JP6601030B2 - ヘッドセット - Google Patents

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Description

開示の技術は、ヘッドセットに関する。
サーバを介した通話を行うためのハンズフリー電話機(以下、電話機)において、第1ユーザの電話機のマイクロフォンは第1ユーザが発話した音声を取得し、第1ユーザの電話機は、当該音声に対応する音声信号をサーバに送信する。第2ユーザの電話機のスピーカは、サーバから受信した当該音声信号を音声として出力する。第2ユーザの電話機のマイクロフォンはスピーカから出力された当該音声を取得し、第2ユーザの電話機は、当該音声に対応する音声信号をサーバに送信する。第1ユーザの電話機のスピーカは、サーバから受信した当該音声信号を音声として出力する。第1ユーザの電話機のマイクロフォンはスピーカから出力された当該音声を取得し、第1ユーザの電話機は、当該音声に対応する音声信号をサーバに送信する。
第1ユーザの電話機のスピーカで出力される音声は、対応する音声信号がサーバを介していることなどにより、第1ユーザが発話した元の音声よりも遅延されている。上記したように、第1ユーザが発話した音声は、第1ユーザの電話機と第2ユーザの電話機との間で遅延を伴い入出力され続けるため、第1ユーザは、自分が発話した音声のエコーを聞くことになる。当該エコーをキャンセル、即ち、抑制するために適応フィルタを用いる技術が存在する。
特開平6−14101号公報
羽田、"5章 音響エコーキャンセラ"、[online]、2012年、電子情報通信学会、[2015年6月22日検索]、インターネット(URL:http://www.ieice-hbkb.org/files/02/02gun_06hen_05.pdf)
上記エコーは、電話機に替えてヘッドセットを用いた通話でも発生し、ヘッドセットでも適応フィルタによってエコーを抑制することが可能である。第1ユーザ及び第2ユーザが、例えば、同一室内に存在する場合、第1ユーザは他の発話者である第2ユーザが発話した音声を直接聞くと共に、サーバを介して、第1ユーザのヘッドセットのスピーカからも聞くことになる。スピーカを介して第1ユーザが聞く音声は、対応する音声信号がサーバを介していることなどにより、第1ユーザが直接聞く音声よりも遅延されている。これにより、第1ユーザは、第2ユーザが発話した音声のエコーを聞くことになる。
開示の技術は、他の発話者が発話した音声によるエコーを抑制する。
開示の技術において、環境音マイクは、環境音を第1音声信号に変換し、スピーカは、入力された音声信号に対応する音声を出力し、受信部は、サーバから送信された第2音声信号を受信する。適応フィルタは、作動状態で第1音声信号及び第2音声信号に基づいて第2音声信号に対する擬似エコー信号を生成し、非作動状態で擬似エコー信号の生成を中止する。切替部は、適応フィルタで生成された擬似エコー信号を用いて第2音声信号に含まれるエコーを低減した音声信号をスピーカへ入力する第1状態と、受信部が受信した第2音声信号を前記スピーカへ入力する第2状態とに切り替える。
開示の技術は、1つの側面として、他の発話者が発話した音声によるエコーを抑制する、という効果を有する。
実施形態に係るヘッドセットの構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係るヘッドセットの外観の一例を示す概念図である。 実施形態に係るオンライン会議システムの構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る適応フィルタ判定部の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る適応フィルタ判定処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る部屋番号テーブルの一例を示す概念図である。 実施形態に係るヘッドセットの電気系の構成の一例を示すブロック図である。 ユーザ自身が発話した音声のエコーを説明する概念図である。 関連技術のヘッドセットの構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る第2ユーザが発話した音声のエコーを説明する概念図である。 実施形態に係る第2ユーザが発話した音声のエコーの抑制を説明する概念図である。
