JP6596940B2 - 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置、画像形成方法及びプログラムに関し、詳細には、液滴を被記録媒体に吐出して画像形成する画像形成装置、画像形成方法及びプログラムに関する。
従来、インクジェット記録装置等のように、インク等の記録剤の液滴を、被記録媒体に吐出して、該被記録媒体上に画像を形成する画像形成装置にあっては、液滴を吐出するノズルの形成されている記録ヘッドを主走査方向に往復移動させて画像形成している。被記録媒体としては、用紙、フィルム、布等種々の被記録媒体が用いられている。
このような液滴吐出方式の画像形成装置は、記録ヘッドを主走査方向に移動させて画像形成するため、記録速度の向上に限界があった。
そこで、従来から、最大記録幅にわたってノズルの形成されている記録ヘッドを、主走査方向に配設して、記録ヘッドを移動させることなく、1ライン(1列)〜複数ライン(複数列)の画像を短時間に形成する1パス方式の液滴吐出方式の画像形成装置がある。
ところが、1パス方式の液滴吐出方式の画像形成装置は、隣接するノズルから被記録媒体への液滴の吐出間隔が短いため、先に被記録媒体上に吐出された液滴が該被記録媒体に浸透する前に、隣接する液滴が被記録媒体に吐出される。この場合、被記録媒体上に吐出された隣接する液滴は、液滴間において合一(以下、適宜、液滴干渉という。)が発生し、画質が低下する。特に、被記録媒体が、フィルム、コート紙等の非浸透性被記録媒体、緩浸透性被記録媒体であると、隣接する液滴が流動して液滴干渉が発生しやすく、画質の低下が大きい。
特に、1パス方式の画像形成装置は、液滴を吐出する記録ヘッドの組み付け精度等の機械的誤差や吐出不良等の原因で、被記録媒体上におけるドット形成位置にズレが生じることがある。被記録媒体上におけるドット形成位置にズレが生じると、液滴が埋まらずスジ等の画質不良が発生してしまう。
例えば、従来の画像形成装置は、図12(a)に示すように、記録ヘッド100に、上流側ノズル列101a〜101nと下流側ノズル列102a〜102nが形成されているものとする。そして、従来の画像形成装置は、被記録媒体の搬送に応じて、図12(b)に示すように、まず、上流側ノズル列101a〜101nから液滴を吐出する。この場合、被記録媒体の搬送方向(図12において矢印Yで示す方向、以下、適宜、Y方向という。)にドットが連続的に着弾することとなり、同一ノズルから吐出された液滴同士がすぐに合一し、図12(c)に示すように、搬送方向に伸びた溝のような膜が形成される。画像形成装置は、その後、下流側ノズル列102a〜102nから液滴を吐出し、埋まっていない部分を埋める。ところが、例えば、ノズル102bの形成誤差や吐出不良等で、図12(d)に示すように、着弾位置がずれると、ノズル102bから吐出された液滴は、隣接した液溜まりにすぐに合一し、他方の隣接した液溜まりに広がりにくくなって、スジが現れる。この場合、画像形成装置は、スジを消すために、レベリング時間を長くすると、生産性が低下し、また、ズレ量によっては、レベリング時間をある程度長くしても、濡れ広がりに限界があることから、平坦化されずにスジが現れる。
特に、近年、ノズルからUV硬化型液滴を吐出して、画像を形成するUV硬化型液滴吐出方式の画像形成装置が出現している。一般的に樹脂の被記録媒体等は傷などが着きやすいため、被記録媒体の表面の保護や光沢感を付与する目的として、UV硬化型の透明液をオーバーコートして硬化させて、ハードコート層を形成する。
ところが、オーバーコート等の全面印刷においては、上記スジ等の画質不良が顕著に現れてしまう。このスジ対策として液滴量を多くすると、埋まりは解消されるが、ビーディングの発生や所望の膜厚を得ることができない等の問題が生じる。特に、1パス印字においては、液滴の着弾位置ズレの分散をごまかすのが困難であるため、この問題が特に顕著にあらわれる。
そして、従来、液滴を吐出する複数のノズルが並ぶノズル列を有する記録ヘッドから前記液滴を吐出させ、連続的に配置されるドットで構成されるドット列を含む画像を形成するとき、所定サイズのドットとこれより小さなサイズのドットとを組み合わせ、前記記録ヘッドのノズル列に直交する方向のドット列にくびれを形成し、かつ、前記記録ヘッドのノズル列に沿う方向では、互いに隣接するドット列の一方のドット列の前記くびれに対して山となる部分が他方のドット列のくびれに対応する位置に各ドットを配置する画像形成方法が提案されている(特許文献1参照)。
すなわち、この従来技術は、大小のドットの組み合わせで、被記録媒体搬送方向(ノズル配列と直交する方向)にドット列にくびれを形成し、ノズル配列方向ではくびれに対して、山の部分が対応する位置に配置とすることで、スジ等の埋まりの解消を図っている。
しかしながら、上記公報記載の従来技術にあっては、ノズル列に直交する方向のドット列にくびれを形成してスジ等の埋まりを図っているが被記録媒体の搬送方向で隣接したドットが、図12に示したようにすぐに合一する。したがって、ドットが被記録媒体の搬送方向に引き寄せられやすくなり、液滴が搬送方向に広がりやすくなる。その結果、ノズル配列方向に液滴が広がり難くなり、スジの埋まりの効果が小さく、改良の必要があった。
