JP6605964B2 - 車両用スピーカシステム及びこれを備えた車両構造 - Google Patents

車両用スピーカシステム及びこれを備えた車両構造 Download PDF

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Description

本発明は、車両に設けられるスピーカシステム(車両用スピーカシステム)及びその車両用スピーカシステムを備えた車両構造等に関する。
例えば特許文献1の図2は、車両用スピーカシステムとして、車載用スピーカ装置を開示し、その車載用スピーカ装置は、左右のフロントドア内部に埋め込まれたドアスピーカ3と、天井前方の両隅に埋め込まれたフラットスピーカ5と、を備えている(特許文献1の段落[0015]参照)。ここで、フラットスピーカ5の指向性は、広く、また、ドアスピーカ3からの音とフラットスピーカ5からの音との合成音は、ドライバの視聴位置付近に定位されている。
加えて、特許文献1の車載用スピーカ装置では、ドアスピーカ3及び/又はフラットスピーカ5への入力信号の音響特性を調整することで、車室内の音像音場を所定の位置(聴取位置よりもやや前方)に定位させることができる(特許文献1の請求項3,4、段落[0012],[0013]参照)。
特開2004−168265号公報
しかしながら、天井を有しない状態での車両であるオープンカー(ソフトトップ若しくはハードトップを有しない車両、又は、ソフトトップ若しくはハードトップが折りたたまれ若しくは格納された車両)では、特許文献1に開示のフラットスピーカ5のような補助スピーカを備えることができない。
また、本発明者は、オープンカーが走行する時に、例えばフロントシールド(フロントガラス)からドライバに向けて風が車室内に入り込み、従って、スピーカからの音又は合成音が風切り音に負けてしまうことを認識した。言い換えれば、風切り音が良好な音場の形成を妨げしてしまう。
本発明の1つの目的は、風切り音の影響を軽減可能な車両用スピーカシステムを提供することである。本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び好ましい実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
本発明に従う第1の態様において、車両(オープンカー)用スピーカシステムは、フロントスピーカ及びリアスピーカを備えている。フロントスピーカは、左右のフロントドアスピーカと、左右のフロントピラースピーカと、で構成され、リアスピーカは、ドライバ用の左右のリアドライバスピーカと、アシスタント用の左右のリアアシスタントスピーカと、で構成される。
フロントスピーカ(左右のフロントピラースピーカ)は、所定の点(第1の点)を向き、第1の点の高さは、ドライバの顔の上部(好ましくは、視点)の高さに対応し、第1の点の位置は、平面視において、車両中心線と運転席の前部及び助手席の前部を結ぶ線との交点に対応する。
第1の態様では、フロントスピーカの音(左右のフロントピラースピーカからの音又は合成音)は、車両前後方向において、ドライバ(アシスタント)の視点(視聴位置)に向くのではなく、ドライバ(アシスタント)の視点の前の箇所であって、運転席(助手席)の前部に向いている。これにより、フロントスピーカの音(合成音)は、フロントシールドから車室内に入り込む風の音(風切り音)に負けないで、ドライバ(アシスタント)は、フロントスピーカの音を容易に認識し又は正確に聴くことができる。言い換えれば、第1の態様では、風切り音の影響が軽減されて、快適な音場を形成することができる。なお、左右のフロントドアスピーカは、所定の点(第4の点)を向いているが、第4の点は、第1の点であってもよく、左右のフロントドアスピーカも、第1の点を向いてもよい。
次に、ドライバ用のリアスピーカは、所定の点(第2の点)を向き、アシスタント用のリアスピーカは、所定の点(第3の点)を向き、第2の点の高さ及び第3の点の高さは、ドライバの顔(好ましくは、視点よりも下の点)の高さに対応し、第2の点の位置及び第3の点の位置は、平面視において、車両の前部(好ましくはフロントシールドよりも前の箇所)に対応する。
