JP2008219240A - 放収音システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが音声の内容の切り換えを手動で行う必要が無く、通話相手先に目的の音声を高いSN比で伝達することができる放収音システムを提供する。
【解決手段】演算回路63は、ライン入力端子8から入力された音声信号からマイク2に収音される成分(擬似収音信号)を生成する。減算回路61は、マイク2から入力された収音信号から上記擬似収音信号を除去する。音声検出部62は、特定の音声(会話音声、家電の報知音)を認識し、音声抽出情報を切換部65に出力する。切換部65は、音声抽出情報を入力した場合、マイク2の収音信号をエコーキャンセラ4に出力し、音声抽出情報を入力しない場合、ライン入力端子8から入力された信号をエコーキャンセラ4に出力する。
【選択図】図3

Description

この発明は、音声を収音するとともに、特定の地点の音声を放音する放収音システムに関する。
従来、難聴者用の補聴手段として、種々の補聴器が提案されている。しかし、補聴器は、補聴器を携帯する者の直近で発せられた音声を聴取するのには有効であるが、離れた場所から発せられた音声は聞こえにくいという問題があった。したがって、難聴者は、テレビ、ラジオ等の音声を聴くために音量を上げていることが多かった。
そこで、テレビ、ラジオ等の音声信号を外部機器経由で補聴器に送信し、テレビ等の音声と会話等の音声を切り換えて聴くことができる装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平9−182192号公報
テレビ、ラジオの音量を上げると、例えば電話をかけたとき、相手先にテレビ、ラジオの音声が大きく伝わり、相手先の者が会話内容を聴きとりにくいという問題が有った。
また、特許文献1の装置では、テレビ等の音声を聴く場合と、会話等の音声を聴く場合と、切り換えを手動で行う必要があり、ユーザにとって不便なものであった。
そこで、この発明は、ユーザが音声の内容の切り換えを手動で行う必要が無く、通話相手先に目的の音声を高いSN比で伝達することができる放収音システムを提供することを目的とする。
この発明の放収音システムは、ネットワークを介して接続される複数の放収音装置を備えた放収音システムであって、前記放収音装置は、装置周囲の音声を収音して音声信号を出力する収音部と、放収音装置に接続された機器から音声信号を入力する音声入力部と、前記音声入力部が入力した音声信号に基づいて、前記接続された機器の出力音声のうち前記収音部に収音される成分を推定する推定部と、前記収音部の収音した音声信号から前記推定部が推定した成分を除去して補正信号を生成する減算部と、前記補正信号を入力し、特定の音声を抽出する音声検出部と、前記音声検出部が特定の音声を抽出したとき、前記補正信号を出力する出力部と、前記出力部が出力した信号を他の放収音装置に送信するとともに、他の放収音装置から音声信号を受信する通信部と、前記通信部が受信した音声信号を入力し、音声を放音する放音部と、を備えたことを特徴とする。
この構成では、装置に接続されている機器から音声信号を入力する。この音声信号を用いて、収音部(マイク)で収音される収音信号のうち、接続機器が放音した成分を推定する。例えば、機器から入力された音声信号を、装置周囲の空間の伝達関数を模擬したフィルタ係数でフィルタリングする。減算部では、収音信号から推定した成分を除去する。音声検出部では、この除去後の信号(補正信号)から特定の音声を抽出する。特定の音声とは、人の声、家電の報知音、電話機の呼び出し音、等のいわゆる生活音である。音声検出部は、特定の音声を抽出した場合、音声抽出情報を出力する。出力部は、音声抽出情報を入力した場合に補正信号を出力する。これにより、装置に接続されている機器の発する音声は、他の放収音装置に送信されず、当該機器の音量が大きい場合であっても、特定の音声が的確に他の放収音装置に送信される。