以下、図面を参照して開示の技術の実施形態の一例を詳細に説明する。なお、以下の説明では、ヘッドセットを例に挙げて説明するが、本実施形態はこれに限定されるものではない。本実施形態は、例えば、スピーカと通話マイクとが近接しているIP(Internet Protocol)電話機、オンライン会議用のマイクスピーカフォンなどに適用されてもよい。
一例として図1に示すヘッドセット10は、通話マイク12、第1アナログデジタル変換部(以下、第1A/D変換部)14、及び送信部16を含む。通話マイク12(図2参照)は、ヘッドセット10を装着したユーザが発話した音声を取得し、アナログ音声信号に変換する。第1A/D変換部14は、アナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。送信部16は、当該デジタル音声信号を、後述する図3に例示するクライアント110及びネットワーク130を介してサーバ120に送信する。
ヘッドセット10は、さらに、受信部18、デジタルアナログ変換部(以下、D/A変換部)20、スピーカ22、第1適応フィルタ24、及び第1加算部26を含む。受信部18は、ネットワーク130及びクライアント110を介してサーバ120からデジタル音声信号を受信する。当該デジタル音声信号は、他のヘッドセット10からサーバ120に送信されたデジタル音声信号である。D/A変換部20は、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換する。スピーカ22(図2参照)は、アナログ音声信号に対応する音声を出力する。第1適応フィルタ24のタップ係数は、第1A/D変換部14から出力される音声信号に基づいて調整され、タップ係数が調整された第1適応フィルタ24は、受信部18から出力された音声信号に基づいて疑似エコー信号を生成して出力する。第1加算部26は、第1A/D変換部14から出力される音声信号から、第1適応フィルタ24から出力される疑似エコー信号を減算する。これにより、第1A/D変換部14から出力される音声信号に含まれるヘッドセット10を装着したユーザ自身が発話した音声のエコーが抑制される。なお、エコーの抑制に適応フィルタを用いることは既知の技術であるため詳述しない。
ヘッドセット10は、また、環境音マイク28、第2アナログデジタル変換部(以下、第2A/D変換部)30、ローパスフィルタ32、開示の技術の適応フィルタの一例である第2適応フィルタ34、開示の技術の一例である切替部の一例である適応フィルタ判定部36、及び開示の技術の切替部の一例であるスイッチ40を含む。環境音マイク28は、図2に例示するように、イヤーカップ42の外側(ヘッドセット10装着時にユーザの耳が接する側を内側とする。)に配置され、周囲の環境音を取得してアナログ音声信号に変換する。第2A/D変換部30は、アナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。ローパスフィルタ32は、デジタル音声信号から高周波成分即ちノイズを除去する。適応フィルタ判定部36は、後述する適応フィルタ判定処理によって、第2適応フィルタ34をオンもしくはオフする。
第2適応フィルタ34のタップ係数は、受信部18から出力された音声信号に基づいて調整され、タップ係数が調整された第2適応フィルタ34は、ローパスフィルタ32から出力された音声信号に基づいて疑似エコー信号を生成して出力する。第2加算部38は、第2適応フィルタ34がオンである場合、受信部18から出力された音声信号から、第2適応フィルタ34から出力された疑似エコー信号を減算する。これにより、第2適応フィルタ34がオンである場合、受信部18から出力されスピーカ22に向かう音声信号が抑制される。スイッチ40(図2参照)は、適応フィルタ判定部34の適応フィルタ判定処理の結果に関わらず第2適応フィルタ34をオフする。スイッチ40は、例えば、スライドスイッチであってもよいし、クライアント110などで稼動するヘッドセット10の設定アプリを介してオンオフされるソフトウェアによるスイッチであってもよい。
