JP6578925B2 - 電池パック - Google Patents

電池パック

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JP6578925B2 JP2015242499A JP2015242499A JP6578925B2 JP 6578925 B2 JP6578925 B2 JP 6578925B2 JP 2015242499 A JP2015242499 A JP 2015242499A JP 2015242499 A JP2015242499 A JP 2015242499A JP 6578925 B2 JP6578925 B2 JP 6578925B2
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Description

この発明は、充電式工具の動力源としての使用可能な電池パックに関し、特に、バッテリセルを均等に冷却するための構造に特徴を有する電池パックに関する。
従来、充電式工具の動力源として、複数のバッテリセルをケース内に収容した電池パックが実用に供されている。こうした電池パックは放電により温度が上昇するが、高温状態で充電を行うとバッテリセルの劣化を促進する。よって、充電時には充電器からの風によって冷却し、安全な温度になってから充電を開始することが行われている。
例えば特許文献1記載の電池パックでは、ケースの表面に冷却用空気の吸気口を形成し、ケースの電池収容部の上面と下面に沿って冷却用空気を流して排気口から排出させるようにしている。
特開2007−172981号公報
しかし、上記したような従来の構造を採用した場合、冷却用空気は熱交換により徐々に温度が上昇していくので、吸気口付近のバッテリセルには比較的温度の低い空気が当たり冷却されやすい反面、排気口付近のバッテリセルには比較的温度の高い空気が当たるため冷却されにくいという問題があった。このような構造では、充電時にバッテリセル間の温度差が生じるため、一部のバッテリセルが劣化しやすくなり、全体として電池パックの寿命が短くなるという問題があった。また、一部のバッテリセルが冷却されにくいことにより、充電可能温度に冷却するまでに時間がかかり、結果として充電時間が長くなるという問題があった。
そこで、本発明は、バッテリセルを均等に冷却することで、充電時間を短縮するとともに、電池パックの寿命を延ばすことができる電池パックを提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
請求項1記載の発明は、充電式工具の動力源としての使用可能な電池パックであって、複数のバッテリセルと、前記複数のバッテリセルを収容するケースと、を備え、前記ケースの表面には、外部から冷却風を取り込むための開口部が形成され、前記開口部と前記複数のバッテリセルとの間に冷却風分配板を設け、前記冷却風分配板には、隣り合うバッテリセルの間に臨むように導風孔が設けられ、前記導風孔によって前記ケースの上面から下面方向に冷却風が誘導されるようにした電池パックであって、前記開口部は、前記ケースの表面から鉛直下方に延設されており、前記冷却風分配板は、前記鉛直下方に延設された開口部に対して垂直に臨む突当部を備え、前記開口部から供給された冷却風は、前記突当部に当たって前後に分流されるとともに、分流された冷却風の少なくとも一部が前記導風孔を通過して隣り合うバッテリセルの間に導入されるように構成されていることを特徴する。
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、前記冷却風分配板は、最上段の前記バッテリセルの上方に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は2に記載の発明の特徴点に加え、最上段の前記バッテリセルを上方から覆うカバー部材を備え、前記カバー部材の下面に前記冷却風分配板を取り付けることで、前記冷却風分配板と前記カバー部材との間に通風路が形成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、前記冷却風分配板には、冷却風の流路方向に前記導風孔が複数設けられており、冷却風の下流側に行くに従って前記導風孔の開口面積が大きくなるようにしたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、前記開口部に最も近い位置にある隣り合うバッテリセルの間には、前記導風孔を設けないようにしたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、上記した請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、前記バッテリセルは複数段で並べられ、各段の間にはセパレータが配置され、前記セパレータに冷却風を通過させるための通過孔を設けたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、ケースの表面には、外部から冷却風を取り込むための開口部が形成され、前記開口部と複数のバッテリセルとの間に冷却風分配板を設け、前記冷却風分配板には、隣り合うバッテリセルの間に臨むように導風孔が設けられ、前記導風孔によって前記ケースの上面から下面方向に冷却風が誘導されるようにした。