JP6584126B2 - 画像生成装置、画像生成方法およびプログラム - Google Patents

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Description

開示の技術は、画像生成装置、画像生成方法およびプログラムに関する。
生体などの測定対象の断層画像を非破壊、非侵襲で取得する方法として、光干渉断層撮像法(Optical Coherence Tomography、以下OCTという)が実用化されている。OCTは、特に断層画像が眼科診断において広く利用されている。
OCTは測定対象から反射した光と参照鏡から反射した光を干渉させ、その干渉光を解析することにより断層画像を得ている。このような光干渉断層画像取得装置として、参照鏡の位置を変えることで測定対象の深さ情報を得るタイムドメインOCT、広帯域光源を使用し干渉光を分光して干渉信号を取得するスペクトラルドメインOCT(SD−OCT:Spectral Domainoptical Coherence Tomography)、波長可変光源を使用し干渉信号を取得する波長掃引光コヒーレンストモグラフィー(SS−OCT:Swept Source Optical Coherence Tomography)が知られている。なお、SD−OCTとSS−OCTは総称して(FD−OCT:Fourier Domain−Optical Coherence Tomography)とも呼ばれる。
近年、このFD−OCTを用いた血管造影法が提案されており、OCTアンギオグラフィーと呼ばれている。
一般的な血管造影法である蛍光造影は、侵襲性があり、体内に蛍光色素(例えばフルオレセイン、インドシアニングリーン)を注入する必要がある。そして、蛍光色素の通り道となる血管を2次元的に表示する。
一方、OCTアンギオグラフィーはOCTの干渉信号を用いるため非侵襲かつ血管網を3次元的に表示すること可能である。さらに、眼底カメラや走査型レーザー検眼鏡(SLO:Scanning Laser Ophthalmoscope)を用いる蛍光造影に比べて高分解能であり、眼底の微小血管を描出することができるため注目されている。
OCTアンギオグラフィーは血管造影方法の違いにより複数の方法が提案されている。血流によるドップラーシフトを利用した方法(非特許文献1)、血流によるOCT信号の位相のバラツキを利用した方法(非特許文献2)が提案されている。さらに、血流によるOCT信号の強度のバラツキを利用した方法(非特許文献3、4、特許文献1)、血流によるOCT信号の位相と強度の変化を利用した方法(特許文献2)、などが提案されている。
しかしながら、前述した血流検出方法のうちドップラーシフトを利用したOCTアンギオグラフィー以外は、被検体の動きに由来するノイズ(バルクモーションノイズ)が発生することが問題となる。ほぼ同一個所を複数回計測したOCT干渉信号の時間変化部分を抽出し画像化するため、撮像中に被検体が動くと血流とは関係なく計測値が変化し、血流と誤検出してしまうためである。例えば、眼球の固視微動による速い動きの場合には、バルクモーションノイズがOCTアンギオグラフィー画像上で主走査方向の局所的スジ状ノイズとして現れる。
特許文献1は、バルクモーションノイズを軽減する第1の方法として、干渉信号の波長スペクトルを複数に分離したのち周波数解析することで、深さ方向の分解能を落とす代わりにバルクモーションノイズを低減する方法を開示している。また、第2の方法として、複数回撮像した断層画像を位置合わせすることでバルクモーションノイズを軽減する方法を開示している。第3の方法として、網膜表層から一定深度の領域で、複数回撮像した断層画同士で非相関を計算して生成した非相関画像から、非相関値の中央値をフレームごとに比較し、異常な非相関画像のフレームを除く方法を開示している。
米国特許出願公開第2014/221827号明細書 米国特許第8433393号明細書
Makita et al., "Optical Coherence Angiography," Optics Express, 14(17), 7821−7840 (2006) Fingler et al. "MoBility and transverse flow visualization using phase variance contrast with spectral domainoptical coherence tomography" Optics Express. Vol. 15, No. 20. pp 12637−12653 (2007) Optics Letters Vol. 33, Iss. 13, pp. 1530-1532 (2008) "Speckle variance detectionof microvasculature using swept−source optical coherence tomography " Mariampillai et al., "Optimized speckle variance OCT imaging of microvasculature," Optics Letters 35, 1257−1259 (2010)
しかし、特許文献1の前記第1の方法では、眼底平面方向の動きによるバルクモーションノイズには効果がなかった。
さらに前記第2の方法では、断層画像間の大まかな位置合わせはできるが、断層画像の計測中に生じた短時間の被検体の動きによる断層画像の歪みによる位置ずれは解消されないため、バルクモーションノイズが軽減されない場合があった。
また、前記第3の方法では、ノイズ検知に断層画像の一部のエリアを用いるため検出力が劣る。さらに、検出できたとしても正常な断層画像中のノイズがないデータをも除去してしまう。
開示の技術は上記の課題に鑑みてなされたものであり、OCTアンギオグラフィーにおいてバルクモーションノイズを低減することを目的の1つとする。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的の1つとして位置付けることができる。
開示の画像生成方法は、
光干渉断層法を用いてモーションコントラスト画像を生成するための画像生成方法であって、
検体の略同一位置の断層を示す複数の断層像データの位置合わせを行う位置合わせ工程と、
前記位置合わせを行って得た複数の断層像データの互いに対応する一部の領域における複数の強度値から外れ値を除去する除去工程と、
前記外れ値が除去された前記複数の断層像データに基づいてモーションコントラスト値を算出する算出工程と、
前記モーションコントラスト値に基づいて前記被検体のモーションコントラスト画像を生成する生成工程と、を有する。
開示の技術によれば、OCTアンギオグラフィーにおいてバルクモーションノイズを低減することができる。
本実施形態における撮像装置の全体構成の一例を示す概略図。 コンピュータのハードウェア構成の一例を表す図。 コンピュータの機能構成の一例を表す図。 本実施形態におけるスキャンパターンの一例を表す図。 本実施形態における干渉信号データ計測手順の一例を示すフローチャート。 本実施形態における信号処理手順の一例を示すフローチャート。 外れ値の除去方法の一例を説明するための図。 セグメンテーション結果の一例を説明するための図。 本実施形態におけるOCTアンギオグラフィー画像の一例を示す図。 本実施形態を適用した場合と適用しない場合のOCTアンギオグラフィー画像の一例を示す図。 トレンドを考慮した外れ値除去方法の一例を説明するための図。 本実施形態におけるOCTアンギオグラフィー画像の一例を示す図
以下、添付の図面を参照して、本実施形態に係る撮像装置を説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
〔第1の実施形態〕
[撮像装置全体の構成]
図1は、本実施例における光干渉断層法を用いた撮像装置(OCT装置)の構成例を示す図である。SS−OCTである場合の構成を示すが、他の方式のOCT装置においても同様の効果を実現できる。
