以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である画像処理装置の構成例を示す概略ブロック図である。
本実施形態の画像処理装置は、図1に示すように、CPU101、RAM102、ROM103、NETIF104、VRAM105、KBC107、HDD109、及び記録部110を備え、これらの要素は、バス100を介して互いに接続されている。
CPU101は、画像処理装置全体の演算・制御を司る。RAM102は、CPU101の主メモリとして、及び実行プログラムの作業領域やデータ領域として用いられる。ROM103は、基本ソフト(OS)を記録したプログラムROM103aと、システムを稼働するために必要な情報等が記録されているデータROM103bとを有する。なお、ROM103に代えて、HDD109やメモリカード等の記録媒体111を用いる場合もある。
NETIF104は、ネットワークインタフェースであり、ネットワークを介して外部機器との間でデータ転送を行うための制御や接続状況の診断を行う。VRAM105は、表示部を構成するLCD等のディスプレイ106に表示するための画像処理装置の稼働状態やフォトブック情報を展開し、その表示を制御する。
KBC107は、キーボードやマウス等のポインティングデバイスやタッチパネルディスプレイ等の外部入力装置108からの入力信号を制御するためのコントローラである。HDD109は、アプリケーションプログラムや画像データ等の各種データの保存に用いられる。記録部110は、着脱可能に装着された例えばCD−ROMやメモリカード等の記録媒体111に対するデータの読み出しや書き込み等を行う。
図2は、本実施形態の画像処理装置においてフォトブックデータを作成する際の画像選択処理を実行するアプリケーションプログラムの構成を示すブロック図である。図2に示すように、画像選択処理を実行するアプリケーションプログラムは、HDD109等に記憶される処理モジュールとフォトブック情報記憶部206により構成される。なお、本実施形態では、画像選択処理を実行するアプリケーションプログラムをHDD109に記憶する場合を例示するが、ROM103や記録媒体111や他の記憶手段に記憶させてもよい。
処理モジュールは、図2に示すように、レイアウト設定部201、領域内画像一覧表示部202、選択画像設定部203、領域内選択済み画像表示部204、及び領域外画像一覧表示部205を有する。フォトブック情報記憶部206には、フォトブック情報としてレイアウト情報や画像ファイルが格納されている。
図3は、フォトブックデータを作成する際の画像選択処理を説明するフローチャート図である。図3の各処理は、HDD109等の記憶手段に記憶された図2に示すアプリケーションプログラムがRAM102に展開されて、CPU101により実行される。
図3において、ステップS301では、CPU101は、ユーザにより画面入力されたレイアウト情報、又はフォトブック情報記憶部206に格納されている既存のレイアウト情報を取得する。そして、CPU101は、取得したレイアウト情報に基づき、レイアウト設定部201により、フォトブックのレイアウト情報を設定し、ステップS302に進む。
ステップS302では、CPU101は、領域内画像一覧表示部202により、フォトブック情報記憶部206から候補画像ファイルを取得してレイアウト情報に定義された複数の画像配置領域にそれぞれ候補画像の一覧を表示し、ステップS303に進む。なお、ここでの領域内画像一覧表示部202の処理の詳細については、図4を用いて後述する。
ステップS303では、CPU101は、選択画像設定部203により、ユーザが候補画像一覧から選択した画像をフォトブックの画像配置領域に設定し、更新したレイアウト情報をフォトブック情報記憶部206に保存し、処理を終了する。なお、ユーザが候補画像一覧から画像を選択する処理の詳細については、図4及び図5を用いて後述する。また、領域内選択済み画像表示部204及び領域外画像一覧表示部205については、それぞれ図6及び図7を用いて後述する。
図4は、図3のステップS302における領域内画像一覧表示部202の処理、及び図3のステップS303における画像の選択処理について説明する図である。
