以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1(a)及び図1(b)は、第1の実施形態に係るイベント用グッズを例示する模式図である。
図1(a)は、イベント用グッズの構成を例示している。図1(b)は、イベント用グッズの使用状態を例示している。
図1(b)に示すように、実施形態に係るイベント用グッズ110は、イベントに参加する第1参加者81に保持され、使用される。イベント用グッズ110は、イベントにおいて第1参加者81によって動かされる。例えば、第1参加者81の身体81b(例えば手)により、イベント用グッズ110が保持される。第1参加者81の手の動きにつれて、イベント用グッズ110が動く。第1参加者81は、例えば、イベントに参加した観客である。
イベントには、別の参加者(第2参加者82)が参加している。1つの例において、第2参加者82は、例えば、イベントに出演する出演者である。別の例においては、第2参加者82は、イベントに参加した別の観客でも良い。第2参加者82は、例えば、別のイベント用グッズ210を持っている。
イベントは、例えば、コンサート、競技会、祭り、展示会、販売会及び遊園地などを含む。競技会は、例えば、スポーツに関する。イベントは、例えば、トレーニングジムでの活動を含んでも良い。イベントは、例えば、スポーツゲーム及び体感型ゲームの少なくともいずれかを含んでも良い。競技会は、例えば、ゲーム(カードゲーム、ボードゲーム及び電子ゲーム)を含んでも良い。イベントは、例えば、学園祭、結婚式、旅行または誕生日会などを含んでも良い。イベントは、例えば、儀式(例えば冠婚葬祭などの集まり)を含んでも良い。イベントは、パーティを含んでも良い。
第1参加者81は、イベント(例えばスポーツなど)の観客でも良く、第1参加者81は、イベント(例えばスポーツ)の実施者でも良い。以下では、第1参加者81が、イベントに参加した観客である場合として説明する。
イベントの出演者(第2参加者82の1つの例)は、例えば、歌手、役者、舞踏者、アーティスト、スポーツ選手、及び、ゲームの実行者の少なくともいずれかを含む。
図1(a)に示すように、実施形態に係るイベント用グッズ110は、検知部31sと、受信部31rと、出力部31oと、制御部31cと、を含む。この例では、バッテリ31b及び記憶部31yが設けられている。バッテリ31bは、これらの各部に電力を供給する。記憶部31yは、例えば、制御部31cの動作で用いられるデータを記憶する。例えば、筐体31hが設けられる。筐体31hの中に、検知部31s、受信部31r、出力部31o、制御部31c、バッテリ31b及び記憶部31yなどが設けられる。イベント用グッズ110において、スイッチ31xが設けられても良い。スイッチ31xは、例えば、電源スイッチを含む。スイッチ31xの状態により、動作モードの切り替えが行われても良い。
図1(a)に示す例では、イベント用グッズ110は、棒状である。イベント用グッズ110は、環状または板状などでも良い。形状は任意である。
検知部31sは、イベント用グッズ110の動き及び第1参加者81の状態の少なくともいずれかを検知する。
例えば、イベント中に第1参加者81によりイベント用グッズ110が保持され、例えば、歌や踊りに合わせて、イベント用グッズ110が動かされる。この動きを検知部31sは検知する。
検知部31sは、例えば、加速度センサ(角加速度センサを含む)を含む。検知部31sは、例えば筐体31hと固定されている。第1参加者81によって筐体31hが動かされ、筐体31hの動きに連動して、検知部31sに力(加速度)が加わる。検知部31sは、加わった加速度を検知することで、イベント用グッズ110の動きを検知する。検知部31sは、例えば、イベント用グッズ110の3次元の動きを検知できる。
例えば、イベント中の第1参加者81の状態が、検知部31sにより検知されても良い。第1参加者81の状態は、例えば、第1参加者81の声、視線、血圧、脈拍及び発汗の少なくともいずれかを含む。第1参加者81の状態は、第1参加者81の身体の動き(例えば手足などの動き)及び第1参加者81の身体の姿勢の少なくともいずれかを含んでも良い。例えば、検知部31sは、マイクロフォン、撮像素子、画像データ処理装置、血圧計、脈拍計及びバイオセンサの少なくともいずれかを含んでも良い。これにより、例えば、第1参加者81の声、視線、血圧、脈拍及び発汗の少なくともいずれかに関する情報が得られる。イベント用グッズ110の動きに基づいて、第1参加者81の身体の動き及び第1参加者81の身体の姿勢に関する情報が得られても良い。
受信部31rは、イベントに参加する第2参加者82から送られる第2参加者信号s2(図1(b)参照)を受信する。例えば、第2参加者82(例えばイベントの出演者)が持っている別のイベント用グッズ210から、第2参加者信号s2が出射される。第2参加者信号s2は、所定の内容の信号(情報)を含んでも良い。
第2参加者信号s2は、例えば、電磁波(電波または光)及び音波の少なくともいずれかを含む。例えば、光(例えば可視光線を含む)が、第2参加者82のイベント用グッズ210から第1参加者81のイベント用グッズ110に向けて出射される。光(第2参加者信号s2)が、受信部31rにより受信される。例えば、電波が、第2参加者82から第1参加者81のイベント用グッズ110に向けて出射される。電波(第2参加者信号s2)が、受信部31rにより受信される。電波(第2参加者信号s2)に情報が含まれる場合は、受信部31rにより、その情報が受信される。受信部31rは、例えば、受光素子、アンテナ及びマイクロフォンの少なくともいずれかを含む。第2参加者信号s2は、例えば、無指向性でも良い。第2参加者信号s2は、例えば、指向性でも良い。
出力部31oは、光、電波、音波及び振動の少なくともいずれかを含む出力を出力する。例えば、出力部31oは、発光部31e、送信部31m、スピーカ31d及びバイブレータ31wの少なくともいずれかを含む。発光部31eは、光を出射する。送信部31mは、例えば、電波を送信する。スピーカ31dは、例えば、音波を生成する。バイブレータ31wは、例えば、振動する。
この例では、発光部31eは、複数の発光素子31Lを含む。複数の発光素子31Lは、例えば、異なるタイミングで発光できる。複数の発光素子31Lは、例えば、同時に発光しても良い。複数の発光素子31Lの発光のタイミングを制御することで、種々の光り方が生成される。例えば、複数の発光素子31Lの一端から他端に向けて、光が流れるように見えても良い。イベント用グッズ110を動かしながら適切なタイミングで発光すると、例えば、文字などの情報が表示されるように見えても良い。複数の発光素子31Lのそれぞれにおいて、複数の色の光が出射されても良い。発光部31eにおいて、発光素子31Lの数は、1でも良い。
制御部31cは、第1動作を実施する。第1動作においては、検知部31sにより検知された結果(イベント用グッズ110の動き及び第1参加者81の状態の少なくともいずれか)と、受信部31rにより受信された第2参加者信号s2と、に基づいて、出力部31oにより出力される出力(光、電波、音波及び振動の少なくともいずれか)を変更させる。後述するように、制御部31cは、第1動作の他に別の動作を実施しても良い。
