JP6578619B1 - 画像分析装置及び画像分析プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影装置自体に所定の事象が発生したことを判断することが可能な画像解析装置、及び画像解析プログラムを提供する。【解決手段】画像解析装置に、所定の撮影装置により撮影された動画像を読み込む動画像読み込み手段と、読み込まれた動画像における測定開始位置から測定終了位置までの1フレームごとの静止画像を取得する静止画像取得手段と、取得された静止画像ごとに、静止画像の測定領域内に含まれる画素の中から所定条件を満たす画素である測定対象画素を抽出し、抽出された各測定対象画素と隣接する画素との輝度の差分を平均した値である明瞭値を測定する明瞭値測定手段と、表示装置において、読み込まれた動画像の再生を行うとともに、取得された静止画像ごとの明瞭値の表示、及び測定開始位置からの時間経過に伴う明瞭値の変化を示すグラフの表示を行う表示制御手段と、を設ける。【選択図】図3

Description

本発明は、画像分析装置及び画像分析プログラムに関する。
従来、撮影装置としての内視鏡装置により撮影された画像に行列状に分割した複数の画像ブロックを設定し、画像ブロック内の所定の画素から所定方向に向かって配置された画素との輝度の勾配に基づいて、各画像ブロックに表示される部位が正常部位であるか異常部位であるかを判別する画像分析装置、及びこのような処理を実行する画像分析プログラムが考案されている(特許文献1参照)。このような画像分析装置及び画像分析プログラムによれば、内視鏡装置により撮影された画像が種々の外観の病変部位であるか否かを推定することができる。
特開2012−40075号公報
上述のような分析を適切に行うためには、内視鏡装置により、分析対象となる部位について所定期間に亘りクリアな画像が撮影されるようにすることが望ましい。しかし、上述の画像分析装置では、内視鏡装置等の撮影装置自体に、適切な画像の分析を阻害するような所定の事象(たとえば、レンズの曇り、ピントのずれ等)が発生したことを判断することはできていなかった。
そこで、本発明は、上述した事情によりなされたものであり、撮影装置自体に所定の事象が発生したことを判断することが可能な画像解析装置及び画像解析プログラムの提供を目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は次のように構成されている。
(1)本発明に係る画像解析装置は、所定の撮影装置により撮影された動画像を読み込む動画像読み込み手段と、読み込まれた前記動画像における、所定の測定開始位置から所定の測定終了位置までの1フレームごとの静止画像を取得する静止画像取得手段と、取得された前記静止画像ごとに、当該静止画像における所定の測定領域内に含まれる画素の中から所定条件を満たす画素である測定対象画素を抽出し、抽出された各測定対象画素と隣接する画素との輝度の差分を平均した値である明瞭値を測定する明瞭値測定手段と、所定の表示装置において、読み込まれた前記動画像の再生を行うとともに、取得された前記静止画像ごとの明瞭値の表示、及び前記測定開始位置からの時間経過に伴う明瞭値の変化を示すグラフの表示を行う表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、所定の撮影装置により撮影された動画像の再生が行われるとともに、当該動画像から1フレームごとに取得された静止画像について測定された上述の明瞭値が表示され、かつ時間経過に伴う明瞭値の変化を示すグラフが表示される。これにより、撮影された動画像が時間経過に伴って不鮮明となった、すなわち、撮影装置のレンズが曇った等の所定の事象が発生したことを判断できる。
(2)また、本発明に係る画像解析装置は、前記所定条件は、画素の輝度が所定の範囲内であること、隣接する画素との輝度の差分が第1の閾値未満であること、及び2つ隣りの画素との輝度の差分が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値未満であることを特徴とする。
(3)また、本発明に係る画像解析装置は、測定された明瞭値を前記静止画像ごとに記憶する記憶手段を備え、前記表示制御手段は、動画像の全体について明瞭値の測定が終了した場合、その後に当該動画像についての再生が行われると、当該再生の開始時点で、前記記憶手段に記憶された明瞭値に基づいて当該動画像の開始位置から終了位置までの前記グラフの表示を行うことを特徴とする。
(4)また、本発明に係る画像解析プログラムは、コンピュータに、所定の動画像を読み込むステップと、読み込まれた前記動画像における、所定の測定開始位置から所定の測定終了位置までの1フレームごとの静止画像を取得するステップと、取得された前記静止画像ごとに、当該静止画像における所定の測定領域内に含まれる画素の中から所定条件を満たす画素である測定対象画素を抽出し、抽出された各測定対象画素と隣接する画素との輝度の差分を平均した値である明瞭値を測定するステップと、所定の表示装置において、読み込まれた前記動画像の再生を行うとともに、取得された前記静止画像ごとの明瞭値の表示、及び前記測定開始位置からの時間経過に伴う明瞭値の変化を示すグラフの表示を行うステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、撮影装置自体に所定の事象が発生したことを判断することが可能な画像解析装置及び画像解析プログラムを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る画像分析装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像分析装置の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像分析装置のメイン画面の概略図である。 本発明の実施の形態に係る画像分析装置の設定画面の概略図である。 本発明の実施の形態に係る画像分析装置のメイン処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(画像分析装置10の構成)
本形態に係る画像分析装置10は、被検者の体内に挿入可能、かつ画像を撮影可能な内視鏡装置(特に図示しておらず)により所定の対象箇所を所定時間に亘り撮影した動画像について所定の測定や判定を行うとともに、当該測定や判定に関する表示を行うものであり、各種装置を備えたコンピュータ(情報処理装置)により構成されている。
具体的には、画像分析装置10は、後述する明瞭値の測定及び当該測定の結果に関する表示、当該動画像における色の判定及び当該判定の結果に関する表示、並びに、所定の対象箇所を撮影している内視鏡装置の位置ずれの発生の判定及び当該判定の結果に関する表示等を行う。