図4に示すように、ディスプレイ106のフォトブックの見開きのレイアウト表示画面401には、第1画像配置領域402、第2画像配置領域405、及び第3画像配置領域406がそれぞれ配置されている。領域内画像一覧表示部202は、これらの画像配置領域402,405,406に、フォトブック情報記憶部206から取得した候補画像の一覧を領域内画像一覧として表示する。そして、これらの複数の画像配置領域402,405,406に、それぞれの領域内画像一覧からユーザが選択した画像が表示される。
ユーザは、領域内画像一覧からフォトブックの画像配置領域に設定する画像を選択し、選択画像設定部203は、ユーザが選択した画像をフォトブックのレイアウト情報に設定し、更新したレイアウト情報をフォトブック情報記憶部206に保存する。ユーザが画像を選択する際には、マウスやポインティングデバイスによるクリック操作やタッチパネルによるタップ操作によって画像を選択する。
なお、フォトブック情報記憶部206から取得したすべての候補画像が画像配置領域402,405,406に表示できない場合は、スクロール表示やページ切り替え機能を用いて、すべての候補画像について領域内画像一覧を表示する。また、レイアウト表示画面401には、文字列表示領域404も存在し、ユーザは、フォトブックや画像に関する文字列をキーボード等を用いて入力することができる。
図5は、領域内画像一覧から画像を選択する手順を説明する図である。図5(a)の状態では、フォトブックのある見開きページにおけるレイアウト表示画面401の第1〜第3画像配置領域402,405,406は、それぞれ画像の未選択状態である。そして、ユーザは、まず、第1画像配置領域402に表示された領域内画像一覧からマウス等を用いて画像を選択し、画像選択が完了すると、図5(b)に示すように、第1画像配置領域402に選択した画像403が表示される。
同様に、第2画像配置領域405に表示された領域内画像一覧からマウス等を用いて画像を選択し、画像選択が完了すると、図5(c)に示すように、第2画像配置領域405に選択した画像407が表示される。同様に、第3画像配置領域406に表示された領域内画像一覧からマウス等を用いて画像を選択し、画像選択が完了すると、第3画像配置領域406に選択した画像408(図6参照)が表示される。このように、レイアウト上の画像選択操作のみで各画像配置領域の画像を設定できるため、レイアウトを確認しながら、手間をかけずに画像選択を行うことができる。
図6は、領域内選択済み画像表示部204の処理を説明する図である。図6に示すように、第1画像配置領域402に表示された領域内画像一覧の画像が既に選択済みで、画像の再選択を行う場合、領域内選択済み画像表示部204は、CPU101の制御により、選択済み画像601を第1画像配置領域402の左上に固定表示する。この状態では、領域内画像一覧をスクロールしても、選択済み画像601は、第1画像配置領域402の左上への表示が維持される。これにより、ユーザは、未選択画像と異なる形式で表示された選択済みの画像と比較しながら、未選択画像を選択することができる。
図7は、領域外画像一覧表示部205の処理を説明する図である。図7に示すように、レイアウト表示画面401の第2画像配置領域405の広さが十分でない場合は、領域外画像一覧表示部205は、CPU101の制御により、第2画像配置領域405の外側に領域外画像一覧701をポップアップ表示する。例えば、第2画像配置領域405内に候補画像が3枚以上表示できる場合は、第2画像配置領域405内に領域内画像一覧を表示し、候補画像が2枚以下しか表示できない場合は、第2画像配置領域405外に領域外画像一覧701をポップアップ表示する。
このとき、領域外画像一覧701は、画像選択中の第2画像配置領域405とは異なるページに表示する。これにより、レイアウトの一部が領域外画像一覧701のポップアップによって隠れても、画像選択中の第2画像配置領域405を含むページのレイアウトは確認可能となる。また、レイアウト上の第2画像配置領域405とは重ならない領域、例えば文字列表示領域や余白領域に領域外画像一覧701をポップアップ表示してもよい。これにより、レイアウト上の画像すべてを確認しながら、候補画像を選択することができる。
以上説明したように、本実施形態では、フォトブックの画像を選択する際に、レイアウト表示画面401にフォトブックの候補画像のレイアウト全体を表示してレイアウトを確認しながら容易に画像を選択することができる。
(第2の実施形態)
