JP6584708B1 - 2dランダム配向繊維モデル作成装置、2dランダム配向繊維モデル作成方法、および2dランダム配向繊維モデル作成プログラム - Google Patents

2dランダム配向繊維モデル作成装置、2dランダム配向繊維モデル作成方法、および2dランダム配向繊維モデル作成プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6584708B1
JP6584708B1 JP2019073526A JP2019073526A JP6584708B1 JP 6584708 B1 JP6584708 B1 JP 6584708B1 JP 2019073526 A JP2019073526 A JP 2019073526A JP 2019073526 A JP2019073526 A JP 2019073526A JP 6584708 B1 JP6584708 B1 JP 6584708B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
model
random orientation
unit
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019073526A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020173499A (ja
Inventor
信哉 林
信哉 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSOL Corp
Original Assignee
JSOL Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSOL Corp filed Critical JSOL Corp
Priority to JP2019073526A priority Critical patent/JP6584708B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6584708B1 publication Critical patent/JP6584708B1/ja
Priority to PCT/JP2020/007927 priority patent/WO2020208969A1/ja
Publication of JP2020173499A publication Critical patent/JP2020173499A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/32Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C43/58Measuring, controlling or regulating
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C70/00Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts
    • B29C70/04Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts comprising reinforcements only, e.g. self-reinforcing plastics
    • B29C70/06Fibrous reinforcements only
    • B29C70/10Fibrous reinforcements only characterised by the structure of fibrous reinforcements, e.g. hollow fibres
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C70/00Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts
    • B29C70/04Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts comprising reinforcements only, e.g. self-reinforcing plastics
    • B29C70/28Shaping operations therefor
    • B29C70/40Shaping or impregnating by compression not applied
    • B29C70/42Shaping or impregnating by compression not applied for producing articles of definite length, i.e. discrete articles
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/10Geometric CAD
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/20Design optimisation, verification or simulation
    • G06F30/23Design optimisation, verification or simulation using finite element methods [FEM] or finite difference methods [FDM]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Computational Mathematics (AREA)
  • Mathematical Analysis (AREA)
  • Mathematical Optimization (AREA)
  • Pure & Applied Mathematics (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】ビーム要素数を増加せずに2Dランダム配向繊維モデルを作成する。【解決手段】合同な枠を隙間なく並べて構成される繊維領域枠に複数の節点と複数のビーム要素からなる複数の基本繊維モデルを疑似等方を満足しながらランダムに配置したランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル作成部と、それぞれの前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素を、それぞれの前記合同な枠とそれぞれの前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素との位置関係を保ちつつ、回転させることなく、前記合同な枠の一つである中心領域枠に他のすべての前記合同な枠が重なるように重ね合わせることによって2Dランダム配向繊維モデル領域を作り出す重ね合わせ部とを備える。【選択図】図2

Description

この発明は、圧縮成形解析システム、圧縮成形解析方法、および圧縮成形解析プログラムに関する。
地球温暖化対策は喫緊の課題であり、自動車メーカー等にはCO排出量の削減のため、自動車の軽量化による大幅な燃費向上が求められている。従来の自動車部品等には鋼材が使われているが、近年、繊維強化樹脂が代替材料として検討されている。
繊維強化樹脂とは、ガラス繊維、炭素繊維などの繊維を樹脂の中に入れて強度を向上させた複合材料のことである。例えば、自動車部品等に使用される繊維強化樹脂には、樹脂としてポリアミドナイロン6を用い、この樹脂の中に、繊維長が30〜50mm、繊維径が5〜10μmのガラス繊維を入れて樹脂繊維層を形成し、この樹脂繊維層を40層程度積層させて板厚を2mm程度にしたものがある。
このような繊維強化樹脂は、自動車部品等に用いる場合、射出成形、またはプレス成形等で成形されるが、成形中の樹脂流動によって繊維が移動、回転していくため、流体の速度分布に応じて個々の繊維の位置等に差異が生じる。このような繊維の位置等の差異によって、弾性率や線膨張係数などの異方性が発現し、予想外の強度低下やそり変形の原因となることがあるため、繊維の移動をあらかじめ精度良く予測することは工業上非常に重要である。
