JP6580008B2 - 名前解決装置、名前解決システム、名前解決方法及び名前解決プログラム - Google Patents

名前解決装置、名前解決システム、名前解決方法及び名前解決プログラム Download PDF

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本発明は、送信元に応じて応答を変更する名前解決装置、名前解決システム、名前解決方法及び名前解決プログラムに関する。
IoT(Internet of Things)の普及により、PC(Personal Computer)及びスマートフォンなどの人が利用する端末だけでなく、監視カメラの画像センサ及び人感センサなどの多数のM2M(Machine to Machine)デバイスがクライアントとしてインターネットに設置されたサーバに接続されることが予想される。
このような状況において、集中配備されたデータセンタなどに設置されたクラウドサーバによりサービスを提供する従来のクラウドコンピューティング環境では、トラフィック負荷の増大が問題となる。例えば、リアルタイム性を要件とするサービスにおいて許容される遅延時間を満足できない、あるいは、クライアントから大量のデータが流れることでネットワークが混雑し、結果としてデータが破棄されてしまうなどの問題が生じる。
そこで、多数のクライアントが配備される現場の近く、例えば携帯端末の基地局の近くに分散配備されたエッジサーバでクライアントから生じるデータの処理を行い、トラフィック及びクライアントへの応答時間を削減させるエッジコンピューティングが提案されている。
エッジコンピューティングでは、クライアントに近いエッジサーバでデータ処理し応答するために、クライアントからのデータパケットの宛先をエッジサーバのIPアドレスとするルーティング(ローカルブレイクアウト)を行なう必要がある。ローカルブレイクアウトの手法として、本出願人は、既存のDNSサーバを利用し、DNSクエリの送信元のIPアドレスに応じて最寄りのエッジサーバのIPアドレスをクライアントに応答し、エッジサーバにルーティングする手法を提案した(特願2015−091183、特願2015−249885、特願2016−062569)。
既存のDNSサーバを利用する手法では、DNSサーバは、クライアントのIPアドレスと、このクライアントの場所を示唆する情報(例えば、基地局ID)との対応関係(在圏状態)を把握すること、及び場所を示唆する情報と対応する最寄りのエッジサーバのIPアドレスとを設定ファイル(DNSゾーンファイル)に記載することが必要である。これにより、DNSサーバは、DNSクエリに含まれる送信元のIPアドレスをキーに、応答するエッジサーバのIPアドレスを変更できる。
ここで、設定ファイルは、運用者によって、エッジサーバを設置した時に最寄りの基地局IDを調査し、エッジサーバに設定したIPアドレスと対応付けて作成される。
特開2015−207955号公報 特開2004−187046号公報
ところで、基地局がクライアントを収容する方式としては、一旦ゲートウェイを仲介してクライアントを基地局に収容するゲートウェイ方式と、クライアントを直接基地局に収容する直収方式とが存在する。ゲートウェイ方式では、ゲートウェイが設置後に移動することは稀であり、DNSクエリの送信元であるゲートウェイのIPアドレスと、基地局IDとの対応関係である在圏状態の更新頻度は低い。一方、直収方式では、クライアントが移動しハンドオーバが行われることにより、在圏状態の更新がより頻繁に行われる。
前述のDNSサーバを利用する手法では、特に直収方式において、在圏状態の更新が頻繁に必要である。
特許文献1には、移動体通信システムの制御信号をトリガとして在圏状態を把握する技術が提案されている。しかしながら、移動体通信システム外のDNSサーバがこの在圏状態を把握することは難しかった。
特許文献2には、移動体通信システム外の装置からの要求によりクライアントの在圏状態を通知する技術が提案されている。しかしながら、移動体通信システム外からは、要求を行うまで在圏状態を把握できず、クライアントの移動に伴うハンドオーバを即時に検知して、最新の在圏状態を把握することは難しかった。
本発明は、移動体通信システム外からクライアントの在圏状態の更新を即時に検知し、適切なエッジサーバのIPアドレスを応答できる名前解決装置、名前解決システム、名前解決方法及び名前解決プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る名前解決装置は、移動体通信システムにおける制御信号から抽出された、クライアントを特定する情報と基地局のIDとの対応関係を含む在圏状態の変更通知を受信する受信部と、前記変更通知に基づいて、前記クライアントの最新の在圏状態を記憶する記憶部と、DNSクエリの送信元である前記クライアントの前記在圏状態に基づいて、前記基地局のIDに対応付けられたアドレスを応答する処理部と、を備える。
前記受信部は、前記クライアントのネットワークへの接続処理時に、当該クライアントのアドレスを含む前記変更通知を受信し、前記処理部は、前記DNSクエリの送信元アドレスから前記基地局のIDを導出してもよい。
前記記憶部は、前記クライアントのハンドオーバ時に受信した前記変更通知に基づいて、当該クライアントを特定するセッションの識別子をキーにして、記憶している前記基地局のIDを更新してもよい。
前記記憶部は、前記クライアントのネットワークからの切断処理時に受信した前記変更通知に基づいて、記憶している前記基地局のIDを削除してもよい。
