添付図面を参照して、本開示のいくつかの実装態様について、以下でより詳しく説明するが、添付図面には本開示の実装態様の一部が示されており、すべてが示されているわけではない。実際、本開示の様々な実装態様は、多くの異なる形で実施することができ、本明細書で説明される実装態様に限定されるものと解釈されるべきではなく、むしろ本開示が包括的で完全となるように、かつ当業者に本開示の範囲を十分に伝えるために、これらの例示の実装態様が提供される。例えば、特に明記されない限り、第一番目、第二番目などの言及は、特定の順序を意味するものと解釈されるべきではない。また、何か別のもの(特に明記されない限り)の上にあるとされるものが代わりに下にあってもよく、逆もまた同じである。同様に、何か別の物の左にあるとされる物が代わりに右にあってもよく、逆もまた同じである。全体を通して、類似の参照番号は類似の要素を示している。
本発明の例示の実装態様は概して、複合システムの視覚化及び分析に関する。更に具体的には、様々な例示の実装態様は、複合システムのデジタル三次元(3D)モデルの視覚化を介した複合システムの分析に関し、視覚効果は、一又は複数の注目要素を複合システムの他の要素から区別するために適用される。例示の実装態様を主に、航空宇宙分野への応用形態に関連づけて説明する。しかしながら、例示の実装態様は、航空宇宙産業及び航空宇宙産業以外の両方の、他の様々な応用に関連付けて利用することができることを理解すべきである。
ここで、本発明の例示の実装態様による視覚化及び分析システム100を示している図1を参照する。このシステムには、一又は複数の電子文書に対して一又は複数の機能または工程を実施する任意の数の異なるサブシステム(各々個別のシステム)のいずれかが含まれ、一又は複数の電子文書のうちの少なくとも幾つかは、複合システムのデジタル三次元(3D)モデルの二次元(2D)導関数であってよい。図示したように、例えば、システムは、文書コレクションシステム102、3Dモデルコレクションシステム104、文書レイアウトシステム106、文書ナビゲーションシステム108、注目要素分析システム110及び/又は空間性検索システム112を含みうる。
視覚化及び分析システム100の一部として示したが、文書コレクションシステム102、3Dモデルコレクションシステム104、文書レイアウトシステム106、ナビゲーションシステム108、注目要素分析システム110及び/又は空間性検索システム112の一又は複数を、視覚化及び分析システムとは分離しているが、連通しているものとしてもよい。幾つかの例では、一又は複数のサブシステムは、関連出願の相互参照において上記に記載され組み込まれている任意の一又は複数の特許出願によって説明されるもの等のパノラマ的視覚化システムを形成していてよい。サブシステムのうちの一又は複数は、他のサブシステムとは関係なく、一つの別個のシステムとして機能又は動作しうることも理解されたい。さらに、視覚化及び分析システムは、図1に示される一つ以上の付加的な又は代替的なサブシステムを含むことも理解されるべきである。
ここで述べられるように、電子文書(又は単に文書)は、電子的な及び/又は印刷された(又は印刷可能な)形態で視覚化できる任意の電子メディアコンテンツとされる。文書のメディアコンテンツは、一又は複数のテキストコンテンツ、グラフィックコンテンツ又は静止画、動画などの他の視覚的コンテンツを含むことができる。文書は、その文書の種類がそのフォーマット、メディアコンテンツなどの一又は複数の文書の特性により定義される任意の数の異なる種類の文書であってもよい。適する種類の文書の例は、コンピュータ設計文書(例えば、CAD、CATDrawing、CATPart、CATProduct、CATProcess、cgr、DWG、DXF、DWFなど)、テキストベースの文書(例えば、ANS、ASC、DOC、DOCX、HTML、PDF、RTF、TXT、WPDなど)、プレゼンテーション文書(例えば、PDP、PPTなど)、グラフィックス文書(例えば、BMP、GIF、JPEG、JP2、PNG、PSD、PSP、RAW、TIFFなど)、ビデオ文書(例えば、AVI、MPEG、QuickTime、WMVなど)などを含む。適切な種類の文書の他の例には、単独の又は一群の医療文書(例:医療報告、医療画像文書等)、財務文書、法律文書(例:判決、弁論趣意書、特許等)、芸術/建築文書(例:絵画、設計図等)、書籍、マニュアル、雑誌、又は売買広報誌、記事、ウェブページ、スクリーンショット、業務広報、工学図面、保証書、製図、配線図、センサ文書等が含まれる。そして、適する種類の文書の更なる例は、技術設計データ、配線データ、トラブルシューティングデータ、ビジネスデータなどのデータセットを含む。
文書は、基本的な区切り点(breaking points)の間のようなそのメディアコンテンツのグループ化である一又は複数の構成文書コンポーネントからなる。文書コンポーネントは文書の種類次第であり、たとえば、電子ページ、スライド、グラフ、図、静止画、動画などを含むことができる。文書コンポーネントは、他の種類のコンポーネントを含むときには必ずしも電子ページを必要としないが、時には、大まかに「ページ」とされることもある。文書がコンポーネントを一つだけ含む例では、文書及びそのコンポーネントは一つとされ、かつ同一のものとされる。
ここで、構成ページからなる文書を参照する。しかしながら、例示の実装態様は、構成ページからさらに構成されてもよく又は構成されなくてもよい、構成文書からなる文書のグループ(コレクション)に等しく適用可能であると理解されるべきである。ゆえに、文書に対して実行される機能は文書のグループに対して等しく実行され、且つページに対して実行される機能は構成文書に対して等しく実行される。
各ページは、それ(というよりはメディアコンテンツ)の画像等の視覚表示が電子的な及び/又は印刷された(又は印刷可能な)形式で生成されるデータから形成される。ページが他の種類のメディアコンテンツを含む時には必ずしも静止画を含む必要はないが、ページの視覚表示は、時には、大まかに単にページ又は「画像」とされることもある。
ページは、一又は複数のサブジェクトを有し、且つサブジェクト(複数可)を反映する又はそうでなければサブジェクト(複数可)を形成する一又は複数のオブジェクトを有するメディアコンテンツを含む。それゆえ、時には、ページは、そのサブジェクト(複数可)及び/又はそのサブジェクト(複数可)のオブジェクト(複数可)を表すと言われる。例として、ページは、そのサブジェクトとして航空機を有し、オブジェクト(複数可)として航空機の外装又は内装のビュー又は外装/内装ビューのセクションを含むことができ、若しくは、ページは、そのサブジェクトとして外装/内装のビューを有し、オブジェクトとして外装ビューのセクションを含むことができる。別の例として、ページはそのサブジェクトとして航空機の計器盤を有し、サブジェクトとして計器盤の計器を含むことができる。
様々な例では、一又は複数の文書は、航空機等、又は物理的構造、生物学的構造、化学的構造等を含む幾つかの他の構造等のいかなる構造の複合システムについてのものであってよい。提案されたように、これらの「システム関連」の文書と、これら文書のシステム関連のページには、例えば、工学図面、製図、配線図等が含まれうる。これらの文書には、保守文書及び/又は工程文書(いずれも一般に「保守文書」と呼ばれる)も含まれうる。複合システムは、通常、一又は複数のコンポーネント、サブシステムなど(各々は通常「サブシステム」と呼ばれる)から構成され、各サブシステムは一又は複数の部品から構成され、各部品は一又は複数のフィーチャを含んでいる。これに関して、複合システムの部品は、任意の数のサブシステムに組み立てることができ、サブシステムは次いで複合システムに組み立てられる。航空機の文脈においては、1以上の部品又はサブシステムは、しばしば、作業ラインで交換可能なユニット(LRU)として言及される航空機のモジュール式コンポーネントとして設計されることがあり、単独の航空機のそのような構成要素は、任意の数のLRU及び他の部品又はサブシステムを含む。任意の複合システムそのもの、或いはそのサブシステム、(サブシステムの)部品、(部品)のフィーチャなどのうちの任意のものを、一般的に複合システムの「要素」と呼ぶことがある。
一般に、システム関連文書には、複合システムの一又は複数の要素を(例えば、図式的に、又は文章で)視覚的に示す幾つかの任意の文書が含まれうる。幾つかの例では、この図示には、複合システムの要素(複数可)の工程、設置、保守、修理、取外し、交換、又は試験等の上記要素(複数可)への、又は(いずれも一般に「保守タスク」と呼ばれる)これらを使用した保守又は工程タスクが含まれうる。
適切な航空機の保守文書の例には、航空機図解部品カタログ(AIPC)、航空機飛行マニュアル(AFM)、航空機保守マニュアル(AMM)、航空機回収マニュアル(ARM)、耐空性改善命令(AD)、コンポーネント保守マニュアル(CMM)、コンポーネント保守マニュアル部品リスト(CMMIPL)、構造変更サポートデータ(CCSD)、航空機異常形態承認表(CDL)、消費製品マニュアル(CPM)、エンジン(部門)マニュアル(EM)、工学図面(ED)、機器リスト(EL)、修理持越し基準(DDG)、エンジン洗浄点検及び修理マニュアル(CIR)、エンジン図解部品カタログ(EIPC)、エンジン部品構成管理セクション(EPCM)、障害修理マニュアル(FRM)、障害申告及び障害分離マニュアル(FRM/FIM)、航空機搭乗員動作マニュアル(FCOM)、一般保守マニュアル(GMM)、図解ツール及び設備マニュアル(ITEM)、稼働中動作報告(ISAR)、保守計画文書(MPD)、保守審査会報告(MRB)、保守概要書、保守情報(MT)、保守訓練マニュアル(MTM)、主要な最小限設備リスト(MMEL)、非破壊試験マニュアル(NDT)、動力装置ぎ装マニュアル(PPBM)、動力装置ぎ装マニュアル図解部品リスト(PPBMIPL)、製品管理データベース(PMDB)、修理記録、業務広報(SB)、業務広報インデックス(SBI)、サービスレター(SL)、構造修理マニュアル(SRM)、サービス記述セクション(SDS)、システム記述セクション(SDS)、システム概略マニュアル(SSM)、ツール及び設備マニュアル(TEM)、重量及びバランスマニュアル(WBM)、配線図マニュアル(WDM)などを含む。
システム関連文書は、これもまた文章の、図式的な(例:図)又は他の視覚的コンテンツを含みうるメディアコンテンツを含む一又は複数のページから成り得る。一例では、メディアコンテンツは、複合システムの一又は複数の要素を図示する図面及び/又は文章リストを含みうる。様々な例では、メディアコンテンツには、要素(複数可)についての他の情報も含まれうる。
例えば、ページには、複数のサブシステム(オブジェクト)を含む複合システム(サブジェクト)、複数の部品(オブジェクト)を含むサブシステム(サブジェクト)、又は一又は複数のフィーチャ(オブジェクト)を含む部分(サブジェクト)の図面及び/又は文章リスト(メディアコンテンツ)が含まれうる。加えて、又は代替的に、例えば、ページは、複数のサブタスク(オブジェクト)を含む保守タスク(サブジェクト)の図面及び/又は文章の命令(メディアコンテンツ)を含むことができ、サブタスク(サブジェクト)は、複数の保守活動(オブジェクト)、又は保守活動(サブジェクト/オブジェクト)を含む。
図面は、様々な詳細度を有する様々な図で要素を図式的に示すことができる。図面には、拡大図、組立図、及び/又は取付図が含まれる。例えば、拡大図は部品を図示することができ、組立図は、複合システム、又はそのサブシステムの一又は複数を図示することができる。組立図は、複合システム、そのサブシステム、又はそのサブシステムの部品同士の、或いはそれらの間の、任意の数の異なる関係のいずれかを反映したものである。例えば、組立図は、複合システムのサブシステム間の関係を反映したものであるか、或いはサブシステムの部品間の関係を反映したものである。一実施例では、一又は複数の組立図は、そこに描画される一又は複数の部品の一又は複数の拡大図を伴っている。取付図は、複合システム上の最終位置にある要素を示す。
図面は、立体図、線図、及び/又は正射図法といった任意の数の異なる方法のいずれかで、要素を描写することができる。立体図は、実際に目で見るように(写真のように)要素を示すことができる。線図は、複合システム、或いはそのサブシステムの一又は複数を示すことができ、それらのサブシステム又は部品を示し、製造、工程等の方法又は原理を表現することができる(例えば、取付図)。線図は、設計図、又はその他の製図、配線図、概略図、取付図等、任意の幾つかの異なる種類のものであってよい。
正射図法による図面は、任意の数のビューで要素を示すことができ、これらのビューは一又は複数の角度から及び/又は一又は複数の詳細度で要素を示すことができる。例えば、要素は、投影図、正面図、上面図、底面図、背面図、右側面図及び/又は左側面図のうちの一又は複数に描画される。また、例えば、要素の一のビューは、全体図、拡大図、又は断面図である。全体図は、要素の基本的なビューと見なすことができ、任意の角度で要素を示すことができる。拡大図は、要素の一部のみを、詳細に、基本的なビューより大きな寸法で示すものであり、断面図は、要素の一部を、要素の残りの部分を切断面で切り離して示すことができる。一実施例では、拡大図に描画された要素の一部が、関連する全体図上で円で囲まれ、同様に、一実施例では、断面図に示される要素の一部が、関連する全体図において切断面を示す線によって示される。
図面(複数可)に加えて、又はその代わりに、システム関連文書の一又は複数のページは各々、複合システムの要素を文章で示しうる。 一例では、一又は複数のページには、複合システムの要素に実施される保守タスク、又は複合システムの要素を使用した保守タスクを実行するための一又は複数の文章による命令(メディアコンテンツ)が含まれうる。別の例では、一又は複数のページには、複合システム、及び/又は複合システムの要素の一又は複数の情報の文章リスト(メディアコンテンツ)が含まれうる。リストには、例えば、名前、番号(例:システム番号、部品番号)、又はその他の複合システム/要素の識別子、要素の必要数、複合システム/要素の供給元(例:メーカー、販売業者等)、要素の位置、関連の複合システム/要素の識別子等を含む複合システム/要素に関する幾つかの任意の異なる種類の情報が含まれうる。リストは、さらに、システム関連文書の図面(複数可)において要素を特定する一又は複数の参照事項、並びに/或いは要素を(部分的に又は完全に)示す図面(複数可)を特定する一又は複数の参照事項を含むことができる。
概して、例示の実装態様による文書及び/又はそれらのページは、互いの間に一又は複数の論理的関係を有することができる。例えば、システム関連文書に関して、共通のシステム関連文書を持つページは論理的に関連しているといえ、或いは共通のシステム関連文書内の順番に並んだシーケンスにおいて互いに隣接するページは論理的に関連しているといえる。他の事例では、ページは、ページに示される複合システムの要素間の一又は複数の関係に従って論理的に関連付けられる。これらの関係には、例えば、空間関係、設計関係(例:作業分解図(WBS)、システム機能、設計系)、機能的関係が含まれうる。
