鉱石、鉄スラグ及び他の材料から得られる。しかしながら、これらの材料のほとんどは自然鉱物を採掘することによって得られ、そのことは環境に大きな影響を与える。さらに、石灰石及び他の原料の使用により、高温焼成がセメントの調製に必要であり、これは大量のエネルギーを消費し、かなりの炭素排出を生じる。さらに、中国及び台湾における石灰石鉱物の評価された残りの生産寿命はわずか約50年以下である。建設材料の不足を含むこれらの問題は、環境保護における潜在的な問題である。
上記の目的を達成するために、本発明は、
(a)組成物の総質量を基準として約31%〜87%の、1.0〜100μmの範囲の粒子サイズを有するミクロン無機粒子、
(b)アルミニウム-酸素化合物、
(c)ナノコロイドシリカ、及び、
(d)凝固制御剤、
を含む、非焼成セメント組成物を提供する。
(a)組成物の総質量を基準として約66%〜92%の無機粒子、
(b)アルミニウム-酸素化合物、
(c)ナノコロイドシリカ、及び、
(d)凝固制御剤、
を含み、
前記無機粒子は1.0〜100μmの範囲の粒子サイズを有するミクロン無機粒子を含み、前記ミクロン無機粒子は、無機粒子の総質量の25%〜45%を占める、非焼成セメント組成物を提供する。組成物中の成分を混合した後に、組成物は、焼成することなく、一般のセメントにより調製されたコンクリートと同様の機械特性及びそれより良好な体積安定性を示す。
本明細書及び特許請求の範囲で使用される内容、割合、物理的特性及びその他を表現するすべての数値は、すべての場合において用語「約」によって修飾されているものと解釈されるべきである。したがって、他に示されない限り、以下の説明及び添付の特許請求の範囲に記載される値は、本発明の意図された及び/又は望ましい特性に依存して変化しうる。特許請求の範囲に対する均等論の適用を限定することなく、数値パラメータは、少なくとも、開示された有効数字の数に基づいてそして一般的な端数処理の適用によって解釈されるべきである。
本発明の組成物中に含まれる無機粒子は、ケイ素及びアルミニウムの少なくとも1つを含む無機粒子、例えば、種々の金属又は非金属元素とともにケイ素及びアルミニウムの少なくとも1つにより形成された物質を含む。金属元素としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、メタロイド及び遷移金属元素を挙げることができ、非金属元素としては、例えば、炭素、水素、酸素、窒素、ホウ素、リン、硫黄、ハロゲン等を挙げることができる。例としては、限定するわけではないが、ケイ素の酸化物(例えば、ケイ酸塩及びシリカ)及び炭化物(例えば、炭化ケイ素)、ケイ素、アルミニウム及び酸素によって形成される種々の化合物又はこれらの化合物の組み合わせが挙げられる。他の無機成分は場合により存在してよく、例えば、上記の金属及び/又は非金属元素によって形成される様々な物質、例えば、カルシウム、マグネシウム、ホウ素、炭素、窒素及び酸素を含有する種々の化合物、又はこれらの化合物の任意の組み合わせである。例えば、無機粒子は、様々な天然鉱石又は岩石、石英砂、陸砂砂岩、珪砂、河川砂、海砂、貯留砂又はそれらの任意の組み合わせ、及び、それらに含まれる不可避不純物から得ることができる。特定の実施形態において、無機粒子は石英砂、砂利又はその両方を含み、石英砂及び砂利は、それらの両方が存在するときに任意の比率で混合されうる。
本発明の組成物中に含まれるアルミニウム-酸素化合物は、アルミニウムと酸素を主成分とする材料であり、化合物の形態であるときに、アルミニウムのオキシ酸及びその誘導体(例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属塩などの塩)、アルミニウムの酸化物及びアルミニウムの水酸化物であることができ、これらの化合物を主成分とする混合物を含んでいてもよい。例としては、限定するわけではないが、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム及び高アルミナセメント又はそれらの任意の組合せが挙げられる。理論に束縛されることなく、アルミニウム-酸素化合物は、セメントと同様の安定した物理的性質を提供するように、成分間の凝固を安定化するように機能する。
本発明の組成物中に含まれるナノコロイドシリカは、液相中に懸濁し、ナノグレードの粒子サイズを有する従来から公知の粒状シリカである。また、ナノコロイドシリカは、凝集して、大きな粒子を形成し又はネットワーク構造を形成することもできる。ナノコロイドシリカは市販され、又は、ケイ素含有材料を用いて調製されうる。
