JP6581112B2 - 固形状発泡性浴用剤 - Google Patents

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Description

本発明は、特異な形状を有する固形状発泡性浴用剤に関する。
従来より、炭酸塩と有機酸を配合した浴用剤は、浴水中で炭酸ガスの泡を発生し、かかる炭酸ガスによって血行促進効果が得られることから、優れた浴用剤として広く知られている。こうした発泡性の浴用剤として、さらに所望の性能を付与するために、配合する成分にも趣向を凝らしつつ種々の形状を有する固形状浴用剤が開発されている。
例えば、特許文献1には、炭酸塩や有機酸のほか、賦形剤等を含有する錠剤型入浴剤が開示されており、かかる入浴剤は、中央部に特定の深さを有する凹部を設けた形状を有する。また、特許文献2には、天面と底面が多角形の形状である浴用剤が開示されており、割れや欠け等の欠陥の発生を抑制している。さらに、特許文献3では、圧縮方向に沿って円錐形又は角錐形をなす錐形部分を有する圧縮錠剤とすることにより、圧縮成型時におけるスティッキングの発生の防止を図り、入浴剤にも使用できることが記載されている。
(特許文献1)特開平09−2942号公報
(特許文献2)特開2010−275257号公報
(特許文献3)特開2008−142347号公報
本発明は、炭酸塩及び有機酸を含有する固形状発泡性浴用剤であって、
上面、側面、及び底面を有するとともに、上面に沈降部を有する略柱状体を呈し、沈降部の少なくとも一部の端部が側面に到達するまで延設されて側面表面上に凹部を備え、かつ前記上面が浴水との接触により発泡するものであり、
上面表面上に位置する少なくとも3つの接点を含む外接平面であって、底面から最も離間する上面外接平面に対し、底面方向に1mm平行離間する仮想横断平面によって固形状発泡性浴用剤を切断したときに、
前記仮想横断平面における固形状発泡性浴用剤の水平投影面積が、固形状発泡性浴用剤全体の水平投影面積の5%以上70%以下である固形状発泡性浴用剤に関する。
また、本発明は、炭酸塩及び有機酸を含有する固形状発泡性浴用剤であって、
上面、側面、及び底面を有するとともに、上面に沈降部を有する略柱状体を呈し、かつ前記沈降部の少なくとも一部の端部が側面に到達するまで延設されて側面表面上に凹部を備え、
前記凹部が形成されていることにより、前記上面に肌を接触させながら使用したときに、浴水の固形状発泡性浴用剤への流入経路を有し、浴水に投入した後に発泡を持続するものであり、
上面表面上に位置する少なくとも3つの接点を含む外接平面であって、底面から最も離間する上面外接平面に対し、底面方向に1mm平行離間する仮想横断平面によって発泡性浴用剤を切断したときに、
前記仮想横断平面における固形状発泡性浴用剤の水平投影面積が、固形状発泡性浴用剤全体の水平投影面積の5%以上70%以下である固形状発泡性浴用剤に関する。
従来、浴用剤の形状に関する技術は、上記特許文献1、2に記載されているように、錠剤の中央部に凹部を設けることにより浴水への溶解性を向上させたり、特許文献3に記載されているように、製造時の課題を解決したりするものが開発されていた。これらはいずれもその課題を解決するための優れた技術である。
一方、本発明者らは、入浴の態様も全身浴や部分浴等多様化するなか、浴水中で用いたときに、良好な発泡感を直接肌で感じ、これを持続させることのできる浴用剤の検討を行ったところ、従来技術では十分に効果が得られないことを見出した。特に、上記特許文献に記載の浴用剤が有する形状では、肌を浴用剤に接触させながら使用すると、浴水との接触領域が狭まったり、浴水の浴用剤への流入が遮断されたりするため、入浴中に継続して良好な発泡感を肌で実感するのは困難であることが判明した。
そこで本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、炭酸塩及び有機酸を含有しつつ、固形状発泡性浴用剤の上面に、従来技術による形状とは異なる特定の沈降部が形成されてなる特異な形状を付与することにより、入浴中に肌で直接的かつ持続的に良好な発泡感を実感することのできる固形状発泡性浴用剤が得られることを見出した。
本発明によれば、浴水との接触領域を十分に確保することができ、浴水中で肌に直接触れるように配置しても、浴水の浴用剤への流入が遮断されにくいため、快適な発泡感を十分な強度で持続して享受することが可能である。
本発明の固形状発泡性浴用剤の一態様の概略を示す斜視図である。 図1に示す固形状発泡性浴用剤について、図2(a)は上面図を示し、図2(b)は側面図を示し、図2(c)は底面図を示す。 図1に示す固形状発泡性浴用剤について、図3(a)は仮想平面(X)及び仮想横断平面(Y)の位置関係を示す側面図であり、図3(b)は仮想横断平面(Y)における固形状発泡性浴用剤の面積を図示する斜視図であり、図3(c)は仮想横断平面(Y)における固形状発泡性浴用剤の面積のみを示す上面図である。 本発明の固形状発泡性浴用剤の他の態様を示す斜視図である。 本発明の固形状発泡性浴用剤のその他の一態様を示す斜視図であり、上面は底面に対して傾斜してなる。 比較例で用いた固形状発泡性浴用剤を示す斜視図である。 本発明の固形状発泡性浴用剤について、図7(A−1)〜(A−3)は、隆起部3に沿った縦断面Tでの隆起部の形状を示す模式図であり、図7(B−1)〜(B−4)は、沈降部2に沿った縦断面Sでの隆起部の形状を示す模式図である。 本発明の固形状発泡性浴用剤の上面から観察した場合における、形成される沈降部2の概略形状を示す模式図である。 沈降部2の縦断面の部分拡大図を示す模式図である。