例えば、(部分的に又は完全に)同じ要素を描写するページは、同要素を描写する空間的関係、設計関係、又は機能的関係に従って論理的に関連しうる。複合システムを描写するページは、複合システムのサブシステム、部品、又はフィーチャを描写するページと、それぞれの要素間の空間、設計、又は機能的関係に従って、論理的に関連している。別の例では、サブシステムを描写するページは、サブシステムの部品、又はフィーチャを描写するページと、それぞれの要素間の空間、設計又は機能的関係に従って、論理的に関連している。更に別の例では、部品を示すページは、部品のフィーチャを示すページと、それぞれの部品及びフィーチャの空間、設計、機能的関係に従って、論理的に関連している。
別の例では、(部分的又は全体的に)要素を描写するページは、それぞれの要素に実施される、又はそれぞれの要素を使用して実施される保守タスクを(部分的又は全体的に)描写しているページに論理的に関連している。同様に、要素に実施される、又は要素を使用して実施される保守タスクを(部分的に又は全体的に)描写しているページは、それぞれの要素を(部分的に又は全体的に)描写しているページと論理的に関連している。
更に別の例では、同じ保守タスクを(部分的に又は全体的に)描写しているページは、互いに論理的に関連している。同じ保守タスクのサブタスクを描写しているページは、互いに論理的に関連している。同様に、同じサブタスクの活動を描写しているページは、互いに論理的に関連している。保守タスクを描写しているページは、タスクのサブタスク又は活動を描写しているページと論理的に関連している。サブタスクを描写しているページは、サブタスクの活動を描写しているページと論理的に関連している。
一例では、ページ間の論理的関係(複数可)は、それ自体の図式的(例:図面)及び/又は文章による(例:リスト、命令)描写に反映される。一又は複数の要素を描写する一又は複数の図面及び/又はリストは、それぞれの要素(複数可)を特定するために、或いはそれぞれの要素(複数可)を(部分的に又は完全に)示す他の図面(複数可)を特定するために、番号(複数可)、文字(複数可)、記号(複数可)などの参照(複数可)を含むことができる。保守タスク(複数可)を描写している図面(複数可)及び/又は命令(複数可)には、保守タスク(複数可)それぞれを特定する、又は保守タスク(複数可)のそれぞれを描写している他の保守タスク(複数可)を特定するために、番号(複数可)、文字(複数可)、記号(複数可)等の参照事項(複数可)が含まれうる。更に、要素(複数可)に実施される、又は要素(複数可)を使用して実施される保守タスク(複数可)を描写する図面(複数可)及び/又は命令(複数可)は、それぞれの要素を特定するために、或いはそれぞれの要素(複数可)を(部分的に又は全体的に)示す図面(複数可)を特定するために、番号(複数可)、文字(複数可)、記号(複数可)などの参照事項(複数可)を含むことができる。要素を特定する参照事項の場合、このような参照事項はコールアウトと呼ぶことがある。一例では、同じ要素を(部分的に又は全体的に)描写する複数の図面は、その要素を特定するために同じコールアウトを含むことができる。別の例では、要素の全体像を示す図面は、対応する要素の別の拡大図の参照事項を含むことができる。
以下に詳細を示すように、視覚化及び分析システム100の文書コレクションシステム102は、概して、文書を受信し、ページ間の論理関係に従ってページを収集するように構成され、ページは、パノラマ的な視覚化の文書コレクション(パノラマ的な視覚化文書コレクション)として収集される。上述したように、様々な例において、これらの文書は、複合システムのシステム関連文書を含みうる。3Dモデルコレクションシステム104は一般に、複合システムのデジタル3D表示(モデル)を受信し、そこから一又は複数の二次元(2D)導関数を生成するように構成されうる。一例では、3Dモデルコレクションシステムは、次にこれらの2D導関数を文書コレクションシステムへ、それぞれの複合システムの一又は複数のシステム関連文書として伝送する。
文書レイアウトシステム106は、概して、文書コレクションシステム102からのコレクションのような、パノラマ的な視覚化文書コレクションのパノラマ的に配置され論理的に関連するページのレイアウトを生成するように構成される。文書ナビゲーションシステム108は、概して、文書レイアウトシステムにより生成されたレイアウトのような、パノラマ的な視覚化文書コレクションのパノラマ的に配置され論理的に関連するページのレイアウトの視覚表示をナビゲーションするためのナビゲーションオプション(複数可)を選択し且つ提供するように構成することができる。注目要素分析システム110は一般に、複合システムの一又は複数の注目要素を特定し、注目要素を他の要素と区別するために、複合システムの3Dモデルの視覚表示によって図示されるこれらの要素に視覚効果を適用するように構成されうる。空間性検索システム112は、概して、文書コレクションシステムからのコレクションなどのパノラマ的な視覚化文書コレクションのページの空間性検索を実施するように構成される。一例では、これらのクエリは、特定の場所において、又は複合システムの座標系内の一又は複数の特定の場所周囲の(部分的な又は全体的な)容積内で、又は複合システムの座標系内の一又は複数の特定の場所によって画定される(部分的な又は全体的な)容積内で、複合システムの要素を図示するページに対するものであってよい。レイアウトの視覚表示は時には一般に、単純にレイアウトと呼ばれる。
次に、本開示の例示の実装態様による、適する文書コレクションシステム、3Dモデルコレクションシステム、文書レイアウトシステム、文書ナビゲーションシステム、注目要素分析システムおよび空間性検索システムのより具体的な例をそれぞれ示す図2、図3、図4、図5、図6及び図7を参照する。
図2は、ある例示の実装態様による文書コレクションシステム200を示す。図示したように、文書コレクションシステムは、一又は複数の電子文書を受信し、且つそれらを、それぞれがメディアコンテンツを含む複数の構成ページ(文書コンポーネント)に分解するように構成された文書パーサー202を含みうる。一例の文書は、文書の種類(例えば、システム関連文書、コンピュータ設計文書、プレゼンテーション文書、図解文書、ビデオ文書、医療文書、金融文書、法律文書、芸術/建築文書、書籍、記事、ウェブページ、工学図面、製図、配線図、センサ文書等)に応じて分解することができる。それゆえ、文書パーサーは、文書形式、ビジネス規則、又はユーザ入力に基づくなどして、文書の種類を特定するよう構成されてもよい。一例では、文書は、後に更に詳しく説明するように、複合システムの3Dモデルから生成されうる他のページとは対照的に、複合システムの3Dモデルから生成されていないページを有する一又は複数の文書を含みうる。
また、文書コレクションシステム200は、文書パーサー202に結合され、且つページを結合するように構成されたコリゲータ204も含むことができる。この点で、ページの結合は、複数のページの一又は複数のページごとに、ページと複数の他のページの一又は複数のページとの間で一又は複数のリンクを特定するように構成されたコリゲータを含みうる。一つの実施例のリンク(複数可)は、文書、文書の種類、及び/又はページ及び他のページ(複数可)のメディアコンテンツにより特定することができる。より具体的な例では、リンク(複数可)は、先に記載された、特定のスキーマにより定義される文書の構造により特定される。一つの実施例では、リンク(複数可)は、一又は複数のビジネス規則、論理又はスキーマなどにより、任意の数の異なる方法で定義されてもよい。これらのリンク(複数可)は、ページと他のページ(複数可)との間の一又は複数の論理関係を確立することができる。
一つの実施例では、リンクは、共通文書(同じ文書の要素)を共有するページ間で特定される。一つの実施例では、リンクは、たとえば、共通文書又は文書のコレクション内の時系列、空間系列又は順序系列などの所定の系列で互いに隣接するページ間で特定される。いくつかの例では、リンクは、ページのサブジェクト(複数可)又はオブジェクト(複数可)により特定される。たとえば、リンクは、共通のサブジェクト又は共通のオブジェクトを共有するページ間で特定される。一つの実施例では、リンクは、一つのオブジェクトが他のサブジェクトである(オブジェクト−サブジェクト)、又は一つのサブジェクトが他のページのオブジェクトである(サブジェクト−オブジェクト)ようなページ間で特定される。
一つの実施例では、リンクは、共通の親を共有する子により直接的であろうと間接的であろうと、親−子関係により関連付けられるページ間で特定される。一つの実施例では、リンクは、ページの一つがそのメディアコンテンツの他のページの参照又は他のページヘのリンクを含む例でのページ間で特定される。この点で、ある判決は別の判決(例えば、判決の主文、又は、脚注、巻末の注などにおいて)への引用を含むことができ、又は、ページは別のページへのハイパーリンクを含むことができる。さらに別の実施例では、リンクは、ページ間のリンクを特定するユーザ入力により、ページ間で特定される。
システム関連文書に関するさらに具体的な実施例では、共通のシステム関連文書を有するページ間、又は共通のシステム関連文書の順番に並んだシーケンスにおいて互いに隣接するページ間のリンクが特定される。ページの2D画像等のページによって図示される複合システムの要素(複数可)間の一又は複数の空間、設計、又は機能的関係に従って、ページ間のリンク(複数可)が特定されうる。同じ要素を(部分的に又は全体的に)描写するページ間のリンクが特定される。複合システムを描写するページと、この複合システムのサブシステム、部品、又はフィーチャを描写するページとの間のリンクが特定される。同様に、サブシステムを描写するページと、このサブシステムの部品、又はフィーチャを描写するページとの間のリンクが特定される。部品を描写するページと、部品のフィーチャを描写するページとの間のリンクが特定される。一例では、(以下に示す)複合システムの3Dモデルから作成されたページと、3Dモデル等から作成されていない他のページの内の一ページとの間の少なくとも一つのリンクが特定されうる。
他の例では、複合システムの要素に実施される、又は複合システムの要素を使用して実施される保守タスクに従って、ページと、それぞれの要素との間のリンク(複数可)が特定される。(部分的に又は全体的に)複合システムの要素を図示しているページと、それぞれの要素に(部分的に又は全体的に)実施される、又はそれぞれの要素を使用して実施される保守タスクを図示しているページとの間のリンクが特定されうる。同様に、要素に(部分的に又は全体的に)実施される、又は要素を使用して(部分的に又は全体的に)実施される保守タスクを図示しているページと、それぞれの要素を(部分的に又は全体的に)図示しているページとの間のリンクが特定されうる。種々の事例では、これらの実施例は、オブジェクト−サブジェクト、又はサブジェクト−オブジェクトの関係を反映しうるか、或いは親−子関係、又はその他のヒエラルキー関係を反映しうる。
他の例では、ページによって描写される一又は複数の保守タスクに従って、ページ間のリンク(複数可)が特定される。同じ保守タスクを描写するページ間のリンクが特定される。同じ保守タスクのサブタスクを描写するページ間のリンクが特定される。同様に、同じサブタスクの活動を描写するページ間のリンクが特定されうる。保守タスクを描写するページと、タスクのサブタスク又は活動を描写するページとの間のリンクが特定される。サブタスクを描写するページと、サブタスクの活動を描写する部品との間のリンクが特定される。
ページ間でのリンク(複数可)を特定することに加え、コリゲータ204は、一又は複数のページの各々について、ページに関連するメタデータを抽出し、生成し、またそうでなければ提供するように構成することもできる。ページごとに、その関連メタデータは、ページについての幾つかの異なる構成情報の内の任意の情報を提供することができる。例えば、メタデータは、ページと、そのページに関連するメタデータの他のページ(複数可)との間のリンク(複数可)を特定する情報を提供することができる。この情報は、そのページにリンクされた他のページ(複数可)の名前又は他の識別子を含むことができ、また、それらの間でリンク(複数可)により構築される論理的関係(複数可)の指示(例えば、共通文書、サブジェクト及び/又はオブジェクト、隣接物、オブジェクト−サブジェクト、サブジェクト−オブジェクト、親−子、参照/リンク、特定されたユーザなど)を含んでもよい。
リンク(複数可)に加え、ページの関連メタデータは、ページについての一又は複数の他の情報を含むことができる。例えば、メタデータは、ページが文書の名前又は他の識別子、及び/又は文書の著者、サイズ、及び/又は作成時間又は最新版などの構成要素である文書についての情報を提供することができる。また、例えば、メタデータは、ページのメディアコンテンツについての情報を提供することもできる。例えば、この情報は、ページのサブジェクト(複数可)及び/又はオブジェクト(複数可)の特定、一又は複数のオブジェクトを含むページの部分、及び/又はページ内の一又は複数のオブジェクトの詳細レベルを含むことができる。
複合システムのシステム関連文書に関して、例えば、メタデータによって提供される情報は、複合システム(例えば、複合システム、サブシステム、部品、フィーチャ)の要素の特定、及びそのような要素に関して存在しうる他の情報を含むことができる。この情報には、例えば、複合システム及び/又は一又は複数のその要素に関する情報のリストに対して上述したものと同様の情報(例:名前、番号、数、供給元、位置、関連要素)が含まれうる。3Dモデルの2D導関数等の様々なシステム関連文書については、情報は、一又は複数の要素各々に対して、複合システムの座標系内の要素の3D形状を反映する情報、例えば空間的な場所、容量、重心(又は重力)等を含みうる。種々の実施例では、共通のサブジェクト、オブジェクトを共有する又はオブジェクト−サブジェクト又はサブジェクト−オブジェクト関係を有するページ間でのリンクは、それぞれの文書のサブジェクト(複数可)及び/又はオブジェクト(複数可)を特定するメタデータから推測できる。これらの例では、ページのサブジェクト(複数可)及び/又はオブジェクト(複数可)の仕様は、ページ間で適切なリンク(複数可)を特定する情報としては十分である。
また、メタデータは、アクセス制限、編集又は修正制限、及び/又はページの暗号化などの、ページに適用された又は適用対象である一又は複数のコンテンツ制限についての情報を提供することができる。航空機のような複合システムのシステム関連文書の一実施例では、コンテンツ制限は、団体(航空会社の顧客)、個々の複合システムの種類(例えば、個々の航空機の種類)、複合システムの要素、保守タスク等といった一又は複数の基準に基づいて適用される。この実施例では、コンテンツ制限についての情報は、例えば、メタデータのどこかに反映されうるユーザ、個々の複合システムの種類、又はその要素、又は保守タスクについての情報の特定に関して、他のメタデータに関連しているか、或いは他の方法で他のメタデータを取り込んでいる。
