JP6594016B2 - 槽内のセンサ位置推定システム及び推定方法 - Google Patents

槽内のセンサ位置推定システム及び推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、石炭貯留設備等の槽内において、温度等を計測するセンサの位置を精度良く把握するための推定システム及び推定方法に関する。
槽内に粉状物や粒状物、液体等を貯留する各種の貯留設備においては、槽内に貯留した内容物の状態を監視し、適切に管理することが必要な場合がある。そういった槽内の監視が必要な設備として、例えば、バンカやサイロ等の石炭貯留設備が挙げられる。
ガス化炉やボイラ等の燃料として用いられる石炭は、石炭貯留設備の貯留槽内に貯留されるが、特に褐炭や亜瀝青炭等の低品位炭は揮発分が多いことから自然発火しやすく、十分な注意が必要である。このため、従来、槽内に貯留された石炭の温度を計測し、温度の上昇が見られた場合に散水や撹拌等の処置を行うといった方法が取られている。
ここで、自然発火を防止するためには、槽内に貯留された石炭のうちでも、槽の底部や壁際付近の石炭の温度を計測するだけでは不十分であり、槽の中心部に位置する石炭温度を把握する必要がある。このために、貯留した石炭の中に温度を計測するセンサを埋没させ、内部から温度を監視することが近年、提案されている。
こういった槽内の温度計測に関する一般的技術水準を示す文献としては、例えば、下記特許文献1や2がある。
特開2011−219152号公報 特開2011−7698号公報
石炭の貯留設備において、自然発火をより確実に防止するには、貯留された石炭の各部における温度分布をなるべく正確に把握することが重要である。そのために、上記特許文献1に記載された装置では、温度センサとして複数の熱電対を途中に備えたワイヤロープを貯留槽の中心部に向かって垂らし、石炭内部の上下方向複数点における温度を測定するようにしている。また、上記特許文献2に記載された装置では、電波を発信する機能を備えた温度センサを石炭中に埋没させ、温度センサから受信した電波の強度から、発信元である温度センサの位置を特定するようにしている。
しかしながら、上記特許文献1に記載された装置の場合、センサの位置が固定されているため、特定の限られた位置の情報しか得ることができないという問題がある。しかも、ワイヤロープを石炭中に埋没させるために摩耗が激しく、頻繁に交換しなければならず手間やコストがかかる。また、上記特許文献2に記載された装置の場合には、石炭の影響で電波が大きく減衰してしまうため、電波強度が不安定で、該電波強度から推定される位置座標には誤差が多く含まれてしまい、得られる位置精度には限界がある。
本発明は、斯かる実情に鑑み、簡単な構成で槽内におけるセンサの位置を精度良く把握し得る槽内のセンサ位置推定システム及び推定方法を提供しようとするものである。
本発明は、槽内に内容物を貯留する貯留設備の内容物中に、測定情報を無線信号として送信する送信部を備えたセンサを埋没させると共に、前記貯留設備に無線信号を受信する機能を有する三機以上の固定局を備え、前記センサと前記固定局の間における無線信号の伝播時間を基に、前記槽内における前記センサの位置を推定するよう構成され、前記槽は、内容物が投入される投入口と、内容物を払い出す払出口を備え、前記センサは、前記投入口から前記槽内へ投入され、前記払出口から内容物と共に排出されるよう構成されていることを特徴とする槽内のセンサ位置推定システムにかかるものである。
而して、このようにすれば、簡単な構成で槽内におけるセンサの位置を把握することができる。
本発明の槽内のセンサ位置推定システムにおいては、前記貯留設備は三機以上の前記固定局を備え、前記センサが無線信号を送信した送信時刻と、前記固定局が無線信号を受信したそれぞれの受信時刻との差から、前記各固定局と前記センサとのそれぞれの距離を求め、前記各固定局の空間座標に基づき、前記各固定局と前記センサとのそれぞれの距離を用いて前記センサの空間座標を推定するよう構成することができ、このようにすれば、センサの位置を空間座標として詳細に推定することができる。
本発明の槽内のセンサ位置推定システムにおいては、前記貯留設備は四機以上の前記固定局を備え、前記センサが送信した無線信号を前記各固定局が受信した受信時刻同士の差から、前記各固定局と前記センサとの間のそれぞれの距離同士の差を求め、前記各固定局の空間座標に基づき、前記各固定局と前記センサとのそれぞれの距離同士の差を用いて前記センサの空間座標を推定するよう構成することができ、このようにすれば、センサの位置を空間座標として詳細に推定することができる。
本発明の槽内のセンサ位置推定システムにおいては、前記貯留設備は三機以上の前記固定局を備え、該固定局は無線信号を送信する機能を備え、前記センサは前記固定局からの無線信号を受信する受信部を備え、前記センサは前記固定局から受信した無線信号に応じて無線信号を送信し、前記固定局は前記センサから送信された無線信号を受信するよう構成され、前記固定局が前記センサに無線信号を送信した送信時刻と、前記固定局が前記センサから無線信号を受信した受信時刻との差から、前記固定局と前記センサとの距離を求め、前記各固定局の空間座標に基づき、前記各固定局と前記センサとのそれぞれの距離を用いて前記センサの空間座標を推定するよう構成することができ、このようにすれば、センサの位置を空間座標として詳細に推定することができる。
本発明の槽内のセンサ位置推定システムにおいては、前記各固定局は、一の固定局が前記センサに対して無線信号を送信し、前記一の固定局から受信した無線信号に応じて前記センサから送信された無線信号を前記一の固定局が受信してから、別の固定局が前記センサに対して無線信号を送信するよう構成されていることが好ましく、このようにすれば、一の固定局から送信された無線信号への応答としてのセンサからの無線信号を、別の固定局から送信された無線信号への応答としてのセンサからの無線信号と混同することを防止することができる。
