JP6598103B1 - エナジーハーベスト端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化、高システム稼働率のエナジーハーベスト端末を提供する。【解決手段】端末100が、無線給電と無線データ通信を行うアンテナ1、受電回路3、通信回路9、電源制御回路5、蓄電デバイス10、マイクロプロセッサ6、センサ7、高周波スイッチ2を備え、高周波スイッチ2は共通端子2A、無電源時導通端子2B、無電源時非導通端子2Cを備え、共通端子2Aと無電源時導通端子2Bとの間に、制御信号により共振してインピーダンスが高くなる第1の共振回路21と、共通端子2Aと無電源時非導通端子2Cの間に、共通端子2Aと無電源時非導通端子2Cの間を通過する高周波信号を90度移相する移相回路22と、無電源時非導通端子2Cとグランドの間に、制御信号により共振してインピーダンスが高くなる第2の共振回路23とを備え、前記2つの共振回路を、制御信号である所定の値の前記バイアス電圧により共振させる。【選択図】図1

Description

本開示は、エナジーハーベスト端末に関する。
ワイヤレスセンサネットワークを構成するセンサ端末には、電源が必要である。この電源として、ボタン電池等の一次電池や、太陽電池、熱電変換素子等が使用されている。
しかし、一次電池は電池交換が必要であり、太陽電池や熱電変換素子は材料コストが高い。このような電源に関する問題は、ワイヤレスセンサネットワークの普及への障壁となっていた。
ここで、通信システムとしてRFID(Radio-Frequency Identification)を用いた場合、センサ端末から自発的に通信電波を送信することがなく、センサ端末は低消費電力であるため、電源としてエナジーハーベスト(energy harvest;環境発電)を利用することが可能となる。
エナジーハーベストは、周囲に存在するエネルギーから電力を採取する技術であり、ここでのセンサ端末の如き低消費電力のデバイスに好ましく適用される。エナジーハーベストには、光、熱電、振動、電磁波などを用いるものがあるが、電磁波を用いたRFエナジーハーベストは、電源の一部または全部として無線電力を利用するものである。これ
により、ワイヤレスかつ電池交換不要のセンサ端末が実現可能となる。
無線給電により電源供給されるエナジーハーベスト端末は、無線給電用のアンテナとデータ通信用のアンテナの双方を備える必要がある。
実際、特許文献1には、無線給電される無線通信装置の消費電力を低減することを目的とした、給電装置や受電装置等が記載されている。特許文献1の受電装置に相当する子局は、親局とデータ通信を行うデータ通信部、親局からの給電信号に対して、子局自身に電力供給を行う給電部を備えていることが記載されている。また、データ通信部は、データ通信用のアンテナを備えており、給電部は、親局によって送信された給電信号を受信するアンテナを備えていることも記載されている。
国際公開第2017/109963号
ここで、IoT(Internet of Things)環境が発達しつつある昨今において、様々なデータをセンサ端末によって取得することができれば、センサ端末が取得したデータを様々な形で活用できるようになり、好適である。無線給電により電源供給されるエナジーハーベスト端末は、電池交換の必要性も無く、太陽電池等のような高い材料コストも不要であるため、このような用途に適している。
しかし、センサ端末は様々な場所に多数配置されるものであるため、小型化を求められる。また、無線給電用アンテナとデータ通信用アンテナとの間で電波状況が違うことで、システムの稼働率が下がるという、潜在的な問題も存在していた。
本開示は、かかる問題点に鑑みて、より小型化され、システム稼働率の高いエナジーハーベスト端末を提供することを目的とする。
本開示のエナジーハーベスト端末は、アンテナと、受電回路と、通信回路と、電源制御回路と、蓄電デバイスと、マイクロプロセッサと、1以上のセンサと、高周波スイッチとを備える。前記電源制御回路は、前記受電回路と、前記通信回路と、前記蓄電デバイスと、前記マイクロプロセッサと、前記1以上のセンサとに接続される。前記アンテナは、無線給電と無線データ通信の双方を行うものであり、前記高周波スイッチは、共通端子と、無電源時導通端子と、無電源時非導通端子とを備える。前記高周波スイッチの前記共通端子が前記アンテナに接続され、前記高周波スイッチの前記無電源時導通端子が前記受電回路に接続され、前記高周波スイッチの前記無電源時非導通端子が前記通信回路に接続される。前記高周波スイッチは、前記アンテナから入力された高周波信号を、直流電力を供給されることなく、前記共通端子から前記無電源時導通端子へと通過させることが可能である。前記高周波スイッチは、前記共通端子と前記無電源時導通端子との間に設けられ、制御信号により共振することでインピーダンスが高くなる第1の共振回路と、前記共通端子と前記無電源時非導通端子の間に設けられ、前記共通端子と前記無電源時非導通端子の間を通過する高周波信号を90度移相する移相回路と、前記無電源時非導通端子とグランドの間に設けられ、制御信号により共振することでインピーダンスが高くなる第2の共振回路と、を備える。前記第1の共振回路および前記第2の共振回路が、制御信号である所定の値の前記バイアス電圧により共振した状態の場合、前記共通端子と前記無電源時非導通端子が導通状態となり、前記第1の共振回路および前記第2の共振回路が、制御信号であるゼロの値の前記バイアス電圧により非共振した状態の場合、前記共通端子と前記無電源時導通端子が導通状態となる。