発明の詳細な説明
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の固形状発泡性浴用剤は、炭酸塩(a)及び有機酸(b)を含有する。かかる成分(a)は、本発明の固形状発泡性浴用剤を浴水に投入したときに、成分(b)の有機酸とともに炭酸ガスを発生させることができ、これによって血行促進効果をもたらし、皮膚に良好な温まり感をも付与することができる。
成分(a)としては、炭酸ジアルカリ金属塩である炭酸ナトリウムや炭酸カリウム等:炭酸水素塩である炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等;二価以上の金属の炭酸塩である炭酸カルシウム、及び炭酸マグネシウム等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、炭酸ジアルカリ金属塩としては、炭酸ナトリウムが好ましく、炭酸水素塩としては、炭酸水素ナトリウムが好ましい。
なお、固形状発泡性浴用剤の保存安定性を高める観点から、成分(a)に炭酸ジアルカリ金属塩を含有するのが好ましい。かかる炭酸ジアルカリ金属塩の含有量は、成分(a)中に、好ましくは30質量%以上であり、より好ましくは40質量%以上であり、さらに好ましくは50質量%以上である。また、炭酸ジアルカリ金属塩の含有量は、固形状発泡性浴用剤の製造時の打錠性の観点から、成分(a)中に、好ましくは100質量%以下であり、より好ましくは99質量%以下であり、さらに好ましくは95質量%以下である。そして、炭酸ジアルカリ金属塩の含有量は、成分(a)中に、好ましくは30質量%以上であり、より好ましくは40〜100質量%であり、さらに好ましくは40〜99質量%であり、殊更に好ましくは50〜95質量%である。
成分(a)の含有量は、炭酸ガス発生量を確保しつつ十分な血行促進効果をもたらす観点から、本発明の固形状発泡性浴用剤中に、好ましくは5質量%以上であり、より好ましくは10質量%以上であり、さらに好ましくは15質量%以上であり、さらに好ましくは25質量%以上であり、殊更に好ましくは35質量%以上である。そして、成分(a)の含有量は、良好な保存安定性を確保する観点から、本発明の固形状発泡性浴用剤中に、好ましくは70質量%以下であり、より好ましくは65質量%以下であり、さらに好ましくは60質量%以下であり、殊更に好ましくは55質量%以下である。また、成分(a)の含有量は、好ましくは5〜70質量%であり、より好ましくは10〜65質量%であり、さらに好ましくは15〜60質量%であり、さらに好ましくは25〜55質量%であり、殊更に好ましくは35〜55質量%である。
本発明の固形状発泡性浴用剤は、有機酸(b)を含有する。かかる成分(b)としては、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、マレイン酸、コハク酸、フタル酸、フマル酸、グルタル酸、アジピン酸、安息香酸、サリチル酸及びシュウ酸等の室温(25℃)で固体の有機酸から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、快適な発泡感を得る観点から、クエン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、及びシュウ酸から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、クエン酸又はフマル酸がより好ましく、フマル酸がさらに好ましい。
成分(b)の含有量は、炭酸ガス発生量を確保しつつ十分な血行促進効果をもたらす観点から、本発明の固形状発泡性浴用剤中に、好ましくは15質量%以上であり、より好ましくは20質量%以上であり、さらに好ましくは25質量%以上であり、さらに好ましくは35質量%以上であり、殊更に好ましくは40質量%である。そして、成分(b)の含有量は、良好な保存安定性を確保する観点から、本発明の固形状発泡性浴用剤中に、好ましくは70質量%以下であり、より好ましくは68質量%以下であり、さらに好ましくは66質量%以下であり、さらに好ましくは63質量%以下であり、殊更に好ましくは60質量%以下である。また、成分(b)の含有量は、好ましくは15〜70質量%であり、より好ましくは20〜68質量%であり、さらに好ましくは25〜66質量%であり、さらに好ましくは35〜63質量%であり、殊更に好ましくは40〜60質量%である。
本発明の固形状発泡性浴用剤には、その他上記成分以外の成分として、通常浴用剤に用いられる成分、例えば、非イオン界面活性剤;水溶性高分子;糖類;成分(a)の炭酸塩以外の無機塩類;結晶性シリカ、非晶質シリカ、非晶質アルミノ珪酸塩等の水不溶性賦形剤;脂肪酸エステルやグリセリド、高級脂肪酸や高級アルコール等の油性成分;ニンジン、アスナロ、キュウリ、バーチ及びこれらの抽出物等のCGRP応答促進剤;ビタミン類;蛋白分解酵素;殺菌防腐剤;香料;色素等を適宜含有させてもよい。
本発明の固形状発泡性浴用剤は、プレス打錠機やブリケットマシーンを用いた圧縮成形法等の常法に従って製造することができ、上記成分の一部を予め造粒或いは成型して、その余の成分と混合した後に成形した形態であってもよい。
