JP6606531B2 - 非焼成セメント組成物、非焼成コンクリート組成物、非焼成コンクリート及びそれらの調製方法 - Google Patents

非焼成セメント組成物、非焼成コンクリート組成物、非焼成コンクリート及びそれらの調製方法 Download PDF

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発明の背景
1.発明の分野
本発明は、バインダ材料として有用であるミクロン無機粒子を含む非焼成セメント組成物、非焼成コンクリート組成物、及び、伝統的なセメントで調製されたものと同様又はそれより良好な物理的及び機械的特性を示す非焼成コンクリートを提供する。本発明はまた、非焼成セメント組成物、非焼成コンクリート組成物及び非焼成コンクリートの調製方法を提供する。
2.関連技術の説明
セメントは建設材料に一般的に使用されるバインダ材料の総称であり、今日最も重要な建設材料の1つである。ポルトランドセメント協会の統計データはセメントの世界消費量が2015年に約41億トンであったことを示し、そのことはセメントの重要性を示す証拠である。最も一般的に使用されるセメントは、ポルトランドセメントであり、その主要成分は石灰石、粘土、シリカ鉱石、鉄スラグ及び他の材料から得られる。しかしながら、これらの材料のほとんどは自然鉱物を採掘することによって得られ、そのことは環境に大きな影響を与える。さらに、石灰石及び他の原料の使用により、高温焼成がセメントの調製に必要であり、これは大量のエネルギーを消費し、かなりの炭素排出を生じる。さらに、中国及び台湾における石灰石鉱物の評価された残りの生産寿命はわずか約50年以下である。建設材料の不足を含むこれらの問題は、環境保護における潜在的な問題である。
したがって、セメントの製造プロセスの間の天然資源の消費及び炭素排出量を削減することを目的として、産業界において代替原材料を使用する試みがなされている。1つの石灰石を含まないセメント材料は強アルカリの存在下でシリコアルミネート(フライアッシュ)をケイ酸ナトリウム(水ガラス)とともに重合させることによって調製されるアルカリ活性化セメントである。しかしながら、それは過剰収縮、混合プロセスの間の熱放出、最終製品の亀裂、表面上の塩結晶の生成及びその他の潜在的な問題に関連する。また、強アルカリを多量に使用すると、鋼材の腐食及び錆が発生しやすく、構造物の後期の強度に悪影響を及ぼすことがある。大量の強アルカリを使用することは、大規模用途の可能性を制限する。さらに、幾つかのアルカリ活性化セメントは、それが硬化される前に数時間高温で触媒される必要がある。したがって、アルカリ活性化セメントの実用性には依然として多くの制限がある。
TW I491579B(米国特許第8,562,734号(B2)に対応)は、低カルシウムフライアッシュ、アルカリ及び凝結剤が特に使用され、室温で混合され、そして低カルシウムセメント材料を形成するように放置される、低カルシウム-セメント材料組成物を開示している。その発明は、当該技術分野において知られているように低カルシウムフライアッシュが使用されるときに、さらなるカルシウム含有成分が添加される必要があるという問題を解決するための凝結剤の使用を主な特徴とする。
WO 2011/008463 A1は、(1)少なくとも1種の無機充填剤、(2)焼成時に結合相を形成するコロイドシリカ、コロイドアルミナ又はそれらの混合物、及び、(3)キャリア流体を含む、セメント組成物の使用を開示している。しかしながら、セメント組成物は、フッ素源の存在下で高温(少なくとも1000℃)で焼成して、バインダ相を形成する必要がある。
したがって、製造プロセスの間の環境への影響を最小限に抑え、大規模用途に容易に適用できるセメントバインダ材料が依然として大いに必要とされている。
本発明の要旨
上記の目的を達成するために、本発明は、
(a)組成物の総質量を基準として約31%〜87%の、1.0〜100μmの範囲の粒子サイズを有するミクロン無機粒子、
(b)アルミニウム-酸素化合物、
(c)ナノコロイドシリカ、及び、
(d)凝固制御剤、
を含む、非焼成セメント組成物を提供する。
組成物中の成分を混合した後に、焼成することなく、組成物は建設材料中のセメントと同様にバインダ材料としての役割を果たすことができる。
本発明はまた、
(a)組成物の総質量を基準として約66%〜92%の無機粒子、
(b)アルミニウム-酸素化合物、
(c)ナノコロイドシリカ、及び、
(d)凝固制御剤、
を含み、
前記無機粒子は1.0〜100μmの範囲の粒子サイズを有するミクロン無機粒子を含み、前記ミクロン無機粒子は、無機粒子の総質量の25%〜45%を占める、非焼成セメント組成物を提供する。組成物中の成分を混合した後に、組成物は、焼成することなく、一般のセメントにより調製されたコンクリートと同様の機械特性及びそれより良好な体積安定性を示す。
本発明はまた、非晶性セメント組成物又は非焼成コンクリート組成物を含む非焼成コンクリートを提供する。
本発明はまた、ミクロン無機粒子、アルミニウム-酸素化合物、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を調合する工程を含む、非焼成セメント組成物の調製方法を提供する。
本発明はまた、無機粒子、アルミニウム-酸素化合物、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を調合する工程を含む、非焼成コンクリート組成物の調製方法を提供する。
発明の要旨
本明細書及び特許請求の範囲で使用される内容、割合、物理的特性及びその他を表現するすべての数値は、すべての場合において用語「約」によって修飾されているものと解釈されるべきである。したがって、他に示されない限り、以下の説明及び添付の特許請求の範囲に記載される値は、本発明の意図された及び/又は望ましい特性に依存して変化しうる。特許請求の範囲に対する均等論の適用を限定することなく、数値パラメータは、少なくとも、開示された有効数字の数に基づいてそして一般的な端数処理の適用によって解釈されるべきである。
本明細書中に開示されるすべての範囲は、その中に包含される任意の及びすべての下位範囲を包含するものと解釈されるべきである。例えば、1〜10の範囲は、最小値1と最大値10(それらの値を含む)の間の任意の及びすべての下位範囲を含むと考えられるべきである。すなわち、すべての下位範囲は1以上の最小値で始まり、10以下の最大値で終わり、例えば、1〜6.7、3.2〜8.1又は5.5〜10であり、範囲内の任意及びすべての数値、例えば、1、3.1、5.2又は8を包含する。