そこで、本発明は、主走査方向に列状に配設されているノズルからの液滴の吐出を、副走査方向のスジの発生を低減させる吐出状態で行うことを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像形成装置は、主走査方向に複数のノズルが並んだノズル列が1列以上配設され、該各ノズルが駆動信号によって駆動して液滴を被記録媒体へ吐出する記録ヘッドと、前記被記録媒体を前記主走査方向と直交する搬送方向に搬送する搬送手段と、画像データに基づいて前記記録ヘッドの前記各ノズルへの駆動信号を生成するとともに、該駆動信号を、該駆動信号によって駆動される前記ノズルから吐出される液滴が、前記搬送手段によって搬送される前記被記録媒体上において同じ該ノズルから吐出された液滴と搬送方向で合一する前に、該ノズルと同じ前記ノズル列で隣接する他のノズルから吐出された液滴と合一する液滴吐出状態を生成する駆動信号へ調整する駆動信号制御手段と、を備え、前記ノズル列におけるノズル間隔をX2とし、前記搬送方向におけるドットの間隔をY2とした場合、着弾直後のインク滴の直径d2が、X2≦d2<Y2を満たし、着弾後から時間が経過して広がったインク滴をD2とすると、D2≧Y2を満たすことを特徴としている。
本発明によれば、主走査方向に列状に配設されているノズルからの液滴の吐出を、副走査方向のスジの発生を低減させる吐出状態で行うことができる。
本発明の一実施例を適用したインクジェット画像形成装置の概略平面図。 インクジェット画像形成装置のブロック図。 インクジェット画像形成装置の機能ブロック図。 1つおきのノズルからインク滴を吐出する場合のインク滴合一の説明図。 中間調処理を用いた駆動信号生成処理の説明図。 連続するノズルからインク滴を吐出する場合のインク滴合一の説明図。 千鳥状に配置されているノズルからインク滴を吐出する場合のインク滴合一の説明図。 千鳥状配置のノズルからインク滴を吐出してコーティングする場合のインク滴合一の説明図。 図8のインク滴の大きさと着弾後からの経過時間との関係を示す図。 画像形成制御処理を示すフローチャート。 マスク信号を用いた駆動信号生成の説明図。 従来の画質低下を招くインク吐出の説明図。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図11は、本発明の画像形成装置、画像形成方法及びプログラムの一実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像形成装置、画像形成方法及びプログラムの一実施例を適用したインクジェット画像形成装置1の概略平面図である。
図1において、インクジェット画像形成装置(画像形成装置)1は、所定長さを有する直動ステージ2が配設されており、直動ステージ2上を、移動方向(Y方向)に直進移動可能な搬送ユニット3を備えている。
インクジェット画像形成装置1は、直動ステージ2の上方に、搬送ユニット3の移動方向(搬送方向)において、表面改質部4、ヘッドユニット5及び照射ユニット6が順次配設されている。
搬送ユニット3は、その上面に、画像形成される被記録媒体Pが固定され、被記録媒体Pとしては、例えば、通常紙等の用紙、ABS樹脂等のフィルム等が用いられる。
インクジェット画像形成装置1は、被記録媒体Pの固定された搬送ユニット3が、直動ステージ2に沿って移動することで、表面改質部4、ヘッドユニット5及び照射ユニット6の下を通過する。
表面改質部4は、コロナ処理機、プラズマ処理機、エキシマランプ照射機等が用いられている。表面改質部4は、被記録媒体Pの固定されている搬送ユニット3が、表面改質部4の下方を通過する際に、コロナ処理、プラズマ処理、ランプ照射等を行って、被記録媒体Pの表面を、後述するヘッドユニット5から吐出されるインク滴が濡れ広がりやすく改質する。
ヘッドユニット5は、搬送方向(Y方向)に直交する主走査方向(X方向)に、並んだ状態で、複数のノズルが形成されている。ヘッドユニット5は、ノズルからインク滴(液滴)を吐出させるエネルギー発生方式として、ピエゾ素子をエネルギー発生素子とする圧電変換素子方式、電極間の静電引力を利用した電気機械変換素子方式等が用いられている。ヘッドユニット5は、ノズルへの駆動信号と該駆動信号をオン/オフのマスクするマスク信号に応じて、ノズルを駆動させて、オンのノズルから液滴、例えば、インク滴(以下、適宜、インク滴という。)を被記録媒体Pに向かって吐出させる。例えば、ヘッドユニット5は、ピエゾ素子を用いた圧電変換素子方式の場合、ノズルのピエゾ素子に駆動信号が印加されると、ピエゾ素子が収縮運動を起こして、該収縮運動による圧力変化が生じることにより、該ノズルからインク滴を吐出する。
照射ユニット6は、UV(紫外線)ランプを備えており、照射ユニット6の下を通過する搬送ユニット3に固定されている被記録媒体Pへ所定量のUVを照射して、ハードコート層を形成させる。
