JP6581477B2 - 増幅器 - Google Patents

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Description

この発明の実施形態は、増幅器に関する。
増幅器で高効率動作を実現するには、飽和電力付近で使用し、2倍波や3倍波などの高調波まで考慮して負荷インピーダンスを最適化することが理想である。負荷インピーダンスやオーバードライブの程度、バイアスの深さに応じて、A級、B級、C級、J級あるいはD級、E級、F級といった呼称が与えられている。しかし、これらは便宜上の分類であって本質的な部分は等価であり、特に最大効率が得られる条件では似たようなダイナミックロードラインになっている。つまり、ソース接地の場合はドレイン電流とドレイン電圧(バイポーラの場合、エミッタ設置の場合はコレクタ電流とコレクタ電圧)の時間波形が同時刻に重ならないように、すなわち電流と電圧の瞬時の積が大きくならないような、デバイス内部における電力消費を最小化するような動作条件になっている。
一般的に、任意の負荷インピーダンスを実現する手段として、共振型の無損失整合(同調)回路が採用される。このため、目標とするインピーダンスが得られる周波数の範囲は同調している周波数範囲に限られる。また、DCと基本波、基本波と2倍波、2倍波と3倍波などの隣接する倍波間のインピーダンスを独立に操作することは難しい。各周波数で理想的なインピーダンスを見せるにはQの高い回路を利用して周波数分離を良くする必要があるが、その結果帯域は狭くなる。この様に、高効率と広帯域は二律背反の関係にある。このため、従来は高効率回路は狭帯域というのが一般的であった。
第1の関連技術に係る増幅器として、コンデンサ(キャパシタ)(コンデンサX1とする)およびコイル(インダクタ)(インダクタY1とする)からなる直列共振器のインピーダンスが、基本波周波数においてゼロとなることを利用して、基本波周波数における負荷インピーダンスを、前記直列共振器に直列接続されたインダクタY1’と負荷抵抗の直列回路と、この直列回路とコンデンサ(コンデンサX2とする)との並列接続によって与えるものが知られている。この増幅器では、高調波に対しては、コンデンサX1およびインダクタY1の直列インピーダンスが高くなることを利用して、コンデンサX2だけを見せるようにしている。コンデンサX2に並列しているインダクタ(インダクタY2とする)は、直流(DC)のみを通し、無線周波数(RF)では高インピーダンスとなるように選ばれる。Y1−Y1’−X1からなる直列共振器の共振周波数は基本波周波数よりも低い。コンデンサX1およびインダクタY1からなる直列共振器のQ値が低くなるように設定すれば、基本波周波数から離調しても、良好な負荷インピーダンス(あるいは負荷アドミッタンス)に近い値を維持できるようになる。しかしながら、高調波インピーダンスが低下するため、理想的な動作が得られない。
この増幅器の別の形態として、上述のコンデンサX2とインダクタ(コイル)Y1’関係を入れ替えたスイッチング動作が検討されている(第2の関連技術)。負荷インピーダンスを適切に選ぶことで等価な特性が得られることが示された。
また、第1の関連技術では、基本波における負荷インピーダンスの角度が概ね33度であり、インダクタY1’によって与えられる角度が概ね49度であることが知られている。インダクタY1’によって与えられる角度を別の手段で与え、さらにコンデンサX2を接続することで所望の帯域内で角度が概ね33度で一定になる様に回路を最適化する手法が知られている(第3の関連技術)。第3の関連技術では直列共振器に直列接続していたインダクタY1’に代わりインダクタY”を並列容量X2に並列接続することで帯域内における負荷インピーダンスの角度を一定に保てることが示された。このインダクタY”は第1の関連技術におけるインダクタY2を有限の値にしたものと考えられる。しかし、第3の関連技術で示されたのはインダクタY”のサセプタンスを、X1−Y1の直列共振回路のサセプタンスで打ち消し、帯域内で一定の角度49度を得るというもので、これに並列容量X2が接続されると帯域内での角度は傾斜してしまい、負荷インピーダンスを33度で一定にするために回路解析CADによる回路最適化の手法が用いられており、結局どのようなメカニズムで角度一定の負荷インピーダンスが実現したのかが明らかにされず、従って代数的な計算によってY”を求めるまで理論が至らなかった。また、X1−Y1に相当する負荷回路はπ型のインピーダンス変換器とT型のチェビシェフバンドパスフィルタに置き換えられたが、回路全体のQ値が低いため、高調波インピーダンスが理想的な値から大きくずれており、電力効率や出力電力の周波数特性が悪く、回路の素子数も多い。
上述の第1の関連技術の増幅器の別の形態として、インダクタY2のインダクタンスを低くして、当該インダクタY2とインダクタX2とからなる回路を並列共振器として利用する試みがある(第4の関連技術)。こちらは第3の関連技術とは異なり、代数的にY2(第3の関連技術のY”に相当)を求めたものである。この結果、Y2を有限値とすることでY1−Y1’−X1からなる直列共振器の動作周波数で見せるべき角度をゼロ(すなわちY’を削除できる)に出来る設計条件が存在する可能性が示された。Y2が有限値になり、Y’が削除されると、第1の関連技術とは異なる回路トポロジへの変更が可能になる。すなわち、X2−Y2(あるいはX2−Y”)による並列共振器とX1−Y1による直列共振器とによって高効率な増幅器が構成可能になる。
一方で、並列共振器のリアクタンス(上述の角度に相当)を補償する方法は古くから知られている。例えば、並列共振器に直列共振器を接続する、あるいは並列共振器に直列共振器を接続しさらに並列共振器を接続することで、リアクタンス成分(インピーダンスの虚部(虚数部)、上述の角度に相当)の補償を行うものが知られている(第5の関連技術)。この原理は単純であり、電気回路の原理上、並列共振器のリアクタンス成分が共振点付近で減少するのに対して、直列共振器のリアクタンスは共振点付近で増加することを利用している。両者の増減が相殺してリアクタンスが概ね一致値になる。リアクタンスの傾斜は、それぞれの共振器のQ値で調整する。第5の関連技術は第3の関連技術での試みそのものである。
第5の関連技術を、第4の関連技術の増幅器に適用し、第3の関連技術で不明瞭だった設計条件を明らかにした第6の関連技術が知られている。しかし、導かれた設計条件では共振器のQ値として1前後の値を用いる必要がある。このため、基本波のリアクタンス成分は補償できても、基本波帯域内でアドミッタンスまたはインピーダンスの実部(実数部)が変動し、加えて2倍波の周波数帯でもアドミッタンスの実部が十分に下がらず、結果的に広帯域で好適な特性が得られない。この点で、第3の関連技術からの技術的な進展はないと言える。
これまでは、インピーダンスの虚部(リアクタンス成分)あるいはアドミッタンスの虚部(サセプタンス成分)の補償に着目しており、出力電力を基本波帯域内で一定にするために必要な実部の平坦性と、および効率改善と電圧振幅抑制と高調波漏洩に必要な高調波帯域での十分に低い実部とを実現することが全く考慮されていないという問題があった。また、例えば第3の関連技術に見られるように、これまではリアクタンス補償回路に加えて、基本波周波数の最適インピーダンスを外部回路に接続するために50Ωに変換する後段回路を後段に接続する必要や、高調波の漏洩を遮断するための広域遮断フィルタを後段に接続する必要があり、回路規模もかなり大がかりであった。
