本明細書に説明される実施形態は、飲料分注装置、スマートカップ、およびネットワークコンピュータシステムを対象とし、それらは、飲料が分注される前にスマートカップの認証を提供し、スマートカップのユーザ関連付けに基づいて、向上したユーザ体験を提供するように構成される。加えて、飲料提供業者および/またはスマートカップ提供業者がスマートカップ技術の悪意の第三者使用から保護されることを確実にするために、セキュリティ強化が提供され得る。例えば、実施形態は、スマートカップタグ内に埋め込まれた固有の識別子を使用して、飲料分注装置においてカップを識別することと、セキュリティトークンを使用して、スマートカップタグの真正性を検証することと、スマートカップが飲料を分注するために適格であることを検証することと、飲料を分注することと、スマートカップタグを更新されたセキュリティトークンで更新することとを行う方法を含み得る。
したがって、実施形態は、スマートカップタグがシステムと相互作用する度に、セキュリティトークンが更新され、スマートカップタグに書き込まれることができ、単一のスマートカップのみが任意の所与の時間にアクティブであるので、向上したセキュリティを提供する。例えば、セキュリティトークンは、任意の正常読み取りイベント後、更新され、スマートカップタグに書き込まれ得る。したがって、スマートカップタグが、コピー、盗難、および/または悪意の第三者よって使用される場合、最後に使用され、更新された動的セキュリティトークンを受信したスマートカップのみが、将来的に飲料を分注するために使用され得る。いかなる他のカップも、正しい更新された動的セキュリティトークンを有していないであろう。故に、システムは、スマートカップが、コピーされたに違いないこと、および/または、誤動作が前の飲料分注中に生じたことを把握するであろう。その後、システムは、盗まれたスマートカップ識別子に関連付けられた任意のさらなる動作または要求を保留もしくは拒否し得る。
例えば、消費者は、スマートカップに関連付けられた5杯分のお代わりを伴うスマートカップを購入し得る。スマートカップは、識別子(例えば、「x514522323」)と、セキュリティトークン(例えば、「asd3dfef」)とを含む埋め込まれたスマートカップタグを有し得る。消費者が、スマートカップを充填するために飲料分注装置内に設置すると、飲料分注装置におけるスマートカップタグ読み取り機は、スマートカップ識別子およびセキュリティトークンをスマートカップタグから読み取り得る。飲料分注装置は、次いで、要求を、分注装置ネットワークを通して、スマートカップを管理および検証しているスマートカップアプリケーションコンピュータに送信し得る。スマートカップアプリケーションマネージャは、スマートカップが有効であること(すなわち、それが、正しく発行され、分注装置およびスマートカップエンティティデータベース内に存在すること)、セキュリティトークンが記憶されているトークン(例えば、「asd3dfef」)に一致することを検証し得、スマートカップのための利用可能な分注が存在すること(例えば、5杯分のお代わりが残っていること)を保証し得る。スマートカップアプリケーションマネージャが、スマートカップを検証する場合、肯定分注決定が、返され、分注装置が飲料を分注することを承認し得る。加えて、更新されたセキュリティトークン(例えば、「as3123ks」)が、生成され、記憶され、かつ飲料分注装置に配信され、スマートカップタグに書き込まれ得る。
加えて、更新されたセキュリティトークン(例えば、「as3123ks」)も、生成され、記憶され、かつ飲料分注装置に配信され、スマートカップタグに書き込まれ得る。したがって、消費者のカップが盗まれた場合、またはスマートカップタグがコピーされた場合、最後に使用された(および最近更新されたセキュリティトークンを受信した)スマートカップのみが、次の飲物を得るために使用されることができる。したがって、悪意の第三者が、販売店のシステムにハッキングし、スマートカップ識別子を得た場合、任意の不正スマートカップは、動的セキュリティトークンが更新されているであろうため、使用されることができない。さらに、スマートカップアプリケーション提供業者は、スマートカップのための分注が生じるとき、動的セキュリティトークンが追跡され、常に更新され、使用条件が監視および更新されるので(例えば、最初の補充後、4杯分のお代わりが残っている)、特定のスマートカップに支払われたそれを上回る飲料を決して承認しないであろう。
さらに、向上したユーザ体験が、登録されたスマートカップに基づいて、ユーザ選好を識別し、それを送達することによって提供され得る。例えば、実施形態は、スマートカップタグ読み取り機を使用して、飲料分注装置においてカップを識別することと、スマートカップに関連付けられたユーザを識別することと(例えば、スマートカップとユーザプロファイルを関連付けるために、モバイルアプリケーションを使用して、スマートカップ可視識別子の写真を撮影する)、既知のユーザ選好に基づいて、向上したユーザ体験を提供することとを行う方法を含み得る。例えば、消費者の好みの飲料、最後の分注情報、および飲料の残りのお代わりが、飲料分注装置を通してユーザに提供され得る。したがって、消費者の選好は、個人化され、向上したユーザ体験を登録された消費者に提供するために、記憶され、飲料分注装置に提供され得る。
加えて、いくつかの実施形態では、スマートカップタグは、カップの一部ではない別個のポータブルアイテム内に埋め込まれ得、ポータブルアイテムは、分注された飲料を収集し、保持するために使用される。別個のポータブルアイテムは、スマートカップ識別子を伴うスマートカップタグを含み得、スマートカップタグは、分注イベントを承認するために、飲料分注装置に結合されたスマートカップ読み取り機にパスされることができる。例えば、カード(例えば、スマートカード)、モバイルデバイス(例えば、携帯電話)、キーホルダー、宝飾品(例えば、腕時計またはブレスレット)、および/もしくは他の物体が、埋め込まれたスマートカップタグを有し得、スマートカップタグは、消費者アカウントを識別するために使用され得、かつ分注動作および/または分注イベントを認証ならびに検証するために使用され得る。そのような実施形態では、ユーザは、分注動作を開始するために、ユーザのポータブルアイテム(例えば、埋め込まれたスマートカップタグを伴うカード、ブレスレット、電話、腕時計等)をスマートカップタグ読み取り機上またはその近くにスワイプし得る。システムの処理、検証、および分注動作は、タグがカップの中に埋め込まれているか、または別個のポータブルアイテムの中に埋め込まれているかにかかわらず、類似する。
加えて、飲料分注装置のいくつかの実施形態は、(i)分注装置の垂直面の中に埋め込まれた読み取り機と、(ii)パックの底部の中に統合された読み取り機と、(iii)分注装置に隣接して側に搭載された読み取り機とを含む再構成可能スマートカップタグ読み取り機/書込機位置を含む。種々の再構成可能スマートカップタグ読み取り機/書込機およびその対応する位置は、飲料分注装置位置付け、分注装置設計に関する柔軟性を提供し、かつ販売店の柔軟性を可能にする。
実施形態は、飲料分注装置の販売業者(例えば、小売業者)、飲料分注装置のユーザ、飲料を販売する施設、および他のエンティティに対する利点のうちの1つ以上のものを提供し得る。例えば、飲料販売施設に対する利点は、消費者への飲料の適切な量およびお代わりを販売、監視、ならびに配達するための効率化されたシステムを含む。スマートカップは、消費者に配布され得、スマートカップは、スマートカップタグを含み、スマートカップタグは、従業員または他のシステムによる監視を要求することなく、スマートカップが適切な回数使用されることを確実にするエンコードされた固有の値を有する。さらに、システムは、よりセキュアであり、スマートカップを非承認ユーザと共有すること、およびスマートカップタグ識別子をスニッフィングまたはハッキングすることは、承認された提供業者を通して購入されたそれら以外、追加の分注につながらないであろう。
加えて、各スマートカップは、複数の識別子を含むので、可視識別子と、タグ識別子と、セキュリティトークンとを含む種々の識別子が、スマートカップが真正であることを検証するために、処理中に比較され得る。例えば、スマートカップタグ識別子およびセキュリティトークンの両方が、認証要求内に含まれ、比較され、スマートカップを検証し、スマートカップが真正であることを保証し、スマートカップタグ識別子が悪意の第三者によってクローン化および/または横取りされていないことを保証し得る。動的セキュリティトークンは、各飲料分注後に変化するので、動的セキュリティトークンは、前もって更新された動的セキュリティトークンを受信した真正であるスマートカップタグとのみ一致させられるであろう。任意の読み取りイベントに応答して(またはその後の便利な時間において)、固有のスマートカップタグ識別子および動的セキュリティトークンの組み合わせが、分注装置内およびスマートカップエンティティデータベース内で変更され、したがって、任意のクローン化されたスマートカップタグは、もはや有効ではない。故に、任意の所与の時間において、単一のアクティブスマートカップタグのみが存在し得る。故に、スマートカップアプリケーション提供業者は、適切な回数を上回る分注をクローン化されたスマートカップタグに提供することができない。
本明細書に説明されるある実施形態は、前述の利点のうちの1つ以上のものを提供し得る。1つ以上の他の利点も、本開示から当業者に容易に明白であり得る。
(I.スマートカップタグ識別、検証、および飲料分注システム)
図1は、本発明の一実施形態による、スマートカップ飲料分注装置ネットワークシステム100を図式的に図示する。システム100は、分注装置およびスマートカップネットワークコンピュータ(DSNC)130に通信可能に結合される多数の飲料分注装置120A−120Eを含み得る。DSNC130は、1つ以上の飲料分注装置を1つ以上の分注装置およびスマートカップアプリケーションコンピュータ(DSAC)140A−140Cに通信可能に結合し得る。
飲料分注装置120は、飲料を分注するように構成される任意の構成要素、システム、または機械を含み得る。飲料分注装置120は、飲料分注装置120が情報をスマートカップタグ111から読み取り、そこに書き込むように構成されるように、スマートカップタグ読み取り機/書込機に電気的に結合され得る。いくつかの実施形態では、スマートカップタグ111は、カップ(すなわち、スマートカップ110)または他の飲料容器内に埋め込まれるか、もしくは別様にそれと統合され得る。スマートカップタグ111は、飲料分注装置上の対応するスマートカップタグ読み取り機位置に一致する任意の好適な位置(例えば、底部、側面等)においてカップ本体の中に埋め込まれるか、またはその中に統合され得る。
他の実施形態では、スマートカップタグ111は、スマートカップ110とは別個のポータブルアイテム内に埋め込まれるか、またはそれと統合され得る。例えば、スマートカップタグ111は、ユーザによって携行されることができるスマートカップカード、ブレスレット、首ひも、財布、携帯電話本体、および/または任意の他のアイテムの中に埋め込まれ得る。そのような実施形態では、スマートカップタグおよび分注システムの動作は、同一であるが、しかしながら、ユーザは、スマートカップタグを備えている別個のポータブルアイテムをスマートカップ読み取り機の近くにスワイプする前またはその後にカップを分注装置のための分注位置に設置するように求められ得る。加えて、ポータブルアイテムは、スマートカップを参照して本明細書に説明されるようなユーザアカウントに関連付けられ得る、可視識別子を備え得る。したがって、いくつかの実施形態は、本明細書に説明されるように、スマートカップを使用する代わりに、埋め込まれたスマートカップタグおよび可視識別子を伴う他のポータブルアイテムを通常のカップと共に使用し得る。
スマートカップタグは、アカウントを識別するために使用され得る情報と、セキュリティ特徴を提供する情報とを含み得る。例えば、スマートカップタグ111は、静的なスマートカップタグの固有の識別子と、書き換え可能なセキュリティトークンとを含み得る。スマートカップタグの固有の識別子は、全スマートカップタグに対して固有でないこともあるが、分注装置およびスマートカップネットワークコンピュータ130ならびに関連付けられた分注装置およびスマートカップエンティティデータベース131に対して固有であり得る。したがって、分注装置およびスマートカップネットワークコンピュータ130に登録された2つのスマートカップタグ111(および対応するスマートカップ)が、同じスマートカップタグ識別子を有することはないであろう。スマートカップタグ読み取り機/書込機は、スマートカップタグの固有の識別子およびセキュリティトークンを読み取り、かつ更新されたセキュリティトークンを書き換え可能セキュリティトークンのためのスマートカップタグデータ記憶エリアの中に書き込むように構成され得る。したがって、スマートカップタグ111は、静的値と書き換え可能値とを記憶し得、それらは、スマートカップ110を識別、検証、および認証するために使用され得る。
スマートカップタグ読み取り機/書込機は、データをスマートカップタグ111から読み取るように構成される任意の好適なデバイスを含み得る。例えば、スマートカップタグ111およびスマートカップタグ読み取り機/書込機は、無線周波数識別(RFID)技術を実装し得る。無線周波数識別(RFID)は、物体に取り付けられたタグを自動的に識別および追跡する目的のために、データを転送するための電磁場の無線使用を含む。タグは、タグおよび読み取り機/書込機の構成に応じて、RFIDタグ読み取り機/書込機によって、記憶され、読み取られ、かつ書き換えられ得る電子的に記憶された情報を含み得る。いくつかのタグは、読み取り機の近傍で産生される磁場からの電磁誘導によって給電される。いくつかのタグタイプは、照会用電波からエネルギーを回収し、パッシブトランスポンダとしての役割りを果たす。他のタイプは、バッテリ等の局所電源を有し、読み取り機からはるかに離れた距離で動作し得る。RFIDタグは、必ずしも、通信するために読み取り機の見通し線内にある必要はなく、追跡される物体内に埋め込まれ得る。さらに、タグは、任意の好適な方法を通して、追跡されるアイテム内に埋め込まれ、および/または統合され得る。例えば、いくつかの実施形態では、タグは、製品に取り付けられ得る一方、他の実施形態では、タグは、取り外し可能ではないか、または、アイテムを損傷せずに除去することが困難であるように、製造中に製品の中に統合および/または埋め込まれ得る。
RFIDシステムは、異なるタイプのタグおよび読み取り機を含み得、スマートカップタグシステムは、任意のそのような構成を実装し得る。例えば、RFIDシステムは、無線信号をアクティブタグ(バッテリ動作式、伝送専用)から受信のみするパッシブ読み取り機を有するパッシブ読み取り機アクティブタグ(PRAT)システム、照会信号を伝送し、認証返信をパッシブタグから受信もするアクティブ読み取り機を有するアクティブ読み取り機パッシブタグ(ARPT)システム、およびアクティブ読み取り機からの照会信号によってウェークアップさせられるアクティブタグを使用するアクティブ読み取り機アクティブタグ(ARAT)システムを実装し得る。同様に、パッシブタグのように動作するが、タグの戻り報告信号に給電する小型バッテリを有するバッテリ支援パッシブ(BAP)タグも、使用され得る。大部分の実施形態では、スマートカップタグおよびスマートカップ読み取り機システムは、スマートカップが使用され得る限定された使用および限定された時間に起因して、スマートカップタグのためのコストを最小限に保つために、アクティブ読み取り機パッシブタグ(ARPT)実装を含み得る。しかしながら、システムは、飲料分注装置のために必要とされる距離においてスマートカップ内のタグを読み取り、それに書込むことを可能にする任意のタイプのRFID技術および/または任意の他の通信技術を使用して開発され得ることに留意されたい。加えて、スマートカップタグおよび読み取り機システムは、他の非RFID技術を実装し得、そのような実施形態に限定されない。例えば、容器の固有の識別子および動的セキュリティ値の読み取りならびに書込を可能にする任意の技術が、スマートカップタグおよびスマートカップ読み取り機システムのために実装され得る(例えば、Bluetooth(登録商標)、レーザベースのシステム等)。