本発明の固形状発泡性浴用剤は、上面、側面、及び底面を有するとともに、上面に沈降部を有する略柱状体を呈し、かつ沈降部の少なくとも一部の端部が側面に到達するまで延設されて側面表面上に凹部を備える。具体的には、例えば、図1に示すように、本発明の固形状発泡性浴用剤1は、上面11、側面12、及び底面13が連続してなる略柱状体を呈する。そして、図1の固形状発泡性浴用剤1の上面図である図2(a)にも示すように、少なくとも上面11に沈降部2が形成されてなり、かかる沈降部2が形成されることによって、上面11は必然的に隆起部3も形成されてなる特異な表面形状を備えている。さらに、図1の固形状発泡性浴用剤1の側面図である図2(b)に示すように、沈降部2の少なくとも一部の端部は、側面12に到達するまで延設されて側面12表面上に凹部4を形成してなる。側面12表面上に凹部4が形成されていることにより、固形状発泡性浴用剤の浴水と接する表面積が増大するだけでなく、仮に上面11に肌を接触させながら使用したとしても、浴水の固形状発泡性浴用剤への流入経路を確保することができ、浴水に投入した後に発泡の持続性を高めることが可能となる。
本発明の固形状発泡性浴用剤は、浴水との接触により、浴用剤の表面から発泡するものであり、上面、側面、及び底面のいずれからでも発泡することができる。なかでも、上述のように本発明の固形状発泡性浴用剤に肌を接触させながら使用しても、発泡の持続性を高めることができるという観点から、上面11から発泡するものであることが好ましい。
なお、図1に示す固形状発泡性浴用剤1は上面11のみに沈降部2が形成されてなるが、浴水の流入量を増大させる観点から、底面13にも上面11と同様の沈降部2が形成されていてもよい。但し、浴用剤として配置したときの安定性を確保する観点から、底面13は、平坦面が水平投影面積の40%以上であることが好ましく、60%以上であることがより好ましく、80%以上であることがさらに好ましく、100%であることがことさらに好ましい。また、底面13にも沈降部2が形成される場合には、固形状発泡性浴用剤の強度を確保する観点、及び使用中における崩壊し難さの観点から、上面と底面の沈降部2の位置は垂直方向に相互に一致しないことが好ましい。
より具体的には、例えば、固形状発泡性浴用剤1における沈降部2の形状としては、沈降部2に沿った縦断面Sにおいて、図7のB−1〜B−4に示すような形状が挙げられる。また、固形状発泡性浴用剤1における隆起部3の形状としては、隆起部3に沿った縦断面Tにおいて、図7のA−1〜A−3に示すような形状が挙げられる。
沈降部2の壁面形状は、略半四角柱状を呈していてもよく、略半円柱状を呈していてもよく、或いは略半円錐状を呈していてもよい。すなわち、沈降部2の縦断面形状は、例えば、図9における、沈降部2の縦断面の部分拡大図である模式図にも示すように、略半四角型(D−1)、略U字型(D−2)、或いは略V字型(D−3)及び(D−4)のいずれであってもよいが、浴水の固形状発泡性浴用剤への流入し易さの観点から、沈降部2の縦断面形状は、曲面であることが好ましい。また、かかる沈降部2は、その延設方向に向けて湾曲していてもよい。
沈降部2は、例えば図1にも示すように、上面11の中央部から側面12に向けて放射状に形成させてもよい。この場合、上面11に形成される沈降部2の数は、沈降部2の形状にも左右されるが、固形状発泡性浴用剤の表面積及び浴水の流入を確保する観点から、上面11の中央部から側面12に向かう沈降部を1個として数える場合に、本発明の固形状発泡性浴用剤中に、好ましくは1個以上であり、より好ましくは2個以上であり、さらに好ましくは4個以上である。そして、上面11に形成される沈降部2の数は、固形状発泡性浴用剤の良好な強度を保持する観点から、本発明の固形状発泡性浴用剤中に、好ましくは20個以下であり、より好ましくは14個以下であり、さらに好ましくは10個以下であり、殊更に好ましくは8個以下である。また、上面11に形成される沈降部2の数は、本発明の固形状発泡性浴用剤中に、好ましくは1〜20個であり、より好ましくは2〜14個であり、さらに好ましくは4〜10個であり、殊更に好ましくは4〜8個である。
なお、図1〜2に示す固形状発泡性浴用剤1の沈降部2は、その形状が略半円柱状を呈し、上面11の中央部から側面12に向けて放射状に8個形成されてなる。
また、沈降部2は、少なくとも一部の端部が、側面12に到達するまで延設されて側面12表面上に凹部4を形成していればよく、すなわち形成される凹部4の個数は、本発明の固形状発泡性浴用剤中に、少なくとも1個であればよい。例えば図4(c)に示すように、上面11の中央部から側面12に向けて1個の沈降部2が形成されつつ凹部4が1個形成されていてもよく、図4(e)に示すように、上面11の中央部から側面12に向けて2個の沈降部2が形成されつつ凹部4が2個形成されていてもよい。また、側面12表面上に形成される凹部4の個数は、固形状発泡性浴用剤が肌に接する場合でも浴水の流入を確保する観点から、沈降部2の個数と同じであることが好ましい。そして、沈降部2は全て側面12に到達するまで延設されていることが好ましい。