本発明の組成物中に含まれる凝固制御剤は、所望の施工時間を提供することができるように混和剤中の成分の凝固時間を制御するように機能する。例としては、ヒドロキシカルボン酸又はその塩、デンプンエーテル又は官能化デンプンエーテルなど、例えば、クエン酸、酒石酸、グルコン酸、サリチル酸及びこれらの酸のアルカリ金属塩、ヒドロキシメチルデンプンエーテル、ヒドロキシエチルデンプンエーテル、ヒドロキシプロピルデンプンエーテル又はそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
本発明の組成物はまた、様々な要件を満たすように組成物を制御する目的で、1種以上の任意の添加剤、例えば、限定するわけではないが、凝固助剤、活性シリカ、減水剤などを含む。詳細は後述する。
本発明の組成物は、本発明の成分間の凝固反応をさらに促進するために、凝固助剤をさらに含むことができる。凝固助剤としては、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、硫酸塩又は炭酸塩が挙げられる。例としては、限定するわけではないが、酸化リチウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化バリウム、水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、炭酸リチウムなどが挙げられる。
(a)組成物の総質量に基づいて、約30%〜86%、好ましくは40%〜80%、より好ましくは50%〜74%の、1.0μm〜100μmの範囲の粒子サイズを有するミクロン無機粒子、
(b)限定するわけではないが、組成物の総質量の少なくとも1.8%、少なくとも4.0%、少なくとも4.8%、少なくとも8.0%又は少なくとも9.2%であってよく、又は、限定するわけではないが、組成物の総質量の20.0%以下、17.5%以下又は12.5%以下、又は、その上限値及び下限値として上記値によって構成される任意の範囲であってよい含有量のアルミニウム-酸素化合物、
(c)限定するわけではないが、組成物の総質量の15.0%〜35.0%、好ましくは18.0%〜32.0%、より好ましくは20.0%〜30.0%であってよい含有量のナノコロイドシリカ、
(d)限定するわけではないが、組成物の総質量の0.18%〜6.0%、好ましくは0.9%〜5.0%、より好ましくは2.0%〜4.5%であってよい含有量の凝固制御剤、及び、
(i)限定するわけではないが、組成物の総質量の少なくとも2.2%、少なくとも2.6%又は少なくとも3.0%、又は、6.5%以下、5.8%以下、5.0%以下又は3.0%以下、又は、その上限値及び下限値として上記値によって構成される任意の範囲であってよい含有量の凝固助剤、
を含む。
(a)組成物の総質量に対して約65%〜90%、好ましくは68%〜88%、より好ましくは70%〜85%の無機粒子、
(b)限定するわけではないが、組成物の総質量の少なくとも1.0%、少なくとも2.0%、少なくとも2.5%、少なくとも4.6%又は少なくとも5.2%であってよい、又は、限定するわけではないが、組成物の総質量の10.0%以下、8.5%以下、6.0%以下、5.2%以下、4.6%以下、2.5%以下又は2.0%以下、又は、その上限値及び下限値として上記値によって構成される任意の範囲であってよい含有量のアルミニウム-酸素化合物の組成物、
(c)限定するわけではないが、組成物の総質量の7.5%〜15.0%、好ましくは9.0%〜13.0%、より好ましくは10.0%〜12.5%であってよい含有量のナノコロイドシリカ、
(d)限定するわけではないが、組成物の総質量の0.1%〜3.0%、好ましくは0.5%〜2.5%、より好ましくは1.0%〜2.2%であってよい凝固制御剤、及び、
(i)限定するわけではないが、組成物の総質量の少なくとも1.0%、少なくとも1.5%又は少なくとも2.0%、又は、3.0%以下、2.8%以下、2.4%以下又は2.0%以下、又は、その上限値及び下限値として上記値によって構成される任意の範囲であってよい含有量の、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、硫酸塩又は炭酸塩を含む凝固助剤、
を含み、
前記無機粒子は1.0〜100μmの範囲の粒子サイズを有するミクロン無機粒子を含み、前記ミクロン無機粒子は前記無機粒子の総質量の25%〜45%を占める。
