JP6586675B2 - 回転ノズル - Google Patents

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この発明は、除水装置や除塵装置などに用いられ、圧縮エアを噴射し、その反力によって回転する回転ノズルに関する。
例えば、食品の製造工程などで、食品を容器に詰める作業をしている過程で、容器の外側に内容物が付着してしまうことがある。そのため、ほとんどの場合、食品を詰め終わった後に、すべての容器を水洗している。そして、水洗後の容器を除水して箱詰めする場合もあるし、除水後にさらに乾燥室で乾燥してから箱詰めされる場合もある。
上記の除水工程では、製品の表面に付着している水滴を吹き飛ばすために除水装置が用いられている。
もし、容器に水滴が付着したまま箱詰めされてしまうと、この水滴が、例えば段ボール箱の外側にしみ出たり、あるいはカビや異臭の原因になったりする。
段ボール箱の外側に水がしみ出したり、容器の外側にカビが生えたりしていても、多くの場合、食品そのものにはほとんど影響がない。しかし、現在の食品業界では、このようなことは絶対に許されない厳しさがある。そのために、段ボール箱に水がしみ出ていたり、容器にカビが生えていたりすれば、それが返品の要因になってしまう。
このような理由で、特に、食品の製造工程などでは、高精度な除水機能が求められているが、この種のものとして、例えば、図3,4に示す除水装置が知られている。
この除水装置は、本体1の上部にネットコンベア2を設け、このネットコンベア2上に、除水対象物を載せて搬送するようにしている。
そして、上記ネットコンベア2の上面を覆ったり解放したりできるユニットカバー3を設け、このユニットカバー3内に、第1のエア噴射ユニット4を装着している。この第1のエア噴射ユニット4には、複数の回転ノズルAが取り付けられ、この回転ノズルAは、図示しない圧縮エア源から導かれる圧縮エアを噴射しながら回転し、ネットコンベア上の除水対象物の表面に付着している水滴を吹き飛ばすようにしている。
また、上記ネットコンベア2の搬送路の下方には第2のエア噴射ユニット5が設けられている。このエア噴射ユニット5にも、図示していないが、上記第1のエア噴射ユニット4と同様に複数の回転ノズルAが設けられている。そして、搬送される除水対象物の下方から、回転ノズルAが回転しながら圧縮エアを噴射して、除水対象物表面の水滴を吹き飛ばすようにしている。
上記回転ノズルAの具体的構成は図4に示すとおりであり、ケース6と、ノズルチューブ7と、ボールベアリング8と、覆い板9とからなる。
上記ケース6は、その一方に底部6aを設けるとともに、底部6aとは反対側に開口部6bを設けている。そして、底部6aには圧縮エアを導入する導入孔10を形成するとともに、この導入孔10に連続して、上記第1のエア噴射ユニット4または第2のエア噴射ユニット5に固定される取付けパイプ11が、一体的に設けられている。この取付けパイプ11を、第1,2のエア噴射ユニット4,5に取り付ける。
上記ケース6にはノズルチューブ7が組み込まれるが、このノズルチューブ7は、直線状にした軸部7aとこの軸部7aの軸線に対して傾斜角が設けられた旋回部7bとからなる。
上記旋回部7bは、先端の噴射口7cから噴射する圧縮エアの反力が、軸部7aを回転させる回転力となる位置及び軸部7aに対する角度を保っている。
上記のようにしたケース6とノズルチューブ7の軸部7aとの間に、ボールベアリング8の内輪8aと外輪8bとが挿入され、ノズルチューブ7の軸部7aがボールベアリング8の内輪8aに支持されて回転する。
上記の構成のもとで、エア噴射ユニット4,5に圧縮エアが供給されると、その圧縮エアは、取付けパイプ11からノズルチューブ7に導かれ、噴射口7cから勢いよく噴射される。
このときの圧縮エアの噴射反力で軸部7aが回転し、上記旋回部7bが軸部7aの軸線を中心に旋回して圧縮エアの噴射方向も旋回する。
