以下、本発明の様々な実施形態を適宜図面を参照して説明する。なお、図面における共通する構成要素には同一の参照符号が付されている。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る撒餌残量検出システムの概要を説明する。図示のように、本発明の一実施形態に係る撒餌残量検出システムは、撒餌の残量を示す残量信号を送信する撒餌容器100と、当該撒餌容器100からの残量信号に基づいて前記撒餌容器の本体内に収容されている撒餌の残量を示す情報を出力する情報出力装置120とを備える。情報出力装置120は、例えば、釣り人が乗船している船に設置される。本発明の一実施形態に係る情報出力装置120は、受信部121、復調部122、及び出力部123を備える。情報出力装置120の詳細については後述する。
次に図2を参照して、本発明の一実施形態に係る撒餌容器100について説明する。図2に示す撒餌容器100は、本体101と、本体101の上方を覆う蓋111と、本体101の下方を覆う基底部112と、を備える。蓋111には、釣竿Rから伸びる道糸107の一端が取り付けられる。基底部112の下端にはハリスが取り付けられており、このハリスの先端には釣り針108が取り付けられる。
本体101は、例えば中空の円筒形状に形成され、その中空の内部空間に撒餌105が収容される。撒餌105は、集魚効果のある任意の餌であり、例えば、オキアミ、魚肉のミンチ、煎り糠、及びさなぎ粉(粉状にしたカイコの死骸)等が用いられる。本体101は、例えば合成樹脂から成り、水中に撒餌を放出することができるように、その内部と外部とを連通する一以上の連通孔を有する。連通孔の位置、大きさ、数は限定的なものではなく、撒餌105の種類、釣りの対象とする魚種、及びこれら以外の要因により様々な位置に、様々な大きさ・数の連通孔を設けることができる。蓋111が本体101に対して開閉可能となるように蓋111を本体101に取り付け、水中で蓋111を開くことにより撒餌105を水中に放出してもよい。
図2に示した撒餌容器100は、投光ユニット1022及び受光ユニット1021を含む残量検出ユニット102、信号処理部103、送信部104、並びに電源106を備える。残量検出ユニット102は、蓋111に設けられた投光ユニット1022と、基底部112に設けられた受光ユニット1021とを備え、撒餌容器100内における撒餌105の残量を検出することができる。信号処理部103は、後述するように、残量検出ユニット102により検出された撒餌105の残量を示す残量信号を生成し、送信部104は、残量信号を情報出力装置120に対して送信する。電源106は、残量検出ユニット102、信号処理部103、送信部104、及びこれら以外の電子部品に対して必要な電力を供給する。電源106は、例えば、小型のボタン電池、環境の温度差、振動、光エネルギーを電力に変換する環境発電型の電池、及びこれら以外の任意の電池であってもよい。これらの残量検出ユニット102、信号処理部103、送信部104、及び電源106は
、漏電が起きないように適切な防水処理が施されている。
受光ユニット1021は、基底部112に投光ユニット1022と対向するように設けられ、投光ユニット1022から発せされ本体101の内部空間を経て伝達された光を受光するように構成される。投光ユニット1022は、例えば、発光ダイオード(LED)であり、所定の帯域の光を発することができる。投光ユニット1022は、水中での透過性が高く、且つ、撒餌105によって遮断されやすい(減衰されやすい)帯域の光を発するように構成される。投光ユニット1022から発せられる光は、例えば、可視光、赤外光、又はこれら以外の可視光帯域近傍の周波数帯の光であってもよい。
受光ユニット1021は、フォトダイオード等の光電変換素子を備える。この光電変換素子は、例えば、公知の硫化カドミウムセルである。受光ユニット1021の光電変換素子は、受光量に応じた量の電荷を発生させ、この発生させた電荷の量に応じた電気信号(例えば電圧値)を読み出して出力信号として出力することができる。受光ユニット1021において十分な光量の光を受光できるようにするために、投光ユニット1022には集光レンズを設けてもよい。また、撒餌容器100の周囲からの環境光が受光ユニット1021に入射してノイズが発生しないようにするため、本体101に光を透過しない遮光部材を取り付けたり、または、光を透過しない合成樹脂から本体101を形成してもよい。
以上のように、受光ユニット1021が投光ユニット1022と対向するように設けられ、投光ユニット1022から本体101の内部空間を経て伝達された光を受光するように構成されているため、本体101の内部空間に残っている撒餌105の量が多い場合には、撒餌105によって投光ユニット1022からの光が遮断され、受光ユニット1021から出力される電圧が小さくなる。撒餌105が水中に放出されて撒餌容器100内に残存する撒餌105の量が少なくなると、受光ユニット1021への入射光の光量が増え、受光ユニット1021から出力される電圧が大きくなる。撒餌容器100における撒餌105の残量と受光ユニット1021への入射光の光量(すなわち、残検出ユニット102の出力)との関係は、例えば、図3に示すグラフのように表される。図3のグラフは、撒餌容器100内における撒餌105の残量に対して受光ユニット1021への入射光の光量が単調に減少することを示している。このように、受光ユニット1021の出力によって、本体101内の撒餌105の残量を検出することができる。