例えば、特許文献1においては、連続する数値解析要素(ビーム要素)で繊維モデルを定義し、樹脂の速度分布を用いて繊維の位置、方向、形状を解析する技術が開示されている。
特開2014−226871号公報
上述のような繊維強化樹脂の中には、裁断された大量の繊維を平面内(2D)にランダムにばら撒いて作製される場合がある。本明細書では、このような繊維の配向を、2Dランダム配向と称することとする。2Dランダム配向と言えるのは、任意に選択した領域内に含まれる繊維が、場所に依らず平面内に等方的に分布しており、さらに繊維体積含有率(密度)が場所に依らず同じである場合である。
特許文献1においては、2Dランダム配向繊維強化樹脂のモデルを作成するに当たり、繊維モデルをランダムな位置およびランダムな方向に自動発生させることが望ましいと記載されているだけで、具体的な説明がなく、特許文献1の方法では2Dランダム配向を満たすことは保証されていない。
繊維モデルの本数を実物と同程度(10平方mm×板厚1mm当たり50万〜800万本)でモデル化することができれば、実物と同様な2Dランダム配向を満たすことができる。しかし、このような手法では、繊維モデルを構成するビーム要素数が莫大に増え、有限要素法の計算コストが非常に増加するため、実用的ではない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、有限要素法を実用的な計算時間で行うために、繊維モデルの本数を実物より大幅に減らした(400分の1以下)場合でも、出来るだけ2Dランダム配向を満たす繊維モデルを作成することができる2Dランダム配向繊維モデル作成装置、2Dランダム配向繊維モデル作成方法、および2Dランダム配向繊維モデル作成プログラムを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の2Dランダム配向繊維モデル作成装置の一態様は、
平面内で合同な枠を隙間なく並べて構成される繊維領域枠に複数の節点と複数のビーム要素からなる複数の基本繊維モデルを疑似等方を満足しながらランダムに配置するランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル作成部と、
それぞれの前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素を、それぞれの前記合同な枠とそれぞれの前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素との位置関係を保ちつつ、回転させることなく、前記合同な枠の一つである中心領域枠に他のすべての前記合同な枠が重なるように重ね合わせることによって2Dランダム配向繊維モデル領域を作り出す重ね合わせ部と、を備える。
本明細書において、「2Dランダム配向繊維」は、任意に選択した領域内に含まれる繊維が、場所に依らず平面内に等方的に分布して、さらに繊維体積含有率(密度)が同じであることを含む概念である。
本態様によれば、ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル作成部は、平面内で合同な枠を隙間なく並べて構成される繊維領域枠に複数の節点と複数のビーム要素からなる複数の基本繊維モデルを疑似等方を満足しながらランダムに配置する。重ね合わせ部は、それぞれの前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素を、それぞれの前記合同な枠とそれぞれの前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素との位置関係を保ちつつ、回転させることなく、前記合同な枠の一つである中心領域枠に他のすべての前記合同な枠が重なるように重ね合わせることによって2Dランダム配向繊維モデル領域を作り出す。したがって、本態様によれば、繊維モデルの本数を実物より大幅に減らした場合でも、2Dランダム配向が満たされた2Dランダム配向繊維モデルが作成される。
本発明の2Dランダム配向繊維モデル作成装置の他の態様は、前記重ね合わせ後の前記2Dランダム配向繊維モデル領域内の前記ビーム要素と、前記2Dランダム配向繊維モデル領域の枠との交点を新たな節点として設定する境界節点設定部と、前記新たな節点の設定後における前記2Dランダム配向繊維モデル領域の枠内の前記節点および前記ビーム要素を、2Dランダム配向繊維モデルとして切り出す切り出し部と、を備えてもよい。
この態様によれば、境界節点設定部は、前記重ね合わせ後の前記2Dランダム配向繊維モデル領域内の前記ビーム要素と、前記2Dランダム配向繊維モデル領域の枠との交点を新たな節点として設定する。また、切り出し部は、前記新たな節点の設定後における前記2Dランダム配向繊維モデル領域の枠内の前記節点および前記ビーム要素を、2Dランダム配向繊維モデルとして切り出す。したがって、2Dランダム配向が満たされた2Dランダム配向繊維モデルが容易に作成される。
本発明の2Dランダム配向繊維モデル作成装置の他の態様は、前記重ね合わせ部は、前記ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデルを複製して重ね合わせモデルを作成し、前記重ね合わせモデルの単位で前記重ね合わせを行うようにしてもよい。
この態様によれば、重ね合わせ部は、ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデルを複製して重ね合わせモデルを作成し、重ね合わせモデルの単位で前記重ね合わせを行うので、前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素を切り出すことなく、重ね合わせを実行することができる。
本発明の2Dランダム配向繊維モデル作成装置の他の態様は、前記重ね合わせ部は、前記重ね合わせが行われた前記中心領域枠が、m×n(m,nは自然数)の行例を形成して並ぶように、前記重ね合わせモデルの作成と、前記重ね合わせモデルの単位での前記重ね合わせを繰り返し行うようにしてもよい。
この態様によれば、重ね合わせが行われた一つの中心領域枠においては繊維領域枠内に含まれるランダム配置疑似等方繊維ユニットモデルの全ての節点およびビーム要素が含まれており、かつ、繊維モデルは平面内に等方的に分布する。したがって、このような中心領域枠が、m×n(m,nは自然数)の行例を形成して並ぶように、重ね合わせモデルを作成し、重ね合わせモデルの単位での重ね合わせを繰り返し行うことにより、2Dランダム配向を満たす2Dランダム配向繊維モデルが容易に作成される。
本発明の2Dランダム配向繊維モデル作成装置の他の態様は、前記切り出し部は、m×nの行例を形成して並ぶ前記重ね合わせが行われた前記中心領域枠の全体を2Dランダム配向繊維モデルとして切り出すようにしてもよい。
この態様によれば、重ね合わせが行われた中心領域枠の全体においては繊維領域枠内に含まれるランダム配置疑似等方繊維ユニットモデルの全ての節点およびビーム要素が含まれており、かつ、繊維モデルは平面内に等方的に分布する。したがって、このような中心領域枠の全体を切り出すことにより、2Dランダム配向を満たす2Dランダム配向繊維モデルが作成される。
本発明の2Dランダム配向繊維モデル作成装置の他の態様は、
前記ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル作成部は、
前記基本繊維モデルを作成する基本繊維モデル作成部と、
所定の点の周りに、複数の基本繊維モデルを所定角度ずつずらして配置し、疑似等方繊維ユニットモデルを作成する疑似等方繊維ユニットモデル作成部と、
前記疑似等方繊維ユニットモデルの中心に矩形の中心領域枠を設定する中心領域枠設定部と、
前記繊維領域枠を設定する繊維領域枠設定部と、
前記基本繊維モデルを、前記繊維領域枠内の範囲でランダムに並進移動させるランダム並進移動部と、を備え、
前記ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデルを作成してもよい。
