JP6595967B2 - 光増幅装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光増幅装置に関する。
PON(Passive Optical Network)システムにおいて、バースト信号を光増幅させて伝送距離の長延化を低コストで実現するように様々な発明がなされている。一般的に、バースト信号を光増幅させると、信号の形状を歪ませる過渡的な利得変動が過渡応答として生じることが知られている。過渡応答は、伝送距離の長延化を妨げる要因であり、従来から、過渡応答を抑制するための技術が開示されている。
例えば、特許文献1には、「信号光を増幅するための反転分布媒質に対し、ゲインクランプ光源から出力されるゲインクランプ光を定常的に入力することにより、前記ゲインクランプ光と共通増幅される前記信号光の入力光電力変動に対する前記反転分布媒質の利得変動を抑圧するゲインクランプ型光増幅器において、前記反転分布媒質における入力ゲインクランプ光電力を測定する入力ゲインクランプ光電力モニタと、前記反転分布媒質における出力ゲインクランプ光電力を測定する出力ゲインクランプ光電力モニタと、制御部とを有し、該制御部は、前記出力ゲインクランプ光電力と前記入力ゲインクランプ光電力の比で決まるゲインクランプ光利得がゲインクランプ光利得設定値と一致するよう、前記ゲインクランプ光源の出力光電力又は前記反転分布媒質へのエネルギー供給を制御する、ことを特徴とするゲインクランプ型光増幅器」が開示されている。特許文献1の技術によれば、ハイパワーの光源を用いて、入力バースト信号の入力強度を一定にすることで過渡応答を抑制することができる。
また、非特許文献1には、増幅器の励起光を制御し、利得を一定にすることで、過渡応答を抑制する方式について開示されている。
特開2008−135640号公報
加木 信行、福島 大、吉川 徹、"光バースト通信に対応する光ファイバ増幅器に関する研究"SCOPE第2回成果発表会予稿集 2005
しかし、特許文献1によれば、光源を用いる必要があるため、コストが増大したり、消費電力が増大したりするという不都合がある。また、非特許文献1によれば、AGC(Automatic Gain Control:自動利得制御)回路によるFB(Feedback)制御を行う必要があるため、過渡応答抑制の制御高速化は困難である。
このような背景を鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、バースト信号の光増幅に伴う過渡応答の抑制において、コスト低減化、消費電力低減化、制御高速化を実現することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、バースト信号を光増幅する光増幅装置であって、下り光信号を解析し、上り光信号として前記光増幅装置に入力される前記バースト信号の入力強度およびバースト幅を計算する第1の計算部と、前記第1の計算部が計算した入力強度およびバースト幅に基づいて、前記バースト信号を光増幅した際の過渡応答に応じた減衰値を計算する第2の計算部と、前記第2の計算部が計算した減衰値に基づいて、前記光増幅装置に入力される前記バースト信号を減衰させる減衰部と、前記減衰部によって減衰したバースト信号を光増幅する光増幅部と、を備える、ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、光増幅装置は、第2の計算部が計算した減衰値に従って、バースト信号の光増幅に伴う過渡応答は抑制される。その際、従来のように、光源を用いていないため、コストを低減させ、消費電力を低減させることができる。また、従来のように、FB制御を行うわけではなく、バースト信号が光増幅される前に減衰の制御を行うため、制御を高速化することができる。