本明細書中に開示される用語「約」は、本発明が属する当業者によって理解される近似範囲を指し、そしてその近似範囲は様々な特徴又は物理量と相関する。例えば、用語「約」は、記載された値の±10%、±5%、±2%又は±1%の範囲を含む。
本発明において提供される組成物は、(ミクロン)無機粒子、アルミニウム-酸素化合物、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を含む。成分については、以下で詳しく説明する。
A.無機粒子
本発明の組成物中に含まれる無機粒子は、ケイ素及びアルミニウムの少なくとも1つを含む無機粒子、例えば、種々の金属又は非金属元素とともにケイ素及びアルミニウムの少なくとも1つにより形成された物質を含む。金属元素としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、メタロイド及び遷移金属元素を挙げることができ、非金属元素としては、例えば、炭素、水素、酸素、窒素、ホウ素、リン、硫黄、ハロゲン等を挙げることができる。例としては、限定するわけではないが、ケイ素の酸化物(例えば、ケイ酸塩及びシリカ)及び炭化物(例えば、炭化ケイ素)、ケイ素、アルミニウム及び酸素によって形成される種々の化合物又はこれらの化合物の組み合わせが挙げられる。他の無機成分は場合により存在してよく、例えば、上記の金属及び/又は非金属元素によって形成される様々な物質、例えば、カルシウム、マグネシウム、ホウ素、炭素、窒素及び酸素を含有する種々の化合物、又はこれらの化合物の任意の組み合わせである。例えば、無機粒子は、様々な天然鉱石又は岩石、石英砂、陸砂砂岩、珪砂、河川砂、海砂、貯留砂又はそれらの任意の組み合わせ、及び、それらに含まれる不可避不純物から得ることができる。特定の実施形態において、無機粒子は石英砂、砂利又はその両方を含み、石英砂及び砂利は、それらの両方が存在するときに任意の比率で混合されうる。
本発明において提供される非焼成セメント組成物は、1.0〜100μmの範囲の粒子サイズを有する無機粒子を含み、これは本明細書中でミクロン無機粒子と呼ばれる。ミクロン無機粒子は、非焼成セメント組成物中の主成分であり、非焼成セメント組成物の総質量の約31%〜87%、好ましくは42%〜81%、より好ましくは52%〜76%を占める。
本発明において提供される非焼成コンクリート組成物では、無機粒子は最大含有量で存在し、その量は非焼成セメント組成物の総質量の約66%〜92%、好ましくは72%〜90%、より好ましくは74%〜86%である。
本発明において提供される非焼成コンクリート組成物では、無機粒子の粒子サイズは特に限定されず、無機粒子の少なくとも一部がミクロン無機粒子であるかぎり、ナノメートル〜ミリメートルスケールであることができ、ミクロン無機粒子は無機粒子の総質量の25%〜45%、好ましくは27%〜43%、より好ましくは30%〜40%を占める。
本発明の1つの実施形態において、ミクロン無機粒子は、1.0〜1.3μm、1.3〜1.6μm、1.6〜2.6μm、2.6〜6.5μm、6.5〜8.0μm、8.0μm〜10.0μm、10.0〜13.0μm、13.0〜28.0μm、28.0〜38.0μm、38.0〜45.0μm、45.0〜50.0μm、50.0〜53.0μm、53.0〜58.0μm、58.0〜75.0μm、75.0〜86.0μm及び86.0〜100.0μmの範囲、又は、上限及び下限として上記の終点のいずれかによって構成される任意の範囲の粒子サイズを有する。あるいは、ミクロン無機粒子は上記の上端のいずれか、例えば、約1μm、約1.3μm、約1.6μm…約8.0μm、約10.0μm、約13.0μm…約50.0μm、約 58.0μm、約75.0μm、約86.0μm及び約100μmの粒子サイズを有することができる。
本発明の1つの実施形態において、ミクロン無機粒子は単峰性粒子サイズ分布を有する。別の実施形態において、粒子サイズ分布は二峰性又は多峰性であり、分布パターンは、単一粒子サイズの1つ又は複数のセット、又は、粒子サイズ範囲の1つ又は複数のセットの任意の組み合わせであることができる。例えば、1つの実施形態において、ミクロン無機粒子は、例えば、1μm〜2.6μmに単峰性粒子サイズ分布、約1.3μmに単峰性粒子サイズ分布、約1.6μmに単峰性粒子サイズ分布、8.0〜13.0μmに単峰性粒子サイズ分布、約8.0μmに単峰性粒子サイズ分布、約10.0μmに単峰性粒子サイズ分布、1〜2.6μm及び6.5〜13.0μmに二峰性粒子サイズ分布、約1.0μm及び約8.0μmに二峰性粒子サイズ分布、約1.6μm及び約13.0μmに二峰性粒子サイズ分布、6.5〜13.0μm及び45.0〜58.0μmに二峰性粒子サイズ分布、6.5〜10.0μm及び50.0〜58.0μmに二峰性粒子サイズ分布、 8.0〜10.0μm及び50.0〜53.0μmに二峰性粒子サイズ分布、約10.0μm及び約45.0μmに二峰性粒子サイズ分布、約6.5μm及び約50.0μmに二峰性粒子サイズ分布、約10.0μm及び約50.0μmに二峰性粒子サイズ分布、約10.0μm及び45.0〜50.0μmに二峰性粒子サイズ分布、約8.0μm〜10.0μm及び50.0μmに二峰性粒子サイズ分布、1.0〜2.6μm、6.5〜13.0μm及び45.0〜58.0μmに三峰性粒子サイズ分布、1.6〜2.6μm、6.5〜10.0μm及び45.0〜50.0μmに三峰性粒子サイズ分布、1.6〜2.6μm、6.5〜10.0μm及び45.0〜75.0μmに三峰性粒子サイズ分布、約1.6μm、約8.0μm及び約50.0μmに三峰性粒子サイズ分布、約1.0μm、約10.0μm及び約50.0μmに三峰性粒子サイズ分布、約1.6μm、約10.0μm及び約45.0μmに三峰性粒子サイズ分布、約1.6μm、約10.0μm及び約50.0μmに三峰粒子サイズ分布、約1.3μm、約8.0μm及び約58.0μmに三峰性粒子サイズ分布、約1.6μm、約13.0μm及び約75.0μmに三峰性粒子サイズ分布、及び、任意の組み合わせの四峰性、五峰性及び六峰性粒子サイズ分布などを有することができる。二峰性又は多峰性粒子サイズ分布を有するミクロン無機粒子は段階的粒子と呼ぶこともできる。特定の分布パターンを有する粒子サイズ分布は、粒子サイズに基づいて粒子を篩い分けし、次いで、対応するサイズを有する粒子を混合することによって得ることができる。例えば、大型の無機粒子を乾式又は湿式粉砕して小型の無機粒子とし、その後、空気分級して粒子サイズ分布が狭いミクロン無機粒子を得て、次いで、これをさらに混合して目的の粒子サイズ分布パターンを達成する。粒子サイズ分布が二峰性であるときには、峰の粒子サイズ又はサイズ範囲を有する粒子は、互いに独立して、ミクロン無機粒子の総質量の少なくとも約30%〜約70%、例えば、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%などを占めることができる。粒子サイズ分布が三峰性であるときには、峰の粒子サイズ又はサイズ範囲を有する粒子は、互いに独立して、ミクロン無機粒子の総質量の少なくとも約20%〜約50%、例えば、約20%、約25%、約27%、約29%、約30%、約31%、約33%、約35%、約37%、約40%、約45%、約50%などを占めることができる。理論に束縛されることなく、非焼成セメント組成物又は非焼成コンクリート組成物中の段階的粒子の使用は、調製されるコンクリートの物理的及び機械的性能(例えば、圧縮強度など)を高めることができる。