この態様によれば、ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル作成部は、基本繊維モデル作成部と、疑似等方繊維ユニットモデル作成部と、中心領域枠設定部と、繊維領域枠設定部と、ランダム並進移動部とを備える。基本繊維モデル作成部は、複数の節点と複数のビーム要素からなる基本繊維モデルを作成する。疑似等方繊維ユニットモデル作成部は、所定の点の周りに、複数の基本繊維モデルを所定角度ずつずらして配置し、疑似等方繊維ユニットモデルを作成する。中心領域枠設定部は、疑似等方繊維ユニットモデルの中心に矩形の中心領域枠を設定する。繊維領域枠設定部は、中心領域枠および中心領域枠を複製した合同な枠により、疑似等方繊維ユニットモデルの全体を含み、格子状に区画され、中心領域枠の縦および横方向の寸法の整数倍の大きさとなる繊維領域枠を設定する。ランダム並進移動部は、基本繊維モデルを、繊維領域枠内の範囲でランダムに並進移動させる。この状態を、ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデルとする。この状態において、繊維領域枠内では、繊維モデルは平面内に等方的に分布する。重ね合わせ部は、ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデルにおけるそれぞれの合同な枠内の節点およびビーム要素を、それぞれの合同な枠とそれぞれの合同な枠内の節点およびビーム要素との位置関係を保ちつつ、中心領域枠に含まれる節点およびビーム要素への重ね合わせを行う。その結果、中心領域枠においては繊維領域枠内に含まれるランダム配置疑似等方繊維ユニットモデルの全ての節点およびビーム要素が含まれおり、かつ、繊維モデルは平面内に等方的に分布する。したがって、本態様によれば、繊維モデルの本数を実物より大幅に減らした場合でも、2Dランダム配向が満たされた2Dランダム配向繊維モデルが作成される。
上述の課題を解決するために、本発明の2Dランダム配向繊維モデル作成方法の一態様は、
ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル作成部により、平面内で合同な枠を隙間なく並べて構成される繊維領域枠に複数の節点と複数のビーム要素からなる複数の基本繊維モデルを疑似等方を満足しながらランダムに配置するステップと、
重ね合わせ部により、それぞれの前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素を、それぞれの前記合同な枠とそれぞれの前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素との位置関係を保ちつつ、回転させることなく、前記合同な枠の一つである中心領域枠に他のすべての前記合同な枠が重なるように重ね合わせることによって2Dランダム配向繊維モデル領域を作り出すステップと、を備える。
本発明の2Dランダム配向繊維モデル作成方法の一態様によれば、ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル作成部は、平面内で合同な枠を隙間なく並べて構成される繊維領域枠に複数の節点と複数のビーム要素からなる複数の基本繊維モデルを疑似等方を満足しながらランダムに配置する。したがって、本態様によれば、繊維モデルの本数を実物より大幅に減らした場合でも、2Dランダム配向を満たす2Dランダム配向繊維モデルが作成される。
上述の課題を解決するために、本発明の2Dランダム配向繊維モデル作成プログラムの一態様は、
コンピュータに2Dランダム配向繊維モデルを作成させる2Dランダム配向繊維モデル作成プログラムであって、前記2Dランダム配向繊維モデル作成プログラムは、前記コンピュータに、
ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル作成部により、平面内で合同な枠を隙間なく並べて構成される繊維領域枠に複数の節点と複数のビーム要素からなる複数の基本繊維モデルを疑似等方を満足しながらランダムに配置するステップと、
重ね合わせ部により、それぞれの前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素を、それぞれの前記合同な枠とそれぞれの前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素との位置関係を保ちつつ、回転させることなく、前記合同な枠の一つである中心領域枠に他のすべての前記合同な枠が重なるように重ね合わせることによって2Dランダム配向繊維モデル領域を作り出すステップと、を実行させる。
本発明の2Dランダム配向繊維モデル作成プログラムの一態様によれば、ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル作成部は、平面内で合同な枠を隙間なく並べて構成される繊維領域枠に複数の節点と複数のビーム要素からなる複数の基本繊維モデルを疑似等方を満足しながらランダムに配置する。重ね合わせ部は、それぞれの前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素を、それぞれの前記合同な枠とそれぞれの前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素との位置関係を保ちつつ、回転させることなく、前記合同な枠の一つである中心領域枠に他のすべての前記合同な枠が重なるように重ね合わせることによって2Dランダム配向繊維モデル領域を作り出す。したがって、本態様によれば、繊維モデルの本数を実物より大幅に減らした場合でも、2Dランダム配向を満たす2Dランダム配向繊維モデルが作成される。
本発明によれば、繊維モデルの本数を実物より大幅に減らした場合でも、出来るだけ2Dランダム配向を満たす繊維モデルを作成することができる。
本発明の一実施形態に係る2Dランダム配向繊維モデル作成装置の概略構成を示す図である。 中央演算装置が本実施形態に係るプログラムを実行することにより機能する機能ブロックを示す図である。 本実施形態における2Dランダム配向繊維モデルの作成処理の流れを示すフローチャートである。 (A)は、ガラス等の繊維を樹脂に混ぜ合わせた繊維強化樹脂における所定の領域を示す図、(B)は、(A)に示す領域Aを拡大した図である。 繊維が0度から180度方向に均等に分布してことを示す図である。 繊維が主に90度方向を向いていることを示す図である。 繊維強化樹脂において選択した領域と、繊維の角度の分布および繊維体積含有率との関係を説明するための図である。 繊維強化樹脂の実物と繊維モデルとの比較を示す図である。 基本繊維モデルの一例を示す図である。 疑似等方繊維ユニットモデルの一例を示す図である。 中心領域枠を説明するための図である。 繊維領域枠を説明するための図である。 ランダム並進を説明するための図である。 クラスタ重ね合わせ法を説明するための図である。 クラスタ重ね合わせ法による重ね合わせを行った状態の中心領域枠40に含まれるビーム要素31と節点30とを示す図である。 重ね合わせ処理を説明するための図である。 重ね合わせ処理を説明するための図である。 重ね合わせ処理を説明するための図である。 重ね合わせ処理を説明するための図である。 重ね合わせ処理の繰り返しにより連続的に生成された2Dランダム配向繊維モデルを示す図である。 (A)は、2Dランダム配向繊維モデル領域の境界とそれを跨ぐビーム要素とを示す図、(B)は、(A)の境界とそれを跨ぐビーム要素との交点を新たなビーム要素の節点として設定することを示す図である。 2Dランダム配向繊維モデルとして切り出す領域を示す図である。 2Dランダム配向繊維モデルを示す図である。 2Dランダム配向を満たす領域が任意の方向に移動した例を示す図である。 2Dランダム配向を満たさない領域を示す図である。 繊維強化樹脂の実物を撮影した画像を示す図である。 繊維強化樹脂の上面を拡大した図である。 繊維強化樹脂の側面視における積層状態を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態に係る2Dランダム配向繊維作成装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る2Dランダム配向繊維作成装置100の概略構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態の2Dランダム配向繊維作成装置100は、中央演算装置1、表示装置2、記憶装置3、入力装置4、および出力装置5を備えている。
