JP6577253B2 - 防水コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、防水コネクタに関する。
従来、L字型の端子を、コネクタハウジングと、シールドシェルと、第1シール部材と第2シール部材とで構成されるシール部材とで防水する、防水コネクタが知られている(例えば特許文献1参照)。具体的に、端子は、筐体の差し込み口を通される電気接触部と、電線の端末に接続される電線接続部と、を有する。コネクタハウジングは、電線接続部を収容する電線接続部収容部と、電気接触部を収容する電気接触部収容部と、を有する。第1シール部材は、電線接続部収容部の壁部に密着し、第2シール部材は、第1シール部材との間に電線接続部を密閉する。このような従来の防水コネクタは、コネクタハウジングがシールドシェルで覆われて挟持されることにより、第1シール部材と第2シール部材とで電線接続部が密閉されるものである。
特開2010−272404号公報
ところで、従来のシール部材において、第1シール部材の端部と第2シール部材の端部は成型により角丸形状になっている。このため、第1シール部材と第2シール部材との合わせ面の端部は密着しない。これにより、第1シール部材と第2シール部材との合わせ面の端部と電線とは密着せず隙間を生じる。そこで、シール部材の防水性を得るために、例えば、第1シール部材と第2シール部材と電線との合わせ面に荷重をかけて隙間を潰す場合がある。また、荷重を加えられた第1シール部材と第2シール部材との反力に耐えるために、例えば、コネクタハウジングを厚肉にしたり、シールドシェルを強固に締結したりする場合がある。しかしながら、防水コネクタは大型化される可能性がある。このように、従来手法では、防水コネクタの小型化に関してさらなる改善の余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、小型化した防水コネクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る防水コネクタは、相手側端子に電気的に接続され、基端部から前記相手側端子に向かう延在方向に延在する電気接触部、及び、前記電気接触部の前記基端部から屈曲部を介して前記延在方向との交差方向に延在し、電線の端末と接続された電線接続部を有し、L字型に形成された端子と、前記電線の外周と密着した状態で前記電線を挿通する電線挿通孔を有するシール部材と、前記シール部材に対して前記相手側端子側に配設された第1シールカバーと、前記第1シールカバーとの間に前記シール部材を挟んで配設され、前記シール部材を前記第1シールカバーと挟持する第2シールカバーと、前記端子と前記シール部材と前記第1シールカバーと前記第2シールカバーとを内部に収容する筐体と、を備える。そして、この防水コネクタにおいて、前記シール部材は、内方の空間を前記電線挿通孔とする筒部と、前記筒部が配設された片体状の第1辺と、前記第1辺の両端と各々接続され、前記電線接続部の前記屈曲部側に向けて延在させることで前記電線接続部を挟み込む第2辺および第3辺と、前記第2辺と前記第3辺とを接続する第4辺と、を有し、前記シール部材は、前記第2辺及び前記第3辺を前記電線接続部に対する対向配置状態で前記交差方向に沿って延在させることで、前記第1辺と前記第2辺と前記第3辺と前記第4辺とで前記電線接続部を囲い込み、かつ、可撓性を有し、かつ、前記電線挿通孔に前記電線を挿通した状態で、前記電線の軸方向にスライド自在であり、前記第1シールカバーは、前記電気接触部を挿通する第1電気接触部挿通孔と、前記シール部材との第1合わせ面と、を有し、前記第2シールカバーは、前記シール部材との第2合わせ面、を有し、前記電線接続部は、前記シール部材を前記第1シールカバーと前記第2シールカバーとで挟持することで、前記電線側が防水され、前記電線接続部と前記シール部材と前記第1シールカバーと前記第2シールカバーは、前記シール部材と前記第1合わせ面とを合わせ、かつ、前記シール部材と前記第2合わせ面とを合わせて密閉された状態で、前記筐体内に収容されることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る防水コネクタは、相手側端子に電気的に接続され、基端部から前記相手側端子に向かう延在方向に延在する電気接触部、及び、前記電気接触部の前記基端部から屈曲部を介して前記延在方向との交差方向に延在し、電線の端末と接続された電線接続部を有し、L字型に形成された端子と、前記電線の外周と密着した状態で前記電線を挿通する電線挿通孔を有するシール部材と、前記シール部材に対して前記相手側端子側に配設された第1シールカバーと、前記第1シールカバーとの間に前記シール部材を挟んで配設され、前記シール部材を前記第1シールカバーと挟持する第2シールカバーと、前記端子と前記シール部材と前記第1シールカバーと前記第2シールカバーとを内部に収容する筐体と、を備える。そして、この防水コネクタにおいて、前記シール部材は、内方の空間を前記電線挿通孔とする筒部と、前記筒部が配設された片体状の第1辺と、前記第1辺の両端と各々接続され、前記電線接続部の前記屈曲部側に向けて延在させることで前記電線接続部を挟み込む第2辺および第3辺と、前記第2辺と前記第3辺とを接続する第4辺と、を有し、前記シール部材は、前記第2辺及び前記第3辺を前記電線接続部に対する対向配置状態で前記交差方向に沿って延在させることで、前記第1辺と前記第2辺と前記第3辺と前記第4辺とで前記電線接続部を囲い込み、かつ、前記電線挿通孔に前記電線を挿通した状態で、前記電線の軸方向にスライド自在であり、かつ、そのスライドに際して前記電線接続部との当接を回避可能な逃げ部を前記第4辺に有し、前記第1シールカバーは、前記電気接触部を挿通する第1電気接触部挿通孔と、前記シール部材との第1合わせ面と、を有し、前記第2シールカバーは、前記シール部材との第2合わせ面、を有し、前記電線接続部は、前記シール部材を前記第1シールカバーと前記第2シールカバーとで挟持することで、前記電線側が防水され、前記電線接続部と前記シール部材と前記第1シールカバーと前記第2シールカバーは、前記シール部材と前記第1合わせ面とを合わせ、かつ、前記シール部材と前記第2合わせ面とを合わせて密閉された状態で、前記筐体内に収容されることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る防水コネクタは、相手側端子に電気的に接続され、基端部から前記相手側端子に向かう延在方向に延在する電気接触部、及び、前記電気接触部の前記基端部から屈曲部を介して前記延在方向との交差方向に延在し、電線の端末と接続された電線接続部を有し、L字型に形成された端子と、前記電線の外周と密着した状態で前記電線を挿通する電線挿通孔を有するシール部材と、前記シール部材に対して前記相手側端子側に配設された第1シールカバーと、前記第1シールカバーとの間に前記シール部材を挟んで配設され、前記シール部材を前記第1シールカバーと挟持する第2シールカバーと、前記端子と前記シール部材と前記第1シールカバーと前記第2シールカバーとを内部に収容する筐体と、を備える。そして、この防水コネクタにおいて、前記シール部材は、内方の空間を前記電線挿通孔とする筒部と、前記筒部が配設された片体状の第1辺と、前記第1辺の両端と各々接続され、前記電線接続部の前記屈曲部側に向けて延在させることで前記電線接続部を挟み込む第2辺および第3辺と、前記第2辺と前記第3辺とを接続する第4辺と、を有し、前記シール部材は、前記電線挿通孔に前記電線を挿通した状態で、前記第4辺が前記電線接続部から前記延在方向とは逆向きに離間しており、かつ、前記第2辺及び前記第3辺を前記交差方向に対して傾倒させて前記第1辺から前記第4辺まで延在させ、かつ、前記電線挿通孔に前記電線を挿通した状態で、前記電線の軸方向にスライド自在であり、前記第1シールカバーは、前記電気接触部を挿通する第1電気接触部挿通孔と、前記シール部材との第1合わせ面と、を有し、前記第2シールカバーは、前記シール部材との第2合わせ面、を有し、前記電線接続部は、前記シール部材を前記第1シールカバーと前記第2シールカバーとで挟持することで、前記電線側が防水され、前記電線接続部と前記シール部材と前記第1シールカバーと前記第2シールカバーは、前記シール部材と前記第1合わせ面とを合わせ、かつ、前記シール部材と前記第2合わせ面とを合わせて密閉された状態で、前記筐体内に収容されることを特徴とする。
