JP6591076B2 - 電動機及び空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、コアに形成された孔にマグネットが挿入された電動機及びそれを備える空気調和機に関する。
従来、コアに形成された穴にマグネットが挿入された電動機が用いられている。特許文献1に開示された電動機では、結合材及び磁石粉末を主とするボンド磁石部でマグネットを形成し、結合材及び軟磁性粉末を主とする軟磁性部でコアを形成することで、マグネットとコアとのエアギャップの削減が図られている。
特開2005−020991号公報
しかしながら、特許文献1に開示された電動機では、マグネットの端部で隣り合う磁極側への磁束の漏れが発生することで主磁束が減少し、電動機の効率が低下することが課題となる。マグネットの外周側のコアにスリットを設けて、磁束の漏れを抑制することが可能だが、スリットによって軟磁性部であるコアの強度が低下する。また、磁極間部の磁気アンバランスが大きくなり、コギングトルクやトルクリップルの悪化による振動・騒音の要因となり、品質低下が懸念される。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コアの強度を維持しつつ効率の向上及び品質の向上を図ることができる電動機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電動機は、環状のコアと、コアの周方向に沿って並べて配置され、コアの中心軸に沿って延びる複数の挿入孔と、複数の挿入孔に挿入されたマグネットと、を備え、コアは、軟磁性体を含有する樹脂材料で形成され、マグネットの周方向における中央部分が磁極の中心となる磁場配向となっている。
本発明に係る電動機は、コアの強度を維持しつつ効率の向上及び品質の向上を図ることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る電動機の概略構成を示す断面図 実施の形態1において基板を組付けた固定子組立部の斜視図 実施の形態1における固定子組立部を中心軸に沿って見た図 実施の形態1における回転子組立を負荷側から見た図 図4に示すA−A線に沿って回転子組立を切断した断面図 実施の形態1における回転子組立を反負荷側から見た図 実施の形態1におけるコアを負荷側から見た図 図7に示すB−B線に沿ってコアを切断した断面図 実施の形態1における回転子組立を反負荷側から見た図 実施の形態1におけるコアの斜視図 実施の形態1におけるマグネットがコアに成形された回転子を負荷側から見た図 図11に示すC−C線でマグネットがコアに成形された回転子を切断した断面図 実施の形態1におけるマグネットがコアに成形された回転子を反負荷側から見た図 実施の形態1におけるマグネットがコアに成形された回転子の斜視図 実施の形態1における回転子組立の製造工程を示すフローチャート 実施の形態1の変形例に係る電動機が備えるコアを負荷側から見た図 実施の形態1に係る電動機を備える空気調和機の概略構成を示す図
以下に、本発明の実施の形態に係る電動機及び空気調和機を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電動機の概略構成を示す断面図である。図2は、実施の形態1において基板を組付けた固定子組立部の斜視図である。図3は、実施の形態1における固定子組立部を中心軸に沿って見た図である。図4は、実施の形態1における回転子組立を負荷側から見た図である。図5は、図4に示すA−A線に沿って回転子組立を切断した断面図である。図6は、実施の形態1における回転子組立を反負荷側から見た図である。
図1に示す電動機100は、モールド固定子40と、モールド固定子40の内側に配置される回転子組立3と、モールド固定子40の軸方向の一端部に取付けられる金属製のブラケット31とを備える。電動機100は、ブラシレスDCモータ又はステッピングモータである。
モールド固定子40は、固定子42と、固定子42と同軸に固定子42と対向して配置される基板46と、固定子42に基板46を組付けた図2に示す固定子組立部50を覆う樹脂部41とを備える。すなわちモールド固定子40は、樹脂部41の材料である樹脂で固定子組立部50を覆って一体とすることで形成される。
固定子組立部50を覆う樹脂には、不飽和ポリエステルである熱硬化性樹脂が用いられる。基板46は、一般に強度的に弱い構造であるため、固定子組立部50を樹脂で覆って樹脂部41を成形する工程は低圧成形で行われることが望ましい。そのため、樹脂部41には不飽和ポリエステル樹脂のような熱硬化性樹脂が用いられる。