中央演算装置1は、プログラムを実行可能なパーソナルコンピュータ等の装置であり、CPUおよびメモリ等を含む。表示装置2は、文字および画像を表示可能な液晶ディスプレイ等の装置である。記憶装置3は、HDD(Hard Disk Drive)等のプログラムおよびデータを記憶可能な装置であり、外部のデータベースサーバ等を用いてもよい。本発明のプログラムは、記憶装置3に格納されている。入力装置4は、ユーザによるデータまたは指示入力が可能なキーボード等の装置である。出力装置5は、文字および画像を出力可能なプリンタ等の装置である。本実施形態の圧縮成形解析システム100においては、出力装置5は省略してもよい。
図2は、中央演算装置1が本発明のプログラムを実行することにより機能する機能ブロックを示す図である。図2に示すように、中央演算装置1は制御部10として機能する。また、制御部10は、本発明のプログラムに応じて、ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル作成部11、重ね合わせ部17、境界節点設定部18、および切り出し部19として機能する。
ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル作成部11は、平面内で合同な枠を隙間なく並べて構成される繊維領域枠に複数の節点と複数のビーム要素からなる複数の基本繊維モデルを疑似等方を満足しながらランダムに配置する。本実施形態においては、ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル作成部11は、基本繊維モデル作成部12、疑似等方繊維ユニットモデル作成部13、中心領域枠設定部14、繊維領域枠設定部15、およびランダム並進移動部16から構成される。
基本繊維モデル作成部12は、複数の節点と複数のビーム要素からなる基本繊維モデルを作成する。基本繊維モデルの具体例については後述する。
疑似等方繊維ユニットモデル作成部13は、所定の点の周りに、複数の基本繊維モデルを所定角度ずつずらして配置し、疑似等方繊維ユニットモデルを作成する。疑似等方繊維ユニットモデルの具体例については後述する。
中心領域枠設定部14は、疑似等方繊維ユニットモデルの中心に矩形の中心領域枠を設定する。中心領域枠の具体例については後述する。
繊維領域枠設定部15は、中心領域枠および中心領域枠を複製した複製枠により、疑似等方繊維ユニットモデルの全体を含む繊維領域枠を設定する。繊維領域枠は、格子状に区画されており、中心領域枠の縦および横方向の寸法の整数倍の大きさを有している。
ランダム並進移動部16は、基本繊維モデルを、繊維領域枠内の範囲でランダムに並進移動させる。この状態を、ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデルとする。ランダムに並進移動させる具体例については後述する。
重ね合わせ部17は、ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデルにおけるそれぞれの複製枠内の節点およびビーム要素を、それぞれの複製枠とそれぞれの複製枠内の節点および前記ビーム要素との位置関係を保ちつつ、中心領域枠に含まれる節点およびビーム要素へ重ね合わせる。
本実施形態においては、重ね合わせ部17は、ランダム並進移動部16によりランダムに並進移動させた後における複数の基本繊維モデルにより構成されるランダム配置疑似等方繊維ユニットモデルを複製し、重ね合わせモデルを作成する。また、重ね合わせ部17は、重ね合わせモデルの単位で、上述した重ね合わせを行う。
さらに、本実施形態においては、重ね合わせ部17は、上述した重ね合わせが行われた中心領域枠が、m×n(m,nは自然数)の行例を形成して並ぶように、上述した重ね合わせを繰り返し行うことにより2Dランダム配向繊維モデル領域を作成する。本実施形態における重ね合わせの具体例については後述する。
境界節点設定部18は、重ね合わせ部17による重ね合わせ後の2Dランダム配向繊維モデル領域内のビーム要素と、2Dランダム配向繊維モデル領域枠との交点を、新たな節点として設定する。境界節点設定部18により設定される新たな節点の具体例については後述する。
切り出し部19は、境界節点設定部18による新たな節点の設定後において、2Dランダム配向繊維モデル領域内の節点およびビーム要素を、2Dランダム配向繊維モデルとして切り出す。
本実施形態においては、上述した重ね合わせが行われる中心領域枠は、m×nの行例を形成して並ぶように作成され、切り出し部19は、m×nの行例を形成して並ぶ中心領域枠の全体を2Dランダム配向繊維モデルとして切り出す。切り出し部19による切り出しの具体例、および2Dランダム配向繊維モデルの具体例については後述する。
(2Dランダム配向について)
ここで、繊維の2Dランダム配向について説明する。繊維の2Dランダム配向とは、多数の繊維が平面内(2D)にランダムに散らばっている状態を言う。実際の製品は、裁断された大量の繊維をランダムにばら撒いて作製される。このような2Dランダム配向繊維をモデル化した2Dランダム配向繊維モデルにおいて2Dランダム配向を満たすと言うためには、任意に選択した領域内に含まれる繊維が、場所に依らず平面内に等方的に分布して、さらに繊維体積含有率(密度)が同じであることが必要である。
図4(A)は、ガラス等の繊維を樹脂に混ぜ合わせた繊維強化樹脂における所定の領域を示す図である。図4(B)は、図4(A)に示す領域Aを拡大した図である。
ここで、図4(A)に示す繊維強化樹脂の領域Aに着目し、図4(B)に示す領域Aの拡大図において、便宜的にXY軸を考える。そして、X軸の正方向を示す角度を0度、Y軸の正方向を示す角度を90度、およびX軸の負方向を示す角度を180度として、繊維の角度を計測したとする。
図5および図6は、以上のようにして計測した繊維の角度の分布を示す図である。図5に示すように、0度から180度までいずれの角度を向いている繊維が均等に分布しており、さらに、領域Bや領域Cなど他の領域も同様に分布している場合、繊維は場所に依らず平面内に等方的に分布している状態である。一方、図6に示すように、繊維が主に90度方向を向いているような場合は、等方的に分布していない。
また、繊維体積含有率(密度)は以下の式により表される。
(数1)
繊維体積含有率(密度)=繊維体積/複合材の体積
ここで、「繊維体積」は、「繊維の長さ」と「繊維の断面積」の積により表される。また、「複合材の体積」は「繊維体積」と「樹脂体積」の和により表される。
図7は、繊維強化樹脂において選択した領域と、繊維の角度の分布および繊維体積含有率との関係を説明するための図である。図7に示すように、繊維強化樹脂において選択した領域が、10平方mm×板厚1mmのように広い場合、任意に選択した領域内に含まれる繊維が、場所に依らず平面内に等方的に分布しており、かつ、繊維体積含有率(密度)が同じになるため、2Dランダム配向を満たす。一方、0.1平行mm×板厚0.01mm以下の極めて小さい領域が選択された場合には、その領域内に含まれる繊維の数が少なくなるため、繊維をランダムにばら撒いた際のばらつきが顕在化し、2Dランダム配向を満たさなくなる場合がある。
図8は、繊維強化樹脂の実物と繊維モデルとの比較を示す図である。図8に示すように、シミュレーション等に用いる繊維モデルは、計算コストを抑えるために繊維モデルの本数を実物に比べて極めて少なく、(400分の1以下)する必要がある。その結果、実物では2Dランダム配向を満たしていた広い領域でも、繊維モデルではその領域に含まれる繊維の数が少なくなるため、繊維モデルを乱数によりランダムにばら撒いただけでは2Dランダム配向を満たさなくなる場合がある。
そこで、本実施形態においては、以上のような繊維モデルであっても、2Dランダム配向を満たすことのできる2Dランダム配向繊維モデルを作成する。
(2Dランダム配向繊維モデルの作成処理)
次に、本実施形態における2Dランダム配向繊維モデルの作成処理について添付図面を参照しつつ説明する。図3は、本実施形態における2Dランダム配向繊維モデルの作成処理の流れを示すフローチャートである。図9は、基本繊維モデルの一例を示す図である。