このように、ノズルチューブ7は、圧縮エアの噴射の反力を回転力として回転するものであるが、この回転力は非常に小さい。例えば、旋回部7bの旋回中に手指を差し込んでも、ほとんど痛みを感じるようなことがなく、回転を停止させてしまうくらいである。
このように回転力が小さいため、少しでも回転抵抗が大きくなれば、ノズルチューブ7は回転しなくなってしまう。そのため、上記ボールベアリング8が小さな回転力でスムーズに回転することが重要である。
ところが、除水装置では、圧縮エアによって除水対象物に付着した水滴などが様々な方向に吹き飛ばされるため、それがケース6内に入り込んでボールベアリング8の中に付着してしまうことがある。
洗浄水が水道水の場合に、その水滴がケース6内に侵入すれば、カルキが析出してボールベアリング8に固着し、回転の抵抗となってしまう。また、洗浄水が水道水でなくても、水滴に含まれるミネラルや塵などの異物がボールベアリング8に入り込んで、回転の抵抗となることもある。このように、異物の侵入などで少しでも回転抵抗が大きくなれば、ノズルチューブ7はスムーズな回転ができなくなり、時には回転が止まってしまうこともある。
なお、上記回転ノズルAから噴射される圧縮エアは、水滴だけでなく、ネットコンベア2で搬送される物体の表面に付着した塵などを吹き飛ばすこともできる。つまり、上記回転ノズルAは除水装置だけでなく、除塵装置にも利用できる。
そして、上記回転ノズルAを除塵装置に用いたときにも、圧縮エアで吹き飛ばされた塵がケース6の開口部6bから入り込んでボールベアリング8に付着すれば、回転に対して抵抗力として作用する。
そこで、この従来の回転ノズルAには、上記ノズルチューブ7の軸部7aに平板状の覆い板9が固定されている。この覆い板9は、ケース6の開口部6bを覆う面積を備えていて、水滴などがケース6内に入り込むのを防止している。
特開2000−042451号公報
上記した従来の回転ノズルAは、上記覆い板9によってケース6内に水滴などが入り込まないようにしている。
しかし、覆い板9は平板状であり、ケース6の開口部6bとの間には、隙間S1を維持しなければならない。覆い板9と開口部6bとが接触していたのでは、接触面の摩擦が回転の抵抗となってしまうからである。
一方で、上記したように、旋回する噴射口7cから噴射される圧縮エアで吹き飛ばされる水滴などは、様々な方向に飛び散ることになる。
そのため、上記開口部6bと覆い板9との小さな隙間S1からも、水滴や塵がケース6内に入り込んでしまうことがある。
つまり、従来の覆い板9では、ケース6内への水滴などの侵入を阻止できないことがあった。
そして、ケース6内に入り込んだ水滴や塵がボールベアリング8に付着して、ノズルチューブ7がスムーズに回転しなくなって回転数が落ちたり、停止したりしてしまえば、除水や除塵の効率が落ちてしまう。
また、ボールベアリング8に異物が付着してスムーズな回転ができなくなれば、回転ノズルAを交換しなければならない。ケース6内に水滴などが入り込みやすい回転ノズルAでは、交換頻度が高くなり、コストも手間もかかるという問題もあった。
さらに、回転ノズルAの交換時には、この回転ノズルAが設けられた除水装置や除塵装置を停止しなければならない。そのため、これらの装置を必要とする製造ラインの生産効率までも落としてしまうという問題があった。
この発明の目的は、除水や除塵に用いたときに、軸受を組み込んだケース内に水滴などが入り込みにくく、長期にわたって安定した回転が可能な回転ノズルを提供することである。
第1の発明は、ケースと、このケースに組み込まれた軸受と、この軸受に回転自在に支持されるとともに、上記ケースの開口部から突出したノズルチューブとが備えられ、上記ノズルチューブから噴射されるエアの反力でノズルチューブの噴射口が旋回する回転ノズルであって、上記ノズルチューブには、ノズルチューブと一体回転する第1カバーが設けられ、この第1カバーは、上記開口部に対応する覆い部と、この覆い部から連続し、少なくとも上記開口部の開口レベルに達する裾部とからなり、この裾部が、上記開口部の外側部分の全周にわたって設けられている。