本発明の槽内のセンサ位置推定システムにおいては、前記固定局は、該固定局毎に割り振られた識別情報を無線信号に含ませて送信するよう構成され、前記固定局からの無線信号を受信した前記センサは、前記固定局からの無線信号に含まれる前記固定局の識別情報を含ませて無線信号を送信するよう構成されていることが好ましく、このようにすれば、一の固定局から送信された無線信号への応答としてのセンサからの無線信号を、別の固定局から送信された無線信号への応答としてのセンサからの無線信号と混同することをより確実に防止することができる。
本発明の槽内のセンサ位置推定システムにおいては、前記センサは、該センサ毎に割り振られた識別情報を無線信号に含ませて送信するよう構成されていることが好ましく、このようにすれば、内容物中に複数投入されたセンサの位置を、該センサ毎に確実に推定することができる。
本発明の槽内のセンサ位置推定システムにおいては、無線信号として電波を利用するよう構成することができ、このようにすれば、センサと固定局の間における無線信号の伝播時間と光速との積に基づいてセンサの空間座標を推定することができる。
本発明の槽内のセンサ位置推定システムにおいては、無線信号として音波を利用するよう構成することができ、このようにすれば、センサと固定局の間における無線信号の伝播時間と音速との積に基づいてセンサの空間座標を推定することができる。
本発明の槽内のセンサ位置推定システムにおいては、前記貯留設備は石炭貯留設備とし、前記槽の内容物は石炭とし、前記センサは温度を測定する温度センサとして構成することができ、このようにすれば、槽内における複数のセンサの位置と、該センサで測定した温度とを結びつけることにより、槽内の石炭の温度分布を把握することができる。
また、本発明は、槽内に内容物を貯留し、前記槽の払出口から内容物を払い出す貯留設備の内容物中に、測定情報を無線信号として送信する送信部を備えたセンサを投入して埋没させると共に、前記貯留設備に無線信号を受信する機能を有する三機以上の固定局を備え、前記センサと前記固定局の間における無線信号の伝播時間を基に、前記槽内における前記センサの位置を推定することを特徴とする槽内のセンサ位置推定方法にかかるものである。
本発明の槽内のセンサ位置推定方法においては、前記貯留設備に三機以上の前記固定局を備え、前記センサが無線信号を送信した送信時刻と、前記固定局が無線信号を受信したそれぞれの受信時刻との差から、前記各固定局と前記センサとのそれぞれの距離を求め、前記各固定局の空間座標に基づき、前記各固定局と前記センサとのそれぞれの距離を用いて前記センサの空間座標を推定することができる。
本発明の槽内のセンサ位置推定方法においては、前記貯留設備に四機以上の前記固定局を備え、前記センサが送信した無線信号を前記各固定局が受信した受信時刻同士の差から、前記各固定局と前記センサとの間のそれぞれの距離同士の差を求め、前記各固定局の空間座標に基づき、前記各固定局と前記センサとのそれぞれの距離同士の差を用いて前記センサの空間座標を推定することができる。
本発明の槽内のセンサ位置推定方法においては、前記貯留設備に三機以上の前記固定局を備え、該固定局から前記センサに無線信号を送信し、前記センサは前記固定局から受信した無線信号に応じて前記固定局に無線信号を送信し、前記固定局は前記センサから送信された無線信号を受信し、前記固定局が前記センサに無線信号を送信した送信時刻と、前記固定局が前記センサから無線信号を受信した受信時刻との差から、前記固定局と前記センサとの距離を求め、前記各固定局の空間座標に基づき、前記各固定局と前記センサとのそれぞれの距離を用いて前記センサの空間座標を推定することができる。
本発明の槽内のセンサ位置推定方法においては、前記各固定局は、一の固定局が前記センサに対して無線信号を送信し、前記一の固定局から受信した無線信号に応じて前記センサから送信された無線信号を前記一の固定局が受信してから、別の固定局が前記センサに対して無線信号を送信することが好ましい。
本発明の槽内のセンサ位置推定方法においては、前記固定局は、該固定局毎に割り振られた識別情報を無線信号に含ませて送信し、前記固定局からの無線信号を受信した前記センサは、前記固定局からの無線信号に含まれる前記固定局の識別情報を含ませて無線信号を送信することが好ましい。
本発明の槽内のセンサ位置推定方法においては、前記センサは、該センサ毎に割り振られた識別情報を無線信号に含ませて送信することが好ましい。
本発明の槽内のセンサ位置推定方法においては、無線信号として電波を利用することができる。
本発明の槽内のセンサ位置推定方法においては、無線信号として音波を利用することができる。
本発明の槽内のセンサ位置推定方法においては、前記貯留設備は石炭貯留設備とし、前記槽の内容物は石炭とし、前記センサは温度を測定する温度センサとすることができる。
本発明の槽内のセンサ位置推定システム及び推定方法によれば、簡単な構成で槽内におけるセンサの位置を精度良く把握し得るという優れた効果を奏し得る。
本発明のシステム構成を説明する概略図である。 本発明に用いるセンサの構成の一例を説明する概略図である。 本発明の作動を説明する概念図である。 本発明の作動を説明する概念図である。 本発明に用いるセンサの構成の別の一例を説明する概略図である。 本発明の作動を説明する概念図である。 本発明の作動を説明する概念図である。 本発明に用いるセンサの構成のさらに別の一例を説明する概略図である。 本発明の作動を説明する概念図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施による槽内のセンサ位置推定システムの形態の一例(第一実施例)を示すものである。貯留設備(石炭貯留設備)1は貯留槽(槽)2を備え、該貯留槽2の上方の所定位置に備えられた投入口3から投入される石炭(内容物)4を内部に貯留する。貯留された石炭4は、必要に応じて下方の所定位置に備えられた払出口5から払い出されていく。
そして、投入口3からは、複数のセンサ6が石炭4と共に定期的に投入されるようになっている。センサ6は、さらに投入口3から石炭4が次々と投入されるとともに石炭4中に埋没し、また、払出口5から石炭4が払い出されるに従い石炭4中を下方へ向かって移動していく。やがて貯留槽2の底部付近に達すると、周囲の石炭4が払出口5から払い出されるのと一緒に払出口5から排出される。排出されたセンサ6は、一緒に払い出された石炭4の中から回収されて再度投入口3から投入される。このようにして、貯留槽2内に貯留された石炭4の中には、複数のセンサ6が散らばって埋没することになる。