J. K. A. Everard, et.al., J. IERE, Vol. 57, pp.52-58, 1987 A. Grebennikov, IEEE MTT-S 2001, THIF-38, pp.2143-2146
本発明の実施形態は、基本波帯域内でアドミッタンスまたはインピーダンスの実部の値の変動をできるだけ抑制しつつ、高調波帯域のアドミッタンスの実部の値を低く抑えたまたはインピーダンスの値を高く維持した増幅器を、低回路規模で実現しようとするものである。
本発明の実施形態としての増幅器は、トランジスタと、前記トランジスタの接地端子に電気的に接続された接地回路と、前記トランジスタの出力端子と前記接地回路間に電気的に接続された第1コンデンサと、前記トランジスタの出力端子に電気的に接続された第1インダクタと、前記第1インダクタと前記接地回路との間に電気的に接続された第2コンデンサと、前記第1インダクタと前記接地回路との間に接続されたバイアス回路と、前記トランジスタの出力端子に電気的に接続された第1回路であって、第2インダクタと、前記第2インダクタに直列に接続された第3コンデンサとを含む第1回路と、負荷回路との間に接続された第4コンデンサと、前記第1回路の前記負荷回路側の端子である前記第1回路の出力端子と、前記接地回路との間に接続された第5コンデンサと、前記第4コンデンサの前記負荷回路側の端子と、前記接地回路との間に接続された第3インダクタとを備える。
第1の実施形態に係る増幅器の回路ブロック図。 図1の増幅器の具体的な構成例を回路記号で用いて表した図。 図1の増幅器において複数の素子間を接続する接続回路を配置した図。 第2の実施形態に係る増幅器の回路ブロック図。 図4の増幅器において複数の素子間を接続する接続回路を配置した図。 第3の実施形態に係る増幅器の回路ブロック図。 図6の増幅器において複数の素子間を接続する接続回路を配置した図。 第4の実施形態に係る増幅器の回路ブロック図。 図8の増幅器において複数の素子間を接続する接続回路を配置した図。 本発明の実施形態に係る増幅器の周波数特性の例を示す図。 本発明の実施形態に係る増幅器の周波数特性の他の例を示す図。 本発明の実施形態に係る増幅器の周波数特性のさらに他の例を示す図。 関連技術に係る増幅器の構成図。 関連技術に係る増幅器の周波数特性の例を示す図。
本発明の実施形態は、電力増幅技術に関し、特に電力制御回路、電力伝送回路または高周波電力増幅回路に関する。本実施形態の増幅器(または増幅回路)は、一例として、DC−DCコンバータ等の電源制御回路あるいは電力伝送回路、または無線用の高周波増幅回路等で用いられる。本増幅器は、一般にスイッチングアンプと呼ばれる分類に属し、増幅器を飽和状態で使用した場合に、他の増幅方式に比べて高い電力効率が得られる特徴がある。なお、本増幅器は、スイッチングアンプの中でもE級と呼ばれる動作に近い動作を有する。以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る増幅器の回路ブロック図である。図2は、図1に示した増幅器の具体的な構成例を回路記号で用いて表した図である。それぞれ対応する要素には同一の符号を付してある。図2の構成は一例であり、この回路構成に限定されるものではない。
図1の増幅器は、トランジスタ103と、接地回路104と、バイアス回路102と、信号源を含む入力回路101と、並列共振回路である前段回路107と、位相補償とインピーダンス変換と高調波漏洩防止とを行う後段回路108とを備えている。入力回路101は、必要に応じてバイアス回路や安定化回路や整合回路を含む。増幅器は、入力回路101に電気的に接続されており、増幅対象となる電力信号の入力を受ける。また、増幅器は、負荷回路105に電気的に接続されており、増幅器で増幅された電力は負荷回路105に供給される。入力回路101が増幅器の一部であってもよい。
入力回路101は、トランジスタ103の制御端子(入力端子)と接地回路104との間に電気的に接続されている。入力回路101は、増幅対象となる信号を生成する信号源を含む。信号源が生成する信号は正弦波でも良いし、よりスイッチング動作しやすいような方形波あるいはそれに準じた波形でも良い。また、入力回路101によって駆動されるトランジスタ103のデューティ比は、一例として50%である。デューティ比は、負荷回路に相当する前段回路107、後段回路108、負荷回路105が見せる負荷インピーダンスを適切に設計することで自由に設定可能である。入力回路は、信号源で生成した信号をトランジスタ103の制御端子に出力する。
トランジスタ103は、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ(FET)等、任意の増幅素子でよい。図2の例では電界効果トランジスタの場合が示される。トランジスタの分類についても特段の制限はない。また、BJT、HBT、MOSFET、LDMOS、JFET、HEMT等のデバイス構造についても、特段の制限は無い。また、シリコン、化合物半導体等、材料系についても、特段の制限はない。また、接地方式も特段のも制限はない。多くの場合、バイポーラトランジスタではエミッタ接地、電界効果トランジスタではソース接地が用いられる。ソース接地の場合は、入力端子(制御端子)はゲート、出力端子はドレイン、接地端子はソースに相当する。またトランジスタは、複数のトランジスタ素子から構成されてもよい。この場合、カスコード、ダーリントン、並列接続等、トランジスタ素子の接続構造も特段の制限はない。
入力回路101に含まれるバイアス回路は、トランジスタ103の動作点を決定するための回路である。本増幅器のバイアス点は、トランジスタ103の閾値電圧付近に設定される。バイアス点を適宜浅くしたり深くすることで、利得、出力電力、効率、高調波を調整可能である。バイアス点に特段の制限は無い。また、バイアス回路102から供給する電圧を制御することで主として出力電力、効率が調整可能である。また、デバイスの耐電圧を超えないようにバイアス回路102から供給される電圧は調整されるべきであるが、供給電圧に特段の制限は無い。
前段回路107は、トランジスタ103の負荷インピーダンスを誘導性に見せるための回路である。前段回路107は、コンデンサ(キャパシタ)C0、インダクタL0、コンデンサCbを含む。
後段回路108は、負荷回路のインピーダンスをトランジスタ103の最適負荷インピーダンスに変換したり、位相補償および高調波漏洩抑制を行う機能を備えた回路である。後段回路108は、インダクタL1、コンデンサC11、コンデンサC13、コンデンサC12、インダクタL2’を備える。
トランジスタ103の入力端子(制御端子)は、入力回路101の出力端子に電気的に接続され、信号源から出力された信号を受ける。トランジスタ103の一端(出力端子)は前段回路107に電気的に接続され、他端(接地端子)は接地回路104に電気的に接続されている。
