JP6579628B2 - 海底突起物判別装置および海底突起物判別方法 - Google Patents

海底突起物判別装置および海底突起物判別方法 Download PDF

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Description

本発明は、海底突起物判別装置および海底突起物判別方法に関し、特に爆発音源を用いて海底突起物の種類を判別する海底突起物判別装置および海底突起物判別方法に関する。
海上を航行する船舶にとって海中に潜水可能な水中航走体は、衝突する危険性等があるため大きな脅威である。
水中航走体は、航走する際に音波を放出する。よって、船舶は、放出された音波を検出することによって水中航走体を検知できる。
しかし、大陸棚等の浅い海の海底に水中航走体が着底し船舶を待ち伏せる事態が生じることも想定される。水中航走体が待ち伏せる事態が生じる理由は、水中航走体が航走せず海底に着底すると、動力を停止させてスクリューの回転を止めるので、音波を放出しなくなる。よって、船舶が水中航走体を検知することが困難になるためである。
また、海底に着底した水中航走体からの反響音と海底からの反響音との間に違いはないため、音波で物体を探知する装置であるソナーの音響センサであっても、両者を区別することは困難である。
具体的には、ソナーが送信した音波に対する反響音を用いてもドップラーシフト等の物理現象が原因で、船舶は、水中航走体等の突起物と海底とを区別できない。すなわち、船舶がソナーを用いて海底に着底した水中航走体を発見することは困難である。
また、東シナ海の大陸棚や南シナ海の大陸棚には、太平洋戦争時の金属製の沈没船が海底に多数着底している。着底している沈没船と水中航走体とを判別する有効な手段は確立されていない。
図13は、海底に着底した水中航走体の例を示す説明図である。図13に示すように沈没船91のすぐ近くの海底2に水中航走体90が着底することによって、水中航走体90の操縦士が沈没船91に紛れて捜索から逃れようと画策することも考えられる。
図13に示すように水中航走体90の操縦士が意図的に沈没船91の近傍の海底2に着底した場合、沈没船91と水中航走体90との判別は特に困難になる。
また、判別対象の海底突起物に対して高分解能の合成開口ソナー等で形状や寸法を観測することによって沈没船等と判別する方法も考えられる。しかし、沈没船に偽装させるために水中航走体にクレーンや煙突等の構造物が取り付けられるような事象も考えられる。海底に着底した水中航走体に偽物のクレーンや煙突等の構造物が取り付けられると、高分解能ソナーで捜索が行われても沈没船としか判別されない可能性が高い。
また、海底突起物が水中航走体であるか否かを確認するためにサイドスキャンソナー等の高分解能ソナーを携えて海底突起物の直上または近傍に接近する方法は、海底突起物が水中航走体である場合に接触事故等が発生する可能性を考えると、危険な方法である。
上記のように、捜索側の水中航走体に装備された音響センサを使用するソナーで海底に着底している水中航走体等の突起物を検出することは困難である。また、判別対象の海底突起物が水中航走体であるか否かを安全な遠方から判別することは困難である。さらに、判別対象の海底突起物が水中航走体であるか、または水中航走体以外の沈没船や自然の岩石等であるかを判別することは更に困難である。
特許文献1には、海底に存在する突起物を正確かつ効率的に判別できる水中航走体の探査装置が記載されている。特許文献1に記載されている探査装置は、海底に投下された発音弾から発せられる爆発音が海底突起物に反響して得られる反響音を信号として検出する信号検出部を備える。
また、特許文献1に記載されている探査装置は、検出された信号の周波数分析の結果から反響音に気体が充満した空間に起因して生じた共鳴音が含まれるか否かを判定することによって海底突起物が水中航走体であるか否かを判別する信号判別部を備える。
特開2016−188840号公報
特許文献1に記載されている探査装置は、発音弾の爆発を起因とする海底残響の影響を回避するため、海底突起物、水中航走体、および発音弾の垂直方向の位置関係に応じた音波の受信タイミングの違いを利用している。
しかし、特許文献1に記載されている探査装置は海底突起物、水中航走体、および発音弾の水平方向の位置関係に応じた音波の受信タイミングの違いを利用していないため、海底突起物が水中航走体であるか否かを安全な遠方から判別することが困難である。
[発明の目的]
そこで、本発明は、上述した課題を解決する、海底突起物が水中航走体であるか否かを遠方から判別できる海底突起物判別装置および海底突起物判別方法を提供することを目的とする。