センサ6は、図2に示す如く、外殻6a中に周囲の温度を測定する測定部6b、時刻や時間を管理する時計部6c、測定部6bで得た測定情報や時計部6cからの時刻情報を外部に無線信号6dとして電波により送信する送信部6eを備えてなる装置である。また、貯留槽2にセンサ6を複数投入する場合、それぞれのセンサ6毎に識別情報が割り振られており、送信部6eから送信される無線信号6dは、受信された該無線信号6dによって送信元であるセンサ6を個別に識別できるよう、前記識別情報を含んで送信されるようになっている。
さらに、貯留槽2には、所定の位置に三機以上(図1中では四機)の固定局7A,7B,7C,7Dが設置されている。本第一実施例の固定局7A,7B,7C,7Dは、センサ6から送信される無線信号6dを受信する機能を有する受信機として構成されており、外部の管理サーバ8と通信を行うようになっている。受信機7A,7B,7C,7Dは時計機能を内蔵しており、各受信機同士の間において、時刻は正確に同期されている。
次に、上記した本第一実施例の作動を説明する。尚、本第一実施例による槽内のセンサ位置推定方法では、センサ位置の推定に必要な受信機の数は最低三機であるので、ここでは三機の受信機7A,7B,7Cを用いるものとして説明する。
センサ6は、貯留槽2へ投入する前に、時計部6cの時刻を受信機7A,7B,7Cの時計機能と正確に同期させておく。または、例えば、ある時刻から正確に一定時間後に送信部6eから無線信号6dが送信されるよう、時計部6dと送信部6eをあらかじめ設定しておく。これにより、後述する演算において、送信部6eからの無線信号6dの送信時刻が正確に把握できるようになっている。
投入口3から槽2内に投入され、石炭4中に埋没したセンサ6は、測定部6bで周囲の石炭4の温度を取得している。そして、図3に示す如く、ある時刻(送信時刻)tにおいて、測定部6bで測定した測定情報を、無線信号6dとして電波により外部に送信する。このとき、センサ6の時計部6cが受信機7A,7B,7Cの時計機能と正確に同期した時刻を持っている場合には、時計部6cの送信時の時刻情報を前記測定情報と共に無線信号6dとして送信する。
受信機7A,7B,7Cは、図3に示す如く、それぞれセンサ6との距離に応じた時刻t,t,tに無線信号6dを受信する。受信機7A,7B,7Cは、それぞれの無線信号6dの受信時刻t,t,tと共に、無線信号6dに含まれる情報を管理サーバ8に送信する。
管理サーバ8では、受信機7A,7B,7Cにおける無線信号6dの受信時刻t,t,tと、送信時刻tから、以下の手順に従ってセンサ6の位置を演算により推定する。尚、送信時刻tは、あらかじめ設定された時刻として、又は、センサ6から送信された無線信号6dに含まれる時刻情報として得ることができる。
まず、図4に示す如く、センサ6と受信機7A,7B,7Cの距離をそれぞれa,b,cとすると、距離a,b,cは無線信号6dの伝播速度(無線信号6dが電波として送信される場合は、光速)Cと、センサ6から無線信号6dが発信されてから受信機7A,7B,7Cへ到達するまでの伝播時間(図3参照)の積として求めることができる。すなわち、
a=(t−t)×C ……(1)
b=(t−t)×C ……(2)
c=(t−t)×C ……(3)
と表せる。
また、空間における受信機7Aの座標を(x,y,z)、受信機7Bの座標を(x,y,z)、受信機7Cの座標を(x,y,z)とすると、センサ6の座標(X,Y,Z)との間には以下の関係が成り立つ。
=(X−x+(Y−y+(Z−z ……(4)
=(X−x+(Y−y+(Z−z ……(5)
=(X−x+(Y−y+(Z−z ……(6)
a,b,cの値は上記式(1)〜(3)により測定値t,t,t,tに基づいて求めることができ、受信機7A,7B,7Cの座標であるx〜x,y〜y,z〜zは既知の値であるので、上記式(4)〜(6)を連立方程式として解くことにより、センサ6の座標(X,Y,Z)を推定することができる。
尚、本第一実施例において、センサ6の座標(X,Y,Z)は最低三機の受信機7A,7B,7Cがあれば推定することができるが、これより多い数の受信機を備えても良い。例えば、測定精度を上げる目的で、四機以上の多数の受信機から三機を選ぶ複数の組み合わせについてそれぞれ上記演算を行い、その平均値をセンサ6の推定座標として採用しても良いし、また、貯留施設1内における受信機のレイアウトの関係等により、特定の受信機においてセンサ6からの無線信号6dが上手く受信できなかった場合には、その他の受信機からの情報に基づいて上記と同様の演算を行うようにすることもできる。
上記の操作を貯留槽2内の石炭4中に散在する複数のセンサ6について行うことで、各センサ6の正確な位置を推定することができる。そして、各センサ6からの無線信号6dに含まれる測定情報と各センサ6の位置を結びつけることにより、貯留槽2内の石炭4中の温度分布を把握することができる。
尚、図1に示したような例では、石炭4中に複数のセンサ6が埋没しており、これらから無線信号6dがそれぞれ送信されるようになっている。ここで、複数のセンサ6からの無線信号6dの送信時刻同士が、無線信号6dの送受信にかかる時間に対して十分に離れている場合には良いが、複数のセンサ6からほぼ同時に無線信号6dが発せられた場合、各受信機において複数の無線信号6dをほぼ同時に重複して受信することになってしまい、位置推定のための演算に支障を来してしまうおそれがある。このとき、上記したように、受信された無線信号6dによって送信元であるセンサ6を識別できるようになっていれば、重複して受信した無線信号6dの送信時刻や受信時刻を、送信元であるセンサ6毎に区別して上記演算に用い、個別のセンサ6毎に座標を推定することができる。
また、無線信号6dとしては電波を用いるようにしているが、貯留設備1の構成や内容物4の性質、その他の条件によっては、音波を用いるようにしても良い。その場合、上記各式における光速Cは、音速に置き換えて演算を行うことは言うまでもない。
