JP6580014B2 - 信号弾発射装置 - Google Patents
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また、携行を容易にするため、例えば、片手で持てる程度の直方体状に形成した信号弾発射装置がある(例えば、特許文献1参照)。この発射装置は、携行時には信号弾を列設した装置本体を安全カバーに収納しておき、信号弾を発射する際に装置本体をスライドさせて安全カバーから引き出すように構成されている。
上記の安全カバーには、操作レバーが備えられており、当該操作レバーを操作すると撃針機構部が動作し、撃針によって雷管を起爆させて前述の信号弾を発射する。
なお、この発射装置は、装置本体に備えられている信号弾を、装置本体の引き出し方向(スライド方向)に対して鉛直方向に発射するように構成されており、装置本体をスライドさせて安全カバーに収納すると、信号弾の発射口は安全カバーの側壁等によって覆われる。
この信号弾は、平面に設置された信号弾発射装置に固定され、点火薬に接続された点火用脚線に所定の電流を流して上空へ発射される。
点火用脚線に電流が流れると筒内の点火薬が発火し、この発火によって推進薬の燃焼が開始される。この推進薬の燃焼によって信号弾を先端に備えた筒が上空へ向かって上昇し、上記の点火薬の発火によって延時薬が所定時間をかけて燃焼して放出薬に延焼する。
放出薬の延焼は、上記の筒が上空に上昇している間に生じ、放出薬が発火することによって筒内から信号弾が放出される。
特許文献1に開示された装置は、操作レバーの操作方向と信号弾の発射方向が概ね同軸上になり、発射方向を安定させることが困難である。
また、特許文献2の信号弾は、地面などに設置して発射することから、設置位置が水平でない場合、もしくは凹凸がある場合には、信号弾を所望方向へ発射することが困難になり、またさらに、発射までの作業が相当必要なことから、速やかに信号弾を発射することが難しいという問題点があった。
[実施例]
信号弾発射装置1は、信号弾である弾体5を内部に配置した発射筒10と、発射筒10の下端部分を支持し、使用者等が片手で把持するグリップキャップ9とを備えている。
また、発射筒10は、直線状の筒孔部を有し、当該筒孔部は内径が均一で、孔内壁面が滑らかに仕上げられており、発射筒10の後端には中心に貫通孔のある底面部を有し、先端には上記の筒孔部が開口している。
雷管2は、例えば、センターファイア方式のボクサー型、発火金が一体化したベルダン型、バッテリ型などである。雷管2に収容された爆紛(図示省略)は、例えば、その組成に鉛を含まない無鉛爆粉であって、ジアゾジニトロフェノール、硝酸バリウム、ケイ化カルシウム及び三硫化アンチモンが含まれている。特に、ジアゾジニトロフェノールが20〜40重量%、硝酸バリウムが20〜40重量%、ケイ化カルシウムが5〜30重量%、三硫化アンチモンが重量1〜20%からなるものとし、テトラセンを0〜20重量%、ガラス粉を0〜20重量%含み、これらの合計100重量%に対し、0.5〜10重量%の粘調剤をさらに添加すると好ましい。さらに、ジアゾジニトロフェノールが20〜40重量%、硝酸バリウムが20〜40重量%、ケイ化カルシウムが5〜30重量%、三硫化アンチモンが重量1〜20%からなるものとし、テトラセンを0〜20重量%、ガラス粉を0〜20重量%含んだ無鉛爆粉の組成において、これらの合計100重量%に対し、0〜10重量%のタルク若しくは二酸化ケイ素、またはタルク及び二酸化ケイ素の混合物を添加することが好ましい。また、トリシネートを組成とするものなどが含まれていてもよい。
また雷管2の(弾体5の発射方向に沿って)前側に延期薬3を、その前側に発射薬4を積層させるように、上記筒孔部の末端となる開口部分から順に各薬剤を挿入している。また、発射薬4の前側に弾体5が載置されるように、筒孔部内に発射薬4を挿入した後、弾体5を挿入している。
延期薬3は、例えば、過酸化バリウム、鉛丹、クロム酸鉛に各種金属または合金の粉末が混合された混合物などである。
発射筒塞栓6は、例えば適度な弾性を備えた樹脂を用いて形成されており、前述のように、発射筒10の筒孔部内に各薬剤ならびに弾体5を挿入した後、発射筒10の筒孔部に湿気などが侵入しない程度の密着圧を生じさせ、また、弾体5を発射させる際には、発射薬4の燃焼によって筒孔部内圧を上昇させ、その後、適宜、弾体5の発射を妨げないように発射筒10先端から外れるように、当該筒孔部を封鎖している。