本開示のエナジーハーベスト端末は、マイクロプロセッサが出力した信号に基づき、前記第1の共振回路および前記第2の共振回路に制御信号が出力される。この制御信号が上述の高周波スイッチの切り替えを行うことで、前記アンテナが、無線給電と無線データ通信の機能とを兼務できる構成とした。しかも、端末の電力が尽きた無電源時においても、外部からの無線給電により、前記アンテナ、および受電回路を経由して、蓄電デバイスに充電を行うことができる。
本開示のエナジーハーベスト端末であれば、前記アンテナによって、無線給電と無線データ通信の双方を行うことができるため、端末が小型化される。また、複数のアンテナを備えないので、無線給電用アンテナとデータ通信用アンテナとの間で電波状況が違う、等ということがそもそも起こり得ない。その結果、システムの稼働率も高く維持することができる。
また、本開示のエナジーハーベスト端末であれば、センサによるデータ収集および電池交換等も不要な端末を、安価に製造することができる。
図1は、本開示のエナジーハーベスト端末の一実施形態に係るブロック図である。 図2は、エナジーハーベスト端末に用いられる高周波スイッチの回路図である。 図3は、第1および第2の共振回路に入力されるバイアス電圧とキャパシタの関係を示すグラフである。 図4は、第1の共振回路及び第2の共振回路を簡易なモデル化した共振回路の図である。 図5は、第1および第2の共振回路に入力する入力周波数に対するインピーダンスを示すグラフである。 図6は、図2の回路図を簡略化して示す図であり、(a)は、バイアス電圧がゼロの時の無線電力の流れを示す図であり、(b)は、所定のバイアス電圧を印加した時の無線送受信波の流れを示す図である。 図7(a)〜(c)は、エナジーハーベスト端末に用いられる高周波スイッチの種々の実施形態を示す図である。 図8(a)及び(b)は、エナジーハーベスト端末に用いられる高周波スイッチの他の実施形態を示す図である。 図9は、エナジーハーベスト端末に用いられる高周波スイッチの他の実施形態を示す図である。 図10(a)及び(b)は、エナジーハーベスト端末に用いられる高周波スイッチの他の実施形態を示す図である。 図11(a)及び(b)は、エナジーハーベスト端末に用いられる高周波スイッチの他の実施形態を示す図である。
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係るエナジーハーベスト端末を具体的に開示した実施形態(以下、「本実施形態」という)を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
以下、本開示を実施するための好適な本実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本開示のエナジーハーベスト端末の一実施形態のブロック図である。エナジーハーベスト端末100は、アンテナ1と、高周波スイッチ2と、受電回路3と、電源制御回路5と、マイクロプロセッサ6と、センサ7と、その他の負荷8と、通信回路9と、蓄電デバイス10と、を備える。
エナジーハーベスト端末100は、RFIDリーダライタの如き外部のRFID通信ノードから、無線通信の無線電波を受信することにより電力を受信し(給電技術)、起動する電磁波エナジーハーベストを利用する。エナジーハーベスト端末100の適用分野は特に限定されないが、例えば、各種電子デバイス、チップなどの態様をなし、あらゆるモノをインターネットなどの通信網に接続し、情報交換を促すことによりモノを相互に制御する「モノのインターネット」、いわゆるIoT(Internet of Things)を実現するための端末としての利用が期待される。エナジーハーベスト端末100は、工場、住宅、介護施設、道路の等の各種のインフラ、人体等、あらゆる場所に設置することが想定される。そして、この実施態様でのエナジーハーベスト端末100は、外部からの無線給電によって駆動することができ、独立した電源が不要であるため、あらゆる場所に、大量に設置することも比較的容易である。
アンテナ1は、外部のRFID通信ノードから、所定周波数(例えば920MHzの如きマイクロ波)の無線電波(無線電力)を受信し、電力の供給を受ける電力供給用アンテナとしての役割を果たす。更にアンテナ1は、無線(RFID)送受信機である通信回路9と協働して、後述するセンサ7が取得した値、すなわちデータを外部のRFID通信ノードに送信するとともに、このRFID通信ノードからデータを受信することもでき、データ通信用アンテナとしての役割を果たす。アンテナ1はパッチアンテナ、スロットアンテナなど種々の構成のアンテナを利用することが可能であり、特にその種類は限定されない。
