JP6599021B2 - ポイントツーポイントトランザクション処理を記録する方法及びシステム - Google Patents

ポイントツーポイントトランザクション処理を記録する方法及びシステム Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本願は、2016年3月21日に出願された米国仮特許出願第62/311,062号、2016年12月12日に出願された米国仮特許出願第62/433,118号、及び2016年12月15日に出願された米国仮特許出願第62/434,824号に対する優先権を主張するものである。当該出願は、その全体が、参照によって本明細書に取り込まれる。
本開示は、ポイントツーポイントトランザクションの記録、処理、及び表示に関し、具体的には、当事者の取引ディレクトリと、トランザクションの元帳と、個人間(P2P)及び企業間(B2B)の集計された電子支払トランザクションの、銀行口座と単一のトランザクション処理システムを使用する第三者との間の決済と、を安全な環境において提供することに関する。
ビジネスは、技術、プロセス及び人材の複雑なエコシステムを内部的に頼るのみでなく、数千のB2Bソリューションプロバイダやネットワークに依存して、ビジネスの請求書を管理し、又はほぼ毎日支払を行うか、支払を受領する。金融トランザクションに関わるエンティティの数が増加するにつれて、日々処理される電子支払トランザクションの数が増加し、その数は一日で数千億の規模にさえ達する場合も多い。例えば、請求書による購入に対して、バイヤは、注文に係わる発注書(PO)、請求書、及び注文に係る出荷確認を検証した後でのみ、サプライヤに対する支払を承認する。これは、「三方一致」として知られている。承認されると、支払が、正式に許可され、スケジュールが設定され、支出される。多くの場合では、エンティティは、支払手段によって電子支払トランザクションを行なう。その場合トランザクションは、第1支払ネットワークによって処理され、次いで決済され、実際の資金は、第2支払ネットワークによって、発行銀行と加盟店銀行との間で交換される。
現在、既存の決済システムは、個々の支払トランザクションの決済を使用して作動することが多い。例えば、トランザクションが処理された後、発行銀行は、その単一のトランザクションのための資金を、決済ネットワークに移転する。決済ネットワークが、次いで、その単一のトランザクションのための資金を、加盟店銀行に転送する。たいていの企業は、金融会社でないため、又は財務面で規制されているため、B2Bトランザクションの刷新は、当事者間の支払フローを手付かずのままにしていた。その結果、21世紀のB2Bコラボレーションは、扱いにくく、未接続の、ほとんど変わっていない20世紀半ばのB2B支払プラットフォーム上に位置している。処理される、従って決済されるトランザクションの数が増加するにつれて、決済システム及び金融機関の処理能力にかかる負担が増加し、同様に、日々発生せねばならない資金移転の数も増加する。
図10A及び図10B(以下、まとめて図10と称する)に示すように、現行のB2Bシステムには多くの問題がある。例えば、支払を監視、作成、又は加速する未接続の方法が多すぎる。サプライヤは、新規顧客の信用リスクを決定するために、自ら費用の嵩む労力を払わせられる可能性がある。サプライヤは、顧客の支払意思、支払調整、又は支払のタイミングへのリアルな視認性を有していない可能性がある。費用のかかる回収活動及び労力によれば、これらが軽減されるかもしれない。バイヤは、サプライヤの銀行口座を維持しなければならない。バイヤは、複数の支払人のために、より高額の銀行手数料に直面する可能性がある。
更に、多くの場合では、そのように膨大な量の個々のトランザクションを決済するために要求される演算能力及び処理能力が、既存の決済システム及び金融機関にとって過剰なまでに大きくなる、という可能性もある。従って、処理量並びに通信量及び資金移転量を低減可能である破壊的(disruptive)な統一決済システムを提供する、技術的ソリューションに対する必要性が存在する。また統一決済システムは、決済システム及び金融機関に消費されるリソース並びに処理能力を低減する助けともなり、電子支払トランザクションをより効率的かつ費用対効果に優れて決済するであろう。
本開示は、ポイントツーポイントトランザクションを記録、処理、及び表示するシステム及び方法を記載する。システムは、会社に対して、非カード型支払を経由して、サプライヤ又はベンダに支払う能力を提供する。例えば、サプライヤがその顧客に請求明細書を送るとき、典型的には、サプライヤはクレジットカードでの支払を受け付けない。サプライヤは、30日又は60日等の条件でサプライヤに支払うために、請求書を購入者に送付する。たいていのサプライヤは、30日以内に資金を受領し、サプライヤが30日のうちに支払われるよう希望するであろう。しかしながら従来技術のシステムでは、たいていのサプライヤは、支払転記及び支払が実際にどのようになされるかに関して、視認性を有さない。これは、キャッシュフローの問題につながる。システムは、関係する全ての当事者に対してトランザクションの視認性が明確なプラットフォームを提供することによって、これらの問題を回避するものである。
システムは、貨幣を移動し、貨幣移動周辺の金融ソリューションを提供し、金融システム周辺の役務を評価及び/又は採点するソリューションを提供する。B2B支払トランザクションの処理に関する追加情報は、David Messinaらによって、2014年8月5日に出願された、「企業間支払トランザクションを処理する方法及びシステム」と題する、米国特許出願公開第20160042327号に見ることが出来る。当該出願は、その全体が、参照によって本明細書に取り込まれるものである。
一実施形態では、ポイントツーポイント支払トランザクションを記録する方法は、次のステップを含む。すなわち、支払トランザクションに係る第1トランザクションメッセージを、処理システムの受信装置によって受信するステップであって、第1トランザクションメッセージを、1つ以上のアプリケーションプログラムインターフェイス(API)を使用して標準に従ってフォーマットし、第1トランザクションメッセージが、少なくとも、トランザクション明細を格納するよう構成された第1データ要素と、主要アカウント番号を格納するよう構成された第2データ要素と、レシピエントアカウント番号を格納するよう構成された第3データ要素と、を含む少なくとも複数のデータ要素を含むステップ。第1、第2及び第3データ要素を、第1トランザクションメッセージに属する記録へのリンクと共に処理サーバの商用データベースに格納するステップであって、リンクが、第1トランザクションメッセージに基づいて文書へのアクセスを提供するステップ。支払トランザクションに係る第2トランザクションメッセージを、処理システムの生成モジュールによって生成するステップであって、第2トランザクションメッセージを、1つ以上のAPIを使用して標準に従ってフォーマットし、第2トランザクションメッセージが、支払額を格納するよう構成された第1データ要素を含む少なくとも複数のデータ要素を含み、支払額が、少なくともトランザクション明細に基づくステップ。第1データ要素を、第2トランザクションメッセージに属する記録へのリンクと共に処理サーバの商用データベースに格納するステップであって、リンクが、第2トランザクションメッセージに基づいて文書へのアクセスを提供するステップ。第2トランザクションメッセージを、処理システムの送信装置によって、主要アカウント番号に係るトランザクションアカウントと関連付けられた第1金融機関に電子送信するステップ。支払トランザクションに係る第3トランザクションメッセージを、処理システムの生成モジュールによって生成するステップであって、第3トランザクションメッセージを、1つ以上のAPIを使用して標準に従ってフォーマットし、第3トランザクションメッセージが、決済額を格納するよう構成された第1データ要素と、レシピエントアカウント番号を格納するよう構成された第2データ要素と、を含む少なくとも複数のデータ要素を含み、決済額が、少なくともトランザクション明細に基づくステップ。第1データ要素及び第2データ要素を、第3トランザクションメッセージに属する記録へのリンクと共に処理サーバの商用データベースに格納するステップであって、リンクが、第3トランザクションメッセージに基づいて文書へのアクセスを提供するステップ。第3トランザクションメッセージを、処理システムの送信装置によって、レシピエント(受取)アカウント番号に係るトランザクションアカウントと関連付けられた第2金融機関に電子送信するステップ。第1トランザクションメッセージと、第2トランザクションメッセージと、第3トランザクションメッセージとを、処理システムの送信装置によって、処理システムの送信装置によって、グラフィカルユーザインターフェイス(GUI)上に表示するために、電子送信するステップ。
別の実施形態では、ポイントツーポイント支払トランザクションを記録するシステムは、以下を含む。すなわち、支払トランザクションに係る第1トランザクションメッセージを受信するよう構成された、処理システムの受信装置であって、第1トランザクションメッセージが、1つ以上のアプリケーションプログラムインターフェイス(API)を使用して標準に従ってフォーマットされ、また第1トランザクションメッセージが、少なくとも、トランザクション明細を格納するよう構成された第1データ要素と、主要アカウント番号を格納するよう構成された第2データ要素と、レシピエントアカウント番号を格納する用構成された第3データ要素と、を含む少なくとも複数のデータ要素を含む受信装置。第1、第2及び第3データ要素を、第1トランザクションメッセージに属する記録へのリンクと共に格納するよう構成された、処理サーバの商用データベースであって、リンクが、第1トランザクションメッセージに基づいて文書へのアクセスを提供する商用データベース。支払トランザクションに係る第2トランザクションメッセージを生成するよう構成された、処理システムの生成モジュールであって、第2トランザクションメッセージが、1つ以上のAPIを使用して標準に従ってフォーマットされ、また支払額を格納するよう構成された第1データ要素を含む少なくとも複数のデータ要素を含み、支払額が、少なくともトランザクション明細に基づく生成モジュール。第1データ要素を、第2トランザクションメッセージに属する記録へのリンクと共に格納するよう構成された、処理サーバの商用データベースであって、リンクが、第2トランザクションメッセージに基づいて文書へのアクセスを提供する商用データベース。第2トランザクションメッセージを、主要アカウント番号に係るトランザクションアカウントと関連付けられた第1金融機関に電子送信するよう構成された、処理システムの送信装置。支払トランザクションに係る第3トランザクションメッセージを生成するよう構成された、処理システムの生成モジュールであって、第3トランザクションメッセージが、1つ以上のAPIを使用して標準に従ってフォーマットされ、また決済額を格納するよう構成された第1データ要素及びレシピエントアカウント番号を格納するよう構成された第2データ要素を含む少なくとも複数のデータ要素を含み、決済額が、少なくともトランザクション明細に基づく生成モジュール。第1データ要素及び第2データ要素を、第3トランザクションメッセージに属する記録へのリンクと共に格納するよう構成された、処理サーバの商用データベースであって、リンクが、第3トランザクションメッセージに基づいて文書へのアクセスを提供する商用データベース。処理システムの送信装置であって、第3トランザクションメッセージを、レシピエントアカウント番号に係るトランザクションアカウントと関連付けられた第2金融機関に送信するよう構成され、また第1トランザクションメッセージと、第2トランザクションメッセージと、第3トランザクションメッセージとを、グラフィカルユーザインターフェイス(GUI)上に表示するために、送信するよう構成された送信装置。
本開示の範囲は、添付の図面と共に解釈されると、例示的な実施形態についての下記の詳細な記載から最も良く理解される。図面には次の図が含まれる。
例示的実施形態による、ポイントツーポイントランザクションを記録、処理、及び表示するハイレベルのシステムアーキテクチャのブロック図である。 例示的実施形態による、ポイントツーポイントランザクションを記録、処理、及び表示する図1のコンピューティング装置のブロック図である。 例示的実施形態による、単一のコンピューティング装置、及びエンティティシステムを使用してポイントツーポイントランザクションを決済するプロセスのフロー図である。 例示的実施形態による、単一のコンピューティング装置、及びエンティティシステムを使用してポイントツーポイントランザクションを記録、処理、及び表示するプロセスのフロー図である。 例示的実施形態による、複数のコンピューティング装置、及び第三者のネットワークを使用してポイントツーポイントランザクションを記録、処理、及び表示するプロセスのフロー図である。 例示的実施形態による、図1の処理システムにおいて、複数のコンピューティング装置を使用してポイントツーポイントランザクションを決済するプロセスのフロー図である。 例示的な実施形態による、図1の処理システムにおいて、複数のコンピューティング装置を使用してポイントツーポイントランザクションを決済するプロセスのフロー図である。 例示的実施形態による、図1の処理システムにおいて、ポイントツーポイントランザクションを記録、処理、及び表示するプロセスの図である。 例示的実施形態による、図1の処理システムにおいて、ポイントツーポイントランザクションを記録、処理、及び表示するプロセスの図である。 例示的実施形態による、ポイントツーポイント支払トランザクションを処理する例示的な方法のフローチャートである。 例示的実施形態による、支払トランザクションの処理のフロー図である。 例示的実施形態による、コンピュータシステムアーキテクチャのブロック図である。 現行の企業間支払システムの問題を示す図である。 現行の企業間支払システムの問題を示す図である。
下記の詳細な説明から、本開示の更なる適用分野が自明である。例示的実施形態の詳細な説明は、例示目的のみを意図としており、本開示の範囲を制限することを意図しない。
用語解説
アクワイアラ:販売者に代わって支払カードトランザクションを処理してよいエンティティである。アクワイアラは、販売者に代わって支払カードトランザクションを処理する権限を与えられた銀行又は他の金融機関であってよい。多くの場合では、アクワイアラは、受取人として活動する販売者と信用供与を行なってよい。イシュアによって提供される信用供与に対する受取人である消費者が、アクワイアラによって代理される販売者と支払カードによってトランザクションを行う場合では、アクワイアラはイシュアと資金を交換してよい。
イシュア:受取人のために信用照会状又は信用供与を設定し(例えば開設し)、受取人が振り出す手形を、信用照会状又は信用供与に明示された額に対して引き受けるエンティティ。多くの場合では、イシュアは、銀行、又は信用供与を開設する権限を与えられた他の金融機関であってよい。場合によっては、信用供与を受取人に拡大できる任意のエンティティを、イシュアと見なすことができる。イシュアによって開設される信用供与は、支払アカウントの形式で表され、支払カードの使用を介して、受取人が引き出すことができる。関連技術の当業者には自明であるように、またイシュアは、デビット口座、プリペイド口座、電子財布口座、普通預金口座、当座預金口座等の、追加のタイプの支払アカウントを消費者に提供してもよい。またイシュアが、そのような口座にアクセスする、及び/又はそのような口座を利用する物理的又は非物理的手段であるデビットカード、プリペイドカード、自動取引装置カード、電子財布、小切手等を、消費者に提供してもよい。
支払カード:販売者へ提供される支払アカウントと関連付けられたカード又はデータであり、関連付けられた支払アカウントを介して金融トランザクションに資金を供給するためのものである。支払カードは、クレジットカード、デビットカード、特定店舗のクレジットカード、ストアドバリューカード、プリペイドカード、フリートカード(fleet card)、仮想支払番号、仮想カード番号、制御支払番号(controlled payment number)等を含んでよい。支払カードは物理的なカードであり、販売者へ提供されてよいし、関連付けられた支払アカウントを示すデータ(これは、例えばスマートフォン又はコンピュータ等の通信機器に格納される)であってよい。例えば、場合によっては、支払アカウント番号を含むデータはトランザクションを処理するための支払カードとして考慮されてよい。当該トランザクションは、関連付けられた支払アカウントによって資金を供給される。場合によっては、適用可能な場合、小切手が支払カードとして考慮されてよい。
支払ネットワーク:現金代替物の使用によって、貨幣移転で使用されるシステム又はネットワーク。支払ネットワークは、様々な異なるプロトコル及び手順を使用して、多様なタイプのトランザクションのために貨幣移転を処理してよい。支払ネットワークを介して実行され得るトランザクションは、製品又は役務の購入と、クレジット購入と、デビットトランザクションと、資金移転と、口座引き落としと、を含んでよい。支払ネットワークは、現金代替物によってトランザクションを実行するよう構成されてよく、これは支払カードと、信用紹介状と、小切手と、トランザクションアカウントと、を含んでよい。支払ネットワークとして実行されるネットワーク又はシステムの例は、MasterCard(登録商標)、VISA(登録商標)、Discover(登録商標)、American Express(登録商標)、PayPal(登録商標)等によって運営されるものを含む。本開示での、「支払ネットワーク」との用語は、エンティティとしての支払ネットワークと、物理的支払ネットワーク(例えば支払ネットワークを構成する機器、ハードウエア及びソフトウエア)の両方を指す。
支払レール(Payment Rail):支払トランザクションの処理、並びにトランザクションメッセージ及び支払ネットワークと支払ネットワークに相互接続された他のエンティティとの間の他の同様のデータを通信する際に使用される、支払ネットワークと関連付けられたインフラストラクチャ。支払レールが、支払ネットワーク、及び他の関連するエンティティの間の相互接続を確立するために使用されるハードウエアを備えてよい。他の関連するエンティティとは、例えば、金融機関、ゲートウエイプロセッサ等である。場合によっては、また支払レールが、通信ハードウエアの特別プログラム、及び支払レールを構成する装置を介する等、ソフトウエアの影響を受ける可能性もある。例えば、支払レールが、明示的に構成されたコンピューティング装置を含んでもよい。コンピューティング装置が、トランザクションメッセージのルーティングのために特別に構成されてよい。トランザクションメッセージは、下記に詳説するように、支払レールを介して電子送信される特別にフォーマットされたデータメッセージであってよい。
支払トランザクション:貨幣又は他の金銭的利得が一方のエンティティから他方のエンティティに交換される2つのエンティティ間のトランザクション。関連技術の当業者には自明であるように、支払トランザクションは、商品又は役務の購入、借り方の返済、又は金銭的利得の他の何らかの交換のための資金の移転であってよい。場合によっては、支払トランザクションは、クレジットカードトランザクション等の支払カード及び/又は支払アカウントを介して資金を供給されるトランザクションを指してよい。そのような支払トランザクションは、イシュア、支払ネットワーク、及びアクワイアラを介して処理されてよい。そのような支払トランザクションを処理するプロセスは、許可、バッチ処理、清算、決済、及び資金の供給のうちの少なくとも1つを含んでよい。許可は、消費者が販売者に支払明細を提供することと、販売者からアクワイアラに(例えば支払明細を含む)トランザクション明細を提出することと、トランザクションに資金を供給するために使用される消費者の支払アカウントのイシュアと支払明細とを確認することと、を含んでよい。バッチ処理は、アクワイアラに配信するために、許可されたトランザクションを他の許可されたトランザクションと共にバッチでまとめて格納することを指してよい。清算は、処理するために、バッチ処理されたトランザクションをアクワイアラから支払ネットワークへ送信することを含んでよい。決済は、イシュアの受取人が関係するトランザクションに対して、支払ネットワークによりイシュアから引き落とす(debit)ことを含んでよい。いくつかの場合では、イシュアは支払ネットワークを介して、アクワイアラに支払ってよい。他の場合では、イシュアはアクワイアラに直接に支払ってよい。資金の供給は、清算され且つ決済された支払トランザクションに対する、アクワイアラから販売者への支払を含んでよい。上述したステップの順序及び/又は分類は、支払トランザクション処理の一部として実行されることが、関連技術の当業者には自明であろう。
トランザクションアカウント:トランザクションへ資金を供給するために使用され得る金融アカウント(例えば、当座預金口座、普通預金口座、クレジット口座、仮想支払口座等)である。トランザクションアカウントは消費者と関連付けられてよく、これは、支払アカウントと関連付けられた任意の適切なタイプのエンティティ(人、家族、人の集まり、会社、政府エンティティ等を含んでよい)であってよい。場合によっては、トランザクションアカウントは、仮想的(例えばPayPal(登録商標)等によって運営されるアカウント等)であってよい。
ポイントツーポイントトランザクションを処理及び決済するシステム
図1は、例示的実施形態による、ポイントツーポイントランザクションを記録、処理、及び表示するハイレベルのシステムアーキテクチャ100のブロック図である。
