JP6584236B2 - 立体構造物のエッジ決定方法および立体構造物の外面決定方法 - Google Patents
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Description
そして、レーザスキャナにより得られた三次元座標の点群データから立体構造物の正確な外形データを得るための点群データ処理装置として、例えば特許文献1に記載されたものがある。
エッジ近傍の点を少なくとも一つ選択する選択工程と、
この選択工程にて選択された点を中心とする所定範囲内に含まれる点群に対して主成分分析を行うことにより第1主成分を求めるとともにこの第1主成分が示す方向ベクトルに基づき仮エッジを決定する仮エッジ決定工程と、
上記仮エッジを長軸とする中空筒体を想定するとともにこの中空筒体に含まれて上記仮エッジを形成する二つの平面に対応する点群を抽出する点群抽出工程と、
これら抽出された各平面に対応する点群に対して主成分分析を行うことにより第3主成分をそれぞれ求めるとともにこれら各第3主成分を法線ベクトルとする二つの平面の方程式を作成する平面作成工程と、
これら作成された二つの平面同士の交差線を求めて本エッジを決定する本エッジ決定工程とを具備した方法であり、
また、他のエッジ決定方法は、上記決定方法により決定された本エッジの中心位置を当該本エッジ方向に移動させて上記選択工程にて選択された点となした後、この選択された点に基づき上記決定方法の仮エッジ決定工程、点群抽出工程、平面作成工程および本エッジ決定工程を実行して連続的に本エッジを決定する方法である。
上記複数の本エッジの内、少なくとも1つの本エッジに2つ以上の点を選択し且つ残りの本エッジに少なくとも1つの点を選択する選択工程と、
この選択工程にて選択された選択点を含む平面を立体構造物のエッジに接続する外面として決定する外面決定工程とを具備する方法であり、
また、他の立体構造物の外面決定方法は、上述した各エッジ決定方法により本エッジを決定する工程と、
本エッジ上で複数の点を選択するとともに本エッジ近傍の点群から少なくとも1つ以上の点を選択することにより立体構造物のエッジに接続する外面を決定する外面決定工程とを具備する方法である。
上記工程で選択される少なくとも1つ以上の点を、エッジ近傍にて少なくとも3つ以上の点を選択することにより得られる多角形の頂点を用いるようになし、
さらに上記多角形を、
エッジ近傍にて少なくとも3つ以上の点を選択して仮多角形を作成する仮多角形作成工程と、
この仮多角形作成工程で得られた仮多角形の中心点を求めるとともにこの中心点と上記各選択点との中間点をそれぞれ算出する中間点算出工程と、
この中間点算出工程にて算出された中心点および各中間点並びに上記各選択点に対して、所定大きさの柱状範囲を設定するとともにこれら各柱状範囲内に含まれる点群に対してそれぞれ重心を算出する重心算出工程と、
この重心算出工程にて算出された全重心に対して主成分分析を行い第3主成分を取得するとともにこの第3主成分を法線ベクトルとし且つ上記重心を通る平面を決定する平面決定工程と、
この平面決定工程にて決定された平面に対して仮多角形の頂点を投影して多角形を求める投影工程とから得るようにした、方法である。
橋梁などの立体構造物の保守点検作業の自動化を行う場合、三次元計測装置、例えばレーザスキャナにより橋梁の主塔表面の三次元座標が取得され、これら取得された多数の三次元座標のデータ(点群データであり、以下、点群と称す)により主塔の表面形状が決定される。すなわち、主塔の表面位置の決定が行われる。この主塔は、例えばボックス形状の柱状部材が組み合わされたものである。
まず、エッジ決定方法について説明する。
n個の三次元座標を表わす点群(xi,yi,zi)(i=1〜n)があるとすると、主成分分析は以下の手順で行われる。