また、この発明は、さらに、前記出力部は、前記音声検出部が特定の音声を抽出しないとき、前記音声入力部が入力した音声信号を出力することを特徴とする。
この構成では、特定の音声を抽出しない場合に、装置に接続されている機器の音声を他の装置に送信する。これにより、機器の音声も他の放収音装置に送受信することができる。
また、この発明は、さらに、前記音声入力部が入力した音声信号、および前記収音部が収音した音声信号を入力し、これらの音声信号に基づいて装置周囲の音響特性を測定する特性測定部を備え、前記推定部は、前記特性測定部が測定した音響特性に基づいて、前記接続された機器の出力音声のうち前記収音部に収音される成分を推定することを特徴とする。
この構成では、接続されている機器から(ライン入力で)入力した音声信号と、収音部(マイク)で収音される収音信号と、に基づいて装置周囲の音響特性(伝達関数)を測定する。例えば、ライン入力の音声信号と収音信号のレベルを比較し、機器の音声の減衰度を測定する。この減衰度に応じて放収音装置の設置されている空間の伝達関数を推定する。推定した伝達関数でライン入力した音声信号をフィルタリングし、接続機器が放音した成分を推定する。
この発明によれば、特定の音声を抽出したとき、収音部が収音した収音音声を送信し、この収音信号は装置に接続されている機器が発する音声の成分が除去されているため、ユーザが音声の内容の切り換えを手動で行う必要が無く、通話相手先に目的の音声のみを高いSN比で伝達できる。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態である放収音システムについて説明する。図1は放収音システムの構成を示すブロック図である。図2は、放収音装置の構成を示すブロック図である。
図1において、この放収音システムは、ネットワークを介して接続される複数の放収音装置1A〜1Dを備えている。放収音装置1A〜1Dは、それぞれ部屋A〜Dに設置されている。放収音装置1A〜1Dは全て同じ構成、機能を有しており、図2においては、代表して放収音装置1Aの構成を示す。
図2において、この放収音装置1Aは、マイク2、スピーカ3、エコーキャンセラ4、入出力インタフェース(I/F)5、収音処理部6、放音処理部7、およびライン入力端子8を備えている。
なお、同図において、フロントエンドのアンプ、アナログ音声信号をデジタル変換するA/Dコンバータ、デジタル音声信号をアナログ変換するD/Aコンバータ、およびパワーアンプは省略している。また、本実施形態において、特に記載無き場合、放収音装置1A内を伝達する音声信号は、全てデジタル音声信号とする。
マイク2は、装置周囲の音声を収音し、音声信号(収音信号)を出力する。マイク2の出力した収音信号は、収音処理部6に入力される。
ライン入力端子8は、テレビ、ラジオ、オーディオプレーヤなどの他装置に接続され、他装置から入力された音声信号(ライン入力信号)を収音処理部6に出力する。
収音処理部6は、マイク2またはライン入力端子8から入力された音声信号を後段のエコーキャンセラ4に出力する。エコーキャンセラ4は、収音処理部6から入力された音声信号のエコー成分を除去し、入出力I/F5に出力する。収音処理部6およびエコーキャンセラ4の処理については後述する。
入出力I/F5は、入力された音声信号を所定のプロトコルに変換して音声情報として他の放収音装置に送信する。また、入出力I/F5は、他の放収音装置から音声情報を受信し、音声信号(放音信号)に変換してエコーキャンセラ4に入力する。
エコーキャンセラ4は、入出力I/F5から入力された放音信号を放音処理部7に出力する。
放音処理部7は、エコーキャンセラ4から入力された放音信号のレベル、周波数特性等を調整し、スピーカ3に出力する。例えば、難聴者が音声の内容を聴き取りやすいように、音量を大きくする。また、周波数特性を調整する場合、例えば人の聴覚特性に応じた補正を行う。人間の聴覚は年齢が高くなるにつれ、高音域が中低音域に比べて聴きとり難くなる性質があり、これを補償するための補正を行う。例えば70歳代以上の平均的な聴覚特性に応じた補正を行う。