なお、図4に例示するように、ヘッドセット10は、例えば、プロセッサ62及び適応フィルタ判定処理プログラム64Aを記憶する記憶部64を含む。プロセッサ62は、適応フィルタ判定処理プログラム64Aを実施することにより、適応フィルタ判定処理部36として機能する。
一例として、図3に示すオンライン会議システム100は、ネットワーク130、サーバ120、クライアント110、及びヘッドセット10を含む。ネットワーク130は、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、もしくはLAN(Local Area Network)などであってよい。サーバ120は記憶部122を含み、ネットワーク130を介して複数のクライアント110と接続される。図3では、煩雑さを回避するため、2つのクライアント110のみを示す。サーバ120は、例えば、IP電話サービスの管理制御を行うSIP(Session Initiation Protocol)サーバであってよい。クライアント110はタッチパネルディスプレイ112を含み、ヘッドセット10と接続される。クライアント110は、例えば、オンライン会議専用端末、タブレット、スマートフォン、もしくはパーソナルコンピュータなどであってよい。クライアント110がパーソナルコンピュータである場合、タッチパネルディスプレイ112に替えて、ディスプレイ及びマウスを含んでいてもよい。
次に、本実施形態の作用として、第1ユーザが装着するヘッドセット10の適応フィルタ判定部36によって行われる適応フィルタ判定処理について、図5を参照して説明する。
例えば、第1ユーザのクライアント110のタッチパネルディスプレイ112に表示される図示しない通話開始ボタンなどを第1ユーザがタップすることによって、オンライン会議システム100による通話が開始されると、適応フィルタ判定処理が開始される。
図5のステップ202で、適応フィルタ判定部36は、オンライン会議システム100の通話に参加している複数のユーザの1人である第2ユーザが第1ユーザと同一室内に存在するか否か判定する。第2ユーザが第1ユーザと同一室内に存在する場合、第2ユーザが発話した音声を第1ユーザが直接聞くことが可能であると推定される。図6に示すように、例えば、サーバ120は、クライアント110の各々のIPアドレスとクライアント110が存在する部屋番号とを関連付けて登録している部屋番号テーブル72に対応するデータを予め記憶部122に記憶している。適応フィルタ判定部36は、第1ユーザのクライアント110のIPアドレスに関連付けられている部屋番号及び第2ユーザのクライアント110のIPアドレスに関連付けられている部屋番号をサーバ120から取得する。適応フィルタ判定部36は、当該部屋番号に基づいて、第2ユーザが第1ユーザと同一室内に存在するか否か判定する。なお、適応フィルタ判定部36はサーバ120に問い合わせることにより第2ユーザのクライアント110のIPアドレスを取得することが可能である。また、部屋番号テーブル72には、クライアント110のIPアドレスに替えて、ヘッドセット10のIPアドレスが登録されていてもよい。
ステップ202の判定が否定された場合、ステップ204で、適応フィルタ判定部36は、第2ユーザと第1ユーザとの間の距離が所定値内であるか否か判定する。第2ユーザと第1ユーザとの間の距離が所定値内である場合、第2ユーザが発話した音声を第1ユーザが直接聞くことが可能であると推定される。第1ユーザ及び第2ユーザのクライアント110の位置情報は、例えば、GPS(Global Positioning System)、WiFi、もしくはBluetooth(登録商標)を用いた位置検出サービスなどを用いて検出される。検出された位置情報は、サーバ120に送信され、サーバ120は当該位置情報を記憶部122に記憶する。適応フィルタ判定部36は、第1ユーザ及び第2ユーザのクライアント110の位置情報をサーバの記憶部122から取得し、第1ユーザのクライアント110と第2ユーザのクライアント110との間の距離を算出する。適応フィルタ判定部36は、当該距離に基づいて、第2ユーザと第1ユーザとの間の距離が所定値内であるか否か判定する。なお、第1ユーザのクライアント110と第2ユーザのクライアント110との間の距離を算出する代わりに、第1ユーザのヘッドセット10と第2ユーザのヘッドセット10との間の距離を算出するようにしてもよい。
