以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1はソファを示す斜視図である。図2は、(a)がソファを示す平面図であり、(b)がソファを示す正面図であり、(c)が(b)のA−A線断面図である。
図1及び図2に示すように、ソファ10は、左右方向(幅方向)に長い複数人掛けのソファとなっており、平面視において長方形状をなしている。ソファ10は、ユーザが着座する直方体状の着座部11と、その着座部11の背面及び両側面に跨がって設けられる平面視コ字状のコ字状部12とを備える。
コ字状部12は、その上下寸法(高さ寸法)が着座部11よりも大きくなっている。コ字状部12において着座部11よりも上方の部分は、その背面側がユーザの背中を支える背もたれ部15となっており、その左右両側面側がユーザの肘が掛けられる肘掛け部16となっている。
ソファ10は、ブロック状に形成された複数のクッション体21〜26を備え、それら複数のクッション体21〜26が互いに組み合わされることにより構成されている。図示は省略するが、各クッション体21〜26は、クッション材と、クッション材を被覆するカバー材(クッションカバー)とを有して構成されている。クッション材はウレタンフォームにより形成され、カバー材は織物(布地)により形成されている。また、各クッション体21〜26はいずれもカバー材が同じ柄の織物により形成されている。但し、各クッション体21〜26の間でカバー材を異なる柄の織物により形成してもよい。
なお、クッション材は、ウレタンフォームに限らず、ラバーウレタン等他の材料により形成されてもよい。また、カバー材は、織物に限らず、不織布や皮革等により形成されてもよい。
着座部11は、左右方向に並べて設けられた複数(具体的には3つ)の第1クッション体21〜23を備える。これら複数の第1クッション体21〜23は上下2段に積まれており、それら2段に積まれた複数の第1クッション体21〜23により着座部11が形成されている。着座部11の上面はユーザが着座する着座面11aとなっている。その着座面11aは上段に配置された各第1クッション体21〜23の上面により形成されている。また、着座部11の下面は床面上に載置される載置面11bとなっており、その載置面11bは下段に配置された各第1クッション体21〜23の下面により形成されている。
なお、以下の説明では、上下各段に設けられた第1クッション体21〜23を区別するために、場合によって、下段に設けられた第1クッション体21〜23の符号にAを付し、上段に設けられた第1クッション体21〜23の符号にBを付す。また、上下に隣接する各1クッション体21A,21Bは同じ構成とされ、上下に隣接する各第1クッション体22A,22Bは同じ構成とされ、上下に隣接する各第1クッション体23A,23Bは同じ構成とされている。
各第1クッション体21〜23はいずれも直方体状に形成され、換言すると所定の厚みを有する矩形板状に形成されている。各第1クッション体21〜23はいずれも同じ厚みL1を有しており、その厚み方向を上下方向に向けた状態で左右に並設されている。各第1クッション体21〜23はいずれも前後方向の長さ(すなわち奥行き)が同じL5とされている。また、各第1クッション体21〜23のうち、左右両側に配置された各第1クッション体21,22は左右方向の長さ(すなわち幅)がいずれも同じL5とされているのに対し、中間部に配置された第1クッション体23は各第1クッション体21,22よりも幅が大きくなっており、その幅がL4となっている。具体的には、各第1クッション体21,22は、幅と奥行きとがいずれも同じである平面視正方形状をなしており、第1クッション体23は奥行きよりも幅の方が大きい平面視長方形状をなしている。
コ字状部12は、左右方向に並べて設けられた複数(具体的には3つ)の第2クッション体24〜26を備える。これら複数の第2クッション体24〜26には、左右方向の両側に配置された平面視L字状の一対の第2クッション体24,25と、それら一対の第2クッション体24,25の間に配置された直方体状の第2クッション体26とが含まれている。これら複数の第2クッション体24〜26は上下2段に積まれており、それら2段に積まれた複数の第2クッション体24〜26によりコ字状部12が形成されている(図4も参照)。また、コ字状部12の下面は床面上に載置される載置面12cとなっており、その載置面12cは下段に配置された各第2クッション体24〜26の下面により形成されている。なお、各第2クッション体24,25がそれぞれコーナクッション体に相当し、第2クッション体26が中間クッション体に相当する。
ちなみに以下の説明では、上下各段に設けられた第2クッション体24〜26を区別するために、場合によって、下段に設けられた第2クッション体24〜26の符号にAを付し、上段に設けられた第2クッション体24〜26の符号にBを付す。また、上下に隣接する各2クッション体24A,24Bは同じ構成とされ、上下に隣接する各第2クッション体25A,25Bは同じ構成とされ、上下に隣接する各第2クッション体26A,26Bは同じ構成とされている。
各第2クッション体24〜26はいずれも同じ上下寸法L2を有しており、その上下寸法L2が第1クッション体21〜23の上下寸法L1(厚み寸法)よりも大きくされている。詳しくは、第2クッション体24〜26の上下寸法L2は2段積みされた第1クッション体21〜23の上下寸法、すなわち着座部11の上下寸法L3(=2×L1)と略同じとされており、より詳しくは着座部11の上下寸法L3よりも若干小さくされている。本実施形態では、第2クッション体24〜26の上下寸法L2が着座部11の上下寸法L3よりも20〜30mm小さくされている。この場合、着座部11の上面(着座面11a)は上下に隣接する各第2クッション体24A〜26A,24B〜26Bの境界部よりも高い位置にある。そのため、コ字状部12において着座面11aよりも上方の部分である背もたれ部15と肘掛け部16とは、各第2クッション体24A〜26A,24B〜26Bのうち上段の第2クッション体24B〜26Bにより構成されている。