一例では、ページの結合は、ページの少なくともいくつかについて一又は複数のレイアウトモデルを特定するように構成されたコリゲータ204をさらに含むことができる。この実施例では、ページのコリゲータにより抽出され、生成され、又はそうでなければ提供された関連メタデータは、一又は複数のレイアウトモデルの各々でそれぞれのページの配置を特定する情報をさらに含む。それぞれのレイアウトモデルについては、これは、例えば、ページ(又はより具体的にはそれの視覚表示)のサイズ、場所及び/又は深さ(z順序)を特定することを含む。レイアウトモデル(複数可)が特定され、サイズ、場所及び/又は深さが、一又は複数のビジネス規則や論理などにより、いかなる任意の数の異なる方法でも特定される。
適するレイアウトモデル(時に提示のスタイルと言われる)の例は、ブリックウォール(brickwall)、部分的なブリックウォール、階層、形状、センターアウト、トップ−ダウン/トライアンギュレイテッド、センターアウトトライアンギュレイテッド、サイズドミナンス、オーバーラップスルーディテール、マスターディテールスルーデプス、ロードシェイプ、ファセット、ミックスメディア/スタティックアンドダイナミックなどを含む。他の例は、一又は複数の上述のレイアウトモデルの組み合わせを含みうる。任意の数の実施例のレイアウトモデルの各々が、以下でさらに述べられる。
一つの実施例では、レイアウトモデルのページのサイズは、絶対的なサイズ又は相対的なサイズとして特定され、そのいずれかが任意の数の異なる方法で与えられる。種々の例では、ページのサイズは、画素のサイズに関連付けることができ、ゆえにページの画素数又は画素解像度が与えられる。一実施例では、ページの絶対的なサイズは、高さ及び幅の寸法(例えば、N×M画素)で与えられる。別の実施例では、ページのサイズは、ページが論理的に関連する一又は複数の他のページのサイズに基づき相対的なサイズとして特定される。例えば、相対的なサイズは、他のページ(複数可)の百分率、分数又は倍数などの任意の数の異なる方法で与えられ、又は、相対的なサイズは、単に他のページ(複数可)に対してサイズが小さい、大きい又は等しいという指示により与えられる。例えば、親−子関係により関連付けられるページでは、子のページのサイズはその親のページのサイズの半分と特定される。サイズが相対的であるいずれの場合も、それぞれの他のページ(複数可)のサイズは、それらの関連メタデータで与えられ、さらなる他のページのサイズに基づき絶対的なサイズ又は相対的なサイズとして与えられる。
一つの実施例では、サイズと同様に、レイアウトモデルのページの場所(時に位置とされる)は、絶対的な場所又は相対的な場所として特定されるが、いずれかの場合にも、任意の数の異なる方法で与えられる。同様に、レイアウトモデルのページの深さは、絶対的な深さ又は相対的な深さとして特定されるが、いずれも任意の数の異なる方法で与えられる。例えば、ページの絶対的な場所は、レイアウトモデルを測る座標系のx座標、y座標に与えられ、及び/又は絶対的深さは、座標系のz座標に与えられる。別の実施例では、ページの相対的な場所は、レイアウトモデルのポイント又は他のページ(複数可)に対してx座標、y座標に与えられる。さらに別の実施例では、相対的な場所は、単にレイアウトモデルのポイント又は他のページ(複数可)上方、下方、左側又は右側の指示により与えられる。同様に、一つの実施例では、相対的な深さは、単にレイアウトモデルの他のページ(複数可)の前又は後にあるページの指示により与えられる。場所及び/又は深さが相対的であるいかなる場合にも、それぞれの他のページ(複数可)の場所及び/又は深さは、それらの関連メタデータで与えられ、絶対的な又は相対的な場所及び/又は深さとして与えられる。
コリゲータ204は、パノラマ的な視覚化文書コレクションとしてページ及びメタデータを伝送し、且つ、任意の数の異なる送信先にコレクションを伝送するように構成できる。一の実施例では、コリゲータは、後の読み出しのためのそれぞれの記憶装置206及び208にページ及びメタデータを伝送するように構成できる。記憶装置は文書コレクションシステム200に常駐させることができ、または文書コレクションシステムから分離されてそれと通信させてもよい。ページ及びメタデータは、任意の数の異なる方法でフォーマット化されて記憶され、ゆえに、それらの記憶装置は、幾つかの異なる種類のいずれかにしてもよい。適する種類の記憶装置の例は、ファイル記憶装置、データベース記憶装置、クラウド記憶装置などを含む。
種々の例では、ページは、それぞれの記憶装置206に記憶される前に、圧縮され又はそうでなければより簡単な記憶及び読み出しのために処理することができる。例えば、図示されるように、システムは、コリゲータに結合され、且つコリゲータがページを伝送するように構成されたタイラ210を備えることができる。タイラーは、一又は複数のページごとに、ページのズームレベルのそれぞれの解像度でページの視覚表示を生成するように構成される。ここで述べられるように、各ズームレベルでのページ(というよりはむしろ視覚表示)は、概して「サブイメージ」と言われることもあり、時にはページの別個のバージョン又は複製と見なされることもある。しかしながら、上述のように、ページが他の種類のメディアコンテンツを含むときには、ページのサブイメージは必ずしも静止画を含む必要はない。
ページのサブイメージ生成に加え又はその代わりに、タイラー210は、ズームレベル全域のサブイメージを、各々がそれぞれのズームレベルでサブイメージの空間的エリアを覆う漸進的に多数のタイルに分割するように構成されてもよい。これは、以下でさらに説明されるように、ページの検索、パン及び/又はズームを促進する。次いで、タイラーは、ページ記憶装置などに、ページのサブイメージのタイルを伝送するようにさらに構成される。しかしながら、タイルを伝送する前に、タイラーは、そのように希望されるなら、タイルを圧縮するようにさらに構成されてもよい。
一のより具体的な実施例では、タイラー210は、最大ズームレベルから、一又は複数の中間ズームレベルを介して基準ズームレベルまで階層的に配置されたそれぞれのズームレベルでページの多重解像度を生成するように構成することができる。各ズームレベルは、異なる解像度ではあるがページ全体のサブイメージを含み、ズームレベル全域でのページのサブイメージは、同じ本来のアスペクト比(イメージの高さに対する幅の割合)を有することができる。一の実施例では、最大ズームレベル(レベル0)はその最低解像度で全ページのサブイメージを含み、一又は複数の中間ズームレベルは漸進的に高い解像度(レベル0直下のレベル1、レベル1直下のレベル2など)で全ページのサブイメージを含み、且つ、基準ズームレベル(レベルL)はその最高(又は完全)解像度で全ページのサブイメージを含むことができる。
ページの各サブイメージは、いかなる任意の数の異なる方法においても生成できる。一実施例では、サブイメージの一つは、例えば、完全解像度サブイメージなどのように、タイラ210により受信することができる。タイラーは、次いで、完全解像度サブイメージをダウンサンプリングするなどにより、低い解像度で他のサブイメージを生成するように構成される。
示されるように、タイラー210は、ズームレベル全域でのサブイメージを、各々がそれぞれのズームレベルでサブイメージの空間的エリアを覆う漸進的に多数のタイルに分割するように構成できる。タイルはズームレベル内部及びズームレベル全域で固定されたサイズ(解像度)を有し、したがって、多数のタイルからなるサブイメージは、少数のタイルからなるサブイメージよりも概して高い解像度を有する。それゆえ、各ズームレベルは、それを上回る任意のズームレベルと比べて高いズームレベルと見なされる(そのズームレベルでのサブイメージは、それを上回る任意のズームレベルでのサブイメージよりも高い解像度とされる)。同様に、各ズームレベルは、それを下回る任意のズームレベルと比べて低いズームレベルと見なされる(そのズームレベルでのサブイメージは、それを下回る任意のズームレベルでのサブイメージよりも低い解像度とされる)。
一つの実施例では、各ズームレベルでのサブイメージは、そのすぐ下のズームレベルの半分の解像度であり、そのすぐ上のズームレベルの2倍の解像度である(解像度は2の倍数で増減する)。この例において、l=0,1,2,・・・L、及びt0は最高ズームレベル(レベル0)でのタイル数を表すとすると、ズームレベルlのタイルの数は、tl=t0×4lによって与えられる。4のズームレベル0,1,2及び3(L=3)を含み且つ最高ズームレベルサブイメージが1タイル(t0=1)からなるより具体的な実施例では、第一の中間ズームレベル(レベル1)サブイメージは4タイルからなり、第二の中間ズームレベル(レベル2)サブイメージは16タイルからなり、且つ基準ズームレベル(レベル3)サブイメージは64タイルからなるとする。
一つの実施例では、一つのズームレベルの任意の数のタイルにより覆われたページは、それぞれ高ズームレベル又は低ズームレベルで増減する数のタイルにより覆われ、これによりページの解像度の増減がもたらされる。同様に、一のズームレベルでの一のタイルにより覆われたページのエリアは、隣接する高ズームレベルで多重(例えば、4)のタイルにより覆われ、これにより、ページのそれぞれのエリアの解像度が増加する。一つのズームレベルの複数のタイルにより覆われるページのエリアは、隣接する低ズームレベルの一つのタイルにより覆われ、これにより、ページのそれぞれのエリアの解像度が減少する。
一つの実施例では、特定の解像度のページ(又はそのエリア)は、特定の解像度と釣り合ったズームレベルでページを覆うタイル(複数可)により表示される。表示されたタイル(複数可)を高ズームレベルでページを覆う増加した数のタイルと交換することにより、ページの拡大が達成される。表示されたタイルを低ズームレベルでページを覆う減少した数のタイル(複数可)と交換することにより、ページの縮小が達成される。ページがタイルに分割されるので、ページ全体というわけでなくその一部がページが表示されるグラフィックユーザインターフェース(GUI)で見ることができる例では、ページの可視部分を覆うこれらのタイルのみが読み出し可能且つ表示可能となる。
ここで図3を参照すると、例示の一実装態様による3Dモデルコレクションシステム300が示される。上で示したように、3Dモデルコレクションシステム300は、図1の視覚化及び分析システム100の3Dモデルコレクションシステム104の一例である。3Dモデルコレクションシステムは概して、複合システムのデジタル3D表示(モデル)を受信し、3Dモデルから一又は複数の二次元(2D)導関数を生成するように構成することができ、この一又は複数の二次元(2D)導関数は次に、一又は複数のシステム関連文書として伝送可能である。
図3に示すように、3Dモデルコレクションシステム300は、3D CAD等の複合システムのデジタル3Dモデル、又はその他同様のモデル(しばしばソリッドモデルと呼ばれる)を受信するように構成される視覚化エンジン302を含みうる。一例では、3Dモデルは複合システムを、稜線、面、点(例えば、頂点)などの「基本図形」の集合として表すことがあり、これらは、それぞれの複合システムの面、容積又は要素の幾何形状を反映するため、多角形又は数学的に導かれた他の構造体にアレンジされることがある。複合システムは、「境界」表示、すなわち、複合システムが占める空間を画定する多角形の集合によって定義されてもよく、これらは複合システムの各要素が占める空間を画定する多角形の部分集合を含んでもよい。これら多角形の部分集合は各々、3Dモデルにおける複合システムの要素に対応する3Dオブジェクトと呼ぶことができる。ある複合システムにおいては、3Dモデルは、何十万もの多角形を使用することがあり、この多角形は、数千個の要素に対応する多角形(3Dオブジェクト)の何千もの部分集合にアレンジすることができる。
3Dモデルは、芸術的概念、予備設計、発表設計等の設計モデルの種類を示しうる情報を含みうる。3Dモデルは、複合システム及び/又はその一又は複数の要素に関する情報のリストについて、上述したものと同様の情報(例:名前、番号、数、供給元、位置、関連要素)を含みうる。3Dモデルはまた更に、ある例において、3Dモデルを有する追加の情報を含むことができ、これにより、複合システムのモデルベースの定義(MBD)が構成されうる。例えば、3Dモデルは、幾何寸法及び幾何公差(GD&T)、材料仕様、コンポーネントリスト、プロセス仕様、検査要件などの製品製造情報(PMI)を含むことがある。この情報は、複合システムがどのように製造、組立、操作、維持等されるべきかという設計者の意図を反映しうる、技術者の意図(EI)を伝えることができる。様々な例において、この追加情報は、3Dモデルに直接、又は3Dモデルに関連付けられるメタデータに供給されうる。
この視覚化エンジン302は、複合システムの3Dモデルを解釈することができ、複合システム(例:複合システム、サブシステム、部品、フィーチャ)の要素を図示する2D画像を含む一又は複数のページ(電子文書コンポーネント)を作成するように構成される。これについて、視覚化エンジンによって作成された各ページは、一又は複数の要素を図示する一又は複数の2D画像を含みうる。これら2D画像は、正投影図を含むことができ、各ページは、一又は複数の上記図面を含むことができる。一例では、各ページは、複合システムの要素(複数可)の投影図、前面図、上面図、右側面図、及び左側面図を含みうる。
一例では、視覚化エンジン302は、複合システムの要素間の空間、設計又は機能的関係に従って、2D画像のページを作成するように構成することができ、このページは、ある例において、3Dと共に含まれる情報から解釈されうる。これに関して、視覚化エンジンは、複合システム内で空間的に、設計によって、又は機能的に互いに関連する複合システムの要素を図示している2D画像(複数可)のページ(複数可)を作成するように構成されうる。例えば、視覚化エンジンは、複合システムを図示している2D画像(複数可)のページ、及び複合システムの空間的に、設計によって、又は機能的に関連するサブシステム、部品、又はフィーチャを図示している2D画像(複数可)のページを作成するように構成されうる。別の例では、視覚化エンジンは、サブシステムを図示している2D画像(複数可)のページ、及びサブシステムの、空間的に、設計によって、又は機能的に関連している部品又はフィーチャを図示している2D画像(複数可)のページを作成するように構成されうる。更に別の例において、視覚化エンジンは、部品を図示している2D画像(複数可)のページと、部品の、空間的に、設計によって、又は機能的に関連するフィーチャを図示している2D画像(複数可)のページを作成するように構成されうる。
視覚化エンジン302は、3Dモデルの2D導関数を生成するように構成されたデータ抽出装置304を含みうる、又はそうでなければこれに結合されうる。一又は複数のページ各々については、例えば、データ抽出装置は、複合システムの要素を図示する2D画像を含むページを受取り、3Dモデルから、それぞれの2D画像(複数可)によって図示される要素(複数可)に関する情報を抽出するように構成されうる。抽出情報は、上述したような、3Dモデルと共に含まれる任意の様々な情報を含みうる。更に具体的な例では、抽出情報は、複合システムの名前/番号を含みうる。抽出情報は、2D画像によって図示されるそれぞれの要素と、複合システムの一又は複数の他の要素との間の空間的、設計的、又は機能的関係を特定する情報を含みうる。例えば、2D画像によって図示される各要素について、抽出情報は、それぞれの要素に空間的に、設計によって、又は機能的に関連する任意の他の要素の名前/識別子を含みことができ、関係の提示を含むことができる。