ステップ204の判定が否定された場合、即ち、距離が所定値でない場合、ステップ206で、適応フィルタ判定部36は、第2適応フィルタ34をオフする(非作動状態及び第2状態に相当)。即ち、ステップ202及びステップ204の判定が否定されたことにより、第2ユーザが発話した音声を第1ユーザが直接聞くことが可能ではないと推定される。この場合、受信部18からスピーカ22に向かう音声信号は抑制されず、第1ユーザは、ヘッドセット10のスピーカ22から出力される音声を聞くことが可能となる。ステップ208で、適応フィルタ判定部36は、例えば、第1ユーザのクライアント110のタッチパネルディスプレイ112に表示される図示しない通話終了ボタンなどを第1ユーザがタップすることによって通話が終了されたか否か判定する。ステップ208の判定が肯定されるまで、ステップ208の判定が繰り返される。ステップ208の判定が肯定されると、適応フィルタ判定部36は、適応フィルタ判定処理を終了する。
ステップ202の判定が肯定された場合、もしくは、ステップ204の判定が肯定された場合、適応フィルタ判定部36は、ステップ210で環境音の音量が所定値以上であるか否か判定する。環境音は、環境音マイク28で取得される音声である。即ち、第2ユーザが発話した音声を第1ユーザが直接聞くことが可能であると推定される場合、環境音の音量が所定値以上であれば、第2ユーザが発話していると推定される。ステップ210の判定が否定された場合、適応フィルタ判定部36は第2適応フィルタ34をオフする。この場合、受信部18からスピーカ22に向かう音声信号は抑制されず、第1ユーザは、ヘッドセット10のスピーカ22から出力される第2ユーザが発話した音声を聞くことが可能となる。
ステップ210の判定が肯定されると、即ち、第2ユーザが発話していると推定されると、ステップ212で、適応フィルタ判定部36は、スイッチ40がオンであるか否かを判定する。ステップ212の判定が否定された場合、適応フィルタ判定部36は第2適応フィルタ34をオフする。即ち、適応フィルタ判定部36の判定結果に関わらず、スイッチ40によって第2適応フィルタ34をオフすることが可能である。例えば、環境音の音量が所定値以上であっても環境音が第2ユーザの音声を含まない場合、スイッチ40をオフすることにより、第1ユーザは、ヘッドセット10のスピーカ22から出力される音声を聞くことが可能となる。また、周囲の雑音などにより第2ユーザが発話した音声を第1ユーザが直接聞くことが困難である場合にも、スイッチ40をオフすることにより、第1ユーザは、ヘッドセット10のスピーカ22から出力される音声を聞くことが可能となる。
ステップ212の判定が肯定されると、適応フィルタ判定部36は第2適応フィルタ34をオンする(作動状態及び第2状態に相当)。即ち、この場合、受信部18からスピーカ22に向かう音声信号は抑制され、スピーカ22から出力される当該音声信号に対応する音声は抑制される。即ち、スピーカ22から出力される第2ユーザが発話した音声は抑制され、第1ユーザは、第2ユーザが発話した音声を直接聞くだけとなる。
ステップ218で、適応フィルタ判定部36は、第1ユーザのクライアント110のタッチパネルディスプレイ112に表示される図示しない通話終了ボタンなどを第1ユーザがタップすることによって通話が終了されたか否か判定する。ステップ218の判定が肯定されるまで、ステップ218の判定が繰り返される。ステップ218の判定が肯定されると、適応フィルタ判定部36は、適応フィルタ判定処理を終了する。なお、図5では、第1のユーザ及び第2のユーザの例について説明したが、オンライン会議システム100の通話に参加している複数のユーザの各々の間で同様の処理が行われる。