本OCT装置は、波長掃引光源10と、光信号分岐/合波部20と、測定アーム50と、参照アーム60と、干渉光を検出する検出部30と、干渉光に基づいて人眼100の網膜情報を取得するコンピュータ40を有している。
波長掃引光源10は、例えば波長980nmから1100nmの光を100kHzの周波数(Aスキャンレート)で出射する。ここで、波長や周波数については例示であり、本発明は上記の値に限定されるものではない。以下の実施形態についても同様に、記載された数値は例示であり、本発明は記載された数値に限定されるものではない。
なお、本実施例では被検体を人眼(眼底)としているがこれに限るものではなく、例えば皮膚等に用いることとしてもよい。また、本実施形態において撮像対象は眼の眼底としているが、前眼を撮影対象とすることとしてもよい。
OCT干渉部20は、カプラ21、22を有している。まず、カプラ21は、波長掃引光源10から射出された光を眼底へ照射する照射光と参照光とに分岐する。
照射光は、測定アーム50を経由して人眼100に照射される。より具体的には、測定アーム50に入射した照射光は、偏光コントローラ51で偏光状態を整えられた後、コリメータ52から空間光として射出される。その後、照射光は、X軸スキャナー53、Y軸スキャナー54、シャッター56、フォーカスレンズ55を介して人眼100の眼底に照射される。なお、X軸スキャナー53、Y軸スキャナー54は眼底を照射光で走査する機 能を有する走査部である。走査部によって、照射光の眼底への照射位置が変えられる。
そして、眼底からの反射光は、再びフォーカスレンズ55など同一経路を経由して、カプラ21を通りカプラ22に入射する。なお、シャッター56を閉じて計測することで、人眼100からの反射光をカットしてバックグランド計測ができる。
一方、参照光は参照アーム60を経由し、カプラ22に入射する。より具体的には、参照アーム60に入射した参照光は、偏光コントローラ61で偏光状態を整えられた後、コリメータ62から空間光として射出される。その後、参照光は分散補償ガラス63、光路長調整光学系64、分散調整プリズムペア65を通り、コリメータレンズ66を介して光ファイバーに入射され、参照アーム60から射出されてカプラ22に入射する。
カプラ22で測定アーム50を経由した人眼100の反射光と参照アーム60を通った参照光とが合波し干渉する。そして、その干渉光を検出部30で検出する。検出部30は、差動検出器31とA/D変換器32を有している。まず、検出部30では、カプラ22で分岐された干渉光を差動検出器31で検出する。そして、差動検出器31で電気信号に変換されたOCT干渉信号をA/D変換器32でデジタル信号に変換している。ここで、差動検出器31の干渉光のサンプリングは、波長掃引光源10の中に組み込まれたクロック発生部が発信するkクロック信号に基づいて等波数間隔に行われる。A/D変換器32が出力したデジタル信号はコンピュータ40に送られる。次にコンピュータ40はデジタル信号に変換した干渉信号を信号処理し、OCTアンギオグラフィー画像を計算する。
コンピュータ40で行われる具体的な信号処理内容は、後述する。
ここで、人眼100の一点の奥行き方向(深さ方向)の情報を取得することをAスキャンと呼ぶ。また、Aスキャンと直交する方向で2次元断層画像を取得することをBスキャン、更にBスキャンの2次元断層像に垂直な方向に沿って2次元断層画像を取得することをCスキャンと呼ぶ。
なお、X軸スキャナー53、Y軸スキャナー54は、それぞれ回転軸が互いに直交するよう配置されたミラーで構成されている。X軸スキャナー53は、X軸方向の走査を行い、Y軸スキャナー54は、Y軸方向の走査を行う。X軸方向、Y軸方向の各方向は、眼球の眼軸方向に対して垂直な方向で、互いに垂直な方向である。また、Bスキャン、C−スキャンのようなライン走査方向と、X軸方向またはY軸方向とは、一致していなくてもよい。このため、Bスキャン、Cスキャンのライン走査方向は、撮像したい2次元の断層画像あるいは3次元の断層画像に応じて、適宜決めることができる。
次に、コンピュータ40について、図2を用いてハードウェア構成を、図3を用いて機能構成を説明する。コンピュータ40は、図2の中央演算処理装置(CPU)80と、記憶装置84と、入力装置81(マウス、キーボード、等)と、出力装置85(ディスプレイ等)とを備える。CPUは演算装置83を備える。記憶装置84は主記憶装置86(ROMまたはRAM等)と補助記憶装置87(磁気ディスク装置、SSD:Solid State Drive等)とから構成される。
さらに、CPU80が実行する各種機能について図3を用いて説明する。
CPU80が備える演算装置83は、記憶装置に記憶されたプログラムを実行することで図3のデータ取得手段41、解析手段42、位置合わせ手段43、平均化手段44、除去手段45、算出手段46、閾値処理手段47、セグメンテーション手段48、画像生成手段49、および表示制御手段70として機能する。さらに、演算装置83は上記の手段を実行する順番を制御する。
なお、コンピュータ40が備えるCPU80および記憶装置84は1つであってもよいし複数であってもよい。すなわち、少なくとも1以上の処理装置(CPU)と少なくとも1つの記憶装置とが接続されており、少なくとも1以上の処理装置が少なくとも1以上の記憶装置に記憶されたプログラムを実行した場合にコンピュータ40は上記の各手段として機能する。なお、処理装置はCPUに限定されるものではなく、FPGA等であってもよい。
データ取得手段41はOCT装置を制御し、後述する干渉信号の取得手順に従って干渉信号を取得し、主記憶装置86に記憶させる。なお、予め補助記憶装置87に保存されている干渉信号を読み込む手段でであってもよい。
具体的には、データ取得手段41は、A/D変換器32の出力を取得する。すなわち、被検眼に対して走査された測定光の被検眼からの戻り光と参照光との干渉光のデジタル信号(干渉信号)を取得する。なお、取得手段41はX軸スキャナー53、Y軸スキャナー54を制御する手段としても機能する。
解析手段42は干渉光のデジタル信号(干渉信号)を周波数解析する。具体的には干渉信号に高速フーリエ変換(FFT :Fast Fourier Transform)を適用することにより位相と振幅からなるOCT複素信号を生成する。なお、周波数解析として最大エントロピー法を用いてもよい。
さらに、解析手段42は周波数解析後のOCT複素信号の絶対値を2乗し、Intensityを計算することで、Intensityを示す断層像(以下、単に断層像という場合がある)を取得する。この断層像は被検眼の眼底の断層を示す断層像データの一例に相当する。つまり、断層像データは干渉光を受光した検出部(センサ)の出力を周波数解析することで得られたデータである。すなわち、測定光を被検眼の眼底の略同一位置で複数回走査した場合、解析手段42はそれぞれ被検体の略同一位置の断層を示す複数の断層像データを取得することとなる。すなわち、データ取得手段41および解析手段42により行われる処理はそれぞれ被検体の略同一位置の断層を示す複数の断層像データを取得するデータ取得工程の一例に相当する。
なお、複数の断層像データは異なるタイミングで走査された測定光により取得されるデータである。また、解析手段42は、OCT複素信号から位相を抽出する。
位置合わせ手段43は、複数の断層像の位置合わせを行う。本実施形態では位置合わせ手段42は、被検眼の眼底の略同一位置を測定光で複数回走査することで得られた複数の断層像の位置合わせを行う。より具体的には、位置合わせ手段43は、算出手段46がモーションコントラスト値を算出する前に複数の断層像データ同士を位置合わせする。位置合わせ手段43による処理は、複数の断層像データ同士を位置合わせする位置合わせ工程の一例に相当する。
断層像の位置合わせは既知の種々の手法により実現可能である。位置合わせ手段43は、例えば断層像同士の相関が最大となるように複数の断層画像の位置合わせを行う。なお、被検体が眼のように動く検体でなければ位置合わせは不要である。また、被検体が眼であっても追尾の性能が高ければ位置合わせは不要である。すなわち、位置合わせ手段43による断層像同士の位置合わせは必須ではない。