本発明に係る名前解決システムは、前記名前解決装置と、当該名前解決装置に情報提供する通知サーバとを備える名前解決システムであって、前記通知サーバは、移動体通信システムにおける制御信号を受信する受信部と、前記受信部により受信された制御信号から特定種類のパケットを抽出するフィルタ部と、前記フィルタ部により抽出された同一セッションのパケット内の情報から、クライアントの在圏状態として、当該クライアントを特定する情報と基地局のIDとの対応関係を取得する取得部と、前記在圏状態の変更通知を前記名前解決装置へ送信する送信部と、を備える。
本発明に係る名前解決方法は、移動体通信システムにおける制御信号から抽出された、クライアントを特定する情報と基地局のIDとの対応関係を含む在圏状態の変更通知を受信する受信ステップと、前記変更通知に基づいて、前記クライアントの最新の在圏状態を記憶する記憶ステップと、DNSクエリの送信元である前記クライアントの前記在圏状態に基づいて、前記基地局のIDに対応付けられたアドレスを応答する処理ステップと、をコンピュータが実行する。
本発明に係る名前解決プログラムは、移動体通信システムにおける制御信号から抽出された、クライアントを特定する情報と基地局のIDとの対応関係を含む在圏状態の変更通知を受信する受信ステップと、前記変更通知に基づいて、前記クライアントの最新の在圏状態を記憶する記憶ステップと、DNSクエリの送信元である前記クライアントの前記在圏状態に基づいて、前記基地局のIDに対応付けられたアドレスを応答する処理ステップと、をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、移動体通信システム外からクライアントの在圏状態の更新を即時に検知し、適切なエッジサーバのIPアドレスを応答できる。
実施形態に係る名前解決システムの全体構成を示す図である。 実施形態に係る通知サーバの機能構成を示す図である。 実施形態に係る在圏状態取得の流れを例示する図である。 実施形態に係る名前解決装置の機能構成を示す図である。 実施形態に係るDNSメッセージ及び在圏状態DBを例示する図である。 実施形態に係る接続時の処理シーケンスを示す図である。 実施形態に係る通知サーバの処理を示すフローチャートである。 実施形態に係るS1ハンドオーバ時の処理シーケンスを示す図である。 実施形態に係るX2ハンドオーバ時の処理シーケンスを示す図である。 実施形態に係るLTEから3Gへのハンドオーバ時の処理シーケンスを示す図である。 実施形態に係る3GからLTEへのハンドオーバ時の処理シーケンスを示す図である。 実施形態に係る切断時の処理シーケンスを示す図である。
以下、本発明の実施形態の一例について説明する。
図1は、本実施形態に係る名前解決システム100の全体構成を示す図である。
名前解決システム100は、クライアント1と、モバイルネットワーク2と、クラウドサーバ3と、通知サーバ4と、名前解決装置5を備える。
クライアント1は、クラウドサーバ3が提供するサービスを利用するデバイスである。具体的には、クライアント1は、PC、スマートフォン又はセンサなど、種々のM2M(Machine to Machine)デバイスであってよい。
モバイルネットワーク2は、3GPP又は3GPP2で規定される移動体通信システムのネットワークである。モバイルネットワーク2は、例えば、3GPPで既定されているLTE(Long Term Evolution)に対応する場合、eNB(evolved Node B)21と、MME(Mobility Management Entity)22と、SGW(Serving Gateway)23と、PGW(PDN Gateway)24とを備える。さらに、モバイルネットワーク2は、エッジサーバ25と、スイッチ26とを備える。
eNB21は、クライアント1が無線接続する基地局である。各基地局には、ECGI(E−UTRAN Cell Global Identifier)と呼ばれるIDが割当てられている。
MME22は、各クライアント1がどのeNB21に接続して、モバイルネットワーク2内でどのような転送経路をとるかを管理する通信装置である。
SGW23は、1つ又は複数のeNBを収容し、後述のPGW24とeNBとの間でデータを伝送する通信装置である。
PGW24は、外部のネットワークとのインタフェースを有する通信装置である。
エッジサーバ25は、クライアント1に対してクラウドサーバ3に代わりサービスを提供するサーバであり、クライアント1が配備される現場付近、すなわち基地局(eNB21)それぞれに対応して分散配備される。
スイッチ26はMME22とSGW23との間に設置され、この区間を伝送するモバイルネットワーク2の制御信号(例えば、3GPP TS 29.274で規定されているGTPv2−Cプロトコル)をミラーリングし、通知サーバに伝送する。
クラウドサーバ3は、クライアント1に対してサービスを提供するサーバであり、データセンタなどに集中配備される。
通知サーバ4は、モバイルネットワーク2の制御信号を受信し、クライアント1の在圏状態の変更通知を名前解決装置5へ提供する。
名前解決装置5は、クライアント1からの要求(DNSクエリ)に応じて名前解決(DNSレスポンス)を行うDNSサーバである。
図2は、本実施形態に係る通知サーバ4の機能構成を示す図である。
通知サーバ4は、受信部41と、キャプチャ部42と、フィルタ部43と、記憶部44と、通知作成部45(取得部)と、送信部46とを備える。