第2クッション体24(24A,24B)は、所定の厚みを有して平面視L字状に形成され、第1クッション体21の左側面と背面とに跨がるように設けられている。第2クッション体24は、互いに直交する方向に延びる2つの直線部24a,24bを有している。この場合、直線部24aが第1クッション体21の左側面に配置され、直線部24bが第1クッション体21の背面に配置されている。各直線部24a,24bはいずれもその厚みが同じL6とされている。また、各直線部24a,24bはいずれもその長さが同じL5とされ、その長さは第1クッション体21の幅(及び奥行き)と同じとされている(なお、L5+L6=L4)。ちなみに、直線部24aは、第2クッション体24において直線部24bよりも前側の部分であり、直線部24bは第2クッション体24において直線部24aよりも右側の部分である。
第2クッション体24は、その(詳しくは直線部24aの)前面が第1クッション体21の前面と同一平面上に位置し、かつ、その(詳しくは直線部24bの)右側面が第1クッション体21の右側面と同一平面上に位置している。これにより、第2クッション体24と第1クッション体21とは全体として平面視正方形状をなしている。
第2クッション体25(25A,25B)は、第2クッション体24と左右対称な平面視L字状に形成されており、第1クッション体22の右側面と背面とに跨がるように設けられている。すなわち、第2クッション体25も、第2クッション体24と同様、互いに直交する方向に延びる2つの直線部25a,25bを有している。直線部25aが第1クッション体22の右側面に配置され、直線部25bが第1クッション体22の背面に配置されている。各直線部25a,25bはいずれもその厚みが同じL6とされている。また、各直線部25a,25bはいずれもその長さが同じL5とされ、その長さが第1クッション体22の幅(及び奥行き)と同じとされている(なお、L5+L6=L4)。
第2クッション体25は、その(詳しくは直線部25aの)前面が第1クッション体22の前面と同一平面上に位置し、かつ、その(詳しくは直線部25bの)左側面が第1クッション体22の左側面と同一平面上に位置している。これにより、第2クッション体25と第1クッション体22とは全体として平面視正方形状をなしている。
第2クッション体26は、第1クッション体23の背面側に設けられ、各第2クッション体24,25の直線部24b,25bの間に配置されている。第2クッション体26は、その前後方向の長さである厚みが各第2クッション体24,25(詳しくは直線部24a,24b,25a,25b)の厚みと同じL6となっている。また、第2クッション体26は、その幅(左右方向の長さ)が第1クッション体23の幅と同じL4となっている。また、第2クッション体26の幅は、第2クッション体26の厚みと第1クッション体23の奥行き(前後方向の長さ)との和と同じとなっている。これにより、第2クッション体26と第1クッション体23とは全体として平面視正方形状をなしている。
上記のソファ10では、着座部11を構成する上下各段の第1クッション体21〜23が左右方向に複数(3つ)に分割され、かつ、コ字状部12を構成する上下各段の第2クッション体24〜26が左右方向に複数(3つ)に分割されている。この場合、各第1クッション体21〜23の分割位置と、各第2クッション体24〜26の分割位置とは左右方向においていずれも同じ位置となっている。これにより、前後に隣接する第1クッション体21〜23と第2クッション体24〜26とが全体として平面視長方形状をなしている。
続いて、各クッション体21〜26を構成するクッション材について説明する。まず、第2クッション体24〜26のクッション材について説明する。図3は、第2クッション体24の内部構成を示す図である。
図3に示すように、第2クッション体24は、カバー材34の内部にクッション材31を有している。クッション材31は、柔軟性の異なる複数のウレタン層32,33を有している。これらのウレタン層32,33のうち、第1ウレタン層32は柔軟性の低いウレタンフォームにより形成され、第2ウレタン層33は、柔軟性の高いウレタンフォームにより形成されている。第1ウレタン層32は、クッション材31において外層を構成しており、第2ウレタン層33は、内層を構成している。このように、第2クッション体24は、第1ウレタン層32と第2ウレタン層33とからなる複層構造となっている。
その他の第2クッション体25,26については、図示を省略するが、これらのクッション材も、第2クッション体24のクッション材31と同様に、外層を構成する第1ウレタン層32と内層を構成する第2ウレタン層33を有する複層構造となっている。
これに対して、第1クッション体21〜23のクッション材は、図示を省略するが、単一のウレタン層により形成されている。このウレタン層は、第2ウレタン層33と同じウレタンフォーム、すなわち柔軟性の比較的高い(換言すると柔らかい)ウレタンフォームにより形成されている。これにより、第1クッション体21〜23では、クッション材の柔軟性が第2クッション体24〜26よりも高くなっている。また、換言すると、第2クッション体24〜26では、クッション材の柔軟性が第1クッション体21〜23よりも低くなっており、つまりは、第2クッション体24〜26では、クッション材が第1クッション体21〜23よりも硬くなっている。
ソファ10には、隣接するクッション体21〜26同士を分離可能に連結する連結手段が設けられている。以下においては、かかる連結手段の構成について図4〜図6を用いながら説明する。図4は、ソファ10を着座部11とコ字状部12と分解した状態で示す分解斜視図である。図5は、ソファ10を各クッション体21〜26に分解した状態で示す分解斜視図である。図6は、(a)が面ファスナの配置を示す平面図であり、(b)が正面図である。
まず、上下に隣接する第2クッション体24A〜26A,24B〜26B同士を連結する連結手段について説明する。図4〜図6に示すように、上下に隣接する第2クッション体24A,24Bのうち、上側の第2クッション体24Bには、その前面の下端部と内側面の下端部とにそれぞれ帯状の連結シート35,36が取り付けられている。連結シート35は、第2クッション体24B(詳しくは直線部24b)の前面においてその下端に沿って設けられ、上端部が第2クッション体24Bの前面に縫着等により固定されている。また、連結シート36は、第2クッション体24B(詳しくは直線部24a)の内側面においてその下端に沿って設けられ、上端部が当該内側面に縫着等により固定されている。