また、上記の防水コネクタにおいて、前記シール部材は、前記第2シールカバーと一体に形成されている、ことが好ましい。
また、上記の防水コネクタにおいて、前記筐体は、コネクタハウジングと、第1シールドシェルと、第2シールドシェルと、を有する。前記コネクタハウジングは、前記第1シールカバーに対して前記相手側端子側に配設され、前記電気接触部を挿通する第2電気接触部挿通孔を有し、前記端子と前記シール部材と前記第1シールカバーと前記第2シールカバーとを内部に収容する。前記第1シールドシェルは、前記コネクタハウジングを前記延在方向の反対方向から覆って嵌合する。前記第2シールドシェルは、前記コネクタハウジングの端部を前記相手側端子側から覆い、かつ、前記第1シールドシェルとの間に前記コネクタハウジングを挟んで前記第1シールドシェルと締結される、ことが好ましい。
本発明に係る防水コネクタは、電線の外周を密着させた状態で覆う電線挿通孔が形成されたシール部材を有するので、シール部材と電線との間を介した外部から電線接続部への液体の浸入を抑制することができる。さらに、この防水コネクタは、そのシール部材を第1シールカバーと第2シールカバーとで挟持しているので、これらのシールカバーとシール部材との間を介した外部から電線接続部への液体の浸入を抑制することができる。このように、この防水コネクタは、筐体などからの過大な荷重を第1シールカバーと第2シールカバーに加えずとも防水性を確保することができる。よって、この防水コネクタは、その体格の小型化と防水性の確保とを両立させることができる。
図1は、本発明の実施形態1に係る防水コネクタを構成部材に分解して示す斜視図である。 図2は、図1に示す構成部材を組み付けた状態を示す防水コネクタの全体斜視図である。 図3は、シール部材を示す斜視図である。 図4は、シール部材を電線および端子に取り付けた状態を示す図である。 図5は、シール部材と第1シールカバー,第2シールカバーとの合わせ面の拡大図である。 図6は、第1シールカバーを示す斜視図である。 図7は、第1シールカバーを示す斜視図であって、前後方向後方から視た図である。 図8は、第2シールカバーを示す斜視図である。 図9は、図2に示す防水コネクタのA−A断面図である。 図10は、本発明の実施形態2に係る防水コネクタを構成部材に分解して、シール部材と電線と端子とを示す斜視図である。 図11は、図10に示すシール部材と電線と端子とを示す側面図である。 図12は、本発明の実施形態3に係る防水コネクタを構成部材に分解して示す斜視図である。 図13は、図12に示す防水コネクタを構成部材に分解して、シール部材と電線と端子とを示す斜視図である。 図14は、図13に示すシール部材と電線と端子のD−D断面図である。 図15は、図14に示すシール部材と電線と端子との拡大図である。 図16は、本発明の実施形態4に係る防水コネクタを構成部材に分解して示す斜視図である。 図17は、図16に示す防水コネクタを構成部材に分解して、シール部材と電線と端子とを示す斜視図である。 図18は、図17に示すシール部材と電線と端子のF−F断面図である。 図19は、本発明の実施形態5に係る防水コネクタを構成部材に分解して示す斜視図である。 図20は、図19に示す第1シールカバーと兼用シールカバーとの合わせ面の拡大図である。 図21は、本発明の実施形態6に係る防水コネクタを構成部材に分解して示す斜視図である。 図22は、図21に示す構成部材を組み付けた状態を示す防水コネクタの全体斜視図である。 図23は、図22に示す防水コネクタのK−K断面図である。 図24は、図21に示すシール部材と、第1シールカバー、第2シールカバーとの合わせ面の拡大図である。 図25は、本発明の実施形態7に係る防水コネクタを構成部材に分解して、シール部材と電線と端子とを示す斜視図である。 図26は、図25に示すシール部材と電線と端子とを示す側面図である。 図27は、本発明の実施形態8に係る防水コネクタを構成部材に分解して示す斜視図である。 図28は、図27に示す防水コネクタを構成部材に分解して、シール部材と電線と端子とを示す斜視図である。 図29は、図28に示すシール部材と電線と端子のN−N断面図である。 図30は、図29に示すシール部材と電線と端子との拡大図である。
以下に、本発明に係る防水コネクタの実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
[実施形態1]
図1および図2には、本発明の一実施形態に係る防水コネクタの全体構成を示している。図1は、防水コネクタを構成部材に分解して示す斜視図である。図2は、図1に示す構成部材を組み付けた状態を示す防水コネクタの全体斜視図である。図3は、シール部材を示す斜視図である。図4は、シール部材を電線および端子に取り付けた状態を示す図である。図5は、シール部材と第1シールカバー,第2シールカバーとの合わせ面の拡大図である。図6は、第1シールカバーを示す斜視図である。図7は、第1シールカバーを示す斜視図であって、前後方向後方から視た図である。図8は、第2シールカバーを示す斜視図である。図9は、図2に示す防水コネクタのA−A断面図である。以下の説明においては、図1に示す矢印X方向を左右方向、矢印Y方向を前後方向、矢印Z方向を上下方向という。なお、前後方向については、図1における矢印Y1方向を前側(前方)、矢印Y2方向を後側(後方)として特定する。ただし、これらの左右方向、前後方向、上下方向は、実際に防水コネクタが相手側機器と接続された状態における各方向と必ずしも一致していなくともよい。本実施形態では、相手側機器は、自動車などの車両に搭載されている。
防水コネクタ1は、相手側機器の筐体に配設された差し込み口(図示省略、雌端子、相手側端子)に差し込まれて、筐体内に配設された電気回路と電気的に接続されるものである。防水コネクタ1は、図1,図2に示すように、主として、電線10と、端子20と、シール部材30と、第1シールカバー40と、第2シールカバー50と、コネクタハウジング60と、第1シールドシェル70と、第2シールドシェル80と、を備える。コネクタハウジング60と第1シールドシェル70と第2シールドシェル80とは、筐体90を構成する。防水コネクタ1は、2本の電線10の端末に接続された端子20が組み付けられたシール部材30が第1シールカバー40と第2シールカバー50との間に挟まれ、その外側を筐体90で挟持することで端子20が密閉されて、防水性を得るものである。なお、本実施形態では、一例として、2本の電線10の端末にそれぞれ取り付けられた2つの端子20を備える防水コネクタ1の構成を示す。防水コネクタ1における端子20の数はこれに限定されるものではなく、例えば、防水コネクタ1は、1つの端子20のみを備える構成でも、3つ以上の端子20を備える構成でもよい。
電線10は、端末においてシースが皮剥ぎされ芯線が露出されている。
端子20は、導電性を有する金属材で構成された雄端子であり、図1に示すように、相手側端子に電気的に接続され、基端部から相手側端子に向かう延在方向に延在する電気接触部21と、電気接触部21の基端部から屈曲部22を介して延在方向との交差方向に延在し、電線10の端末と接続された電線接続部23と、を有するL字型に形成されたものである。本実施形態の端子20は、一例として、電気接触部21と電線接続部23とが直交しているものとする。また、L字型とは、くの字型も含むものとする。すなわち、電気接触部21と電線接続部23との角度は直角には限定されず、鋭角から鈍角までを含む。電気接触部21は、平板で構成されている。電線接続部23は、電線10の端末と加締められて圧着され、電気的に接続されている。本実施形態では、一例として、端子20は、延在方向を前後方向と一致させ、交差方向を上下方向と一致させて配置した状態について説明する。また、防水コネクタ1の各構成部材における各方向は、上記の方向に配置した端子20に各構成部材を組み付けたものとして説明する。