したがって、バースト信号の光増幅に伴う過渡応答の抑制において、コスト低減化、消費電力低減化、制御高速化を実現することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光増幅装置であって、1つのOLT(Optical Line Terminal)と、前記OLTから延在する光ファイバを引き込み、前記OLTに前記バースト信号を送信する複数のONU(Optical Network Unit)とを備える光TDM(Time Division Multiplexing)システムに、前記光増幅装置が配置されており、前記下り光信号は、前記ONUがバースト信号を送信するタイミングおよび当該バースト信号の入力強度を前記ONUごとに示す情報を含むGATE信号である、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、光増幅装置を光TDMシステムに配置することで、1R中継方式における伝送距離の長延化を良好にすることができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の光増幅装置であって、前記複数のONUは、第1のONUと、前記第1のONUとは異なる第2のONUとを含み、前記光増幅装置は、前記第1のONUと前記第1の計算部とが通信可能に接続され、かつ、前記第1のONUが送信するバースト信号および前記第2のONUが送信するバースト信号が合波する結合部よりも上流側に配置されている、ことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の光増幅装置であって、前記光増幅装置は、前記OLTに隣接して配置されている、ことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の光増幅装置であって、前記複数のONUは、第1のONUと、前記第1のONUとは異なる第2のONUとを含み、前記光増幅装置は、前記第1のONUと前記第1の計算部とが通信可能に接続され、かつ、前記第1のONUが送信するバースト信号および前記第2のONUが送信するバースト信号が合波する結合部と、前記第1のONUとの間の経路上に配置されている、ことを特徴とする。
請求項3〜5に記載の発明によれば、光増幅装置を光TDMシステムに配置するときの配置位置を自在に設定することができ、光TDMシステムの構築設計を容易にすることができる。
本発明によれば、バースト信号の光増幅に伴う過渡応答の抑制において、コスト低減化、消費電力低減化、制御高速化を実現することができる。
本実施形態の光増幅装置の機能構成図である。 バースト信号の過渡応答抑制手法の説明図であり、(a)が抑制制御前の入力波形の図、(b)が抑制制御前の入力波形を増幅した後の出力波形(計算)の図、(c)が過渡応答によるオーバシュートを示す図、(d)が抑制制御後の入力波形の図、(e)が抑制制御後の入力波形を増幅した後の出力波形の図である。 本実施形態の光増幅処理のシーケンス図である。 第1の態様における光増幅装置を含む光TDMシステムの全体構成図である。 第1の態様における光増幅装置周辺の詳細図である。 第2の態様における光増幅装置を含む光TDMシステムの全体構成図である。 第2の態様における光増幅装置周辺の詳細図である。 第3の態様における光増幅装置を含む光TDMシステムの全体構成図である。 第3の態様における光増幅装置周辺の詳細図である。
次に、本発明を実施するための形態について説明する。本実施形態について、メトロNW(ネットワーク)上に構築される光TDM(Time Division Multiplexing)システムを例にとり説明する。本実施形態の光TDMシステムは、局に配置されているOLT(Optical Line Terminal:光加入者線終端装置)と、宅内または構内に配置されている複数のONU(Optical Network Unit:光加入者線ネットワーク装置)と、本実施形態の光増幅装置1(図1参照)を備える。本実施形態の光TDMシステムは、OLTおよびONUを備えるアクセス系システムとなる従来のPONシステムに光増幅装置1を導入することで、メトロ系システムを構築可能とする。つまり、本実施形態の光TDMシステムは、アクセス系およびメトロ系を兼ねるシステムとなり得る。