連結シート35は、第2クッション体24Bよりも下方へ垂下しており、その垂下した部分が下側の第2クッション体24Bの前面に接合されている。この場合、それら両者24A,35の接合部分には、左右に延びる一対の面ファスナ43a,43bが設けられている。これら各面ファスナ43a,43bのうち、フック面を有する面ファスナ43aが連結シート35の裏面に取り付けられ、ループ面を有する面ファスナ43bが第2クッション体24Aの前面に取り付けられている。これら各面ファスナ43a,43bは互いに接合されており、その接合により連結シート35が第2クッション体24Aに離着可能に接合されている。
一方、連結シート36は、第2クッション体24Bよりも下方へ垂下した部分が第2クッション体24Aの内側面に接合されている。この場合、それら両者24A,36の接合部分には、前後に延びる一対の面ファスナ44a,44bが設けられている。これら面ファスナ44a,44bのうち、フック面を有する面ファスナ44aが連結シート36の裏面に取り付けられ、ループ面を有する面ファスナ44bが第2クッション体24Aの内側面に取り付けられている。これら各面ファスナ44a,44bは互いに接合され、その接合により連結シート36が第2クッション体24Aに離着可能に接合されている。
このように、第2クッション体24Bの各連結シート35,36はいずれも第2クッション体24Aに離着可能に接合されており、それにより、上下に隣接する各第2クッション体24A,24Bがそれら連結シート35,36を介して分離可能に連結されている。なお、この場合、連結シート35と各面ファスナ43a,43bとにより連結手段が構成され、連結シート36と各面ファスナ44a,44bとにより連結手段が構成されている。
上下に隣接する第2クッション体25A,25Bは、上述した第2クッション体24A,24Bと同様、連結シート37,38を用いて互いに連結されている。すなわち、上側の第2クッション体25Bにも、その前面の下端部と内側面の下端部とにそれぞれ帯状の連結シート37,38が取り付けられている。連結シート37は、その上端部が第2クッション体25Bの前面の下端部に縫着等により固定され、連結シート38は、その上端部が第2クッション体25Bの内側面の下端部に縫着等により固定されている。
連結シート37は、第2クッション体25Bよりも下方へ垂下した部分が第2クッション体25Aの前面に接合されている。この場合、それら両者25A,37の接合部分には、左右に延びる一対の面ファスナ45a,45bが設けられている。これら面ファスナ45a,45bのうち、フック面を有する面ファスナ45aが連結シート37の裏面に取り付けられ、ループ面を有する面ファスナ45bが第2クッション体25Aの前面に取り付けられている。これら各面ファスナ45a,45bは互いに接合され、その接合により連結シート37が第2クッション体25Aに離着可能に接合されている。
連結シート38は、第2クッション体25Bよりも下方へ垂下した部分が第2クッション体25Aの内側面に接合されている。この場合、それら両者25A,38の接合部分には、前後に延びる一対の面ファスナ46a,46bが設けられている。これら面ファスナ46a,46bのうち、フック面を有する面ファスナ46aが連結シート38の裏面に取り付けられ、ループ面を有する面ファスナ46bが第2クッション体25Aの内側面に取り付けられている。これら各面ファスナ46a,46bは互いに接合され、その接合により連結シート38が第2クッション体25Aに離着可能に接合されている。
このように、第2クッション体25Bの各連結シート37,38はいずれも第2クッション体25Aに離着可能に接合されており、それにより、上下に隣接する各第2クッション体25A,25Bがそれら連結シート37,38を介して分離可能に連結されている。なお、この場合、連結シート37と各面ファスナ45a,45bとにより連結手段が構成され、連結シート38と各面ファスナ46a,46bとにより連結手段が構成されている。
上下に隣接する第2クッション体26A,26Bは、上述した第2クッション体24A,24B(25A,25B)と同様、連結シート39を用いて互いに連結されている。すなわち、上側の第2クッション体26Bには、その前面の下端部に帯状の連結シート39が取り付けられている。連結シート39は、その上端部が第2クッション体26Bの前面の下端部に縫着等により固定されている。
連結シート39は、第2クッション体26Bよりも下方へ垂下した部分が第2クッション体26Aの前面に接合されている。この場合、それら両者26A,39の接合部分には、左右に延びる一対の面ファスナ47a,47bが設けられている。これら面ファスナ47a,47bのうち、フック面を有する面ファスナ47aが連結シート39の裏面に取り付けられ、ループ面を有する面ファスナ47bが第2クッション体26Aの前面に取り付けられている。これら各面ファスナ47a,47bは互いに接合され、その接合により連結シート39が第2クッション体26Aに離着可能に接合されている。これにより、上下に隣接する各第2クッション体26A,26Bが連結シート39を介して分離可能に連結されている。なお、この場合、連結シート39と各面ファスナ47a,47bとにより連結手段が構成されている。
上記の各連結シート35〜39はいずれもその上端部が着座部11の着座面11aよりも低い位置に設定されている。これにより、各連結シート35〜39はいずれも、その全体が着座部11とコ字状部12との間に配置されている。具体的には、各連結シート35,36は、第1クッション体21Bと第2クッション体24A,24Bとの間に配置され、各連結シート37,38は、第1クッション体22Bと第2クッション体25A,25Bとの間に配置され、連結シート39は、第1クッション体23Bと第2クッション体26A,26Bとの間に配置されている。