無機粒子の粒子サイズはまた、ミリメートルスケールであってよく、≧0.1mm〜50.0mmの範囲であってよい。
あるいは、理論に束縛されることなく、無機粒子の粒子サイズはまた、ナノメートルスケールであってもよい。
本発明の組成物中に含まれる無機粒子は焼成する必要がなく、組成物中の他の成分と混合した後にバインダ材料の特性を組成物に発現させることができる。それらの成分を混合した後に、従来のセメントと同様の特性を有するバインダ材料を調製し、それにより、炭素排出量が大幅に低減され、エネルギーが節約される。
B.アルミニウム-酸素化合物
本発明の組成物中に含まれるアルミニウム-酸素化合物は、アルミニウムと酸素を主成分とする材料であり、化合物の形態であるときに、アルミニウムのオキシ酸及びその誘導体(例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属塩などの塩)、アルミニウムの酸化物及びアルミニウムの水酸化物であることができ、これらの化合物を主成分とする混合物を含んでいてもよい。例としては、限定するわけではないが、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム及び高アルミナセメント又はそれらの任意の組合せが挙げられる。理論に束縛されることなく、アルミニウム-酸素化合物は、セメントと同様の安定した物理的性質を提供するように、成分間の凝固を安定化するように機能する。
本発明の非焼成セメント組成物において、アルミニウム-酸素化合物の含有量は、限定するわけではないが、組成物の総質量の少なくとも1.9%、少なくとも4.2%、少なくとも5.0%、少なくとも8.0%及び少なくとも9.5%であってよく、そしてまた、限定するわけではないが、組成物の総質量の21.0%以下、18.0%以下、14.5%以下、8.5%以下、7.5%以下、6.0%以下及び5.0%以下であってよく、又は、その上限値及び下限値として上記値によって構成される任意の範囲であってよい。
本発明の非焼成コンクリート組成物において、アルミニウム-酸素化合物の含有量は、限定するわけではないが、組成物の総質量の少なくとも1.1%、少なくとも2.2%、少なくとも2.8%、少なくとも4.8%及び少なくとも5.5%であってよく、そしてまた、限定するわけではないが、組成物の総質量の12.0%以下、10.0%以下、8.0%以下、5.5%以下、5.0%以下、3.0%以下及び2.0%以下であってよく、又は、その上限値及び下限値として上記値によって構成される任意の範囲であってよい。
好ましい態様において、アルミニウム-酸素化合物は水酸化アルミニウム又は水酸化アルミニウムを含有する混合物を含み、それは高温硬化後のコンクリートの強度を高めることができる。
C.ナノコロイドシリカ
本発明の組成物中に含まれるナノコロイドシリカは、液相中に懸濁し、ナノグレードの粒子サイズを有する従来から公知の粒状シリカである。また、ナノコロイドシリカは、凝集して、大きな粒子を形成し又はネットワーク構造を形成することもできる。ナノコロイドシリカは市販され、又は、ケイ素含有材料を用いて調製されうる。
ナノコロイドシリカの固形分は20〜50wt%であってよく、好ましくは30〜48wt%、より好ましくは35〜45wt%、例えば、約20、約25、約30、約35、約36、約37、約38、約39、約40、約42、約44、約45、約46、約48、及び約50wt%であってよく、又は、その上限値及び下限値として上記の端点値によって構成される任意の範囲であってよい。ナノコロイドシリカに含まれる粒状シリカの粒子サイズは、8〜90nm、好ましくは10〜85nm、より好ましくは15〜80nmであってよく、又は、約8、約10、約15、約18、約30、約50、約60、約80及び約90nmであってよく、又は、その上限値及び下限値として上記の端点値によって構成される任意の範囲であってよい。
ナノコロイドシリカはまた、例えば、約10nm及び約90nm、約18nm及び約90nm、約18nm及び約80nm、約10nm及び約80nm、約10nm及び約30nm、約30nm及び約80nm、約10nm及び約50nm及び様々な組み合わせの二峰性粒子サイズ分布を有することができる。粒子サイズ分布が二峰性であるときに、峰の粒子サイズ又はサイズ範囲を有する粒子は、互いに独立して、ナノコロイドシリカの総質量の少なくとも30%〜70%、例えば、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%及び約70%を占めることができる。粒子サイズの異なるナノコロイドシリカを混合することにより、特定の分布パターンを有する粒子サイズ分布を得ることができる。
本発明の非焼成セメント組成物において、ナノコロイドシリカの含有量は、限定するわけではないが、組成物の総質量の17.0%〜36.0%、好ましくは19.0%〜33.0%、より好ましくは21.0%〜32.0%であってよい。
本発明の非焼成コンクリート組成物において、ナノコロイドシリカの含有量は、限定するわけではないが、組成物の総質量の8.5%〜17.0%、好ましくは9.5%〜15.0%、より好ましくは10.5%〜13.0%であってよい。
D.凝固制御剤
本発明の組成物中に含まれる凝固制御剤は、所望の施工時間を提供することができるように混和剤中の成分の凝固時間を制御するように機能する。例としては、ヒドロキシカルボン酸又はその塩、デンプンエーテル又は官能化デンプンエーテルなど、例えば、クエン酸、酒石酸、グルコン酸、サリチル酸及びこれらの酸のアルカリ金属塩、ヒドロキシメチルデンプンエーテル、ヒドロキシエチルデンプンエーテル、ヒドロキシプロピルデンプンエーテル又はそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
