以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係る医用画像処理システムを示す図である。画像処理装置100は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、HDD104と、表示部105と、入力部106と、通信部107とを有している。CPU101は、ROM102に記憶された制御プログラムを読み出して各種処理を実行する。RAM103は、CPU101の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD104は、画像データや各種プログラム等各種情報を記憶する。表示部105は、各種情報を表示する。入力部106は、キーボードやマウスを有し、ユーザによる各種操作を受け付ける。なお、入力部106は、表示部105と一体に設けられたタッチパネルを更に有し、タッチパネルへの入力も受け付ける。通信部107は、ネットワークを介して画像形成装置等の外部装置との通信処理を行う。
なお、後述する画像処理装置100の機能や処理は、CPU101がROM102又はHDD104に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現されるものである。また、画像処理装置100は、表示部105を備えず、外部接続された表示装置に対し、各種情報を表示してもよい。
画像処理装置100は、ネットワークを介して接続するDB110に記録されている複数の医用画像を読み出し、これを表示部105に表示する。DB110は、医用画像として、不図示の医用画像収集装置により収集された、複数の3次元画像を記憶している。DB110はさらに、各3次元画像間の位置合わせに必要な情報を記憶している。
画像処理装置100は、通信部107を介してDB110から複数の3次元画像を取得し、各3次元画像から得られた断層画像(以下、スライスと称する)を同一画面に表示する。これにより、医師等のユーザは、複数の3次元画像において、例えば病変部等の注目点の画像を比較することができる。
図2は、画像処理装置100の構成を示す図である。画像処理装置100は、受付部201と、画像取得部202と、位置合わせ部203と、スライス生成部204と、位置算出部205と、範囲算出部206と、スライス軸処理部207と、表示制御部208とを有している。
受付部201は、入力部106へのユーザ操作に応じた各種指示を受け付ける。画像取得部202は、例えば、通信部107を介してDB110から3次元画像を取得する。位置合わせ部203は、画像取得部202が取得した複数の3次元画像間の位置合わせを行う。なお、本実施形態においては、説明の便宜上、同一の被写体を撮像した2つの3次元画像(第1の3次元画像と第2の3次元画像)を表示対象とする場合を例に説明する。ただし、画像処理装置100は、3以上の3次元画像を表示対象とすることも可能である。
スライス生成部204は、3次元画像からスライス(断面画像)を生成する。スライス生成部204は、2つの3次元画像からそれぞれスライス(断面画像)を生成してもよい。スライス(断面画像)は2次元画像である。位置算出部205は、受付部201から第1の3次元画像における注目点の指定情報を受け付けると、第1の3次元画像中の注目点に対応する、第2の3次元画像中の注目点が存在し得る、第2の3次元画像における推定位置を算出する。なお、以下、第1の3次元画像における注目点を第1の注目点と称することとする。また、第2の3次元画像における、注目点に対応する点を第2の注目点と称することとする。範囲算出部206は、受付部201から第1の注目点の指定情報を受け付けると、第2の注目点が存在し得る、第2の3次元画像における範囲、すなわち存在範囲を算出する。
図3は、3次元画像の説明図である。3次元画像300は、原点を310とする座標系320で表現される。3次元画像300は、x方向、y方向、z方向それぞれに等間隔に整列したボクセル330の集合で構成されるボリュームデータである。各方向のボクセルの数は、Nx、Ny、Nzで表現される。また、各方向の隣接ボクセルの間隔は、mmで表現される。すべてのボクセルはボクセル値を持つ。ボクセル値としては、例えば、CT画像を用いる場合、CT値が挙げられる。