以上のように、上記本第一実施例においては、槽(貯留槽)2内に内容物(石炭)4を貯留する貯留設備(石炭貯留設備)1の内容物4中に、測定情報を無線信号6dとして送信する送信部6eを備えたセンサ6を埋没させると共に、貯留設備1に無線信号6dを受信する機能を有する三機以上の固定局(受信機)7A,7B,7C,7Dを備え、センサ6と固定局(受信機)7A,7B,7C,7Dの間における無線信号6dの伝播時間を基に、槽(貯留槽)2内におけるセンサ6の位置を推定するよう構成しているので、簡単な構成で槽(貯留槽)2内におけるセンサ6の位置を把握することができる。
また、本第一実施例においては、貯留設備(石炭貯留設備)1は三機以上の固定局(受信機)7A,7B,7Cを備え、センサ6が無線信号6dを送信した送信時刻tと、固定局(受信機)7A,7B,7Cが無線信号6dを受信したそれぞれの受信時刻t,t,tとの差から、各固定局(受信機)7A,7B,7Cと前記センサとのそれぞれの距離a,b,cを求め、各固定局(受信機)7A,7B,7Cの空間座標(x,y,z),(x,y,z),(x,y,z)に基づき、各固定局(受信機)7A,7B,7Cとセンサ6とのそれぞれの距離を用いてセンサ6の空間座標(X,Y,Z)を推定するよう構成しているので、センサ6の位置を空間座標(X,Y,Z)として詳細に推定することができる。
また、本第一実施例においては、センサ6は、該センサ6毎に割り振られた識別情報を無線信号6dに含ませて送信するよう構成しているので、内容物(石炭)4中に複数投入されたセンサ6の位置を、該センサ6毎に確実に推定することができる。
また、本第一実施例においては、無線信号6dとして電波を利用するよう構成することができ、このようにすれば、センサ6と固定局(受信機)7A,7B,7Cの間における無線信号6dの伝播時間と光速との積に基づいてセンサ6の空間座標(X,Y,Z)を推定することができる。
また、本第一実施例においては、無線信号6dとして音波を利用するよう構成することができ、このようにすれば、センサ6と固定局(受信機)7A,7B,7Cの間における無線信号6dの伝播時間と音速との積に基づいてセンサ6の空間座標(X,Y,Z)を推定することができる。
また、本第一実施例においては、貯留設備1は石炭貯留設備とし、槽(貯留槽)2の内容物4は石炭とし、センサ6は温度を測定する温度センサとして構成しているので、槽(貯留槽)2内における複数のセンサ6の位置と、該センサ6で測定した温度とを結びつけることにより、槽(貯留槽)2内の石炭4の温度分布を把握することができる。
したがって、上記本第一実施例によれば、簡単な構成で槽内におけるセンサの位置を精度良く把握し得る。
次に、本発明の実施による槽内のセンサ位置推定システムの形態の別の例(第二実施例)を説明する。基本的なシステム構成は図1に示した上記第一実施例と同様であるが、本第二実施例の場合、図5に示す如く、センサ6の時計部6c(図2参照)を省いて構成することができる。
本第二実施例の作動を説明する。尚、本第二実施例による槽内のセンサ位置推定方法では、センサ位置の推定には最低四機の受信機が必要であるので、ここでは四機の受信機7A,7B,7C,7Dを用いるものとして説明する。
本第二実施例の場合、センサ6は時計機能を有しておらず、貯留槽2へ投入する前に時刻を受信機の時計機能と同期させておくといった手間は必要ない。ただし、受信機7A,7B,7C,7Dの間では時刻を正確に同期させておく必要がある。
投入口3から投入され、石炭4中に埋没したセンサ6は、測定部6bで周囲の石炭4の温度を取得しており、任意の送信時刻tにおいて、測定部6bで測定した測定情報を、送信部6eから無線信号6dとして電波により外部に送信する。
受信機7A,7B,7C,7Dは、図6に示す如く、それぞれセンサ6との距離に応じた時刻t,t,t,tに無線信号6dを受信する。受信機7A,7B,7C,7Dは、それぞれの無線信号6dの受信時刻t,t,t,tと共に、無線信号6dに含まれる情報を管理サーバ8に送信する。管理サーバ8では、受信機7A,7B,7C,7Dにおける無線信号6dの受信時刻t,t,t,tから、以下の手順に従ってセンサ6の位置を演算により推定する。
まず、図7に示す如く、センサ6と受信機7A,7B,7C,7Dの距離をそれぞれa,b,c,dとすると、距離a,b,c,dは無線信号6dの伝播速度(光速)Cと、センサ6から無線信号6dが発信されてから受信機7A,7B,7C,7Dへ到達するまでの伝播時間(図3参照)の積として求めることができる。すなわち、
a=(t−t)×C ……(7)
b=(t−t)×C ……(8)
c=(t−t)×C ……(9)
d=(t−t)×C ……(10)
と表せる。
ただし、本第二実施例においては、センサ6からの無線信号6dの送信時刻tが不明であるので、距離a,b,c,dを受信時刻t,t,t,tと送信時刻tとの差から求めることはできない。代わりに、各受信時刻t,t,t,t同士の差から、距離a,b,c,d同士の差を以下のように求めることができる。尚、下記式(11)〜(13)は、上記式(7)〜(10)同士を加減演算してtを消去したものである。
|a−b|=|t−t|×C ……(11)
|a−c|=|t−t|×C ……(12)
|a−d|=|t−t|×C ……(13)
また、空間における受信機7Aの座標を(x,y,z)、受信機7Bの座標を(x,y,z)、受信機7Cの座標を(x,y,z)、受信機7Dの座標を(x,y,z)とすると、センサ6の座標(X,Y,Z)との間には以下の関係が成り立つ。
Figure 0006594016

上記式(14)〜(17)同士の加減演算により、下記式(18)〜(20)が得られる。
Figure 0006594016
|a−b|,|a−c|,|a−d|の値は上記式(11)〜(13)により測定値t,t,t,tに基づいて求めることができ、受信機7A,7B,7C,7Dの座標であるx〜x,y〜y,z〜zは既知の値であるので、上記式(18)〜(20)を連立方程式として解くことにより、センサ6の座標(X,Y,Z)を推定することができる。