バイアス回路102の一端は、前段回路107におけるインダクタL0とコンデンサCb間に電気的に接続され、他端は、接地回路104に電気的に接続されている。バイアス回路102は増幅器の電源となるDC(直流)バイアスを与える。バイアス回路102には直流電源(DC電源)が含まれる(後述する図2の符号102を参照)。また、バイアス回路102には、必要に応じて、電源インピーダンスを低減するためのデカップリング回路、高周波インピーダンスを高めるためのチョーク、または、これらの両方やこれに準じた機能を同時に与える機能部品などが必要に応じて含まれる。
また、バイアス回路102は必ずしもインダクタL0を介して接続する必要は無く、良く知られている様に、任意の箇所からバイアスティーを用いて給電可能である。例えば、トランジスタ103の出力端子に直接当該周波数でハイインピーダンスとなるバイアスティーを用いてバイアスを供給することも可能である。尚、バイアス回路102は上述の様に必要に応じてバイアスティーと等価の回路を内部に備えることも出来る。
バイアス回路102の一端は、前段回路107におけるインダクタL0とコンデンサCb間に電気的に接続され、他端は、接地回路104に電気的に接続されている。バイアス回路102は増幅器の電源となるDC(直流)バイアスを与える。バイアス回路102には直流電源(DC電源)が含まれる(後述する図2の符号102を参照)。また、バイアス回路102には、必要に応じて、電源インピーダンスを低減するためのデカップリング回路、高周波インピーダンスを高めるためのチョーク、または、これらの両方やこれに準じた機能を同時に与える機能部品などが必要に応じて含まれる。
接地回路104は直流電源の帰路となり、基準電位を与えるものである。図2では、接地回路104は、グランドまたは接地を示す記号によって表されている。接地回路104の各端子(入力回路、コンデンサ、インダクタ、負荷回路と接続される端子)間には寄生のインダクタンスが存在する。
コンデンサC0の位置は図1または図2の位置ではなく、インダクタL0とインダクタL1の間でもよい。
後段回路108におけるインダクタL1の一端は、前段回路107の出力、より詳細には、トランジスタの出力端子に電気的に接続されている。インダクタL1の他端は、コンデンサC11の一端に電気的に接続されている。インダクタL1およびコンデンサC11は、直列共振器を構成する。インダクタL1およびコンデンサC11の接続順を逆にしてもよい。つまり、インダクタL1とコンデンサC11とを含む回路109において、インダクタL1とコンデンサC11との接続順は問わない。
コンデンサC11の他端は、コンデンサC13を介して接地回路104に電気的に接続されている。コンデンサC12の一端は、コンデンサC13を介して接地回路104に電気的に接続されている。コンデンサC12は、コンデンサC11と負荷回路105との間に配置されている。コンデンサC11、C12、C13は、いわゆるT型回路を構成している。コンデンサC12の他端は、インダクタL2’を介して接地回路104に電気的に接続されている。
後段回路108の出力端子、すなわち増幅器の出力端子は、負荷回路105に電気的に接続されている。負荷回路105の一端は、後段回路108の出力端子に電気的に接続され、他端は接地回路104に電気的に接続されている。負荷回路105の入力インピーダンスは、50Ωに選ばれることが多いが、高調波インピーダンスは50Ωから乖離している場合も多い。本実施形態の増幅器は、後述のように、負荷回路105の高調波インピーダンスの影響を受けにくい構成を有している。負荷回路105に、高調波トラップ(高調波の漏洩または出力を防止する回路)を別途設けてもよい。
増幅器における複数の素子間に、これらの素子を互いに接続する接続回路を配置してもよい。この場合の回路ブロック図の例を図3に示す。接続回路A、接続回路B、接続回路11、接続回路12、および接続回路13が配置されている。
接続回路Aは、トランジスタ103と、コンデンサC0と、インダクタL0と、インダクタL1とに接続される端子を有し、これらの端子で、これらの素子を電気的に接続している。接続回路Aは、トランジスタ103の真性領域部分を、インダクタL0、あるいは必要に応じてコンデンサC0に物理的に接続する接続構造に相当する。
モノリシックIC(Integrated Circuit)の場合は、接続回路Aは、パタンの引き出しおよび引き回し部分に相当する。パッケージデバイスをPCB(Printed Circuit Board)に実装する場合は、接続回路Aは、チップ上とフィードスルーとを含めたパッケージ内部の構造と、PCB上のパタンとを含む部分に相当する。通常、接続回路Aは、有限の寸法があるため、接地回路104との間にキャパシタンス(寄生キャパシタンス)を有する。また接続回路Aの各端子(トランジスタ、コンデンサ、インダクタと接続される端子)間にはインダクタンスが存在する。これを積極的に利用することで、理想的なインピーダンスに近付けることも可能である。例えば、接続回路Aの寄生キャパシタンスで、コンデンサC0のキャパシタンスを代用することも可能であり、この場合、コンデンサC0を省略する構成も考えられる。また、接続回路Aが、インダクタンスL0の一部あるいは全て、あるいはインダクタンスL1の一部あるいは全てを担うことも可能である。
接続回路Bは、インダクタL0とコンデンサCb間に配置され、これらを物理的に接続する接続構造に相当する。接続回路Bには、増幅器の電源となるバイアス回路102が接続され、バイアス回路102を介して接地回路104に接続されている。接続回路Bは、インダクタL0、コンデンサCb、およびバイアス回路102に接続される複数の端子を有する。
接続回路11は、インダクタL1とコンデンサC11間を接続する。接続回路11は、インダクタL1とコンデンサC11に接続される複数の端子を有する。接続端子間には寄生インダクタンスを有するので、L1のインダクタンスの値は寄生インダクタンスを考慮して決定してもよい。
接続回路12は、コンデンサC11とコンデンサC12とコンデンサC13間を接続する。接続回路12と接地回路104との間にコンデンサC13が接続されている。接続回路12は、コンデンサC11とコンデンサC12とコンデンサC13に接続される複数の端子を有する。コンデンサC13のキャパシタンスの値は、接続回路12と接地回路104との間に形成される寄生容量を考慮して決定してもよい。
接続回路13は、コンデンサC12とインダクタL2’と負荷回路105間を接続する。接続回路13は、増幅器の出力端子の役割を有する。接続回路13と接地回路104との間に、負荷回路105が接続される。接続回路13と接地回路104との間にはインダクタL2’が接続されている。また接続回路13と接続回路12との間には、コンデンサ12が接続されている。コンデンサC12、インダクタンスL2’の値は接続回路13が持つ寄生成分を考慮して決定しても良い。
本増幅器における回路素子値(以下、素子値)は、一例としてトランジスタ103がスイッチ素子として見えるノード(すなわち、トランジスタ103の真性領域。寄生成分が無視できる周波数帯では、パッケージあるいはチップの出力端子、または接続点Aのトランジスタ103側の端子)から、負荷回路側を見たアドミッタンスについて、基本波周波数帯域における実部および虚部の偏差を小さく抑え、2倍波周波数等の高調波の実部の最大値も小さく抑えるように設定されている。一例として、基本波周波数帯域での実部の偏差が10%以内、虚部の偏差が10%以内、2倍波周波数の実部の最大値が基本波周波数の1/4以下になるように調整する。