図2及び図3に示す固定子組立部50は、環状の固定子42と、固定子42の軸方向の一端に組付けられた基板46と、基板46に組付けられ、基板46のうち固定子42側の反対側となる面を押える基板押え部品51とを備える。
基板押え部品51は、固定子組立部50を図示しないモールド金型に挿入して金型を閉じたとき、モールド金型に当接する。このように基板押え部品51がモールド金型に当接することにより、樹脂成形の圧力による基板46の変形が抑制される。これにより、基板46の変形に起因した基板46上の半田接合部における剥離を防止することができ、品質の向上が図れる。
固定子42は、電磁鋼板を積層した固定子コア43と、固定子コア43に施された絶縁部44と、絶縁部44に巻付けられたコイル45とを備える。
絶縁部44は、熱可塑性樹脂で固定子コア43に一体成形されるか、又は熱可塑性樹脂で成形された別体の成形品を固定子コア43に組付けることで形成される。熱可塑性樹脂は例えばポリブチレンテレフタレートである。
絶縁部44には、基板46を組付ける突起52が複数設けられる。突起52を熱溶着で変形させることにより、基板46が絶縁部44に組付けられる。また絶縁部44には、コイル45と電気的に接続された複数の端子54が設けられる。
基板46は、基板46の外周部に形成され複数の端子挿入穴55と、基板46の外周部に形成されて絶縁部44に設けられた複数の突起52に勘合する複数の穴53とを備える。
図2に示すように、複数の端子54は、各々が端子挿入穴55に挿入されて半田付けされることにより、基板46と電気的に接続される。また複数の穴53の各々に挿入された突起52の先端を変形させて熱融着することにより、基板46が絶縁部44に組付けられる。
基板46には磁気センサ47が設置される。磁気センサ47は回転子組立3の回転位置を検出するセンサ回路を構成する。磁気センサ47は図1に示すセンサマグネット21と対向して基板46上に設置される。
磁気センサ47は、センサマグネット21から発生する磁気、すなわち磁束のNSの切り替わりを検出することで、回転子組立3の周方向における位置、すなわち回転子20の周方向における位置を特定し、検出信号を出力する。
検出信号は、電動機100の外部、又は基板46に設けられた図示しない駆動回路に入力される。電動機100がブラシレスDCモータである場合、駆動回路は、検出信号を利用して、固定子42に対する回転子20の相対的な位置に応じてコイル45への通電制御を行う。これにより電動機100の高効率で低騒音な駆動を行うことができる。
図1及び図4から図6に示すように、回転子組立3には、シャフト1が一体に設けられる。すなわち、回転子組立3の軸孔13にシャフト1が挿通されている。シャフト1には一対の軸受5a,5bが組付けられる。モールド固定子40に設けられた中空部49には、軸受5a,5bが組付けられた回転子組立3が挿入される。
軸受5aは、回転子組立3の反負荷側に配置され、樹脂部41によって支持される。軸受5bは、回転子組立3の負荷側に配置され、ブラケット31によって支持される。
回転子組立3は、回転子20と、回転子20の軸方向の一端部である反負荷側に配置されたセンサマグネット21と、回転子20を軸方向に貫通するシャフト1と、回転子20、センサマグネット21及びシャフト1を一体に成形する樹脂部22とを備える。基板46に実装された磁気センサ47は、センサマグネット21の磁極を検出することで、回転子組立3の回転位置を検出する。回転子20は、コア23とマグネット24とを有する。
図7は、実施の形態1におけるコアを負荷側から見た図である。図8は、図7に示すB−B線に沿ってコアを切断した断面図である。図9は、実施の形態1における回転子組立を反負荷側から見た図である。図10は、実施の形態1におけるコアの斜視図である。なお、図7に示す破線は、磁場配向を示している。
コア23は、環状形状であり、中心軸に沿って延びる複数の挿入孔25が形成されている。複数の挿入孔25は、環状のコア23の周方向に沿って並べて配置される。したがって、複数の挿入孔25は、コア23の中心軸を中心に放射上に配置される。
マグネット24は、挿入孔25に挿入される。回転子20は、第1の磁極であるN極とこれと異なる第2の磁極であるS極とが周方向に交互に配置されてなる複数個の磁極を有する。周方向に隣り合う磁極の間がそれぞれ磁極間となる。本実施の形態では、回転子20の磁極数は8個とする。すなわち、回転子組立3の磁極数は8個であり、回転子組立3は8極となるように着磁されている。
図4から図6に戻って、樹脂部22は、内筒部22aと、内筒部22aの外側に配置される外筒部22cと、内筒部22aと外筒部22cとを連結する8個のリブ22bとを備えている。樹脂部22は、例えばポリブチレンテレフタレートである熱可塑性樹脂を成形して形成される。内筒部22aにはシャフト1が貫通する。8個のリブ22bは、回転子組立3の周方向に等間隔で配置され、シャフト1の軸を中心に放射状に伸びている。なお、リブ22bの本数は8個に限定されない。また、隣り合うリブ22b間には挿入孔25が形成される。
