JP6591554B2 - 人工心臓弁 - Google Patents

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Description

本開示は体内に植え込み可能なステントの分野に関する。実施形態は、ステントバルブ、例えば心臓ステントバルブ(例えば人工心臓弁)の分野において遭遇する問題に対処するために考案された。しかしながら、本願に開示する概念は、ステントの外面にシールが所望される任意のステントまたは人工器官へのより広い用途を有する。
特許文献1および特許文献2は、作動が制御された、管腔内装置用の拡張可能な密封手段を記載している。こうした装置は、自己拡張型人工器官およびバルーン拡張型人工器官の双方に対する低プロファイルの機構、物質の開放された放出ではなく抑制された放出、人工器官の物理的および機能的完全性を妨げることなく漏出区域が塞がれるような漏出部位への能動的な適合、および圧力作動ではないオンデマンドの制御された作動という利点を有すると述べられている。実施例のうちのいくつかは、メッシュを覆う剥離除去可能なカバーを示している。
特許文献3における発展がさらに参照されてもよい。
国際公開第2013/033791号 米国特許出願公開第2013/331929号明細書 国際公開第2014/072439号
それでもなお、人工器官において、特に心臓ステントバルブにおいて、シールを行うことは、膨潤性シールを用いるか否かに関わらず、依然として困難である。製造性、有毒な保存溶液の一定の貯蔵寿命の確実な獲得、カテーテル挿入のための人工器官の緊縮性(crimpability)、(ヒドロゲルが用いられる場合の)植え込み中および植え込み後のヒドロゲルの封じ込め、医師が準備および使用し易いこと、植え込み中および植え込み後における前記シールの信頼できる展開、シール不良の危険性の低減、および/または人工器官の再捕捉性(recaptuability)/再シース挿入性(resheathability)を損なうことのないシールの実施を含むが、これらに限定されない多くの課題が存在する。
以下は、本開示のいくつかの態様についての基本的で非限定的な理解を提供するために本開示の簡潔な要約を示す。
前記開示の一態様は、ステントおよび人工器官付近の漏出を閉塞するためのシールを備えた人工器官を提供する。前記人工器官は、任意で、ステントバルブ(例えば、大動脈ステントバルブのような心臓ステントバルブ)である。前記シールは、すべて自由選択である以下の特徴のうちの1つまたは2つ以上の任意の組み合わせを備え得る。
(a)前記シールは、血液(または血液成分)との接触に応答して膨潤する膨潤性材料を備え得る。
(b)前記シールは、前記ステントに対して略周方向に延びる中空シールエンベロープ(本願では袖口部またはシール室とも称される)を備え得る。任意で、前記中空シールエンベロープは環状体形態を有してもよく、前記環状体の様々な異なる断面形状が可能である。環状体形態は、適当な場合には、ヒドロゲルの移動によってシールを膨張させることができ、かつ/または実質的にステントの360°周囲全体においてシールの膨張を可能にする。加えて、またはこれに代わって、前記エンベロープは、任意で、石灰化した生来の解剖学的構造の不規則な輪郭に沿うことができるように、可撓性かつ/またはコンプライアントである材料のものである。
(c)前記膨潤性材料は、前記シールエンベロープの内部(エンベロープの内部隔室とも称され得る)内に実質的に閉じ込められ得る。
(d)前記エンベロープは、前記ステントの全周囲のまわりに延び、かつ前記ステントの周方向に連続した材料の少なくとも1つの部分を備え得る。本願では、「連続した」という用語は、前記材料はステントのまわりの周方向における材料の完全性を中断する任意の継ぎ目または接合線を有さないことを意味するように意図される。代わりに、前記材料の部分は、例えば、閉ループまたはリング形に一体的に形成されている。いくつかの実施形態において、前記エンベロープは、そのような材料の部分の1つ以上からなる複数の壁部を備え得る。いくつかの実施形態において、前記エンベロープは、ほぼ全体的に、そのような材料の部分のうちの1つ以上の部分から構成されてもよい。
(e)前記シール(および/またはエンベロープ)は、内部隔室を(少なくとも共同で、かつそのままで(while intact))実質的に包囲して、前記シールの外部の液体が前記シール内に浸透するのを防止するための拡散バリアを画定する複数の拡散バリア壁部をさらに備え得る。
(f)これに代わって、前記シール(および/またはエンベロープ)は、シールの外部の液体が隔室に浸透するのを防止するために、内部隔室を(少なくともそのままで)実質的に包囲する単一の拡散バリア壁部を備えてもよい(これに代わって、いくつかの実施形態では、拡散バリア壁部を備えなくてもよい)。
(g)拡散バリア壁部は、備えられる場合、1つ以上の金属類を含有してもよい。本願において、用語「金属類」は、金属および/または金属化合物(例えば酸化物)および/または合金を含む任意の材料に及ぶことが意図される。金属類拡散バリア材料の例としては、酸化アルミニウムおよび/またはチタンが挙げられる。
(h)加えて、またはこれに代わって、拡散バリア壁部は、備えられる場合、例えば、少なくとも1つのプラスチックフィルム層と、前記プラスチックフィルム層によって支持された少なくとも1つの拡散バリア層とを含む積層体を備え得る。様々な異なる拡散バリア層材料が想定され、ほんの一例として、金属類(例えば、上記参照)、非金属類(例えば金属類以外のすべての材料)、ガラス、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、液晶、酸化ケイ素(SiO)が挙げられる。任意で、複数の拡散バリア層が、任意で直接重ねられて備えられてもよいし、またはプラスチックフィルム層によって分離されて備えられてもよい。複数の拡散バリア層が用いられる場合、前記層のうちの少なくともいくつかは同一のバリア材料のものであってもよく、かつ/または、前記層のうちの少なくともいくつかは異なるバリア材料のものであってもよい。例えば、複数の拡散バリア層は、1つ以上の非金属類層(例えば、酸化ケイ素)と、1つ以上の金属類層(例えばチタン)とを備えてもよい。いくつかの実施形態において、少なくとも2つの非金属類層(例えば酸化ケイ素)が金属類層(例えばチタン)を挟持してもよい。加えて、またはこれに代わって、いくつかの実施形態において、金属類(例えばチタン)層および非金属類(例えば酸化ケイ素)層が交互になった積層体が備えられてもよい。加えて、またはこれに代わって、いくつかの実施形態において、第1のバリア材料(金属類か否かにかかわらず)のうちの少なくとも二層が、第2のバリア材料(金属類か否かにかかわらず)の層を挟持してもよい。加えて、またはこれに代わって、いくつかの実施形態において、第1のバリア材料(金属類か否かにかかわらず)および第2のバリア材料(金属類か否かにかかわらず)が交互になった層の積層体が備えられてもよい。
(i)いくつかの実施形態において、前記拡散バリア層または材料(例えば、いくつかの実施形態では、各層および/または層の組み合わせ)は、実質的に約10μmを超えない厚さであってもよく、任意で実質的に約5μmを超えない厚さ、任意で実質的に約4μmを超えない厚さ、任意で実質的に約3μmを超えない厚さ、任意で実質的に約2μmを超えない厚さ、任意で実質的に約1μmを超えない厚さ、任意で実質的に約500nmを超えない厚さ、任意で実質的に約300nmを超えない厚さ、任意で実質的に約200nmを超えない厚さ、任意で実質的に約100nmを超えない厚さ、任意で実質的に約50nmを超えない厚さ、任意で実質的に約20nmを超えない厚さ、任意で実質的に約10nmを超えない厚さであってもよい。例えば、そのような厚さ(または適当な厚さ)は、蒸着プロセス、例えばプラズマ蒸着によって形成され得る。
(j)少なくとも1つの拡散バリア壁部は、前記シールの、例えばシールエンベロープの、取り外し不能な一体部分であり得る。そのような取り外し不能な壁部は、植え込み中および/または植え込み後、前記シールおよび人工器官と共に、そのまま残存し得る。
(k)(j)に加えて、またはそれ代わって、少なくとも1つの拡散バリア壁部は、取り外し可能なカバーの形態で提供され(または取り外し可能なカバーに備えられ)得る。取り外される前、前記拡散バリア壁部は、例えば、装置が使用前に保存液環境中に保管されている間に、前記エンベロープ内への液体の拡散を防止することに寄与し得る。使用時、前記取り外し可能なカバーは、植え込み前または植え込み中に除去されるように構成されている。前記カバーの除去により、前記膨潤性材料との連絡のために、その後の前記エンベロープ内への液体の侵入が可能となり得る。
(l)少なくとも1つの拡散バリア壁部は、下に位置する構造の視認性を実質的に不明瞭にしないために、実質的に透明であり得る。例えば、取り外し可能なカバーは実質的に透明であり得る。
(m)前記取り外し不能なバリア壁部のうちの1つ以上は、ファブリックによって裏当てされ得る。前記裏当て(backing)は、例えば、取り外し不能なバリア壁部のほぼ全表面と重なり合い得る。前記ファブリックは、取り外し不能なバリア壁部に対して、実質的にその全表面にわたって接合されて(例えば一体の積層体を形成して)もよいし、または前記ファブリックは、例えばバリア壁部の周縁のまわりの、1つ以上の離散した領域において、取り外し不能なバリア壁部に接合されてもよい。ファブリックの裏当てを用いることにより、例えば、より容易な縫合が提供され、かつ/または前記バリア壁部の物理的な保護および/または補強が提供され得る。前記ファブリックの裏当ては、いくつかの実施形態において、拡散バリア壁部の少なくとも1つの周縁および/または端部および/または端縁を越えて延在してもよい。
(n)拡散バリア壁部が備えられるか否かに関わらず、前記エンベロープは、フィルムの端縁領域を挟持し、かつファブリック壁部と前記フィルムとの間に接合部を画定するように共に溶着された第1および第2のファブリック壁部を備え得る。前記フィルムは、前記ファブリック壁部の少なくとも一方に、任意で双方に、直接接合され得る。加えて、またはこれに代わって、前記ファブリック壁部は、任意で、前記フィルムの周縁を越えて延在して、前記フィルム端縁を囲い込むファブリック−ファブリック直接溶着領域を画定し得る。そのような接合部は、前記フィルムの1つの表面が容易に溶着可能でなくても(例えば、前記フィルムが前記ファブリックに容易に溶着可能でない材料、例えば金属類、の表面層を含む積層体である場合)、フィルムの信頼できる固定を提供し得る。
(o)前記エンベロープは、少なくとも部分的に円錐形の少なくとも1つの壁部を備え得る。前記少なくとも1つの壁部は、例えば半径方向内側壁部であり得る。前記少なくとも部分的な円錐形は、任意で、前記ステントの外形の一部に合致(または少なくともほぼ合致)し得る。前記ステントの外形は、少なくとも部分的に円錐形のステント部分を含み得る。
(p)前記エンベロープは、少なくとも部分的に円錐形の第1の壁部と、少なくとも部分的に隆起した、かつ/または外向きの溝形を有する第2の壁部とを少なくとも備え、第1および第2の壁部は、第1および第2の壁部の直径が互いに実質的に合致する軸線方向に離間した各領域において共に接合されている。