スマートカップ110は、容器がエンティティまたはシステムによって固有に識別されることを可能にする1つ以上の固有の識別子を含む任意の容器を含み得る。例えば、スマートカップは、飲料分注装置120、飲料提供業者、スマートカップ製造業者/提供業者、および/またはスマートカップに関連付けられた任意の他のエンティティが、スマートカップ110を固有に識別、検証、および/または認証することを可能にし得る。例えば、スマートカップ110は、スマートカップタグ読み取り機/書込機と相互作用するように構成されるスマートカップタグ111を含み得る。さらに、スマートカップ110は、スマートカップ110が、タグ読み取り機に限定されない他のスマートカップ読み取り機によって識別されることを可能にする、可視識別子112(および/または可視コード)を含み得る。例えば、データマトリクスTMバーコード、QRコード(登録商標)、英数字文字列、固有のグラフィック、または他の可視識別子が、スマートカップ110上(例えば、スマートカップ110の外側表面上)に印刷または表示され、可視検出器もしくは可視読み取り機(例えば、関連付けられたプロセッサを伴うカメラ)が、可視識別子112を捕捉し、捕捉された可視識別子をデコードまたは別様に処理し、スマートカップ110を識別することを可能にし得る。
スマートカップタグ111は、データを記憶し、スマートカップタグ読み取り機に提供するように構成される任意のデータ搬送要素を含み得る。スマートカップタグ111は、データが、スマートカップタグ111に書き込まれ、スマートカップタグ111から読み取られることを可能にするように構成され得る。スマートカップタグ111は、任意の情報量を含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、スマートカップタグ111は、固有のスマートカップタグ識別子(「スマートカップ識別子」とも称される)と、セキュリティトークン(「動的トークン」、「動的セキュリティトークン」、および/または「動的値」とも称される)とを含み得る。いくつかの実施形態では、固有のスマートカップ識別子は、スマートカップ110に固有の静的値であり得る。例えば、固有のスマートカップ識別子は、スマートカップ110に固有であろうように生成される32ビットのランダムに生成された値であり得る。しかしながら、スマートカップ識別子は、実装されているシステム、スマートカップ提供業者、および/またはスマートカップアプリケーション提供業者の要件のために十分な数の固有のスマートカップ識別子を可能にする任意の数のビットを含み得る(例えば、発行されたスマートカップの数が、各識別子内のビット数を決定し得る)。
分注装置およびスマートカップネットワークコンピュータ(DSNC)130は、限定ではないが、飲料分注装置120と、分注装置およびスマートカップアプリケーションコンピュータ140等の任意のアプリケーションコンピュータとの間の通信をルーティング、促進、変換、および/または処理するように構成される任意のコンピュータを含み得る。DSNC130は、多くの異なる飲料分注装置120A−120Eと通信するように構成され得、DSNC130と通信するように構成される異なる飲料分注装置のネットワーク(すなわち、飲料分注装置ネットワーク)を作成し得る。DSNC130は、飲料分注装置に提示されるスマートカップの真正性および使用条件を認証および検証し、飲料分注装置において飲料を分注するための承認を提供するように構成される。加えて、DSNC130は、スマートカップ提供業者、スマートカップアプリケーション提供業者、飲料提供業者、スマートカップ製造業者、販売店、および任意の他の関連当事者と、飲料分注装置120A−120Eのネットワークからの飲料分注装置120との間の通信を可能にし得る。例えば、飲料分注装置120A−120Eのネットワークは、DSNC130とインターフェースをとり、分注情報を通信し、飲料分注装置120A−120Eに関連付けられたアプリケーションコンピュータおよび/またはパートナコンピュータから消費者プロファイル情報を得るように構成され得る。例えば、分注装置およびスマートカップアプリケーションコンピュータ(DSAC)140は、飲料分注装置120が、飲料消費および活動をDSNC130に報告し得、そして、DSNC130が、分注情報を、例えば、飲料分注装置、製造業者、販売店等によって実装されるか、またはそれに関連付けられた任意のアプリケーションコンピュータ(例えば、DSAC)に報告および/または別様に送信し得るように、飲料供給業者、販売店、ならびに/もしくはスマートカップ製造業者によって実装され得る。
分注装置およびスマートカップエンティティデータベース(DSED)131は、向上したユーザ体験およびよりセキュアな飲料分注装置システムを提供するために、DSNC130がスマートカップの真正性を検証することを可能にする任意の情報、登録されたスマートカップタグ識別子に関連付けられた消費者情報、および、分注装置およびスマートカップアプリケーションコンピュータ(DSAC)とのインターフェースを含み得る。例えば、DSED131は、固有のスマートカップタグ識別子、飲料分注装置、DSAC 140A−140Cのレジストリ、各DSACに関連付けられた分注情報への適切なアクセスを確実にするための各DSAC140に関連付けられたドメイン情報、および飲料分注イベントを承認し、飲料分注装置120とDSAC140との間の通信を促進することにおいて有用であり得る任意の他の情報を含み得る。例えば、DSEDは、特定の分注装置およびスマートカップアプリケーションコンピュータ(DSAC)140に関連付けられたドメインに基づいて、DSED内に記憶される情報への異なるアクセス権を提供する異なる情報ドメインを含み得る。したがって、DSNCは、DSACの登録されたドメインに関連付けられた情報へのアクセスのみを提供することによって、スマートカップ分注装置ネットワークおよび記憶された分注情報のデータセキュリティを維持しながら、種々の異なるDSACにサービス提供し得る。
実施形態は、分注装置およびスマートカップネットワークコンピュータ(DSNC)130と、分注装置およびスマートカップエンティティデータベース(DSED)131とを示すが、同様の機能性は、任意のDSAC140および飲料分注装置120によって呼び出されるか、またはそれによって使用されるアプリケーションプログラムインターフェース(API)コマンドの使用を通して提供され得ることに留意されたい。故に、実施形態は、示されるようなDSNC130の使用に限定されず、DSNC130の機能性が飲料分注装置120および/またはDSAC140において実装される他の構成も、実装され得る。加えて、DSNCの機能性は、飲料分注装置120において、および/または飲料分注装置120とのローカルネットワーク内の別のコンピュータによっても実装され得る。したがって、いくつかの実施形態は、飲料分注装置がスマートカップアプリケーション提供業者と直接通信する場合(およびその逆も同様)に実装され得る。
分注装置およびスマートカップアプリケーションコンピュータ(DSAC)140は、スマートカップおよび飲料分注装置に関連付けられた登録消費者情報を管理するように構成される任意のコンピュータまたは一連のコンピュータを含み得る。DSAC140は、飲料供給業者(例えば、シロップ供給業者)、販売店もしくは活動提供業者(例えば、食料品店、テーマパーク、学校の食堂への供給業者等)、スマートカップ製造業者もしくはスマートカップ提供業者、および/または飲料分注装置120ならびにスマートカップ相互作用に関連付けられた消費者情報を管理および追跡することに関与する任意の他のエンティティによって展開ならびに/または管理され得る。DSAC140は、プロセッサと、本明細書に説明される機能性を行うためにプロセッサによって実行可能なコードを含むコンピュータ読み取り可能な媒体とを含み得る。
本発明の実施形態は、飲料分注装置システムと、スマートカップアプリケーション提供業者とのネットワーク通信とを対象とするが、実施形態は、そのようなアプリケーションに限定されないことに留意されたい。例えば、当業者は、本明細書に説明される概念を使用して、任意の他の類似製品分注装置を実装し得る。例えば、類似特徴および機能性が、自動車用液体分注装置システム(例えば、潤滑油、窓用洗浄液等)、食品調製システム(例えば、ピザソース等)、および消費者が、プロファイルを登録し、分注される製品を配布点において取得し得、かつ顧客との以前の分注相互作用からの顧客選好を識別し、消費追跡を通して使用を監視する等によって、顧客体験が向上され得る任意の他の環境にも適用され得る。
図2は、本発明の一実施形態による、スマートカップタグ識別子、検証、および飲料分注システム100のためのシステムを図式的に図示する。スマートカップ飲料分注装置システムは、スマートカップ110と、スマートカップタグ読み取り機/書込機120を伴う飲料分注装置と、分注装置およびスマートカップネットワークコンピュータ(DSNC)130と、分注装置およびスマートカップアプリケーションコンピュータ(DSAC)140と、消費者150と、モバイル通信デバイス160、クライアント分析コンピュータ170と、販売店コンピュータ181とを含み得る。
スマートカップ110は、1つ以上の固有の識別子を含む任意の容器を含み得、1つ以上の固有の識別子は、飲料分注装置120、飲料提供業者、および/またはスマートカップに関連付けられた任意の他のエンティティが、スマートカップを固有に識別、検証、および/または認証することを可能にする。例えば、スマートカップは、スマートカップタグ111と、スマートカップ可視識別子112とを含み得る。
スマートカップタグ111は、データを記憶し、スマートカップタグ読み取り機に提供するように構成される任意のデータ搬送要素を含み得る。スマートカップタグは、データがスマートカップタグに書き込まれることを可能にし得、かつデータがスマートカップタグから読み取られることを可能にし得る。いくつかの実施形態では、スマートカップタグ内に記憶されるデータは、暗号化された形態で記憶され得、読み取り機/書込機とタグとの間の共有暗号化キーが、スマートカップタグとスマートカップ読み取り機との間の伝送中、データを暗号論的にセキュア化するために使用され得る。
スマートカップタグは、少なくとも固有のスマートカップ識別子と、セキュリティトークンとを含み得る。いくつかの実施形態では、固有のスマートカップ識別子は、スマートカップ(DSNC130内)に固有の静的値であり得る。例えば、固有のスマートカップ識別子は、DSNC130内に登録されたスマートカップを固有に識別し、対応するDSAC140および/またはスマートカップ提供業者に関連付けられる32ビットの英数字値であり得る。
いくつかの実施形態では、固有のスマートカップ識別子は、事前に構成された規格および/またはプロトコルに従って生成され得、スマートカップタグ識別子は、特定のスマートカップ識別子提供業者、スマートカップのタイプ、スマートカップに関連付けられた分注モード、スマートカップに関連付けられた販売店、および/またはスマートカップタグならびに/もしくはスマートカップに関連付けられた任意の他の関連情報を識別するために使用され得る情報を含む。例えば、スマートカップタグ識別子は、nビットを含み得、最初のkビットは、プロトコルのバージョンを識別し、タグをスマートカップタグとして識別するヘッダを含み、次のmビットは、分注提供業者(例えば、DSNC130)を識別し、最後のpビットは、スマートカップタグのための固有の製造番号である。したがって、スマートカップタグ識別子は、固有のスマートカップ識別子から、スマートカップに関連付けられた分注提供業者(例えば、DSNC130)、スマートカップのタイプ、およびスマートカップについての任意の他の関連情報を固有に識別するためのキーとして登録され得る。
スマートカップ可視識別子は、特定のスマートカップを固有に識別する任意の知覚可能データを含み得る。スマートカップ可視識別子とスマートカップタグ識別子との間の関係は、スマートカップ登録プロセス中、DSNC130によって記憶され得る。例えば、DSNC130は、スマートカップ可視識別子とスマートカップタグ識別子との間の関係を記憶する分注およびスマートカップエンティティデータベース(DSED)131を維持し得る。スマートカップ可視識別子は、可視識別子を読み取るように構成される任意のデバイス(例えば、モバイルデバイス160、飲料分注装置120等)が、可視捕捉および/または可視処理に基づいて、スマートカップを識別することを可能にする、任意の好適な固有の値を含み得る。例えば、スマートカップ可視識別子は、データマトリクスTMバーコード、QRコード(登録商標)、または他のコンピュータ読み取り可能な値、データ文字列、英数字コード、トークン、グラフィック、もしくはスマートカップに関連付けられた任意の他の値等のコンピュータ読み取り可能な値を含み得る。
分注装置およびスマートカップネットワークコンピュータ(DSNC)130は、プロセッサを含む任意のコンピュータと、本明細書に説明される機能性を行うソフトウェアモジュールを含む機能性を実装するためのプロセッサによって実行可能なコードを備えているコンピュータ読み取り可能な媒体とを含み得る。例えば、DSNC130は、スマートカップ登録モジュール132と、スマートカップ認証モジュール133と、ドメイン制御モジュール134とを含む。
スマートカップ登録モジュール132は、スマートカップをDSNCおよび/または1つ以上のDSACに登録するために、DSNCがスマートカップ製造業者(図示せず)または他のスマートカップ提供業者とインターフェースをとることを可能にするように構成される。スマートカップ登録モジュールは、スマートカップの一括または一つずつの登録を可能にするように構成され得る。例えば、スマートカップ製造業者は、スマートカップを製造し、スマートカップ情報(例えば、スマートカップタグ識別子、動的セキュリティトークン)をスマートカップタグ111に書き込み後、および/またはスマートカップ可視識別子112をスマートカップ本体上に印刷後、一括登録要求をDSNCに送信し得る。さらに、スマートカップ登録モジュールは、販売店コンピュータ181が、DSED131内の登録されたスマートカップ情報を更新および/または改変することを可能にし得る。例えば、販売店は、スマートカップのための追加のお代わりを販売し、および/または利用可能なお代わりの数を更新し得、販売店コンピュータ181を使用して、更新されたスマートカップ識別子情報をDSNC130に通信し得る。スマートカップ登録モジュール132は、販売店を認証し、販売店がスマートカップタグ識別子のために登録された情報を更新することが承認されていることを確実にし得、DSED131を更新された情報で更新し得る。
スマートカップ認証モジュール133は、スマートカップ認証要求を受信し、スマートカップタグ識別子の真正性およびステータスを検証し、分注イベントを承認し、分注イベントのための消費者情報を飲料分注装置に提供するように構成される、ソフトウェアモジュールを含む。スマートカップ認証モジュール133は、DSED131とインターフェースをとり、スマートカップ情報を得て、スマートカップに関連付けられた使用条件を検証し、パーソナル情報を得て、任意の他の関連情報を取得し得る。