以下、第1動作の例について説明する。以下の例では、検知部31sによりイベント用グッズ110の動きが検知され、その結果と、受信部31rにより受信された第2参加者信号s2と、に基づいて出力が変更される。
例えば、イベント中において、第1参加者81により、出演者の歌に合わせて、イベント用グッズ110が動かされる。この動きが検知部31sにより検知される。例えば、動きの量が、基準値(量に関する基準値)を超える。この状態を、例えば、第1動き状態とする。他の例では、動きのタイミングがその歌に合っているかどうかが判断され、基準値(タイミングに関する基準値)を超える。この状態を第1動き状態としても良い。
第1動作においては、例えば、このような第1動き状態が得られていることと、第2参加者82から送られた第2参加者信号s2と、に基づいて、出力(例えば光)が変化する。
例えば、動きの量が量に関する基準値に達しない場合(または、動きのタイミングがタイミングに関する基準値に達しない場合)には、発光部31eから緑色の光(出力)が出射する。そして、動きの量が量に関する基準値に達した場合(または、動きのタイミングがタイミングに関する基準値に達した場合(すなわち第1動き状態になった場合)において、第2参加者82からの第2参加者信号s2を受信した場合において、発光部31eから赤色の光(出力)が出射する。すなわち、この例では、出力(光)の色が変化する。
このように、実施形態に係るイベント用グッズ110の第1動作においては、イベントに参加した第1参加者81による動作と、第2参加者81から得られた第2参加者信号s2と、に応じて、発光部31eから出力される光(出力)が変化する。例えば光の色が変化する。光り方などが変化しても良い。
例えば、イベントが、歌手が出演するコンサートである場合の例について説明する。そして、以下の例では、第1参加者81がイベントの観客であり、第2参加者82がイベントの出演者(歌手)である。
イベント用グッズ110を持つ第1参加者81は、まず、上記の第1動き状態を得ようとする。例えば、第1参加者81は、イベント用グッズ110を動かす量を増やそうとする。例えば、第1参加者81は、イベント用グッズ110を動かすタイミングを適切にしようとする。例えば、歌のリズムに合って動く光が得られる。このような動きをしようとすることを通じて、第1参加者81は、イベントをより楽しむことができる。第1参加者81によるイベント用グッズ110の動きは、イベントの出演者(第2参加者82)への応援に対応する。
第2参加者82(例えば出演者)は、第1参加者81によるイベント用グッズ110の動きの量が多いと、うれしい。例えば、第1参加者81によるイベント用グッズ110の動きのタイミングが適切であると、第2参加者82(例えば出演者)はうれしい。これにより、第2参加者82(例えば出演者)も、イベントをより楽しむことができる。その結果、例えば、第2参加者82(例えば出演者)による第1参加者81(例えば観客)へのサービスが、より良くなる。これにより、第1参加者81(観客)は、イベントをさらに楽しむことができる。
実施形態に係るイベント用グッズ110を用いることで、イベントに参加する第1参加者81(観客)の能動性が高まる。観客の自由度が高まる。観客の高い能動性を利用した演出が可能になる。例えば、観客の動きによって、イベントの会場内の状態が変化する。例えば、予め定められた内容だけのイベントではなく、観客の動きに連動した状態をイベント中に生じさせることができる。仕組まれていない本当の「ライブ」のイベントが実現できる。実施形態によれば、イベントをより楽しむことができるイベント用グッズを提供することができる。
例えば、第1参加者81によって動かされたイベント用グッズの動きだけによって出力(光など)が変化する参考例がある。この場合、第1参加者81(観客)と第2参加者(例えば出演者)との、協同がない。
これに対して、実施形態においては、第1参加者81によって得られる第1動き状態と、第2参加者82(例えば出演者)からの第2参加者信号s2と、の両方に応じて、出力(光など)が変化する。出力が変化したイベント用グッズ110を持っている第1参加者81は、第2参加者82から第2参加者信号s2を得たことが明確になる。第1参加者81は、第2参加者82(例えば出演者)と、より強く繋がった、と感じる。第1参加者81は、他の人とは異なる「特別感」を得る。第1参加者81は、より楽しくなる。
例えば、第2参加者82(例えば出演者)は、複数の参加者(観客)の中で、第2参加者信号s2を送信する参加者(観客)を選んでも良い。例えば、複数の参加者(観客)の中に、その出演者をより強く応援する参加者(観客)がいる場合、その参加者(観客)に第2参加者信号s2を選択的に送信する。この第2参加者信号s2の送信は、その参加者(観客)に対する第2参加者82(例えば出演者)の感謝の表現にもなる。感謝の表現を受け取ったその観客(第1参加者81)は、よりうれしい。
このとき、出力(例えば光)が変化するのは、上記の第1動き状態の場合である。このため、参加者(観客)は、出力(例えば光)が変化するように、第1動き状態を得るようにする。換言すると、実施形態に係るイベント用グッズ110は、第1動き状態を得るようにすることを、第1参加者81に促す作用をする。
例えば、第1参加者81によって動かされた動きだけによって出力(光など)が変化する上記の参考例では、協同がない。このため、実施形態に関して説明した、上記の第2参加者信号s2の送信(感謝の表現)が無い。第1参加者81における上記の「特別感」が無い。このため、この参考例においては、参加者(第1参加者81)においては、イベントの楽しさが十分ではない。そして、イベントの開催者は、楽しいイベントを提供することが十分ではない。
これに対して、実施形態においては、検知された動き(例えば、第1動き状態の有無)と、第2参加者信号s2と、の両方に基づいて、出力(例えば光)が変化する。すなわち、イベントに参加する複数の参加者の協同を生じさせることができる。複数の参加者の1つは、第1参加者81(例えば観客)であり、複数の参加者の別の1つは、第2参加者82(例えば出演者)である。複数の参加者の協同を生じさせることにより、第1参加者81(観客)は、より楽しい。第2参加者82(例えば出演者)も、より楽しい。イベントの内容(質)がより高まる。実施形態によれば、イベントをより楽しむことができるイベント用グッズを提供できる。
上記の例では、第2参加者82は、イベントの出演者である。実施形態において、第2参加者82は、イベントに参加している別の観客でも良い。例えば、複数の観客がイベントに参加しているときに、観客どうしでの協同を生じさせることができる。
例えば、第1参加者81(観客の1人)が上記の第1動き状態であるときに、第2参加者82(別の観客)から第2参加者信号s2を受け取る。このときに、第1参加者81のイベント用グッズ110の出力(例えば光)が変化する。これにより、第1参加者81は、第2参加者82から特別な信号を得たことが分かる。第1参加者81は、第2参加者82を、「仲間」と認識できる。