(q)前記エンベロープは、少なくとも部分的に円錐形を有する第1の壁部と、軸線方向に折り畳まれた円錐形を有する第2の壁部とを少なくとも備え、第1および第2の壁部は、第1および第2の壁部の直径が互いに実質的に合致する軸線方向に離間した各領域において共に接合されている。本願で用いられる「軸線方向に折り畳まれた円錐形」という用語は、非折り畳み状態から軸線方向に折り畳まれる壁部を指す。そのような非折り畳み状態において、前記壁部は、折り畳み状態におけるよりも大きな軸方向高さの少なくとも部分的な円錐形を有する(かつ/または有するであろう、かつ/または有した)。第2の壁部は、前記折り畳み状態において真の円錐形を有さなくてもよいが、円錐形を軸線方向に折り畳むことにより、シールの拡張を可能にするために多少膨張することができる余分な材料が形成される一方で、それでもなお第1および第2の壁部を共に取り付けるために各々の合致した直径は維持され得る。
(r)前記エンベロープは、ファブリックの1つ以上の壁部を備えてもよく、少なくとも植え込みの準備ができている状態にあるときに、ステントに当接する半径方向内側に面する壁部は前記ステントに接触するための(または前記ステントに接触した)ファブリック表面を備え、かつ半径方向外側に面する壁部は植え込みの際に周囲の解剖学的組織と接触するためのファブリック表面を備える。
(s)前記エンベロープは前記膨潤性材料を収容する内部隔室をほぼ完全に包囲するファブリックを備え得る。任意で、前記ファブリックの一領域は、実質的に非伸張性のフィルム(またはそのようなフィルムを含む積層体)によって裏打ちされ得る。前記フィルムは、伸張に対して前記ファブリックの局所的補強を提供し得る。そのような形態は、例えば、前記ステントに面した袖口部の領域において実現され得る。前記フィルムは、前記ファブリックがステント構造の隙間を通って拡張する傾向を低減し得る。前記形態は、前記袖口部の膨潤を前記ステントから離れる方向に促進し、かつステントの隙間を通る膨潤を低減し得る。任意で、前記フィルムはプラスチック製であるか、またはプラスチックを含有し得る。
(t)前記エンベロープは、前記膨潤性材料を収容する内部隔室をほぼ完全に包囲するファブリックを備え得る。任意で、拡散バリア壁部によって裏打ちされたファブリックの領域を通る液体の侵入を妨げるために、前記ファブリックの一領域は拡散バリア壁部によって裏打ちされ得る。前記拡散バリア壁部は、例えば拡散バリア壁部の周縁のまわりにおいて前記ファブリックに溶着され得る。前記拡散バリア壁部は、前記シールの取り外し不能な一体部分であってもよい。前記拡散バリア壁部は、前述した特性または構造のうちのいずれを有していてもよい。
(u)前記シールおよび/またはエンベロープは、自立した隆起形状を有するファブリック部分を備えてもよい。例えば、前記隆起形状は、環状隆起または環状溝を含み得る。加えて、またはこれに代わって、前記隆起形状は、前記隆起形状の軸線方向の範囲を定める第1および第2の領域の外径より大きい外径を有する領域を(例えばステントの中心軸に対して)画定し得る。加えて、またはこれに代わって、前記隆起形状は半径方向に折り畳み可能であってもよく、かつ/またはコンプライアントであってもよい。この態様は、膨潤性材料を用いたシールに何ら限定されるものではなく、しかしながら、任意の種類のシール、例えば隆起形状がシールの機能性に寄与し得るシールと共に用いられ得る。
(v)前記隆起形状は、熱硬化または熱成形された形状として前記ファブリックに設定され得る。前記形状は環状隆起および/または溝形態を含み得る。
(w)前記エンベロープは、レーザー溶着によって共に溶着された壁部を備え得る。
(x)前記エンベロープまたは人工器官の他の部材は、溶着接合部において共に接合された第1および第2のファブリック壁部を備えてもよく、前記溶着接合部は、前記ファブリック壁部の少なくとも一方、任意で双方の融解温度より低い融解温度を有するポリマー材料を含有する。任意で、前記ファブリックの繊維は前記溶着において未溶解のままであり得、前記溶着は前記ファブリック壁部の繊維に対する前記ポリマー材料の融着によって行われる。関連する態様において、第1および第2のファブリック壁部を共に接合する方法は、概して、少なくとも前記ファブリック壁部同士の間(任意で前記ファブリック壁部同士の間)の接合のための標的部位に可融性ポリマー材料を配することと、前記可融性ポリマー材料は前記ファブリック壁部の少なくとも一方、任意で双方の融解温度より低い融解温度を有することと、前記接合のための標的部位を熱に晒して、前記ポリマー材料を前記ファブリック壁部に融着し、前記ファブリック壁部の間の界面において接合を行うこととを含み得る。任意で、前記操作は、前記ファブリック壁部の少なくとも一方、任意で双方の融解温度より低い温度で実行される。
(y)膨潤性材料(例えばヒドロゲル)付近または前記膨潤性材料のまわりにおける溶着を伴う製造工程中に、前記ヒドロゲルは、他の場合には前記膨潤性材料の膨潤特性を大幅に劣化させる高温への曝露から保護され得る。
(z)前記シールは管状形態に構成され、かつ管状形態にあるステントに適合し得る。
(za)前記シールは、ステントバルブのスカート内に組み込まれ、前記シールの軸線方向の両側(例えば、軸線方向上側および下側)の位置で前記ステントに縫合され得る。前記スカートはファブリックを備え得る。前記縫合は、(i)ファブリックのみ、または(ii)前記ファブリックに融着した、前記ファブリック上を被覆する、前記ファブリックに含浸した、または前記ファブリックと一体化されたポリマー材料によって補強されたファブリックを備える前記スカートの位置または領域において行われ得る。
(zb)前記シールおよび/またはエンベロープおよび/またはスカート(例えば内側および/または外側)および/または人工器官の他の部材はファブリックを備えてもよく、前記ファブリックの細孔はポリマー材料によって実質的に閉塞されている。例えば、前記ポリマー材料は、前記ファブリックの繊維の網状組織に浸透または含浸していてもよい。加えて、またはこれに代わって、前記ポリマー材料のうちの少なくとも一部は繊維内に提供されていてもよい。前記ポリマー材料は、例えば、前記ファブリック上におけるコーティング、または前記ファブリックと融着されたフィルムであってもよい。いくつかの実施形態において、前記ファブリックは前記ポリマー材料によって浸漬被覆されていてもよい。いくつかの実施形態において、前記ポリマー材料は、例えば、ポリウレタンであってもよいし、またはポリウレタンを含有してもよい。加えて、またはこれに代わって、前記ファブリックは任意でPETを含有してもよい。
密接に関連する態様では、ファブリックをポリマー材料で被覆して、前記ファブリックの細孔を前記ポリマー材料で実質的に閉塞することを含む方法が開示される。前記方法は、例えば、前記ファブリックを実質的に溶解することなく、前記ファブリックを前記ポリマー材料によって浸漬被覆すること、または前記ポリマー材料を前記ファブリックに対して融着または溶解することを含み得る。
そのようなポリマー材料の使用により、前記ファブリックが補強され、前記ファブリックが他の場合には前記ファブリックを伸張させて前記細孔を拡大させ得る応力を受けた場合に、前記細孔が制御できずに拡大する危険性を回避し得る。そのような応力は、例えば、前記人工器官が最適に配置されない場合、および/または所望のように機能しない場合に、人工ステントバルブを少なくとも部分的に再度折り畳むための再捕捉または再シース挿入操作の間に生じ得る。
(zc)前記シールおよび/またはエンベロープおよび/またはスカート(例えば内側および/または外側)および/または人工器官の他の部材は、ファブリックと、前記ファブリックの少なくとも第1の領域に保持された、および/または被覆された、および/または含浸されたポリマー材料とを備えた複合材を含み得る。第1の領域において、前記複合材は、ファブリックのいくつかの特性とポリマー材料のいくつかの特性とを兼ね備え得る。例えば、前記複合材は、ファブリックのように、縫合糸をファブリックの細孔に対応する位置に通過させることにより、他の構成要素と縫合可能であり得る。前記ファブリックの繊維は、縫合穴からの亀裂生長に対する耐性を提供する構造的な網状組織または骨組を提供し得る。加えて、またはこれに代わって、前記複合材は、ポリマー材料(例えばフィルム)のように、実質的な細孔の拡張を伴うことなく、応力を支持し得る。前記ポリマー材料は、前記ファブリック材料を細孔の拡張に対して補強し得、前記ファブリックは前記ポリマー材料を亀裂生長に対して補強し得る。前記複合材は、実質的に可撓性であり、かつ/または熱成形可能であり得る。前記複合材は、他のファブリックまたは複合材に対して、溶着可能かつ/または融着可能かつ/または熱シール可能であり得る。
(zd)前記シールおよび/またはエンベロープおよび/またはスカート(例えば内側および/または外側)および/または人工器官の他の部材は、一領域において、(例えば前述のように)別の部品または表面への溶着接合部を形成または実際に形成するためのポリマー材料を保持し、(ii)別の領域において、前記ファブリックの細孔を閉塞し、かつ/または(例えば前述のように)前記ファブリックを補強するポリマー材料を保持する、ファブリック片を備え得る。前記ポリマー材料は、双方の領域において同一であってもよく、例えばポリウレタンであってもよい。任意で、前記ファブリックのさらなる領域は、例えば前記ポリマー材料を有さない、実質的に開放した細孔および/または実質的に閉塞されていない細孔を有してもよい。
(ze)前記シールおよび/またはエンベロープは、前記ステントおよび/または人工器官の端部において、前記ステントを人工器官用の送達カテーテルのステントホルダーに解放可能に取り付けるための1つ以上の取り付け要素に隣接した領域に配され得る。
(zf)前記シールおよび/またはエンベロープは、前記ステントおよび/または人工器官の端部に配されてもよく、その結果、使用時に、前記シールおよび/またはエンベロープは、前記ステントおよび/または人工器官の大部分がシースから抜かれるまで、展開カテーテルの拘束シースによって拡張に対して実質的に拘束され続ける。そのような構成は、これが操作者によって望ましい場合には、再シース挿入を容易にすることができる。
加えて、またはこれに代わって、本開示のさらなる態様は、人工器官、例えば人工心臓弁、または人工器官用シールを提供し得、前記人工器官および/またはシールは、ファブリック壁部と、前記ファブリック壁部に融着されたポリマー材料とを備える。
任意で、以下の特徴のうちのいずれか1つ以上も任意の組み合わせで備えられてもよく、下記のすべては自由選択である。
(a)前記ポリマー材料は、前記ファブリック壁部の融解温度より低い融解温度を有し得る。
(b)前記ファブリックの繊維は、前記ポリマー材料との界面において未溶解のままであり得、前記ポリマー材料は融着によって前記ファブリック壁部の繊維に対する材料に付着されている。
(c)前記ポリマー材料が融着された第2のファブリック壁部も備えられ得る。
(d)前記ポリマー材料は、前記ファブリック壁部同士の間に溶着接合部を提供し得る。
(e)前記ポリマー材料は、前記ファブリック壁部の細孔を実質的に閉塞し得る。
(f)前記ポリマー材料は、前記ファブリック壁部を通って実質的に延在してもよいし、または延在しなくてもよい。
(g)前記ファブリック壁部は、前記ファブリック壁部に融着されたポリマー材料を備えた1つ以上の第1の領域と、前記ポリマー材料を有さない1つ以上の第2の領域とを備え得る。
(h)ポリマー材料が第1および第2のファブリック壁部に融着されて前記壁部の間に接合部を提供する少なくとも1つの溶着領域が備えられ、かつ/またはポリマー材料が単一のファブリック壁部のみに融着される少なくとも1つの非溶着領域が備えられ得る。
(i)前記ファブリックは織物であり得る。
(j)前記ファブリックの繊維は、前記ポリマー材料から離れた領域において少なくとも部分的に再配向することができ、前記ファブリックが大きさの変化に適応することを可能にし得る。