画像分析装置10を構成するコンピュータの種類については、特に限定されるものではなく、たとえば、デスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット型パソコン等を用いることができる。
また、画像分析装置10は、図1に示すように、各種演算処理を行うCPU11、各種プログラム(OS等の基本ソフトウェア等)やデータ等を記憶するROM12、演算処理等の一時記憶領域やアプリケーションプログラム(ソフトウェア)、データ等の記憶領域として用いられるRAM13、画像表示や画像処理等に係る演算処理を実行するGPU14(グラフィックプロセッサ)、I/O(特に図示しておらず)等を有している。そして、CPU11が上述の測定や判定及び当該測定や判定に関する表示を実行するための画像分析プログラムを読み込み、当該CPU11やGPU14が当該画像分析プログラムに基づいた処理を実行することで後述する処理手段として機能することにより、上述の測定や判定及び当該測定や判定に関する表示が行われる。
また、画像分析装置10は、所定の接続手段(たとえば、バスや接続ケーブル等の有線の接続手段、Bluetooth(登録商標)等の無線の接続手段等)を介して、当該画像分析装置10に対して文字やデータ等を入力するための入力装置20(たとえば、キーボード、マウス等)、上述の動画像のデータが記憶された記憶媒体(たとえば、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、BD−R、BD−RE、USBメモリ等)から当該動画像のデータを読み出すための読み出し装置30(たとえば、CD−ROMドライブ、DVD−ROMドライブ、USBポート等)、上述の測定や判定の結果等、当該画像分析装置10による処理の内容に関する画像やテキストを表示するための表示装置40(たとえば、液晶ディスプレイ等)、各種アプリケーションプログラムやデータの読み書きが可能な記憶装置50(たとえば、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)等)が接続されている(図1参照)。
なお、画像分析装置10には、上述以外の装置を接続してもよく、たとえば、画像を撮影するための撮影装置(たとえば、Webカメラ等)、音声を入力するための音声入力装置(たとえば、マイク等)、音声を出力するための音声出力装置(たとえば、スピーカ等)、画像やテキスト等を印刷するための印刷装置(たとえば、プリンタ等)、LANやインターネット等のネットワークに接続するための接続装置(たとえば、ネットワークアダプタ等)を接続してもよい。
また、上述の読み出し装置30や記憶装置50は、画像分析装置10に内蔵してもよいし、いわゆる外付けとしてもよい。また、画像分析装置10と表示装置40とは一体の装置(いわゆるオールインワンタイプの装置)として構成してもよいし、別個独立の装置として構成してもよい。
(画像分析装置10の機能的構成)
次に、画像分析装置10の機能的構成について説明する。
本形態に係る画像分析装置10は、図2に示すように、大別して、次の(1)〜(7)までの処理手段を備える。
(1)動画像読み込み手段100
(2)測定動画像設定手段110
(3)静止画像取得手段120
(4)明瞭値測定手段130
(5)色判定手段140
(6)位置ずれ判定手段150
(7)表示制御手段160
なお、画像分析装置10は、上述以外の処理手段(機能)を備えていてもよい。
(動画像読み込み手段100)
動画像読み込み手段100は、上述の測定や判定の対象となる動画像のデータを画像分析装置10に読み込むためのものであり、上述の画像分析プログラムを読み込んだCPU11やGPU14により構成されるものである。
本形態に係る画像分析装置10では、所定の解像度(たとえば、1920×1080画素(すなわち、フルハイビジョン)、3840×2160画素(すなわち、4K)等)で撮影され、かつ所定のファイル形式(たとえば、MPEG−4、AVI等)で記憶された動画像のデータについて、上述の測定や判定を行うことができるようになっている。
なお、画像分析装置10が上述の測定や判定を行うことができる動画像のデータの解像度やファイル形式は特に限定されるものではなく、種々の解像度やファイル形式の動画像のデータを用いることができる。
そして、上述の動画像のデータが記憶された記憶媒体を読み出し装置30にセットした状態で、当該動画像のデータを読み込むための読み込み操作を行うと、動画像読み込み手段100により、当該記憶媒体に記憶された動画像のデータが読み込まれ、この読み込まれた動画像のデータを対象として上述の測定や判定が行われる。
なお、動画像読み込み手段100は、画像分析装置10に直接接続された読み出し装置30のみならず、LANやインターネット等のネットワークを介して接続可能なデータストレージ(たとえば、ネットワークサーバー、クラウド等)から上述の動画像のデータを読み込むことができるように設定してもよい。
(測定動画像設定手段110)
測定動画像設定手段110は、上述の測定や判定を行うにあたり、動画像読み込み手段100により読み込まれた動画像のデータについての各種設定を行うためのものであり、上述の画像分析プログラムを読み込んだCPU11やGPU14により構成されるものである。
本形態に係る画像分析装置10では、上述のように読み込まれた動画像のデータについて、所定の測定開始位置から所定の測定終了位置に至るまで1フレーム(1コマ)ずつ静止画像を取得し、取得された静止画像における予め設定された形状及びサイズの測定領域を対象として、上述の測定や判定を行うことができるようになっている。
そして、測定動画像設定手段110により、上述の測定開始位置、測定終了位置、撮影された動画像のフレームレート(所定の単位時間の動画像に記録される静止画像のフレーム数(コマ数、枚数))、測定領域の形状及びサイズを設定することができる。
具体的には、後述する所定の設定画面300(図4参照)において所定の設定操作を行うことにより上述の各種設定を行うことができ、設定された内容については、RAM13や記憶装置50における所定の記憶領域に記憶されるようになっている。
測定開始位置及び測定終了位置としては、読み込まれた動画像のデータの開始位置(始め)から終了位置(終わり)までのいずれかの位置を設定することができる。