例えば、第1参加者81のイベント用グッズ110が初期状態であるときに、光(出力)の色が青色とする。第1参加者81によりイベント用グッズ110が動かされ、第1動き状態に到達すると、出力(例えば光)の色が緑色になる。緑色の状態は、例えば、別の参加者(第2参加者82)によって認識できる。第2参加者82(別の参加者)は、第1参加者81が応援の程度が高い参加者であることが分かる。このとき、第2参加者82から第2参加者信号s2が、第1参加者81に向けて送信される。第1参加者81のイベント用グッズ110の出力が変化し、例えば光が緑色から赤色に変化する。第1参加者81は、第2参加者信号s1を受け取ったことが分かる。例えば、第1参加者81は、第2参加者信号s2を送信した第2参加者82を「仲間」として認識できる。「仲間」でイベントに参加している状態が生成できる。第1参加者81は、イベントをより楽しむことができる。第2参加者82も、イベントをより楽しむことができる。
この例において、第2参加者81のイベント用グッズ210は、イベント用グッズ110に関して説明したのと同様の構成を有していても良い。すなわち、第2参加者82が、イベントに参加した別の観客である場合には、第1参加者81と第2参加者82は、互いに入れ替えが可能である。
上記の例において、第2参加者82の持つイベント用グッズ210が、第1動き状態(例えば、動きの量が量に関する基準値に達した場合、または、動きのタイミングがタイミングに関する基準値に達した場合など)において、第2参加者82の持つイベント用グッズ210が第2参加者信号s2を発信できるようにしても良い。すなわち、例えば、第2参加者82の持つイベント用グッズ210が、第1動き状態に達しない場合には、第2参加者82の持つイベント用グッズ210は、第2参加者信号s2を発信できない。第2参加者82による応援(イベント用グッズ210の動き)が所定に基準状態を超え、第2参加者82の応援の程度が高いときに、第2参加者82は、別の参加者(第1参加者81)に第2参加者信号s2を送信できる。例えば、第1参加者81及び第2参加者82の両者は、応援の程度が他の参加者よりも高い。このような参加者が、互いに「仲間」として認識される。応援の程度が高い複数の参加者が「仲間」として認識される。これにより、第1参加者81及び第2参加者82の両者は、イベントをより楽しむことができる。
例えば、イベントの出演者は、歌とともに踊る。その踊りに合わせて、観客もイベント用グッズ110及び210を動かす。踊りのタイミングとイベント用グッズの動きの一致度が高いときに、第1動き状態と判定される。第1動き状態を実現できている観客は、その出演者への応援の程度が高いことに対応する。このような複数の観客が、互いに「仲間」と認識される。
例えば、イベントにおいて、複数の出演者(例えば第1出演者及び第2出演者など)が同時に出演する。これらの複数の出演者は、1つのグループに属する。複数の出演者は、互いに別の踊り(振り付け)を同時に踊る。例えば、第1参加者81(観客)は、第1出演者のファンである。第1参加者81(観客)は、第1出演者の踊りに合わせた動きをする。例えば、第2参加者82(観客)が、この第1出演者のファンである場合において、第2参加者82から送信される第2参加者信号s2は、第1出演者の識別情報を含んでいる。この第2参加者信号s2を受信した第1参加者81が持つイベント用グッズ110において、出力が変化する(例えば、光の色が変わる)。例えば、この第2参加者信号s2が第2出演者を応援対象としている別の参加者(観客)に受信された場合には、その別の参加者が持つイベント用グッズにおいて出力の変化は、生じない。
このような例においては、1つのグループに属する複数の出演者のうちの誰のファンかによって、「仲間」が形成される。同じ好みを持つ参加者が、「仲間」と認識される。1つの「仲間」に属する複数の参加者は、互いに協力しあって、複数の出演者のうちのその1人(応援対象)を応援する。さらに、1つの「仲間」に属する複数の参加者は、互いに競い合って、応援する。競い合うため、応援の程度が高まる。
このような「仲間」が複数形成されても良い。例えば、複数の出演者のそれぞれに対応して、「仲間」が形成される。複数の「仲間」に属する参加者は、別の「仲間」と競い合って応援する。「仲間」どうしの競い合いが促進されることにより、参加者はイベントをより楽しむことができる。
実施形態によれば、イベントへの参加者(観客)の能動性が高まり、観客の動きによって、イベントの会場内の状態が変化する。観客の動きに連動した状態をイベント中に生じさせることができる。イベントをより楽しむことができるイベント用グッズを提供することができる。
実施形態においては、例えば、複数の観客のそれぞれが持つイベント用グッズで第2参加者信号s2が受信され、その受信を利用して、第1動作が行われる。一方、例えば、指定された観客の位置(例えば座席)に対応して、情報(第2参加者信号s2)が送信される参考例がある。この場合には、その位置(例えば座席)から観客が離れた場合には、所望の動作ができない。例えば、屋外で開催されるイベントでは、観客の位置が固定されない。このような参考例では、イベントを十分に楽しむことが困難である。これに対して、実施形態においては、観客(第1参加者81)が保持するイベント用グッズ110で第2参加者信号s2を受信する。例えば、信号の送信及び受信は、座席の位置に制限されない。実施形態においては、観客(第1参加者81)の位置が変化した場合にも、所定の動作を実施できる。
実施形態において、制御部31cは、上記の第1動作に加えて、以下の第2動作及び第3動作の少なくともいずれかをさらに実施しても良い。
第2動作は、例えば、検知部31sにより検知されたイベントグッズ110動き及び第1参加者81の状態の少なくともいずれかに基づいて、出力部31oにより出力される出力(例えば光、電波、音波及び振動の少なくともいずれか)を変更させることを含む。すなわち、第1参加者81によって動かされたイベント用グッズ110の動きに応じて、出力が変化しても良い。
第3動作は、例えば、受信部31rにより受信された第2参加者信号s2に基づいて、出力部31oにより出力される出力(例えば光、電波、音波及び振動の少なくともいずれか)を変更させることを含む。すなわち、第2参加者82によって発信された第2参加者信号s2に応じて、出力が変化しても良い。
上記の例においては、検知部31sによりイベント用グッズ110の動きが検知され、その結果と、受信部31rにより受信された第2参加者信号s2と、に基づいて出力が変更される。実施形態において、検知部31sにより第1参加者81の状態が検知され、その結果と、受信部31rにより受信された第2参加者信号s2と、に基づいて出力が変更されても良い。例えば、イベント用グッズ110の動きと同様に、第1参加者81の応援の状態に応じて第1参加者81の状態(例えば、第1参加者81の声、視線、血圧、脈拍、発汗、第1参加者81の身体の動き及び第1参加者81の身体の姿勢など)が変化する。