本発明の非焼成セメント組成物において、凝固制御剤の含有量は、限定するわけではないが、組成物の総質量の0.2%〜6.5%、好ましくは1.0%〜5.5%、より好ましくは2.2%〜5.0%であってよい。
本発明の非焼成コンクリート組成物において、凝固制御剤の含有量は、限定するわけではないが、組成物の総質量の0.15%〜3.5%、好ましくは0.6%〜3.0%、より好ましくは1.1%〜2.5%であってよい。
E.任意の添加剤
本発明の組成物はまた、様々な要件を満たすように組成物を制御する目的で、1種以上の任意の添加剤、例えば、限定するわけではないが、凝固助剤、活性シリカ、減水剤などを含む。詳細は後述する。
(i)凝固助剤
本発明の組成物は、本発明の成分間の凝固反応をさらに促進するために、凝固助剤をさらに含むことができる。凝固助剤としては、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、硫酸塩又は炭酸塩が挙げられる。例としては、限定するわけではないが、酸化リチウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化バリウム、水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、炭酸リチウムなどが挙げられる。
したがって、本発明の好ましい態様において、凝固助剤を含有する非焼成セメント組成物が提供され、該組成物は、
(a)組成物の総質量に基づいて、約30%〜86%、好ましくは40%〜80%、より好ましくは50%〜74%の、1.0μm〜100μmの範囲の粒子サイズを有するミクロン無機粒子、
(b)限定するわけではないが、組成物の総質量の少なくとも1.8%、少なくとも4.0%、少なくとも4.8%、少なくとも8.0%又は少なくとも9.2%であってよく、又は、限定するわけではないが、組成物の総質量の20.0%以下、17.5%以下又は12.5%以下、又は、その上限値及び下限値として上記値によって構成される任意の範囲であってよい含有量のアルミニウム-酸素化合物、
(c)限定するわけではないが、組成物の総質量の15.0%〜35.0%、好ましくは18.0%〜32.0%、より好ましくは20.0%〜30.0%であってよい含有量のナノコロイドシリカ、
(d)限定するわけではないが、組成物の総質量の0.18%〜6.0%、好ましくは0.9%〜5.0%、より好ましくは2.0%〜4.5%であってよい含有量の凝固制御剤、及び、
(i)限定するわけではないが、組成物の総質量の少なくとも2.2%、少なくとも2.6%又は少なくとも3.0%、又は、6.5%以下、5.8%以下、5.0%以下又は3.0%以下、又は、その上限値及び下限値として上記値によって構成される任意の範囲であってよい含有量の凝固助剤、
を含む。
焼成なしで、組成物中の成分が混合された後に、組成物は、建設材料中のセメントと同様にバインダ材料として役立つことができる。
さらに、本発明の好ましい態様においては、凝固助剤を含有する非焼成コンクリート組成物は提供され、該組成物は、
(a)組成物の総質量に対して約65%〜90%、好ましくは68%〜88%、より好ましくは70%〜85%の無機粒子、
(b)限定するわけではないが、組成物の総質量の少なくとも1.0%、少なくとも2.0%、少なくとも2.5%、少なくとも4.6%又は少なくとも5.2%であってよい、又は、限定するわけではないが、組成物の総質量の10.0%以下、8.5%以下、6.0%以下、5.2%以下、4.6%以下、2.5%以下又は2.0%以下、又は、その上限値及び下限値として上記値によって構成される任意の範囲であってよい含有量のアルミニウム-酸素化合物の組成物、
(c)限定するわけではないが、組成物の総質量の7.5%〜15.0%、好ましくは9.0%〜13.0%、より好ましくは10.0%〜12.5%であってよい含有量のナノコロイドシリカ、
(d)限定するわけではないが、組成物の総質量の0.1%〜3.0%、好ましくは0.5%〜2.5%、より好ましくは1.0%〜2.2%であってよい凝固制御剤、及び、
(i)限定するわけではないが、組成物の総質量の少なくとも1.0%、少なくとも1.5%又は少なくとも2.0%、又は、3.0%以下、2.8%以下、2.4%以下又は2.0%以下、又は、その上限値及び下限値として上記値によって構成される任意の範囲であってよい含有量の、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、硫酸塩又は炭酸塩を含む凝固助剤、
を含み、
前記無機粒子は1.0〜100μmの範囲の粒子サイズを有するミクロン無機粒子を含み、前記ミクロン無機粒子は前記無機粒子の総質量の25%〜45%を占める。
(II)活性シリカ
本発明の組成物に有用な活性シリカは、低い全体密度及び高い比表面積を有する従来から公知のシリカである。理論に束縛されることなく、組成物に活性シリカを添加することにより、本発明の組成物で形成されたセメント質材料は、本発明の組成物がより広範囲の用途を有するように、より防水性になる。一般的な活性シリカは、ヒュームドシリカ及び沈降シリカなどの非晶質シリカであってもよく、その一次粒子はナノメートルスケールであり、凝集してミクロンレベルのミクロ凝集体を形成してもよい。ヒュームドシリカの一次粒子の粒子サイズは、例えば、限定するわけではないが、5〜50nmであってよい。形成されるミクロ凝集体の粒子サイズは、限定するわけではないが、1〜20μmであってよい。比表面積は、限定するわけではないが、50〜600m/g、例えば、140〜220m/gであってよい。沈降シリカの一次粒子の粒子サイズは、例えば、限定するわけではないが、5〜100nmであってよい。形成されるミクロ凝集体の粒子サイズは、限定するわけではないが、1〜40μmであってよい。比表面積は、限定するわけではないが、5〜100m/gであってよい。
本発明の非焼成セメント組成物において、活性シリカの含有量は、限定するわけではないが、組成物の総質量の少なくとも0.3%、少なくとも0.5%、少なくとも0.8%、5.0%以下、4.5%以下又は4.2%以下、又は、その上限値及び下限値としてその任意の組み合わせによって構成される任意の範囲であってよい。
本発明の非焼成コンクリート組成物において、活性シリカの含有量は、限定するわけではないが、組成物の総質量の少なくとも0.2%、少なくとも0.3%、少なくとも0.5%、2.5%以下、2%以下又は1.8%以下、又は、その上限値及び下限値としてその任意の組み合わせによって構成される任意の範囲であってよい。
(iii)減水剤