平均化手段44は、位置合わせ手段43によって位置合わせされた複数の断層像の平均値を算出することで、平均化画像を生成する。平均化画像は複数の断層像の信号強度が平均化された断層像である。この平均化画像をIntensity平均化画像という場合が ある。
除去手段45は、被検眼の眼底の略同一位置を測定光で複数回走査することで得られた複数の断層像から外れ値を除去する。例えば、除去手段45は複数の断層像の対応する位置における信号強度の平均値に対するズレ量が所定値より大きい信号強度を外れ値として除去する。すなわち、除去手段45により行われる処理は、複数の断層像データからから外れ値を除去する除去工程の一例に相当する。また、位置合わせ工程が行われた後に、除去工程が行われる。
なお、具体的な除去方法は後述の信号処理手順に示す。
算出手段46は、除去手段45により外れ値が除去された断層像データからモーションコントラスト特徴量(以下モーションコントラスト値という場合がある)を算出する。算出手段46により行わる処理は、外れ値が除去された複数の断層像データに基づいてモーションコントラスト値を算出する算出工程の一例に相当する。
ここで、モーションコントラストとは被検体組織のうち流れのある組織(例えば血液)と流れのない組織の間のコントラストであり、このモーションコントラストを表現する特徴量をモーションコントラスト特徴量と定義する。
モーションコントラスト特徴量は、略同一位置を測定光で複数回走査することで得られた複数の断層像間におけるデータの変化に基づいて算出される。例えば、算出手段46は位置合わせされた複数の断層像の信号強度(輝度)の分散をモーションコントラスト特徴量として算出する。より具体的には位置合わせされた複数の断層像の対応する各位置における信号強度の分散をモーションコントラスト特徴量として算出する。例えば、所定時刻の血管に相当する像の信号強度と所定時刻とは異なる時刻の血管に相当する像の信号強度とは血流により変化するため、血管に相当する部分の分散値は血流等の流れがない部分の分散値に比べて大きな値となる。すなわち、モーションコントラスト値は、複数の断層像データ間での被検体における変化が大きいほど大きくなる値である。従って、この分散値に基づいて画像を生成することでモーションコントラストを表現することが可能である。なお、モーションコントラスト特徴量は分散値に限定されるものではなく、標準偏差、差分値、非相関値および相関値の何れであってもよい。また、信号強度ではなく位相を用いることとしてもよい。すなわち、算出手段46は、複数の断層像データ間の信号強度または位相のばらつきをモーションコントラスト特徴量として算出する。
閾値処理手段47は、Intensityを示す断層像に閾値を設定し、閾値以下の領域に対応したモーションコントラスト特徴量の値を0に設定する。
例えば、閾値処理手段47は、平均化画像の信号強度と閾値との比較を行う。閾値処理手段47は平均化画像の所定位置の信号強度が閾値よりも低い場合は、平均化画像の所定位置に対応する分散等に基づいて得られたモーションコントラスト特徴量を血管を示す特徴量とは異なる値にする。例えば、閾値処理手段47は平均化画像の信号強度が閾値よりも低い場合は、分散等に基づいて得られたモーションコントラスト特徴量を0にする。すなわち、閾値処理手段47は、信号強度を示す代表値が閾値よりも低い場合のモーションコントラスト値を、信号強度を示す代表値が閾値よりも高い場合のモーションコントラスト値よりも低い値とする。なお、閾値処理手段47は、算出手段46により複数の断層像の信号強度の分散をモーションコントラスト特徴量として算出する前に、平均化画像の信号強度と閾値との比較を行うこととしてもよい。例えば、閾値処理手段47は、平均化画像の信号強度が閾値より低い場合にはモーションコントラスト特徴量を0と算出する。さらに、平均化画像の信号強度が閾値より高い場合には算出手段46が複数の断層像の信号強度の分散をモーションコントラスト特徴量として算出する。
ここで、特徴量が0であることは図9等に示す画像の黒い部分を示している。なお、モーションコントラスト特徴量を完全に0にするのではなく0近傍の値とすることとしてもよい。一方、閾値処理手段47は平均化画像の信号強度が閾値よりも高い場合は、分散等に基づいて得られたモーションコントラスト特徴量を維持する。
セグメンテーション手段48は、平均化手段44で生成した断層画像から、網膜の層を検出し、網膜層の各領域の層境界を抽出する。具体的な検出方法は後述の信号処理手順に示す。
画像生成手段49は算出手段46が3次元の断層像データから3次元のモーションコントラスト特徴量(3次元のデータ)を算出している場合は、3次元のOCTアンギオグラフィー画像を生成することができる。また、画像生成手段49は、3次元のOCTアンギオグラフィー画像の任意の網膜方向の深さ範囲において投影または積算した2次元のOCTアンギオグラフィー画像を生成することもできる。すなわち、画像生成手段49は、被検体の深さ方向における所定範囲のモーションコントラスト値を前記深さ方向に投影または積算して2次元の前記モーションコントラスト画像を生成する。図8は2次元のOCTアンギオグラフィー画像(en-face血管画像もしくは単にen-face画像という場合がある)の一例である。
より具体的には、セグメンテーション手段48が抽出したセグメンテーションデータで算出手段46が算出した3次元のモーションコントラスト特徴量をセグメンテーションする。さらに、画像生成手段49は、任意の網膜層を抽出し、2次元方向(X方向、Y方向)に投影または積算することで眼底の網膜層を2次元的に表現するOCT画像(en−face画像)を生成する。
なお、モーションコントラスト特徴量とセグメンテーション結果とは同一の断層像から得られているためモーションコントラスト特徴量とセグメンテーション結果とは対応づけられる。従って、画像生成手段49はモーションコントラスト特徴量とセグメンテーション結果との対応づけを用いて任意の層のモーションコントラスト特徴量をモーションコントラスト特徴量の3次元ボリュームデータから切り出すことができる。
さらに、画像生成手段49は3次元のOCTアンギオグラフィー画像から任意の網膜方向の深さ範囲を切り出して、部分的な3次元のOCTアンギオグラフィー画像を生成することもできる。すなわち、画像生成手段49は被検体の深さ方向における所定範囲のモーションコントラスト値に基づいて、3次元のモーションコントラスト画像を生成する。
なお、任意の網膜方向の深さ範囲は検査者(操作者)により設定可能である。例えば、IS/OSからRPEまでの層、RPEからBMまでの層など選択可能な層の候補が表示部70に表示される。表示された層の候補から、検査者は所定の層を選択する。そして、検査者により選択された層において画像生成手段49は網膜の深さ方向に積算を行い2次元のOCTアンギオグラフィー画像(en-face血管画像)または部分的な3次元のOCTアンギオグラフィー画像を生成することとしてもよい。
また、画像生成手段49はモーションコントラスト特徴量から断層像に相当するOCTアンギオグラフィー画像を生成することとしてもよい。
上述のように、画像生成手段49による処理は、モーションコントラスト値に基づいて被検体のモーションコントラスト画像を生成する生成工程の一例に相当する。
表示制御手段70は、各種の情報をディスプレイである出力装置85に表示させる。より具体的には、画像生成手段49により生成されたOCTアンギオグラフィー画像をディスプレイである出力装置85に表示させる。すなわち、表示制御手段70による処理は、生成工程において生成されたモーションコントラスト画像を表示部に表示させる表示制御工程の一例に相当する。
[スキャンパターン]
次に、図4を用いて本実施形態のスキャンパターンの一例を説明する。
OCTアンギオグラフィーでは血流によるOCT干渉信号の時間変化を計測するため、ほぼ同一箇所を少なくとも2回以上反復計測した複数の干渉信号データセットが必要となる。図4において、被検体への照射光の軸方向がz軸、z軸(深さ方向)と直行する平面、すなわち眼底平面方向をx軸、y軸とする。