ドメイン制御モジュール134は、任意のエンティティが情報へのアクセスまたはDSNC130との相互作用を試みる許可を確実にするように構成される、任意のソフトウェアモジュールを含む。例えば、ドメイン制御モジュール134は、DSAC140の登録された識別子を使用して、DSAC140がアクセスすることが許可されている、DSED131内に記憶される情報を決定し得る。例えば、DSAC140は、それらが製造し、発行し、および/または、それらがその管理に責任があるスマートカップのためのスマートカップ情報のみにアクセス可能であり得る。したがって、スマートカップが、DSNC130に登録されると、ドメイン識別子が、スマートカップ情報に登録され得る。ドメイン識別子は、その情報にアクセスすることが許可されているエンティティを示し得る。ドメイン識別子は、複数のエンティティと共有され得るか、または特定のエンティティに特定であり得る。例えば、販売店は、販売店によって発行されたスマートカップのための情報にのみアクセス可能であり得る一方、シロップ供給業者は、シロップを提供している任意の販売店に関連付けられたスマートカップ情報にアクセスすることが可能であり得る。したがって、販売店に関連付けられたアクセス権または許可は、単一のドメインのみを含み得る一方、シロップ供給業者に関連付けられたアクセス権は、複数の異なるドメイン識別子を含み得る(例えば、スマートカップを発行または受け入れる各販売店のために1つ)。したがって、DSAC140が、特定のスマートカップ識別子に関連付けられた情報を要求すると、ドメイン制御モジュール134は、要求されたスマートカップに関連付けられたドメイン識別子がDSAC140に関連付けられたアクセス許可(すなわち、ドメイン識別子)に一致することを検証し得る。
分注装置およびスマートカップエンティティデータベース(DSED)131は、DSNC130の発行および/または管理されているスマートカップに関連付けられた情報を記憶する任意のデータ記憶媒体を含み得る。いくつかの実施形態では、スマートカップが、製造および/または発行されると、スマートカップ可視識別子、スマートカップタグ識別子、およびセキュリティトークンに関連付けられたコードまたは値が、特定のスマートカップがスマートカップ関連識別子の任意の1つまたはその組み合わせによって識別され得るように、DSED131内に記憶され得る。DSEDはまた、飲料分注を認証、検証、および承認することにおいて有用であり得る任意の他の情報と、飲料分注装置120または飲料ネットワークコンピュータと通信するために有用な任意の情報とを含み得る。さらに、登録された消費者プロファイル情報ならびに任意の個人化または向上したユーザ相互作用を提供することに関連する他の情報も同様に、DSED131内に記憶され得る。例えば、各スマートカップエントリのためのドメインを含むアクセス権情報も、DSED131内に含まれ得、アクセス権情報は、各特定のスマートカップエントリに関連付けられた情報にアクセスし、それを更新し得るエンティティを示す。分注装置およびスマートカップエンティティデータベース131内に記憶され得る例示的値を示す例示的クエリ結果が、図3に示される。値は、例証にすぎず、任意の関連値が、使用され得、そのような値は、図3に示されるそれらのタイプに限定されないことに留意されたい。
図3に示されるように、DSED131は、DSNC130に登録された各スマートカップタグ識別子に関連付けられた任意の関連情報を含む、分注装置およびスマートカップエンティティデータベース131エントリを含み得る。例えば、DSED131エントリの各々は、スマートカップに関連付けられたスマートカップタグ識別子と、動的セキュリティトークンと、スマートカップ可視識別子とを含むスマートカップ検証情報を含み得る。加えて、DSED131は、スマートカップのための利用可能分注回数、スマートカップのための利用可能分注量、スマートカップのための有効期限、および/またはスマートカップのための有効時間を含むスマートカップに関連付けられた分注モード設定および使用条件を含み得る。分注モード設定は、例えば、時間制限、分注回数、および分注量を含み得る。さらに、DSED131は、スマートカップに関連付けられたユーザ識別子と、以前の分注および/またはユーザ設定に基づいて、消費者の好みの飲料を示す好みの飲料フィールドとを含むユーザ情報を含み得る。したがって、DSNC130は、記憶され、追跡され、および/または登録されたスマートカップに関連付けられた任意の情報、ならびに/もしくは、DSAC140の登録消費者データベースからの関連付けられた消費者プロファイルへのアクセスを有し得る。加えて、DSED131は、DSNC130のドメイン制御モジュール134が、要求側(例えば、DSAC140)がスマートカップ情報へのアクセスが与えられるべきであるかどうかを決定し得るように、各スマートカップエントリのためにドメイン識別子情報を含み得る。
登録消費者データベース141は、スマートカップアプリケーションの登録されたユーザに関連する任意の情報を含む任意のデータ記憶媒体を含み得る。例えば、登録消費者データベース141は、任意の登録された消費者消費情報と、飲料分注情報と、ユーザプロファイル情報と、登録されたスマートカップ情報と、ユーザまたは追跡されたスマートカップに関連付けられた任意の他の情報とを含み得る。登録消費者データベース141の例示的クエリ結果は、例示的値とともに図4に示される。値は、例証にすぎず、任意の関連値が、使用され得、そのような値は、図4に示されるそれらのタイプに限定されないことに留意されたい。
図4に示されるように、登録消費者データベース141は、DSAC140に登録されたユーザに対する任意の関連情報を含むエントリを含み得る。例えば、登録消費者データベース141は、消費者名と、ユーザ識別子と、関連付けられたスマートカップ可視識別子と、関連付けられたスマートカップタグ識別子と、動的セキュリティトークンと、分注された製品の識別子と、分注された量と、ユーザ識別子に関連付けられた好ましい飲物と、分注時間および/または日付と、飲料分注装置120場所とを含み得る。したがって、登録消費者データベース141は、各分注に対するエントリを含み得る(図4に示されるように)。加えて、および/または代替として、登録消費者データベース141は、各登録されたユーザおよびその履歴分注と、好みの飲料と、DSNC130から利用可能および/または登録されたユーザに関連付けられたDSAC140への任意の他の関連情報とについての集約された情報を含み得る。
図2に戻ると、消費者150は、スマートカップおよび/またはスマートカップに関連付けられた飲料分注数(すなわち、お代わり)の任意の購入者、所有者、もしくはユーザを含み得る。消費者は、登録または未登録者であり得る。登録された消費者は、そのスマートカップアカウント、残りの分注数、または他の使用条件、ならびにスマートカップに関連付けられた任意の他の関連情報を登録および監視するために、モバイル通信デバイス上で動作するスマートカップアプリケーションを伴うモバイル通信デバイス(例えば、携帯電話)を動作させ得る。
モバイル通信デバイス160は、遠隔サーバコンピュータと通信するように構成される任意のポータブルデバイスを含み得る。モバイル通信デバイス160は、ユーザが、分注装置およびスマートカップアプリケーションコンピュータ(DSAC)140と通信し、スマートカップをその登録された消費者アカウントに関連付け、かつ別様に、DSAC140と相互作用し、登録されたユーザプロファイルまたはスマートカップに関する情報を得ることを可能にするスマートカップアプリケーション161を含み得る。モバイル通信デバイス160は、プロセッサと、プロセッサによって実行されると、本明細書に説明される機能性のうちのいずれかを行うように構成されるコードを備えているコンピュータ読み取り可能な媒体とを含み得る。
クライアント分析コンピュータ170は、分注装置およびスマートカップネットワークコンピュータ(DSAC)140とインターフェースをとるように、および/または通信するように構成される任意のコンピュータまたは一連のコンピュータを含み得る。例えば、クライアント分析コンピュータ170は、販売店に関連付けられ得、および/または供給業者もしくはスマートカップシステムのための消費および使用情報に対する他の関与当事者に関連付けられ得る。クライアント分析コンピュータ170は、DSAC140または飲料供給業者に関連付けられた分析者が、使用特性、登録消費者情報、DSED131によって提供される得られた分注情報、および/またはDSAC140に利用可能な任意の他の情報を分析することを可能にし得る。クライアント分析コンピュータ170は、分析者(図示せず)が、飲料供給業者、仕入担当者、マーケティング担当者、もしくは飲料分注装置120および/またはDSNC130に関連付けられた任意の他のエンティティにサービス提供、マーケティング、および/または情報提供するために、消費者使用、履歴、マーケティングプロファイル等に関する追加の詳述情報を得ることを可能にし得る。
販売店コンピュータ181は、DSNC130とインターフェースをとり、DSED131に記憶されるスマートカップ情報を発行、登録、および/または更新するように構成される任意のコンピュータを含み得る。販売店コンピュータは、支払取引を行うためのレジ(POS)または他の販売店端末を含み得、支払取引は、支払が承認され、取引が完了された後、スマートカップ登録モジュール182を使用して、DSNC130を更新されたスマートカップ情報で更新するステップを含み得る。故に、販売店は、消費者150と取引を行い、スマートカップのための追加のお代わりを売り上げ得、販売店コンピュータ181のスマートカップ登録モジュール182は、DSNC130と通信し、DSED131内に記憶されるスマートカップ情報を更新し、購入情報(例えば、2杯の追加、30分等)を登録されたスマートカップタグ識別子に反映させ得る。
さらに、いくつかの実施形態では、販売店コンピュータ181は、ユーザに関連付けられたスマートカップ情報を更新するように、および/またはスマートカップに関する情報を得るように構成され得る。例えば、販売店クライアントコンピュータは、スマートカップ識別子に関連付けられたお代わりの数を更新するように構成され得、スマートカップに対して残っているお代わりの数を追跡することが可能であり得、および/または飲料の在庫ならびに配達を支援するための飲料の使用統計を監視し得る。
(II.スマートカップユーザ関連付け方法)
図5は、登録されたスマートカップタグ識別子を登録されたユーザプロファイルに関連付ける方法の例示的ユーザ関連付けフロー図を示す。いくつかの実施形態では、登録されたユーザは、ユーザのモバイル通信デバイス160および/または他のコンピュータを使用して、スマートカップをその登録されたユーザプロファイルに関連付け得る。スマートカップユーザ関連付けは、スマートカップ可視識別子112および/またはスマートカップタグ111をDSAC140に記憶される登録されたユーザプロファイルに関連付けるために、任意の好適な方法を通して生じ得る。以下に説明される方法は、スマートカップ110をユーザプロファイルに関連付ける一例示的方法である。
図5の方法を開始する前に、ユーザは、スマートカップ110と、分注回数、時間制限、および/または分注量とを販売店もしくは他の飲料提供業者から購入し得る。スマートカップタグ識別子、可視識別子112、および動的セキュリティトークンは、スマートカップが製造されたとき、または販売店もしくは他のDSAC140オペレータに販売されたとき、DSNC130に前もって登録され得る。故に、DSNC130は、DSNC130においてDSED131内に前もって記憶されるスマートカップ識別情報を有し得る。したがって、スマートカップが販売店によって消費者に販売されると、販売店(またはスマートカップ提供業者)は、スマートカップに分注回数、時間制限、および/または他の使用条件をロードし得る(もしくはスマートカップは、事前に構成された分注回数、時間制限、および/または他の使用条件を伴って提供され得る)。登録情報は、DSNC130に送信され得、DSNC130は、DSED131をスマートカップ110に関連付けられた使用条件で更新する。さらに、消費者は、モバイル通信デバイス160がDSAC140と通信することを可能にするスマートカップアプリケーション161を彼らのモバイル通信デバイス160にダウンロードおよびインストールし得る。故に、登録された消費者150は、有効なスマートカップ110の所有と、モバイル通信デバイス160とを有し得、モバイル通信デバイス160は、DSAC140と通信し、スマートカップ識別子と登録されたユーザとの間の関連付けを可能にするように構成される。
ステップ501では、モバイル通信デバイスは、可視識別子をスマートカップから得る。可視識別子を捕捉および/または取得する任意の好適な方法が、スマートカップ可視識別子のタイプおよびモバイル通信デバイス160の能力に応じて使用され得る。例えば、モバイル通信デバイス160は、QRコード(登録商標)または他のコンピュータ読み取り可能なコード(例えば、データマトリクスTMバーコード)の写真を撮影し得、モバイル通信デバイス160上にインストールされたスマートカップアプリケーション161のスマートカップ可視識別子プロセッサモジュールを使用して、画像を処理し、埋め込まれた、または別様にQRコード(登録商標)もしくは他のコンピュータ読み取り可能な識別子関連付けられたスマートカップ可視識別子を識別し得る。代替として、および/または加えて、いくつかの実施形態では、モバイル通信デバイス160は、データ文字列の写真を撮影し、光学認識ソフトウェアを使用して、可視識別子を決定し得る。さらに、いくつかの実施形態では、ユーザは、可視識別子を読み取り、可視識別子をモバイル通信デバイス160上で動作するスマートカップアプリケーションに手動で入力し得る。図10は、可視識別子をスマートカップ110から得るためのスマートカップアプリケーション登録画面のための例示的グラフィカルユーザインターフェースを示す。
ステップ502では、モバイル通信デバイス160は、スマートカップユーザ関連付け要求を生成し、分注装置およびスマートカップアプリケーションコンピュータ(DSAC)140に送信する。スマートカップユーザ関連付け要求は、決定されたスマートカップ可視識別子と、登録されたユーザに関連付けられたユーザ名および/またはユーザ識別子と、DSAC140が、登録されたユーザを検証および/または要求を認証することを可能にする任意の検証情報(例えば、パスワード、セキュリティ認証トークン等)とを含み得る。
ステップ503では、DSAC140は、要求を検証し、スマートカップをユーザの登録された消費者プロファイルに関連付けられているとして登録する。例えば、DSAC140は、スマートカップユーザ関連付け要求からのユーザ識別子およびスマートカップ可視識別子を解析し、そのユーザ識別子に関連付けられたユーザプロファイルに対して、登録消費者データベース141を検索し、識別されたユーザプロファイルがアクティブであり、優良な資産状態にあることを検証し、受信されたスマートカップ可視識別子に関連付けられたスマートカップが登録されたユーザプロファイルに関連付けられている(その逆も同様)ことを示すように、登録消費者データベース141を更新し得る。故に、この時点以降、DSAC140は、スマートカップ可視識別子112と、スマートカップタグ111に関連付けられたスマートカップ識別子と、登録ユーザプロファイルデータベース141に記憶されたスマートカップ識別子に関連付けられた任意の他の情報とをユーザの登録されたユーザプロファイルに関連付けられているとして関連付ける。