たとえば、読み込まれた動画像のデータが1時間10分20秒の長さ(すなわち、0:0′0″〜1:10′20″までのデータ)であった場合には、0:0′0″〜1:10′20″までの間において測定開始位置及び測定終了位置を設定可能である。そして、たとえば、測定開始位置として「0:0′0″」、測定終了位置として「1:10′20″」を設定したときには、この動画像のデータの全部(開始位置から終了位置まで)を対象として、上述の測定や判定が行われることとなる。また、たとえば、測定開始位置として「0:30′0″」、測定終了位置として「0:35′0″」を設定したときには、この動画像のデータにおける開始後30分の位置から5分間分を対象として、上述の測定や判定が行われることとなる。
動画像のフレームレートとしては、撮影時における内容(単位時間、静止画像のフレーム数)を設定することができる。
たとえば、読み込まれた動画像を撮影した際のフレームレートが30フレーム/秒(すなわち、1秒あたりに30フレームの静止画像が記録されるもの)であった場合には、動画像のフレームレートとして、単位時間「1秒」、静止画像のフレーム数「30フレーム」を設定する。また、たとえば、読み込まれた動画像を撮影した際のフレームレートが60フレーム/秒(すなわち、1秒あたりに60フレームの静止画像が記録されるもの)であった場合には、動画像のフレームレートとして、単位時間「1秒」、静止画像のフレーム数「60フレーム」を設定する。
そして、上述したように、設定された測定開始位置から測定終了位置に至るまで、設定されたフレームレートに基づいて1フレームずつ静止画像が取得され、この取得された静止画像に基づいて上述の測定や判定が行われる。
たとえば、読み込まれた動画像のデータが1時間10分20秒の長さであった場合において、測定開始位置が「0:0′0″」、測定終了位置が「1:10′20″」に設定され、かつ動画像のフレームレートとして、単位時間が「1秒」、静止画像のフレーム数が「30フレーム」が設定されたときには、126,600フレーム(=4220秒×30フレーム)の静止画像が取得される。また、測定開始位置が「0:30′0″」、測定終了位置が「0:35′0″」に設定され、かつ動画像のフレームレートとして、単位時間が「1秒」、静止画像のフレーム数が「60フレーム」が設定されたときには、18,000フレーム(=300秒×60フレーム)の静止画像が取得される。
また、本形態における上述の設定画面300には、設定された測定開始位置、測定終了位置、及び動画像のフレームレート(単位時間、静止画像のフレーム数)に基づいて、取得される静止画像のフレーム数が表示されるようになっている(図4参照)。
これにより、上述の測定や判定のために取得される静止画像のフレームの総数をユーザーが容易に把握できることとなる。
測定領域の形状としては、正方形、長方形、円形、楕円形又は全領域(静止画像全体の形状)のいずれかを選択することができるようになっている。また、測定領域のサイズとしては、大又は小のいずれかを選択することができるようになっている。
上述の中からいずれかの形状及びサイズが選択されると、選択内容に応じた測定領域が静止画像の中央に設定される。そして、上述のように取得された静止画像ごとに、当該静止画像における全領域のうち設定された測定領域を対象として、上述の測定や判定が行われる。
また、上述のように設定された測定領域の位置は移動可能となっている。たとえば、静止画像における全領域の左上部を測定領域として設定したい場合には、静止画像の中央に位置している測定領域を左上部へ移動させればよい。
なお、測定領域の形状やサイズは、上述の内容に限定されるものではなく、たとえば、角丸長方形や角丸正方形等の形状や、大や小以外に、大と小の間の中等のサイズを設けてもよい。また、形状やサイズについては、予め定められた複数種類の中から選択するのではなく、ユーザーが任意の形状やサイズを設定できるようにしてもよい。
(静止画像取得手段120)
静止画像取得手段120は、上述の測定や判定を行うにあたり、動画像読み込み手段100により読み込まれた動画像のデータから、測定動画像設定手段110による設定内容に基づいて1フレームごとに静止画像を取得するものであり、上述の画像分析プログラムを読み込んだCPU11やGPU14により構成されるものである。
この静止画像取得手段120により取得された静止画像は、RAM13や記憶装置50における所定の記憶領域に一時的に記憶され、この記憶された静止画像に基づいて上述の測定や判定が行われるようになっている。
(明瞭値測定手段130)
明瞭値測定手段130は、上述の明瞭値を測定するものであり、上述の画像分析プログラムを読み込んだCPU11やGPU14により構成されるものである。
ここで、明瞭値は、撮影された動画像の明瞭さを判断するための指標となる値であり、静止画像取得手段120により取得された静止画像において測定動画像設定手段110により設定された測定領域に含まれる全画素のうち、対象となる画素全てについて横方向に隣接する画素との輝度の差分を算出し、この差分を平均した値である。
本形態に係る画像分析装置10では、静止画像取得手段120により取得された1フレームの静止画像ごとに明瞭値が測定され、この静止画像ごとの明瞭値に基づき、撮影された動画像の明瞭さが時間経過に伴ってどのように変化するのかを判断できるようになっている。
明瞭値は、上述のように、横方向に隣接する画素の輝度の差分の平均であるため、時間経過に伴って明瞭値が低下した場合には、横方向に隣接する画素の輝度の差が小さくなったということになる。また、横方向に隣接する画素の輝度の差が小さくなったということは、横方向に隣接する画素の境界が不鮮明になった、すなわち動画像の明瞭さが低下したということになる。横方向に隣接する画素が不鮮明となる(動画像の明瞭さが低下する)理由としては、内視鏡装置のレンズのピントのずれ、当該レンズの曇り、内視鏡装置の位置のずれ等が考えられる。したがって、時間経過に伴って明瞭値が低下した場合には、内視鏡装置のレンズにおけるピントのずれ、当該レンズの曇り、内視鏡装置の位置のずれが発生した等と判断することができる。
以下、明瞭値の測定の処理について詳細に説明する。
静止画像取得手段120により、1フレームの静止画像が取得され当該静止画像が上述の所定の記憶領域に記憶されると、明瞭値測定手段130は、当該静止画像をモノクロ変換するとともに、設定された測定領域に含まれる全画素の輝度を算出する。輝度は、0.299×R(赤成分の値)+0.587×G(緑成分の値)+0.114×B(青成分)との計算式により算出され、0(黒)〜255(白)の範囲におけるいずれかの値となる。
なお、輝度の算出にあたりR、G、Bに乗算される係数は、上述の内容に限定されるものではなく、画像の記録形式等に応じて調整された種々の値を用いてもよい。