システムは、処理システム102を含んでよい。処理システム102が、1つ以上のコンピューティング装置を備え、ポイントツーポイント電子支払トランザクションを処理及び決済するよう構成されてよい。ポイントツーポイント電子支払トランザクションは、第1トランザクションアカウントから第2トランザクションアカウントへの支払のために行なわれる金融トランザクションであってよい。場合によっては、ポイントツーポイントランザクションが、追加の支払手段及び対応する番号を使用せずに、それぞれのトランザクションアカウントと直接に関連付けられたアカウント番号を使用して、処理システム102を介して、処理及び決済されてよい。例えば、ポイントツーポイントランザクションは、カードと関連付けられた異なる番号を有する可能性があるクレジットカード又は他のタイプの支払カードを使用せずに、トランザクションアカウント番号を介して行なわれてもよい。
いくつかの実施形態では、処理システム102は、単一のコンピューティング装置を介して、本開示で説明する機能を実行するよう構成されてよい。他の実施形態では、処理システム102は、複数のコンピューティング装置を含んでよい。複数のコンピューティング装置の各々は、処理システム102の特定の機能を実行するよう構成されてよい。例えば、図1に示すように、処理システム102が、少なくとも、第1コンピューティング装置104及び第2コンピューティング装置106を備えてよい。第1コンピューティング装置104及び第2コンピューティング装置106が、以下に詳述するように、第1エンティティから第2エンティティへの支払のために、ポイントツーポイントランザクションの処理及び決済を実行するよう構成されてよい。
図1に示すシステムにおいて、センダシステム108は、ポイントツーポイントランザクションの処理のため、支払をレシピエントシステム110に送付するために、処理システム102を利用してよい。センダシステム108及びレシピエントシステム110は、電子通信を実行するよう構成されたエンティティと関連付けられたコンピューティングシステムであってよい。当該電子通信は、本開示で説明する機能を達成すること、センダシステム108又はそれと関連するエンティティ(例えば、差出企業又は差出消費者のようなセンディングエンティティ)から、レシピエントシステム110又はそれと関連するエンティティ(例えば、受取企業又は受取消費者のようなレシピエントエンティティ)へ資金を送ること、に適している。センダシステム108及びレシピエントシステム110は、例えば、アカウント管理、在庫管理、支払勘定及び/又は受取勘定等のために使用されるコンピューティングシステムを含んでよい。
センダシステム108は、レシピエントシステム110へのトランザクション額の支払のために、ポイントツーポイント支払トランザクションを開始してよい。いくつかの場合では、センダシステム108が、トランザクション額のレシピエントシステムへの送金のために、送金依頼を直接に処理システム102に電子送信してよい。他の場合では、センダシステム108がセンダネットワーク112を利用してよい。センダネットワーク112が、金銭移転エンティティ(例えばWestern Union)、又はトレード若しくはサプライチェインネットワーク(例えばAriba)のような、ポイントツーポイント支払トランザクションを開始する際に使用するのに適するエンティティ及び/又はシステムであってもよい。場合によっては、センダシステム108が、センダネットワーク112を使用してポイントツーポイント支払トランザクションを開始する個人であってよい。
ポイントツーポイント支払トランザクションの開始の一部として、センダシステム108又はセンダネットワーク112が、送金依頼が重畳されたデータ信号を、処理システム102に電子送信してよい。送金依頼は、少なくとも、支払われるトランザクション額と、支払に資金を供給するためにセンダが使用するトランザクションアカウントと関連付けられた主要アカウント番号と、送金された資金を受領するためにレシピエントが使用するトランザクションアカウントと関連付けられたレシピエントアカウント番号と、を含んでよい。センダが使用するトランザクションアカウントは、センダ機関114を介してセンダに発行されてよい。センダ機関114が、発行銀行又は他の適切なエンティティのような発行金融機関であってよい。発行金融機関が、ポイントツーポイント支払トランザクションに資金を供給する際に使用するために、センディングエンティティにトランザクションアカウントを発行するよう構成されてよい。場合によっては、センダ機関114が、送金依頼を処理システム102に電子送信するよう構成されてよい。そのような場合、センダ又はセンダシステム108は、センダ機関114を使用して、ポイントツーポイント支払トランザクションを開始してよい。例えば、センダはコンピューティング装置(例えばディスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、テーブルコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、スマートウオッチ、ウエアラブルコンピューティングデバイス、埋め込み型コンピューティングデバイス等)を使用して、送金依頼に含まれるべき情報が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、ウエブページ又はセンダ機関114と関連付けられたアプリケーションプログラム等を介して、センダ機関114に電子送信してよい。
処理システム102は、送金依頼を受信してよい。支払がレシピエントシステム110になされるとき、処理システム102が、センダ機関114に送信する資金供給依頼を生成してよく、資金の移転を開始してよい。処理システム102は、少なくとも、支払を行なうトランザクションアカウントと関連付けられた主要アカウント番号と、なされる支払に対応するトランザクション額と、を含むことのできる資金供給依頼を生成してよい。処理システム102が、資金供給依頼が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、センダ機関114に電子送信してよい。センダ機関114が、依頼を受信してよく、主要アカウント番号と関連付けられたトランザクションアカウントからトランザクション額を引き落としてよく、通貨をあるエンティティから別のエンティティへ移転する従来の方法及びシステムを使用して、対応する資金を処理システム102に移転してよい。いくつかの実施形態では、処理システム102は、主要アカウント番号を介してセンダ機関114を識別してよい。例えば、主要アカウント番号は、銀行識別番号、イシュア識別番号、又はセンダ機関114と関連付けられた他の値を含んでよく、又そうでなければ、主要アカウント番号とセンダ機関114との間の関連を格納してもよい。
処理システム102は、適切な資金がセンダ機関114から受領されたことを確認してよい。処理システム102が、次いで、送金された資金の適切なレシピエント機関116への支払を開始してよい。レシピエント機関116は、加盟店銀行又は他の適切なエンティティのようなアクワイアリング金融機関であってよい。アクワイアリング金融機関は、ポイントツーポイント支払トランザクションにおいて支払を受ける際に使用するために、レシピエントエンティティにトランザクションアカウントを発行するよう構成される。処理システム102は、レシピエント機関116に対して、ポイントツーポイント支払トランザクションのために支払われるトランザクション額及び額が支払われるトランザクションアカウントを示すことのできる、決済予告を生成してよい。従って決済予告が、少なくとも、レシピエントアカウント番号、及び従前に処理システム102に提出された送金依頼からのトランザクション額を含んでよい。処理システム102が、生成された決済予告が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、レシピエント機関116に電子送信してよい。また処理システム102は、通貨をあるエンティティから別のエンティティへ移転する従来の方法及びシステムを使用して、適切な資金をレシピエント機関116に移転してもよい。
レシピエント機関116は、決済予告に含まれたレシピエントアカウント番号に対応するレシピエントエンティティと関連付けられたトランザクションアカウントに、トランザクション額を入金(credit)してよく、レシピエントエンティティに支払を果たしてよい。処理システム102によるレシピエント機関116への支払に続いて、レシピエントエンティティに、ポイントツーポイント支払トランザクションの決済が通知されてよい。いくつかの実施形態では、処理システム102は決済通知を生成してよい。決済通知は、少なくとも、レシピエントシステム110に電子送信され得るトランザクション額を含んでよい。他の実施形態では、処理システム102は、決済通知をレシピエントネットワーク118に電子送信してよく、レシピエントシステム110に転送してよく、又はウエブページ、アプリケーションプログラム、ショートメッセージングサービスのメッセージ等を介する他の方法によってレシピエントエンティティに配信してよい。レシピエントネットワーク118が、金銭移転エンティティ(例えばWestern Union)、又はトレード若しくはサプライチェインネットワーク(例えばAriba)のような、ポイントツーポイント支払トランザクションを通知及び管理する際に使用するのに適するエンティティ及び/又はシステムであってもよい。場合によっては、センダネットワーク112及びレシピエントネットワーク118が、1つ以上のポイントツーポイント支払トランザクションのための同一のエンティティであってよい。いくつかの実施形態では、レシピエント機関116は、レシピエントシステム110に決済予告を提供する、又はレシピエント機関116とレシピエントエンティティとの間の従来の通信方法を使用して、処理システム102からの決済資金の受領に続くレシピエントエンティティに、決済予告を提供するよう構成されてよい。
いくつかの実施形態では、処理システム102は、ポイントツーポイント支払トランザクションを集計し、ポイントツーポイント支払トランザクションを合算決済するよう構成されてよい。そのような実施形態では、処理システム102が、異なるポイントツーポイント支払トランザクションの各送金依頼である、複数の送金依頼を受信してよい。各送金依頼は、主要アカウント番号、トランザクションアカウント番号、及びレシピエントアカウント番号を含んでよい。いくつかの場合では、各送金依頼が、固有の主要アカウント番号及び/又はレシピエントアカウント番号を含んでよい。他の場合では、1つ以上の送金依頼が、1つのセンディングエンティティから様々な受取エンティティへの資金のポイントツーポイント支払のため、又は複数のセンディングエンティティからの資金を単一のレシピエントエンティティが受領するために等の場合のために、共通の主要アカウント番号及び/又はレシピエントアカウント番号を含んでよい。
処理システム102は、センダ機関114及びレシピエント機関116のための送金依頼を集計するよう構成されてよく、それらと関連付けられた資金移転の数を低減する。前者の場合では、処理システム102は、同一の主要アカウント番号を含む送金依頼を集計してよい。その場合、含まれた各主要アカウント番号は、同一の銀行識別番号、イシュア識別番号、又は他の識別値を有すること等によって、センダ機関114と関連付けられる。いくつかの場合では、処理システム102は、アカウントレベルで(例えば同一の主要アカウント番号を有する送金依頼)又はエンティティレベルで(例えばセンダ機関114と関連付けられた主要アカウント番号を有する全ての送金依頼)、トランザクションを(例えばセンダ機関114からの依頼によって)集計するよう構成されてよい。場合によっては、アカウントレベル集計は、単一のセンダシステム108が、センダ機関114によって集計され得る複数のトランザクションアカウントを利用する場合等の、複数の主要アカウント番号を使用してよい。送金依頼の集計は、集計された送金依頼の各々からの各トランザクション額の合計に対応する支払額のための、単一の資金供給依頼(処理手数料のような追加基準に基づいて増減する可能性あり)の生成を含んでよい。場合によっては、資金供給依頼が、各主要アカウント番号及び対応する支払額を示してよい。これらは、対応する各トランザクションアカウントから適切な額を引き落とす際に、センダ機関114が使用する等のためである。
処理システム102は、集計された送金依頼のための単一の資金供給依頼が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、センダ機関114に電子送信してよい。センダ機関114は、次いで、それに従って各トランザクションアカウントから引き落としを行ない、合計支払額のための単一の資金移転を、処理システム102に行なうことが可能である。その結果、センダ機関114は、複数のポイントツーポイントトランザクションのための支払を、単一の資金移転及び単一の資金供給依頼を介して提供することができる。これによって、資金移転及び関連する通信の数を低減することができる。従って、センダ機関114が必要とする演算能力及び処理能力、並びに関連する手数料及び費用が低減される。
また処理システム102は、レシピエント機関116への決済資金の支払に関連して集計を実行するよう構成されてもよい。処理システム102が、共通のレシピエントアカウント番号を含む送金依頼を集計することによって(例えばアカウントレベルの集計のために)、又はレシピエント機関116と関連付けられた共通の銀行識別番号、イシュア識別番号、若しくは他の識別値を含む送金依頼を集計することによって(例えばエンティティレベルの集計のために)、レシピエント機関116への送金依頼を集計してよい。レシピエント機関116への送金依頼の集計は、各トランザクション額の単一の決済額への集計を含んでよい。これは、処理手数料の支払のような追加基準に基づいて増減する可能性がある。処理システム102は、単一の決済予告を生成してよい。単一の決済予告は、集計された決済額を含んでよく、また各レシピエントアカウント番号及び対応するトランザクション額を含んでよい。これらは、対応するトランザクションアカウントに入金する際に、レシピエント機関116が使用するためのものである。
処理システム102は、単一の決済予告が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、レシピエント機関116に電子送信してよい。また処理システム102が、レシピエント機関116への全決済額の移転を開始することもできる。レシピエント機関116は、決済額を受領してよく、決済予告に含まれたデータに基づいて適宜に、レシピエントエンティティのための各トランザクションアカウントに入金してよい。その結果、レシピエント機関116が、複数のポイントツーポイントランザクションのための支払を、単一の資金移転及び単一の決済予告を介して受信することができる。これによって、資金移転及び関連する通信の数を低減することができる。従って、レシピエント機関116が必要とする演算能力及び処理能力、並びに関連する手数料及び費用が低減される。処理システム102が、センダ機関114及びレシピエント機関116の両方に対して集計を実行する場合、決済を、数千、数百万、及び数十億でさえある支払トランザクションに対して、一握りのみの資金供給依頼、決済予告、及び資金移転を介して実行することができる。
処理システム102は、ポイントツーポイントランザクションの資金の供給及び/又は決済の集計のために集計する、送金依頼の数を決定するために、多様な基準を使用するよう構成されてよい。そのような場合では、基準は、処理システム102又は適用可能なセンダ機関114及び/又はレシピエント機関116によって定められてよい。基準が、例えば、送金依頼の数、合計の支払額又は決済額、主要アカウント番号又はレシピエントアカウント番号の数、時間及び/又は日付を含んでよい。例えば、全ての送金依頼が毎日集計される場合、センダ機関114は、日々の単一の資金供給依頼を依頼してよい。または、集計された支払額が所定の値に達する度に、センダ機関114がその都度資金供給依頼を依頼することもできる。いくつかの場合では、複数の基準が使用されてもよい。例えば、決済額が100,000ドルを超える場合には、日々の終わりの決済のために、追加の決済予告及び移転を伴う決済額の集計を行なう等である。
場合によっては、単一のエンティティが、処理システム102によって受信される複数の送金依頼において、センダ機関114及びレシピエント機関116の両方であってよい。そのような場合では、そのエンティティに関係する送金依頼の集計は、資金を送金する主要アカウント番号と関連付けられる送金依頼、並びに資金を受領するレシピエントアカウント番号と関連付けられる送金依頼の集計を含んでよい。集計には、単一のエンティティがセンダ機関114である送金依頼に対して単一のエンティティによって支払われる送金額の、単一のエンティティがレシピエント機関116である送金依頼に対して単一のエンティティに支払われる決済額に対する、収支が関係してよい。例えばエンティティは、送金で100,000ドルの資金供給を要求されるかもしれないが、決済では80,000ドルの権利があるかもしれない。そのような例では、処理システム102は、送金額及び決済額における差額に適応するために、単一のエンティティに20,000ドルの単一の資金供給依頼を送信することができる。
いくつかの実施形態では、処理システム102は、商用作動ネットワーク120を使用して、整合データの使用を含む可能性のある企業間トランザクションのポイントツーポイント支払トランザクションを処理するために、センダシステム108、レシピエントシステム110、センダネットワーク112、及び/又はレシピエントネットワーク118と共に作動してよい。整合データは、請求書番号、発注書番号、製品品目詳細等のような、センディングエンティティ及び/又はレシピエントエンティティがポイントツーポイントランザクションを追跡するために使用するデータを含んでよい。そのような場合では、送金依頼が整合データを含んでよい。処理システム102は、レシピエントシステム110(例えば、適用可能であれば、又はレシピエントネットワーク118)に電子送信される決済予告に、決済予告に含まれたレシピエントアカウント番号に基づく等の、対応するポイントツーポイント支払トランザクションのために、整合データを含めるよう構成されてよい。いくつかの場合では、整合データを、処理システム102と、センダシステム108、センダネットワーク112、レシピエントシステム110、及びレシピエントネットワーク118との間の通信にのみ含めてよい。そのような場合では、センダ機関114に送信される資金供給依頼及びレシピエント機関116に送信される決済予告は、整合データを含まずともよい。
いくつかの実施形態では、処理システム102は、複数の通貨を関係させるポイントツーポイント支払トランザクションの処理及び決済を実行するよう構成されてよい。そのような実施形態では、センディングエンティティは、送金又は決済のための通貨指定を有する送金依頼、並びに所望の送金額又は決済額を提出してよい。処理システム102は、次いで、送金及び/又は決済のために必要な任意の通貨換算を実行できる。これは、関係する各通貨の為替レートに基づいてよい。場合によっては、処理システム102は、使用することのできる為替レートを、センディングエンティティに(例えばセンダネットワーク112又はセンダシステム108を介して)提供してよい。そのような為替レートは、処理システム102、センダ機関114、レシピエント機関116、又は市場為替レート等の他のエンティティによって設定されてよい。そのような場合のいくつかでは、処理システム102は、為替レートに対する適用可能期間を示してよい。一例では、センディングエンティティが米国ドル(USD)で1,000の送金を希望し、レシピエントエンティティが英国ポンド(GBP)での受領を希望するとする。処理システム102は、決済のために、1,000USDに等しい額のGBPを計算してよい。別の例では、センディングエンティティが、GBPで1,000を受領するレシピエントエンティティに対して、USDで十分な通貨の送金を希望する場合がある。そのような例では、処理システム102は、支払トランザクションの送金額として使用するために、1,000GBPの相当額をUSDで計算するであろう。そのような実施形態では、為替レート及び通貨換算のデータは、資金供給依頼及び/又は決済予告に含められてよい。
いくつかの実施形態では、処理システム102は、本開示で説明する機能を実行するために、複数のコンピューティング装置を使用するよう構成されてよい。そのような実施形態では、第1コンピューティング装置104は、センダシステム108、センダネットワーク112、及びセンダ機関114から送金依頼を受信するよう構成されてよく、適用可能であれば送金依頼の集計を実行するよう構成されてよい。第1コンピューティング装置104が、内部通信ネットワーク及び手段を使用して、送金依頼に含まれたデータ又は集計されたデータを、第2コンピューティング装置106に送信してよい。第2コンピューティング装置106が、対応する資金供給依頼を生成してよく、資金供給依頼上に重畳された又はエンコードされたデータ信号を、適用可能なセンダ機関114に電子送信してよく、対応する支払額の受領を確認することができる。
また第2コンピューティング装置106は、レシピエント機関116に電子送信するための決済予告を生成し、レシピエント機関116への資金の移転を開始するよう構成されてもよい。場合によっては、第1コンピューティング装置104が、最初に信号を第2コンピューティング装置106に移転し、決済額の支払を開始してもよい。例えば、第1コンピューティング装置104は、レシピエント機関116が複数のセンダ機関114から由来する集計された決済額を受け取る予定である場合等に、集計された決済額に対して全支払が受領されたことを確認するよう構成されてよい。また第1コンピューティング装置104は、レシピエントシステム110、レシピエントネットワーク118、及び/又はレシピエント機関116に電子送信するための、適用可能であれば、レシピエントエンティティに資金の受領を通知するための、決済予告を生成するよう構成されてよい。