ステップ504では、DSAC140は、ユーザプロファイル情報を生成し、DSNC130に送信し、DSNC130に、登録された消費者とスマートカップ可視識別子との間の関係を知らせる。ユーザプロファイル情報は、登録消費者関連付けメッセージ内で送信され得る。登録消費者関連付けメッセージは、DSAC130の識別子と、モバイル通信デバイス160から受信されたユーザ関連付け要求内で受信されたスマートカップ可視識別子112と、DSNC130においてスマートカップに関連付けられるべき消費者プロファイル情報とを含み得る。ユーザプロファイル情報は、登録消費者データベース141からの任意の関連情報を含み得る。例えば、ユーザプロファイル情報は、ユーザ識別子と、消費者名と、登録された消費者によって選択された好みの飲料と、モバイルデバイス識別子もしくは電話番号、またはDSNC130のために有用であり得る任意の他の関連情報とを含み得る。
ステップ505では、DSNC130のドメイン制御モジュール134は、登録消費者関連付けメッセージからのスマートカップ可視識別子112を解析し、受信されたスマートカップ可視識別子に一致するスマートカップエントリに対して、DSED131を検索する。DSNC131のドメイン制御モジュール134が関連スマートカップエントリをDSED131内で見出す場合、ドメイン制御モジュール134は、DSAC140が、DSED131内に記憶されるスマートカップエントリに関連付けられた情報にアクセスし、それを更新するアクセス権および/または許可を有するかどうかを決定する。例えば、ドメイン制御モジュールは、一致するスマートカップエントリに関連付けられたドメインを決定し、ドメインをDSAC140のアクセス権と比較し得る。
アクセス権は、任意の好適な方法を通して授けられ、制御され得る。例えば、アクセス権は、ドメイン、クライアント、およびカテゴリに分離され得、各DSAC140、販売店コンピュータ181、および/またはDSNC130にアクセスする任意の他のエンティティは、DSNC130との登録段階中に異なるドメイン、クライアント、およびカテゴリへのアクセスを提供される。ドメインアクセス権は、そのドメイン内のクライアントおよびカテゴリの全てに関連付けられた情報へのエンティティアクセスを可能にし得る。クライアントアクセス権は、特定のドメインの特定のクライアント内における種々のカテゴリへのエンティティアクセスを可能にし得る。アクセス権の最低レベルは、ドメインの各クライアント内の情報の指定されたカテゴリへのエンティティアクセスを与えるカテゴリを含み得る。いかなるエンティティも、DSNC130自体以外、ドメインの全てへのアクセスを提供されないであろう。したがって、エンティティ(例えば、販売店、特定の場所における販売店コンピュータ181、DSAC140等)は、アクセス権を有するように登録されているその情報へのアクセスが与えられ得、アクセスを有するように登録されているそれらのスマートカップのための情報を更新し得る。
したがって、DSNC130のドメイン制御モジュール134は、スマートカップ可視識別子との登録ユーザ関連付けを要求する特定のDSAC140のアクセス権を決定し得、DSAC140が、スマートカップ可視識別子が該当する特定のドメイン、クライアント、および/またはカテゴリに関連付けられているかどうかを決定し得る。例えば、DSAC140が、シロップを販売店チェーンに供給するシロップ配給業者に関連付けられる場合、シロップ配給業者は、特定の販売店に関連付けられているとして登録されたスマートカップを取得および更新するためのドメインアクセス権を与えられ得る。したがって、スマートカップがDSNC130に登録されると、スマートカップは、配布されている販売店に特定のドメイン識別子またはクライアント識別子が与えられ得る。シロップ配給業者のDSAC140は、次いで、販売店に関連付けられたドメインアクセス権および/またはクライアントアクセス権を有するとして登録されるであろう。ドメイン制御モジュール134は、次いで、DSAC140がスマートカップ可視識別子112によって識別されるスマートカップエントリへのアクセス権を有することを決定し得、要求される登録消費者関連付け要求を可能にし得る。したがって、ドメイン制御モジュール134は、DSED131を登録消費者関連付け要求内に含まれる登録消費者情報で更新し得る。
ステップ506では、DSNC130は、登録消費者関連付け応答メッセージを生成し、DSAC140に送信し得る。登録消費者関連付け応答は、登録消費者情報のスマートカップ可視識別子に関連付けられたスマートカップとの関連付けの成功と、任意の他の関連情報とに関するDSAC140への指示を含み得る。例えば、登録消費者関連付け応答は、識別されたスマートカップに関連付けられた以前の分注情報だけではなく、スマートカップの現在のステータスと、任意の使用条件、分注モード、および/またはDSED131内に記憶されるスマートカップに関する任意の他の情報とを含み得る。いくつかの実施形態では、返される情報のタイプは、DSAC140のドメインアクセス権および/またはDSAC140に関連付けられた他の登録情報に依存する。
ステップ507では、DSAC140は、ユーザ関連付け要求が成功したかどうかを示すスマートカップユーザ関連付け応答を生成し、モバイル通信デバイス160に送信し得る。ユーザ関連付けが成功した場合、スマートカップユーザ関連付け応答は、現在のステータスならびにスマートカップに関連付けられた他の情報および/または登録ユーザ関連付け応答から得られたユーザプロファイルも提供し得る。例えば、図9は、スマートカップアプリケーションのためのいくつかの例示的グラフィカルユーザインターフェースを示し、左の第1の写真は、ユーザが、モバイル通信デバイス160のスマートカップアプリケーション161を通してユーザの登録されたアカウントにログインすること示し、右の写真は、ユーザが、ログインし、前述のプロセスを使用してスマートカップ110を登録した後のグラフィカルユーザインターフェースを示す。類似情報は、ログイン、登録スマートカップステータス更新要求、および/または登録されたアカウントに関連付けられた任意の他の好適なアカウント関連アクションに応答して、提供されることができる。
本明細書のフローチャートに説明されるプロセスは、要求と、一致応答とを示すが、実施形態は、そのような実装に限定されないことに留意されたい。例えば、DSNCとDSACとの間の全ての相互作用はまた、取得およびポストコマンドを通して、または指定される要求ならびに応答メッセージを通して実装され得る。したがって、いくつかの実施形態では、一括登録/関連付けメッセージングおよび一方的または非同期メッセージングは、応答メッセージを送信する前に遅延が存在するように、および/または、プロセスが成功もしくは不成功に行われ得る場合でも、応答メッセージが要求に応答して提供されないように、実装され得る。
(III.スマートカップタグ識別、検証、および飲料分注のための方法)
図6は、本発明の例示的実施形態による、飲料の識別、検証、および分注のための方法の例示的フロー図を示す。図6に示される方法に先立って、消費者は、スマートカップを販売店から購入し得、いくつかの実施形態では、図5において上で説明されたプロセスを使用して、スマートカップを登録し得る。
消費者150は、スマートカップを販売店から購入し得、販売店によって提供される使用制約に応じて、消費者150は、ある期間にわたる無制限お代わり、ある数のお代わりまたは分注を提供するようにスマートカップを購入し得るか、分注されるべきある量の飲料を購入し得、および/または、任意のそれらの組み合わせで購入し得る。例えば、消費者150は、スマートカップ110に関連付けられた10杯分のお代わりを伴ってスマートカップ110をテーマパーク、学校の食堂、レストランチェーン、および/または任意の他の販売店から購入し得る。代替として、および/または加えて、スマートカップ110は、その後1時間、1週間、および/または有効期限に関連付けられた任意の他の期間にわたって、任意の数のお代わりが許可され得る。さらに、使用制約は、例えば、スマートカップが、翌週以内に使用されなければならない5杯分のお代わりを伴って購入され得るように、組み合わせられ得る。販売店は、詳細をDSNC130に通信するシステムに販売詳細を入力し得、DSNC130は、使用条件を購入されたスマートカップ110のスマートカップタグ識別子に関連付けるようにDSED131を更新する。したがって、消費者150は、販売店における使用の準備ができたアクティブかつ有効なスマートカップを有し得る。
消費者150は、次いで、販売店における飲料分注装置120に接近し得、スマートカップをスマートカップタグ読み取り機/書込機を含む飲料分注装置120の指定されたエリアに設置し得る。スマートカップ110は、スマートカップタグ読み取り機/書込機との通信近接度内におけるスマートカップタグの設置によって、読み取られ、書き込まれるように構成されるスマートカップタグ111を有し得、図6に示されるプロセスが、開始し得る。
ステップ601では、飲料分注装置120に電気的に結合されるスマートカップ読み取り機/書込機は、スマートカップタグ識別子をスマートカップタグ111から得る。動的セキュリティトークンがスマートカップタグ111内に存在するそれらの実施形態では、飲料分注装置120は、セキュリティトークンもスマートカップタグ111から取得し得る。スマートカップ読み取り機/書込機は、スマートカップタグ識別子およびセキュリティトークンを任意の好適な方法を通して取得し得る。例えば、スマートカップタグが、RFID技術を使用する場合、読み取り機は、パッシブRFID送信機タグに給電し、通信されるデータをタグから受信することによって、スマートカップ識別子およびセキュリティトークンを取得し得る。スマートカップ読み取り機/書込機は、スマートカップタグが通信範囲内にあり、タグおよび読み取り機/書込機が容易に通信し得るように、飲料分注装置120内に位置付けられる。代替として、スマートカップタグがバッテリで給電される場合、スマートカップタグ読み取り機は、スマートカップ識別子をより離れた距離から受信し得、消費者がスマートカップを飲料分注装置120の指定されたエリア内に設置する前にプロセスを開始し得る。
ステップ602では、飲料分注装置120のコントローラは、スマートカップタグ識別子および動的セキュリティトークンを使用して、スマートカップ認証要求を生成する。スマートカップ認証要求は、飲料分注装置120とDSNC130との間で理解および/または共有される任意の好適なプロトコルを使用して、送信され得る。例えば、スマートカップ認証要求は、要求のタイプを識別するヘッダと、認証要求に関連付けられた飲料分注装置120および/または販売店コンピュータの識別子と、スマートカップ識別子と、動的トークンとを含み得る。
ステップ603では、飲料分注装置120の分注装置ネットワークインターフェースは、スマートカップタグ識別子およびセキュリティトークンを含むスマートカップ認証要求をDSNC130に送信する。
ステップ604では、DSNC130は、スマートカップ認証要求を受信し、スマートカップ認証要求の処理を開始し、スマートカップタグ識別子および動的セキュリティトークンが、有効であり、真正であることを保証し、スマートカップ認証要求のための分注決定を決定する。最初に、DSNC130は、スマートカップタグ識別子に対して、登録されたスマートカップタグがDSED131内に存在するかどうかを決定し得る。次に、DSNC130は、受信された動的セキュリティトークンが登録されたスマートカップに関連付けられた記憶される動的セキュリティトークンに一致するかどうかを決定し得る。故に、DSNC130は、スマートカップ識別子および動的セキュリティトークンの真正性を検証する。次に、DSNC130は、検証されたスマートカップに関連付けられた使用条件に基づいて、分注決定を決定し得る。検証および分注決定処理に関する追加の詳細は、以下の図7を参照して提供される。
ステップ605では、スマートカップが真正である場合、DSNC130は、スマートカップタグ識別子のための新しい動的セキュリティトークンを生成し得、DSED131内に記憶される動的セキュリティトークンを更新し得る。動的セキュリティトークンは、ランダムに生成され得、および/または所定のアルゴリズムに従って選択され得る。いずれの場合も、DSED131は、更新された動的セキュリティトークンで更新され得、更新された動的セキュリティトークンは、スマートカップのスマートカップタグ上に記憶される動的セキュリティトークンを更新するために、飲料分注装置120に送信され得る。いくつかの実施形態では、更新された動的セキュリティトークンは、飲料分注装置120において生成され、スマートカップタグに書き込まれ得ることに留意されたい。そのような実施形態では、更新された動的トークンは、飲料分注装置120によってスマートカップタグの中に正常に書き込まれた後、DSNC130に送信されるであろう。DSNC130は、次いで、取引または読み取りイベントのための更新された動的セキュリティトークンを含むように、DSED131内の関連スマートカップタグエントリを更新するであろう。
ステップ606では、DSNC130は、スマートカップタグ識別子が登録されているか、および/または、ユーザおよび/または消費者プロファイルに関連付けられているかどうかを決定し得る。DSNC130は、スマートカップタグ識別子に対して、DSED131を検索し得、関連付けられたスマートカップタグ識別子がユーザ識別子および/または消費者プロファイルに関連付けられているかどうかを決定し得る。スマートカップタグ識別子が、ユーザプロファイル識別子に以前に関連付けられている場合、DSNC130は、消費者が飲料分注装置120との向上したインターフェース体験を有することを可能にするために、消費者選好をDSED131から取得し得、消費者情報をスマートカップ認証応答内に含み得る。例えば、消費者名、ユーザ識別子、最後の分注データ、残っている飲料分注および/または他の使用条件、ならびに/もしくは好みの飲料が、飲料分注装置120のための認証応答内に提供され、個人化および効率化されたユーザ体験ならびに消費者とのユーザインターフェースを提供することにおいて使用し得る。
ステップ607では、DSNC130は、スマートカップ認証応答を生成し、飲料分注装置120に送信し得る。スマートカップ認証応答は、分注決定と、認証の結果と、任意の他の関連情報とを含み得る。例えば、消費者プロファイルからの消費者選好を含む消費者情報が、前述のように、含まれ得る。
ステップ608では、飲料分注装置120は、分注決定と、更新された動的セキュリティトークンと、いくつかの実施形態では、消費者情報とを含むスマートカップ認証応答を受信する。飲料分注装置120は、分注決定、更新された動的トークン、および消費者情報を解析し得、更新された動的セキュリティトークンをスマートカップのスマートカップタグに書き込み得る。更新された動的セキュリティトークンは、スマートカップが更新プロセス全体を通して通信範囲内に留まるように、飲料が分注される前に、スマートカップタグに書き込まれ得る。したがって、更新された動的トークンは、スマートカップタグから読み取られ、次のスマートカップ認証要求内に含まれる動的セキュリティトークンがDSED131内に記憶されるセキュリティトークンに一致し得、スマートカップが真正であるとして検証され得るように、スマートカップタグ上で更新され得る。
前述のように、いくつかの実施形態では、スマートカップ認証応答は、登録された消費者プロファイルからの消費者情報を含み得る。消費者情報は、飲料分注イベントに対する任意の関連情報を含み得る。例えば、消費者情報は、好みの飲料と、消費者名と、登録されたユーザ名と、以前の飲料分注情報と、スマートカップ識別子に関連付けられた分注モードと、スマートカップ識別子に関連付けられた使用条件とを含み得る。