スライス軸処理部207は、表示部105に表示されるスライスに対応するスライス軸に関する処理を行う。ここで、スライス軸は、スライスの垂線である。画像処理装置100は、スライス軸に沿って、スライス軸上の異なる位置を通る平行なスライスを連続して表示することができる。表示制御部208は、スライス生成部204により生成されたスライスと、スライスに対応するスライス軸を示す画像であるスライスバーとを表示部105に表示する。スライスバーは、3次元画像におけるスライス(断面画像)の位置を示すものである。スライスバーは、3次元画像における任意のスライスを2次元表示するためのスクロールバー、スライドバーである。例えば、入力部106によって、アキシャル断面、サジタル断面、コロナル断面などにおけるスライスをスライスバーによってスライドさせることより、所望のスライスを表示部105に表示させることができる。
図4は、画像処理装置100による処理を示すフローチャートである。S400において、画像取得部202は、読影対象として、DB110から同一の被検体を撮像した第1の3次元画像及び第2の3次元画像を取得する。次に、S401において、位置合わせ部203は、第1の3次元画像と第2の3次元画像との間の位置合わせを行い、位置合わせのためのパラメータ(写像パラメータ(剛体変換や非剛体変換のパラメータ))を得る。なお、位置合わせ部203は、画像間の剛体変換推定処理や変形推定処理等、公知の位置合わせ処理を行うことにより、位置合わせのためのパラメータを得る。
位置合わせ部203は、受付部201を介して位置合わせ指示を取得すると、位置合わせ処理を実行する。なお、受付部201は、ユーザにより不図示の位置合わせボタンが押される等ユーザ操作に応じて、位置合わせ指示を受け付ける。そして、位置合わせ部203は、画像取得部202が取得した第1の3次元画像と第2の3次元画像の画像類似度に基づいて、位置合わせを行う。
また、他の例としては、位置合わせ部203は、両方の画像の対応点の位置に基づいて、位置合わせを行ってもよい。この場合、位置合わせ部203は、第1の3次元画像と第2の3次元画像との間の対応点を示す対応点情報をDB110から取得する。DB110が対応点の情報を保持していない場合、ユーザが不図示のマウスなどの入力装置を用いて、対応点の追加、修正等の操作を実行し、対応点情報を入力し、位置合わせ部203は、ユーザにより入力された対応点情報を取得すればよい。
また、他の例としては、既に算出された位置合わせのためのパラメータがDB110に記憶されていてもよい。この場合には、位置合わせ部203は、DB110から位置合わせのためのパラメータを取得すればよい。
さらに、位置合わせ部203は、位置合わせのためのパラメータを用いて、第2の3次元画像に一致するように第1の3次元画像に姿勢変換や変形処理を施した画像(以下、変形画像)を生成する。なお、他の例としては、位置合わせ部203は、第1の3次元画像に一致するように第2の3次元画像に姿勢変換等の処理を施した変形画像を生成してもよい。
次に、S402において、スライス生成部204は、スライス情報に基づいて、位置合わせ部203により位置合わせが行われた後の第1の3次元画像からスライスを生成する。同様に、スライス生成部204は、スライス情報に基づいて、第2の3次元画像からスライスを生成する。以下、第1の3次元画像から生成されたスライスを第1のスライス、第2の3次元画像から生成されたスライスを第2のスライスと称する。なお、両スライスを区別する必要がない場合には、単にスライスと称する。
ここで、スライスは、後述するスライス軸上の所定の位置を通り、スライス軸を垂線とする平面上の断面画像であり、S402の処理は、スライスの生成処理の一例である。また、スライス情報は、表示されるスライスの3次元画像における位置及び方向を示す情報である。例えば、図3に示すスライス340のスライス情報は、スライス340中の原点311の座標(x,y,z)をスライス340の位置として示し、スライス340の法線方向(xy面)をスライス340の方向として示す情報である。なお、スライスの方向は、xy面(アキシャル面)、yz面(サジタル面)、zx面(コロナル面)だけでなく、任意の方向に設定され得る。なお、3次元画像から所定のスライスの画像を生成する処理は周知であるので説明は省略する。スライス生成部204は、受付部201を介してスライス情報の変更指示を取得すると、スライス生成処理を実行する。なお、受付部201は、ユーザにより不図示のスライス位置や方向の変更ボタンが押される等のユーザ操作に応じて、スライス情報の変更指示を受け付ける。