高周波スイッチ2は、アンテナ1の機能を切り替えるための装置であり、上述した様にアンテナ1が電力供給用アンテナとして機能する場合、受電回路3に接続して受信した無線電力を受電回路3に供給する。一方、アンテナ1はデータ通信用アンテナとして機能する場合、通信回路9に接続し、外部のRFID通信ノードとのデータの送受信を可能とする。高周波スイッチ2の詳細は後述する。
受電回路3は、例えば、RF−DC変換回路やDC−DCコンバータ(図示省略)を備えてよい。この例において、RF−DC変換回路は、アンテナ1が受信した高周波の無線電力に対応した交流電流を直流電流に変換して出力する。DC−DCコンバータは、そのインピーダンスを変動させ、RF−DC変換回路の出力を後段の種々の負荷(電源制御回路5、蓄電デバイス10等)に適した所定の電圧に変換する。
電源制御回路5は、マイクロプロセッサ6、センサ7、その他の負荷8、蓄電デバイス10に供給する電力を制御する。
マイクロプロセッサ6は、エナジーハーベスト端末100全体の動作を司るマイクロコントローラ(マイコン)である。マイクロプロセッサ6は、起動トリガ信号に基づき起動し、消費電力抑制のために電源制御信号を送りつつ、高周波スイッチ2、通信回路9を制御する。マイクロプロセッサ6は通信信号により、センサ7から検出データを取得し、所定の演算を行い、通信回路9に演算データを書き込む。
センサ7は、エナジーハーベスト端末100による検出対象となる、外部環境の特定の値に応じて設けられるものであり、起動するために電力を供給する必要がある負荷である。センサ7は、例えば外部環境の特定の値が温度である場合は温度センサであり、圧力である場合は圧力センサであるが、その種類は特に限定されない。一台のエナジーハーベスト端末100に複数のセンサ7を設けることが可能である。センサ7は外部から値を検出し、マイクロプロセッサ6へ供給する。
エナジーハーベスト端末100は、その他の負荷8を備えていてよい。一例として、その他の負荷8は出力装置であってよい。出力装置は小型のディスプレイ等により構成され、電源制御回路5による制御の下、エナジーハーベスト端末100の蓄電状態等の種々の情報を出力表示するものである。なお、その他の負荷8の種類は特に限定されず、エナジーハーベスト端末100において必須の装置ではない。
蓄電デバイス10はキャパシタ等により構成され、エナジーハーベスト端末100の電力源(電池)として機能する。
上述した様に、エナジーハーベスト端末100は、外部からの給電によって駆動することができ、別途独立した電源が存在しない環境下で駆動することを想定している。しかしながら、エナジーハーベスト端末100自身が有する電力源、例えば蓄電デバイス10が完全放電等により消失した状況では、エナジーハーベスト端末100のあらゆる機能が停止する事態が想定し得る。この機能には、当然ながら高周波スイッチ2の機能も含まれる。よって、蓄電デバイス10が完全に放電したような場合、高周波スイッチ2への電力供給も停止するため、高周波スイッチ2が外部から無線電力を受信することができない状態に陥る。よって、エナジーハーベスト端末100はその機能が完全に停止してしまう。
そこで本実施形態の高周波スイッチ2は、エナジーハーベスト端末100自身が有する電源である蓄電デバイス10の充電が完全に消失しても、外部からの無線電力を通過させることにより、蓄電デバイス10の充電を可能とする。以下、図2〜図6を用いて、本開示のエナジーハーベスト端末100が備える、高周波スイッチ2の実施形態について詳述する。
本例において、高周波スイッチ2は、3つの端子を備える。共通端子2A(Port1)と、無電源時導通端子2B(Port2)と、無電源時非導通端子2C(Port3)である。
ここで、図1を併せて参照する。共通端子2A(Port1)はアンテナ1に接続される。
無電源時導通端子2B(Port2)は受電回路3に接続される。無電源時においては、図1に見られるように、共通端子2Aと無電源時導通端子2Bが導通状態となる。
無電源時非導通端子2C(Port3)は通信回路9に接続される。無電源時においては、図1に見られるように、共通端子2Aと無電源時非導通端子2Cとは、導通状態となっていない。
再び図2を参照する。高周波スイッチ2は、基本構成として、第1の共振回路21と、移相回路22と、第2の共振回路23とを備えている。
第1の共振回路21は、共通端子2Aと無電源時導通端子2Bの間に設けられ、制御信号により共振することでそのインピーダンスが高くなるように構成されている。第1の共振回路21は、キャパシタC1を介して共通端子2Aに接続され、キャパシタC3を介して無電源時導通端子2Bに接続されている。
第1の共振回路21は、逆直列に接続された少なくとも二つのダイオードD1、D2と、二つのダイオードD1、D2に並列に接続されたインダクタL1と、二つのダイオードD1、D2の間に接続されたバイアス回路24(Vbias)と、を有する。ダイオードD1のアノードは、キャパシタC1を介して共通端子2Aに接続されている。より詳しく述べると、ダイオードD2のカソードがダイオードD1のカソードに接続され、ダイオードD1、D2は逆直列に接続されている。インダクタL1は、ダイオードD1およびダイオードD2のアノード間に並列に接続されている。バイアス回路24はインダクタL7を介して、二つのダイオードD1、D2の間、すなわちこれらのカソードに接続されており、後述する様に制御信号としてのバイアス電圧をダイオードD1およびダイオードD2に出力する。