本発明による海底突起物判別装置は、海上の船舶に搭載される海底突起物判別装置であって、船舶から撃ち出された発音弾が水中で爆発した時に発生する衝撃波を受けた海底突起物からの反響音が発音弾が爆発した時に発生する音である直接音よりも所定の時間以上遅れて受信される発音弾が撃ち出される場所の船舶および海底突起物に対する水平方向の距離を計算する計算部と、計算された距離の場所に撃ち出された発音弾の爆発を起因とする反響音を受信する受信部と、受信された反響音を周波数解析することによって海底突起物の種類を判別する判別部とを備えることを特徴とする。
本発明による海底突起物判別方法は、海上の船舶に搭載される海底突起物判別装置において実行される海底突起物判別方法であって、船舶から撃ち出された発音弾が水中で爆発した時に発生する衝撃波を受けた海底突起物からの反響音が発音弾が爆発した時に発生する音である直接音よりも所定の時間以上遅れて受信される発音弾が撃ち出される場所の船舶および海底突起物に対する水平方向の距離を計算し、計算された距離の場所に撃ち出された発音弾の爆発を起因とする反響音を受信し、受信された反響音を周波数解析することによって海底突起物の種類を判別することを特徴とする。
本発明による海底突起物判別方法は、航空機に搭載された海底突起物判別装置が、航空機から撃ち出された発音弾が水中で爆発した時に発生する衝撃波を受けた海底突起物からの反響音が発音弾が爆発した時に発生する音である直接音よりも所定の時間以上遅れて受信される発音弾が撃ち出される場所の航空機および海底突起物に対する水平方向の距離を計算し、航空機から海面に投下された音響センサが、計算された距離の場所に撃ち出された発音弾の爆発を起因とする反響音を受信し、受信された反響音を周波数解析することによって海底突起物の種類を判別することを特徴とする。
本発明によれば、海底突起物が水中航走体であるか否かを遠方から判別できる。
本発明による海底突起物判別方法の例を示す説明図である。 本発明による海底突起物判別方法の他の例を示す説明図である。 本発明による海底突起物判別装置30の第1の実施形態の構成例を示すブロック図である。 船舶3、発音弾7、および海底突起物6の水平方向の位置関係の例を示す説明図である。 音響センサ5が受波する音波のレベルの時間経過に伴う変化の例を示す説明図である。 気密室内で発生する共鳴の例を示す説明図である。 信号表示部57による海底突起物判別結果の表示例を示す説明図である。 第1の実施形態の海底突起物判別装置30による海底突起物判別処理の動作を示すシーケンス図である。 本発明による海底突起物判別方法の他の例を示す説明図である。 本発明による海底突起物判別方法の他の例を示す説明図である。 本発明による海底突起物判別装置の概要を示すブロック図である。 本発明による海底突起物判別方法の概要を示す説明図である。 海底に着底した水中航走体の例を示す説明図である。
実施形態1.
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
本発明による海底突起物判別方法は、海上の船舶に装備される音響センサと水中で衝撃波を発生させる発音弾とを組み合わせて用いることによって、海底突起物からの反響音に共鳴音の周波数成分が含まれているか否かを観測する。観測することによって、海底突起物判別方法は、海底突起物が水中航走体であるか否かを判別する。
本発明による海底突起物判別方法は、音響センサを用いて水中航走体を検出する。検出において、海底突起物判別方法は、海底に着底した水中航走体等の海底突起物の中に空気が含まれているか否かを確認することによって、海底突起物が作動可能な水中航走体であるか、または作動不可な沈没船等であるかを判別する。
図1は、本発明による海底突起物判別方法の例を示す説明図である。図1に示す海底突起物判別方法は、海底に着底した水中航走体を検出できる方法である。
図1には、海面1と、海底2と、船舶3と、海底突起物6とが記載されている。また、図1に示すように、船舶3には、砲撃体4と、音響センサ5とが搭載されている。砲撃体4は、発音弾7を発射する機能を有する。砲撃体4は、発音弾7を遠方に撃ち出すことができる。
また、音響センサ5は、海中の音波を受波し、受波された音波を電気信号に変換する機能を有する。音響センサ5は、後述する信号処理を行うことによって、海底突起物6からの反響音10を検出する。
また、発音弾7は、砲撃体4から発射され、海中に落下した後に内蔵される遅延信管または水圧信管により海中で爆発する砲弾である。なお、発音弾7を海中で爆発させるために発音弾7に内蔵される遅延信管または水圧信管は、当業者によく知られている装置である。
また、図1には、海中で爆発した発音弾7が記載されている。また、図1には、衝撃波8と、直接音9と、反響音10とが記載されている。