本発明の一実施形態においては、投光ユニット1022を省略することができる。この場合、受光ユニット1021は、本体101を経て入射する環境光の光量に応じた電気信号を出力する。このように、投光ユニット1022を省略しても、受光ユニット1021の出力によって、本体101内の撒餌105の残量を検出することができる。
信号処理部103は、残量検出ユニット102から出力された電気信号に基づいて、撒餌容器100内の撒餌の残量を示す残量信号を生成する。一実施形態において、信号処理部103は、所定時間ごとに残量検出ユニット102から出力された電気信号(例えば電圧)の値を所定の閾値と比較し、その比較結果に応じて、撒餌容器100内の撒餌105の残量を判別する。一実施形態においては、図3に示すように、信号処理部103は、残量検出ユニット102からの出力信号に応じて、撒餌105の残量を「多」、「中」、「少」の3段階に判定し、その判定結果を表す残量信号を生成することができる。図3に示した例では、信号処理部103は、残量検出ユニット102の出力信号の値(例えば電圧値)を所定の閾値T1及びT2と比較し、その出力信号の値が閾値T1よりも小さい場合には残量を「多」と判定し、閾値T1以上で閾値T2よりも小さい場合には残量を「中」と判定し、閾値T2以上の場合には残量を「小」と判定する。撒餌105の残量は、必要に応じて、何段階に判定してもよく、例えば、2段階、5段階、10段階のいずれに判定してもよい。
また、信号処理部103は、残量信号によって搬送波を変調して変調波を生成し、この変調波を送信部104から水中に送信する。残量信号の変調は、様々なアナログ変調又はデジタル変調を用いて行われる。アナログ変調を用いる場合には、残量信号は、変調前にD/A変換される。残量信号を変調するために、公知の様々な変調方式を用いることができる。例えば、振幅変調、周波数変調、位相変調、及びこれら以外の様々な変調方式を用いることができる。
残量信号を搬送するために、様々な搬送波、例えば、様々な帯域の音波や電磁波を用いることができる。一実施形態においては、超音波が搬送波として用いられる。他の実施形態においては、可視光帯域の電磁波が搬送波として用いられる。音波は電磁波と比較して水中での減衰率が小さいため、音波を搬送波として用いることにより、残量信号を効率的に情報出力装置120へ伝送することができる。また、可視光は、他の帯域の電磁波と比較して、水中での減衰率が著しく小さいことが分かっている(例えば、海洋音響学会編「海洋音響の基礎と応用」成山堂書店を参照。)ので、可視光領域の電磁波を用いることにより、残量信号を効率的に情報出力装置120へ伝送することができる。
残量信号により超音波を周波数変調して得られた音響信号が撒餌容器100から送信される場合、当該音響信号は、例えば、図4に示すように変化する。図4は、撒餌容器100を水中に投入してからの経過時間と、残量信号を周波数変調して得られた音響信号との関係を表す模式的な図である。図4の横軸は、撒餌容器100を水中に投入してからの経過時間を表し、縦軸は音響信号の振幅を表す。図4の例においては、周波数変調を用いているため、音響信号の振幅は一定である。撒餌容器100が水中へ投入された当初は、残存している撒餌105の量が多いため、撒餌105の残量が多いことを示す残量信号によって搬送波は周波数f1に変調される。撒餌容器100が水中へ投入されてからしばらく経つと、撒餌105が減少し、残量が中程度であることを表す残量信号が検出されるようになる。この場合、搬送波は、残量が中程度であることを表す残量信号によって、周波数f1よりも高い周波数f2に変調される。さらに時間が経過すると、撒餌105の残量が少ないことを示す残量信号が検出され、搬送波は、この残量が少ないことを示す残量信号によって周波数f2よりも高い周波数f3に変調される。図4では、変調後の搬送波が間欠的に送信される場合を示しているが、搬送波は連続して送信されてもよい。
送信部104は、信号処理部103によって変調された残量信号を送信するように構成される。例えば、搬送波が超音波の場合には、送信部104は圧電素子を備え、信号処理部103からの残量信号に基づいて当該圧電素子を振動させることにより音響信号を生成し、この音響信号を水中へ送信することができる。搬送波として電磁波を用いる場合には、送信部104は、電力増幅器とアンテナとを備え、信号処理部103からの残量信号を当該電力増幅器で増幅し、増幅した変調信号を当該アンテナから放射するように構成される。
送信部104から送信された信号は、情報出力装置120の受信部121で受信される。超音波に変調された残量信号を受信(受波)する場合には、受信部121として、受信した超音波を電気信号に変換するハイドロフォンを用いることができる。残量信号が電磁波を利用した無線通信により伝送される場合には、受信部121は、アンテナで受信した受信波を復調部122に出力する。また、可視光に変調された残量信号を受信する場合には、受信部121として、受光センサーを用いることができる。
復調部122は、受信部121から出力される受信信号を必要に応じて増幅し、信号処理部103での変調処理に応じた復調処理を行って残量信号を得る。例えば、復調部122によって周波数f1の信号が検出された場合には撒餌105の残量が多いと判定し、周
波数f2の信号が得られた場合には撒餌105の残量が中程度と判定し、周波数f3の信号が得られた場合には撒餌105の残量が少ないと判定することができる。復調部122は、撒餌105の残量の判定結果に応じた信号(つまり、復号された残量信号)を出力部123に出力する。