移相回路22は、共通端子2Aと無電源時非導通端子2Cの間に設けられ、共通端子2Aと無電源時非導通端子2Cの間を通過する高周波信号を90度移相する役割を果たすものである。移相回路22は、キャパシタC1を介して共通端子2Aに接続されるとともに、第1の共振回路21のダイオードD1のアノードにも接続されている。さらに移相回路22は、キャパシタC4を介して無電源時非導通端子2Cに接続されるとともに、後述する第2の共振回路23のダイオードD4のアノードにも接続されている。
移相回路22は、高周波信号の入力端と出力端に接続されたインダクタL2と、入力端(または出力端)とグランドの間に接続されたキャパシタC2と、出力端(または入力端)とグランドの間に接続されたキャパシタC7とを有しており、いわゆるπ形90度移相回路の態様を有する。尚、無線電力の供給の場面を想定して共通端子2Aの側から見た場合、移相回路22の共通端子2Aに近い端部が入力端に該当し、共通端子2Aから遠い端部が出力端に該当する。一方、通信回路9からのデータ送信の場面を想定して無電源時非導通端子2Cの側から見た場合、移相回路22の無電源時非導通端子2Cに近い端部が入力端に該当し、無電源時非導通端子2Cから遠い端部が出力端に該当する。
第2の共振回路23は、無電源時非導通端子2Cとグランドの間に設けられ、制御信号により共振することでインピーダンスが高くなるように構成されている。さらに第2の共振回路23は、移相回路22およびグランドの間にも接続されている。
第2の共振回路23は第1の共振回路21と同様な構成を有している。すなわち第2の共振回路23は、逆直列に接続された少なくとも二つのダイオードD3、D4と、二つのダイオードD3、D4に並列に接続されたインダクタL3と、二つのダイオードD3、D4の間に接続されたバイアス回路24(Vbias)と、を有する。ダイオードD4のアノードは、移相回路22にも接続されている。より詳しく述べると、ダイオードD3のカソードがダイオードD4のカソードに接続され、ダイオードD3、D4は逆直列に接続されている。インダクタL3は、ダイオードD3およびダイオードD4のアノード間に並列に接続されている。バイアス回路24はインダクタL6を介して、二つのダイオードD3、D4の間、すなわちこれらのカソードに接続されており、後述する様に制御信号としてのバイアス電圧をダイオードD3およびダイオードD4に出力する。
尚、実施形態ではバイアス回路24は、第1の共振回路21と第2の共振回路23で共通であり、同一のバイアス電圧が第1の共振回路21と第2の共振回路23に印加されるが、特にこのような構成に限定される必要はなく、第1の共振回路21、第2の共振回路23の各々に対し、異なるバイアス電圧を接続してもよい。
第1の共振回路21、第2の共振回路23では、可変容量素子として、二つのダイオードが逆直列に接続されており、これらのダイオードは可変容量ダイオード(バラクタダイオード)として機能する。バラクタダイオードは電源の供給なしに無線電力の通過を可能とする性質を持っている。また、一般的に、バラクタダイオードはバイアス電圧に対して静電容量が非線形に変動するダイオードの非線形容量に起因し、高周波の入力時に歪を生じやすい性質を持つため、高周波スイッチへの利用はされない。しかしながら、本実施形態では、二つのダイオードD1、D2(D3、D4)が逆向きに直列接続されるため、二つのダイオードで発生する歪みが相殺され、結果的にこのような歪みを低減することが可能となっている。
図3のグラフは、バイアス回路24から第1の共振回路21、第2の共振回路23に入力されるバイアス電圧Vbias(V)とキャパシタンスC(pF)の関係を示す。可変容量ダイオードのキャパシタンス(静電容量)はバイアス電圧に応じて可変であり、印加するバイアス電圧を大きくするほど静電容量が小さくなることがわかる。
図4は、第1の共振回路21(または第2の共振回路23、以下、「共振回路」として説明)を簡易なモデル化した共振回路の図であり、共振回路は、インピーダンスZを有するキャパシタCとインダクタLの並列共振回路であることを示している。周波数fにおけるインピーダンスZの絶対値は、以下の式(1)により表される。
Figure 0006598103
すなわち、図3のグラフに示す様なバイアス電圧Vbiasの変動に伴うキャパシタンスCの変動は、式(1)のインピーダンス(の絶対値)の変動を引き起こすことになる。すなわち、バイアス電圧Vbiasを変動させることにより、共振回路のインピーダンスを変動させることが可能である。式(1)においてキャパシタンスCは分母にあるため、バイアス電圧Vbiasを小さくすることによりキャパシタCを増大させ、インピーダンスZの絶対値を小さくすることができる。逆に、バイアス電圧Vbiasを大きくすることによりキャパシタンスCを減少させ、入力される周波数をfとして式(2)で表される値とすることでインピーダンスZの絶対値を大きくすることができる。
Figure 0006598103