第1の態様では、1人の乗員用のリアスピーカからの音、即ちドライバ(アシスタント)用の左右のリアドライバスピーカ(リアアシスタントスピーカ)が運転席(助手席)の後方部材(好ましくはロールバー)からの合成音は、車両前後方向において、ドライバ(アシスタント)の視点(視聴位置)に向くのではなく、ドライバ(アシスタント)の顔の前の箇所であって、車両の前部に向いている。これにより、リアスピーカの音(合成音)は、乗車用ドアから車室内に入り込む風の音(風切り音)に負けないで、ドライバ(アシスタント)は、リアスピーカの音を容易に認識し又は正確に聴くことができる。言い換えれば、第1の態様では、車室外からの風切り音の影響がフロントスピーカ及びリアスピーカの双方によって軽減されて、より一層快適な音場を形成することができる。
当業者は、例示した本発明に従う態様が、本発明の精神を逸脱することなく、さらに変更され得ることを容易に理解できるであろう。
本発明に従う車両用スピーカシステムを構成する複数のスピーカの配置の説明図である。 図1の車両用スピーカシステムを構成する複数のスピーカの配置の他の説明図である。 図2のリアスピーカを構成する4つのスピーカの配置の説明図である。 図1又は図2のフロントピラースピーカ(ツイータ)の音圧周波数特性の説明図である。 図1又は図2のフロントドアピーカ(ウーハ)の音圧周波数特性の説明図である。 図1〜図3のリアドライバスピーカ及びリアアシスタントスピーカ(フルレンジスピーカ)の音圧周波数特性の説明図である。
以下に説明する好ましい実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1及び図2は、本発明に従う車両用スピーカシステムを構成する複数のスピーカの配置の説明図である。図1及び図2に示されるように、車両用スピーカシステムは、オープンカーに設けられたスピーカシステムであり、そのシステムは、左右のフロントドアスピーカ20L,20Rと、左右のフロントピラースピーカ10L,10Rと、左右のリアドライバスピーカ30L,30Rと、左右のリアアシスタントスピーカ40L,40Rと、を備えている。また、図1において、オープンカーは、ツーシーターオープンカーであるが、車両用スピーカシステムは、ツーシーターオープンカーに限定されず、例えばフォーシーターオープンカーに適用されてもよい。
なお、オープンカーは、車両構造を有し、その車両構造は、車両用スピーカシステム10L,10R,20L,20R,30L,30R,40L,40Rと、乗車用ドア25L,25Rと、左右のフロントピラー11L,11Rと、運転席33及び助手席43の後方部材と、を備えている。
左右のフロントドアスピーカ20L,20Rは、それぞれ、左右の乗車用ドア25L,25Rに取り付けされた左右のドアライニング21L,21Rの車室内側に設けられ、また、左右のフロントピラースピーカ10L,10Rは、それぞれ、左右のフロントピラー11L,11Rに取り付けされた左右のフロントピラーガーニッシュ15R(図1において、左のフロントピラーガーニッシュ15Rが図示され、右のフロントピラーガーニッシュの図示は、省略されている。)の車室内側に設けられている。加えて、左右のリアドライバスピーカ30L,30R及び左右のリアアシスタントスピーカ40L,40Rは、それぞれ、運転席33及び助手席43の後方部材(具体的には、1例として、ロールバー31に取り付けされたロールバーガーニッシュ32(図3参照))の車室内側に設けられている。図2において、左右のリアドライバスピーカ30L,30R及び左右のリアアシスタントスピーカ40L,40Rは、同一又は単一の後方部材(具体的には、1例として、ロールバー31)に設けられているが、個別の後方部材であってもよい。なお、左右のリアドライバスピーカ30L,30R及び左右のリアアシスタントスピーカ40L,40Rは、運転席33及び助手席43に設けられていないので、それらのスピーカ30L,30R,40L,40Rは、後方部材に容易に取り付けることができる。