例えば、第1参加者81の状態(声、視線、血圧、脈拍、発汗、身体の動き及び身体の姿勢など)に関する量が、量に関する基準値に達しない場合には、発光部31eから緑色の光(出力)が出射する。そして、その量が、量に関する基準値に達した場合において、第2参加者82からの第2参加者信号s2を受信した場合において、発光部31eから赤色の光(出力)が出射する。すなわち、この例では、出力(光)の色が変化する。
第1参加者81の状態と、第2参加者信号82と、に基づいて出力が変更されることで、イベントをより楽しむことができるイベント用グッズが提供できる。
実施形態において、例えば、第1スイッチ31xは、イベント用グッズの状態(動作)の少なくとも一部の制御に用いられても良い。例えば、第1参加者81が第1スイッチ31xを用いて、イベント用グッズ110の状態(例えば、発光部31eから出射される光の色、明るさ及び光り方の少なくともいずれかなど)を制御しても良い。
以下、実施形態における動作の例について説明する。
図2(a)〜図2(d)は、第1の実施形態に係るイベント用グッズの動作を例示する模式図である。
図2(a)に示すように、イベントに第1参加者81が参加している。イベントは、歌手のコンサートである。第1参加者81は、イベント用グッズ110を持っている。この例では、イベント用グッズ110は、発光体である。出力部31oは、発光部31eを含む。発光部31eにおいて、複数の発光素子31Lが並んでいる。第1参加者81は、歌に合わせて、イベント用グッズ110を動かす。
図2(b)に示すように、例えば、イベント用グッズ110の動きの量の累積に応じて、発光する発光素子31Lの数が増える。イベント用グッズ110の動きの量が所定の基準値に達する(例えば、第1動き状態)と、例えば、複数の発光素子31Lの全てが、緑色に光る。この動作は、例えば、上記の第2動作に対応する。
図2(c)に示すように、イベントの出演者(第2参加者82)がイベント用グッズ210を持っている。イベント用グッズ210は、例えば、所定の情報(例えば所定の波長成分やパルス幅など)を有する光(第2参加者信号s2)を出射する。第1参加者81が持っているイベント用グッズ110の受信部31r(この図では図示しない)により、第2参加者信号s2が受信される。制御部31cは、イベント用グッズ110の動きの量が所定の基準値に達しており(例えば、第1動き状態)、かつ、第2参加者信号s2を受信したことを認識する。
図2(d)に示すように、制御部31cの制御により、出力部31o(この図では図示しない)からの出力(この例は光)が変更される。光が、例えば、緑色から赤色に変化する。この動作が、第1動作に対応する。
以下、第1動作の別の例について説明する。
図3(a)〜図3(c)は、第1の実施形態に係るイベント用グッズの動作を例示する模式図である。
図3(a)に示すように、イベントにおいて、第2参加者82(この例ではイベントの出演者)が歌い、踊る。イベントに参加している第1参加者81(観客)は、歌及び踊りに合わせて、イベント用グッズ110を動かす。第1参加者81は、例えば、第2参加者82の動きをトレースする。イベント用グッズ110の動きが第2参加者82の動きとの連動性が高いときに、第1動き状態と判定される。判定は、例えば、制御部31cにより行われる。
図3(b)に示すように、例えば、第2参加者82(出演者)から、第2参加者信号s2が送信される。この信号の指向性は低くても良く、例えば、無指向性でも良い。第2参加者信号s2の指向性が低い場合であっても、第1動き状態である特定の参加者(第1参加者81)だけが、その第2参加者信号s2を利用できる。
例えば、図3(c)に示すように、第1動き状態である特定の参加者(第1参加者81)の持つイベント用グッズ110において、第1動き状態と、第2参加者信号s2と、に基づく特殊な出力が発生する。例えば、特殊な光り方の発光が得られる。そのような特殊な光り方をするイベント用グッズ110を持っている第1参加者81は、踊りが上手な特別な観客であり、他の参加者から注目される。第1参加者81は、イベントをより楽しむことができる。
以下、第2動作の別の例について、説明する。
図4(a)〜図4(d)は、第1の実施形態に係るイベント用グッズの別の動作を例示する模式図である。
図4(a)及び図4(b)に示すように、図2(a)及び図2(b)と同様に、イベントに参加している第1参加者81がイベント用グッズ110を動かし、イベント用グッズ110の動きの量の累積に応じて、発光する発光素子31Lの数が変化する。第1参加者81は、発光する発光素子31Lの数が増えることを、「応援のエネルギー」が蓄えられているように感じる。例えば、全ての発光素子31Lが光る状態を「応援のエネルギーが、蓄えられる量の最大に達している」と感じる。
図4(c)に示すように、第1参加者81は、「応援のエネルギーが、蓄えられる量の最大に達している」状態のイベント用グッズ110から、その状態において特別に発生させることができるモードで出力する。例えば、発光部31eから、通常とは異なる発光(例えば、光の強さ、光の色、光の強さの時間的な変化、または、光の色の時間的な変化など)が出力される。第1参加者81は、そのような特別なモードの発光を、自分が最も効果的だと感じるタイミングで出射させる。例えば、所望のタイミングでスイッチ31xを操作する。
この例では、第1動き状態であり、スイッチ31xが操作されたときに、制御部31cは、特別な出力(例えば光)を出力部31oから出力させる。
図4(d)に示すように、第2参加者82(この例では、イベントの出演者)は、その特殊な光を出射している状態を見る。第2参加者82は、「応援のエネルギーが高い」状態の参加者がいることを知覚する。第2参加者82は、出演しているイベントを、より楽しむことができる。そして、観客(第1参加者81)は、他の観客と競って応援を行う。第1参加者81もより楽しい。
上記において、第1参加者81によるイベント用グッズ110の動きがどのような動きであるかに関わらず、イベント用グッズ110の「動きの量」が累積されても良い。例えば、円状の動き、左右の動き、及び、上下の動きの少なくともいずれかに基づいて、「動きの量」が累積されても良い。この「動きの量」の累積に応じて、上記の特別な出力(例えば光)が出力されても良い。または、後述するように、イベント用グッズ110の動きが特定の動きである場合に、上記の特別な出力(例えば光)が出力されても良い。
以下、第3動作の例について、説明する。
図5(a)〜図5(d)は、第1の実施形態に係るイベント用グッズの別の動作を例示する模式図である。
図5(a)に示すように、イベントの第2参加者82(イベントの出演者)がイベント用グッズ210を持っている。このイベント用グッズ210は、例えば、指向性の信号(例えば光)を出射することが可能である。この信号が、第2参加者信号s2に対応する。
図5(b)に示すように、第2参加者82(イベントの出演者)のイベント用グッズ210から、指向性の第2参加者信号s2(例えば光)が、複数の観客に向かって出射される。複数の観客の1人が、第1参加者81となる。
