JP6591355B2 - 制動装置および建具 - Google Patents
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Description
本発明の制動装置によれば、戸体が静止した状態では、第一回転体は付勢部材によって離間方向に離間した非係合状態とされる。戸体の閉鎖移動によってスパイラルロッドが軸方向に移動する場合、第一回転体は、スパイラルロッドの移動によって回転しつつ付勢部材の付勢力に抗して第二回転体に接近する。このように接近しても、第一回転体が第二回転体と非係合状態にある間は、当該第一回転体から第二回転体に回転伝達されないので、第二回転体の回転に対する抵抗体の抵抗力は発生しない。これにより、戸体に抵抗体の抵抗力が加わることなくスムーズに戸体を移動できる。
また、スパイラルロッドの軸方向の移動速度に応じて、第一回転体が第二回転体に接近して係合状態となった場合、第一回転体の回転は第二回転体に伝達される。これにより、第二回転体は回転して抵抗体に抵抗力を発生させ、戸体に抵抗体の抵抗力が加わり、戸体の閉鎖移動を制動できる。
前記第一回転体は、前記第一方向の移動速度に応じて、前記付勢部材の付勢力によって前記第二回転体から離間した非係合状態と、前記付勢部材の付勢力に抗して前記第二回転体に回転伝達可能に係合した係合状態とを切替えることが好ましい。
このような構成によれば、第二回転体が第一回転体とスパイラルロッドの伝達機構への連結部分との間に配置されるので、戸体の閉鎖移動に基づいて伝達機構からスパイラルロッドへ第一方向の移動力が加えられる。このスパイラルロッドの第一方向の移動によって第一回転体が第二回転体に接近して係合状態にできる。この係合状態では第一回転体から第二回転体に回転伝達され、抵抗体に対する第二回転体の回転によって抵抗力が発生するが、第一方向に移動するスパイラルロッドが圧縮されて座屈などを生じるおそれがない。
なお、スパイラルロッドが第二方向に移動する場合には、第一回転体が第二回転体から離間して非係合状態にできるので、スパイラルロッドが第二方向に移動する際に過度な負荷がかかることがなく、スパイラルロッドに座屈などが生じるおそれを抑制できる。
このような構成によれば、戸体に鉄板等の磁性体を設けることで受け体と戸体とを磁力によって引き合わせることができる。これにより、戸体を閉鎖状態から開放移動する際に受け体が戸体とともに開放移動して、制動装置を戸体の閉鎖移動によって制動可能な状態に復帰できる。なお、戸体のさらなる開放移動によって、受け体と戸体の磁性体とは引き離される。
このような構成によれば、調整部材の進退操作によってスパイラルロッドの軸方向の移動に対する第一回転体および第二回転体の係合タイミングを調整できる。具体的には、調整部材によって第一回転体の第二回転体に対する距離を短く調整した場合には、スパイラルロッドの軸方向の移動に対する第一回転体および第二回転体の係合タイミングを早めることができる。逆に、調整部材によって第一回転体の第二回転体に対する距離を長く調整した場合には、スパイラルロッドの軸方向の移動に対する第一回転体および第二回転体の係合タイミングを遅らせることができる。
このような構成によれば、スパイラルロッドが軸方向に移動して第一回転体から調整部材側に突き出た場合には、この突き出た部分は調整部材の中空部に配置されることとなる。これにより、調整部材をスパイラルロッドの軸方向に沿って配置でき、例えば調整部材が前記軸方向から外れた位置に配置される制動装置と比べ、制動装置のコンパクト化を図れる。
このような構成によれば、制動装置を大型化することなく第一リンクアームおよび第二リンクアームの長さ寸法を大きくでき、リンク機構の動作によるスパイラルロッドの軸方向の移動ストロークを大きくとれる。
本発明の建具によれば、前述した本発明の制動装置による効果を発揮できる建具を構成できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3において、本実施形態に係る建具である縦すべり出し窓1は、建物躯体の開口部に取り付けられるものである。縦すべり出し窓1は、窓枠2(枠体)と、窓枠2に室外側にすべり出し可能に支持される障子3(戸体)と、窓枠2に取り付けられる制動装置10とを備えている。