いくつかの実施形態では、処理システム102は、各エンティティによって、及び場合によっては追加的な第三エンティティによってアクセス可能な元帳に格納する等のために、支払トランザクションに関係するエンティティと関連付けられたデータを格納するために使用されるよう構成されてよい。処理システム102は、センディングエンティティとレシピエントエンティティとの間で決済される支払トランザクションと関連付けられたデータを格納するよう構成されてよい。企業間(B2B)トランザクションの場合では、処理システム102が、支払トランザクションに係る追加機能を実行する際にセンディングエンティティ及びレシピエントエンティティが使用できるような、支払トランザクションのための整合データを格納してよい。例えば、処理システム102は、各エンティティと関連付けられた識別情報をデータベース122の元帳に格納してよく、また支払トランザクションのための発注書、請求書、支払等に関するステータス情報を格納し、コーポレイトアイデンティティデータ、支払トランザクション及び財務決定に関する権限を有することができる各エンティティの個人と関連付けられたデータ、トランザクションアカウント明細等のような追加情報も格納してよい。従って、そのような元帳が、エンティティに対する完全な眺望、並びに、エンティティ及び他のセンダエンティティ及びレシピエントエンティティの間のトランザクション履歴に対する完全な眺望を有することができる。
一例では、本開示で説明するシステムで使用するために、会社が処理システム102に登録されてよい。会社は、次いで、取引ディレクトリ(例えばデータベース122に格納された元帳)に登録されてよい。その場合、彼らの銀行口座情報は、支払勘定(AP)又は受取勘定(AR)の責任者は誰か、金融財政担当役員、会社の金融トランザクションに対して権限を与えられた個人、並びに発注書及び/又は請求書等の、会社と関連付けられた追加データと共に、システム内にあり得る。また取引ディレクトリが、処理システム102を介してなされる将来の請求書及び支払と関連付けられたデータを格納してもよい。その結果、時間の経過と共に、登録されたエンティティと、任意の他の可能とされた第三者との間の各発注書、請求書、及びトランザクション、又はそれらのステータスが、元帳に(つまり、基礎となるトランザクション自体の完全コピーが取り込まれる又は格納されることなく)取り込まれる。また取引ディレクトリが、例えばエンティティ属性(例えばエンティティ又は核となる組織レベルデータ)、支払属性(例えば支払/アカウント明細データ、送金データ等)、エンティティ階層(例えば関係性、組織構造、子会社等)、系列エンティティデータ(例えばバイヤ、サプライヤ、ネットワーク関係等)、補足データ(例えば証明書、文書等)、関連する個人等を、格納するためにも使用されてよい。
第1コンピューティング装置104及び/又は第2コンピューティング装置106は、1つ以上のアプリケーションプログラムインターフェイス(API)を介して、元帳で使用するための情報を取り込んでよい。APIは、請求書、発注書、及び支払トランザクションに係る他の項目から、必須情報(例えばトランザクション額、請求書日付、品目数量、出荷日付等)を引き出してよく又は受信してよい。これらは、次いで、元帳に格納されてよい。場合によっては、APIが、トランザクション通信を処理システム102に提出するために使用できる外部アプリケーションプログラム又はB2Bネットワークへのリンクを介する等、関連する請求書、発注書、及び/又は他のトランザクション通信へのリンクを、元帳に格納してもよい。例えば、処理システム102におけるAPIが、取引ネットワークと通信してよく、発注書及び請求書又はそれらのステータスを、取引ネットワークからセンダエンティティ及びレシピエントエンティティのために受信してよい。つまり、発注書又は請求書自体は、完全コピーされない。またAPIが、取引ネットワークにおいて、発注書及び請求書へのリンクを元帳内に含んでよい。従って、センダシステム108及び/又はレシピエントシステム110は、任意のトランザクション明細を見るため、並びにオリジナルの通信に戻ってリンクするために、元帳にアクセスすることができる。
場合によっては、また処理システム102は、支払トランザクションのためにエンティティにステータス情報を提供してもよい。例えば、APIが元帳に格納されたトランザクションデータを更新するとき、各エンティティはデータにアクセスし、彼らのトランザクションのためのステータスを、彼らの各システム(例えばセンダシステム108、レシピエントシステム110等)又はネットワーク(例えばセンダネットワーク112、レシピエントネットワーク118等)を介して識別することができる。例えば、センダエンティティは、上記で説明した方法を使用して、レシピエントエンティティへの資金の移転を開始し、処理システム102を使用して、レシピエントがいつ資金を受領したか、元帳を介して識別することができる。他の例では、レシピエントエンティティは、センダエンティティに請求書を送信し、元帳でのステータスがAPIを介したトランザクション通信の受領によって変化すると、いつセンダエンティティが請求書を受け取ったかを、元帳を介して識別することができる。
さらに、また処理システム102は、処理される全ての支払トランザクションの中央信託部及びリポジトリとして機能してもよい。例えば、第三者の金融提供者は、エンティティに関係するトランザクションの履歴を見て、リスクを検証し、それに基づいてそのエンティティに金融ソリューションを提供することが可能である。例えば、金融提供者は、処理システム102によって維持される元帳に含まれるトランザクションデータの、信頼されるリポジトリを介して確認できるいくつかの未払請求書に対して、金融提供者が予期する支払の強さを踏まえて、ローンを提供する又はレシピエントエンティティに支払われる債権を得ることができる。また処理システム102は、データの堅牢性及び信頼性を提供できる。その堅牢性及び信頼性は、規制権限局が、ライセンス要件、規制要件、並びに当事者及び個人のアイデンティティに付随する任意の他の問題を効果的にアウトソースするために、その信頼性を潜在的に拠り所とすることが可能なものである。例えば、規制当局は、処理システム102に接触し、法規に準拠していることを確認する際に使用するために、元帳に格納されたトランザクションデータ又は取引パートナー識別データにアクセスすることができる。
いくつかの実施形態では、システムは1つ以上の第三者システム124を含んでよい。第三者システム124が、例えば、借り入れるため又は債権をノンリコースベースで売却するための資金を、金利で提供できる異なる会社であってよく、又は処理システム102に格納されたトランザクション元帳を使用することで利益を得ることのできる他のエンティティであってよい。例えば、レシピエントエンティティは、第三者システム124が彼らのトランザクションに関する元帳を閲覧する許可をオプトインすることができる。第三者システム124が、プライバシーに関する関心事及びトランザクションに係わる全ての当事者の同意に適合する(例えばセンダエンティティ情報が匿名とされている、又はエンティティの同意のもとで使用される)取引ディレクトリにおける、レシピエントエンティティのトランザクションの閲覧にアクセスすることができる。第三者システム124が、価格リスクを分析し、例えば特定の請求書についてレシピエントエンティティに金融ソリューションを提供することができる。例えば、第三者システム124は、レシピエントエンティティが要求に応じて現金を得る能力を提供することができる。レシピエントエンティティが処理される決済を介して彼らの現金を受領することを第30日又は第40日まで待つ代わりに、第三者システム124は、サプライヤと購入者との間のトランザクションの履歴に基づいて、センダエンティティが彼らの請求書の99.9パーセントを完済すると知ることができる。従って第三者システム124は、センダエンティティが、支払期限であるが未だそのサプライヤに支払われていない次の請求書を支払うつもりであると示す元帳からのデータに基づいて、高い快適度を有することができる。その結果、第三者システム124が、元帳を介して識別された快適度の強さを踏まえて、そのレシピエントエンティティに対して、現金を前払いするための極めて低い年率(APR)を提供することができる。いくつかの場合では、また処理システム102は、第三者システム124からのオファーを追跡し、取引ディレクトリに記録することもできる。そのような場合では、処理システム102がレシピエント機関116への支払のためにレシピエント機関116に資金を支出しようとすると、処理システム102は、レシピエント機関116に対して直接に決済を開始してよく、支払が既に第三者システム124によって提供されていたので、レシピエントエンティティに対して支払がなされないと、示してよい。そのような場合では、レシピエント機関116に提供される決済予告は、第三者システム124に支払われると、示してよい。またはレシピエントエンティティへの決済予告で、レシピエント機関116から行なわれた支払は、第三者システム124によって提供された現金前払のためのものであると、示してよい。
いくつかの実施形態では、元帳は、関連するデータを格納するよう構成されたブロックチェーンであってよい。ブロックチェーンは、複数のブロックを備えてよい。各ブロックは、少なくとも1つのブロックヘッダと1つ以上のデータ値を備える。各ブロックヘッダは、タイムスタンプ、並びにブロックチェーンに追加された先のブロックのブロックヘッダを参照する参照値、及び各ブロックに含まれた1つ以上のデータ値を参照する参照値を含んでよい。例示的な実施形態では、参照値は、1つ以上のハッシュアルゴリズムのアプリケーションを介して各データに対して生成されたハッシュ値であってよい。例えば、先のブロックヘッダへの参照値は、(例えばタイムスタンプに基づく)先のブロックのブロックヘッダのハッシングを介して生成されたハッシュ値であってよい。そのようなものとして、ブロックチェーンは不変であってよい。任意のデータ値における変化は、各ブロックのブロックヘッダに含まれたハッシュ値への変化という結果となり、また続くブロックのブロックヘッダのハッシュ値における変化という結果となるため、変化がブロックチェーンの残りのブロックを通して運ばれる。従って、ブロックチェーン内の任意のデータ値又はデータへの変更が防止される。システム100において、データ値は、発注書、請求書、トランザクションデータ、及び本開示で説明する元帳に格納される他のデータを含んでよい。
いくつかの実施形態では、図1に示す、また本開示で説明するシステムのエンティティ間の通信は、1つ以上の標準に従ってフォーマットされてよい。標準は、例えば、国際標準化機構(ISO)によって発行された標準としてよい。例えば、送金依頼はISO8583標準に従ってフォーマットされ、資金供給依頼はISO20022標準に従ってフォーマットされてよい。いくつかの実施形態では、図1に示すシステムにおいて実行される各通信は、ISO8583標準又はISO20022標準を使用して実行される全ての通信のように、単一の標準を使用してよい。他の実施形態では、複数の標準を使用してもよい。例えば、センダネットワーク112及び/又はセンダシステム108から受信される送金依頼、並びにレシピエントネットワーク118及び/又はレシピエントシステム110に送信される決済予告は、ISO8583標準に従ってフォーマットされてよい。一方、センダ機関114に送信される資金供給依頼及びレシピエント機関116に送信される決済予告は、ISO20022標準に従ってフォーマットされてよい。そのような実施形態のいくつかでは、処理システム102の機能は、それと関連する標準に基づいて、異なるコンピューティング装置によって実行されてよい。例えば、第1コンピューティング装置104は、ISO8583標準に従ってフォーマットされた通信を、受信、生成及び送信するよう構成されてよい。一方、第2コンピューティング装置106は、ISO20022標準に従ってフォーマットされた通信を、受信、生成及び送信するよう構成されてよい。
標準に従ってフォーマットされたデータメッセージは、関連する標準に定められたようなデータを格納するよう構成されたデータ要素を含んでよい。例えば、標準は、標準に従ってフォーマットされたデータメッセージに含まれ得るデータ要素、及びそこに格納され得るデータを示してよい。場合によっては、異なる標準に従ってフォーマットされたデータメッセージが同一のデータを含んでよい。そのデータは異なるデータ要素に含まれる。例えば、ISO8583標準に従ってフォーマットされた送金依頼は、主要アカウント番号及びトランザクション額を格納するよう構成されたデータ要素を含んでよい。一方、ISO20022に従ってフォーマットされた対応する資金供給依頼も、主要アカウント番号及びトランザクション額を格納するよう構成されたデータ要素を含んでよい。全体として、データメッセージ内の異なるデータ要素に含まれる各データを有し、また異なってフォーマットされる各データメッセージに格納されるデータを有するのである。
複数の標準が使用されてよい実施形態では、それに含まれる処理システム102及び/又はコンピューティング装置は、データ信号及び/又はその上に重畳された又さもなければエンコードされたデータメッセージを、1つの標準から他の標準に変換するよう構成されてよい。例えば、第1コンピューティング装置104は、第2コンピューティング装置106への配信に先立って、送金依頼をISO8583標準からISO20022標準へ変換するよう構成されてよい。そのような例では、送金依頼のISO20022標準への変換が、送金依頼を、センダ機関114へ送信するための資金供給依頼に変換するものであってよい。いくつかの実施形態では、変換は、第三者エンティティによって実行されてよい。例えば、処理システム102は、第1標準に従ってフォーマットされたデータメッセージが重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を第三者エンティティに電子送信してよく、第三者エンティティから、第2標準に従ってフォーマットされたデータメッセージが重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を戻り受信してよい。処理システム102が複数のコンピューティングを備えてよい場合には、第1コンピューティング装置104は、データ信号を第三者エンティティに電子送信してよい。一方、第2コンピューティング装置106は、第三者エンティティによって電子送信されるデータ信号を受信してよい。
本開示で説明する処理システム102によって実行される通信は、任意の適切な通信ネットワーク、関連するプロトコル、及び通信方法を使用してよい。適切な通信ネットワークは、例えば、支払ネットワーク及び関連する支払レール、ローカルエリアネットワーク、無線エリアネットワーク、無線周波数ネットワーク、セルラ通信ネットワーク、インターネット等を含んでよい。場合によっては、処理システム102が、支払トランザクションの処理を実行するよう構成された支払ネットワークの一部であってよい。その場合、本開示で説明する1つ以上の通信が、関連する支払レールを使用して実行されてよい。例えば、センダ機関114及びレシピエント機関116に送信されるデータ信号、及び/又はセンダ機関114及びレシピエント機関116から送信されるデータ信号は、支払ネットワークと関連付けられた支払レールを使用して実行されてよい。場合によっては、複数の通信ネットワークが使用されてよい。例えば、処理システム102は、センダ機関114、レシピエント機関116、センダネットワーク112、及びレシピエントネットワーク118と、支払ネットワークと関連付けられた支払レールを使用して通信してよいが、インターネットを使用してセンダシステム108及びレシピエントシステム110と通信してもよい。特別にフォーマットされたトランザクションメッセージを、支払ネットワークと関連付けられた支払レールを使用して送信すること、及びそれに基づいて支払トランザクションを従来のように処理することについては、図8に示すプロセス800に関して、以下に詳説する。
いくつかの実施形態では、処理システム102は、主要アカウント番号及び/又はレシピエントアカウント番号のマッピングを実行するよう構成されてよい。例えば、場合によっては、センダシステム108又はレシピエントシステム110は、各々、資金を送る又は受領するために、代替的な支払手段を使用してよい。そのような場合では、主要アカウント番号又はレシピエントアカウント番号は、支払手段と関連付けられ、適用可能であれば、資金を送る又は受領するために使用されるトランザクションアカウントに直接には関連付けられない可能性がある。処理システム102は、主要アカウント番号又はレシピエントアカウント番号を、それらに対してマップされた代替的な番号に置き換えるよう構成されてよい。代替的な番号は、関連するトランザクションアカウントに直接に対応する。例えば、センディングエンティティは、レシピエントエンティティの銀行口座に資金を送金するために、クレジットカードを使用してよい。そのような例では、処理システム102は、送金依頼に含まれたクレジットカード番号を、センダ機関114に資金供給依頼を提供するのに先立って、基礎となるトランザクションアカウントのためのアカウント番号と交換してよい。そのような実施形態では、処理システム102が、マッピングの際に使用するアカウント番号間の関連を格納する際に使用するのに適する、1つ以上のデータベースを格納してよい。
コンピューティング装置
図2は、例示的実施形態による、ポイントツーポイントランザクションを記録、処理、及び表示する図1のシステム100に示す処理システム102の、第1コンピューティング装置104又は第2コンピューティング装置106のようなコンピューティング装置200の、ブロック図である。当業者にとって、図2に示すコンピューティング装置200の実施形態が、例示的目的のみで提供されることと、本開示の機能を実行するのに適するコンピューティング装置200の全ての可能な構成を徹底して示したものでないことは、自明である。例えば、図9に示し下記で詳述するコンピュータシステム900を、コンピューティング装置200の適切な構成としてよい。
コンピューティング装置200は受信装置202を含んでよい。受信装置202が、1つ以上のネットワーク上で、1つ以上のネットワークプロトコルを介してデータを受信するよう構成されてよい。いくつかの実施形態では、受信装置202は、極秘金融データ及び情報を含むトランザクションメッセージを送信するために、支払ネットワークと関連付けられたインフラストラクチャであって、特別に構成されたインフラストラクチャを使用する等、支払レール上でデータを受信するよう構成されてよい。場合によっては、また受信装置202は、センダシステム108、センダネットワーク112、センダ機関114、他のコンピューティング装置、レシピエントシステム110、レシピエントネットワーク118、レシピエント機関116、及びインターネットのような代替的なネットワークを介する他のエンティティから、データを受信するよう構成されてもよい。いくつかの実施形態では、受信装置202は、異なるネットワーク上でデータを受信する異なる受信装置のような、複数の装置を備えてよい。例えば、支払レール上でデータを受信する第1受信装置、及びインターネット上でデータを受信する第2受信装置等である。受信装置202は、電子送信されるデータ信号を受信してよい。その場合データは、データ信号上に重畳されてよく又さもなければエンコードされてよい。またデータは、受信装置202によるデータ信号の受信を介して、デコードされ、解析され、読み込まれ、又さもなければ取得されてよい。場合によっては、受信装置202は、データ信号上に重畳されたデータを取得するために、受信したデータ信号を解析する解析モジュールを含んでよい。例えば、受信装置202は、データ信号を受信し、受信したデータ信号を、処理装置によって実行される機能のために使用可能な入力へ変換するよう構成された解析プログラムを含んでよく、本開示で記載する方法及びシステムを実行してよい。
受信装置202は、センダシステム108、センダネットワーク112、及び/又はセンダ機関114によって電子送信されるデータ信号を受信するよう構成されてよい。データ信号は、送金依頼が重畳される又さもなければエンコードされる。送金依頼は、主要アカウント番号、トランザクション額、及びレシピエントアカウント番号を含んでよい。場合によっては、送金依頼が、ISO8583又はISO20022標準等、1つ以上の標準に従ってフォーマットされてよい。場合によっては、送金依頼が、処理システム102において、第1コンピューティング装置104の受信装置202によってのみ受信されてよい。また受信装置202が、他のコンピューティング装置200よって電子送信されるデータ信号を受信するよう構成されてもよい。例えば、第2コンピューティング装置106の受信装置202は、資金供給依頼を生成する際に使用する集計された送金依頼のために、第1コンピューティング装置104によって電子送信されるデータ信号を受信してよい。また受信装置202は、従来の方法及びシステムを使用して、金銭移転を介して通貨を受領するよう構成されてもよい。いくつかの実施形態では、受信装置202は更に、第三者エンティティから電子送信されるデータ信号を受信するよう構成されてよい。データ信号は、変換されたデータメッセージが重畳されてよく又さもなければエンコードされてよい。
また受信装置202は、センダネットワーク112、レシピエントネットワーク118、支払ネットワーク、又は支払トランザクションの処理に係わる他のエンティティ等から、支払トランザクションに係わるトランザクションメッセージを受信するよう構成されてよい。トランザクションメッセージが、1つ以上の標準に従ってフォーマットされ、1つ以上のアプリケーションプログラムインターフェイス(API)を使用して受信されてよい。各トランザクションメッセージは、少なくとも複数のデータ要素を含んでよい。複数のデータ要素は、トランザクション明細を格納するよう構成された第1データ要素、主要アカウント番号を格納するよう構成された第2データ要素、及びレシピエントアカウント番号を格納するよう構成された第3データ要素である。場合によっては、また受信装置202は、支払トランザクションに係る追加のデータメッセージを受信してもよい。追加のデータメッセージは、発注書、請求書等の、トランザクション通信に係わるデータを含んでよい。場合によっては、受信装置202によって受信されるデータメッセージは、多様なデータフォーマッティング標準を使用してフォーマットされてよく、受信装置202、又は他のモジュール、又はAPIを介するようなコンピューティング装置200のエンジンによって受信されると、再フォーマットされてよい。