本増幅器における回路素子値の決定に当たっては、様々なアプローチが考えられる。理論式を用いて初期値を決定した上で、実際の増幅器にて素子値の調整を行ってもよい。または、シミュレータを用いて素子値の最適化を行い、最終的に実際の増幅器で調整を行ってもよい。
ここで図13に、関連技術に係る増幅器の回路ブロック図を示す。ここでは図2と同様に回路記号を用いた回路図を示している。この増幅器は、トランジスタ103、並列接続されたコンデンサC0およびインダクタL0、直列接続されたインダクタLsおよびコンデンサCs、並列接続されたキャパシタCpおよびインダクタLp、負荷回路905を備える。並列接続されたコンデンサC0およびインダクタL0は、並列共振回路910を形成する。直列接続されたインダクタLsおよびコンデンサCsは直列共振回路911を形成する。並列接続されたキャパシタCpおよびインダクタLpは並列共振回路913を形成する。なお、図1〜図3と同様に、インダクタL0と接地回路との間にコンデンサCbを配置してバイアス回路を接続して給電してもよい。
図14に、図13の増幅器の周波数特性を示す。図の上段が、トランジスタの(真性部の)出力端から見た規格化負荷アドミッタンスの実部(図ではreal(Y(1,1))*Road)と、規格化周波数との関係を示す。規格化周波数は設計中心で規格化したものである。規格化アドミッタンスは負荷回路905の抵抗値で規格化したものである。左側は基本周波数帯域、右側は2倍波周波数帯域を示す。図の下段が、基本波周波数帯域において、当該負荷アドミッタンスの虚部で規格化サセプタンス(図ではimag(Y(1,1))*Road/0.681)を示す。虚部は、サセプタンスに相当し、実部はコンダクタンスに対応する。関連技術では、基本周波数帯域でサセプタンスを平坦(偏差が低い値)にすることで、離調周波数においても中心周波数と同等の効率や出力電力などの諸特性を得ようと試みている。下段のように、基本波周波数帯域(例えば1.0を中心とする一定の周波数範囲)では、サセプタンスが平坦である。しかしながら、2倍波周波数帯域(例えば2.0GHzを中心とする一定の周波数範囲)では、図14の右図から分かるように、負荷コンダクタンスが全体的に高い。これが、電力効率の劣化や出力電力の低下や電圧振幅の増加を招く。
図10に、本実施形態に係る増幅器の当該増幅器の周波数特性を示す。図14と同様に、図の上段が、トランジスタの(真性部の)出力端(あるいは接続回路Aのトランジスタ側の端子)から見た規格化負荷アドミッタンスの実部(図ではreal(Y(1,1))*Road)と、規格化周波数との関係を示す。左側は基本周波数帯域の特性、右側は2倍波周波数帯域の特性を示す。図の下段が、基本波周波数帯域において、規格化した当該負荷アドミッタンスの虚部(図ではimag(Y(1,1))*Road/0.681)の周波数特性を示す。虚部は、サセプタンスに相当する。
本実施形態の増幅器では、基本周波数帯域での虚部の平坦性が多少劣化するのは許容しつつも、実部の平坦性の確保と、2倍波周波数帯域での実部を低く抑えることを特徴としている。一例として、基本周波数帯域での実部の偏差が10%以内、虚部の偏差が10%以内に抑えつつ、2倍波周波数帯域の実部の最大値が、基本波周波数帯域の1/4以下になるように素子値を設定(調整)している。
実部の偏差が10%以内とは、例えば基本波周波数帯域の変動の範囲の最大値と、当該最大値の10%低い値との間に収まることを意味する。あるいは、基本波周波数帯域の中心周波数の値を中心とし、その上下それぞれ10%以内の範囲と定義してもよい。定義の方法は任意でよく、許容できる変動範囲を定義すればよい。10%も一例であり、一般的にα%でよい。虚部も同様であり、一般的に偏差をβ%以内に抑えればよい。
図10では、基本波周波数帯域(例えば中心周波数が1.0とする)の実部の最大値は例えば1.0になっており、2倍波周波数帯域(たとえば2.0GHzを中心とする一定の周波数範囲)では実部の値が、0.25(=1.0/4)以下に抑えられている。すなわち、基本実部2倍波周波数帯域の実部の最大値が、基本波周波数帯域の1/4以下になっている。
このように基本波周波数帯域での虚部の平坦性の低下を許容(多少の変動は許容)しつつも、実部の平坦性を優先し、かつ2倍波周波数帯域での実部を低く抑制することにより、高い電力効率を得る。すなわち、基本波周波数帯域の位相補償(虚部の平坦性確保)のみでなく、実部の平坦性の確保と2倍波周波数波帯域の高反射性を得ること(2倍波周波数を出力させない)が重要である。本実施形態の増幅器の構成では、増幅器の各素子値を適切に選択することで、このような特性を得ることができる。
さらに素子値選択の条件として、例えば、基本波周波数帯域の実部の値に対して負荷インピーダンスが2倍以上大きくなることを追加してもよい。
このようにして、基本波周波数帯域の実部と虚部の値を、当該帯域内における中心周波数の値またはそれに近い範囲に維持し、さらに高調波帯域における実部の値を十分に低くした回路を、少ない素子数で実現できる。出力電力および電力効率を良好な値にでき、および高調波漏洩を好適に抑制できる。また、素子破壊に至る電圧振幅を低く抑えることが出来る。
図11は、図10の場合とは異なる素子値を選択した場合の周波数特性を示している。図10と比べて、基本波周波数帯域において、負荷アドミッタンスの実部および虚部の変動幅は大きくなっているものの、2倍波周波数帯域において負荷アドミッタンスの実部の値は小さくなっている。すなわち、図10よりも高調波の高い反射性が得られる。
図12は、図10および図11の場合とは異なる素子値を選択した場合の周波数特性を示している。図11と比べて、基本波周波数帯域において、負荷アドミッタンスの実部および虚部の変動幅は大きくなっているものの、2倍波の周波数帯域において負荷アドミッタンスの実部の値は図11の場合より小さくなっている。これにより、高調波について、図11よりもさらに良好な反射性が得られる。
上述した増幅器における回路素子は、必要に応じて分割する(複数の素子に置き換える)ことが出来る。例えばコンデンサC0を2つに分割する、すなわち、コンデンサC0の代わりに、コンデンサC0−1とコンデンサC0−2の2つを直列または並列接続したものを用いることができる。これにより、回路レイアウトを対称にすることが出来る。
トランジスタ103を多合成(複数のトランジスタ素子の接続)により構成し、トランジスタ素子の近くにコンデンサを配置するといった工夫も可能である。この場合、接続回路Aはこれらのトランジスタ素子の合成パタンを含んでよい。
また、接続回路Bを、複数の接続回路部分B’、B’’、B’’’ ・・・に分割することも可能である。この場合、分割された複数の接続回路部分B’、B’’、B’’’ ・・・の複数個所から給電することも可能である。これらの接続回路部分のうち、給電しない箇所が存在してもよい。
また、トランジスタ103から負荷回路105の前までの回路またはその一部を複数並列に接続することも可能である。