図1及び図2を参照すると、左右のフロントピラースピーカ10L,10Rの各々は、第1の点P1(1つの基準点)を向いている。言い換えれば、2つのスピーカ10L,10Rの中心線(放射音の中心軸)は、第1の点P1で交差している。図1において、第1の点P1の高さ(車両上下方向Up,Doの位置)は、オープンカーのドライバの顔35の上部(具体的には、1例として、視点)の高さ(車両上下方向Up,Doの位置)に対応している。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は、ドライバから見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Leは左側、Riは右側、Upは上側、Doは下側を示す。
図2において、左右のフロントドアスピーカ20L,20Rの各々は、第1の点P1と異なる第4の点P4を向いているが、図1及び図2において、左右のフロントドアスピーカ20L,20Rの各々も、第1の点P1(1つの基準点)を向くように、左右のフロントドアスピーカ20L,20Rの配置又は取付が変更されてもよい。言い換えれば、4つのスピーカ10L,10R,20L,20Rの中心線が、第1の点P1で交差してもよい。
図2において、第1の点P1の車両左右方向Le,Riの位置は、オープンカーの車両中心線CLの車両左右方向Le,Riの位置に対応し、第1の点P1の車両前後方向Fr,Rrの位置は、運転席33の前部の車両前後方向Fr,Rrの位置に対応している。なお、第1の点P1の車両前後方向Fr,Rrの位置は、助手席43の前部の車両前後方向Fr,Rrの位置にも対応している。左右のフロントピラースピーカ10L,10Rからの音又は合成音は、車両前後方向Fr,Rrにおいて、ドライバ(アシスタント)の視点(視聴位置)に向くのではなく、ドライバ(アシスタント)の視点の前の箇所であって、運転席33(助手席43)の前部に向いている。これにより、フロントスピーカ10L,10Rの音(合成音)は、フロントシールド5から車室内に入り込む風の音(風切り音)に負けないで、ドライバ(アシスタント)は、フロントスピーカ10L,10Rの音を容易に認識し又は正確に聴くことができる。言い換えれば、図1又は図2の車両用スピーカシステムでは、風切り音の影響が軽減されて、快適な音場を形成することができる。
ドライバは、好ましくは、理想的なドライバ又は標準的なドライバであり、1例として、例えば衝突テストに使用される人体(成人)ダミーに設定することができる。同様に、アシスタントも、1例として、人体(成人)ダミーに設定することができる。運転席33の車両前後方向Fr,Rrの位置は、好ましくは、製造時の初期値(デフォルト値)であり、同様に、助手席43の車両前後方向Fr,Rrの位置は、1例として、デフォルト値である。
次に、図2を参照すると、左右のリアドライバスピーカ30L,30Rの各々は、第2の点P2(もう1つの基準点)を向き、且つ、左右のリアアシスタントスピーカ40L,40Rの各々は、第3の点(他の基準点)を向いている。言い換えれば、2つのスピーカ30L,30Rの中心線(放射音の中心軸)は、第2の点P2で交差する一方、2つのスピーカ40L,40Rの中心線(放射音の中心軸)は、第3の点P3で交差している。図1において、第2の点P2の高さ(車両上下方向Up,Doの位置)は、オープンカーのドライバの顔35の下部(具体的には、1例として、口)の高さ(車両上下方向Up,Doの位置)に対応している。同様に、第3の点P3の高さ(車両上下方向Up,Doの位置)は、オープンカーのドライバの顔35の下部(具体的には、1例として、口)の高さ(車両上下方向Up,Doの位置)に対応している。
図2において、第2の点P2の車両左右方向Le,Riの位置は、運転席33の車両左右方向Le,Riの位置に対応し、第3の点P3の車両左右方向Le,Riの位置は、助手席43の車両左右方向Le,Riの位置に対応している。加えて、第2の点P2の車両前後方向Fr,Rrの位置及び第3の点P3の車両前後方向Fr,Rrの位置は、オープンカーの前部(具体的には、フロントシールド5よりも前の箇所)の車両前後方向Fr,Rrの位置に対応している。言い換えれば、第2の点P2の位置及び第3の点P3の位置は、平面視において、車両の前部(1例として、例えばボンネット)に対応している。