本発明において有用な減水剤は、組成物中の成分が混合された後に水の吸収を促進するものである。例としては、リグニン系減水剤、ナフタレンスルホン酸系減水剤、水溶性樹脂系減水剤、及び、ポリカルボン酸、例えば、リグノスルホン酸カルシウム、リグノスルホン酸ナトリウム、リグノスルホン酸マグネシウム、スルホン化リグニン、ナフタレンスルホン酸塩、クマロン樹脂などが挙げられる。
本発明の非焼成セメント組成物は、成分が周囲温度で混合された後に、セメントと同様の挙動を示すことができ、そして、建設仕様に適合する特性要求を満たすことができる。使用する原材料は、従来のセメントの主成分である石灰石を必須成分としして含まないため、既存のコンクリートと同等以上の特性を示す非焼成コンクリート(石灰石を含んでいてもよい)を、焼成することなく本発明の非焼成コンクリート組成物を用いて調製することができる。したがって、高温焼成に要求されるエネルギーが大幅に低減され、高温焼成により生じる汚染の問題が回避される。理論に束縛されることなく、炭素排出量は、従来のポルトランドセメントと比較して、本発明の非焼成セメント組成物を使用することにより、少なくとも約40%〜約70%低減することができる。さらに、使用される原材料はより環境に優しく、容易に入手可能であり、環境への影響がより少なく、したがって環境及び経済的コストを低減する。
未焼成セメント組成物の調製方法
本発明の非焼成セメント組成物は選択された成分を組み合わせることによって形成される。本発明の好ましい態様において、非焼成セメント組成物は一つの部分がミクロン無機粒子及びアルミニウム-酸素化合物を含み、もう一つの部分がナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を含む、二つの部分にパッケージされる。好ましくは、二つの部分は、組成物の輸送中又は使用前に互いに接触していない。本発明の別の好ましい態様において、本発明の非焼成セメント組成物は、一つの部分がミクロン無機粒子、アルミニウム-酸素化合物及び凝固助剤を含み、もう一つの部分がナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を含む、二つの部分にパッケージされている。好ましくは、凝固助剤は、組成物の輸送中又は使用前にナノコロイドシリカと接触していない。1つの態様において、非焼成セメント組成物は、一つの部分が固体の形態の全ての成分を含み、もう一つの部分が液体の形態(例えば、溶液、懸濁液又はゾル)の成分を含む、二つの部分にパッケージされる。好ましくは、二つの部分は組成物の輸送中又は使用前に互いに接触していない。
非焼成コンクリート組成物の調製方法
本発明の非焼成コンクリート組成物は、選択された成分を組み合わせることによって形成される。本発明の好ましい態様において、非焼成コンクリート組成物は、一つの部分が無機粒子(ミクロン無機粒子を含む)及びアルミニウム-酸素化合物を含み、もう一つの部分がナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を含む、二つの部分にパッケージされる。好ましくは、二つの部分は、組成物の輸送中又は使用前に互いに接触していない。本発明の別の好ましい態様において、本発明の非焼成コンクリート組成物は、一つの部分が無機粒子(ミクロン無機粒子を含む)、アルミニウム-酸素化合物及び凝固助剤を含み、もう一つの部分がナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を含む、二つの部分にパッケージされる。好ましくは、凝固助剤は、組成物の輸送中又は使用前にナノコロイドシリカと接触していない。1つの態様において、非焼成コンクリート組成物は、一つの部分が固体の形態の全ての成分を含み、もう一つの部分が液体の形態(例えば、溶液、懸濁液又はゾル)の成分を含む、二つの部分にパッケージされる。好ましくは、二つの部分は、組成物の輸送中又は使用前に互いに接触していない。
非焼成コンクリートの調製方法
本発明の非焼成セメント組成物及び非焼成コンクリート組成物に含まれる成分の大部分は焼成を必要とせず、ほんの僅かの成分のみが低温焼成によって前処理する必要がある(例えば、任意成分の凝固助剤、例えば、酸化マグネシウム)。
コンクリートは、一般に、バインダ材料(セメント)、水、骨材及び他の成分を含む。骨材は、様々な天然鉱石又は岩石、石英砂、陸砂砂岩、珪砂、河川砂、海砂、貯水砂又はそれらの任意の組み合わせ及びその中に含まれる不可避不純物から得られる材料などのエンジニアリングに応用される任意の材料であることができる。1つの実施形態において、無機粒子は石英砂、砂利又はその両方を含み、石英砂及び砂利はそれらの両方が存在するときに任意の比率で混合することができる。
したがって、本発明の非焼成セメント組成物は非焼成コンクリートを調製するためのバインダ材料として使用することができる。例えば、本発明の非焼成セメント組成物を骨材及びその他の成分と混合してコンクリートを調製することができる。例えば、骨材を最初にミクロン無機粒子と混合し、次にアルミニウム-酸素化合物と均一に混合し、続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を添加することができ、これらの成分をブレンドして非焼成コンクリートを得る。あるいは、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤以外の成分を均一になるまで混合し、次いで、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を順次又は同時に添加することができ、これらの成分をブレンドして非焼成コンクリートを調製する。
さらなる添加任意成分(例えば、凝固助剤、活性シリカ及び減水剤のうちの1種又は複数種)を含む非焼成セメント組成物を用いて非焼成コンクリートを調製する1つの態様において、骨材を最初にミクロン無機粒子と混合し、次いで、凝固助剤及びアルミニウム-酸素化合物と均一に混合し、続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を添加し、これらの成分をブレンドし、非焼成コンクリートを得る。別の態様において、骨材及びミクロン無機粒子を最初に混合し、次いでアルミニウム-酸素化合物と均一に混合し、続いて、ナノコロイドシリカ、凝固制御剤及び活性シリカを添加し、これらの成分をブレンドして非焼成コンクリートを得る。別の態様において、骨材をミクロン無機粒子と混合し、次いで、アルミニウム-酸素化合物及び凝固助剤と均一に混合し、続いて、ナノコロイドシリカ、凝固制御剤及び活性シリカを添加し、これらの成分をブレンドして非焼成コンクリートを得る。別の態様において、骨材をミクロン無機粒子と混合し、次に減水剤及びアルミニウム-酸素化合物と均一に混合し、続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を添加し、これらの成分をブレンドして未焼成コンクリートを得る。あるいは、上記の態様において、ナノコロイドシリカ、凝固制御剤及び活性シリカ(存在するならば)以外の成分を最初に均一に混合し、次いで、ナノコロイドシリカ、凝固制御剤及び活性シリカ(存在するならば)を添加し、これらの成分をブレンドして非焼成コンクリートを調製する。あるいは、上記の態様において、固体の形態の成分を最初に混合し、次いで、液体の形態(例えば、溶液、懸濁液及びゾル)の成分を添加し、これらの成分をブレンドして非焼成コンクリートを調製する。