外筒部22cは回転子20の両端面を覆うように形成され、回転子20が軸方向に抜け止めされ、挿入孔25に設けられたマグネット24の脱落が防止される。また、回転子20のコア23の凹部28及び台座30(図7から図9も参照)の周囲に樹脂が入り込み、回転子20がまわり止めされる。
シャフト1には、ローレット2が形成される。ローレット2は、内筒部22aの内面と接触し、シャフト1の滑り止めとして機能する。
図7から図10に示すコア23は、軟磁性体(粉末)を含む熱可塑性樹脂を成形して形成される。軟磁性体は、例えば鉄である。熱可塑性樹脂は、例えばポリアミドである。なお、コア23に熱可塑性ではない樹脂、例えば熱硬化性樹脂を使用することも可能である。コア23は極異方に配向された金型で成形される。これにより、図7の破線で示すように、金型の配向に沿って軟磁性体が極異方に分布されて、コア23の磁場配向が極異方性配向となる。コア23の磁場配向における磁極の中心は、コア23の周方向におけるマグネット24の中央部分となる。
マグネット24の磁束が、軟磁性体が極異方に配向されたコア23を通ることで、マグネット24よりも外側のコア23で、隣り合うマグネット24の磁束の漏れが抑制される。これにより、主磁束の減少を低減し、電動機100の効率の向上が図られる。また、回転子20の表面磁束分布を正弦波状にすることができ、電動機100の効率が向上するだけでなく、低騒音化を図ることができる。
コア23は、環状である。また、コア23は、軸方向に互いに対向する第1及び第2の端面を有する。ここで、軸方向は、回転子20の軸方向である。以下では、第1及び第2の端面は、それぞれ負荷側及び反負荷側の端面である。
コア23の負荷側の端面には、周方向に等間隔で8個の凹部28が形成される。凹部28は、周方向において磁極間に配置される。凹部28には、コア23の材料となる熱可塑性樹脂を注入するための図示しないゲート口が設けられる。凹部28の深さは、コア23の負荷側の端面から図示しないゲート処理跡が突出しないように設定される。なお、凹部28を磁極間に配置するとしたが、磁極の中心としてもよい。
コア23の内周面には、周方向に等間隔で8個の切欠29が設けられる。切欠29は、コア23の負荷側の端面から軸方向にテーパ状に切り欠かれる。切欠29は、周方向において磁極中心に配置される。切欠29は、マグネット24の成形時に金型の凸部が嵌め合され、周方向の位置決めと同軸性の確保に利用される。なお、切欠29を磁極中心に配置するとしたが、磁極間としてもよい。
コア23の反負荷側の端面には、周方向に等間隔で8個の台座30が形成される。台座30は、周方向において磁極間に配置される。台座30には、センサマグネット21が設置される(図5も参照)。台座30は、センサマグネット21の径方向の位置ずれを抑制する突起30aを備える。なお、台座30を磁極間に配置するとしたが、磁極中心としてもよい。
コア23に形成された複数の挿入孔25は、負荷側の端面から反負荷側の端面まで貫通する。複数の挿入孔25は、放射上に配置される。挿入孔25は互いに離間していて、挿入孔25の中心位置が磁極中心に位置し、隣接する挿入孔25同士の中心が磁極間となる。挿入孔25は極数と等しい数で形成される。本実施の形態では、回転子20が8極であるので、挿入孔25は8個形成されている。また、挿入孔25の形状は、横断面が内外円弧状である。ここで横断面は、コア23の中心軸に直交する断面である。なお、挿入孔25の形状を円弧状としたが、長方形等、円弧状でなくてもよい。挿入孔25には、マグネット24が配置される。
次に、回転子20及びマグネット24の詳細な構成について説明する。図11は、実施の形態1におけるマグネットがコアに成形された回転子を負荷側から見た図である。図12は、図11に示すC−C線でマグネットがコアに成形された回転子を切断した断面図である。図13は、実施の形態1におけるマグネットがコアに成形された回転子を反負荷側から見た図である。図14は、実施の形態1におけるマグネットがコアに成形された回転子の斜視図である。図11に示す破線は、コア23及びマグネット24の磁場配向を示している。
マグネット24は、コア23に形成された複数の挿入孔25の内部に設けられる。コア23に対して複数の挿入孔25が周方向に互いに離間して配置されているので、マグネット24も周方向に互いに離間して配置される。本実施の形態では、回転子20が8極であるので、8個のマグネット24が設けられる。8個のマグネット24は、N極とS極とが周方向に交互に配列される。