受信部41は、スイッチ26でミラーリングされたモバイルネットワーク2の制御信号を受信する。
キャプチャ部42は、受信部41により受信された制御信号を、GTPv2−Cプロトコル仕様に則り解析する。
フィルタ部43は、制御信号の全てがクライアント1の在圏状態の把握に必要ではないため、必要な特定種類の制御信号パケット(例えば、Create Session Request及びCreate Session Responseなど)を抽出する。
フィルタ部43は、リクエスト信号を抽出した場合、パケットの中の情報、例えばCreate Session Requestの場合は、セッションを識別するためのTEID(Tunnel Endpoint ID)と、クライアントを識別するためのIMSI(International Mobile Subscriber Identity)と、ECGIとを、記憶部44に格納する。
また、フィルタ部43は、レスポン信号を抽出した場合には、パケットの中情報、例えばCreate Session Responseの場合は、TEIDと、クライアント1に割り当てるIPアドレスであるPAA(PDN Address and Prefix)とを、通知作成部45に転送する。
通知作成部45は、フィルタ部43から転送されてきたTEID及びPAAを基に、記憶部44対して同じTEIDのIMSI及びECGIを照会し、あるTEIDにおけるクライアント1のID(IMSI)と、基地局(eNB21)のID(ECGI)と、IPアドレス(PAA)との対応関係を、在圏状態として取得する。
送信部46は、取得した在圏状態を、変更通知として名前解決装置5に送信する。この変更通知は、例えば、SQLコマンドの形式であってよい。
図3は、本実施形態に係る通知サーバ4における在圏状態取得の流れを例示する図である。
記憶部44には、リクエスト信号から抽出されたTEID、IMSI及びECGIが保持される。これに対して、通知作成部45は、レスポンス信号から抽出されたTEID及びPAAを照合し、TEIDが一致するデータを対応付け、TEID、PAA、IMSI及びECGIの組み合わせを、クライアント1の在圏状態として送信部46に提供する。
なお、在圏状態としてTEID、PAA、IMSI及びECGIの組み合わせが名前解決装置5に登録されると、これ以降の同一クライアント1の在圏状態の変更通知には、クライアント1を特定する情報としてのTEID又はIMSIと、基地局のIDであるECGIとの組み合わせが含まれていればよい。
図4は、本実施形態に係る名前解決装置5の機能構成を示す図である。
名前解決装置5は、プラグインソフトウェアにより実装されるプラグイン機能部50と、標準DNS機能部60と、通信制御部70とを備える。
プラグイン機能部50は、クエリ受信部51と、送信元変換部52(受信部)と、クエリ処理部53(処理部)と、レスポンス送信部54とを備える。
標準DNS機能部60は、BINDなどのオープンソースとして公開されているバイナリファイルにより実装される名前解決処理部61と、設定ファイル群62(named.confファイル、ゾーンファイル、root.hintファイル)とを備える。
通信制御部70は、プラグイン機能部50又は標準DNS機能部60から送信されるDNSメッセージについて、送信先IPアドレス及びポート番号の組合せに基づいて、ルーティングテーブルを参照することにより、実際の送信先を決定する。
クエリ受信部51は、クライアント1からDNSクエリを受信し、FQDN及び送信元IPアドレスを読み取る。送信元IPアドレスは、送信元変換部52に渡される。
送信元変換部52は、在圏状態が格納された在圏状態DB521(記憶部)を保持しており、送信元IPアドレスを、標準DNS機能部60へ問い合わせるための送信元情報、すなわち送信元の在圏状態を識別可能な文字列へ変換し、クエリ処理部53に通知する。
例えば、送信元変換部52は、「12.0.0.1」という送信元IPアドレスを、在圏状態DB521に照会して、対応する基地局のIDである「440 99 00000001 255」という送信元情報に変換して、クエリ処理部53に通知する。
また、送信元変換部52は、通知サーバ4から在圏状態の変更通知を受信した場合には、変更通知の内容に応じて在圏状態DB521を書き換える。
クエリ処理部53は、クエリ受信部51がクライアント1から受信したDNSクエリを受け取る。さらに、クエリ処理部53は、送信元変換部52から送信元情報として基地局のID(ECGI)を受け取る。
クエリ処理部53は、DNSクエリの一部を変換して、標準DNS機能部60にDNSメッセージ(Aレコードリクエスト)を送信する。具体的には、DNSクエリのFQDNにホスト名の形式で基地局のID(ECGI)に対応する文字列が加えられる。
また、クエリ処理部53は、標準DNS機能部60から受け取ったDNSメッセージ(Aレコードレスポンス)を一部変換して、クライアント1への応答内容(応答IPアドレス)を、レスポンス送信部54に通知する。具体的には、加えられた基地局のID(ECGI)に対応する文字列が取り外される。
レスポンス送信部54は、クエリ処理部53から応答内容(応答IPアドレス)を受け取り、DNSメッセージの形式にパケットを構成して、クライアント1に送信する。
名前解決処理部61は、既存のDNSサーバが標準的に備える名前解決機能を有し、設定ファイル群62に含まれるサービス(ドメイン)毎のゾーンファイル621を参照し、FQDNに対応するIPアドレスを回答する。