本発明の組成物に有用な活性シリカは、低い全体密度及び高い比表面積を有する従来から公知のシリカである。理論に束縛されることなく、組成物に活性シリカを添加することにより、本発明の組成物で形成されたセメント質材料は、本発明の組成物がより広範囲の用途を有するように、より防水性になる。一般的な活性シリカは、ヒュームドシリカ及び沈降シリカなどの非晶質シリカであってもよく、その一次粒子はナノメートルスケールであり、凝集してミクロンレベルのミクロ凝集体を形成してもよい。ヒュームドシリカの一次粒子の粒子サイズは、例えば、限定するわけではないが、5〜50nmであってよい。形成されるミクロ凝集体の粒子サイズは、限定するわけではないが、1〜20μmであってよい。比表面積は、限定するわけではないが、50〜600m2/g、例えば、140〜220m2/gであってよい。沈降シリカの一次粒子の粒子サイズは、例えば、限定するわけではないが、5〜100nmであってよい。形成されるミクロ凝集体の粒子サイズは、限定するわけではないが、1〜40μmであってよい。比表面積は、限定するわけではないが、5〜100m2/gであってよい。
本発明において有用な減水剤は、組成物中の成分が混合された後に水の吸収を促進するものである。例としては、リグニン系減水剤、ナフタレンスルホン酸系減水剤、水溶性樹脂系減水剤、及び、ポリカルボン酸、例えば、リグノスルホン酸カルシウム、リグノスルホン酸ナトリウム、リグノスルホン酸マグネシウム、スルホン化リグニン、ナフタレンスルホン酸塩、クマロン樹脂などが挙げられる。
本発明の非焼成セメント組成物は選択された成分を組み合わせることによって形成される。本発明の好ましい態様において、非焼成セメント組成物は一つの部分がミクロン無機粒子及びアルミニウム-酸素化合物を含み、もう一つの部分がナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を含む、二つの部分にパッケージされる。好ましくは、二つの部分は、組成物の輸送中又は使用前に互いに接触していない。本発明の別の好ましい態様において、本発明の非焼成セメント組成物は、一つの部分がミクロン無機粒子、アルミニウム-酸素化合物及び凝固助剤を含み、もう一つの部分がナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を含む、二つの部分にパッケージされている。好ましくは、凝固助剤は、組成物の輸送中又は使用前にナノコロイドシリカと接触していない。1つの態様において、非焼成セメント組成物は、一つの部分が固体の形態の全ての成分を含み、もう一つの部分が液体の形態(例えば、溶液、懸濁液又はゾル)の成分を含む、二つの部分にパッケージされる。好ましくは、二つの部分は組成物の輸送中又は使用前に互いに接触していない。
本発明の非焼成コンクリート組成物は、選択された成分を組み合わせることによって形成される。本発明の好ましい態様において、非焼成コンクリート組成物は、一つの部分が無機粒子(ミクロン無機粒子を含む)及びアルミニウム-酸素化合物を含み、もう一つの部分がナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を含む、二つの部分にパッケージされる。好ましくは、二つの部分は、組成物の輸送中又は使用前に互いに接触していない。本発明の別の好ましい態様において、本発明の非焼成コンクリート組成物は、一つの部分が無機粒子(ミクロン無機粒子を含む)、アルミニウム-酸素化合物及び凝固助剤を含み、もう一つの部分がナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を含む、二つの部分にパッケージされる。好ましくは、凝固助剤は、組成物の輸送中又は使用前にナノコロイドシリカと接触していない。1つの態様において、非焼成コンクリート組成物は、一つの部分が固体の形態の全ての成分を含み、もう一つの部分が液体の形態(例えば、溶液、懸濁液又はゾル)の成分を含む、二つの部分にパッケージされる。好ましくは、二つの部分は、組成物の輸送中又は使用前に互いに接触していない。
本発明の非焼成セメント組成物及び非焼成コンクリート組成物に含まれる成分の大部分は焼成を必要とせず、ほんの僅かの成分のみが低温焼成によって前処理する必要がある(例えば、任意成分の凝固助剤、例えば、酸化マグネシウム)。
例1
下記の表1に記載のとおりの成分を有する非焼成セメント組成物を調製した。