さらに、本発明において提供される非焼成コンクリート組成物を用いてコンクリートを製造することもできる。無機粒子を最初に均一に混合し、次いで、他の成分を添加して非焼成コンクリートを調製する。例えば、無機粒子を上記のとおりの割合でミクロン無機粒子と混合し、次いでアルミニウム-酸素化合物と均一に混合し、続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を添加し、これらの成分をブレンドして未焼成コンクリートを得る。コンクリートがさらなる添加任意成分(例えば、凝固助剤、活性シリカ及び減水剤のうちの1種又は複数種)を含む非焼成コンクリート組成物を用いて調製される1つの実施形態において、無機粒子を上記のとおりの割合でミクロン無機粒子と混合し、次いで、アルミニウム-酸素化合物及び凝固助剤と均一に混合し、続いてナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を添加し、これらの成分をブレンドして非焼成コンクリートを得る。別の実施形態において、無機粒子及びミクロン無機粒子を上記のとおりの割合で混合し、次いで、アルミニウム-酸素化合物と均一に混合し、続いて、ナノコロイドシリカ、凝固制御剤及び活性シリカを添加し、これらの成分をブレンドして非焼成コンクリートを得る。別の実施形態において、無機粒子を、上記のとおりの割合でミクロン無機粒子と混合し、次いで、アルミニウム-酸素化合物及び凝固助剤と均一に混合し、続いて、ナノコロイドシリカ、凝固制御剤及び活性シリカを添加し、これらの成分をブレンドして非焼成コンクリートを得る。別の特定の実施形態において、無機粒子を、上記のとおりの割合でミクロン無機粒子と混合し、次いで、減水剤及びアルミニウム-酸素化合物と均一に混合し、続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を添加し、これらの成分をブレンドして未焼成コンクリートを得る。あるいは、上記実施形態において、ナノコロイドシリカ、凝固制御剤及び活性シリカ(存在するならば)以外の成分を最初に均一に混合し、次いで、ナノコロイドシリカ、凝固制御剤及び活性シリカ(存在するならば)を添加し、これらの成分をブレンドして非焼成コンクリートを調製する。あるいは、上記の態様において、固体の形態の成分を最初に混合し、次いで、液体の形態(例えば、溶液、懸濁液及びゾル)の成分を添加し、これらの成分をブレンドして非焼成コンクリートを調製する。
コンクリートを調製するための骨材としては、陸砂砂岩、珪砂、河川砂、海砂、貯留砂などが挙げられる。1つの実施形態において、本発明の無機粒子も骨材とみなされる。好ましい実施形態において、骨材は、使用前の塩除去(陽イオン及び/又は陰イオンの除去を含む)によって処理される。
本発明の非焼成セメント組成物又は非焼成コンクリート組成物を用いて調製される非焼成コンクリートは、従来のポルトランドセメントを用いて調製される従来のコンクリートと同等又はそれ以上の物理的及び機械的特性を有する。例えば、1つの実施形態において、本発明の非焼成セメント組成物又は非焼成コンクリート組成物を用いて調製される非焼成コンクリートは、CNS 1010(ASTM C109)標準又はCNS1232(ASTM C39)標準による応力及び歪み試験において、機械的に許容可能な圧縮強度を示し、例えば、少なくとも1,800psi、少なくとも2,000psi、好ましくは少なくとも3,000psi、好ましくは少なくとも4,500psi、より好ましくは少なくとも6,000 psiの28日圧縮強度を示す。より好ましい実施形態において、本発明の非焼成セメント組成物又は非焼成コンクリート組成物を用いて調製される非焼成コンクリートは、少なくとも8,000psi、少なくとも10,000psi、少なくとも12,000psi又は少なくとも14,000 psiの28日圧縮強度を示す。1つの実施形態において、本発明の非焼成セメント組成物又は非焼成コンクリート組成物を用いて調製される非焼成コンクリートは、CNS1238(ASTM C348)標準による曲げ強度試験において機械的に許容可能な曲げ強度を示し、例えば、少なくとも200psi、好ましくは少なくとも300psi、好ましくは少なくとも450psi、より好ましくは少なくとも600psiの28日曲げ強度を示す。1つの実施形態において、本発明の非焼成セメント組成物又は非焼成コンクリート組成物を用いて調製される非焼成コンクリートは、CNS3801(ASTM C496)標準による割裂引張強度試験において、機械的に許容可能な割裂引張強度を示し、例えば、少なくとも200psi、好ましくは少なくとも300psi、好ましくは少なくとも450psi、より好ましくは少なくとも600psiの28日割裂引張強度を示す。1つの特定の実施形態において、本発明の非焼成セメント組成物又は非焼成コンクリート組成物を用いて調製される非焼成コンクリートは、CNS 14603(ASTM C157)標準による線収縮試験において機械的に許容可能な線収縮性を示し、例えば、1,500μ以下、好ましくは1,200μ以下、より好ましくは600μ以下、より好ましくは400μ以下、さらに好ましくは200μ以下の28日線収縮を示す。
1つの実施形態において、本発明の非焼成セメント組成物又は非焼成コンクリート組成物を用いて調製される非焼成コンクリートは、CNS 1232(ASTM C39)標準による円筒状コンクリート試験片の圧縮強度試験において、機械的に許容可能な圧縮強度を示し、例えば、少なくとも4,500psi、好ましくは少なくとも5,000psi、より好ましくは少なくとも6000psiの圧縮強度を示す。
以下の実施例は、本発明が属する分野の当業者に本発明をよりよく理解させるために提供されるが、本発明の範囲を限定することは意図されない。

例1
下記の表1に記載のとおりの成分を有する非焼成セメント組成物を調製した。
Figure 0006606531
Figure 0006606531