またコンピューティング装置200は、通信モジュール204を含んでもよい。通信モジュール204が、モジュール、エンジン、データベース、メモリ、及び本開示で説明する機能を実行する際に使用するコンピューティング装置200の他のコンポーネントの間で、データを送信するよう構成されてよい。通信モジュール204が、1つ以上の通信タイプを備え、コンピュータ装置内部で通信するための多様な通信方法を利用してよい。例えば、通信モジュール204は、バス、コンタクトピンコネクタ、ワイヤ等を備えてよい。いくつかの実施形態では、また通信モジュール204は、コンピューティング装置200の内部コンポーネントと、外部接続されたデータベース、ディスプレイ装置、入力装置等のようなコンピューティング装置200の外部コンポーネントとの間で、通信するよう構成されてもよい。処理装置は、本開示で説明するコンピューティング装置200の機能を実行するよう構成されてよいことは、当業者にとって自明である。いくつかの実施形態では、処理装置は、複数のエンジン、及び/又は処理装置の1つ以上の機能を実行するよう特別に構成された複数のモジュールを含んでよい、及び/又はそれらから構成されてよい。それらは、クエリモジュール210、生成モジュール212、決定モジュール214等である。本開示で使用されるように、用語「モジュール」は、入力を受信し、その入力を使用して1つ以上の処理を実行し、出力を提供するよう特別にプログラムされたソフトウエア又はハードウエアであってよい。多様なモジュールによって実行される入力、出力、及びプロセスは、本開示に基づき、当業者にとって自明である。
コンピューティング装置200は、アカウントデータベース206を含んでよい。アカウントデータベース206が、適切なデータ格納フォーマット及びスキームを使用して、複数のアカウントプロファイル208を格納するよう構成されてよい。アカウントデータベース206は、そこに格納される構造化データセットの格納、識別、修正、更新、アクセス等のために、構造化クエリ言語を利用するリレーショナルデータベースであってよい。各アカウントプロファイル208は、1つ以上のトランザクションアカウントに係るデータを格納するよう構成された構造化データセットであってよい。いくつかの実施形態では、各アカウントプロファイル208は、センディングエンティティ又はレシピエントエンティティに対応するような、単一のトランザクションアカウントと関連付けられてよい。そのような実施形態では、アカウントプロファイル208は、関連するセンダ機関又はレシピエント機関116を識別する際に使用するのに適するデータ、又は代替的な支払手段が使用されてよい場合のように適用可能であれば、アカウント番号をアカウント番号のマッピングのために交換する際に使用するのに適するデータを含んでよい。他の実施形態では、各アカウントプロファイル208は、センダ機関114又はレシピエント機関116と関連付けられてよい。そのような実施形態では、アカウントプロファイル208が、送金依頼の集計で使用される、アカウントプロファイル208と関連付けられたデータを含んでよい。このデータは、集計された支払及び決済額、関連する識別値(例えば、アカウントプロファイル208との関連のために送金依頼を識別する際に使用される)、及び本開示で説明する機能を実行するために適する他のデータ等である。
いくつかの実施形態では、各アカウントプロファイル208は更に、係わるエンティティ(例えば支払人、受取先、バイヤ、サプライヤ等)と関連付けられた情報を含んでよい。各アカウントプロファイル208は、例えば、エンティティ情報、コーポレイトアイデンティティデータ、エンティティ内でバンキングトランザクション及び金融トランザクションに関する権限を有する個人と関連付けられたデータ、及び/又は実際の銀行口座情報等を格納することができる。またアカウントプロファイル208は、トランザクションメッセージの第1、第2、及び第3データ要素、又は係わるエンティティと関連付けられ、トランザクション又はデータメッセージに属する記録へのリンクを有する他のデータメッセージを含んでもよい。リンクは、第1トランザクションメッセージに基づいて文書へのアクセスを提供することができる。例えば、発注書に係わるデータメッセージ又はそこから解析されるデータは、アカウントプロファイル208に格納されてよい。またアカウントプロファイル208は、係わる発注書へのリンク(例えば、対応するAPIを介するセンダネットワーク112又はレシピエントネットワーク118のような、外部エンティティを介してアクセス可能なリンク)を含んでもよい。いくつかの場合では、データメッセージ自体がアカウントプロファイル208に格納されてよい。他の場合では、アカウントプロファイル208は、データメッセージから解析されるトランザクションデータを含んでよい。トランザクションデータは、センダエンティティ及びレシピエントエンティティ識別情報、トランザクション額、提出データ等である。またアカウントプロファイル208は、鍵情報を収集するために、APIの使用に関係する支払トランザクションに係わる、任意の数の追加的なトランザクション明細を格納してもよい。アカウントプロファイル208に格納されるリンクは、オリジナルの請求書、発注書、及び/又はトランザクションに係わる任意の他の通信へのアクセスを提供することができる。
コンピューティング装置200は、クエリモジュール210を含んでよい。クエリモジュール210が、情報を識別するために、データベース上でクエリを実行するよう構成されてよい。クエリモジュール210は、1つ以上のデータ値又はクエリストリングを受信し、そこに格納された情報を識別するために、アカウントデータベース206のような指定されたデータベース上で、それに基づいてクエリストリングを実行してよい。クエリモジュール210は、次いで、識別された情報をコンピューティング装置200の適切なエンジン又はモジュールに、必要に応じて出力してよい。クエリモジュール210は、(例えば、受信装置202によって受信される)送金依頼と関連付けられたアカウントプロファイルを識別するために、銀行識別番号、イシュア識別番号、又は(例えば、関連する標準に定められたような)対応するデータ要素に格納された主要アカウント番号及び/又はレシピエントアカウント番号に含まれた他の識別値に基づいて、集計を実行する際又は通信をそれに送信する際に使用する等のために、アカウントデータベース206上でクエリを実行してよい。
またコンピューティング装置200は、生成モジュール212を含んでよい。生成モジュール212が、本開示で説明する機能を実行する際に処理システム102が使用するのに適するデータメッセージを生成するよう構成されてよい。生成モジュール212は、入力としてのデータメッセージの生成のための命令、及びそれと共に使用するのに適するデータを受信してよく、依頼されたデータメッセージを生成してよく、生成したデータメッセージを、コンピューティング装置200の別のモジュール又はエンジンに出力してよい。生成モジュール212は、資金供給依頼を生成するよう構成されてよい。資金供給依頼は、少なくとも、主要アカウント番号及び関連する支払額を含んでよい。場合によっては、生成モジュール212は、送金依頼の集計のための資金供給依頼を生成してよい。この資金供給依頼は、全体的な支払額、複数の異なる主要アカウント番号、及び関連する支払額を含んでよい。また生成モジュール212は、決済予告を生成するよう構成されてよい。レシピエント機関116に送信される決済予告は、少なくとも1つのレシピエントアカウント番号及び関連する決済額、又は集計された決済額、複数のレシピエントアカウント番号、及び関連する決済額を含んでよい。またレシピエントシステム110及び/又はレシピエントネットワーク118に送信される決済予告は、少なくとも決済額を含み、また整合データも含み又はポイントツーポイント支払トランザクションのレシピエントに通知するのに有用な他のデータを含んでもよい。
場合によっては、生成モジュール212が、ISO8583及びISO20022標準等の、1つ以上の標準に従ってデータメッセージを生成するよう構成されてよい。いくつかの場合では、生成モジュール212は、単一の標準に従ってデータメッセージを生成するよう構成されてよい。例えば、第1コンピューティング装置104の生成モジュール212は、ISO8583標準に従ってフォーマットされたデータメッセージを生成するよう構成されてよい。一方、第2コンピューティング装置106の生成モジュール212は、ISO20022標準に従ってフォーマットされたデータメッセージを生成するよう構成されてよい。いくつかの実施形態では、生成モジュール212は、データメッセージを1つのフォーマットから別のフォーマットへ変換するよう構成されてよい。データメッセージの変換は、1つ以上のデータ要素の再フォーマット及びそこに含まれるデータ要素の再編成、並びに関連する標準に定められたデータの追加又は削除を含んでよい。例えば、生成モジュール212は、ISO8583に従ってフォーマットされたデータメッセージを、ISO20022標準に準拠させるべく変換するよう構成されてよい。これは、1つ以上のデータ要素におけるデータの移動、及びそれらの再編成を含んでよい。
いくつかの実施形態では、生成モジュール212は、支払トランザクションに係わる第2データメッセージを生成するよう構成されてよい。第2データメッセージが、1つ以上の標準に従ってフォーマットされ、支払額を格納するよう構成された第1データ要素を含む少なくとも複数のデータ要素を含んでよく、支払額が、少なくともトランザクション明細に基づいてよい。また生成モジュール212は、支払トランザクションに係わる第3データメッセージを生成するよう構成されてよい。第3トランザクションメッセージが、1つ以上の標準に従ってフォーマットされ、決済額を格納するよう構成された第1データ要素と、レシピエントアカウント番号を格納するよう構成された第2データ要素と、を含む少なくとも複数のデータ要素を含んでよい。決済額は、少なくともトランザクション明細に基づいてよい。また生成モジュール212は、支払トランザクションに係わる第4データメッセージを生成するよう構成されてよい。第4データメッセージを、1つ以上の標準に従ってフォーマットし、第4データメッセージが、少なくとも、トランザクション明細を格納するよう構成された第1データ要素と、レシピエントアカウント番号を格納するよう構成された第2データ要素と、を含む、複数のデータ要素を含んでよい。
またコンピューティング装置200は、決定モジュール214を含んでよい。決定モジュール214が、本開示で説明する処理システム102によって実行される機能に係わる、1つ以上の決定を実行するよう構成されてよい。決定モジュール214は、決定のための命令、及び付随するデータを受信してよく、決定を下してよく、その決定の結果をコンピューティング装置200の別のモジュール又はエンジンへ出力してよい。例えば、決定モジュール214は、1つ以上の送金依頼に対して、センダ機関114からの送金資金の受領を決定するよう構成されてよい。決定は、それと関連付けられた通知の(例えば、受信装置202を介する)受領、トランザクションアカウント及びその収支の監視、及び他の適切な方法に基づいてよい。また決定モジュール214は、複数の送金依頼に対して、集計された支払額及び決済額を決定するよう構成されてよい。金額は、主要アカウント番号又はレシピエントアカウント番号における共通性に基づいて集計されてよく、適用可能であれば、そこに含まれる識別値を含んでよい。
いくつかの実施形態では、決定モジュール214は、センダ機関114から受領した資金の整合を実行するよう構成されてよい。整合は、センダ機関114から受領した資金に対応する送金依頼の、決定を含んでよい。例えば、センダ機関114は、(例えば、集計された資金供給依頼に基づいて)複数の異なる送金依頼に対して送金資金を移転してよい。また決定モジュール214は、受信装置202によって受領されたどの送金依頼が、受領された資金を介して成功裡に資金を供給されたか、決定することができる。決定は、次いで、送金依頼の決済のために、どの送金依頼が履行されたか決定するために使用されてよい。例えば、処理システム102が、レシピエント機関116への決済支払の移転を集計していると、決定モジュール214によって実行される整合は、レシピエント機関116と関連付けられた全ての送金依頼が、対応するセンダ機関114からいつ資金を受領していたか、という(例えば、レシピエントアカウント番号に基づく)決定を含んでよい。
いくつかの実施形態では、決済資金は、センダ機関114からの対応する送金依頼のための全ての資金の受領に先立って、レシピエント機関116に移転されてよい。例えば、処理システム102は、レシピエント機関116への資金の支払のために、レシピエント機関116と合意を結んでよい。その場合、決定モジュール214は、決済支払が合意に基づいて適切であるかどうか、決定することができる。別の例では、所定額の資金がセンダ機関114から受領されたときに、決済資金がレシピエント機関116に移転されてよい。受領は、決定モジュール214によって決定されてよい。
またコンピューティング装置200は、送信装置216を含んでもよい。送信装置216が、1つ以上のネットワーク上で、1つ以上のネットワークプロトコルを介してデータを送信するよう構成されてよい。いくつかの実施形態では、送信装置216は、識別された支払信用証明等の極秘金融データ及び情報を含むトランザクションメッセージを送信するために、支払ネットワークと関連付けられたインフラストラクチャであって、特別に構成されたインフラストラクチャを使用する等、支払レール上でデータを送信するよう構成されてよい。場合によっては、送信装置216は、コンピューティング装置200、センダシステム108、センダネットワーク112、センダ機関114、レシピエントシステム110、レシピエントネットワーク118、レシピエント機関116、及びインターネットのような代替的なネットワークを介する他のエンティティに、データを送信するよう構成されてよい。いくつかの実施形態では、送信装置216は、異なるネットワーク上でデータを送信する異なる送信装置のような、複数の装置を備えてよい。例えば、支払レール上でデータを送信する第1送信装置、及びインターネット上でデータを送信する第2送信装置等である。送信装置216は、受信コンピューティング装置によって解析され得るデータが重畳されたデータ信号を、電子送信してよい。場合によっては、送信装置216が、データを、送信に適するデータ信号に重畳する、エンコードする、又さもなければフォーマットする1つ以上のモジュールを含んでよい。
送信装置216は、センダ機関114に、資金供給依頼が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を電子送信するよう構成されてよい。資金供給依頼は、少なくとも、主要アカウント番号及び支払額を含んでよく、又は集計された送金のために、複数の主要アカウント番号及び関連する支払額を有する支払額を含んでよい。また送信装置216は、決済予告が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、レシピエント機関116に電子送信するよう構成されてもよい。レシピエント機関116に送信される決済予告は、レシピエントアカウント番号及び決済額を含んでよく、又は合算決済のための単一の決済額、複数のレシピエントアカウント番号、及び関連する決済額を含んでよい。また送信装置216は、レシピエントシステム110及び/又はレシピエントネットワーク118にデータ信号を電子送信するよう構成されてもよい。データ信号は、少なくとも決済額が重畳されてよく、又さもなければエンコードされてよく、また係わるポイントツーポイントのための整合データ等の、レシピエントエンティティが使用するのに適する追加データを含んでもよい。追加データは、例えば、請求書番号、発注書番号、製品品目データ等を含んでよい。また送信装置216は、データ信号を、処理システム102における他のコンピューティング装置200に送信するよう構成されてもよい。例えば、第1コンピューティング装置104の送信装置216はデータ信号を第2コンピューティング装置106に送信し、第2コンピューティング装置106が、資金供給依頼に含める集計された送金依頼を含んでよい。送信装置216は更に、従来の方法及びシステムを使用して、資金を、(例えばレシピエント機関116と関連付けられた)トランザクションアカウントに送金する、又は資金の移転を開始するための命令を電子送信するよう構成されてよい。
場合によっては、送信装置216は、データ信号を第三者エンティティに電子送信するよう構成されてよい。データ信号は、ISO8583標準からISO20022標準への変換等の、1つの標準から別の標準へ変換するデータメッセージが重畳される、又さもなければエンコードされる。いくつかの実施形態では、コンピューティング装置200の送信装置216は、単一の標準を使用してフォーマットされるデータ信号を送信するよう構成されてよい。いくつかの場合では、コンピューティング装置200は、複数の送信装置216を含んでよい。その場合、各送信装置216は、単一の関連する標準を使用してフォーマットされたデータメッセージを送信するよう構成されてよい。
また送信装置216は、第2データメッセージを、主要アカウント番号に係るトランザクションアカウントと関連付けられた第1金融機関に電子送信するよう構成されてよい。送信装置216は、第3データメッセージを、レシピエントアカウント番号に係るトランザクションアカウントと関連付けられた第2金融機関に電子送信し、また第1データメッセージと、第2データメッセージと、第3データメッセージとを、グラフィカルユーザインターフェイス(GUI)上に表示するために、送信してよい。
またコンピューティング装置200は、メモリ218を含んでもよい。メモリ218が、本開示で説明する機能を実行する際にコンピューティング装置200が使用するデータを格納するよう構成されてよい。メモリ218は、適切なデータフォーマット方法及びスキームを使用してデータを格納するよう構成されてよく、リードオンリーメモリ、ランダムアクセスメモリ等の、任意の適切なタイプのメモリとしてよい。メモリ218は、例えば、暗号鍵及びアルゴリズム、通信プロトコル及び標準、データフォーマット標準及びプロトコル、処理装置のモジュール及びアプリケーションプログラム用プログラムコード、並びに本開示の機能を実行する際にコンピューティング装置200が使用するのに適する、当業者に自明な他のデータを含んでよい。いくつかの実施形態では、メモリ218は、そこに格納される構造化データセットの格納、識別、修正、更新、アクセス等のために、構造化クエリ言語を利用するリレーショナルデータベースから構成されてよく、又さもなければそれらを含んでよい。
ポイントツーポイントトランザクションを決済する第1プロセス
図3Aは、例示的実施形態による、単一のコンピューティング装置、及びエンティティシステムを使用してポイントツーポイントランザクションを決済するプロセス300aのフロー図である。ポイントツーポイントランザクションを処理及び決済するプロセス300aは、単一のコンピューティング装置200を有する処理システム102を利用する。その場合処理システム102が、センダシステム108及びレシピエントシステム110と直接に通信する。
ステップ302aにおいて、センダシステム108は、ポイントツーポイントトランザクションのための送金依頼が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、処理システム102に電子送信してよい。送金依頼は、少なくとも、ポイントツーポイントランザクションに資金を供給するために使用されるトランザクションアカウントと関連付けられた主要アカウント番号、ポイントツーポイントランザクションにおいて支払われるトランザクション額、及び支払われた資金を受領するために使用されるトランザクションアカウントと関連付けられたレシピエントアカウント番号を含んでよい。いくつかの実施形態で、また送金依頼は、発注書番号、請求書番号、及び製品品目データ等の、整合データを含んでもよい。処理システム102のコンピューティング装置200の受信装置202は、データ信号を受信し、そこに重畳された送金依頼を解析することができる。いくつかの場合では、送金依頼は、ISO8583標準又はISO20022標準等に従ってフォーマットされてよい。
ステップ304aにおいて、処理システム102におけるコンピューティング装置200の決定モジュール214は、受信した送金依頼を、他のポイントツーポイント支払トランザクションのために受信した送金依頼と集計してよい。送金依頼の集計は、受信した送金依頼におけるトランザクション額を、同一の主要アカウント番号を含む他の送金依頼に含まれたトランザクション額と集計すること、又は同一の銀行識別番号、イシュア識別番号、又は単一のセンダ機関114と関連付けられた他の識別値を有する他の主要アカウント番号を含むトランザクション額と集計することを含んでよい。場合によっては、またステップ304aにおいて実行する集計は、受信した送金依頼と他の送金依頼との、決済のための集計を含んでもよい。その場合、他の送金依頼は、同一のレシピエントアカウント番号、又は、同一の銀行識別番号、イシュア識別番号を有する他のレシピエントアカウント番号、又は単一のレシピエント機関116と関連付けられた識別値を含んでよい。集計の一部として、処理システム102におけるコンピューティング装置200の生成モジュール212は、資金供給依頼を生成してよい。その場合、資金供給依頼が、センダ機関114のために集計された支払額、主要アカウント番号及びその関連するトランザクション額、並びに他の主要アカウント番号及び対応するトランザクション額を含む。いくつかの実施形態では、資金供給依頼は、ISO8583標準又はISO20022標準等に従ってフォーマットされてよい。