設定ファイル群62は、ゾーンファイル621の他、ゾーンファイル621の格納場所などの設定情報が記述されるnamed.comfファイル622、及びルートネームサーバのIPアドレスが記述されるroot.hintファイル623を含む。
図5は、本実施形態に係る名前解決装置5のクエリ処理部53で扱われるDNSメッセージ、及び在圏状態DB521を例示する図である。
クエリ受信部51が受信するDNSクエリ(1)は、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信先ポート番号及びFQDNを含む。
送信元変換部52は、在圏状態DB521を参照し、送信元アドレス(PAA)「12.0.0.1」に対応する基地局のID(ECGI)「440 99 00000001 255」を取得し、クエリ処理部53に提供する。
クエリ処理部53は、Aレコードリクエスト(2)において、送信元IPアドレスに自分自身「10.0.0.1」を、送信先IPアドレスに自分自身を表す仮想アドレスであるループバックアドレス「127.0.0.1」を設定する。また、FQDNには、送信元変換部52から受け取った基地局のID(ECGI)を表す文字列「4409900000001255」が付加されて設定される。
ここで、ポート番号は、プラグイン機能部50及び標準DNS機能部60のそれぞれにおいて、DNSメッセージを受信する際に衝突が発生しないように別々に設定される。具体的には、名前解決装置5がDNSメッセージを受信するポート番号である53番がプラグイン機能部50に割り当てられ、未使用の特定ポート(例えば、10053番)が標準DNS機能部60に割り当てられる。
名前解決処理部61からクエリ処理部53に返信されるAレコードレスポンス(3)には、FQDNに対応するエッジサーバ25のIPアドレス「11.0.0.1」が回答として設定される。
なお、ポート番号には、クエリ処理部53がAレコードリクエストを送信した際に使用した送信元ポート番号が設定される。
レスポンス送信部54は、DNSレスポンス(4)において、送信先IPアドレスをクライアント1に、ポート番号をクライアント1がDNSクエリ送信時に使用した番号に設定する。そして、FQDNは、クエリ処理部53によりDNSクエリ(1)と同じ文字列に復元される。
次に、クライアント1の在圏状態が変更される時の、モバイルネットワーク2の制御信号、及び通知サーバ4の処理の流れについて説明する。
ここで、クライアント1の在圏状態が変更される時とは、モバイルネットワーク2への接続、異なるMME22間でのS1ハンドオーバ、同一のMME22でのX2ハンドオーバ、LTEから3Gへのハンドオーバ、3GからLTEへのハンドオーバ、モバイルネットワーク2からの切断などである。
在圏状態が変更される各ケースにおいて、3GPP TS 23.401に既定される処理シーケンスに、スイッチ26、通知サーバ4及び名前解決装置5が介在する。
図6は、本実施形態に係るクライアント1のモバイルネットワーク2への接続時の処理シーケンスを示す図である。
クライアント1がモバイルネットワーク2への接続を開始する時には、クライアント1からeNB21を経由してMME22に対して、Attach Requestメッセージが送信され(図中の1.,2.)、接続処理が開始される。MME22は、クライアント1に対して認証手順とセキュリティの確保手順(図中の3.Authentication/Security Procedure)を実行する。
続いて、MME22からSGW23に対してCreate Session Requestが送信される。この時に、MME22とSGW23との間に設置されたスイッチ26で、ミラーリング(Create Session Requestの複製)が行われ、通知サーバ4にもCreate Session Requestが送信される(図中の4.)。SGW23は、さらに、PGW24に対してCreate Session Requestを送信する(図中の5.)。
PGW24は、クライアント1に割り当てるIPアドレスを決定して、Create Session ResponseをSGW23に送信し(図中の6.)、さらに、SGW23からMME22にCreate Session Responseが送信される。この時に、Create Session Requestの場合と同様に、スイッチ26でミラーリング(Create Session Responseの複製)が行われ、通知サーバ4にもCreate Session Responseが送信される(図中の7.)。
この時点で、通知サーバ4は、名前解決装置5に対して在圏状態を通知するのに十分な情報(TEID、IMSI、ECGI、PAA)を収集できるので、これらの情報を含むSQLコマンドによって名前解決装置5に在圏状態の変更通知を行う(図中の101.)。
Create Session Responseを受信したMME22は、eNB21及びクライアント1に対して残りの接続処理を実行する(図中の8.〜13.)。接続処理が完了した後、クライアント1は、エッジサーバ25との通信が可能となる(図中の14.)。
図7は、本実施形態に係る通知サーバ4の処理を示すフローチャートである。
クライアント1がモバイルネットワーク2へ接続する際には、通知サーバ4がスイッチ26から受信すべき制御信号は、Create Session Request及びCreate Session Responseである。
受信部41がスイッチ26から制御信号を受信すると(S1)、キャプチャ部42は、受信した制御信号のパケットキャプチャ及び解析を行う(S2)。