Figure 0006606531
Figure 0006606531
特に別段の指示がない限り、ナノコロイドシリカを18nmのナノコロイドシリカと80nmのナノコロイドシリカを約8:2の割合で混合することにより調製した(固形分: 40 wt.%)。
下記の表1Aに記載のとおりの成分を有する非焼成セメント組成物を調製した。
Figure 0006606531
以下の例2〜9において、強度試験の期間を除いてCNS1010(ASTM C109)標準に従って圧縮強度を試験したが、期間については本明細書に列挙されているものによる。
例2
下記の表に記載の成分を有する非焼成コンクリート組成物を調製した。無機粒子(骨材)及びミクロン無機粒子(SiO)を表2に示す質量比により混合し、次いで、アルミニウム-酸素化合物と均一に混合した。続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を添加し、これらの成分をブレンドして、28日間の硬化後に圧縮強度を測定した。
Figure 0006606531
ナノコロイドシリカを、18nmのナノコロイドシリカ及び80nmのナノコロイドシリカを約8:2の割合で混合して調製した(固形分:40質量%)。
例3
下記の表に記載のとおりの成分を有する非焼成コンクリート組成物を調製した。無機粒子(骨材)及びミクロン無機粒子(SiO)を表3に示す質量比で混合し、次いで、凝固助剤及びアルミニウム-酸素化合物と均一に混合した。続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を添加し、これらの成分をブレンドして、14日又は28日の硬化後に圧縮強度を測定した。
Figure 0006606531
ナノコロイドシリカを、18nmのナノコロイドシリカ及び80nmのナノコロイドシリカを約8:2の割合で混合して調製した(固形分:40質量%)。
* 番号9の強度は14日の強度である。
例4
下記の表に記載のとおりの成分を有する非焼成コンクリート組成物を調製した。段階的粉末としてのミクロン無機粒子(SiO)は、表4に示す粒子サイズ及び質量%により混合して形成した。無機粒子(骨材)を段階的粉末と混合し、次いで、凝固助剤及びアルミニウム-酸素化合物と均一に混合した。続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を添加し、これらの成分をブレンドして、28日の硬化後に圧縮強度を測定した。
Figure 0006606531
番号28〜30以外は、ナノコロイドシリカを、18nmのナノコロイドシリカを及び80nmのナノコロイドシリカを約8:2の割合で混合して調製した(固形分40wt%)。
例5
下記の表に記載のとおりの成分を有する非焼成コンクリート組成物を調製した。段階的粉末としてミクロン無機粒子(SiO)を表5に示す粒子サイズ及び質量%により混合して形成した。無機粒子(骨材)を段階的粉末と混合し、次いで、凝固助剤及びアルミニウム-酸素化合物と均一に混合した。続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤を添加し、これらの成分をブレンドして、7日又は28日の硬化後に圧縮強度を測定した。
Figure 0006606531
ナノコロイドシリカを、18nmのナノコロイドシリカを及び80nmのナノコロイドシリカを約8:2の割合で混合して調製した(固形分40wt%)。
*番号20及び23〜25の強度は180℃での2日強度である。
**番号26の強度は7日強度である。
例6
下記の表に記載のとおりの成分を有する非焼成コンクリート組成物を調製した。段階的粉末としてミクロン無機粒子(SiO)を、表6に示す粒子サイズ及び質量%により混合して形成した。無機粒子(骨材)を段階的粉末と混合し、次いで凝固助剤及びアルミニウム-酸素化合物を均一に混合する。続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤(クエン酸)を加えて配合し、10日又は28日後に圧縮強度を測定した。
Figure 0006606531
ナノコロイドシリカを、18nmのナノコロイドシリカ及び80nmのナノコロイドシリカを約8:2の割合で混合して調製した(固形分: 40 wt.%)。
*番号414及び415の強度は10日強度である。
例7
下記の表に記載のとおりの成分を有する非焼成コンクリート組成物を調製した。河川砂をまず粉砕し、等級分け(段階付け)し、ミクロン無機粒子として使用し、該段階的粉末を表7に示す粒子サイズ及び質量%により混合して形成した。無機粒子(骨材)を段階的粉末と混合し、次いで、凝固助剤及びアルミニウム-酸素化合物(高アルミナセメント)と均一に混合した。続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤(クエン酸)を添加し、これらの成分をブレンドして、28日の硬化後に圧縮強度を測定した。
Figure 0006606531
ナノコロイドシリカを、18nmのナノコロイドシリカ及び80nmのナノコロイドシリカを約8:2の割合で混合して調製した(固形分: 40 wt.%)。
容易に入手可能な砂も本発明で有用であることが試験結果から知ることができる。
例8
非焼成コンクリート組成物を、52.8 wt.%の石英砂、8.0 wt.%の1.6 μm SiO2、11.8 wt.%の10 μm SiO2、6.2 wt.%の45 μm SiO2、5.9 wt.%の高アルミナセメント、1.8 wt.%の酸化マグネシウム、1.3 wt.%のクエン酸、及び、表8に示す組み合わせの異なる粒子サイズを有するナノコロイドシリカを用いて調製した。段階的粉末としてミクロン無機粒子(SiO2)を混合により形成した。次いで、無機粒子(骨材)を段階的粉末と混合し、次いで、凝固助剤(酸化マグネシウム)及びアルミニウム-酸素化合物(高アルミナセメント)と均一に混合した。続いて、ナノコロイドシリカ(単一成分又は1つより多くの成分の組み合わせ)及び凝固制御剤(クエン酸)を添加して、これらの成分をブレンドして、28日の硬化後に圧縮強度を測定した。
Figure 0006606531
例9
下記の表に示すとおりの成分を有するコンクリート組成物を調製した。骨材及びミクロン無機粒子(SiO2)を表9に示す質量%により混合し、次いで凝固助剤を混合した。続いて、ナノコロイドシリカ及び凝固制御剤(クエン酸)を添加して、これらの成分をブレンドして、28日の硬化後に圧縮強度を測定した。
Figure 0006606531
例10
以下の表10に示すとおりの成分を有するコンクリート組成物を調製した。