ステップ306aにおいて、処理システム102におけるコンピューティング装置200の送信装置216は、資金供給依頼が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、センダ機関114に電子送信してよい。いくつかの実施形態では、データ信号を、支払ネットワークと関連付けられた支払レールを介して電子送信してよい。ステップ308aにおいて、センダ機関114は、処理システム102から受信した資金供給依頼に示されたように、送金依頼に含まれたトランザクション額のために、センダシステム108に発行されたトランザクションアカウントから、主要アカウント番号と関連付けられるように、引き落としを行う。ステップ310aにおいて、センダ機関114は、従来の方法及びシステムを使用して、資金供給依頼に含まれた支払額であって、集計された支払額を合計する送金資金を、処理システム102に移転してよい。
ステップ312aにおいて、処理システム102におけるコンピューティング装置200の決定モジュール214は、送金の整合を実行してよい。整合は、受領した送金資金を、対応する送金依頼と関連付けることを含んでよく、受領した額、及び対応する資金供給依頼へと集計された送金依頼に基づいてよい。また整合は、センダシステム108から受信した送金依頼に含まれたレシピエントアカウント番号と関連付けられたレシピエント機関116のために集計された決済額が、多様なセンダ機関114から受領されたかを決定することを含んでもよい。
適切な額の資金がレシピエント機関の決済のために受領されたら、処理システム102におけるコンピューティング装置200の生成モジュール212は、決済予告を生成してよい。決済予告が、集計された決済額、レシピエントアカウント番号、送金依頼からのトランザクション額、並びに他のレシピエントアカウント番号、及び対応する集計された送金依頼からの関連するトランザクション額を含む。いくつかの場合では、決済予告は、ISO8583標準又はISO20022標準等に従ってフォーマットされてよい。ステップ314aにおいて、処理システム102におけるコンピューティング装置200の送信装置216は、決済予告が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、レシピエント機関116に電子送信してよい。場合によっては、データ信号を、支払ネットワークと関連付けられた支払レールを介して電子送信してよい。ステップ316aにおいて、送信装置216は、従来の方法を使用して、集計された決済額に対応する資金を、レシピエント機関116へ移転してよく、又はレシピエント機関116への移転を開始してよい。
ステップ318aにおいて、レシピエント機関116は、送金依頼に含まれたレシピエントアカウント番号と関連付けられたレシピエントエンティティに発行されたトランザクションアカウントに、トランザクション額を入金してよい。またレシピエント機関116は、決済予告に含まれた他のレシピエントアカウント番号と関連付けられた他のトランザクションアカウントに、関連するトランザクション額を入金することもできる。ステップ312aにおいて実行する整合の一部として、また処理システム102におけるコンピューティング装置200の生成モジュール212は、レシピエントシステム110のための決済予告を生成することもできる。決済予告は、少なくともトランザクション額を含んでよく、また送金依頼に含まれた整合データをも含んでよく、適用可能であれば、レシピエントシステム110に提供するのに適する任意の他のデータを含んでよい。決済予告は、ISO8583又はISO20022標準等の標準に従ってフォーマットされてよい。ステップ320aにおいて、送信装置216は、決済予告が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、レシピエントシステム110に電子送信してよい。
図3Bは、例示的実施形態による、単一のコンピューティング装置、及びエンティティシステムを使用してポイントツーポイントランザクションを記録、処理、及び表示するプロセス300bのフロー図である。ポイントツーポイントランザクションを記録、処理及び表示するプロセス300bは、単一のコンピューティング装置200を有する処理システム102を利用する。その場合処理システム102が、センダシステム108及びレシピエントシステム110と直接に通信する。
ステップ302bにおいて、センダシステム108は、ポイントツーポイントトランザクションのためのトランザクション明細が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、処理システム102に電子送信してよい。トランザクション明細は、少なくとも、ポイントツーポイントランザクションに資金を供給するために使用されるトランザクションアカウントと関連付けられた主要アカウント番号、ポイントツーポイントランザクションにおいて支払われるトランザクション額、及び支払われた資金を受領するために使用されるトランザクションアカウントと関連付けられたレシピエントアカウント番号を含んでよい。いくつかの実施形態では、またトランザクション明細は、発注書番号、請求書番号、及び製品品目データ等の、整合データを含んでもよい。処理システム102のコンピューティング装置200の受信装置202は、データ信号を受信してよく、そこに重畳された送金依頼を分析してよい。いくつかの場合では、トランザクション明細は、ISO8583標準又はISO20022標準等に従ってフォーマットされてよい。
ステップ304bにおいて、処理システム102におけるコンピューティング装置200は、その支払トランザクションのために受信したトランザクション明細、及び他のポイントツーポイント支払トランザクションのために受信したトランザクション明細を格納してよい。ステップ306bにおいて、処理システム102におけるコンピューティング装置200の送信装置216は、資金供給依頼が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、センダ機関114に電子送信してよい。いくつかの実施形態では、データ信号を、支払ネットワークと関連付けられた支払レールを介して電子送信してよい。ステップ308bにおいて、センダ機関114は、処理システム102から受信した資金供給依頼に示されたように、トランザクション明細に含まれたトランザクション額のために、センダシステム108に発行されたトランザクションアカウントから、主要アカウント番号と関連付けられるように、引き落としを行なってよい。ステップ310bにおいて、センダ機関114は、従来の方法及びシステムを使用して、資金供給依頼に含まれた支払額を合計する資金を、処理システム102に移転してよい。
いくつかの実施形態では、第三者システム124は、トランザクション明細を認識してよい。第三者システム124が、例えば、予期される決済に基づいて借り入れするレシピエントエンティティのための資金提供に、関心を持つ会社であってよい。レシピエントエンティティは、処理システム102を使用して、第三者システム124が彼らの支払トランザクションに関する元帳を閲覧する許可をオプトインすることができる。ステップ322bにおいて、第三者システム124は、決済される支払トランザクション及びレシピエントエンティティと関連付けられた元帳に格納された追加トランザクションに関する、取引ディレクトリの閲覧にアクセスすることができる。
ステップ324bにおいて、第三者システム124は、レシピエントエンティティが要求に応じて現金を得る能力を、決済される支払トランザクションと関連付けられたオファーを彼らに提供することによって、提供してよい。第三者システム124は、レシピエントエンティティのトランザクション履歴を再調査してよい。再調査は、レシピエントエンティティとトランザクションのために送金を支払う特定のセンダエンティティとの間の、先のトランザクションを識別することを含んでよい。また第三者システムが、トランザクションに基づいて、ローンを提供するための金利を決定してよい。レシピエントエンティティによって受諾され得る又は拒否され得るオファーは、レシピエントエンティティに、直接に又は処理システム102を介して通信されてよい。受諾された場合、第三者システム124は、レシピエントエンティティによって直接になされ得る、又は処理システム102を介してなされ得る、及び/又は本開示で説明する決済プロセスの一部としてレシピエント機関116によってなされ得る後の返済のために、レシピエントエンティティに対して早期支払を提供することができる。
ステップ314bにおいて、処理システム102におけるコンピューティング装置200の送信装置216は、決済予告が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、レシピエント機関116に電子送信してよい。いくつかの実施形態では、データ信号を、支払ネットワークと関連付けられた支払レールを介して電子送信してよい。ステップ316bにおいて、送信装置216は、集計された決済額に対応する資金を、従来の方法を使用してレシピエント機関116へ移転してよく、又はレシピエント機関116への移転を開始してよい。
ステップ318bにおいて、レシピエント機関116は、送金依頼に含まれたレシピエントアカウント番号と関連付けられたレシピエントエンティティに発行されたトランザクションアカウントに、トランザクション額を入金してよい。またレシピエント機関116は、決済予告に含まれた他のレシピエントアカウント番号と関連付けられた他のトランザクションアカウントに、関連するトランザクション額を入金することもできる。レシピエントエンティティが第三者システム124のオファーを受諾した場合、レシピエント機関116は、クレジット額の支払を第三者システム124に提供することができる。そのような場合のいくつかでは、レシピエント機関116は、通常通りに、トランザクションアカウントに入金してよい。その場合レシピエントエンティティは、第三者システム123に独自にローンを返済することができる。ステップ320bにおいて、送信装置216は、トランザクションステータスが重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、レシピエントシステム110に電子送信してよい。そのためレシピエントは、トランザクション明細を詳述する元帳を閲覧可能である。レシピエントエンティティは、次いで、設定された条件に従ってローンを返済することによって、第三者システム124とのトランザクションを終了してよい。
ポイントツーポイントトランザクションを決済する第2プロセス
図4は、第1コンピューティング装置104及び第2コンピューティング装置106を使用する処理システム102を利用する、ポイントツーポイントランザクションを処理及び決済する代替的なプロセス400を示す。その場合処理システム102が、センダネットワーク112及びレシピエントネットワーク118のそれぞれを介して、センディングエンティティ及びレシピエントエンティティと直接に通信する。場合によっては、センダネットワーク112及びレシピエントネットワーク118が、同一のエンティティであってよい。
ステップ402において、センダネットワーク112はセンディングエンティティから、送金情報を受信してよい。いくつかの場合では、送金情報は、センダシステム108からの電子送信を介する等、センダシステム108から受信されてよい。他の場合では、送金情報は、ウエブページ又はアプリケーションプログラムを介する等、センディングエンティティによって使用されるコンピューティング装置との通信を介して受信されてよい。いくつかの場合では、送金情報は、センディングエンティティから受信した命令に基づいてセンダネットワーク112に手動でデータを入力するセンダネットワーク112の従業員等の、センダネットワーク112のユーザによって手動で入力されてよい。センダネットワーク112に提供された送金情報は、センダ機関114によってセンディングエンティティに発行されたトランザクションアカウントのための主要アカウント番号、支払われるトランザクション額、及び支払を受領するためにレシピエント機関116によってレシピエントエンティティに発行されたトランザクションアカウントのためのレシピエントアカウント番号を含んでよい。
ステップ404において、センダネットワーク112は、送金依頼が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、処理システム102の第1コンピューティング装置104に電子送信してよい。送金依頼は、少なくとも、主要アカウント番号、トランザクション額、及びレシピエントアカウント番号を含んでよい。いくつかの実施形態では、送金依頼は、ISO8583標準に従ってフォーマットされてよい。ステップ406において、第1コンピューティング装置104の決定モジュール214は、送金依頼を関連する送金依頼と集計してよい。集計は、ポイントツーポイントランザクションの送金のための集計、及びポイントツーポイントトランザクションの決済のための集計を含んでよい。送金の集計は、送金依頼を、同一の主要アカウント番号又は他の主要アカウント番号を含む他の送金依頼と集計することを含んでよい。その場合、各送金依頼は、センダ機関114と関連付けられた共通の識別値を含む。決済の集計は、送金依頼を、同一のレシピエントアカウント番号又は他のレシピエントアカウント番号を含む他の送金依頼と集計することを含んでよい。その場合各送金依頼は、レシピエント機関116と関連付けられた共通の識別値を含む。
ステップ408において、第1コンピューティング装置104の送信装置216は、内部通信方法及びネットワークを使用して、センダ機関114と関連付けられた資金供給データを、処理システム102の第2コンピューティング装置106に電子送信してよい。第2コンピューティング装置106の受信装置202は、資金供給データを受信してよい。資金供給データが、少なくとも、トランザクション額、受信された送金依頼に含まれた主要アカウント番号、及び識別され集計された送金依頼を含んでよい。いくつかの場合では、また資金供給データは、集計された支払額を含んでもよい。他の場合では、第2コンピューティング装置106の決定モジュール214は、集計された支払額を決定してよい。
第2コンピューティング装置106の生成モジュール212は、資金供給依頼を生成してよい。その場合、資金供給依頼は、少なくとも、集計された支払額、各主要アカウント番号、及び関連するトランザクション額を含んでよい。いくつかの実施形態では、資金供給依頼は、ISO20022標準に従ってフォーマットされてよい。ステップ410において、第2コンピューティング装置106の送信装置216は、資金供給依頼が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、センダ機関114に電子送信してよい。ステップ412において、センダ機関114は、資金供給依頼に含まれた各主要アカウント番号に対応するトランザクションアカウントから、関連するトランザクション額を引き落としてよい。ステップ414において、センダ機関114は、集計された支払額の金額である送金資金の、処理システム102への移転を開始してよい。
ステップ416において、第2コンピューティング装置106の決定モジュール214は、受領した送金資金の整合を実行してよい。整合は、送金資金の、受信した資金供給データとの整合を含んでよく、どの送金依頼が資金を供給されたかを決定してよい。整合の一部としてステップ418において、第2コンピューティング装置106の送信装置216は、内部通信ネットワーク及び方法を使用して、送金資金の受領の確認を第1コンピューティング装置104に電子送信してよい。いくつかの実施形態では、第2コンピューティング装置106は、送金資金の受領のみを確認するだけでよい。追加の整合は、第1コンピューティング装置104の決定モジュール214によって実行される。整合は、(例えばステップ406において実行されるように)レシピエント機関116のために集計された決済額の、適切な金額が受領されたかを決定することを含んでよい。
適切な額が受領されたら、次いで、ステップ420において、第1コンピューティング装置104の送信装置216は、決済を実行する依頼が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、内部通信ネットワーク及び方法を使用して第2コンピューティング装置106に電子送信してよい。決済依頼は、少なくとも、レシピエントアカウント番号及びレシピエント機関116のために集計されたトランザクション額を含んでよい。いくつかの実施形態では、また決済依頼は、集計された決済額を含んでよい。他の実施形態では、第2コンピューティング装置106の決定モジュール214は、集計された決済額を決定してよい。
決済を依頼すると、第1コンピューティング装置104は、(例えばそこに含まれた生成モジュール212を介して)レシピエントエンティティに配信するための決済予告を生成してよい。決済予告は、少なくとも、受信した送金依頼に含まれたトランザクション額及び整合データ等の任意の追加データを含んでよい。いくつかの実施形態では、決済予告は、ISO8583標準に従ってフォーマットされてよい。ステップ422において、第1コンピューティング装置104の送信装置216は、決済予告が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、レシピエントネットワーク118に電子送信してよい。ステップ424において、レシピエントネットワーク118は、決済資金が受領されたことをレシピエントエンティティに通知してよい。レシピエントネットワーク118は、電話、電子メール、ショートメッセージサービス、マルチメディアメッセージサービス等の適切な方法を介して、レシピエントエンティティと通信してよい。
第1コンピューティング装置104から決済依頼を受信した後、第2コンピューティング装置106の生成モジュール212は、レシピエント機関116に配信するために決済予告を生成してよい。この決済予告は、少なくとも、集計された送金依頼からの各レシピエントアカウント番号及び関連するトランザクション額を含んでよい。いくつかの場合では、また決済予告は、集計された決済額を含んでもよい。いくつかの実施形態では、決済予告は、ISO20022標準に従ってフォーマットされてよい。ステップ426において、第2コンピューティング装置106の送信装置216は、決済予告が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、レシピエント機関116に電子送信してよい。ステップ428において、処理システム102は、集計された決済額のレシピエント機関116への移転を開始してよい。ステップ430において、レシピエント機関は、レシピエントアカウント番号に対応する各トランザクションアカウントに、関連するトランザクション額を入金してよい。
ポイントツーポイントトランザクションのための合算決済のプロセス
図5A及び図5Bは、例示的実施形態による、図1の処理システムにおいて、複数のコンピューティング装置を使用してポイントツーポイントランザクションを決済するプロセスのフロー図である。図5A及び図5Bは、処理システム102において、複数のコンピューティング装置200を使用して、集計されたポイントツーポイントランザクションを決済するプロセスを示す。その場合、ポイントツーポイントランザクションは、送金及び決済の両方のために集計される。図5A及び図5Bに示す処理システム102によって実行される本開示で説明する機能は、単一のコンピューティング装置200を使用して代替的に実行され得ること、また図5A及び図5Bに示すプロセスに対する代替として、送金のみ又は決済のみの集計を含み得ることは、当業者にとって自明である。
ステップ502において、第1コンピューティング装置104の受信装置202は、複数の送金依頼を受信してよい。送金依頼が、センダシステム108、センダネットワーク112、及び/又はセンダ機関114から受信されてよい。各送金依頼は、少なくとも、そこから支払がなされるトランザクションアカウントと関連付けられた主要アカウント番号、支払のためのトランザクション額、及び支払を受領するためのトランザクションアカウントと関連付けられたレシピエントアカウント番号を含んでよい。いくつかの実施形態では、また送金依頼は、整合データを含んでよい。場合によっては、送金依頼は、ISO8583又はISO20022標準に従ってフォーマットされてよい。
ステップ504において、第1コンピューティング装置104の決定モジュール214は、送金額及び複数の送金依頼のための資金供給額を集計してよい。送金額は、受信された送金依頼に含まれた少なくとも1つの主要アカウント番号と関連付けられた各センダ機関114のための額であってよい。その場合、それぞれの送金額は、センダ機関114と関連付けられた主要アカウント番号を含む各送金依頼に含まれたトランザクション額の合計であってよい。これは、銀行識別番号、イシュア識別番号、又は主要アカウント番号に含まれた他の識別値に基づいて決定してよい。資金供給額は、受信された送金依頼に含まれた少なくとも1つのレシピエントアカウント番号と関連付けられた各レシピエント機関116のための額であってよい。その場合、それぞれの資金供給額は、レシピエント機関116と関連付けられた主要アカウント番号を含む各送金依頼に含まれたトランザクション額の合計であってよい。これは、銀行識別番号、イシュア識別番号、又はレシピエントアカウント番号に含まれた他の識別値に基づいて決定してよい。