図1に示す衝撃波8は、発音弾7の爆発が原因で発生した海底突起物6に向かう衝撃波である。また、直接音9は、発音弾7の爆発が原因で発生した船舶3に向かう直接音(衝撃波)である。また、反響音10は、衝撃波8を受けた海底突起物6が発生させた反響音である。
以下、図1を参照して本実施形態の海底突起物判別方法を具体的に説明する。海底2に着底した水中航走体である可能性がある判別対象の海底突起物6の近傍に向けて、海上の船舶3の砲撃体4が発音弾7を発射する。
次いで、発音弾7が海中で爆発することによって、衝撃波8が発生する。発音弾7の爆発が原因で発生する衝撃波8は、特定の周波数成分を有しない水中音波(粗密波)である。次いで、発生した衝撃波8が、海底突起物6を振動させる。
海底突起物6には、衝撃波8を受けると、固有振動数(固有周波数)で振動するという傾向がある。海底突起物6が固有振動数で振動する時、海底突起物6から反響する音波である反響音10に含まれる固有振動に対応する周波数成分の音波のレベルと継続時間は、海底突起物6の状態に依存する。
例えば、海底突起物6の内部に空気で満たされた気密室が存在する場合と、気密室が存在せず海底突起物6が完全に水没している場合とで、固有振動に対応する周波数成分の音波のレベルと継続時間は異なる。
海底突起物6が水中航走体であり気密室が存在する場合、水中航走体の外殻内の気密室部分で共鳴が発生するため、反響音10における共鳴音の周波数成分が大きくなる。かつ、共鳴音の継続時間も比較的長くなる。
海底突起物6が沈没船等であり気密室が存在しない場合、共鳴が発生しない。すなわち、反響音10における共鳴音の周波数成分は、比較的短時間で減衰する。
なお、水中航走体の気密室で共鳴が発生するような強力な音波を圧電セラミックス等で放射することは、現時点の技術を用いて実現することが困難である。しかし、図1に示すように火薬等を爆発させることによって衝撃波を発生させるような発音弾が使用されれば、比較的容易に水中航走体の気密室で共鳴が発生する。
図2は、本発明による海底突起物判別方法の他の例を示す説明図である。図2に示すように、本発明による水中航走体の検出方法は、海底2に着底していない水中航走体90の検出にも利用される。
本発明による水中航走体の検出方法が海底2に着底していない水中航走体90を検出できる理由は、魚群探知ソナーが魚の体内の空気が入った浮き袋で反射する音波を検出する原理と同じ原理が検出方法で用いられているからである。
図3は、本発明による海底突起物判別装置30の第1の実施形態の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、海底突起物判別装置30は、船舶3に搭載されている。
また、図3に示すように、海底突起物判別装置30は、砲撃体4と、音響センサ5とで構成されている。海底突起物判別装置30を構成する砲撃体4には、発射される前の発音弾7が用意されている。
図3に示すように、音響センサ5は、圧電素子アレイ51と、プリアンプ(前段増幅器)BPF(Band Pass Filter)52と、A/D変換部53と、指向性合成部54と、周波数分析部55と、信号検出部56と、信号表示部57と、弾道計算部58とを備える。
圧電素子アレイ51は、海中の音波を受波し、受波された音波を電気信号に変換する機能を有する。圧電素子アレイ51は、音響センサ5の一部として船舶3に搭載される。
プリアンプBPF52は、バンドパスフィルタの機能に相当するアナログ信号処理を行い、処理された信号をプリアンプで増幅する機能を有する。プリアンプBPF52は、例えば圧電素子アレイ51が出力する微弱な電気信号から、海底残響の主な周波数成分である周波数が300Hz未満の低周波成分、および周波数がA/D変換部53のサンプリング周波数の1/2以上である高周波成分を除去する。
A/D変換部53は、プリアンプBPF52から入力された海中の音波の電気信号をデジタルデータに所定のサンプリング周期で変換する機能を有する。
指向性合成部54は、圧電素子アレイ51における個々の圧電素子の間隔と配置を基に、水平方向の指向性を有するビームデータ、および垂直方向の指向性を有するビームデータをそれぞれ算出し出力する機能を有する。指向性合成部54が出力するビームデータが有する指向性は、海底突起物6の方向に向けられている。
周波数分析部55は、高速フーリエ変換(FFT: Fast Fourier Transform)等のアルゴリズムを使用して、入力された指向性を有するビームデータの時系列データを、所定の周期で周波数成分ごとに受波レベルの時系列データに変換する機能を有する。
信号検出部56は、指向性を有するビームデータごと、かつ周波数成分ごとの受波レベルの時系列データを監視する。直接音9が音響センサ5に到達した後に共鳴音の周波数成分の受波レベルが、所定の比率以上で所定の時間以上監視された場合、信号検出部56は、監視されたデータを共鳴音の信号として検出する。なお、共鳴音の周波数成分は、例えば周波数帯域が300〜600Hzの周波数成分である。