グリップキャップ9は、長手方向の一端側に撃針機構部11が設置固定されている。詳しくは、グリップキャップ9の一端側において、前述の差込孔部内に撃針機構部11が設置されており、この差込孔部の一端側に発射筒10を差込接合したとき、撃針機構部11が発射筒10の底面部と近接もしくは接触するように構成されている。換言すると、雷管2に撃針7を衝突させることができる差込孔部内の位置に、撃針機構部11が設置固定されている。
なお、グリップキャップ9は、外寸が使用者の片手で把持可能な大きさであり、また、グリップキャップ9の外形は、前述のように例えば長手筒状であるが、詳細部位については片手把持が容易になるように鍔部などを設けた形状としてもよい。
グリップキャップ9の差込孔部、もしくは当該差込孔部近傍の例えば孔形状及び孔大きさと、撃針機構部11の(筐体の)外側形状及び大きさは、グリップキャップ9の差込孔内に発射筒10の筐体外側部分が接合し、十分な強度を備えて固定されるように構成されている。
撃針7は、図示を省略した支持部材によって、発射筒10内部の雷管2まで移動可能に支持されている。
図示を省略した撃針7の支持部材は、当該撃針7の先端部分が発射筒10内部の雷管2へ突き刺さるように付勢する、換言すると、撃針7で雷管2が打撃されたとき、当該雷管2が発火する程度の衝撃を与えるように付勢する、例えばバネ材などを備えている。
撃針解放栓8は、例えば一端部を撃針機構部11の外部へ突出、もしくは露出させており、この一端部には例えば使用者の指を掛ける輪状部材などが設けられている。
即ち、撃針機構部11は、使用者が上記の輪状部材に力を加え、当該撃針機構部11から撃針解放栓8を引き抜いたときに、撃針7が雷管2を打撃するように構成されている。
信号弾発射装置1は、発射筒10と、撃針機構部11を備えたグリップキャップ9とを、工具等を使用することなく、使用者等の手による操作のみによって着脱することができるように構成されている。信号弾発射装置1の工場出荷時や、使用者等による携行時には図2に示したように、グリップキャップ9は、当該グリップキャップ9の一端に設けられた差込孔部に発射筒10が挿入された状態となる。
あるいは、例えば、グリップキャップ9の差込孔部の両端側にノッチやタップなどを設けておき、また、発射筒10の外壁あるいは撃針機構部11の筐体外側に上記のノッチやタップと係合する部位を設けて、グリップキャップ9と発射筒10が適当な強度で係合するとともに、容易に着脱可能となるように構成してもよい。
このように、グリップキャップ9の差込孔部を封鎖することにより、グリップキャップ9内部の更なる防湿・防塵効果を高めると共に、当該信号弾発射装置1の落下時の変形を抑える効果を得ることもできる。塞栓12,13の材質としては、前述の発射筒塞栓6と同じでもよいが、強い密着性を必要としないため、発射筒塞栓6よりも軟質のものでも構わない。
図2に示した状態の信号弾発射装置1は、前述のようにグリップキャップ9の差込孔部内に発射筒10を収納しており、グリップキャップ9によって発射筒10全体を覆っている。
即ち、発射筒10の先端がグリップキャップ9差込孔部の奥側に配置され、その先方は撃針機構部11を介して塞栓13によって封鎖されており、発射筒10の後端(雷管2を設置した底面部側)は塞栓12によって封鎖されている。そのため、図2に示した状態では、発射筒10筒孔内に設置された発射薬4、延期薬3、および、弾体5などは、前述のように発射筒10の先端を封止する発射筒塞栓6と、発射筒10を覆っているグリップキャップ9によって外気に触れることがなくなる(もしくは強く抑制される)。
なお、発射筒10の後端側は、前述のように雷管2によって防湿が図られており、当該雷管2と共に塞栓12によって外気等の侵入を抑えている。そのため、例えば、取り扱いに気を配ることが難しい野外などを携行する場合においても、防湿効果を維持することができる構成となっている。
この後、使用者は塞栓12をグリップキャップ9の発射筒10取出し側に再度取り付けてグリップキャップ9を把持し、例えば撃針解放栓8を引き抜く。すると、撃針機構部11の筐体内部で撃針7が発射筒10の底面部の雷管2へ進行して、当該雷管2を打撃する。この衝撃によって雷管2が発火し、延期薬3が燃焼する。