ステップ506において、第1コンピューティング装置104の生成モジュール212は、資金供給データを生成してよい。資金供給データが、各センダ機関114のために決定された送金額、対応するセンダ機関114、並びに各センダ機関114のための関連する主要アカウント番号及び対応するトランザクション額を含んでよい。ステップ508において、第1コンピューティング装置104の送信装置216は、資金供給データが重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、処理システム102の内部通信ネットワーク及び方法を介して第2コンピューティング装置106に電子送信してよい。ステップ510において、第2コンピューティング装置106の受信装置202は、資金供給データを受信してよい。
ステップ512において、第2コンピューティング装置106の生成モジュール212は、各センダ機関114のための資金供給依頼を生成してよい。資金供給依頼は、対応するトランザクション額と関連付けられた送金額及び関連付けられた主要アカウント番号を含む。資金供給依頼は、第2コンピューティング装置106の送信装置216によってそれぞれのセンダ機関114に電子送信されるデータ信号に、重畳されてよく、又さもなければエンコードされてよい。いくつかの実施形態では、各資金供給依頼は、ISO8583又はISO20022標準に従ってフォーマットされてよい。センダ機関114は、資金供給依頼を受信し、それらを処理システム102に提供される送金額と共に適宜に処理してよい。ステップ514において、第2コンピューティング装置106の受信装置202は、送金資金をセンダ機関114から受領する、又は受領の確認を受信してよい。
ステップ516において、第2コンピューティング装置106の送信装置216は、データを、処理システム102の内部通信方法及びネットワークを使用して第1コンピューティング装置104に電子送信してよい。データは、送金資金の受領の確認が重畳される。確認は、少なくとも、そこから資金が受領されたセンダ機関114及び受領された対応する送金額を含んでよい。ステップ518において、第1コンピューティング装置104の受信装置202は、確認を受信してよい。ステップ520において、第1コンピューティング装置104の決定モジュール214は、送金資金の整合を実行してよい。整合は、受領された資金がどの送金依頼に対応するか決定することを含んでよい。これは、いずれのレシピエント機関116との決済のために適切な資金が受領されたかを決定するために使用することができる。
ステップ522において、第1コンピューティング装置104の生成モジュール212は、決済依頼を生成してよい。決済依頼が、(例えば整合に基づいて)決済を受領する各レシピエント機関116のための資金供給額、並びに関連するレシピエントアカウント番号及び対応するトランザクション額を含んでよい。また生成モジュール212は、(例えば第1コンピューティング装置104の送信装置216を介して)決済依頼を、処理システム102の適切な内部通信ネットワーク及び方法を使用して、第2コンピューティング装置106に電子送信してよい。いくつかの実施形態では、決済依頼は、ISO8583又はISO20022標準に従ってフォーマットされてよい。ステップ524において、第1コンピューティング装置104の生成モジュール212は、複数の送金依頼の各々のための決済予告を生成してよい。決済予告が、少なくとも、トランザクション額及び任意の他の追加データ(例えば、送金依頼に含まれた整合データ等)を含んでよい。決済予告は、レシピエントエンティティにポイントツーポイントランザクションの決済を通知するために、関連するレシピエントシステム110、レシピエント機関116、又はレシピエントネットワーク118に電子送信されるデータ信号に、重畳されてよく、又さもなければエンコードされてよい。
ステップ526において、第2コンピューティング装置106の受信装置202は、第1コンピューティング装置104から決済依頼を受信してよい。ステップ528において、第2コンピューティング装置106の生成モジュール212は、各レシピエント機関116のための決済通知を生成してよい。各決済通知は、レシピエント機関116のために決定された集計された資金供給額、送金依頼からの関連するレシピエントアカウント番号、及び対応するトランザクション額を含んでよい。いくつかの実施形態では、決済通知は、ISO8583又はISO20022標準に従ってフォーマットされてよい。ステップ530において、第2コンピューティング装置106の送信装置216は、関連する決済通知が重畳された又さもなければエンコードされたデータ信号を、各レシピエント機関116に電子送信してよい。ステップ532おいて、送信装置216は、従来の方法及びシステムを使用して、決済資金を各レシピエント機関116へ移転してよく、又は決済資金の各レシピエント機関116への移転を開始してよい。
ポイントツーポイントトランザクションを記録及び表示するプロセス
図6A及び図6B(以下、まとめて図6と称する)は、例示的実施形態による、図1の処理システムにおいて、ポイントツーポイントランザクションを記録、処理、及び表示するプロセス600の図である。例えば、プロセス600は、非カード型支払を経由してサプライヤ又はベンダに支払う会社の能力を提供することを示す。なぜなら、サプライヤがその顧客に請求明細書を送付する場合、典型的には、サプライヤはクレジットカードでの支払いを受け付けないためである。
ステップ608において、バイヤ602(例えばセンダエンティティ)は、商品及び/又は役務のための発注書を発行してよい。発注書を、システムプラットフォーム604に送付してよい。システムプラットフォーム604は、処理システム102によって提供されるプラットフォームであり、そこに含まれた第1コンピューティング装置104及び第2コンピューティング装置106等のコンピューティング装置200を介して実行されるプラットフォームであってよい。ステップ610において、システムプラットフォーム604が、このデータをトランザクション明細として、サプライヤ606(例えばレシピエントエンティティ)に送信してよく、発注書の受領を確認することができる。
いくつかの実施形態では、システムプラットフォーム604は、APIを使用して重要なトランザクションデータ(例えば、トランザクション額、依頼された商品及び/又は役務の名称、依頼された商品及び/又は役務の数、支払日付等)を取り込んでよく、また情報を、元帳内の内部データベース(例えばアカウントデータベース206)に、バイヤ602及びサプライヤ606の取引ディレクトリ内のアカウントプロファイル情報と共に格納してよい。システムプラットフォーム604は、オリジナルの発注書、請求書、及び/又はトランザクションに係わる任意の他の通信へのリンクを提供してよい。リンクは、バイヤ602、サプライヤ606、及び/又は任意の他のシステムのウエブサイト及び/又は支払処理システムに戻るオリジナルの通信を示す。
ステップ612において、サプライヤ606は、システムプラットフォーム604に請求書を送付してよい。システムプラットフォーム604が、APIを使用して重要な情報を抽出し、ステップ614において、データをバイヤ602に送信する。例えば、サプライヤは606、30日又は60日の条件でサプライヤ606に支払うために、請求書をバイヤ602に送付することができる。たいていのサプライヤは、30日以内に資金を受領し、サプライヤが30日のうちに支払われるよう希望するであろう。しかしながら従来技術のシステムでは、たいていのサプライヤは、支払転記及び支払が実際にどのようになされるかに関して、視認性を有していない。これは、キャッシュフローの問題につながる。システムプラットフォーム604は、トランザクションの視認性と適時の支払期待の確実性が、関係する全ての当事者に対して明確なプラットフォームを提供することによって、これらの問題を回避する。システムプラットフォーム604は、当事者のアイデンティティ及び存在する全てのトランザクションの元帳を取り込む取引ディレクトリを提供する。また当事者(例えば、支払人及び受取先、又はバイヤ及びサプライヤ)のアイデンティティは、当事者情報、コーポレイトアイデンティティ、及びその企業内でバンキングトランザクション及び金融トランザクションに関する権限を有する個人、及び/又は実際の銀行口座情報をも含む。取引ディレクトリは、システムプラットフォームを利用する上で識別された当事者間に存在する、全てのトランザクションの元帳である。
ステップ616において、バイヤ602は請求書を承認する。ステップ618において、サプライヤ606は請求書及び支払ステータスを監視する。例えば、サプライヤ606は、取引ディレクトリに登録することによって、システムを使用することをサインアップすることが可能である。その場合、彼らの銀行口座情報はシステム内にあり、支払勘定(AP)又は受取勘定(AR)の責任者は誰かが分かり、並びに彼らの金融財政担当役員が識別され、サプライヤの金融トランザクションに対して権限を与えられた個人及び任意の発注書が識別され、並びにシステムプラットフォームを介してなされる請求書及び支払が、この取引ディレクトリの元帳の態様で取り込まれる。その結果、時間の経過と共に、可能とされた当事者間の各発注書、請求書、トランザクション、又はそれらのステータス及びそれらに対する適時の実行が、元帳に取り込まれる。
ステップ620において、サプライヤは前払いを選択してよい。システムプラットフォーム604は、1つ以上の第三者システムを含んでよい。第三者システムが、第三者金融提供者によって提案される条件に応じて、借り入れるため、又は債権をノンリコースベースで売却するための資金を、金利で提供する。システムプラットフォーム604によって提供されるデータへの視認性は、第三者システムに機会を提供する。例えば、サプライヤ606は、第三者システムがサプライヤのトランザクションに関する元帳を閲覧する許可をオプトインすることができる。第三者システムは、プライバシーに関する関心事及びトランザクションに係わる全ての当事者の同意に適合する取引ディレクトリの閲覧にアクセスすることができる。第三者システムが、価格リスクを分析し、例えば特定の請求書についてサプライヤ606に金融ソリューションを提供することができる。第三者システムは、サプライヤ606が要求に応じて現金を得る能力を提供することができる。従ってサプライヤ606が、彼らの現金を受領することを第30日又は第40日まで待つ代わりに、第三者システムが、サプライヤ606とバイヤ602との間のトランザクションの履歴に基づいて、バイヤ602が彼らの請求書の99.9パーセントを完済すると知ることができる。従って第三者システムは、バイヤ602がそのサプライヤ606の次の請求書を支払うつもりであると示す元帳からのデータに基づいて、高い快適度を有することができる。第三者システムは、その際、そのサプライヤ606に対して、現金を前払いするための極めて低いAPRを提供することができる。
ステップ622において、バイヤ602が支払支出日をスケジュールする。ステップ624において、送金情報を伴う支払命令を、システムプラットフォーム604に提供する。ステップ628において、サプライヤの銀行は早期支払を受領した。ステップ630において、バイヤの銀行は支払をシステムプラットフォーム604に提供する。ステップ632及び634において、トランザクション結果に基づく、バイヤ602、サプライヤ606、及び第三者のデータを、元帳の一部としてシステムプラットフォーム604にアップロードする。
ポイントツーポイント支払トランザクションを処理する例示的な方法
図7は、例示的実施形態による、ポイントツーポイント支払トランザクションを処理する例示的な方法のフローチャートである。
ステップ702において、支払トランザクションに係る第1データメッセージを、処理サーバ(例えば処理サーバ102)の受信装置(例えば受信装置202)によって受信してよい。第1データメッセージを、1つ以上の標準に従ってフォーマットし、1つ以上のアプリケーションプログラムインターフェイス(API)を使用して受信する。第1データメッセージが、少なくとも、トランザクション明細を格納するよう構成された第1データ要素と、主要アカウント番号を格納するよう構成された第2データ要素と、レシピエントアカウント番号を格納するよう構成された第3データ要素と、を含む少なくとも複数のデータ要素を含む。
ステップ704において、第1、第2及び第3データ要素を、第1データメッセージに属する記録へのリンクと共に処理サーバ(例えば処理サーバ102)の商用データベース(例えばデータベース122)に格納してよい。リンクが、第1データメッセージに基づいて文書へのアクセスを提供する。
ステップ706において、支払トランザクションに係わる第2データメッセージを、処理サーバ(例えば処理サーバ102)の生成モジュール(例えば生成モジュール212)によって生成してよい。第2データメッセージを、1つ以上の標準に従ってフォーマットし、第2データメッセージが、支払額を格納するよう構成された第1データ要素を含む少なくとも複数のデータ要素を含み、支払額が、少なくともトランザクション明細に基づく。ステップ708において、第1データ要素を、第2データメッセージに属する記録へのリンクと共に処理サーバ(例えば処理サーバ102)の商用データベース(例えばデータベース122)に格納してよい。リンクが、第2データメッセージに基づいて文書へのアクセスを提供する。
ステップ710において、第2データメッセージを、処理サーバ(例えば102)の送信装置(例えば送信装置216)によって、主要アカウント番号に係るトランザクションアカウントと関連付けられた第1金融機関に電子送信してよい。ステップ712において、支払トランザクションに係わる第3データメッセージを、処理サーバ(例えば処理サーバ102)の生成モジュール(例えば生成モジュール212)によって生成してよい。第3データメッセージを、1つ以上の標準に従ってフォーマットし、第3データメッセージが、決済額を格納するよう構成された第1データ要素と、レシピエントアカウント番号を格納するよう構成された第2データ要素と、を含む少なくとも複数のデータ要素を含み、決済額が、少なくともトランザクション明細に基づく。
ステップ714において、第1データ要素及び第2データ要素を、第3データメッセージに属する記録へのリンクと共に処理サーバ(例えば処理サーバ102)の商用データベース(例えばデータベース122)に格納してよい。リンクが、第3データメッセージに基づいて文書へのアクセスを提供する。
ステップ716において、第3データメッセージを、処理サーバ(例えば処理サーバ102)の送信モジュール(例えば送信モジュール216)によって、レシピエントアカウント番号に係るトランザクションアカウントと関連付けられた第2金融機関に電子送信してよい。また第1データメッセージと、第2データメッセージと、第3データメッセージとを、グラフィカルユーザインターフェイス(GUI)上に表示するために、送信してよい。
一実施形態では、第1データメッセージ、第2データメッセージ、及び第3データメッセージは、ISO8583標準に従ってフォーマットしてよい。別の実施形態では、第1データメッセージをISO8583標準に従ってフォーマットし、また第2データメッセージ及び第3データメッセージをISO20022標準に従ってフォーマットしてよい。更なる実施形態では、第2データメッセージを生成するステップは、ISO8583標準とISO20022標準との間の対応に基づいて、第1データメッセージを第2データメッセージに変換するステップを含んでよい。いくつかの実施形態では、支払額はトランザクション額と同等でよく、及び/又は決済額はトランザクション額と同等でよい。
一実施形態では、方法100は更に、次のステップを含んでよい。すなわち、1つ以上の追加のデータメッセージを、処理サーバの受信装置によって受信するステップである。各追加のデータメッセージが、追加の支払トランザクションに係わり、少なくとも、複数のアカウント番号のうちの1つを格納するよう構成された第1データ要素と、異なるトランザクション額を格納するよう構成された第2データメッセージと、を含む複数のデータ要素を含む。支払額は、各追加のデータメッセージに含まれた第2データ要素に格納された異なるトランザクション額の集計である。主要アカウント番号及び複数のアカウント番号の各々は、共通の銀行識別番号又はイシュア識別番号を含む。更なる実施形態では、主要アカウント番号及び複数のアカウント番号の各々は、同一のトランザクションアカウントに関連付けられてよい。別の更なる実施形態では、共通の銀行識別番号又はイシュア識別番号は、第1金融機関に関連付けられてよい。
一実施形態では、トランザクション明細は、トランザクション額、注文日、履行日、及びステータスのうちの1つ以上を含む。決済額は、トランザクション明細と同等であってよい。いくつかの実施形態では、商用データベースに格納されたデータ要素は、取引ディレクトリ及び/又は元帳を備える。
いくつかの実施形態では、また方法100は、次のステップを含んでよい。すなわち、1つ以上の追加のデータメッセージを、処理サーバの受信装置によって受信するステップである。各追加のデータメッセージが、追加の支払トランザクションに係わり、少なくとも、異なるトランザクション額を格納するよう構成された第2データ要素と、複数のアカウント番号のうちの1つを格納するよう構成された第3データ要素と、を含む複数のデータ要素を含む。決済額は、各追加のデータメッセージに含まれた第2データ要素に格納された異なるトランザクション額の集計である。レシピエントアカウント番号及び複数のアカウント番号の各々は、共通の銀行識別番号又はイシュア識別番号を含む。更なる実施形態では、レシピエントアカウント番号及び複数のアカウント番号の各々は、同一のトランザクションアカウントに関連付けられてよい。別の更なる実施形態では、共通の銀行識別番号又はイシュア識別番号は、第2金融機関に関連付けられてよい。
一実施形態では、方法100は更に、次のステップを含んでよい。すなわち、支払トランザクションに係る第4データメッセージを、処理サーバの生成モジュールによって生成するステップであって、第4データメッセージを標準に従ってフォーマットし、第4データメッセージが、少なくとも、トランザクション額を格納するよう構成された第1データ要素と、レシピエントアカウント番号を格納するよう構成された第2データ要素と、を含む複数のデータ要素を含むステップと、第4データメッセージを処理サーバの送信装置によって電子送信するステップと、である。更なる実施形態では、第4データメッセージを、第2金融機関に電子送信してよい。別の更なる実施形態では、第1データメッセージを第三者システムから受信してよく、また第4データメッセージを第三者システムに電子送信してよい。また別の更なる実施形態では、第4データメッセージを、ISO8583標準に従ってフォーマットしてよい。
いくつかの実施形態では、処理サーバは、第1コンピューティング装置(例えば第1コンピューティング装置104)及び第2コンピューティング装置(例えば第2コンピューティング装置106)を含んでよい。第1コンピューティング装置が受信装置を含み、第2コンピューティング装置が、生成モジュール、決定モジュール、及び送信装置を含む。更なる実施形態では、方法600は更に、次のステップを含んでよい。すなわち、少なくとも支払額が重畳されたデータ信号を、処理サーバの第1コンピューティング装置の生成モジュールによって生成するステップと、生成したデータ信号を、処理サーバの第1コンピューティング装置の送信装置によって第2コンピューティング装置に電子送信するステップと、データ信号を処理サーバの第2コンピューティング装置の受信装置によって受信するステップと、である。
支払トランザクションの処理システム及びプロセス
図8は、例示的実施形態による、支払トランザクションの処理のフロー図である。
図8は、トランザクション処理システム、及びシステムにおいて支払トランザクションを処理するプロセス800を示す。支払トランザクションは、(例えば毎時、毎日、毎週等の)所定期間に、数千、数百万、及び数十億にもなる支払トランザクションを含んでよい。プロセス800及びそこに含まれたステップは、処理システム102、センダ機関114、レシピエント機関116等の、上記で説明したシステム100の1つ以上のコンポーネントによって実行されてよい。図8に示すシステム及びプロセス800を使用する以下に説明する支払トランザクションの処理は、支払レールを利用してよい。支払レールは、コンピューティング装置、及びプロセス800のステップを実行するために利用されるインフラストラクチャを備えてよい。それらは、以下に説明するエンティティによって特別に構成され、プログラムされ、またトランザクション処理サーバ812を含む。トランザクション処理サーバ812は、支払トランザクションを処理するよう構成された1つ以上の支払ネットワークと関連付けられてよい。当業者にとって自明であるように、プロセス800は、支払トランザクションの処理に関係するステップについて上記で説明した図3A、3B、4、5A、5B、6及び7に示すプロセス内に組み込まれてよい。更に、本開示で説明するプロセス800を実行するエンティティは、下記で説明する機能を実行するよう構成された1つ以上のコンピューティング装置又はシステムを含んでよい。例えば、販売者806は、1つ以上の販売時点(point of sale)デバイス、ローカル通信ネットワーク、コンピューティングサーバ、及び以下に説明する機能を実行するよう構成された他のデバイスを備えてよい。
ステップ820において、発行金融機関802は、支払カード又は他の適切な支払手段を、消費者804に発行してよい。発行金融機関802は金融機関であってよい。金融機関は、例えば銀行であってよく、又は支払アカウント、及び/又は支払トランザクションに資金を供給するために支払アカウントと共に使用可能な支払手段を、執行及び管理する他の適切なタイプのエンティティであってよい。消費者804は、発行金融機関802にトランザクションアカウントを持つことができる。発行された支払カードは、トランザクションアカウントに関連付けられる。例えば、支払カードが支払に使用されると、支払トランザクションは、関連するトランザクションアカウントによって資金を供給される。いくつかの実施形態では、支払カードを消費者804に物理的に発行してよい。他の実施形態では、支払カードは、仮想支払カードであってもよく、又はさもなければ電子的フォーマットで消費者804に支給されてもよい。