信号表示部57は、周波数分析部55による海底突起物6の方向に指向性を有するビームデータの分析結果、および信号検出部56による検出結果を表示する機能を有する。信号表示部57は、例えば後述する図7に示す内容のように結果を表示する。
弾道計算部58は、船舶3と海底突起物6との位置関係を基に発音弾7の最適な着弾位置を計算し、砲撃体4から発音弾7が発射される際の弾道計算を行う機能を有する。例えば、弾道計算部58は、砲撃体4が発音弾7を撃ち出す際の水平角および仰角をそれぞれ算出する。なお、弾道計算部58による弾道計算の方法として、他にも多くの方法が当業者に知られている。
以下、船舶3、海底突起物6、および発音弾7の位置関係の算出例を、図4を参照して説明する。図4は、船舶3、発音弾7、および海底突起物6の水平方向の位置関係の例を示す説明図である。
一般的に、船舶3の音響センサ5には、発音弾7、音響センサ5、海底2、および海底突起物6の位置関係が正確に設定されていない。位置関係が設定されていないため、音響センサ5は、衝撃波8で海底2が振動することによって放射される音波である海底残響を音響センサ5の指向性を用いて回避することによって、反響音10のみを受波することができない。
本実施形態の弾道計算部58は、船舶3から発射される発音弾7の爆発位置を、海底突起物6からの反響音10、発音弾7の爆発を起因とする直接音9、および海底残響が船舶3に到達する各タイミングを考慮して決定する。弾道計算部58は、反響音10と直接音9が同時に音響センサ5に到達しないように、または反響音10と海底残響が同時に音響センサ5に到達しないように爆発位置を制御する。
弾道計算部58は、具体的には例えば以下の各条件を用いて発音弾7の爆発位置を決定する。
・水中の音速は1500m/sであると仮定する。
・発音弾7には400gのTNT(トリニトロトルエン)火薬が内蔵されており、TNT火薬の燃焼時間は0.5ミリ秒であると仮定する。
・発音弾7の爆発が原因で発生する海底残響の持続時間は1秒間であると仮定する。
弾道計算部58は、発音弾7の爆発が原因で発生する直接音9と海底残響の到達時刻よりも1秒以上遅れて音響センサ5が判別対象の海底突起物6からの反響音10を受波するように、船舶3、発音弾7、および海底突起物6の位置関係を決定する。船舶3の砲撃体4は、発音弾7を弾道計算部58により設定された位置に投入する。
図4に示すように、海底突起物6、船舶3、および発音弾7を単純に直角三角形の頂点にそれぞれ配置する場合、弾道計算部58は、以下の関係式が成り立つように発音弾7の投入位置を決定する。
(距離L3)+1500m ≦ (距離L1)+(距離L2)
なお、船舶3は予め海底突起物6を発見しているので、図4に示す距離L1は、固定値である。
上記の関係式が成り立つように海底突起物6、船舶3、発音弾7の位置関係が設定されれば、音響センサ5は、図5に示すような受波レベルで音波を受波できる。図5は、音響センサ5が受波する音波のレベルの時間経過に伴う変化の例を示す説明図である。
図5に示す例では、直接音9の到達時刻と反響音10の到達時刻の間隔が1秒間以上空いている。よって、反響音10は、海底残響に埋もれずに音響センサ5で観測される。
また、本実施形態の海底突起物判別方法は、反響音10における発音弾7の爆発を起因とする海底残響の周波数成分の特徴と共鳴音の周波数成分の特徴との違いも活用する。
発音弾7の爆発が原因で発生した衝撃波8を受けた海底2が振動することによって生じる海底残響の音波には、周波数が非常に低いという特徴がある。海底2は無限に広がる平面と考えられるので、海底面そのものが共振現象を起こすと周波数が非常に低い音波が発生すると予想される。例えば、計測されたある海底残響には、周波数が300Hz未満の周波数成分が多く含まれていた。
また、気密室が設けられている水中航走体で発生する共鳴音には、300〜600Hzの周波数帯域の周波数成分が含まれていると考えられる。
図6は、気密室内で発生する共鳴の例を示す説明図である。図6(a)は、気密室の例を示す。図6(a)に示すように気密室17の形状が単純な直方体である場合、空気を含む空間と海水との境界に存在する長辺の長さがLの平面状の金属板18は、衝撃波8を受けると、波長がL/2の共鳴音を発生させる共振振動を行う。
図6(b)は、波長がL/2の共鳴音を発生させる共振振動の例を示す。共振振動に伴い、金属板18の両側から共鳴音が発生している。また、下の金属板の両側からも共鳴音が発生している。
金属板18の周囲が海水であれば、海水の音響インピーダンスと金属板18の音響インピーダンスとの違いが小さいため、共振振動を起こす粗密波の運動エネルギーは、海水に拡散する。すなわち、共振振動が比較的短時間で終息する。例えば、水中で金属板をハンマーで叩くと「コン」という短い音がするだけで音が響かないことは、容易に体験される。