(k)前記ファブリック壁部および/または前記ポリマー材料は、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリウレタン(PU)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、シリコーン、ポリアセタール、ポリフェニルスルホン、ポリスルホン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアミドのうちから選択された材料を含有し得る。
(l)前記ファブリック壁部はポリエステル(例えばPET)を含有してもよく、かつ/または前記ポリマー材料はポリウレタンを含有してもよい。
(m)人工心臓弁は、ステント構成要素と、前記ステント構成要素によって保持されたスカートを備えてもよく、前記スカートはファブリック壁部を備える。
(n)前記スカートは、剥離可能なカバーを有さなくてもよく、かつ/または有さない。
(o)前記スカートは、血液または血液成分による接触時に膨潤する材料を収容するエンベロープを画定し得る。
(p)前記スカートを前記ステント構成要素に固定する縫合糸が備えられてもよく、前記縫合糸は前記ポリマー材料内を通過する。
(q)前記縫合糸は、前記ファブリック壁部と、前記ファブリック壁部に融着されたポリマー材料とを通過し得る。
(r)前記ファブリック壁部を備えた人工弁は、カテーテル挿入術による心臓への導入のために折り畳み形態に圧縮可能であり、かつ植え込み形態に拡張可能であり得る。
本開示のさらなる態様は、ファブリック壁部と前記ファブリック壁部に融着したポリマー材料とを備えた人工心臓弁用のシールまたはスカートを提供し得る。前記ポリマー材料は、前記ファブリック壁部の融解温度より低い融解温度を有し得る。前記ファブリックの繊維は、前記ポリマー材料との界面において未溶解のままであり得、前記ポリマー材料は融着によって前記ファブリック壁部の繊維に対する材料に付着されている。前記ポリマー材料は、別のファブリック壁部への溶着接合部を提供してもよく、かつ/または前記ファブリックを補強してもよく、かつ/または前記ファブリックの細孔を閉塞してもよい。
本願のいかなる箇所においても、ファブリックという用語は、繊維またはフィラメントの網状組織から構成された任意の織成材料または不織材料を指すように意図される。繊維およびフィラメントという用語は本願では区別なく用いられる。とりわけ、前記ファブリックは織成材料であってもよい。
上記および/または添付した特許請求の範囲では、特定の特徴、態様および考えが取り上げられているが、本願に記載し、かつ/または図面に示した任意の新規の特徴または考えに対して、それらに主眼が置かれているか否かにかかわらず、保護が請求される。
ここで本開示の非限定的な実施形態をほんの一例として、添付図面を参照しながら記載する。
本開示のいくつかの実施形態が用いられるのに適したステントバルブを示す概略図。図はステントバルブの中心線に沿って破断されている。ステント構造は右側に示されており、バルブ、スカートおよびシールの位置を示す輪郭は左側に示されている。 図1のシール40をより詳細に示す拡大概略断面図。図2および後続の図面において、前記シールは右側が断面で示されている(図1の左側に代わるものであるが、技術的重要性はない)。 ファブリックチューブに形状を設定するための技術を示す概略図。 ファブリックシートからファブリックの直交織および/または糸の方向に対して斜めに材料ブランクを切断することを示す概略図。 カテーテルバルーンからの円錐形フィルム部分の切断を示す概略図。 図2の溶着部の詳細を示す概略断面図。 軸線方向に折り畳まれた円錐形スカート部分を形成するための技術を示す概略図。 軸線方向に折り畳まれた後の外側壁部を有するスカートを示す概略図。 液体保存溶液中におけるステントバルブの保管を示す図2に類似した概略図。 熱硬化性ファブリックスカートを備えたステントバルブのさらなる例を通る概略断面図。 図2に類似したスカート構造のさらなる例を通る概略断面図。 ファブリック片を接合するための溶着技術を示す概略図。 ヒドロゲルの膨潤能が高温への曝露によってどれだけ影響を受け得るかを示す概略図。 図11に類似したスカート構造のさらなる例を通る概略断面図。 図14に類似したスカート構造のさらなる例を通る概略断面図。 ポリマー材料をファブリックに融着するための技術を示す概略図。 ポリマー材料の融着後の図16のファブリックを示す概略図。 図2に類似したスカート構造のさらなる例を通る概略断面図。 図18に類似したスカート構造のさらなる例を通る概略断面図。 図18に類似したスカート構造のさらなる例を通る概略断面図。 シールの別の位置を示す図1に類似した概略断面図。 部分展開状態で示した、カーテルシースを用いた植え込みを示す概略図。
図1を参照すると、いくつかの実施形態に従ったステント付き人工器官がステントバルブ10の形態で示されている。前記ステントバルブは、ステントバルブ10が植え込まれたときに、周囲組織に対して封止するためのシール40(さらに以下に記載)を備え得る。ステントバルブ10は、ヒト心臓内の各位置に植え込むための心臓ステントバルブ、例えば、大動脈ステントバルブ、僧帽弁ステントバルブ、肺ステントバルブ、または三尖ステントバルブであってよい。
ステントバルブ構造の自由選択の例の詳細について先ず説明し、その後、シール構造の例の詳細について詳細に説明する。
ステントバルブ10は、送達カテーテル(図示せず)を用いた送達のために半径方向に圧縮された状態(図示せず)に圧縮可能であり、かつ植え込み時には作動または拡張状態(示した状態に類似)に拡張可能であり得る。ステントバルブ10は、弁14(その位置は境界想像線によって概略的にされている)を画定する複数の弁尖を保持するステント12を備え得る。ステント12の様々な幾何学的形状が用いられ得る。いくつかの実施形態において、ステント10は、下側管状または冠部16(例えば、入口部分を画定)、上側冠部、複数の直立した交連支持体20、および複数の安定化アーチ22のうちの1つ以上を備え得る。ステント12は対向する第1および第2の端部を有し得る。下側管状冠部16は、前記ステントの第1の端部を画定し得る。上側冠部16は両端部の間に(例えば、かつ両端部から離間されて)配置された自由縁を有し得る。交連支持体20は、任意で両端部から離間され得る。安定化アーチ22は、交連支持体22と第2のステント端部との間に延在し得る。安定化アーチ22は第2のステント端部を画定し得る(例えば、安定化アーチ22の先端および/またはアーチ頂点は第2のステント端部を画定し得る)。安定化アーチ22は交連支持体20の上で弓形をなし、交連支持体20に相互接続し得る。上記のいずれかに加えて、またはそれらに代わって、安定化アーチ22は、実質的に互いに独立して、交連支持体20に対して、折り曲げ可能であるか、または屈曲することができ得る。
使用時に、ステント12の下側部分はステント12の他の領域の後に展開されるように構成され得る。例えば、アーチ22、支持体20および上側冠18は、下側部分16の前に(その順序で、または逆順で、または異なる順序で)少なくとも部分的に展開され得る。少なくとも、上側冠18が少なくとも部分的に展開されたならば、ステント12は、上側冠18を植え込み部位の生来の弁尖に対して着座させるために、矢印24の方向に圧迫および/または変位され得る。下側部分16の展開により、最終的にステント12はその最終位置に固定される。
下側部分16、および任意で上側冠18の一部は、前記ステントの格子構造によって形成され得る。前記格子構造は、セルまたは開口または隙間、例えば略ダイヤモンド形の開口(一部の実施形態では厳密にはダイヤモンド形ではないが)を画定し得る。
生来の弁尖は、一般に前記ステントの部分26に重なり合い得る。生来の弁輪は、前記ステントの部分28に重なり合い得る。
任意で、ステントバルブ10は、弁尖14と連絡し、ステント12の内側に保持された内側スカート30をさらに備え得る。任意で、内側スカート30は、弁尖14に直接接続される。加えて、またはこれに代わって、ステントバルブ10は、ステント12の外側に保持された外側スカート32をさらに備え得る。双方のスカートが備えられる場合、それらのスカートは少なくとも部分的に重複し得る。いくつかの実施形態において、一方のスカート(例えば外側スカート32)は、任意で、他方(例えば内側スカート30)よりもステント12の下端部に向かってさらに延在し得る。加えて、またはこれに代わって、一方のスカート(例えば内側スカート30)は、任意で、他方(例えば外側スカート32)よりもステント12の上端部に向かってさらに延在してもよい。前記スカートは、任意の適当な可撓性および/またはコンプライアント材料、例えばファブリック(例えばPETのファブリック)のものであってもよいし、または生体組織(例えば心膜)のものであってもよい。前記スカートは、同一の特定の材料のもの、または同種の材料(例えば生体組織、ファブリック)のもの、または異なる種類の材料のものであってもよい。下記に述べるいくつかの例において、外側スカート32はファブリック製であり、内側スカートは、所望により、ファブリック製であっても、生体物質のものであってもよい。
任意で、内側スカートおよび外側スカート30,32は、少なくとも1つの実質的に連続または不連続の取り付け線に沿って互いに直接固定され得る。前記取り付けは、例えば、縫合、溶着、融着、接着剤のうちの1つ以上によるものであり得る。前記取り付け線は、任意で、前記ステントバルブの全周囲に延在し得る。前記取り付けは、内側スカート30と外側スカート32との間のステントの空間における血液の漏出の危険性を軽減し得る。
任意で、少なくとも外側スカート32は、上側冠18が外側スカート32によって実質的に覆われない状態にするように配置され得る。そのような構成は、(例えば大動脈弁用のステントバルブの場合)冠動脈への良好な血流を支援し得る。
いくつかの実施形態において、下側部分16は、実質的にジグザグな形状が形成された端部(例えばより下端部または入口端部)を有する。前記ジグザグな形状は下側頂点16aおよび上側頂点16bを含み得る。上側頂点16bは、格子構造の最前部のセルおよび最後部のセルの双方の重なり合った表示により、図1では隠れていることがある。前記ジグザグな形状は、ステント12の周囲において実質的に連続していてよい。外側スカート32は、下側部分16の端部のジグザグな形状に実質的に合致したジグザグな形状を有する周縁を有し得る。そのような構成は、端部における余分な材料を避け、それによりステントバルブ10の緊縮を促進する。同時に、外側スカート32は、セルの開口を介した血液漏出の危険性を低減するために、格子構造の(例えば、完全な)開放セルを前記ステント端部まで覆う。外側スカート32はまた、前記ステントのストラットの上に材料の層を提供することができ、それにより前記ステントと繊細な生来の心臓組織との間の係合を緩衝する。
ステントバルブ10(例えば弁14)は、任意で、生体組織(例えば、心膜(そのようなブタ心膜および/またはウシ心膜)および/または天然の心臓弁尖(例えば、任意で天然の心臓壁組織の一部に付着された天然ブタ心臓弁尖))を備えてもよい。前記生体組織は、例えばグルタルアルデヒドを用いて、固定され得る。
ステント12は、任意で、送達カテーテル(図示せず)に搭載するための圧縮形態に圧縮可能な(例えば、緊縮された)自己拡張型であってもよく、前記送達カテーテルは、植え込み部位への送達のために、前記ステントを前記圧縮形態に拘束するためのシースを有する。使用時、前記シースの拘束効果の除去によって、ステント12は作動形態に、または作動形態に向かって、自己拡張する。自己拡張型ステントは、例えば、形状記憶材料、例えば形状記憶合金、例えばニッケル‐チタン合金(例えばニチノール)のものであってもよい。加えて、またはこれに代わって、ステント12は、拡張バルーンを用いることなどによって、送達カテーテルからの軸線方向に縮小する力の適用により、および/または送達カテーテルからの半径方向に拡張する力の適用により、拡張されるように構成されていてもよい。