さらに、ノズルチューブであって上記第1カバーと上記ケースとの間には、上記ノズルチューブに導かれた圧力を上記第1カバー内に導くための1または複数の小孔とが設けられ、上記裾部と上記ケースの外周面との隙間は、上記第1カバー内に導かれた圧力を上記第1ケース外の圧力よりも高く維持する大きさに保たれている。
第2の発明は、上記ケースに固定された筒状の第2カバーが設けられ、この第2カバーは、一端側が上記ケースの全周を隙間なく覆う取り付け部で閉鎖されるとともに、他端側を開口させ、この開口内に、上記第1カバーの裾部の全周を位置させたことを特徴とする。
第3の発明は、上記ケースに固定された筒状の第2カバーが設けられ、この第2カバーは、一端側が上記ケースの全周を隙間なく覆う取り付け部で閉鎖されるとともに、他端側を開口させ、この開口の全周を、上記第1カバーの裾部の内側に位置させたことを特徴とする。
第1の発明によれば、第1カバーの裾部が、ケースの開口部の開口レベルに達しているため、ケースの開口部からケース内に水滴や塵などが入り込みにくい。そのため、水滴に含まれた異物や、空気中の塵などが軸受に付着して、回転の抵抗になることを防止できる。
そのため、この発明の回転ノズルを除水装置や除塵装置に用いた場合には、スムーズな高速回転が維持されるので、長期にわたって除水または除塵効率を高く保つことができる。また、上記除水装置や除塵装置を用いた生産ラインの生産効率も維持できる。
さらに、第1カバー内に、圧縮エアの圧力を導いて、第1カバー内の圧力を外部の圧力よりも高く維持することができる。このように、第1カバー内の圧力を外部よりも高く保てるので、水滴や塵などが、第1カバーの外から内部へ侵入しにくくなる。したがって、第1カバーで覆われたケース内にも水滴などが入りにくく、軸受に異物が付着することを防止できる。
第2,3の発明によれば、第1,2カバーが相まってケースの開口部を囲むことができるため、様々な方向から飛んでくる水滴や塵などがケース内に侵入することを防止できる
第1実施形態の回転ノズルの断面図である。 第2実施形態の回転ノズルの断面図である。 従来の除水装置の概略図である。 従来の回転ノズルの一部を断面にした図である。
図1に示す第1実施形態の回転ノズルN1は、ケース12を備えているが、このケース12は、一方に底部12aを設け、その反対側を開口部12bとしている。そして、底部12aには圧縮エアの導入孔13が設けられ、外周にねじが形成された取り付けパイプ14が一体的に形成されている。この取り付けパイプ14を、上記した除水装置や除塵装置のエア噴射ユニットに取り付けて用いる。
また、上記ケース12には、ノズルチューブ15が組み込まれている。このノズルチューブ15は、ケース12の中心軸と一致してケース12内で支持される軸部15aと、この軸部15aの軸線に対して傾斜した旋回部15bとからなる。
この旋回部15bは、先端の噴射口15cから噴射する圧縮エアの反力が、軸部15aを回転させる回転力となる位置及び軸部15aに対する角度を保っている。
上記のようにしたケース12には、上記ノズルチューブ15の軸部15aが組み込まれるが、この軸部15aとケース12との間に、この発明の軸受であるボールベアリング16が挿入されている。
このボールベアリング16は、内輪16aと外輪16bとの間に保持器17で保持された複数のボール18が組み込まれている。このボールベアリング16は、ボール18が転動することで、圧縮エアの噴射反力のような小さな回転力でも、スムーズな回転を可能にしている。
そして、上記内輪16a内にノズルチューブ15の軸部15aを挿入するともに、軸部15aに、軸部15aの軸方向に所定の間隔を保って一対の止め輪19,20を固定し、これら止め輪19,20間に上記内輪16aを保持させている。これにより、軸部15aと上記内輪16aとが一体化する。