図5(c)に示すように、第2参加者信号s2(例えば光)を受信したイベント用グッズ110において、出力が変化する。例えば、出力部から光が出射する。例えば、光の強さ及び色の少なくともいずれかが変化しても良い。複数の観客のうちで、指向性の第2参加者信号s2を受信した観客が持つイベント用グッズが、特別な光り方で光る。この動作が、第3動作に対応する。
図5(d)に示すように、第2参加者82(出演者)は、指向性の信号(第2参加者信号s2)を照射する位置を変化させる。照射された位置のイベント用グッズが特別な光り方で発光する。これにより、第2参加者82(出演者)によって動かされたイベント用グッズ210の動きの軌跡が、第2参加者82により描かれた表示となる。軌跡は、特別な図形の形状でも良いし、文字の形状でも良い。図5(d)の例では、軌跡は、「ハート型」の形状である。
上記において、第2参加者信号s2は、例えば、「受信後ピンクに光る」及び「ピンク色の光った5秒後に、赤→橙→黄→緑→青→藍→紫の順に光る」という動作を実施する指令(例えばプログラム)を含んでも良い。この場合、図5(d)の状態において、ピンクのハートが表示され、その5秒後に、ハート形状の色が虹色でウェーブすることが可能である。
観客は、イベントの演出の一部として役立っていると感じる。観客は、出演者と一体となって、そのイベントを演じていると感じる。観客及び出演者は、イベントをより楽しむことができる。
この例において、観客のイベント用グッズにおいて、第2参加者信号s2を受信しても、第1動き状態でなければ、上記の特別な光り方にならなくても良い。すなわち、この場合には、第1動き状態と、第2参加者信号s2と、の両方に応じて出力が変更される。この動作は、第1動作に対応する。この場合において、観客は、第2参加者信号s2を受信したときに特別な光り方が得られるように、自分が持っているイベント用グッズを動かして、第1動き状態を早く得ようとする。このことは、応援の程度を高めることに対応する。
図5(c)の例において、第2参加者信号s2は、観客が利用できる特別なデータ(情報)を含んでも良い。例えば、第2参加者82(出演者)の写真や映像に関する情報へのアクセスキーなどが、第2参加者信号s2に含まれても良い。このアクセスキーは、例えば、第1動き状態のイベント用グッズで利用できても良い。第1動き状態に達していない場合は、アクセスキーを含む第2参加者信号s2を受信してもアクセスキーが利用できなくても良い。
以下、実施形態に係る動作の別の例について、さらに説明する。
図6(a)〜図6(d)は、第1の実施形態に係るイベント用グッズの別の動作を例示する模式図である。
図6(a)に示すように、イベントの第2参加者82(イベントの出演者)がイベント用グッズ210を持っている。このイベント用グッズ210から、第2参加者信号s2が出射される。
図6(b)に示すように、第1参加者81が持つイベント用グッズ110において、第2参加者信号s2が受信される。これに基づいて、第1参加者81の持つイベント用グッズ110の出力部31oは、第1参加者信号s1を出射する。この第1参加者信号s1は、例えば、電波または赤外線などである。このような第1参加者信号s1の出射は、制御部31cによる出力部31oの制御により行われる。この動作は、第3動作に対応する。第1参加者信号s1は、イベントに参加している他の参加者(観客)に向かって伝搬する。
図6(c)に示すように、第1参加者信号s1は、第1参加者81から一定の距離の他の参加者(観客)に届く。他の参加者(観客)は、第1参加者81が持つイベント用グッズ110と同様のイベント用グッズを持っている。他の参加者(観客)においては、この同様のイベント用グッズにより、第1参加者信号s1を受信する。そのイベント用グッズにおいては、第1参加者信号s1に応じて、所定の出力(例えば光)を出射する。第1参加者信号s1に情報が含まれ、その情報に応じた出力(例えば異なる色の光など)が、他の参加者(観客)が持つイベント用グッズから出射されても良い。
図6(d)に示すように、第2参加者信号s2を受信したイベント用グッズ110からの所定の距離に存在する他の参加者(観客)のイベント用グッズから光が出射する。イベント会場に、光による「花火」が描かれる。
上記の図6(b)において、第2参加者信号s2を受信したときに第1参加者信号s1を送信できる条件が、第1動き状態であることを含んでも良い。この場合の動作は、第1動作に対応する。例えば、第1動き状態に達していない観客が持つイベント用グッズにおいては、第2参加者信号s2を受信しても第1参加者信号s1を送信できない。このため、観客は、第1参加者信号s1を送信できるように、第1動き状態を早く得ようとする。このことは、観客による応援の程度を高める。
上記の図6(c)及び図6(d)において、第1参加者信号s1を受信した他の参加者が持つイベント用グッズにおいて、第1参加者信号s1に応じた出力を出力できる条件が、第1動き状態を含んでも良い。この場合の他の参加者のイベント用グッズの動作は、第1動作に対応する。例えば、他の参加者が持つイベント用グッズにおいて、第1動き状態に達していない場合は、第1参加者信号s1を受信しても第1参加者信号s1に応じた出力(例えば特別な色の光など)を得ることができない。このため、観客は、第1参加者信号s1に応じた出力を出力できるように、第1動き状態を早く得ようとする。このことは、出演者の応援の程度を高める。
上記のように、第3動作を行う場合は、例えばイベントの開催時間の間の最初の時期に行っても良い。イベントの開催時間の後の時間においては、第1動作を行っても良い。第1動作または第3動作の実施は、例えば、第2参加者信号s2に含まれる信号に基づいて、制御部31cにより切り替えられても良い。
図7(a)〜図7(d)は、第1の実施形態に係るイベント用グッズの別の動作を例示する模式図である。
図7(a)に示すように、イベントの第2参加者82(出演者)がイベント用グッズ210を持っている。
図7(b)に示すように、第2参加者82は、イベントの会場内を移動する。イベント用グッズ210から、第2参加者信号s2が出射される。第2参加者信号s2が届く距離は比較的短い。第2参加者信号s2が届く範囲は、第2参加者82を中心とする一部の空間であり、イベントの会場内の一部である。
図7(c)に示すように、第2参加者信号s2を受信したイベント用グッズ110において、第2参加者信号s2に基づいて出力が変更される。例えば、光が出射される。例えば、光の色が変化しても良い。すなわち、第3動作が実施される。
このとき、第2参加者信号s2が有効に届く距離はイベント0内の一部の領域なので、第2参加者82の会場内での移動につれて、発光する位置が変化する。例えば、第2参加者82に近くに居る観客の持つイベント用グッズだけから、光が出射する。
図7(d)に示すように、第2参加者82の移動の軌跡に沿って、光が生じる。イベントの出演者の移動の後に、「光の道」が形成される。