すなわち、インクジェット画像形成装置1は、ヘッドユニット5で所定膜厚のインクの層を被記録媒体P上に形成させると、インクのコーティング膜が平滑化する時間(以下、適宜、レベリング時間という。)を置く。インクジェット画像形成装置1は、レベリング時間が経過すると、搬送ユニット3を照射ユニット6へ移動させて、照射ユニット6によってUV照射を行い、被記録媒体P上にハードコート層を形成させる。この場合、本発明においては、ヘッドユニット5から吐出させるインクは、UV硬化型クリアインクが効果的であるが、UV硬化型であるか、また、有色であるか、無色であるかは、限定されない。
なお、図1には図示しないが、インクジェット画像形成装置1は、ヘッドユニット5のノズルからインク滴を強制的に排出させたり、ヘッドユニット5に付着したインクを払拭する維持回復部を、直動ステージ2の一方側端部に備えていてもよい。
そして、インクジェット画像形成装置1は、図2に示すようにブロック構成されている。インクジェット画像形成装置1は、コントローラユニット11、検知群12を備えているとともに、上記搬送ユニット3、ヘッドユニット5、照射ユニット6及び表面改質部4等を備えている。
コントローラユニット11は、CPU(Central Processing Unit)21、メモリ22、I/F23及びユニット制御回路24等を備えている。
検知群12は、搬送ユニット3の直動ステージ2上における位置検出センサ、被記録媒体Pの有無を検出する被記録媒体センサ等のインクジェット画像形成装置1の各種状態を検出するセンサを総称したものである。検知群12は、検知結果をCPU21へ出力する。
メモリ22は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリ等で構成されている。ROMは、インクジェット画像形成装置1としての基本プログラム、本発明の画像形成方法を実行するプログラム等のプログラム及び各種システムデータ等を格納している。不揮発性メモリは、NVRAM(Nonvolatile Random Access Memory)等が用いられ、CPU21の制御下で、インクジェット画像形成装置1の電源がオフの場合にも記憶しておくべきデータを記憶する。
CPU21は、メモリ22のROM内のプログラムに基づいて、RAMをワークメモリとして利用しつつ、インクジェット画像形成装置1の各部を制御して、インクジェット画像形成装置1としての基本処理を実行するとともに、本発明の画像形成方法を実行する。
特に、CPU21は、入力画像データに対して、中間調処理を施すことで、被記録媒体Pの搬送方向にスジが発生することを抑制したドット配置の駆動信号を生成する。例えば、情報処理装置JSから入力される画像データは、コーティングの場合、2値化画像データであり、CPU21は、この2値化画像データに対して、スジが発生しにくいドット配置となるような中間調処理を施して、例えば、2ビットの記録データに変換する。この場合、各画素列は、ヘッドユニット5のノズルの位置に対応しており、被記録媒体Pの搬送方向に対して上流側のノズルに対応する画素列は、大滴や小滴の組み合わせで、ノズル列方向においてドットが合一しやすく、搬送方向にドットが合一し難いドット配列となる。
インクジェット画像形成装置1は、インク、被記録媒体Pの種類によってドットの濡れ広がりが異なるため、各被記録媒体Pとインクのドット径の関係を取得して、メモリ22に格納している。CPU21は、画像形成において、該画像形成に用いるインク、被記録媒体Pの種類等の条件に基づいて、メモリ22の被記録媒体Pとインクのドット径の関係を参照して中間調処理の内容を決定する。
I/F23は、ネットワークを介して、あるいは、専用線を介して、外部のコンピュータ等の情報処理装置JSに接続されている。I/F23は、CPU21の制御下で、情報処理装置JSと通信して、データの授受を行う。特に、I/F23は、情報処理装置JSとの間で印刷ジョブ等のデータを授受する。
ユニット制御回路24は、CPU21に接続されているとともに、搬送ユニット3、ヘッドユニット5、照射ユニット6及び表面改質部4に接続されている。ユニット制御回路24は、CPU21の制御下で、搬送ユニット3、ヘッドユニット5、照射ユニット6及び表面改質部4の各部の動作を制御する。
そして、インクジェット画像形成装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の画像形成方法を実行するプログラムを読み込んでメモリ22に導入することで、後述する主走査方向に列状に配設されているノズルからのインク滴(液滴)の吐出を、副走査方向のスジの発生を低減させる吐出状態で行う画像形成方法を実行するインクジェット画像形成装置(画像形成装置)1として構築されている。このプログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
インクジェット画像形成装置1は、上記画像形成方法を実行するプログラムが導入されることで、図3に示す機能ブロックが構築される。すなわち、インクジェット画像形成装置1は、上記画像形成方法を実行するプログラムが導入されると、図3に示すように、記録ヘッド31、搬送部32及び駆動信号制御部33が構築される。
記録ヘッド31は、ヘッドユニット5により構築され、図3にX方向として示す主走査方向に複数のノズル(図示略)が並んだノズル列が1列以上配設されて、該各ノズルが駆動信号によって駆動してインク滴を被記録媒体Pへ吐出する。したがって、記録ヘッド31は、記録ヘッドとして機能している。なお、記録ヘッド31は、後述するように、ノズル列が搬送方向において複数形成されていてもよい。また、記録ヘッド31は、複数の列状に配設されているノズルが千鳥状に配列されていてもよい。