マグネット24は、例えば希土類磁石粉末を含む熱可塑性樹脂を用いて形成される。具体的には、マグネット24は、希土類磁石粉末を含む熱可塑性樹脂を成形して形成される。すなわち、8個のマグネット24は、希土類磁石粉末を含む熱可塑性樹脂を、コア23の複数の挿入孔25の内部で硬化させることでコア23と一体に成形される。熱可塑性樹脂は、例えばポリアミドである。なお、マグネット24の成形に熱可塑性ではない樹脂、例えば熱硬化性樹脂を使用することも可能である。
マグネット24は、極異方に配向された金型にコア23をセットして一体に成形され、図11の破線に示す磁場配向となり、回転子20の外周の磁束分布が正弦波状になる。磁束分布を正弦波状にすることで、電動機100の効率が向上するだけでなく、低騒音化を図ることができる。また、複数の挿入孔25の内部にコア23と一体にマグネット24を成形したので、マグネット24の脱落が防止されるだけでなく、マグネット24と挿入孔25のクリアランスによるマグネット24のがたつきが防止される。
8個のマグネット24は、互いに同一の形状である。マグネット24は、横断面が内外円弧状である。ここで横断面は、コア23の中心軸に直交する断面である。なお、マグネット24は、コア23の中心軸を中心とする円周上に配置される。コア23は、シャフト1と同軸であり、コア23の中心軸は回転子20の回転軸となる。マグネット24の軸方向長は、コア23の軸方向長に等しい。
次に、回転子組立3の製造方法について説明する。図15は、実施の形態1における回転子組立の製造工程を示すフローチャートである。回転子組立3の製造方法は、以下のようなステップを含む。
ステップS1:シャフト1の加工をする。
ステップS2:コア23の成形をする。具体的には、配向マグネットが設けられた成形金型を用いて成形することで、軟磁性体が所望の配向に沿って分布したコア23が形成される。
ステップS3:マグネット24を成形し、回転子20を製作する。
ステップS4:回転子20を脱磁する。
ステップS5:別工程(ステップS11,S12)で成形、脱磁したセンサマグネット21と、回転子20とシャフト1とを金型にセットする。
ステップS6:熱可塑性樹脂で一体成形して回転子組立3を形成する。
ステップS7:回転子組立3を着磁する。
ステップS8:回転子組立3に軸受5a,5bを組付ける。
以上に説明したように、本実施の形態では、コア23は、軟磁性体を混合した熱可塑性樹脂を配向して成形されるとともに、マグネット24が配置される挿入孔25を複数(極数分)設けられて形成される。マグネット24はコア23の挿入孔25の内部に配置される。
コア23の磁場配向を極異方性配向としたので、コア23の軟磁性体が配向に沿って極異方に分布される。マグネット24の磁束が、軟磁性体が極異方に分布されたコア23を通ることで、マグネット24よりも外側のコア23で、隣り合うマグネット24の磁束の漏れが抑制される。これにより、主磁束の減少を低減し、電動機100の効率の向上が図られる。また、回転子20の表面磁束分布を正弦波状にすることができ、電動機100の効率が向上するだけでなく、低騒音化を図ることができる。
このように、本実施の形態に係る電動機100によれば、マグネット24の外周側にスリットを設けずに、電動機100の効率の向上及び品質の向上を図ることができる。すなわち、コア23の強度を維持しつつ電動機100の効率の向上及び品質の向上を図ることができる。
なお、本実施の形態では、マグネット24を挿入孔25の内部で硬化させてコア23と一体成形する例を挙げたが、挿入孔25の外部で硬化させてマグネット24をコア23とは別体に成形し、別体に形成されたマグネット24を挿入孔25に挿入してもよい。このように構成した場合であっても、樹脂部22の外筒部22cにより回転子20の両端面が覆われているので、マグネット24の脱落が防止される。また、マグネット24と挿入孔25のクリアランスに、樹脂部22を形成する際に樹脂が入り込むことでマグネット24のがたつきを防止することができる。
また、本実施の形態ではマグネット24を希土類粉末又はフェライト粉末を含む熱可塑性樹脂で成形して形成するとしたが、マグネット24は焼結磁石でもよい。さらに、1つのマグネットで1つの磁極としたが、2つのマグネットをV字状に配置し1つの磁極を形成する等してもよい。マグネットの形態によらず本実施の形態と同様、コア23を配向して形成し、コア23の挿入孔25にマグネット24を設ける構成とすることで、同様の効果が得られる。なお、極異方に配向したマグネット24とすることで、回転子20の外周の磁束分布を、精度を向上した正弦波状にすることができ、電動機100の効率向上、低騒音化の効果をさらに高めることが図れる。