出力部123は、復調部122からの復調された残量信号に基づいて、撒餌容器100に残存している撒餌105の量を釣り人に伝達するように構成される。本発明の一実施形態に係る出力部123は、例えば、復調部122からの出力信号に基づいて生成された表示画面を生成するモニタを備える。このモニタは、液晶モニタ等の任意のモニタである。このモニタには、例えば、復調部122によって復調された残量信号に基づいて、撒餌容器100に残存している撒餌105の残量が表示される。例えば、復調部122によって復調された残量信号が撒餌容器100における撒餌105の残量が多いことを示す場合には、その旨の表示(例えば、「撒餌残量:多」)を含む表示画面が当該モニタに表示される。出力部123は、最新の残量だけでなく、残量の時間経過をグラフ形式で示してもよい。
また、本発明の他の実施形態に係る出力部123は、警告灯の色や発光パターンによって撒餌105の残量を釣り人に伝達することができる。この警告灯は、例えば、LEDを備える。この場合、出力部123は、例えば、青、白、赤でそれぞれ発光する3つのLEDを備え、残量が多い場合には青のLED、中程度の場合には白のLED、残量が少ない場合には赤のLEDを発光させることにより、釣り人に対して撒餌105の残量を通知することができる。また、LEDの点滅周期と撒餌105の残量を対応させることにより撒餌105の残量を釣り人に通知することもできる。
また、本発明の他の実施形態に係る出力部123は、音響信号(例えば、ブザー)の単位時間あたりの発信回数や音量によって、撒餌105の残量を釣り人に伝達することができる。この場合、出力部123は、例えば、残量が多いほどブザーの単位時間あたりの発信回数を多くしたり、ブザーの音量を大きくするように構成される。
以上説明した撒餌残量検出システムを用いる場合、まず、撒餌容器100に所定量の撒餌105が充填される。釣り人は、他の仕掛けとともに撒餌容器100を釣糸に取り付けて水中に投入する。撒餌容器100が水中に投入されると、内部の撒餌105が徐々に水中に放出される。撒餌容器100は、その内部の残存している撒餌105の残量を検出し、検出した撒餌の残量を示す残量信号で搬送波を変調し、この変調された搬送波を送信する。情報出力装置120は、撒餌容器100の送信信号を受信し、この受信した信号を復調及び復号することにより残量信号を得る。そして、この残量信号に基づいて、撒餌容器100に残存する撒餌105の残量が液晶モニタやブザー等により釣り人に通知される。
以上のように、本発明の実施形態によって、釣り人は、撒餌容器100に残存している撒餌105の残量を、撒餌容器100を引き上げることなく正確に把握することができる。また、釣り人は、撒餌105の残量が少なくなったことを出力部123からの出力(画面表示や音響信号)によって知ることができるので、誤ったタイミングで撒餌容器100を引き上げなくとも済む。上述したように、従来の撒餌容器では、しゃくり回数等に基づいて撒餌の残量を推定しているに過ぎなかったため、実際には十分な量の撒餌が残っているにもかかわらずに撒餌容器を引き上げたり、逆に、撒餌が空になったまま撒餌容器を水中にしばらくの間放置してしまうこともあった。本発明の実施形態によれば、撒餌容器における撒餌の残量を実際に検出しているので、水流等の環境の影響によらずに、撒餌の残量を正確に把握することができる。これにより、撒餌の残量が少ないと誤認して仕掛けを引き上げたり、撒餌が十分に残っていると誤認して空の撒餌容器を放置することが避けられるので、釣果を改善することが期待される。特に、仕掛けの回収に時間がかかる釣り方
をする場合(例えば、撒餌容器100が深い棚へ投入される場合や仕掛けを遠投する場合)に、余分な引き上げを行わないことによる釣果の改善効果が大きく期待できる。また、撒餌容器100から情報出力装置120への残量信号の送信周期(単位時間あたりに何度送信されるか)を適切に調整することにより、釣り人は、遅滞なく撒餌残量が少なくなったことを把握することができる。
次に、図5を参照して、本発明の他の実施形態に係る撒餌容器について説明する。図5は、本発明の他の実施形態に係る撒餌容器200を概略的に示す図である。撒餌容器200は、撒餌105の残量を検出する具体的な方法が撒餌容器100と異なっている。
図5に示すように、撒餌容器200は、位置検出センサ2021、プローブ2022、検出用磁石2023、及びバネ2024を備える。プローブ2022は、例えば合成樹脂から成る板状又は棒状の部材であり、本体101又は蓋111に、軸2025の回りで枢動可能に軸支される。プローブ2022の先端には永久磁石2023が取り付けられている。永久磁石2023は、プローブ2022とともに、軸2025の回りを回転する。
位置検出センサ2021は、例えば、基底部112の永久磁石2023の軌道上に設けられる。位置検出センサ2021は、磁気型の近接センサであり、例えば、ホール素子等の磁気センサを備えている。位置検出センサ2021は、永久磁石2023の磁界を検出することにより、プローブ2022の位置に応じた電気信号を信号処理部103に出力することができる。本実施形態における位置検出センサ2021は、磁気型の近接センサ以外にも、公知の様々な位置検出センサ又は近接センサを用いて実現される。例えば、位置検出センサ2021は、プローブ2022との間の電気抵抗の変化を検出する電気抵抗型センサ、プローブ2022との間の静電容量の変化を検出する静電容量型センサ、光学式センサ、高周波発振型の近接センサ、又はこれら以外の各種の公知の位置検出センサであってもよい。
永久磁石2023は、バネ2024によって、常時、位置検出センサ2021の方向へ付勢されている。バネ2024からプローブ2022へ付勢される力は、バネ2024によって付勢されたプローブ2022によって撒餌105が撒餌容器100から押し出されない程度の力に調整される。永久磁石2023は、反時計回りに回転することにより位置検出センサ2021に接近し、時計回りに回転することにより位置検出センサ2021から離れる。