次に、図8乃至図17を参照して、本発明の第2の実施形態である画像処理装置について説明する。なお、上記第1の実施形態に対して重複又は相当する部分については、図及び符号を流用して説明する。また、本実施形態の画像処理装置の装置構成は、上記第1の実施形態(図1)と同様であるため、その説明を省略する。
本実施形態では、画像選択済の画像配置領域の画像情報を用いて画像未選択の画像配置領域に表示する候補画像を絞り込む場合を例に採る。
図8は、本実施形態の画像処理装置においてフォトブックデータを作成する際の画像絞り込み処理を実行するアプリケーションプログラムの構成を示すブロック図である。図8に示すように、画像絞り込み処理を実行するアプリケーションプログラムは、HDD109等に記憶される処理モジュールとフォトブック情報記憶部206により構成される。なお、本実施形態では、画像絞り込み処理を実行するアプリケーションプログラムをHDD109に記憶する場合を例示するが、ROM103や記録媒体111や他の記憶手段に記憶させてもよい。
処理モジュールは、図8に示すように、レイアウト設定部201、候補画像一覧表示部802、選択画像設定部203、類似条件設定部804、及び距離条件設定部805を有する。フォトブック情報記憶部206には、フォトブック情報としてレイアウト情報や画像ファイルが格納されている。本実施形態では、不図示の操作部でのユーザ操作等により類似条件設定部804を用いて画像絞り込み処理を行うか距離条件設定部805を用いて画像絞り込み処理を行うかを選択するものとする。
図9は、フォトブックデータを作成する際の類似条件設定部804を用いた画像絞り込み処理を説明するフローチャート図である。図9の各処理は、HDD109等の記憶手段に記憶された図8に示すアプリケーションプログラムがRAM102に展開されて、CPU101により実行される。
図9において、ステップS901では、CPU101は、ユーザにより画面入力されたレイアウト情報、又はフォトブック情報記憶部206に格納されている既存のレイアウト情報を取得する。そして、CPU101は、取得したレイアウト情報に基づき、レイアウト設定部201により、フォトブックのレイアウト情報を設定し、ステップS902に進む。
ステップS902では、CPU101は、フォトブックのレイアウト情報に含まれるすべての画像配置領域について、フォトブック情報記憶部206から候補画像一覧の取得処理を開始し、ステップS903に進む。
まず、ステップS903では、CPU101は、候補画像一覧表示部802により、フォトブック情報記憶部206から画像選択済みの画像配置領域の画像情報を取得し、ステップS904に進む。ステップS904では、CPU101は、類似条件設定部804により、ステップS903で取得した選択済み画像情報から類似条件を求め、ステップS905に進む。
ステップS905では、CPU101は、候補画像一覧表示部802により、ステップS904で求めた類似条件に基づき、画像配置領域の絞り込み候補画像一覧を取得し、ステップS906に進む。ステップS906では、CPU101は、すべての画像配置領域の絞り込み候補画像一覧を取得したかを判断し、取得した場合は、処理を終了し、取得していない場合は、ステップS902に戻って、ステップS902〜ステップS906の処理を繰り返す。
次に、図10乃至図14を参照して、類似条件設定部804による画像絞り込み処理について説明する。
図10は、類似条件設定部804による画像絞り込み処理において、すべての画像配置領域が画像未選択の状態を説明する図である。図10に示すように、フォトブックの見開き2ページのレイアウト表示画面401には、候補画像一覧表示部802により、第1画像配置領域402、第2画像配置領域405、第3画像配置領域406が表示され、それぞれ画像未選択状態である。
図11は、類似条件設定部804による画像絞り込み処理において、第1画像配置領域402の画像選択について説明する図である。図11に示すように、第1画像配置領域402の画像を選択する際に、候補画像一覧表示部802により、第1画像配置領域402の画像選択ダイアログ1101が表示される。
画像選択ダイアログ1101には、フォトブックに配置したい候補画像のすべてが一覧表示されており、ユーザは、この候補画像一覧からマウス等を用いて第1画像配置領域402に配置する画像を選択する。ここで選択した画像は、選択画像設定部203により、第1画像配置領域402に設定され、更新したレイアウト情報がフォトブック情報記憶部206に保存される。ここで、ユーザは、画像選択ダイアログ1101において、ファイル名「Image_1002」の画像1102を選択したものとする。