一方、ケース12の内壁であって、開口部12b側には止め輪21を固定するとともに底部12aから押しネジ22をねじ込み、この押しネジ22と止め輪21との間にボールベアリング16の外輪16bを固定している。なお、上記止め輪21と外輪16bとの間には、スペーサー23を介在させている。これにより、上記外輪16bとケース12とが一体化される。
また、上記軸部15aであって、ケース12の開口部12bよりも旋回部15b側には一対の止め輪24,25を設け、これら止め輪24,25間に、第1カバー26を介在させるとともに、一方の止め輪24と第1カバー26との間にウェーブワッシャ27を介在させている。このウェーブワッシャ27の弾性力によって第1カバー26が軸部15aに固定された止め輪25に押し付けられ、第1カバー26がノズルチューブ15に固定される。
上記のようにした第1カバー26は、板状の覆い部26aとこの覆い部26aに連続する裾部26bとからなる。覆い部26aは、中央に上記軸部15aの外周と一致する内径の軸孔26cが形成され、この軸孔26cに軸部15aを挿通することで、上記覆い部26aがケース12の開口部12bと対向して開口部12bを覆うようにしている。
また、上記裾部26bは、その全周がケース12の外周まで伸びて、ケース12の開口部12bの開口レベルLを越えている。この第1実施形態では、上記裾部26bの先端は底部12b側に向かって上記開口レベルLを越えているが、上記裾部26bの先端は、少なくとも上記開口レベルLに達していればよい。
上記のように、第1カバー26の裾部26bの全周が少なくとも開口部12bの開口レベルLに達していれば、第1カバー26がケース12の開口部12bに覆いかぶさるようにしてそれを塞ぎ、開口部12bは直接外部に露出することがない。そのため、開口部12bからケース12内への水滴や塵などの侵入を防止できる。
なお、上記したように、第1カバー26の軸孔26cの内径と軸部15aの外径とを一致させているので、第1カバー26の覆い部26aの表面に水滴がついても、それが軸孔26cから第1カバー26の内側に入り込むことはない。
また、この第1実施形態では、ノズルチューブ15の軸部15aであって、ケース12固定された止め輪21と第1カバー26との間に小孔28を形成して、ノズルチューブ15内に導かれた圧縮エアの圧力を小孔28から第1カバー26内に導くようにしている。
この小孔28から第1カバー26内に導かれる圧力は、圧縮エアの噴射圧力に対応するもので、第1カバー26の外の圧力よりも高い。したがって、ノズルチューブ15に圧縮エアが供給されている間は、第1カバー26内の圧力を外部の圧力よりも高く維持することができる。
このように、第1カバー26内の圧力が外部の圧力よりも高く維持されるので、水滴などは、第1カバー26の裾部26bとケース12の外周面との隙間S2から内部に侵入しにくくなる。
したがって、この第1実施形態の回転ノズルN1では、裾部26bが開口部12bを完全に囲うだけでなく、第1カバー26内の圧力を高く維持することによって、ケース12内へ水滴などが侵入することをより確実に防止する。そのため、ボールベアリング16に水滴などが入り込んでボール18に異物が付着してその転動を阻害し、回転不良となるようなことがない。
上記のように、この第1実施形態の回転ノズルN1は、除水装置や除塵装置に用いた場合に、圧縮エアで吹き飛ばされた水滴などがケース12内に入りにくいため、その交換頻度を少なくできるとともに、除水や除塵の効率を高く保つことができる。
また、この回転ノズルN1は、図1に示すように噴射口15cを上方に向けてエア噴射ユニットに取り付けた場合に、上方から落下する水滴がケース12の開口部12bから内部に侵入することをほぼ完璧に防止できる。
例えば図3に示す除水装置において、搬送路の下側となる第2の噴射ユニット5に、この回転ノズルN1を取り付けた場合に、上に向かって開口した開口部12bからの水滴などの侵入を防止するものとして、特に有効である。