一例では、抽出情報は、2D画像によって図示される各要素について、空間的な場所、容量、重心(又は重力)等の、複合システムの座標系内の要素の3D形状を反映する情報を含みうる。ある例では、この情報は、その要素に対応する3Dモデルの3Dオブジェクト(多角形の部分集合)によって供給されうる、又はこれから導き出されうる。要素の空間的な場所、又は重心/重力は、絶対語又は相対語で特定することができ、幾つかの異なる方法で表される。一例では、要素の場所は、様々なポイント(例:頂点)のx、y、z座標で表すことができ、同様に、例えば、要素の重心/重力も、x、y、z座標で表すことができる。これらの、そしてその他の例では、各座標のセットは、最小値、最大値、又は平均値等の一又は複数の異なる方法で表すことができる。
データ抽出装置304は、2D画像(複数可)、2D画像(複数可)それぞれによって図示される要素(複数可)に関連する抽出情報のページ(複数可)に関連付けられるように構成することができる。一例では、データ抽出装置は、それぞれのページ(複数可)に関連付けられるメタデータの抽出情報を提供するように構成することができる。データ抽出装置はこれによって、3Dモデルの2D導関数(複数可)を生成するように構成することができ、2D導関数は各々、2D画像(複数可)の一又は複数のページ、及び関連するメタデータを含む。上述したように、様々な例において、図1の文書コレクションシステム102、又は更に具体的には一例において、図2の文書コレクションシステム200等のパノラマ的な視覚化文書の集合を含むために、2D導関数(複数可)を伝送することができる。これらの例では、文書コレクションシステムは、上述したように、他のシステム関連文書と同様に、2D導関数(複数可)を処理することができる。
次に、例示の一実装態様による文書レイアウトシステム400を示す図4を参照する。上述したように、文書レイアウトシステム400は、図1の視覚化及び分析システム100の文書レイアウトシステム106の一実施例である。文書レイアウトシステムは、概して、パノラマ的に配置された、パノラマ的な視覚化文書コレクションの論理的に関連するページのレイアウトを生成するように構成される。例えば、このコレクションは、文書コレクションシステム102からのコレクション、又はより具体的には、一実施例において、図2の文書コレクションシステム200とすることができる。
図4に示すように、文書レイアウトシステム400は、検索エンジン402、メディアコンテンツのリクエストを受信し且つリクエストされたメディアコンテンツを含む一又は複数のページを特定するように構成されたリクエストインターフェースなどを含むことができる。例えば、検索エンジンは、複合システムの一又は複数の要素の描画(例えば要素(複数可)を図解式に描写する図面及び/又は要素(複数可)をテキストで描写するテキストによるリスト)に対するリクエストを受け取るように構成することができる。特定されたページは、各々がそれぞれのメディアコンテンツを含み、それぞれのページについての情報を提供する関連メタデータを有する複数のページを有するパノラマ的な視覚化文書コレクションについてである。ページ及びメタデータは、それぞれの記憶装置404及び406で記憶され、一実施例では、これらは、図2に示されるそれぞれの記憶装置206及び208に対応する。
検索エンジン402は、コレクションのページの関連メタデータに基づくなどして、任意の数の異なる方法でページ(複数可)を特定するように構成することができる。たとえば、リクエストは、コレクションのページ(複数可)のサブジェクト又はオブジェクトに一致する又はそうでなければ関連するキーワードを含む。リクエストに応えて、次いで、検索エンジンは、リクエストに合う又は関連するメディアコンテンツを含む一又は複数のページ(複数可)の関連メタデータのメタデータ記憶装置406を検索するように構成することができる。
また、文書レイアウトシステム400は、レイアウトエンジン408、検索エンジン402に結合され且つ特定されたページを含む、複数のパノラマ的に配置されたページについての複数のレイアウトモデルからレイアウトモデル(提示のスタイル)を選択するように構成されたレイアウト生成装置なども備えることができる。レイアウトモデルは、ファイル記憶装置、データベース記憶装置、クラウド記憶装置などのそれぞれの記憶装置で保持され、それぞれの記憶装置により任意の数の異なる方法でフォーマット化され記憶される。
レイアウトモデルは、パノラマ的な配置ページについての幾つかの異なるレイアウトの内任意のものを含む。先ほど記載され、さらに以下で述べられるように、適するレイアウトモデルの例は、ブリックウォール、部分的なブリックウォール、階層、形状、センターアウト、トップ−ダウン/トライアンギュレイテッド、センターアウトトライアンギュレイテッド、サイズドミナンス、オーバーラップスルーディテール、マスターディテールスルーデプス、ロードシェイプ、ファセット、ミックスメディア/スタティックアンドダイナミックなどを含む。他の例は、一又は複数の上述のレイアウトモデルの組み合わせを含む。
レイアウトエンジン408は、幾つかの異なる方法の内の任意の方法でレイアウトモデルを選択するように構成することができる。一つの実施例では、レイアウトエンジンは、特定されたページの関連メタデータによりレイアウトモデルを選択するように構成される。検索エンジン402は、それゆえ、レイアウトエンジンに特定されたページの関連メタデータを伝送し、次に、それぞれの関連メタデータによりレイアウトモデルを選択するように構成することができる。
先ほど説明したように、ページの関連メタデータは、ページが構成要素である種類の文書についての情報、及び/又はページのメディアコンテンツについての情報を提供する。一実施例では、次いで、レイアウトエンジン408は、特定されたページが構成要素である文書(例えば、システム関連文書、コンピュータ設計文書、プレゼンテーション文書、グラフィックス文書、ビデオ文書、金融文書、法的文書、芸術/建築文書、書籍、記事、ウェブページ、工学図面(複数可)、製図(複数可)、配線図(複数可)、センサ文書(複数可)等)の種類に従って、レイアウトモデルを選択するように構成することができる。別の例では、レイアウトエンジンは、特定されたページが構成要素である文書の構造により、及び/またはそれぞれの文書が構築されるスキーマにより、レイアウトモデルを選択するように構成される。さらに別の例では、レイアウトエンジンは、一又は複数のそのサブジェクト(複数可)及び/又はオブジェクト(複数可)のような特定されたページのメディアコンテンツによりレイアウトモデルを選択するように構成される。
また上述のように、ページの関連メタデータは、そのページとコレクションの他のページ(複数可)との間でリンク(複数可)を特定する情報を含む。レイアウトエンジン408は、それゆえ、特定されたページ及び特定されたページの関連メタデータにより特定された他のページ(複数可)を読み出すように構成することもできる。これらのページはそれぞれの記憶装置404から読み出される。
一実施例では、ページの関連メタデータは、アクセス制限、編集又は修正制限、及び/又はページの暗号化などの、ページに適用された又は適用対象である一又は複数のコンテンツ制限についての情報を含むことができる。例えば、複合システムのシステム関連文書に関して、コンテンツ制限は、団体、個々の複合システムの種類、複合システムの要素、保守タスクなどといった一又は複数の基準に基づいて適用される。この実施例では、文書レイアウトシステム400は、メディアコンテンツをリクエストするユーザについての情報をリクエストすることができるか、又は他の方法で受け取ることができる。この情報は、ユーザの特定及び/又はユーザの何らかの認証情報を含むことができ、このような情報はユーザから受け取られるか、又はユーザの特定と一致するユーザプロファイルに格納される。
前述の実施例では、レイアウトエンジン408は、次いで、ユーザ情報及び該当するページに適用されるコンテンツ制限に従って、特定されたページ及び他のページ(複数可)を読み出すように構成される。これに関して、団体に所属するユーザは、関連メタデータがその団体にアクセスを許すページ(複数可)のみにアクセスを制限されるか、場合によっては、その特定の団体に関連しうる個々の複合システムの種類にアクセスを制限される。別の実施例では、ユーザが特によく知る複合システムの要素(複数可)に関連付けられたユーザは、該当する要素(複数可)を示すページ(複数可)のみにアクセスを制限される。このような事例では、レイアウトと、従ってそのページのビューとは、ページに課されるコンテンツ制限に従う任意の数の様々な方法で構成可能である。
レイアウトエンジン408は、選択されたレイアウトモデル、及び読み出されたページ並びにそれらの関連メタデータによりパノラマ的に配置された、読み出されたページのレイアウトを生成するように構成することができる。ページを読み出すことに加え、次いで、一実施例のレイアウトエンジンは、例えばそれぞれの記憶装置406から、関連メタデータを受信するようにも構成することができる。レイアウトエンジンは、次いで、例えば、レイアウトが表示されるGUI、又はレイアウトのプリントアウトを生成するためのプリンタへ、レイアウトを伝送するように構成できる。
様々な例では、レイアウトは、複合システムの3Dモデルの2D導関数の少なくとも幾つかのページを含むことができ、上記3Dモデル等からはその他いかなるページは作成されない。その他の例では、レイアウトは、複合システムの3Dモデルの2D導電数の少なくとも幾つかのページを含むことができ、上記3Dモデルからは作成されない一又は複数のその他のページも含むことができる。これらの例では、2D導関数のページは、複合システムの要素(複数可)を図示する2D画像のページを含むことができ、複合システムの座標系内のそれぞれの要素(複数可)の3D形状を反映する情報を含む関連メタデータを有しうる。 レイアウトに含まれる場合、その他のページ(複数可)も同様に、複合システムの要素(複数可)を図示しうるが、これらのその他のページ(複数可)は、複合システムの座標系内のそれぞれの要素(複数可)の3D形状を反映する関連メタデータの不在情報を有しうる。
示唆されているように、レイアウトは、選択されたレイアウトモデルにより読み出されたページのパノラマ的な配置を定義することができる。レイアウトの配置において、ページは、それぞれ特定のサイズ、場所及び/又は深さ(z順序)を有する。レイアウトの各ページのサイズ、場所及び/又は深さは、レイアウトの他のページ(複数可)に対して絶対的又は相対的とすることができ、任意の数の異なる方法において特定され又はそうでなければ決定可能とされる。一つの実施例では、サイズ、場所及び/又は深さは、複数のレイアウトモデルのうちの選択されたものの定義から特定される又はそうでなければ決定可能とされる。付加的に又は代替的に、たとえば、レイアウトの各ページの関連メタデータは、先ほど説明したように、レイアウトのそのサイズ、場所及び/又は深さ(z順序)を特定する情報を提供する。これらの例では、レイアウトエンジン408は、選択されたレイアウトモデル及び/又はレイアウトのページの関連メタデータにより特定されたサイズ、場所及び/又は深さによりレイアウトを生成するように構成することができる。
ページのアスペクト比は、それらの本来のアスペクト比とすることができる。しかしながら、種々の例では、レイアウトモデルは、一又は複数のページごとに、それぞれのページの本来のアスペクト比とは異なるアスペクト比を特定する又はそうでなければ定義するとしてもよい。これらの例では、レイアウトエンジン408は、ページ(複数可)についての異なる本来のものではないアスペクト比(複数可)によりレイアウトを生成するようにさらに構成することができる。
さらなる一実施例では、レイアウトの一又は複数のページは、それぞれの解像度の視覚表示(例えば、サブイメージ)を含む状態とすることができる。これらのページの各々について、レイアウトエンジン408は、選択されたレイアウトモデル及び/又は関連メタデータにより特定されるサイズに合う又は最も厳密に合う解像度で視覚表示のためのページを読み出すように構成することができる。例えば、これは、それぞれの解像度での又はそれに最も近いページのサブイメージを読み出すことを含む。
レイアウトエンジン408により生成されたレイアウトは、選択されたレイアウトモデルを変更することによりページの異なるレイアウトが実現されるように、選択されたレイアウトモデルにより動的に生成される。また、異なるレイアウトは、レイアウトのページの関連メタデータ又は一又は複数の時間ベースの要因に基づくなどして、任意の数の他の方法でも実現される。一つの実施例では、レイアウトエンジンは、それゆえに、読み出されたページの異なるパノラマ的な配置のリクエストを受信するようにさらに構成される。この例では、レイアウトエンジンは、リクエストに応じて複数のレイアウトモデルと異なるレイアウトモデルを選択するように構成される。レイアウトエンジンは、次いで、読み出されたページの異なるレイアウトを生成するように構成される。これは、選択された異なるレイアウトモデル、及び読み出されたページ並びに検索されたページの関連メタデータにより、読み出されたページをパノラマ的に再配置するように構成されたレイアウトエンジンを含む。
後に更に詳しく説明する様々な例において、検索エンジン402、ページ及びメタデータそれぞれの記憶装置404、406及び/又はレイアウトエンジン408は、例えば空間性検索システム112等の空間性検索システムに含まれうる、又はそうでなければ結合されうる。これらの例では、空間性検索システムにより、レイアウトエンジンがレイアウトモデルを選択し、上述したもの、又は本明細書に記載したものと同じ、又は同様の方法等で、パノラマ的に配置されたページのレイアウトを生成しうる。
先述のように、レイアウトモデルは、ページのパノラマ的な配置の幾つかの異なる種類のレイアウトの内のいかなるレイアウトをも含むことができる。レイアウトモデルにおいて、ページ間のリンク(複数可)により構築された論理関係(複数可)は、場所又は深さ(z順序)のどちらか又は両方において、ページの配置により表現される。一つの実施例では、論理関係は、それらの場所、及び/又はそれらの相対的な深さにおいて互いに近接するページにより表現される。さらに、一又は複数のレイアウトモデルは、互いに関連した文書間のナビゲーション経路、及び/又はそれぞれのレイアウトモデルに従って生成されるレイアウトのページをロードするためのロードシェイプを定義又は意味することができる。図8及び9はそれぞれ、ブリックウォール及び階層型組織の形態の、適切なレイアウトモデルの例を示す概略図である。適切なレイアウトモデルのその他の例に関する更なる詳細は、少なくとも上述した‘987出願を参照すること。
図8は、ページ802が一又は複数の行及び一又は複数の列に配置された例示の一実装態様によるブリックウォールレイアウトモデル800を示す。図示されたように、ブリックウォールレイアウトモデルは、ページがサイズ及び/又は一又は複数の行及び/又は列に沿ってアスペクト比が一致している、一致した端から端までの方向付けにより特徴づけられる。この種のレイアウトモデルは、一般的な検索結果に使用される。一つの実施例では、レイアウトモデルは、垂直の方向付けがページ長の漸進的増加に関連付けられて、チャプターの場所に関連付けられた水平の方向付けを提供する。