まず、基本繊維モデル作成部12は、図9に示すような複数の節点30と複数のビーム要素31とからなる基本繊維モデル32を作成する(図3:S1)。図9に示す例では、ビーム要素31の長さは、一例として、1mmとした。また、基本繊維モデル32は、一例として、ビーム要素31を8個連結した。したがって、基本繊維モデル32の長さは、8mmである。
図10は、疑似等方繊維ユニットモデルの一例を示す図である。疑似等方繊維ユニットモデル作成部13は、図10に示すように、所定の点Aの周りに、複数の基本繊維モデル32を所定角度ずつずらして配置し、疑似等方繊維ユニットモデル33を作成する(図3:S2)。図10に示す例では、一例として、5本の基本繊維モデル32を、所定角度として36度ずつずらして配置した。ここで、「疑似等方」とは、実物より少ない本数の基本繊維モデルにより等方的な配向を作り出した状態であることを意味する。
図11は、中心領域枠を説明するための図である。中心領域枠設定部14は、図11に示すように、疑似等方繊維ユニットモデル33の中心Aに矩形の中心領域枠40を設定する(図3:S3)。中心領域枠40の大きさは、任意に設定することができる。図11に示す例では、一例として、2.3mm×2.3mmの中心領域枠40を設定した。
図12は、繊維領域枠50を説明するための図である。繊維領域枠設定部15は、中心領域枠40および中心領域枠40を複製した複製枠41により、疑似等方繊維ユニットモデル30の全体を含む繊維領域枠50を設定する(図3:S4)。繊維領域枠50は、図12に示すように、中心領域枠40および複製枠41により格子状に区画されており、中心領域枠40の縦および横方向の寸法の整数倍の大きさとなる。図12に示す例では、繊維領域枠50は、中心領域枠40の縦および横方向の寸法をそれぞれ3倍にした領域になり、面積は9倍の大きさとなる。言い換えれば、繊維領域枠50は、平面内で合同な枠を隙間なく並べて構成されることとなる。
図13は、ランダム並進を説明するための図である。ランダム並進移動部16は、図12のように疑似等方繊維ユニットモデル33を形成していた各基本繊維モデル32を、繊維領域枠50内の範囲でランダムに並進移動させて、ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル34を作成する(図3:S5)。
ランダム並進移動部16は、各基本繊維モデル32の繊維領域枠50に対する角度を維持したまま、ランダムな方向にランダムな距離だけ各基本繊維モデル32を並進移動させる。つまり、ランダム並進移動部16は、各基本繊維モデル32を回転させることはしない。したがって、並進移動させた後も、繊維領域枠50内では各基本繊維モデル32は「疑似等方」の状態を維持している。また、繊維領域枠50内におけるビーム要素31の個数は、並進移動前と同じである。このことは、繊維体積含有率がランダム並進移動によって変化しないことを意味している。
図14は、本実施形態におけるクラスタ重ね合わせ法を説明するための図である。図15は、クラスタ重ね合わせ法による重ね合わせを行った状態の中心領域枠40に含まれるビーム要素31と節点30とを示す図である。
ここで、図13に示すように、中心領域枠40の周囲の複製枠41に、便宜的に(1)〜(8)の番号を付す。(1)〜(8)の複製枠41を、図14に示すようにそれぞれ分離して考えると、(1)〜(8)の複製枠41のそれぞれには、基本繊維モデル32の断片を構成するビーム要素31と節点30とが含まれる。上述したように、図13に示すようにランダムに並進移動させた状態においても、疑似等方は満たされている。したがって、(1)〜(8)の複製枠41のそれぞれに含まれるビーム要素31と節点30を、図14に矢印で示すように中心領域枠40に重ね合わせると、図15に示す重ね合わせ後の中心領域枠40には、ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル34のビーム要素31が全て含まれることになる。つまり、図15に示す重ね合わせ後の中心領域枠40におけるビーム要素31は、疑似等方を満足する。これを実現する方法が、クラスタ重ね合わせ法である。
本実施形態においては、ランダムに並進移動させた後におけるそれぞれの複製枠41内の節点30およびビーム要素31を、重ね合わせ部17により、中心領域枠40に含まれる節点30およびビーム要素31への重ね合わせを行う(図3:S6)。重ね合わせ部17は、それぞれの複製枠41とそれぞれの複製枠41内の節点およびビーム要素31との位置関係を保ちつつ、前記重ね合わせを行う。
図16ないし図19は、本実施形態における重ね合わせ処理を説明するための図である。重ね合わせ部17は、図16に示すように、繊維領域枠50、および繊維領域枠50に含まれるランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル34を複製して重ね合わせモデルを作成し、重ね合わせモデルの単位で重ね合わせを行う。
図16に示す例では、繊維領域枠50から重ね合わせモデル50Aを複製し、(1)の符号を付した上段左の複製枠41の位置を、繊維領域枠50の中心領域枠40に重ね合わせるように、重ね合わせ部17により重ね合わせモデル50Aを矢印B方向に移動させる。
同様に、図17に示すように、繊維領域枠50から重ね合わせモデル50Bを複製し、(2)の符号を付した上段中央の複製枠41の位置を、繊維領域枠50の中心領域枠40に重ね合わせるように、重ね合わせ部17により重ね合わせモデル50Bを矢印C方向に移動させる。
また、同様に、図18に示すように、繊維領域枠50から重ね合わせモデル50Cを複製し、(3)の符号を付した上段右の複製枠41の位置を、繊維領域枠50の中心領域枠40に重ね合わせるように、重ね合わせ部17により重ね合わせモデル50Cを矢印D方向に移動させる。
以下同様に、繊維領域枠50から重ね合わせモデル50D〜50H(図示せず)を複製し、(4)〜(8)の符号を付した各複製枠41の位置を、繊維領域枠50の中心領域枠40に重ね合わせるように、重ね合わせ部17により重ね合わせモデル50D〜50Hを移動させる。
図19は、繊維領域枠50の中心領域枠40への重ね合わせが終了した状態を示す図である。図19に示すように、以上のような重ね合わせが終了した中心領域枠40には、ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル34のビーム要素31が全て含まれる。そのため、この中心領域枠40におけるビーム要素31は、疑似等方は満たされている。つまり、以上のような重ね合わせが終了した中心領域枠40におけるビーム要素31および節点30は、2Dランダム配向繊維モデルとして用いることができる。
言い換えれば、重ね合わせ部17は、それぞれの合同な枠内の節点30およびビーム要素31を、それぞれの合同な枠とそれぞれの合同な枠内の節点30およびビーム要素31との位置関係を保ちつつ、回転させることなく、合同な枠の一つである中心領域枠40に他のすべての合同な枠が重なるように重ね合わせることによって2Dランダム配向繊維モデル領域を作り出す。
また、以上のような処理を繰り返し行うことにより、2Dランダム配向繊維モデルを連続的に生成することができる。繰り返しの回数については任意に設定することが可能である。本実施形態においては、重ね合わせ部17は、重ね合わせ処理(図6:S6)が終了した後、処理の繰り返し回数を確認する(図6:S7)。重ね合わせ部17は、処理の繰り返しがあると判断した場合には(図6:S7;YES)、重ね合わせ処理を繰り返す(図6:S6)。
この繰り返しを行う場合には、重ね合わせ部17は、上述した繊維領域枠50における(1)の符号を付した複製枠41の位置が中心領域枠40となる重ね合わせモデル50H(図19において点線の矩形で示す。)を新たに基本となる繊維領域枠50とし、上述した重ね合わせ処理を繰り返す。
また、重ね合わせ部17は、同様にして、上述した繊維領域枠50における(2)〜(8)の符号を付した複製枠41の位置が中心領域枠40となる重ね合わせモデル50G〜50Aを新たに基本となる繊維領域枠50とし、上述した重ね合わせ処理を繰り返す。