搬送部32は、搬送ユニット3により構築され、被記録媒体Pを主走査方向(X方向)と直交する搬送方向(図3にY方向として示す方向)に搬送する。したがって、搬送部32は、搬送手段として機能している。
駆動信号制御部33は、CPU21により構築され、情報処理装置JSからの画像データが入力される。駆動信号制御部33は、画像データに基づいて記録ヘッド31の各ノズルへの駆動信号を生成する。また、駆動信号制御部33は、該駆動信号を、該駆動信号によって駆動されるノズルから吐出されるインク滴が、搬送部32によって搬送される被記録媒体P上において同じノズルから吐出されたインク滴と搬送方向で合一する前に、該ノズルと同じノズル列の他のノズルから吐出されたインク滴と合一するインク滴吐出状態を生成する駆動信号へ調整する。このノズルと同じノズル列の他のノズルは、通常、同じノズル列の隣接するノズルである。したがって、駆動信号制御部33は、駆動信号制御手段として機能している。
駆動信号制御部33は、記録ヘッド31が、ノズル列が搬送方向に複数形成されていると、駆動信号を、同じノズルから吐出されたインク滴が、被記録媒体P上で合一する前に、該ノズルと同じノズル列の他のノズルから吐出されたインク滴と合一するインク滴吐出状態を生成する駆動信号へ調整する。
さらに、駆動信号制御部33は、記録ヘッド31が、複数の列状に配設されているノズルが千鳥状に配列されていると、前記駆動信号を、少なくとも、搬送方向上流側のノズル列のノズルから吐出されたインク滴が同じ該ノズル列の他のノズルから吐出されたインク滴と合一した後に、該搬送方向下流側の列状に配設されているノズルからのインク滴が該被記録媒体P上に着弾するインク滴吐出状態を生成する駆動信号へ調整する。
また、駆動信号制御部33は、入力画像データに対して、ノズル列方向にドットが合一しやすく、搬送方向においてドットが合一し難いドット配列となる中間調処理を施すことで、駆動信号を、上記インク滴吐出状態を生成する駆動信号へ調整してもよい。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例のインクジェット画像形成装置1は、列状に配設されているノズルからのインク滴の吐出を、スジの発生を低減させる吐出状態で行う。
インクジェット画像形成装置1は、情報処理装置JSから送られてくる画像データに基づいて、搬送ユニット3が搬送する被記録媒体Pに、ヘッドユニット5に主走査方向に列状に配設されているノズルを駆動信号によって駆動させてインクを吐出させる。
すなわち、ヘッドユニット5は、例えば、図4(a)に示すように、主走査方向に列状に複数のノズルN1〜Nn(図4では、N1〜N5が記載)が配設されている。
インクジェット画像形成装置1は、搬送ユニット3によって被記録媒体Pを搬送させながら、コントローラユニット11から画像データに基づく駆動信号をヘッドユニット5へ出力する。インクジェット画像形成装置1は、ヘッドユニット5のノズルN1〜Nnを駆動させて、搬送されている被記録媒体Pに向かってインク滴を吐出させ、被記録媒体Pにドット滴を着弾させる。
このとき、インクジェット画像形成装置1は、上述のように、搬送方向(Y方向)において、同じノズルN1〜Nnから連続的にインク滴が吐出されると、吐出されたインク滴が被記録媒体P上で合一しやすく、形成画像に搬送方向にスジが発生するおそれがある。
そこで、本実施例のインクジェット画像形成装置1は、CPU21が、情報処理装置JSからの画像データに対して、ノズルN1〜Nnの配置、インクの種類及び被記録媒体Pの種類に基づいて、スジが発生しにくいドット配置となる中間調処理を施して駆動信号を生成する。
すなわち、CPU21は、例えば、図5に示すように、2値のコーティング用の画像データが入力されると、ノズルN1〜Nnの配置、インクの種類及び被記録媒体Pの種類に基づいて、画像データに対して中間調処理を施して、2ビット(4値)の画像データを生成する。CPU21は、この中間調処理した画像データに基づいて、ノズルN1〜Nnを駆動させる駆動信号を生成する。なお、図5において、大、小、無は、それぞれインク滴の大きさ(大、小)と、インク滴を吐出しないこと(無)を示している。
例えば、インクジェット画像形成装置1は、図4(b)に示すように、入力画像データを中間調処理した画像データに基づいて、ノズルN1〜Nnを1個ずつ間隔を空けて、ノズルN1、N3、N5からインク滴を吐出させる駆動信号を生成する。いま、主走査方向(X方向)でインク滴が吐出される間隔を、X1、搬送方向(Y方向)のドットの間隔をY1すると、X1<Y1の関係となっている。被記録媒体Pへの着弾直後のインク滴の直径d1は、X1≦d1<Y1であると、インク滴は、X方向にドットが繋がり、Y方向にはドットが繋がらないため、Y方向の溝が発生しない。したがって、図4(c)に示すように、着弾後から時間が経った後の広がったインク滴を、D1とすると、D1≧Y1となり、Y方向のドット同士もつながる。その結果、被記録媒体P全体に万遍なくインク滴が広がって、搬送方向及び主走査方向のいずれの方向にも、スジが見えにくくなる。