なお、各連結シート35〜39はいずれもクッション体21〜26のカバー材と同じ柄の布地(生地)を用いて形成されている。これにより、クッション体21〜26との外観の統一が図られている。
続いて、左右に隣接する各第2クッション体24,26(25,26)の連結構成について説明する。
左右に隣接する各第2クッション体24,26には、互いに対向する各側面にそれぞれ前後に延びる面ファスナ51a,51bが設けられている。これらの面ファスナ51a,51bのうち、フック面を有する面ファスナ51aが第2クッション体26の側面に取り付けられ、ループ面を有する面ファスナ51bが第2クッション体24の側面に取り付けられている。各面ファスナ51a,51bは第2クッション体24,26の側面において上部に配置され、詳しくは上部にのみ配置されている。各面ファスナ51a,51bは互いに離着可能に接合され、その接合により各第2クッション体24,26が分離可能に連結されている。なお、各面ファスナ51a,51bにより連結手段が構成されている。
左右に隣接する各第2クッション体25,26には、上記各第2クッション体24,26と同様、互いに対向する各側面にそれぞれ前後に延びる面ファスナ52a,52bが設けられている。この場合、フック面を有する面ファスナ52aが第2クッション体26の側面に取り付けられ、ループ面を有する面ファスナ52bが第2クッション体25の側面に取り付けられている。各面ファスナ52a,52bは第2クッション体25,26の側面において上部に配置され、詳しくは上部にのみ配置されている。各面ファスナ52a,52bは互いに離着可能に接合され、その接合により各第2クッション体25,26が分離可能に連結されている。なお、各面ファスナ52a,52bにより連結手段が構成されている。
続いて、前後に隣接する第1クッション体21A〜23A及び第2クッション体24A〜26Aの連結構成について説明する。
前後に隣接する第1クッション体21A及び第2クッション体24Aには、前後に対向する各面にそれぞれ面ファスナ54a,54bが設けられている。これら面ファスナ54a,54bのうち、フック面を有する面ファスナ54aが第2クッション体24Aの前面の下部に取り付けられ、ループ面を有する面ファスナ54bが第1クッション体21Aの背面の下部に取り付けられている。各面ファスナ54a,54bは左右に延び、また左右に離間して一対ずつ設けられている。各面ファスナ54a,54bは互いに離着可能に接合され、その接合により第1クッション体21Aと第2クッション体24Aとが分離可能に連結されている。なお、各面ファスナ54a,54bにより連結手段が構成されている。
前後に隣接する第1クッション体22A及び第2クッション体25Aには、前後に対向する各面にそれぞれ面ファスナ55a,55bが設けられている。この場合、フック面を有する面ファスナ55aが第2クッション体25Aの前面下部に、ループ面を有する面ファスナ55bが第1クッション体22Aの背面下部に取り付けられている。各面ファスナ55a,55bは左右に延び、また左右に離間して一対ずつ設けられている。各面ファスナ55a,55bは互いに離着可能に接合され、その接合により第1クッション体22Aと第2クッション体25Aとが分離可能に連結されている。なお、各面ファスナ55a,55bにより連結手段が構成されている。
前後に隣接する第1クッション体23A及び第2クッション体26Aには、前後に対向する各面にそれぞれ面ファスナ56a,56bが設けられている。この場合、フック面を有する面ファスナ56aが第2クッション体26Aの前面下部に、ループ面を有する面ファスナ56bが第1クッション体23Aの背面下部に取り付けられている。各面ファスナ56a,56bは左右に延び、また左右に離間して一対ずつ設けられている。各面ファスナ56a,56bは互いに離着可能に接合され、その接合により第1クッション体23Aと第2クッション体26Aとが分離可能に連結されている。なお、各面ファスナ56a,56bにより連結手段が構成されている。
続いて、前後に隣接する第1クッション体23Bと第2クッション体26Aとの連結構成について説明する。
上述したように、第2クッション体26Bの連結シート39は第2クッション体26Aの前面に面ファスナ47a,47bを介して接合されている。この連結シート39は第1クッション体23Bの背面と対向しており、その対向部分には左右に延びる一対の面ファスナ58a,58bが設けられている。これら面ファスナ58a,58bのうち、フック面を有する面ファスナ58aが第1クッション体23Bの背面に取り付けられ、ループ面を有する面ファスナ58bが連結シート39の前面に取り付けられている。各面ファスナ58a,58bは互いに離着可能に接合され、その接合により連結シート39と第1クッション体23Bとが互いに接合され、ひいては第2クッション体26Aと第1クッション体23Bとが連結シート39を介して互いに連結されている。なお、この場合、各面ファスナ58a,58bにより連結手段が構成されている。
下段に配置された各第2クッション体24A,25Aの下面にはそれぞれ付属の連結シート61,62(以下、付属シート61,62という)が着脱可能に取り付けられている。これらの付属シート61,62は、後述するように、各第2クッション体24,25を横並びで配置した際、それら両第2クッション体24,25を連結するために用いられる。各付属シート61,62はゴム材により矩形に形成され、互いに同じ構成を有している。
付属シート61は、第2クッション体24A(詳しくは直線部24a)の下面において前端部に取り付けられている。付属シート61と第2クッション体24Aの下面との対向部分には面ファスナ64a,64bが設けられている。これら面ファスナ64a,64bのうち、フック面を有する面ファスナ64aが付属シート61の上面に取り付けられ、ループ面を有する面ファスナ64bが第2クッション体24Aの下面に取り付けられている。また、各面ファスナ64a,64bは左右に延び、かつ前後に隔てて一対ずつ設けられている。各面ファスナ64a,64bは互いに接合され、その接合により付属シート61が第2クッション体24Aに着脱可能に取り付けられている。