図4に戻り、S402の処理の後、S403において、スライス軸処理部207は、スライス情報に基づいて、第1のスライスに垂直な軸を第1の3次元画像におけるスライス軸として特定する。スライス軸処理部207はさらに、スライス情報に基づいて、第2のスライスに垂直な軸を第2の3次元画像におけるスライス軸として特定する。次に、S404において、表示制御部208は、スライス画面を表示する。ここで、スライス画面は、S402において生成された第1のスライス及び第2のスライスを含む。スライス画面はさらに、S403において特定された2つのスライス軸それぞれを示す2つのスライスバーを含んでいる。
なお、第1の3次元画像におけるスライス軸を第1のスライス軸、第2の3次元画像におけるスライス軸を第2のスライス軸と称する。また、第1のスライス軸を示すスライスバーを第1のスライスバー、第2のスライス軸を示すスライスバーを第2のスライスバーと称する。なお、第1のスライス軸と第2のスライス軸を区別する必要がない場合には、単にスライス軸と称する。また、第1のスライスバーと第2のスライスバーを区別する必要がない場合には、単にスライスバーと称する。
図5は、スライス画面500の一例を示す図である。スライス画面500には、第1のスライス510と第2のスライス520とが表示されている。図5の例では、第1のスライス510には、病変領域511が含まれているものとする。また、スライス画面500には、第1のスライス510及び第2のスライス520それぞれに垂直なスライス軸を示す第1のスライスバー530及び第2のスライスバー540が表示されている。すなわち、第1のスライスバー530及び第2のスライスバー540は、各スライス軸に対応する直線を画像化したものである。本実施形態においては、スライス軸の画像(スライスバー)はスライス軸に対応する横辺を有する矩形画像であるが、スライス軸の画像はこれに限定されるものではない。他の例としては、スライス軸の画像は、スライス軸に対応する直線の画像であってもよい。いずれにおいても、画像化された直線上の各位置は、スライス軸の各位置に対応している。第1のスライスバー530のつまみ531は、第1のスライスバー530上を移動可能であり、第1のスライスバー530上の位置を指定するためのユーザインタフェースである。第1のスライスバー530上の各位置は、第1のスライス軸上の各位置に対応しているので、ユーザは、つまみ531を移動させることにより、第1のスライス軸上の所定の位置を指定することができる。同様に、第2のスライスバー540のつまみ541は、第2のスライスバー540上を移動可能であり、第2のスライスバー540上の位置を指定するためのユーザインタフェースである。第2のスライスバー540上の各位置は、第2のスライス軸上の各位置に対応しているので、ユーザは、つまみ541を移動させることにより、第2のスライス軸上の所定の位置を指定することができる。すなわち、第1のスライスバー530及び第2のスライスバー540は、表示対象のスライスを変更するための変更指示を受け付けるためのUIとしても機能する。
スライス画面500には、さらに、表示中の第1のスライス510及び第2のスライス520それぞれの向きを変更するための第1の回転UI550及び第2の回転UI560が表示されている。第1の回転UI550及び第2の回転UI560は、いずれもスライスの向きを示すと共に、スライスの向きを変更するためのUIとしても機能する。回転UI550,560は、3次元画像空間の各軸まわりにスライスを回転するための角度(例えば、オイラー角)を提示している。例えば、Yの値が135°の場合、スライスはY軸まわりに135°回転する。ユーザはそれぞれの角度を0°から360°まで指定することにより、任意の方向にスライスの向きを指定することができる。ユーザは、スライスバー530,540のつまみ531,541や、回転UI550,560を操作することにより、表示対象のスライスの位置と向きを指定することができる。