図2において、ドライバ用の左右のリアドライバスピーカ30L,30Rが運転席33の後方部材(ロールバー31)からの合成音は、車両前後方向Fr,Rrにおいて、ドライバの視点(視聴位置)に向くのではなく、ドライバの顔35の前の箇所であって、車両の前部に向いている。これにより、左右のリアドライバスピーカ30L,30Rの合成音は、乗車用ドア25Rから車室内に入り込む風の音(風切り音)に負けないで、ドライバは、左右のリアドライバスピーカ30L,30Rの音を認識することができる。
同様に、アシスタント用の左右のリアアシスタントスピーカ40L,40Rが助手席43の後方部材(ロールバー31)からの合成音は、車両前後方向Fr,Rrにおいて、アシスタントの視点(視聴位置)に向くのではなく、アシスタントの顔45の前の箇所であって、車両の前部に向いている。これにより、左右のリアアシスタントスピーカ40L,40Rの合成音は、乗車用ドア25Lから車室内に入り込む風の音(風切り音)に負けないで、アシスタントは、左右のリアアシスタントスピーカ40L,40Rの音を認識することができる。
図1又は図2の車両用スピーカシステムでは、風切り音の影響がフロントスピーカ10L,10R及びリアスピーカ30L,30R,40L,40Rの双方によって軽減されて、ドライバ及びアシスタントの各々は、より一層容易に音を認識することができる。
図3は、図2のリアスピーカ30L,30R,40L,40Rを構成する4つのスピーカの配置の説明図である。車両用スピーカシステムがツーシーターオープンカー適用される時に、ロールバーガーニッシュ32に設けられたドライバ用の左右のリアドライバスピーカ30L,30Rは、ドライバ又は運転席33の背後に位置している。これにより、ドライバは、左右のリアドライバスピーカ30L,30Rからの合成音を所謂ヘッドホンからの合成音(2チャンネルステレオ)のように、認識することができる。同様に、アシスタントは、左右のリアアシスタントスピーカ40L,40Rからの合成音を所謂ヘッドホンからの合成音のように、認識することができる。
但し、車両用スピーカシステムがツーシーターオープンカーに適用されないで、例えばフォーシーターオープンカーに適用される状態であっても、リアスピーカ30L,30R,40L,40Rがドライバ又は運転席33及びアシスタント又は助手席43に近い時に、ドライバ及びアシスタントは、リアスピーカ30L,30R,40L,40Rをヘッドホンのようなスピーカを知覚することができる。
言い換えれば、ドライバがヘッドホンのようなスピーカを知覚するように、図2において、左のリアドライバスピーカ30Lの車両左右方向Le,Riの位置は、運転席33の左部の車両左右方向Le,Riの位置に対応し、且つ右のリアドライバスピーカ30Rの車両左右方向Le,Riの位置は、運転席33の右部の車両左右方向Le,Riの位置に対応している。同様に、左のリアアシスタントスピーカ40Lの車両左右方向の位置は、助手席43の左部の車両左右方向Le,Riの位置に対応し、且つ右のリアアシスタントスピーカ40Rの車両左右方向Le,Riの位置は、助手席43の右部の車両左右方向Le,Riの位置に対応している。
図1において、第2の点P2の高さ(車両上下方向Up,Doの位置)は、ドライバの視点の高さ(車両上下方向Up,Doの位置)よりも低い。同様に、第3の点P3の高さ(車両上下方向Up,Doの位置)は、ドライバ又はアシスタントの視点の高さ(車両上下方向Up,Doの位置)よりも低い。しかしながら、第2の点P2の高さは、ドライバの視点の高さと同じでもよく、第3の点P3の高さも、ドライバ又はアシスタントの視点の高さと同じでもよい。言い換えれば、第2の点P2の高さ及び第3の点P3の高さをドライバの視点の高さに対応させることによって、ドライバ及びアシスタントの各々がヘッドホンを装着しているように、ドライバ及びアシスタントに錯覚させてもよい。
好ましくは、第2の点P2の高さ及び第3の点P3の高さは、ドライバの視点の高さに対応しないで、第2の点P2の高さ及び第3の点P3の高さは、ドライバの視点の高さよりも低く設定されている。これにより、ドライバ及びアシスタントは、乗車用ドア25L,25Rから車室内に入り込む風の音(風切り音)の影響がより一層軽減された音を認識することができる。特に、車両用スピーカシステムがリアエンジンを有するツーシーターオープンカー適用される時に、ドライバ及びアシスタントは、ロールバーガー31から車室内に入り込むリアエンジンの音の影響も軽減された音を認識することができる。