上記において、第3動作に変えて、第1動作を実施しても良い。すなわち、第2参加者信号s2の受信と、第1動き状態と、に応じて、出力が変更されても良い。
図8(a)〜図8(d)は、第1の実施形態に係るイベント用グッズの別の動作を例示する模式図である。
これらの図は、第2動作の例を示している。
図8(a)に示すように、イベントへの参加予定者(第1参加者81となる)が、イベントの前に、イベント用グッズ110の動かし方を練習する。例えば、イベントに出演する出演者(第2参加者82となる)の特定の歌及び踊りに合わせた動きを練習する。
図8(b)に示すように、練習の結果、イベントに出演する出演者の特定の歌及び踊りに合わせた動きができるようになる。
図8(c)に示すように、その第1参加者81がイベントに参加する。第1参加者81の動きにおいて、歌及び踊りとのマッチングは、他の人よりも高い。第1動き状態が得られる。その第1参加者81が持っているイベント用グッズ110においては、他の観客とは異なる光が出力される。この動作は、第2動作に対応する。
図8(d)に示すように、他の観客とは異なる光を出力させている第1参加者81は、第2参加者82(イベントの出演者)に認識される。第1参加者81の練習の成果が認められる。
第1参加者81は、イベントの開催前においても、イベントに向けた練習を行う。練習により、イベント用グッズ110の動きが上達する。これにより、第1参加者81は、より楽しい。
図8(a)〜図8(d)の例において、イベント用グッズ110の動きが特定の動きである場合に、特別な出力(例えば光)が出力されても良い。この場合、「特定の動き」の数は、1でも良い。または、「特定の動き」が複数であり、例えば、複数の「特別の動き」の組み合わせに応じて、特別な出力(例えば光)が出力されても良い。
例えば、初期状態において、スイッチ31xを操作すると、イベント用グッズ110から、赤色の光が出射する。例えば、イベント用グッズ110の動きが、所定の第1要素動きを含むことにより第1状態となる。第1状態において、スイッチ31xを操作すると、第1出力(例えば第1光)が出力される。第1出力は、例えば黄色の光を含む。イベント用グッズ110の動きが、所定の第2要素動きを含むことにより第2状態となる。第2状態において、スイッチ31xを操作すると、第2出力(例えば第2光)が出力される。第2出力は、例えば緑色の光を含む。ベント用グッズ110の動きが、所定の第3要素動きを含むことにより第3状態となる。第3状態において、スイッチ31xを操作すると、第3出力(例えば第3光)が出力される。第3出力は、例えば青色の光を含む。例えば、イベント用グッズ110の動きが、第1〜第3要素動きを含む場合に、スイッチ31xを操作すると、虹色の光が出射される。上記は、例であり、種々の変形が可能である。
上記の複数の要素動き(例えば第1〜第3要素動きなど)は、1つの曲の中に分散されて設けられても良い。複数の要素動きの数は、任意である。複数の要素動きのそれぞれに対応して特別な出力(例えば光)が出力される。複数の要素動きのそれぞれについての評価結果が、複数の要素動きに関する達成度になる。これにより、第1参加者81の楽しみがより増える。
さらに、複数の要素動きの全てに関しての評価結果に応じて、特別な出力(例えば光)が得られても良い。例えば、複数の要素動きのそれぞれに得点が付与される。得点は、例えば、要素動きの難易度に応じて定められても良い。実施された複数の要素動きの得点が合計され、合計された値に応じて、特別な出力(例えば光)が出力されても良い。第1参加者81の楽しみがより増える。
図9(a)〜図9(d)は、第1の実施形態に係るイベント用グッズの別の動作を例示する模式図である。
これらの図に示す例では、イベントの開催の前に、複数の観客が1つのグループを形成する。グループに固有の出力が生じる。
図9(a)に示すように、イベントへの参加予定者のグループ(第1参加者81などを含む)が、イベントの前に、イベント用グッズ110を用いた応援の仕方を考える。複数の踊りを試す。複数の踊りに応じたイベント用グッズ110の動きが、検知部31sで検知される。例えば、検知された動きに関して、複数の動きパターンが記憶される。記憶には、例えば、記憶部31yなどが用いられる。複数の動きパターンとともに、複数の発光パターンが設定される。
図9(b)に示すように、例えば、複数のパターンの中から、イベント中に行う動きを決定する。決定された動きは、そのグループに固有の動き(例えば踊り)である。決定された動きに対応する発光パターンも一緒に設定される。この発光パターンがイベント用グッズ110に入力される。この入力には、例えば、受信部31rを用いても良い。
図9(a)〜図9(d)に関して説明した動作は、グループで実施されるだけではなく、個人で実施されても良い。
図9(c)に示すように、イベント開催中に、第1参加者81を含むグループによって、そのグループに固有の動き(踊り)と発光パターンとを含む応援が行われる。この応援は、そのグループにおいて固有である。個性的な応援が行われる。
図9(d)に示すように、イベント会場では、そのグループによる応援が高く評価される。そのグループに属する観客(第1参加者81)は、より楽しい。特別な応援を得た第2参加者82(出演者)もより楽しい。
(第2の実施形態)
本実施形態においては、イベント用グッズは、例えば、イベントに関係するデータ(情報)を集める装置として利用される。本実施形態に係るイベント用グッズは、第1の実施形態に関して説明したイベント用グッズ110が利用できる。本実施形態においては、例えば、イベント用グッズ110は、第1参加者81の情報端末機器などと組み合わされて使用されても良い。情報端末機器は、例えば携帯型情報端末機器(例えばスマートフォンなど)である。
図10(a)〜図10(d)は、第2の実施形態に係るイベント用グッズの使用状態を例示する模式図である。
図10(a)に示すように、第1参加者81が、イベント用グッズ110を持ってイベントに参加する。
図10(b)に示すように、イベント用グッズ110の検知部31sで検知したデータが、第1参加者81の第1情報端末機器41に送信される。送信には、例えば、送信部31mが用いられても良い。または、送信には、図1(a)で図示しない端子(例えばUSB端子など)が用いられても良い。
図10(c)に示すように、第1情報端末機器41のディスプレイに、イベント用グッズ110の動きに関するデータが表示される。第1参加者81は、イベント中における、イベント用グッズ110の動き(すなわち、第1参加者81の身体81bの動き)が認識できる。第1参加者81は、参加したイベントにおいてどのように応援していたか、が分かる。
例えば、応援の仕方が、評価基準に基づいて評価される。例えば、イベントの出演者の歌および踊りとのマッチングが評価される。第1参加者81は、評価結果を認識できる。
図10(d)に示すように、第1参加者81は、イベントに複数回参加する。例えば、イベントへの参加回数が増えると、応援の仕方の評価結果が向上する。例えば、第1参加者81のファンとしての成長が把握できる。成長が記録として残る。第1参加者81は、自分の成長が楽しい。第1参加者81は、イベントをより楽しめる。