従来のPONシステムには1心の光ファイバが用いられ、従来のメトロ系システムの伝送装置には2心の光ファイバが用いられる。本実施形態の光TDMシステムには、1心または2心のいずれの光ファイバを用いてもよいし、両者を適宜組み合わせて用いてもよい。本実施形態の光TDMシステムは、OLTから延在する1本の光ファイバを、分岐装置を用いて各ONUに引き込む形態をとり、1R中継(線形中継)方式を実現する。分岐装置は、例えば、電気装置を必要としない受動素子となるカプラである。光ファイバには、OLTから各ONUへ向かう下り光信号、および、各ONUからOLTへ向かう上り光信号が伝送される。
下り光信号は、ONUの送信時刻(ONUが上り光信号を送信するタイミング)、および、ONUの送信量(ONUが送信する上り光信号の入力強度)をONUごとに示す情報を含むGATE信号である。上り光信号は、ONUごとに入力強度およびバースト長(幅)が決定された波形の集まりとなるバースト信号である。
本実施形態の光TDMシステムでは、MPCPプロトコルを用いて上り光信号を制御する。よって、OLTは、上り光信号を受信する前に上り光信号のデータ開始時刻およびデータ終了時刻を把握することができる。光TDMシステムのこのような機能は、上り光信号の光増幅による過渡応答出力値の推定(詳細は後記)に役立てることができる。
≪構成≫
本実施形態の光増幅装置1は、光ファイバを経由する上りバースト信号を光増幅する装置である。図1に示すように、本実施形態の光増幅装置1は、第1の計算回路11(第1の計算部)と、第2の計算回路12(第2の計算部)と、制御回路13と、時間的可変ATT14(減衰部)と、光増幅器15a,15b(光増幅部)を備える。また、図1中、符号Faは、光ファイバ(後記する図4中の符号F)全体のうち下り光信号(図中「下り」と表記)が経由する部分を示し、符号Fbは、光ファイバ全体のうち上り光信号(図中「上り」と表記)が経由する部分を示す。「ATT」は、減衰器(ATTenuator)を示す。また、図1に示すカプラCは、下り光信号を分岐し、ONU2に送信する。
第1の計算回路11は、下り光信号となるGATE信号を解析し、光増幅装置1が光増幅を行うバースト信号の波形(入力波形)を計算する。具体的には、波形の入力強度Psと、バースト長TとをONUごとに計算する。入力波形は、各ONUから出力されたバースト信号をONUごとの送信タイミングにしたがって時間軸に並べた結合波となる。
なお、図1中のGATE信号を表現する「1」〜「N」の四角は、1番目からN番目までの各ONUに対して計算した入力強度Psおよびバースト長Tの情報を含む信号である。GATE信号は、下り光信号の光伝送路が経由するカプラCによって分岐され、ONU2(N個のONUの1つ)に入力される。ONU2は、受信したGATE信号を「1」〜「N」の四角が示す情報をすべて含めたまま第1の計算回路11に出力する。よって、第1の計算回路11は、N個分の入力波形を計算する。また、ONU2は、GATE信号のうち、ONU2自身に対応する部分(「1」〜「N」の四角のうち1つ)のみを取得し、他の部分を捨てる。ONU2は、取得したGATE信号部分に対応する入力波形を出力して上り信号に乗せる。
第2の計算回路12は、第1の計算回路11の計算結果から、バースト信号を光増幅したときの利得Gsおよび傾き(Gs/T)を計算(推定)する。利得Gsは、例えば、Gs=A×Ps(t)+Bとして計算することができる。ここで、A、Bは定数であり、Ps(t)は、入力強度Psを時間tの関数として表現したものである。また、第2の計算回路12は、計算した利得Gsおよび傾き(Gs/T)を、バースト信号を減衰させる減衰値(詳細は後記)に変換する。
制御回路13は、第2の計算回路12が求めた減衰値を時間的可変ATT14に送信し、バースト信号の減衰を指示する。また、制御回路13は、光増幅装置1が行う処理、演算を全体的に制御する。
時間的可変ATT14は、制御回路13から受信した減衰量に基づいて、バースト信号に含まれる波形、つまり、ONUごとに決定された入力波形を減衰させる。その結果、時間的可変ATT14から減衰後入力波形が出力される。
光増幅器15aは、下り光信号となるGATE信号を光増幅する素子である。
光増幅器15bは、上り光信号となるバースト信号(図1に示す減衰後入力波形)を光増幅する素子である。