このような構成によれば、開口部から取り込まれた冷却風は、冷却風分配板に当たって誘導され、導風孔を通ってバッテリセルの間に流れる。よって、冷却風分配板によって新鮮な冷却風を下流側のバッテリセルにも供給できるので、バッテリセルを均等に冷却することができる。バッテリセルを均等に冷却することで、充電時にバッテリセル間の温度差が生じにくく、一部のバッテリセルが劣化しやすくなるといった現象が抑制されるので、電池パックの寿命を延ばすことができる。また、一部のバッテリセルが冷却されにくいという問題が生じないので、充電可能温度に冷却するまでの時間を最小限に抑えることができ、充電時間を短縮することができる。
また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、前記冷却風分配板は、最上段の前記バッテリセルの上方に配置される。このような構成によれば、冷却風分配板を最上段のバッテリセルの上に配置するだけで、バッテリセル全体を冷却することができる。例えば、バッテリセルが複数段で並べられている場合でも効率的に冷却することができる。
また、請求項3に記載の発明は上記の通りであり、最上段の前記バッテリセルを上方から覆うカバー部材を備え、前記カバー部材の下面に前記冷却風分配板を取り付けることで、前記冷却風分配板と前記カバー部材との間に通風路が形成される。このような構成によれば、通風路を形成することで効率的に冷却風を流すことができる。
また、請求項4に記載の発明は上記の通りであり、前記冷却風分配板には、冷却風の流路方向に前記導風孔が複数設けられており、冷却風の下流側に行くに従って前記導風孔の開口面積が大きくなるようにした。このような構成によれば、上流側のバッテリセルに供給される冷却風の量よりも下流側のバッテリセルに供給される冷却風の量を大きくすることで、上流側のバッテリセルに供給される冷却風と下流側のバッテリセルに供給される冷却風との温度差をカバーして、バッテリセルを均等に冷却することができる。
また、請求項5に記載の発明は上記の通りであり、前記開口部に最も近い位置にある隣り合うバッテリセルの間には、前記導風孔を設けないようにした。すなわち、開口部に最も近い位置にあるバッテリセルは、開口部から冷却風が吹き付けられることで冷却された冷却風分配板に接しており、冷却風分配板によって吸熱されて冷却される。このように冷却されやすいバッテリセルの間にあえて冷却風を供給しないようにすることで、バッテリセルを均等に冷却することができる。
また、請求項6に記載の発明は上記の通りであり、前記バッテリセルは複数段で並べられ、各段の間にはセパレータが配置され、前記セパレータに冷却風を通過させるための通過孔を設けた。このような構成によれば、隣り合うバッテリセルの間を流れてきた冷却風が、セパレータの通過孔を通過して下の段に供給されるので、バッテリセルを複数段で並べた電池パックであっても、効率的に冷却することができる。
(a)電池パックを斜め上から見た斜視図、(b)電池パックを斜め下から見た斜視図である。 電池パックの平面図である。 (a)カバー材と冷却風分配板とを分解した状態の斜視図、(b)カバー材と冷却風分配板とを組み合わせた状態の斜視図である。 冷却風分配板の(a)平面図、(b)側面図、(c)底面図である。 電池パックのA−A線断面図である。 電池パックのA−A線断面図であって、冷却風の流れを説明するための図である。 (a)変形例1に係る冷却風分配板の平面図、(b)変形例2に係る冷却風分配板の平面図、(c)変形例3に係る冷却風分配板の断面図、(d)変形例4に係る冷却風分配板の側面図である。 (a)変形例5に係る冷却風分配板の平面図、(b)変形例6に係る冷却風分配板の平面図、(c)変形例7に係る冷却風分配板の平面図、(d)変形例8に係る冷却風分配板の平面図である。 従来の電池パックの断面図であって、冷却風の流れを説明するための図である。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
本実施形態に係る電池パック10は、充電式工具(図示せず)の動力源として使用可能なものであって、二次電池を内蔵して充放電可能に形成されている。この電池パック10は充電式工具に形成された装着部に対して着脱可能となっており、充電式工具の動力源としての使用するときには、充電式工具に取り付けて使用する。この電池パック10は、上面が充電式工具への取り付け面となっている。電池パック10の取り付け面には、図1(a)に示すように、端子部10aが設けられている。充電式工具に電池パック10を取り付けると、この端子部10aが充電式工具の端子と電気的に接続され、充電式工具に対して放電可能となる。なお、この電池パック10は、充電器に取り付けて充電可能である。充電器に電池パック10を取り付けると、端子部10aが充電器の端子と電気的に接続され、充電器を使用して充電可能となる。