図11(a)〜図11(d)は、第2の実施形態に係るイベント用グッズの使用状態を例示する模式図である。
図11(a)に示すように、イベントへの参加後に、第1参加者81を含む観客が、イベント用グッズ110のデータが転送された第1情報端末機器41を見ながらイベントでの経験を話し合う。この例では、イベントからの帰りの電車の中で話し合いが持たれている。
図11(b)に示すように、例えば、レストランなどの施設において、第1参加者81を含む観客が、イベント用グッズ110のデータが転送された第1情報端末機器41を見ながらイベントでの経験を話し合う。
図11(c)に示すように、第1情報端末機器41のディスプレイを見ながら、イベントを思い出す。
図11(d)に示すように、例えばインターネット(例えばソーシャルネットワークを含む)を通じて、遠くにいる別のユーザ83と、イベントに関する情報を共有できる。
イベントに関する情報は、例えば、自分に関するデータ、他者(他の参加者及び出演者の少なくともいずれか)に関するデータ、全体平均、及び、グループ平均の少なくともいずれかを含んでも良い。イベントに関する情報は、自分に関するデータに加えて、自分を除く他者に関するデータを比較して表示できても良い。第1参加者81は、イベントをより楽しめる。
図12(a)〜図12(c)は、第2の実施形態に係るイベント用グッズの使用状態を例示する模式図である。
図12(a)に示すように、イベントにおけるイベント用グッズ110の動きに関する情報が、第1参加者81の第1情報端末機器41に転送される。
図12(b)に示すように、第1情報端末機器41のディスプレイにこの情報が表示される。この情報は、例えば、イベントの出演者(第2参加者82)と共有されても良い。例えば、出演者は、観客(第1参加者81)に関してのイベント中の動き(応援)に関する情報を閲覧できる。
図12(c)に示すように、出演者の動きと観客の動きとのマッチングが評価される。マッチングが高い観客には、例えば、出演者から感謝の連絡(メールなど)が送信されても良い。例えば、イベントでの踊りのコピーの程度が評価される。イベントでの感動が共有される。
図13(a)〜図13(c)は、第2の実施形態に係るイベント用グッズの使用状態を例示する模式図である。
図13(a)及び図13(b)に示すように、イベントにおけるイベント用グッズ110の動きに関する情報が、第1参加者81の第1情報端末機器41に転送される。第1情報端末機器41のディスプレイにこの情報が表示される。この情報は、例えば、他の観客と共有されても良い。
図13(c)に示すように、複数の観客において、イベント中の応援の特徴が認識される。応援の特徴に適合する「称号」が、観客に授与されても良い。例えば、「AAAA」、「BBBB]、または、「CCCC」などのような「称号」が授与される。「AAAA」は、例えば「青い稲妻」である。「BBBB]は、例えば、「深海の王子」である。「CCCC」は、例えば「衝撃王」である。
図14(a)〜図14(c)は、第2の実施形態に係るイベント用グッズの使用状態を例示する模式図である。
図14(a)及び図14(b)に示すように、イベントにおけるイベント用グッズ110の動きに関する情報が、第1参加者81の第1情報端末機器41に転送される。第1情報端末機器41のディスプレイにこの情報が表示される。この情報は、例えば、他の観客と共有される。
図14(c)に示すように、複数の観客において、イベント中の応援が評価される。評価の観点は、例えば、複数である。評価の結果に応じて、ランキングが表示される。例えば、応援における動きのトータルの量が多いことが評価の観点である場合、「エネルギー消費ランキング5位」が表示される。種々の観点での評価によるランキングが表示されても良い。
この例において、例えば、イベント中の応援に関する評価は、複数の評価項目により行われても良い。例えば、複数の評価項目のそれぞれにおけるランキングが表示されても良い。
図15(a)〜図15(c)は、第2の実施形態に係るイベント用グッズの使用状態を例示する模式図である。
図15(a)に示すように、イベントにおけるイベント用グッズ110の動きに関する情報が、第1参加者81の第1情報端末機器41に転送される。
図15(b)に示すように、イベント用グッズ110の動きが評価され、評価結果に基づいて「得点」が付与される。この「得点」は、例えば、特定のアプリケーションソフトウエアにおいて、利用できる。
図15(c)に示すように、例えば、観客は、得られた「得点」を、特定の出演者のために使用する。例えば、複数の出演者が1つのグループとしてイベントに出演する場合がある。このグループがイベントに出演する場合に、イベントのステージの中央に、「得点」が高い出演者が位置できる。観客の応援の結果に応じて、出演者の出演状態が変化する。観客は、イベントを、より楽しめる。
図16(a)〜図16(d)は、第2の実施形態に係るイベント用グッズの使用状態を例示する模式図である。
図16(a)に示すように、第1参加者81が、イベント用グッズ110を持って、複数のイベントに参加する。
図16(b)に示すように、イベント用グッズ110の検知部31sで検知したデータ(情報)が、第1参加者81の第1情報端末機器41に送信される。第1情報端末機器41に送信されたデータに基づいて、イベントの出演者(例えば第2参加者82)に関するデータ(例えば、写真及び映像など)が入手できる。応援の状態は、観客によって異なるため、検知部31sで検知されたデータは、観客によって異なる。従って、例えば、出演者に関するデータ(例えば、写真及び映像など)は、入手する観客によって異なっても良い。イベントの出演者(例えば第2参加者82)に関するデータ(例えば、写真及び映像など)は、例えば、イベント用グッズ110の内部(例えば記憶部31yなど)に記憶されていても。例えば、第1情報端末機器41に送信されたデータに基づいて、イベント用グッズ110の内部に記憶されたデータへのアクセス権が付与されても良い。
図16(c)に示すように、入手した、出演者に関するデータ(例えば、写真及び映像など)は、他の観客と交換できても良い。
図16(d)に示すように、第1情報端末機器41に送信されたデータに基づいて、物品などが提供されても良い。物品は、例えば、衣類、食器、印刷物及び表示の少なくとも1つを含む。表示は、例えば、高解像度の表示を含む。
図17(a)〜図17(c)は、実施形態に係るイベント用グッズを例示する模式図である。
図17(a)に示すように、イベント用グッズ110は、発光装置30a(例えば照明)の構造を有しても良い。発光装置30aは、例えば棒状である。発光装置30aは、例えば、ペン型照明である。イベント用グッズ110は、旗状体30bを含んでも良い。
図17(b)に示すように、イベント用グッズ110は、扇状体30cを含んでも良い。イベント用グッズ110は、布状体30dを含んでも良い。イベント用グッズ110は、拡声器30eを含んでも良い。拡声器30eは、例えば、音の方向を制御する。拡声器30eは、電子的に音(声)の大きさを拡大しても良い。イベント用グッズ110は、マイクロフォン30fを含んでも良い。