ここで、制御信号は、GTPv2−Cプロトコル仕様に則っており、制御信号の種類(Message Type value)が決められている。また、制御信号の種類に応じて、格納される情報(Information Elements)が決められている。例えば、Create Session Requestの場合は、Messsage Typeは32であり、Information ElementsはTEID、IMSI及びECGIである。また、Create Session Responseの場合は、Messsage Typeは33であり、Information ElementsはTEID及びPAAである。
フィルタ部43は、制御信号のヘッダ部にあるMessage Type valueを調べ、対象の制御信号のみ(図6の接続時の場合は、32及び33)にフィルタリングを行う(S3)。
制御信号がCreate Session Request、すなわちMessage Type valueが32であれば(S4でYES)、フィルタ部43は、記憶部44に制御信号の情報であるTEID、IMSI及びECGIを格納する(S5)。
制御信号がCreate Session Requestでなく(S4でNO)、Create Session Response、すなわちMessage Type valueが33であれば(S6でYES)、通知作成部45は、制御信号の情報であるTEID及びPAAを受信すると、TEIDの値をキーに、記憶部44に記憶されているリクエスト信号の情報の組み合わせ(TEID、IMSI及びECGI)を照会する(S7)。なお、照会結果が得られた場合、この情報は、記憶部44から消去される。
通知作成部45は、対応するリクエスト信号及びレスポンス信号から、IMSI、ECGI、PAAの組み合わせである在圏状態の情報を取得する(S8)。
得られた在圏状態の情報は、送信部46により在圏状態の変更通知として名前解決装置5に送信され、在圏状態DB521に格納される(S9)。
なお、S6において、Create Session Responseでもないと判定された場合には、フィルタ部43は、この制御信号を破棄する(S10)。
図8は、本実施形態に係るクライアント1のS1ハンドオーバ時の処理シーケンスを示す図である。
なお、図中のeNB、MME、SGWの前に付く接頭文字のS又はTは、それぞれハンドオーバ元(Source)又はハンドオーバ先(Target)であることを示している。例えば、SeNBは、ハンドオーバ元のeNB21を意味する。また破線矢印で示している手順は、SGW23を跨ぐハンドオーバが行われる際に実行される。
クライアント1がS1ハンドオーバを行う時には、ハンドオーバ元の基地局(SeNB)からのトリガ(図中の1.Handover Required)により、MME22が中心となって手順が実行される(図中の2.〜13b.)。そして、ハンドオーバ先のMME22(TMME)とSGW23(TSGW)との間で、Modify Bearer Request(図中の14.)とModify Bearer Response(図中の16.)とが交換されてハンドオーバ先での通信が確立され、ハンドオーバ元での通信が切断される(図中の16a.〜18b.)。
S1ハンドオーバ時に、MME22とSGW23との間に設置されたスイッチ26で、ミラーリング(Modify Bearer Requestの複製)が行われ、通知サーバ4にもModify Bearer Requestが送信される(図中の14.)。
また、Modify Bearer Responseも、同様にミラーリング(Modify Bearer Responseの複製)が行われ、通知サーバ4にもModify Bearer Responseが送信される(図中の16.)。
Modify Bearer Request及びModify Bearer Responseを受信した通知サーバ4は、在圏状態の変更を知らせる情報(TEID、ECGI)を、SQLコマンドによって名前解決装置5に通知する(図中の101.)。
ここで、再び図7を参照し、通知サーバ4の処理を説明する。
クライアント1がS1ハンドオーバをする際には、通知サーバ4がスイッチ26から受信すべき制御信号は、Modify Bearer Request及びModify Bearer Responseである。
受信部41がスイッチ26から制御信号を受信し(S1)、キャプチャ部42がパケットキャプチャ及び解析を行う(S2)。
ここで、制御信号には、種類に応じて、例えば、Modify Bearer RequestにはTEID、及びハンドオーバ先の基地局のIDであるECGIが、Modify Bearer ResponseにはTEIDとModify Bearer Requestの結果を示すCauseの値とが格納されている。
フィルタ部43は、制御信号のヘッダ部にあるMessage Type valueを調べ、対象の制御信号のみ(図8のS1ハンドオーバの場合は34及び35)にフィルタリングを行う(S3)。
制御信号がModify Bearer Request、すなわちMessage Type valueが34であれば(S4でYES)、フィルタ部43は、記憶部44にTEID、及びハンドオーバ先のECGIを格納する(S5)。