延期薬3は、発火してから例えば5秒程度の時間を掛けて燃焼し、発射薬4に着火する。発射薬4が発火すると、発射筒10の筒孔内圧が上昇して当該発射筒10先端から発射筒塞栓6が外れ、弾体5が発射される。
換言すると、発射筒10の筒孔内に挿入する延期薬3の量によって、弾体5が発射されるまでの遅延時間を設定することができ、例えば、前述のように5秒程度の遅延時間が生じる量の延期薬3が発射筒10内に備えられる。
また、グリップキャップ9によって発射筒10を覆うことにより、携行時などに発射筒塞栓6が損傷することを防ぐことができる。また、グリップキャップ9によって発射筒10を覆うことにより、信号弾発射装置1の外側に突起部位などが露出することを防ぐことが可能になり、携行または運送等の際に使用者等が怪我を負うことを防ぎ、取り扱い上の安全性を高めることができる。
また、信号弾発射装置1を、グリップキャップ9の差込孔部に発射筒10を挿入した状態とすることにより、信号弾発射装置1の長手方向のサイズを抑えることができ、収納スペースを抑制することができる。
また、信号弾を発射するときには、撃針解放栓8を操作した後、延期薬3の燃焼によって発射までの延時秒時が設けられることから、おちついて信号弾発射装置1を所望の方向に向けることが可能になり、信号弾を確実に上空等の目標位置へ発射することができる。
2雷管
3延期薬
4発射薬
5弾体
6発射筒塞栓
7撃針
8撃針解放栓
9グリップキャップ
10発射筒
11撃針機構部
12,13塞栓
Claims (3)
- 筒孔内に信号弾を備えた発射筒と、
長手方向に沿って設けられた差込孔部を有し、長手両端に開口部を設けたグリップキャップと、
を備え、
前記発射筒は、
前記信号弾の発射方向後側に、前記信号弾を前記発射筒の先端から発射させる発射薬および前記発射薬を発火させる雷管を設置し、
前記グリップキャップは、
前記雷管を発火させる撃針機構部を一端側に備え、
前記信号弾を発射するとき、前記撃針機構部を備えた一端側の差込孔部に前記発射筒を差込接合し、
前記信号弾を発射するとき以外は、他端側の開口部から前記発射筒を内部に収納して、前記他端側の開口部を封鎖する第1塞栓と前記撃針機構部を備えた一端側の開口部を封鎖する第2塞栓とを取り付けた、
ことを特徴とする信号弾発射装置。 - 前記発射筒の筒孔内の前記発射薬と前記雷管との間に延期薬を設置し、
前記撃針機構部が前記雷管を発火させた後、前記延期薬が燃焼して所定時間経過後に前記信号弾を発射させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の信号弾発射装置。 - 前記発射筒の筒孔内に設置した薬剤の防湿を行うとともに、前記発射薬が発火するとき前記発射筒の筒孔内圧を高める発射筒塞栓を、前記発射筒の先端に設置した、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の信号弾発射装置。
Priority Applications (1)
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JP2016196374A JP6580014B2 (ja) | 2016-10-04 | 2016-10-04 | 信号弾発射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
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JP2018059651A JP2018059651A (ja) | 2018-04-12 |
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Family
ID=61907540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016196374A Active JP6580014B2 (ja) | 2016-10-04 | 2016-10-04 | 信号弾発射装置 |
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2016
- 2016-10-04 JP JP2016196374A patent/JP6580014B2/ja active Active
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