図4において、y1からynはそれぞれ異なるy位置でのBスキャン、nはyスキャン方向のサンプル数を示す。x1からxpはxスキャン方向のサンプル位置、pはBスキャンを構成するxスキャン方向のサンプル数を示す。Δxは隣り合うxポジションの間隔(xピッチ)であり、Δyは隣り合うyポジションの間隔(yピッチ)を表す。mはほぼ同じ箇所でのBスキャンの反復計測回数を表す。ここで、初期位置(x1、y1)は図2の入力装置81により任意に設定できる。
本実施形態ではOCT装置はほぼ同じ箇所でのBスキャンをm回反復し、n箇所のyポジションに移動するスキャン方法を行う。なお、反復スキャンの方法は、ほぼ同じ箇所でのAスキャンを繰り返してから次の位置に移動してBスキャンを構成するスキャン方法でも良い。
ここで、反復計測回数mが大きいと同じ箇所での計測回数が増えるため、血流の検出精度が向上する。その一方でスキャン時間が長くなり、スキャン中の眼の動き(固視微動)により画像にモーションアーチファクトが発生する問題と被検者の負担が増える問題が生じる。本実施形態では両者のバランスを考慮してmを4として実施した。なお、OCT装置のAスキャン速度、被検体100の眼の動き量に応じて、mを自由に変更してもよい。すなわち、反復走査の回数は上記の値に限定されるものではない。
また、x、y方向の画像サイズはp×nにより決定される。x、y方向の画像サイズが大きいと、同じ計測ピッチであれば広範囲がスキャンできるが、スキャン時間が長くなり、上述のモーションアーチファクトおよび患者負担の問題が生じる。本実施形態では両者のバランスを考慮してnとpを300として実施した。なお、上記n,pは適宜自由に変更が可能である。すなわち、画像サイズは上記の値に限定されるものではない。
また、本実施形態ではxピッチΔx、yピッチΔyは眼底における照射光のビームスポット径の1/2として決定し、10μmとした。ここでスキャン範囲ΔXall,ΔYallは次式で表すことができ、ΔXallとΔYallはそれぞれ3mmとなる。
ΔXall=p×Δx 式(1)
ΔYall=n×Δy 式(2)
Δx、Δyを眼底上ビームスポット径の1/2とすることで 生成する画像を高精細に形成することができる。Δx、Δyを眼底ビームスポット径の1/2より小さくしても生成する画像の精細度をそれ以上高くする効果は小さい。
逆にxピッチ、yピッチを眼底ビームスポット径の1/2より大きくすると精細度は悪化するが、同じ平面画像サイズであればより広い範囲の画像を取得することができる。臨床上の要求に応じてΔx、Δyを自由に変更してもよい。
[干渉信号の取得手順]
次に、図5を用いて本実施形態の干渉信号の取得手順の一例を説明する。
まず、ステップS109において、CPU80は図4のポジションyiのインデックスiを1に設定する。次に、ステップS110において、データ取得手段41は、不図示の駆動機構を制御することでx軸スキャナー53,y軸スキャナー54は、スキャン位置を図4の(x1,yi)に移動する。
ステップS119において、データ取得手段41はBスキャンの反復計測回数のインデックスjを1に初期化する。
次に、ステップS120において、データ取得手段41はx軸スキャナー53,y軸スキャナー54を制御して反復計測回数j回目のBスキャンを実施する。Bスキャン範囲は(x1,yi)〜(xp,yi)である。
ここで、Aスキャンの速度をFa[Hz]とすると、正味のBスキャン時間(ΔtB)は、xスキャン方向のサンプル数pを用いて次式で表わせる。
本実施形態ではFaは100kHz、pは300なので式(3)よりΔtBは3msである。
また、正味のBスキャン時間(ΔtB)に、X軸スキャナー53の準備期間(Δtp)を加えたものを、反復計測の時間間隔(Δt)とする。Δtは次式で表せる。
Δt=Δtp+ΔtB 式(4)
なお、準備時間Δtpは例えばx軸スキャナー53,y軸スキャナー54のスキャン位置を調整する時間である。本実施形態ではΔtpは1msでなので式(4)よりΔtは4msである。
さらに、全体の計測時間(tm)は、反復回数mとyスキャン方向のサンプル数n、式(4)を用いて、次式で表せる。
tm=Δt×m×n=(Δtp+ΔtB)×m×n 式(5)
本実施形態ではmは4,nは300なので、式(5)より全体の計測時間tmは4.8sである。
ここで、Bスキャン時間ΔtBと反復計測の時間間隔Δtは、短いほど被検体の動きの影響を受けにくく、バルクモーションノイズは小さくなる。逆に大きいと被検体の動きにより位置再現性が低下しバルクモーションノイズが増える。また、計測にかかる時間が増え、患者負担が増してしまう。ここで、バルクモーションとは被検眼の動きを意味し、バルクモーションノイズとは被検眼の動きにより発生するノイズを意味している。
さらに、反復計測の時間間隔Δtについては小さすぎると血流検出にかかる時間が短くなり血流検出感度が低下する。
これらを考慮してtm, Δt,n,p,ΔtB、Δtp、を選択することが望ましい。
なお、反復計測の位置再現性を高めるため、X軸スキャナー53、Y軸スキャナー54は被検体を追尾しつつ、Bスキャンを行っても良い。
ステップS130において差動検出器31はAスキャン毎に干渉光を検出し、A/D変換器32は干渉光をデジタル信号(干渉信号)に変換する。データ取得手段41はA/D変換器32から干渉信号を取得し、干渉信号を記憶装置84に記憶させる。データ取得手段41は1度のBスキャンでAスキャン信号p個を取得する。p個のAスキャン信号は1のBスキャン信号を構成している。
ステップS139において、データ取得手段41はBスキャンの反復計測回数のインデックスjをインクリメントする。
次に、ステップS140においてデータ取得手段41はjが所定の反復計測回数mより大きいか判断する。すなわち、ポジションyiでのBスキャンがm回繰り返されたかを判断する。繰り返されてない場合はS120に戻り、同一位置のBスキャン計測を繰り返す。所定回数繰り返された場合は、S149に進む。
ステップS149において、データ取得手段41はポジションyiのインデックスiをインクリメントする。
次に、ステップS150においてデータ取得手段41はポジションyiのインデックスiが所定の計測位置の数nより大きいか、すなわちn箇所の全てのyポジションでBスキャンを実施したかを判断する。n箇所の全てのYポジションでBスキャンが実施されていない場合はステップS110に戻り、次の計測ポジションで計測することを繰り返す。n箇所の全てのYポジションでBスキャンが実施された場合は、次ステップS160へ進む。
ステップS160においてデータ取得手段41はバックグラウンドデータを取得する。データ取得手段41は不図示の駆動手段を制御することでシャッター56を閉じた状態光路に挿入した状態)で100回Aスキャンを計測し、データ取得手段41は100個のAスキャン信号を平均化して記憶装置84に記憶する。なお、バックグラウンドの測定回数は100回に限るものではない。
以上のステップを実施して、データ取得手段41は、ほぼ同一箇所を少なくとも2回以上反復計測した複数の干渉信号、及びバックグランドデータを取得することができる。
[信号処理手順]
次に、信号処理手順の一例を図6を用いて説明する。
図6は、データ取得手段41が干渉信号を取得し、信号処理をしてOCTアンギオグラフィーのen−face画像を出力するまでのフローである。
本実施形態では、OCTアンギオグラフィーのen−face画像を生成するために、モーションコントラスト特徴量を計算する必要がある。
図6のステップS209において、データ取得手段41は、OCT装置が計測した、ほぼ同一箇所を少なくとも2回以上反復計測した複数の干渉信号を取得する。なお、データ取得手段41は前述の干渉信号の取得手順に従って干渉信号取得しても良いし、予め補助記憶装置87に保存されている干渉信号をデータ取得手段41が読み込みこむことで干渉信号取得してもよい。
次に、ステップS210において、データ取得手段41はポジションyiのインデックスiを1に設定する。