ここで、図6を参照しつつ、第1のスライス510と第1のスライスバー530の関係について説明する。図6は、図3に示す座標系320の3次元画像300のxz平面600を示す図である。図6では、図を簡単にする便宜上、第1のスライス510がxz平面600と直交する(本図において線分として観測される)例を図示するが、第1のスライス510は必ずしもxz平面600に直交する必要はない。
図6の例では、原点310から第1のスライス510に伸ばした垂線が第1のスライス軸610となり、第1のスライスバー530は、第1のスライス軸610に対応するものである。つまみ531の値を増加させる(右に移動させる)ことにより、スライス位置は、第1のスライス軸610の原点310から離れた方向、すなわち、スライス510からスライス611の方向に移動する。一方、つまみ531の値を減少させる(左に移動させる)ことにより、スライス位置は、第1のスライス軸610の原点310に近づく方向、すなわち、スライス510からスライス612の方向に移動する。
なお、このように、つまみの移動に応じて、スライスの位置が変化するが、スライスの向きは変わらないものとする。ユーザは、つまみ531を操作することにより、表示対象とするスライスをスライス軸上で変更することができる。なお、第2のスライス520と第2のスライスバー540の関係は、図6を参照しつつ説明した第1のスライス510と第1のスライスバー530の関係と同様である。
図4に戻り、S404の処理の後、S405において、受付部201は、第1の3次元画像中の第1の注目点の指定情報を受け付けたか否かを確認する。受付部201は、ユーザが不図示のマウス等を用いて第1のスライス510上の点を指定した場合に、指定された点の座標を第1の注目点の座標として含む指定情報を受け付ける。なお、本ステップの処理が再度実行されて注目点の位置が変更されない限りは、取得した注目点の位置が保持される。受付部201は、指定情報を受け付けた場合には(S405でYes)、処理をS406へ進める。受付部201は、指定情報を受け付けなかった場合には(S405でNo)、処理をS410へ進める。
なお、画像処理装置100は、ユーザ操作に応じた指定情報を受け付けるのにかえて、第1の3次元画像に対応付けて、第1の注目点の指定情報がDB110において記録されている場合に、この指定情報を取得してもよい。また、他の例としては、画像処理装置100は、病変の検出を行う公知の画像解析処理を第1の3次元画像に施すことで、病変位置を第1の注目点として特定し、この第1の注目点の指定情報を取得してもよい。なお、DB110から指定情報を取得する場合や、病変位置を第1の注目点とする指定情報を取得する場合には、画像処理装置100は、指定情報を受け付ける処理を1回のみ行えばよい。
S406において、位置算出部205は、位置合わせ部203から位置合わせのためのパラメータを取得し、また、受付部201から第1の注目点を示す指定情報を取得する。そして、位置算出部205は、パラメータ及び指定情報に基づいて、第1の注目点に対応する、第2の3次元画像中の対応点、すなわち第2の注目点の推定位置を算出する。なお、位置算出部205は、第1の注目点の座標を、位置合わせのためのパラメータを用いて、第2の3次元画像空間に写像することにより、第2の注目点の座標を算出する。ここで、S406の処理は、第1の3次元画像中の注目点の位置に対応する第2の3次元画像中の対応点の推定位置を算出する位置算出処理の一例である。
次に、S407において、範囲算出部206は、位置合わせ部203から位置合わせのためのパラメータを取得し、また、受付部201から第1の注目点を示す指定情報を取得する。そして、範囲算出部206は、パラメータ及び指定情報に基づいて、第1の注目点に対応する、第2の3次元画像中の注目点が存在し得る存在範囲を算出する。ここで、S407の処理は、第1の注目点に対応する第2の注目点が存在し得る、第2の3次元画像における存在範囲を算出する範囲算出処理の一例である。
ここで、存在範囲の算出方法について説明する。範囲算出部206は、第2の注目点の推定位置を中心とする球状の領域を存在範囲として特定する。範囲算出部206は、第1の3次元画像と第2の3次元画像の位置合わせにおいて生じる誤差の見込み(推定値)に基づいて、存在範囲の大きさを算出する。例えば、範囲算出部206は、第2の注目点の推定位置を中心として、誤差推定値を半径とした球を存在範囲として算出する。なお、存在範囲の形状は、球に限定されるものではなく、誤差の推定方法に応じた形状であってもよい。例えば、誤差の推定値が軸方向毎に異なる場合には、範囲算出部206は、楕円体状の存在範囲を算出してもよい。