シール部材30は、弾性を有する合成樹脂材料で構成されている。シール部材30は、図3,図4に示すように、2つの円筒状の筒部31と、筒部31の内方が軸方向に貫通して形成され、それぞれの電線10の外周と密着した状態で電線10を挿通する2つの電線挿通孔31a、を有する。シール部材30は、筒部31が間隔を空けて配設された第1辺32と、第1辺32の両端部を基端部とし、電線接続部23に沿って配設された第2辺33と第3辺34と、第1辺32と平行に配設され、第2辺33と第3辺34の先端部を接続する第4辺35と、を有する枠状に形成されている。電線挿通孔31aは、筒部31の中空部であり、電線10の外径よりもわずかに小さい直径を有する。2つの筒部31は、第1辺32の両端部で、かつ、この両端部における前記基端部よりも内側にそれぞれ配設されている。図5に示すように、筒部31と第1辺32との接続部31bは、滑らかな曲面状である。第1辺32は、左右方向に延在し、2つの端子20の電線接続部23間の距離よりも大きい長さに設定されている。第2辺33と第3辺34とは、第1辺32の両端部を基端部として上下方向に延在している。第2辺33と第3辺34は、端子20の電線接続部23の軸方向の長さよりも大きい長さに設定されている。また、第2辺33と第3辺34は、上側が左右方向における外方に延設された段差33a、34aを有する。これにより、シール部材30は、上側が左右方向に拡大した形状となっている。第4辺35は、第2辺33と第3辺34の上端部を接続し、左右方向に延在している。第4辺35は、2つの端子20の電線接続部23間の距離よりも大きい長さに設定されている。
このようなシール部材30を、図4に示すように、端子20に組み付けた状態について説明する。第1辺32は、端子20の電線接続部23の下方に位置する。第2辺33は、電線接続部23の左右方向における一方の外方(図4における左方)に位置する。第3辺34は、電線接続部23の左右方向における他方の外方(図4における右方)に位置する。第4辺35は、端子20の電線接続部23の上方に位置する。具体的には、電線接続部23の上方で、かつ、屈曲部22の上方に第4辺35を配置する。すなわち、シール部材30は、2つの電線接続部23の外周を囲うように配設されている。
第1シールカバー40は、図1に示すように、シール部材30に対して相手側端子側、すなわち、シール部材30の前方に配設されるものである。第1シールカバー40は、図6,図7に示すように、壁部41と、壁部41の外縁部から同一方向に垂直に延在する複数の側壁部42と、シール部材30の前側の端面30aと全面において当接する第1合わせ面42aと、を備えており、壁部41と対向する面が開口している。また、第1シールカバー40は、第1電気接触部挿通孔43と、第1シールカバー40内の空間を区画する区画壁44と、第1区画室45と、シール部材30の筒部31の外周の一部と嵌合する第1嵌合溝46と、を有する。このような第1シールカバー40は、合成樹脂材料で構成されている。
壁部41は、平板で構成されている。側壁部42は、平板で構成され、前後方向の長さ(奥行)が等しく設定されている。第1合わせ面42aは、シール部材30の前側の端面30aと当接する面であり、側壁部42の後側の端面と第1嵌合溝46の周面とを含む。第1電気接触部挿通孔43は、壁部41の上側に、左右方向に並列に2つ形成され、電気接触部21を挿通する。区画壁44は、上側の側壁部42の中央部と下側の側壁部42の中央部とを接続し、上下方向に延在する。この区画壁44によって第1シールカバー40内は区画され、2つの第1区画室45が形成されている。2つの第1区画室45は、2つの電線接続部23をそれぞれ覆うものである。第1嵌合溝46は、下側の側壁部42に上下方向を軸方向とした半円柱状に形成されている。
第2シールカバー50は、図1に示すように、第1シールカバー40との間にシール部材30を挟んで配設され、シール部材30を第1シールカバー40と挟持するものである。第2シールカバー50は、図8に示すように、壁部51と、壁部51の外縁部から同一方向に垂直に延在する複数の側壁部52と、シール部材30の後側の端面30bと全面において当接する第2合わせ面52aと、を備えており、壁部51と対向する面が開口している。また、第2シールカバー50は、第2シールカバー50内の空間を区画する区画壁54と、第2区画室55と、シール部材30の筒部31の外周の一部と嵌合する第2嵌合溝56と、を有する。このような第2シールカバー50は、合成樹脂材料で構成されている。
壁部51は、平板で構成されている。側壁部52は、平板で構成され、奥行が等しく設定されている。第2合わせ面52aは、シール部材30の後側の端面30bと当接する面であり、側壁部52の前側の端面と第2嵌合溝56の周面とを含む。区画壁54は、上側の側壁部52の中央部と下側の側壁部52の中央部とを接続し、上下方向に延在する。この区画壁54によって第2シールカバー50内は区画され、2つの第2区画室55が形成されている。2つの第2区画室55は、2つの電線接続部23をそれぞれ覆うものである。この第2区画室55は、第1シールカバー40と第2シールカバー50との間にシール部材30を挟んだ状態で、第1区画室45とともに電線接続部23を収容する電線接続部収容室を構成する。第2嵌合溝56は、下側の側壁部52に上下方向を軸方向とした半円柱状に形成されている。この第2嵌合溝56は、第1シールカバー40と第2シールカバー50との間にシール部材30を挟んだ状態で、第1嵌合溝46とともにシール部材30の筒部31の外周と嵌合する。
筐体90は、図1に示すように、端子20とシール部材30と第1シールカバー40と第2シールカバー50とを内部に収容するものである。筐体90は、コネクタハウジング60と、第1シールドシェル70と、第1シールドシェル70との間に挟んだコネクタハウジング60を第1シールドシェル70と挟持する第2シールドシェル80と、を有する。
コネクタハウジング60は、第1シールカバー40に対して相手側端子側、すなわち、第1シールカバー40の前方に配設され、端子20とシール部材30と第1シールカバー40と第2シールカバー50とを内部に収容するものである。コネクタハウジング60は、主として、略円柱状をなす主体部分に設けた第1収容部61と、第1収容部61の後方に突設され、下側が当該突設部分から第1収容部61よりも下方に突設された第2収容部65と、を有する。
第1収容部61は、2つの突設部62と、突設部62を略円柱状の主体部分とともに貫通して形成され、電気接触部21を挿通する第2電気接触部挿通孔62aと、を有する。突設部62は、その主体部分から前方に突設し、略箱形状に形成されている。2つの突設部62は、左右方向に並列に配設されている。略円柱状の主体部分の前側の外周には、環状シール部材(図示省略)を嵌合させる環状嵌合溝63が形成されている。環状シール部材は、差し込み口を有する相手側機器に防水コネクタ1を差し込んで嵌合させた際に、コネクタハウジング60側から相手側機器への水や塵埃などの浸入を抑制するものである。
第2収容部65は、端子20とシール部材30と第1シールカバー40と第2シールカバー50とを内部に収容する。第2収容部65は、後側および下側が開口している。第2収容部65の下側の開口からは、電線10が外部に引き出される。第2収容部65の内壁部は、第1シールカバー40の壁部41と当接する。
第1シールドシェル70は、コネクタハウジング60を後方から覆って嵌合するものである。第1シールドシェル70は、コネクタハウジング60を収容する第3収容部71と、電線10を覆うための第1電線用溝72と、ボルト孔73と、を有する。
第3収容部71は、コネクタハウジング60の第2収容部65の後側の開口を閉塞する。第3収容部71は、第1嵌合部71aと、第2嵌合部71bと、鍔部71cと、を有する。第1嵌合部71aは、コネクタハウジング60の第1収容部61を収容して嵌合する形状に形成されている。第2嵌合部71bは、第1嵌合部71aの内側に配設され、第1嵌合部71aから後方に突設されている。第2嵌合部71bは、第2収容部65を収容して嵌合する形状に、第1嵌合部71aと一体に形成されている。この第1嵌合部71aと第2嵌合部71bとによりコネクタハウジング60が収容して嵌合される。また、第2嵌合部71bの内壁部は、第2シールカバー50の壁部51と当接する。鍔部71cは、第1嵌合部71aの外縁部から鍔状に広がり、第1嵌合部71aと一体に形成されている。