また、トランジスタを複数に分割し、本増幅器を複数並列接続することも可能である。例えば、1つのパッケージに2つの素子(トランジスタ等)が内蔵されている場合、接続回路Aにてこれらの素子の出力を合成して、一つの出力回路、1つのバイアス回路102で束ねることも可能であるが、必要に応じて、2つの出力に対して独立の回路を与え、負荷回路105にて電力合成することも可能である。
また、部品の分割によって、等価直列抵抗または等価直列インダクタンスを低減したり、部品公差の影響を軽減したりすることが可能であり、また、調整の利便性がするなどの効果が得られる。
本増幅器における回路素子は、集中定数回路でも分布定数回路でもあるいはその合成でも実現可能である。
例えば、分布定数線路はF行列を用いて集中定数回路と相互に入れ替え可能であることは良く知られている。例えば、任意の特性インピーダンスと電気長を持つ伝送線路は集中定数によるπ型のローパスフィルタ、π型のハイパスフィルタ、T型のローパスフィルタ、T型のハイパスフィルタと入れ替え可能である。同様に、任意の特性インピーダンスと電気長を持つ伝送線路は入力側と出力側に容量を付加することで短縮可能であることは良く知られた技術である。
インダクタやコンデンサが伝送路で置き換えられることも良く知られており、先端を開放したスタブ、先端を短絡したスタブ、任意の特性インピーダンスの伝送線路に置換できる。
あるいはまた、本願の回路におけるインピーダンス変換部分をトランスに置換することも可能である。トランスが集中定数でも分布定数でも実現可能であることは良く知られている。
本増幅器における回路素子は、集中定数回路でも分布定数回路でもあるいはその合成でも実現可能である。
本増幅器の出力電力は、一般的な方法で、電力合成が可能である。例えば、バラン、ハイブリッド、コンバイナ等を用いて、180°位相差合成、90°位相差合成、同相合成を行うことができる。また、位相差も上記の限りではない。合成の電力比は、適切に設計を行えば、1:1である必要はない。
本増幅器は飽和電力での効率が良いため、Doherty増幅器、Chreix合成器の類を用いたOutphasing増幅器、LINC(Linear Amplification with Nonlinear Components)増幅器、EER(Envelope Elimination and Restoration)増幅器、エンベロープトラッキング、RF(Radio Frequency)パルス変調増幅器等に応用可能である。
また、本増幅器は広帯域特性を有するため、Outphasing増幅器やEER増幅器のように、信号処理によって入力信号の帯域が広がる増幅技術との組み合わせに適している。
本増幅器における回路素子(整合素子)の一部また全てを、可変素子に置き換える事が可能である。本増幅器は広帯域であるが、可変素子を用いる事により、さらに広帯域化したり、性能を改善したりすることが可能となる。
本増幅器は、ゲート変調(ベース変調)またはドレイン変調(コレクタ変調)と組み合わせることも可能である。特にドレイン変調では線形な電力制御が可能であり、振幅変調信号の増幅に適している。
本増幅器では、AM−AM特性(入力振幅と出力振幅の関係)またはAM−PM特性(入力振幅と出力位相の関係)が、一般的な増幅器と同様に、実用上は時不変と見なせるため、プレディストーション、フィードフォワード、フィードバック等の歪補償と組み合わせることで、線形性を改善できる。但し、ドレイン変調または負荷変調など、動作条件を時間的に制御する技術と組み合わせる場合には、メモリ効果が抑圧できる手段を選択すべきである。
第1の実施形態における増幅器の回路には、相補関係にある逆回路が存在することは自明である。増幅器においてはD級に対する逆D級、E級に対する逆E級、F級に対する逆F級などと同様に、必要に応じて電流と電圧の関係が入れ替わった動作を実現することができる。
これとは別の形態として、第1の実施形態における増幅器の回路トポロジは、ノートン変換、π−T変換等の手法によって必要に応じて変更可能であり、変換された回路は、第1の実施形態と同等の効果を得ることが出来る。以下、変換された回路の例を、第2〜第4の実施形態として示す。
図4は第2の実施形態に係る増幅器を示す。図1におけるコンデンサC11、C12、C13のT型構造を、コンデンサC21、C23、C23によるπ型構造に置換したものである。コンデンサC23は、インダクタL1と負荷回路105間に接続されている。コンデンサC21は、コンデンサC23のインダクタL1側の端子と、接地回路104との間に接続されている。コンデンサC22は、コンデンサC23と、接地回路104との間に接続されている。
図4の回路において、複数の素子間を接続する接続回路を配置してもよい。この場合の回路構成例を図5に示す。接続回路A、接続回路B、接続回路21、22が追加されている。接続回路Aおよび接続回路Bは、図3と同様である。接続回路21は、インダクタL1とコンデンサC21とコンデンサC23と接続される複数の端子を有し、これらの端子を介して、これらの素子を電気的に接続する。接続回路22は、コンデンサC23とコンデンサC22とインダクタL2’と負荷回路105と接続される複数の端子を有し、これらの端子を介して、これらの素子を電気的に接続する。
図6は第3の実施形態に係る増幅器を示す。図1におけるコンデンサC11、C12、C13のT型構造を、インダクタL11、L12、L13によるT型構造に置換し、図1におけるインダクタL1、インダクタL2’を、それぞれコンデンサC1、コンデンサC2’に置換したものである。コンデンサC1とインダクタL11の接続順序は逆にしてもよい。
図6の回路において、複数の素子間を接続する接続回路を配置してもよい。この場合の回路構成例を図7に示す。接続回路A、接続回路B、接続回路31、32、33が追加されている。接続回路Bは、図3と同様である。接続回路Aは、トランジスタ103とコンデンサC0とインダクタL0とコンデンサC1と接続される複数の端子を有し、これらの端子を介して、これらの素子を電気的に接続する。接続回路31は、コンデンサC1とインダクタL11と接続される複数の端子を有し、これらの端子を介して、これらの素子を電気的に接続する。接続回路32は、インダクタL11とインダクタL13とインダクタL12と接続される複数の端子を有し、これらの端子を介して、これらの素子を電気的に接続する。接続回路33は、インダクタL12とコンデンサC2’と負荷回路105と接続される複数の端子を有し、これらの端子を介して、これらの素子を電気的に接続する。
図8は第4の実施形態に係る増幅器を示す。図6におけるインダクタL11、L12、L13によるT型構造を、インダクタL21、L22、L23によるπ型構造に置換したものである。
図8の回路において、複数の素子間を接続する接続回路を配置してもよい。この場合の回路構成例を図9に示す。接続回路A、接続回路B、接続回路41、42が追加されている。接続回路Aおよび接続回路Bは、図7と同様である。接続回路41は、コンデンサC1とインダクタL21とインダクタL23と接続される複数の端子を有し、これらの端子を介して、これらの素子を電気的に接続する。接続回路42は、インダクタL23とインダクタL22とコンデンサC2’と負荷回路105と接続される複数の端子を有し、これらの端子を介して、これらの素子を電気的に接続する。