スピーカ3は、放音処理部7から入力された放音信号に基づいて音声を放音する。
なお、マイク2およびスピーカ3は複数であってもよい。また、複数のマイクユニットを配列したマイクアレイ、複数のスピーカユニットを配列したスピーカアレイであってもよい。スピーカアレイを用いる場合、放音処理部7が各スピーカユニットに供給する音声信号の遅延量を制御することで放音の指向性を制御することができる。また、マイクアレイを用いる場合、収音処理部6が各マイクユニットから入力した音声信号の遅延量を制御することで収音の指向性を制御することができる。
図3は、収音処理部6の構成を示すブロック図である。同図に示すように、収音処理部6は、減算回路61、音声検出部62、演算回路63、係数記憶部64、および切換部65を備えている。
減算回路61は、マイク2から収音信号を入力する。減算回路61は、この収音信号から演算回路63の出力音声信号(擬似収音信号)を減算する。演算回路63は、ライン入力端子8から入力されたライン入力信号をフィルタリングし、上記擬似収音信号を生成して減算回路61に入力する。演算回路63は、係数記憶部64に記憶されているフィルタ係数を設定する。このフィルタ係数は、放収音装置1Aの設置されている空間の伝達関数を模擬したものである。すなわち、テレビ等のスピーカから放音された音声は、放収音装置1Aの設置されている空間を経てマイク2に入力されるが、演算回路63は、ライン入力信号に基づいてこの信号成分を模擬するものである。したがって、減算回路61では、収音信号からテレビ等の放音音声の成分が除去される。
演算回路63に設定するフィルタ係数は、予め平均的な部屋の伝達関数を設定しておくようにしてもよいが、以下のようにして求めてもよい。図4は、フィルタ係数を求める場合の収音処理部6の構成を示すブロック図である。なお、図3と共通する構成部については同一の符号を付し、その説明を省略する。ユーザが放収音装置の操作部(図示せず)を操作し、フィルタ係数の設定を指示した場合にフィルタ係数の設定動作を行う。この例では、演算回路63は、ライン入力信号、収音信号を入力する。演算回路63は、ライン入力信号と収音信号のレベルを比較し、テレビ音声の減衰度を測定する。この減衰度に応じて放収音装置の設置されている部屋の伝達関数を推定する。推定した伝達関数は係数記憶部64に記憶される。なお、テレビ等のスピーカからマイク2までの距離に応じて収音信号に遅延が生じるため、演算回路63は、ライン入力信号に所定のディレイを挿入する。
なお、テレビの音声をスピーカ3から放音する場合、すなわち、ライン入力信号を放音処理部7に入力し、スピーカ3にライン入力信号を入力する場合、スピーカ3から測定用の信号(インパルス)を出力することで、放収音装置の設置されている空間の伝達関数を求めることができ、これをフィルタ係数として設定することができる。
音声検出部62は、減算回路61の出力する収音信号の音声内容を解析し、音源種類を推定する。具体的には、音声検出部62は、入力した収音信号と予めメモリ(図示せず)等に記憶してある音声信号のパターンとを比較する。比較方法は、例えば隠れマルコフモデル等の確率モデルを利用する。音声検出部62は、入力した音声信号の内容から特定の音声内容を認識した場合、これを特定の音声として抽出する。特定の音声とは、人の声、家電の報知音、電話機の呼び出し音、等のいわゆる生活音である。
音声検出部62は、特定の音声を抽出した場合、特定の音声を抽出した旨を示す情報(音声抽出情報)を切換部65に出力する。また、この音声抽出情報をエコーキャンセラ4にも出力する。
切換部65は、スイッチ回路であり、ライン入力端子8から入力されたライン入力信号、または音声検出部62から入力された収音信号を選択的にエコーキャンセラ4に出力する。切換部65は、音声検出部62から上記音声抽出情報を入力した場合、音声検出部62から入力された収音信号をエコーキャンセラ4に出力する。一方で、切換部65は、音声検出部62から上記音声抽出情報を入力しない場合、ライン入力端子8から入力されたライン入力信号をエコーキャンセラ4に出力する。