そして、明瞭値測定手段130は、測定領域の原点位置(たとえば、測定領域における最上段かつ最左列の位置)の画素から順に横方向(たとえば、右方向)に向けて1つずつ、当該画素を明瞭値の測定の対象とするか否かを判断するとともに、明瞭値の測定の対象の画素と判断した場合には、1つ隣りの画素との輝度の差分を求める。当該段の最終位置の画素まで上述の処理が行われたら、同様に、次の段の先頭位置から上述の処理を行う。
ここで、画素の輝度の値が大きければ大きい程、当該画素の白色の度合いが強くなるが、白色の度合いが強すぎると、横方向に隣接する画素の境界の鮮明さを判断し辛いものとなる。そのため、本形態では、輝度が所定の測定対象範囲(たとえば、0〜200等)に属さない画素については明瞭値の測定の対象としないようにしている。
また、近傍の画素との輝度の差分が大きい画素を明瞭値の測定の対象とした場合には、算出される輝度の差分の平均に与える影響(寄与度)が大きくなり、明瞭値のぶれも大きくなる。そのため、本形態では、1つ左隣りの画素及び1つ右隣りの画素との輝度の差分が第1の閾値(たとえば、3)以上である画素、並びに、2つ左隣りの画素及び2つ左隣りの画素との輝度の差分が第1の閾値よりも大きい第2の閾値(たとえば、6)以上である画素についても明瞭値の測定の対象としないようにしている。
そして、静止画像の測定領域に含まれる全画素について上述の処理を行うと、明瞭値測定手段130は、上述の処理により求められた全差分を平均することで、当該静止画像の明瞭値を測定する。
以下、具体例を挙げて、明瞭値の測定について説明する。
たとえば、取得された静止画像の測定領域が2段×12列となっており、1段目の画素の輝度が50、52、51、50、84、82、84、83、82、80、205、210で、2段目の画素の輝度が81、83、87、88、86、88、90、84、80、81、82、83であったものとする。また、原点位置は1段目の1列目の画素、輝度の測定対象範囲は0〜200、第1の閾値は3、第2の閾値は6であったものとする。
すると、原点位置の画素の輝度は測定対象範囲内の50であり、1つ右隣りの画素の輝度(52)との差分は第1の閾値である3未満、2つ右隣りの画素の輝度(51)との差分は第2の閾値である6未満であるため、明瞭値測定手段130は、原点位置の画素を明瞭値の測定の対象であると判断し、1つ右隣りの画素との輝度の差分を2と算出する。
次に、1段2列目の画素について上述の処理が行われる。1段2列目の画素の輝度は測定対象範囲内の52であり、1つ左隣りの画素の輝度(50)との差分及び1つ右隣りの画素の輝度(51)との差分はいずれも第1の閾値である3未満、2つ右隣りの画素の輝度(50)との差分は第2の閾値である6未満であるため、明瞭値測定手段130は、1段2列目の画素も明瞭値の測定の対象であると判断し、1つ右隣りの画素との輝度の差分を1と算出する。
次に、1段3列目の画素について上述の処理が行われる。1段3列目の画素の輝度は測定対象範囲内の51であり、1つ左隣りの画素の輝度(52)との差分及び1つ右隣りの画素の輝度(50)との差分はいずれも第1の閾値である3未満、2つ左隣りの画素の輝度(50)との差分は第2の閾値である6未満であるものの、2つ右隣りの画素の輝度(84)との差分は第2の閾値である6を超えているため、明瞭値測定手段130は、1段3列目の画素は明瞭値の測定の対象でないと判断する。
同様に、1段4列目の画素は、1つ右隣りの画素の輝度との差分が第1の閾値である3を超えており、1段5列目の画素は、1つ左隣りの画素の輝度との差分が第1の閾値である3を超えており、1段6列目の画素は、2つ左隣りの画素の輝度との差分が第2の閾値である6を超えており、明瞭値測定手段130は、これらの画素のいずれも明瞭値の測定の対象でないと判断する。
また、明瞭値測定手段130は、1段7列目の画素及び1段8列目の画素については明瞭値の測定の対象であると判断するため、1つ右隣りの画素との輝度の差分をそれぞれ1、1と算出する。
さらに、明瞭値測定手段130は、1段9列目の画素及び1段10列目の画素については明瞭値の測定の対象でないと判定し、1段11列目の画素及び1段12列目の画素の輝度はいずれも、測定対象範囲外であるため、これらの画素についても明瞭値の測定の対象でないと判定する。
そして、次に2段目の画素についても上述と同様の処理が行われる。明瞭値測定手段130は、2段目の画素に関しては、2段5列目の画素、2段6列目の画素、2段10列目の画素、2段11列目の画素及び2段12列目の画素を明瞭値の測定の対象であると判定し、1つ右隣りの画素との輝度の差分をそれぞれ、2、2、1、1と算出する。なお、これら以外の画素については明瞭値の測定の対象でないと判定する。
以上により、静止画像の測定領域に含まれる全画素についての処理が終了し、明瞭値測定手段130は、求められた上述の差分の平均を算出する。ここでは、求められた各差分は、2、1、1、1、2、2、1、1であったため、差分の平均は1.375(=(2+1+1+1+2+2+1+1)/8)となる。これにより、当該静止画像の明瞭値が1.375と測定される。
そして、静止画像取得手段120により次の1フレームの静止画像が取得されると、明瞭値測定手段130により上述と同様の処理が行われ、当該静止画像の明瞭値が測定される。
これにより、時間経過に伴う明瞭値の変化を把握することができることとなる。そして、たとえば、所定の静止画像の明瞭値が上述の1.375であって、これ以降に取得された静止画像の明瞭値が1.375から次第に低下した場合には、上述のように、内視鏡装置のレンズにおけるピントのずれ、当該レンズの曇り、内視鏡装置の位置のずれが発生した等と判断することができる。
(色判定手段140)
色判定手段140は、静止画像取得手段120により取得された静止画像の測定領域に含まれる全画素の色を判定するものであり、上述の画像分析プログラムを読み込んだCPU11やGPU14により構成されるものである。
具体的には、静止画像取得手段120により1フレームの静止画像が取得され当該静止画像が上述の所定の記憶領域に記憶されると、色判定手段140は、測定領域に含まれる全画素の色について1つずつ所定の範囲(たとえば、256色、1677万色等)に属するいずれに相当するかを判定する。当該判定は、静止画像取得手段120により取得された1フレームの静止画像ごとに行われる。
そして、この判定の結果に基づいて、内視鏡装置が被検体の体内又は体外のいずれを撮影しているのか(すなわち、内視鏡装置が被検体の体内又は体外のいずれにあるのか)を判断できるようになっている。具体的には、所定フレーム数(たとえば、5フレーム)の静止画像に亘り、所定の色(たとえば、濃い赤、淡い赤、白等)が所定の割合(たとえば、90%)以上含まれていた場合には、内視鏡装置が被検体の体内にあると判断し、含まれていなかった場合には、内視鏡装置が被検体の体外にあると判断できる。