≪バースト信号の過渡応答抑制手法の概要≫
各ONUから出力されるバースト信号は、複数本のバーストの束であるが、光増幅装置1は、バーストの高速応答に反応しない。つまり、光増幅装置1は、バースト1本ずつを認識することはできない。このため、図2(a)に示すように、光増幅装置1は、GATE信号から特定されるバースト信号を、複数本のバーストの束からなる1つのバースト(例えば、数十μs以上の幅を有する)として扱い、バースト信号の入力波形を、バーストの束の輪郭となる矩形状の波形(図2中「本データ」に相当。実線で示す)とする。第1の計算回路11は、矩形の縦幅を入力強度Psとし、矩形の横幅をバースト長T(バースト束の幅)としてONUごとに計算する。
光増幅器15bによって、入力波形を単に光増幅した場合、図2(b)に示すように、過渡応答が加味された右肩下がりの出力波形(実太線)がONUごとに生成される。第2の計算回路12は、第1の計算回路11の計算結果から、この出力波形を計算し、光増幅による利得Gsおよび傾き(Gs/T)(右肩下がりの傾斜の傾き)を求める。
また、第2の計算回路12は、図2(a)の入力波形と図2(b)の出力波形とを照らし合わせて、図2(c)に示すように、過渡応答によるオーバシュートをONUごとに求める。オーバシュートは、光増幅による利得を超える変動であり、図2(c)では、両矢印として表現されている。第2の計算回路12は、利得Gsおよび傾き(Gs/T)を用いて、オーバシュートに相当する波形部分を、時間的ATTによって減衰させる減衰値としてONUごとに求める。図2(c)に示す破線は、時間的ATTによる減衰がなされた後の本データの上辺仮想線を示す。
時間的可変ATT14は、時間的ATT制御を行い、ONUから出力される入力波形(本データ)を減衰させる。その結果、図2(d)に示すように、入力波形(実線)は、右肩上がりの波形に変形する(減衰後入力波形)。
光増幅器15bによって、変形した入力波形を光増幅した場合、図2(e)に示すように、上辺が水平となる矩形状の出力波形(太線)がONUごとに得られる。この出力波形は、オーバシュートを打ち消し、過渡応答が抑制された状態で所望の利得が加味されたバースト信号である。よって、光増幅装置1は、過渡応答が抑制されたバースト信号をOLTに送信することができる。
≪処理≫
次に、図3を参照して、本実施形態の光増幅装置1の処理として、光増幅処理について説明する。この光増幅処理は、OLT−ONU間の接続確立後に実行される。
まず、各ONU2−1〜2−Nは、OLT3にレポート信号を送信する(ステップS1)。レポート信号は、各ONU2−1〜2−Nが送信帯域量をOLT3に通知するための信号である。
次に、OLT3は、レポート信号に基づいて、各ONU2−1〜2−Nの帯域割当を計算する(ステップS2)。次に、OLT3は、帯域割当の計算結果に基づいて、GATE信号を生成し、各ONU2−1〜2−Nに送信する(ステップS3)。各ONU2−1〜2−Nは、光ファイバが経由するカプラ(図示せず)によって分岐されたGATE信号を受信することができる。次に、ONU2−2は、分岐されたGATE信号を光増幅装置1に送信する(ステップS4)。
なお、レポート信号に基づくGATE信号の送信は、PONシステムの通常の機能で実現することができる。
光増幅装置1は、第1の計算回路11によって、受信したGATE信号から、第1の計算を行う(ステップS5)。具体的には、第1の計算回路11は、GATE信号に含まれる情報に基づいて、各ONU2−1〜2−Nから合波された上りバースト信号の送信開始時刻tsと送信終了時刻tfを取得する。tf−tsは、各ONU2−1〜2−Nの入力波形のバースト幅Tに等しい。また、第1の計算回路11は、GATE信号に含まれる情報に基づいて、各ONU2−1〜2−Nの入力強度Psを取得する。
光増幅装置1は、第2の計算回路12によって、第2の計算を行う(ステップS6)。つまり、第2の計算回路12は、取得した時刻ts,tfから増幅後の通常出力値、つまり、利得Gsおよび傾きGs/(tf−ts)を導出する。また、第2の計算回路12は、導出した利得Gsおよび傾きGs/(tf−ts)から減衰値、つまり減衰量(−Gs)および減衰傾き(−Gs/(tf−ts))を導出する。また、第2の計算回路12は、導出した減衰量(−Gs)および減衰傾き(−Gs/(tf−ts))を制御回路13に出力する。