ただし、水滴などは、上方から落下するものだけとは限らないので、回転ノズルN1の取り付け方向は特に限定されない。
図2に示す第2実施形態の回転ノズルN2は、上記第1実施形態と同様にノズルチューブ15が回転可能に組み込まれている。そして、このケース12の外周に第2カバー30が固定されていることを特徴とするものである。
なお、この第2カバー30で覆われるケース12及びケース12内の構成は第1実施形態とほぼ同じである。
また、この第2実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成要素には、図1と同じ符号を用いている。
この第2実施形態の回転ノズルN2は、上記ケース12の外周に第2カバー30が固定されている。この第2カバー30は、その一端側である、ケース12の底部12a側を取り付け部30aとし、この取り付け部30aが外側面からねじ込んだ止めネジ31によってケース12に固定されている。
上記取り付け部30aは、その内径をケース12の外径に一致させたメタルシールによってケース12の全周を隙間なく覆っている。
また、第2ケース30の他端側は、その内径を上記第1カバー26の裾部26bの外周よりも大きくした開口30bとし、この開口30b内に第1カバー26の裾部26bを位置させて、第1カバー26の裾部26bの先端側と、第2カバー30の開口30b側とが、ケース12の軸線方向で重なるようにしている。
上記第2カバー30で覆われているケース12内は、第1実施形態と同様に、ボールベアリング16によって、ノズルチューブ15が回転自在に支持されている。
これらケース12、ノズルチューブ15及びボールベアリング16は、第1実施形態同じものであり、ケース12内におけるボールベアリング16の固定構造も、第1実施形態と同じである。したがって、これらの説明は省略する。
また、この第2実施形態においても、上記軸部15aであって、ケース12の開口部12bよりも旋回部15b側には一対の止め輪24,25が設けられ、これら止め輪24,25間に、上記第1実施形態と同様の第1カバー26を介在させるとともに、一方の止め輪24と第1カバー26との間にリング状のパッキン29を介在させている。このパッキン29は、リングの内径を軸部15aの外周と略一致させ、ゴムなどの弾性を有する材料で形成された部材である。
パッキン29は、上記止め輪24と第1カバー26とに挟まれて軸方向に圧縮され、弾性力を発揮する。この弾性力によって、第1カバー26が軸部15aに固定された止め輪25に押し付けられ、第1カバー26がノズルチューブ15に固定される。つまり、弾性を有するパッキン29が、第1実施形態のウェーブワッシャ27の機能を発揮している。
また、上記パッキン29は、軸方向に圧縮されることによってノズルチューブ15の軸部15aが挿入された軸孔の内径を小さくする方向に変形する。そのため、パッキン29の上記軸孔がノズルチューブ15の軸部15aの外周に押し付けられて、ノズルチューブ15の外周に密着することになる。したがって、このパッキン29によって、軸部15aと第1カバー26の軸孔26cとの接触部分から水滴などが第1カバー26の内側に侵入することを防止できる。
このように、上記パッキン29は、第1カバー26を固定する上記ウェーブワッシャ27の機能と、軸部15bの外周と第1カバー26の軸孔26cとの隙間を完全にシールする機能とを同時に発揮するものである。
なお、このパッキン29に替えて、第1実施形態と同様にウェーブワッシャ27を用いてもよいし、第1実施形態において上記ウェーブワッシャ27の代りにこのパッキン29を用いてもよい。
上記のように取り付けられた第1カバー26の裾部26b全周は、第1実施形態と同様にケース12の開口部12bの開口レベルLに達し、第1カバー26がケース12の開口部12bに覆いかぶさるようにしてそれをふさいでいる。そのため、開口部12bが直接外部に露出することがなく、開口部12bからケース12内への水滴や塵などの侵入を防止できる。