本実施形態に係る電池パック10は、図1に示すように、ケース11と、ケース11の上面に出没可能に設けられたストッパ部14と、ストッパ部14の出没を制御する解除ボタン15と、を備える。また、ケース11の内部には、図5等に示すように、複数のバッテリセル18a〜18jと、カバー材20と、冷却風分配板21と、セパレータ24と、が収容されている。
ケース11は、図1等に示すような箱体である。このケース11の上面には、一対のガイドレール部11aが設けられている。このガイドレール部11aは、電池パック10を充電式工具の装着部に対してスライドさせるときのガイドとなるものである。すなわち、ガイドレール部11aが充電式工具の装着部に形成された凸形状に係合することで、電池パック10を充電式工具の装着部に対してスライドさせて着脱できるようになっている。
ストッパ部14は、充電式工具の装着部に形成された凹形状に係合することで、電池パック10が充電式工具の装着部から脱落しないようにするためのものである。このストッパ部14は、図示しない付勢手段によって常に突出方向へと付勢されている。電池パック10を充電式工具に取り付けるときには、ガイドレール部11aを使用して電池パック10をスライドさせれば、ストッパ部14が充電式工具に押されて退避方向に没入するようになっている。そして、電池パック10が取り付け位置までスライドされると、ストッパ部14が充電式工具の凹形状に嵌り込み、電池パック10が充電式工具の装着部にしっかりと固定されるようになっている。
解除ボタン15は、ストッパ部14を退避方向へと没入させるための操作部である。この解除ボタン15を押し込み操作すると、ストッパ部14が退避方向へと没入する。電池パック10を充電式工具から取り外すときには、この解除ボタン15を操作した状態でガイドレール部11aを使用して電池パック10をスライドさせる。解除ボタン15の操作によってストッパ部14と充電式工具の凹形状との係合が解除されるため、電池パック10を充電式工具の装着部から取り外すことができる。
なお、特に図示しないが、この電池パック10を充電するための充電器には、冷却用の送風装置が搭載されており、電池パック10を装着したときに、所定の送風口から冷却風が電池パック10に送られるように構成されている。ケース11の表面には、この冷却風を取り込むための開口部11bが開口形成されている。開口部11bは、充電器への取付面に形成されており、ケース11の前方寄りに設けられている。この開口部11bから取り込まれた冷却風は、ケース11の内部を通過してバッテリセル18a〜18jを冷却し、ケース11の後部に開口する排気口11cから外部へと排出される。
バッテリセル18a〜18jは、電池パック10を構成する二次電池である。本実施形態においては、バッテリセル18a〜18jは複数段(上下2段)で並べられ、各段にそれぞれ5つのバッテリセル18a〜18jが配置されている。
カバー材20は、上段のバッテリセル18a〜18eの上方に配置される部材である。このカバー材20には、図3に示すように、バッテリセル18a〜18eを保持するための保持溝20aが形成されている。保持溝20aは、バッテリセル18a〜18eに臨む面に設けられ、上段のバッテリセル18a〜18eの数と同数(すなわち5つ)設けられている。また、カバー材20のバッテリセル18a〜18eに臨む面には、複数の保持溝20aを縦断するように嵌込部20bが設けられている。嵌込部20bは、冷却風分配板21を嵌め込むための凹部であり、カバー材20の表面に陥没して設けられている。この嵌込部20bの前端部付近には、風穴20cが貫通形成されている。この風穴20cは、図5に示すように、ケース11の開口部11bと連通するように形成されている。
冷却風分配板21は、ケース11の内部に導入された冷却風を分配するための板状部材である。この冷却風分配板21は、図3(b)に示すように、カバー材20の嵌込部20bに嵌め込まれることで、開口部11bとバッテリセル18a〜18eとの間に、両者を隔てるように配置される。この冷却風分配板21は、カバー材20の風穴20cに臨む突当部21bと、この突当部21bに近い端部を屈曲させて形成された前端部21aと、を備える。この冷却風分配板21を嵌込部20bに嵌め込むと、冷却風分配板21と嵌込部20bとの間に通風路21cが形成されるようになっている。この通風路21cは、前後方向(バッテリセル18a〜18jの並設方向)に冷却風の通路を形成する。