また、インクジェット画像形成装置1は、図6に示すように、隣接するノズルN1〜Nnからインク滴を吐出させる場合には、インク滴の大きさを、搬送方向におけるインク滴の吐出タイミング及び隣接ノズルN1〜Nnとの距離を考慮して、決定する。
すなわち、図6の場合、インクジェット画像形成装置1は、図6(a)に隣接するノズルN1〜Nnからインク滴を吐出し、被記録媒体Pへ着弾させる。この場合、図6(b)に示すように、ノズル間隔をX2、Y方向のドットの間隔をY2すると、2×X2=Y2の関係となっている。着弾直後のインク滴の直径d2が、X2≦d2<Y2であると、直径d2のインク滴は、X方向においてドットがつながり、Y方向にはドットが繋がらないため、Y方向のインクの溝が発生しない。そして、図6(c)に示すように、着弾後から時間が経過して広がったインク滴をD2とすると、D2≧Y2となり、Y方向のドット同士もつながる。したがって、被記録媒体P全体に万遍なくインク滴が広がって、スジが見えにくくなる。なお、図6の場合、Y2の間に、着弾直後においてはY方向につながらない程度のドット径のインク滴を配置してもよい。
さらに、インクジェット画像形成装置1は、ヘッドユニット5が、図7に示すように、複数列のノズルN11〜N1n、ノズルN21〜N2nが千鳥状に配列されている場合には、ノズル列によってインク滴の大きさ(インク滴サイズ)を変化させてもよい。なお、図7では、2列のノズル列が形成されている。
例えば、インクジェット画像形成装置1は、図7(b)に示すように、図7(a)の上流側のノズル列のノズルN11〜N1nから吐出するインク滴については、同時に吐出する同じ列のノズルN11〜N1nのインク滴と必ず合一する大きさのインク滴とする。インクジェット画像形成装置1は、次に、吐出するインク滴を、着弾してすぐに前のインク滴と合一しない小さいサイズのインク滴とドット位置にする。さらに、インクジェット画像形成装置1は、その次のインク滴を、同時に吐出したインク滴同士が合一するが、前のインク滴とは合一しないインク滴サイズとドット位置とする。インクジェット画像形成装置1は、上記吐出パターンを繰り返し行うことで、下流側のノズル列のノズルN21〜N2nからインク滴を吐出するまでの間に、図7(c)に示すように、X方向において合一するインク滴同士が合一してインク溜まりを形成する。この場合、小さいサイズのインク滴も、このインク溜まりに合一すると、埋まりがさらに向上する。その後、図7(d)に示すように、下流側のノズル列のノズルN21〜N2nから吐出されたインク滴が、このインク滴溜まりに着弾して、膜が形成される。このように、上流側のノズル列のノズルN11〜N1nから吐出されたインク滴によって形成されたインク溜まりは、溝になっていないため、下流側のノズル列のノズルN21〜N2nから吐出されるインク滴も溝になりにくく、スジが見えにくくなる。なお、上流側のノズル列のノズルN11〜N1nから吐出される小さいインクサイズと同じY方向位置に吐出される下流側のノズル列のノズルN21〜N2nのインクサイズは、大きいサイズのほうが、凹凸を抑えられるため、より好ましい。また、下流側のノズル列のノズルN21〜N2nからのインク滴に着弾位置ズレが発生しても、上流側のノズル列のノズルN11〜N1nから吐出されたインク溜まりが溝を形成していないため、着弾位置ズレによるスジが見えにくくなる。
図7の場合を、例えば、図8(a)に示したようなヘッドユニット5を用いて、コーティングを行うと、図8(b)、(c)に示すようになり、スジのない均一なコーティングを行うことができた。すなわち、図8のヘッドユニット5は、千鳥状に4列の150dpiのノズルN11〜N1n、N21〜N2n、N31〜N3n、N41〜N4nが配設されており、1パスで600dpiの解像度となっている。図8では、インクとして、コーティングインクを用い、被記録媒体Pとして、ABSフィルムを用いている。
図8において、インクジェット画像形成装置1は、1列目及び2列目のノズルN11〜N1n、N21〜N2nは、最初のインク滴を大滴、次滴は吐出せず、その次を小滴、その次を不吐出、次の滴を大滴と繰り返して吐出する。図8(b)に示すように、1列目及び2列目のノズルN11〜N1n、N21〜N2nから吐出したインク敵は、直ぐにX配列方向の大滴同士が合一して、Y方向への溝ができ難くなる。そして、3列目及び4列目のノズルN31〜N3n、ノズルN41〜N4nからインク滴が吐出される前に、小滴が広がって、Y方向の大滴と合一して、1,2列目のインク滴によって被記録媒体Pのほぼ全体にインク滴が広がる。そして、インクジェット画像形成装置1は、図8(c)に示すように、3列目及び4列目のノズルN31〜N3n、ノズルN41〜N4nから大滴を全ベタ吐出する。これによって、被記録媒体P全体にインクが広がり、短いレベリング時間で、10μm弱のコーティング膜を形成することができる。
なお、図8におけるインク滴の大きさと着弾後からの経過時間は、図9のように示される。図9では、小滴が、8pl、中滴が、15pl、大滴が、21plのとき、被記録媒体Pへの着弾後、0.28s(秒)後には、それぞれ、60μm、80μm、92μmであったのが、着弾後、60s後には、それぞれ80μm、100μm、110μmであった。