当該撒餌容器200によれば、十分な量の撒餌105が撒餌容器200内に残存しているときには、撒餌105からプローブ2022に作用する軸2025の回りで時計回り方向の圧力がバネ2024の反時計回り方向の付勢力に勝って、プローブ2022は時計回り方向の端(図5の左端)に位置する。撒餌105が放出されて、撒餌容器200内の残量が少なくなるにつれて、バネの反時計回り方向の付勢力が優勢となり、プローブ2022は徐々に反時計回り方向に移動し、位置検出センサ2021に近づく。このように、プローブ2022の位置は撒餌105の残量に応じて決まるので、プローブ2022の位置を検出することにより撒餌105の残量を検出することができる。信号処理部103は、位置検出センサ2021からの出力信号に基づいて撒餌105の残量を算出し、当該残量を表す残量信号を生成する。このようにして生成された残量信号は、送信部104から情報出力装置120に送信される。情報出力装置120は、受信した残量信号に基づいて、撒餌容器200内の撒餌105の残量を釣り人に通知することができる。
次に、図6を参照して、本発明のさらに他の実施形態に係る撒餌容器について説明する。図6は、本発明のさらに他の実施形態に係る撒餌容器300を概略的に示す図である。撒餌容器300は、撒餌105の残量を検出する具体的な方法が撒餌容器100と異なっ
ている。
図6に示すように、撒餌容器300は、圧力検出センサ3021、バネ3022、及びピストン3023を備える。ピストン3023は、例えば合成樹脂製の円板状のメッシュから成る。当該円板状のピストンは、その外周が本体101の内周よりも一回り小さな円形に形成される。ピストン3023のメッシュの目は、撒餌105が通過できない程度の粗さに形成される。ピストン3023の下面の中心付近には、バネが3022が取り付けられており、このバネ3022によって常時上方に付勢されている。また、ピストン3023の上方には、撒餌105が充填されているため、この撒餌105からピストン3023の上面に対して、撒餌105の量に応じた下向きの圧力が作用する。ピストン3023は、この撒餌105から作用する圧力及びバネ3022から受ける力に応じて、上下方向に移動することができる。
バネ3022の付勢力は、撒餌105がピストン3023のメッシュの間や、ピストン3023と本体101の内周面との間から押し出されない程度の力に調整される。バネ3022としては、線形ばねを用いることができる。バネ3022の他端は、圧力検出センサ3021に接続されているので、バネ3023は、ピストン3023の位置に応じた反力を圧力検出センサ3021に加えることができる。
圧力検出センサ3021としては、その表面にバネ3022が作用させる圧力を測定可能な任意の圧力検出センサを利用することができる。圧力検出センサ3021は、例えばひずみゲージを備えており、当該ひずみゲージに生じたひずみに応じた電気信号を信号処理部103に出力することができる。
当該撒餌容器300によれば、十分な量の撒餌105が撒餌容器200内に残存しているときには、撒餌105からピストン3023に加えられる圧力により、ピストン3023はその可動範囲の下端付近にあり、大きな応力が圧力検出センサ3021に加えられる。撒餌105が放出されて、撒餌容器200内の残量が少なくなるにつれて、バネ3022が撒餌105から受ける圧力が減少するので、その結果、圧力検出センサ3021に加えられる圧力も小さくなる。このように、圧力検出センサ3021にバネ3022から加えられる圧力は撒餌105の残量に応じて決まるので、圧力検出センサ3021からの出力信号に基づいて、信号処理部103において撒餌105の残量を検出し、当該検出した残量を表す残量信号が生成される。信号処理部103において生成された残量信号は、送信部104から情報出力装置120に送信される。情報出力装置120は、受信した残量信号に基づいて、撒餌容器200内の撒餌105の残量を釣り人に通知することができる。
次に、図7を参照して、本発明のさらに他の実施形態に係る撒餌容器について説明する。図7は、本発明のさらに他の実施形態に係る撒餌容器400を概略的に示す図である。撒餌容器400は、撒餌105の残量を検出する具体的な方法が撒餌容器100と異なっている。
図7に示すように、撒餌容器300は、濃度センサ402を備える。濃度センサ402は、その一部が本体101内部空間に露出しており、当該内部空間に存在する物質の濃度を測定可能に構成されている。濃度センサ402は、例えば、本体101の内部空間における塩分の濃度を測定する塩分濃度計である。撒餌容器400を淡水で使用し、撒餌105が塩分を含むものである場合などのように、撒餌容器400の使用環境と撒餌105とに塩分の濃度差がある場合は、濃度センサ402による本体101の内部空間の塩分濃度の測定結果に基づいて、本体101内の撒餌105の量を検出することができる。つまり、本体101内の塩分濃度が高い場合には撒餌105の残量が多く、塩分濃度が低い場合
には撒餌105の残量が少ないと判断することができる。このように、濃度センサ402からの出力信号に基づいて、信号処理部103において撒餌105の残量を検出し、当該検出した残量を表す残量信号が生成される。信号処理部103において生成された残量信号は、送信部104から情報出力装置120に送信される。情報出力装置120は、受信した残量信号に基づいて、撒餌容器200内の撒餌105の残量を釣り人に通知することができる。
濃度センサ402が測定対象とする濃度は塩分の濃度に限られず、本体101の内部空間における濃度と撒餌容器400の使用環境(撒餌容器400が投入される水)とにおいて濃度が異なる様々な物質の濃度を測定することができる。例えば、濃度センサ402として、pHメータや糖度計を用いることができる。