障子3は、上框31、下框32、左右の縦框33および面材34を框組みして構成されている。上框31の戸先側寄りの位置には、後述する受け体17が当接する磁性体である鉄板(図示省略)が取り付けられている。
本実施形態では、図1,3,4において縦すべり出し窓1の右側が吊元側とされ、左側が戸先側とされている。吊元側の縦框33は、連結機構35を介して室外側にすべり出し可能に、吊元側の縦枠23に連結されている。
障子3は、図3に示す閉鎖位置および図4に実線で示す開放位置間を開閉可能に窓枠2に支持されている。
係合歯111は、第二回転体12に向かって突出して形成されており、第一回転体11の円周方向(回転方向)に間欠的に複数並んでいる。本実施形態では、係合歯111の歯数は3個に設定されており、係合歯111同士は同形状であり等間隔を隔てて配置されている。
係合歯111の歯数や形状は、噛み合いに必要とされる第一回転体11の回転量と係合歯111の強度とを考慮し、第一回転体11の径に応じて設定可能である。
係合歯111の形状は、矩形形状のほか、回転方向に対して傾斜した三角形状でもよく、この三角形状とすることで、矩形形状に比べて係合しやすい構成にできる。
この第二回転体12には、スパイラルロッド14がねじ係合せずに軸方向Xに移動自在に挿通されている。第二回転体12は、スパイラルロッド14の軸心を中心として回転可能に配置されている。また、第二回転体12は、押え部材5によって軸方向Xに押えられている。
係合歯121の歯数や形状は、噛み合いに必要とされる第二回転体12の回転量と係合歯121の強度とを考慮し、第二回転体12の径に応じて設定可能である。
係合歯121の形状は、矩形形状のほか、回転方向に対して傾斜した三角形状でもよく、この三角形状とすることで、矩形形状に比べて係合しやすい構成にできる。
このリンク機構16は、受け体17に加わる障子3の閉鎖移動力をスパイラルロッド14に第一方向Aの移動力として伝達する構成となっている。
調整部材19は、第一回転体11をコイルバネ13による第二方向Bへの付勢に抗して押えている。
調整部材19を第一方向A側に前進して位置決めする場合には、第一回転体11は第二回転体12に向かって押されるので、第一回転体11および第二回転体12間の距離は短くなる。このため、スパイラルロッド14の第一方向Aの移動に応じて第一回転体11が第二回転体12に接近して係合する係合タイミングを早めることができる。図6では、調整部材19によって第一回転体11および第二回転体12間の距離が最も短い距離L1とされた状態を示している。
また、調整部材19を第二方向B側に後退して位置決めする場合には、第一回転体11はコイルバネ13に付勢されて第二回転体12から離れるので、第一回転体11および第二回転体12間の距離は長くなる。このため、スパイラルロッド14の第一方向Aの移動に応じて第一回転体11が第二回転体12に接近して係合する係合タイミングを遅らせることができる。図9では、調整部材19によって第一回転体11および第二回転体12間の距離が距離L1よりも長くされた距離L2を示している。
以下、本実施形態に係る縦すべり出し窓1の閉鎖動作および開放動作について説明する。
[閉鎖動作]
先ず、縦すべり出し窓1の閉鎖動作について説明する。
図4では、開放位置にある障子3を実線で示しており、かつ、制動装置10の受け体17がリンク機構16によって室外側に引き出された状態(図7参照)を示している。
開放位置にある障子3が操作によって閉鎖移動すると、障子3の上框31は受け体17に当接して閉鎖移動力を加える。この閉鎖移動力によって受け体17は室内側に押圧され、リンク機構16を動作させる。第一リンクアーム162はその基端側の軸ピン161を中心として回動し、第二リンクアーム163はその先端側の軸ピン161を中心として回動しながら基端側部分がガイド溝181にガイドされて第一方向Aに移動する。これにより、第二リンクアーム163の基端に連結されたスパイラルロッド14が第一方向Aに引っ張られて移動する。
このように縦すべり出し窓1は閉鎖動作を行い、制動装置10は障子3の閉鎖移動において当該移動速度に応じて制動動作を行う。
以下、縦すべり出し窓1の開放動作について説明する。