そして、インクジェット画像形成装置1は、上記インク滴を吐出するノズル順序、インク滴の大きさを、CPU21が、画像データ及び被記録媒体Pの種類に基づいて決定して、画像データを中間調処理する。
例えば、CPU21は、図10に示すように、I/F23を介して情報処理装置JSから画像データを受け取ると(ステップS101)、画像データ及び被記録媒体Pの種類からメモリ22の画像データと被記録媒体Pとの実験データを参照する。CPU21は、画像データ及び被記録媒体Pの種類から形成するインクの膜厚を選択する(ステップS102)。
CPU21は、膜厚が厚膜であると(ステップS102で、厚膜のとき)、予め厚膜用に設定されている中間調処理C1を画像データに対して施して(ステップS103)、記録データ(駆動信号)を生成する(ステップS104)。
CPU21は、生成した駆動信号に基づいて、ユニット制御回路24を介して搬送ユニット3、ヘッドユニット5を制御して、インク滴をヘッドユニット5のノズルから吐出させて画像を被記録媒体Pに印刷させる(ステップS105)。なお、ノズルが複数のノズル列にわたって存在するときには、CPU21は、中間調処理において、各列のノズルの駆動順番と吐出するインク滴の大きさを決定する。
CPU21は、インク滴の吐出を行って印刷が完了すると、搬送ユニット3によって被記録媒体Pを照射ユニット6へ送ってUV照射して、ハードコート層を形成させて、画像形成制御処理を終了する(ステップS106)。
また、ステップS102で、CPU21は、膜厚が薄膜であると(ステップS102で、薄膜のとき)、予め薄膜用に設定されている中間調処理C2を画像データに対して施して(ステップS107)、記録データ(駆動信号)を生成する(ステップS108)。
CPU21は、生成した駆動信号に基づいて、ユニット制御回路24を介して搬送ユニット3、ヘッドユニット5を制御して、インク滴をヘッドユニット5のノズルから吐出させて画像を被記録媒体Pに印刷させる(ステップS105)。なお、ノズルが複数のノズル列にわたって存在するときには、CPU21は、上記同様に、中間調処理において、各列のノズルの駆動順番と吐出するインク滴の大きさを決定する。
CPU21は、インク滴の吐出を行って印刷が完了すると、搬送ユニット3によって被記録媒体Pを照射ユニット6へ送ってUV照射して、ハードコート層を形成させて、画像形成制御処理を終了する(ステップS106)。
なお、図10においては、表面改質部4を用いていないが、被記録媒体Pの種類によっては、ステップS105の印刷処理を行う際に、まず、表面改質部4で被記録媒体Pの表面を改質してもよい。この場合、CPU21は、インク滴の大きさとインク滴を吐出させるノズルの順番を、表面改質部4による被記録媒体Pの表面の改質を考慮して決定する。
上記説明では、中間調処理して生成した駆動信号を、ヘッドユニット5のノズルに供給することで、ノズルの駆動を行う場合について説明したが、ノズルの駆動は、上記方法に限るものではない。
例えば、図11に示すように、駆動信号と、ON期間の異なるマスク信号を組み合わせて、マスク信号がONである期間のみノズルに駆動信号を供給する方法を用いてもよい。図11では、ユニット制御回路24は、一定周期の駆動信号を生成し、これに対して、CPU21が、中間調処理によって決定したドット経に応じたマスク信号を指定する信号をユニット制御回路24へ出力する。ユニット制御回路24は、駆動信号を、CPU21によって指定されたマスク信号でマスクして、マスク信号がONである期間のみ駆動信号を、ノズルへ出力する。したがって、図11に示すように、ON期間が短いマスク信号では、小ドットを、ON期間が中間のマスク信号では、中ドットを、ON期間が長いマスク信号では、大ドットのインク滴を、ノズルが吐出することとなる。
そして、CPU21は、上記中間調処理C1、C2においては、駆動信号を、該駆動信号によって駆動されるノズルから吐出される液滴が、搬送ユニット3によって搬送される被記録媒体P上において同じ該ノズルから吐出された液滴と搬送方向で合一する前に、該ノズルと同じノズル列の他のノズルから吐出された液滴と合一する液滴吐出状態を生成する駆動信号へ調整する。
したがって、搬送方向(Y方向)にスジが発生するのを抑制することができ、画質を向上させることができる。
この場合、被記録媒体Pが、インクの広がりにくい被記録媒体Pであるほど、Y方向においてスジが発生しやすくなる。この場合、本発明の画像形成方法を適用することで、このようなインクの広がりにくい被記録媒体Pであるほど、効果的にY方向のスジの発生を抑制することができる。
また、多層印写して厚い膜厚を確保する際においても、一層目に、本発明の画像形成方法を適用することで、スジやレベリング時間を低減することができる。
さらに、Y方向にヘッドユニット5を複数並べると、ノズル列間の着弾時間を長く取ることができ、最初に吐出されたインク滴がより均一に広げることができる。その結果、より一層スジの発生を抑制して、画質を向上させることができる。