前述した図10〜図12のような特性を得る素子値について簡単に説明する。関連技術の図13に示した増幅器において、共振回路910のインダクタンスおよびキャパシタンスをそれぞれインダクタンスLeおよびキャパシタンスCeと表し、共振回路901の共振周波数をFe、角周波数をweと表す。同様に、共振回路911のインダクタンスおよびキャパシタンスをそれぞれ直列共振回路におけるインダクタンスLsおよびキャパシタンスCsと表し、共振回路911の共振周波数をFs、角周波数をws、Q値をQsと表す。同様に、共振回路913のインダクタンスおよびキャパシタンスをそれぞれ並列共振回路におけるインダクタンスLpおよびキャパシタンスCpと表し、共振周波数をFp、角周波数をwp、Q値をQpと表す。
この場合に、図1〜図3のコンデンサC11、C12、C13のキャパシタンス(容量)を以下のように設定する。“*”は乗算記号、“/”は除算記号、“−”は減算記号、“+”は加算記号である。
C11=Ca=Cs*Cp/((1−n)*Cs+Cp)
C12=Cb=Cp/(n*n−n)
C13=Cc=Cp/n
ここで、以下のように記号を定義する。

ws=2*π*Fs
wp=2*π*Fp
we=2*π*Fe

Rload=10
Rterm=50

n=sqrt(Rterm/Rload)

Ls=1/(ws*ws*Cs)
Lp=1/(wp*wp*Cp)
Cs=1/(ws*Rload*Qs)
Cp=Qp/(wp*Rload)
Le=0.732*Rload/we
Ce=0.685/(w*Rload)
“sqrt”は、与えられた引数の平方根(ルート)を求める関数である。
Rtermは負荷回路105の抵抗成分である。高周波回路であれば通常50Ωである。
“Rload”は、任意のE級負荷インピーダンスである。より詳細には、図13の関連技術の負荷回路905の負荷抵抗である。一例として、Rlaodは以下の式で表される。
Rload=1.365*Vdd/Pout
係数1.365は、デューティ比50%のときの理想値であり、必ずしも1.365である必要はない。実際の回路では、寄生成分を考慮して、適宜調整すればよい。Vddは電源電圧、Poutは出力電力である。
また、ここでFs、Fp、Feは通常設計中心周波数(Hz)に設定されるが、回路の特性に応じて必要であれば設計中心周波数から個別にずらしても良い。
なお、理想的にはFe=Fs=Fpであるが、寄生成分が存在する実際の回路では、この限りでない。意図的にずらすと、好適な結果が得られることが多い。
先に図10に示した特性は、Qs=2、Qp=1.0にした場合の特性である。図11に示した特性は、Qs=2.2、Qp=1.3にした場合の特性である。図12に示した特性は、Qs=2.5、Qp=1.7にした場合の特性である。これらの特性はシミュレーションにより得られた。このようにQsおよびQpを適宜調整して、コンデンサC11、C12、C13のキャパシタンスを決定して、増幅器の周波数特性を最適化する。なお、図1〜図3の回路には、実際には、関連技術の増幅器における共振周波数Qsの直列共振器、共振周波数Qpの並列共振器は存在しないが、上述の通りこれらQs、Qpを用いて、図1〜図3の回路を表現できることを示した。
ここでは、第1の実施形態の増幅器(図1〜図3)で素子値の設定を説明したが、第2〜第4の実施形態の増幅器も同様にして、素子値を選択することができる。
具体的に、第2の実施形態(図4、図5)のコンデンサC21、C22、C23のキャパシタンスは以下のように表すことができる。Ca、Cc、Cbは、前述した式で表される。
C21=Ca*Cc/(Ca+Cb+Cc)
C22=Cb*Cc/(Ca+Cb+Cc)
C23=Ca*Cb/(Ca+Cb+Cc)
第3の実施形態(図6、図7)のインダクタL11、L12、L13のインダクタンスは以下のように表すことができる。
L11=La=Ls+Lp*(1−n)
L12=Lb=(n*n−n)*Lp
L13=Lc=n*Lp
第4の実施形態(図8、図9)のインダクタL21、L22、L23のインダクタンスは以下のように表すことができる。
L21=(La*Lb+Lb*Lc+Lc*La)/Lb
L22=(La*Lb+Lb*Lc+Lc*La)/La
L23=(La*Lb+Lb*Lc+Lc*La)/Lc
各実施形態で使用する部品の員数、定数、感度が異なり、増幅器の製造方式に応じて、最適な実施形態を選択することが可能である。
また、第1〜第4の実施形態の回路において、負荷回路105に直列に配置されたコンデンサに、並列にインダクタを接続して、並列共振による高調波トラップを付加してもよい。例えば、第1の実施形態のコンデンサC11およびコンデンサC12のそれぞれ、またはこれらに共通に、インダクタを並列接続して、並列共振を利用した高調波トラップを形成することが可能である。また、第2の実施形態におけるコンデンサC23に並列にインダクタを接続して、並列共振を利用した高調波トラップを形成することが可能である。第3の実施形態におけるコンデンサC1にインダクタを並列接続して、並列共振を利用した高調波トラップを形成することが可能である。第4の実施形態におけるコンデンサC1にインダクタを並列接続して、並列共振を利用した高調波トラップを形成することが可能である。
同様に、第1〜第4の実施形態の回路において、負荷回路105に直列に配置されたインダクタに、並列にコンデンサを接続して、並列共振による高調波トラップを付加してもよい。例えば、第1の実施形態におけるインダクタL1にコンデンサを並列接続して、並列共振を利用した高調波トラップを形成することが可能である。また、第2の実施形態におけるインダクタL1にコンデンサを並列接続して、並列共振を利用した高調波トラップを形成することが可能である。第3の実施形態におけるインダクタL11およびL12のそれぞれ、または、これらに共通に、コンデンサを並列接続して、並列共振を利用した高調波トラップを形成することが可能である。第4の実施形態におけるインダクタL23に、コンデンサを並列接続して、並列共振を利用した高調波トラップを形成することが可能である。
上記のように高周波トラップを形成する際、元の素子を分割して並列共振器を形成することも可能である。例えば第1の実施形態におけるインダクタL1をインダクタL1aとL1bに複数に分割し、特定の素子、例えばインダクタL1aのみに並列にコンデンサを付加するといったことも可能である。
また、第1〜第4の実施形態の回路トポロジを適宜変換した回路においても、上記の様に負荷回路105に直列に配置された素子(インダクタまたはコンデンサ)に、並列に素子(コンデンサまたはインダクタ)を接続して、並列共振による高調波トラップを付加することは有効である。
各実施形態において、増幅器における複数のインダクタ間には相互インダクタンスが存在する。すなわち、第1の実施形態(図1等)においてインダクタL0、L1、L2’は相互インダクタンスを持つ。同様に第2の実施形態(図4等)においてインダクタL0、L1、L2’は相互インダクタンスを持つ。同様に第3の実施形態(図6等)においてインダクタL0、L11、L12、L13は相互インダクタンスを持つ。同様に第4の実施形態(図8等)においてインダクタL0、L21、L22、L23は相互インダクタンスを持つ。従って、回路上の素子の配置および設計あるいは回路調整においては、この点に留意する必要がある。