付属シート62は、第2クッション体25A(詳しくは直線部25a)の下面において前端部に取り付けられている。付属シート62と第2クッション体25Aの下面との対向部分には左右に延びる面ファスナ65a,65bが設けられている。これら面ファスナ65a,65bのうち、フック面を有する面ファスナ65aが付属シート62の上面に取り付けられ、ループ面を有する面ファスナ65bが第2クッション体25Aの下面に取り付けられている。また、各面ファスナ65a,65bは左右に延び、かつ前後に隔てて一対ずつ設けられている。各面ファスナ65a,65bは互いに接合され、それにより付属シート62が第2クッション体25Aに着脱可能に取り付けられている。
このように、各第2クッション体24A,25Aの下面にゴム材からなる付属シート61,62が取り付けられていることで、コ字状部12ひいてはソファ10が床面上にて滑ってしまうのを抑制することができる。また、各付属シート61,62が第2クッション体24A,25Aに取り付けられていることで、付属シート61,62を紛失してしまう事態が生じるのを防止することもできる。
ちなみに、付属シート61,62は必ずしも第2クッション体24A,25Aに取り付けておく必要はなく、単品の状態で保管するようにしてもよい。その場合には、第2クッション体24A,25Aの下面に設けられた面ファスナ64b,65bが床面に接触することとなるが、これらの面ファスナ64b,65bはループ面を有する比較的柔軟な面ファスナとなっているため、これらの面ファスナ64b,65bにより床面が傷付いてしまうのを抑制することができる。
上段に配置された各第2クッション体24B,25Bの下面にはそれぞれ面ファスナ66b,67bが設けられている。これらの面ファスナ66b,67bはいずれもループ面を有する面ファスナであり、左右に延びている。面ファスナ66bは、第2クッション体24Bの下面における前側の端部に取り付けられ、面ファスナ67bは、第2クッション体25Bの下面における前側の端部に取り付けられている。
ところで、本実施形態のソファ10は、各クッション体21〜26を組み換えることにより、床部と囲い部とを有する乳幼児用の家具に形態を変えることが可能となっている。そこで、以下においては、その乳幼児用家具に形態を変えた場合の構成について説明する。
まず、乳幼児を遊ばせておくための囲い式のプレイスペース(乳幼児用家具に相当)に形態を変えた場合について説明する。図7は、囲い式のプレイスペースに形態を変えた状態を示す斜視図であり、図8は同状態を示す下面図である。
図7に示すように、囲い式のプレイスペース80(以下、単にプレイスペース80という)は、床部81と、その床部81を囲む囲い部82とを備える。床部81は、各第1クッション体21〜23が水平方向に並設されることにより形成されている。具体的には、床部81は、着座部11において下段を構成する各第1クッション体21A〜23Aと、上段を構成する各第1クッション体21B〜23Bとが短手方向に並べられることで形成されている。なお、床部81が第1床部に相当する。
囲い部82は、床部81の周縁部に沿って各第2クッション体24〜26が並べられることで形成されている。具体的には、囲い部82は、コ字状部12において下段を構成する各第2クッション体24A〜26A(以下、これらの集合体を下側コ字状部12aという)と、上段を構成する各第2クッション体24B〜26B(以下、これらの集合体を上側コ字状部12bという)とが、互いのコ字状開口部を向き合わせて配置されることで、平面視矩形に形成されている。なお、囲い部82が第1囲い部に相当する。
下側コ字状部12aと上側コ字状部12bとにおいて互いに隣接する第2クッション体24A,25B同士は互いに連結されており、また互いに隣接する第2クッション体24B,25A同士は互いに連結されている。図8に示すように、隣接する各第2クッション体24A,25Bは付属シート61を介して互いに連結され、隣接する各第2クッション体24B,25Aは付属シート62を介して互いに連結されている。付属シート61は各第2クッション体24A,25Bの下面に跨がって設けられ、その各面ファスナ64aがそれぞれ各第2クッション体24A,25Bの面ファスナ64b,67bに接合されている。また、付属シート62は各第2クッション体24B,25Aの下面に跨がって設けられ、その各面ファスナ65aがそれぞれ各第2クッション体24B,25Aの面ファスナ65b,66bに接合されている。
このように、下側コ字状部12aと上側コ字状部12bとは各付属シート61,62を介して互いに連結されている。これにより、各第2クッション体24A〜26A,24B〜26Bが互いに一体化された状態で囲い部82が形成されている。なお、囲い部82を形成する際には、各第2クッション体24B〜26Bの連結シート35〜39(詳しくは面ファスナ43a〜47a)をそれぞれ第2クッション体24B〜26Bの下面に設けられた面ファスナ71b〜75b(ループ面を有する面ファスナ)に接合しておく。
上述のプレイスペース80によれば、囲い部82の内側(つまり床部81上)で乳幼児を遊ばせておくことができる。また、その遊ぶ乳幼児を囲い部82の上に腰掛けながら見守ることができる。
また、囲い部82は、床部81を囲むように上下各段の第2クッション体24A〜26A,24B〜26Bを水平方向に並べて配置することで形成されているため、その上下寸法(高さ寸法)が第2クッション体24〜26の上下寸法と同じとなっており、つまりはコ字状部12の上下寸法ひいてはソファ10の上下寸法よりも小さくなっている(詳しくはソファ10の上下寸法の略半分となっている)。そのため、乳幼児を囲い部82の内側(すなわち床部81上)で遊ばせるために、囲い部82を跨いで囲い部82内に出入りする際、その出入りを比較的容易に行うことができる。また、囲い部82の内側で遊ぶ乳幼児を見守る際に、囲い部82が邪魔となるのを抑制することができる。そのため、例えば囲い部82の周囲で床座しながら乳幼児を見守ることができる。よって、この場合、プレイスペース80を好適に利用することが可能となる。
