JP6599302B2 - 飲料充填装置 - Google Patents
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Description
容器の殺菌には、過酢酸・過酸化水素といった薬液や紫外線照射が多く用いられているが、例えば特許文献1〜特許文献3に記載されるように、容器に限ることなく、紫外線よりも殺菌力に勝る電子線照射による殺菌技術が注目されている。
以上より、本発明は、高いエネルギ効率で所望される無菌状態が確保される飲料を生産できる飲料充填装置を提供することを目的とする。
本発明の飲料充填装置において、照射室における圧力P3は、大気圧未満であり、かつ、系の内部の圧力おいて最も低く、充填室における圧力P6は、大気圧を超え、かつ、系の内部の圧力において最も高い、ことを特徴とする。
したがって、本発明の飲料充填装置によれば、安価な電子線照射器を用いて、高いエネルギ効率で所望される無菌状態が確保される飲料を生産できる。
また本発明の飲料充填装置において、充填室と下流陽圧室の間に、容器の開口に蓋をする打栓室を備えることができる。この打栓室の圧力をP7とすると、圧力P7は、圧力P6以上、圧力P7未満であって、かつ、大気圧を超える、ことが好ましい。
本実施形態に係る飲料充填装置1は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)製のプラスチック容器100に飲料を充填する一連の工程を実現する。この一連の工程は、容器の前駆体であるプリフォーム103を電子線により殺菌する工程と、殺菌されたプリフォーム103をブロー成形することによりプラスチック容器100を作製する工程と、を備える。また、この一連の工程は、プラスチック容器100に飲料を充填する工程と、飲料が充填されたプラスチック容器100に蓋をする工程と、を備える。
なお、飲料充填装置1において、プリフォーム103が殺菌部10に搬入される側を上流と、また、打栓部70で蓋が取り付けられたプラスチック容器100が排出される側を下流と定義する。ただし、上流及び下流は相対的な定義であり、充填部60よりも成形部50は上流側に配置され、成形部50よりも充填部60が下流側に配置される。
[殺菌部10]
殺菌部10は、上流側から搬送されるプリフォーム103を殺菌してから下流に向けて搬送する。
殺菌部10は、図1及び図2に示すように、上流陽圧室11、上流陰圧室21、照射室31及び下流陰圧室41が上流側から下流側に向けてこの順に配置されている。上流陽圧室11、上流陰圧室21と、照射室31及び下流陰圧室41の隣接する室において、プリフォーム103が通過する通路を除いて、外部に対して閉じられている。また、この通路は、通過するプリフォーム103の周囲に隙間が生ずるように余裕のある開口を有するように形成されている。以下説明する成形室51と充填室61の間の通路、充填室61と打栓室71の間の通路、打栓室71と下流陽圧室77の間の通路についても同様である。
上流陰圧室21は、大気圧P0よりも低い圧力P2に維持される。ただし、上流陰圧室21の圧力P2は、照射室31の圧力P3よりも高い。上流陰圧室21は、図1に示すように、室内を圧力P2に維持するために排気ブロア23を備えており、排気ブロア23の運転を制御することにより、上流陰圧室21を圧力P2に維持する。
搬送装置25は、図示を省略する複数のグリッパがチェーンベルト28に間隔を空けて設けられる。プリフォーム103は、グリッパで把持されながら搬送される。プリフォーム103は、開口が上向きの姿勢で搬送される。
下流陰圧室41は、大気圧P0よりも低い圧力P4に維持される。ただし、下流陰圧室41の圧力P4は、照射室31の圧力P3よりも高い。下流陰圧室41は、室内を圧力P4に維持するために排気ブロア43を備えており、排気ブロア43の運転を制御することにより、下流陰圧室41は圧力P4に維持される。
照射室31の圧力P5は、上流の下流陰圧室41の圧力P4よりも高い。
充填部60は、充填室61と、充填室61の内部に設けられる充填機63と、を備える。また、充填部60は、充填室61の内部を圧力P6に維持するために排気ブロア65を備えており、排気ブロア65の運転を制御することにより、充填室61は室内が圧力P6に維持される。
充填室61の圧力P6は、上流の下流陰圧室41の圧力P4よりも高い。
打栓部70は、打栓室71と、打栓室71の内部に設けられるキャッパ73と、を備える。
また、打栓部70は、図2に示すように、打栓室71の内部を圧力P7に維持するために排気ブロア75を備えており、排気ブロア75の運転を制御することにより、打栓室71は室内が圧力P7に維持される。
打栓室71の圧力P7は、上流の充填室61の圧力P6よりも低い。
下流陽圧室77は大気圧P0を超える圧力P8に維持され、その中を上流側から受け取ったプラスチック容器100をロータリー型の搬送装置であるスターホイールSW5、SW6及びSW7で搬送する。
下流陽圧室77よりも下流は大気に開放されており、大気圧P0である。
飲料充填装置1における、殺菌部10から打栓部70までの各室内の圧力の制御について、図3を参照して説明する。なお、図3は、横軸が飲料充填装置1における位置を示し、縦軸が圧力(ゼロが大気圧)を示している。
はじめに、飲料充填装置1は、照射室31の圧力P3が大気圧P0未満であり、かつ、系内において最も低く、充填部60の圧力P6が大気圧を超え、かつ、系内において最も高くなるように圧力が制御される。
また、飲料充填装置1は、最も上流に位置する上流陽圧室11の圧力P1及び最も下流の下流陽圧室77の圧力P8が陽圧になるように圧力の制御がなされる。しかも、飲料充填装置は、充填部60の圧力P6が圧力P1及び圧力P8よりも高くなるように制御される。