詳しくは後述するが、風穴20cから冷却風が供給されると、この冷却風は突当部21bに当たって前後に分かれて供給される。前方に供給された冷却風は前端部21aに沿って最前列のバッテリセル18aの前方へと流れる。後方に供給された冷却風は冷却風分配板21に沿って流れ、冷却風分配板21に形成された導風孔22a〜22cを通過する。導風孔22a〜22cを通過した冷却風は、ケース11の上面から下面方向に誘導され、バッテリセル18a〜18jの間を流れる。
導風孔22a〜22cは、隣り合うバッテリセル18a〜18jの間に冷却風を供給するための孔であり、隣り合うバッテリセル18a〜18jの間に臨むように開口している。本実施形態においては、図3〜5に示すようなスリットが3つ形成されている。すなわち、2列目のバッテリセル18bと3列目のバッテリセル18cとの間に形成された第1の導風孔22aと、3列目のバッテリセル18cと4列目のバッテリセル18dとの間に形成された第2の導風孔22bと、4列目のバッテリセル18dと5列目のバッテリセル18eとの間に形成された第3の導風孔22cと、である。
第1の導風孔22aは、2列目のバッテリセル18bと3列目のバッテリセル18cとに接触するように突出形成された第1の突出部23aに形成されている。
第2の導風孔22bは、3列目のバッテリセル18cと4列目のバッテリセル18dとに接触するように突出形成された第2の突出部23bに形成されている。
第3の導風孔22cは、4列目のバッテリセル18dと5列目のバッテリセル18eとに接触するように突出形成された第3の突出部23cに形成されている。
このように、冷却風分配板21には、冷却風の流路方向に複数の導風孔22a〜22cが設けられている。そして、第2の導風孔22bは、第1の導風孔22aよりも大きく開口しており、第3の導風孔22cは、第2の導風孔22bよりも大きく開口している。すなわち、冷却風の下流側に行くに従って導風孔22a〜22cの開口面積が大きくなるように設定されている。
また、第1の突出部23aは第2の突出部23bよりも大きく突出しており、第2の突出部23bは第3の突出部23cよりも大きく突出している。すなわち、冷却風の下流側に行くに従って突出部23a〜23cの突出が大きくなるように設定されている。
なお、最前列のバッテリセル18aと2列目のバッテリセル18bとの間には導風孔は形成されていない。これは、最前列のバッテリセル18a及び2列目のバッテリセル18bが突当部21bの真下にあるためである。突当部21bは、開口部11bから供給された冷却風が当たる部分であるため、十分に冷却される。この突当部21bに接触している最前列のバッテリセル18a及び2列目のバッテリセル18bは、突当部21bによって熱を吸収されて冷却されるため、導風孔を設けなくても十分に冷却される。このように、開口部11bに最も近い位置にある隣り合うバッテリセル18a、18bの間に導風孔をあえて設けないことで、一部のバッテリセル18a、18bのみが過剰に冷却されることを防止している。
セパレータ24は、図5に示すように、上段のバッテリセル18a〜18eと下段のバッテリセル18f〜18jとの間に配置される部材である。このセパレータ24には、冷却風を上下(ケース11の上面から下面方向)に通過させるための通過孔24a〜24cが設けられている。すなわち、第1の導風孔22aの真下に配置された第1の通過孔24aと、第2の導風孔22bの真下に配置された第2の通過孔24bと、第3の導風孔22cの真下に配置された第3の通過孔24cと、である。
上記した電池パック10においては、図6に示すように冷却風が流れる。
すなわち、ケース11の開口部11bから冷却風が導入されると、この冷却風はカバー材20の風穴20cを通過して、カバー材20と冷却風分配板21との間に形成された通風路21cへと導入される。通風路21cへと導入された冷却風は、突当部21bに突き当たり、前後方向(図5及び図6における左右方向)へ分流される。
ケース11の前方へと流れた冷却風は、上段最前列のバッテリセル18aの前方まで延設された通風路21cによって、最前列のバッテリセル18a、18fの前方へと誘導される。最前列のバッテリセル18a、18fの前方を流れた冷却風は、ケース11の底面に当たり、ケース11の内面に沿って後方へと流れる。そして、下段のバッテリセル18f〜18jの下方を流れて、排気口11cからケース11の外部へと排出される。
一方、ケース11の後方へと流れた冷却風は、上段最後列のバッテリセル18eの前方まで延設された通風路21cによって誘導される。このように誘導された冷却風は、導風孔22a〜22cのいずれかを通過して、隣り合うバッテリセル18b〜18eの間に導入される。
第1の導風孔22aを通過した冷却風は、上段のバッテリセル18b、18cの間を流れ、セパレータ24の通過孔24aを通過した後、下段のバッテリセル18g、18hの間を流れ、ケース11の底面に当たる。ケース11の底面に当たると、ケース11の内面に沿って後方へと流れ、下段のバッテリセル18h〜18jの下方を流れて、排気口11cからケース11の外部へと排出される。