金属板18の片側が空気で満たされた気密室17の場合、金属板18の音響インピーダンスと空気の音響インピーダンスとの違いが大きいため、共振振動を起こす粗密波が気密室17内で反射を繰り返す。すなわち、粗密波の運動エネルギーは、海中に比較的長い時間の共鳴音を放射する。例えば、空中で音叉を叩くと「キーン」という音が響くことは、容易に体験される。
本実施形態の海底突起物判別方法は、具体的には例えば以下の条件を用いて共鳴音の周波数を計算する。
・水の音響インピーダンス=1.5×106[Kg/(m2s)]、水中の音速=約1500[m/s]
・鉄の音響インピーダンス=46.4×106[Kg/(m2s)]、鉄中の音速=約5950[m/s]
・空気の音響インピーダンス=428[Kg/(m2s)]、空気中の音速=約340[m/s]
・音響インピーダンスの空気を1とした場合の比率:鉄=108×103、水=3.5×103
・気密室の寸法が長さL[m]の場合の共振周波数
=金属板の音速[m/s]÷長さL[m]÷2(閉じた空間であるため波長が2倍になる)
金属板が鉄(音速5950m/s)であり、気密室の長さLが10mである場合、共振周波数は約300Hzと計算される。従って、プリアンプBPF52が船舶3の音響センサ5の圧電素子アレイ51で受波された音波のうち、300〜600Hzの周波数帯域の周波数成分のみを通過させ、周波数が300Hz未満の周波数成分をカットすると、海底残響と共鳴音とが判別される。
図7は、信号表示部57による海底突起物判別結果の表示例を示す説明図である。図7に示すように、信号表示部57は、時間経過に伴う周波数成分の変化と受波レベルの変化とを上下に並べて表示する。
図7(a)は、時間経過に伴う周波数成分の変化を示す。縦軸は、海底突起物6の方向で観測された周波数成分の周波数を示す。すなわち、図7(a)の上に示されるほど高周波の周波数成分であり、下に示されるほど低周波の周波数成分である。また、横軸は時間である。
図7(b)は、時間経過に伴う受波レベルの変化を示す。図7(b)に示す表記の意味は、図5に示す表記の意味と同様である。
図7に示すように、直接音9は、非常に受波レベルが大きく、かつ短時間で終息し周波数が低いという特徴を有する音波として表現される。直接音9は、火薬が燃焼して発生した燃焼ガスが水圧で潰れる現象において発生する。発音弾7の爆発燃焼時間は約0.5ミリ秒程度であるが、直接音9自体は数10ミリ秒程度観測される。
また、図7に示すように、海底残響は、受波レベルが大きく、かつ1秒以上継続し周波数が低いという特徴を有する音波として表現される。海底残響は、時間の経過と共に減衰する。
また、図7に示すように、反響音10は、海底突起物6のサイズが有限であり、ある程度の規模の共振振動により引き起こされるため、海底残響よりも受波レベルが大きい音波として表現される。
海底突起物6の内部に気密室17が存在する場合、数10ミリ秒〜数100ミリ秒継続する共鳴音の周波数成分が観測される。利用者は、共鳴音の周波数成分の有無、または共鳴音の継続時間を基に、海底突起物6の内部に気密室17が存在するか否かを判断し、海底突起物6が水中航走体90であるか否かを判別する。
なお、図7に示す共鳴音の周波数は、気密室17のサイズおよび金属板18の素材を基に決定される。また、一般的に水中航走体は鉄を主成分とする鋼鉄で作られているため、利用者は、観測された共鳴音の周波数を基に気密室17のサイズを推定することもできる。
本実施形態の海底突起物判別装置は、海底に判別対象の水中航走体が着底していると想定し、海上の船舶から海底突起物の近傍に発音弾を発射する。発音弾が海中で爆発すると、水中で衝撃波が発生する。
海底突起物が完全に水没した沈没船である場合、船舶の音響センサで受波された反響音における共鳴音の周波数成分は、極めて短時間しか観測されない。一方、気密室を有するため内部に空気がある海底突起物の場合、反響音における共鳴音の周波数成分が比較的長い時間観測される。以上の差異を用いて、海上の船舶における海底突起物判別装置は、海底突起物が水中航走体であるか否かを判別できる。
[動作の説明]
以下、本実施形態の海底突起物判別装置30の海底突起物の種類を判別する動作を図8を参照して説明する。図8は、第1の実施形態の海底突起物判別装置30による海底突起物判別処理の動作を示すシーケンス図である。
図8に示すステップS101〜ステップS115の処理は、海底突起物6が空気を含む気密室17を有する水中航走体90であるか否かを海底突起物判別装置30が判別する際に行う処理である。
音響センサ5の弾道計算部58は、予め別の手段で発見された海底突起物6に関して、図5に示すように直接音9の受波タイミングと反響音10の受波タイミングとが所定時間以上ずれるように、発音弾7を投入するための弾道計算を行う(ステップS101)。