第1電線用溝72は、電線10の径よりも大径に設定され、上下方向を軸方向とした半円柱状に形成されている。第1電線用溝72は、第1シールドシェル70と第2シールドシェル80とが締結された際に、後述する第2電線用溝81とともに電線10を覆う。ボルト孔73は、第1シールドシェル70と第2シールドシェル80とを締結するためのボルトを挿通するものである。ボルト孔73は、第3収容部71の下方で、第1電線用溝72の上方に左右方向に並列に3つ配設されている。ボルト孔73は、雌ネジが形成されており、第1シールドシェル70と第2シールドシェル80とを締結するためのボルトが螺合する。
第2シールドシェル80は、コネクタハウジング60の第2収容部65の下端部を相手側端子側から覆い、かつ、その下端部を第1シールドシェル70との間に挟んで第1シールドシェル70と締結されるものである。第2シールドシェル80は、第2電線用溝81と、ボルト孔82と、を有する。第2電線用溝81は、電線10を覆うためのものである。第2電線用溝81は、電線10の径よりも大径に設定され、上下方向を軸方向とした半円柱状に形成されている。ボルト孔82は、第2電線用溝81の上方に左右方向に並列に3つ配設されている。
ここで、本実施形態に係る防水コネクタ1の組み付け工程について説明する。
まず、電線10の端末は、シール部材30の電線挿通孔31aに挿通される。そして、端子20の電線接続部23と電線10の端末とは、加締められて圧着される。その状態では、第1辺32は、電線接続部23の下方に配置され、第2辺33は、電線接続部23の左右方向の一方の外方(図4における左方)に配置され、第3辺34は、電線接続部23の左右方向の他方の外方(図4における右方)に配置され、第4辺35は、電線接続部23の上方に配置される。具体的には、電線接続部23の上方で、かつ、屈曲部22の上方に第4辺35が配置される。すなわち、シール部材30は、図4に示すように、2つの電線接続部23の外周を囲って配設される。
そして、第1シールカバー40の開口が端子20と対向した状態で、端子20の電気接触部21は、第1電気接触部挿通孔43に後方から挿通される。そして、シール部材30の端面30aと第1シールカバー40の第1合わせ面42aとが当接される。また、第2シールカバー50の開口をシール部材30と対向させた状態で、シール部材30に後方から第2シールカバー50が当接される。具体的には、シール部材30の端面30bと第2シールカバー50の第2合わせ面52aとが当接される。このように、シール部材30は、第1シールカバー40と第2シールカバー50との間に挟まれる。
そして、端子20などの集合体(組み付け体)は、コネクタハウジング60に後方から収容されて嵌合される。具体的には、電気接触部21が、第1収容部61の第2電気接触部挿通孔62aに挿通されて、第2収容部65の内部に端子20とシール部材30と第1シールカバー40と第2シールカバー50とが収容される。これにより、コネクタハウジング60の内部に端子20とシール部材30と第1シールカバー40と第2シールカバー50とが収容される。
そして、端子20とシール部材30と第1シールカバー40と第2シールカバー50を収容したコネクタハウジング60は、第1シールドシェル70の第3収容部71に収容されて嵌合される。そして、コネクタハウジング60の第2収容部65の下側を第2シールドシェル80の上側が覆うように、第2シールドシェル80は配置される。このとき、第1シールドシェル70のボルト孔73と第2シールドシェル80のボルト孔82とは、同軸上に配置される。そして、第1シールドシェル70と第2シールドシェル80とは、ボルトで締結される。
このようにして、電線10の端末は、シール部材30の電線挿通孔31aに挿通されて水密性が得られる。また、端子20とシール部材30と第1シールカバー40と第2シールカバー50を収容したコネクタハウジング60は、第1シールドシェル70と第2シールドシェル80とによって覆われて、前後方向に抑え込まれる。この状態では、シール部材30は、第1シールカバー40と第2シールカバー50とで挟持されている。これにより、シール部材30の端面30aと第1シールカバー40の第1合わせ面42aとは隙間なく密着して、シール部材30の端面30bと第2シールカバー50の第2合わせ面52aとは隙間なく密着する。また、図5に示すように、第1シールカバー40の第1嵌合溝46と第2シールカバー50の第2嵌合溝56とは、シール部材30の筒部31の外周と密着する。このようにして、端子20の電線接続部23は、シール部材30と第1シールカバー40と第2シールカバー50とによって密閉されて、コネクタハウジング60内に収容される。つまり、防水コネクタ1は水密性が得られる。
このように本実施形態によれば、防水コネクタ1は、電線10の外周を密着させた状態で覆う電線挿通孔31aが形成されたシール部材30を有するので、シール部材30と電線10との間を介した外部から電線接続部23への液体の浸入を抑制することができる。さらに、この防水コネクタ1は、そのシール部材30を第1シールカバー40と第2シールカバー50とで挟持しているので、これらのシールカバー40,50とシール部材30との間を介した外部から電線接続部23への液体の浸入を抑制することができる。このように、この防水コネクタ1は、筐体90などからの過大な荷重を第1シールカバー40と第2シールカバー50に加えずとも防水性を確保することができる。よって、この防水コネクタ1は、その体格の小型化と防水性の確保とを両立させることができる。
また、電線接続部23は、枠状のシール部材30の端面30aと第1シールカバー40の第1合わせ面42aとを合わせて、かつ、枠状のシール部材30の端面30bと第2シールカバー50の第2合わせ面52aとを合わせて密閉される。そして、密閉された電線接続部23は、筐体90内に収容される。すなわち、シール部材30と第1シールカバー40と第2シールカバー50とによって密閉された電線接続部23は、筐体90内に収容される。したがって、防水コネクタ1は、電線接続部23の全体を筐体90内に収容して防水することができるので、より高度な防水性が得られる。
さらに、具体的には、第1シールドシェル70と第2シールドシェル80との間に端子20とシール部材30と第1シールカバー40と第2シールカバー50を収容したコネクタハウジング60を挟んで、第1シールドシェル70と第2シールドシェル80とを締結する。これにより、シール部材30の端面30aと第1シールカバー40の第1合わせ面42aとを密着させて、かつ、シール部材30の端面30bと第2シールカバー50の第2合わせ面52aとを密着させて、電線接続部23を密閉することができる。このように、第1シールドシェル70と第2シールドシェル80とを締結すれば電線接続部23を密閉することができる。このため、例えば、先に述べた従来のシール部材のように部材間に生じた隙間を潰すような大きな荷重を筐体90などから第1シールカバー40と第2シールカバー50に加えずとも防水性を確保することができる。よって、この防水コネクタ1は、その体格の小型化と高度な防水性の確保とを両立させることができる。また、第1シールドシェル70と第2シールドシェル80とを締結することで電線接続部23を密閉することができるので、防水コネクタ1の組み付け工程の増加が抑制される。
[実施形態2]
図10,図11を参照して、実施形態2について説明する。図10は、防水コネクタを構成部材に分解して、シール部材と電線と端子とを示す斜視図である。図11は、図10に示すシール部材と電線と端子とを示す側面図である。なお、実施形態1と同一または対応する部分には、同一または対応する符号を付して説明を省略する。以下の実施形態についても同様とする。実施形態2に係る防水コネクタ1Aのシール部材100は、可撓性を有し、かつ、電線挿通孔(図示省略)に電線10を挿通した状態で電線10の軸方向(上下方向)にスライド可能である点で、実施形態1のシール部材30と異なる。