さらに、沈降部2は、図1のように上面11の中央部から側面12に向けて放射状に形成される場合に限られず、例えば図4(b)に示すように、上面11において複数の沈降部2が並列して形成されていてもよい。この場合、上面11に形成される沈降部2の数は、沈降部2の形状にも左右されるが、固形状発泡性浴用剤の表面積及び浴水の流入を確保する観点から、好ましくは1個以上であり、より好ましくは2個以上である。そして、上面11に形成される沈降部2の数は、固形状発泡性浴用剤の適度な強度を保持する観点から、好ましくは10個以下であり、より好ましくは8個以下である。また、上面11に形成される沈降部2の数は、好ましくは1〜10個であり、より好ましくは2〜8個である。
なお、図4(b)に示す固形状発泡性浴用剤では、沈降部2が略半円柱状を呈しつつ、沈降部2の端部がいずれも側面12に到達するまでほぼ直線的に延設されてなり、側面12表面上に複数の凹部4を形成してなる。
例えば、固形状発泡性浴用剤1の上面から観察した場合における、形成される沈降部2の概略形状としては、図8に示す形状が挙げられる。例えば図1にも示すように、沈降部2が上面11の中央部から側面12に向けて放射状に形成されると、沈降部2の概略形状としては、C−1やC−2が挙げられる。また、沈降部2の壁面が延設方向に向けて湾曲していると、上面11表面上でうねるような溝が形成されて、沈降部2の概略形状としては、C−3が挙げられる。さらに、沈降部2の概略形状としては、上面11において複数の沈降部2が並列して形成される場合には、C−4が挙げられ、上面11の中央部から側面12に向けて沈降部が1個のみ形成される場合には、C−5が挙げられ、沈降部が2個形成される場合にはC−6が挙げられる。
側面12表面上に形成されてなる凹部4における最小差し渡し長さwは、本発明の固形状発泡性浴用剤の大きさや沈降部2の形状にも左右されるが、側面12からの浴水の流入を容易にする観点から、好ましくは3mm以上であり、より好ましくは5mm以上であり、さらに好ましくは10mm以上であり、殊更に好ましくは12mm以上である。そして、側面12表面上に形成されてなる凹部4における最小差し渡し長さwは、本発明の固形状発泡性浴用剤の適度な強度を保持する観点から、好ましくは100mm以下であり、より好ましくは50mm以下であり、さらに好ましくは36mm以下である。また、側面12表面上に形成されてなる凹部4における最小差し渡し長さwは、好ましくは3〜100mmであり、より好ましくは5〜50mmであり、さらに好ましくは10〜36mmであり、殊更に好ましくは12〜36mmである。なお、本発明において凹部4における最小差し渡し長さwとは、図2(b)にも示すとおり、側面12上で隣り合う隆起部3の間で実測できる最短距離をいう。なお、この場合の「隆起部」とは、前記仮想横断平面によって固形状発泡性浴用剤を切断したときに、仮想横断平面上に固形状発泡性浴用剤の切断面が形成される部分をいう。
また、側面12表面上に形成されてなる凹部4における最大深さdは、本発明の固形状発泡性浴用剤の大きさや沈降部2の形状にも左右されるが、側面12からの浴水の流入を容易にする観点から、1mm超であることが好ましく、より好ましくは1.5mm以上であり、さらに好ましくは3mm以上であり、殊更に好ましくは4mm以上である。そして、側面12表面上に形成されてなる凹部4における最大深さdは、本発明の固形状発泡性浴用剤の適度な強度を保持する観点から、好ましくは30mm以下であり、より好ましくは20mm以下であり、殊更に好ましくは10mm以下である。また、側面12表面上に形成されてなる凹部4における最大深さdは、好ましくは1mm超30mm以下であり、より好ましくは1.5〜30mmであり、さらに好ましくは3〜20mmであり、殊更に好ましくは4〜10mmである。なお、本発明において凹部4における最大深さdとは、図2(b)にも示すとおり、隣り合う隆起部3を結んだ直線から凹部4の底部までの最大距離をいう。
本発明の固形状発泡性浴用剤の態様において、前記仮想横断平面によって固形状発泡性浴用剤を切断したときに、仮想横断平面上に切断面が形成されない程度の小隆起部があってもよい。すなわち、前記仮想横断平面によって固形状発泡性浴用剤を切断したときに、切断面を形成する隆起部3と隆起部3の間に、凹部4の底部からの高さが(d−1)mm未満の小隆起部があってもよい。この場合、隆起部3と小隆起部、又は小隆起部と小隆起部により側面12表面上に形成されてなる凹部4における最小差し渡し長さw0は、側面12からの浴水の流入を容易にする観点から、好ましくは2mm以上であり、より好ましくは5mm以上であり、さらに好ましくは7mm以上であり、殊更に好ましくは10mm以上である。そして、最小差し渡し長さw0は、本発明の固形状発泡性浴用剤の適度な強度を保持する観点から、好ましくは70mm以下であり、より好ましくは50mm以下であり、さらに好ましくは30mm以下である。但し、固形状発泡性浴用剤の表面上に形成された凹凸で、凸部と凸部の間隔が3mm未満の場合や、凸部と凹部の底面からの高さの差が1mm未満の場合は、本発明において当該凸部は隆起部又は小隆起部ではなく、当該凹部は沈降部ではない。
本発明の固形状発泡性浴用剤の最大高さhは、上記最大深さdを超えることを前提として、炭酸ガスの発生量を確保する観点、及び適度な強度を保持する観点から、好ましくは3mm以上であり、より好ましくは5mm以上であり、さらに好ましくは8mm以上であり、殊更に好ましくは10mm以上である。そして、本発明の固形状発泡性浴用剤の最大高さhは、無駄なく効率的に使用する観点、及び使用時における利便性や形態性を加味する観点から、好ましくは50mm以下であり、より好ましくは40mm以下であり、さらに好ましくは30mm以下であり、殊更に好ましくは25mm以下である。また、本発明の固形状発泡性浴用剤の最大高さhは、好ましくは3〜50mmであり、より好ましくは5〜40mmであり、さらに好ましくは8〜30mmであり、殊更に好ましくは10〜25mmである。