閉鎖位置(全閉位置)にある障子3が操作によって開放移動されると、磁石172を有する受け体17は当該障子3に設けられた磁性体に引っ張られて室外側に引き出され、これにより、リンク機構16も動作して第二リンクアーム163の基端がガイド溝181にガイドされながら第二方向Bに移動する。この移動によってスパイラルロッド14も第二方向Bに移動される。
ここで、第一回転体11は、スパイラルロッド14の第二方向Bの移動によって第二回転体12から離間する第二方向B(離間方向)の移動力が加えられるだけなので、第二回転体12および抵抗体15に摩擦抵抗力が発生することはなく、スパイラルロッド14を軽い力で第二方向Bに移動できる。なお、第二方向Bに移動するスパイラルロッド14は、第一回転体11から調整部材19側に突出した突出部分は当該調整部材19の中空部191に配置される。
続いて、受け体17が室外側に引き出されきった位置に配置されると、障子3のさらなる開放移動によって当該障子3の磁性体は磁力に抗して受け体17から引き離される。そして、障子3は開放位置までさらに開放移動される。
このように縦すべり出し窓1は開放動作を行う。
(1)本実施形態では、制動装置10は、窓枠2に対して障子3が室内側または室外側に開閉可能に支持される縦すべり出し窓1に取り付けられるものであって、第一回転体11と、第一回転体11が回転伝達可能に係合する第二回転体12と、第一回転体11を第二回転体12に対して離間方向に付勢するコイルバネ13と、第一回転体11および第二回転体12に挿通されたスパイラルロッド14と、第二回転体12の回転に対する抵抗力を発生する抵抗体15と、スパイラルロッド14に連結されたリンク機構16と、リンク機構16に取り付けられた受け体17とを備え、リンク機構16は、受け体17に加わる障子3の閉鎖移動力をスパイラルロッド14に軸方向Xの移動力として伝達する構成とされ、第一回転体11は、スパイラルロッド14の当該第一回転体11に対する軸方向Xの移動によって回転可能に当該スパイラルロッド14にねじ係合され、第一回転体11は、スパイラルロッド14の軸方向Xの移動速度に応じて、コイルバネ13の付勢力によって第二回転体12から離間した非係合状態と、コイルバネ13の付勢力に抗して第二回転体12に回転伝達可能に係合した係合状態とを切替えることを特徴とする。
上記構成を有するため、制動装置10を縦すべり出し窓1の窓枠2に取り付けることで障子3の閉鎖移動を制動できる。具体的には、閉鎖移動する障子3に受け体17が当接し、リンク機構16が動作して受け体17に加わる閉鎖移動力をスパイラルロッド14に軸方向Xの移動力として伝達し、スパイラルロッド14の軸方向Xの移動によって第一回転体11および第二回転体12が係合し、第二回転体12の抵抗体15に対する回転によってスパイラルロッド14に対する抵抗力が発生し、この抵抗力によって障子3の閉鎖移動を制動できる。
また制動装置10によれば、障子3が静止した状態では、第一回転体11はコイルバネ13によって離間方向に離間した非係合状態とされる。障子3の閉鎖移動によってスパイラルロッド14が軸方向Xに移動する場合、第一回転体11は、スパイラルロッド14の移動によって回転しつつコイルバネ13の付勢力に抗して第二回転体12に接近する。このように接近しても、第一回転体11が第二回転体12と非係合状態にある間は、当該第一回転体11から第二回転体12に回転伝達されないので、第二回転体12の回転に対する抵抗体15の抵抗力は発生しない。これにより、障子3に抵抗体15の抵抗力が加わることなくスムーズに障子3を移動できる。
また、スパイラルロッド14の軸方向Xの移動速度に応じて、第一回転体11が第二回転体12に接近して係合状態となった場合、第一回転体11の回転は第二回転体12に伝達される。これにより、第二回転体12は回転して抵抗体15に抵抗力を発生させ、障子3に抵抗体15の抵抗力が加わり、障子3の閉鎖移動を制動できる。
さらに、本実施形態では、以下の各効果を発揮できる。