シール部材100は、電線挿通孔を有する筒部101が間隔を空けて配設された第1辺102と、第1辺102の両端部を基端部とし、電線接続部23に沿って配設された第2辺103と第3辺104と、第1辺102と平行に配設され、第2辺103と第3辺104の先端部を接続する第4辺105と、を有する枠状に形成されている。シール部材100は、例えば、第4辺105を把持して前後方向に移動させると、第2辺103と第3辺104とが前後方向に傾倒して変形する。また、第4辺105から手を放して解放すると、第2辺103と第3辺104とが上下方向に起立した姿勢に復帰して、変形が解除される。
本実施形態に係る防水コネクタ1Aの組み付け工程について説明する。まず、電線10の端末は、シール部材100の電線挿通孔に挿通される。そして、シール部材100は電線10に沿って下方にスライドされて、電線10の端末からずらされて(離されて)いく。このとき、第4辺105が電線10と当接して、第2辺103と第3辺104とは後方に傾倒している。そして、端子20が電線10の端末に重ね合わされて、電線10の端末と電線接続部23とは加締められて圧着される。
つぎに、図10に示すように、シール部材100は電線10に沿って上方にスライドされる。このとき、図11に示すように、第4辺105が圧着部23aと当接しないように、第2辺103および第3辺104は後方に傾倒される。これは、圧着部23aの加締め部が後方に突設しているためである。そして、第1辺102は、電線接続部23の下方に配置され、第2辺103は、電線接続部23の左右方向の一方の外方に配置され、第3辺104は、電線接続部23の左右方向の他方の外方に配置され、第4辺105は、電線接続部23の上方に配置される。具体的には、電線接続部23の上方で、かつ、屈曲部22の上方に第4辺105が配置される。すなわち、シール部材100は、2つの電線接続部23の外周を囲って配設される。
本実施形態によれば、シール部材100は、可撓性を有し、電線挿通孔に電線10を挿通した状態で電線10に沿って上下方向にスライド可能である。これにより、防水コネクタ1Aを組み付ける際に、シール部材100を電線10に沿って下方にスライドさせて、シール部材100は電線10の端末からずらすことができる。したがって、電線10の端末と電線接続部23とを圧着する際に、シール部材100が圧着に使用する工具と干渉せず、圧着が容易にできる。このため、防水コネクタ1Aの組み付けに要する手間や作業時間を削減することができ、作業性が向上する。また、シール部材100は変形させることができるので、シール部材100を電線10に沿って上下方向にスライドさせる際に、第4辺105が電線10や圧着部23aと当接することを容易に回避できる。
[実施形態3]
図12から図15を参照して、実施形態3について説明する。図12は、防水コネクタを構成部材に分解して示す斜視図である。図13は、図12に示す防水コネクタを構成部材に分解して、シール部材と電線と端子とを示す斜視図である。図14は、図13に示すシール部材と電線と端子のD−D断面図である。図15は、図14に示すシール部材と電線と端子との拡大図である。実施形態3に係る防水コネクタ1Bのシール部材110は、電線挿通孔(図示省略)に電線10を挿通した状態で、第4辺115が電線接続部23から離間し、かつ、電線10に沿って上下方向にスライド可能である点で、実施形態1,2のシール部材30,シール部材100と異なる。
シール部材110は、図12に示すように、電線挿通孔を有する筒部111が間隔を空けて配設された第1辺112と、第1辺112の両端部を基端部とし、電線接続部23に沿って配設された第2辺113と第3辺114と、第1辺112と平行に配設され、第2辺113と第3辺114の先端部を接続する第4辺115と、を有する枠状に形成されている。第4辺115の両端部には、逃げ部117が形成されている。逃げ部117は、第4辺115から後方にコの字型に突設されている。逃げ部117は、電線接続部23の左右方向の幅よりも大きな幅で、圧着部23aの後方の奥行よりも大きな奥行に設定されている。これにより、シール部材110においては、図13に示すように、電線10に沿って上下方向にスライドさせる際に、図14,図15に示すように、逃げ部117によって電線10や圧着部23aとの当接が回避される。
第1シールカバー120は、図12に示すように、壁部121と、壁部121の外縁部から同一方向に垂直に延在する複数の側壁部122と、シール部材110の端面110aと全面において当接する第1合わせ面122aと、を備えており、壁部121と対向する面が開口している。また、第1シールカバー120は、第1電気接触部挿通孔123、を有する。上側の側壁部122には、係合凸部127が形成されている。係合凸部127は、シール部材110の逃げ部117に対応する矩形型に、後方に延設されている。第2シールカバー130は、壁部131と、壁部131の外縁部から同一方向に垂直に延在する複数の側壁部132と、シール部材110の端面110bと全面において当接する第2合わせ面132aと、を備えており、壁部131と対向する面が開口している。また、第2シールカバー130は、第2シールカバー130内の空間を区画する区画壁134と、第2区画室135と、シール部材110の筒部111の外周の一部と嵌合する第2嵌合溝136と、を有する。上側の側壁部132には、係合凹部137が形成されている。係合凹部137は、シール部材110の逃げ部117に対応する矩形型に、後方に切り欠かれている。
本実施形態に係る防水コネクタ1Bの組み付け工程について説明する。まず、電線10の端末は、シール部材110の電線挿通孔に挿通される。そして、シール部材110は電線10に沿って下方にスライドされて、電線10の端末からずらされていく。このとき、シール部材110は、逃げ部117によって電線10や圧着部23aと当接することが回避される。そして、端子20が電線10の端末に重ね合わされて、電線10の端末と電線接続部23とは加締められて圧着される。つぎに、シール部材110は、電線10に沿って上方にスライドされる。このとき、逃げ部117によってシール部材110が電線10や圧着部23aと当接することが回避される。
そして、図12に示すように、防水コネクタ1Bの構成部材を組み付けて、シール部材110の端面110aと第1シールカバー120の第1合わせ面122aと、シール部材110の端面110bと第2シールカバー130の第2合わせ面132aとを合わせた状態で前後方向に互いに抑え込むように荷重が加えられる。これにより、シール部材110が押圧されて、シール部材110の端面110aと第1シールカバー120の第1合わせ面122aとが密着し、シール部材110の端面110bと第2シールカバー130の第2合わせ面132aとが密着する。
本実施形態によれば、シール部材110は、シール部材110を電線10に沿って下方にスライドした際に、第4辺115が電線10や圧着部23aと当接しないので、例えば、実施形態2のように第2辺113と第3辺114とを前後方向に傾倒させて変形させなくてよい。このため、シール部材110に変形による負荷が加わらないので、シール部材110の劣化が抑制され、耐久性が向上する。また、シール部材110を変形させなくてよいので、組み付けの作業性が向上する。
[実施形態4]
図16から図18を参照して、実施形態4について説明する。図16は、防水コネクタを構成部材に分解して示す斜視図である。図17は、図16に示す防水コネクタを構成部材に分解して、シール部材と電線と端子とを示す斜視図である。図18は、図17に示すシール部材と電線と端子のF−F断面図である。実施形態4に係る防水コネクタ1Cのシール部材140は、第2辺143と第3辺144とが後方に傾倒して形成されている点で、実施形態3のシール部材110と異なる。