図1において、第1の点P1の車両上下方向Up,Doの位置は、車両上下方向Up,Doにおいてオープンカーのフロントシールド5(具体的には、1例として、フロントヘッダー6の頂部)の下である。これにより、ドライバ及びアシスタントは、フロントヘッダー6の頂部から車室内に入り込む風の音(風切り音)の影響が軽減された音を認識することができる。図2において、第2の点P2の車両前後方向Fr,Rrの位置及び第3の点P3の車両前後方向Fr,Rrの位置は、車両前後方向Fr,Rrにおいて前記オープンカーのフロントシールド5の前であり、好ましくは、ボンネットの車両前後方向Fr,Rrの位置である。これにより、ドライバ及びアシスタントは、フロントヘッダー6の頂部から車室内に入り込む風の音(風切り音)の影響がより一層軽減された音を認識することができる。
図1において、右のフロントドアスピーカ20Rは、右の乗車用ドア25Rに取り付けされた右のドアライニング21Rの前下角部の車室内側に設けられている。同様に、左のフロントドアスピーカ20Lは、左の乗車用ドア25Lに取り付けされた左のドアライニング21Lの前下角部の車室内側に設けられている。左右のフロントドアスピーカ20L,20Rの合成音は、下(ドア底部)から第4の位置P4に、水平に進行している。但し、左右のフロントドアスピーカ20L,20Rの合成音は、下(ドア底部)から第1の位置P1に上方に進行してもよい。加えて、図1において、右のフロントピラースピーカ10Rは、右のフロントピラー11Rに取り付けされた右のフロントピラーガーニッシュ15Rの脚部の車室内側に設けられている。同様に、左のフロントピラースピーカ10Lは、左のフロントピラー11Lに取り付けされた左のフロントピラーガーニッシュ(図示せず)の脚部の車室内側に設けられている。左右のフロントピラースピーカ10L,10Rの合成音は、下(ピラー脚部)から第1の位置P1に上方に進行するので、ドライバ及びアシスタントは、フロントシールド5(フロントヘッダー6の頂部)から車室内に入り込む風の音(風切り音)の影響が軽減された音を認識することができる。
図4は、図1又は図2のフロントピラースピーカ10L,10Rの音圧周波数特性の説明図である。図4において、左右のフロントピラースピーカ10L,10Rの各々は、JIS規格C5532における音圧周波数特性において、3000[Hz]での72〜78[dB]及び10,000[Hz]での83〜87[dB]を有するツイータである。言い換えれば、4つのスピーカ10L,10R,20L,20Rは、2ウェイスピーカを構成することができる。フロントピラースピーカ10L,10R(ツイータ)がこのような音圧周波数特性を有することで、ドライバ及びアシスタントは、フロントシールド5(フロントヘッダー6の頂部)から車室内に入り込む風の音(風切り音)の影響が軽減された音を認識することができる。このツイータは、3000[Hz]から10,000[Hz]までの周波数帯において、72[dB]以上の音圧を再生可能である。これにより、風切り音の影響がより一層軽減される。
図5は、図1又は図2のフロントドアピーカ20L,20Rの音圧周波数特性の説明図である。図5において、左右のフロントドアピーカ20L,20Rの各々は、JIS規格C5532における音圧周波数特性において、30[Hz]での62〜68[dB]及び40[Hz]での62〜68[dB]を有するウーハである。フロントドアピーカ20L,20R(ウーハ)がこのような音圧周波数特性を有することで、ドライバ及びアシスタントは、良好な低音を認識することができる。このウーハは、30[Hz]から40[Hz]までの周波数帯において、60[dB]以上の音圧を再生可能である。これにより、良好な低音がより一層強調される。なお、ウーハ20L,20Rは、低音を再生するものなので、第4の点P4は、車両上下方向Up,Doにおいて、ドライバ及びアシスタントの脚元付近であることが好ましい。言い換えれば、ウーハ20L,20Rからの低音は、第1の点P1に向く必要がなく、ウーハ20L,20Rからの低音は、第1の点P1及び第4の点P4を含む任意の点に向けられてもよい。他方、ウーハ20L,20Rの低音が第1の点に向く時に、風切り音の影響が軽減される。