また、囲い部82では、第2クッション体24A〜26Aに設けられた各面ファスナ43b〜47bが内側(床部81上)に露出することとなるが、これらの面ファスナ43b〜47bはループ面を有する面ファスナとなっているため、乳幼児が面ファスナに触って痛がったり、衣服が面ファスナにくっついてしまったりするといった事態が生じるのを抑制することができる。
続いて、ソファ10の一部を、乳幼児(主に赤ちゃん)を寝かせておくためのベビーベッドに形態変更した場合について説明する。図9は、ソファ10の一部をベビーベッド部に形態変更した状態を示す斜視図である。
図9には、ソファの一部がベビーベッドとされたベビーベッド付きのソファ90が示されている。ベビーベッド付きソファ90は、ソファとして用いられるソファ部91と、ベビーベッドとして用いられるベビーベッド部92(乳幼児用家具に相当)とを有している。ベビーベッド付きソファ90では、ソファ部91が左右方向における左側から中央部にかけて設けられ、ベビーベッド部92が右側に設けられている。
ソファ部91は、上下に積まれた第1クッション体21A,21B及び第1クッション体23A,23Bと、それら各第1クッション体21A,21B,23A,23Bの周囲に設けられた第2クッション体24A,24B.26Aとを有して構成されている。
ベビーベッド部92は、乳幼児の寝床となる床部93(寝床部)と、その床部93を囲む囲い部94とを有している。床部93は、横並びに設けられた2つの第1クッション体22A,22Bにより形成されている。具体的には、床部93は、各第1クッション体22A,22Bが前後に並べられることで形成されている。なお、床部93が第2床部に相当する。
囲い部94は、床部93の周縁に沿って並べられた複数の第2クッション体25A,25B,26Bと、ソファ部91を構成する第1クッション体22A,22Bとにより形成されている。これら各クッション体22A,22B,25A,25B,26Bにより床部93を矩形に囲む囲い部94が形成されている。なお、囲い部94が第2囲い部に相当する。
かかるベビーベッド付きソファ90によれば、ベビーベッド部92に乳幼児を寝かせておくことができ、しかもその乳幼児をソファ部91に座って見守ることができる。
また、囲い部94の上下寸法は第2クッション体25,26の上下寸法と略同じとなっているため、乳幼児を床部93上に寝かせる際に囲い部94が邪魔となるのが抑制されている。そのため、ベビーベッド部92を好適に利用することが可能となる。
また、ベビーベッド部92では、第2クッション体25Aに設けられた各面ファスナ45b,46bが囲い部94の内側に露出することになるが、これらの面ファスナ45b,46bはループ面を有する比較的柔軟な面ファスナとなっているため、乳幼児が面ファスナ46b,47bに接触して痛がるといった事態が生じるのを抑制することができる。
図10には、ベビーベッド付きソファ100の別形態を示す。同図10に示すベッド付きソファ100では、上記のベビーベッド付きソファ90と異なり、ベビーベッド部101が左右方向の中央部に配置され、ソファ部102,103がベビーベッド部101を挟んだ左右両側に配置されている。
ベビーベッド部101は、乳幼児の寝床となる床部104(寝床部)と、その床部104を囲む囲い部105とを有している。床部104は、前後に並べられた2つの第1クッション体21A,21Bにより形成されている。囲い部105は、床部104を囲むように設けられた各第2クッション体25B,26A,26Bと各ソファ部102,103とにより形成されている。この場合、ソファ部102は、上下に積まれた各第1クッション体23A,23Bを有して形成され、ソファ部103は、上下に積まれた各第1クッション体22A,22Bを有して形成されている。なお、床部104が第2床部に相当し、囲い部105が第2囲い部に相当する。
かかるベビーベッド付きソファ100においても、上述したベビーベッド付きソファ90と同様、ベビーベッド部101に乳幼児を寝かせながら、その乳幼児をソファ部102,103に座って見守ることができる。また、ベビーベッド付きソファ90において得られるその他の効果についても、同様に得ることができる。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
上下各段の第1クッション体21〜23を左右複数(3つ)に分割し、かつ、上下各段の第2クッション体24〜26を左右複数(3つ)に分割したため、これらのクッション体21〜26により種々の形態の乳幼児用家具(プレイスペース80やベビーベッド90,100等)を形成することが可能となる。例えば、各第1クッション体21〜23の一部と各第2クッション体24〜26の一部とを用いて床部93と囲い部94とを形成することで、ソファ10の一部のみをベビーベッド部92に形態変更するといったことが可能となる。
左右に分割した複数の第2クッション体24〜26に、平面視L字状の第2クッション体24,25を一対含めたため、各第2クッション体24〜26を並べて乳幼児用家具80,90,100の囲い部82,94,105を形成する上で好都合な構成といえる。
着座部11の着座面11aを、上下に隣接する各第2クッション体24A〜26A,24B〜26Bの境界部よりも高い位置に設定したため、当該境界部を着座部11により前側(正面側)から覆い隠すことができる。これにより、当該境界部が露出して外観が損なわれるのを抑制することができる。
隣接するクッション体同士を連結手段(面ファスナ51a,51b等)により連結したため、それらクッション体同士の間でずれが生じるのを抑制することができる。これにより、複数のクッション体21〜26からなる本ソファ10を好適に利用することが可能となる。また、ソファ10には、かかる連結手段が複数箇所に設けられているが、それら各連結手段はいずれも(すべて)隣接するクッション体の間に配置されているため、外観が損なわれることなく上記の効果を得ることができる。