また、前記最大高さhに対する前記最大深さdの比率(d/h)は、沈降部を有しつつ、固形状発泡性浴用剤の強度を確保する観点、及び使用中における崩壊し難さの観点から、0.01〜0.9であることが好ましく、0.1〜0.8であることがより好ましく、0.2〜0.5であることがさらに好ましく、0.25〜0.5であることが殊更に好ましい。
本発明の固形状発泡性浴用剤の大きさv(本発明の固形状発泡性浴用剤の水平投影面における最大差し渡し長さ)は、浴用剤としての使用し易さ、及び発泡の持続性の観点から、上面から観察した場合における固形状発泡性浴用剤全体の形状が真円の場合はその直径、楕円の場合はその長径、多角形の場合は最も離間する角と角の距離が、10〜300mmであることが好ましく、20〜200mmであることがより好ましく、30〜150mmであることがさらに好ましい。
本発明の固形状発泡性浴用剤における、前記大きさvに対する前記最大高さhの比率(h/v)は、浴用剤としての使用のし易さを確保する観点、及び炭酸ガスの発生量を確保する観点から、0.05〜1であることが好ましく、0.1〜0.7であることがより好ましく、0.15〜0.5であることがさらに好ましい。
上面11表面は、必ずしも平坦である必要はなく、全体的に外周側から中央部に向けて、次第に陥没していくような形状、又は厚さが次第に小さくなるような形状、若しくはすり鉢状の形状を有していてもよく、また全体的に外周側から中央部に向けて、次第に上方に反りあがるような山型の形状を有していてもよい。さらに、中央部において、中心から外周に向けて同心円状のより深い窪みが形成されるよう、中央凹部を設けてもよい。なかでも、浴水の流入を容易にする観点、及び本発明の固形状発泡性浴用剤に肌を接触させて用いる場合の発泡感を高める観点から、全体的に外周側から中央部に向けて、次第に陥没していくようなすり鉢状の形状を有しているのが好ましく、さらに中央部に上記同心円状の中央凹部が形成されているのが好ましい。また、同様の観点から、中央凹部は底面へ貫通せず、有底であることが好ましい。その場合、本発明の固形状発泡性浴用剤における、前記最大高さhに対する中央凹部の底面からの高さh0の比率(h0/h)は、0.05〜0.95であることが好ましく、0.1〜0.85であることがより好ましく、0.3〜0.75であることがさらに好ましく、0.4〜0.7であることが殊更に好ましい。
本発明の固形状発泡性浴用剤の底面13の形状は、真円であってもよく、楕円等の略円形であってもよく、ひし形や長方形等の略矩形であってもよく、六角形や八角形等の略多角形であってもよい。図1〜2に示す本発明の固形状発泡性浴用剤は、図1の固形状発泡性浴用剤1の底面図である図2(c)にも示すように、略八角形の底面13を有している。なお、底面13の形状は、本発明の固形状発泡性浴用剤を水平投影したときの底面の形状を意味する。
また、上面11、側面12、及び底面13のいずれにおいても、肌を接触させて用いる場合に良好な感触を付与する観点から、面と面の接合部や角部において面取りされているのが好ましい。
本発明の固形状発泡性浴用剤は、上面11表面上に位置する少なくとも3つの接点を含み、かつ底面から最も離間する上面の外接平面に対し、底面13方向に1mm平行離間する仮想横断平面によって固形状発泡性浴用剤を切断したときに、仮想横断平面における固形状発泡性浴用剤の水平投影面積が、固形状発泡性浴用剤全体の水平投影面積(以下「最大面積」という)の5%以上70%以下である。なお、外接平面とは、上面11表面上に位置する少なくとも3つの接点を含む平面であって仮想横断平面の位置決めをするための面であり、当該平面が底面からの最も離間するとは、少なくとも3つの接点の底面からの平均距離が最も大きいことを意味する。また、仮想横断平面とは、本発明の固形状発泡性浴用剤を切断して、その断面積を規定するために便宜上定義する仮想上の平面である。そして、底面に平行する横断平面は、底面からの距離は問わず底面に平行であれば足り、これによって切断される本発明の固形状発泡性浴用剤の断面は、最大面積を有する。
具体的には、例えば図3(a)に示すように、上面11表面上に位置する少なくとも3つの接点を含み、かつ底面から最も離間する上面の外接平面Xは、底面13から最も距離があり、かつ上面11は外接平面Xとの接点を少なくとも3つ有する。一方、仮想横断平面Yは、かかる外接平面Xに対して、底面13方向に1mm(k)平行離間する平面である。すなわち、外接平面Xと仮想横断平面Yは、距離kを有する互いに平行する面であって、必ずしも底面13に平行である必要はない。したがって、例えば図5に示すように、底面13に対して上面11が傾斜しているような場合、外接平面Xは上面11と同程度に傾斜するとともに、仮想横断平面Yはこれに平行して1mm(k)離間する平面となり、外接平面X及び仮想横断平面Yともに底面13及び横断平面Zに対しては交差する平面となる。