また、この第2実施形態では、第2カバー30の開口30b内に、第1カバー26の裾部26bの全周を位置させているため、裾部26bとケース12との隙間S2が第2カバー30で覆われる。したがって、上記隙間S2から水滴などが入り込むことを防止できる。
さらに、この第2実施形態でも、ノズルチューブ15の軸部15aであって、ケース12に固定された止め輪21と第1カバー26との間には小孔28が形成され、ノズルチューブ15内に導かれた圧縮エアの圧力を第1カバー26内に導くようにしている。第1カバー26内の圧力が高く維持されれば、第2カバー30内の圧力も外部の圧力よりも高く維持されることになるので、水滴などは、第2カバー30の開口30bからも侵入しにくくなる。
なお、この回転ノズルN2では、第2カバー30の開口30bと第1カバー26の裾部26bとの間には隙間S3ができるが、図2に示すように噴射口15cを下方にして用いる場合には、上記隙間S3の開口が下向きになるので、上方から落ちてくるような水滴などが隙間S3から第2カバー2内に入り込むことはない。
この第2実施形態の回転ノズルN2は、例えば図3の除水装置における第1のエア噴射ユニット4に上記取り付けパイプ14を介して取り付けた場合に、エア噴射ユニット4から落下する水滴が、隙間S3,S2を介してケース12内に侵入することを完全に防止できるものである。したがって、この第2実施形態の回転ノズルN2は、図2に示すように噴射口15cを下方に位置させて用いる場合に特に有効である。
ただし、この回転ノズルN2の取り付け方向は特に限定されない。
例えば、図2とは上下を反対にして回転ノズルN2の噴射口15cを上方に向けて用いた場合でも、上記隙間S3から侵入した水滴などが、さらに隙間S2を通過してケース12の開口部12bからボールベアリング16まで達する可能性は低い。
なぜなら、上記したように、第1カバー26内には圧縮エアの圧力が導かれて、第1,2カバー26,30内の圧力は外部よりも高く維持されているうえ、隙間S3からボールベアリング16までの経路が長いからである。
上記のように、第2実施形態の回転ノズルN2は、第1カバー26及び第2カバー30によって、ボールベアリング16が組み込まれているケース12内に、水滴や塵などが侵入することを防止できる。さらに、軸部15bに形成された小孔28によって第1カバー26内の圧力を維持できるため、より確実に水滴などの侵入を防止できる。
したがって、異物がボールベアリング16に付着して、ノズルチューブ15の回転の抵抗となることがない。そのため、長期にわたって、ノズルチューブ15のスムーズな回転を維持できる。
なお、図2中の符号32は、ケース12の底部12aに形成された給油孔である。通常はゴム製のプラグ33を押し込んで閉鎖されている。このプラグ33を外せば、給油孔32から、ボールベアリング16に潤滑油を供給することができる。この給油孔32がない場合には、ベアリング16に給油する際に、第1カバー26を外さなければならないが、給油孔32を設けておけば給油作業が容易になる。そして、この給油孔32は、図1の第1実施形態のケース12に設けてもよい。
また、上記回転ノズルN2を上記第1,2エア噴射ユニット4,5に取り付ける際に、ケース12と第1,2のエア噴射ユニット4,5との間にシート状のパッキンを介在させれば、このパッキンで上記給油孔32を塞ぐことができるので、その場合には上記プラグ33を省略することができる。
上記第2実施形態では、第1カバー26の裾部26bの全周を、第2カバー30の開口30b内に位置させて、第1カバー26の裾部26bの外周が第2カバー30で囲まれるように構成しているが、上記裾部26bの内側に第2カバーの開口30bの全周を位置させるようにしてもよい。このようにすれば、第1カバー26によって、第2カバー30の開口30bが囲まれることになる。