また、第2の導風孔22bを通過した冷却風は、上段のバッテリセル18c、18dの間を流れ、セパレータ24の通過孔24bを通過した後、下段のバッテリセル18h、18iの間を流れ、ケース11の底面に当たる。ケース11の底面に当たると、ケース11の内面に沿って後方へと流れ、下段のバッテリセル18i〜18jの下方を流れて、排気口11cからケース11の外部へと排出される。
また、第3の導風孔22cを通過した冷却風は、上段のバッテリセル18d、18eの間を流れ、セパレータ24の通過孔24cを通過した後、下段のバッテリセル18i、18jの間を流れ、ケース11の底面に当たる。ケース11の底面に当たると、ケース11の内面に沿って後方へと流れ、下段のバッテリセル18jの下方を流れて、排気口11cからケース11の外部へと排出される。
なお、従来の電池パック10においては、図9に示すように、冷却風はバッテリセル18a〜18jの上方及び下方を通過するのみであった。このため、冷却風は熱交換により徐々に温度が上昇していく。よって、開口部11b付近のバッテリセル18a〜18jは冷却されやすい反面、排気口11c付近のバッテリセル18a〜18jは冷却されにくい。
この点、本実施形態によれば、通風路21cを通過して下流側に供給される冷却風は、バッテリセル18a〜18jに直接当たっていないので温度が上昇しにくい。言い換えると、下流側にも比較的温度の低い冷却風を供給することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ケース11の表面には、外部から冷却風を取り込むための開口部11bが形成され、前記開口部11bと複数のバッテリセル18a
〜18jとの間に冷却風分配板21を設け、前記冷却風分配板21には、隣り合うバッテリセル18a〜18jの間に臨むように導風孔22a〜22cが設けられ、この導風孔22a〜22cによってケース11の上面から下面方向に冷却風が誘導されるようにした。このような構成によれば、開口部11bから取り込まれた冷却風は、冷却風分配板21に当たって誘導され、導風孔22a〜22cを通ってバッテリセル18a〜18jの間に流れる。よって、冷却風分配板21によって新鮮な冷却風を下流側のバッテリセル18a〜18jにも供給できるので、バッテリセル18a〜18jを均等に冷却することができる。バッテリセル18a〜18jを均等に冷却することで、充電時にバッテリセル18a〜18j間の温度差が生じにくく、一部のバッテリセル18a〜18jが劣化しやすくなるといった現象が抑制されるので、電池パック10の寿命を延ばすことができる。また、一部のバッテリセル18a〜18jが冷却されにくいという問題が生じないので、充電可能温度に冷却するまでの時間を最小限に抑えることができ、充電時間を短縮することができる。
また、冷却風分配板21は、最上段のバッテリセル18a〜18eの上方に配置される。このような構成によれば、冷却風分配板21を最上段のバッテリセル18a〜18eの上に配置するだけで、バッテリセル18a〜18j全体を冷却することができる。例えば、バッテリセル18a〜18jが複数段で並べられている場合でも効率的に冷却することができる。
また、最上段のバッテリセル18a〜18eを上方から覆うカバー部材20を備え、このカバー部材20の下面に冷却風分配板21を取り付けることで、冷却風分配板21とカバー部材20との間に通風路21cが形成される。このような構成によれば、通風路21cを形成することで効率的に冷却風を流すことができる。
また、前記冷却風分配板21には、冷却風の流路方向に前記導風孔22a〜22cが複数設けられており、冷却風の下流側に行くに従って前記導風孔22a〜22cの開口面積が大きくなるようにした。このような構成によれば、上流側のバッテリセル18a〜18jに供給される冷却風の量よりも下流側のバッテリセル18a〜18jに供給される冷却風の量を大きくすることで、上流側のバッテリセル18a〜18jに供給される冷却風と下流側のバッテリセル18a〜18jに供給される冷却風との温度差をカバーして、バッテリセル18a〜18jを均等に冷却することができる。
また、前記開口部11bに最も近い位置にある隣り合うバッテリセル18a、18bの間には、前記導風孔22a〜22cを設けないようにした。すなわち、開口部11bに最も近い位置にあるバッテリセル18a、18bは、開口部11bから冷却風が吹き付けられることで冷却された冷却風分配板21に接しており、冷却風分配板21によって吸熱されて冷却される。このように冷却されやすいバッテリセル18a、18bの間にあえて冷却風を供給しないようにすることで、バッテリセル18a〜18jを均等に冷却することができる。
また、前記バッテリセル18a〜18jは複数段で並べられ、各段の間にはセパレータ24が配置され、前記セパレータ24に冷却風を通過させるための通過孔24a〜24cを設けた。このような構成によれば、隣り合うバッテリセル18a〜18jの間を流れてきた冷却風が、セパレータ24の通過孔24a〜24cを通過して下の段に供給されるので、バッテリセル18a〜18jを複数段で並べた電池パック10であっても、効率的に冷却することができる。