ステップS220において、データ取得手段41はポジションyiにて反復計測した全てのBスキャンの干渉信号(m回分)を呼び出す。
次に、ステップS230において、データ取得手段41はBスキャンの反復計測回数のインデックスjを1に初期化する。
ステップS240において、データ取得手段41はm回分のBスキャン干渉信号からj番目の干渉信号を呼び出す。
次に、ステップS250において、データ取得手段41は図5のステップS160で取得したバックグラウンドデータをステップS240で取得した干渉信号から減算する。
ステップS260において、解析手段43はバックグラウンドを減算した干渉信号を周波数解析する。本実施形態では周波数解析として干渉信号に高速フーリエ変換(FFT :Fast Fourier Transform)を適用することにより位相と振幅からなるOCT複素信号を生成する。なお、周波数解析として最大エントロピー法を用いてもよい。
ステップS270において、解析手段43は、ステップS260の周波数解析後のOCT複素信号の絶対値の2乗を計算する。この値が当該Bスキャンの断層画像の強度(Intensity)となる。すなわちステップS270において解析手段43はIntensityを示す断層像を取得する。
ステップS280において、データ取得手段41はBスキャンの反復計測回数のインデックスjをインクリメントする。そして、ステップS290においてデータ取得手段41は、jが所定の反復計測回数mより大きいか判断する。jが所定の反復計測回数m以下の場合はS240に戻り、同一Y位置で反復計測したBスキャンのIntensity計算を繰り返す。jが所定の反復計測回数mより多いきい場合は、次ステップS300へ進む。
ステップS300において、位置合わせ手段43はあるyiポジションにおいて反復計測したBスキャンのmフレーム分の断層像を位置合わせする。具体的には、位置合わせ手段43はmフレーム分の断層像のうち、任意の1枚の断層像をテンプレートとして選択する。位置合わせ手段43はmフレーム分の断層像における全ての組み合わせで相関を計算し、フレーム別に相関係数の和を求め、その和が最大となるフレームを選択してもよい。
次に、位置合わせ手段43は、テンプレートとして選択された断層像と他のフレームの断層像とを照合し位置ずれ量(δX、δY、δθ)を求める。具体的には、位置合わせ手段43は、テンプレート画像の位置と角度を変えながら他のフレームの断層像との類似度を表す指標であるNormalized Cross−Correlation(NCC)を計算する。そして、位置合わせ手段43は、この値が最大となるときの画像位置の差を位置ずれ量として求める。
なお、本発明では、類似度を表す指標は、テンプレートとフレーム内の画像の特徴の類似性を表す尺度であれば種々変更が可能である。例えばSum of Abusolute Difference(SAD)、Sum of Squared Difference(SSD)を類似度を表す指標として用いてもよい。また、Zero−means Normalized Cross−Correlation(ZNCC)、Phase Only Correlation(POC)を類似度を表す指標として用いてもよい。さらに、Rotation Invariant Phase Only Correlation(RIPOC)等を類似度を表す指標として用いてもよい。
次に、位置合わせ手段43は位置ずれ量(δX、δY、δθ)に応じて位置補正をテンプレート以外のm−1フレームの断層像に適用し、mフレーム分の断層像の位置合わせを行う。
ステップS309において除去手段45は、ほぼ同一箇所を少なくとも2回以上反復計測することで得られた複数の断層像のそれぞれのピクセル位置について、ステップS260の周波数解析の結果から得られるOCT複素信号について外れ値を除去をする。本実施形態ではステップS270のIntensity計算の出力結果から外れ値を除去する。
図7を用いて外れ値除去の一例について具体的に説明する。図7に、断層像のある1ピクセルにおいて、反復計測して得られたIntensityの値の一例を示す。ここで、各ピクセルはステップS300にて位置合わせされている。縦軸はIntensity、横軸はBスキャンの反復計測Noを表す。本実施形態では反復計測回数4回である。
そして、ほぼ同一箇所を計測した複数のIntensityの平均値(Ave)と標準偏差(σ)を計測し、図の閾値(th1,th2)を次式のように設定する。
th1=Ave−k×σ 式(6)
th2=Ave+k×σ 式(7)
ここでkは任意の設定パラメタであり、本実施形態では1.2とする。なお、kの値は1.2に限定されるものではない。
これらth1、th2を用いて、Intensityの平均値(Ave)を基準とし、除去手段45は、計測値がth1以下、th2以上のものを外れ値として除去する。すなわち、外れ値とは設定された閾値を超える値を指している。図7では反復計測Noが2のデータが外れ値であることを表している。すなわち、除去手段45は、複数の断層像データが示す信号強度の平均値から、所定値以上離れている信号強度を外れ値として除去する。
このように、断層像データのピクセル毎に外れ値が除去される。ピクセル毎に外れ値が除去されるため、血管の画像化に有効なデータを不要に除去することがない。従って、ノイズ除去と精度のよい血管の画像化とを両立することが可能となる。
なお、外れ値を検出して除去する方法としてIntensityではなく、位相を用いてもよい。この場合、除去手段45は、複数の断層像データが示す位相の平均値から、所定値以上離れている位相を外れ値として除去する。
また、外れ値を決める閾値は任意に決めることができる。
ステップS309が終了するとステップS310とステップS311に進む。
ステップS310において算出手段46はステップS309で外れ値を除いたデータセットでモーションコントラスト特徴量を算出する。
本実施形態ではステップS300にて位置合わせされたmフレームの断層像(Intensity画像)から同じ位置のピクセルごとに分散値を計算し、その分散値をモーションコントラスト特徴量とする。
なお、モーションコントラスト特徴量の求め方は種々あり、本発明においてモーションコントラストの特徴量の種類は同一Y位置で反復計測した各ピクセルの計測値の変化を表す指標であれば本発明に適用が可能である。
一方、ステップS311において平均化手段44はステップS300で位置合わせされた断層像(Intensity画像)を平均化し、Intensity平均化画像を生成する。
ステップS320において閾値処理手段47は、ステップS310で出力したモーションコントラスト特徴量の閾値処理を行う。閾値の値は平均化手段44がステップS311で出力したIntensity平均化画像から、ノイズフロアでランダムノイズのみが表示されているエリアを抽出し、標準偏差σを計算し、ノイズフロアの平均Intensity+2σと設定する。閾値処理手段47は、Intensity平均化画像における各画素のIntensityが上記閾値以下の領域を決定する。そして、決定した領域に対応したモーションコントラスト特徴量の値を0に設定する。すなわち、Intensity平均化画像において信号強度が閾値以下の領域に対応するステップS310で算出されたコントラスト特徴量の値を0に設定する。
ステップS320の閾値処理により、ランダムノイズによるIntensity変化に由来するモーションコントラストを除去している。これによりモーションコントラスト画像において、被検体が写っていないエリアに生じるモーションコントラストノイズを取り除くことができる。
なお、閾値の値は、小さいほどモーションコントラストの検出感度は上がる一方、残存するモーションコントラストノイズも増す。また、大きいほどモーションコントラストノイズは減るがモーションコントラストの検出感度は下がる。 本実施形態では閾値をノイズフロアの平均輝度+2σとして設定したが、閾値はこれに限るものではない。
ステップS330においてデータ取得手段41は、ポジションyiのインデックスiをインクリメントする。