分けて図示されてはいないが、部分的なブリックウォールレイアウトモデルは、ブリックウォールレイアウトモデル800の上位集合とみなすことができる。部分的なブリックウォールレイアウトモデルは、少なくともそれぞれのクラスター内部でサイズ及び/又はアスペクト比が同様に一致しているページのクラスターにより特徴づけられる。このレイアウトモデルにおいて、クラスターは、それらのメディアコンテンツ、著者、作成日時又は最終修正日時によるなど、それぞれのページの関連メタデータによって関連付けられる。
図9は、ページが場所及び/又はサイズの階層に配置された例示の一実装態様による階層レイアウトモデル900を示す。ページ(階層的に関連したページ)間の階層関係は、任意の数の異なる方法で、それらの関連メタデータにより示される。例えば、階層関係は、ページ間の親−子関係により示される。別の実施例では、階層の高い一つのページのオブジェクトが階層の低い他のページ(複数可)のサブジェクト(複数可)とされ、及びそれぞれの他のページ(複数可)の少なくともいくつかが階層の同じレベルとされる、オブジェクト−サブジェクト関係又はサブジェクト−オブジェクト関係により、階層関係が示される。この例では、一つのページのサブジェクトがマスタービューとされ、他のページ(複数可)のサブジェクト(複数可)がマスタービューのオブジェクト(複数可)の詳細ビュー(複数可)とされる。さらに別の実施例では、階層の高い一のページが階層の低い他のページ(複数可)の参照(複数可)又はリンク(複数可)(例えば、引用、ハイパーリンクなど)を含み、他の文書(複数可)それぞれの少なくとも幾つかは同じ階層レベルとする関係によって、階層関係を示すことができる。
階層レイアウトモデル900の一の実施例では、階層の高いページは、階層の低いページの上に配置され(トップ−ダウン)、及び/又は階層の低いページよりもサイズが大きいとされる。このレイアウトモデルのページは、サイズまたはアスペクト比が一致しなくてもよい。階層の高いページが階層の低いページより優勢であり、階層の低いページは階層の高いページの幅によりx方向に制約される。
より具体的には、例えば、階層の最も高いページ902は最上部に配置され、その本来のアスペクト比でのページの完全な解像度によりサイズが決定される。次に階層の高いページ904(複数可)は、最上部ページより小さいサイズで最上部のページの真下に、且つ次に階層の高いページ(複数可)を集合的に最上部ページの幅に制約するアスペクト比で、配置される。このパターンは、次に階層の高いページのそれぞれの下の階層の三番目に階層の高いページ906(複数可)、四番目に階層の高いページ908(複数可)へと繰り返される。一つの実施例では、レイアウトモデルは、単一のページを、その下でそれぞれのページに引用される関連ページと共に提供する。
ここで図5に戻ると、例示の一実装態様による文書ナビゲーションシステム500が示される。上述のように、文書ナビゲーションシステム500は、図1の視覚化及び分析システム100の文書ナビゲーションシステム108の一つの例である。文書ナビゲーションシステムは、概して、パノラマ的な視覚化文書コレクションのパノラマ的に配置され、論理的に関連付けられたページのレイアウトをナビゲートするためにナビゲーションオプション(複数可)を選択し提供するように構成される。一実施例では、これは、文書コレクションシステム102(例えば、文書コレクションシステム200)からのコレクションを含むことができる。さらに又は代替的には、例えば、それは、文書レイアウトシステム106(例えば、文書レイアウトシステム400)により生成されたレイアウトを含むことができる。
図5に示すように、文書ナビゲーションシステム500は、パノラマ的な視覚化文書コレクションのページ(文書コンポーネント)のレイアウトを受信するように構成されたナビゲーションエンジン502を含むことができる。コレクションは、各々がそれぞれのメディアコンテンツを含み、それぞれのページについての情報を提供する関連メタデータを有する複数のページを含む。レイアウトは、それぞれのページの関連メタデータによりレイアウトのページの視覚表示のパノラマ的な配置を含む。
ナビゲーションエンジン502は、レイアウトのナビゲーションのための複数のナビゲーションオプションから一又は複数のナビゲーションオプションを選択するようにも構成することができ、その中で、ナビゲーションオプションはレイアウトのページの関連メタデータにより選択される。ナビゲーションオプションは、ファイル記憶装置、データベース記憶装置、クラウド記憶装置などのそれぞれの記憶装置内で保持され、それぞれの記憶装置により幾つかの異なる方法の内の任意の方法でフォーマット化され記憶される。同様に、レイアウトのページのメタデータは、それぞれの記憶装置504に記憶され、一の実施例では、それは、記憶装置208及び406のどちらか一方又は両方に対応することができる。ナビゲーションエンジンは、選択されたナビゲーションオプションがレイアウトとともに提示されるGUIなどへ、選択されたナビゲーションオプションを伝送するようにも構成される。
一つの実施例では、ナビゲーションエンジン502は、ページの関連メタデータに表示される、レイアウトのページが構成要素である文書(複数可)の種類(複数可)によりナビゲーションオプションを選択するように構成される。一つの実施例では、ナビゲーションエンジンは、関連メタデータにも示される、それらのサブジェクト(複数可)及び/又はオブジェクト(複数可)などの、レイアウトのページのメディアコンテンツによりナビゲーションオプションを選択するように構成される。レイアウトの適するナビゲーションオプションの例は、命令ツール(例えば、パン、回転、ズーム、オブスキュア/ショー、ホームなど)、注釈ツール(例えば、タイムライン/マイルストーン、コールアウトなど)、連結ツール(ハイパーリンク、ホットリンク、ホットスポットなど)、ナビゲーション経路ツール(例えば、トラッキング、レコーディングなど)、メタデータツール(例えば、検索、フィルタ、挿入など)、ページツール(例えば、検索、フィルタ、キュー、アクティブ化、サイズ、場所、優勢、論理的関係(複数可)など)、レイアウトモデル変更、共同ナビゲーション、ハイパーハイポナビゲーション、印刷などを含む。
レイアウトページの関連メタデータは、直接的に又は間接的に、選択されたナビゲーションオプションに影響を与える。一の実施例では、関連メタデータが読み出され、ナビゲーションエンジン502により選択されたナビゲーションオプションに直接影響を与えることができる。さらに又は代替的には、たとえば、ページの関連メタデータは、それによりレイアウトが生成される選択されたレイアウトモデルに影響するなど、それらのレイアウトに影響することができる。より具体的には、たとえば、ページのレイアウトはページの文書(複数可)及び/又はページのメディアコンテンツの種類により選択されたレイアウトモデルにより生成することができる。次いで、レイアウトは、ナビゲーションエンジンにより選択されたナビゲーションオプションに影響を与える。選択されたナビゲーションオプションに直接的にせよ又は間接的にせよ影響する関連メタデータの場合には、ナビゲーションエンジンは、レイアウトページの関連メタデータによりナビゲーションオプションを選択するといわれる。
文書ナビゲーションシステム500は、ナビゲーションエンジン502に結合され且つ一又は複数の選択されたナビゲーションオプションによりリクエストを受信するように構成されたリクエストインターフェース506を備えることもできる。リクエストインターフェースは、ナビゲーションエンジンにリクエストを伝送するように構成される。ナビゲーションエンジンは、次に、リクエストに応じてかつリクエストに従いレイアウトの視覚表示の調節を実行し、先に述べたGUIなどへ調節を伝送するようにさらに構成される。一つの実施例では、ナビゲーションエンジンは、レイアウト自体を調節せずに、視覚表示の調節を実行するように構成される。別の実施例では、ナビゲーションエンジンは、レイアウトの調節を含む視覚表示の調節を実行するように構成される。
上述のように、選択されたナビゲーションオプションは、レイアウト及び/又はそのページにより、又は一つのより具体的な例では、レイアウトのページの関連メタデータにより影響を与えられる。次いで、種々の例では、異なるページのレイアウトは、一又は複数の異なるナビゲーションオプションの選択をもたらす。例えば、ナビゲーションエンジン502が、異なる時間帯に、第一のページのレイアウト及び第二のページの別個のレイアウトを受信することができ、各レイアウトがそれぞれのページのパノラマ的な配置を含むとすることができる。この実施例では、ナビゲーションエンジンは、第一のレイアウトについては第一のナビゲーションオプション、第二のレイアウトについては第二のナビゲーションオプションを選択することができる。第一及び第二のページは、一又は複数の共通のページを含むことができるが、一つの実施例では、一又は複数の異なるページを含んでもよい。この実施例では、第一及び第二のレイアウトは、少なくとも第一及び第二のページが一又は複数の異なるページを含むという点で異なる。次に、第一及び第二のページ同様に、第一及び第二のナビゲーションオプションは、一又は複数の共通のナビゲーションオプションを含むが、ナビゲーションエンジンにより選択された第一及び第二のナビゲーションオプションは、一又は複数の異なるナビゲーションオプションを含む。
後に更に詳細に説明する様々な例において、メタデータ記憶装置504及びナビゲーションエンジン502は、空間性検索システム112等の空間性検索システム内に含まれる、又はこれに結合される。これらの例においては、空間性検索システムにより、ナビゲーションエンジンが、上述した、又はその他本明細書に記載されたのと同様の又は類似の方法等で、ナビゲーションオプション(複数可)を選択する、及び/又はレイアウト(及び/又はメタデータ)の調節するリクエストを受信して実行し、この調節を伝送する。
ナビゲーションエンジン502は、ページのレイアウトの幾つかの異なるナビゲーションオプションの内の任意のものを選択するように構成することができる。多数の異なるレイアウトモデルに従って生成され、多数の異なる種類の文書のページを含む多数のレイアウトは、レイアウトのページの関連メタデータに対して動作しうる、検索、フィルタ、挿入等のメタデータツールを含みうる。検索及びフィルタオプションは、ユーザが特定のメタデータの関連レイアウトを検索する又は関連メタデータをフィルタリングして、特定のメタデータを含む又は排除することを可能にする。挿入オプションは、関連メタデータが特定のメタデータを含むページ(複数可)に言及された特定のメタデータを含むコールアウトの形式などで、レイアウトの視覚表示への特定のメタデータの挿入を可能にする。
ナビゲーションオプションは、検索、フィルタ、キュー、アクティブ化、サイズ、場所、ドミナンス、論理関係(複数可)などのページツールを含む。メタデータツール同様に、検索及びフィルタオプションは、ユーザが特定のページ(複数可)又は特定のメディアコンテンツのレイアウトのページを検索することを可能にする。この点で、検索及びフィルタオプションは、レイアウトのページの関連メタデータを関連付けることができる。
キューオプションは、レイアウトのこれらのページ(複数可)へのユーザの注意を引き出すために、一又は複数のページに対する一又は複数の視覚効果の適用を可能にする。視覚効果は、幾つかの異なる効果の内の任意の効果であってよい。適する視覚効果の例は、ページ(複数可)周囲の目立つ色(例えば、黄色)による不透明又は半透明の境界線、ページ(複数可)より小さくページ(複数可)に重なる不透明又は半透明の視覚オブジェクト又は形状、又はページ(複数可)とサイズが同じ又は大きくページ(複数可)に重なる半透明の視覚オブジェクト又は形状などを含む。他の適する視覚効果の例として、ページ(複数可)サイズの拡大、ページ(複数可)に適用されるアニメーションなどが含まれる。
この視覚効果(複数可)は、効果(複数可)が適用されるページ(複数可)次第で、幾つかの異なる方法の内の任意の方法において、もたらすことができる。例えば、視覚効果(複数可)は、一又は複数のページ(複数可)の選択を示すためにもたらされる。この実施例では、視覚効果(複数可)は、選択されたページ(複数可)に適用される。この実施例においてさらに又は代替的には、視覚効果は、選択されたページ(複数可)(例えば、共通の文書、サブジェクト及び/又はオブジェクト、隣接物、オブジェクト−サブジェクトサブジェクトーオブジェクト、親−子、参照/リンク、特定されたユーザなどを共有する)との特定の論理的関係を有するページ(複数可)に適用される。別の実施例では、視覚効果(複数可)は、ユーザが従うナビゲーション経路を示すためのページ(複数可)に適用される。適切なナビゲーションオプションのこれらの例及びその他の例に関する更なる詳細は、少なくとも上述した‘964出願を参照のこと。
図6は、例示の一実装態様による注目要素分析システム600を示す。注目要素分析システムは、図1の視覚化及び分析システム100の注目要素分析システム110の一つの例である。 注目要素分析システムは概して、複合システムの一又は複数の注目要素を特定し、注目要素をその他の要素から区別するために、複合システムの3Dモデルの視覚表示によって図示されたこれらの要素に視覚効果を適用するように構成することができる。
図示したように、注目要素分析システム600は、複数の要素から成る航空機等の複合システムの一又は複数の物理インスタンスのデータを受信し処理するように構成された注目要素識別子602を含みうる。これに関しては、注目要素識別子は、複合システムの複数の要素から注目要素(一又は複数の注目要素)を特定するために、データを受信し処理することができる。複合システムの要素は、幾つかの異なる種類の内任意の種類のデータ(単一又は組み合わせ)に基づいて局所的と見なすことができ、このデータに従って、要素を特定しうる、又は互いに比較することができる。例えば、注目要素は、複合システムの一又は複数の物理インスタンスのデータによって示されるように、異常な状態にある、又は異常な状態にあった要素である。
注目要素を特定するデータを取得するために、注目要素識別子602を、データ、情報システム等の幾つかの異なるコンピュータベースのソースの内の任意のものに結合させることができる。図示したように、例えば、注目要素識別子を、信頼性及び保全性(R&M)データを収集するように構成されたコンピュータベースのシステム604に結合させることができ、注目要素識別子はこのシステムから、複合システムの要素の実績ベースの測定値を受信し処理することができる。注目要素識別子は次に、特定の閾値を上回る値を有する要素等、実績ベースの測定値の値から注目要素を特定することができる。適切な実績ベースの測定値の例には、保全性(例:特定の状態を保つため、又は特定の状態に修復するために保守が行われている要素の能力の測定)、信頼性(例:要素が意図される機能を発揮する確率)等の定量値が含まれる。適切な実績ベースの測定値のその他の例には、故障、保守、修理、致命的故障等の様々な事象間の平均時間が含まれる。