なお、色判定手段140は、静止画像に設定された測定領域のみについて上述の判定を行うのではなく、静止画像の全領域について上述の判定を行うようにしてもよい。
(位置ずれ判定手段150)
位置ずれ判定手段150は、所定の対象箇所を撮影している内視鏡装置の位置にずれが生じたか否かを判定するものであり、上述の画像分析プログラムを読み込んだCPU11やGPU14により構成されるものである。
具体的には、静止画像取得手段120により測定開始位置の静止画像が取得され当該静止画像が上述の所定の記憶領域に記憶されると、位置ずれ判定手段150は、当該静止画像の測定領域における所定の判定位置(たとえば、測定領域の中央)に位置する所定個数の画素(たとえば、3段×3列から構成される9個の画素)の輝度をそれぞれ算出した上で、算出された全画素の輝度とその配置とを紐付けた輝度パターンデータを作成し、RAM13や記憶装置15の所定の一時記憶領域に記憶する。その後、静止画像取得手段120により1フレームの静止画像が取得されるごとに、位置ずれ判定手段150は、上述の一時記憶領域に記憶された輝度パターンデータが上述の判定位置から所定の範囲内(たとえば、上述の判定位置から上下左右50画素以内)に位置しているか否かを判定する。
そして、上述の明瞭値測定手段130により測定された明瞭値の変化、及び上述の位置ずれ判定手段150による判定の結果に基づいて、所定の対象箇所を撮影している内視鏡装置の位置にずれが生じたか否かを判定できるようになっている。
具体的には、内視鏡装置の位置にずれが生じた場合には、輝度パターンデータが上述の判定位置から所定の範囲内に位置していないのみならず、明瞭値の低下も生じる。したがって、明瞭値が低下し、かつ上述の輝度パターンデータが上述の判定位置から所定の範囲内に位置していなかった場合に、内視鏡装置の位置にずれが生じたものと判定できる。また、上述の輝度パターンデータが上述の判定位置から所定の範囲内に位置していた場合には、内視鏡装置の位置にずれは生じていないものと判定できる。
なお、明瞭値が低下したものの、輝度パターンデータが上述の判定位置から所定の範囲内に位置していた場合には、内視鏡装置の位置にずれは生じておらず、内視鏡装置のレンズにおけるピントのずれ、当該レンズの曇りが発生したと判定することができる。
(表示制御手段160)
表示制御手段160は、表示装置40の表示画面(特に図示しておらず)に、画像分析装置10による所定の内容に関する画像やテキスト、各種画面等を表示するための制御を行うものであり、上述の画像分析プログラムを読み込んだCPU11やGPU14により構成されるものである。
テキストや画像、各種画面の表示には、上述の画像分析プログラムにより構築される専用の表示ブラウザや、ウェブ閲覧用のブラウザ等を使用することができる。
以下、本形態に係る画像解析装置10における各種表示について説明する。なお、下記の各種表示は表示制御手段160により制御されるようになっている。また、表示以外の処理については、上述の画像分析プログラムを読み込んだCPU11やGPU14により構成される一般処理手段(特に図示しておらず)により制御されるようになっている。
上述の画像分析プログラムが読み込まれると、表示装置40の表示画面に、図3に示す動画像の表示や各種操作を行うためのメイン画面200が表示される。
このメイン画面200には、図3に示すように、大別して、読み込まれた動画像を表示(再生)する動画像表示領域210、1フレームの静止画像ごとに測定された明瞭値を表示する明瞭値表示領域220、測定開始位置からの明瞭値を折れ線グラフで表示するグラフ表示領域230、動画像の再生位置を示すゲージを表示するゲージ表示領域240、動画像の表示に関する各種操作を行うための操作ボタンを表示する動画像操作ボタン表示領域250、上述の測定や判定を行うための測定開始位置及び測定終了位置を表示する測定範囲表示領域260、読み込まれた動画像のデータのファイル名を表示するファイル表示領域270、及び上述の測定や判定に関する各種操作を行うための操作ボタンを表示する測定操作ボタン表示領域280が設けられている。
そして、上述の所定の読み込み操作(測定操作ボタン表示領域280に設けられた読み込みボタン281の押下操作の入力(クリック))により動画像のデータが読み込まれると、この読み込まれた動画像のデータのファイル名がファイル表示領域270に表示される(図3参照)。
ここで、上述の動画像操作ボタン表示領域250には、図3に示すように、操作ボタンとして、再生ボタン251、一時停止ボタン252、停止ボタン253、コマ送りボタン254、開始位置ボタン255、終了位置ボタン256、指定解除ボタン257、画像保存ボタン258が設けられている。
そして、入力装置20により再生ボタン251の押下操作の入力が行われると、読み込まれた動画像の再生が行われる。また、図3に示すように、ゲージ表示領域240には所定長のタイムゲージ241が表示される。タイムゲージ241の左端は動画像の開始位置に対応し、タイムゲージ241の右端は動画像の終了位置に対応する。また、タイムゲージ241中には動画像の再生位置を示す矢印アイコン242が表示される(図3参照)。動画像の再生が進むに連れてこの矢印アイコン242の移動表示が行われることにより、動画像の再生位置が示される。
なお、初期状態においては、動画像の再生を開始する位置は動画像の開始位置に設定されており、上述の矢印アイコン242がタイムゲージ241の左端に表示されるが、この矢印アイコン242は入力装置20によりユーザーが自由に移動させることができ、矢印アイコン242の位置を変更することで動画像の再生を開始する位置を自由に変更できるようになっている。
また、動画像の再生中に、入力装置20により一時停止ボタン252の押下操作の入力が行われると、当該時点で動画像の再生が一時停止する。そして、動画像の再生が一時停止している状態で、再度、入力装置20により再生ボタン251の押下操作の入力が行われると、一時停止した時点から動画像の再生が再開される。
また、動画像の再生中に、入力装置20により停止ボタン253の押下操作の入力が行われると、動画像の再生が停止する。動画像の再生が停止した場合には、再度、入力装置20により再生ボタン251の押下操作の入力が行われると、先頭から動画像の再生が行われる。
また、動画像が一時停止した状態で、入力装置20によりコマ送りボタン254の押下操作の入力が行われると、当該動画像の1フレームごとのコマ送り再生が行われるようになっている。
上述の動画像操作ボタン表示領域250に設けられた開始位置ボタン255、終了位置ボタン256、指定解除ボタン257、画像保存ボタン258は、動画像の操作に関するボタンではなく、上述の測定や判定に関する各種設定を行うためのボタンである。