Figure 0006606531
該組成物は非常に短い時間でブロック状に硬化し、これは施用に悪影響を及ぼす。
例11
下記の表11に示すとおりの非焼成セメント組成物及び粗骨材を用いてコンクリートを調製した。
Figure 0006606531
これらの成分を混合し、モールドに注ぎ、複数のコンクリート試験片を調製し、28日間放置し、次いで、CNS1232 (ASTM C39)による円筒コンクリート試験片の圧縮強度を試験した。圧縮強度を下記の表12に示す。
Figure 0006606531
例12
例11で調製したコンクリート試験片の曲げ強度を、CNS1238 (ASTM C348)により円筒コンクリート試験片の曲げ強度試験で測定した。曲げ強度を下記の表13に示す。
Figure 0006606531
例13
例11で調製したコンクリート試験片の割裂引張強度を、CNS3801 (ASTM C496)による円筒コンクリート試験片の割裂引張強度試験で測定した。割裂引張強度を下記の表14に示す。
Figure 0006606531
本発明の非焼成セメント組成物又は非焼成コンクリート組成物を用いて調製されたコンクリートは良好な物理的及び機械的性質を示すことが例11〜13から知ることができる。
例14
例11で調製したコンクリート試験片(S01)と、市販のポルトランドセメントと骨材を用いて調製したコンクリート試験片(R01)の線収縮性をCNS 14603 (ASTM C157)標準により測定した。線収縮度(μ)を下記の表15に示す。
Figure 0006606531
本発明の非焼成セメント組成物又は非焼成コンクリート組成物を用いて調製されたコンクリートは、従来のポルトランドセメントを用いて調製されたコンクリートの線収縮度よりもはるかに優れていることをこの試験結果から知ることができる。
本発明の上述の実施形態は例示のみを目的としている。多くの代替実施形態は、以下の特許請求の範囲から逸脱することなく、当業者によって考案されうる。

Claims (14)

  1. (a)組成物の総質量を基準として約31%〜87%の、1.0〜100μmの範囲の粒子サイズを有するミクロン無機粒子、ここで前記ミクロン無機粒子は、少なくともケイ素元素を含み、焼成されていないものであり、
    (b)アルミニウム-酸素化合物、
    (c)ナノコロイドシリカ、及び、
    (d)凝固制御剤、
    を含む、組成物。
  2. 前記ミクロン無機粒子の粒子サイズ分布は少なくとも二峰性である、請求項1記載の組成物。
  3. 前記ミクロン無機粒子は三峰性粒子サイズ分布を有し、峰の粒子サイズ又はサイズ範囲を有する粒子は、互いに独立して、ミクロン無機粒子の総質量の少なくとも20%〜50%を占める、請求項1記載の組成物。
  4. 前記ナノコロイドシリカは二峰性粒子サイズ分布を有し、峰の粒子サイズ又はサイズ範囲を有する粒子は、互いに独立して、ナノコロイドシリカの総質量の少なくとも30%〜70%を占める、請求項1記載の組成物。
  5. 凝固助剤、活性シリカ及び減水剤のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1記載の組成物。
  6. (a)組成物の総質量を基準として約66%〜92%の無機粒子、
    (b)アルミニウム-酸素化合物、
    (c)ナノコロイドシリカ、及び、
    (d)凝固制御剤、
    を含み、
    前記無機粒子は1.0〜100μmの範囲の粒子サイズを有するミクロン無機粒子を含み、前記ミクロン無機粒子は、少なくともケイ素元素を含み、焼成されていないものであり、かつ無機粒子の総質量の25%〜45%を占める、組成物。
  7. 前記ミクロン無機粒子の粒子サイズ分布は少なくとも二峰性である、請求項6記載の組成物。
  8. 前記ミクロン無機粒子は三峰性粒子サイズ分布を有し、峰の粒子サイズ又はサイズ範囲を有する粒子は、互いに独立して、ミクロン無機粒子の総質量の少なくとも20%〜50%を占める、請求項6記載の組成物。
  9. 前記ナノコロイドシリカは二峰性粒子サイズ分布を有し、峰の粒子サイズ又はサイズ範囲を有する粒子は、互いに独立して、ナノコロイドシリカの総質量の少なくとも30%〜70%を占める、請求項6記載の組成物。
  10. 凝固助剤、活性シリカ及び減水剤のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項6記載の組成物。
  11. (a)組成物の総質量を基準として約30%〜86%の、1.0〜100μmの範囲の粒子サイズを有するミクロン無機粒子、ここで前記ミクロン無機粒子は、少なくともケイ素元素を含み、焼成されていないものであり、
    (b)アルミニウム-酸素化合物、
    (c)ナノコロイドシリカ、
    (d)凝固制御剤、及び、
    (i)アルカリ金属又はアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、硫酸塩又は炭酸塩を含む、凝固助剤、
    を含む、組成物。
  12. (a)組成物の総質量を基準として約65%〜90%の無機粒子、
    (b)アルミニウム-酸素化合物、
    (c)ナノコロイドシリカ、
    (d)凝固制御剤、及び、
    (i)アルカリ金属又はアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、硫酸塩又は炭酸塩を含む、凝固助剤、
    を含み、
    前記無機粒子は1.0〜100μmの範囲の粒子サイズを有するミクロン無機粒子を含み、前記ミクロン無機粒子は、少なくともケイ素元素を含み、焼成されていないものであり、かつ無機粒子の総質量の25%〜45%を占める、組成物。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項記載の組成物を含む、コンクリート。
  14. 下記の特徴:28日圧縮強度がCNS 1010 (ASTM C109)標準又はCNS 1232 (ASTM C39)標準により測定して少なくとも1,800psiであること、28日曲げ強度がCNS 1238 (ASTM C348) 標準により測定して少なくとも200psiであること、28日割裂引張強度がCNS 3801 (ASTM C496)標準により測定して少なくとも200psiであること、及び、28日線収縮がCNS 14603 (ASTM C157)標準により測定して最大で1500μであること、のうちの少なくとも1つを有する、請求項13記載のコンクリート。
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