なお、誤差推定値の算出方法は、位置合わせ処理(S401)における位置合わせの方法によって異なる。例えば、対応点に基づく位置合わせが行われたとする。この場合には、範囲算出部206は、第2の3次元画像における対応点から、第2の注目点の推定位置までの最短距離(推定位置から最近傍対応点までの距離)に応じて誤差推定値を決定する。この位置合わせ方法では、位置合わせ誤差は、対応点に近いほど小さく、遠いほど大きくなる。この特性に基づき、範囲算出部206は、推定位置が最近傍対応点から遠い場合は誤差推定値を大きく設定し、推定値が最近傍対応点に近い場合は誤差推定値を小さく設定する。
また、対応点を用いない位置合わせが行われたとする。この場合には、範囲算出部206は、第1の注目点と第2の注目点の推定位置の近傍のボクセルの画像類似度を用いて誤差推定値を算出する。すなわち、範囲算出部206は、画像類似度が大きければ誤差推定値を小さくし、画像類似度が小さければ誤差推定値を大きく設定する。なお、誤差推定値の算出方法は上記の方法に限定されるものではなく、他のいずれの方法に基づくものであってもよい。
次に、S408において、スライス軸処理部207は、第1のスライス軸における、第1の注目点に対応する位置を特定する。スライス軸処理部207はまた、第2のスライス軸における、推定位置に対応する位置及び存在範囲に対応する範囲を特定する。ここで、第1の注目点に対応する第1のスライス軸上の位置を特定する処理について説明する。
図7は、第1の注目点に対応する、第1のスライス軸上の位置を特定する処理の説明図である。図7は、図6と同様に、図3に示す座標系320の3次元画像300のxz平面600を示す図である。スライス軸処理部207は、第1の注目点700を含み、第1のスライス510に平行なスライスを第1の注目点スライス710として算出する。そして、スライス軸処理部207は、第1の注目点スライス710と第1のスライス軸610の交点を第1のスライス軸における、推定位置に対応する位置として特定する。なお、推定位置に対応する第2のスライス軸上の位置を特定する処理は、第1の注目点に対応する第1のスライス軸上の位置を推定する処理と同様である。
次に、存在範囲に対応する第2のスライス軸上の範囲を特定する処理について説明する。図8は、存在範囲に対応する第2のスライス軸上の範囲を特定する処理の説明図である。図8は、図6、図7と同様に、図3に示す座標系320の3次元画像300のxz平面600を示す図である。スライス軸処理部207は、第2のスライス520に平行なスライスで、存在範囲810に外接する外接スライス820,821を特定する。そして、スライス軸処理部207は、外接スライス820と第2のスライス軸800との交点から外接スライス821と第2のスライス軸800との交点までの範囲830を、存在範囲に対応する第2のスライス軸上の範囲として特定する。
次に、S409において、表示制御部208は、第1の注目点に対応する位置を示す注目点を第1のスライスバー530に対応付けて表示する。表示制御部208はまた、対応点の推定位置又は存在範囲に対応する範囲を示す存在範囲を第2のスライスバー540に対応付けて表示する。そして、CPU101は、S409の処理の後、処理をS415へ進める。
図5に示すスライス画面においては、第1のスライスバー530に対応付けて、三角形状の注目点画像である三角アイコン532が表示されている。また、第2のスライスバー540に対応付けて、三角形状の推定位置画像である三角アイコン542が表示されている。また、第2のスライスバー540に対応付けて、存在範囲の境界位置を示す存在範囲画像としての2つの線543,544が表示されている。なお、S405において、複数の注目点の指定情報を受け付けた場合には、各第1の注目点と、対応する推定位置又は存在範囲が算出され、それぞれを示す画像がスライス画面500に表示される。