尚、本第二実施例において、センサ6の座標(X,Y,Z)は最低四機の受信機7A,7B,7C,7Dがあれば推定することができるが、これより多い数の受信機を備えても良いことは上記第一実施例と同様である。また、センサ6毎に割り振られた識別情報を無線信号6dに含め、受信された無線信号6dによって送信元であるセンサ6を識別できるようにすることで、重複して受信した無線信号6dの受信時刻を、送信元であるセンサ6毎に区別して上記演算に用いることができる点も上記第一実施例と同様である。また、無線信号6dとして音波を用いるようにしても良いことも、上記第一実施例と同様である。
以上のように、上記本第二実施例においては、槽(貯留槽)2内に内容物(石炭)4を貯留する貯留設備(石炭貯留設備)1の内容物4中に、測定情報を無線信号6dとして送信する送信部6eを備えたセンサ6を埋没させると共に、貯留設備1に無線信号6dを受信する機能を有する三機以上の固定局(受信機)7A,7B,7C,7Dを備え、センサ6と固定局(受信機)7A,7B,7C,7Dの間における無線信号6dの伝播時間を基に、槽(貯留槽)2内におけるセンサ6の位置を推定するよう構成しているので、簡単な構成で槽(貯留槽)2内におけるセンサ6の位置を把握することができる。
また、本第二実施例においては、貯留設備(石炭貯留設備)1は四機以上の固定局(受信機)7A,7B,7C,7Dを備え、センサ6が送信した無線信号6dを各固定局(受信機)7A,7B,7C,7Dが受信した受信時刻t,t,t,t同士の差から、各固定局(受信機)7A,7B,7C,7Dとセンサ6との間のそれぞれの距離a,b,c,d同士の差|a−b|,|a−c|,|a−d|を求め、各固定局(受信機)7A,7B,7C,7Dの空間座標(x,y,z),(x,y,z),(x,y,z),(x,y,z)に基づき、各固定局(受信機)7A,7B,7C,7Dとセンサ6とのそれぞれの距離a,b,c,d同士の差|a−b|,|a−c|,|a−d|を用いてセンサ6の空間座標(X,Y,Z)を推定するよう構成しているので、センサ6の位置を空間座標(X,Y,Z)として詳細に推定することができる。
また、本第二実施例においては、センサ6は、該センサ6毎に割り振られた識別情報を無線信号6dに含ませて送信するよう構成しているので、内容物(石炭)4中に複数投入されたセンサ6の位置を、該センサ6毎に確実に推定することができる。
また、本第二実施例においては、無線信号6dとして電波を利用するよう構成することができ、このようにすれば、センサ6と固定局(受信機)7A,7B,7C,7Dの間における無線信号6dの伝播時間と光速との積に基づいてセンサ6の空間座標(X,Y,Z)を推定することができる。
また、本第二実施例においては、無線信号6dとして音波を利用するよう構成することができ、このようにすれば、センサ6と固定局(受信機)7A,7B,7C,7Dの間における無線信号6dの伝播時間と音速との積に基づいてセンサ6の空間座標(X,Y,Z)を推定することができる。
また、本第二実施例においては、貯留設備1は石炭貯留設備とし、槽(貯留槽)2の内容物4は石炭とし、センサ6は温度を測定する温度センサとして構成しているので、槽(貯留槽)2内における複数のセンサ6の位置と、該センサ6で測定した温度とを結びつけることにより、槽(貯留槽)2内の石炭4の温度分布を把握することができる。
したがって、上記本第二実施例によれば、簡単な構成で槽内におけるセンサの位置を精度良く把握し得る。
次に、本発明の実施による槽内のセンサ位置推定システムの形態のさらに別の例(第三実施例)を説明する。基本的なシステム構成は図1に示した上記第一実施例や第二実施例と同様であるが、本第三実施例の場合、固定局7A,7B,7C,7Dは、無線信号を送信する機能を備えて構成されている。また、固定局7A,7B,7C,7Dの時計機能は、互いに同期させる必要はない。
本第三実施例のセンサ6は、図8に示す如く、測定部6b、送信部6eの他に、固定局7A,7B,7C,7Dから送信される無線信号7eを受信する受信部6fを備えている。そして、センサ6は、固定局7A,7B,7C,7Dからの無線信号7eを受信すると、該無線信号7eへの応答として、各センサ6毎に割り振られた識別情報とともに測定部6bからの測定情報を含む無線信号6dを外部に送信するようになっている。また、本第三実施例のセンサ6は、時計部6c(図2参照)は省いて構成することができる。
上記した本第三実施例の作動を説明する。尚、本第三実施例による槽内のセンサ位置推定方法では、センサ位置の推定に必要な固定局の数は最低三機であるので、ここでは三機の固定局7A,7B,7Cを用いるものとして説明する。
投入口3から投入され、石炭4中に埋没したセンサ6は、測定部6bで周囲の石炭4の温度を取得している。固定局7Aは、このセンサ6に対し、図9に示す如く、任意の送信時刻ta1に無線信号7eを送信する。
無線信号7eを受信したセンサ6は、該無線信号7eへの応答として、測定部6bからの測定情報、およびセンサ6に割り振られた識別情報を含む無線信号6dを送信部6eから自動的に返す。センサ6が固定局7Aからの無線信号7eを受信してから無線信号6dを発信するまでには、一定のタイムラグtがある。
センサ6から応答としての無線信号6dが送信されると、固定局7Aはこの無線信号6dをある時刻(受信時刻)ta2に受信する。固定局7Aは、無線信号7eの送信時刻ta1と、無線信号6dの送信時刻ta2を、無線信号6dに含まれる測定情報、及びセンサ6の識別情報と共に管理サーバ8に送信する。
続いて、固定局7Bが任意の送信時刻tb1に無線信号7eを送信する。センサ6からの応答としての無線信号6dを受信時刻tb2に受信したら、無線信号7eの送信時刻tb1と、無線信号6dの送信時刻tb2を、無線信号6dに含まれる測定情報、及びセンサ6の識別情報と共に管理サーバ8に送信する。
続いて同様に、固定局7Cが任意の送信時刻tc1に無線信号7eを送信し、センサ6からの応答としての無線信号6dを受信時刻tc2に受信し、無線信号7eの送信時刻tc1と、無線信号6dの送信時刻tc2を、無線信号6dに含まれる測定情報、及びセンサ6の識別情報と共に管理サーバ8に送信する。
管理サーバ8では、固定局7A,7B,7Cにおける無線信号7eの送信時刻ta1,tb1,tc1と、無線信号6dの受信時刻ta2,tb2,tc2に基づき、以下の手順に従ってセンサ6の位置を演算により推定する。