また図示したように、例えば、注目要素識別子602を、インターネットフォーラム、ウェブログ、ソーシャルブログ、マイクロブロギング、ウィキ、ソーシャルネットワーク等の幾つかの異なるソーシャルメディア技術の内の任意の技術に従って、ソーシャルメディアデータを収集するように構成されたコンピュータベースのシステム606に結合させることができる。注目要素識別子は、ユーザによって生成されたコンテンツを受信し処理することができる。ソーシャルメディアデータには、コンピュータベースのシステム、又はコンピュータベースのシステムがソーシャルメディアデータを収集する別のシステムにアクセスできるユーザからのポスト、エントリ等のユーザによって生成されたコンテンツのアイテムが含まれうる。ある例では、次に、注目要素識別子は、注目要素を参照する、又は特定するユーザによって生成されたコンテンツの幾つかの個別のアイテムから注目要素を特定することができる。
注目要素識別子602に加えて、注目要素分析システム600には、複合システムのデジタル3Dモデルを受信し解釈することができ、適切なGUI等において3Dモデルの少なくとも一部の視覚表示を作成するように構成されるモデルビューア608が含まれうる。モデルビューアは、CADビューア、仮想現実設計言語(VRML)ビューア、X3Dビューア、Java 3Dビューア、QuickTime仮想現実(VR)又はQTVRビューア、統合ビジョンツールキット(IVT)ビューア等によって用いられる技術等の幾つかの技術に従って、視覚表示を作成するように構成されうる。
視覚表示は、注目要素と、複数の要素の内の一又は複数の他の要素を図示することができ、要素は、対応する3Dモデルの3Dオブジェクトによって図示される。注目要素分析システム600には、注目要素識別子602に結合され、視覚表示によって図示された他の要素(複数可)から注目要素を区別するために、視覚表示で図示された注目要素に視覚効果を適用するように構成された視覚効果アプリケータ610が含まれうる。視覚効果は、いかなる任意の数の異なる効果としてもよい。適切な視覚効果の例には、注目要素に対応する3Dオブジェクト周囲の目立つ色の不透明の又は半透明の輪郭、又は注目要素の3Dオブジェクト全体に適用された目立つ色の不透明の又は半透明の塗りつぶしを含む。
様々な場合において、例えば注目要素の対象とするレベルを反映しうる等、注目要素に適用された視覚効果において追加情報を伝達することが好ましい。これは、視覚効果の適用により複数の注目要素が特定される場合に特に役立つ。ある例では、これに次いで、注目要素識別子602は注目要素に対する関心度の値を計算するように構成することもできる。これらの例では、注目要素に適用された視覚効果の特性は、既定の値の範囲において関心度の値と共に変化しうる。色の付いた輪郭又は塗りつぶしの場合、例えば色合い、値、及び/又は強さ等の色の一又は複数の特性は、計算された関心度の値と共に変化しうる。
一つの具体的な例では、注目要素識別子602は、実績ベースの測定値を0.00〜1.00の範囲内に調整し、次に調整した値を255で乗算して、関心度の値を計算することができる。別の具体例では、関心度は、注目要素を参照する、又は他の方法で特定するユーザによって生成されたコンテンツの任意の数の明示されたアイテムに対して上記で提案されたような方法等のカウントシステムに基づくものであってよい。上記の例と同様に、この数字を0.00〜1.00内に調整し、255で乗算して、関心度の値を計算することができる。色が赤、緑そして青色成分から作られるRGBカラーモデルについては、関心度の値は成分の内の特定の色(例:赤)の強さの値に対応し、その他の成分(例:緑、青)の強さの値はゼロに設定される。この結果、黒と特定の色成分との間に色勾配が生じ、実績ベースの測定値が信頼性に関連する一例では、色の強さは信頼性100%の黒の部分から、信頼性が全くない赤の部分までの範囲にあると解釈されうる。
航空機を背景とした例では、航空機を構成しうる数十万個もの部品の各個別の部品は、所定のタイムフレーム内に一致させた数々の動作に関連付けられている。着陸ギアの支柱部分の識別子(例:部品ナンバー)は数百の航空機で使われており、航空機メーカーは、再加工制限が超過したことと、公表許容範囲を超えて再加工ができるようにするためのリクエストに関するレポートを受取っている場合がある。その支柱に関連するOリングの紛失、油圧油漏れ、又は電気センサの故障等のその他のレポートも受け取っている場合がある。これら全ての事象を特定のタイムフレーム内にまとめて、その部品の識別子に関連付けられた表に記入することができる。同様に、航空機の各部品識別子は、関連タイムフレームに対して各部品識別子に関連付けられる同様の事象数を有しうる。視覚効果アプリケータ610は、各部品識別子に対する異なる範囲の事象数に色を割り当てて、この数を表す部品の3Dオブジェクトに色を適用することができる。3Dモデルを処理して、部品識別子をこの事象の表に関連付けることができる。ある例では、この部品についての情報を含む任意の数の表及び/又はデータベースがあってよく、表及び/又はデータベースの内の少なくとも幾つかは、適用された視覚効果を含む3Dモデルの視覚表示と共に提示されうる。これは、単一の航空機、又は全て一つ3D図面に示される航空機全機の同じ部品に対して行われうる。
適用された視覚効果を有する3Dモデルの視覚表示は、文書ナビゲーションシステム108、500に関して上述したのと同じ又は類似の方法等の、幾つかの異なる方法でナビゲーションされる。これらのナビゲーションオプションには、3Dモデルの水平移動又はパニング、及び3Dモデルへのズームインが含まれ、いずれの場合にも、ナビゲーションの間ずっと視覚効果が注目要素を追っている。加えて、ナビゲーションオプションには、3Dモデル全体の上下方向の移動、又は3Dモデルのパニングに対する垂直方向の移動が含まれ、この移動は、複合システムの「フライスルー」のように見えうる。ここでもまた、視覚効果は、視覚効果が適用された注目要素を追いかけることができる。
例示の実装態様のこの態様の視覚表示と適用された視覚効果により、複合システムの一又は複数のホットスポットを決定する等による分析の実施が可能になる。特定の局所対象の場所又は要素は、文字のレポートで視覚化しようとするよりも、視覚的なやり方の方が見やすい。この機能により、分析者がパターンや、傾向、及び重要な問題を認識しやすくなる。適切な周囲の3Dコンテキストで3Dモデルの視覚表示に適用された視覚効果を見ることで、分析者は、そうでなければ明らかではない情報と情報の間の微妙な論理結合さえもより簡単に見つけることができるようになる。この機能により、分析者がトラブルシューティングの問題、製品を改善する機会の認識、製品の安全性の改善等についての情報及び知能を使用する能力が促進される。
ここで、例示の一実装態様による空間性検索システム700を示す図7を再び参照する。空間性検索システムは、図1の視覚化及び分析システム100の空間性検索システム112の一例である。空間性検索システムは概して、文書コレクションシステム102(例:文書コレクションシステム200)からのコレクション等のパノラマ的視覚化文書コレクションのページに対する空間ベースの検索を実施するように構成することができる。加えて、又はその代わりに、例えば、空間性検索システムは、文書レイアウトシステム106(例:文書レイアウトシステム400)がレイアウトを生成するコレクションを含む、及び/又は空間性検索システムは、そのレイアウトに対して文書ナビゲーションシステム108(例:文書ナビゲーションシステム500)がナビゲーションオプションを選択し提供するコレクションを含む。
上述したように、空間ベースの検索は、複合システムの座標系内の特定の場所において、又は一又は複数の特定の場所の(部分的、又は全体的な)容積内、又は一又は複数の特定の場所によって画定される(部分的、又は全体的な)容積内で複合システムの要素を図示しているページに対するものであってよい。空間性検索システム700は従って、上記特定の場所を受取る、又は計算するように構成されたロケータ702を含みうる。このロケータは、幾つかの異なる方法の内任意の方法で、特定の場所を受取る又は計算するように構成することができる。適切な方法例が、「Method Involving a Pointing Instrument and a Target Object」と題する2010年12月28日発行の米国特許第7859655号明細書、「Method and Apparatus for an Aircraft Location Position System」と題する2011年1月18日発行の米国特許第7873494号明細書、及び「Local Positioning System and Method」と題する2011年10月25日発行の米国特許第8044991号明細書に開示されており、これらの開示内容は全て全体的に参照することによって本明細書に組み込まれる。
一例では、ロケータ702は、その場所を受信するための文字の入力欄、又はその他のユーザインターフェース操作装置を含む適切なGUI等を介して、ユーザから特定の場所を受信する。ある例では、ロケータは、複合システムの3Dモデルを解釈することができ、適切なGUI等の3Dモデルの視覚表示を作成するように構成されるモデルビューア704を含む。このモデルビューアは、注目要素分析システム600のモデルビューア608と同じ、又は類似のものであってよく、ある例では、GUIは、注目要素分析システムによって適用された視覚効果を有する視覚表示を含む。モデルビューアは、3Dモデルの視覚表示上のユーザによる特定ポイントの選択を受信し、特定ポイントを複合システムの特定の場所にマッピングする又は他の方法で変換するように構成されうる。一例では、これは、3Dモデル及びその関連情報を使用して達成することができる。
モデルビューア704に加えて、又はその代わりに、一例において、ロケータ702は、一又は複数の距離センサ708、及び/又はオドメトリセンサ710に結合された局所化モジュール706を含む。距離センサ(複数可)は、(本明細書で度々「局所」座標系と呼ばれる)第2の座標系の原点のセンサ(複数可)と、複合システムの物理インスタンス上のそれぞれの場所の複数のポイントとの間の距離測定値を提供するように構成されうる。このオドメトリセンサ(複数可)を距離センサ(複数可)と共に収容する、又は距離センサ(複数可)に近接させることができ、オドメトリデータを提供するように構成することができる。適切な距離センサの実施例は、レーザー測距器、ライダー(光検出ならびに測距)センサ、ソナーセンサ、カメラ、又は他の視覚的なセンサなどを含む。オドメトリセンサは、任意の数の異なる種類のセンサの内のいかなるセンサであってもよく、オドメトリセンサだけでなく、視覚的オドメトリセンサ、慣性測定装置(IMU)、加速度計、ジャイロスコープ等も含みうる。
距離センサ708(複数可)が距離測定値を提供する複合システムの物理インスタンス上のポイントは、(本明細書において度々「グローバル」座標系と呼ばれる)複合システムの座標系内の既知の場所のポイントと、グローバル座標系内の未確認の特定の場所の特定ポイントを含みうる。一例では、既知の場所は、それぞれの複合システムの3Dモデルから取ったものであってよい。局所化モジュール706は従って、距離測定値及びオドメトリデータを受信し処理して、グローバル座標系内の未確認の特定の場所を計算するように構成されうる。適切な技術例は、少なくとも上述した‘937及び’994号特許出願明細書に更に詳しく示され、説明されている。
ロケータ702が複合システムのグローバル座標系内の特定の場所を受信する又は計算する実際の方法に関わらず、ロケータは、特定の場所を、パノラマ的な視覚的文書コレクションのページに対する空間ベースのリクエストとして検索エンジン712に伝送することができる。上記と同様に、パノラマ的視覚的文書コレクションは、各々がそれぞれのメディアコンテンツを含み、関連メタデータを有するページを有しうる。ページ及びメタデータは、それぞれの記憶装置714及び716で記憶され、一実施例では、これらは、図4に示されるそれぞれの記憶装置404及び406に対応する。
リクエストに応じて、検索エンジン712は、特定の場所において、又は(部分的に又は完全に)容量内で、複合システムの要素を図示している一又は複数のページを特定するように構成されうる。様々な例において、容積は、予め設定されていてよい、又はユーザによって特定されていてよい、特定の場所周囲の容積であってよい。その他の例では、ロケータ702は、複合システムのグローバル座標系内の複数の特定の場所を受信する又は計算することができ、この特定の場所は検索エンジンに伝送される。これらの例では、複数の特定の場所により、容積が画定され、検索エンジンはこの容積に対して、複合システムの要素を図示するページ(複数可)を特定することができる。検索エンジン712は、コレクションのページの関連メタデータに基づくなどして、任意の数の異なる方法でページ(複数可)を特定するように構成することができる。上述したように、様々なページのメタデータは、このページが図示する要素(複数可)に対し、複合システムの座標系内の要素の3D形状を反映する情報、例えば空間的な場所、容積の範囲、重心(又は重力)等を含みうる。一例では、次に、検索エンジンは、容積の範囲が特定の場所を含む、又は容積の範囲が部分的に又は完全に、特定の場所(複数可)周囲の容積内に、又は特定の場所(複数可)によって画定される容積内にある要素(複数可)を図示するページ(複数可)を特定することができる。他の例では、検索エンジンは、特定の場所に、又は特定の場所(複数可)周囲の容積内に、又は特定の場所(複数可)によって画定される容積内に、ポイント(例:頂点)、又は重心/重力を有する要素(複数可)を図示するページ(複数可)を特定しうる。
空間性検索システム700は、レイアウトエンジン718を含むことができる、又はそうでなければ、文書レイアウトサブシステム400のレイアウトエンジン408等のレイアウトエンジンに結合されうる。レイアウトエンジンはレイアウトモデルを選択し、上述したのと同じ又は類似の方法等で、パノラマ的に配置されたページのレイアウトを生成するように構成されうる。これに関して、レイアウトエンジンは、特定されたページ(複数可)を(記憶装置714から)読み出すように構成することができ、おそらく特定されたページの関連メタデータに従って特定されたその他のページ(複数可)は、上述したように、ページ間のリンク(複数可)を特定する情報を含みうる。しかし、特定されたページ(複数可)とその他全てのページ(複数可)を含む読み出されたページは、全てではないが少なくとも幾つかは複合システムの3Dモデルの2D導関数であるシステム関連文書からのページを含む必要はない。様々な例では、読み出されたページは、複合システムの3Dモデルの一又は複数の2D導関数を含むことができ、関連メタデータは、それぞれの2D導関数(複数可)によって図示される複合システムの要素(複数可)の3D形状を反映する情報を含むことができる。一例では、読み出されたページは更に、2D導関数ではない一又は複数のページ、又はそうでなければ、メタデータは、それぞれのページ(複数可)によって図示される要素(複数可)の3D形状を反映する情報を含まない一又は複数のページを含みうる。