ステップS340においてデータ取得手段41は、ポジションyiのインデックスiが所定の計測回数nより大きいかを判断する。インデックスiが計測位置の数nより小さい場合はS220に戻り、次のyポジションのデータの処理を繰り返す。インデックスiが計測位置の数n より大きい場合は、次ステップS350へ進む。
ここでステップS340を終了した時点で、すべてのY位置で平均化画像とモーションコントラスト特徴量のBスキャン像(Z深さ方向とX方向との二次元データ)が取得されたこととなる。すなわち、平均化画像とモーションコントラスト特徴量の3次元データ(ボリュームデータ)が取得されたこととなる。
ステップS350においてセグメンテーション手段48は、平均化手段44がステップS311で生成したIntensity平均化画像から、網膜のセグメンテーションを行う。以下、網膜のセグメンテーションについて具体的に説明する。
セグメンテーション手段48は、複数のYポジションにおけるIntensity平均化画像から抜き出した処理の対象とするIntensity平均化画像を抽出する。そして、セグメンテーション手段48はメディアンフィルタとSoBelフィルタを抽出したIntensity平均化画像にそれぞれ適用して画像を作成する(以下、それぞれメディアン画像、SoBel画像ともいう)。
次に、セグメンテーション手段48は、作成したメディアン画像とSoBel画像とから、Aスキャン毎にプロファイルを作成する。作成されるプロファイルは、メディアン画像では輝度値のプロファイル、SoBel画像では勾配のプロファイルとなる。そして、セグメンテーション手段48はSoBel画像から作成したプロファイル内のピークを検出する。セグメンテーション手段48は検出したピークの前後やピーク間に対応するメディアン画像のプロファイルを参照することで、網膜層の各領域の境界(層境界)を抽出する。
セグメンテーションについて図8を用いて説明する。図8はあるy位置におけるIntensity平均化画像であり、セグメンテーションラインが破線でIntensity平均化画像にオーバーレイされている。本実施形態におけるセグメンテーションでは6層を検出している。6層の内訳は、(1)神経線維層(NFL) 、(2)神経節細胞層(GCL)+内網状層(IPL)を合わせた層、(3)内顆粒層(INL)+外網状層(OPL) を合わせた層、(4)外顆粒層(ONL)+外境界膜(ELM)を合わせた層、(5)Ellipsoid Zone (EZ) + Interdigitation Zone (IZ)+ 網膜色素上皮(RPE)を合わせた層、(6)脈絡膜(Choroid)である。
なお、本実施形態で説明したセグメンテーションは一例であり、ダイクストラ法を利用したセグメンテーションなど、その他の方法を用いても良い。また、検出する層の数は任意に選ぶことができる。
図6に戻り、ステップS360において画像生成手段49は、網膜のセグメンテーション結果と閾値処理されたモーションコントラスト特徴量に基づいてOCTアンギオグラフィー画像を生成する。例えば、画像生成手段49はステップS350で出力したセグメンテーションデータに基づき、OCTアンギオグラフィー画像(en−face画像)を生成する。
図9は本実施形態におけるOCTアンギオグラフィー画像(en−face画像)である。以下、en−face画像の生成方法について具体的に説明する。
画像生成手段49は、モーションコントラスト特徴量のボリュームデータから、例えば神経節細胞層(GCL)+内網状層(IPL)を合わせた層、に対応するエリアを切り出す。そして、画像生成手段49は各Aスキャンについて、モーションコントラスト特徴量の代表値を計算する。Aスキャン代表値は、平均値、最大値、中央値のいずれでもよい。このAスキャン代表値を2次元方向(X方向、Y方向)に投影することで、(2)神経節細胞層(GCL)+内網状層(IPL)を合わせた層に対応するen−face画像が生成される。なお、モーションコントラスト特徴量とセグメンテーション結果とは同一の断層像から得られているためモーションコントラスト特徴量とセグメンテーション結果とは対応づけられる。従って、生成手段44はモーションコントラスト特徴量とセグメンテーション結果との対応づけを用いて任意の層のモーションコントラスト特徴量をモーションコントラスト特徴量の3次元ボリュームデータから切り出すことができる。
また、本実施形態ではAスキャン代表値を2次元方向(X方向、Y方向)にプロットする際に、Aスキャン代表値プロットする値をLog変換することでダイナミックレンジを広げて表示している。なお、このLog変換を行わないこととしてもよい。
図9はOCT装置により黄斑部を計測した際のen−face画像である。本実施形態では画像生成手段49が、セグメンテーション結果に基づいてより、神経節細胞層(GCL)+内網状層(IPL)を合わせた層のモーションコントラスト特徴量
をモーションコントラスト特徴量の3次元ボリュームデータから切り出す。そして、画像生成手段49は、切り出したモーションコントラスト特徴量を眼底の深さ方向に投影または積算してモーションen−face画像を生成している。すなわち、生成手段44は、検出手段により検出された層境界に基づいてモーションコントラスト値を被検体の深さ方向に投影または積算して2次元のモーションコントラスト画像を生成する。図9に示すようにモーションコントラスト特徴量が高い部分(画像中の白い部分)は、眼底血管を描出している。
なお、セグメンテーションデータを選択することにより、任意の層のen−face画像を生成することができる。
図6に戻り、ステップS370において表示制御手段70は、ステップS360で生成したen−face画像をディスプレイである出力装置85に表示させる。なお、上記の実施形態においては、en−face画像を生成し表示することとしたが、3次元のOCTアンギオグラフィー画像または部分的な3次元のOCTアンギオグラフィー画像を生成し、表示することとしてもよい。
次に、図10を用いて本実施形態の効果を説明する。図10(a)は本実施形態において除去手段45によるステップS309の外れ値除去工程を行わずに生成されたen−face画像である。qとrとでそれぞれ示す位置に横スジ状のバルクモーションノイズが見られる。
一方で、図10(b)は上述したようにステップS309の外れ値除去工程を行い生成されたen−face画像である。図10(a)のqとrとそれぞれ同じ位置に相当するsとtとが示す位置における横スジ状のバルクモーションノイズが低減されている。
本実施形態ではOCT複素信号の外れ値を除去したデータでモーションコントラスト特徴量を計算することで、バルクモーションが生じて異なる箇所を計測することにより生じた異常な計測データを取り除いている。したがって、モーションコントラスト画像においてバルクモーションノイズを低減することができる。
以上、本実施形態によれば、OCTアンギオグラフィーにおけるバルクモーションノイズを効果的に低減することが可能となる。すなわち、本実施形態によれば精度良く血管を画像化することが可能となる。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態は、除去手段45はほぼ同一箇所を少なくとも2回以上の反復計測により得られた複数の干渉信号から近似曲線を求め、この近似曲線を基準とし外れ値除去する点が第1の実施形態とは異なる。
本実施形態について図11を用いて説明する。図11において、縦軸はIntensity、横軸はBスキャンの反復計測Noを表す。本実施例では反復計測回数mを6としている。なお、Bスキャンの反復計測回数は6回に限定されるものではない。
図11における実線ycは、除去手段45が6個の信号強度を用いて算出した近似直線である。この近似曲直線ycは、αを定数、βを1次の系数として次式で表せる。
yc=α+βx 式(8)
この近似直線ycからの残差平方和をσrとしたとき、除去手段45は図11の閾値(th1r,th2r)を次式のように設定する。
th1r=yc−kr×σr 式(9)
th2r=yc+kr×σr 式(10)