すなわち、平面に対応する点群から分散共分散行列を求めるとともに、この分散共分散行列の固有値解析を行い、3つの固有値および固有ベクトルを得る。
このように、三次元座標の点群Tの中から仮エッジE1を決定するとともに、この仮エッジE1を中心とする中空円筒体Dを想定し、この中空円筒体Dを横切る平面H1,H2に対応する点群T1,T2を抽出した後、これら各平面H1,H2での点群Tに、それぞれ主成分分析を行い第3主成分を求めるとともにこの第3主成分が示す固有ベクトル(方向ベクトル)に基づき各平面H1,H2の方程式を求め、さらにこれら求められた平面H1,H2同士の交差線Iを求めることにより、本エッジE0を決定するようにしたので、言い換えれば、主成分分析により求められた平面の方程式を解くだけで、立体構造物のエッジを決定することができる。すなわち、従来のように、複雑な処理を必要とせずに、立体構造物のエッジを決定することができる。
すなわち、このエッジ決定方法は、三次元計測装置にて取得された立体構造物表面の三次元座標を示す点群からエッジを決定するエッジ決定方法であって、
エッジ近傍の点を少なくとも一つ選択する選択工程と、
この選択工程にて選択された点を中心とする所定半径の球内(所定範囲)に含まれる点群に対して主成分分析を行うことにより第1主成分を求めるとともにこの第1主成分が示す方向ベクトルに基づきエッジを決定する仮エッジ決定工程と、
上記仮エッジを長軸とする中空円筒体を想定するとともにこの中空円筒体(中空筒体)に含まれて上記仮エッジを形成する二つの平面に対応する点群を抽出する点群抽出工程と、
これら抽出された各平面に対応する点群に対して主成分分析を行うことにより第3主成分をそれぞれ求めるとともにこれら各第3主成分を法線ベクトルとする二つの平面の方程式を作成する平面作成工程と、
これら作成された二つの平面同士の交差線を求めて本エッジを決定する本エッジ決定工程とを具備する方法である。
まず、外面決定方法の第1の実施例として、上述したエッジ決定方法により決定されたエッジを少なくとも2つ(つまり複数であり、ここでは、2つの場合について説明する)用いて立体構造物の外面を決定する方法について説明する。
この外面決定方法は、上記複数の本エッジの内、少なくとも1つの本エッジに2つ以上の点を選択し且つ残りの本エッジに少なくとも1つの点を選択する選択工程と、この選択工程にて選択された選択点を含む平面を立体構造物のエッジに接続する外面として決定する外面決定工程とを具備する方法である。
次に、外面決定方法の第2の実施例として、上述したエッジ決定方法により決定された本エッジおよびこのエッジ近傍にて拡がった点群すなわち面状点群から少なくとも一つ選択して、このエッジに接続する平面を決定することにより、立体構造物の外面、言い換えれば、コーナ部の外面を決定する方法について説明する。
この外面決定方法を、一般的に記載すると、以下のようになる。
そして、この投影工程で得られた投影平面での多角形の頂点の少なくとも一つ、例えばエッジから一番離れている点T(T3)を選択し、この選択点と本エッジ上での2点とにより平面が、すなわち外面が決定される。
すなわち、この外面決定方法は、上述した外面決定方法における点群から選択される少なくとも1つ以上の点を、エッジ近傍にて少なくとも3つ以上の点を選択することにより得られる多角形の頂点を用いるようになし、
さらに上記多角形を、
エッジ近傍にて少なくとも3つ以上の点を選択して仮多角形を作成する仮多角形作成工程と、
この仮多角形作成工程で得られた仮多角形の中心点を求めるとともにこの中心点と上記各選択点との中間点をそれぞれ算出する中間点算出工程と、
この中間点算出工程にて算出された中心点および各中間点並びに上記各選択点に対して、所定大きさの柱状範囲を設定するとともにこれら各柱状範囲内に含まれる点群に対してそれぞれ重心を算出する重心算出工程と、