各実施形態に係る増幅器は、特に飽和領域において既存技術に比べて高い電力効率が得られるものである。従って、当該増幅器は、無線周波数帯ではCW(Continuous Wave)を出力する高周波電源や、定包絡な位相変調信号や周波数変調信号を増幅するRFパワーアンプ、DC−DCコンバータなどの電源制御回路に用いる事が出来る。特に、広い周波数帯域で性能が維持されるため、高周波電源では、例えば電力伝送における周波数の微調整や、RFパワーアンプにおける通信チャネルの変更や、DC−DCコンバータにおけるスイッチング周波数の変更に対応できる。
また各実施形態に係る増幅器の用途は特定のものに限定されず、広く適用できる。たとえば、携帯電話端末、携帯電話基地局、携帯電話中継器、無線LANアクセスポイント、無線LANステーション、WiMAX等のワイヤレスアクセス基地局・中継局・端末、地上デジタル放送送信機、地上デジタル放送中継器、AM放送送信機、固定マイクロ波通信装置、STL/TTL装置、FPU装置、業務用無線装置、VSAT等の衛星通信装置、ETCやDSRC等の路車間、車車間通信など、広く一般の振幅変調成分を有する変調信号を用いた通信・放送用途で、エンベロープトラッキングやEERによる電源変調やアウトフェージング・LINC・Doherty・ダイナミックロードライン変調等の負荷変調を併用したRF飽和アンプとして利用される。
また、各実施形態に係る増幅器は、移動体通信でも振幅変調成分の比較的少ない変調方式を採用しているGSM、EDGE、DECT、PHS等の無線装置や、省電力用途の無線装置に利用できる。
また、各実施形態に係る増幅器は、定包絡線を用いているFM送信機、PM送信機、GMSK送信機、PSK系の変調波を用いる移動体通信、固定通信、衛星通信用等の送信機に利用できる。
また、各実施形態に係る増幅器は、レーダー、高周波加熱、高周波電源、プラズマ用電源、無線標定、ビーコン等の飽和増幅器を用いるものに利用できる。
また、各実施形態に係る増幅器は、DC−DCコンバータ等のスイッチング回路に利用できる。特にDC−DCコンバータでは1次側、2次側ともにE級増幅が適用可能である。DC−DCコンバータは、1次側と2次側を離して無線で電力伝送を行う無線電力伝送システム等にも使用される。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
101:入力回路
103:トランジスタ
102:バイアス回路
104:接地回路
105:負荷回路
C0、Cb、C11、C12、C13、C21、C22、C23、C2’:コンデンサ
L0、L1、L2’、L11、L12、L13、L21、L22、L23:インダクタ
A、B、11、12、13、21、22、31、32、33、41、42:接続回路

Claims (21)

  1. トランジスタと、
    前記トランジスタの接地端子に電気的に接続された接地回路と
    前記トランジスタの出力端子に電気的に接続された第1インダクタと、
    前記第1インダクタと前記接地回路との間に電気的に接続された第コンデンサと
    前記トランジスタの出力端子に電気的に接続された第1回路であって、第2インダクタと、前記第2インダクタに直列に接続された第コンデンサとを含む第1回路と、
    前記第1回路と、負荷回路との間に接続された第コンデンサと、
    前記第1回路の前記負荷回路側端子である前記第1回路の出力端子と、前記接地回路との間に接続された第コンデンサと、
    前記第コンデンサの前記負荷回路側の端子と、前記接地回路との間に接続された第3インダクタとを備え、
    前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ、前記第3コンデンサ、前記第4コンデンサ、前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、前記第3インダクタの素子値は、前記トランジスタのスイッチノードから見たコンダクタンスの2倍波周波数における最大値が基本波周波数の1/4以下になるように調整されている
    増幅器。
  2. 前記コンデンサは、前記第2インダクタと前記第コンデンサ間に接続された
    請求項1に記載の増幅器。
  3. 前記第2インダクタは、前記第コンデンサと前記第コンデンサ間に接続された
    請求項1に記載の増幅器。
  4. 第1接続回路、第2接続回路、第3接続回路、第4接続回路および第5接続回路を備え、
    前記第1接続回路は、前記トランジスタ、前記第1インダクタ、前記第1回路を互いに接続し、
    前記第2接続回路は、前記第1インダクタと、前記第コンデンサ互いに接続し、
    前記第3接続回路は、前記第1回路における前記第2インダクタと前記第コンデンサとを互いに接続し、
    前記第4接続回路は、前記第1回路と、前記第コンデンサと、前記第コンデンサを互いに接続し、
    前記第5接続回路は、前記第コンデンサと、前記第3インダクタと、前記負荷回路とを互いに接続する
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載の増幅器。
  5. トランジスタと、
    前記トランジスタの接地端子に電気的に接続された接地回路と
    前記トランジスタの出力端子に電気的に接続された第1インダクタと、
    前記第1インダクタと前記接地回路との間に電気的に接続された第コンデンサと
    前記トランジスタの出力端子に電気的に接続された第2インダクタと、
    前記第2インダクタと、負荷回路との間に接続された第コンデンサと、
    前記第コンデンサの前記第2インダクタ側の端子と、前記接地回路との間に接続された第コンデンサと、
    前記第コンデンサの前記負荷回路側の端子と、前記接地回路との間に接続された第コンデンサと、
    前記第コンデンサの前記負荷回路側の前記端子と、前記接地回路との間に接続された第3インダクタとを備え、
    前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ、前記第3コンデンサ、前記第4コンデンサ、前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、前記第3インダクタの素子値は、前記トランジスタのスイッチノードから見たコンダクタンスの2倍波周波数における最大値が基本波周波数の1/4以下になるように調整されている
    増幅器。
  6. 第1接続回路、第2接続回路、第3接続回路、および第4接続回路を備え、
    前記第1接続回路は、前記トランジスタ、前記第1インダクタ、前記第2インダクタを互いに接続し、
    前記第2接続回路は、前記第1インダクタと、前記第コンデンサ互いに接続し、
    前記第3接続回路は、前記第2インダクタと前記第コンデンサと前記第コンデンサを互いに接続し、
    前記第4接続回路は、前記第コンデンサと、前記第コンデンサと、前記第3インダクタと、前記負荷回路とを互いに接続する