制御信号がModify Bearer Response、すなわちMessageType valueが35であれば(S6でYES)、通知作成部45は、TEID及びCauseを受信すると、Causeの値がハンドオーバの成功を示すものであればTEIDの値をキーに、記憶部44に記憶されているリクエスト信号の情報の組み合わせ(TEID、ECGI)を照会する(S7)。なお、照会結果が得られた場合、この情報は、記憶部44から消去される。
通知作成部45は、対応するリクエスト信号及びレスポンス信号から、TEID及びECGIの組み合わせである在圏状態の変更に関わる情報を取得する(S8)。
得られた在圏状態の情報は、送信部46により変更通知として名前解決装置5に送信される(S9)。名前解決装置5では、変更通知のTEIDをキーにして、在圏状態DB521のECGIが書き換えられる。
なお、S6において、Modify Bearer Responseでもないと判定された場合には、フィルタ部43は、この制御信号を破棄する(S10)。
図9は、本実施形態に係るクライアント1のX2ハンドオーバ時の処理シーケンスを示す図である。
なお、図中のeNBの前に付く接頭文字のS又はTは、それぞれハンドオーバ元(Source)又はハンドオーバ先(Target)であることを示している。例えば、SeNBは、ハンドオーバ元のeNB21を意味する。
クライアント1がX2ハンドオーバを行う時には、ハンドオーバ先の基地局(TeNB)からのトリガ(図中の1.Path Switch Request)により、MME22とSGW23との間で、Modify Bearer Request(図中の2.)とModify Bearer Response(図中の5.)とが交換されてハンドオーバ先での通信が確立され、ハンドオーバ元での通信が切断される(図中6.〜8.)。
X2ハンドオーバ時に、MME22とSGW23との間に設置されたスイッチ26で、ミラーリング(Modify Bearer Requestの複製)が行われ、通知サーバ4にもModify Bearer Requestが送信される(図中の2.)。
また、Modify Bearer Responseも、同様にミラーリング(Modify Bearer Responseの複製)が行われ、通知サーバ4にもModify Bearer Responseが送信される(図中の5.)。
Modify Bearer Request及びModify Bearer Responseを受信した通知サーバ4は、在圏状態の変更を知らせる情報(TEID、ECGI)を、SQLコマンドによって名前解決装置5に通知する(図中の101.)。
なお、通知サーバ4においては、S1ハンドオーバの場合(図8)と同じ処理が実行される。
図10は、本実施形態に係るクライアント1のLTEから3Gへのハンドオーバ時の処理シーケンスを示す図である。
なお、図中のRNC(Radio Network Controller)及びSGNS(Serving GPRS Support Node)は、それぞれ3Gシステムにおいて、LTEシステムのeNB21及びMME22に相当する通信装置である。
また、図中のeNB、RNC、MME、SGSN、SGWの前に付く接頭文字のS又はTは、それぞれハンドオーバ元(Source)又はハンドオーバ先(Target)であることを示している。例えば、SeNBは、ハンドオーバ元のeNB21を意味する。また、破線矢印で示している手順は、SGW23を跨ぐハンドオーバが行われる際に実行される。
クライアント1がハンドオーバを行う時には、ハンドオーバ元のeNB21からのトリガ(図中の1.Handover Command)により、ハンドオーバ先のSGSNとSGW23との間で、Modify Bearer Request(図中の6.)とModify Bearer Response(図中の8.)とが交換されてハンドオーバ先での通信が確立され、ハンドオーバ元での通信が切断される(図中の9.〜11a.)。
LTEから3Gへのハンドオーバ時に、MME22とSGW23との間に設置されたスイッチ26で、ミラーリング(Modify Bearer Requestの複製)が行われ、通知サーバ4にもModify Bearer Requestが送信される(図中の6.)。
また、Modify Bearer Responseも、同様にミラーリング(Modify Bearer Responseの複製)が行われ、通知サーバ4にもModify Bearer Responseが送信される(図中の8.)。
Modify Bearer Request及びModify Bearer Responseを受信した通知サーバ4は、在圏状態の変更を知らせる情報(TEID、ECGI)を、SQLコマンドによって名前解決装置5に通知する(図中の101.)。
なお、通知サーバ4においては、S1ハンドオーバの場合(図8)と同じ処理が実行される。
図11は、本実施形態に係るクライアント1の3GからLTEへのハンドオーバ時の処理シーケンスを示す図である。
なお、図中のeNB、RNC、MME、SGSN、SGWの前に付く接頭文字のS又はTは、それぞれハンドオーバ元(Source)又はハンドオーバ先(Target)であることを示している。例えば、SeNBは、ハンドオーバ元のeNB21を意味する。また、破線矢印で示している手順は、SGW23を跨ぐハンドオーバが行われる際に実行される。
クライアント1がハンドオーバを行う時には、ハンドオーバ元のSGSNからのトリガ(図中の1.Relocation Command)により、ハンドオーバ先のMME22とSGW23との間で、Modify Bearer Request(図中の6.)とModify Bearer Response(図中の8.)とが交換されてハンドオーバ先での通信が確立され、ハンドオーバ元での通信が切断される(図中の9.〜11a.)。