図5は、共振回路に入力する入力周波数に対するインピーダンスを示すグラフであり、二つのグラフm1、m2は、それぞれ異なるバイアス電圧を共振回路に与えた場合のインピーダンスを示している。グラフm1はバイアス電圧Vbias=0Vのときのインピーダンスを示し、グラフm2はバイアス電圧Vbias=2.5Vのときのインピーダンスを示している。一般的に用いられるマイクロ波の周波数である周波数920MHzにおいて、グラフm1のインピーダンスは3.361Ωとなり、グラフm2のインピーダンスは455.540Ωとなる。すなわち、共振回路に印加するバイアス電圧を変化させることにより、共振回路のインピーダンスを大きく変化させることができる。
図6は、図2の回路図を簡略化して示す図であり、(a)、(b)は、それぞれバイアス電圧の有無の違いによる、高周波信号(無線電力または送受信波)の導通の挙動の違いを示している。図6(a)は、バイアス回路24が制御信号としてのバイアス電圧を出力していない、すなわちバイアス電圧がゼロの時の無線電力の流れを示しており、図5におけるグラフm1の場合に相当する。すなわち、第1の共振回路21および第2の共振回路23のキャパシタCが大きくインピーダンスZは小さい。ここで、第2の共振回路23はグランドに接続されており、無電源時非導通端子2C(Port3)への接続点は実質的にグランドにショートした状態となり、この接続点ではインピーダンスは低くなる。
そしてこの無電源時非導通端子2C(Port3)への接続点の上流側には、高周波信号を90度移相する移相回路22が接続されており、接続点から見て移相回路22の上流側では高いインピーダンスとなる。これはいわゆるショートスタブの現象と同じである。よって、アンテナ1から共通端子2A(Port1)に入力した高周波信号(無線電力)は、インピーダンスの高い入力点を有する移相回路22の側ではなく、インピーダンスが低い第1の共振回路21に導通し(共通端子2AとダイオードD2のアノードが導通する)、さらには無電源時導通端子2B(Port2)へと通過する。なお、これは直流電力を供給されることなく行われる。
すなわち、バイアス電圧がゼロ、いわゆる無電源の状態において、高周波信号は無電源時導通端子Port2、すなわち受電回路3(図1)に供給され、エナジーハーベスト端末100への充電が可能となる。
図6(b)は、バイアス回路24が制御信号としての所定のバイアス電圧を出力し、第1の共振回路21および第2の共振回路23に印加された時の無線送受信波の流れを示しており、図5におけるグラフm2の場合に相当する。すなわち、第1の共振回路21および第2の共振回路23は並列共振状態であり、インピーダンスZが大きい。ここで、第2の共振回路23はグランドに接続されており、無電源時非導通端子2C(Port3)への接続点は実質的にグランドから絶縁された状態となり、この接続点ではインピーダンスは高くなる。また、第1の共振回路21の上流側でもインピーダンスは高くなる。
尚、第1の共振回路21および第2の共振回路23のインピーダンスZを大きくするには、入力した高周波の周波数(例えばマイクロ波の周波数である920MHz)が共振周波数となる様なキャパシタンスC、それに対応するバイアス電圧を印加すればよい。あるいは、所定のバイアス電圧に応じて、インダクタンスLを調整することで入力周波数と共振周波数を一致させることも可能である。この場合、インピーダンスを極大にし、スイッチの損失を最小にすることができる。共振周波数fcは、次の式(3)にて求めることができる。
Figure 0006598103
共通端子2A(Port1)に入力した高周波信号(無線受信波)は、インピーダンスの高い第1の共振回路21の側ではなく、移相回路22に導通し、さらには無電源時非導通端子2C(Port3)に供給される。すなわち、高周波信号は無電源時非導通端子2C(Port3)、すなわち通信回路9(図1)に供給され、エナジーハーベスト端末100は、外部から無線受信波により搬送されるデータを受信することができる。なお、エナジーハーベスト端末100からデータを外部へ送信する場合も、図6(b)の状態により行われる。すなわち、バイアス電圧を第1の共振回路21および第2の共振回路23に印加することにより、送信すべきデータが、通信回路9、無電源時非導通端子2C(Port3)から移相回路22を経由して共通端子2A(Port1)に送られ、無線送信波の形態でアンテナ1から外部へ送信される。
本実施形態の高周波スイッチ2は、いわゆるSPDT(Single-Pole/Double-Throw)スイッチの構成を実現しており、一つの入力端子に対し二つの異なる出力端子を持つ構成が実現され、状況に応じて二つの出力端子のいずれかが用いられることになる。すなわち、第1の共振回路21および第2の共振回路23が、制御信号である0のバイアス電圧により非共振した状態の場合、共通端子2Aと無電源時導通端子2Bが導通状態となる。一方、第1の共振回路21および第2の共振回路23が、制御信号である所定の値のバイアス電圧により共振した状態の場合、共通端子2Aと無電源時非導通端子2Cが導通状態となる。