図12は、図11の画像選択ダイアログ1101で画像選択を完了し、選択した画像1102の類似条件設定によって絞り込まれた第2画像配置領域405の候補画像から第2画像配置領域405に表示する画像を選択する処理を説明する図である。ここでは、第1画像配置領域402に表示する画像として、図11の画像選択ダイアログ1101からファイル名「Image_1002」の画像1102を選択したため、類似条件設定部804は、この画像1102の情報から類似条件を設定する。
ファイル名「Image_1002」の画像1102は、撮影日時が「2013年4月8日9時45分」、撮影場所が「A町B公園」、タグが「3年1組」となっている。このため、類似条件設定部804は、類似条件として、撮影日時が「2013年4月8日」、撮影場所が「A町」、タグが「3年1組」を設定する。ここで設定する類似条件は、撮影日時の時間の部分、及び撮影場所の詳細部分については、類似条件を広くするために省略している。これにより、撮影日時の日付が同じであったり、撮影場所と同じ町であれば類似条件に該当することになる。
図12に示すように、この類似条件で第2画像配置領域405の画像選択ダイアログ1201を表示すると、候補画像一覧表示部802により、選択済みの画像以外で、類似条件に該当する画像のみが候補画像として一覧表示される。ここでは、図11の画像選択ダイアログ1101の候補画像から選択済み画像を除いて、類似条件である撮影日時が「2013年4月8日」、撮影場所が「A町」、タグが「3年1組」を満たす候補画像のみが、画像選択ダイアログ1201に一覧表示される。
ここで、ユーザは、画像選択ダイアログ1201において、ファイル名「Image_1004」の画像1202を選択したものとする。ここで選択した画像1202は、選択画像設定部203により、第2画像配置領域405に設定され、更新したレイアウト情報がフォトブック情報記憶部206に保存される。
図13は、図12の画像選択ダイアログ1201で画像選択を完了し、既に選択した画像1102,1202の類似条件設定によって絞り込まれた第3画像配置領域406の候補画像から第3画像配置領域406に表示する画像を選択する処理を説明する図である。第1画像配置領域402に続いて第2画像配置領域405に表示する画像として、図12に示すファイル名「Image_1004」の画像1202が選択されたため、類似条件設定部804は、この画像1202の情報から追加の類似条件を設定する。
ファイル名「Image_1004」の画像1202は、撮影日時が「2013年4月8日10時15分」、撮影場所が「A町Cホテル」、タグが「3年1組A君」となっている。このため、類似条件として、撮影日時が「2013年4月8日」、撮影場所が「A町」は変わらないが、タグは「3年1組」に加えて「A君」が存在するため、類似条件設定部804は、これを類似条件として追加設定する。
図13に示すように、この類似条件で候補画像一覧表示部802により第3画像配置領域406の画像選択ダイアログ1301を表示すると、選択済みの画像以外で、類似条件に該当する画像のみが候補画像として一覧表示される。ここでは、図11の画像選択ダイアログ1101の候補画像から選択済み画像を除いて、類似条件である撮影日時が「2013年4月8日」、撮影場所が「A町」、タグが「3年1組」「A君」を満たす候補画像のみが画像選択ダイアログ1301に一覧表示される。
ここで、ユーザは、画像選択ダイアログ1301において、ファイル名「Image_1006」の画像1302を選択したものとする。ここで選択した画像1302は、選択画像設定部203により、第3画像配置領域406に設定され、更新したレイアウト情報がフォトブック情報記憶部206に保存される。
これにより、レイアウト表示画面401の第1〜第3の画像配置領域402,405,406のすべてにおいて画像選択が完了し、図14に示すように、それぞれ選択した画像がそれぞれ画像配置領域402,405,406に表示される。
次に、図15乃至図17を参照して、フォトブックデータを作成する際の距離条件設定部805を用いた画像絞り込み処理について説明する。図15は、距離条件設定部805による画像絞り込み処理を説明するフローチャート図である。図15の各処理は、HDD109等の記憶手段に記憶された図8に示すアプリケーションプログラムがRAM102に展開されて、CPU101により実行される。