ステントバルブ10は、ステントバルブ10が植え込まれるときに、周囲の生来の組織に対して封止するためのシール40をさらに備え得る。シール40はステント12上の任意の適当な位置に配され得る。いくつかの実施形態において、シール40は、上側冠部18の端部と、下側冠または管状部分16の端部との間に配され得る。いくつかの実施形態において、シール40は、任意で上側冠部18のより近くに、あるいは任意で下側冠または管状部分16のより近くに、あるいは任意で2つの冠部16,18の端部の間の途中に、あるいは任意で2つの冠部16,18の間の胴または胴体部分に、配置されてもよい。いくつかの実施形態において、シール40はステント12の外側に保持される。
上述したように、いくつかの実施形態において、ステント12の(例えば、下側または入口)周縁は実質的にジグザグな形状を有する。前記ジグザグな形状は下側頂点16aおよび上側頂点16bを含み得る。所望により、シール40は上側冠18の端部と上側頂点16との間にのみ配置されるように構成されてもよい。例えば、シール40は上側頂点16bと下側頂点16aとの間の空間を占有するように延在しないことがある。下側頂点16aを避けてシール40を配置することにより、端部における材料の嵩を低減して、緊縮を促進することができる。加えて、またはこれに代わって、前記シールは上側冠18を実質的に覆わないように配置されてもよい。上側冠18を開けておくことにより、冠動脈(例えば大動脈弁位置に対する置換弁の場合)への血流が改善され得る。
シール40は、ステントバルブ10が植え込まれるときに、周囲の生来の組織に対して封止するために構成され得る。いくつかの実施形態において、シール40はステントバルブ10の一体部分として提供されてもよい。
図2を参照すると、シール40は、シール40の好都合な構造および取り付けを提供するために、外側スカート32内に組み込まれた形態で示されている。しかしながら、同一の原理をシール40がそのように組み込まれていない他の実施形態において用いてもよい。
シール40は、ステント12のまわりに周方向に延び、かつ血液(または血液成分)との接触に応答して膨潤する膨潤性材料46を収容する内部隔室44を画定するように構成された中空エンベロープ42を備え得る。いくつかの実施形態において、シールエンベロープ42は、周方向に連続した内部隔室44を画定するように環状体構成を有する。膨潤性材料46はエンベロープ42内に閉じ込められ得る。ヒドロゲルおよび/または超吸収性材料を含むが、これらに限定されない様々な種類の膨潤性材料が用いられ得る。適当な材料の例は前述の明細書に述べられている。
いくつかの実施形態において、エンベロープ42は、例えば半径方向内側の第1の壁部48と、例えば半径方向外側の第2の壁部50とを備える。いくつかの実施形態において、第1および第2の壁部48,50は共に接合された別個の材料片から形成され得る。いくつかの他の実施形態では、第1および第2の壁部48,50は、エンベロープ形状を画定するように折り重ねられた単一の材料片であってもよいし、またはそのような単一の材料片の各部分を含んでもよい。他の構造も想定され、以下の説明はすべての構造に適用される。
例示した形態では、第2の壁部50は第1の壁部48より軸線方向に長くてよい。第2の壁部50は、概して外側スカート32の外面を画定し得、それにより、(i)前記ステントバルブを圧縮または「緊縮」するために、圧縮漏斗を介して前記ステントバルブを軸線方向に摺動させる能力、および/または(ii)植え込み中に所望される場合には、前記ステントバルブをカテーテル内に再捕捉する能力を悪化させ得る任意の露出した継ぎ目または接合線または他の急峻な不連続部を回避する。後述するいくつかの実施形態では、スカート32は概して軸線方向に延びる継ぎ目または接合線を含んでいてもよい。軸線方向に延びる継ぎ目または接合線はまた、周方向に延びる不連続部を回避し、従って、上述したように、ステントバルブを緊縮する能力および/またはステントバルブを再捕捉する能力を悪化させるのを防ぎ得る。
第2の壁部50は、前述したジグザグなスカート端縁を備え得る。
半径方向内側壁部48は、任意で、形状が略円錐状であるか、または少なくとも部分的に円錐状であり得る。半径方向内側壁部48は、任意で、ステント12の下側部分の形状、例えば部分的に円錐状の形状に、実質的に合致し得る。他の実施形態では、内側壁部48は、概して非円錐状であってもよいし、かつ/またはステント12の下側部分の形状に合致しなくてもよい。例えば、壁部48,50の一方または双方は、略円筒状の形状を有してもよい。
第2の壁部50は、任意で、隆起または隆起可能領域52を有し得る。隆起または隆起可能領域52は、第1の壁部と第2の壁部との間に取り付けゾーンを提供するために第1の壁部48の各領域の直径に実質的に合致する領域54,56によって両端において軸線方向に範囲を定められている(例えば、上方および下方から範囲を定められている)。
他の実施形態では、内側壁部48は、概して非円錐状であってもよいし、かつ/またはステント12の下側部分の形状に合致しなくてもよい。例えば、壁部48,50の一方または双方は、略円筒状の形状であってもよい。
第1および第2の壁部48,50は、生体材料、天然材料、または合成材料を含む任意の適当な1つまたは複数の材料のものであり得る。いくつかの実施形態において、第1および第2の壁部はファブリック製であるか、またはファブリックを含み得る。前記ファブリックは双方の壁部において同一であるか、もしくは類似していてもよいし、またはそれぞれに異なるファブリックが用いられていてもよい。前記ファブリックは、環状体および/または環状形を画定するように共に接合された1つ以上の部品として提供され得る。
一例において、前記ファブリックは、少なくとも約10ミクロン、任意で少なくとも約20ミクロン、任意で少なくとも約30ミクロン、任意で少なくとも約40ミクロン、任意で約40ミクロンの厚さを有し得る。加えて、またはこれに代わって、前記ファブリックは、実質的に約100ミクロンを超えない、任意で実質的に約75ミクロンを超えない、任意で実質的に約50ミクロンを超えない、任意で実質的に約25ミクロンを超えない厚さを有し得る。
上記の厚さの例のいずれかに加えて、またはそれらに代わって、前記ファブリックは、少なくとも約10ミクロン、任意で少なくとも約15ミクロン、任意で少なくとも約20ミクロン、任意で約20ミクロンの細孔サイズを有し得る。加えて、またはこれに代わって、前記細孔サイズは、実質的に約50ミクロンを超えない、任意で実質的に約100ミクロンを超えない、任意で実質的に約75ミクロンを超えない、任意で実質的に約50ミクロンを超えない、任意で実質的に約25ミクロンを超えないサイズであり得る。
図2に示した形態では、第2の壁部50の領域52は、任意で自立した隆起形状を有し得るが、本願に開示する他のいくつかの実施形態はそのような自立した隆起形状を用いなくてもよい。領域52は、領域52の範囲を定める領域54,56の直径より大きい各直径まで半径方向外側に広がり得る。領域52は可撓性および/またはコンプライアントであり得る。そのような形態または形状は、例えば、前記材料内に熱成形されるか、または熱硬化され得る。例えば、図3を参照すると、材料62(例えばファブリック)は、前記材料内に設定されるべき形状を表す外形を有し、かつ対応する環状隆起65を備えたマンドレル64上に材料のチューブを配置することにより設定され得る。前記隆起は、所望のいかなる断面または輪郭形状のものであってもよい。単に例として、隆起65は、円形、アーチ形、半円形、三角形、または台形のいずれかである輪郭を有してもよい。材料62のチューブは、概して、または少なくとも部分的に、円筒状であってもよく、かつ/または少なくとも部分的に円錐状であってもよい。材料62は一体管状形で提供されてもよいし、またはシートから切断した材料をチューブ形状を画定するように巻いて固定することによってチューブ形状を形成してもよい。ファブリックの場合(シートから切断されるか、または一体管状形で提供されるかにかかわらず)、いくつかの実施形態において、織りおよび/または繊維の方向は、前記チューブの軸線方向および/または周方向に対して斜行し得る。例えば、図4を参照すると、ファブリック材料のブランク66は管状形に巻かれたときに部分的な円錐形を形成するように切断され得、前記ファブリックのブランクは、前記ファブリックの織り方向および/または繊維方向に対して斜行した方向に切断される。織り方向および/または繊維方向に対して斜行して切断することにより、熱硬化に対する変形抵抗を低減し得る。
再び図3を参照すると、前記マンドレルによって画定された形状は、例えば熱および収縮技術を用いることにより、材料62内に設定され得る。いくつかの実施形態において、熱収縮スリーブ68は材料62のまわりに嵌合されるか、または巻き付けられ得る。適当に加熱すると、マンドレル64に対して収縮する傾向にある熱収縮材料68と材料62の熱変形との組み合わせにより、材料62は、マンドレル64の表面に対して(矢印によって示すように)引っ張られ得る。続いて冷却すると、前記材料は、このように画定された形状に設定または成形されるようになる。熱収縮材料に加えて、またはそれに代わって、熱と組み合わせて正圧および/または負圧を適用して、前記材料をマンドレルに対して引っ張って、熱硬化/熱成形を行ってもよい。
そのような成形操作が用いられるか否かにかかわらず、ファブリックの場合(シートから切断されるか、または一体管状形で提供されるかにかかわらず)、本願に記載する任意の実施形態において、前記織りおよび/または繊維の方向は、前記チューブの軸線方向および/または周方向に対して斜行し得る。そのような織りの方向および/または繊維の方向は、例えば、前記ステントバルブの緊縮中において、および/または前記膨潤性材料の拡張時に外側壁部52が膨張する間において(自立した隆起形状が設定されているか否かにかかわらず)、前記ファブリックの機能的適合性を高め得る。
再び図2を参照すると、前記壁部の少なくとも1つ(例えば第1の壁部48)は、任意で、例えば液体の拡散を妨げるのに有効なバリア壁部70を備え(または任意でさらに備え)得る。バリア壁部70は、備えられる場合には、例えば、金属類および/または非金属類であるか、またはそれらを含有し得る。いくつかの実施形態において、バリア壁部70は、少なくとも1つのプラスチックフィルム層と、前記フィルム層によって支持された少なくとも1つの拡散バリア層とを含む積層体を備え得る。様々な異なる拡散バリア層材料が想定され、ほんの一例として、金属類、非金属類、ガラス、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、液晶、酸化ケイ素(SiO)が挙げられる。任意で複数の拡散バリア層が、任意で直接重ねられて備えられてもよいし、またはプラスチックフィルム層によって分離されて備えられてもよい。複数の拡散バリア層が用いられる場合、前記層のうちの少なくともいくつかは同一のバリア材料のものであってもよく、かつ/または、少なくとも前記層のうちのいくつかは異なるバリア材料のものであってもよい。例えば、複数の拡散バリア層は、1つ以上の非金属類層(例えば、酸化ケイ素)と、1つ以上の金属類層(例えばチタン)とを備えてもよい。いくつかの実施形態において、少なくとも2つの非金属類層(例えば酸化ケイ素)が金属類層(例えばチタン)を挟持してもよい。加えて、またはこれに代わって、いくつかの実施形態において、金属類(例えばチタン)層および非金属類(例えば酸化ケイ素)層が交互になった積層体が備えられてもよい。加えて、またはこれに代わって、いくつかの実施形態において、第1のバリア材料(金属類か否かにかかわらず)の少なくとも2つの層が、第2のバリア材料(金属類か否かにかかわらず)の層を挟持してもよい。加えて、またはこれに代わって、いくつかの実施形態において、第1のバリア材料(金属類か否かにかかわらず)および第2のバリア材料(金属類か否かにかかわらず)が交互になった層の積層体が備えられてもよい。