仮想横断平面Yによって切断される本発明の固形状発泡性浴用剤は、図3(b)〜(c)に示すように、仮想横断平面Yにおいて断面5を有する。かかる断面5(仮想横断平面Yにおける固形状発泡性浴用剤)の水平投影面積は、固形状発泡性浴用剤の最大面積A(図示せず)を基準としたときの割合((断面5の水平投影面積/最大面積A)×100)が、炭酸ガス発生量を確保する観点、及び本発明の固形状発泡性浴用剤に肌を接触させて用いる場合の使用感を高める観点から、5%以上であって、好ましくは10%以上であり、より好ましくは12%以上である。そして、断面5(仮想横断平面Yにおける固形状発泡性浴用剤)の水平投影面積は、固形状発泡性浴用剤の最大面積Aを基準としたときの割合((断面5の水平投影面積/最大面積A)×100)が、浴水の流入を容易にする観点から、70%以下であって、好ましくは55%以下であり、より好ましくは50%以下である。また、断面5(仮想横断平面Yにおける固形状発泡性浴用剤)の水平投影面積は、底面13に平行する横断平面Zによって切断した固形状発泡性浴用剤の最大面積Aを基準としたときの割合((断面5の水平投影面積/最大面積A)×100)が、5%以上70%以下であって、好ましくは10〜55%であり、より好ましくは12〜50%である。
本発明の固形状発泡性浴用剤は、浴水中において、上面11を上方に向けて底面13が下になるよう配置し、必要に応じて上面11に肌を接触させながら使用する。本発明の固形状発泡性浴用剤であれば、少なくとも上面11は、上記特定の沈降部が形成されてなる特異な形状が付与されてなるため、浴水の固形状発泡性浴用剤への流入経路を確保することができ、浴水中、長時間にわたり、快適な発泡感を十分な強度で実感することができる。
本発明の固形状発泡性浴用剤を用いた入浴の態様は、全身浴、部分浴、足浴等いずれであってもよいが、本発明の効果を十分に享受する観点から、足浴であるのが好ましく、快適な発泡感を実感する観点から、上面11に足裏が直接触れるように用いるのが好ましい。
本発明の固形状発泡性浴用剤の密度は、発泡を持続させるために、浴水に投入した固形状発泡性浴用剤が自然に下方へ沈むものとする観点から、固形状発泡性浴用剤全体で1g/cm3以上であることが好ましく、1.03g/cm3以上であることがより好ましく、1.06g/cm3以上であることがより好ましく、1.1g/cm3以上であることがより好ましく、1.2g/cm3以上であることがさらに好ましい。また、本発明の固形状発泡性浴用剤の密度は、製造を容易とする観点から、固形状発泡性浴用剤全体で1.8g/cm3以下であることが好ましく、1.7g/cm3以下であることがより好ましい。
上述した本発明の実施態様に関し、さらに以下の固形状発泡性浴用剤を開示する。
[1]炭酸塩及び有機酸を含有する固形状発泡性浴用剤であって、
上面、側面、及び底面を有するとともに、上面に沈降部を有する略柱状体を呈し、沈降部の少なくとも一部の端部が側面に到達するまで延設されて側面表面上に凹部を備え、かつ前記上面が浴水との接触により発泡するものであり、
上面表面上に位置する少なくとも3つの接点を含む外接平面であって、底面から最も離間する上面外接平面に対し、底面方向に1mm平行離間する仮想横断平面によって固形状発泡性浴用剤を切断したときに、
前記仮想横断平面における固形状発泡性浴用剤の水平投影面積が、固形状発泡性浴用剤全体の水平投影面積の5%以上70%以下である固形状発泡性浴用剤。
[2]炭酸塩及び有機酸を含有する固形状発泡性浴用剤であって、
上面、側面、及び底面を有するとともに、上面に沈降部を有する略柱状体を呈し、かつ前記沈降部の少なくとも一部の端部が側面に到達するまで延設されて側面表面上に凹部を備え、
前記凹部が形成されていることにより、前記上面に肌を接触させながら使用したときに、浴水の固形状発泡性浴用剤への流入経路を有し、浴水に投入した後に発泡を持続するものであり、
上面表面上に位置する少なくとも3つの接点を含む外接平面であって、底面から最も離間する上面外接平面に対し、底面方向に1mm平行離間する仮想横断平面によって固形状発泡性浴用剤を切断したときに、
前記仮想横断平面における固形状発泡性浴用剤の水平投影面積が、固形状発泡性浴用剤全体の水平投影面積の5%以上70%以下である固形状発泡性浴用剤。
[3]前記上面に肌を接触させながら使用したときに、浴水の固形状発泡性浴用剤への流入経路を有し、浴水に投入した後に発泡を持続するものである上記[1]の固形状発泡性浴用剤。
[4]前記上面が、浴水との接触により発泡するものである上記[2]の固形状発泡性浴用剤。
[5]炭酸塩の含有量が、固形状発泡性浴用剤中に好ましくは5質量%以上であり、より好ましくは10質量%以上であり、さらに好ましくは15質量%以上であり、さらに好ましくは25質量%以上であり、殊更に好ましくは35質量%以上であり、また、好ましくは70質量%以下であり、より好ましくは65質量%以下であり、さらに好ましくは60質量%以下であり、殊更に好ましくは55質量%以下である上記[1]〜[4]いずれか1の固形状発泡性浴用剤。
[6]炭酸塩中の炭酸ジアルカリ金属塩の含有量が、好ましくは30質量%以上であり、より好ましくは40質量%以上であり、さらに好ましくは50質量%以上であり、また、好ましくは100質量%以下であり、より好ましくは99質量%以下であり、さらに好ましくは95質量%以下である上記[1]〜[5]いずれか1の固形状発泡性浴用剤。
[7]有機酸の含有量が、固形状発泡性浴用剤中に好ましくは15質量%以上であり、より好ましくは20質量%以上であり、さらに好ましくは25質量%以上であり、さらに好ましくは35質量%以上であり、殊更に好ましくは40質量%であり、また、好ましくは70質量%以下であり、より好ましくは68質量%以下であり、さらに好ましくは66質量%以下であり、さらに好ましくは63質量%以下であり、殊更に好ましくは60質量%以下である上記[1]〜[6]いずれか1の固形状発泡性浴用剤。