この重心算出工程にて算出された全重心に対して主成分分析を行い第3主成分を取得するとともにこの第3主成分を法線ベクトルとし且つ上記重心を通る平面を決定する平面決定工程と、
この平面決定工程にて決定された平面に対して仮多角形の頂点を投影して多角形を求める投影工程とから得るようにした方法である。
E0 本エッジ
E1 仮エッジ
E2 推定エッジ
G 重心
H 平面
H10 外面
H11 仮多角形
H12 平面
H13 投影平面
K コーナ部
T 点群
T1〜T3 選択点
T4 中心点
T5〜T7 中間点
Claims (5)
- 三次元計測装置にて取得された立体構造物表面の三次元座標を示す点群からエッジを決定するエッジ決定方法であって、
エッジ近傍の点を少なくとも一つ選択する選択工程と、
この選択工程にて選択された点を中心とする所定範囲内に含まれる点群に対して主成分分析を行うことにより第1主成分を求めるとともにこの第1主成分が示す方向ベクトルに基づき仮エッジを決定する仮エッジ決定工程と、
上記仮エッジを長軸とする中空筒体を想定するとともにこの中空筒体に含まれて上記仮エッジを形成する二つの平面に対応する点群を抽出する点群抽出工程と、
これら抽出された各平面に対応する点群に対して主成分分析を行うことにより第3主成分をそれぞれ求めるとともにこれら各第3主成分を法線ベクトルとする二つの平面の方程式を作成する平面作成工程と、
これら作成された二つの平面同士の交差線を求めて本エッジを決定する本エッジ決定工程と
を具備することを特徴とする立体構造物のエッジ決定方法。 - 請求項1により決定された本エッジの中心位置を当該本エッジ方向に移動させて請求項1における選択工程にて選択された点となした後、この選択された点に基づき請求項1に記載の仮エッジ決定工程、点群抽出工程、平面作成工程および本エッジ決定工程を実行して連続的に本エッジを決定することを特徴とする立体構造物のエッジ決定方法。
- 請求項1または請求項2に記載のエッジ決定方法により複数の本エッジを決定する工程と、
上記複数の本エッジの内、少なくとも1つの本エッジに2つ以上の点を選択し且つ残りの本エッジに少なくとも1つの点を選択する選択工程と、
この選択工程にて選択された選択点を含む平面を立体構造物のエッジに接続する外面として決定する外面決定工程とを具備することを特徴とする立体構造物の外面決定方法。 - 請求項1または請求項2に記載のエッジ決定方法により本エッジを決定する工程と、
本エッジ上で複数の点を選択するとともに本エッジ近傍の点群から少なくとも1つ以上の点を選択することにより立体構造物のエッジに接続する外面を決定する外面決定工程とを具備することを特徴とする立体構造物の外面決定方法。 - 請求項4に記載の外面決定方法により本エッジ近傍の点群から少なくとも1つ以上の点を選択する工程を具備し、
上記工程で選択される少なくとも1つ以上の点を、エッジ近傍にて少なくとも3つ以上の点を選択することにより得られる多角形の頂点を用いるようになし、
さらに上記多角形を、
エッジ近傍にて少なくとも3つ以上の点を選択して仮多角形を作成する仮多角形作成工程と、
この仮多角形作成工程で得られた仮多角形の中心点を求めるとともにこの中心点と上記各選択点との中間点をそれぞれ算出する中間点算出工程と、
この中間点算出工程にて算出された中心点および各中間点並びに上記各選択点に対して、所定大きさの柱状範囲を設定するとともにこれら各柱状範囲内に含まれる点群に対してそれぞれ重心を算出する重心算出工程と、
この重心算出工程にて算出された全重心に対して主成分分析を行い第3主成分を取得するとともにこの第3主成分を法線ベクトルとし且つ上記重心を通る平面を決定する平面決定工程と、
この平面決定工程にて決定された平面に対して仮多角形の頂点を投影して多角形を求める投影工程とから得るようにした、
ことを特徴とする立体構造物の外面決定方法。
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