図15において、ステップS1501では、CPU101は、ユーザにより画面入力されたレイアウト情報、又はフォトブック情報記憶部206に格納されている既存のレイアウト情報を取得する。そして、CPU101は、レイアウト設定部201により、取得したレイアウト情報に基づき、フォトブックのレイアウト情報を設定し、ステップS1502に進む。
ステップS1502では、CPU101は、レイアウト表示画面上で選択済みの画像配置領域の画像情報をフォトブック情報記憶部206から取得し、ステップS1503に進む。ここで取得した選択済みの画像情報は、後述するページ位置から画像未選択の画像配置領域間のレイアウト表示画面上での距離情報を求めるために用いる。ステップS1503では、CPU101は、フォトブックのレイアウト情報に含まれるすべての画像配置領域について、候補画像一覧の取得処理を開始し、ステップS1504に進む。
ステップS1504では、CPU101は、候補画像一覧表示部802により、該当する画像配置領域のページ位置に最も近い距離の選択済み画像配置領域の画像情報を取得し、ステップS1505に進む。ステップS1505では、CPU101は、距離条件設定部805により、ステップS1504で取得した選択済み画像情報と画像未選択の画像配置領域までの距離から距離条件を求め、ステップS1506に進む。
ステップS1506では、CPU101は、候補画像一覧表示部802により、ステップS804で求めた距離条件に基づき、画像未選択の画像配置領域の絞り込み候補画像一覧を取得し、ステップS1507に進む。ステップS1507では、CPU101は、すべての画像未選択の画像配置領域の絞り込み候補画像一覧を取得したかを判断する。そして、CPU101は、すべての画像未選択の画像配置領域の絞り込み候補画像一覧を取得した場合は、処理を終了し、取得していない場合は、ステップS1503に戻り、ステップS1503〜ステップS1507の処理を繰り返す。
次に、図16及び図17を参照して、距離条件設定部805による画像絞り込み処理について説明する。図16は、6ページ分のフォトブックのレイアウト表示画面を示す図である。
図16において、レイアウト表示画面1601は、見開きの1ページ及び2ページ分であり、レイアウト表示画面1602は、見開きの3ページ及び4ページ分であり、レイアウト表示画面1603は、見開きの5ページ及び6ページ分である。レイアウト表示画面1601には、第1〜第3画像配置領域1610〜1612が配置されている。また、レイアウト表示画面1602には、第4〜第7画像配置領域1613〜1616が配置され、レイアウト表示画面1603には、第8〜第11画像配置領域1617〜1620が配置されている。
図16に示すように、レイアウト表示画面1601の1ページ目の表示画面1604には、選択済みの画像が表示された第1画像配置領域1610が配置されている。レイアウト表示画面1602の4ページ目の表示画面1607には、選択済みの画像が表示された第7画像配置領域1616が配置されている。レイアウト表示画面1603の6ページ目の表示画面1609には、選択済みの画像が表示された第11画像配置領域1620が配置されている。
他の第2〜第6画像配置領域1611〜1615、及び第8〜第10画像配置領域1617〜1619は、画像が未選択状態である。これらの画像未選択の画像配置領域1611〜1615、1617〜1619については、画像選択済みの画像配置領域1610,1616,1620の選択画像の画像情報及び距離情報から求めた距離条件に基づき、絞り込み候補画像一覧を取得する。
図17は、撮影日時と撮影場所を距離条件として、距離条件設定部805が各画像配置領域の距離条件を設定する方法を説明する図である。距離条件設定部805は、画像未選択の画像配置領域1611〜1615、1617〜1619について、それぞれ画像選択済み画像配置領域1610,1616,1620の選択画像のうち、最も距離が近い選択画像までの距離を求める。そして、距離条件設定部805は、画像未選択の画像配置領域1611〜1615、1617〜1619について、それぞれ距離が最も近い選択画像の画像情報(例えば撮影日時及び撮影場所)を取得し、距離条件を設定する。