ここでkrは任意の設定パラメタであり、本実施形態ではkrを1.2とする。除去手段45は、式(8)、(9)を用いて、計測値がth1r以下、th2r以上のものを外れ値として除去する。これにより、反復計測した複数のIntensityデータから、近似曲線を基準とし外れ値除去される。図11では反復計測Noが2のデータが外れ値であることを表している。
なお、本実施例ではycを近似直線としたが、外れ値除去の精度を上げるために任意の次数の近似曲線としてもよい。すなわち、除去手段45は、複数の断層像データが示す信号強度の平均値から算出された近似直線あるいは近似曲線から所定値以上離れている信号強度を外れ値として除去する。また、信号強度に代えて位相を用いることも可能である。この場合、除去手段45は、複数の断層像データが示す位相の平均値から算出された近似直線あるいは近似曲線から所定値以上離れている位相を外れ値として除去する。
また、th1r、th2rは、ycの95%信頼区間として設定してもよい。
以上、本実施例のように反復計測した複数の干渉信号データから、近似曲線を基準とし外れ値除去することで反復計測データがトレンドを有する場合にもOCTアンギオグラフィーにおけるバルクモーションノイズを効果的に低減することが可能となる。すなわち、本実施形態によれば精度よく血管を画像化することが可能である。
〔第3の実施形態〕
本発明の第3の実施形態は、同一のAスキャンまたは単一フレーム内で一定割合以上の外れ値を検出した場合、Aスキャンラインまたはフレーム単位で除外してモーションコントラストを算出することを特徴とする。すなわち、第1の実施形態におけるステップS309の処理が変更されている。
本実施形態における除去手段45は、外れ値が発生したピクセルの位置(ボリュームデータ中のピクセル位置x,y,z)および反復計測フレームNoを記憶装置84に記憶させる。除去手段45は、全ての断層像データに対して外れ値の決定および外れ値が発生したピクセルの位置および反復計測フレームNoを記憶する。例えば、図7に示す例においては、除去手段45はフレームNo2およびフレームNo2の外れ値のピクセル位置を記憶装置84に記憶させる。
続いて、除去手段45は、ステップS309において、除去手段45は、各Aスキャンラインまたはフレームで外れ値が含まれている割合(外れ値含有率)を算出する。
そして外れ値含有率が一定値(例えば20%)以上含まれているAスキャンラインまたはフレームにおいて、除去手段45は当該領域の断層像データを除去する。すなわち、除去手段45は、Aスキャンラインまたはフレーム内で一定割合以上の外れ値を検出した場合はAスキャンラインまたはフレーム単位で外れ値を除外する。
次に、ステップS310において、算出手段46はステップS309で外れ値を除去した干渉信号データに基づいてモーションコントラスト特徴量を算出する。 本実施例では、反復計測の位置が大きくずれている場合にも、位置ずれが生じたAスキャンラインまたはフレーム単位で的確にバルクモーションノイズを除去することができる。なお、本実施形態は第1の実施形態および第2の実施形態のいずれに対しても組み合せることができる。
〔第4の実施形態〕
第4の実施形態では、OCTアンギオグラフィー画像上で外れ値が発生した箇所を表示することを特徴とする。
本実施形態について図12を用いて説明する。図12のu,vのマーカーは外れ値の除去が発生した箇所を矢印で表示している。
具体的には、第3の実施形態と同様に、除去手段45は外れ値が発生したピクセルの位置(ボリュームデータ中のピクセル位置x,y,z)を記憶装置84に記憶させる。そして、表示制御手段70は記憶装置84に記憶された外れ値が発生したピクセルの位置に基づいてOCTアンギオグラフィー画像上に外れ値の除去が発生した箇所を示す表示を表示させる。すなわち、表示制御手段70は外れ値が発生した箇所をモーションコントラスト画像上に表示させる。
なお、図12に示す例ではマーカーを矢印としたが、任意のマーカーで構わない。外れ値が発生した箇所の表示のする、しないは任意に切り替えが可能である。本実施形態によれば検査者外れ値が発生した領域を確認することができる。従って、例えば血管が明瞭に画像化されていない原因が病気によるものか外れ値除去によるものかを判断することが可能となる。
〔第5の実施形態〕
第5の実施形態は、所定個数以上の外れ値が発生した画素はエラーとし、エラー画素は隣り合うエラーでないピクセル(画素)のモーションコントラスト値で補間することを特徴とする。
具体的には除去手段45は、同一画素における外れ値発生個数および画素の位置を記憶装置84に記憶させる。例えば、図7に示す例においてフレームNo3の信号強度が外れ値であった場合には、除去手段45が、外れ値発生個数を2個および画素位置を記憶装置84に記憶させる。
そして、エラー発生個数が所定個数(例えば2)以上の場合その画素をエラー画素とし、算出手段46は、記憶装置84に記憶された外れ値発生個数および当該画素位置を取得して、エラー画素を隣り合うエラーでないモーションコントラスト値で線型補間する。すなわち、 除去手段45が、所定個数以上の外れ値が発生した画素をエラー領域として記憶し、算出手段46がエラー領域を補間する。
なお、補間の方法は、スプライン補間などその他の方法でもよい。なお、エラー画素が所定値以上連続している場合には補間を行わないこととしてもよい。すなわち、連続するエラー画素の数が所定値以下の場合に算出手段46は補間を行う。なお、エラー画素が所定値以上連続している場合にはエラーであることを示す表示をOCTアンギオグラフィー画像上に表示させることとしてもよい。
また、エラー画素を、ある一定のエラー画素密度をもつエラー領域として処理してもよい。
本実施形態では、外れ値が所定個数以上の画素をエラー画素とし、信頼性の悪い画素は補間処理することでバルクモーションノイズを低減することができる。
[その他の実施例]
以上、実施例を詳述したが、本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記録媒体(記憶媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、撮像装置、webアプリケーション等)から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、開示の技術の目的は、以下のようにすることによって達成されることはいうまでもない。即ち、前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(コンピュータプログラム)を記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給する。係る記憶媒体は言うまでもなく、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
41 データ取得手段
42 解析手段
43 位置合わせ手段
44 平均化手段
45 除去手段
46 算出手段
47 閾値処理手段
48 セグメンテーション手段
49 画像生成手段
70 表示制御手段

Claims (20)

  1. 光干渉断層法を用いてモーションコントラスト画像を生成するための画像生成方法であって、
    検体の略同一位置の断層を示す複数の断層像データの位置合わせを行う位置合わせ工程と、
    前記位置合わせを行って得た複数の断層像データの互いに対応する一部の領域における複数の強度値から外れ値を除去する除去工程と、
    前記外れ値が除去された前記複数の断層像データに基づいてモーションコントラスト値を算出する算出工程と、
    前記モーションコントラスト値に基づいて前記被検体のモーションコントラスト画像を生成する生成工程と、
    を有することを特徴とする画像生成方法。
  2. 前記除去工程において、前記一部の領域は画素であって、前記位置合わせを行って得た複数の断層像データの互いに対応する画素毎に、前記外れ値を除去することを特徴とする請求項1に記載の画像生成方法。