図20は、以上のような重ね合わせ処理の繰り返しにより連続的に生成された2Dランダム配向繊維モデルを示す図である。本実施形態によれば、図20に示すように、例えば重ね合わせが終了した9個の中心領域枠40を連続的に生成することができ、これらを2Dランダム配向繊維モデルとして用いることができる。
このように、本実施形態においては、重ね合わせ部17は、重ね合わせが行われた中心領域枠40が、m×n(m,nは自然数)の行例を形成して並ぶように、重ね合わせモデルの作成と、重ね合わせモデルの単位での前記重ね合わせを繰り返し行う。その結果、任意の大きさの2Dランダム配向繊維モデルが生成され、その領域を2Dランダム配向繊維モデル領域51とする。なお、その領域の外側は重ね合わせ処理が完全に行われていないため、2Dランダム配向繊維を満たさない。
本実施形態においては、以上のような重ね合わせ処理を繰り返して所望の大きさの2Dランダム配向繊維モデルを生成した後、境界節点設定部18は、図21(A)に示すように、上述の2Dランダム配向繊維モデル領域51の境界B1と、その境界B1を跨ぐビーム要素31が存在する場合には、図21(B)に示すように、境界B1を跨ぐビーム要素31と境界B1との交点を、新たなビーム要素31の節点30Aとして設定する(図3:S8)。
そして、切り出し部19は、新たな節点31Aの設定後における2Dランダム配向繊維モデル領域51内の節点30,30Aおよびビーム要素31を、2Dランダム配向繊維モデルとして切り出す(図3:S9)。図22は、切り出された2Dランダム配向繊維モデル60である。
以上のように本実施形態によれば、繊維モデルの本数を実物より大幅に減らした場合でも、2Dランダム配向を満たす2Dランダム配向繊維モデルを作成することができる。
(2Dランダム配向を満たす領域)
ここでは、作成した2Dランダム配向繊維モデルにおいて、2Dランダム配向を満たす条件について説明する。
図23は、上述した実施形態において作成した2Dランダム配向繊維モデル60を示す図である。2Dランダム配向繊維モデル60は、上述した実施形態において説明した重ね合わせ処理が終了した後の9個の中心領域枠40が連続的に生成されている。
図23に示すように、重ね合わせ処理が終了した後の中心領域枠40の縦または横方向の寸法を整数倍に拡大した領域も2Dランダム配向を満たす。図23において、領域40Aは、中心領域枠40の縦および横方向の寸法を2倍に拡大した領域であり、この領域40Aにおいても2Dランダム配向を満たしている。また、図23において、領域40Bは、中心領域枠40の横方向の寸法を2倍に拡大した領域であり、この領域40Bにおいても2Dランダム配向を満たしている。このように、本発明においては、作成された2Dランダム配向繊維モデルの中心領域枠40の縦または横方向の寸法を整数倍に拡大した領域も2Dランダム配向繊維モデルを満たすことができる。
また、本発明によれば、2Dランダム配向を満たす領域が任意の方向に移動した場合でも、その領域は2Dランダム配向を満たす。図24は、2Dランダム配向を満たす領域が任意の方向に移動した例を示す図である。
図24に示す領域40Cは、図23に示す領域40を斜め方向に移動させた領域である。領域40Cは各中心領域枠40により区切られる領域に(1)〜(4)の符号を付している。領域(1)は領域40Eと同じである。領域(2)は領域40Fと同じである。領域(3)は領域40Dと同じである。よって、領域(1)〜(4)で構成される領域40Cは、領域(4)と領域40Eと領域40Fと領域40Dで構成され、これは領域40と同じになる。よって、領域40Cは2Dランダム配向を満たしている。
図24に示す領域40Gは、図23に示す領域40Bを横方向に任意に移動させた領域であり、領域40Gにおいても2Dランダム配向を満たしている。
ただし、2Dランダム配向を満たす領域の縦または横方向の寸法が整数倍に拡大されていない領域は2Dランダム配向を満たさない。図25は、2Dランダム配向を満たさない領域を示す図である。図25に示す領域40H、40J、40Kは、中心領域枠40の縦または横方向の寸法が整数倍に拡大されておらず、2Dランダム配向を満たさない。領域40Jは、面積は中心領域枠40の3倍(整数倍)であるが、縦または横方向の寸法が整数倍ではないため、2Dランダム配向を満たさない。
(応用例)
次に、本実施形態の応用例について説明する。図26は、繊維強化樹脂の実物を撮影した画像を示す図である。図27は、繊維強化樹脂の上面を拡大した図である。図28は、繊維強化樹脂の側面視における積層状態を説明するための図である。
繊維強化樹脂(FRP(Fiber Reinforced Plastics))とは、樹脂に繊維を混ぜ合わせた複合材料であり、繊維としては、ガラス繊維(Glass)あるいは炭素繊維(Carbon)がよく用いられる。ガラス繊維は、鉄鋼より軽量であるが、鉄鋼より剛性と強度が低いという特徴を有する。炭素繊維は、鉄鋼よりも軽量で、鉄鋼と同等またはそれ以上の剛性と強度を有するため、鉄鋼に代替可能な材料である。ただし、炭素繊維は、ガラス繊維や鋼材よりも高価である。
樹脂には、熱硬化性の樹脂と、熱可塑性の樹脂がある。熱硬化性樹脂の例としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂は、一般的に室温で柔らかく、高温にすると化学反応で硬化して固まるが、その化学反応には時間がかかるという特徴を有する。なお、熱硬化性樹脂は、硬化後に室温まで冷却しても固まったままであり、不可逆性を有する。この特性のため、一般的にはリサイクルが困難である。
熱可塑性樹脂の例としては、ポリプロピレン、ポリアミド等が挙げられる。熱可塑性樹脂は、一般的に室温で硬く、樹脂の溶融温度以上の高温にすると柔らかくなり、また、室温に戻すと硬くなることから、可逆性を有す。この特性のため、一般的にはリサイクルが容易である。熱可塑性樹脂は、熱硬化性樹脂のように樹脂を硬化させるための化学反応が必要無いため、生産性が高いという利点を有する。
繊維強化樹脂に用いられる繊維は、連続繊維と、不連続繊維とがある。連続繊維は、繊維長が50mm以上の繊維であり、非常に長い。不連続繊維は、繊維長が2mm〜50mmの場合には、不連続長繊維と呼ばれ、2mm以下の場合には、不連続短繊維と呼ばれる。繊維が長いほど強度特性が良くなり、繊維長が10mm以上で高強度を発現し、40mm以上で高靱性を発現する。
本実施形態では、一例として、製品名をTepex(登録商標)flowcore という、Bond-Laminates GmbH社製の不連続長繊維強化樹脂を圧縮成形した際の流動シミュレーションを行う。
図26に示す不連続長繊維強化樹脂20は、繊維がガラス(Glass)で、繊維長は、30〜50mmである。図27に示すように、繊維21の繊維配向は、2Dでランダムとなっている。樹脂には、熱可塑性のポリアミドナイロン6が用いられている。
図26に示す不連続長繊維強化樹脂20の板厚dは2mmであり、約40層の繊維層22が積層されている。繊維体積含有率は0.47(47%)である。繊維体積分率とは、繊維強化樹脂に含まれる繊維の体積の割合である。
以上のような不連続長繊維強化樹脂20は、圧縮成形により、複雑な形状に成形できる。圧縮成形とは、雄型と雌型からなる金型を用いて材料をプレスして成形する手法である。圧縮成形の特徴は、不連続長繊維強化樹脂20に含まれる繊維が切れることなく長繊維を維持しながら目的の形状に成形することができるため、成形後も高い強度特性を有することができる。また、熱可塑性の不連続長繊維強化樹脂20の場合、高温に加熱された不連続長繊維強化樹脂は、低温の金型に冷却されながら成形されて数分程度で硬化するため、成形開始から部品完成までの時間が短いことが利点である。
図8に示すように、実物の不連続長繊維強化樹脂20における繊維数は、10平方mm×板厚1mm当たり50万〜800万本であるのに対して、繊維モデルにおける繊維数は、10平方mm×板厚1mm当たり1,250本〜2万と少なくなる。
しかしながら、このような不連続長繊維強化樹脂20の繊維モデルとして、本実施形態における2Dランダム配向繊維モデルを用いることにより、繊維モデルの本数を実物より大幅に減らした場合でも、2Dランダム配向を満たす2Dランダム配向繊維モデルをシミュレーションに用いることができる。その結果、高精度のシミュレーションを行うことが可能となる。このようなシミュレーションとしては、特許第6420881号のシミュレーションを一例として挙げることができる。