ステップ822において、消費者804は、支払トランザクションに資金を供給する際に使用するために、発行された支払カードを販売者806に提示してよい。販売者806は、企業、別の消費者、又は消費者804との支払トランザクションに関与する任意のエンティティであってよい。物理的なカードを販売者806に提出すること、支払カードのための支払明細を電子的に(例えば近距離通信、無線送信、又は他の適切な電子送信タイプ及びプロトコル等を介して)送信すること、又は第三者を介して支払明細の販売者806への送信を開始することを介して、消費者804は支払カードを提示してよい。販売者806は、(例えば電子送信を介して、物理的な支払カードから読むことを介して)支払明細を受信してよい。支払明細は、少なくとも、支払カードと関連付けられたトランザクションアカウント番号及び/又は関連するトランザクションアカウントを含んでよい。場合によっては、支払明細は、支払トランザクションの処理の際に使用することができる1つ以上のアプリケーション暗号を含んでよい。
ステップ824において、販売者806は、トランザクション明細を販売時点コンピューティングシステムに入力してよい。トランザクション明細は、支払カードと関連付けられた消費者804によって提供された支払明細、及びトランザクション額、時間及び/又は日付、製品データ、オファーデータ、ロイヤルティデータ、報酬データ、販売者データ、消費者データ、販売時点データ等の、トランザクションと関連付けられた追加の詳細を含んでよい。トランザクション明細を、製品バーコードをスキャンするよう構成された光学バーコードスキャナ、ユーザによって入力された製品コードを受信するよう構成されたキーボード等の、1つ以上の入力装置を介して、販売者806の販売時点システムに入力してよい。販売者販売時点システムは、電子金融トランザクションの処理目的及び(例えば支払レールを介する)支払ネットワークとの通信目的を意図して特別に構成されたコンピューティング装置及び/又は専用コンピューティング装置であってよい。販売者販売時点システムは、電子装置であってよく、その上で販売時点システムアプリケーションが作動する。アプリケーションは、電子装置に、電子金融トランザクション情報を受信させて、支払ネットワークに通信させる。いくつかの実施形態では、販売者806は、電子商取引におけるオンライン小売業者であってよい。そのような実施形態では、当業者にとって自明であるように、トランザクションデータを電子トランザクションに格納するために、トランザクション明細をショッピングカート又は他のリポジトリに入力してよい。
ステップ826において、販売者806は、トランザクションデータが重畳されたデータ信号を、ゲートウエイプロセッサ808に電子送信してよい。ゲートウエイプロセッサ808が、販売者806からトランザクション明細を受信し、フォーマットし、アクワイアリング金融機関810に送信するよう構成されたエンティティであってよい。場合によっては、ゲートウエイプロセッサ808は、複数の販売者806及び複数のアクワイアリング金融機関810に関連付けられてよい。そのような場合では、ゲートウエイプロセッサ808が、多様な販売者が関係する複数の異なるトランザクションのための支払明細を受信し、適切なアクワイアリング金融機関810に転送してよい。複数のアクワイアリング金融機関810と関係を有することによって、また支払レールを使用して金融機関と通信するために必須なインフラストラクチャを有することによって、例えば、ゲートウエイプロセッサ808と関連付けられた、又はデータの提出、受信及び検索に使用される金融機関と関連付けられたアプリケーションプログラムインターフェイスを使用することによって、ゲートウエイプロセッサ808は、販売者806のための仲介者としての機能を果たし、ゲートウエイプロセッサ808との単一の通信チャネル及びフォーマットを介して支払トランザクションを行なうことができる。その際、複数のアクワイアリング金融機関810及び支払プロセッサ、並びにそれらと関連付けられたハードウエアとの関係を維持する必要がない。アクワイアリング金融機関810は金融機関であってよい。金融機関は、例えば銀行であってよく、又は支払アカウント、及び/又は支払アカウントと共に使用する支払手段を、執行及び管理する他のエンティティであってよい。場合によっては、アクワイアリング金融機関810が、販売者806のためのトランザクションアカウントを管理してよい。いくつかの場合では、単一の金融機関が、発行金融機関802及びアクワイアリング金融機関810の両方として働いてもよい。
販売者806からゲートウエイプロセッサ808に送信されたデータ信号に、支払トランザクションのためのトランザクション明細を重畳してよい。データ信号を、1つ以上の標準に従ってフォーマットしてよい。いくつかの実施形態では、標準を、ゲートウエイプロセッサ808によって定めてよい。標準が、トランザクションデータをゲートウエイプロセッサ808に/ゲートウエイプロセッサ808から送信するために、固有の専用フォーマットを使用してよい。他の実施形態では、国際標準化機構のISO8883標準等の、公的標準を使用してよい。標準は、含まれ得るデータのタイプ、データのフォーマット、どのようにしてデータを格納し、送信するか、及びゲートウエイプロセッサ808にトランザクションデータを送信するための他の標準を示してよい。
ステップ828において、ゲートウエイプロセッサ808は、トランザクションデータ信号を解析してよく、その上に重畳されたトランザクションデータを取得し、必要に応じてトランザクションデータをフォーマットしてよい。トランザクションデータのフォーマットは、ゲートウエイプロセッサ808又は支払トランザクションと関連付けられたアクワイアリング金融機関810の専用標準に基づいて、ゲートウエイプロセッサ808が実行してよい。専用標準は、トランザクションデータに含まれたデータのタイプ、及びデータの格納及び送信のためのフォーマットを明示してよい。アクワイアリング金融機関810は、トランザクションデータを解析する(例えばデータ要素に分解する)等によって、そこに含まれたアクワイアリング金融機関810に関連付けられた識別子を取得するために、トランザクションデータを使用して、ゲートウエイプロセッサ808によって識別されてよい。場合によっては、ゲートウエイプロセッサ808は、次いで、アクワイアリング金融機関810によって明示されたフォーマットの標準に準拠する等のために、識別されたアクワイアリング金融機関810に基づいて、トランザクションデータをフォーマットしてよい。いくつかの実施形態では、識別されたアクワイアリング金融機関810は、支払トランザクションに関係する販売者806と関連付けられてよく、またいくつかの場合では、販売者806と関連付けられたトランザクションアカウントを管理してもよい。
ステップ830において、ゲートウエイプロセッサ808は、フォーマット済みのトランザクションデータが重畳されたデータ信号を、識別されたアクワイアリング金融機関810に電子送信してよい。アクワイアリング金融機関810は、データ信号を受信してよく、信号を解析してよく、その上に重畳されたフォーマット済みのトランザクションデータを取得してよい。ステップ832において、アクワイアリング金融機関は、フォーマットされたトランザクションデータに基づいて、支払トランザクションのための許可依頼を生成してよい。許可依頼は、ISO8883標準、及び支払ネットワーク等の、支払トランザクションを処理するために使用される支払プロセッサによって定められた標準等の、1つ以上の標準に従ってフォーマットされる、特別にフォーマットされたトランザクションメッセージであってよい。許可依頼は、許可依頼を表示可能なメッセージタイプの標識を含むトランザクションメッセージであってよい。許可依頼が、支払トランザクションに関係する販売者806が、トランザクションのために発行金融機関802からの支払又は支払約束を要求していると示すことができる。許可依頼は、複数のデータ要素を含んでよい。各データ要素を、アカウント番号、アプリケーション暗号、トランザクション額、発行金融機関802情報等を格納する等のために、関連する標準に定められたデータを格納するよう構成する。
ステップ834において、アクワイアリング金融機関810は、許可依頼を、処理のためにトランザクション処理サーバ812に電子送信してよい。トランザクション処理サーバ812は、1つ以上のコンピューティング装置を、支払トランザクションを処理するよう構成された支払ネットワークの一部として備えてよい。いくつかの実施形態では、許可依頼を、アクワイアリング金融機関810における、又はアクワイアリング金融機関と関連付けられた他のエンティティにおけるトランザクションプロセッサによって送信してよい。トランザクションプロセッサは、トランザクションメッセージ及び他のデータを、トランザクション処理サーバ812へ送信し及びそこから送信するために、トランザクション処理サーバ812と通信する複数の通信チャネルを含む、1つ以上のコンピューティング装置を含んでよい。いくつかの実施形態では、トランザクション処理サーバ812と関連付けられた支払ネットワークは、各々のトランザクションプロセッサを、有してよく又は作動させてよい。そのため支払ネットワークが、ネットワーク及び情報セキュリティのために、トランザクション処理サーバ812へ及びトランザクション処理サーバ812からの、トランザクションメッセージの通信に関する制御を維持することができる。
ステップ836において、トランザクション処理サーバ812は、支払トランザクションのために付加価値サービスを実行してよい。付加価値サービスが、発行金融機関802によって明示されたサービスであってよく、発行金融機関802又は消費者804に、支払トランザクションにおいて付加価値を提供してよい。付加価値サービスは、例えば、詐欺スコアリング、トランザクション又はアカウントの管理、アカウント番号マッピング、オファーの償還、ロイヤリティ処理等を含んでよい。例えば、トランザクション処理サーバ812がトランザクションを受信すると、トランザクションのための詐欺スコアを、そこに含まれたデータ及び1つ以上の詐欺スコアリングアルゴリズム及び/又はエンジンに基づいて計算することができる。場合によっては、トランザクション処理サーバ812は、最初に、トランザクションと関連付けられた発行金融機関802を識別してよく、次いで、発行金融機関802によって実行される任意のサービスを識別してよい。発行金融機関802を、例えば、イシュア識別番号等の、許可依頼に含まれた特定のデータ要素に含まれたデータ要素によって識別してよい。別の例では、発行金融機関802を、識別のために、主要アカウント番号の部分(例えば銀行識別番号)を使用する等によって、許可依頼に格納された主要アカウント番号によって識別してよい。
ステップ838において、トランザクション処理サーバ812は、許可依頼を発行金融機関802に電子送信してよい。場合によっては、トランザクション処理サーバ812による付加価値サービスの実行の結果として、許可依頼を変更してよく、又は許可依頼に伴って追加データを含んでよく、又は送信してよい。いくつかの実施形態では、許可依頼を発行金融機関802に位置する(例えばトランザクション処理サーバ812が有する又は作動させる)トランザクションプロセッサに送信してよく、又は許可依頼をそれと関連付けられたエンティティに送信してよく、当該エンティティが許可依頼を発行金融機関802に転送してよい。
ステップ840において、発行金融機関802は、支払トランザクションの支払のために、トランザクションアカウントを許可してよい。許可は、トランザクションアカウントのために利用可能なクレジット額、支払トランザクションのためのトランザクション額、トランザクション処理サーバ812によって提供された詐欺スコア、及び当業者にとって自明な他の考察に基づいてよい。発行金融機関802は、許可依頼を変更し、支払トランザクションの承認(例えば、トランザクションが拒否されるべきかどうかを否定する)を示す応答コード含んでよい。また発行金融機関802は、トランザクションメッセージのためのメッセージタイプの標識を変更し、トランザクションメッセージが許可応答へと変えられたことを示すこともできる。ステップ842において、発行金融機関802は、許可応答をトランザクション処理サーバ812に(例えばトランザクションプロセッサを介して)送信してよい。
ステップ844において、トランザクション処理サーバ812は、許可応答をアクワイアリング金融機関810に(例えばトランザクションプロセッサを介して)転送してよい。ステップ846において、アクワイアリング金融機関は、許可応答の応答コードに示されたように、支払トランザクションの承認又は否定を示す応答メッセージを生成してよく、ゲートウエイプロセッサ808によって定められた標準及びプロトコルを使用して、応答メッセージをゲートウエイプロセッサ808に送信してよい。ステップ848において、ゲートウエイプロセッサ808は、適切な標準及びプロトコルを使用して、応答メッセージを販売者806に転送してよい。ステップ880において、トランザクションが承認されたと仮定すると、販売者806は、次いで、消費者804によって購入された製品を、支払トランザクションの一部として消費者804に提供してよい。
いくつかの実施形態では、プロセス800が完了すると、発行金融機関802からアクワイアリング金融機関810への支払を実行してよい。いくつかの場合では、支払は、即座に又は1営業日以内になされてよい。他の場合では、支払は、時間の経過後に、アクワイアリング金融機関810から発行金融機関802への清算依頼がトランザクション処理サーバ812を介して提出されたことに応答して、なされてもよい。そのような場合では、複数の支払トランザクションのための清算依頼を、単一の清算依頼へ集計してもよい。トランザクション処理サーバ812は、単一の清算依頼を使用してよく、誰によって又誰のために支払トランザクションの決済がなされるか、全体的な支払いを識別する。
場合によっては、またシステムは、通信パスが利用可能でない場合に、支払トランザクションの処理を実行するよう構成されてもよい。例えば、発行金融機関が(例えばステップ840において)トランザクションアカウントの許可を実行できないと、トランザクション処理サーバ812を、発行金融機関802に代わってトランザクションの許可を実行するよう構成してよい。そのようなアクションは、トランザクション処理サーバが発行金融機関802の代役を務める「スタンド‐イン処理」と称することができる。そのような場合では、トランザクション処理サーバ812は、発行金融機関802によって定められたルールを利用して、支払トランザクションの承認又は否定を決定してよく、またステップ844においてアクワイアリング金融機関810に転送するのに先立って、適宜にトランザクションメッセージを変更してよい。トランザクション処理サーバ812は、トランザクション処理サーバ812が代役を務めるトランザクションに関連付けられたデータを保持してよく、通信が再確立されると、保持したデータを発行金融機関802に送信してよい。発行金融機関802は、次いで、トランザクションアカウントを適宜に処理してよく、失われた通信の時間に適応することができる。
別の例では、トランザクション処理サーバ812を、アクワイアリング金融機関810による許可依頼の提出のために利用できないと、その場合、アクワイアリング金融機関810におけるトランザクションプロセッサを、トランザクション処理サーバ812及び発行金融機関802の処理を実行するよう構成してよい。トランザクションプロセッサは、そこに含まれたデータに基づいて支払トランザクションの承認又は否定の決定を行なう際に使用するのに適切な、ルール及びデータを含んでよい。例えば、発行金融機関802及び/又はトランザクション処理サーバ812は、トランザクションタイプ、トランザクション額等に対して制限を設けてよい。制限を、トランザクションプロセッサに格納し、それに基づいて支払トランザクションの承認又は否定を決定するために使用してよい。そのような場合では、アクワイアリング金融機関810は、トランザクション処理サーバ812が利用不可能でも、支払トランザクションのための許可応答を受信することができ、確実にトランザクションを処理し、通信が利用不可能な場合でさえも、ダウンタイムを経験せずに済む。そのような場合では、トランザクションプロセッサは、支払トランザクションのためのトランザクション明細を格納してよい。通信が再確立されると、トランザクション明細をトランザクション処理サーバ812に(例えば、またそこから関連する発行金融機関802に)送信してよい。
いくつかの実施形態では、トランザクションプロセッサを、複数の異なる通信チャネルを含むよう構成してよい。複数の異なる通信チャネルは、複数の通信カード及び/又はデバイスを利用してよく、トランザクションメッセージを送受信するために、トランザクション処理サーバ812と通信してよい。例えば、トランザクションプロセッサは、複数のコンピューティング装置を備えてよい。各コンピューティング装置は、トランザクション処理サーバ812に接続される複数の通信ポートを有する。そのような実施形態では、トランザクションプロセッサは、トランザクションメッセージをトランザクション処理サーバ812に送信する際に、通信チャネルを循環して、ネットワーク輻輳を緩和し、より高速でより円滑な通信を保証することができる。更に、通信チャネルが中断される又さもなければ利用不可能な場合、これによって代替的な通信チャネルを利用可能であり、それによってネットワークの稼働時間を更に増加させることができる。
いくつかの実施形態では、トランザクションプロセッサを、直接に他のトランザクションプロセッサと通信するよう構成してもよい。例えば、アクワイアリング金融機関810におけるトランザクションプロセッサは、許可依頼が、付加価値サービスが依頼されない発行金融機関802に関係することを(例えば、トランザクションメッセージに含まれた銀行識別番号を介して)識別してよい。アクワイアリング金融機関810におけるトランザクションプロセッサは、次いで、(例えば、許可依頼がトランザクション処理サーバ812を通過せずに)許可依頼を直接に、発行金融機関802におけるトランザクションプロセッサに送信してよい。発行金融機関802は、適宜にトランザクションを処理してよい。
上記で説明した、支払トランザクションの処理の方法は、複数の通信チャネルを使用する複数の通信方法を利用しており、プロセス内の複数のポイント及びシステム内の複数の位置において、支払トランザクションの処理を提供するフェールセーフ、並びに中断の場合でさえも通信が通信先に成功裡に到達することを保証する冗長性を含み、支払トランザクションが常に成功裡に処理され、エラーと中断を最小とする堅牢なシステムを提供することができる。この先進的なネットワーク並びにそのインフラストラクチャ及びトポロジは、一般に「支払レール」と称することができる。支払レールでは、数百万の異なる販売時点において、販売者からトランザクションデータが支払レールに提出され、インフラストラクチャを通って、適切なトランザクション処理サーバ812へ、処理のためにルーティングされてよい。支払レールは、汎用コンピューティング装置が、特別なプログラミング及び/又は設定なしでは、通信を適切にフォーマットすることができず、レールに通信を提出したりすることのできないようなものであってよい。コンピューティング装置は、コンピューティング装置の特別な目的によって、この先進的なネットワークを使用して処理するために、トランザクションデータを(例えば、ゲートウエイプロセッサ808、アクワイアリング金融機関810等の)適切なエンティティに提出し、消費者804が支払トランザクションに資金を供給する能力に関する応答を迅速かつ効果的に受信するよう、構成されてよい。
コンピュータシステムアーキテクチャ
図9は、例示的実施形態による、コンピュータシステムアーキテクチャのブロック図である。
図9は、本開示の実施形態又はその一部が、コンピュータ可読コードとして実装されてよいコンピュータシステム900を示す。例えば、図1の第1コンピューティング装置104及び第2コンピューティング装置106、並びに図2のコンピューティング装置200は、ハードウエア、ソフトウエア、ファームウエア、そこに格納された命令を有する非一時的なコンピュータ可読媒体、又はこれらの組み合わせを用いて実装されてよく、1つ以上のコンピュータシステム又は他の処理システムにおいて実装されてよい。ハードウエア、ソフトウエア、又それらの任意の組み合わせは、図3A、3B、4、5A、5B,及び図6乃至8の方法を実行するためにモジュール及びコンポーネントを実現してよい。
プログラマブルロジックが使用されると、そのようなロジックは、(例えば、プログラマブルロジックアレイ、特定用途向け集積回路等である)特定の目的用途コンピュータ又は専用デバイスとなるために実行可能なソフトウエアコードによって構成された、市販の処理プラットフォーム上で実行されてよい。当業者は、開示された事項の実施形態が、多様なコンピュータシステム構成で実行可能であることを理解する。当該コンピュータシステム構成は、マルチコアのマルチプロセッサシステム、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、分散された機能でリンクされ又はクラスタ化されたコンピュータ、並びに任意の装置へ事実上組み込まれ得る普及型又はミニチュアのコンピュータを含む。例えば、少なくとも1つのプロセッサ装置及びメモリは、上記に記載した実施形態を実装するために使用されてよい。
本開示で説明するプロセッサユニット又は装置は、単一のプロセッサ、複数のプロセッサ、又はそれらの組み合わせであってよい。プロセッサ装置は、1つ以上のプロセッサ「コア」を有してよい。本開示で説明する「コンピュータプログラム媒体」、「非一時的なコンピュータ可読媒体」、及び「コンピュータ使用可能媒体」との用語は、概して、取り外し可能なストレージユニット918、取り外し可能なストレージユニット922、及びハードディスクドライブ912にインストールされたハードディスク等の、有形の媒体を指すために使用される。