コア23を極異方に配向するとしたが、マグネット24よりも外周側のコア23をラジアル配向、マグネット24よりも内周側のコア23を極異方に配向してもよい。ラジアル配向とした部分でも、磁極の中心はコア23の周方向におけるマグネット24の中央部分となる。マグネット24よりも外周側のコア23をラジアル配向にすることで、マグネット24の端部等で、隣り合う磁極への磁束の漏れを抑制し主磁束減少を低減し、本実施の形態と同様に電動機100の効率向上が図られる。また、マグネット24よりも内周側のコア23を極異方に配向することで、本実施の形態と同様、回転子20の外周の磁束分布を正弦波状とすることができ、電動機100の効率が向上するだけでなく、低騒音化を図ることができる。
また、本実施の形態では、磁極数は例えば8極としたが、これに限定されるものではなく、任意の偶数であればよい。図に示すように、N極とS極が周方向に交互に配列される場合、マグネット24の個数は磁極数と同じ個数となる。
また、同極のみを周方向に配列し、マグネット24の個数を磁極数の1/2の個数としてもよい。図16は、実施の形態1の変形例に係る電動機が備えるコアを負荷側から見た図である。図16では、8極でS極(内周側N極)のみ周方向に配列した回転子を示している。この場合、マグネット24の個数は磁極数の1/2の4個である。コア23は8極で極異方に配向され、挿入孔25も4個である。S極とS極の間にマグネット24は配置されていないが、コア23の極異方に配向された軟磁性体を磁束が通りN極が形成される。N極とS極が周方向に交互に配列される場合と同様、配向をかけない場合や電磁鋼板でコア23を形成する場合に対してマグネット24の外周側のコア23での磁束の漏れが抑制される。これにより、主磁束の減少を低減し、電動機100の効率の向上が図られる。また、回転子20の表面磁束分布を正弦波状にすることができ、電動機100の効率が向上するだけでなく、低騒音化を図ることができる。さらに、マグネット24の個数が1/2になるので、製造コストの低減が図れる。
図17は、実施の形態1に係る電動機を備える空気調和機の概略構成を示す図である。空気調和機300は、室内機310と、室内機310に接続される室外機320とを備える。室内機310には図示しない室内機用送風機が搭載され、室外機320には室外機用送風機330が搭載されている。
室外機用送風機330及び室内機用送風機には、その駆動源として実施の形態1に係る電動機100が使用されている。空気調和機300の主用部品である室外機用送風機330及び室内機用送風機に電動機100を用いることにより、性能と品質が向上した空気調和機300を得ることが可能となる。
なお、空気調和機300は、室内機310及び室外機320の少なくとも一方に電動機100を備えるものとする。また、空気調和機以外の電気機器に電動機100を搭載することもでき、この場合も、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 シャフト、2 ローレット、3 回転子組立、5a,5b 軸受、13 軸孔、20 回転子、21 センサマグネット、22 樹脂部、22a 内筒部、22b リブ、22c 外筒部、23 コア、24 マグネット、25 挿入孔、28 凹部、29 切欠、30 台座、30a 突起、31 ブラケット、40 モールド固定子、41 樹脂部、42 固定子、43 固定子コア、44 絶縁部、45 コイル、46 基板、47 磁気センサ、50 固定子組立部、51 基板押え部品、52 突起、53 穴、54 端子、55 端子挿入穴、100 電動機、300 空気調和機、310 室内機、320 室外機、330 室外機用送風機。

Claims (5)

  1. 環状のコアと、
    前記コアの周方向に沿って並べて配置され、前記コアの中心軸に沿って延びる複数の挿入孔と、
    複数の前記挿入孔に挿入されたマグネットと、を備え、
    前記コアは、軟磁性体を含有する樹脂材料で形成され、前記マグネットの前記周方向における中央部分が磁極の中心となる磁場配向となっており、
    前記コアの磁場配向は、前記マグネットよりも内周側が極異方性配向であり、前記マグネットよりも外周側がラジアル異方性配向である電動機。
  2. 前記マグネットは、希土類磁石である請求項1に記載の電動機。
  3. 前記マグネットは、フェライト磁石である請求項1に記載の電動機。
  4. 前記マグネットの極性は同極で、極数が前記マグネットの個数の2倍である請求項1からのいずれか1つに記載の電動機。
  5. 請求項1からのいずれか1つに記載の電動機を、室内機及び室外機の少なくとも一方に備える空気調和機。
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