次いで、砲撃体4は、弾道計算部58による弾道計算結果における水平角および仰角で発音弾7を発射する(ステップS102)。
次いで、発音弾7は、海面1に着水した後、海底2に到達して爆発する(ステップS103)。発音弾7の爆発が原因で、水中で衝撃波8が発生する。
次いで、音響センサ5の圧電素子アレイ51は、発音弾7の爆発が原因で生じた水中の衝撃波8を起因とする直接音9を受波する(ステップS104)。
また、海底2が水中の衝撃波8を受けて振動し、海底残響を放射する(ステップS105)。次いで、音響センサ5の圧電素子アレイ51は、海底残響を受波する(ステップS106)。
また、海底突起物6が水中の衝撃波8を受けて振動し、反響音10を放射する(ステップS107)。海底突起物6の内部に気密室17が存在する場合、気密室17と海水との間に存在する金属板が共振振動を起こし、共鳴音を放射する。
次いで、音響センサ5の圧電素子アレイ51は、反響音10を受波する(ステップS108)。次いで、圧電素子アレイ51は、受波された直接音9、海底残響、および反響音10の海中の音波(粗密波)を電気信号に変換する(ステップS109)。圧電素子アレイ51は、変換された電気信号をプリアンプBPF52に入力する。
次いで、プリアンプBPF52は、入力された微弱な電気信号から、海底残響の主成分である低周波成分、および周波数がA/D変換部53のサンプリング周波数の1/2以上である高周波成分を除去する。除去した後、プリアンプBPF52は、処理された電気信号をプリアンプで増幅する(ステップS110)。プリアンプBPF52は、増幅された電気信号をA/D変換部53に入力する。
次いで、A/D変換部53は、入力されたアナログ電気信号をデジタルデータに所定のサンプリング周波数で変換する(ステップS111)。A/D変換部53は、変換されたデジタルデータを指向性合成部54に入力する。
次いで、指向性合成部54は、入力された圧電素子アレイ51の圧電素子ごとのデジタルデータを、海底突起物6の方向の指向性を有する指向性ビームデータに変換する(ステップS112)。
変換された指向性ビームデータは、海底突起物6の方向の感度が大きいデータである。指向性合成部54は、変換された指向性ビームデータを周波数分析部55に入力する。
次いで、周波数分析部55は、入力された指向性ビームデータを、高速フーリエ変換(FFT)等のアルゴリズムに従って所定の周期で周波数成分ごとに受波レベルの時系列データに変換する(ステップS113)。周波数分析部55は、変換された受波レベルの時系列データを信号検出部56に入力する。
次いで、信号検出部56は、入力された周波数成分ごとの受波レベルの時系列データのうち、水中航走体90内の気密室17の長さL、および金属板18の素材から推定される共鳴音の周波数成分の受波レベルの時系列データの変化を監視する。
信号検出部56は、推定された周波数成分のうち受波レベルが予め想定された比率以上に大きく、かつ予め想定された時間以上継続した周波数成分を共鳴音の周波数成分として検出する(ステップS114)。
次いで、信号表示部57は、周波数成分ごとに受波レベルの時系列データを表示する。また、信号表示部57は、信号検出部56の処理結果を基に共鳴音として検出された信号を表示する(ステップS115)。なお、共鳴音として検出された信号の周波数を基に、気密室17のサイズが推定されてもよい。
なお、1回の発音弾7の爆発のみで海底突起物6の種類を正確に判別することは困難である。海底突起物判別装置30は、図8に示すステップS101〜ステップS115の処理を繰り返し実行することによって、海底突起物6の種類の判別結果を複数回確認できる。
[効果の説明]
以上のように、本実施形態の海底突起物判別装置は、次の2つの効果を奏する。
第1の効果として、本実施形態の海底突起物判別装置は、海上の船舶に搭載された音響センサを使用し、海底突起物に空気で満たされた気密室が存在するか否かを確認することによって、海底突起物が水中航走体であるか否かを遠方から判定できる。
第2の効果として、本実施形態の海底突起物判別装置は、水中航走体から放射される共鳴音の周波数を観測することによって、水中航走体内の気密室のサイズを推定できる。また、海底突起物判別装置は、推定された気密室のサイズを基に水中航走体の種類を推定してもよい。
本実施形態の海底突起物判別装置は、海底に判別対象の水中航走体が着底していると想定し、海上の船舶から海底突起物の近傍に発音弾を発射する。発音弾が海中で爆発すると、衝撃波が発生する。
海底突起物が完全に水没した沈没船や岩石等である場合、船舶の音響センサで受波された反響音における共鳴音の周波数成分は、殆ど観測されない。