固定局7Aが無線信号7eを送信してから、応答としての無線信号6dを受信するまでにかかった時間はta2−ta1として求めることができ、この時間は、図9に示す如く、無線信号7eが光速Cで固定局7Aからセンサ6までの距離aを進むのにかかった時間と、無線信号7eを受信したセンサ6が無線信号6dを送信するまでのタイムラグtと、無線信号6dが光速Cでセンサ6から固定局7Aまでの距離aを進むのにかかった時間との合計に等しい。すなわち、
a2−ta1=2×(a/C)+t ……(21)
と表せる。
同様に、固定局7Bが無線信号7eを送信してから、応答としての無線信号6dを受信するまでにかかった時間tb2−tb1は、無線信号7eが光速Cで固定局7Bからセンサ6までの距離bを進むのにかかった時間と、センサ6におけるタイムラグtと、無線信号6dが光速Cでセンサ6から固定局7Bまでの距離bを進むのにかかった時間との合計に等しく、
b2−tb1=2×(b/C)+t ……(22)
と表せる。
同様に、固定局7Cが無線信号7eを送信してから、応答としての無線信号6dを受信するまでにかかった時間tc2−tc1は、固定局7Cとセンサ6の間の距離cを用いて
c2−tc1=2×(c/C)+t ……(23)
と表せる。
上記式(21)〜(23)より、センサ6と固定局7A,7B,7Cとの間の距離a,b,cは、
a=1/2×(ta2−ta1−t)×C ……(24)
b=1/2×(tb2−tb1−t)×C ……(25)
c=1/2×(tc2−tc1−t)×C ……(26)
と表せる。
ここで、送信時刻ta1,tb1,tc1および受信時刻ta2,tb2,tc2は測定値であり、センサ6におけるタイムラグtは予め測定された既知の値として得ることができる。
そして、上記第一実施例における式(4)〜(6)と同様、空間における固定局7Aの座標を(x,y,z)、固定局7Bの座標を(x,y,z)、固定局7Cの座標を(x,y,z)とすると、センサ6の座標(X,Y,Z)との間には以下の関係が成り立つ(図4参照)。
=(X−x+(Y−y+(Z−z ……(27)
=(X−x+(Y−y+(Z−z ……(28)
=(X−x+(Y−y+(Z−z ……(29)
距離a,b,cの値は上記式(24)〜(26)により測定値に基づいて求めることができ、固定局7A,7B,7Cの座標であるx〜x,y〜y,z〜zは既知の値であるので、上記式(27)〜(29)を連立方程式として解くことにより、センサ6の座標(X,Y,Z)を推定することができる。
尚、本第三実施例においては、複数のセンサ6を石炭4中に埋没させた場合、固定局のいずれかから無線信号7eを送信すると、複数のセンサ6から一斉に無線信号6dが返ってくる。よって、それらの無線信号6dを各センサ6毎に区別して上記演算に用いるために、無線信号6dにセンサ6毎の識別情報を含むことが必須となる。
また、一つの固定局から送信した無線信号7eであっても、センサ6からの無線信号6dは全ての固定局が受信し得る。このため、例えば複数の固定局から一斉に無線信号7eを送信すると、ある固定局(例えば固定局7A)に対して、他の固定局7B,7Cからの無線信号7eへの応答としての無線信号6dが一斉に入力されてしまい、上記演算手順に支障を来しかねない。この事態を避けるためには二通りの方式が考えられる。一つは、各固定局から送信される無線信号7eに、固定局毎に割り振られた識別情報を含ませておく方式である。そして、無線信号7eを受信したセンサ6は、固定局毎の識別情報を含ませた形で無線信号6dを送信するようにすれば良い。そうすれば、各固定局あるいは管理サーバ8において、例えば固定局7Aの受信した無線信号6dのうち、他の固定局7Bの識別情報が含まれるものは無視するなどの処置により、演算に用いる情報を適切に取捨選択することができる。
もう一つは、本第三実施例の如く(図9参照)、各固定局同士の間で無線信号7eの送信時刻を十分にずらすことである。例えば、一つの固定局7Aが無線信号7eを送信し、無線信号6dを受信した後で固定局7Bが無線信号7eを送信するようにする。そうすれば、固定局7Aは、一つの時刻ta1に対応する受信時刻ta2を確実に知ることができる。尚、このようにした場合、一つの固定局7Aからの無線信号7eの送信時刻ta1と、別の固定局7Bからの送信時刻tb1との間にセンサ6が位置を移動してしまうことが考えられる。しかし、電波あるいは音波である無線信号7eや6dの伝播速度は、石炭4中におけるセンサ6の移動速度に対して十分に大きいので、固定局7Bからの送信時刻tb1を固定局7Aにおける受信時刻ta2の後にしたとしても、送信時刻ta1とtb1との間隔は、その間におけるセンサ6の移動を無視できる程度に小さくすることができる。尚、ここで説明した二つの方式は、いずれか一方でも良いが、両方式を併用することもできる。このようにして、一の固定局7Aから送信された無線信号7eへの応答としての無線信号6dを、別の固定局7B,7Cから送信された無線信号7eへの応答としての無線信号6dと混同することを防止することができる。
尚、本第三実施例において、センサ6の座標(X,Y,Z)は最低三機の固定局7A,7B,7Cがあれば推定することができるが、これより多い数の固定局を備えても良いことは上記第一、第二実施例と同様である。また、無線信号6dとして音波を用いるようにしても良いことも、上記第一、第二実施例と同様である。
以上のように、上記本第三実施例においては、槽(貯留槽)2内に内容物(石炭)4を貯留する貯留設備(石炭貯留設備)1の内容物4中に、測定情報を無線信号6dとして送信する送信部6eを備えたセンサ6を埋没させると共に、貯留設備1に無線信号6dを受信する機能を有する三機以上の固定局7A,7B,7C,7Dを備え、センサ6と固定局7A,7B,7C,7Dの間における無線信号6dの伝播時間を基に、槽(貯留槽)2内におけるセンサ6の位置を推定するよう構成しているので、簡単な構成で槽(貯留槽)2内におけるセンサ6の位置を把握することができる。