次に、図8を参照して、本発明のさらに他の実施形態に係る撒餌容器について説明する。図8は、本発明のさらに他の実施形態に係る撒餌容器500を概略的に示す図である。撒餌容器500は、図2に示した撒餌容器100を変形したものであり、投光ユニット1022の配置が撒餌容器100と異なっている。すなわち、図8に示した撒餌容器500においては、投光ユニット1022が蓋111ではなく基底部112に設けられている。受光ユニット1021は、投光ユニット1022が発せられ本体101内の撒餌105で反射された光を受光するように構成される。
以上のように、受光ユニット1021が投光ユニット1022から発生られた光の反射光を受光するように構成されているため、本体101の内部空間に残っている撒餌105の量が多い場合には、撒餌105によって投光ユニット1022からの光の多くが反射され、受光ユニット1021から出力される電圧が大きく。撒餌105が水中に放出されて撒餌容器100内に残存する撒餌105の量が少なくなると、受光ユニット1021への入射光の光量が減少し、受光ユニット1021から出力される電圧が小さくなる。したがって、受光ユニット1021の出力によって、本体101内の撒餌105の残量を検出することができる。
このように、信号処理部103は、受光ユニット1021からの出力信号に基づいて撒餌105の残量を検出し当該検出した残量を表す残量信号を生成する。信号処理部103において生成された残量信号は、送信部104から情報出力装置120に送信される。情報出力装置120は、受信した残量信号に基づいて、撒餌容器200内の撒餌105の残量を釣り人に通知することができる。
次に、図9を参照して、本発明のさらに他の実施形態に係る撒餌容器について説明する。図9は、本発明のさらに他の実施形態に係る撒餌容器600を概略的に示す図である。撒餌容器600は、検出用の超音波を発する水中マイク4021と、当該超音波の反射波を受波するハイドロフォン4022とを備える。水中マイク4021は、例えば、本体101の内部に向かって超音波を発波できるように、その配置及び向きが調整される。ハイドロフォン4022は、反射波を受けると電気信号を信号処理部103に出力することができる。
信号処理部103は、ハイドロフォン4022から出力された電気信号に基づいて、水中マイク4021からの検出用超音波の発波からその反射波を受けるまでの所要時間を計測することができる。本体101の内部空間に残っている撒餌105の量が多い場合には検出用超音波の発波からその反射波を受波するまでの時間が短く、一方、撒餌105が水中に放出されて撒餌容器100内に残存する撒餌105の量が少なくなると検出用超音波の発波からその反射波を受波するまでの時間が長くなる。したがって、信号処理部103は、検出用超音波の発波からその反射波を受波するまでの時間を所定の閾値と比較するこ
とにより、本体101の内部に残っている釣り餌105の残量を検出することができる。
このように、ハイドロフォン4022からの出力信号に基づいて、信号処理部103において撒餌105の残量を検出し、当該検出した残量を表す残量信号が生成される。信号処理部103において生成された残量信号は、送信部104から情報出力装置120に送信される。情報出力装置120は、受信した残量信号に基づいて、撒餌容器200内の撒餌105の残量を釣り人に通知することができる。
次に、図10を参照して、本発明の一実施形態に係る餌検出装置について説明する。図10に示す餌検出装置700は、例えば中空の箱形に形成されている筐体701と、餌検出ユニット702と、信号処理部703と、送信部704と、電源706とを備える。餌検出ユニット702、信号処理部703、送信部704、及び電源706は、筐体701に収容されている。筐体701には防水処理が施されており、筐体701に収容されている各部材の漏電を防いでいる。餌検出ユニット702は、検出光を発する投光ユニット7021及び検出光の反射により生じる反射光を受ける受光ユニット7022を有する。
筐体701は、ポリエチレン等の合成樹脂から形成される。筐体701の上部には、釣竿Rから伸びる道糸707の一端が取り付けられる。また、筐体701の下部にはハリス709が取り付けられており、このハリス709の先端には釣り針708が取り付けられる。釣り針708には、釣り餌705が取り付けられる。釣り餌705は、オキアミ、ゴカイ、イソメ等の生き餌、貝、イワシ、アジ等の魚介類、又は練り餌等の任意の釣り餌である。
本発明の一実施形態において、餌検出装置700は、図1に示す撒餌容器100に代えて、または、撒餌容器100とともに用いられ、水中から情報出力装置120に対して情報を伝送できるように構成される。餌検出装置700を撒餌容器100とともに用いる場合には、餌検出装置700は、例えば、撒餌容器100と釣り針108との間に設けられる。
一実施形態において、投光ユニット7021及び受光ユニット7022は、例えば、筐体701の下方に収容される。投光ユニット7021から放出される検出光及び受光ユニット7022へ向かう反射光を透過するように、筐体701の少なくとも一部は透明又は半透明に形成される。投光ユニット7021は、例えば、発光ダイオード(LED)であり、所定の帯域の光を発することができる。投光ユニット7021は、少なくとも釣り針708の周囲に検出光が照射されるように、その配置及び向きが調整される。投光ユニット7021は、例えば、集魚効果がある波長の光を発するように構成される。投光ユニット7021から発せられる光は、例えば、可視光、赤外光、又はこれら以外の可視光帯域近傍の周波数帯の光であってもよい。受光ユニット7022は、概ね受光ユニット1021と同様に構成される。つまり、受光ユニット7022は、受光量に応じた量の電荷を発生させ、この発生させた電荷の量に応じた電気信号(例えば電圧値)を読み出して、この読み出した電気信号を信号処理部703に出力することができる。