(2)第二回転体12は、第一回転体11とスパイラルロッド14のリンク機構16への連結部分との間に配置され、スパイラルロッド14は、その軸方向Xであって第一回転体11を第二回転体12に接近させる第一方向Aおよび第一回転体11を第二回転体12から離間する第二方向Bに移動可能に配置され、第一回転体11は、スパイラルロッド14の第一方向Aの移動によって回転可能にスパイラルロッド14にねじ係合され、第一回転体11は、第一方向Aの移動速度に応じて、コイルバネ13の付勢力によって第二回転体12から離間した非係合状態と、コイルバネ13の付勢力に抗して第二回転体12に回転伝達可能に係合した係合状態とを切替える。
このため、第二回転体12が第一回転体11とスパイラルロッド14のリンク機構16への連結部分との間に配置されるので、障子3の閉鎖移動に基づいてリンク機構16からスパイラルロッド14へ第一方向Aの移動力が加えられる。このスパイラルロッド14の第一方向Aの移動によって第一回転体11が第二回転体12に接近して係合状態にできる。この係合状態では第一回転体11から第二回転体12に回転伝達され、抵抗体15に対する第二回転体12の回転によって抵抗力が発生するが、第一方向Aに移動するスパイラルロッド14が圧縮されて座屈などを生じるおそれがない。
なお、スパイラルロッド14が第二方向Bに移動する場合には、第一回転体11が第二回転体12から離間して非係合状態にできるので、スパイラルロッド14が第二方向Bに移動する際に過度な負荷がかかることがなく、スパイラルロッド14に座屈などが生じるおそれを抑制できる。
(3)第一回転体11、第二回転体12、コイルバネ13、スパイラルロッド14および抵抗体15が設けられたケース18を備え、リンク機構16は、基端でケース18に回動可能に連結された第一リンクアーム162と、基端でスパイラルロッド14に回動可能に連結された第二リンクアーム163とを備え、第一リンクアーム162および第二リンクアーム163は、それぞれの基端から離れた位置で互いに回動可能に連結され、受け体17は、磁石172を有するとともに、第一リンクアーム162または第二リンクアーム163の先端側に連結されている。
このため、障子3に鉄板等の磁性体を設けることで受け体17と障子3とを磁力によって引き合わせることができる。これにより、障子3を閉鎖状態から開放移動する際に受け体17が障子3とともに開放移動して、制動装置10を障子3の閉鎖移動によって制動可能な状態に復帰できる。なお、障子3のさらなる開放移動によって、受け体17と障子3の磁性体とは引き離される。
(4)第一回転体11、第二回転体12、コイルバネ13、スパイラルロッド14および抵抗体15が設けられたケース18と、ケース18に進退操作可能に取り付けられた調整部材19とを備え、調整部材19は、ケース18に対する進退操作によって第一回転体11の第二回転体12に対する回転軸方向における距離を調整可能に構成される。
このため、調整部材19の進退操作によってスパイラルロッド14の軸方向Xの移動に対する第一回転体11および第二回転体12の係合タイミングを調整できる。具体的には、調整部材19によって第一回転体11の第二回転体12に対する距離を短く調整した場合には、スパイラルロッド14の軸方向Xの移動に対する第一回転体11および第二回転体12の係合タイミングを早めることができる。逆に、調整部材19によって第一回転体11の第二回転体12に対する距離を長く調整した場合には、スパイラルロッド14の軸方向の移動に対する第一回転体11および第二回転体12の係合タイミングを遅らせることができる。
(5)調整部材19は、スパイラルロッド14が配置可能な中空部191を有する。このため、スパイラルロッド14が軸方向Xに移動して第一回転体11から調整部材19側に突き出た場合には、この突き出た部分は調整部材19の中空部191に配置されることとなる。これにより、調整部材19をスパイラルロッド14の軸方向Xに沿って配置でき、例えば調整部材19が軸方向Xから外れた位置に配置される制動装置と比べ、制動装置10のコンパクト化を図れる。
(6)第一リンクアーム162の基端をケース18の一方の端部に連結し、第二リンクアーム163の基端をケース18の他方の端部側に位置するスパイラルロッド14の端部に連結する。このため、制動装置10を大型化することなく第一リンクアーム162および第二リンクアーム163の長さ寸法を大きくでき、リンク機構16の動作によるスパイラルロッド14の軸方向Xの移動ストロークを大きくとれる。