下記の表に記載の成分を有する非焼成コンクリート組成物を調製した。無機粒子(骨材)及びミクロン無機粒子(SiO2)を表2に示す質量比により混合し、次いで、アルミニウム-酸素化合物と均一に混合した。続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を添加し、これらの成分をブレンドして、28日間の硬化後に圧縮強度を測定した。
下記の表に記載のとおりの成分を有する非焼成コンクリート組成物を調製した。無機粒子(骨材)及びミクロン無機粒子(SiO2)を表3に示す質量比で混合し、次いで、凝固助剤及びアルミニウム-酸素化合物と均一に混合した。続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を添加し、これらの成分をブレンドして、14日又は28日の硬化後に圧縮強度を測定した。
* 番号9の強度は14日の強度である。
下記の表に記載のとおりの成分を有する非焼成コンクリート組成物を調製した。段階的粉末としてのミクロン無機粒子(SiO2)は、表4に示す粒子サイズ及び質量%により混合して形成した。無機粒子(骨材)を段階的粉末と混合し、次いで、凝固助剤及びアルミニウム-酸素化合物と均一に混合した。続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を添加し、これらの成分をブレンドして、28日の硬化後に圧縮強度を測定した。
下記の表に記載のとおりの成分を有する非焼成コンクリート組成物を調製した。段階的粉末としてミクロン無機粒子(SiO2)を表5に示す粒子サイズ及び質量%により混合して形成した。無機粒子(骨材)を段階的粉末と混合し、次いで、凝固助剤及びアルミニウム-酸素化合物と均一に混合した。続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を添加し、これらの成分をブレンドして、7日又は28日の硬化後に圧縮強度を測定した。
*番号20及び23〜25の強度は180℃での2日強度である。
**番号26の強度は7日強度である。
下記の表に記載のとおりの成分を有する非焼成コンクリート組成物を調製した。段階的粉末としてミクロン無機粒子(SiO2)を、表6に示す粒子サイズ及び質量%により混合して形成した。無機粒子(骨材)を段階的粉末と混合し、次いで凝固助剤及びアルミニウム-酸素化合物を均一に混合する。続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤(クエン酸)を加えて配合し、10日又は28日後に圧縮強度を測定した。
*番号414及び415の強度は10日強度である。
下記の表に記載のとおりの成分を有する非焼成コンクリート組成物を調製した。河川砂をまず粉砕し、等級分け(段階付け)し、ミクロン無機粒子として使用し、該段階的粉末を表7に示す粒子サイズ及び質量%により混合して形成した。無機粒子(骨材)を段階的粉末と混合し、次いで、凝固助剤及びアルミニウム-酸素化合物(高アルミナセメント)と均一に混合した。続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤(クエン酸)を添加し、これらの成分をブレンドして、28日の硬化後に圧縮強度を測定した。
容易に入手可能な砂も本発明で有用であることが試験結果から知ることができる。
非焼成コンクリート組成物を、52.8 wt.%の石英砂、8.0 wt.%の1.6 μm SiO2、11.8 wt.%の10 μm SiO2、6.2 wt.%の45 μm SiO2、5.9 wt.%の高アルミナセメント、1.8 wt.%の酸化マグネシウム、1.3 wt.%のクエン酸、及び、表8に示す組み合わせの異なる粒子サイズを有するナノコロイドシリカを用いて調製した。段階的粉末としてミクロン無機粒子(SiO2)を混合により形成した。次いで、無機粒子(骨材)を段階的粉末と混合し、次いで、凝固助剤(酸化マグネシウム)及びアルミニウム-酸素化合物(高アルミナセメント)と均一に混合した。続いて、ナノコロイドシリカ(単一成分又は1つより多くの成分の組み合わせ)及び凝固制御剤(クエン酸)を添加して、これらの成分をブレンドして、28日の硬化後に圧縮強度を測定した。
下記の表に示すとおりの成分を有するコンクリート組成物を調製した。骨材及びミクロン無機粒子(SiO2)を表9に示す質量%により混合し、次いで凝固助剤を混合した。続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤(クエン酸)を添加して、これらの成分をブレンドして、28日の硬化後に圧縮強度を測定した。