このように、投光ユニット7021からの検出光が釣り針708の周囲に照射され、受光ユニット7022で当該検出光の反射光を受けて、その反射光の光量に応じた電気信号が出力される。したがって、釣り餌705が釣り針708に保持されている場合には釣り餌705によって反射された反射光が受光ユニット7022に入射されるので、釣り餌705が釣り針708から脱落した場合よりも、受光ユニット7022に入射する反射光の光量が大きい。
信号処理部703は、餌検出ユニット702(受光ユニット7022)からの出力信号
に基づいて、釣り針708に釣り餌705が保持されているか否かを判定し、その判定結果に基づいて、釣り針708に釣り餌705が保持されているか否かを示す判定信号を生成する。一実施形態において、信号処理部703は、餌検出ユニット702から出力される電気信号の値が所定の閾値よりも大きい場合に釣り針708に釣り餌705が保持されていることを示す判定信号を生成する。このように、信号処理部703は、受光ユニット7022から出力される電気信号の値(電圧値)に基づいて、釣り針708に釣り餌705が保持されているか否かを検出することができる。信号処理部703は、任意のタイミングで判定信号を生成することができる。例えば、信号処理部703は、所定の周期(例えば5秒ごと)で受光ユニット7022から電気信号を読み出し、当該電気信号に基づいて判定信号を生成することができる。
信号処理部703は、判定信号によって搬送波を変調して変調波を生成し、この変調波を送信部104から水中に送信する。判定信号の変調は、様々なアナログ変調又はデジタル変調を用いて行われる。アナログ変調を用いる場合には、判定信号は、変調前にD/A変換される。判定信号を変調するために、公知の様々な変調方式を用いることができる。例えば、振幅変調、周波数変調、位相変調、及びこれら以外の様々な変調方式を用いることができる。例えば、周波数変調を用いる場合には、釣り針708に釣り餌705が保持されていることを示す判定信号によって搬送波が周波数f4に変調され、釣り針708に釣り餌705が保持されていない(脱落した)ことを示す判定信号によって搬送波が周波数f4に変調される。周波数f4及びf5は、互いに異なる周波数である。また、餌検出装置700が撒餌容器100とともに用いられる場合には、周波数f4及びf5は、周波数f1、f2、及びf3のいずれとも異なる周波数に設定される。
送信部704は、信号処理部703によって変調された判定信号を送信するように構成される。一実施形態における送信部704は、上述した送信部104と同様に、判定信号で変調された超音波を送信できるように構成される。
送信部704から送信された音響信号は、情報出力装置120の受信部121で受信される。次に、復調部122は、受信部121から出力される受信信号に信号処理部703での変調処理に応じた復調処理を行って判定信号を得る。これにより、例えば、復調部122によって周波数f4の信号が検出された場合には釣り針708に釣り餌705が保持されていると判定することができ、周波数f5の信号が検出された場合には釣り針708に釣り餌705が保持されていないと判定することができる。復調部122は、復調処理により得られた判定信号を出力部123に出力する。
出力部123は、復調部122からの復調された判定信号に基づいて、釣り針に釣り餌が保持されているか否かを示す釣り餌検出情報を釣り人に伝達するように構成される。例えば、出力部123は、釣り針に釣り餌が保持されていることを示す情報、及び/又は、釣り針に釣り餌が保持されていないこと(釣り針から釣り餌が脱落したこと)を示す情報を釣り人に伝達するように構成される。出力部123のモニタには、例えば、復調部122によって復調された判定信号に基づいて、釣り針に釣り餌が保持されている旨の表示又は釣り針から釣り餌が脱落した旨の表示を含む表示画面が当該モニタに表示される。釣り餌検出情報は、モニタへの表示以外にも、ブザー、ダイオードの点滅等の任意の方法で釣り人に伝達され得る。
以上説明した餌検出装置700を使用する場合、まず、釣り人は、他の仕掛けとともに餌検出装置700を釣糸に取り付けて水中に投入する。餌検出装置700においては、所定の周期で判定信号が生成され、当該判定信号が情報出力装置120に伝送される。情報出力装置120は、餌検出装置700からの判定信号に基づいて、出力部123によって所定の表示を行ったり所定の音響信号を発生させたりすることにより、釣り餌が釣り針の
保持されているか否かを釣り人に通知することができる。
以上のように、本発明の実施形態によって、釣り人は、餌検出装置700からの判定信号に基づいて釣り針に釣り餌が保持されているか否かを把握することができる。
本発明の一実施形態において、餌検出装置700は、その比重が餌検出装置700が投入される環境(淡水や様々な濃度の海水)と等しくなるように、又は、実質的に等しくなるように構成される。一例として、餌検出装置700が淡水に投入される場合には、淡水の比重は約1.0であるため、餌検出装置700の比重は、約1.0、例えば、約0.8〜約1.2、約0.9〜約1.1、約0.95〜約1.05、又は約0.995〜約1.005となるように構成される。餌検出装置700が海水に投入される場合には、餌検出装置700の比重は、当該海水の比重と等しくなるように、又は、実質的に等しくなるように構成される。例えば、餌検出装置700が比重1.03の海水に投入される場合には、餌検出装置700の比重は、約1.03、例えば、約0.83〜約1.23、約0.93〜約1.13、約0.98〜約1.08、又は約1.025〜約1.035となるように構成される。