ここでは、撮影日時の距離条件として、画像未選択の画像配置領域から選択画像までの距離が1ページ以下の場合は、撮影日時の年月日が一致していることを条件とする。1ページを超えて1.5ページ以下の場合は、撮影日時が1週間以内を条件とし、1.5ページを超える場合は、期間の条件を設定しない。ただし、最も距離が近い選択画像が前ページに存在する場合、選択画像の撮影日時より後ろの撮影日時であることが条件となる。逆に、最も近い選択画像が後ページに存在する場合、選択画像の撮影日時より前の撮影日時であることが条件となる。
例えば、第2画像配置領域1611の第1画像配置領域1610の選択画像までの距離は、1ページであるため、撮影日時の条件は、第1画像配置領域1610の選択画像と同じく、「2013年4月8日」となる。また、第3画像配置領域1612は、第1画像配置領域1610の選択画像までの距離が1.5ページであり、第1画像配置領域1610は、第3画像配置領域1612より前ページにある。このため、第3画像配置領域1612の撮影日時の条件は、第1画像配置領域1610の選択画像の一週間後までの「2013年4月8日」から「2013年4月14日」の範囲となる。
一方、第4画像配置領域1613は、最も近い第7画像配置領域1616の選択画像までの距離は1.5ページであるが、第7画像配置領域1616は、第4画像配置領域1613より後ページにある。このため、第4画像配置領域1613の撮影日時の条件は、第7画像配置領域1616の選択画像の一週間前までの「2013年10月4日」から「2013年10月10日」の範囲となる。
同様に、撮影場所の距離条件として、選択画像までの距離が0.5ページ以下の場合は、撮影場所の市や町名、施設名が一致していることを条件とする。また、0.5ページを超えて1ページ以下の場合は、撮影場所の距離条件として、市や町名のみが一致していることを条件とし、1ページを超える場合は、条件を設定しないこととする。
例えば、第6画像配置領域1615の第7画像配置領域1616の選択画像までの距離は、0.5ページである。そのため、第6画像配置領域1615の撮影場所の条件は、第7画像配置領域1616の選択画像と同じく、市や町名及び施設名が一致する必要があり、「A市B学校」が条件となる。
また、第5画像配置領域1614は、第7画像配置領域1616の選択画像までの距離は1ページであるため、撮影場所の条件は、第7画像配置領域1616の選択画像の市や町名のみ一致すればよく、「A市」が条件となる。さらに、第4画像配置領域1613は、第7画像配置領域1616の選択画像までの距離は、1.5ページであるため、撮影場所の条件は設定されない。
そして、第9画像配置領域1618のように、最も近い選択画像が第7画像配置領域1616と第11画像配置領域1620にあり、ともに1ページで等しい場合は、同じ見開きページにある第11画像配置領域1620の選択画像を採用する。また、同じ見開きページに選択画像がない場合で、最も近い選択画像への距離が等しい場合は、該当の画像配置領域よりも前ページに存在する画像配置領域の選択画像を採用する。
このように、画像未選択の各画像配置領域に対して、距離条件として撮影日時、撮影場所の条件を設定し、前述した類似条件設定による画像絞り込み処理と同様に、画像配置領域に設定する候補画像に距離条件を適用して絞り込む。そして、絞り込まれた候補画像からユーザが画像を選択して、画像配置領域の画像を設定する。これにより、フォトブックを作成する際に、絞り込まれた候補画像から画像を選択することができ、画像を選択する際の手間を軽減することができる。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
(第3の実施形態)
次に、図18及び図19を参照して、本発明の第3の実施形態である画像処理装置について説明する。なお、上記第1及び第2の実施形態に対して重複又は相当する部分については、図及び符号を流用して説明する。
本実施形態では、2つの画像選択済みの画像配置領域の間に画像未選択の画像配置領域が存在する場合の距離条件設定を例に採る。
図18は、2つの画像選択済みの画像配置領域の間に画像未選択の画像配置領域が存在する場合の距離条件設定について説明するフローチャート図である。図18の各処理は、HDD109等の記憶手段に記憶された図8に示すアプリケーションプログラムがRAM102に展開されて、CPU101により実行される。
図18において、ステップS1801では、CPU101は、ユーザにより画面入力されたレイアウト情報、又はフォトブック情報記憶部206に格納されている既存のレイアウト情報を取得する。そして、CPU101は、レイアウト設定部201により、取得したレイアウト情報に基づき、フォトブックのレイアウト情報を設定し、ステップS1802に進む。