また、本第三実施例においては、貯留設備(石炭貯留設備)1は三機以上の固定局7A,7B,7Cを備え、該固定局7A,7B,7Cは無線信号7eを送信する機能を備え、センサ6は固定局7A,7B,7Cからの無線信号7eを受信する受信部6fを備え、センサ6は固定局7A,7B,7Cから受信した無線信号7eに応じて無線信号6dを送信し、固定局7A,7B,7Cはセンサ6から送信された無線信号6dを受信するよう構成され、固定局7A,7B,7Cがセンサ6に無線信号7eを送信した送信時刻ta1,tb1,tc1と、固定局7A,7B,7Cがセンサ6から無線信号6dを受信した受信時刻ta2,tb2,tc2との差から、固定局7A,7B,7Cとセンサ6との距離a,b,cを求め、各固定局7A,7B,7Cの空間座標(x,y,z),(x,y,z),(x,y,z)に基づき、各固定局7A,7B,7Cとセンサ6とのそれぞれの距離a,b,cを用いてセンサ6の空間座標(X,Y,Z)を推定するよう構成しているので、センサ6の位置を空間座標(X,Y,Z)として詳細に推定することができる。
また、本第三実施例においては、各固定局7A,7B,7Cは、一の固定局7Aがセンサ6に対して無線信号7eを送信し、一の固定局7Aから受信した無線信号7eに応じてセンサ6から送信された無線信号6dを一の固定局7Aが受信してから、別の固定局7Bがセンサ6に対して無線信号7eを送信するよう構成しているので、一の固定局7Aから送信された無線信号7eへの応答としてのセンサ6からの無線信号6dを、別の固定局7B,7Cから送信された無線信号7eへの応答としてのセンサ6からの無線信号6dと混同することを防止することができる。
また、本第三実施例において、固定局7A,7B,7Cは、該固定局7A,7B,7C毎に割り振られた識別情報を無線信号7eに含ませて送信するよう構成し、固定局7A,7B,7Cからの無線信号7eを受信したセンサ6は、固定局7A,7B,7Cからの無線信号7eに含まれる固定局7A,7B,7Cの識別情報を含ませて無線信号6dを送信するよう構成することもでき、このようにすれば、一の固定局7Aから送信された無線信号7eへの応答としてのセンサ6からの無線信号6dを、別の固定局7B,7Cから送信された無線信号7eへの応答としてのセンサ6からの無線信号6dと混同することをより確実に防止することができる。
また、本第三実施例においては、センサ6は、該センサ6毎に割り振られた識別情報を無線信号6dに含ませて送信するよう構成しているので、内容物(石炭)4中に複数投入されたセンサ6の位置を、該センサ6毎に確実に推定することができる。
また、本第三実施例においては、無線信号6dとして電波を利用するよう構成することができ、このようにすれば、センサ6と固定局(受信機)7A,7B,7Cの間における無線信号6d,7eの伝播時間と光速との積に基づいてセンサ6の空間座標(X,Y,Z)を推定することができる。
また、本第三実施例においては、無線信号6dとして音波を利用するよう構成することができ、このようにすれば、センサ6と固定局(受信機)7A,7B,7Cの間における無線信号6d,7eの伝播時間と音速との積に基づいてセンサ6の空間座標(X,Y,Z)を推定することができる。
また、本第三実施例においては、貯留設備1は石炭貯留設備とし、槽(貯留槽)2の内容物4は石炭とし、センサ6は温度を測定する温度センサとして構成しているので、槽(貯留槽)2内における複数のセンサ6の位置と、該センサ6で測定した温度とを結びつけることにより、槽(貯留槽)2内の石炭4の温度分布を把握することができる。
したがって、上記本第三実施例によれば、簡単な構成で槽内におけるセンサの位置を精度良く把握し得る。
尚、本発明の槽内のセンサ位置推定システム及び推定方法は、上述の実施例にのみ限定されるものではない。例えば、上記各実施例においては貯留設備として石炭貯留設備を例に説明したが、槽内に貯留した内容物の監視が必要とされる貯留設備は石炭貯留設備に限らない。例えば、各種のゴミや廃棄物の貯留施設等においても、自然発火を防止する手段として内容物の温度を監視することは有効であるし、また例えば、食品の原料等を微生物により発酵させる培養槽のような設備の温度管理にも用い得る。
また、測定するパラメータも温度のみに限定されない。センサあるいは測定部としては温度センサのほか、特定の物質の濃度を測定するものや、光量や光波長を測定するもの等、各種のものを利用し得る。その他、本発明は、要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 貯留設備(石炭貯留設備)
2 槽(貯留槽)
4 内容物(石炭)
6 センサ
6d 無線信号
6e 送信部
6f 受信部
7A 固定局(受信機)
7B 固定局(受信機)
7C 固定局(受信機)
7D 固定局(受信機)
7e 無線信号

Claims (20)

  1. 槽内に内容物を貯留する貯留設備の内容物中に、測定情報を無線信号として送信する送信部を備えたセンサを埋没させると共に、
    前記貯留設備に無線信号を受信する機能を有する三機以上の固定局を備え、
    前記センサと前記固定局の間における無線信号の伝播時間を基に、前記槽内における前記センサの位置を推定するよう構成され
    前記槽は、内容物が投入される投入口と、内容物を払い出す払出口を備え、
    前記センサは、前記投入口から前記槽内へ投入され、前記払出口から内容物と共に排出されるよう構成されていることを特徴とする槽内のセンサ位置推定システム。
  2. 前記貯留設備は三機以上の前記固定局を備え、
    前記センサが無線信号を送信した送信時刻と、前記固定局が無線信号を受信したそれぞれの受信時刻との差から、前記各固定局と前記センサとのそれぞれの距離を求め、
    前記各固定局の空間座標に基づき、前記各固定局と前記センサとのそれぞれの距離を用いて前記センサの空間座標を推定するよう構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の槽内のセンサ位置推定システム。
  3. 前記貯留設備は四機以上の前記固定局を備え、
    前記センサが送信した無線信号を前記各固定局が受信した受信時刻同士の差から、前記各固定局と前記センサとの間のそれぞれの距離同士の差を求め、
    前記各固定局の空間座標に基づき、前記各固定局と前記センサとのそれぞれの距離同士の差を用いて前記センサの空間座標を推定するよう構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の槽内のセンサ位置推定システム。