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、制動装置10は窓枠2に取り付けられて障子3に当たって制動する構成とされているが、これに限られず、障子3に取り付けられて窓枠2に当たって制動する構成とされてもよい。
Claims (7)
- 枠体に対して戸体が室内側または室外側に開閉可能に支持される建具に取り付けられる制動装置であって、
第一回転体と、前記第一回転体が回転伝達可能に係合する第二回転体と、前記第一回転体を前記第二回転体に対して離間方向に付勢する付勢部材と、前記第一回転体および前記第二回転体に挿通されたスパイラルロッドと、前記第二回転体の回転に対する抵抗力を発生する抵抗体と、前記スパイラルロッドに連結された伝達機構と、前記伝達機構に取り付けられた受け体とを備え、
前記伝達機構は、前記受け体に加わる前記戸体の閉鎖移動力を前記スパイラルロッドに軸方向の移動力として伝達する構成とされ、
前記第一回転体は、前記スパイラルロッドの当該第一回転体に対する軸方向の移動によって回転可能に当該スパイラルロッドにねじ係合され、
前記第一回転体は、前記スパイラルロッドの軸方向の移動速度に応じて、前記付勢部材の付勢力によって前記第二回転体から離間した非係合状態と、前記付勢部材の付勢力に抗して前記第二回転体に回転伝達可能に係合した係合状態とを切替える
ことを特徴とする制動装置。 - 請求項1に記載の制動装置において、
前記第二回転体は、前記第一回転体と前記スパイラルロッドの前記伝達機構への連結部分との間に配置され、
前記スパイラルロッドは、その軸方向であって前記第一回転体を前記第二回転体に接近させる第一方向および前記第一回転体を前記第二回転体から離間する第二方向に移動可能に配置され、
前記第一回転体は、前記スパイラルロッドの第一方向の移動によって回転可能に当該スパイラルロッドにねじ係合され、
前記第一回転体は、前記第一方向の移動速度に応じて、前記付勢部材の付勢力によって前記第二回転体から離間した非係合状態と、前記付勢部材の付勢力に抗して前記第二回転体に回転伝達可能に係合した係合状態とを切替える
ことを特徴とする制動装置。 - 請求項1または請求項2に記載の制動装置において、
前記第一回転体、前記第二回転体、前記付勢部材、前記スパイラルロッドおよび前記抵抗体が設けられたケースを備え、
前記伝達機構は、基端で前記ケースに回動可能に連結された第一リンクアームと、基端で前記スパイラルロッドに回動可能に連結された第二リンクアームとを備え、
前記第一リンクアームおよび前記第二リンクアームは、それぞれの基端から離れた位置で互いに回動可能に連結され、
前記受け体は、磁石を有するとともに、前記第一リンクアームまたは前記第二リンクアームの先端側に連結された
ことを特徴とする制動装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の制動装置において、
前記第一回転体、前記第二回転体、前記付勢部材、前記スパイラルロッドおよび前記抵抗体が設けられたケースと、前記ケースに進退操作可能に取り付けられた調整部材とを備え、
前記調整部材は、前記ケースに対する進退操作によって前記第一回転体の前記第二回転体に対する回転軸方向における距離を調整可能に構成される
ことを特徴とする制動装置。 - 請求項4に記載の制動装置において、
前記調整部材は、スパイラルロッドが配置可能な中空部を有する
ことを特徴とする制動装置。 - 請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の制動装置において、
前記第一リンクアームの基端を前記ケースの一方の端部に連結し、
前記第二リンクアームの基端を前記ケースの他方の端部側に位置する前記スパイラルロッドの端部に連結する
ことを特徴とする制動装置。 - 枠体と、前記枠体に対して室内側または室外側に開閉可能に支持される戸体と、前記枠体に取り付けられる請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の制動装置とを備える
ことを特徴とする建具。
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