このように、本実施例のインクジェット画像形成装置1は、主走査方向に複数のノズルが並んだノズル列が1列以上配設され、該各ノズルが駆動信号によって駆動してインク滴(液滴)を被記録媒体Pへ吐出する記録ヘッド31と、前記被記録媒体Pを前記主走査方向と直交する搬送方向に搬送する搬送部(搬送手段)32と、画像データに基づいて前記記録ヘッド31の前記各ノズルへの駆動信号を生成するとともに、該駆動信号を、該駆動信号によって駆動される前記ノズルから吐出されるインク滴が、前記搬送部32によって搬送される前記被記録媒体P上において同じ該ノズルから吐出されたインク滴と搬送方向で合一する前に、該ノズルと同じ前記ノズル列の他のノズルから吐出されたインク滴と合一するインク滴吐出状態を生成する駆動信号へ調整する駆動信号制御部(駆動信号制御手段)33と、を備えている。
したがって、主走査方向に列状に配設されているノズルからのインク滴の吐出を、副走査方向(被記録媒体Pの搬送方向)のスジの発生を低減させる吐出状態で行うことができ、画像品質を向上させることができる。
また、本実施例のインクジェット画像形成装置1は、主走査方向に複数のノズルが並んだノズル列が1列以上配設されている記録ヘッド31から、駆動信号によって該各ノズルが駆動してインク滴を被記録媒体Pに吐出させる吐出処理ステップと、前記被記録媒体Pを前記主走査方向と直交する搬送方向に搬送する搬送処理ステップと、画像データに基づいて前記記録ヘッド31の前記各ノズルへの駆動信号を生成するとともに、該駆動信号を、該駆動信号によって駆動される前記ノズルから吐出されるインク滴が、前記搬送処理ステップで搬送される前記被記録媒体P上において同じ該ノズルから吐出されたインク滴と搬送方向で合一する前に、該ノズルと同じ前記ノズル列の他のノズルから吐出されたインク滴と合一するインク滴吐出状態を生成する駆動信号へ調整する駆動信号制御処理ステップと、をする画像形成方法を実行する。
したがって、主走査方向に列状に配設されているノズルからのインク滴の吐出を、副走査方向(被記録媒体Pの搬送方向)のスジの発生を低減させる吐出状態で行うことができ、画像品質を向上させることができる。
さらに、本実施例のインクジェット画像形成装置1は、CPU21等のコンピュータに、主走査方向に複数のノズルが並んだノズル列が1列以上配設されている記録ヘッド31から、該各ノズル毎に所定の駆動波形の駆動信号によって駆動してインク滴を被記録媒体Pに吐出させる吐出処理と、前記被記録媒体Pを前記主走査方向と直交する搬送方向に搬送する搬送処理と、画像データに基づいて前記記録ヘッド31の前記各ノズルへの駆動信号を生成するとともに、該駆動信号を、該駆動信号によって駆動される前記ノズルから吐出されるインク滴が、前記搬送処理で搬送される前記被記録媒体P上において同じ該ノズルから吐出されたインク滴と搬送方向で合一する前に、該ノズルと同じ前記ノズル列の他のノズルから吐出されたインク滴と合一する液滴吐出状態を生成する駆動信号へ調整する駆動信号制御処理と、を実行させるプログラムを搭載している。
したがって、主走査方向に列状に配設されているノズルからのインク滴の吐出を、副走査方向(被記録媒体Pの搬送方向)のスジの発生を低減させる吐出状態で行うことができ、画像品質を向上させることができる。
また、本実施例のインクジェット画像形成装置1は、前記記録ヘッド31が、前記ノズル列が前記搬送方向に複数形成されており、前記駆動信号制御部33が、前記駆動信号を、同じ前記ノズルから吐出されたインク滴が、前記被記録媒体P上で合一する前に、該ノズルと同じ前記ノズル列の他のノズルから吐出されたインク滴と合一するインク滴吐出状態を生成する駆動信号へ調整する。
したがって、ノズル列が複数形成されている場合においても、主走査方向に列状に配設されているノズルからのインク滴の吐出を、副走査方向のスジの発生を低減させる吐出状態で行うことができ、画像品質を向上させることができる。
さらに、本実施例のインクジェット画像形成装置1は、前記記録ヘッド31が、複数の前記ノズル列の前記ノズルが千鳥状に配列されており、前記駆動信号制御部33が、前記駆動信号を、少なくとも、前記搬送方向上流側の前記ノズル列の前記ノズルから吐出されたインク滴が同じ該ノズル列の他のノズルから吐出されたインク滴と合一した後に、該搬送方向下流側の列状に配設されているノズルからのインク滴が該被記録媒体P上に着弾するインク滴吐出状態を生成する駆動信号へ調整する。
したがって、ノズルが主走査方向に対して千鳥状に配設されている場合に、該ノズルの配設を有効に利用して、列状に配設されているノズルからのインク滴の吐出を、スジの発生をより一層低減させる吐出状態で行うことができ、画像品質を向上させることができる。
また、本実施例のインクジェット画像形成装置1は、前記駆動信号制御部33が、前記画像データを中間調処理することで、前記駆動信号を、前記インク滴吐出状態を生成する駆動信号へ調整する。
したがって、インクジェット画像形成装置1が通常搭載している画像処理機能を有効利用して、主走査方向に列状に配設されているノズルからのインク滴の吐出を、副走査方向のスジの発生を安価に低減させる吐出状態で行うことができる。その結果、画像品質を安価に向上させることができる。
さらに、本実施例のインクジェット画像形成装置1は、前記被記録媒体Pを、前記インク滴が広がりやすく改質させる表面改質部(改質手段)4を、さらに備えている。