シール部材140は、電線挿通孔(図示省略)を有する筒部141が間隔を空けて配設された第1辺142と、第1辺142の両端部を基端部として配設された第2辺143と第3辺144と、第1辺142と平行に配設され、第2辺143と第3辺144の先端部を接続する第4辺145と、を有する枠状に形成されている。第2辺143と第3辺144とは、後方に傾倒して形成されている。第4辺145は、電線10の端末や電線接続部23と離間している。これにより、図17に示すように、シール部材140を電線10に沿って下方にスライドした際に、図18に示すように、第4辺145が電線10や圧着部23aと離間する。すなわち、シール部材140が電線10や圧着部23aと当接することが回避される。
第1シールカバー150は、図16に示すように、壁部151と、壁部151の外縁部から同一方向に垂直に延在する複数の側壁部152と、シール部材140の端面140aと全面において当接する第1合わせ面152aと、を備えており、壁部151と対向する面が開口している。また、第1シールカバー150は、第1電気接触部挿通孔153、を有する。左右方向の側壁部152は、奥行が下側から上側に向かって拡大して形成されている。また、左右方向の側壁部152の前後方向の傾斜は、第2辺143と第3辺144の前後方向の傾斜と同様に設定されている。第2シールカバー160は、壁部161と、壁部161の外縁部から同一方向に垂直に延在する複数の側壁部162と、シール部材140の端面140bと全面において当接する第2合わせ面162aと、を備えており、壁部161と対向する面が開口している。また、第2シールカバー160は、第2シールカバー160内の空間を区画する区画壁164と、第2区画室165と、シール部材140の筒部141の外周の一部と嵌合する第2嵌合溝166と、を有する。左右方向の側壁部162は、奥行が上側から下側に向かって拡大して形成されている。また、左右方向の側壁部162の前後方向の傾斜は、第2辺143と第3辺144の前後方向の傾斜と同様に設定されている。
本実施形態によれば、シール部材140は、シール部材140を電線10に沿って下方にスライドした際に、第4辺145が電線10や圧着部23aと当接しないので、例えば、実施形態2のように第2辺143と第3辺144とを前後方向に傾倒させて変形させなくてよい。このため、シール部材140は変形による負荷が加わらないので、シール部材140の劣化を抑制し、耐久性が向上する。また、シール部材140を変形させなくてよいので、組み付けの作業性が向上する。しかも、シール部材140の端面140aと第1シールカバー150の第1合わせ面152a及びシール部材140の端面140bと第2シールカバー160の第2合わせ面162aには、実施形態3のシール部材110の逃げ部117や、第1シールカバー120の係合凸部127、第2シールカバー130の係合凹部137のような凹凸を有していないので、組み付けが容易になる。さらに、シール部材140や、第1シールカバー150、第2シールカバー160は、実施形態3のシール部材110の逃げ部117や、第1シールカバー120の係合凸部127、第2シールカバー130の係合凹部137を形成する場合に比べて、加工が容易である。
[実施形態5]
図19,図20を参照して、実施形態5について説明する。図19は、防水コネクタを構成部材に分解して示す斜視図である。図20は、図19に示す第1シールカバーと兼用シールカバーとの合わせ面の拡大図である。実施形態5に係る防水コネクタ1Dの兼用シールカバー170は、上記実施形態のシール部材30と第2シールカバー50とを一体にして形成されている点で、実施形態1と異なる。
兼用シールカバー170は、シール部材30と第2シールカバー50とを兼用するものであり、それぞれの機能を有する。兼用シールカバー170は、シール部材30と第2シールカバー50とを一体に形成した形状となっている。兼用シールカバー170は、図19に示すように、壁部171と、壁部171の外縁部から垂直に延在する複数の側壁部172と、を備えている。また、兼用シールカバー170は、兼用シールカバー170内の空間を区画する区画壁174と、第2区画室175と、を有する。下側の側壁部172には、2つの円筒状の筒部173が配設されている。筒部173は、内方が軸方向に貫通して形成され、それぞれの電線10の外周と密着した状態で電線10を挿通する2つの電線挿通孔173aを有する。電線挿通孔173aは、筒部173の中空部であり、電線10の外径よりもわずかに小さい直径を有する。このため、電線挿通孔173aと電線10とは隙間なく密着する。また、図20に示すように、筒部173と下側の側壁部172との接続部173bは、滑らかな曲面状である。これにより、側壁部172の第2合わせ面172aが第1シールカバー40の第1合わせ面42aと密着する。この兼用シールカバー170は、シール部材30と同様の素材、すなわち、弾性を有する合成樹脂で構成されている。
また、第1シールカバー40と兼用シールカバー170とを対向させて合わせると、第1嵌合溝46と筒部173の外周とが密着する。具体的に、図19に示すように、防水コネクタ1Dの構成部材を組み付けて、第1シールカバー40の第1合わせ面42aと兼用シールカバー170の第2合わせ面172aとを合わせた状態で前後方向に荷重を加える。これにより、図20に示すように、第1シールカバー40の第1合わせ面42aと兼用シールカバー170の第2合わせ面172aとが密着する。
本実施形態によれば、シール部材30は、兼用シールカバー170と一体に形成されているので、防水コネクタ1Dの構成部材数を削減することができる。これにより、防水コネクタ1Dの組み付け工程を削減することができる。また、電線接続部23を密閉するために要する構成部材の合わせ面数が削減されるので、防水性や防塵性を向上することができる。
[実施形態6]
図21から図24を参照して、実施形態6について説明する。図21は、防水コネクタを構成部材に分解して示す斜視図である。図22は、図21に示す構成部材を組み付けた状態を示す防水コネクタの全体斜視図である。図23は、図22に示す防水コネクタのK−K断面図である。図24は、図21に示すシール部材と、第1シールカバー、第2シールカバーとの合わせ面の拡大図である。実施形態6に係る防水コネクタ1Eは、同軸ケーブルに組み付けるように構成されている点で、実施形態1と異なる。
電線15は、図21,図22に示すように、同軸ケーブルであり、端末においてシースが皮剥ぎされ芯線が露出されて、分岐部15aにおいて2本に分岐している。分岐された各芯線と各端子20の電線接続部23とが圧着されている。
シール部材180は、電線挿通孔(図示省略)を有する円筒状の筒部181が左右方向一端部に配設された第1辺182と、第1辺182の両端部を基端部として配設された第2辺183と第3辺184と、第1辺182と平行に配設され、第2辺183と第3辺184の先端部を接続する第4辺185と、を有する枠状に形成されている。図23,図24に示すように、筒部181と第1辺182との接続部181bは、滑らかな曲面状である。
第1シールカバー190は、壁部191と、壁部191の外縁部から同一方向に垂直に延在する複数の側壁部192と、シール部材180の端面180aと全面において当接する第1合わせ面192aと、を備えており、壁部191と対向する面が開口している。また、第1シールカバー190は、第1電気接触部挿通孔193、を有する。第1シールカバー190の下側の側壁部192には、筒部181の外周の一部と嵌合する第1嵌合溝(図示省略)が1つ形成されている。
第2シールカバー200は、壁部201と、壁部201の外縁部から同一方向に垂直に延在する複数の側壁部202と、シール部材180の端面180bと全面において当接する第2合わせ面202aと、を備えており、壁部201と対向する面が開口している。第2シールカバー200の下側の側壁部202には、筒部181の外周の一部と嵌合する第2嵌合溝206が1つ形成されている。
コネクタハウジング210は、コネクタハウジング60と同様に構成され、第1収容部211と、第1収容部211の後方に突設され、下側が当該突設部分から第1収容部211よりも下方に突設された第2収容部215と、を有する。第1収容部211は、2つの突設部212と、突設部212を略円柱状の主体部分とともに貫通して形成され、電気接触部21を挿通する第2電気接触部挿通孔212aと、を有する。略円柱状の主体部分の前側の外周には、環状シール部材(図示省略)を嵌合させる環状嵌合溝213が形成されている。