例11で調製したコンクリート試験片(S01)と、市販のポルトランドセメントと骨材を用いて調製したコンクリート試験片(R01)の線収縮性をCNS 14603 (ASTM C157)標準により測定した。線収縮度(μ)を下記の表15に示す。
Claims (14)
- (a)組成物の総質量を基準として約31%〜87%の、1.0〜100μmの範囲の粒子サイズを有するミクロン無機粒子、ここで前記ミクロン無機粒子は、少なくともケイ素元素を含み、焼成されていないものであり、
(b)アルミニウム-酸素化合物、
(c)ナノコロイドシリカ、及び、
(d)凝固制御剤、
を含む、組成物。 - 前記ミクロン無機粒子の粒子サイズ分布は少なくとも二峰性である、請求項1記載の組成物。
- 前記ミクロン無機粒子は三峰性粒子サイズ分布を有し、峰の粒子サイズ又はサイズ範囲を有する粒子は、互いに独立して、ミクロン無機粒子の総質量の少なくとも20%〜50%を占める、請求項1記載の組成物。
- 前記ナノコロイドシリカは二峰性粒子サイズ分布を有し、峰の粒子サイズ又はサイズ範囲を有する粒子は、互いに独立して、ナノコロイドシリカの総質量の少なくとも30%〜70%を占める、請求項1記載の組成物。
- 凝固助剤、活性シリカ及び減水剤のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1記載の組成物。
- (a)組成物の総質量を基準として約66%〜92%の無機粒子、
(b)アルミニウム-酸素化合物、
(c)ナノコロイドシリカ、及び、
(d)凝固制御剤、
を含み、
前記無機粒子は1.0〜100μmの範囲の粒子サイズを有するミクロン無機粒子を含み、前記ミクロン無機粒子は、少なくともケイ素元素を含み、焼成されていないものであり、かつ無機粒子の総質量の25%〜45%を占める、組成物。 - 前記ミクロン無機粒子の粒子サイズ分布は少なくとも二峰性である、請求項6記載の組成物。
- 前記ミクロン無機粒子は三峰性粒子サイズ分布を有し、峰の粒子サイズ又はサイズ範囲を有する粒子は、互いに独立して、ミクロン無機粒子の総質量の少なくとも20%〜50%を占める、請求項6記載の組成物。
- 前記ナノコロイドシリカは二峰性粒子サイズ分布を有し、峰の粒子サイズ又はサイズ範囲を有する粒子は、互いに独立して、ナノコロイドシリカの総質量の少なくとも30%〜70%を占める、請求項6記載の組成物。
- 凝固助剤、活性シリカ及び減水剤のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項6記載の組成物。
- (a)組成物の総質量を基準として約30%〜86%の、1.0〜100μmの範囲の粒子サイズを有するミクロン無機粒子、ここで前記ミクロン無機粒子は、少なくともケイ素元素を含み、焼成されていないものであり、
(b)アルミニウム-酸素化合物、
(c)ナノコロイドシリカ、
(d)凝固制御剤、及び、
(i)アルカリ金属又はアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、硫酸塩又は炭酸塩を含む、凝固助剤、
を含む、組成物。 - (a)組成物の総質量を基準として約65%〜90%の無機粒子、
(b)アルミニウム-酸素化合物、
(c)ナノコロイドシリカ、
(d)凝固制御剤、及び、
(i)アルカリ金属又はアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、硫酸塩又は炭酸塩を含む、凝固助剤、
を含み、
前記無機粒子は1.0〜100μmの範囲の粒子サイズを有するミクロン無機粒子を含み、前記ミクロン無機粒子は、少なくともケイ素元素を含み、焼成されていないものであり、かつ無機粒子の総質量の25%〜45%を占める、組成物。 - 請求項1〜12のいずれか1項記載の組成物を含む、コンクリート。
- 下記の特徴:28日圧縮強度がCNS 1010 (ASTM C109)標準又はCNS 1232 (ASTM C39)標準により測定して少なくとも1,800psiであること、28日曲げ強度がCNS 1238 (ASTM C348) 標準により測定して少なくとも200psiであること、28日割裂引張強度がCNS 3801 (ASTM C496)標準により測定して少なくとも200psiであること、及び、28日線収縮がCNS 14603 (ASTM C157)標準により測定して最大で1500μであること、のうちの少なくとも1つを有する、請求項13記載のコンクリート。
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