図6は、図1〜図3のリアドライバスピーカ30L,30R及びリアアシスタントスピーカ40L,40Rの音圧周波数特性の説明図である。図6において、リアスピーカ30L,30R,40L,40Rの各々は、JIS規格C5532における音圧周波数特性において、20[Hz]での32〜38[dB]及び200[Hz]での75〜83[dB]を有するフルレンジスピーカである。リアスピーカ30L,30R,40L,40R(フルレンジスピーカ)がこのような音圧周波数特性を有することで、ドライバ及びアシスタントは、乗車用ドア25L,25Rからから車室内に入り込む風の音(風切り音)の影響が軽減された音を認識することができる。このフルレンジスピーカは、200[Hz]から10,000[Hz]までの周波数帯において、70[dB]以上の音圧を再生可能である。これにより、風切り音の影響がより一層軽減される。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
5・・・フロントシールド、6・・・フロントヘッダー、10L,10R・・・フロントピラースピーカ、11L,11R・・・フロントピラー、15R・・・フロントピラーガーニッシュ、20L,20R・・・フロントドアスピーカ、21L,21R・・・ドアライニング、25L,25R・・・乗車用ドア、30L,30R・・・リアドライバスピーカ、31・・・ロールバー、32・・・ロールバーガーニッシュ、33・・・運転席、35・・・ドライバの顔、40L,40R・・・リアアシスタントスピーカ、43・・・助手席、45・・・アシスタントの顔、CL・・・中心線、P1,P2,P3・・・基準点。

Claims (15)

  1. オープンカーの左右の乗車用ドアの車室内側に設けられた左右のフロントドアスピーカと、
    前記オープンカーの左右のフロントピラーの車室内側に設けられた左右のフロントピラースピーカと、
    前記オープンカーの運転席の後方部材の車室内側に設けられた左右のリアドライバスピーカと、
    前記オープンカーの助手席の後方部材の車室内側に設けられた左右のリアアシスタントスピーカと、
    を備え、
    前記左右のフロントピラースピーカの各々は、第1の点を向き、
    前記第1の点の車両上下方向の位置は、前記オープンカーのドライバの顔の上部の車両上下方向の位置に対応し、
    前記第1の点の車両左右方向の位置は、前記オープンカーの車両中心線の車両左右方向の位置に対応し、
    前記第1の点の車両前後方向の位置は、前記運転席の前部の車両前後方向の位置に対応し、
    前記左右のリアドライバスピーカの各々は、第2の点を向き、且つ、前記左右のリアアシスタントスピーカの各々は、第3の点を向き、
    前記第2の点の車両上下方向の位置及び前記第3の点の車両上下方向の位置は、前記ドライバの前記顔の車両上下方向の位置に対応し、
    前記第2の点の車両左右方向の位置は、前記運転席の車両左右方向の位置に対応し、前記第3の点の車両左右方向の位置は、前記助手席の車両左右方向の位置に対応し、
    前記第2の点の車両前後方向の位置及び前記第3の点の車両前後方向の位置は、前記オープンカーの前部の車両前後方向の位置に対応し、
    前記左右のフロントドアスピーカの各々は、第4の点を向くことを特徴とする車両用スピーカシステム。
  2. 前記第1の点の車両上下方向の位置は、前記オープンカーの前記ドライバの前記顔の前記上部である前記ドライバの視点の車両上下方向の位置に対応し、
    前記第2の点の車両上下方向の位置及び前記第3の点の車両上下方向の位置は、前記ドライバの前記視点の車両上下方向の前記位置よりも低いことを特徴とする請求項1に記載の車両用スピーカシステム。
  3. 前記第1の点の車両上下方向の位置は、車両上下方向において前記オープンカーのフロントシールドの下であることを特徴とする請求項2に記載の車両用スピーカシステム。
  4. 前記左のリアドライバスピーカの車両左右方向の位置は、前記運転席の左部の車両左右方向の位置に対応し、且つ前記右のリアドライバスピーカの車両左右方向の位置は、前記運転席の右部の車両左右方向の位置に対応し、