光増幅装置1は、制御回路13によって、時間的可変ATT14に対し、入力波形の減衰を指示する(ステップS7)。具体的には、制御回路13は、減衰量(−Gs)および減衰傾き(−Gs/(tf−ts))を時間的可変ATT14に出力し、光増幅装置1に入力される入力波形を減衰させるように指示する。
光増幅装置1は、時間的可変ATT14によって、入力波形を変形する(ステップS9)。具体的には、時間的可変ATT14は、制御回路13から取得した減衰量(−Gs)および減衰傾き(−Gs/(tf−ts))を用いてバースト信号を減衰するように変形する。
光増幅装置1は、光増幅器15bによって、変形した入力波形の光増幅を行う(ステップS10)。光増幅装置1は、光増幅によって過渡応答を抑制した出力波形を得ることができる。光増幅装置1は、出力波形を乗せた上り光信号をOLT3に送信する(ステップS11)。
図3の光増幅処理によれば、入力波形に対して過渡応答が抑制された出力波形をOLT3に出力することができる。
上記の光増幅装置1を備える光TDMシステムはさまざまな態様をとることができ、以下第1〜第3の態様について説明する。
<第1の態様>
図4に示すように、光TDMシステムは、OLT3と、ONU2−1〜2−Nをそれぞれ備えるノードn−1〜n−Nと、光増幅装置1とを備える。光ファイバFは、OLT3からノードn−1にまで延びている。光ファイバFが経由するカプラC1,C3は、下り光信号をノードn−1〜n−Nに分岐し、光ファイバFが経由するカプラC2,C4は、ノードn−1〜n−Nからの上り光信号を合波する(カプラは、ノードn−1〜n−Nに対応して用意されているが、符号C1〜C4以外のカプラは図示略)。図4中、OR(Optical Receiver)21−1〜21−N,31はそれぞれ、ノードn−1〜n−NおよびOLT3が備える受信器である。OS(Optical Sender)22−1〜22−N,32はそれぞれ、ノードn−1〜n−NおよびOLT3が備える送信器である。ATT23−2〜23−Nはそれぞれ、ノードn−2〜n−Nが備える減衰器である。
第1の態様は、光増幅装置1を、光信号の多重化が行われる光ファイバFの途中に配置したことを特徴とする。つまり、図4および図5に示すように、光増幅装置1は、ONU2−2(第1のONU)と第1の計算回路11とが通信可能に接続され、かつ、ONU2−2が送信する上り光信号(バースト信号)およびONU2−1(第2のONU)が送信する上り光信号(バースト信号)が合波するカプラC2(結合部)よりも上流側(OLT3に近い側)に配置されている。ONU2−2のOR21−2が受信した下り光信号(GATE信号)は、光増幅装置1の第1の計算回路11に入力される。光増幅装置1は、第1の計算回路11、第2の計算回路12、制御回路13の機能によって、第1の計算回路11に入力された下り光信号に対して、入力波形の減衰値を計算することができる。
また、カプラC2を通過した上り光信号は、光増幅装置1の時間的可変ATT14に入力される。時間的可変ATT14は、制御回路13からの指示に応じて、入力された上り光信号の入力波形を減衰させる。光増幅器15bは、時間的可変ATT14から出力された減衰後入力波形を光増幅する。光増幅後の出力波形は、過渡応答が抑制されて入力強度が増大した波形となっている。OLT3のOR31は、過渡応答が抑制された出力波形を受信する。
なお、光増幅装置1は、下り光信号としてのGATE信号を受信するので、各ONU2−1〜2−Nから出力される入力波形を把握している。よって、光増幅装置1は、時間的可変ATT14によって、ONU2−1,2−2から出力される入力波形を減衰させるだけでなく、ONU2−3〜2−Nから出力される入力波形も計算上減衰させることができる。その結果、各ONU2−1〜2−Nから出力される入力波形は、過渡応答が抑制された出力波形としてOLT3のOR33に送信される。
<第2の態様>