[8]沈降部の壁面形状が、略半四角柱状、又は略半円柱状である上記[1]〜[7]いずれか1の固形状発泡性浴用剤。
[9]上面の中央部から側面に向けて複数の沈降部が放射状又は並列して形成されている上記[1]〜[8]いずれか1の固形状発泡性浴用剤。
[10]上面の中央部から側面に向けて複数の沈降部が放射状に形成される場合、上面に形成される沈降部の数は、上面の中央部から側面に向かう沈降部を1個として数える場合に、好ましくは1個以上であり、より好ましくは2個以上であり、さらに好ましくは4個以上であり、好ましくは20個以下であり、より好ましくは14個以下であり、さらに好ましくは10個以下であり、殊更に好ましくは8個以下である上記[1]〜[9]いずれか1の固形状発泡性浴用剤。
[11]上面において複数の沈降部が並列して形成される場合、上面に形成される沈降部の数は、好ましくは1個以上であり、より好ましくは2個以上であり、好ましくは10個以下であり、より好ましくは8個以下である上記[1]〜[10]いずれか1の固形状発泡性浴用剤。
[12]側面表面上に形成されてなる凹部における最小差し渡し長さは、好ましくは3mm以上であり、より好ましくは5mm以上であり、さらに好ましくは10mm以上であり、殊更に好ましくは12mm以上であり、好ましくは100mm以下であり、より好ましくは50mm以下であり、さらに好ましくは36mm以下である上記[1]〜[11]いずれか1の固形状発泡性浴用剤。
[13]側面表面上に形成されてなる凹部における最大深さは、好ましくは1mm超であり、より好ましくは1.5mm以上であり、さらに好ましくは3mm以上であり、殊更に好ましくは4mm以上であり、好ましくは30mm以下であり、より好ましくは20mm以下であり、殊更に好ましくは10mm以下である上記[1]〜[12]いずれか1の固形状発泡性浴用剤。
[14]固形状発泡性浴用剤の最大高さは、好ましくは3mm以上であり、より好ましくは5mm以上であり、さらに好ましくは8mm以上であり、殊更に好ましくは10mm以上であり、好ましくは50mm以下であり、より好ましくは40mm以下であり、さらに好ましくは30mm以下であり、殊更に好ましくは25mm以下である上記[1]〜[13]いずれか1の固形状発泡性浴用剤。
[15]固形状発泡性浴用剤の大きさ(v)に対する固形状発泡性浴用剤の最大高さ(h)の比率(h/v)は、好ましくは0.05〜1であり、より好ましくは0.1〜0.7であり、さらに好ましくは0.15〜0.5である上記[1]〜[14]いずれか1の固形状発泡性浴用剤。
[16]固形状発泡性浴用剤の上面が、全体的に外周側から中央部に向けて、次第に陥没していくようなすり鉢状の形状を有している上記[1]〜[15]いずれか1の固形状発泡性浴用剤。
[17]さらに、中央部に中央凹部が形成されてなる上記[1]〜[16]いずれか1の固形状発泡性浴用剤。
[18]前記中央凹部は底面へ貫通せず、有底であって、前記最大高さ(h)に対する中央凹部の底面からの高さ(h0)の比率(h0/h)が、好ましくは0.05〜0.95であり、より好ましくは0.1〜0.85であり、さらに好ましくは0.3〜0.75であり、殊更に好ましくは0.4〜0.7である上記[17]の固形状発泡性浴用剤。
[19]仮想横断平面において有する断面の水平投影面積は、固形状発泡性浴用剤の最大面積を基準としたときの割合が、5%以上であって、好ましくは10%以上であり、より好ましくは12%以上であり、70%以下であって、好ましくは55%以下であり、より好ましくは50%以下である上記[1]〜[18]いずれか1の固形状発泡性浴用剤。
[20]固形状発泡性浴用剤全体の密度は、好ましくは1g/cm3以上であり、より好ましくは1.03g/cm3以上であり、より好ましくは1.06g/cm3以上であり、さらに好ましくは1.1g/cm3以上であり、さらに好ましくは1.2g/cm3以上であり、また、好ましくは1.8g/cm3以下であり、より好ましくは1.7g/cm3以下である上記[1]〜[19]いずれか1の固形状発泡性浴用剤。
[21]全身浴、部分浴、足浴のいずれかの入浴態様で用いるのが好ましく、足浴で用いるのがより好ましく、上面に足裏が直接触れるように用いるのがさらに好ましい上記[1]〜[20]いずれか1の固形状発泡性浴用剤。
[22]好ましくは全身浴、部分浴、足浴のいずれかに使用することが好ましく、足浴に使用することがより好ましく、上面に足裏が直接触れるように使用することがさらに好ましい上記[1]〜[20]いずれか1の固形状発泡性浴用剤。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1〜24、比較例1〜14]
表1に示す処方の浴用剤組成物を調製し、ロータリー式打錠機を用いて、表2〜4に示す各種の形状、寸法及び個数等を備える異なる形状の錠剤を成形した。その一部の具体的な形状を図1〜図6にも示す。なお、比較例4〜5の錠剤は、中央凹部のみが形成されてなり、比較例8の錠剤に形成されてなる中央凹部は、錠剤の上面から底面まで貫通していた。