一方、気密室を有するため内部に空気がある海底突起物の場合、反響音における共鳴音の周波数成分が十分に観測される。以上の差異を用いて、海上の船舶における海底突起物判別装置は、海底突起物が水中航走体であるか否かを判別できる。
特許文献1に記載されている探査方法において、発音弾の爆発を起因とする海底残響の影響を回避するため、水中航走体の先端に装備されたソナーは垂直指向性を有する。
本実施形態の海底突起物判別装置は、装置から遠く離れた場所で発生した反響音を受波する。反響音が垂直指向性を有することは期待されないため、本実施形態ではソナーに垂直指向性が求められないという利点がある。海中の音波には、概ね100m以上進むと垂直方向に曲がって伝搬するという特徴がある。
なお、本実施形態の音響センサ5は、航空機から海面1に投下されてもよい。図9は、本発明による海底突起物判別方法の他の例を示す説明図である。
図9に示す海底突起物判別方法では、航空機32から投下される投下式ソナー33と、発音弾7とが使用される。投下式ソナー33に付随する音響センサ5は、海底突起物6からの反響音10を観測し、海底突起物6内の気密室17の共振振動に起因する共鳴音の周波数成分が存在するか否かを確認する。確認することによって、音響センサ5は、海底突起物6が水中航走体であるか否かを判別する。
また、図2と同様に、航空機から海面1に投下された音響センサ5は、海底2に着底していない水中航走体90を検出できる。図10は、本発明による海底突起物判別方法の他の例を示す説明図である。
本実施形態の海底突起物判別装置は、発音弾の爆発が原因で発生する衝撃波を受けて生じる気密室の固有振動数(固有周波数)の共鳴音を利用して、海底突起物が水中航走体であるか沈没船や海底の岩石等であるかを判別する。すなわち、本実施形態の海底突起物判別装置は、水中航走体を効率よく検出できる装置である。
本実施形態の海底突起物判別装置は、海上の船舶に装備される音響センサ(ソナー)の技術分野、および海上を飛行する航空機から海中に投下される音響センサ(ソナー)の技術分野等で好適に利用されることが期待される。
次に、本発明の概要を説明する。図11は、本発明による海底突起物判別装置の概要を示すブロック図である。本発明による海底突起物判別装置100は、海上の船舶に搭載される海底突起物判別装置であって、船舶から撃ち出された発音弾が水中で爆発した時に発生する衝撃波を受けた海底突起物からの反響音が発音弾が爆発した時に発生する音である直接音よりも所定の時間以上遅れて受信される発音弾が撃ち出される場所の船舶および海底突起物に対する水平方向の距離を計算する計算部101(例えば、弾道計算部58)と、計算された距離の場所に撃ち出された発音弾の爆発を起因とする反響音を受信する受信部102(例えば、圧電素子アレイ51)と、受信された反響音を周波数解析することによって海底突起物の種類を判別する判別部103(例えば、周波数分析部55および信号検出部56)とを備える。
そのような構成により、海底突起物判別装置は、海底突起物が水中航走体であるか否かを遠方から判別できる。
また、判別部103は、受信された反響音に空気で満たされた気密室が固有振動する時に発生する周波数成分が含まれているか否かを確認し、周波数成分が含まれていると確認された反響音を発生させた海底突起物の種類が水中航走体であると判別してもよい。
そのような構成により、海底突起物判別装置は、周波数成分を基に海底突起物が水中航走体であるか否かを判別できる。
また、判別部103は、確認された周波数成分の周波数帯域を基に水中航走体内の気密室の大きさを推定してもよい。
そのような構成により、海底突起物判別装置は、水中航走体の種類を判別できる。
また、図12は、本発明による海底突起物判別方法の概要を示す説明図である。本発明による海底突起物判別方法では、航空機201(例えば、航空機32)に搭載された海底突起物判別装置200が、航空機201から撃ち出された発音弾が水中で爆発した時に発生する衝撃波204を受けた海底突起物206からの反響音205が発音弾が爆発した時に発生する音である直接音203よりも所定の時間以上遅れて受信される発音弾が撃ち出される場所の航空機201および海底突起物206に対する水平方向の距離を計算し、航空機201から海面に投下された音響センサ202(例えば、投下式ソナー33)が、計算された距離の場所に撃ち出された発音弾の爆発を起因とする反響音205を受信し、受信された反響音205を周波数解析することによって海底突起物206の種類を判別する。
そのような構成により、海底突起物判別方法は、海底突起物が水中航走体であるか否かを遠方から判別できる。
また、航空機201から海面に投下された音響センサ202が、受信された反響音205に空気で満たされた気密室が固有振動する時に発生する周波数成分が含まれているか否かを確認し、周波数成分が含まれていると確認された反響音205を発生させた海底突起物206の種類が水中航走体であると判別してもよい。