いくつかの実施形態において、チタンおよび酸化シリコン層の組み合わせが用いられ得る。例えば、蒸着プロセスが用いられる場合、酸化ケイ素はチタンが堆積される態様を補足することができる。前記チタンは円筒状の態様で堆積され得、一方、酸化ケイ素はチタンまたは他の層もしくは表面における空所、谷、またはトレンチを充填することができ、より良好な接着および改善されたバリア性を可能にする。
いくつかの実施形態において、前記拡散バリア層または材料(例えば、いくつかの実施形態では、各層および/または層の組み合わせ)は、実質的に約10μmを超えない厚さ、任意で実質的に約5μmを超えない厚さ、任意で実質的に約4μmを超えない厚さ、任意で実質的に約3μmを超えない厚さ、任意で実質的に約2μmを超えない厚さ、任意で実質的に約1μmを超えない厚さ、任意で実質的に約500nmを超えない厚さ、任意で実質的に約300nmを超えない厚さ、任意で実質的に約200nmを超えない厚さ、任意で実質的に約100nmを超えない厚さ、任意で実質的に約50nmを超えない厚さ、任意で実質的に約20nmを超えない厚さ、任意で実質的に約10nmを超えない厚さであり得る。そのような厚さ(または適当な厚さ)は、例えば、蒸着プロセス、例えばプラズマ蒸着によって形成され得る。
例示した形態では、バリア壁部70(備えられる場合には)は、例えば、上述したように下に位置するステント12の形状に実質的に合致する少なくとも部分的な円錐形を有し得る。バリア壁部70は、ステント12の周囲のまわりに延び、前記ステントの周方向において連続したフィルムを備え得る。例えば、前記フィルムは一体的な閉ループまたはリング形状を有し得る。図5を参照すると、そのようなフィルムは、いくつかの実施形態では、カテーテルバルーン60(例えば弁形成バルーン)からフィルムを切断することにより得られ得る。前記フィルムが切断される位置およびバルーン直径は、前記フィルムの所望の形状、傾斜角度、および直径を得るために選択され得る。典型的な弁形成バルーンは2つの円錐部分を備えており、それらは同一のバルーンから2つの異なる部分が切断されることを可能にし得る。
周方向に連続したバリア壁部(例えばフィルム、任意でバルーンから切断)を用いることによって、複雑な構造を有することなく、強い連続したバリアが確実に実現され得る。
例示した形態では、バリア壁部70は(備えられる場合には)、前記ステントバルブおよび/またはシール40および/またはエンベロープ42の取り外し不能な一体部分であってもよく、前記一体部分は、ステントバルブ10が植え込まれるときに、そのまま、かつ/または適所に残存する。例えば、バリア壁部70は前記ステントバルブと共に植え込まれる。
図6を参照すると、バリア壁部70は(備えられる場合には)、バリア壁部70が挟持される結合継ぎ目74において、第1の壁部48のファブリックおよび/または第2の壁部50に取り付けられ得る。バリア壁部70は、壁部48,50のファブリックの少なくとも一方、任意で双方に対して、例えば溶着部73によって、直接接合され得る。加えて、またはこれに代わって、壁部48,50のファブリックは、任意で、前記バリア壁部の周縁を越えて延在して、バリア壁部70の端縁を囲い込むファブリック−ファブリック直接溶着領域72を画定し得る。そのような接合部は、たとえバリア壁部70の1つの表面が容易に溶着可能でなくても(例えば、前記バリア壁部が前記ファブリックに容易に直接溶着できない材料、例えば金属類、の表面層を含むフィルム積層体である場合でも)、バリア壁部70の信頼できる固定を提供し得る。
いくつかの実施形態において、レーザー溶着を用いて、溶着継ぎ目74(領域73,72を含む)を生じさせてもよい。レーザー溶着は、正確かつ均一な溶着接合部を制御よく形成することを可能にし得る。
いくつかの実施形態において、各溶着領域72,73の軸線方向寸法は約1mmであり得、その結果、結合溶着部74は約2mmの軸線方向寸法を有する。エンベロープ42の(領域54,56の間の)軸線方向寸法は、約10mm未満、任意で約9mm未満、任意で約8mm未満、任意で約7mm未満、任意で約6mm未満であり得る。
いくつかの実施形態において、第1の壁部48に対する隆起52の半径方向寸法は、少なくとも1mm、任意で少なくとも2mm、任意で少なくとも3mmであり得る。
第1および第2の壁部48,50は、任意で、シール40の領域において互いとはやや異なる特性を有してもよい。(例えばファブリックの)第2の壁部50は、血液または血液成分が第2の壁部を通って内部隔室44内に入り、膨潤性材料46と連絡することができるように、多孔性であり得る。第2の壁部50は、シール40がステントバルブと生来の解剖学的構造との間の空所を充填するために膨張することができるように、可撓性かつ/またはコンプライアントであり得る。対照的に、第1の壁部48のバリア壁部70は(備えられる場合には)、第1の壁部48を介した内部隔室44内へのいかなる液体の移行も防止する実質的に液体不透過性のバリアを提供し得る。加えて、バリア壁部70(備えられる場合には)の、例えばフィルムおよび/または金属類のような、構造物は実質的に非伸張性であり得、シール40の膨潤時に第1の壁部48を半径方向内側の変形に対して補強する。これはステント12の隙間を通るシール40の内方への膨潤を妨げ、代わりにシール40の外方への膨潤を促進することができる。同時に、第1および第2の壁部48,50における例えばファブリックの使用により、エンベロープの一部として緩衝効果を提供することができ、製造中および/または保管中および/または植え込み中および/または植え込み後におけるシールエンベロープ42および膨潤性材料46への損傷の危険性を低減する。前記ファブリックはステント12および/または内側スカート30に直接縫合されることもできる。例えば、外側スカートを前記ステントおよび/または内側スカートに接合する少なくとも1つの、任意で少なくとも2つの縫合線が、図2にそれぞれエンベロープ42の軸線方向上方および/または下方に破線によって示され得る。任意で、エンベロープ42の上方および下方における縫合を用いることは、加えて、またはこれに代わって、エンベロープ42を固定することにより、シール40の内方への膨潤を妨げるエンベロープ42の材料に対する支持を提供することができる。また、さらなる縫合(図示せず)により、外側スカート32の下端縁を前記ステントに(例えば破線によって示した下側の縫合の下方で)取り付けてもよい。
図7および図8を参照すると、別のエンベロープ構成技術が示されている。以下の説明は以前の構造と比較した相違に焦点を当てている。代替の構造は、明示的に述べられているか否かにかかわらず、上述の特徴および/または特性のうちのいずれを含んでいてもよい。
図7を参照すると、自立した隆起形状を画定する形状設定技術の代替案として、領域52は、領域52が少なくとも部分的に隆起可能または膨脹可能となることを可能にする余分な材料を備え得る。領域52は軸線方向に折り畳まれた円錐形によって画定され得る。第1および第2の壁部48,50は、第1および第2の壁部の直径が互いに実質的に合致する軸線方向に離間した各領域54,56で共に接合されている。図7に最良に示すように、「軸線方向に折り畳まれた円錐形」という用語は、最初は領域54,56の意図した間隔より大きな軸線方向高さの円錐形として生成されるが、軸線方向に折り畳まれたときに領域54,56に合致する直径を有する壁部を言い表している。前記部分52は折り畳み状態において真の円錐形を有さなくてもよいが、円錐形を軸線方向に折り畳むことにより、シールの拡張を可能にするために多少膨張することができる余分な材料が形成される一方で、それでもなお第1および第2の壁部48,50を共に取り付けるために各々の合致した直径は維持され得る。
図9を参照すると、植え込みのための使用前に、(前述の構造のうちのいずれかの)ステントバルブ10は、その無菌状態を保つため、および/または弁尖に対する損傷を避けるために、保存液80中で保存され得る。例えば、前記保存液はグルタルアルデヒド溶液および/またはアルコール溶液であり得る。シール40への保存液の侵入からシール40を保護するために、シール40は、任意で、シールエンベロープ44において第2の壁部50の領域を覆う取り外し可能なカバー82をさらに備え得る。取り外し可能なカバー82は、例えば、液体不透過性材料のものであってもよいし、かつ/またはバリア壁部70(備えられる場合)について記載したそれに類似したバリア壁部を備えてもよい。例えば、カバー82は、フィルム上に堆積されたバリア材料の1つ以上の層を保持する金属類またはフィルムを備え得る。取り外し可能なカバー82は、例えば溶着部72と一致した位置84において溶着され得る。取り外し可能なカバー82およびバリア壁部70は共同して、長期保管時間の間でさえ、液体の侵入から前記エンベロープを保護する液体不透過性バリアを画定し得る。
示した形態では、カバー82は、隆起52に合致する形状を有し得る。他の実施形態(明示的に図示せず)では、隆起52は、第1の壁部48に向かって半径方向に折り畳み可能または折り重ね可能であり得る。また、カバー82は、所望により、第1の壁部48に対して平らに広がっていてもよい。
使用において、取り外し可能なカバー82は(備えられる場合には)、例えば(ステントバルブから保存溶液を洗浄するために、いったん保存溶液から取り出して)ステントバルブを濯いだ後に、植え込みのためにステントバルブ10を準備する間に、シールエンベロープ42から剥離され得る。溶着部84の位置は、剥離中に下に位置するエンベロープに対する任意の損傷を回避することができる。剥離力は、比較的強力な溶着領域72および/または72および/または74によって耐えられる。
図10を参照すると、さらなる実施形態は、膨潤性材料を用いないファブリックシールスカート90を保持したステントバルブ10の形態で示されている。ファブリックシールスカート90は、図面のうちの図3に関して前述した技術を用いて、隆起形状を有するように設定(例えば、熱硬化または熱成形)され得る。従って、ファブリックスカートは、ステントバルブ10と周囲の解剖学的構造との間の任意の空所を充填するために、徐々にかつ/または適合するように拡張して周囲の解剖学的構造と接触する自己拡張特性を有し得る。スカート90は、ステント12の実質的に外側に配されてもよいし、または、いくつかの実施形態では、スカート90の部分92は、ステント12の内部に向かって折り重ねられて、一体内側スカート(任意で弁尖14に接続される)を画定してもよい。スカート90は、単一片のファブリックを備えてもよいし、または前記ファブリックは、1つ以上の継ぎ目に沿って付着された複数片のファブリックを備えてもよい。前記ファブリック片は、縫合糸および/または溶着部(例えばレーザー溶着部)によって前述したように、かつさらに以下で説明するように付着され得る。