開始位置ボタン255は、上述の測定や判定の測定開始位置を指定するためのボタンであり、終了位置ボタン256は、上述の測定や判定の測定終了位置を指定するためのボタンである。上述の如く、測定開始位置及び測定終了位置は、後述の設定画面300において設定できるようになっているものの、このメイン画面200の開始位置ボタン255及び終了位置ボタン256によっても設定することができる。
上述の測定範囲表示領域260には、図3に示すように、上述のタイムゲージ241と同じ長さの設定ゲージ261が表示され、設定ゲージ261の左端は動画像の開始位置に対応し、設定ゲージ261の右端は動画像の終了位置に対応する。また、設定ゲージ261中には、測定開始位置を示す開始位置バー262及び測定終了位置を示す終了位置バー263が表示される(図3参照)。初期状態において、開始位置バー262は設定ゲージ261の左端に表示され(すなわち、動画像の開始位置が測定開始位置として設定され)、終了位置バー263は設定ゲージ261の右端に表示され(すなわち、動画像の終了位置が測定終了位置として設定され)ている。この開始位置バー262及び終了位置バー263は、入力装置20によりユーザーが自由に移動させることができる。
そして、開始位置バー262を設定ゲージ261中のいずれかの位置に配置した状態で、入力装置20により開始位置ボタン255の押下操作の入力が行われると、上述の位置が測定開始位置として設定される。また、終了位置バー263を設定ゲージ261中のいずれかの位置に配置した状態で、入力装置20により終了位置ボタン256の押下操作の入力が行われると、上述の位置が測定終了位置として設定される。
また、指定解除ボタン257は、上述のように任意で設定された測定開始位置及び測定終了位置を解除するためのものである。
測定開始位置及び測定終了位置が任意で設定された状態で、入力装置20により指定解除ボタン257の押下操作の入力が行われると、設定された測定開始位置及び測定終了位置が解除され、測定開始位置として動画像の開始位置、及び測定終了位置として動画像の終了位置が設定されるとともに、開始位置バー262が設定ゲージ261の左端に表示され、かつ終了位置バー263が設定ゲージ261の右端に表示される。
画像保存ボタン258は、動画像の再生を一時停止した時点の静止画像について明瞭値を測定し、当該静止画像と測定された明瞭値とを対応付けた測定画像データを作成し、RAM13や記憶装置15の所定の記憶領域に記憶するためのものである。
動画像の再生を一時停止した状態で、入力装置20により画像保存ボタン258の押下操作の入力が行われると、静止画像取得手段120により当該時点における静止画像が取得され、明瞭値測定手段130により当該静止画像の明瞭値が測定される。そして、取得された静止画像と測定された明瞭値とを対応付けた測定画像データが作成され、上述の記憶領域に記憶される。このように記憶された測定画像データは、当該記憶領域にアクセスすることで自由に内容を確認することができるようになっている。
またここで、測定操作ボタン表示領域280には、図3に示すように、操作ボタンとして、読み込みボタン281、取り込み設定ボタン282、分析表示ボタン283、分析保存ボタン284、明瞭値動画表示ボタン285、終了ボタン286が設けられている。
読み込みボタン281は、上述の測定や判定にあたり動画像のデータを読み込むためのものであり、上述のように、入力装置20により読み込みボタン281の押下操作の入力が行われると、動画像のデータが読み込まれる。
取り込み設定ボタン282は、上述の測定や判定にあたり、読み込まれた動画像のデータについての各種設定を行う設定画面300を表示するためのものであり、入力装置20により取り込み設定ボタン282の押下操作の入力が行われると、表示装置40の表示画面に設定画面300が表示される。
この設定画面300には、図4に示すように、測定開始位置、測定終了位置、動画像のフレームレート、測定領域の形状及びサイズの入力領域が表示され、入力装置20によりこれらの内容を入力できるようになっている。そして、これらの内容が入力されて所定の確定操作(たとえば、設定画面300に設けられたOKボタン(特に図示しておらず)の押下操作の入力)が行われると、測定動画像設定手段110により上述の内容がRAM13や記憶装置15の所定の記憶領域に記憶され、設定が完了する。
なお、上述の如く、測定開始位置、測定終了位置、動画像のフレームレートが入力されると、取得される静止画像のフレーム数が設定画面300に表示される(図4参照)。
分析表示ボタン283は、設定された測定開始位置、測定終了位置、動画像のフレームレート、測定領域の形状及びサイズに基づいて、明瞭値の測定、色の判定、内視鏡装置の位置のずれの判定を行い、これらの結果を表示するためのものである。
入力装置20により分析表示ボタン283の押下操作の入力が行われると、動画像表示領域210において、設定された測定開始位置から動画像の再生が行われる。この動画像表示領域210には、設定された測定領域を示す測定領域枠211が表示される(図3参照)。すなわち、測定領域枠211で囲まれた領域が測定領域となる。
また、上述の動画像の再生に伴って、静止画像取得手段120により設定された測定開始位置から1フレームずつ静止画像が取得され、取得された静止画像について、明瞭値測定手段130による明瞭値の測定、色判定手段140による色の判定、位置ずれ判定手段150による内視鏡装置の位置のずれの判定が行われる。そして、図3に示すように、1フレームの静止画像ごとに測定された明瞭値が、明瞭値表示領域220に表示されるとともに、測定開始位置からの明瞭値を示す折れ線グラフが、グラフ表示領域230に表示される。
さらに、図3に示すように、測定された明瞭値の時間経過による変化、位置ずれ判定手段150による判定の結果に基づいて、内視鏡装置のレンズにおけるピントのずれ、当該レンズの曇り、内視鏡装置の位置のずれが発生したものと判断された場合や、色判定手段140による判定の結果に基づいて内視鏡装置が被検体の体外にあると判断された場合には、折れ線グラフの対応する箇所に、上述の判断の内容を示すマークが表示されるようになっている。
たとえば、内視鏡装置のレンズにおけるピントのずれ、レンズの曇りが発生したと判断された場合には「C」の文字マークが表示され、内視鏡装置の位置のずれが発生したと判断された場合には「M」の文字マークが表示され、内視鏡装置が被検体の体外にあると判断された場合には「O」の文字マークが表示される(図3参照)。