    請求項5に記載の増幅器。
  7. トランジスタと、
    前記トランジスタの接地端子に電気的に接続された接地回路と
    前記トランジスタの出力端子に電気的に接続された第1インダクタと、
    前記第1インダクタと前記接地回路との間に電気的に接続された第コンデンサと
    前記トランジスタの出力端子に電気的に接続され、第コンデンサと、前記第コンデンサに直列に接続された第2インダクタとを含む第1回路と、
    前記第1回路と、負荷回路との間に接続された第3インダクタと、
    前記第3インダクタの前記第1回路側の端子と、前記接地回路との間に接続された第4インダクタと、
    前記第3インダクタの前記負荷回路側の端子と、前記接地回路との間に接続された第コンデンサとを備え、
    前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ、前記第3コンデンサ、前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、前記第3インダクタ、前記第4インダクタの素子値は、前記トランジスタのスイッチノードから見たコンダクタンスの2倍波周波数における最大値が基本波周波数の1/4以下になるように調整されている
    増幅器。
  8. 前記第2インダクタは、前記第2コンデンサと前記第3インダクタ間に接続された
    請求項7に記載の増幅器。
  9. 前記コンデンサは、前記第2インダクタと前記第3インダクタ間に接続された
    請求項7に記載の増幅器。
  10. 第1接続回路、第2接続回路、第3接続回路、第4接続回路および第5接続回路を備え、
    前記第1接続回路は、前記トランジスタ、前記第1インダクタ、前記第1回路を互いに接続し、
    前記第2接続回路は、前記第1インダクタと、前記第コンデンサ互いに接続し、
    前記第3接続回路は、前記第1回路における前記第コンデンサと前記第2インダクタとを互いに接続し、
    前記第4接続回路は、前記第1回路と、前記第3インダクタと、前記第4インダクタを互いに接続し、
    前記第5接続回路は、前記第3インダクタと、前記第コンデンサと、前記負荷回路とを互いに接続する
    請求項7ないし9のいずれか一項に記載の増幅器。
  11. トランジスタと、
    前記トランジスタの接地端子に電気的に接続された接地回路と
    前記トランジスタの出力端子に電気的に接続された第1インダクタと、
    前記第1インダクタと前記接地回路との間に電気的に接続された第コンデンサと
    前記トランジスタの出力端子に電気的に接続された第コンデンサと、
    前記第コンデンサと、負荷回路との間に接続された第2インダクタと、
    前記第2インダクタの前記第コンデンサ側の端子と、前記接地回路との間に接続された第3インダクタと、
    前記第2インダクタの前記負荷回路側の端子と、前記接地回路との間に接続された第4インダクタと、
    前記第2インダクタの前記負荷回路側の前記端子と、前記接地回路との間に接続された第コンデンサとを備え、
    前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ、前記第3コンデンサ、前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、前記第3インダクタ、前記第4インダクタの素子値は、前記トランジスタのスイッチノードから見たコンダクタンスの2倍波周波数における最大値が基本波周波数の1/4以下になるように調整されている
    増幅器。
  12. 第1接続回路、第2接続回路、第3接続回路、および第4接続回路を備え、
    前記第1接続回路は、前記トランジスタ、前記第1インダクタ、前記第コンデンサを互いに接続し、
    前記第2接続回路は、前記第1インダクタと、前記第コンデンサ互いに接続し、
    前記第3接続回路は、前記第コンデンサと前記第2インダクタと前記第3インダクタとを互いに接続し、
    前記第4接続回路は、前記第2インダクタと前記第4インダクタと前記第コンデンサと、前記負荷回路とを互いに接続する
    請求項11に記載の増幅器。
  13. 前記第1インダクタの第1コンデンサ側の端子と前記接地回路との間に接続されたバイアス回路を備え、
    前記トランジスタのスイッチノードから見たコンダクタンスの2倍波周波数における最大値が基本波周波数の1/4以下になるように調整されている
    請求項1〜3、5、7〜9、11のいずれか一項に記載の増幅器。
  14. 前記トランジスタの出力端子と前記接地回路との間に接続されたバイアス回路を備え、
    前記トランジスタのスイッチノードから見たコンダクタンスの2倍波周波数における最大値が基本波周波数の1/4以下になるように調整されている
    請求項1〜3、5、7〜9、11のいずれか一項に記載の増幅器。
  15. 前記第2インダクタの負荷側と前記接地回路との間に接続されたバイアス回路を備え、
    前記トランジスタのスイッチノードから見たコンダクタンスの2倍波周波数における最大値が基本波周波数の1/4以下になるように調整されている
    請求項1、2、5、7、9のいずれか一項に記載の増幅器。
  16. 前記第2接続回路に前記バイアス回路が接続され、
    前記トランジスタのスイッチノードから見たコンダクタンスの2倍波周波数における最大値が基本波周波数の1/4以下になるように調整されている
    請求項4、6、10、12のいずれか一項に記載の増幅器。
  17. 前記第1接続回路に前記バイアス回路が接続され、
    前記トランジスタのスイッチノードから見たコンダクタンスの2倍波周波数における最大値が基本波周波数の1/4以下になるように調整されている
    請求項4、6、10、12のいずれか一項に記載の増幅器。
  18. 前記第3接続回路に前記バイアス回路が接続され、
    前記トランジスタのスイッチノードから見たコンダクタンスの2倍波周波数における最大値が基本波周波数の1/4以下になるように調整されている
    請求項4、6、10のいずれか一項に記載の増幅器。
  19. 前記トランジスタの出力端子と前記接地回路間に電気的に接続された第5コンデンサを備え、
    前記トランジスタのスイッチノードから見たコンダクタンスの2倍波周波数における最大値が基本波周波数の1/4以下になるように調整されている
    請求項1〜3、5、7〜9、11、13〜15のいずれか一項に記載の増幅器。
  20. 前記第1接続回路と前記接地回路の間に電気的に接続された第5コンデンサを備え、
    前記トランジスタのスイッチノードから見たコンダクタンスの2倍波周波数における最大値が基本波周波数の1/4以下になるように調整されている
    請求項4、6、10、12のいずれか一項に記載の増幅器。
  21. 増幅対象となる信号を生成する入力回路をさらに備え、
    前記トランジスタの制御端子は、前記入力回路に電気的に接続される
    請求項1ないし20のいずれか一項に記載の増幅器。
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