第2の態様を説明する際、第1の態様と重複する説明は省略し、相違点について主に説明する。図6に示すように、第2の態様は、光増幅装置1が、OLT3に隣接して配置されていることを特徴とする。つまり、図6および図7に示すように、光増幅装置1は、OLT3と第1の計算回路11とが通信可能に接続される位置に配置されている。光増幅装置1とOLT3との間にいずれの機器や素子も配置されていない。
OLT3のOS32から出力された下り光信号(GATE信号)は、光増幅装置1の光増幅器15aによって光増幅される一方で、光増幅装置1の第1の計算回路11に入力される。光増幅装置1は、第1の計算回路11、第2の計算回路12、制御回路13の機能によって、第1の計算回路11に入力された下り光信号に対して、入力波形の減衰値を計算することができる。
また、カプラC4を通過した上り光信号、つまり、ONU2−1〜2−Nからの入力波形を含む上り光信号は、光増幅装置1の時間的可変ATT14に入力される。時間的可変ATT14による上り光信号の入力波形を減衰、光増幅器15bによる光増幅、OLT3のOR31による、過渡応答が抑制された出力波形の受信は、第1の態様と同様である。
<第3の態様>
第3の態様を説明する際、第1、第2の態様と重複する説明は省略し、相違点について主に説明する。第3の態様は、光増幅装置1を、ONUと光ファイバFとの間に配置したことを特徴とする。つまり、図8および図9に示すように、光増幅装置1は、ONU2−2(第1のONU)と第1の計算回路11とが通信可能に接続され、かつ、ONU2−2が送信する上り光信号(バースト信号)およびONU2−1(第2のONU)が送信する上り光信号(バースト信号)が合波するカプラC2(結合部)と、ONU2−2との間の経路上に配置されている。カプラC1で分岐された下り光信号(GATE信号)は、光増幅装置1の光増幅器15aを経由して光増幅された後、ONU2−2のOR21−2に受信される。また、ONU2−2のOR21−2が受信した下り光信号は、光増幅装置1の第1の計算回路11に入力される。光増幅装置1は、第1の計算回路11、第2の計算回路12、制御回路13の機能によって、第1の計算回路11に入力された下り光信号に対して、入力波形の減衰値を計算することができる。
また、ONU2−2のOS22−2から出力された上り光信号は、光増幅装置1の時間的可変ATT14に入力される。時間的可変ATT14による上り光信号の入力波形を減衰、光増幅器15bによる光増幅は、第1、第2の態様と同様である。
図8および図9に示すように、光増幅器15bによって光増幅された上り光信号は、カプラC2にて、ONU2−1からの上り光信号と合波される。OLT3のOR31は、合波後の上り光信号を受信する。
なお、光増幅装置1は、下り光信号としてのGATE信号を受信するので、各ONU2−1〜2−Nから出力される入力波形を把握している。よって、光増幅装置1は、時間的可変ATT14によって、ONU2−2から出力される入力波形を減衰させるだけでなく、ONU2−1,2−3〜2−Nから出力される入力波形も計算上減衰させることができる。その結果、各ONU2−1〜2−Nから出力される入力波形は、過渡応答が抑制された出力波形としてOLT3のOR33に送信される。
≪まとめ≫
本実施形態によれば、光増幅装置1は、第2の計算回路12が計算した減衰値に従って、バースト信号の光増幅に伴う過渡応答は抑制される。その際、従来のように、光源を用いていないため、コストを低減させ、消費電力を低減させることができる。また、従来のように、FB制御を行うわけではなく、バースト信号が光増幅される前に減衰の制御を行うため、制御を高速化することができる。
したがって、バースト信号の光増幅に伴う過渡応答の抑制において、コスト低減化、消費電力低減化、制御高速化を実現することができる。
また、本実施形態の光増幅装置1を光TDMシステムに配置することで、1R中継方式における伝送距離の長延化を良好にすることができる。その結果、OLTおよびONUを備えアクセス系システムとして機能するPONシステムをメトロ系システムとして機能させることもできる。