したがって、被記録媒体P上においてインク滴をより一層広がりやすくすることができ、スジの発生をより一層低減させることができ、画像品質を向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 インクジェット画像形成装置
2 直動ステージ
3 搬送ユニット
4 表面改質部
5 ヘッドユニット
6 照射ユニット
N1〜Nn、N21〜N2n、N31〜N3n、N41〜N4n ノズル
11 コントローラユニット
12 検知群
21 CPU
22 メモリ
23 I/F
24 ユニット制御回路
31 記録ヘッド
32 搬送部
33 駆動信号制御部
特開2008−213427号公報

Claims (6)

  1. 主走査方向に複数のノズルが並んだノズル列が1列以上配設され、該各ノズルが駆動信号によって駆動して液滴を被記録媒体へ吐出する記録ヘッドと、
    前記被記録媒体を前記主走査方向と直交する搬送方向に搬送する搬送手段と、
    画像データに基づいて前記記録ヘッドの前記各ノズルへの駆動信号を生成するとともに、該駆動信号を、該駆動信号によって駆動される前記ノズルから吐出される液滴が、前記搬送手段によって搬送される前記被記録媒体上において同じ該ノズルから吐出された液滴と搬送方向で合一する前に、該ノズルと同じ前記ノズル列で隣接する他のノズルから吐出された液滴と合一する液滴吐出状態を生成する駆動信号へ調整する駆動信号制御手段と、
    を備え
    前記ノズル列におけるノズル間隔をX2とし、前記搬送方向におけるドットの間隔をY2とした場合、着弾直後のインク滴の直径d2が、X2≦d2<Y2を満たし、着弾後から時間が経過して広がったインク滴をD2とすると、D2≧Y2を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記録ヘッドは、
    前記ノズル列が前記搬送方向に複数形成されており、
    前記駆動信号制御手段は、
    前記駆動信号を、同じ前記ノズルから吐出された液滴が、前記被記録媒体上で合一する前に、該ノズルと同じ前記ノズル列の他のノズルから吐出された液滴と合一する液滴吐出状態を生成する駆動信号へ調整することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記駆動信号制御手段は、
    前記画像データを中間調処理することで、前記駆動信号を、前記液滴吐出状態を生成する駆動信号へ調整することを特徴とする請求項1、又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置は、
    前記被記録媒体を、前記液滴が広がりやすく改質させる改質手段を、
    さらに備えていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 主走査方向に複数のノズルが並んだノズル列が1列以上配設されている記録ヘッドから、駆動信号によって該各ノズルが駆動して液滴を被記録媒体に吐出させる吐出処理ステップと、
    前記被記録媒体を前記主走査方向と直交する搬送方向に搬送する搬送処理ステップと、
    画像データに基づいて前記記録ヘッドの前記各ノズルへの駆動信号を生成するとともに、該駆動信号を、該駆動信号によって駆動される前記ノズルから吐出される液滴が、前記
    搬送処理ステップで搬送される前記被記録媒体上において同じ該ノズルから吐出された液滴と搬送方向で合一する前に、該ノズルと同じ前記ノズル列で隣接する他のノズルから吐出された液滴と合一する液滴吐出状態を生成する駆動信号へ調整する駆動信号制御処理ステップと、
    を有し、
    前記ノズル列におけるノズル間隔をX2とし、前記搬送方向におけるドットの間隔をY2とした場合、着弾直後のインク滴の直径d2が、X2≦d2<Y2を満たし、着弾後から時間が経過して広がったインク滴をD2とすると、D2≧Y2を満たすことを特徴とする画像形成方法。
  6. コンピュータに、
    主走査方向に複数のノズルが並んだノズル列が1列以上配設されている記録ヘッドから、該各ノズル毎に所定の駆動波形の駆動信号によって駆動して液滴を被記録媒体に吐出させる吐出処理と、
    前記被記録媒体を前記主走査方向と直交する搬送方向に搬送する搬送処理と、
    画像データに基づいて前記記録ヘッドの前記各ノズルへの駆動信号を生成するとともに、該駆動信号を、該駆動信号によって駆動される前記ノズルから吐出される液滴が、前記搬送処理で搬送される前記被記録媒体上において同じ該ノズルから吐出された液滴と搬送方向で合一する前に、該ノズルと同じ前記ノズル列で隣接する他のノズルから吐出された液滴と合一する液滴吐出状態を生成する駆動信号へ調整する駆動信号制御処理と、
    を実行させ
    前記ノズル列におけるノズル間隔をX2とし、前記搬送方向におけるドットの間隔をY2とした場合、着弾直後のインク滴の直径d2が、X2≦d2<Y2を満たし、着弾後から時間が経過して広がったインク滴をD2とすると、D2≧Y2を満たすことを特徴とするプログラム。
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