  3. 前記生成工程において生成されたモーションコントラスト画像を表示部に表示させる表示制御工程を更に備え、
    前記表示制御工程において、前記外れ値が発生した箇所を前記モーションコントラスト画像上に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像生成方法。
  4. 光干渉断層法を用いてモーションコントラスト画像を生成するための画像生成方法であって、
    被検体の略同一位置の断層を示す複数の断層像データから外れ値を除去する除去工程と、
    前記外れ値が除去された前記複数の断層像データに基づいてモーションコントラスト値を算出する算出工程と、
    前記モーションコントラスト値に基づいて前記被検体のモーションコントラスト画像を生成する生成工程と、
    前記生成されたモーションコントラスト画像を表示部に表示させ、前記外れ値が発生した箇所を前記モーションコントラスト画像上に表示させる表示制御工程と、
    を有することを特徴とする画像生成方法。
  5. 前記算出工程において、所定個数以上の外れ値が発生した画素をエラー領域として補され、且つ前記エラー領域以外の画素における外れ値が除去された前記複数の断層像データに基づいて、前記モーションコントラスト値を算出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像生成方法。
  6. 光干渉断層法を用いてモーションコントラスト画像を生成するための画像生成方法であって、
    被検体の略同一位置の断層を示す複数の断層像データから外れ値を除去する除去工程と、
    所定個数以上の外れ値が発生した画素がエラー領域として補間され、且つ前記エラー領域以外の画素における外れ値が除去された前記複数の断層像データに基づいて、モーションコントラスト値を算出する算出工程と、
    前記モーションコントラスト値に基づいて前記被検体のモーションコントラスト画像を生成する生成工程と、
    を有することを特徴とする画像生成方法。
  7. 前記除去工程において、Aスキャンラインまたはフレーム内で一定割合以上の数の外れ値検出された場合には、Aスキャンラインまたはフレーム単位で外れ値を除外することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像生成方法。
  8. 光干渉断層法を用いてモーションコントラスト画像を生成するための画像生成方法であって、
    被検体の略同一位置の断層を示す複数の断層像データから外れ値を除去する除去工程であって、Aスキャンラインまたはフレーム内で一定割合以上の数の外れ値が検出された場合には、Aスキャンラインまたはフレーム単位で外れ値を除去する除去工程と、
    前記外れ値が除去された前記複数の断層像データに基づいてモーションコントラスト値を算出する算出工程と、
    前記モーションコントラスト値に基づいて前記被検体のモーションコントラスト画像を生成する生成工程と、
    を有することを特徴とする画像生成方法。
  9. 前記複数の断層像データは干渉光を受光したセンサの出力を周波数解析することで得られたデータであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像生成方法。
  10. 前記周波数解析は、高速フーリエ変換((FFT :Fast Fourier Transform))であることを特徴とする請求項9に記載の画像生成方法。
  11. 前記除去工程において、前記複数の断層像データが示す信号強度の平均値から、所定値以上離れている信号強度を外れ値として除去することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像生成方法。
  12. 前記除去工程において、前記複数の断層像データが示す位相の平均値から、所定値以上離れている位相を外れ値として除去することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像生成方法。
  13. 前記除去工程において、前記複数の断層像データが示す信号強度の平均値から算出された近似直線あるいは近似曲線から所定値以上離れている信号強度を外れ値として除去することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像生成方法。
  14. 前記除去工程において、前記複数の断層像データが示す位相の平均値から算出された近似直線あるいは近似曲線から所定値以上離れている位相を外れ値として除去することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像生成方法。
  15. 前記算出工程において、前記複数の断層像データ間の信号強度または位相のばらつきをモーションコントラスト特徴量として算出することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像生成方法。
  16. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載の画像生成方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  17. 光干渉断層法を用いてモーションコントラスト画像を生成するための画像生成装置であって、
    検体の略同一位置の断層を示す複数の断層像データの位置合わせを行う位置合わせ手段と、
    前記位置合わせを行って得た複数の断層像データの互いに対応する一部の領域における複数の強度値から外れ値を除去する除去手段と、
    前記外れ値が除去された前記複数の断層像データに基づいてモーションコントラスト値を算出する算出手段と、
    前記モーションコントラスト値に基づいて前記被検体のモーションコントラスト画像を生成する生成手段と、
    を有することを特徴とする画像生成装置。
  18. 光干渉断層法を用いてモーションコントラスト画像を生成するための画像生成装置であって、
    被検体の略同一位置の断層を示す複数の断層像データから外れ値を除去する除去手段と、
    前記外れ値が除去された前記複数の断層像データに基づいてモーションコントラスト値を算出する算出手段と、
    前記モーションコントラスト値に基づいて前記被検体のモーションコントラスト画像を生成する生成手段と、
    前記生成されたモーションコントラスト画像を表示部に表示させ、前記外れ値が発生した箇所を前記モーションコントラスト画像上に表示させる表示制御手段と、
    を有することを特徴とする画像生成装置。
  19. 光干渉断層法を用いてモーションコントラスト画像を生成するための画像生成装置であって、
    被検体の略同一位置の断層を示す複数の断層像データから外れ値を除去する除去手段と、
    所定個数以上の外れ値が発生した画素がエラー領域として補間され、且つ前記エラー領域以外の画素における外れ値が除去された前記複数の断層像データに基づいて、モーションコントラスト値を算出する算出手段と、
    前記モーションコントラスト値に基づいて前記被検体のモーションコントラスト画像を生成する生成手段と、
    を有することを特徴とする画像生成装置。
  20. 光干渉断層法を用いてモーションコントラスト画像を生成するための画像生成装置であって、
    被検体の略同一位置の断層を示す複数の断層像データから外れ値を除去する除去手段であって、Aスキャンラインまたはフレーム内で一定割合以上の外れ値を検出した場合は、Aスキャンラインまたはフレーム単位で外れ値を除去する除去手段と、
    前記外れ値が除去された前記複数の断層像データに基づいてモーションコントラスト値を算出する算出手段と、
    前記モーションコントラスト値に基づいて前記被検体のモーションコントラスト画像を生成する生成手段と、
    を有することを特徴とする画像生成装置。
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