また、本実施形態の光増幅装置1を光TDMシステムに配置するときの配置位置を自在に設定することができ、光TDMシステムの構築設計を容易にすることができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で変更することができる。
例えば、第1の態様において、光増幅装置1を、ONU2−3〜2−Nのいずれかと第1の計算回路11とが通信可能に接続され、かつ、ONU2−3〜2−Nのいずれかが送信する上り光信号およびONU2−1が送信する上り光信号が合波するカプラよりも上流側に配置してもよい。
また、第2の態様において、光増幅装置1を、OLT3と第1の計算回路11とが通信可能に接続される位置に配置する際、光増幅装置1とOLT3との間に、光TDMシステムを構成する機器や素子を配置してもよい。
また、第3の態様において、光増幅装置1を、ONU2−3〜2−Nのいずれかと第1の計算回路11とが通信可能に接続され、かつ、ONU2−3〜2−Nのいずれかが送信する上り光信号およびONU2−1が送信する上り光信号が合波するカプラと、ONU2−3〜2−Nのいずれかとの間の経路上に配置してもよい。
また、本実施形態の光増幅装置1を光TDMシステム以外のシステムに配置することを妨げない。
1 光増幅装置
2−1〜2−N ONU
3 OLT
11 第1の計算回路(第1の計算部)
12 第2の計算回路(第2の計算部)
13 制御回路
14 時間的可変ATT(減衰部)
15a、15b 光増幅器(光増幅部)

Claims (5)

  1. バースト信号を光増幅する光増幅装置であって、
    下り光信号を解析し、上り光信号として前記光増幅装置に入力される前記バースト信号の入力強度およびバースト幅を計算する第1の計算部と、
    前記第1の計算部が計算した入力強度およびバースト幅に基づいて、前記バースト信号を光増幅した際の過渡応答に応じた減衰値を計算する第2の計算部と、
    前記第2の計算部が計算した減衰値に基づいて、前記光増幅装置に入力される前記バースト信号を減衰させる減衰部と、
    前記減衰部によって減衰したバースト信号を光増幅する光増幅部と、を備える、
    ことを特徴とする光増幅装置。
  2. 1つのOLT(Optical Line Terminal)と、前記OLTから延在する光ファイバを引き込み、前記OLTに前記バースト信号を送信する複数のONU(Optical Network Unit)とを備える光TDM(Time Division Multiplexing)システムに、前記光増幅装置が配置されており、
    前記下り光信号は、前記ONUがバースト信号を送信するタイミングおよび当該バースト信号の入力強度を前記ONUごとに示す情報を含むGATE信号である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光増幅装置。
  3. 前記複数のONUは、第1のONUと、前記第1のONUとは異なる第2のONUとを含み、
    前記光増幅装置は、
    前記第1のONUと前記第1の計算部とが通信可能に接続され、かつ、前記第1のONUが送信するバースト信号および前記第2のONUが送信するバースト信号が合波する結合部よりも上流側に配置されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の光増幅装置。
  4. 前記光増幅装置は、
    前記OLTに隣接して配置されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の光増幅装置。
  5. 前記複数のONUは、第1のONUと、前記第1のONUとは異なる第2のONUとを含み、
    前記光増幅装置は、
    前記第1のONUと前記第1の計算部とが通信可能に接続され、かつ、前記第1のONUが送信するバースト信号および前記第2のONUが送信するバースト信号が合波する結合部と、前記第1のONUとの間の経路上に配置されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の光増幅装置。
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