なお、冷却風分配板21の態様は上記した実施形態の態様に限らず、種々の態様が考えられる。
例えば、図7(a)に示すように、前記開口部11bに最も近い位置にある隣り合うバッテリセル18a、18bの間にも導風孔22dを設けてもよい。この場合、すべてのバッテリセル18a〜18jの間に導風孔22d〜22gが設けられる。
また、図7(b)に示すように、冷却風分配板21の形状を変更してもよい。この図7(b)に示す例では、冷却風分配板21が下流側に行くに従って幅広となるように形成されており、これにより、通風路21cも下流側に行くに従って幅広となるように形成されている。
また、上記した図7(a)及び(b)に示す冷却風分配板21において、図7(c)に示すように、突出部23a〜23cを設けてもよいし、図7(d)に示すように、突出部23a〜23cを設けなくてもよい。
また、図8(a)に示すように、導風孔22h〜22kの前後幅(流路方向の幅)を変えることにより、冷却風の下流側に行くに従って導風孔22h〜22kの開口面積を大きく設定するようにしてもよい。
また、図8(b)に示すように、単一の導風孔22lを設け、その導風孔22lの形状を、冷却風の下流側に行くに従って拡開するような形状とすることで、冷却風の下流側に行くに従って導風孔22lの開口面積が大きくなるようにしてもよい。
また、図8(c)に示すように、横方向に延びる導風孔22mと、縦方向に延びる導風孔22n〜rと、を組み合わせて使用してもよい。また、縦方向に延びる導風孔22n〜rを複数配置し、その長さを調整することで、冷却風の下流側に行くに従って導風孔22lの開口面積を大きく設定するようにしてもよい。
また、図8(d)に示すように、同形状の複数の導風孔22s〜yを設け、その数を調整することによって、冷却風の下流側に行くに従って導風孔22lの開口面積を大きく設定するようにしてもよい。
10 電池パック
10a 端子部
11 ケース
11a ガイドレール部
11b 開口部
11c 排気口
14 ストッパ部
15 解除ボタン
18a〜18j バッテリセル
20 カバー材
20a 保持溝
20b 嵌込部
20c 風穴
21 冷却風分配板
21a 前端部
21b 突当部
21c 通風路
22a〜22y 導風孔
23a〜23c 突出部
24 セパレータ
24a〜24c 通過孔

Claims (6)

  1. 充電式工具の動力源としての使用可能な電池パックであって、
    複数のバッテリセルと、
    前記複数のバッテリセルを収容するケースと、
    を備え、
    前記ケースの表面には、外部から冷却風を取り込むための開口部が形成され、
    前記開口部と前記複数のバッテリセルとの間に冷却風分配板を設け、
    前記冷却風分配板には、隣り合うバッテリセルの間に臨むように導風孔が設けられ、前記導風孔によって前記ケースの上面から下面方向に冷却風が誘導されるようにした電池パックであって、
    前記開口部は、前記ケースの表面から鉛直下方に延設されており、
    前記冷却風分配板は、前記鉛直下方に延設された開口部に対して垂直に臨む突当部を備え、
    前記開口部から供給された冷却風は、前記突当部に当たって前後に分流されるとともに、分流された冷却風の少なくとも一部が前記導風孔を通過して隣り合うバッテリセルの間に導入されるように構成されていることを特徴する、電池パック。
  2. 前記冷却風分配板は、最上段の前記バッテリセルの上方に配置されることを特徴とする、請求項1記載の電池パック。
  3. 最上段の前記バッテリセルを上方から覆うカバー部材を備え、
    前記カバー部材の下面に前記冷却風分配板を取り付けることで、前記冷却風分配板と前記カバー部材との間に通風路が形成されることを特徴とする、請求項1又は2記載の電池パック。
  4. 前記冷却風分配板には、冷却風の流路方向に前記導風孔が複数設けられており、
    冷却風の下流側に行くに従って前記導風孔の開口面積が大きくなるようにしたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電池パック。
  5. 前記開口部に最も近い位置にある隣り合うバッテリセルの間には、前記導風孔を設けないようにしたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電池パック。
  6. 前記バッテリセルは複数段で並べられ、
    各段の間にはセパレータが配置され、
    前記セパレータに冷却風を通過させるための通過孔を設けたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電池パック。
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