餌検出装置700の比重は、様々な方法で調節可能である。例えば、筐体701の材質を変更したり、筐体701に閉じ込める空気の量を調節して当該空気から得られる浮力を調節することにより、餌検出装置700の比重を調節することができる。上述したように、餌検出装置700は、餌検出ユニット702、信号処理部703、送信部704、及び電源706を備えており、これらの各構成要素は通常淡水や海水よりも大きな比重を有していると考えられる。そこで、筐体701を淡水や海水よりも比重が小さな合成樹脂から形成したり、筐体701内に所定量の空気を閉じ込めることにより、餌検出装置700の比重をその使用環境である淡水又は海水と実質的に等しくすることができる。また、餌検出装置700の比重を重くするためには、筐体701に錘を取り付けたり、筐体701を淡水や海水よりも比重の大きな材質から形成すればよい。
このように、餌検出装置700の比重を使用環境の水(淡水又は海水)と実質的に等しくなるようにすることで、魚が釣り針708を引いた際に、魚に不自然な抵抗を感じさせないようにすることができる。
次に、図11を参照して、本発明のさらに他の実施形態に係る餌検出装置について説明する。図11は、本発明のさらに他の実施形態に係る餌検出装置800を概略的に示す図である。餌検出装置800は、図10に示した餌検出装置700を変形したものであり、釣り餌の内部に埋め込まれた光センサを利用して釣り餌が釣り針に保持されているか否かを検出するように構成される。
図11に示した餌検出装置800は、信号線803を介して信号処理部703に接続された光センサ802を備える。この光センサ802は、上述した受光ユニット7022と同様に、フォトダイオード等の光電変換素子を備える。光センサ802は、受光量に応じた量の電荷を発生させ、この発生させた電荷の量に応じた電気信号(例えば電圧値)を読み出して信号処理部703に出力することができる。光センサ802には防水処理が施される。
光センサ802は、釣り餌705によって周囲を取り囲まれている。例えば、光センサ802は、その光電変換素子が釣り餌705から露出しないように、釣り餌705内に埋め込まれる。一実施形態においては、信号線803がハリス709と同程度の長さを有するようにすることで、光センサ802と釣り針708を近接した位置に設けることができるので、この近接している光センサ802及び釣り針708の両方を取り囲むように、釣
り餌705を釣り針708に取り付けることができる。本実施形態は、釣り餌705として、練り餌などの比較的大きい餌を用いる実施形態に特に適している。なお、光センサ802だけでなく、餌検出装置800の一部又は全部を釣り餌705に埋め込んでもよい。この場合、光センサ802は、筐体701の内部に配置されていてもよい。
以上のように、光センサ802が釣り餌705の内部に埋め込まれているので、釣り餌705が釣り針708に保持されている場合には環境光が光センサ802に入射しないのに対し、釣り餌705が釣り針708から脱落した場合には光センサ802に環境光が入射する。よって、釣り餌705が釣り針708から脱落した場合には、光センサ802の受光量が増加するので、信号処理部703において、光センサ802から出力される電気信号に基づいて、釣り針708が釣り餌705を保持しているか否かを判定し、その判定結果に基づいて、釣り針708に釣り餌705が保持されているか否かを示す判定信号を生成することができる。
信号処理部703において生成された判定信号は、送信部704から情報出力装置120に送信される。情報出力装置120は、受信した判定信号に基づいて、釣り針に釣り餌が保持されているか否かを示す釣り餌検出情報を釣り人に通知することができる。
次に、図12を参照して、本発明のさらに他の実施形態に係る餌検出装置について説明する。図12は、本発明のさらに他の実施形態に係る餌検出装置900を概略的に示す図である。餌検出装置900は、図10に示した餌検出装置700を変形したものであり、位置検出センサによってプローブ9022の位置を検出することにより釣り餌が釣り針に保持されているか否かを検出するように構成される。
図12に示した餌検出装置900は、位置検出センサ9021と、プローブ9022と、バネ9024とを備える。プローブ9022は、例えば合成樹脂から成る棒状の部材であり、筐体701に、軸9025の回りで枢動可能に軸支される。プローブ9022は、バネ9024により常時図12の時計回り方向に付勢されている。プローブ9022の先端は、釣り針708に保持された釣り餌705に取り付けられるので、釣り餌705が釣り針708に保持されている場合には、プローブ9022の先端はバネ9024の付勢力に抗して釣り針708の近傍に留まることができる。このプローブ9022の先端が釣り針708の近くにある場合の当該プローブ9022の位置を「第1の位置」ということがある。つまり、プローブ9022は、釣り餌705が釣り針708に保持されている場合には、第1の位置に保持される。一方、釣り針708から釣り餌705が脱落した場合には、バネ9024の付勢力によってプローブ9022の先端が時計回り方向に回転される。このプローブ9022の位置を第2の位置ということがある。つまり、プローブ9022は、釣り餌705が釣り針708から脱落した場合、第2の位置に保持される。