  4. 前記貯留設備は三機以上の前記固定局を備え、
    該固定局は無線信号を送信する機能を備え、
    前記センサは前記固定局からの無線信号を受信する受信部を備え、
    前記センサは前記固定局から受信した無線信号に応じて無線信号を送信し、前記固定局は前記センサから送信された無線信号を受信するよう構成され、
    前記固定局が前記センサに無線信号を送信した送信時刻と、前記固定局が前記センサから無線信号を受信した受信時刻との差から、前記固定局と前記センサとの距離を求め、
    前記各固定局の空間座標に基づき、前記各固定局と前記センサとのそれぞれの距離を用いて前記センサの空間座標を推定するよう構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の槽内のセンサ位置推定システム。
  5. 前記各固定局は、一の固定局が前記センサに対して無線信号を送信し、前記一の固定局から受信した無線信号に応じて前記センサから送信された無線信号を前記一の固定局が受信してから、別の固定局が前記センサに対して無線信号を送信するよう構成されていること
    を特徴とする請求項4に記載の槽内のセンサ位置推定システム。
  6. 前記固定局は、該固定局毎に割り振られた識別情報を無線信号に含ませて送信するよう構成され、
    前記固定局からの無線信号を受信した前記センサは、前記固定局からの無線信号に含まれる前記固定局の識別情報を含ませて無線信号を送信するよう構成されていること
    を特徴とする請求項4又は5に記載の槽内のセンサ位置推定システム。
  7. 前記センサは、該センサ毎に割り振られた識別情報を無線信号に含ませて送信するよう構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の槽内のセンサ位置推定システム。
  8. 無線信号として電波を利用するよう構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の槽内のセンサ位置推定システム。
  9. 無線信号として音波を利用するよう構成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の槽内のセンサ位置推定システム。
  10. 前記貯留設備は石炭貯留設備であり、前記槽の内容物は石炭であり、前記センサは温度を測定する温度センサであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の槽内のセンサ位置推定システム。
  11. 槽内に内容物を貯留し、前記槽の払出口から内容物を払い出す貯留設備の内容物中に、測定情報を無線信号として送信する送信部を備えたセンサを投入して埋没させると共に、
    前記貯留設備に無線信号を受信する機能を有する三機以上の固定局を備え、
    前記センサと前記固定局の間における無線信号の伝播時間を基に、前記槽内における前記センサの位置を推定することを特徴とする槽内のセンサ位置推定方法。
  12. 前記貯留設備に三機以上の前記固定局を備え、
    前記センサが無線信号を送信した送信時刻と、前記固定局が無線信号を受信したそれぞれの受信時刻との差から、前記各固定局と前記センサとのそれぞれの距離を求め、
    前記各固定局の空間座標に基づき、前記各固定局と前記センサとのそれぞれの距離を用いて前記センサの空間座標を推定すること
    を特徴とする請求項11に記載の槽内のセンサ位置推定方法。
  13. 前記貯留設備に四機以上の前記固定局を備え、
    前記センサが送信した無線信号を前記各固定局が受信した受信時刻同士の差から、前記各固定局と前記センサとの間のそれぞれの距離同士の差を求め、
    前記各固定局の空間座標に基づき、前記各固定局と前記センサとのそれぞれの距離同士の差を用いて前記センサの空間座標を推定すること
    を特徴とする請求項11に記載の槽内のセンサ位置推定方法。
  14. 前記貯留設備に三機以上の前記固定局を備え、
    該固定局から前記センサに無線信号を送信し、
    前記センサは前記固定局から受信した無線信号に応じて前記固定局に無線信号を送信し、
    前記固定局は前記センサから送信された無線信号を受信し、
    前記固定局が前記センサに無線信号を送信した送信時刻と、前記固定局が前記センサから無線信号を受信した受信時刻との差から、前記固定局と前記センサとの距離を求め、
    前記各固定局の空間座標に基づき、前記各固定局と前記センサとのそれぞれの距離を用いて前記センサの空間座標を推定すること
    を特徴とする請求項11に記載の槽内のセンサ位置推定方法。
  15. 前記各固定局は、一の固定局が前記センサに対して無線信号を送信し、前記一の固定局から受信した無線信号に応じて前記センサから送信された無線信号を前記一の固定局が受信してから、別の固定局が前記センサに対して無線信号を送信すること
    を特徴とする請求項14に記載の槽内のセンサ位置推定方法。
  16. 前記固定局は、該固定局毎に割り振られた識別情報を無線信号に含ませて送信し、
    前記固定局からの無線信号を受信した前記センサは、前記固定局からの無線信号に含まれる前記固定局の識別情報を含ませて無線信号を送信すること
    を特徴とする請求項14又は15に記載の槽内のセンサ位置推定方法。
  17. 前記センサは、該センサ毎に割り振られた識別情報を無線信号に含ませて送信することを特徴とする請求項11〜16のいずれか一項に記載の槽内のセンサ位置推定方法。
  18. 無線信号として電波を利用することを特徴とする請求項11〜17のいずれか一項に記載の槽内のセンサ位置推定方法。
  19. 無線信号として音波を利用することを特徴とする請求項11〜18のいずれか一項に記載の槽内のセンサ位置推定方法。
  20. 前記貯留設備は石炭貯留設備であり、前記槽の内容物は石炭であり、前記センサは温度を測定する温度センサであることを特徴とする請求項11〜19のいずれか一項に記載の槽内のセンサ位置推定方法。

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