なお、ヘッドセット10が適応フィルタ判定部36及びスイッチ40を含む例について説明したが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、ヘッドセット10は適応フィルタ判定部36及びスイッチ40の何れか一方だけを含んでいてもよい。
なお、適応フィルタ判定部36によって第2適応フィルタ34がオンする状態とは、第2適応フィルタ34が擬似エコー信号を生成する作動状態である。また、適応フィルタ判定部36によって第2適応フィルタ34がオンする状態とは、擬似エコー信号を用いて受信部18が受信した音声信号に含まれるエコーを低減した音声信号をスピーカ22へ入力する第1状態である。また、適応フィルタ判定部36もしくはスイッチ40によって第2適応フィルタ34がオフする状態とは、適応フィルタ34が擬似エコー信号の生成を中止する非作動状態である。また、適応フィルタ判定部36もしくはスイッチ40によって第2適応フィルタ34がオフする状態とは、受信部18が受信した音声信号を擬似エコー信号を用いて抑制せずスピーカ22へ入力する第2状態である。
なお、図7に例示するように、図5のステップ206及びステップ216で第2適応フィルタをオフし、ステップ214でオンするために、例えば、状態切替スイッチ34Aを使用してもよい。また、図7に例示するように、ステップ212でオンであるか否かが判定されるスイッチ40の一例としてスイッチ40Aを使用してもよい。
なお、第1ユーザ及び第2ユーザが同一室内に存在するか、もしくは、第1ユーザ及び第2ユーザの間の距離が所定値内であり、かつ、環境音の音量が所定値以上の場合に第2適応フィルタ34をオンする例について説明した。しかしながら、本実施形態は、これに限定されない。例えば、環境音の音量が所定値以上であるか否か判定する代わりに、第2ユーザのヘッドセット10の通話マイク12が取得している音声の音量が所定値以上であるか否か判定するようにしてもよい。なお、第2ユーザのヘッドセット10の通話マイク12が取得している音声の音量が所定値以上であるか否かは、例えば、サーバ120を介して第1ユーザのヘッドセット10に送信されてもよい。また、第2ユーザのヘッドセット10の通話マイク12が取得している音声の音量が所定値以上であるか否かは、例えば、Bluetooth(登録商標)もしくはWiFiなどによって、第2ユーザのヘッドセット10から第1ユーザのヘッドセット10に送信されてもよい。
次に、第1ユーザの発話した音声によるエコーについて説明する。図8に例示するように、第1ユーザのヘッドセット11Aの通話マイク12Aは、第1ユーザが発話した音声を取得する。ヘッドセット11Aは当該音声に対応する音声信号vをサーバ120に送信する。第2ユーザのヘッドセット11Bはサーバ120から音声信号v’を受信する。音声信号v’は、サーバ120を介することなどにより遅延した音声信号vである。第2ユーザのヘッドセット11Bのスピーカ22Bは、音声信号v’に対応する音声を出力する。ヘッドセット11Bの通話マイク12Bは当該音声を取得する。ヘッドセット11Bは当該音声に対応する音声信号v’をサーバ120に送信する。ヘッドセット11Aは音声信号v”を受信する。音声信号v”は、サーバ120を介することなどにより遅延した音声信号v’である。ヘッドセット11Aのスピーカ22Aは音声信号v”に対応する音声を出力する。ヘッドセット11Aの通話マイク12Aは当該音声を取得する。ヘッドセット11Aは当該音声に対応する音声信号v”をサーバ120に送信する。このように、第1ユーザが発話した音声は、第1ユーザのヘッドセット11Aと第2ユーザのヘッドセット11Bとの間で遅延を伴い入出力され続けるため、第1ユーザは、自分が発話した音声のエコーを聞くことになる。