またここで、分析表示ボタン283の押下操作の入力に基づいて上述の処理が行われる場合には、1フレームごとに、測定された明瞭値のデータがRAM13や記憶装置15の所定の記憶領域に記憶されるようになっている。そして、読み込まれた動画像の全体(開始位置から終了位置まで)について明瞭値の測定が終了した場合には、その後に同じ動画像を再生すると、上述の明瞭値のデータが読み出されて、グラフ表示領域230に明瞭値の折れ線グラフが初期表示される。これにより、再度、明瞭値の測定を行うことなく明瞭値の折れ線グラフが表示されるため、CPU11やGPU14等のハードウェア資源にかかる負荷を軽減することができる。
分析保存ボタン284は、明瞭値の測定、色の判定、内視鏡装置の位置のずれの判定を行い、これらの結果を表示するためのものであり、入力装置20により分析保存ボタン284の押下操作の入力が行われた場合には、上述の分析表示ボタン283の押下操作の入力が行われた場合とほぼ同様の処理が行われる。ここでは、分析表示ボタン283の押下操作の入力が行われた場合と異なる処理についてのみ詳述する。
分析保存ボタン284の押下操作の入力が行われた場合には、分析表示ボタン283の押下操作の入力が行われた場合と同様に、動画像の再生が行われるとともに、1フレームの静止画像ごとに測定された明瞭値が明瞭値表示領域220に表示され、かつ明瞭値を示す折れ線グラフが表示される。また、内視鏡装置のレンズにおけるピントのずれ、当該レンズの曇り、内視鏡装置の位置のずれの判定を示すマークが、折れ線グラフの対応する箇所に表示される。
そして、分析保存ボタン284の押下操作の入力に基づいて上述の処理が行われる場合には、1フレームごとに、取得された静止画像と測定された明瞭値とを対応付けた測定画像データ(画像保存ボタン258の押下操作の入力が行われた場合に作成される測定画像データと同様のデータ)が作成され、RAM13や記憶装置15の所定の記憶領域に記憶されるようになっている。そして、読み込まれた動画像の全体について明瞭値の測定が終了した場合には、その後、入力装置20により明瞭値動画表示ボタン285の押下操作の入力が行われると、上述のように記憶領域に記憶された全ての測定画像データが連続表示される(すなわち、動画形式で表示される)ことで、開始位置から終了位置まで至る動画像の表示、明瞭値の表示及び折れ線グラフの表示が行われる。これにより、再度、明瞭値の測定を行うことなく、時間経過に伴って上述の表示を行うことができるため、CPU11やGPU14等のハードウェア資源にかかる負荷を軽減することができる。
また、特に図示していないが、明瞭値動画表示ボタン285の押下操作の入力に基づく上述の表示においては、コマ戻し表示、コマ送り表示、表示速度の変更等を行うことができるようになっている。これにより、動画像の全体について明瞭値の測定が終了した後に、ユーザーが動画像及び測定された明瞭値に基づく各種分析を行い易くすることができる。
終了ボタン286は、画像分析プログラムの実行を終了するためのものであり、入力装置20により終了ボタン286の押下操作の入力が行われると、メイン画面300が閉じることにより画像解析プログラムの実行が終了する。
(分析表示ボタン283又は分析保存ボタン284の押下操作の入力に基づく処理の流れ)
次に、上記構成を有する画像分析装置10において、分析表示ボタン283又は分析保存ボタン284の押下操作の入力が行われた場合のメイン処理の流れを、図5のフローに基づき説明する。
ステップ100において、表示制御手段160により、読み込まれた動画像をメイン画面200の動画像表示領域210において再生する動画像再生処理が実行される。そして、次のステップ101に進む。
ステップ101において、静止画像取得手段120により、読み込まれた動画像における、測定動画像設定手段110により設定された測定開始位置の静止画像が取得され、RAM13や記憶装置15の所定の記憶領域に記憶される。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、位置ずれ判定手段150により、輝度パターンデータ作成処理が実行される。具体的には、位置ずれ判定手段150は、上述のステップ101で取得された静止画像をモノクロ変換した上で、測定画像設定手段100により設定された測定領域における所定の判定位置に位置する所定個数の画素の輝度をそれぞれ算出した上で、算出された全画素の輝度とその配置とを紐付けた輝度パターンデータを作成し、RAM13や記憶装置15の所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、明瞭値測定手段130により、取得された静止画像の明瞭値を測定する明瞭値測定処理が実行される。具体的には、明瞭値測定手段130は、取得された静止画像をモノクロ変換した上で、測定動画像設定手段110により設定された測定領域内の全画素の輝度を算出する。そして、明瞭値の測定の対象とすることができる画素を抽出した上で、当該画素と隣接する画素との輝度の差分を算出し、この差分を平均することにより明瞭値を測定する。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、色判定手段140により、取得された静止画像における測定領域内の全画素について、各画素の色が所定の範囲に属するいずれに相当するかを判定する色判定処理が実行される。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、表示制御手段160により、明瞭値表示処理が実行される。具体的には、表示制御手段160は、メイン画面200の明瞭値表示領域220に、測定された明瞭値を表示させる制御を実行するとともに、メイン画面200のグラフ表示領域230に、測定された明瞭値に基づいて折れ線グラフを表示させる制御を実行する。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、明瞭値測定手段130、色判定手段140、位置ずれ判定手段150により、内視鏡装置のレンズにおけるピントのずれ、当該レンズの曇り、内視鏡装置の位置のずれが発生したか否かが判定され、これらの事象が発生した場合に、表示制御手段160により、折れ線グラフの対応する位置に当該事象の発生を示すマークを表示する制御が行われる判定関連処理が実行される。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、一般処理手段により、分析表示ボタン283の押下操作が入力されたか否かが判定される。そして、分析表示ボタン283の押下操作が入力されていない(すなわち、分析保存ボタン284の押下操作が入力された)と判定された場合、ステップ109に進む。一方、分析表示ボタン283の押下操作が入力されたと判定された場合、次のステップ108に進む。
ステップ108において、一般処理手段により、測定された明瞭値のデータがRAM13や記憶装置15の所定の記憶領域に記憶される。そして、ステップ110に進む。