    前記左のリアアシスタントスピーカの車両左右方向の位置は、前記助手席の左部の車両左右方向の位置に対応し、且つ前記右のリアアシスタントスピーカの車両左右方向の位置は、前記助手席の右部の車両左右方向の位置に対応することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用スピーカシステム。
  5. 前記第2の点の車両前後方向の位置及び前記第3の点の車両前後方向の位置は、車両前後方向において前記オープンカーのフロントシールドの前であることを特徴とする請求項4に記載の車両用スピーカシステム。
  6. 前記第2の点の車両前後方向の位置及び前記第3の点の車両前後方向の位置は、前記オープンカーの前記前部である前記オープンカーのボンネットの車両前後方向の位置に対応することを特徴とする請求項4又は5に記載の車両用スピーカシステム。
  7. 前記第4の点は、前記第1の点であり、前記左右のフロントドアスピーカの各々も、前記第4の点を向くことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の車両用スピーカシステム。
  8. 前記オープンカーは、ツーシーターオープンカーであり、
    前記左右のリアドライバスピーカ及び前記左右のリアアシスタントスピーカは、前記運転席及び前記助手席の前記後方部材である前記ツーシーターオープンカーのロールバーに取り付けされたロールバーガーニッシュの車室内側に設けられたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の車両用スピーカシステム。
  9. 前記左のフロントドアスピーカは、前記左の乗車用ドアに取り付けされた左のドアライニングの前下角部の車室内側に設けられ、
    前記右のフロントドアスピーカは、前記右の乗車用ドアに取り付けされた右のドアライニングの前下角部の車室内側に設けられたことを特徴とする請求項8に記載の車両用スピーカシステム。
  10. 前記左のフロントピラースピーカは、前記左のフロントピラーに取り付けされた左のフロントピラーガーニッシュの脚部の車室内側に設けられ、
    前記右のフロントピラースピーカは、前記右のフロントピラーに取り付けされた右のフロントピラーガーニッシュの脚部の車室内側に設けられたことを特徴とする請求項9に記載の車両用スピーカシステム。
  11. 前記左右のフロントドアスピーカ及び前記左右のフロントピラースピーカは、2ウェイスピーカを構成し、
    前記左右のリアドライバスピーカは、フルレンジスピーカを構成し、
    前記左右のリアアシスタントスピーカは、フルレンジスピーカを構成することを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の車両用スピーカシステム。
  12. 前記左右のフロントピラースピーカの各々は、JIS規格C5532における音圧周波数特性において、3000[Hz]での72〜78[dB]及び10,000[Hz]での83〜87[dB]を有するツイータであることを特徴とする請求項11に記載の車両用スピーカシステム。
  13. 前記左右のフロントドアピーカの各々は、JIS規格C5532における音圧周波数特性において、30[Hz]での62〜68[dB]及び40[Hz]での62〜68[dB]を有するウーハであることを特徴とする請求項11又は12に記載の車両用スピーカシステム。
  14. 前記左右のリアドライバスピーカの各々は、JIS規格C5532における音圧周波数特性において、20[Hz]での32〜38[dB]及び200[Hz]での75〜83[dB]を有することを特徴とする請求項11乃至13の何れか1項に記載の車両用スピーカシステム。
  15. 請求項1乃至14の何れか1項に記載の車両用スピーカシステムと、
    前記乗車用ドアと、
    前記左右のフロントピラーと、
    前記運転席の前記後方部材と、
    前記助手席の前記後方部材と、
    を備えることを特徴とする車両構造。
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