図12は、少なくとも第1および第2のファブリック片または壁部100,102を接合するために本開示のいくつかの実施形態において使用可能な溶着技術を示す。ファブリック片100,102は同一の材料であってもよいし、または異なる材料であってよい。前記溶着技術は、例えば、図2および図11の溶着接合部54,56に適当であり得る。ポリマー可融性材料104は少なくとも接合の標的部位に備えられる。前記ポリマー可融性材料は、例えば接合の標的部位において、例えばファブリック片100,102の間に配されたフィルム104であり得る。加えて、またはこれに代わって、前記ポリマー可融性材料は、ファブリック片100,102の一方または双方によって保持されてもよい。例えば、ファブリック片100および/または102は、ポリマー可融性材料を含浸していてもよい。加えて、またはこれに代わって、ポリマー材料104は、以下で図16および図17に関して後でも説明するように、ファブリック片100および/または102の一方または双方に予め融着されていてもよい。ポリマー材料104は、任意で、ポリマー材料104がまた前記ファブリックを通ってその反対面まで延在または浸透し得るか否かにかかわらず、少なくとも、ファブリック100および/または102の、他方の構成要素100および/または102に接合される表面上に備えられ得る。
ポリマー材料104は、ファブリック片100,102の少なくとも一方より低い、任意でファブリック片100,102の双方より低い融解温度を有し得る。
加熱により、ポリマー材料104は溶解して、ファブリック片100または102の各々に対して、またはファブリック片100および102をまとめて、融着する。ファブリック片100,102の融解温度より低い温度での加熱および/または溶着を実施することによって、ファブリック片100,102の繊維の完全性を保つことができ、それにより溶着部に隣接する従来では弱い「熱影響部」においても前記ファブリックの強度を維持する。さらに、ポリマー材料104は、繊維の網状組織に流れ込んで大きな接合面積を有する強力な機械的接着を提供し、かつ、例えばファブリック片100,102の間の界面において閉塞性の漏れのないシールを提供する充填材として作用し得る。熱は、任意の適当な技術によって、例えば、レーザーによって、または高温の溶着部材またはヘッドとの接触によって、または加熱した炉内に配置することによって、前記部位、例えば溶着部位に導入され得る。いくつかの実施形態において、前記または各ファブリック片100および/もしくは102に、またはファブリック片100および102にまとめて適用される接触圧力は、熱収縮材料によって既に上述したそれに類似した方法で生成されてもよいし、または外圧の適用(例えば、前記ファブリック片を真空または減圧容器内に配置すること)によって生成されてもよい。
いくつかの実施形態において、前記ファブリックの繊維は、溶着領域から離れる繊維方向の少なくとも若干の再配向を可能にして、例えばステントバルブの緊縮および拡張中、および/または前記膨潤性材料が使用時に膨潤したときに前記スカートのエンベロープが膨張する間に、前記ファブリックが大きさの変化に適応することを可能にし得る。例えば、前記繊維の少なくとも一部(任意で少なくとも大部分、任意ですべて、またはほぼすべて)は、溶着領域の方向に対して、および/またはステントバルブの軸線に対して、および/またはステントバルブの周方向に対して、斜行して(および/または非直交で)配され得る。
ファブリック片100,102およびポリマー材料104のための材料として用いられ得る生体適合性ポリマーの例を(材料の組み合わせを選択する場合、ポリマー材料104は、既に記載したようにファブリック片100,102の少なくとも一方、任意で双方より低い融解温度を有し得ることを踏まえて)各材料の融解温度の例と共に下記で表1に示す。
一例において、外側スカート用のファブリック片100,102は双方とも約250℃の融解温度を有するPET製であってもよく、かつポリマー材料104は約210℃の融解温度を有するポリウレタン(PU)製であってもよい。前記ポリマー材料の溶着および/または融着は、少なくとも210℃、だが250℃未満の温度で実施される。
本願に記載するスカート構造の製造中、溶着作業は膨潤性材料46を伴ってin situで行われ得る。しかしながら、本発明者らは、前記材料の膨潤反応が高温への曝露によって悪影響を受けることがあることを認識していた。図13は、温度制御された炉内における5分間の加熱によってシミュレートした、一定範囲の温度(横軸)の熱に曝露した後、(室温における)ヒドロゲルの例の膨潤能力(縦軸)がどれだけ影響を受けたかを示している。図13に見られるように、膨潤能力は、約150℃を超える温度に曝露することによって劣化し得る。前記劣化は、ヒドロゲルが室温に戻った場合でも恒久的である。上記で検討した溶着温度の多くはそのような温度を超えてしまうので、注意しなければ製造プロセスによってヒドロゲルが損傷する危険性がある。本開示のいくつかの実施形態において、前記スカートの製造中、膨潤性材料46は過剰な温度から保護され得る。例えば、前記ヒドロゲルまたはマンドレルの冷却は、例えば冷風の注入によって実施されてもよい。さらなる可能性としては、マンドレルに膨潤性材料の位置と一致した領域に配されたヒートシンクを提供して、その位置から熱を奪うことである。さらなる可能性としては、保護されることが望ましい領域に遮熱材を提供して、(例えばレーザーから)適用される熱エネルギーを反射および/または拡散して、前記遮熱材に局在する過剰な加熱を回避することである。
上記の原理に密接に関連して、2つのファブリックを共に溶着する代わりに、本開示はまた、ファブリックの細孔がポリマー材料によって実質的に閉塞されているファブリック(任意で単一片)も想定する。例えば、前記ポリマー材料は、前記ファブリックの繊維の網状組織に浸透しまたは含浸されていてもよい。加えて、またはこれに代わって、前記ポリマー材料のうちの少なくとも一部は繊維内(intra−fibre)に提供されていてもよい。前記ポリマー材料は、例えば、前記ファブリックまたは前記ファブリックと融着されたフィルム上に位置するコーティングまたはフィルムであってもよい。いくつかの実施形態において、前記ファブリックは前記ポリマー材料によって浸漬被覆されていてもよい。
いくつかの実施形態において、前記ポリマー材料は、例えば、ポリウレタンであってもよいし、またはポリウレタンを含有してもよい。加えて、またはこれに代わって、前記ファブリックは任意でPETを含有してもよい。
密接に関連する態様において、ファブリックをポリマー材料で被覆して、前記ファブリックの細孔を前記ポリマー材料で実質的に閉塞することを含む方法を開示する。前記方法は、例えば、前記ファブリックを実質的に溶解することなく、前記ファブリックを前記ポリマー材料によって浸漬被覆すること、または前記ポリマー材料を前記ファブリックに対して融着または溶解することを含み得る。
そのようなポリマー材料の使用により、前記ファブリックを補強し、前記ファブリックが他の場合にはファブリックを伸張させて細孔を拡大させ得る応力を受けた場合に、前記細孔が制御できずに拡大する危険性を回避し得る。
任意で、前記ファブリックの1つ以上の領域において、前記ポリマー材料は、(i)別の部品または表面に溶着する、かつ/または溶着されるための可融性材料と、(ii)前記ファブリックの細孔を閉塞し、かつ/または前記ファブリックを補強する非溶着材料とを提供する。前記ポリマー材料は、双方の領域において同一であってもよく、例えばポリウレタンであってもよい。任意で、前記ファブリックのさらなる領域は、例えば前記ポリマー材料を有さない、実質的に開放した細孔および/または実質的に閉塞されていない細孔を有してもよい。
図16および図17は、ポリマー材料104をファブリック片100(前述したファブリック片100および/または102に相当)に融着して、少なくともポリマー材料104を保持するファブリック領域110と、任意で、少なくともポリマー材料104を実質的に有さないファブリック領域112とを提供する例を示している。前記ファブリックは、少なくとも一部の領域においてポリマー材料によって被覆されていると称され得る。
図16を参照すると、ポリマー材料104はフィルムとして提供され得る。ポリマー材料104は、ファブリック100の領域110上において所望のパターンに合致するパターンで提供され得る。例えば、前記ポリマー材料は、シート材料から所望のパターンに予め切断されるか、型押しされてもよいし、かつ/または前記ポリマー材料は細片の形態で提供されてもよい。例示した形態では、ポリマー材料104はファブリック100の第1の表面100a上に備えられるが、所望により、ポリマー材料104は同一または異なるパターンで両面上に備えられてもよい。
ポリマー材料104をファブリック100内に流し込み、かつ/またはファブリック100に融着させるために、熱が適用され得る。前記熱はファブリック100の繊維を実質的に溶解することなく適用され得る。前記熱は、任意の適当な技術によって、例えば、レーザーによって、または高温の溶着部材もしくはヘッドとの接触によって、または加熱した炉内に配置することによって適用され得る。いくつかの実施形態において、ポリマー材料104をファブリック100と密着するように圧迫するために、矢印の一方または双方によって示されるように、接触圧力が適用され得る。接触圧力は、例えば、熱収縮材料によって、既に上述したそれに類似した方法で、または外圧の適用(例えば、ファブリック100およびポリマー材料104を真空または減圧容器内に配置すること)によって、適用され得る。図16において、接触圧力は矢印によって表わされ得る。
図17を参照すると、冷却により、1つ以上の第1の領域110ではそれに融着したポリマー材料104を有し、かつ任意で1つ以上の第2の領域112ではポリマー材料104を有さないファブリック100を備えた複合材が生成される。前記ファブリックは、(例えば少なくとも一部の領域において)ポリマー材料によって被覆されていると称され得る。ポリマー材料104は、任意で、前記ポリマー材料が前記ファブリック内に流れ込む表面に対応するファブリック100の第1の表面100a上においてパッド状の表面を備えてもよい。用いられるプロセスおよび材料に応じて、いくつかの実施形態では、ポリマー材料104はファブリック100を通ってその反対面まで完全に浸透しなくてもよい。そのような構成により、前記ポリマー材料は、片側面から細孔を塞ぐ、または閉鎖する栓のように作用し得る。これに代わって、いくつかの実施形態において、ポリマー材料104は前記ファブリック内に浸透して、両面上にパッド状の表面を提供してもよい。これに代わって、ポリマー材料は、所望により、両面から前記ファブリック内に流れ込んで、細孔を両面から塞ぐポリマー材料の閉塞物を形成するように提供されてもよい。
前述したように、前記ファブリックの1つ以上の領域110において、前記ポリマー材料104は、(i)別の部品または表面に溶着し、かつ/または溶着されるための可融性材料と、(ii)前記ファブリックの細孔を閉塞し、かつ/または前記ファブリックを補強する非溶着材料とを提供する。前記ポリマー材料104は、双方の領域110で同一であってもよく、例えばポリウレタンであってもよい。任意で、前記ファブリック112のさらなる領域は、例えば前記ポリマー材料104を有さない、実質的に開放した細孔および/または実質的に閉塞されていない細孔を有してもよい。
図14は、例として、図1の外側スカート32内に組み込まれたシール40のさらなる実施形態を示す。図14の実施形態は図11のそれに類似し得る。任意で、前記実施形態は、バリア壁部70が省略され得る以外は、図2に関して上述した詳細のいずれか1つ、または組み合わせ、またはすべてを含み得る。具体的には、図14のシールは、環状体エンベロープ42と、膨潤性材料46と、第1の(例えば半径方向内側)壁部48と、第2の(例えば半径方向外側)壁部50とを備え得る。壁部48,50のいずれか、または双方は前述したようなファブリック製であるか、またはそのようなファブリックを含み得る。外側壁部50は、任意で、環状隆起形状を熱成形されていてもよい。壁部48,50は、例えばレーザー溶着によって、領域54,56において共に溶着され得る。前記外側スカートは、エンベロープ42の上方および下方の縫合線に沿って前記ステントおよび/または内側スカートに縫合され得る。