上述のような高周波スイッチ2を用いた本実施形態のエナジーハーベスト端末100であれば、電源の供給なしに無線電力の通過が可能となり、蓄電デバイス10を充電するため、外部に電源のない環境であっても、エナジーハーベスト端末100が連続して駆動することができる。これは、静電容量が電圧によって変化する可変容量ダイオード(バラクタダイオード)とインダクタンスからなる共振回路によって高周波信号経路を切り替えることにより実現される。また、動作時においても消費電力をnWのオーダに低減することも可能である。さらに、バラクタダイオードを逆直列に使用することによりバイアス回路を簡略化し、同時にダイオードの非線形容量に起因する歪を低減可能としている。
実施形態のエナジーハーベスト端末100においては、マイクロプロセッサ6が出力した信号をバイアス回路24が受信し、当該信号に基づきバイアス回路24は、制御信号であるゼロまたは所定の値のバイアス電圧を出力し、第1の共振回路21および第2の共振回路23に制御信号が出力され、二つの共振回路は共振または非共振の状態をとる。すなわち、第1の共振回路21および第2の共振回路23が、所定の値のバイアス電圧により共振した状態の場合、共通端子2Aと無電源時非導通端子2Cが導通状態となる、一方、第1の共振回路21および第2の共振回路23が、ゼロの値のバイアス電圧により非共振した状態の場合、共通端子2Aと無電源時導通端子2Bが導通状態となる。
例えばマイクロプロセッサ6は、センサ7からのデータが入力されたタイミングや、一定時間ごとに、あるいはその他の任意のタイミングで、無線通信を行うモードに対応する通信モード信号をバイアス回路24に出力する。これに対応してバイアス回路24は、制御信号として所定の値のバイアス電圧(共振周波数に対応したバイアス電圧)を出力し、第1の共振回路21および第2の共振回路23に制御信号たるバイアス電圧が出力され、第1の共振回路21および第2の共振回路23が共振状態となり、エナジーハーベスト端末100は無線通信が可能となる(図6(b))。すなわちマイクロプロセッサ6は、前述のようなタイミングで、共通端子2Aと無電源時非導通端子2Cが導通状態となるように高周波スイッチ2を切り替え、前記無線データ通信を行う。
蓄電デバイス10が完全に放電した場合には、制御信号であるバイアス電圧は0となり、第1の共振回路21および第2の共振回路23への制御信号は0となるので、第1の共振回路21および第2の共振回路23が非共振状態となり、エナジーハーベスト端末100は外部から無線電力を受信することができる(図6(a))。尚、任意のタイミングでマイクロプロセッサ6が、無線電力を受信するモードに対応する給電モード信号をバイアス回路24に出力し、これにより、バイアス回路24からの、制御信号としてのバイアス電圧を0にしてもよい。
また、エナジーハーベスト端末100は、図示を省略する電圧検出回路を更に備えていてよい。電圧検出回路は、蓄電デバイス10の電圧が所定の値になったこと(例えば所定の値以上へと増大した、所定の値未満へと減少した、等)を検出するものである。そして、蓄電デバイス10の電圧が所定の値になったことを電圧検出回路が検出した場合、これをトリガとして、高周波スイッチ2の切り替えを行うようにしてよい。例えば蓄電デバイス10の充電が足りなくなった段階で、アンテナ1を給電に用いるように、高周波スイッチ2を切り替えてよい。また、蓄電デバイス10の充電が充分になった段階で、アンテナ1をデータ通信に用いるように、高周波スイッチ2を切り替えてもよい。
図7(a)〜(c)は、エナジーハーベスト端末100に用いられる高周波スイッチ2の種々の実施形態を示す図である。図7(a)は、図2、図6に示したものと同じ基本構成の図である。図7(b)は、第1の共振回路21および第2の共振回路23におけるインダクタL1、L3を伝送線路(ストリップライン)TL1、TL2に置き換えた例であり、伝送線路TL1がダイオードD1、D2に並列に接続され、伝送線路TL2がダイオードD3、D4に並列に接続されている。伝送線路TL1、TL2は、バラクタダイオードと並列共振可能な形状(長さ及び幅)を有する伝送線路を利用すればよい。図7(c)は、図7(b)の構成に加えて、移相回路22をも伝送線路TL3に置き換えた例である。ここでの伝送線路TL3は90度移相回路であり、λ/4長の電気長に対応する形状(長さ及び幅)を有する伝送線路により実現可能である。
図8(a)及び(b)は、エナジーハーベスト端末100に用いられる高周波スイッチ2の他の実施形態を示す図である。図8(a)は、図7(a)の構成に対し、移相回路22のみを伝送線路TL3に置き換えた例である。図8(b)は、移相回路22における二つのキャパシタC2、C7のうち、キャパシタC7を省略し、簡略化した形態を示す。キャパシタC2、インダクタL3は、それぞれPort3とグランドの間におけるリアクタンスの−成分、+成分を担っており、キャパシタC7の省略に伴い、キャパシタC7による−成分を考慮してインダクタL3を設計すればよい。