図5は、エコーキャンセラ4の構成を示すブロック図である。エコーキャンセラ4は、適応型フィルタ41、加算器42、およびスイッチ43を含み、入出力I/F5から入力された音声信号(放音信号)を適応型フィルタ41、および後段の放音処理部7に入力する。適応型フィルタ41は、この放音信号をフィルタ処理し、スピーカ3からマイク2に回り込む回帰音声信号を擬似した擬似回帰音信号を生成する。加算器42は、この擬似回帰音信号を収音信号から減算することでエコー成分を除去する。エコー成分を除去した収音信号は、スイッチ43を介して入出力I/F5に出力される。また、エコー成分を除去する前の収音信号(収音処理部6の出力信号)もスイッチ43に入力される。スイッチ43は、収音処理部6から入力される音声抽出情報に基づいて、入出力I/F5に出力する信号を切り換える。音声抽出情報が入力された場合、エコー成分を除去した収音信号を出力し、音声抽出情報が入力されていない場合、エコー成分を除去する前の収音信号を出力する。なお、エコー成分を除去した収音信号は、適応型フィルタ41に入力され、フィルタ係数の更新に用いられる。ただし、音声抽出情報が入力されていない場合、すなわち、エコー成分を除去する前の収音信号が入出力I/F5に出力されている場合は、フィルタ係数の更新動作を停止する。この場合、適応型フィルタ41には、スイッチ43または音声検出部62から音声抽出情報が入力される。
上記の放収音装置が音声信号を送受信することで、放収音システムが構築される。図6は、放収音システムの動作の一例を示す図である。同図において、部屋Bにはユーザ101、およびテレビ103が存在し、テレビ103は、音声を発している。テレビ103のライン出力端子(図示せず)は放収音装置1Bのライン入力端子8に接続されている。また、部屋Cにはユーザ102が存在する。テレビ103の音声は、放収音装置1Bのマイク2で収音されるとともに、ライン入力端子8からライン入力信号として放収音装置1Bに入力される。
放収音装置1Bに入力されたテレビ103の音声(ライン入力信号)は、演算回路63、および切換部65に入力される。演算回路63は、ライン入力信号から擬似収音信号を生成し、減算回路61に入力する。減算回路61は、マイク2で収音された音声(収音信号)から、上記テレビ103の音声の成分(擬似収音信号)を除去する。このテレビ103の音声の成分を除去された収音信号は、音声検出部62に入力される。ユーザ101が発話していない場合、音声検出部62は、特定の音声を認識しないため、切換部65に音声抽出情報を出力しない。したがって、切換部65は、ライン入力信号をエコーキャンセラ4に出力する。このライン入力信号が音声情報として他の放収音装置1A、放収音装置1C、および放収音装置1Dに送信される。放収音装置1A、放収音装置1C、および放収音装置1Dにおいて、放音処理部7は、受信した音声信号を調整し、スピーカ3は、調整後の音声を放音する。
この場合、部屋Bに存在するテレビ103の音声が、他の部屋において放音される。なお、各部屋の放収音装置が受信した音声の音量を上げ、上記のように聴覚特性に応じた補正を行うことで、難聴者(例えばユーザ102)のユーザは、補聴器を装着、携帯する必要なくテレビの音声を聴きとることができる。各部屋でテレビの音声を聴きとることができるため、例えば、テレビ電源の消し忘れを防止することができる。
図7は、図6に示した状態においてユーザ101が会話音声を発した場合の放収音処理システムの動作を示す図である。なお、同図において図6と共通する構成部については同一の符号を付し、その説明を省略する。
同図において、テレビ103は、音声を発し、ユーザ101は、会話音声を発している。テレビ103の音声は、放収音装置1Bのマイク2で収音されるとともに、ライン入力端子8から放収音装置1Bに入力される。また、ユーザ101の会話音声は、放収音装置1Bのマイク2で収音される。