上下に隣接する各第2クッション体24A〜26A,24B〜26Bのうち、上段の第2クッション体24B〜26Bは背もたれ部15を構成するため、背もたれとして利用される際に後方への倒れが懸念される。そこで上記の実施形態では、この点に鑑み、上段の第2クッション体24B〜26Bと、その下側で隣接する下段の第2クッション体24A〜26Aとを連結シート35,37,39を介して互いに連結するようにした。具体的には、連結シート35,37,39を、上下の各第2クッション体の前面に跨がって設け、それら各第2クッション体の前面にそれぞれ接合した。この場合、上段の第2クッション体24B〜26Bが下段の第2クッション体24A〜26Aに対して後方に屈曲しにくくなるため、その結果上段の第2クッション体24B〜26Bの後方への倒れを抑制することができる。
また、着座部11の着座面11aを連結シート35,37,39の上端よりも高い位置に設定し、それにより着座部11と各第2クッション体24A〜26A,24B〜26B(ひいてはコ字状部12)との間に連結シート35,37,39を配置した。これにより、外観が損なわれるのを回避しながら、上述の効果を得ることができる。
連結シート35,37,39を上段の第2クッション体24B〜26Bに対して離着不能に接合したため、連結シートが上下各第2クッション体にそれぞれ離着可能に接合される場合、すなわち同シートが第2クッション体と別体で構成される場合と異なり、連結シートを紛失する等の事態が生じるのを抑制することができる。
また、連結シート35,37,39を下段の第2クッション体24A〜26Aに対して離着可能に接合した。ここで、上段の第2クッション体24B〜26Bは背もたれとして利用されるのに対し、下段の第2クッション体24A〜26Aは背もたれとして利用されないため後方への変位(倒れ)が生じにくい。そのため、この場合、連結シート35,37,39を上段の第2クッション体24B〜26Bに離着可能に接合する場合と比べ、連結シート35,37,39の接合が外れる事態を生じにくくすることができる。
第2クッション体24〜26のクッション材を第1クッション体21〜23のクッション材よりも柔軟性の低い材料(具体的には第1ウレタン層32)を含んで形成した。すなわち、第2クッション体24〜26を第1クッション体21〜23よりも硬く形成した。この場合、プレイスペース80として利用する際に、第2クッション体24〜26からなる囲い部82を上下につぶれにくい安定なものとすることができる。これにより、仮に乳幼児が囲い部82の上に載っても、囲い部82がつぶれて乳幼児が転んでしまうといった事態が生じるのを抑制することができる。また、囲い部82の上に腰掛けながら囲い部82内で遊ぶ乳幼児を見守る際に、安定した状態で座ることができるという利点もある。
左右に隣接する各第2クッション体24,26(25,26)の対向面(側面)にそれぞれ面ファスナ51a,51b(52a,52b)を設け、それら面ファスナ51a,51b(52a,52b)を用いて各第2クッション体24,26(25,26)を連結した。そして、面ファスナ51a,51b(52a,52b)を、第2クッション体24,26(25,26)の対向面において上部に配置した。この場合、各第2クッション体24,26(25,26)の上部同士が接合されるため、上部側において各第2クッション体24,26(25,26)の間に開きが生じるのを抑制できる。そのため、かかる開きに起因して各第2クッション体24,26(25,26)間で左右への分離が生じるのを抑制することができる。
また、各第2クッション体24,26(25,26)の対向面において面ファスナ51a,51b(52a,52b)を上部にのみ設けたため、各第2クッション体24,26(25,26)を分離する際には下側から両第2クッション体24,26(25,26)を開くことで容易に分離することができる。そのため、クッション体21〜26を組み換えてソファ10以外の形態に変更する際、その作業をし易くすることができる。
前後に隣接する第1クッション体23Bと第2クッション体26Aとを面ファスナ58a,58bを介して互いに連結した。この場合、着座面11aを構成する第1クッション体23Bが第2クッション体26Aに対して前側にずれてしまうのを抑制できるため、第1クッション体23Bと第2クッション体26A,26Bとの間に隙間が生じる等の不都合が生じるのを抑制できる。
また、第1クッション体23Bと第2クッション体26A,26Bとの間の隙間はユーザが背もたれ部15によりかかることで生じる第2クッション体26Bの後方への倒れによっても発生することが想定される。ここで、第2クッション体26Bの後方への倒れは、上段の各第2クッション体24B〜26Bのうちで、L字状の各第2クッション体24B,25Bよりも直方体状の第2クッション体26Bにおいて生じ易いと考えられ、そうすると、上記の隙間も、第1クッション体23Bと第2クッション体26A,26Bとの間で最も生じ易いと考えられる。そのため、この点を鑑みても、第1クッション体23Bと第2クッション体26Aとを面ファスナ58a,58bを用いて互いに連結したことの意義は大きいといえる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、第1クッション体21〜23を左右3つに分割したが、これを変更して、2つ又は4つ以上に分割してもよい。また、これと同様に、第2クッション体24〜26についても、左右3つに分割することに代え、2つ又は4つ以上に分割するようにしてもよい。例えば、第2クッション体を左右2つに分割する場合には、第2クッション体26(中間クッション体)を設けずに、左右の第2クッション体24,25(コーナクッション体)を隣接配置すればよい。また、第2クッション体を左右4つに分割する場合には、中間クッション体を左右に2つ並べて設ければよい。
ちなみに、第1クッション体と第2クッション体とは必ずしも左右方向にて互いに同じ位置で分割する必要はなく、互いに異なる位置で分割するようにしてもよい。また、第1クッション体と第2クッション体とで、左右方向の分割数は必ずしも同じである必要はなく、互いに異なっていてもよい。
(2)コーナクッション体としての第2クッション体24,25を設けることに代えて、直方体状をなす2つの第2クッション体を平面視L字状をなすように配設してもよい。その場合、ソファ10を構成するすべてのクッション体を直方体形状に統一することができる。