図9にヘッドセット11A及び11B(以下、ヘッドセット11)の構成を例示する。ヘッドセット11Aは、環境音マイク28、第2A/D変換部30、ローパスフィルタ32、第2適応フィルタ34、適応フィルタ判定部36、及びスイッチ40を含まない点で、本実施形態のヘッドセット10と異なる。ヘッドセット11の第1適応フィルタ24は、図1を用いて説明したように、第1ユーザ、即ち自分自身が発話した音声のエコーを抑制する。
次に、第1ユーザと第2ユーザとが近接した位置に存在する場合について説明する。第1ユーザ及び第2ユーザが離間した位置に存在する場合、即ち、互いが発話した音声が互いに直接聞こえない場合には、上記したように、例えば、第1適応フィルタ24を用いて、自分自身が発話した音声のエコーのみを抑制すればよい。しかしながら、例えば、第1ユーザ及び第2ユーザが同一室内に存在する場合、図10に例示するように、第1ユーザは、第2ユーザが発話した音声sを直接聞くと共に、第1ユーザのヘッドセット11Aのスピーカ22Aから出力される音声s’を聞く。音声s’は、対応する音声信号がサーバ120を介することなどにより遅延した音声sである。したがって、第1ユーザは、直接聞く音声sとスピーカ22Aから出力される音声s’とによるエコーを聞くことになる。第1適応フィルタ24は、通話マイク12Aから取得された音声に対応する音声信号及びサーバ120から受信した音声信号に基づいて疑似エコー信号を生成する。したがって、第1適応フィルタ24は、第1ユーザが直接聞く音声sとスピーカ22Aから出力される音声s’とによるエコーは抑制しない。
一方、図11に例示するように、本実施形態の第1ユーザU1のヘッドセット10A及び第2ユーザU2のヘッドセット10Bは環境音を取得する環境音マイク28A及び28Bを含む。環境音はユーザの周囲の音声であり、ユーザが(サーバ120及びスピーカ22Aもしくは22Bを介さず)直接聞く音声に対応する。環境音マイク28Aは、第2ユーザU2が発話した音声tを環境音として取得する。また、第2ユーザU2のヘッドセット10Bの通話マイク12Bは第2ユーザU2が発話した音声tを取得し、ヘッドセット10Bは当該音声tに対応する音声信号をサーバ120に送信する。ヘッドセット10Aは、サーバ120を介することなどにより遅延した当該音声信号を受信する。ヘッドセット10Aのスピーカ22Aは当該音声信号に対応する音声t’を出力する。
しかしながら、本実施形態では、第2適応フィルタ34がオンである場合、図1を用いて説明したように、第2適応フィルタ34は第2ユーザU2が発話した音声によるエコーを抑制する。第2適応フィルタ34は、環境音マイク28Aが取得した環境音に対応する音声信号、及び、サーバ120から受信した第2ユーザU2が発話した音声に対応する音声信号に基づいて、疑似エコー信号を生成する。ここで、環境音とは、第1ユーザU1が直接聞く第2ユーザが発話した音声に対応する。
本実施形態では、環境音マイク28が環境音を第1音声信号に変換し、スピーカ22は入力された音声信号に対応する音声を出力する。受信部18はサーバ120から送信された第2音声信号を受信する。第2適応フィルタ34は、作動状態で第1音声信号及び第2音声信号に基づいて第2音声信号に対する擬似エコー信号を生成し、非作動状態で擬似エコー信号の生成を中止する。適応フィルタ判定部36は、作動状態と非作動状態とを切り替える。また、適応フィルタ判定部36は、第1状態と第2状態とを切り替えてもよい。第1状態では、第2音声信号に含まれるエコーを低減した音声信号を前記スピーカ22へ入力し、第2状態では、受信部18が受信した第2音声信号を前記スピーカ22へ入力する。
これにより、本実施形態では、第1ユーザのヘッドセット10のスピーカ22に送信される第2ユーザが発話した音声に対応する音声信号を抑制することが可能となる。即ち、第2ユーザが発話した音声を第1ユーザが直接聞くことが可能である場合に、遅延してスピーカ22から出力される第2ユーザが発話した同一の音声を抑制することが可能である。このように、本実施形態では、他の発話者である第2ユーザが発話した音声によるエコーを抑制することで、第1ユーザは他の発話者が発話した音声を明瞭に聞き取ることが可能となる。