少なくとも1つのファブリック片壁部48および/または50の1つ以上の領域110(太線によって概略的に表示)は、例えば、上述した技術のいずれかを用いて、ポリマー材料によって被覆され、かつ/または覆われ得る。例示した例では、領域110は第2の(例えば半径方向外側)壁部50に備えられている。1つ以上の領域110は、第2の壁部50のほぼ全区域に及んでもよいし、または、例えば図面に示したように選択した区域のみに及んでもよい。さらなる領域112は、任意で、第1の(例えば半径方向内側)壁部48と同様に、そのようなポリマー材料によって実質的に覆われないか、または被覆されていなくてよい。任意で、第1の壁部48はまた、堅固な接合のために壁部48,50の双方を準備するために、溶着接合部の位置に対応する領域に被覆されたポリマー材料を有する。他の例では、第1の壁部48は、ポリマー材料によって完全に被覆されていなくてもよい。1つ以上の領域110のポリマー材料は2つの機能を備え得る。第1に、前記ポリマー材料は溶着接合部54,56を形成するための可融性材料を提供し得る。第2に、領域110の区域110aでは、前記ポリマー材料(例えば未溶着)は、前記ファブリック材料の細孔を閉塞し、かつ/または前記ファブリック材料を補強し得る。前記ポリマー材料は、それにより、前記ファブリックが他の場合にはファブリックを伸張させて細孔を拡大させ得る応力を受けた場合に、前記細孔が制御できずに拡大する危険性を回避し得る。例えば、そのような応力は、植え込み術中に人工弁を再捕捉する、かつ/または再びシースに挿入する試みがなされる場合に生じることがある。そのような再捕捉および/または再シース挿入は、外側スカートを含む人工器官の上に拘束シースを軸線方向(矢頭114のいずれかによって表示)に押し進めて、ステントを拘束シース内に折り畳ませることを含み得る。そのような場合、特に膨潤性材料46が既に膨潤して、前記シールを拡張または膨張させ始めている場合には、前記ファブリック材料に対する応力は大きくなり得る。応力によって誘発される細孔の拡張は、歪んだファブリック細孔を介した放出により膨潤性材料46の流出を生じ得る。上述したように、前記ポリマー材料はそのような危険性を回避し、それによって前記膨潤性材料の偶発的で望ましくない漏出に対する保護を提供し得る。
ファブリックの領域110は、前記ファブリック細孔を閉塞するポリマー材料の存在によって、少なくとも短期間にわたって、液体に対して概ね非多孔性にされ得る。(例えば、拡散バリア材料を有さないと、水分は長期間の間にポリマー材料を介して拡散し得る)。血液または血液成分は、それでもなお、ポリマー材料によって閉塞されていない1つ以上の領域112によってシール40に進入し得る。
図15は、図14と同様の原理を用いたさらなる実施形態を示す。この実施形態は、図14の特徴のうちのいずれを備えていてもよい。図15の実施形態における原理の相違は、ステントおよび/または内側スカートに対する上側縫合の位置、および溶着部54の構成が変更され得ることである。第2の(例えば、半径方向外側)壁部50は、折り重ねられた袖口のようにそれ自体の上に折り返されて、「隠された」または覆われた溶着部54によって第1の(例えば、半径方向内側)壁部50に溶着され得る。第1の(例えば、半径方向内側)壁部48は、溶着部54の上方に上方向に延びて、ステント12および/または内側スカート30に縫合され得る。
そのような変更形態は、とりわけ、拘束シースが前記スカートの上を方向116に押し進められる場合に加えられる再捕捉力および/または再シース挿入力に耐える耐性を有し得る。第2の(例えば、半径方向外側)壁部50が折り重ねられる場合であっても、他の場合には溶着部54に対して「剥離」方向に力を加え得る材料の集積がほとんどない。前記ファブリックは、溶着部54の完全性を保護し得る。
図18は、例えば図1の外側スカート32内に組み込まれたシール40のさらなる実施形態を示す。図18の実施形態はバリア壁部70が任意で省略され得る以外は、図2および後続の図に関して上述した詳細のうちのいずれか一つ、それらの組み合わせ、またはすべてを備え得る。具体的には、図18のシールは、環状体エンベロープ42と、膨潤性材料46と、第1の(例えば、半径方向内側)壁部48と、第2の(例えば、半径方向外側)壁部50とを備え得る。
例示した形態において、壁部48,50は、エンベロープ42を画定するように折り重ねられた材料の単一片から形成され得る。そのような構成は、先の実施形態の上側接合(例えば溶着)領域54を省略し得る。その代りに、前記材料は、外側壁部50から内側壁部48への折り目または湾曲部に沿って連続的かつ一体的に延在し得る。内側壁部48の下端縁は、前述したそれに類似した接合(例えば溶着)領域56によって、外側壁部50に接合(例えば溶着)されて、エンベロープ形状を完成し得る。前記接合部は、外側壁部50の内側に面する表面上に位置し得、それにより、(i)ステントバルブを圧縮または「緊縮」するために圧縮漏斗を介してステントバルブを軸線方向に摺動させる能力、および/または(ii)植え込み中に所望される場合には、ステントバルブをカテーテル内に再捕捉する能力を悪化させ得る、外側壁部50の外面上における任意の露出した継ぎ目または接合線または他の急峻な不連続部を回避する。第2の壁部50は、前述したジグザグスカート端縁を備えてもよい(図19参照)。
内側壁部および外側壁部48,50はファブリック製であってもよいし、またはファブリックを含んでもよい。前記ファブリックは、任意で上述した技術を用いて、1つ以上の領域110においてポリマー材料によって被覆され、かつ/または覆われ得る。前記1つ以上の領域110のポリマー材料は2つの機能を提供し得る。第1に、前記ポリマー材料は、1つまたは複数の溶着接合部56を形成するために、壁部48,50の一方または双方の上に可融性材料を提供し得る。第2に、領域110の1つ以上の区域110aにおいて、前記ポリマー材料(例えば未溶着)は、前記ファブリック材料の細孔を閉塞し、かつ/または前記ファブリック材料を補強し得る。それにより、前記ポリマー材料は、前記ファブリックが、他の場合には前記ファブリックを伸張させて、前記細孔を拡張させ得る応力を受ける場合に、前記細孔が制御できずに拡大する危険性を回避し得る。例えば、そのような応力は、植え込み処置中および/または人工弁の緊縮中に人工弁を再捕捉および/または再シース挿入する試みがなされる場合に生じ得る。例えば、区域110aはエンベロープ42の上端部の折り目または折り曲げ線または領域に対応し得る。
本例において、領域110の1つ以上(例えば、少なくともいくつか)は、任意で、エンベロープ42の内面に対応する前記ファブリックの表面100aから提供され得る。そのような構成は、例えば、エンベロープ42の内側から前記ファブリックを塞ぐ前記ファブリックの補強および/または封止を増強して、前記細孔を介した膨潤性材料の外部への放出を阻止し得る。加えて、またはこれに代わって、そのような構成は、前記エンベロープの外面上、例えばエンベロープ42の半径方向外側に面する表面上において露出したポリマー材料の量を低減し得る。前記露出したポリマー材料は、他の場合には、人工弁の緊縮および/または再捕捉を妨げ得る不連続部または断裂した表面または表面特性の変化を生じることがある。
内側壁部および外側壁部48,50の少なくとも一方は、前記ポリマー材料によって被覆されておらず、かつ/または覆われておらず、液体(例えば血液または血液構成要素)がエンベロープ内に進入して膨潤性材料と接触することを可能にする1つ以上の多孔質区域112を備え得る。例示した形態において、内側壁部および外側壁部48,50の双方は、各々、多孔質区域112を備え得る。これに代わって、例えば、内側壁部48は、前記膨潤性材料が拡張したときに、前記ステントの開口を介した望ましくない半径方向内側の膨脹に対して内側壁部48を補強するために、ポリマー材料(図示せず)によってほぼ全体的に被覆され、かつ/または覆われていてもよい。
いくつかの実施形態において、内側壁部および外側壁部48,50のための材料の単一片が、上述したように、軸線方向の接合線または継ぎ目のない一体的な環状形態で提供されてもよい。これに代わって、外側スカート32は、閉ループおよび/または環状体形状に曲げられて、実質的に軸線方向の接合線に沿って共に固定された1枚以上の材料のシートから形成されてもよい。前記接合線は、例えば、可融性ポリマー材料を用い、任意で上述した同一の溶着技術を用いた溶着によって形成され得る。
スカート32は、1つ以上の縫合線120に沿ってステントおよび/または内側スカートに縫合され得る。縫合線120は任意でエンベロープ42より下方に位置し得る。所望により、縫合線120は溶着領域56に提供されてもよい。
図19を参照すると、所望により、1つ以上の縫合領域122は、(例えば溶着領域56とは反対端の)エンベロープ42の折り曲げられた、または折り重ねられた端部に備えられ得る。縫合領域122は、例えば、ポリマー材料によって覆われた、かつ/または被覆された領域110に摘まれた溶着部を形成することによって提供され得る。前記摘まれた溶着部は、エンベロープ42の周方向に連続したフィンまたはフランジとして備えられ得る。これに代わって、前記摘まれた溶着部は、1つ以上の周方向に離間した領域に備えられ、複数の周方向に離間した縫合領域122を画定してもよい。
縫合領域122は、前述に類似した方法で、前記ステントにさらなる縫合取り付け線を提供するために用いられ得る。
図20は、図18の原理に類似しており、かつ、以下で明示的に記載するか否かにかかわらず、これらの実施形態の特徴のうちのいずれかを用い得るスカートのさらなる例を示す。図20において、エンベロープ42の上端部は、環状溝形に折られて内側壁部および外側壁部48,50に接合されたフィルム130によって画定される。フィルム130は、任意の適当な技術によって、例えば溶着によって、任意で上述した溶着技術のうちのいずれかを用いて、前記ファブリックに接合され得る。
図21および図22は、明示的に記載または図示されるか否かにかかわらず、任意で上述した原理のいずれかを用い得るスカートのさらなる例を示す。図21において、(例えば、膨潤性材料46を収容する)エンベロープ42はステント12の端部先端に隣接するように配されている。任意で、エンベロープ42は、ステント12を送達カテーテル144(図22)のステントホルダー142に取り付けるための1つ以上の取付け要素140に隣接した領域に配される。取付け要素140は、例えば、ステントホルダー142の相補的構造による解放可能な係合のために、1つ以上の穴および/または開口および/または延長部および/またはフックを備え得る。ステントホルダー142は、例えば、取付け要素を係合させて解放可能な取り付けを形成するために雄要素(例えば突起および/またはピン)および/または雌要素(例えば、開口および/または穴および/または凹部および/またはポケット)を備え得る。前記取付けは、例えば、ステント12が拡張するか、または拡張されたときに、自己分離または自己解放し得るか、またはステントホルダー142は、例えばステントホルダー142の1つ以上のロック部品の変位(例えば後退または離脱)によって、ステント12との係合を解放するように作動され得る。ステントホルダー142は、概して単一体であってもよいし、または複数体からなってもよい。