(3)第1クッション体を左右方向に分割せず、同方向において1つだけ設けるようにしてもよい。また、これと同様に、第2クッション体を左右方向に分割せず、同方向において1つだけ設けるようにしてもよい。この場合、第2クッション体は平面視コ字状に形成されることになる。その場合においても、囲い式のプレイスペースに形態を変えることが可能である。但し、クッション体の取り扱い性や、形態変更のバリエーション等を考慮すると、クッション体は左右複数に分割した方が望ましい。
(4)上記実施形態では、第1クッション体21〜23と第2クッション体24〜26とをそれぞれ2段積みする構成としたが、これを変更して、3段積み又は4段積みする構成としてもよい。また、第1クッション体21〜23と第2クッション体24〜26との積み数は必ずしも同じである必要はなく、互いに異ならせてもよい。
(5)上記実施形態では、第2クッション体24〜26を柔軟性の異なる複数のウレタン層32,33からなる複層構造としたが、第2クッション体24〜26を柔軟性の高い第1ウレタン層32のみからなる単層構造としてもよい。その場合にも、第2クッション体24〜26では、第1クッション体21〜23よりもクッション材の柔軟性が低くなるため、プレイスペース80を形成した際、囲い部82の上下のつぶれを抑制することができる。
また、第1クッション体21〜23と第2クッション体24〜26とで、クッション材の柔軟性を同じにしてもよい。その場合、各クッション体21〜23、24〜26の間でクッション材(ウレタンフォーム材料)の共通化が図れるため、コスト低減等を図ることができる。
(6)上記実施形態では、連結シート35を、上下に隣接する各第2クッション体24A,24Bのうち、上段の第2クッション体24Bに離着不能に接合し、下段の第2クッション体24Aに離着可能に接合したが、これを逆にしてもよい。すなわち、連結シート35を、下段の第2クッション体24Aに離着不能に接合し、上段の第2クッション体24Bに離着可能に接合してもよい。また、連結シート35を、各第2クッション体24A,24Bのそれぞれに離着可能に接合するようにしてもよい。この場合、連結シート35が、第2クッション体24A,24Bとは別体で構成されることになる。これらの場合にも、各第2クッション体24A,24の前面同士が連結シート35により連結されるため、上段の第2クッション体24Bが下段の第2クッション体24Aに対して後方に屈曲しにくくなり、その結果第2クッション体24Bの後方への倒れを抑制することができる。
また、上下に隣接する各第2クッション体24A,24Bは必ずしも連結シート35を用いて連結する必要はない。例えば、左右に隣接する第2クッション体24,26と同様、面ファスナのみにより連結するようにしてもよい。つまり、各第2クッション体24A,24Bにおいて上下に対向する各面にそれぞれ面ファスナを設け、それら面ファスナの接合により各第2クッション体24A,24Bを連結してもよい。ただ、第2クッション体24Bの後方への倒れを抑制する上では、連結シート35を用いて各第2クッション体24A,24Bを連結するのが望ましい。
なお、上記で述べた各内容は、第2クッション体24A,24B同士を連結する連結シート35に限らず、第2クッション体25A,25B同士を連結する連結シート37や、第2クッション体26A,26B同士を連結する連結シート39にも同様に適用することが可能である。
(7)上記実施形態では、隣接するクッション体同士を面ファスナ(連結手段)を用いて連結したが、隣接するクッション体同士を他の連結手段を用いて連結してもよい。他の連結手段としては、スナップボタンやマグネット等を用いることが考えられる。スナップボタンを用いる場合には、隣接するクッション体の一方に凹側のボタンを設け、他方に凸側のボタンを設けることが考えられる。また、マグネットを用いる場合には、隣接するクッション体の一方に正極のマグネットを設け、他方に負極のマグネットを設けることが考えられる。これらの場合にも、隣接するクッション体同士を分離可能に連結することが可能となる。
(8)付属シート61,62の面ファスナ64a,65aはループ面を有する面ファスナとなっているため、相手側の(つまりフック面を有する)面ファスナのみならず、クッション体21〜26自体にも接合可能となっている。そこで、この点に着目して、付属シート61,62を隣接する各クッション体に跨がるように設けることで面ファスナ64a,65aを各クッション体に接合し、それにより各クッション体を互いに連結するようにしてもよい。例えば、前後に隣接する第1クッション体23B及び第2クッション体26Aの各側面に跨がるように付属シート61,62を設け、同付属シート61,62によりそれらクッション体23B,26A同士を連結することが考えられる。この場合、第1クッション体23Bと第2クッション体26Bとの間に隙間が生じるのをより一層抑制することができる。
(9)上記実施形態では、各クッション体21〜26を組み換えることで、プレイスペース80やベビーベッド付きソファ90,100に形態を変えた場合について説明したが、これら以外の形態に変更してもよい。例えば、上記実施形態では、ベビーベッド付きソファを90,100において、ベビーベッド部92,101を左右方向の右側や中央に形成したが、左側に形成するようにしてもよい。また、上記実施形態では、ベビーベッド部92,101を、ソファ部91,102,103よりも前側に延出するように形成したが、ソファ部よりも後方に延出するように形成してもよい。さらに、上記実施形態では、ベビーベッド部92,101の床部93,104を、各第1クッション体22A,22B(21A,21B)を前後に並べることで形成したが、左右に並べることで形成してもよい。
(10)上記実施形態では、複数人掛けのソファ10に本発明を適用したが、1人掛けのソファに本発明を適用してもよい。その場合、ソファの幅が小さくなるため、例えば上記(3)で説明した平面視コ字状の第2クッション体を用いてコ字状部を形成することが考えられる。この場合、上下各段の第2クッション体により囲み部を形成し、その囲み部の内側に各第1クッション体を並べて床部を形成することで、ベビーベッドに形態変更することが考えられる。この場合、全体がベビーベッドとして形成される。