放収音装置1Bに入力されたテレビ103の音声(ライン入力信号)は、図6に示した例と同様に、演算回路63、および切換部65に入力される。減算回路61は、マイク2で収音された音声(収音信号)から、上記テレビ103の音声の成分を除去する。このテレビ103の音声の成分を除去された収音信号は、音声検出部62に入力される。この場合、収音信号には上記ユーザ101の会話音声の成分が含まれている。したがって、音声検出部62は、特定の音声としてユーザ101の会話音声を認識し、音声抽出情報を切換部65に出力する。この場合、切換部65は、マイク2の収音信号をエコーキャンセラ4に出力する。この収音信号が音声情報として他の放収音装置1A、放収音装置1C、および放収音装置1Dに送信される。放収音装置1A、放収音装置1C、および放収音装置1Dにおいて、放音処理部7は、受信した音声信号を調整し、スピーカ3は、調整後の音声を放音する。
この場合、部屋Bに存在するユーザ101の会話音声が、他の部屋において放音される。したがって、難聴者のユーザ(例えばユーザ102)は、補聴器を装着、携帯する必要なく会話音声を聴きとることができる。
このように、ユーザの会話音声等の生活音が発生した場合、テレビの音量が低下して生活音が高いSN比で送信されるため、難聴者が普段テレビの音声を聴いている場合であっても、生活音を聞き逃すことがない。
なお、図8に示すように、生活音には、家電の報知音や電話の呼び出し音も含まれる。図8は、放収音システムの動作の一例を示す図である。なお、図7と共通する構成部については同一の符号を付し、その説明を省略する。同図において、部屋Bにはテレビ103および家電109が存在する。テレビ103および家電109は、音声を発している。テレビ103の音声は、放収音装置1Bのマイク2で収音されるとともに、ライン入力端子8から放収音装置1Bに入力される。また、家電109の報知音は、放収音装置1Bのマイク2で収音される。
この場合においても、家電109の報知音が高いSN比で他の放収音装置に送信される。したがって、部屋Cに居るユーザ102は、家電109の報知音を聴くことができる。
また、図6、図7に示した例において、ユーザ101が難聴者であり、ユーザ102が難聴者以外のユーザであった場合、ユーザ101はテレビの音声を聴くために音量を大きくしていることが考えられる。この場合であっても、難聴者のユーザ101が音声を発した場合、テレビの音声(ライン入力信号)は他の放収音装置に送信されず、また、マイク2の収音信号は減算回路61においてテレビの音声の成分が除去されているため、ユーザ102にテレビ音声が大きく伝わることがない。逆に、ユーザ102が音声を発した場合、この音声は放収音装置1Bの放音処理部7で音量調整等されるため、ユーザ101はユーザ102の音声を聴きとることができる。したがって、ユーザ101とユーザ102は快適に会話を行うことができる。
なお、難聴者が他の部屋でテレビの音声を聴く必要がない場合、放収音装置がライン入力信号を他の装置に送信する構成は必須ではない。
また、この放収音システムは、以下の様な応用例が可能である。
図9は、応用例に係る放収音システムの構成、および動作を示す図である。なお、図6と共通する構成部については同一の符号を付し、その説明を省略する。同図において、地点Eの部屋A〜Dに設置される放収音装置1A〜1Dは、それぞれネットワークを介して接続されており、さらに、インターネット50を介して地点Fの放収音装置1Fにも接続されている。すなわち、放収音装置は、家庭内のネットワークに限らず、インターネットを介して他の地点と音声信号を送受信する。また、部屋Bにはテレビ103およびユーザ104が存在し、地点Fにはユーザ105が存在する。
図9に示す例では、地点Eの部屋Bで発せられたテレビ103の音声は、地点Eの部屋A,C,Dの放収音装置1A,1C,1Dで放音されるとともに、地点Fの放収音装置1Fにおいても放音される。したがって、地点Fに存在するユーザ105にもテレビ103の音声が聴きとられる。