ステップ609では、飲料分注装置120のコントローラは、スマートカップ認証応答に関連付けられた分注決定を決定し得、分注決定は、飲料分注装置120が飲料を分注することを承認されているかどうかを示す。したがって、飲料分注装置120が分注決定が肯定的であることを決定する場合、飲料分注装置120は、分注すべき飲料を決定し得(消費者に尋ねるか、または消費者選好情報内に示される好ましい飲物から選択された飲料を把握するかのいずれかであり得る)、選択された飲料をスマートカップ内に分注し得る。飲料分注装置120は、特定のフラグ、語句(例えば、承認、拒否等)、コード、および/または任意の他の情報をスマートカード認証応答内で探すことによって、分注決定が肯定されたかどうかを決定し得る。
飲料分注装置120のコントローラは、選択のために消費者に尋ねることによって、選択された飲料を取得し得、スマートカップ認証応答内で受信された好みの飲料を使用し得、および/または任意の他の好適な方法を使用して、消費者の選択された飲料を取得し得る。例えば、図8は、飲料分注装置120が選択された飲料を得るための例示的グラフィカルユーザインターフェースを示し、スマートカップが、登録消費者プロファイルに登録され、消費者情報が、ユーザに表示され、消費者のための効率化および個人化されたユーザインターフェースをもたらす実施形態を示す。
ステップ610では、飲料分注装置120は、飲料分注情報を生成し、DSNC130に報告する。飲料分注情報は、任意の関連情報を含み得る。例えば、飲料分注報告は、分注された選択飲料、飲料の分注量、および飲料分注時間を含み得る。
ステップ611では、DSNC130は、分注情報報告を受信し、関連分注情報を含むように分注装置およびスマートカップエンティティデータベース(DSED)131を更新する。例えば、使用条件が分注量に基づく場合、分注された量が、DSED131内に記憶される分注量を更新するために使用され得る。さらに、分注が飲料分注装置120において消費者によってキャンセルされた場合、DSED131は、分注をスマートカップタグ識別子に組み入れるように更新され得る。DSNC130はまた、分注時間と、分注された製品と、スマートカップ識別子に関連付けられたDSED131への更新内における任意の他の関連情報とを含み得る。
ステップ612では、DSNC130は、分注情報報告をDSAC130に送信する。図5のステップ504−506を参照して上で説明されたように、DSNC130のドメイン制御モジュールは、任意の分注情報をDSAC140に送信する前に、DSAC140のアクセス権を決定し得る。DSED131内に記憶される任意の関連情報が、登録設定ならびにDSAC140に関連付けられたドメイン制御に基づいて決定され得るような分注情報報告および情報量においてDSAC140に送信され得る。
いくつかの実施形態では、DSNC130は、DSAC140が更新された分注情報を要求するまで、分注情報報告を送信しないこともあることに留意されたい。そのような実施形態では、DSNC130のドメイン制御モジュール134は、要求をDSAC140から受信し得、DSAC140が、受信されたスマートカップ識別子に関連付けられたドメイン識別子を使用して、要求されるスマートカップのための分注情報を受信することが許可されることを保証し得、スマートカップ識別子に関連付けられた任意の更新された分注情報を送信し得る。さらに、いくつかの実施形態では、DSAC140は、分注情報を一括要求し得、それは、単一要求がDSAC140のドメインに関連付けられた複数の登録されたスマートカップ識別子を含むことを意味する。いくつかの実施形態では、ドメイン全体が、DSAC140による要求に応答して、または具体的要求を伴わずに周期的に、返され得る。DSAC140は、次いで、登録消費者データベース141を更新されたユーザ分注情報で更新し得る。
ステップ613では、DSAC140は、分注(および、およらく他の以前の分注)からの分注情報を含む分注情報報告を受信し、分注情報報告内に含まれる分注情報を含むように登録消費者データベース141を更新し得る。
図6は、複数のステップを示すが、本発明のいくつかの実施形態による飲料の識別、検証、および分注の全ての方法のために要求されるわけではないことに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、識別されたスマートカップは、登録された消費者によって前もって登録されていない場合がある。したがって、ステップ608は、完了されないこともあり、消費者選好情報は、得られず、スマートカップ認証応答内で返されないこともある。さらに、いくつかの実施形態では、スマートカップは、全ての分注に対して動的セキュリティトークンを更新しないこともあり、したがって、セキュリティトークンは、全ての分注中に更新および/または検証されないこともある。故に、種々の実施形態は、追加のステップ、または図6に示されるものより少ないステップを実装し得、および/または、図6に示されるものより多いもしくはより少ない機能性を実装し得ることに留意されたい。
(IV.スマートカップ認証方法)
図7は、本発明の例示的実施形態による、スマートカップを識別および検証する方法の例示的フロー図を示す。以下に説明される方法は、前述の図6のステップ606において行われるステップの一例示的実施形態を含む。認証の追加のおよび/または代替方法も、行われ得る。
ステップ701では、DSNC130は、図6のステップ606を参照して上で議論されたように、スマートカップ認証要求を受信する。
ステップ702では、DSNC130は、スマートカップ認証要求からのスマートカップ識別子および動的セキュリティトークンを解析する。
ステップ703では、DSNC130は、受信されたスマートカップタグ識別子に対して、分注装置およびスマートカップエンティティデータベース131を検索する。第1の検証試験は、スマートカップ識別子が分注装置およびスマートカップエンティティデータベース131内に記憶されている登録されたスマートカップエントリに関連付けられるかどうかを決定するために行われ得る。
ステップ704では、DSNC130は、受信された動的セキュリティトークンを分注装置およびスマートカップエンティティデータベース131内のスマートカップタグ識別子に関連付けられた記憶されたセキュリティトークンと比較することによって、スマートカップ識別子および動的トークンの真正性を検証する。故に、受信された動的セキュリティトークンが分注装置およびスマートカップエンティティデータベース131内の記憶された動的トークンに一致する場合、スマートカップは、真正であるとして検証される。しかしながら、動的トークンとセキュリティトークンとが一致しない場合、スマートカップは、認証および/または検証されず、処理は、停止し得、プロセスは、ステップ710にスキップし得、そこで、分注決定は、否定的であると決定される。したがって、飲料分注装置120は、続いて、飲料を分注しないであろう。
ステップ705では、スマートカップの真正性が認証された場合、DSNC130は、スマートカップ識別子に関連付けられた分注モードを決定する。分注モードは、消費者に販売されたスマートカップのタイプに関連付けられ得、スマートカップアプリケーションによって、スマートカップが分注のために有効であるかどうかを識別するために使用され得る。種々の分注モードは、例えば、時間制限、分注回数、および分注量を含み得る。決定される分注モードに応じて、異なる使用条件が、存在し得、DSNC130は、異なる使用条件をDSED131から取得し得る。
ステップ706では、DSNC130は、スマートカップ認証要求のための使用条件を検証する。使用条件は、DSNC130に、分注モードに基づく条件、およびスマートカップが分注のために現在有効であるかどうか、したがって、その分注が続行されるべきかことに関する指示を提供する。使用条件は、例えば、有効期限、有効時間、分注クレジット数、および分注残量を含み得る。使用条件は、購入されたお代わりの数、購入されたときにスマートカップに関連付けられた規約、および販売店がもたらすスマートカップのタイプに基づいて、決定され得る。使用条件は、分注モードに関連付けられた使用条件が利用可能であるかどうかを決定することによって検証され得る。例えば、任意の残りの利用可能な分注回数または飲料量があるかどうか、有効時間および/または日付が現在の時間ならびに/もしくは日付を過ぎていないかどうかである。該当する場合、スマートカップに関連付けられた使用条件は、有効であると決定され得、プロセスは、ステップ707に継続し得る。該当しない場合、使用条件は、無効であると決定され得、プロセスは、ステップ710に進み得る。使用条件が無効であると決定される場合、特別なメッセージが、提供され、追加のクレジット、時間、分注量等のために販売店に立ち寄るべきであることを消費者に知らせ得る。
ステップ707では、使用条件が、有効であると決定され、したがって、DSNC130は、分注決定が肯定的であることを決定する。
ステップ708では、DSNC130は、追加の飲料が使用されたことを示すように、DSED131内のスマートカップ識別子に関連付けられた使用条件を更新する。いくつかの実施形態では、使用条件は、分注イベント後に分注報告メッセージが受信された後、更新され得る。例えば、分注量に関連付けられた使用条件は、分注された実際の量によって減算され得る。
ステップ709では、DSNC130は、分注決定を含むスマートカップ認証応答を生成および送信する。このステップは、図6のステップ609に類似する。
ステップ710では、使用条件が無効である場合、DSNC130は、分注決定が否定的であることを決定し、認証プロセスは、スマートカップが分注のために有効ではないので、停止する。
ステップ711では、DSNC130は、否定的な分注決定を含むスマートカップ認証応答を送信する。いかなる分注も、続いて、ステップ706に前述されたように提供されないであろう。
(V.再構成可能スマートカップタグ読み取り機/書込機位置を伴う再構成可能飲料分注装置)
図11−14は、飲料分注装置120およびスマートカップタグ読み取り機/書込機のための種々のシステム構成を示す。例えば、図11は、再構成可能スマートカップタグ読み取り機/書込機を第1の位置に伴う、例示的再構成可能飲料分注装置の斜視図を示し、図13は、再構成可能スマートカップタグ読み取り機/書込機を第2の位置に伴う、例示的再構成可能飲料分注装置の斜視図を示し、図14は、再構成可能スマートカップタグ読み取り機/書込機を第3の位置に伴う、例示的再構成可能飲料分注装置120の斜視図を示す。
図11は、再構成可能スマートカップタグ読み取り機/書込機を第1の位置に伴う、例示的再構成可能飲料分注装置120の斜視図である。図11の飲料分注装置120は、飲料分注装置120を含む、スマートカップ飲料分注システムを示し、スマートカップタグ読み取り機/書込機が、飲料分注装置120のドレインカバー(「滴受カバー」とも称される)の中に統合されるパック内に位置付けられる。ドレインカバーは、いくつかの孔を含み、孔は、飲料分注装置120から溢れる飲料がドレインコンパートメント(「滴受」とも称される)の中に落下することを可能にする。しかしながら、ドレインカバーは、ドレインコンパートメントが容易に清掃され得るように取り外し可能である。したがって、パックがスマートカップタグ読み取り機を統合する場合、電源は、ドレインカバーを通して給送され、スマートカップタグ読み取り機が給電されることを確実にし得る。したがって、磁気電力コネクタが、電力をドレインカバーを通してスマートカップタグ読み取り機に提供するように使用され得る。したがって、電力ケーブル/電力ワイヤが、飲料分注装置120の本体を通して接続され、ドレインコンパートメントおよびドレインカバーの本体上に位置する磁気コネクタを通して、スマートカップタグ読み取り機に接続し、電力を提供し得る。電力線は、溢れた飲料との接触を限定するように設置され得、磁気コネクタは、パックと統合されたスマートカップタグ読み取り機の正しい設置を確実にし、スマートカップタグが正しく読み取られることを確実にし得る。
さらに、図11は、スマートカップタグ111Aと、スマートカップ可視識別子112とを含む例示的スマートカップを示す。スマートカップタグは、スマートカップタグ読み取り機の場所に対応する位置に設置される。例えば、スマートカップタグは、飲料分注装置120のパック内の統合されたスマートカップタグ読み取り機に可能な限り近接するように、スマートカップ110の底部の中に埋め込まれる。故に、スマートカップタグとスマートカップタグ読み取り機との間の距離が最小限にされ得るので、最小量の電力かつ強力でないスマートカップタグ読み取り機が実装されることができる。
図12は、再構成可能スマートカップタグ読み取り機/書込機を第1の位置に伴う例示的再構成可能飲料分注装置120の2つの写実的例証を示し、飲料分注装置120の滴受カバーは、滴受カバー上および滴受/飲料分注装置本体上の磁気接点を通して定位置に保持され、スマートカップタグ読み取り機/書込機の正しい位置を確実にする。飲料分注装置120の磁気コネクタ122A、122Bは、滴受カバーの磁気コネクタ123A、123Bに磁気結合されるように構成される。磁気コネクタの設置は、滴受カバー123A、123Bおよび滴受/飲料分注装置本体の磁気コネクタが磁気結合されると、統合されたスマートカップ読み取り機を伴うパックが、分注弁と整列し、スマートカップが、任意の分注された飲料を受け取り、かつスマートカップの底部の中に埋め込まれているスマートカップタグ上の情報の読み取りおよびそれへの書込を可能にし得るようなものである。
図13は、再構成可能スマートカップタグ読み取り機/書込機を第2の位置に伴う、例示的再構成可能飲料分注装置120の斜視図である。図13の飲料分注装置120は、飲料分注装置120の垂直パネルの中に位置付けられているスマートカップタグ読み取り機を示す。スマートカップタグ読み取り機は、垂直パネルの中に統合および/または埋め込まれ得、本体パネルの内側上に設置され得、ならびに/もしくは飲料分注装置120の垂直パネルの外側上に可視であるように設置され得る。しかしながら、典型的には、スマートカップタグ読み取り機は、スマートカップタグが、スマートカップタグ読み取り機とスマートカップタグとの間の可視視線を要求せずに読み取られ、書き込まれ得るので、見られることができないように設置され得る。
図14は、再構成可能スマートカップタグ読み取り機/書込機を第3の位置に伴う、例示的再構成可能飲料分注装置120の斜視図である。図14の飲料分注装置120は、飲料分注装置120の外部に位置付けられ、飲料分注装置120に電気的に結合されるスマートカップタグ読み取り機/書込機を含む。ユーザは、分注に先立って、スマートカップ識別子および動的トークンの認証ならびに飲料の選択の中、スマートカップタグを含むスマートカップをスマートカップ読み取り機上に設置し得、ユーザは、飲料の分注のために、カップを分注装置ノズルの下方に移動させ得る。図11と同様に、スマートカップタグは、スマートカップが外部スマートカップ読み取り機/書込機上に設置されるとき、スマートカップタグおよびスマートカップタグ読み取り機が、相互に可能な限り近接して位置付けられるように、スマートカップ内に位置付けられ得る。
いくつかの実施形態では、別個のアイテム(例えば、カード、電話、宝飾品、首ひも等)(図示せず)内に埋め込まれているスマートカップタグが、図14に示されるシステムを使用して分注取引を開始するために使用され得る。例えば、ユーザは、埋め込まれたスマートカップタグを有する、ユーザの別個のポータブルアイテムを外部スマートカップタグ読み取り機の上でスワイプし得、分注装置上の命令に従って、そのカップを設置し、その飲料を選択し、飲料をカップ内に分注し、次いで、飲料分注装置上のオプションを選択することによって、および/またはプロセスの時間切れによって、取引を終了し得る。これは、複数のカップが、埋め込まれたスマートカップタグを有するスマートカップアイテムを1回かざす行為を使用することによって充填され得、かつより柔軟な分注装置設計が、実装され得るので有利である。加えて、カップは、繰り返しの使用に伴って壊れ得るが、飲料がスマートカップアイテムの中に注がれ、そこから飲まれることに起因する摩耗を伴わずに繰り返し使用され得る別個のカードまたは他のアイテムを可能にすることは、使用寿命を延長させ得る。加えて、カップは、1回限り使用され得る一方、スマートカップアイテムは、繰り返し使用され得るので、カップは、生体分解性材料から製造され得、および/またはより恒久的材料(例えば、プラスチック等)は、回避され得る。したがって、実施形態は、一時的または使い捨てカップと共に使用され得、これは、埋め込まれたスマートカップタグを伴うカップを提供することに関連付けられたコストおよび増加する物流問題を回避する。