ステップS1802では、CPU101は、画像選択済みの画像配置領域の画像情報をフォトブック情報記憶部206から取得し、ステップS1803に進む。ここで取得した画像情報は、後述するページ位置から画像未選択の画像配置領域間のレイアウト表示画面上での距離情報を求めるために用いる。
ステップS1803では、CPU101は、画像選択済みの画像配置領域を除くすべての画像配置領域について、絞り込み対象の候補画像一覧の取得処理を開始し、ステップS1804に進む。ステップS1804では、CPU101は、候補画像一覧表示部802により、画像未選択の画像配置領域を間に挟む2つの画像選択済みの画像配置領域の画像情報、及び2つの選択画像と画像未選択の画像配置領域との距離を取得し、ステップS1805に進む。
ステップS1805では、CPU101は、距離条件設定部805により、ステップS1804で取得した2つの選択画像と画像未選択の画像配置領域との距離から距離条件を求め、ステップS1806に進む。ステップS1806では、CPU101は、候補画像一覧表示部802により、ステップS1805で求めた距離条件に基づき、画像未選択の画像配置領域に対して絞り込み候補画像一覧を取得し、ステップS1807に進む。
ステップS1807では、CPU101は、すべての画像未選択の画像配置領域の絞り込み候補画像一覧を取得したかを判断する。そして、CPU101は、すべての画像未選択の画像配置領域の絞り込み候補画像一覧を取得した場合は、処理を終了し、取得していない場合は、ステップS1803に戻り、ステップS1803〜ステップS1807の処理を繰り返す。
図19は、2つの画像選択済みの画像配置領域の間に画像未選択の画像配置領域が存在する場合の距離条件設定について説明する図である。図19は、図16に示す6ページ分のフォトブックのレイアウト表示画面に対応している。
図16に示すように、画像選択済みの画像配置領域1610,1616,1620が存在する場合に、画像未選択の画像配置領域1611〜1615は、画像配置領域1610,1616の各選択画像間に存在する。また、画像未選択の画像配置領域1617〜1619は、画像配置領域1616,1620の各選択画像間に存在する。
ここで、候補画像一覧表示部802は、画像未選択の画像配置領域の前ページ及び後ページの最も距離が近い選択画像までの距離を求める。そして、距離条件設定部805は、画像未選択の画像配置領域に対して前後2つの選択画像の画像情報(ここでは撮影日時、撮影条件)と前後2つの選択画像までの距離の関係から距離条件を設定する。
ここでは、撮影日時の距離条件として、画像未選択の画像配置領域に対して常に前ページの選択画像の撮影日時の年月日から後ページの選択画像の撮影日時の年月日の範囲内であることが条件となる。画像未選択の画像配置領域から選択画像までの距離が1ページ以下の場合は、撮影日時の年月日が一致していることが追加条件となり、1ページを超えて1.5ページ以下の場合は、撮影日時の年月日から一週間以内が追加条件となる。
ただし、画像未選択の画像配置領域から前ページの選択画像までの距離と後ページの選択画像までの距離の差が0.5ページ以下の場合、どちらの画像にも非常に近い距離にある。このため、追加条件は適用せず、画像未選択の画像配置領域に対して前ページの選択画像の撮影日時の年月日から後ページの選択画像の撮影日時の年月日の範囲内であることを条件とする。
例えば、第2画像配置領域1611に対して、前ページの第1画像配置領域1610の選択画像までの距離は1ページであり、後ページの第7画像配置領域1616の選択画像までの距離は2.5ページである。このため、第2画像配置領域1611の撮影日時の条件は、1ページの距離である第1画像配置領域1610の選択画像の撮影日時の年月日が採用され、「2013年4月8日」となる。
第3画像配置領域1612は、前ページの第1画像配置領域1610の選択画像までの距離は1.5ページで、後ページの第7画像配置領域1616の選択画像までの距離は2ページであり、前ページと後ページの距離の差が0.5ページ以内である。このため、第3画像配置領域1612の撮影日時の条件は、第1画像配置領域1610の選択画像の撮影日時の年月日「2013年4月8日」から第7画像配置領域1616の選択画像の撮影日時の年月日「2013年10月10日」までの範囲となる。