ステント12が取付け要素140を備えるか否かにかかわらず、かつ/またはカテーテル144がステントホルダー142を備えるか否かにかかわらず、前記エンベロープは、使用時に、ステント12をシースから抜くために拘束シース146を(例えば矢印148の方向に)変位させる間、エンベロープ42が、少なくともシースから抜く初期の間、任意でシースから抜く大部分の間に、シース146によって概ね覆われたままであるように構成され得る。いくつかの実施形態において、エンベロープ42は、任意で取付け要素140(提供される場合には)をシースから抜くと、またはシースから抜く直前に、シースから抜かれる最後の領域であるステントの領域に位置し得る。そのような構成は、漸進的にシースから抜く初期の間に、前記シールの膨潤または拡張を防止することができ、操作者にステント12を最適な植え込みのために配置する時間を与える。前記シールは、シース144が完全な開放状態に移行されたときのみに拡張を許容され得る。図22におけるようなステント12の部分的に露出した状態の間に、操作者が(例えばステント12を体内から除去するため、または植え込み部位におけるステント位置の調整を可能にするためのいずれかのために)ステントを「再捕捉」および/または「再シース挿入」することを所望する場合には、前記操作者は、ステント12の少なくとも一部の上でシース146を(例えば矢印148に反対方向に)再度摺動させて、ステント12をシース146内で、例えば少なくとも部分的に、再度折り畳み得る。エンベロープ42をシースから抜かなかったことにより、エンベロープ42はそのような再シース挿入を妨げず、かつ/またはエンベロープ42に対する損傷を低減することができる。
さらなる態様において、ファブリックと、少なくとも前記ファブリックの第1の領域上に保持される、かつ/または被覆される、かつ/または前記第1の領域に含浸される、かつ/または融着されるポリマー材料とを含む複合材が提供され得る。第1の領域において、前記複合材は、ファブリックのいくつかの特性をポリマー材料のいくつかの特性と組み合わせ得る。例えば、ファブリックのように、前記複合材は、前記ファブリックの細孔に対応する位置に縫合糸を通過させることによって、他の部品に縫合可能であり得る。前記ファブリックの繊維は、縫合穴からの亀裂生長に対する耐性を提供する構造的網状組織または骨組を提供し得る。加えて、またはこれに代わって、ポリマー材料(例えばフィルム)のように、前記複合体は、実質的な細孔の拡大を有することなく、応力を支持し得る。前記ポリマー材料は、細孔の拡大に対して前記ファブリック材料を補強し得、前記ファブリックは亀裂生長に対して前記ポリマー材料を補強し得る。前記複合材は実質的に可撓性であってもよいし、かつ/または熱成形可能であってもよい。前記複合材は、他のファブリックおよび/または複合材に対して、溶着可能および/または融着可能および/または熱封止可能であり得る。
前記ファブリックは、例えばPETを含有してもよい。前記ポリマー材料は、例えばポリウレタンを含有してもよい。
所望により、前記ファブリックおよびポリマー材料の代わりに、例えば上記の表からの他の適当な材料を用いてもよい。
前述の説明は本開示の例示的な形態の単に実例に過ぎず、本願に開示される範囲および/または原理から逸脱することなく、多くの変更、均等物および改善がなされてもよい。

Claims (33)

  1. ファブリック壁部と、前記ファブリック壁部に融着されたポリマー材料とを備えた人工心臓弁であって、前記ポリマー材料は前記ファブリック壁部の融解温度より低い融解温度を有し、
    前記人工心臓弁は、前記ポリマー材料が融着された第2のファブリック壁部をさらに備え、
    前記ポリマー材料は、前記ファブリック壁部同士の間に溶着接合部を提供する、人工心臓弁。
  2. 前記ファブリック壁部の繊維は前記ポリマー材料との界面において未溶解のままであり、前記ポリマー材料は融着によって前記ファブリック壁部の繊維に対する材料に付着されている、請求項1に記載の人工心臓弁。
  3. 前記ポリマー材料は、前記ファブリック壁部の細孔を実質的に閉塞する、請求項1または2に記載の人工心臓弁。
  4. 前記ポリマー材料は、実質的に前記ファブリック壁部を通って延在しない、請求項1〜3のいずれか1項に記載の人工心臓弁。
  5. 前記ポリマー材料は、一方の表面から反対面まで前記ファブリック壁部を通って実質的に延在する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の人工心臓弁。
  6. 前記ファブリック壁部は、前記ファブリック壁部に融着されたポリマー材料を備えた1つ以上の第1の領域と、前記ポリマー材料を有さない1つ以上の第2の領域とを備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の人工心臓弁。
  7. ポリマー材料が第1および第2のファブリック壁部に融着されて、前記ファブリック壁部の間に接合部を提供する少なくとも1つの溶着領域と、ポリマー材料が単一のファブリック壁部のみに融着される少なくとも1つの非溶着領域とを備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の人工心臓弁。
  8. 前記ファブリック壁部は織物で形成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の人工心臓弁。
  9. 前記ファブリック壁部の繊維は、前記ポリマー材料から離れた領域において、少なくとも部分的に再配向することができ、前記ファブリック壁部が大きさの変化に適応することを可能にする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の人工心臓弁。
  10. 前記ファブリック壁部および前記ポリマー材料の少なくとも一方は、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリウレタン(PU)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、シリコーン、ポリアセタール、ポリフェニルスルホン、ポリスルホン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアミドのうちから選択される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の人工心臓弁。
  11. 前記ファブリック壁部はポリエステル(例えばPET)を含有し、前記ポリマー材料はポリウレタンを含有する、請求項10に記載の人工心臓弁。
  12. ステント構成要素と、前記ステント構成要素によって保持されたスカートとをさらに備え、前記スカートは前記ファブリック壁部を含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の人工心臓弁。
  13. 前記スカートは剥離可能なカバーを有さない、請求項12に記載の人工心臓弁。
  14. 前記スカートは、血液または血液成分による接触時に膨潤する材料を収容したエンベロープを画定する、請求項13に記載の人工心臓弁。
  15. 前記スカートを前記ステント構成要素に固定する縫合糸をさらに含み、前記縫合糸は前記ポリマー材料を通過する、請求項13または14に記載の人工心臓弁。
  16. 前記縫合糸は、前記ファブリック壁部および前記ファブリック壁部に融着されたポリマー材料を通過する、請求項15に記載の人工心臓弁。
  17. 前記人工心臓弁は、カテーテル挿入技術により心臓に導入するための折り畳み形態に圧縮可能であり、かつ植え込み形態に拡張可能である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の人工心臓弁。
  18. ファブリック壁部と、前記ファブリック壁部に融着されたポリマー材料とを備えた人工心臓弁であって、前記ポリマー材料は前記ファブリック壁部の融解温度より低い融解温度を有し、
    前記ファブリック壁部は、前記ファブリック壁部に融着されたポリマー材料を備えた1つ以上の第1の領域と、前記ポリマー材料を有さない1つ以上の第2の領域とを備える、人工心臓弁。
  19. 前記ファブリック壁部の繊維は前記ポリマー材料との界面において未溶解のままであり、前記ポリマー材料は融着によって前記ファブリック壁部の繊維に対する材料に付着されている、請求項18に記載の人工心臓弁。
  20. 前記ポリマー材料は、前記ファブリック壁部の細孔を実質的に閉塞する、請求項18または19に記載の人工心臓弁。
  21. 前記ポリマー材料は、実質的に前記ファブリック壁部を通って延在しない、請求項18〜20のいずれか1項に記載の人工心臓弁。
  22. 前記ポリマー材料は、一方の表面から反対面まで前記ファブリック壁部を通って実質的に延在する、請求項18〜20のいずれか1項に記載の人工心臓弁。
  23. ポリマー材料が第1および第2のファブリック壁部に融着されて、前記ファブリック壁部の間に接合部を提供する少なくとも1つの溶着領域と、ポリマー材料が単一のファブリック壁部のみに融着される少なくとも1つの非溶着領域とを備える、請求項18〜22のいずれか1項に記載の人工心臓弁。
  24. 前記ファブリック壁部は織物で形成されている、請求項18〜23のいずれか1項に記載の人工心臓弁。
  25. 前記ファブリック壁部の繊維は、前記ポリマー材料から離れた領域において、少なくとも部分的に再配向することができ、前記ファブリック壁部が大きさの変化に適応することを可能にする、請求項18〜24のいずれか1項に記載の人工心臓弁。
  26. 前記ファブリック壁部および前記ポリマー材料の少なくとも一方は、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリウレタン(PU)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、シリコーン、ポリアセタール、ポリフェニルスルホン、ポリスルホン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアミドのうちから選択される、請求項18〜25のいずれか1項に記載の人工心臓弁。
  27. 前記ファブリック壁部はポリエステル(例えばPET)を含有し、前記ポリマー材料はポリウレタンを含有する、請求項26に記載の人工心臓弁。
  28. ステント構成要素と、前記ステント構成要素によって保持されたスカートとをさらに備え、前記スカートは前記ファブリック壁部を含む、請求項18〜27のいずれか1項に記載の人工心臓弁。
  29. 前記スカートは剥離可能なカバーを有さない、請求項28に記載の人工心臓弁。
  30. 前記スカートは、血液または血液成分による接触時に膨潤する材料を収容したエンベロープを画定する、請求項29に記載の人工心臓弁。
  31. 前記スカートを前記ステント構成要素に固定する縫合糸をさらに含み、前記縫合糸は前記ポリマー材料を通過する、請求項29または30に記載の人工心臓弁。
  32. 前記縫合糸は、前記ファブリック壁部および前記ファブリック壁部に融着されたポリマー材料を通過する、請求項31に記載の人工心臓弁。
  33. 前記人工心臓弁は、カテーテル挿入技術により心臓に導入するための折り畳み形態に圧縮可能であり、かつ植え込み形態に拡張可能である、請求項18〜32のいずれか1項に記載の人工心臓弁。
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