図9は、エナジーハーベスト端末100に用いられる高周波スイッチ2の他の実施形態を示す図である。上述した図2、図6〜図8の実施形態では、第1の共振回路21(第2の共振回路23)において、二つのダイオードD1、D2(D3、D4)のカソード同士が逆直列に接続されている。一方、図9の実施形態では、二つのダイオードD1、D2(D3、D4)のアノード同士が接続されている。さらに二つのダイオードD1、D2(D3、D4)のアノード間に、インダクタL4(L5)が接続され、このインダクタはグランドに接続されている。この結果、第1の共振回路21および第2の共振回路23におけるバイアス回路24を省略し、代わりに無電源時非導通端子2C(Port3)にのみバイアス回路が接続される。無電源時非導通端子2C(Port3)からの信号にバイアス回路からのバイアス電圧を重畳して出力することにより、第1の共振回路21および第2の共振回路23の双方にバイアス電圧を印加することが可能となり、上述した実施形態と同等な制御を行うことが可能となる。なお、キャパシタC8は、直流成分をカットするために設けられる。
図2〜図8の実施形態で採用される二つの共振回路に配線されるバイアス回路24は、回路内における異なる2箇所への配線を必要とするため配線の長さが長くなり、かつ配線構造が複雑になりがちである。一方、図9のようにバイアス回路を無電源時非導通端子2C(Port3)にのみ接続し、一つのバイアス回路のみによって制御する構成では、バイアス回路の構成を簡略化することが可能となる。インダクタL4、L5は、回路内のあらゆる領域に存在するグランドへの接続のため、その配線は短くかつ簡略化することが可能である。
上記の実施形態では、無電源時非導通端子2C(Port3)からの出力に制御信号であるバイアス電圧を重畳しているが、図10(a)及び(b)に示すとおり無電源時導通端子2B(Port2)または共通端子2A(Port1)からの出力にバイアス電圧を重畳してもよい。
図11(a)及び(b)は、エナジーハーベスト端末100に用いられる高周波スイッチ2の他の実施形態を示す図である。図11(a)に示す様に、本例においては、基本構成における無電源時非導通端子2C(Port3)に対し、第3の共振回路41、他の(第2の)移相回路42、第4の共振回路43を追加して接続している。この構成は、図7(a)の基本構成を二段分カスケード接続した構成に相当する。第1の共振回路21、第2の共振回路23には、バイアス電圧Vbias1を印加するとともに、第3の共振回路41、第4の共振回路43には、バイアス電圧Vbias2を印加することができる。本例では、一の入力に対して無電源時導通端子2B(Port2)、無電源時非導通端子2C(Port3)に加え、更に任意の端子Port4の三つの出力先が実現され、いわゆるSP3Tスイッチの構成を実現することができる。図11(b)は二つのバイアス電圧Vbias1、Vbias2の状態に応じた高周波信号の出力先の端子を示す表である。
上記の実施形態では、上述のエナジーハーベスト端末としての機能を備えつつ、ポートが増やされているので、本開示のエナジーハーベスト端末の活用自由度が増す。例えば、Port2を小電力向けに調整したRF−DC変換回路、Port3を大電力向けRF−DC変換回路、Port4を通信端子にすることにより、幅広い動作電力範囲で高効率な動作が可能なエナジーハーベスト端末を得ることができる。あるいは、通信方式として時分割半二重通信を用いる場合、送信回路と受信回路を切り替えるためにPort3とPort4を用いる、という活用方法も考えられる。また、通信方式として、RFID通信等の短距離通信方式と、LPWA等の長距離通信を併用する構成にも、上記の実施形態を活用可能である。
以上、図面を参照して本開示に係るエナジーハーベスト端末の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
本開示によれば、より小型化され、システム稼働率も向上したエナジーハーベスト端末を提供できるため、エナジーハーベスト端末の利用がより一層促進される。
1 アンテナ
2 高周波スイッチ
2A 共通端子
2B 無電源時導通端子
2C 無電源時非導通端子
3 受電回路
5 電源制御回路
6 マイクロプロセッサ
7 センサ
8 その他の負荷
9 通信回路
10 蓄電デバイス
21 第1の共振回路
22 移相回路
23 第2の共振回路
24 バイアス回路
41 第3の共振回路
42 第2の移相回路
43 第4の共振回路
100 エナジーハーベスト端末
C1〜C4 キャパシタ
C7〜C8 キャパシタ
D1〜D4 ダイオード
L1〜L7 インダクタ
TL1〜TL3 伝送線路(ストリップライン)
Vbias バイアス電圧
Vbias1 バイアス電圧
Vbias2 バイアス電圧

Claims (6)

  1. エナジーハーベスト端末であって、
    アンテナと、受電回路と、通信回路と、電源制御回路と、蓄電デバイスと、マイクロプロセッサと、1以上のセンサと、高周波スイッチとを備え、
    前記電源制御回路は、前記受電回路と、前記通信回路と、前記蓄電デバイスと、前記マイクロプロセッサと、前記1以上のセンサとに接続され、
    前記アンテナは、無線給電と無線データ通信の双方を行うものであり、
    前記高周波スイッチは、共通端子と、無電源時導通端子と、無電源時非導通端子とを備え、
    前記高周波スイッチの前記共通端子が前記アンテナに接続され、