上述した実施形態では、応用例の一例として、圧縮成形を行う際の解析シミュレーションにおいて2Dランダム配向繊維モデルを用いる例について説明したが、本発明の2Dランダム配向繊維モデルはこのような態様に限定される訳ではない。本発明の2Dランダム配向繊維モデルは、プレス成形を行う際の解析シミュレーションにも適用可能である。
以上の態様に係る2Dランダム配向繊維モデル作成プログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で提供されてコンピュータにインストールされ得る。記録媒体は、例えば非一過性(non-transitory)の記録媒体であり、CD-ROM等の光学式記録媒体が好例であるが、半導体記録媒体や磁気記録媒体等の公知の任意の形式の記録媒体を包含し得る。なお、通信網を介した配信の形態で前述のプログラムを提供してコンピュータにインストールすることも可能である。
以上、本発明の実施形態に係る2Dランダム配向繊維モデル作成装置、2Dランダム配向繊維モデル作成方法、および2Dランダム配向繊維モデル作成プログラムについて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
10 制御部
11 ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル作成部
12 基本繊維モデル作成部
13 疑似等方繊維ユニットモデル作成部
14 中心領域枠設定部
15 繊維領域枠設定部
16 ランダム並進移動部
17 重ね合わせ部
18 境界節点設定部
19 切り出し部
30 節点
30A 節点
31 ビーム要素
32 基本繊維モデル
33 疑似等方繊維ユニットモデル
34 ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル
40 中心領域枠
41 複製枠
50 繊維領域枠
50A〜50H 重ね合わせモデル
51 2Dランダム配向繊維モデル領域
60 2Dランダム配向繊維モデル
100 2Dランダム配向繊維モデル作成装置

Claims (8)

  1. 平面内で合同な枠を隙間なく並べて構成される繊維領域枠に複数の節点と複数のビーム要素からなる複数の基本繊維モデルを疑似等方を満足しながらランダムに配置するランダム配置疑似等方繊維ユニットモデルを作成するランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル作成部と、
    それぞれの前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素を、それぞれの前記合同な枠とそれぞれの前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素との位置関係を保ちつつ、回転させることなく、前記合同な枠の一つである中心領域枠に他のすべての前記合同な枠が重なるように重ね合わせることによって2Dランダム配向繊維モデル領域を作り出す重ね合わせ部と、を備える、
    ことを特徴とする2Dランダム配向繊維モデル作成装置。
  2. 前記重ね合わせ部は、前記ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデルを複製して重ね合わせモデルを作成し、前記重ね合わせモデルの単位で前記重ね合わせを行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の2Dランダム配向繊維モデル作成装置。
  3. 前記重ね合わせ部は、前記重ね合わせが行われた前記中心領域枠が、m×n(m,nは自然数)の行例を形成して並ぶように、前記重ね合わせモデルの作成と、前記重ね合わせモデルの単位での前記重ね合わせを繰り返し行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載の2Dランダム配向繊維モデル作成装置。
  4. 前記重ね合わせ後の前記2Dランダム配向繊維モデル領域内の前記ビーム要素と、前記2Dランダム配向繊維モデル領域の枠との交点を新たな節点として設定する境界節点設定部と、
    前記新たな節点の設定後における前記2Dランダム配向繊維モデル領域の枠内の前記節点および前記ビーム要素を、2Dランダム配向繊維モデルとして切り出す切り出し部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の2Dランダム配向繊維モデル作成装置。
  5. 前記切り出し部は、m×nの行例を形成して並ぶ前記重ね合わせが行われた前記中心領域枠の全体を2Dランダム配向繊維モデルとして切り出す、
    ことを特徴とする請求項4に記載の2Dランダム配向繊維モデル作成装置
  6. 前記ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル作成部は、
    前記基本繊維モデルを作成する基本繊維モデル作成部と、
    所定の点の周りに、複数の基本繊維モデルを所定角度ずつずらして配置し、疑似等方繊維ユニットモデルを作成する疑似等方繊維ユニットモデル作成部と、
    前記疑似等方繊維ユニットモデルの中心に矩形の中心領域枠を設定する中心領域枠設定部と、
    前記繊維領域枠を設定する繊維領域枠設定部と、
    前記基本繊維モデルを、前記繊維領域枠内の範囲でランダムに並進移動させるランダム並進移動部と、を備え、
    前記ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデルを作成する、ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の2Dランダム配向繊維モデル作成装置
  7. ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル作成部により、平面内で合同な枠を隙間なく並べて構成される繊維領域枠に複数の節点と複数のビーム要素からなる複数の基本繊維モデルを疑似等方を満足しながらランダムに配置するステップと、
    重ね合わせ部により、それぞれの前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素を、それぞれの前記合同な枠とそれぞれの前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素との位置関係を保ちつつ、回転させることなく、前記合同な枠の一つである中心領域枠に他のすべての前記合同な枠が重なるように重ね合わせることによって2Dランダム配向繊維モデル領域を作り出すステップと、を備える、
    ことを特徴とする2Dランダム配向繊維モデル作成方法。
  8. コンピュータに2Dランダム配向繊維モデルを作成させる2Dランダム配向繊維モデル作成プログラムであって、前記2Dランダム配向繊維モデル作成プログラムは、前記コンピュータに、
    ランダム配置疑似等方繊維ユニットモデル作成部により、平面内で合同な枠を隙間なく並べて構成される繊維領域枠に複数の節点と複数のビーム要素からなる複数の基本繊維モデルを疑似等方を満足しながらランダムに配置するステップと、
    重ね合わせ部により、それぞれの前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素を、それぞれの前記合同な枠とそれぞれの前記合同な枠内の前記節点および前記ビーム要素との位置関係を保ちつつ、回転させることなく、前記合同な枠の一つである中心領域枠に他のすべての前記合同な枠が重なるように重ね合わせることによって2Dランダム配向繊維モデル領域を作り出すステップと、を実行させる、
    ことを特徴とする2Dランダム配向繊維モデル作成プログラム。
JP2019073526A 2019-04-08 2019-04-08 2dランダム配向繊維モデル作成装置、2dランダム配向繊維モデル作成方法、および2dランダム配向繊維モデル作成プログラム Active JP6584708B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019073526A JP6584708B1 (ja) 2019-04-08 2019-04-08 2dランダム配向繊維モデル作成装置、2dランダム配向繊維モデル作成方法、および2dランダム配向繊維モデル作成プログラム