第1シールドシェル220は、コネクタハウジング210を収容する第3収容部221と、電線15を覆うための1つの第1電線用溝222と、2つのボルト孔223と、を有する。第3収容部221は、第1嵌合部221aと、第2嵌合部221bと、鍔部22cと、を有する。
第2シールドシェル230は、1つの第2電線用溝231と、2つのボルト孔232と、を有する。第2電線用溝231は、第1シールドシェル220と第2シールドシェル230とが締結された際に、第1電線用溝222とともに電線15を覆う。
このようにして、図23,図24に示すように、同軸ケーブルの電線15の端末と接続されている電線接続部23であっても、シール部材180の端面180aと第1シールカバー190の第1合わせ面192aとが密着されて、シール部材180の端面180bと第2シールカバー200の第2合わせ面202aとが密着される。端子20の電線接続部23は、シール部材180と第1シールカバー190と第2シールカバー200とによって密閉されて、筐体240を構成するコネクタハウジング210内に収容される。
本実施形態によれば、同軸ケーブルの電線15の端末と接続されている電線接続部23であっても、実施形態1と同様に、ハウジングを厚肉にしたり、シェルを強固に締結したりすることを抑制できる。したがって、防水コネクタ1Eを小型化することができる。
[実施形態7]
図25,図26を参照して、実施形態7について説明する。図25は、防水コネクタを構成部材に分解して、シール部材と電線と端子とを示す斜視図である。図26は、図25に示すシール部材と電線と端子とを示す側面図である。実施形態7に係る防水コネクタ1Fは、可撓性を有し、かつ、電線挿通孔に電線15を挿通した状態で電線15に沿って上下方向にスライド可能である点で、実施形態6と異なる。
シール部材240は、可撓性を有する材料で構成されている点を除いては、シール部材180と同様に構成されている。
本実施形態によれば、防水コネクタ1Fを組み付ける際に、電線15が同軸ケーブルであっても、実施形態2と同様に、図25,図26に示すように、シール部材240を電線15に沿って下方にスライドさせて、電線15の端末からシール部材240を離間させることができる。このため、防水コネクタ1Fの組み付けに要する手間や作業時間を削減することができ、作業性が向上する。また、シール部材240は変形させることができるので、シール部材240を電線15に沿って上下方向にスライドさせる際に、第4辺245が電線15や圧着部23aと当接することを容易に回避できる。
[実施形態8]
図27から図30を参照して、実施形態8について説明する。図27は、防水コネクタを構成部材に分解して示す斜視図である。図28は、図27に示す防水コネクタを構成部材に分解して、シール部材と電線と端子とを示す斜視図である。図29は、図28に示すシール部材と電線と端子のN−N断面図である。図30は、図29に示すシール部材と電線と端子との拡大図である。実施形態8に係る防水コネクタ1Gは、電線挿通孔(図示省略)に電線15を挿通した状態で第4辺255が電線接続部23から離間しており、かつ、電線15に沿って上下方向にスライド可能である点で、実施形態6,7と異なる。
シール部材250は、図27に示すように、電線挿通孔を有する筒部251が配設された第1辺252と、第1辺252の両端部を基端部とし、電線接続部23に沿って配設された第2辺253と第3辺254と、第1辺252と平行に配設され、第2辺253と第3辺254の先端部を接続する第4辺255と、を有する枠状に形成されている。逃げ部257は、第4辺255から後方にコの字型に突設されている。逃げ部257は、電線接続部23間の左右方向の距離よりも大きな幅で、圧着部23aの後方の奥行よりも大きな奥行に設定されている。これにより、図28に示すように、シール部材250を電線15に沿って下方にスライドさせる際に、図29,図30に示すように、逃げ部257が電線15や圧着部23aと離間する。すなわち、シール部材250が電線15や圧着部23aと当接することが回避される。
第1シールカバー260は、壁部261と、壁部261の外縁部から同一方向に垂直に延在する複数の側壁部262と、シール部材250の端面250aと全面において当接する第1合わせ面262aと、を備えており、壁部261と対向する面が開口している。また、第1シールカバー260は、第1電気接触部挿通孔263、を有する。上側の側壁部262には、係合凸部267が形成されている。係合凸部267は、シール部材250の逃げ部257に対応する矩形型に、後方に延設されている。第2シールカバー270は、壁部271と、壁部271の外縁部から同一方向に垂直に延在する複数の側壁部272と、シール部材250の端面250bと全面において当接する第2合わせ面272aと、を備えており、壁部271と対向する面が開口している。また、第2シールカバー270は、シール部材250の筒部251の外周の一部と嵌合する第2嵌合溝276と、を有する。上側の側壁部272には、係合凹部277が形成されている。係合凹部277は、シール部材250の逃げ部257に対応する矩形型に、後方に切り欠かれている。
本実施形態によれば、シール部材250は、電線15が同軸ケーブルであっても、同様に、シール部材250を電線15に沿って下方にスライドした際に、第4辺255が電線10や圧着部23aと当接しないので、シール部材250を変形させなくてよい。
以上、本発明を図1〜図30に示すような実施形態に基づいて説明したが、上述した実施形態は本発明の例示に過ぎないものであり、本発明は、上述した実施形態の構成のみに限定されるものではない。したがって、本発明の要旨の範囲で変形又は変更された形態で本発明を実施可能であることは、当業者にあっては明白なことであり、そのような変形又は変更された形態が本願の特許請求の範囲に属することは当然のことである。
上記実施形態において、2つの端子20を備える場合について説明したが、端子20の数はこれに限定されるものではない。例えば、1つの端子20を備える構成としてもよいし、3つ以上の端子20を備える構成であってもよい。その場合は、端子20の数に合わせて、第1電気接触部挿通孔や第2電気接触部挿通孔の数を設定すればよい。
また、同軸ケーブルの電線15に組み付ける防水コネクタについて、実施形態4と同様に、シール部材は、第2辺と第3辺とが後方に傾倒している構成としてもよい。
さらに、同軸ケーブルの電線15に組み付ける防水コネクタについて、実施形態5と同様に、第2シールカバーとシール部材とが一体に形成されている構成としてもよい。
また、上記実施形態において、シール部材は、第1辺と第2辺と第3辺と第4辺との4辺で構成された略矩形の枠状であるものとして説明したが、この形状に限定されない。具体的に、シール部材は、電線挿通孔が配設された第1辺のみで構成されてもよい。このようなシール部材の電線挿通孔に電線10を挿通すると、電線接続部の電線10側が防水される。この場合、第1シールカバーと第2シールカバーとは、シール部材を間に挟んで挟持可能な形状に形成すればよい。
また、シール部材は、電線挿通孔が配設された第1辺と、第1辺から上方に延設され、2つの電線接続部間に上下方向に沿って配設された第2辺と、第2辺と接続され、第1辺と平行に配設された第4辺とでI字型に形成されていてもよい。この場合は、第1シールカバーと第2シールカバーとは、シール部材を間に挟んで挟持可能な形状に形成すればよい。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G 防水コネクタ
10,15 電線
20 端子
21 電気接触部
22 屈曲部
23 電線接続部
30,100,110,140,180,240,250 シール部材
31a,173a 電線挿通孔
32,102,112,142,182,252 第1辺
33,103,113,143,183,253 第2辺
34,104,114,144,184,254 第3辺
35,105,115,145,185,255 第4辺
40,120,150,190,260 第1シールカバー