    前記高周波スイッチの前記無電源時導通端子が前記受電回路に接続され、
    前記高周波スイッチの前記無電源時非導通端子が前記通信回路に接続され、
    前記高周波スイッチは、前記アンテナから入力された高周波信号を、直流電力を供給されることなく、前記共通端子から前記無電源時導通端子へと通過させることが可能であり、
    前記高周波スイッチは、
    前記共通端子と前記無電源時導通端子との間に設けられ、制御信号により共振することでインピーダンスが高くなる第1の共振回路と、
    前記共通端子と前記無電源時非導通端子の間に設けられ、前記共通端子と前記無電源時非導通端子の間を通過する高周波信号を90度移相する移相回路と、
    前記無電源時非導通端子とグランドの間に設けられ、制御信号により共振することでインピーダンスが高くなる第2の共振回路と、
    を備え、
    前記第1の共振回路および前記第2の共振回路が、制御信号である所定の値のバイアス電圧により共振した状態の場合、前記共通端子と前記無電源時非導通端子が導通状態となり、
    前記第1の共振回路および前記第2の共振回路が、制御信号であるゼロの値のバイアス電圧により非共振した状態の場合、前記共通端子と前記無電源時導通端子が導通状態となる、
    エナジーハーベスト端末。
  2. 請求項1に記載のエナジーハーベスト端末であって、
    前記第1の共振回路および前記第2の共振回路のうち少なくともいずれか一つが、
    逆直列に接続された少なくとも二つの可変容量素子と、
    前記二つの可変容量素子に並列に接続されたインダクタと、
    前記二つの可変容量素子の間に接続され、前記制御信号であるバイアス電圧を前記二つの可変容量素子に出力するバイアス回路からなる、
    エナジーハーベスト端末。
  3. 請求項1または請求項2に記載のエナジーハーベスト端末であって、
    前記マイクロプロセッサは、一定時間ごとに、前記高周波スイッチを、前記共通端子と前記無電源時非導通端子とが導通状態となるように切り替え、前記無線データ通信を行う、
    エナジーハーベスト端末。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエナジーハーベスト端末であって、
    前記蓄電デバイスの電圧を検出する電圧検出回路を更に備え、
    前記電圧検出回路が所定の電圧を検出することにより、前記高周波スイッチを切り替える、
    エナジーハーベスト端末。
  5. エナジーハーベスト端末に用いられる高周波スイッチであって、
    前記エナジーハーベスト端末は、アンテナと、受電回路と、通信回路と、電源制御回路と、蓄電デバイスと、マイクロプロセッサと、1以上のセンサと、前記高周波スイッチとを備え、
    前記電源制御回路は、前記受電回路と、前記通信回路と、前記蓄電デバイスと、前記マイクロプロセッサと、前記1以上のセンサとに接続され、
    前記アンテナは、無線給電と無線データ通信の双方を行うものであり、
    前記高周波スイッチは、共通端子と、無電源時導通端子と、無電源時非導通端子とを備え、
    前記共通端子が前記エナジーハーベスト端末の前記アンテナに接続され、
    前記無電源時導通端子が前記エナジーハーベスト端末の前記受電回路に接続され、
    前記無電源時非導通端子が前記エナジーハーベスト端末の前記通信回路に接続され、
    前記高周波スイッチは、前記アンテナから入力された高周波信号を、直流電力を供給されることなく、前記共通端子から前記無電源時導通端子へと通過させることが可能であり、
    前記高周波スイッチは、
    前記共通端子と前記無電源時導通端子との間に設けられ、制御信号により共振することでインピーダンスが高くなる第1の共振回路と、
    前記共通端子と前記無電源時非導通端子の間に設けられ、前記共通端子と前記無電源時非導通端子の間を通過する高周波信号を90度移相する移相回路と、
    前記無電源時非導通端子とグランドの間に設けられ、制御信号により共振することでインピーダンスが高くなる第2の共振回路と、
    を備え、
    前記第1の共振回路および前記第2の共振回路が、制御信号である所定の値のバイアス電圧により共振した状態の場合、前記共通端子と前記無電源時非導通端子が導通状態となり、
    前記第1の共振回路および前記第2の共振回路が、制御信号であるゼロの値のバイアス電圧により非共振した状態の場合、前記共通端子と前記無電源時導通端子が導通状態となる、
    高周波スイッチ。
  6. 請求項5に記載の高周波スイッチであって、
    前記第1の共振回路および前記第2の共振回路のうち少なくともいずれか一つが、
    逆直列に接続された少なくとも二つの可変容量素子と、
    前記二つの可変容量素子に並列に接続されたインダクタと、
    前記二つの可変容量素子の間に接続され、前記制御信号であるバイアス電圧を前記二つの可変容量素子に出力するバイアス回路からなる、
    高周波スイッチ。
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