PCT/JP2020/007927 WO2020208969A1 (ja) 2019-04-08 2020-02-27 2dランダム配向繊維モデル作成装置、2dランダム配向繊維モデル作成方法、および2dランダム配向繊維モデル作成プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019073526A JP6584708B1 (ja) 2019-04-08 2019-04-08 2dランダム配向繊維モデル作成装置、2dランダム配向繊維モデル作成方法、および2dランダム配向繊維モデル作成プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6584708B1 true JP6584708B1 (ja) 2019-10-02
JP2020173499A JP2020173499A (ja) 2020-10-22

Family

ID=68095318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019073526A Active JP6584708B1 (ja) 2019-04-08 2019-04-08 2dランダム配向繊維モデル作成装置、2dランダム配向繊維モデル作成方法、および2dランダム配向繊維モデル作成プログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6584708B1 (ja)
WO (1) WO2020208969A1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003094559A (ja) * 2001-09-21 2003-04-03 Toray Ind Inc ハイブリッド材の設計方法
JP4592471B2 (ja) * 2005-03-30 2010-12-01 富士通株式会社 射出成型品の形状予測方法、形状予測装置、形状予測プログラム及び記憶媒体
JP4540702B2 (ja) * 2007-12-11 2010-09-08 富士通株式会社 データ変換器、流動解析器、構造解析器、データ変換プログラム、流動解析プログラム、構造解析プログラム及びデータ変換方法
JP2015090690A (ja) * 2013-11-07 2015-05-11 三菱化学株式会社 繊維樹脂複合材の強度解析方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020173499A (ja) 2020-10-22
WO2020208969A1 (ja) 2020-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Liu et al. Homogenization of material properties in additively manufactured structures
Zhu et al. Investigation of part distortions as a result of hybrid manufacturing
US9656429B1 (en) Systems and methods for structurally analyzing and printing parts
US20070150087A1 (en) Head assignment modeling and simulation
Lawrence ANSYS Tutorial: Release 14
Bacciaglia et al. A systematic review of voxelization method in additive manufacturing
WO2011016190A1 (ja) 立体模型製造方法および立体模型
Dutkowski et al. Review of the state-of-the-art uses of minimal surfaces in heat transfer
JP6584708B1 (ja) 2dランダム配向繊維モデル作成装置、2dランダム配向繊維モデル作成方法、および2dランダム配向繊維モデル作成プログラム
CN104866645A (zh) 设计由方程式约束的物理系统
Marhöfer et al. Gate design in injection molding of microfluidic components using process simulations
Jauregui-Becker et al. Performance evaluation of a software engineering tool for automated design of cooling systems in injection moulding
Bhooshan et al. Design workflow for additive manufacturing: a comparative study
JP6420881B1 (ja) 圧縮成形解析システム、圧縮成形解析方法、および圧縮成形解析プログラム
JPH11188736A (ja) 3次元cadによる金型の設計方法及びその設計装置
Kim et al. Optimization of filling process in RTM using genetic algorithm
Suzuki Multiscale seamless‐domain method for linear elastic analysis of heterogeneous materials
Coulter Resin impregnation during the manufacturing of composite materials
TWI585558B (zh) 立體列印方法
Bickerton Modeling and control of flow during impregnation of heterogeneous porous media, with application to composite mold-filling processes
Franklin et al. Design and Testing of Lattice Structures for Noise Reduction
Eiliat Development of optimal material extrusion additive manufacturing tool path parameters for minimizing void regions using contemporary tool path solutions
Chen Mesostructure Design and Analysis of Additive Manufactured Polymers
Lawrence ANSYS workbench tutorial: structural & thermal analysis using the ANSYS workbench release 12.1 environment
JP2024000993A (ja) 付加製造のための開孔を作るための方法及びシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190408

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190408

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190716

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190814

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190903

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6584708

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250