位置検出センサ9021は、プローブ9022が第1の位置と第2の位置のいずれの位置にあるかを検出することができるセンサである。例えば、位置検出センサ9021として、プローブ9022の回転量を検出し、検出した回転量に対応する電気信号を信号処理部703に出力する回転センサを用いることができる。位置検出センサ9021として、公知の任意の回転センサを用いることができる。例えば、位置検出センサ9021は、ホール素子を用いてプローブ9022の回転量を検出する磁気検出型センサ、プローブ9022との間の電気抵抗の変化を検出する電気抵抗型センサ、プローブ2022との間の静電容量の変化を検出する静電容量型センサ、光学式センサ、高周波発振型の近接センサ、又はこれら以外の各種の公知の位置検出センサであってもよい。
信号処理部703は、位置検出センサ9021から出力される電気信号に基づいて、プローブ9022が第1の位置と第2の位置のいずれにあるかを判定し、その判定結果に基
づいて、釣り針708に釣り餌705が保持されているか否かを示す判定信号を生成することができる。信号処理部703において生成された判定信号は、送信部704から情報出力装置120に送信される。情報出力装置120は、受信した判定信号に基づいて、釣り針に釣り餌が保持されているか否かを示す釣り餌検出情報を釣り人に通知することができる。
次に、図13を参照して、本発明のさらに他の実施形態に係る餌検出装置について説明する。図13は、本発明のさらに他の実施形態に係る餌検出装置1000を概略的に示す図である。餌検出装置1000は、図10に示した餌検出装置700を変形したものであり、濃度センサによって釣り餌が釣り針に保持されているか否かを検出するように構成される。
図13に示した餌検出装置1000は、信号線1003を介して信号処理部703に接続された濃度センサ1002を備える。濃度センサ1002は、釣り餌705から露出しないように、釣り餌705によって周囲を取り囲まれている。濃度センサ1000として、濃度センサ402と同じものを用いることができる。濃度センサ1002は、例えば、塩分の濃度を測定する塩分濃度計である。餌検出装置1000を淡水で使用し、撒餌705が塩分を含むものである場合などのように、餌検出装置1000の使用環境と撒餌705とに塩分の濃度差がある場合は、濃度センサ1002による塩分濃度の測定結果に基づいて、釣り針708が釣り餌705を保持しているか否かを検出することができる。つまり、釣り餌705が釣り針708に保持されており濃度センサ1002を取り囲んでいる場合には高い塩分濃度が検出され、一方、釣り餌705が釣り針708から脱落した場合には、低い塩分濃度が検出される。濃度センサ1002は、検出した濃度に対応する電気信号を信号処理部703に出力することができる。
信号処理部703は、濃度センサ1002から出力される電気信号に基づいて、釣り餌705が釣り針708に保持されているか否かを判定し、その判定結果に基づいて、釣り針708に釣り餌705が保持されているか否かを示す判定信号を生成することができる。信号処理部703において生成された判定信号は、送信部704から情報出力装置120に送信される。情報出力装置120は、受信した判定信号に基づいて、釣り針に釣り餌が保持されているか否かを示す釣り餌検出情報を釣り人に通知することができる。
次に、図14を参照して、本発明のさらに他の実施形態に係る餌検出装置について説明する。図14は、本発明のさらに他の実施形態に係る餌検出装置1100を概略的に示す図である。餌検出装置1100は、図10に示した餌検出装置700を変形したものであり、超音波の反射波が戻ってくるまでの時間に基づいて釣り餌が釣り針に保持されているか否かを検出するように構成される。
図14に示した餌検出装置1100は、検出用の超音波を発する水中マイク10021と、当該超音波の反射波を受波するハイドロフォン10022とを備える。水中マイク4021は、例えば、釣り針708に向かって超音波を発波できるように、その配置及び向きが調整される。ハイドロフォン10022は、反射波を受けると電気信号を信号処理部703に出力することができる。
信号処理部703は、ハイドロフォン10022から出力された電気信号に基づいて、水中マイク10021からの検出用超音波の発波からその反射波を受けるまでの時間を計測することができる。釣り針708に釣り餌705が保持されている場合には、検出用超音波の発波からその反射波を受波するまでの時間が短く、一方、釣り針708に釣り餌705が脱落した場合には、釣り針708の付近に超音波を反射する物体が存在しないので、検出用超音波の発波からその反射波を受波するまでの時間が長くなる。したがって、信
号処理部703は、検出用超音波の発波からその反射波を受波するまでの時間を所定の閾値と比較することにより、釣り餌705が釣り針708に保持されているか否かを判定することができる。その判定結果に基づいて、釣り針708に釣り餌705が保持されているか否かを示す判定信号を生成することができる。信号処理部703において生成された判定信号は、送信部704から情報出力装置120に送信される。情報出力装置120は、受信した判定信号に基づいて、釣り針に釣り餌が保持されているか否かを示す釣り餌検出情報を釣り人に通知することができる。
本発明の実施形態は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で様々な変更が可能である。例えば、上述した実施形態における各部材の、材質、形状、寸法、形態、数、又は配置等は適宜変更され得る。例えば、撒餌容器内の撒餌の残量を検出する具体的な方法は、本明細書に明示したものに限られない。撒餌の残量の具体的な検出方法は、使用する撒餌の種類に応じて最適な検出方法を用いることができる。