上述したものと同様の方法で、レイアウトエンジン718(又は空間性検索システム700と通信しているレイアウトエンジン408)は、選択されたレイアウトモデルに従ってパノラマ的に配置された読み出されたページのレイアウト、及び読み出されたページとその関連メタデータを生成するように構成されうる。ページ(複数可)が部分画像を含む一例では、レイアウトエンジンは、選択されたレイアウトモデル及び/又は関連メタデータによって特定されるサイズ(複数可)と一致する、又は最も一致するページ(複数可)の部分画像(複数可)を特定し読み出すように構成されうる。レイアウトエンジンは、例えば、レイアウトが表示されるGUI、又はレイアウトを含むプリントアウトを生成するプリンタなどへ、ページのレイアウトを伝送するように構成される。
一例では、空間性検索システム700は更にナビゲーションエンジンを含むことができる、又はそうでなければ、文書ナビゲーションシステム500のナビゲーションエンジン502等のナビゲーションエンジンに結合されうる。この例では、それぞれのナビゲーションエンジンは、レイアウトエンジン718(又は空間性検索システム700と通信しているレイアウトエンジン408)によって生成されたレイアウトをナビゲートするために、複数のナビゲーションオプションから一又は複数のナビゲーションオプションを選択するように構成されうる。ナビゲーションオプションは、上述したものと同じ又は同様の方法等の任意の数の異なる方法で選択されうる。ナビゲーションエンジンは、次いで、選択されたナビゲーションオプションがレイアウトとともに提示されるGUIなどへ、選択されたナビゲーションオプションを伝送するようにも構成される。ナビゲーションエンジンは、一又は複数の選択されたナビゲーションオプションに従ってリクエストを受信し、リクエストに応じて且つこれに従ってレイアウトの調節を実施し、この調節を伝送するようにも構成されうる。この例では、ナビゲーションエンジンは、直接に、又は適切なリクエストインターフェース(例:リクエストインターフェース504)を介して、リクエストを受信する。
本開示の例示の実装態様をさらに説明するために、本開示の例示の実装態様による、所定の可視エリアを有し、ユーザによってナビゲートされるGUIに表示されるページの例示的なレイアウトを示す図10〜12をここで参照する。図10から図12は、所定の可視エリア1000を有するGUIに表示された階層的レイアウトモデル900によるレイアウトの一実施例を示す。図示されるように、階層的レイアウトモデルによるレイアウトは、複数のページ1002を含むことができ、一実施例では、それらのページの各々は、それぞれの解像度でのページのサブイメージである。種々のページは、レイアウト内に異なる解像度を有することができ、ページ1004はページ1006よりも高い解像度を有し、次いで、ページ1006はページ1008よりも高い解像度を有し次いで、ページ1008はページ1008よりも階層が低い他のページよりも高い解像度を有している。
ページは、ページ間での論理関係(複数可)に従ってレイアウトに配置され及び/又はサイズが決定される。図示した例では、ページ1002は主に航空機の3Dモデルの2D導関数からのものであるが、3Dモデルから作成されていない一又は複数の他のページも含むことができ、オブジェクト−サブジェクトの関係を有しうる。より具体的には、たとえば、階層レベルでのページのオブジェクト(複数可)は、階層でそれより下のページのサブジェクト(複数可)とされ、一つの実施例のサブジェクト(複数可)は、オブジェクト(複数可)に関して付加的なディテールとされる。
より具体的には、例えば、ページ1004は、航空機全体の外装の投影図を示すことができる。ページ1006は、翼と翼ボックス、尾部、胴体、着陸ギア、エンジン、及びドアアセンブリを各々図示している。図示した例では、翼と翼ボックス、尾部、胴体、エンジン、及びドアアセンブリを示すページ1006は、3Dモデルの2D導関数からであってよいが、着陸ギアを図示するページ1006は、3Dモデルから作成されない場合がある。ページ1008は、ページ1006各々によって図示される要素(複数可)について更に詳細を図示している。ページ1006(着陸ギアのページ1006以外)、1008は、投影図、前面図、上面図及び(左又は右)側面図等の、それぞれの要素を示す4つの図面である。しかしながら、可視エリア1000において、ページ1008(及びおそらく1006)は、それらのメディアコンテンツがユーザにより部分的にのみ認識される又は全く認識されない解像度で提示されることもある。もちろん、他の例示の実装態様では、ページ1008は、実質的にすべてのそれらのメディアコンテンツが理解されるように、十分な解像度で提示されてもよい。
GUIは、ページ1002のレイアウトのナビゲーションのための一又は複数の選択されたナビゲーションオプションを提示することができる。この実施例では、パン及びズームナビゲーションオプションは、可視エリア1000のページのサイズを移動及び/又は拡大し、レイアウトの部分1012をフォーカスするために、操作装置1010の形態で提示される。要するに、ユーザは、レイアウトを移動及び/又は拡大して、レイアウトの部分でGUIの可視エリアの大部分を満たすために、前述の操作装置を作動させる。図11は、この方法でレイアウトをナビゲートする結果の一例を示す。
図11で示されたように、ユーザがレイアウトの部分1012をフォーカスするために操作装置1010を作動させると、ページ1004−1008のサイズは拡大し、一つの実施例では、ページ1004−1808のサブイメージを高い解像度で対応するサブイメージと交換することが含まれる。サブイメージの解像度により、ユーザは、実質的に、提示されたメディアコンテンツのすべてを理解できる。それぞれのページのサイズは次のサブイメージを示すレベルまで拡大されないこともあるので、このビューでは、ページ1008はユーザが理解できるほど十分な解像度で提示できなくてもよい。すなわち、画像サイズを拡大した後でさえ、より高い解像度で次のサブイメージと交換が起こらないように、そのサイズは同じサブイメージになおも最も近似する。ページ1004の部分のみがGUIの可視エリア内にあり、且つそれぞれのページがタイルに分割された一実施例では、それぞれのページの可視部分を覆うこれらのタイルのみが読み出され且つ表示される。
この実施例では、ユーザは、例えば図12に示すように、操作装置1010を再び作動させて、レイアウトのより小さい部分1102をフォーカスするためにビューを移動する及び/又はサイズ変更することができる。前述と同様に、ユーザはレイアウトの部分1102をフォーカスするためにコントロール1010を作動させるので、ページ1004−1008のサイズは拡大し、一の実施例では、ページ1008のサブイメージを高い解像度で対応するサブイメージと交換することをさらに含むことができる。
図13に、航空機の3Dモデルの視覚表示1302が表示される所定の可視領域1300を有するGUIの一例を示す。図10〜12に示すGUIと同様に、図13のGUIは様々なナビゲーションオプションを含むことができ、ナビゲーションオプションの内の少なくとも幾つかは操作装置1010の形態で提示されうる。GUIでは、局所的であるとして特定された、航空機の幾つかの要素に色を適用することができ、ここで色の色合い又はその他幾つかの特性は、それぞれの注目要素に対して計算された関心度の値と共に変化しうる。図示した例では、局所的と特定された要素は、任意の数の異なるデータソース(例:ソーシャルメディアシステム606)からのデータに反映されるように、少なくとも特定数の問題が特定された要素であってよい。本明細書の関心度の値は、特定された問題の数に比例しうる。
図13に示すように、例えば、第1の色(例:赤)が適用された注目要素1304は、特定された問題の数が最大である要素を反映しうる。色の色合いは次に、その他幾つかの注目要素1306の第1の色から第2の色(例:濃いオレンジ色)まで、そして特定された問題の数が少ない要素を反映するために、さらに離れた注目要素1308の第3の色(例:黄)まで遷移しうる。色合いは、特定された問題の数が更に少ない要素を反映するために、また別の注目要素1310の第4の色(例:青)まで、そして特定された問題の数がまた更に少ない注目要素1312の第5の色(例:灰色)まで更に遷移し続けうる。視覚表示に含まれる、特定された問題が全くない、又は特定された問題が特定数を下回るものを含む残りの要素1314の色は白であってよく、あるいは、どんな色も適用されていなくてよい。
図14及び15に、図10〜12に示す例示のレイアウトを再び提示するが、この図においてレイアウトは、例えば空間ベースの検索等によって航空機の要素の検索を実施するために、欄又は操作装置に沿って提示される別の例を示す。この例では、GUIは、可視領域1400全体を、それぞれの情報を提示する複数のウィンドウ枠に分割する。ウィンドウ枠の一つは、図10〜12に対して上述したものと同様に、ページのレイアウトを提示するための可視領域1000と同様の可視領域1402であってよい、又はこれを含みうる。GUIはまた、上記要素を図示するページに関連づけられたメタデータ等を通して、航空機の要素をブラウジングするためのウィンドウ枠1404を含みうる。このウィンドウ枠から、航空機の要素をブラウジングする、又はそうでなければ、部品のカテゴリ、航空輸送協会(ATA)の章番号等によって所望の要素を検索することができる。加えて、又は代替的に、例えば、GUIはこのウィンドウ枠に、それぞれの場所において、又はそれぞれの場所周囲の(部分的又は完全な)容積内で、航空機の要素の空間ベースの検索を実施するために、場所を受信するための文字入力欄を含みうる。
ユーザは、ウィンドウ枠1404の文字入力欄に特定の場所(例:866、−39、107)を入力することができ、ウィンドウ枠1404は、特定の場所において、又は特定の場所周囲の容積内で航空機の要素(複数可)を図示するレイアウトのページの検索を開始することができる。一例では、文書ナビゲーションシステム108は、一又は複数の視覚効果をこれらのページ(複数可)に適用して、例えば上述した色合いのオプションを使用することによってユーザの注意を引くことができる。その他の例では、ナビゲーションシステムはレイアウトを再配置して、これらのページ(複数可)のみを示すように、又は関係ないページ(複数可)をかすませる、又は半透明に変えることができる。図示した例では、検索結果は、レイアウトの一部1406のページを含むことができ、ユーザは、操作装置1010を起動して、それぞれの部分をフォーカスすることができる。図15に、この方法でレイアウトのナビゲーションを行った結果の一例を示す。この図において、境界線を、検索結果のそれぞれのページ1502周囲に適用することができる。
本発明の例示の実装態様によれば、視覚化及び分析システム100と、そのサブシステムであって、文書コレクションシステム102、3Dモデルコレクションシステム104、文書レイアウトシステム106、文書ナビゲーションシステム108、注目要素分析システム110及び空間性検索システム112を含むそのサブシステムは、様々な手段によって実行することができる。同様に、文書コレクションシステム200、3Dモデルコレクションシステム300、文書レイアウトシステム400、文書ナビゲーションシステム500、注目要素分析システム600及び空間性検索システム700の例は、各々が各要素を含んでいるのだが、例示の実装態様による種々の手段で実施可能である。システム、サブシステム及びそれぞれの要素を実装するための手段は、単独のハードウェア、あるいは、コンピュータ可読記憶媒体からの1以上のコンピュータプログラムコード命令、プログラム命令又は実行可能なコンピュータ可読プログラムコード命令の指示下にあるハードウェアを備えることができる。
一実施例では、本明細書の中において図示及び記載されるシステム、サブシステム、及びそれぞれの要素として機能するか、又はそうでない場合にそれらを実装するように構成される1以上の装置が提供される。複数の装置を含む実施例では、それぞれの装置は、有線又は無線ネットワークなどを介して直接的に又は間接的になど、任意の数の異なる方法で、互いに接続され、又はそうでない場合には通信することができる。
概して、本開示の例示の実装態様の装置は、一又は複数の固定又は持ち運び可能な電子装置を備える、含む、又はそのような電子装置内において具現化されうる。好適な電子機器の実施例は、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーションコンピュータ、サーバコンピュータなどを含む。装置は、メモリ(例えば、記憶装置)に接続されたプロセッサ(例えば、プロセッサユニット)などの任意の数のコンポーネントそれぞれの一又は複数を備えてもよい。
プロセッサは概して、たとえば、データ、コンピュータ可読プログラムコード、命令(ソフトウェア、ファームウェアなど、概して「コンピュータプログラム」)などの情報、及び/又は他の適する電子情報を処理できる任意のハードウェアである。具体的には、例えば、プロセッサは、プロセッサに搭載された状態で記憶された又はそうでない場合はメモリ(同じ又は別の装置の)に記憶された、コンピュータプログラムを実行するように構成することができる。プロセッサは、特定の実装態様に応じて、任意の数のプロセッサ、マルチプロセッサコア、又は他の何らかの種類のプロセッサであってもよい。さらに、プロセッサは、単一のチップ上に主要プロセッサと共に一又は複数の二次プロセッサが存在する任意の数の異種プロセッサシステムを使用して実装されてもよい。別の例示的な実施例として、プロセッサは同一形態の複数のプロセッサを含む対称型マルチプロセッサシステムであってもよい。さらに別の実施例では、プロセッサは、一又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などとして具現化される、又はそうでない場合はそれらを含むことができる。したがって、プロセッサは一又は複数の機能を実行するためのコンピュータプログラムを実行できるが、種々の実施例のプロセッサは、コンピュータプログラムの支援がなくとも一又は複数の機能を実行することができる。
メモリは、概して、一時的及び/又は永続的に、データ、コンピュータプログラム及び/又は他の好適な情報などの情報を記憶できる任意のハードウェア部分である。メモリは、揮発性及び/又は不揮発性メモリを含み、固定でも取り外し可能でもよい。好適なメモリの実施例は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、ハードドライブ、フラッシュメモリ、サムドライブ、取り外し可能なコンピュータディスケット、光ディスク、磁気テープ又はそれらの何らかの組み合わせを含む。光ディスクには、コンパクトディスク−読み出し専用メモリ(CD−ROM)、コンパクトディスク−リード/ライト(CD−R/W)、及びDVDなどが含まれる。種々の実施例では、メモリはコンピュータ可読記憶媒体と呼ばれ、情報を記憶できる永続的装置として、一の場所から別の場所へ情報を伝送できる電子的な一時的な信号などのコンピュータ可読伝送媒体と区別することができる。本明細書に記載されるコンピュータ可読媒体は、概して、コンピュータ可読記憶媒体又はコンピュータ可読伝送媒体を指している。