(VI.スマートカップ読み取り機/書込機を伴う再構成可能飲料分注装置)
図15は、多くの実施形態による、再構成可能飲料分注装置10を図式的に図示する。飲料分注装置10は、対応する複数の供給ライン12、14、16、18、20から複数の飲料流体を受け取る。飲料分注装置10は、流量制御デバイス22と、ソレノイド弁24と、制御ユニット26と、再構成可能制御パネル28と、ユーザ再構成可能スイッチ30と、オン/オフインジケータ32と、スマートカップタグ読み取り機/書込機33と、分注装置ネットワークインターフェース35と、ノズル36とを含む。飲料分注装置はまた、ソレノイド弁24からノズル36に放出される飲料流体を分配するための拡散器34または他の好適な飲料流体分配構成要素を含むことができる。
供給ライン12、14、16、18、20は、関連付けられた飲料流体源と流体連通する。供給ライン12は、ソーダ水器40を通して水源38と流体連通する。ソーダ水器40は、二酸化炭素(CO2)源42に接続され、水源38によって供給される水を炭酸化する。炭酸水は、供給ライン12を介して、飲料分注装置10に直接供給されることができる、またはソーダ水器40に接続される予冷器42によって冷却されることができる。予冷された炭酸水は、供給ライン14を介して、飲料分注装置10に供給される。供給ライン16は、予冷器44を通して水源38と流体連通し、冷却した非炭酸水を飲料分注装置10に供給する。予冷器44は、いくつかの実施形態では、供給ライン16が水を水源38から直接飲料分注装置10に提供するように、省略されることができる。飲料分注装置10はまた、加熱器(図示せず)を有することができる。例えば、加熱器は、好適な場所(例えば、流量制御デバイス22の上流、ソレノイド弁24の下流)に位置し、飲料分注装置10によって分注された飲料流体のうちの1つ以上のものを加熱することができる。
流量制御デバイス22は、供給ライン12、14、16、18、20のうちの1つ以上のものの各々と結合される流量制御デバイスを含むことができる。各流量制御デバイスは、供給ラインのうちの1つによって連通される飲料流体の流量を制御するために使用されることができる。流量制御デバイスの各々は、飲料流体のための所望の流量を提供するように構成可能な調節可能デバイス(例えば、調節可能弁)であることができる。例示的流量制御デバイス22は、図18を参照して以下により詳細に説明されるであろう。
ソレノイド弁24は、各飲料流体供給ラインのためにソレノイド弁を含む。ソレノイド弁24の各々は、個々に制御され、関連付けられた飲料流体の放出を制御することができる。例えば、あるソレノイド弁は、ある量の炭酸水を放出するように開放されることができ、別のソレノイド弁は、適切な量の飲料添加剤を放出するように開放されることができる。放出された量の炭酸水および飲料添加剤は、拡散器34内に混合され、ノズル36から混合された飲料として分注されることができる。放出された量はまた、ノズル内の別個の放出ポートから別個に分注されることができる。そのような別個の分注は、飲料流体間の相互汚染を低減させることに役立ち得る。
ソレノイド弁24は、制御ユニット26によって制御される。制御ユニット26は、再構成可能制御パネル28に電気的に結合される。制御ユニット26は、ユーザ入力を再構成可能制御パネル28から受信し、ソレノイド弁を制御し、選択された飲料をノズル36から分注するように、ある量の1つ以上の飲料流体を放出する。制御ユニット26はまた、オン/オフインジケータ32に電気的に結合され、オン/オフインジケータ32を制御し、飲料分注装置10のオン/オフステータスを示す。
制御ユニット26は、1つ以上のスマートカップタグ読み取り機/書込機33と電気的に結合される。そのようなスマートカップタグ読み取り機/書込機33は、以下にさらに議論されるように、種々の形態をとることができ、飲料分注装置と関連して種々のエリアに位置付けられることができる。スマートカップタグ読み取り機/書込機33は、飲料分注装置10のスマートカップタグ読み取り機/書込機に近接する外部スマートカップタグを感知し、値をスマートカップ内に埋め込まれているスマートカップタグから読み取り、および/またはそこに書き込むために、制御ユニット26によって使用されることができる。
制御ユニット26は、ユーザ再構成可能スイッチ30と電気的に結合される。ユーザ再構成可能スイッチ30は、選択された制御パネル構成を画定するように構成されることができる。
飲料分注装置10は、水源38からの水、ソーダ水器40からの炭酸水、および/または飲料添加剤源46、48からの1つ以上の飲料添加剤を受け取ることが可能である。飲料添加剤は、例えば、紅茶香料、コーヒー香料、ビタミンショット、甘味料ショット、ソフトドリンクシロップ等の香料またはシロップを含むことができる。1つ以上の飲料添加剤は、図17を参照して以下により詳細に説明されるように、供給ライン18、20(例えば、流入管類)によって、飲料添加剤源46、48から飲料分注装置10に移送されることができる。1つ以上の飲料源46、48は、当業者によって理解されるであろうように、バッグインボックスシステムを含むことができる。
飲料分注装置10に供給される水は、図17を参照して以下により詳細に説明されるように、任意の水源から流入管類を通して供給されることができる。水および/または炭酸水は、飲料分注装置10に供給される前に、予冷器42、44を通して循環させられることができる。予冷器42、44は、飲料分注装置10に供給される水および/または炭酸水の温度を低下させるための任意の好適なデバイスであることができる。予冷器42、44は、飲料分注装置10の中に組み込まれることができる。予冷器42、44は、別個のデバイスである、または単一デバイスの中に統合されることができる。
飲料分注装置10は、非炭酸水および/または炭酸水を受け取るように構成されることができる。炭酸水を受け取るために、飲料分注装置10に供給される水は、二酸化炭素(CO2)をソーダ水器40によってそれに添加されることができる。ソーダ水器40は、二酸化炭素を水または任意の他の液体もしくは水溶液中に溶解させることが可能な任意の好適なデバイスであることができる。炭酸水は、ソーダ水器40によって直接飲料分注装置10に供給されることができるか、または代替として、炭酸水は、飲料分注装置10に供給される前に、予冷器42を通して循環させられることができる。水は、加えて、または代替として、ソーダ水器40に供給される前に、予冷器42を通して循環させられることができる。ソーダ水器40は、飲料分注装置10の中に組み込まれることができるか、または代替として、ソーダ水器40は、別個のデバイスであることができる。しかしながら、炭酸および非炭酸水の両方を供給することは、要求されない。
飲料分注装置10は、飲料を生成するために使用される1つ以上の飲料流体を分注することが可能であり得る。本明細書で使用される場合、「飲料流体」は、飲料の任意の流体成分、例えば、飲料添加剤、水、炭酸水、種々のタイプのアルコール、または任意の他の飲料流体成分を指す。飲料分注装置10はまた、1つ以上の飲料添加剤と非炭酸水および/もしくは炭酸水を混合することによって、混成された飲料を分注することも可能であり得る。飲料分注装置10はまた、必ずしも混合を要求しない飲料を分注することが可能であり得る。例えば、飲料分注装置10は、ワインまたはビールを分注することが可能であり得る。加えて、飲料分注装置10は、非炭酸水または炭酸水を分注することが可能であり得る。
加えて、飲料分注装置10は、二酸化炭素を混成される飲料に添加することによって、または炭酸水と飲料添加剤を混合することによって、炭酸飲料を分注することが可能であり得る。飲料分注装置10は、多くの異なるタイプの香料または飲料添加剤、風味付けされた飲料、および混成された飲料を分注するように実装されることができる。例えば、異なる紅茶香料が、飲料分注装置10に提供され、種々の混成された紅茶飲料を生成することができる。飲料分注装置10は、限定ではないが、水、紅茶、コーヒー、ジュース、エネルギードリング、ビタミン強化飲料、高果糖コーンシロップ飲料、またはダイエット飲料を含む、種々の香料および飲料を分注するために使用されることができる。
さらに、飲料分注装置は、分注装置ネットワークインターフェース35を通して通信ネットワークに接続し、分注装置ネットワークコンピュータ130と通信するように構成される。分注装置ネットワークインターフェース35は、任意の好適なハードウェアおよび/またはソフトウェアを含み、分注装置ネットワークコンピュータ130への接続を可能にし得る。
飲料分注装置ならびに対応する方法およびプロセスに関する追加の詳細は、2014年12月31日に出願された「BEVERAGE DISPENSING APPARATUS WITH PRESENCE SENSING」と題され、あらゆる目的のために、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/588,043号に見出され得る。
(VII.再構成可能飲料分注装置のための制御システム)
図17は、図15の飲料分注装置10のための制御システム70を図式的に図示する。制御システム70は、ソレノイド弁24と、制御ユニット26と、再構成可能制御パネル28と、ユーザ再構成可能スイッチ30と、オン/オフインジケータ32と、1つ以上のスマートカップタグ読み取り機/書込機33とを含む。制御システム70の構成要素は、便宜に群化されることができる。回路基板72は、ユーザ再構成可能制御パネル28と別個かつそれと通信するように示されるが、回路基板72は、ユーザ再構成可能制御パネル28と統合されることができる。
回路基板72は、メモリ76と、ユーザ再構成可能スイッチ30と、プロセッサ78と、データバス82に結合されるI/Oインターフェース80とを含む。メモリ76または他の好適なコンピュータ読み取り可能な媒体は、制御ユニット26の機能を行うためにプログラムされる制御論理84(例えば、ソフトウェアコード)を記憶することができる。例えば、コンピュータ読み取り可能な媒体は、ユーザ選択された制御パネル構成および他のユーザ入力等の情報を受信ならびに処理するためにプログラムされる制御論理84またはソフトウェアコードと、選択された制御パネル構成のための種々の分注オプションに基づいてソレノイド弁24を作動させるためのコードと、飲料分注装置10の動作に関連付けられた任意の他の好適なコードとを備えていることができる。メモリ76は、飲料分注装置10の動作において使用されるデータ86およびオペレーティングシステム88も記憶することができる。例えば、メモリ76は、再構成可能制御パネル28上のボタンを再構成するためのユーザ選択された制御パネル構成を記憶することができる。プロセッサ78は、オペレーティングシステム88を使用して、プログラムされた制御論理84を実行することができ、そうすることによって、任意の記憶されたデータ86を使用することもできる。データバス82は、メモリ76と、プロセッサ78と、ユーザ再構成可能スイッチ30との間の通信を提供する。
回路基板72は、I/Oインターフェース80を介して、飲料分注装置10の他の構成要素および/または予冷器42、44、ソーダ水器40、ならびに/もしくはボタンボードもしくは他のユーザインターフェースデバイス等の他の外部デバイスと通信することもできる。回路基板72は、I/Oインターフェース80を介して、再構成可能制御パネル28と、ソレノイド弁24と、オン/オフインジケータ32と、1つ以上のスマートカップタグ読み取り機/書込機33と、飲料分注装置10の分注装置ネットワークインターフェースとも通信する。制御ユニット26およびプログラムされた制御論理84は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、または任意のそれらの組み合わせを備えていることができる。
再構成可能制御パネル28は、飲料分注装置10の動作に関連付けられたユーザ入力を受信する。ユーザ入力は、次いで、制御ユニット26に通信されることができる。
(VIII.例示的再構成可能飲料分注装置)
図17は、図15による、飲料分注装置10の斜視図である。飲料分注装置10は、基部部分102と、主要部部分104と、上側部分106とを含む。飲料分注装置10はまた、ロックおよびボタン機構108と、正面アクセスパネル110と、上部アクセスパネル112と、電気プラグアセンブリ114と、流入管類116と、通信ネットワーク入力(図示せず)と、再構成可能制御パネル28と、ノズルキャップ118と、滴受120ともを含む。
基部部分102は、図示する実施例では、自立式であるが、基部部分102は、固定されるか、またはカウンタ等の表面に取り外し可能に取り付けられることもできる。飲料分注装置10の基部部分102はまた、固定されるか、または主要部部分104に取り外し可能に取り付けられる。上側部分106は、ヒンジ(図示せず)によって、飲料分注装置10の主要部部分104に取り付けられる。ヒンジは、以下により詳細に説明されるように、飲料分注装置10の容易な開放を可能にする。ヒンジが、本実施形態では使用されるが、他の好適な機構も、上側部分106を主要部部分104に取り付けるために使用されることができる。例えば、種々のねじ、タブ、スナップ、ボルト、または他のデバイスも、取り付けを促進するために使用されることができ、それらのうちのいくつかは、固定されることができ、その他は、移動可能であることができる。
上部アクセスパネル112は、上側部分106の上部および主要部部分104の上部の両方に取り外し可能に取り付けられることができる。上部アクセスパネル112は、飲料分注装置10の内部構成要素への保護を提供することができ、上部アクセスパネル112はまた、定位置にあるとき、飲料分注装置10が開放されることを防止することもできる。上部アクセスパネル112は、飲料分注装置10の上部に単に置かれることができるか、または代替として、飲料分注装置10上の定位置に固定されることができる。種々のねじ、タブ、スナップ、ボルト、または他のデバイスも、飲料分注装置10への上部アクセスパネル112の固定された取り付けを促進するために使用されることができ、取り付けは、固定された取り付けまたは移動可能な取り付けであることができる。
飲料分注装置10の開閉および/または飲料分注装置10への電力の送達は、ロックならびにボタン機構108によって制御されることができる。例えば、ロックおよびボタン機構108がロック解除され、上部アクセスパネル112が除去されると、飲料分注装置10の上側部分106は、上向きに開放され(図18に示されるように)、飲料分注装置10の内部構成要素への容易なアクセスを可能にすることができる。加えて、上側部分106が開放位置にあるとき、正面アクセスパネル110は、除去され、飲料分注装置10の内部構成要素への追加のアクセスを可能にすることができる。飲料分注装置10の内部構成要素への容易なアクセスは、飲料分注装置10およびその構成要素の保守ならびに点検を支援し得る。さらに、上側部分106が開放位置にあるとき、インターフェース制御カセット74は、再構成のために、分注装置プラグ122から接続を断たれ、上側部分106から除去されることができる(図18に示される)。正面アクセスパネル110は、飲料分注装置10の主要部部分104に取り外し可能に取り付けられることができ、正面アクセスパネル110は、飲料分注装置10の内部構成要素への保護を提供し得る。正面アクセスパネル110は、飲料分注装置10の上側部分106によって定位置に保持されることができるか、または代替として、例えば、ねじ、タブ、スナップ、またはボルト等の任意の好適な手段によって定位置に固定されることができる。飲料分注装置10の開閉および/または飲料分注装置10への電力の送達は、ロックならびにボタン機構108以外の他の機構またはデバイスによって制御されることができる。例えば、飲料分注装置10への電力の送達は、飲料分注装置10上に位置する電力スイッチまたはボタンによって制御されることができる。