また、本実施形態では、適応フィルタ判定部36の判定結果に関わらず、スイッチ40がオフである場合、第2適応フィルタ34をオフする。すなわち、スイッチ40は、第2適応フィルタ34を第1状態から第2状態へ切り替える。もしくは、スイッチ40は、第2適応フィルタ34を作動状態から非作動状態に切り替える。これにより、不適切な場合に、第1ユーザのヘッドセット10Aのスピーカ22Aに送信される第2ユーザの音声に対応する音声信号を抑制することを回避することが可能となる。不適切な場合とは、例えば、環境音の音量が所定値以上であるが当該環境音が第2ユーザが発話した音声を含まない場合など、である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
環境音を第1音声信号に変換する環境音マイクと、
入力された音声信号に対応する音声を出力するスピーカと、
サーバから送信された第2音声信号を受信する受信部と、
作動状態で前記第1音声信号及び前記第2音声信号に基づいて前記第2音声信号に対する擬似エコー信号を生成し、非作動状態で前記擬似エコー信号の生成を中止する適応フィルタと、
前記適応フィルタで生成された擬似エコー信号を用いて前記第2音声信号に含まれるエコーを低減した音声信号を前記スピーカへ入力する第1状態と、前記受信部が受信した第2音声信号を前記スピーカへ入力する第2状態とに切り替える切替部と、
を含む、
ヘッドセット。
(付記2)
前記切替部は、前記適応フィルタを作動状態とすることにより前記第1状態に切り替え、前記適応フィルタを非作動状態とすることにより前記第2状態に切り替える、
付記1に記載のヘッドセット。
(付記3)
前記切替部は、他の発話者が発話した音声を直接聞き取ることが可能な範囲内に前記他の発話者が存在するか否か判定し、前記他の発話者が存在する場合に前記第1状態に切り替え、前記他の発話者が存在しない場合に前記第2状態に切り替える付記1又は付記2に記載のヘッドセット。
(付記4)
前記切替部は、前記作動状態から前記非作動状態に切り替えるスイッチを含む付記3に記載のヘッドセット。
(付記5)
前記切替部は、前記他の発話者が同一室内に存在するか、もしくは所定距離内に存在する場合であって、かつ、前記環境音が所定値以上である場合に、前記他の発話者が発話した音声を直接聞き取ることが可能な範囲内に前記他の発話者が存在すると判定する、
付記3又は付記4に記載のヘッドセット。
10 ヘッドセット
12 通話マイク
16 送信部
18 受信部
22 スピーカ
28 環境音マイク
34 第2適応フィルタ
36 適応フィルタ判定部
40 スイッチ

Claims (4)

  1. 環境音を第1音声信号に変換する環境音マイクと、
    入力された音声信号に対応する音声を出力するスピーカと、
    サーバから送信された第2音声信号を受信する受信部と、
    作動状態で前記第1音声信号及び前記第2音声信号に基づいて前記第2音声信号に対する擬似エコー信号を生成し、非作動状態で前記擬似エコー信号の生成を中止する適応フィルタと、
    前記適応フィルタで生成された擬似エコー信号を用いて前記第2音声信号に含まれる遅延した前記第1音声信号によるエコーを低減した音声信号を前記スピーカへ入力する第1状態と、前記受信部が受信した第2音声信号を前記スピーカへ入力する第2状態とに切り替える切替部と、
    を含む、
    ヘッドセット。
  2. 前記切替部は、前記適応フィルタを作動状態とすることにより前記第1状態に切り替え、前記適応フィルタを非作動状態とすることにより前記第2状態に切り替える、
    請求項1に記載のヘッドセット。
  3. 前記切替部は、他の発話者が発話した音声を直接聞き取ることが可能な範囲内に前記他の発話者が存在するか否か判定し、前記他の発話者が存在する場合に前記第1状態に切り替え、前記他の発話者が存在しない場合に前記第2状態に切り替える請求項1又は請求項2に記載のヘッドセット。
  4. 前記切替部は、前記作動状態から前記非作動状態に切り替えるスイッチをさらに含む請求項3に記載のヘッドセット。
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