メモリに加えて、プロセッサは、情報を表示、送信、及び/又は受信するための一又は複数のインターフェースに接続することもできる。インターフェースは、通信インターフェース(例えば、通信ユニット)、及び/又は一又は複数のユーザインターフェースを含む。通信インターフェースは、他の装置やネットワーク(複数可)などへ及び/又は他の装置やネットワーク(複数可)などから、情報を送信及び/又は受信するように構成することができる。通信インターフェースは、物理的(有線)及び/又は無線通信リンクにより情報を伝送及び/又は受信するように構成することができる。適切な通信インターフェースの例は、ネットワークインターフェースコントローラ(NIC)、無線NIC(WNIC)などを含む。
ユーザインターフェースは、ディスプレイ及び/又は一又は複数のユーザ入力インターフェース(例えば、入出力ユニット)を含むことができる。ディスプレイは、好適な実施例として液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオードディスプレイ(LED)、プラズマディスプレイパネル(PDP)などを含む、ユーザに情報を提示又は他の方法で表示するように構成することができる。ユーザ入力インターフェースは、有線又は無線とすることができ、処理、記憶及び/又は表示用などの装置内にユーザから情報を受信するように構成することができる。ユーザ入力インターフェースの好適な例は、マイク、画像又はビデオキャプチャー装置、キーボード又はキーパッド、ジョイスティック、タッチセンシティブサーフェス(タッチスクリーンとは別個の、又はタッチスクリーンに統合されたもの)、生物測定センサーなどを含む。ユーザインターフェースは、プリンタやスキャナなどの周辺機器と通信する一又は複数のインターフェースをさらに含むことができる。
上述のように、プログラムコード命令は、本明細書に記載されるシステム、サブシステム及びそれらに対応の要素の機能を実施するために、メモリに記憶されてプロセッサにより実行される。理解されるように、任意の好適なプログラムコード命令は、コンピュータ可読記憶媒体からコンピュータ又はその他のプログラム可能装置に読み込まれ、ここで特定される機能を実施する手段となるように特定のマシンが製造される。また、これらのプログラムコード命令は、コンピュータ、プロセッサ、又はその他のプログラム可能な装置を特定の方法で機能させることにより特定のマシン又は特定の製造品を生成する、コンピュータ可読記憶媒体に記憶される。コンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令は、製造品を生産することができ、この製造品は本明細書に記載される機能を実施するための手段となる。コンピュータ、プロセッサ又は他のプログラム可能な装置が、コンピュータ、プロセッサ又は他のプログラム可能な装置上で或いはそれらによって実行される操作を実行するように構成するため、プログラムコード命令がコンピュータ可読記憶媒体から読み出され、コンピュータ、プロセッサ又は他のプログラム可能な装置にロードされてもよい。
一回に1つの命令が読み出され、ロードされ且つ実行されるように、プログラムコード命令の読み出し、ロード及び実行は連続して行われてもよい。幾つかの例示の実装態様では、複数の命令をまとめて読み出し、ロードし及び/又は実行するために、読み出し、ロード、及び/又は実行を並行して行なうことができる。コンピュータ、プロセッサ、又はその他のプログラム可能な装置により実行される命令が本明細書に記載される機能を実装するための操作を提供するように、プログラムコード命令の実行により、コンピュータで実装されるプロセスが生成される。
プロセッサによる命令の実行、又はコンピュータ可読記憶媒体での命令の記憶により、特定の機能を実行するための工程の組み合わせがサポートされる。さらに、一又は複数の機能及び機能の組み合わせは、特定の機能を実行する特殊用途ハードウェアに基づくコンピュータシステム及び/又はプロセッサ、或いは特殊用途ハードウェアとプログラムコード命令との組み合わせによって実装されうることも理解されるであろう。
別の代替的配置も、下記の条項に従って説明する。
条項1 複合システムの注目要素の視覚化及び分析のためのシステムを実行する装置であって、プロセッサと、実行可能な命令を記憶させたメモリとを備え、前記プロセッサによる実行に応じて、実行可能な命令は、装置に少なくとも複数の要素から成る複合システムの一又は複数の物理インスタンスについてのデータであって、複数の要素から前記注目要素を特定するために受信され処理されるデータを受信させて処理(602)させ、
複合システムのデジタル三次元(3D)モデルを受信(608)させ、
デジタル3Dモデルの少なくとも一部の視覚表示であって、注目要素と、複数の要素の一又は複数の他の要素とを図示している視覚表示を生成(608)させ、
注目要素を、視覚表示によって図示される一又は複数の他の要素から区別するために、視覚表示によって図示される注目要素に視覚効果を適用(610)させる、装置。
条項2 注目要素は、複合システムの一又は複数の物理インスタンスについてのデータによって示される、異常な状態にある、又は異常な状態にあった複数の要素のうちの一つの要素である、条項1に記載の装置。
条項3 データを受信し処理させられる(602)装置が、信頼性及び保全性データを収集するように構成されたコンピュータベースのシステムから、複数の要素の内の要素についての実績ベースの測定値を受信し処理させられることを含み、注目要素が、注目要素についての実績ベースの測定値から特定される、条項1に記載の装置。
条項4 データを受信し処理させられる(602)装置が、ソーシャルメディアデータを収集するように構成されたコンピュータベースのシステムから、ユーザによって生成されたコンテンツを受信し処理させられることを含み、注目要素は、注目要素を参照するユーザによって生成されたコンテンツの幾つかの独特のアイテムから特定される、条項1に記載の装置。
条項5 データを処理させられる(602)装置が、注目要素に対する関心度の値を計算させられることを含み、注目要素に適用される視覚効果が、既定の値の範囲において関心度の値と共に変化する特性を有する、条項1に記載の装置。
条項6 視覚効果を適用させられる(610)装置が、注目要素に色を適用させられることを含み、色の特性は、計算された関心度の値と共に変化する、条項5に記載の装置。
条項7 メモリに更なる実行可能な命令が格納されており、プロセッサによる実行に応じて、命令は前記装置に更に、
視覚表示の特定のポイントについてのユーザの選択を受信(704)させ、
特定のポイントを複合システムの座標系内の特定の場所に変換(704)させ、
特定の場所において、又は特定の場所周囲の容積内で、又は特定の場所によって少なくとも一部において画定される容積内で、複合システムの要素を図示する第1の文書コンポーネントであって、複合システムの座標系内の要素の3D形状を反映する構造情報を提供する関連メタデータを有し、且つ関連メタデータから特定される第1の文書コンポーネントを特定(712)させ、
第1の文書コンポーネントを含み、第1の文書コンポーネントと一又は複数の第2の文書コンポーネントとの間のリンクを更に特定する構造情報を提供する関連メタデータから特定される一又は複数の第2の文書コンポーネントを含む文書コンポーネントのパノラマ的に配置された画像のレイアウトを生成(718)させる、条項1に記載の装置。
条項8 複数の要素から成る複合システムの一又は複数の物理インスタンスについてのデータを受信し処理する(602)ことであって、データは、前記複数の要素から注目要素を特定するために受信され処理される、受信し処理する(602)ことと、
複合システムのデジタル三次元(3D)モデルを受信する(608)ことと、
デジタル3Dモデルの少なくとも一部の視覚表示を生成する(608)ことであって、視覚表示は、注目要素と、複数の要素の一又は複数の他の要素を図示している、生成する(608)ことと、
注目要素を、視覚表示によって図示される一又は複数の他の要素から区別するために、視覚表示によって図示される注目要素に視覚効果を適用する(610)ことと
を含む方法。
条項9 注目要素は、複合システムの一又は複数の物理インスタンスについてのデータによって表される、異常な状態にある、又は異常な状態にあった複数の要素のうちの一つの要素である、条項8に記載の方法。
条項10 データを受信し処理する(602)ことが、信頼性及び保全性データを収集するように構成されたコンピュータベースのシステムから、複数の要素のうちの要素の実績ベースの測定値を受信し処理することを含み、注目要素は、注目要素の実績ベースの測定値から特定される、条項8に記載の方法。
条項11 データを受信し処理する(602)ことが、ソーシャルメディアデータを収集するように構成されたコンピュータベースのシステムからユーザによって生成されたコンテンツを受信し処理することを含み、注目要素は、注目要素を参照するユーザによって生成されたコンテンツの幾つかの独特のアイテムから特定される、条項8に記載の方法。
条項12 データを処理する(602)ことが、注目要素に対する関心度の値を計算することを含み、注目要素に適用される視覚効果が、既定の値の範囲において関心度の値と共に変化する特性を有する、条項8に記載の方法。
条項13 視覚効果を適用する(610)ことが、注目要素に色を適用することを含み、色の特性は、計算された関心度の値と共に変化する、条項12に記載の方法。
条項14 視覚表示の特定のポイントについてのユーザの選択を受信する(704)ことと、
特定のポイントを複合システムの座標系内の特定の場所に変換する(704)ことと、
特定の場所の、又は特定の場所周囲の容積内で、又は特定の場所によって少なくとも一部において画定される容積内で複合システムの要素を図示する第1の文書コンポーネントを特定する(712)ことであって、第1の文書コンポーネントが、複合システムの座標系内の要素の3D形状を反映する構造情報を提供する関連メタデータを有し、且つ関連メタデータから特定される、特定する(712)ことと、
第1の文書コンポーネントを含み、第1の文書コンポーネントと一又は複数の第2の文書コンポーネントとの間のリンクを更に特定する構造情報を提供する関連メタデータから特定される一又は複数の第2の文書コンポーネントを含む文書コンポーネントのパノラマ的に配置された画像のレイアウトを生成する(718)ことと
を更に含む、条項8に記載の方法。
条項15 持続性であり、コンピュータ可読プログラムコード部分を内部に格納するコンピュータ可読記憶媒体であって、プログラムコード部分は、プロセッサによる実行に応じて、装置に、少なくとも:複数の要素から成る複合システムの一又は複数の物理インスタンスに対して、複数の要素から注目要素を特定するために受信され処理されるデータを受信させて処理(602)させ、
複合システムのデジタル三次元(3D)モデルを受信(608)させ、
デジタル3Dモデルの少なくとも一部の視覚表示であって、注目要素と、複数の要素の一又は複数の他の要素を図示している視覚表示を生成(608)させ、
注目要素を、視覚表示によって図示される一又は複数の他の要素から区別するために、視覚表示によって図示される注目要素に視覚効果を適用(610)させる、コンピュータ可読記憶媒体。
条項16 注目要素は、複合システムの一又は複数の物理インスタンスについてのデータによって示される、異常な状態にある、又は異常な状態にあった複数の要素のうちの一つの要素である、条項15に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
条項17 データを受信し、処理させられる(602)装置が、信頼性及び保全性データを収集するように構成されたコンピュータベースのシステムから、複数の要素の内の要素についての実績ベースの測定値を受信し処理させられることを含み、注目要素が、注目要素についての実績ベースの測定値から特定される、条項15に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
条項18 データを受信し処理させられる(602)装置が、ソーシャルメディアデータを収集するように構成されたコンピュータベースのシステムから、ユーザによって生成されたコンテンツを受信し処理させられることを含み、注目要素は、注目要素を参照するユーザによって生成されたコンテンツの幾つかの独特のアイテムから特定される、条項15に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
条項19 データを処理させられる(602)装置が、注目要素に対する関心度の値を計算することを含み、注目要素に適用される視覚効果が、既定の値の範囲において関心度の値と共に変化する特性を有する、条項15に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
条項20 視覚効果を適用させられる(610)装置が、注目要素に色を適用させられることを含み、色の特性は、計算された関心度の値と共に変化する、条項19に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
条項21 更にコンピュータ可読プログラムコード部分が内部に格納されており、プロセッサによる実行に応じて、コンピュータ可読プログラムコード部分は、装置に更に、 視覚表示の特定のポイントについてのユーザの選択を受信(704)させ、
特定のポイントを複合システムの座標系内の特定の場所に変換(704)させ、
特定の場所において、又は特定の場所周囲の容積内で、又は特定の場所によって少なくとも一部において画定される容積内で、複合システムの要素を図示する第1の文書コンポーネントであって、複合システムの座標系内の要素の3D形状を反映する構造情報を提供する関連メタデータを有し、且つ関連メタデータから特定される第1の文書コンポーネントを特定(712)させ、
第1の文書コンポーネントを含み、第1の文書コンポーネントと一又は複数の第2の文書コンポーネントとの間のリンクを更に特定する構造情報を提供する関連メタデータから特定される一又は複数の第2の文書コンポーネントを含む文書コンポーネントのパノラマ的に配置された画像のレイアウトを生成(718)させる、条項15に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
これらの開示内容に関連して、上述の説明及び添付図面に提示された教示の恩恵を有する本発明の多数の修正例及び他の実装態様が、当業者には想起されるであろう。したがって、本開示は開示した特定の実装態様に限定されるものでなく、変形及び他の実装は特許請求の範囲に含まれることを意図しているものと理解されたい。さらに、上述の説明及び添付図面は、要素及び/又は機能の特定の実施例の組み合わせに照らして例示の実装態様を説明しているが、特許請求の範囲から逸脱せずに、代替的な実装態様によって要素及び/又は機能の異なる組み合わせが提供されてもよいと理解されたい。これに関しては、たとえば、明確に上述した要素及び/又は機能とは異なる要素及び/又は機能の組み合わせもまた考えられ、添付の請求項の範囲のいくつかの項に記載される。本明細書では特定の用語が使用されるが、それらは、一般的及び説明的な意味でのみ使用されており、限定を目的とするものではない。