3GからLTEへのハンドオーバ時に、MME22とSGW23との間に設置されたスイッチ26で、ミラーリング(Modify Bearer Requestの複製)が行われ、通知サーバ4にもModify Bearer Requestが送信される(図中の6.)。
また、Modify Bearer Responseも、同様にミラーリング(Modify Bearer Responseの複製)が行われ、通知サーバ4にもModify Bearer Responseが送信される(図中の8.)。
Modify Bearer Request及びModify Bearer Responseを受信した通知サーバ4は、在圏状態の変更を知らせる情報(TEID、ECGI)を、SQLコマンドによって名前解決装置5に通知する(図中の101.)。
なお、通知サーバ4においては、S1ハンドオーバの場合(図8)と同じ処理が実行される。
図12は、本実施形態に係るクライアント1のモバイルネットワーク2からの切断時の処理シーケンスを示す図である。
クライアント1が通信を切断する時には、クライアント1からeNB21を経由してMME22に対して、Detach Requestメッセージが送信され(図中の1.)、切断処理が開始される。そして、MME22とSGW23との間で、Delete Session Request(図中の2.)とDelete Session Response(図中の5.)とが交換され、クライアント1の通信が切断される(図中の6.〜7.)。
クライアント1の通信の切断の時に、MME22とSGW23との間に設置されたスイッチ26で、ミラーリング(Delete Session Requestの複製)が行われ、通知サーバ4にもDelete Session Requestが送信される(図中の2.)。
また、Delete Session Responseも、同様にミラーリング(Delete Session Responseの複製)が行われ、通知サーバ4にもDelete Session Responseが送信される(図中の5.)。
Delete SessionRequest及びDelete Session Responseを受信した通知サーバ4は、在圏状態の変更を知らせる情報(TEID、ECGI)を、SQLコマンドによって名前解決装置5に通知する(図中の101.)。
なお、通知サーバ4においては、S1ハンドオーバの場合(図8)のModify Bearer Request及びModify Bearer Responseを、それぞれDelete Session Request及びDelete Session Responseに置き換えた場合と同じ処理が実行される。
名前解決装置5では、変更通知に基づいて、在圏状態DB521におけるクライアント1のIMSIに対応するECGIが削除される。あるいは、この切断されたクライアント1のレコードが在圏状態DB521から削除されてもよい。
本実施形態によれば、名前解決装置5は、モバイルネットワーク2の制御信号から抽出されたクライアント1の在圏状態の変更通知を受信し、最新の在圏状態を記憶することにより、クライアント1からのDNSクエリに対して、基地局のID(ECGI)に対応づけられたエッジサーバ25のIPアドレスを応答する。
したがって、名前解決装置5は、クライアント1が位置登録する基地局が頻繁に変更される移動体通信システム(モバイルネットワーク2)から、クライアント1の在圏状態の更新を即時に検知できるので、在圏状態DB521を動的に更新して、クライアント1の最寄りの適切なエッジサーバ25のIPアドレスを応答できる。
さらに、クライアント1の接続、ハンドオーバ、切断など、在圏状態が変化する度に設定ファイル群62の更新・リロードを行う必要が無くなり、名前解決装置5の運用が自動化される。
名前解決装置5は、クライアント1のモバイルネットワーク2への接続処理時に、クライアント1のIPアドレスを含む在圏状態を受信して記憶する。したがって、名前解決装置5は、クライアント1からDNSクエリを受信した際に、送信元IPアドレスから容易に対応する基地局のID(ECGI)を導出し、適切なエッジサーバ25のIPアドレスを応答できる。
名前解決装置5は、クライアント1がハンドオーバした際には、変更通知に含まれるクライアントのID(IMSI)をキーとして在圏状態DB521における基地局のID(ECGI)を更新する。したがって、名前解決装置5は、モバイルネットワーク2の制御信号からクライアント1のIPアドレスを検知できないケースにおいても、在圏状態DB521を更新でき、クライアント1のアドレス(PAA)と基地局のID(ECGI)との対応付けを容易に取得できる。
名前解決装置5は、クライアント1がモバイルネットワーク2から切断された際には、変更通知に基づいて在圏状態DB521の基地局のID(ECGI)を削除する。したがって、名前解決装置5は、在圏状態DB521から不要な情報を削除でき、データ容量を削減できると共に、誤動作を防止できる。
名前解決システム100は、モバイルネットワーク2の制御信号をミラーリングして、通知サーバ4において特定種類のパケットの組み合わせを抽出することにより、クライアントのID(IMSI)とクライアントのアドレス(PAA)と基地局のID(ECGI)との対応関係を含む在圏状態を取得する。したがって、名前解決システム100は、モバイルネットワーク2における既存の処理シーケンスを改変することなく、名前解決装置5で最新の在圏状態を保持できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