また、飲料充填装置1は、照射室31の前の上流陰圧室21の圧力P2よりも、照射室31の後の下流陰圧室41の圧力P4が高い。
また、成形室51の圧力P5は、圧力P4と圧力P6の中間の圧力、つまり圧力P4以上、圧力P6未満であって、かつ、大気圧を超えるように制御される。また、打栓室の圧力P7は、圧力P6と圧力P8の中間の圧力、つまり圧力P8以上であって、圧力P6未満であって、かつ、大気圧を超えるように制御される。つまり、飲料充填装置1は、照射室31から充填室61に向けて圧力が順に高くなり、充填室61をピークとして下流陽圧室77に向けて圧力が順に低くなる。
飲料充填装置1は、通路が、通過するプラスチック容器100、プリフォーム103に対して隙間が設けられているにもかかわらず、上述した圧力制御がなされるところに特徴がある。
飲料充填装置1は以下のようにして飲料製品を生産する。
飲料充填装置1よりも上流側から殺菌部10に搬送されたプリフォーム103は、上流陽圧室11、上流陰圧室21を順に通過して照射室31に達する。プリフォーム103は、照射室31を通過する過程で、電子線照射器33から電子線EBが照射されることで、殺菌される。
殺菌されたプリフォーム103は、下流陰圧室41を通過して成形部50に搬入され、順次、延伸ブロー成形によりプラスチック容器100になる。
以上のように圧力制御がなされる飲料充填装置1は、以下の効果を奏する。
飲料充填装置1は、照射室31の圧力P3が大気圧P0未満であるから、電子線照射器33から照射される電子の飛程が伸びるため、低いエネルギの電子線を照射する電子線照射器33を適用できる。また、飲料充填装置1は、充填部60の圧力P6が最も高くなるように圧力制御がなされるので、製品液の充填という最も高い清浄度が要求される領域の無菌状態を確保しやすい。したがって、飲料充填装置1によれば、簡素化が図られる電子線照射器33を用いて、高いエネルギ効率で所望される無菌状態が確保される飲料を生産できる。
加えて、飲料充填装置1は、照射室31と成形部50の間に、両者の中間の圧力でかつ大気圧よりも低い圧力P4に制御される下流陰圧室41を設けることで、照射室31と成形部50が相互に圧力が影響し合うのを抑えることができる。
したがって、飲料充填装置1によれば、照射室31を減圧された圧力P3であって、清浄度の高い領域に保つのが容易である。
10 殺菌部
11 上流陽圧室
12 吸気ブロア
13 フィルタ
15 エア置換装置
16 エア供給源
17 配管
18 供給ノズル
21 上流陰圧室
23 排気ブロア
25 搬送装置
25A 往路
25B 復路
26 スプロケット
27 スプロケット
28 チェーンベルト
31 照射室
33 電子線照射器
35 排気ブロア
41 下流陰圧室
43 排気ブロア
50 成形部
51 成形室
53 成形機
55 排気ブロア
60 充填部
61 充填室
63 充填機
65 排気ブロア
70 打栓部
71 打栓室
73 キャッパ
75 排気ブロア
77 下流陽圧室
78 吸気ブロア
79 フィルタ
100 プラスチック容器
103 プリフォーム
Claims (7)
- 上流側から下流側に向けて搬送される容器に電子線を照射して殺菌してから、殺菌された前記容器に製品液を充填する飲料充填装置であって、
内部の圧力が大気圧を超える陽圧である上流陽圧室と、
前記上流陽圧室より下流側に設けられ、内部の圧力が大気圧未満の陰圧である上流陰圧室と、
前記上流陰圧室より下流側に設けられ、内部において、電子線照射器からの前記電子線が前記容器に照射される照射室と、
前記照射室より下流側に設けられ、内部の圧力が大気圧未満の陰圧である下流陰圧室と、
前記下流陰圧室より下流側に設けられ、内部において、搬送される前記容器に前記製品液を充填する充填室と、
前記充填室より下流側に設けられ、内部の圧力が大気圧を超える陽圧である下流陽圧室と、を備える系を構成し、
前記照射室における圧力P3は、大気圧未満であり、かつ、前記系の内部の圧力において最も低く、
前記充填室における圧力P6は、大気圧を超え、かつ、前記系の内部の圧力において最も高い、
ことを特徴とする飲料充填装置。 - 前記上流陽圧室、前記上流陰圧室、前記照射室、前記下流陰圧室、前記充填室及び前記下流陽圧室において、上流側と下流側で隣接する室に設けられる、前記容器が通過する通路は、通過する前記容器の周囲に隙間が生ずる開口を有する、
請求項1に記載の飲料充填装置。 - 前記下流陰圧室の圧力が前記上流陰圧室の圧力よりも高い、
請求項1又は請求項2に記載の飲料充填装置。 - 前記上流陽圧室の圧力をP1とし、前記下流陽圧室の圧力をP8とすると、
前記圧力P6が、前記圧力P1及び前記圧力P8よりも高い、
請求項3に記載の飲料充填装置。 - 前記下流陰圧室と前記充填室の間に、前記容器を成形する成形室(51)を備え、
前記成形室の圧力をP5とすると、
圧力P5は、前記圧力P4以上、前記圧力P6未満であって、かつ、大気圧を超える、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の飲料充填装置。 - 前記充填室と前記下流陽圧室の間に、前記容器の開口に蓋をする打栓室を備え、
前記打栓室の圧力をP7とすると、
圧力P7は、前記圧力P8以上、前記圧力P6未満であって、かつ、大気圧を超える、
請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の飲料充填装置。 - 前記上流陽圧室は、
搬送される前記容器の内部に滞留するエアを清浄なエアで置換するエア置換装置を備える、
請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の飲料充填装置。
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