図17(c)に示すように、イベント用グッズ110は、腕輪30gを含んでも良い。イベント用グッズ110は、首輪30hを含んでも良い。イベント用グッズ110は、時計30iを含んでも良い。イベント用グッズ110は、指輪30jを含んでも良い。イベント用グッズ110は、眼鏡30kを含んでも良い。イベント用グッズ110は、衣服30lを含んでも良い。イベント用グッズ110は、靴30mを含んでも良い。イベント用グッズ110は、手袋30nを含んでも良い。イベント用グッズ110は、帽子30oを含んでも良い。イベント用グッズ110は、情報端末機器40を含んでも良い。イベント用グッズ110は、鉢巻き、風船、マスコット、座布団、チケットホルダ、タグ、耳飾り、名札、バッチ、シール、アクセサリ(例えば、Headband及びAlice bandの少なくともいずれかを含む)、ヘッドホン、イヤホン及び補聴器の少なくともいずれかを含んでも良い。イベント用グッズ110は、例えば、儀式及びパーティの少なくともいずれかで用いられる物品(例えば、ビーズ、玉、または、象徴物など)を含んでも良い。イベント用グッズ110は、例えば、儀式及びパーティの少なくともいずれかに関する印刷媒体など(招待状またはパンフレットなど)を含んでも良い。
(第3の実施形態)
本実施形態においては、イベント用グッズ110とは別に、上記で説明した制御部が設けられる。例えば、上記で説明した制御部31cの動作が、第1参加者81の第1情報端末機器41において実施されても良い。上記で説明した制御部31cの動作が、クラウド上に設けられたコンピュータによって実施されている。
この場合には、例えば、第1情報端末機器41、及び、クラウド上のコンピュータの少なくともいずれかに、イベント用グッズ110の検知部31sにより検知されたイベント用グッズ110の動き及び第1参加者81の状態の少なくともいずれかに関する情報と、受信部31rにより受信された第2参加者信号s2に関する情報と、が送信される。そして、イベント用グッズ110は、第1情報端末機器41、及び、クラウド上のコンピュータの少なくともいずれかにおける処理結果を入手する。入手した処理結果に基づいて、出力部31oにおける出力が変更される。
図18は、第3の実施形態に係るイベント用グッズを例示する模式図である。
本実施形態に係るイベント用グッズ111も、イベントに参加する第1参加者81に保持され、イベントにおいて第1参加者81によって動かされる。
図18に示すように、イベント用グッズ111は、イベント用グッズ111の動き及び第1参加者81の状態の少なくともいずれかを検知する検知部31sと、イベントに参加する第2参加者82から送られる第2参加者信号s2を受信する受信部31rと、光、電波、音波及び振動の少なくともいずれかを含む出力を出力する出力部31oと、を含む。
出力部31oは、第1動作を実施する。第1動作において、出力部31oにより出力される出力は、検知部31sにより検知された検知結果(イベント用グッズ111の動き及び第1参加者81の状態の少なくともいずれか)と、受信部31rにより受信された第2参加者信号s2と、に基づく。
出力部31oは、さらに、以下の第2動作及び第3動作の少なくともいずれかを実施しても良い。
第2動作において、出力部31oにより出力される出力は、検知部31sにより検知された検知結果(イベント用グッズ111の動き及び第1参加者81の状態の少なくともいずれかに関する検知結果)に基づく。第3動作において、出力部31oにより出力される出力は、受信部31rにより受信された第2参加者信号s2に基づく。
出力部31oの上記の動作は、イベント用グッズ111とは別に設けられた外部機器によって制御されても良い。外部機器は、例えば、第1情報端末機器41、及び、クラウド上のコンピュータの少なくともいずれかを含む。
イベント用グッズ111においては、通信部31fが設けられている。通信部31fは、例えば、イベント用グッズ111の検知部31sにより検知された検知結果(イベント用グッズ111の動き及び第1参加者81の状態の少なくともいずれかに関する検知結果)に関する情報と、受信部31rにより受信された第2参加者信号s2に関する情報と、を送信する。送信された情報が、外部機器により処理される。外部機器は、例えば、第1情報端末機器41(例えば携帯型機器)である。外部機器は、固定機器42でも良い。外部機器は、クラウド45上のサーバなどでも良い。外部機器は、第2参加者82のイベント用グッズ210でも良い。処理された結果に応じた信号が、外部機器から出力される。通信部31fは、その信号を入手する。入手した信号に基づく出力が、出力部31oから出力される。通信部31fにおける通信は、例えば、有線及び無線の少なくともいずれかの方式による通信を含む。
図19は、実施形態に係る別のイベント用グッズを例示する模式図である。
実施形態に係るイベント用グッズ112も、イベントに参加する第1参加者81に保持され、イベントにおいて第1参加者81によって動かされる。イベント用グッズ112は、制御部31cに加えて通信部31fを含む。これ以外は、イベント用グッズ110と同様である。イベント用グッズ112においては、例えば、第1動作〜第3動作の少なくとも一部の動作の制御が、制御部31c、及び、通信部31fを介して接続された外部機器により実施される。イベント用グッズ112においては、例えば、処理が高速化され、より複雑な動作が実施できる。
イベント用グッズ111及び112においても、イベントをより楽しむことができる。
(第4の実施形態)
本実施形態は、イベント演出方法に係る。
本イベント演出方法は、例えば、イベントに参加する第1参加者81に保持されイベントにおいて第1参加者81によって動かされるイベント用グッズ(例えばイベント用グッズ110)の動き、及び、第1参加者81の状態の少なくともいずれかを検知することを含む。本イベント演出方法は、上記の動き、及び、第1参加者81の上記の状態の上記の少なくともいずれかと、イベントに参加する第2参加者82から送られる第2参加者信号s2と、に基づいて、イベント用グッズ(例えばイベント用グッズ110)からの、光、電波、音波及び振動の少なくともいずれかを含む出力を変更することを含む。本イベント演出方法によれば、イベントをより楽しむことができるイベント演出方法が提供できる。
実施形態によれば、イベントをより楽しむことができるイベント用グッズ及びイベント演出方法が提供できる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、イベント用グッズに含まれる検知部、受信部、出力部、制御部、バッテリ及び記憶部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述したイベント用グッズを基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全てのイベント用グッズも、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。