飲料分注装置10は、標準的2または3極電気プラグを含み得る電気プラグアセンブリ114から電力を受信する。電気プラグアセンブリ114はさらに、例えば、約120V(または欧州用途では、約240V)の電力信号等の標準的電力信号を受信し、飲料分注装置10に適切な電力信号を供給することが可能な電力変圧器を含むことができる。飲料分注装置10に提供される電力信号は、例えば、12V電力信号等の比較的に低電圧信号であることができる。
図示されないが、飲料分注装置10は、有線通信ネットワーク入力(図示せず)および/または無線ネットワークインターフェース(図示せず)を通して通信ネットワークに接続する。通信ネットワーク入力(図示せず)は、インターネットまたは他の通信ネットワーク(例えば、電気通信ネットワーク等)に接続される他のデバイスおよびコンピュータと通信するように構成されるモデムまたは他の通信システムもしくは構成要素に飲料分注装置10を接続する任意の好適な通信媒体(例えば、Ethernet(登録商標)ケーブル、DSLケーブル、光ファイバケーブル等)を含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、有線通信ネットワーク入力は、インターネットを経由して飲料分注装置10と通信し、その通信を監視および管理するように構成される、分注装置ネットワークコンピュータ130に飲料分注装置10の分注装置ネットワークインターフェースを接続する。いくつかの実施形態では、飲料分注装置10は、飲料分注装置と通信し、その通信を監視および管理するように構成される、分注装置ネットワークコンピュータ130に飲料分注装置の分注装置ネットワークインターフェースを接続する無線モデムを備え得る。
飲料分注装置10は、飲料流体(例えば、飲料添加剤、水、炭酸水、ビール、ワイン等)を流入管類116を通して受け取る。流入管類116は、例えば、ゴムまたはプラスチック管類等、飲料流体を飲料分注装置10に移送するために好適な任意の管類であることができる。流入管類116は、断熱されることも、されないこともある1つ以上の管を含むことができる。例えば、水を予冷器から飲料分注装置10に移送するために使用される流入管類116は、水を所望の温度に維持するために断熱されることができる。流入管類116は、流入管類116を通して移送される飲料流体を所望の温度に維持することが可能な任意の好適な断熱材料で断熱されることができる。
再構成可能制御パネル28は、混成される飲料のタイプ、カップサイズ、香料ショット、および/または他の好適なオプション等の1つ以上の飲料オプションを選択するために使用される。再構成可能制御パネル28は、より詳細に前述および後述されるように、ユーザによってプログラムまたは再構成されることができる。飲料オプションが選択された後、飲料が、飲料分注装置10によってノズルブロック124(図18に示される)を通して分注される。飲料がノズルブロック124を通して分注された後、その流動は、部分的または完全に、ノズルキャップ118によって、カップもしくは他の容器(図示せず)の中に向けられることができる。ノズルキャップ118は、以下に説明されるであろうように、分注された香料ショットまたは混成された飲料の飛び散り、跳ね、およびしぶきを最小化するように設計されるが、飲料分注装置10の基部部分102に提供される滴受120は、飲料分注装置10によるいかなる飛び散り、跳ね、またはしぶきおよび飲料受け取りカップからのいかなる溢れも捕捉し得る。滴受120はさらに、空にし、清掃するために、取り外し可能であることができる。ドレインが、滴受120の底部に提供されることができ、ドレインは、飲料分注装置10からのいかなる飛び散り、跳ね、しぶき、または溢れも移送することができる。
飲料分注装置10は、比較的に小占有面積を伴う、C形状の本体を有し、容易に運搬可能である。図示される飲料分注装置10は、幅約8 3/8インチ×深さ約11 1/2インチ×高さ約18 3/8インチである。そのサイズに起因して、飲料分注装置10は、一般に、2ワイドバルブエアワーと称される。しかしながら、再構成可能飲料分注装置は、多くの異なるサイズおよび構成において実装されることもできる。例えば、再構成可能飲料分注装置は、より大きい6または8ワイドバルブエアワーの中に統合されることもできる。そのような構成では、飲料分注装置10は、本質的に、2つの中心ノズル等のより大きい飲料分注装置の2つのノズルに取って代わり、それによって、組み合わせられた分注装置を生成し、追加のノズルを飲料分注装置10部分の両側に伴う。別の実施例として、再構成可能飲料分注装置は、カウンタ上部または他の表面に固定してもしくは取り外し可能に取り付けられることができる。そのような構成は、飲料分注装置が衝撃を受ける場合に破壊されることを防止するために、再構成可能飲料分注装置が往来の多い場所(例えば、バー)に位置する場合に望ましくあり得る。
図18は、飲料分注装置10の種々の構成要素の部分分解図である。図18に示されるように、上側部分106は、開放位置にあり、正面アクセスパネル110は、除去され、上部アクセスパネル112も、除去されている。
図18は、飲料分注装置10の上側部分106における上側部分アクセスパネル126も示す。上側部分アクセスパネル126は、インターフェース制御カセット74およびその種々の構成要素への容易なアクセスを提供するために開放されることができる。上側部分アクセスパネル126が開放されると、ユーザは、再構成可能制御パネル28にアクセスし、それを再構成することができる。多くの実施形態では、ユーザは、上側部分アクセスパネル126が開放されると、インターフェース制御カセット74を除去し、それを分注装置プラグ122から取り外すことができる。ユーザは、次いで、飲料分注装置10の外側から再構成可能制御パネル28を再構成することができる。上側部分アクセスパネル126は、インターフェース制御カセット74の電子機器への保護も提供し、飲料分注装置に関連付けられた望ましくない湿気または漏出が、インターフェース制御カセット74の種々の構成要素に接触することを防止することを支援し得る。
上側部分アクセスパネル126は、ヒンジ(図示せず)または他の好適な取り付け機構によって、飲料分注装置10の上側部分106に取り付けられることができる。例えば、任意の種々のねじ、タブ、スナップ、ボルト、または他のデバイスが、取り付けを促進するために使用され得、それらのうちのいくつかは、固定されることができ、その他は、移動可能であることができる。ヒンジの使用は、内部構成要素への容易なアクセスを可能にし得る。しかしながら、他の形態の取り付けも、例えば、取り付けがインターフェース制御カセット74の容易な点検を可能にする場合、有利であり得る。上側部分アクセスパネル126は、飲料分注装置10の上側部分106に取り外し可能に取り付けられることができる。上側部分アクセスパネル126は、上側部分106に取り付けられず、単に、上部に置かれることもできる。
飲料分注装置10の内部構成要素は、流量制御ブロック128およびソレノイドブロック130を含む。ソレノイドブロック130は、その内部構成要素が部分的に可視であるように、透明であるように図示される。加えて、インターフェース制御カセット74の構成要素も、図示される。インターフェース制御カセット74の構成要素は、再構成可能制御パネル28と、回路基板72とを含む。再構成可能制御パネル28は、再構成可能制御パネル構成要素50と、カバープレート132とを含む。上側部分106内の上側部分開口部134も、示される。
動作時、飲料流体が、流入管類116を介して、飲料分注装置10に進入すると、飲料流体は、流量制御ブロック128に進入する。流量制御ブロック128は、飲料流体の流量を画定する複数の調節可能オリフィス(例えば、調節可能弁)を含む。流量は、各飲料流体のため個々に制御されることができ、各飲料流体のための流量は、各飲料添加剤のため設定された率で一定のままであるように設定されることができる。飲料流体が流量制御ブロック128から退出すると、ソレノイドブロック130に流動し、次いで、ソレノイドブロック130から上側部分106内のノズルブロック124(図19に示される)に流動する。ソレノイドブロック130は、複数のソレノイド弁24と結合される。各ソレノイド弁24は、飲料添加剤の各々の流路を制御する。ゲートが開放されると、飲料添加剤が、ノズルブロック124に流動し、それは、飲料分注装置10によって分注されることができる。他の飲料流体(例えば、飲料添加剤、水、炭酸水、ビール、ワイン)も、同一様式において、飲料分注装置10を通して流動する。
インターフェース制御カセット74は、ユーザ入力に基づいて、ソレノイドブロック130の種々のソレノイド弁24の作動を制御し、それによって、飲料分注装置10のユーザが、飲料分注装置10から分注される飲料を選択することを可能にする。これらの内部構成要素の各々の機能性は、以下により詳細に説明されるであろう。
インターフェース制御カセット74は、再構成可能制御パネル28と、制御ユニット26およびユーザ再構成可能スイッチ30を含む回路基板72とを含む。図18を参照してより詳細に前述されるように、再構成可能制御パネル28は、飲料分注装置10のためのユーザ入力を受信可能である。他のタイプの再構成可能入力デバイスも、再構成可能制御パネル28の代替として使用されることができる。例えば、1つ以上の液晶ディスプレイ(LCD)および/または1つ以上のタッチスクリーンディスプレイが、再構成可能入力デバイスとして使用されることができる。
図示される実施形態では、インターフェース制御カセット74は、上側部分アクセスパネル126が開放位置に持ち上げられると、アクセス可能である。いくつかの実施形態では、ユーザは、上側部分106内の開口部を通して、再構成可能制御パネル28を再構成することができる。インターフェース制御カセット74は、飲料分注装置10の上側部分106の内側に据え付けられた取り外し可能カセットであることができる。ユーザは、ユーザが上側部分106の外側からインターフェース制御カセット74へのアクセスを有するように、インターフェース制御カセット74を分注装置プラグ122から取り外し、インターフェース制御カセット74を上側部分106から除去することができる。
電力をインターフェース制御カセット74に提供し、および/またはインターフェース制御カセット74と、例えば、ソレノイドブロック130等の飲料分注装置10の他の構成要素との間の通信を促進するために、インターフェース制御カセット74は、関連付けられた飲料分注装置プラグ122に接続されるカセットプラグ136を含むことができる。
カバープレート132は、インターフェース制御カセット74と飲料分注装置10の上側部分106の正面との間に挿入されることができる。カバープレート132は、取り外し可能もしくは相互交換可能カードであることができるか、または代替として、上側部分106の内側に取り付けられ得る。カバープレート132はまた、上側部分106の内側に据え付けられるのではなく、上側部分106の正面にも取り付けられることもできる。カバープレート132が、上側部分106の内側に挿入される場合、上側部分106の正面に据え付けられた上側部分開口部134を通して視認およびアクセスされることができる。
カバープレート132は、飲料分注装置10から分注するための種々の飲料添加剤および/または飲料、利用可能なサイズ選択、他のユーザ選択可能オプションを識別する印と、マーケティング用の印とを含むことができる。印は、カバープレート132上に印刷されることができ、および/または少なくとも部分的に、カバープレート132の中に一体的に形成されることができる。カバープレート132上に示されるものに対応する飲料添加剤および/または飲料は、インターフェース制御カセット74の中にプログラムされることができる。飲料分注装置10によって提供される飲料が変更されるとき、および/またはインターフェース制御カセット74の制御論理が変更されるとき等、所望に応じて、異なるカバープレートが、飲料分注装置の中に挿入されることができる。例えば、カバープレートは、飲料分注装置によって分注される香料ショットおよび飲料の選択が変化すると、変更されることができる。
インターフェース制御カセット74は、図18に示されるように、異なる構成要素を含むことができるか、または代替として、構成要素のうちの1つの特徴の一部もしくは全部は、別の構成要素の中に組み込まれることができる。例えば、飲料オプションのディスプレイは、インターフェース制御カセット74上のタッチスクリーンディスプレイによって、インターフェース制御カセット74の中に組み込まれることができ、そこから、ユーザは、飲料オプションの視認および選択の両方を行うことができる。別の実施例として、再構成可能制御パネル28およびカバープレート132は、制御ユニット26から遠隔に配置されることができるが、ユーザ入力を受信し、任意の受信されたユーザ入力を制御ユニット26に伝送する能力を含む。他の好適な入力デバイスも、再構成可能飲料分注装置と共に使用されることができる。例えば、プッシュボタン、接触スイッチ、マウスおよび/またはボタンボード、タッチスクリーンディスプレイ、もしくは容量抵抗入力デバイスが、再構成可能飲料分注装置内で使用されることができ、そのような入力デバイスの機能性は、所望の飲料分注装置構成に従って再構成されることができる。
飲料分注装置10によって分注された水、炭酸水、および/または飲料添加剤の量は、選択されるカップサイズボタン(例えば、線引きされたボタンエリア68(a))によって決定されることができる。飲料分注装置10によって分注された水、炭酸水、および/または飲料添加剤の量は、各カップサイズならびに飲料(例えば、混成された飲料または香料ショット)のために、インターフェース制御カセット74の中に個々にプログラムされることができる。香料ショットまたは混成された飲料中の飲料添加剤の量は、ある場合には、ショットサイズ増分であることができる。任意の数の香料ボタン、ショットサイズ増分、またはカップサイズが、実装されることができ、描写および/もしくは説明されるものは、例証目的にすぎない。
所与の飲料(例えば、混成された飲料または香料ショット)およびカップサイズのために分注された飲料添加剤の量は、任意の好適な方法で画定され、次いで、任意の好適な方式でインターフェース制御カセット74の中にプログラムされることができる。多くの実施形態では、ユーザは、インターフェース制御カセット74の中に、各カップサイズのために分注されるであろう飲料添加剤の量をプログラムすることができる。例えば、ユーザは、小カップサイズのために1/4オンスショットサイズ増分、中カップサイズのための1/3オンスショットサイズ増分、および大カップサイズのための1/2オンスショットサイズ増分において香料添加剤Xを分注するように、インターフェース制御カセット74をプログラムすることができる。別の実施例として、ユーザは、飲料添加剤のための増分量増加をインターフェース制御カセット74の中にプログラムすることができる。増分量増加は、徐々により大きくなるカップサイズ間で分注される飲料添加剤の量の増加を指す。例えば、1/2オンスショットの増分量増加が、香料添加剤Yのためにプログラムされた場合、1/2オンスショットが、小カップサイズのために分注され、1オンスショットが、中カップサイズのために分注され、1と1/2オンスショットが、大カップサイズのために分注され、2オンスショットが、特大カップサイズのために分注されるであろう。量比率も、1つ以上の飲料のためにインターフェース制御カセット74の中にプログラムされることができる。量比率は、全カップサイズのための飲料添加剤の量と水の量または飲料の総量の比率を指す。量比率は、任意のカップサイズのための所与の分注された飲料のためにより多くの成分香料プロファイルを提供することができる。量比率を提供することは、カップサイズおよび飲料が分注されるときに応じて、薄いまたは濃い飲料の分注を回避することに役立ち得る。量比率は、各飲料のためにインターフェース制御カセット74の中にプログラムされることができる。ユーザは、1つ以上の飲料のために分注される飲料添加剤および/または水の時限分注を較正することもでき、時限分注値をインターフェース制御カセット74の中にプログラムすることができる。このように、ユーザは、飲料の香料プロファイルを試験し、適宜、時限分注を較正することができる。飲料添加剤および/または水の時限分注は、分注量を決定し、量比率に相関させることができる。