名前解決装置5の機能構成は、図4には限定されず、DNSクエリの処理方法は、本実施形態には限られない。例えば、標準DNS機能部60を備えず、専用の設定ファイル及び処理部により名前解決が行われてもよいし、標準DNS機能部60と共に、プラグインの処理部により名前解決が行われてもよい。
本発明は、クライアント1のIPアドレスと、このクライアント1の場所を示す情報(地名、基地局のID(ECGI)など)との対応関係を保持し、さらに、場所を示す情報と対応する最寄りのエッジサーバのIPアドレスとを設定ファイルに記載する既知の名前解決の手法に適用可能である。
本実施形態では、モバイルネットワーク2において在圏状態が更新される複数のケースを例示したが、これらの他、3G内でのハンドオーバ、3Gへの接続及び切断などについても同様の処理シーケンスが実行されるので、所定のリクエスト信号及びレスポンス信号の組み合わせが抽出可能である。
また、本実施形態で抽出した制御信号は一例であり、在圏状態を取得可能な他の制御信号が用いられてもよい。
名前解決システム100による名前解決方法は、ソフトウェアにより実現される。ソフトウェアによって実現される場合には、このソフトウェアを構成するプログラムが、情報処理装置にインストールされる。また、これらのプログラムは、CD−ROMのようなリムーバブルメディアに記録されてユーザに配布されてもよいし、ネットワークを介してユーザのコンピュータにダウンロードされることにより配布されてもよい。
1 クライアント
2 モバイルネットワーク
3 クラウドサーバ
4 通知サーバ
5 名前解決装置
25 エッジサーバ
26 スイッチ
41 受信部
42 キャプチャ部
43 フィルタ部
44 記憶部
45 通知作成部
46 送信部
50 プラグイン機能部
51 クエリ受信部
52 送信元変換部
53 クエリ処理部
54 レスポンス送信部
60 標準DNS機能部
61 名前解決処理部
62 設定ファイル群
70 通信制御部
100 名前解決システム
521 在圏状態DB
621 ゾーンファイル
622 named.confファイル
623 root.hintファイル

Claims (7)

  1. 移動体通信システムにおける制御信号から抽出された、クライアントを特定する情報と基地局のIDとの対応関係を含む在圏状態の変更通知を受信する受信部と、
    前記変更通知に基づいて、前記クライアントの最新の在圏状態を記憶する記憶部と、
    DNSクエリの送信元である前記クライアントの前記在圏状態に基づいて、前記基地局のIDに対応付けられたアドレスを応答する処理部と、を備える名前解決装置。
  2. 前記受信部は、前記クライアントのネットワークへの接続処理時に、当該クライアントのアドレスを含む前記変更通知を受信し、
    前記処理部は、前記DNSクエリの送信元アドレスから前記基地局のIDを導出する請求項1に記載の名前解決装置。
  3. 前記記憶部は、前記クライアントのハンドオーバ時に受信した前記変更通知に基づいて、当該クライアントを特定するセッションの識別子をキーにして、記憶している前記基地局のIDを更新する請求項1又は請求項2に記載の名前解決装置。
  4. 前記記憶部は、前記クライアントのネットワークからの切断処理時に受信した前記変更通知に基づいて、記憶している前記基地局のIDを削除する請求項1から請求項3のいずれかに記載の名前解決装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の名前解決装置と、当該名前解決装置に情報提供する通知サーバとを備える名前解決システムであって、
    前記通知サーバは、
    移動体通信システムにおける制御信号を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された制御信号から特定種類のパケットを抽出するフィルタ部と、
    前記フィルタ部により抽出された同一セッションのパケット内の情報から、クライアントの在圏状態として、当該クライアントを特定する情報と基地局のIDとの対応関係を取得する取得部と、
    前記在圏状態の変更通知を前記名前解決装置へ送信する送信部と、を備える名前解決システム。
  6. 移動体通信システムにおける制御信号から抽出された、クライアントを特定する情報と基地局のIDとの対応関係を含む在圏状態の変更通知を受信する受信ステップと、
    前記変更通知に基づいて、前記クライアントの最新の在圏状態を記憶する記憶ステップと、
    DNSクエリの送信元である前記クライアントの前記在圏状態に基づいて、前記基地局のIDに対応付けられたアドレスを応答する処理ステップと、をコンピュータが実行する名前解決方法。
  7. 移動体通信システムにおける制御信号から抽出された、クライアントを特定する情報と基地局のIDとの対応関係を含む在圏状態の変更通知を受信する受信ステップと、
    前記変更通知に基づいて、前記クライアントの最新の在圏状態を記憶する記憶ステップと、
    DNSクエリの送信元である前記クライアントの前記在圏状態に基づいて、前記基地局のIDに対応付けられたアドレスを応答する処理ステップと、をコンピュータに実行させるための名前解決プログラム。
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