また、上述のステップ107で分析表示ボタン283の押下操作が入力されていないと判定された場合に進むステップ109において、一般処理手段により、取得された静止画像と測定された明瞭値とを対応付けた測定画像データが作成され、RAM13や記憶装置15の所定の記憶領域に記憶される。そして、次のステップ110に進む。
ステップ110において、一般処理手段により、取得された静止画像は測定終了位置に対応するものであるか否かが判定される。そして、取得された静止画像が測定終了位置に対応するものであると判定された場合、メイン処理を終了する。一方、取得された静止画像が測定終了位置に対応するものでないと判定された場合、次のステップ111に進む。
ステップ111において、静止画像取得手段120により、次のフレームの静止画像が取得され、RAM13や記憶装置15の所定の記憶領域に記憶される。そして、ステップ103に戻る。
(まとめ)
以上のように、本形態に係る画像解析装置10によれば、入力装置20により分析表示ボタン283又は分析保存ボタン284の押下操作の入力が行われると、動画像表示領域210において、設定された測定開始位置から動画像の再生が行われる。また、この動画像の再生に伴って、設定された測定開始位置から1フレームずつ静止画像が取得され、取得された静止画像について、明瞭値の測定、色の判定、内視鏡装置の位置のずれの判定が行われる。そして、1フレームの静止画像ごとに測定された明瞭値が、明瞭値表示領域220に表示されるとともに、測定開始位置からの明瞭値を示す折れ線グラフ(時間経過に伴う明瞭値の変化を示すグラフ)が、グラフ表示領域230に表示される。さらに、内視鏡装置のレンズにおけるピントのずれ、レンズの曇りが発生したと判断された場合には、折れ線グラフの対応する位置に「C」の文字マークが表示され、内視鏡装置の位置のずれが発生したと判断された場合には、折れ線グラフの対応する位置に「M」の文字マークが表示され、内視鏡装置が被検体の体外にあると判断された場合には、折れ線グラフの対応する位置に「O」の文字マークが表示される。
これにより、内視鏡装置のレンズにおけるピントのずれやレンズの曇りの発生、内視鏡装置が被検体の体外に出た等、内視鏡装置に所定の事象が発生したことを判断できる。
(変形例)
上述の実施の形態では、内視鏡装置により撮影された動画像のデータに基づいて明瞭値の測定等の各種処理が実行されるようになっていたが、これに限定されるものではない。たとえば、内視鏡装置により撮影中の動画像をリアルタイムに画像解析装置10に読み込んで、当該動画像に基づいて、上述の実施の形態と同様の処理を行うようにしてもよい。
また、内視鏡装置ではなく、他の撮影装置(デジタルカメラ、携帯電話やスマートフォンに内蔵されたカメラ等)により撮影された動画像を対象として、上述の実施の形態と同様の処理を行うようにしてもよい。
10 画像解析装置 11 CPU
12 ROM 13 RAM
14 GPU 20 入力装置
30 読み出し装置 40 表示装置
50 記憶装置 100 動画像読み込み手段
110 測定動画像設定手段 120 静止画像取得手段
130 明瞭値測定手段 140 色判定手段
150 位置ずれ判定手段 160 表示制御手段
200 メイン画面 210 動画像表示領域
211 測定領域枠 220 明瞭値表示領域
230 グラフ表示領域 240 ゲージ表示領域
241 タイムゲージ 242 矢印アイコン
250 動画像操作ボタン表示領域 251 再生ボタン
252 一時停止ボタン 253 停止ボタン
254 コマ送りボタン 255 開始位置ボタン
256 終了位置ボタン 257 指定解除ボタン
258 画像保存ボタン 260 測定範囲表示領域
261 設定ゲージ 262 開始位置バー
263 終了位置バー 270 ファイル表示領域
280 測定操作ボタン表示領域 281 読み込みボタン
282 取り込み設定ボタン 283 分析表示ボタン
284 分析保存ボタン 285 明瞭値動画表示ボタン
286 終了ボタン 300 設定画面

Claims (4)

  1. 所定の撮影装置により撮影された動画像を読み込む動画像読み込み手段と、
    読み込まれた前記動画像における、所定の測定開始位置から所定の測定終了位置までの1フレームごとの静止画像を取得する静止画像取得手段と、
    取得された前記静止画像ごとに、当該静止画像における所定の測定領域内に含まれる画素の中から所定条件を満たす画素である測定対象画素を抽出し、抽出された各測定対象画素と隣接する画素との輝度の差分を平均した値である明瞭値を測定する明瞭値測定手段と、
    所定の表示装置において、読み込まれた前記動画像の再生を行うとともに、取得された前記静止画像ごとの明瞭値の表示、及び前記測定開始位置からの時間経過に伴う明瞭値の変化を示すグラフの表示を行う表示制御手段と、を備えたことを特徴とする画像分析装置。
  2. 前記所定条件は、
    画素の輝度が所定の範囲内であること、隣接する画素との輝度の差分が第1の閾値未満であること、及び2つ隣りの画素との輝度の差分が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値未満であることを特徴とする請求項1記載の画像分析装置。
  3. 測定された明瞭値を前記静止画像ごとに記憶する記憶手段を備え、
    前記表示制御手段は、
    動画像の全体について明瞭値の測定が終了した場合、その後に当該動画像についての再生が行われると、当該再生の開始時点で、前記記憶手段に記憶された明瞭値に基づいて当該動画像の開始位置から終了位置までの前記グラフの表示を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の画像分析装置。
  4. コンピュータに、
    所定の撮影装置により撮影された動画像を読み込むステップと、
    読み込まれた前記動画像における、所定の測定開始位置から所定の測定終了位置までの1フレームごとの静止画像を取得するステップと、
    取得された前記静止画像ごとに、当該静止画像における所定の測定領域内に含まれる画素の中から所定条件を満たす画素である測定対象画素を抽出し、抽出された各測定対象画素と隣接する画素との輝度の差分を平均した値である明瞭値を測定するステップと、
    所定の表示装置において、読み込まれた前記動画像の再生を行うとともに、取得された前記静止画像ごとの明瞭値の表示、及び前記測定開始位置からの時間経過に伴う明瞭値の変化を示すグラフの表示を行うステップと、を実行させることを特徴とする画像分析プログラム。
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