図10は、図9に示した状態においてユーザ104が会話音声を発した場合の放収音処理システムの動作を示す図である。なお、同図において図9と共通する構成部については同一の符号を付し、その説明を省略する。
同図において、テレビ103は、音声を発し、ユーザ104は、会話音声を発している。テレビ103の音声は、放収音装置1Bのマイク2で収音されるとともに、ライン入力端子8から放収音装置1Bに入力される。また、ユーザ104の会話音声は、放収音装置1Bのマイク2で収音される。
この場合、ユーザ104の会話音声が高いSN比で他の放収音装置に送信される。したがって、地点Fに存在するユーザ105は、ユーザ104の会話音声を聴くことができる。
この場合、離れた地点で会話音声を送受信する音声会議装置として放収音装置を用いることができ、会話中はテレビの音声の音量が低下するため、難聴者とそれ以外のユーザが快適に通話を行うことができる。
なお、図9、図10では、地点Eと地点Fが常時インターネット50を介して接続されている例を示したものであるが、ユーザ104またはユーザ105が放収音装置を操作し、互いの地点を接続した場合にのみ、音声を送受信するようにしてもよい。
また、図9、図10に示した例においても、難聴者が他の部屋でテレビの音声を聴く必要がない場合、放収音装置がライン入力信号(テレビの音声)を他の装置に送信する構成は必須ではない。
放収音システムの構成を示すブロック図である。 放収音装置の構成を示すブロック図である。 収音処理部6の構成を示すブロック図である。 フィルタ係数を求める場合の収音処理部6の構成を示すブロック図である。 エコーキャンセラ4の構成を示すブロック図である。 放収音システムの動作の一例を示す図である。 図6に示した状態においてユーザ101が音声を発した場合の放収音処理システムの動作を示す図である。 放収音システムの動作の他の一例を示す図である。 応用例に係る放収音システムの構成、および動作を示す図である。 図9に示した状態においてユーザ104が会話音声を発した場合の放収音処理システムの動作を示す図である。
符号の説明
1−放収音装置
2−マイク
3−スピーカ
4−エコーキャンセラ
5−入出力I/F
6−収音処理部
7−放音処理部

Claims (3)

  1. ネットワークを介して接続される複数の放収音装置を備えた放収音システムであって、
    前記放収音装置は、装置周囲の音声を収音して音声信号を出力する収音部と、
    放収音装置に接続された機器から音声信号を入力する音声入力部と、
    前記音声入力部が入力した音声信号に基づいて、前記接続された機器の出力音声のうち前記収音部に収音される成分を推定する推定部と、
    前記収音部の収音した音声信号から前記推定部が推定した成分を除去して補正信号を生成する減算部と、
    前記補正信号を入力し、特定の音声を抽出する音声検出部と、
    前記音声検出部が特定の音声を抽出したとき、前記補正信号を出力する出力部と、
    前記出力部が出力した信号を他の放収音装置に送信するとともに、他の放収音装置から音声信号を受信する通信部と、
    前記通信部が受信した音声信号を入力し、音声を放音する放音部と、
    を備えたことを特徴とする放収音システム。
  2. 前記出力部は、前記音声検出部が特定の音声を抽出しないとき、前記音声入力部が入力した音声信号を出力する請求項1に記載の放収音システム。
  3. 前記音声入力部が入力した音声信号、および前記収音部が収音した音声信号を入力し、これらの音声信号に基づいて装置周囲の音響特性を測定する特性測定部を備え、
    前記推定部は、前記特性測定部が測定した音響特性に基づいて、前記接続された機器の出力音声のうち前記収音部に収音される成分を推定する請求項1、または請求項2に記載の放収音システム。
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