同様に、第9画像配置領域1618は、前ページの第7画像配置領域1616の選択画像までの距離は1ページで、後ページの第11画像配置領域1620の選択画像までの距離も1ページであるが、前後ページの距離の差が0ページで0.5ページ以内となる。このため、第9画像配置領域1618の撮影日時の条件は、第7画像配置領域1616の選択画像の撮影日時の年月日「2013年10月10日」から第11画像配置領域1620の選択画像の撮影日時の年月日「2013年11月10日」までの範囲となる。
撮影場所の距離条件は、連続的な値ではないことから、2つの選択画像の撮影場所の間を範囲とすることは望ましくない。このため、図17と同様に、画像未選択の画像配置領域と最も距離が近い選択画像の撮影場所を条件とする。例えば、画像未選択の画像配置領域から選択画像までの距離が0.5ページ以下の場合は、撮影場所の市や町名、施設名が一致していることを条件とする。また、画像未選択の画像配置領域から選択画像までの距離が0.5ページを超えて1ページ以下の場合は、市や町名のみが一致していることを条件とし、1ページを超える場合は、条件を設定しないこととしている。
ただし、画像未選択の画像配置領域から前後ページの選択画像までの距離に差がない場合は、両方の撮影場所のいずれかの条件を満たすものとする。例えば、第9画像配置領域1618は、前ページの第7画像配置領域1616の選択画像までの距離が1ページ、後ページの第11画像配置領域1620の選択画像までの距離も1ページと等しい。そのため、それぞれ0.5ページを超えて1ページ以下の場合に該当するため、「A市」または「D町」のいずれかと一致していることが条件となる。
このように、画像未選択の各画像配置領域に対して、距離条件として撮影日時及び撮影場所の条件を設定し、前述の距離条件設定による画像絞り込み処理と同様に、画像未選択の画像配置領域に設定する候補画像に距離条件を適用して絞り込む。そして、絞り込まれた候補画像からユーザが画像を選択して、画像配置領域の画像を設定する。これにより、フォトブックを作成する際に、絞り込まれた候補画像から画像を選択することができ、画像を選択する際の手間を軽減することができる。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
なお、本発明は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記第2及び第3の実施形態では、画像配置領域の画像選択の際に表示する候補画像一覧は、絞り込み条件に該当する画像のみを表示しているが、絞り込み条件に該当する候補画像一覧を上位に表示し、該当しない候補画像一覧を下位に表示してもよい。例えば、図20に示すように、撮影日時条件を「2013年4月8日」から「2013年10月10日」、撮影場所条件を「A市」とする画像配置領域の場合、候補画像一覧として「Image_0001」、「Image_0005」はこれらの条件に該当するため、上位に表示する。一方、「Image0019」、「Image_0051」、「Image0210」は、これらの条件に該当しないため、該当する画像よりも下位に表示する。
また、図21に示すように、図20に示す候補画像一覧を画像選択ダイアログ2101として表示する場合、絞り込み条件に該当する候補画像2102は、画面上部に表示し、絞り込み条件に該当しない候補画像2104は、境界線2103より下部に表示する。このように区別して表示することで、絞り込み条件に該当する候補画像の選択が容易になるだけでなく、絞り込み条件に該当しない候補画像を選択したい場合であっても、画面下部から選択することが可能になる。
更に、図22に示すように、図20に示す候補画像一覧を画像選択ダイアログ2201として表示する場合、絞り込み条件に該当する候補画像2202の画像を大きく強調して表示する。一方、絞り込み条件に該当しない候補画像2203は、候補画像2202より小さく表示する。このように区別して表示することで、絞り込み条件に該当する候補画像の選択が容易になるだけでなく、絞り込み条件に該当しない候補画像を選択したい場合であっても、画面下部から選択することが可能になる。また、ここでは、並び替えを行った画像のうち、絞り込み条件に該当する画像を強調表示しているが、並び替えを行わずそのままの順番で表示してもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。