得られた固形状発泡性浴用剤を用い、40℃の湯6Lに各固形状発泡性浴用剤を2錠投入し、専門パネラー6名により、錠剤上面に両足の土踏まずを乗せて足浴し、下記基準にしたがって発泡強度、及び発泡の持続性を評価して、6名の平均値を求め、各評価の指標とした。なお、実施例及び比較例の錠剤の密度は、実施例2〜9については1.48g/cm3、その他のものは1.2〜1.7g/cm3の範囲内であり、いずれも浴湯に投入後、速やかに湯の底へ沈んだ。
結果を表2〜4に示す。
《発泡強度》
5点:足裏で強い発泡を感じることができた。
4点:足裏でやや強い発泡を感じることができた。
3点:足裏で発泡を感じることができた。
2点:足裏でやや弱い発泡を感じることができた。
1点:足裏で微弱な発泡を感じることができた又は発泡を感じることができなかった。
《発泡の持続性》
3点:足裏で発泡が十分持続した。
2点:足裏で発泡が持続した。
1点:足裏で発泡がやや持続した/感じられなかった。
上記結果からも明らかなように、実施例1〜25の固形状発泡性浴用剤であれば、快適な発泡感を十分な強度で持続して享受することができる。
1 :本発明の固形状発泡性浴用剤
11:上面
12:側面
13:底面
2 :沈降部
3 :隆起部
4 :側面12表面上に形成されてなる凹部
d :凹部4における最大深さ
h :本発明の固形状発泡性浴用剤の最大高さ
w :凹部4の最小差し渡し長さ
S :沈降部2に沿った縦断面
T :隆起部3に沿った縦断面
X :上面11表面上に位置した底面からの最大距離を有する3点を含む仮想平面
Y :仮想平面Xに対し、底面13方向に1mm平行離間する仮想横断平面
Z :底面13に平行する横断平面
k :仮想平面Xと仮想横断平面Yとの離間距離(=1mm)

Claims (7)

  1. 炭酸塩及び有機酸を含有する、足浴に用いるための固形状発泡性浴用剤であって、
    上面、側面、及び底面を有するとともに、上面に4個以上10個以下の沈降部を有する略柱状体を呈し、上面表面が外周側から中央部に向けて次第に陥没するすり鉢状の形状であって中央部において中央凹部を備え、沈降部が上面の中央部から側面に向けて放射状に形成されてなり、前記沈降部の少なくとも一部の端部が側面に到達するまで延設されて側面表面上に凹部を備え、かつ前記上面が浴水との接触により発泡するものであり、
    固形状発泡性浴用剤の最大高さ(h)に対する前記側面表面上の凹部における最大深さ(d)の比率(d/h)が0.2〜0.5であり、前記最大高さ(h)に対する中央凹部の底面からの高さ(h 0 )の比率(h 0 /h)が0.1〜0.85であり、固形状発泡性浴用剤全体の水平投影面積が1930mm 2 以上6100mm 2 以下であり、さらに
    上面表面上に位置する少なくとも3つの接点を含む外接平面であって、底面から最も離間する上面外接平面に対し、底面方向に1mm平行離間する仮想横断平面によって固形状発泡性浴用剤を切断したときに、
    前記仮想横断平面における固形状発泡性浴用剤の水平投影面積が、固形状発泡性浴用剤全体の水平投影面積の5%以上70%以下である、足浴に用いるための固形状発泡性浴用剤。
  2. 炭酸塩及び有機酸を含有る、足浴に用いるための固形状発泡性浴用剤であって、
    上面、側面、及び底面を有するとともに、上面に4個以上10個以下の沈降部を有する略柱状体を呈し、上面表面が外周側から中央部に向けて次第に陥没するすり鉢状の形状であって中央部において中央凹部を備え、沈降部が上面の中央部から側面に向けて放射状に形成されてなり、かつ前記沈降部の少なくとも一部の端部が側面に到達するまで延設されて側面表面上に凹部を備え、
    前記凹部が形成されていることにより、前記上面に肌を接触させながら使用したときに、浴水の固形状発泡性浴用剤への流入経路を有し、浴水に投入した後に発泡を持続するものであり、
    固形状発泡性浴用剤の最大高さ(h)に対する前記側面表面上の凹部における最大深さ(d)の比率(d/h)が0.2〜0.5であり、前記最大高さ(h)に対する中央凹部の底面からの高さ(h 0 )の比率(h 0 /h)が0.1〜0.85であり、固形状発泡性浴用剤全体の水平投影面積が1930mm 2 以上6100mm 2 以下であり、さらに
    上面表面上に位置する少なくとも3つの接点を含む外接平面であって、底面から最も離間する上面外接平面に対し、底面方向に1mm平行離間する仮想横断平面によって発泡性浴用剤を切断したときに、
    前記仮想横断平面における固形状発泡性浴用剤の水平投影面積が、固形状発泡性浴用剤全体の水平投影面積の5%以上70%以下である、足浴に用いるための固形状発泡性浴用剤。
  3. 前記側面表面上の凹部における最小差し渡し長さが、3mm以上100mm以下である請求項1又は2に記載の固形状発泡性浴用剤。
  4. 前記側面表面上の凹部における最大深さが、1mm超30mm以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の固形状発泡性浴用剤。
  5. 前記沈降部の壁面形状が、延設方向に向けて湾曲していてもよい略半四角柱状、略半円柱状又は略半円錐状を呈する請求項1〜のいずれか1項に記載の固形状発泡性浴用剤。
  6. 固形状発泡性浴用剤の最大高さが、3mm以上50mm以下である請求項1〜のいずれか1項に記載の固形状発泡性浴用剤。
  7. 固形状発泡性浴用剤全体の密度が、1g/cm3以上である請求項1〜のいずれか1項に記載の固形状発泡性浴用剤。
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