そのような構成により、海底突起物判別方法は、周波数成分を基に海底突起物が水中航走体であるか否かを判別できる。
また、航空機201から海面に投下された音響センサ202が、確認された周波数成分の周波数帯域を基に水中航走体内の気密室の大きさを推定してもよい。
そのような構成により、海底突起物判別装置は、水中航走体の種類を判別できる。
1 海面
2 海底
3 船舶
4 砲撃体
5、202 音響センサ
6、206 海底突起物
7 発音弾
8、204 衝撃波
9、203 直接音
10、205 反響音
17 気密室
18 金属板
30、100、200 海底突起物判別装置
32、201 航空機
33 投下式ソナー
51 圧電素子アレイ
52 プリアンプBand Pass Filter(BPF)
53 A/D変換部
54 指向性合成部
55 周波数分析部
56 信号検出部
57 信号表示部
58 弾道計算部
90 水中航走体
91 沈没船

Claims (9)

  1. 海上の船舶に搭載される海底突起物判別装置であって、
    前記船舶から撃ち出された発音弾が水中で爆発した時に発生する衝撃波を受けた海底突起物からの反響音が前記発音弾が爆発した時に発生する音である直接音よりも所定の時間以上遅れて受信される前記発音弾が撃ち出される場所の前記船舶および前記海底突起物に対する水平方向の距離を計算する計算部と、
    計算された距離の場所に撃ち出された発音弾の爆発を起因とする反響音を受信する受信部と、
    受信された反響音を周波数解析することによって前記海底突起物の種類を判別する判別部とを備える
    ことを特徴とする海底突起物判別装置。
  2. 判別部は、
    受信された反響音に空気で満たされた気密室が固有振動する時に発生する周波数成分が含まれているか否かを確認し、
    前記周波数成分が含まれていると確認された反響音を発生させた海底突起物の種類が水中航走体であると判別する
    請求項1記載の海底突起物判別装置。
  3. 判別部は、確認された周波数成分の周波数帯域を基に水中航走体内の気密室の大きさを推定する
    請求項2記載の海底突起物判別装置。
  4. 海上の船舶に搭載される海底突起物判別装置において実行される海底突起物判別方法であって、
    前記船舶から撃ち出された発音弾が水中で爆発した時に発生する衝撃波を受けた海底突起物からの反響音が前記発音弾が爆発した時に発生する音である直接音よりも所定の時間以上遅れて受信される前記発音弾が撃ち出される場所の前記船舶および前記海底突起物に対する水平方向の距離を計算し、
    計算された距離の場所に撃ち出された発音弾の爆発を起因とする反響音を受信し、
    受信された反響音を周波数解析することによって前記海底突起物の種類を判別する
    ことを特徴とする海底突起物判別方法。
  5. 受信された反響音に空気で満たされた気密室が固有振動する時に発生する周波数成分が含まれているか否かを確認し、
    前記周波数成分が含まれていると確認された反響音を発生させた海底突起物の種類が水中航走体であると判別する
    請求項4記載の海底突起物判別方法。
  6. 確認された周波数成分の周波数帯域を基に水中航走体内の気密室の大きさを推定する
    請求項5記載の海底突起物判別方法。
  7. 航空機に搭載された海底突起物判別装置が、
    前記航空機から撃ち出された発音弾が水中で爆発した時に発生する衝撃波を受けた海底突起物からの反響音が前記発音弾が爆発した時に発生する音である直接音よりも所定の時間以上遅れて受信される前記発音弾が撃ち出される場所の前記航空機および前記海底突起物に対する水平方向の距離を計算し、
    前記航空機から海面に投下された音響センサが、
    計算された距離の場所に撃ち出された発音弾の爆発を起因とする反響音を受信し、
    受信された反響音を周波数解析することによって前記海底突起物の種類を判別する
    ことを特徴とする海底突起物判別方法。
  8. 航空機から海面に投下された音響センサが、
    受信された反響音に空気で満たされた気密室が固有振動する時に発生する周波数成分が含まれているか否かを確認し、
    前記周波数成分が含まれていると確認された反響音を発生させた海底突起物の種類が水中航走体であると判別する
    請求項7記載の海底突起物判別方法。
  9. 航空機から海面に投下された音響センサが、
    確認された周波数成分の周波数帯域を基に水中航走体内の気密室の大きさを推定する
    請求項8記載の海底突起物判別方法。
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