図19は、飲料分注装置10の流量制御システム140の斜視図である。流量制御システム140は、流量制御ブロック128と、ソレノイドブロック130と、ノズルブロック124とを含む。動作時、飲料流体が流入管類116を介して飲料分注装置10に進入した後、流量制御ブロック128の中に流動し、次いで、ソレノイドブロック130に流動する。流量制御ブロック128は、ソレノイドブロック130の中への飲料流体の流量を制御する。ソレノイドブロック130内のソレノイド弁24は、インターフェース制御カセット74によって作動させられ、飲料流体が、飲料分注装置10から分注するためにノズルブロック124に流動することを可能にする。ソレノイドブロック130は、流量制御ブロック128の下流に据え付けられるように本明細書に説明されるが、流量制御ブロック128は、ソレノイドブロック130の下流に据え付けられることもできる。再構成可能飲料分注装置のための流量制御システムは、流量制御ブロック128と流体連通する、個々のゲート弁と結合される複数の個々のソレノイドを含むこともできる。
流量制御ブロック128は、流入管類116によって流量制御ブロック128に提供される飲料流体(例えば、飲料添加剤、水、炭酸水、ビール、ワイン等)の流量を制御する1つ以上の流量制御デバイス22(例えば、調節可能弁)もしくは他の流量制御デバイスを含む。弁が図19に示されるが、流量を制御するための他の手段、例えば、1つ以上のオリフィスも、使用されることができる。流量制御ブロック128は、各飲料流体のために個々のチャネルを提供する。流入管類116は、流量制御ブロック128に結合される。より具体的には、流入管類116の各管は、流量制御ブロック128の関連付けられたまたは対応する流量制御デバイス22に結合される。流量制御デバイス22は、各流量制御ブロック128に提供される各飲料流体のために提供される。流量は、流量制御デバイス22のうちの1つによって各飲料流体のために個々に制御される。加えて、各飲料流体のための流量は、各飲料流体のために一定のままであるように設定されることができる。任意の好適なデバイスが、飲料流体の流量を調整するために使用されることができる。流量制御デバイス22は、交互またはオフセットアレイ内に配列されるか、もしくは位置付けられ、それによって、比較的に小空間を要求し、その結果、飲料分注装置10のための比較的に小占有面積に少なくとも部分的に寄与し得る。
飲料分注装置10のための流量制御デバイス22は、例えば、プラスチック、ゴム、またはプラスチックとゴムとの組み合わせ等の任意の好適な材料から構築されることができる。流量制御ブロック128は、例えば、プラスチック、ゴム、アクリル、金属、ポリマー、合成材料、または任意のそのような材料の組み合わせ等、任意の数の好適な材料から構築されることもできる。
飲料流体が流量制御ブロック128から退出すると、ソレノイド流入管類144によって、ソレノイドブロック130に移送される。断熱または非断熱され得る、ソレノイド流入管類144は、例えば、ゴムもしくはプラスチック管類等、飲料流体を流量制御ブロック128からソレノイドブロック130に移送するために好適な任意の管類であることができる。ソレノイド流入管類144は、ソレノイドブロック130の周縁で終端されることができる。代替として、ソレノイド流入管類144は、ソレノイドブロック130内に結合されるソレノイド弁24まで、ソレノイドブロック130の中にさらに延びていることができる。例えば、ピン、ステープル、もしくは留め具等の1つ以上の好適なデバイスが、ソレノイド流入管類144をソレノイドブロック130において定位置に固定することができる。流量制御ブロック128およびソレノイドブロック130は、飲料分注装置10の2つの別個かつ明確に異なる構成要素として描写されるが、流量制御ブロック128およびソレノイドブロック130は、飲料分注装置10の単一構成要素として一体的に形成されることもできる。
ソレノイド弁24の各々は、ソレノイドブロック130を通る飲料流体の流路を制御する。ソレノイド弁24は、各飲料流体のために提供されることができる。ソレノイド弁24が作動させられ、または開放されると、飲料流体は、ソレノイド弁24を越えて、ソレノイドブロック130を通して流動し、流出管146の中に退出する。流出管146は、飲料流体をノズルブロック124に運び、飲料流体は、そこで、飲料分注装置10によって分注される。インターフェース制御カセット74は、ユーザ入力に基づいて、種々のソレノイド弁24の作動を制御し、それによって、ユーザ選択された飲料を飲料分注装置10から分注する。インターフェース制御カセット74からソレノイド132への制御信号は、電気信号をソレノイド弁24に通信するために好適な任意のタイプのワイヤであり得るソレノイドワイヤ148を介して、電気的に通信される。
ソレノイドブロック130は、ソレノイド弁24のアレイによって制御される飲料流体の流動のための集中させられたマニホールドを形成することができる。単一ブロック(例えば、アクリルブロック)の使用は、漏出点を減少させ、定常流量を維持することに役立ち、ソレノイドアレイにわたる圧力降下を低減させ得る。アクリルブロックは、容易に機械加工されることもでき、クリアアクリルブロックが利用される場合、クリアアクリルブロックは、ソレノイドブロック130の内部構成要素の増加された可視性を可能にし、それによって、ソレノイドブロック130のより容易な問題解決を提供し得る。ソレノイド弁24は、図示されるように、交互アレイに配列されることができる。ソレノイド弁24のための交互アレイ配列は、比較的にわずかな空間を要求し、その結果、飲料分注装置10のための比較的に小占有面積に少なくとも部分的に寄与し得る。図示される実施形態では、ソレノイドブロック130は、アクリルブロックである。しかしながら、アクリル以外の多くの材料も、ソレノイドブロック130を構築するために使用されることができる。
各ソレノイド弁24は、移動するプランジャまたはシャフトを伴って、筐体内に封入されたワイヤのコイルを含む。電気がソレノイド弁24のコイルに印加されると、結果として生じる磁場は、プランジャを誘引し、それをソレノイド本体の中に引き込み、それによって、飲料流体がソレノイドブロック130の関連付けられたチャネルを通過することを可能にする。電気が除去されると、ソレノイドプランジャは、戻りばねまたは重力を介して、その元の位置に戻り、それによって、ソレノイドブロック130の関連付けられたチャネルを通る飲料流体の流動を防止する。限定ではないが、ACソレノイド、DCソレノイド、線形開放フレームソレノイド、線形管状ソレノイド、回転式ソレノイド、または可変位置付けソレノイドを含む種々の異なるソレノイドが、使用されることができる。各ソレノイド弁24は、例えば、KIP,Inc.によって製造される2X1578−Aソレノイド等、任意の好適なソレノイドを含むことができる。
飲料流体が、ソレノイド流入管類144を通ってソレノイドブロック130に進入すると、飲料流体は、ソレノイドブロック130の中に統合される流入チャネルを介して、ソレノイド弁24のうちの1つに流動する。ソレノイド流入管類144は、流入チャネルをソレノイドブロック130の中に統合することの代替として、ソレノイドブロック130の中に延びていることができる。電気は、ソレノイドワイヤ148を介して、ソレノイド弁24に印加されることができる。ソレノイドプランジャは、作動させられ、飲料流体が、個々のソレノイド弁24を越えてソレノイドブロック130の中に統合される流出チャネルの中に、次いで、流出管146の中に流動することを可能にし、流出管146は、次いで、飲料流体をノズルブロック124に運ぶ。電気は、飲料分注装置10の制御論理に従って、ソレノイド弁24を制御するために印加されることができる。図19では、流出管146は、ソレノイドブロック130の周縁で終端する。しかしながら、流出管146は、流出チャネルをソレノイドブロック130の中に統合することの代替として、ソレノイドブロック130の中に延びていることもできる。別の代替は、非炭酸水および/または炭酸水のためのソレノイド流入管類144を直接拡散器ブロック(図15に示される)に結合することであり、拡散器ブロックは、水および炭酸水のためのソレノイド弁を分注点により近接して再位置付けする。水および炭酸水のためのソレノイド弁を分注点により近接して位置付けることは、最終飲料の品質を改良し得る。
断熱または非断熱され得る流出管類146は、飲料流体をソレノイドブロック130からノズルブロック124に移送するために好適な任意の管類(例えば、ゴム管類、プラスチック管類)であることができる。例えば、ピン、ステープル、もしくは留め具等の1つ以上の好適なデバイスが、流出管類146をソレノイドブロック130に対しておよび/またはノズルブロック124に対して定位置に固定するために使用されることができる。ノズルキャップ118は、分注された飲料流体の流動を方向づけることを支援することができ、それによって、ノズルブロック124からの飲料流体の分注中、飛び散り、跳ね、および/またはしぶきの防止を支援し得る。
図20は、多くの実施形態による、再構成可能飲料分注装置150の写実的例証である。本実施例では、飲料分注装置150のいくつかの構成要素は、飲料分注装置150の露出した部分152と別個に位置する。露出した部分152は、基部部分154と、主要部部分156と、上側部分158とを含む。上側部分158は、再構成可能制御パネル160と、分注ノズルキャップ162とを含む。別個に位置する構成要素は、流量制御ブロック164と、ソレノイドブロック166と、流入管類168と、電気プラグアセンブリ170とを含む。飲料分注装置150は、限定されたカウンタ空間で設立することにおいて有利であり得る。
図示されるように、飲料分注装置150の基部部分154、主要部部分156、および上側部分158は、キャビネットのカウンタ172上に位置する。基部部分154は、自立式であるか、またはカウンタ172もしくは他の表面に固定してもしくは取り外し可能に取り付けられることができる。流量制御ブロック164、ソレノイドブロック166、流入管類168、電気プラグアセンブリ170、および飲料分注装置150の他の構成要素は、キャビネット内に位置する。代替として、キャビネット内に配置される構成要素のうちの1つ以上のものは、飲料分注装置150の上側部分158内に位置することもできる。
図示されるように、流量制御ブロック164およびソレノイドブロック166は、飲料分注装置150の露出した部分152の下方のキャビネットの壁上に位置する。流量制御ブロック164および/またはソレノイドブロック166は、部屋等の任意の好適な場所の別の表面上に位置することができる。例えば、流量制御ブロック164および/またはソレノイドブロック166は、飲料分注装置150の他の構成要素が位置する、カウンタ近傍の部屋の壁上に位置することができる。
本明細書に説明される種々の関与物および要素が、1つ以上のコンピュータ装置を動作させ、本明細書に説明される機能を促進し得る。任意のサーバまたはデータベースを含む、前述の図1−2内の要素のいずれかは、任意の好適な数のサブシステムを使用して、本明細書に説明される機能を促進し得る。
そのようなサブシステムまたは構成要素の実施例は、図21に示される。図21に示されるサブシステムは、システムバス1200を介して相互接続される。プリンタ1208、キーボード1216、固定ディスク1218(またはコンピュータ読み取り可能な媒体を備えている他のメモリ)、ディスプレイアダプタ1210に結合されるモニタ1212、およびその他等の追加のサブシステムが、示される。I/Oコントローラ1202(プロセッサまたは他の好適なコントローラであることができる)に結合する周辺機器および入力/出力(I/O)デバイスは、シリアルポート1214等の当技術分野において公知の任意の数の手段によって、コンピュータシステムに接続されることができる。例えば、シリアルポート1214または外部インターフェース1220は、コンピュータ装置をインターネット、マウス入力デバイス、またはスキャナ等の広域ネットワークに接続するために使用されることができる。システムバスを介した相互接続は、中央プロセッサ1206が、各サブシステムと通信し、システムメモリ1204または固定ディスク1218からの命令の実行を制御し、かつサブシステム間で情報を交換することを可能にする。システムメモリ1204および/または固定ディスク1218は、コンピュータ読み取り可能な媒体を具現化し得る。
前述のような本発明は、モジュールまたは統合式様式におけるコンピュータソフトウェアを使用して、制御論理の形態で実装されることができることを理解されたい。本明細書に提供される本開示および教示に基づいて、当業者は、ハードウェアおよびハードウェアとソフトウェアの組み合わせを使用して、本発明を実装する他のやり方および/または方法も把握かつ理解するであろう。
本願に説明されるソフトウェア構成要素または機能のいずれかは、例えば、従来のまたはオブジェクト指向技法を使用した、例えば、Java(登録商標)、C++、またはPerl等の任意の好適なコンピュータ言語を使用して、プロセッサによって実行されようにソフトウェアコードとして実装され得る。ソフトウェアコードは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、ハードドライブもしくはフロッピー(登録商標)ディスク等の磁気媒体、またはCD−ROM等の光学媒体等、コンピュータ読み取り可能な媒体上の一連の命令またはコマンドとして記憶され得る。任意のそのようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、単一計算装置上またはその中に常駐し得、システムもしくはネットワーク内の異なる計算装置上またはその中に存在し得る。
「a」、「an」、または「the」の列挙は、そうではないことが具体的に示されない限り、「1つ以上の」ことを意味するように意図される。
前述の説明は、例証であり、制限ではない。本開示の多くの変形例が、本開示の精査に応じて、当業者に明白となるであろう。本開示の範囲は、したがって、前述の説明を参照して決定されるべきではなく、代わりに、係属中の請求項とともに、その全範囲または均等物を参照して決定されるべきである。
任意の実施形態からの1つ以上の特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく、任意の他の実施形態の1つ以上の特徴と組み合わせられ得る。
前述の全ての特許、特許出願、刊行物、および説明は、あらゆる目的のために、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる。いずれも、従来技術であることを認めるものではない。