ここで、S409の処理は、対応点の推定位置と、第2の3次元画像内を通るスライスの位置を対応付けて表示部105に表示させる表示制御処理の一例である。また、第2のスライスバー540及び2つの直線543,544は、第2の3次元画像内を通る第2のスライス軸上の位置で、かつ存在範囲に対応する範囲を示す範囲情報の一例である。すなわち、S409の処理は、範囲情報を表示部105に表示させる表示制御処理の一例である。
一方、S410において、受付部201は、第1のスライス軸上の位置を指定した、表示対象のスライスの変更指示又は第2のスライス軸上の位置を指定した、表示対象のスライスの変更指示を受け付けたか否かを確認する。受付部201は、ユーザが、第1のスライスバー530のつまみ531の操作を行うと、つまみ531の位置に対応する第1のスライス軸上の位置を指定した変更指示を受け付ける。受付部201は、また、ユーザが、第2のスライスバー540のつまみ541の操作を行うと、つまみ541の位置に対応する第2のスライス軸上の位置を指定した変更指示を受け付ける。受付部201は、スライス軸上の位置の変更指示を受け付けた場合には(S410でYes)、処理をS411へ進める。受付部201は、スライス軸上の位置の変更指示を受け付けなった場合には(S410でNo)、処理をS412へ進める。
S411において、スライス生成部204は、変更指示に係るスライス軸上の位置のスライスを生成する。そして、表示制御部208は、表示中のスライスに替えて、新たに生成されたスライスを表示し、つまみ531又はつまみ541の位置を、変更指示に係る位置に変更する。その後、CPU101は、処理をS415へ進める。
例えば、S410において、第1のスライスバー530のつまみ531の操作に応じた変更指示を受け付けたとする。この場合、S411において、スライス生成部204は、第1の3次元画像から、変更指示に係る、新たな第1のスライスを生成し、表示制御部208は、表示中の第1のスライス510に替えて、新たに生成された第1のスライスを表示する。そして、表示制御部208は、つまみ531の位置をユーザ操作に応じて変更する。
また、ユーザが第2のスライスバー540のつまみ541を動かし、三角アイコン542に対応する位置に一致させたとする。この場合、第2のスライスとして、推定位置を含むスライスが表示される。さらに、受付部201は、ユーザが、三角アイコン532,542、2つの直線543,544を選択した場合に、対応するスライス軸上の位置を指定した変更指示を受け付けてもよい。
また、S412において、受付部201は、第1のスライスの向きの変更指示又は第2のスライスの向きの変更指示受け付けたか否かを確認する。受付部201は、ユーザが、第1の回転UI550に回転角度を入力すると、回転角度を指定した、表示対象の第1のスライスの向きの変更指示を受け付ける(受付処理)。同様に、受付部201は、ユーザが、第2の回転UI560に回転角度を入力すると、回転角度を指定した、表示対象の第2のスライスの向きの変更指示を受け付ける(受付処理)。受付部201は、スライスの向きの変更指示を受け付けた場合には(S412でYes)、処理をS413へ進める。受付部201は、スライスの向きの変更指示を受け付けなかった場合には(S412でNo)、処理をS415へ進める。
S413において、スライス軸処理部207は、変更指示に従い、スライス軸を変更する。さらに、スライス生成部204は、変更後のスライス軸上のスライスを再計算する。そして、表示制御部208は、各位置を示すつまみや画像を再表示する。例えば、推定位置及び存在範囲それぞれに対応する位置及び範囲を示す三角アイコン542、2つの直線543,544が表示されている状態において、第2のスライスの向きの変更指示を受け付けたとする。この場合、スライス軸処理部207は、変更後のスライス軸を特定する。そして、変更後のスライス軸における、推定位置及び存在範囲に対応する位置及び範囲を再計算し、第2のスライスバー540に、再計算された位置及び範囲、すなわち変更後の位置及び範囲を示す画像を再表示する。
次に、S414において、スライス生成部204は、変更指示に係る向きが変更されたスライスを生成し、表示制御部208は、表示中のスライスに替えて、新たに生成されたスライスを表示する。その後、CPU101は、処理をS415へ進める。S415において、受付部201は、終了指示を受け付けたか否かを確認する。受付部201は、終了指示を受け付けた場合には(S415でYes)、処理を終了する。受付部201は、終了指示を受け付けなった場合には(S415でNo)、処理をS405へ進める。これにより、ユーザは、注目点を更新したり、異なるスライスを指定して表示させたりすることができる。