本開示の多様な実施形態は、この例示的なコンピュータシステム900に関して記載される。この記載を読んだ後、当業者にとって、他のコンピュータシステム及び/又はコンピュータアーキテクチャを使用して本開示をどのように実装するかは自明である。作動は、シーケンシャルな処理として記載されてよく、いくつかの作動は実際には、並行して、同時に、及び/又は分散環境で、実行されてよい。このとき、プログラムコードは、単一プロセッサ又はマルチプロセッサのマシンによってアクセスするために、ローカルに又はリモートに格納された状態である。更に、いくつかの実施形態では、作動の順番は、開示される事項の趣旨を逸脱することなく、再配置されてよい。
プロセッサ装置904は、本開示で説明する機能を実行するよう構成された、特定目的の、又は汎用目的のプロセッサ装置であってよい。プロセッサ装置904は、例えばバス、メッセージキュー、ネットワーク、マルチコアメッセージパススキーム等の、通信インフラストラクチャ906へ接続されてよい。ネットワークは、本開示の機能を実行するのに適した任意のネットワークであってよく、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、無線ネットワーク(例えばWifi)、モバイル通信ネットワーク、衛星ネットワーク、インターネット、光ファイバ、同軸ケーブル、赤外線、無線周波数(RF)、又はこれらの任意の組合せを含んでよい。他の適切なネットワークタイプ及び構成は、当業者にとって自明である。またコンピュータシステム900は、(例えばランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ等の)メインメモリ908を含んでよく、また、補助メモリ910を含んでよい。補助メモリ910は、ハードディスクドライブ912、及びフロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ、フラッシュメモリ等の取外し可能なストレージドライブ914を含んでよい。
取り外し可能なストレージドライブ914は、周知の方法で、取り外し可能なストレージユニット918から読み取ってよく、及び/又はそこへ書込みをしてもよい。取外し可能なストレージユニット918は、取外し可能なストレージドライブ914によって読み取られ又は書き込まれることができる、取外し可能なストレージ媒体を含んでよい。例えば、取外し可能なストレージドライブ914がフロッピーディスクドライブ又はユニバーサルシリアルバスポートであれば、取外し可能なストレージユニット918はそれぞれ、フロッピーディスク又はポータブルフラッシュドライブであってよい。一実施形態では、取外し可能なストレージユニット918は非一時的な可読記録媒体であってよい。
いくつかの実施形態では、補助メモリ910は代替手段を含み、コンピュータプログラム又は他の命令が、例えば取外し可能なストレージユニット922及びインタフェース920である、コンピュータシステム900にロードされることを可能にしてよい。そのような手段の例は、(例えばビデオゲームシステムで見られる)プログラムカートリッジ及びカートリッジインタフェース、(例えばEEPROM、PROM等)取外し可能なメモリチップ、関連ソケット、並びに他の取外し可能なストレージユニット922及びインタフェース920を含んでよい。このことは当業者にとって自明である。
コンピュータシステム900に(例えばメインメモリ908に及び/又は補助メモリ910に)格納されたデータは、(例えば、コンパクトディスク、デジタル多目的ディスク、Blu-rayディスク等)光ストレージのような、任意のタイプの適切なコンピュータ可読媒体上、又は(例えばハードディスクドライブである)磁気テープストレージ上に格納されてよい。データは、リレーショナルデータベース、構造化クエリ言語(SQL)データベース、分散データベース、オブジェクトデータベース等の、任意のタイプの適切なデータベース構成で構成されてよい。適切な構成及びストレージタイプは、当業者にとって自明である。
またコンピュータシステム900は、通信インタフェース924を含んでよい。通信インタフェース924が、ソフトウエア及びデータが、コンピュータシステム900と外部装置との間で送信されることを可能にしてよい。例示的な通信インタフェース924は、モデム、ネットワークインタフェース(例えばイーサネットカード)、通信ポート、PCMCIAスロット及びカード等を含んでよい。通信インタフェース924を介して転送されるソフトウエア及びデータは信号形式であってよい。当該信号形式は、電子の、電磁気の、光の、又は当業者にとって自明な他の信号のものであってよい。信号は、通信パス926を介して伝わってよい。当該通信パス926は信号を伝送するよう構成され、電線、ケーブル、光ファイバ、電話線、携帯電話リンク、無線周波数リンク等を用いて実装されてよい。
コンピュータシステム900は更に、表示インタフェース902を含んでよい。表示インタフェース902が、データが、コンピュータシステム900と外部のディスプレイ930との間で転送されることを可能にするよう構成されてよい。例示的な表示インタフェース902は、高精細度マルチメディアインタフェース(HDMI)、デジタルビジュアルインタフェース(DVI)、ビデオグラフィックスアレイ(VGA)等を含んでよい。ディスプレイ930は任意の適切なタイプのディスプレイであってよく、コンピュータシステム900の表示インタフェース902を介して送信されるデータを表示する。ディスプレイ930は、ブラウン管(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、静電容量方式タッチディスプレイ、薄膜トランジスタ(TFT)ディスプレイ等を含む。
コンピュータプログラム媒体及びコンピュータ使用可能媒体は、メインメモリ908及び補助メモリ910等、メモリを指してよく、(例えば、DRAM等)半導体メモリであってよい。これらのコンピュータプログラム製品は、コンピュータシステム900へソフトウエアを提供するための手段であってよい。コンピュータプログラム(例えばコンピュータ制御ロジック)は、メインメモリ908及び/又は補助メモリ910に格納されてよい。またコンピュータプログラムは、通信インタフェース924を介して受信されてよい。そのようなコンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステム900が本開示で説明する方法を実行することを可能にしてよい。特に、コンピュータプログラムは、実行されると、本開示で説明するように、プロセッサ装置904が、図3、4、5A、5B、6及び7に示す方法を実行することを可能にしてよい。従って、そのようなコンピュータプログラムはコンピュータシステム900のコントローラを示してよい。本開示はソフトウエアを使用して実装される。当該ソフトウエアは、取外し可能なストレージドライブ914、インタフェース920、及びハードディスクドライブ912、又は通信インタフェース1924を用いて、コンピュータプログラム製品に格納されてコンピュータシステム900へロードされてよい。
プロセッサ装置904は、コンピュータシステム900の機能を実行するよう構成された1つ以上のモジュール又はエンジンを含んでよい。モジュール又はエンジンの各々は、ハードウエアを使用して実装されてよい。場合によっては、モジュール又はエンジンの各々が、メインメモリ908又は補助メモリ910に格納されたプログラムコード及び/又はプログラムに対応するような、ソフトウエアを利用してもよい。そのような場合では、プログラムコードは、コンピュータシステム900のハードウエアによる実行に先立って、プロセッサ装置904によって(例えば、コンパイリングモジュール又はエンジンによって)コンパイルされてよい。例えば、プログラムコードは、コンピュータシステム900のプロセッサ装置904及び/又は任意の追加のハードウエアコンポーネントによる実行のために、アセンブリ言語又はマシンコード等の、より低いレベルの言語に翻訳されるプログラミング言語で書かれたソースコードであってよい。コンパイリングのプロセスは、語彙分析、前処理、解析、意味分析、構文主導型翻訳、コード生成、コード最適化の使用、及びコンピュータシステム900による本開示の機能の実行を制御するのに適する、より低いレベルの言語へとプログラムコードを翻訳するのに適し得る、任意の他の技術の使用を含んでよい。そのようなプロセスは、結果的にコンピュータシステム900において、上記に説明する機能を実行するために一意的にプログラムされた、特別に構成されたコンピュータシステム900となることは、当業者にとって自明である。
本開示で一貫する技術は、他の特徴の中でも、ポイントツーポイント支払トランザクションを処理するシステム及び方法を提供する。開示するシステム及び方法の多様な例示的実施形態が上述されるが、それらは限定目的でなく、例示目的のみで記載されることを理解されたい。それらは徹底したものでなく、本開示を、開示された形態そのものへ限定しない。上記の教示に照らして修正例及び変形例が可能である。広がり又は範囲を逸脱すること無く、本開示の実装から修正例及び変形例が得られてよい。

Claims (28)

  1. ポイントツーポイント支払トランザクションを記録する方法であって、
    支払トランザクションに係る第1データメッセージを、処理サーバの受信装置によって受信するステップであって、前記第1データメッセージを、1つ以上の標準に従ってフォーマットし、1つ以上のアプリケーションプログラムインターフェイス(API)を使用して受信し、前記第1データメッセージが、少なくとも、トランザクション明細を格納するよう構成された第1データ要素と、主要アカウント番号を格納するよう構成された第2データ要素と、レシピエントアカウント番号を格納するよう構成された第3データ要素と、を含む少なくとも複数のデータ要素を含むステップと、
    前記第1、第2及び第3データ要素を、前記第1データメッセージに属する記録へのリンクと共に前記処理サーバの商用データベースに格納するステップであって、前記リンクが、前記第1データメッセージに基づいて文書へのアクセスを提供するステップと、
    前記支払トランザクションに係る第2データメッセージを、前記処理サーバの生成モジュールによって生成するステップであって、前記第2データメッセージを、1つ以上の標準に従ってフォーマットし、前記第2データメッセージが、支払額を格納するよう構成された第1データ要素を含む少なくとも複数のデータ要素を含み、前記支払額が、少なくとも前記トランザクション明細に基づくステップと、
    前記第1データ要素を、前記第2データメッセージに属する記録へのリンクと共に前記処理サーバの前記商用データベースに格納するステップであって、前記リンクが、前記第2データメッセージに基づいて文書へのアクセスを提供するステップと、
    前記第2データメッセージを、前記処理サーバの送信装置によって、前記主要アカウント番号に係るトランザクションアカウントと関連付けられた第1金融機関に電子送信するステップと、
    前記支払トランザクションに係る第3データメッセージを、前記処理サーバの前記生成モジュールによって生成するステップであって、前記第3データメッセージを、1つ以上の標準に従ってフォーマットし、前記第3データメッセージが、決済額を格納するよう構成された第1データ要素と、前記レシピエントアカウント番号を格納するよう構成された第2データ要素と、を含む少なくとも複数のデータ要素を含み、前記決済額が、少なくとも前記トランザクション明細に基づくステップと、
    前記第1データ要素及び前記第2データ要素を、前記第3データメッセージに属する記録へのリンクと共に前記処理サーバの前記商用データベースに格納するステップであって、前記リンクが、前記第3データメッセージに基づいて文書へのアクセスを提供するステップと、
    前記第3データメッセージを、前記処理サーバの前記送信装置によって、前記レシピエントアカウント番号に係るトランザクションアカウントと関連付けられた第2金融機関に電子送信するステップと、
    前記第1データメッセージと、前記第2データメッセージと、前記第3データメッセージとを、前記処理サーバの前記送信装置によって、グラフィカルユーザインターフェイス(GUI)上に表示するために、電子送信するステップと、を含む方法。
  2. 前記第1データメッセージ、第2データメッセージ、及び第3データメッセージを、ISO8583標準に従ってフォーマットする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1データメッセージをISO8583標準に従ってフォーマットし、
    前記第2データメッセージ及び前記第3データメッセージをISO20022標準に従ってフォーマットする、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第2データメッセージを生成するステップは、ISO8583標準とISO20022標準との間の対応に基づいて、前記第1データメッセージを前記第2データメッセージに変換するステップを含む、請求項3に記載の方法。
  5. トランザクション明細は、トランザクション額、注文日、履行日、及びステータスのうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記決済額が前記トランザクション明細と同等である、請求項1に記載の方法。
  7. 更に、前記支払トランザクションに係わる第4データメッセージを、前記処理サーバの生成モジュールによって生成するステップであって、前記第4データメッセージを標準に従ってフォーマットし、前記第4データメッセージが、少なくとも、前記トランザクション明細を格納するよう構成された第1データ要素と、前記レシピエントアカウント番号を格納するよう構成された第2データ要素と、を含む複数のデータ要素を含むステップと、
    前記第4データメッセージを、前記処理サーバの送信装置によって電子送信するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第4データメッセージを前記第2金融機関に電子送信する、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第1データメッセージを第三者システムから受信し、また前記第4データメッセージを第三者システムに電子送信する、請求項7に記載の方法。
  10. 前記第4データメッセージをISO8583標準に従ってフォーマットする、請求項7に記載の方法。
  11. 前記処理サーバが、第1コンピューティング装置及び第2コンピューティング装置を含み、
    前記第1コンピューティング装置が前記受信装置を含み、
    前記第2コンピューティング装置が、前記生成モジュール、決定モジュール、及び前記送信装置を含む、請求項1に記載の方法。
  12. 更に、少なくとも前記支払額が重畳されたデータ信号を、前記処理サーバの前記第1コンピューティング装置の生成モジュールによって生成するステップと、
    生成した前記データ信号を、前記処理サーバの前記第1コンピューティング装置の送信装置によって、前記第2コンピューティング装置に電子送信するステップと、
    前記データ信号を、前記処理サーバの前記第2コンピューティング装置の受信装置によって受信するステップと、を含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記商用データベースに格納された前記データ要素が取引ディレクトリを備える、請求項1に記載の方法。
  14. 前記商用データベースに格納された前記データ要素が元帳を備える、請求項1に記載の方法。
  15. ポイントツーポイント支払トランザクションを記録するシステムであって、
    支払トランザクションに係る第1データメッセージを受信するよう構成された、処理サーバの受信装置であって、前記第1データメッセージが、1つ以上の標準に従ってフォーマットされ、1つ以上のアプリケーションプログラムインターフェイス(API)を使用して受信され、また前記第1データメッセージが、少なくとも、トランザクション明細を格納するよう構成された第1データ要素と、主要アカウント番号を格納するよう構成された第2データ要素と、レシピエントアカウント番号を格納するよう構成された第3データ要素と、を含む少なくとも複数のデータ要素を含む受信装置と、
    前記第1、第2及び第3データ要素を、前記第1データメッセージに属する記録へのリンクと共に格納するよう構成された、前記処理サーバの商用データベースであって、前記リンクが、前記第1データメッセージに基づいて文書へのアクセスを提供する商用データベースと、
    前記支払トランザクションに係る第2データメッセージを生成するよう構成された、前記処理サーバの生成モジュールであって、前記第2データメッセージが、1つ以上の標準に従ってフォーマットされ、また支払額を格納するよう構成された第1データ要素を含む少なくとも複数のデータ要素を含み、前記支払額が、少なくとも前記トランザクション明細に基づく生成モジュールと、
    前記第1データ要素を、前記第2データメッセージに属する記録へのリンクと共に格納するよう構成された、前記処理サーバの前記商用データベースであって、前記リンクが、前記第2データメッセージに基づいて文書へのアクセスを提供する前記商用データベースと、
    前記第2データメッセージを、前記主要アカウント番号に係るトランザクションアカウントと関連付けられた第1金融機関に電子送信するよう構成された、前記処理サーバの送信装置と、
    前記支払トランザクションに係る第3データメッセージを生成するよう構成された、前記処理サーバの前記生成モジュールであって、前記第3データメッセージが、1つ以上の標準に従ってフォーマットされ、また決済額を格納するよう構成された第1データ要素と前記レシピエントアカウント番号を格納するよう構成された第2データ要素とを含む少なくとも複数のデータ要素を含み、前記決済額が、少なくとも前記トランザクション明細に基づく前記生成モジュールと、
    前記第1データ要素及び前記第2データ要素を、前記第3データメッセージに属する記録へのリンクと共に格納するよう構成された、前記処理サーバの前記商用データベースであって、前記リンクが、前記第3データメッセージに基づいて文書へのアクセスを提供する前記商用データベースと、
    前記処理サーバの前記送信装置であって、
    前記第3データメッセージを、前記レシピエントアカウント番号に係るトランザクションアカウントと関連付けられた第2金融機関に送信するよう構成され、
    前記第1データメッセージと、前記第2データメッセージと、前記第3データメッセージとを、グラフィカルユーザインターフェイス(GUI)上に表示するために、送信するよう構成された送信装置と、を含むシステム。
  16. 前記第1データメッセージ、第2データメッセージ、及び第3データメッセージが、ISO8583標準に従ってフォーマットされる、請求項15に記載のシステム。
  17. 前記第1データメッセージがISO8583標準に従ってフォーマットされ、また前記第2データメッセージ及び前記第3データメッセージがISO20022標準に従ってフォーマットされる、請求項15に記載のシステム。
  18. 前記第2データメッセージの生成は、ISO8583標準とISO20022標準との間の対応に基づく、前記第1データメッセージの前記第2データメッセージへの変換を含む、請求項17に記載のシステム。
  19. トランザクション明細は、トランザクション額、注文日、履行日、及びステータスのうちの1つ以上を含む、請求項15に記載のシステム。
  20. 前記決済額が前記トランザクション明細と同等である、請求項15に記載のシステム。
  21. 更に、前記支払トランザクションに係わる第4データメッセージを生成するよう構成された、前記処理サーバの生成モジュールであって、前記第4データメッセージが、標準に従ってフォーマットされ、少なくとも、前記トランザクション明細を格納するよう構成された第1データ要素と、前記レシピエントアカウント番号を格納するよう構成された第2データ要素と、を含む複数のデータ要素を含む生成モジュールと、
    前記第4データメッセージを送信するよう構成された、前記処理サーバの前記送信装置と、を含む、請求項15に記載のシステム。
  22. 前記第4データメッセージが前記第2金融機関に電子送信される、請求項21に記載のシステム。
  23. 前記第1データメッセージが第三者システムから受信され、また前記第4データメッセージが第三者システムに電子送信される、請求項21に記載のシステム。
  24. 前記第4データメッセージがISO8583標準に従ってフォーマットされる、請求項21に記載のシステム。
  25. 前記処理サーバが、第1コンピューティング装置及び第2コンピューティング装置を含み、
    前記第1コンピューティング装置が前記受信装置を含み、
    前記第2コンピューティング装置が、前記生成モジュール、決定モジュール、及び前記送信装置を含む、請求項15に記載のシステム。
  26. 更に、少なくとも前記支払額が重畳されたデータ信号を生成するよう構成された、前記処理サーバの前記第1コンピューティング装置の生成モジュールと、
    生成された前記データ信号を前記第2コンピューティング装置に送信するよう構成された、前記処理サーバの前記第1コンピューティング装置の送信装置と、
    前記データ信号を受信するよう構成された、前記処理サーバの前記第2コンピューティング装置の受信装置と、を含む、請求項25に記載のシステム。
  27. 前記商用データベースに格納された前記データ要素が取引ディレクトリを備える、請求項15に記載のシステム。
  28. 前記商用データベースに格納された前記データ要素が元帳を備える、請求項15に記載のシステム。
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