42a,122a,152a,192a,262a 第1合わせ面
43 第1電気接触部挿通孔
50,130,160,200,270 第2シールカバー
52a,132a,162a,202a,272a 第2合わせ面
60,210 コネクタハウジング(筐体)
62a 第2電気接触部挿通孔
70,220 第1シールドシェル(筐体)
80,230 第2シールドシェル(筐体)
90,280 筐体

Claims (5)

  1. 相手側端子に電気的に接続され、基端部から前記相手側端子に向かう延在方向に延在する電気接触部、及び、前記電気接触部の前記基端部から屈曲部を介して前記延在方向との交差方向に延在し、電線の端末と接続された電線接続部を有し、L字型に形成された端子と、
    前記電線の外周と密着した状態で前記電線を挿通する電線挿通孔を有するシール部材と、
    前記シール部材に対して前記相手側端子側に配設された第1シールカバーと、
    前記第1シールカバーとの間に前記シール部材を挟んで配設され、前記シール部材を前記第1シールカバーと挟持する第2シールカバーと、
    前記端子と前記シール部材と前記第1シールカバーと前記第2シールカバーとを内部に収容する筐体と、
    を備え、
    前記シール部材は、内方の空間を前記電線挿通孔とする筒部と、前記筒部が配設された片体状の第1辺と、前記第1辺の両端と各々接続され、前記電線接続部の前記屈曲部側に向けて延在させることで前記電線接続部を挟み込む第2辺および第3辺と、前記第2辺と前記第3辺とを接続する第4辺と、を有し、
    前記シール部材は、前記第2辺及び前記第3辺を前記電線接続部に対する対向配置状態で前記交差方向に沿って延在させることで、前記第1辺と前記第2辺と前記第3辺と前記第4辺とで前記電線接続部を囲い込み、かつ、可撓性を有し、かつ、前記電線挿通孔に前記電線を挿通した状態で、前記電線の軸方向にスライド自在であり、
    前記第1シールカバーは、前記電気接触部を挿通する第1電気接触部挿通孔と、前記シール部材との第1合わせ面と、を有し、
    前記第2シールカバーは、前記シール部材との第2合わせ面、を有し、
    前記電線接続部は、前記シール部材を前記第1シールカバーと前記第2シールカバーとで挟持することで、前記電線側が防水され
    前記電線接続部と前記シール部材と前記第1シールカバーと前記第2シールカバーは、前記シール部材と前記第1合わせ面とを合わせ、かつ、前記シール部材と前記第2合わせ面とを合わせて密閉された状態で、前記筐体内に収容される、
    ことを特徴とする防水コネクタ。
  2. 相手側端子に電気的に接続され、基端部から前記相手側端子に向かう延在方向に延在する電気接触部、及び、前記電気接触部の前記基端部から屈曲部を介して前記延在方向との交差方向に延在し、電線の端末と接続された電線接続部を有し、L字型に形成された端子と、
    前記電線の外周と密着した状態で前記電線を挿通する電線挿通孔を有するシール部材と、
    前記シール部材に対して前記相手側端子側に配設された第1シールカバーと、
    前記第1シールカバーとの間に前記シール部材を挟んで配設され、前記シール部材を前記第1シールカバーと挟持する第2シールカバーと、
    前記端子と前記シール部材と前記第1シールカバーと前記第2シールカバーとを内部に収容する筐体と、
    を備え、
    前記シール部材は、内方の空間を前記電線挿通孔とする筒部と、前記筒部が配設された片体状の第1辺と、前記第1辺の両端と各々接続され、前記電線接続部の前記屈曲部側に向けて延在させることで前記電線接続部を挟み込む第2辺および第3辺と、前記第2辺と前記第3辺とを接続する第4辺と、を有し、
    前記シール部材は、前記第2辺及び前記第3辺を前記電線接続部に対する対向配置状態で前記交差方向に沿って延在させることで、前記第1辺と前記第2辺と前記第3辺と前記第4辺とで前記電線接続部を囲い込み、かつ、前記電線挿通孔に前記電線を挿通した状態で、前記電線の軸方向にスライド自在であり、かつ、そのスライドに際して前記電線接続部との当接を回避可能な逃げ部を前記第4辺に有し、
    前記第1シールカバーは、前記電気接触部を挿通する第1電気接触部挿通孔と、前記シール部材との第1合わせ面と、を有し、
    前記第2シールカバーは、前記シール部材との第2合わせ面、を有し、
    前記電線接続部は、前記シール部材を前記第1シールカバーと前記第2シールカバーとで挟持することで、前記電線側が防水され、
    前記電線接続部と前記シール部材と前記第1シールカバーと前記第2シールカバーは、前記シール部材と前記第1合わせ面とを合わせ、かつ、前記シール部材と前記第2合わせ面とを合わせて密閉された状態で、前記筐体内に収容される、
    ことを特徴とする防水コネクタ。
  3. 相手側端子に電気的に接続され、基端部から前記相手側端子に向かう延在方向に延在する電気接触部、及び、前記電気接触部の前記基端部から屈曲部を介して前記延在方向との交差方向に延在し、電線の端末と接続された電線接続部を有し、L字型に形成された端子と、
    前記電線の外周と密着した状態で前記電線を挿通する電線挿通孔を有するシール部材と、
    前記シール部材に対して前記相手側端子側に配設された第1シールカバーと、
    前記第1シールカバーとの間に前記シール部材を挟んで配設され、前記シール部材を前記第1シールカバーと挟持する第2シールカバーと、
    前記端子と前記シール部材と前記第1シールカバーと前記第2シールカバーとを内部に収容する筐体と、
    を備え、
    前記シール部材は、内方の空間を前記電線挿通孔とする筒部と、前記筒部が配設された片体状の第1辺と、前記第1辺の両端と各々接続され、前記電線接続部の前記屈曲部側に向けて延在させることで前記電線接続部を挟み込む第2辺および第3辺と、前記第2辺と前記第3辺とを接続する第4辺と、を有し、
    前記シール部材は、前記電線挿通孔に前記電線を挿通した状態で、前記第4辺が前記電線接続部から前記延在方向とは逆向きに離間しており、かつ、前記第2辺及び前記第3辺を前記交差方向に対して傾倒させて前記第1辺から前記第4辺まで延在させ、かつ、前記電線挿通孔に前記電線を挿通した状態で、前記電線の軸方向にスライド自在であり、
    前記第1シールカバーは、前記電気接触部を挿通する第1電気接触部挿通孔と、前記シール部材との第1合わせ面と、を有し、
    前記第2シールカバーは、前記シール部材との第2合わせ面、を有し、
    前記電線接続部は、前記シール部材を前記第1シールカバーと前記第2シールカバーとで挟持することで、前記電線側が防水され、
    前記電線接続部と前記シール部材と前記第1シールカバーと前記第2シールカバーは、前記シール部材と前記第1合わせ面とを合わせ、かつ、前記シール部材と前記第2合わせ面とを合わせて密閉された状態で、前記筐体内に収容される、
    ことを特徴とする防水コネクタ。
  4. 前記シール部材は、前記第2シールカバーと一体に形成されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の防水コネクタ。
  5. 前記筐体は、コネクタハウジングと、第1シールドシェルと、第2シールドシェルと、を有し、
    前記コネクタハウジングは、前記第1シールカバーに対して前記相手側端子側に配設され、前記電気接触部を挿通する第2電気接触部挿通孔を有し、前記端子と前記シール部材と前記第1シールカバーと前記第2シールカバーとを内部に収容し、
    前記第1シールドシェルは、前記コネクタハウジングを前記延在方向の反対方向から覆って嵌合し、
    前記第2シールドシェルは、前記コネクタハウジングの端部を前記相手側端子側から覆い、かつ、前記第1シールドシェルとの間に前記コネクタハウジングを挟んで前記第1シールドシェルと締結される、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の防水コネクタ。
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