なお、画像処理装置100は、第1の注目点の指定情報を受け付けた後に、S410〜S414の処理を行う場合には、スライス上に第1の注目点、第2の注目点の推定位置及び存在範囲を重畳表示する。例えば、第1のスライスの変更指示を受け付けた場合には、スライス生成部204は、第1の注目点の位置が表示対象の第1のスライスの近傍に存在するか否かを判定する。そして、スライス生成部204は、存在すると判定した場合には、表示対象の第1のスライス上における第1の注目点の位置(第1の注目点から表示対象の第1のスライスに下ろした垂線の足の位置)を求める。そして、スライス生成部204は、該位置を示す位置情報(「×」印等)を表示対象の第1のスライス上に重畳表示する。
また、スライス生成部204は、第2の注目点の推定位置の3次元画像のスライスを生成する。表示制御部208は、生成されたスライスを表示部105に表示させる。具体的には、スライス生成部204は、第2の注目点の推定位置を含むように、3次元画像からスライスを生成する。3次元画像から生成されるスライスは、スライス軸上のスライスである。
スライス生成部204は、第2の注目点の存在範囲内の各位置の3次元画像のスライスを生成する。表示制御部208は、生成されたスライスを表示部105に表示させる。具体的には、スライス生成部204は、存在範囲内の所定の位置を含むように、3次元画像からスライスを生成する。スライス生成部204は、存在範囲を示す2つの境界位置の間のスライスを生成する。スライス生成部204は、存在範囲における複数のスライスを生成してもよい。3次元画像から生成されるスライスは、スライス軸上のスライスである。
同様に、スライス生成部204は、第2のスライスの変更指示を受け付けた場合において、推定位置及び存在範囲が表示対象の第2のスライスの近傍に存在する場合には、表示対象の第2のスライス上の推定位置及び存在範囲を求める。そして、スライス生成部204は、推定位置を示す位置情報及び存在範囲を示す範囲情報を表示対象の第2のスライス上に重畳表示する。なお、対応点の存在範囲の表示処理については、特許文献2を参照することができる。
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置100は、第2の3次元画像のスライス軸に対応付けて第2の注目点の推定位置又は存在範囲を表示する。したがって、第1の3次元画像における第1の注目点に対応する第2の注目点を第2の3次元画像から効率良く探索することができる。
本実施形態の第1の変更例について説明する。画像処理装置100は、表示中のスライスの位置や、第1注目点の位置、第2注目点の推定位置又は存在範囲を、ユーザが認識可能に表示すればよく、具体的な表示方法は、実施形態に限定されるものではない。他の例としては、図9に示すように、スライス900に対応付けて表示されたスライスバー910とは独立して、スライス900に直交する軸の座標系を示す図形920をスライス900に重畳して表示してもよい。そして、図形920において、表示中のスライス位置921、推定位置に対応する位置922、存在範囲に対応する範囲923をお互いの位置関係が示されるように表示してもよい。
また、第2の変更例としては、本実施形態においては、画像間で同定する対象(病変部等の注目部位)を点で表現していたが、注目部位を表す情報は、線分や、面積や体積を持った注目領域であってもよい。例えば、画像処理装置100は、第1の3次元画像上での第1の注目領域をラベル画像や範囲の情報(矩形や球や陰多項式等)の形式で取得する。そして、画像処理装置100は、位置合わせパラメータによる第2の3次元画像上へのその写像を第1の注目領域に対応する第2の注目領域の推定値として求めてもよい。この場合、画像処理装置100は、推定した第2の注目領域内の夫々の点に関して誤差を考慮した存在範囲を求めて、その和集合を第2の注目領域の存在範囲とすることができる。
以上、上述した各実施形態によれば、複数の3次元画像間の対応点の探索作業を容易にすることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。