第1カバー26と第2カバー30のいずれが外側であっても、第1カバー26の裾部26bの外周と、第2カバー30の開口30b側の端部とが、軸方向でラップした状態となれば、第1,2カバー26,30の隙間から、ケース12の開口部12bを介してケース12内に水滴や塵などが入り込むことを防止できる。
なお、上記回転ノズルN1,N2は、除水装置や除塵装置において、処理対象物の上下からだけでなく、側面方向から圧縮エアが噴出されるように取り付けることもできる。
食品の充填工程などの洗浄後の除水に最適である。
N1,N2 回転ノズル
12 ケース
12b (ケースの)開口部
15 ノズルチューブ
15c 噴射口
16 (軸受)ボールベアリング
26 第1カバー
26a 覆い部
26b 裾部
28 小孔
30 第2カバー
30a (一端側の)取り付け部
30b (他端側の)開口
L 開口レベル

Claims (3)

  1. ケースと、
    このケースに組み込まれた軸受と、
    この軸受に回転自在に支持されるとともに、上記ケースの開口部から突出したノズルチューブと
    が備えられ、
    上記ノズルチューブから噴射されるエアの反力でノズルチューブの噴射口が旋回する回転ノズルであって、
    上記ノズルチューブには、ノズルチューブと一体回転する第1カバーが設けられ、
    この第1カバーは、
    上記開口部に対応する覆い部と、この覆い部から連続し、少なくとも上記開口部の開口レベルに達する裾部とからなり、上記裾部が、上記開口部の外側部分の全周にわたって設けられるとともに、
    上記ノズルチューブであって上記第1カバーと上記ケースとの間には、
    上記ノズルチューブに導かれた圧力を上記第1カバー内に導くための1または複数の小孔が設けられ、
    上記裾部と上記ケースの外周面との隙間は、
    上記第1カバー内に導かれた圧力を上記第1ケース外の圧力よりも高く維持する大きさに保たれた回転ノズル。
  2. ケースと、
    このケースに組み込まれた軸受と、
    この軸受に回転自在に支持されるとともに、上記ケースの開口部から突出したノズルチューブとが備えられ、
    上記ノズルチューブから噴射されるエアの反力でノズルチューブの噴射口が旋回する回転ノズルであって、
    上記ノズルチューブには、ノズルチューブと一体回転する第1カバーが設けられるとともに、上記ケースには筒状の第2カバーが固定され、
    上記第1カバーは、
    上記開口部に対応する覆い部と、この覆い部から連続し、少なくとも上記開口部の開口レベルに達する裾部とからなり、この裾部が、上記開口部の外側部分の全周にわたって設けられ、
    上記第2カバーは、
    一端側が上記ケースの全周を隙間なく覆う取り付け部で閉鎖されるとともに、他端側を開口させ、
    この開口内に、上記第1カバーの裾部の全周を位置させた回転ノズル。
  3. ケースと、
    このケースに組み込まれた軸受と、
    この軸受に回転自在に支持されるとともに、上記ケースの開口部から突出したノズルチューブとが備えられ、
    上記ノズルチューブから噴射されるエアの反力でノズルチューブの噴射口が旋回する回転ノズルであって、
    上記ノズルチューブにはノズルチューブと一体回転する第1カバーが設けられるとともに、上記ケースには筒状の第2カバーが固定され、
    上記第1カバーは、
    上記開口部に対応する覆い部と、この覆い部から連続し、少なくとも上記開口部の開口レベルに達する裾部とからなり、
    この裾部が、上記開口部の外側部分の全周にわたって設けられ、
    上記第2カバーは、
    一端側が上記ケースの全周を隙間なく覆う取り付け部で閉鎖されるとともに、他端側を開口させ、この開口の全周を、上記第1カバーの裾部の内側に位置させた回転ノズル。
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