JP6576153B2 - 自動変速機における油温センサ配置構造 - Google Patents

自動変速機における油温センサ配置構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6576153B2
JP6576153B2 JP2015155545A JP2015155545A JP6576153B2 JP 6576153 B2 JP6576153 B2 JP 6576153B2 JP 2015155545 A JP2015155545 A JP 2015155545A JP 2015155545 A JP2015155545 A JP 2015155545A JP 6576153 B2 JP6576153 B2 JP 6576153B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
valve
hole
temperature sensor
oil temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015155545A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017032120A (ja
Inventor
石井 英樹
英樹 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Ltd filed Critical JATCO Ltd
Priority to JP2015155545A priority Critical patent/JP6576153B2/ja
Publication of JP2017032120A publication Critical patent/JP2017032120A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6576153B2 publication Critical patent/JP6576153B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

本発明は、自動変速機における油温センサ配置構造に関する。
車両用の自動変速機では、エンジン駆動されるオイルポンプが、コントロールバルブに付設されたオイルストレーナを介してオイルパン内のオイルを吸引し、吸引したオイルを圧縮したのち、コントロールバルブ内に供給するようになっている。
横置きコントロールバルブを備える一般的な自動変速機の場合には、オイルパン内のオイルの温度を検出する油温センサが、コントロールバルブにおけるオイルパン内のオイルに浸漬された領域に設置されており、自動変速機が備える油圧制御装置は、この油温センサで検出したオイルの温度に応じて、コントロールバルブボディ内のソレノイドやスプール弁などの駆動量を制御して、摩擦締結要素の締結圧などを所望の圧力に調圧している。
しかし、縦置きされたコントロールバルブを備える自動変速機(特許文献1)の場合には、コントロールバルブがオイルパン内のオイルに浸漬されていないので、油温センサを、コントロールバルブから離れたオイルパン内に設置する必要がある。
特開2003−97682号公報
そのため、この縦置きされたコントロールバルブを備える自動変速機の場合、油温センサをオイルパン内に設置するために、油温センサと油圧制御装置とを接続する配線を延長する必要があり、延長した配線の取り回しが煩雑になると共に、配線を延長した分だけ、作製コストが高くなってしまう。
また、配線の延長を避けて、コントロールバルブ内の油路に油温センサを別途設けることも考えられるが、この場合には、油路内のオイルが油温センサの部分から外部に漏出しないようにするために、シールを備える油温センサが別途必要になる。
このシールを備える油温センサは、従来のオイルストレーナに付設していた油温センサよりも高価であるため、コントロールバルブ内に油温センサを設ける場合にも、作製コストの上昇が避けられなかった。
そこで、縦置きされたコントロールバルブのように、コントロールバルブが、オイルパン内のオイルに常時浸漬されない位置に設置された自動変速機において、作製コストを大きく上昇させること無く、オイルの温度を適切に検出できるようにすることが求められている。
本発明は、
自動変速機のオイルレベルより上部の位置にコントロールバルブが設置された自動変速機における油温センサ配置構造において、
コントロールバルブボディ内のマニュアルバルブの弁体が当該弁体の軸方向に摺動移動する弁孔の下方に、前記弁孔と前記弁体の隙間を通って前記弁孔の前記軸方向の端部側に漏出したオイルを保留する保留部を設け、
前記保留部は、前記コントロールバルブボディの外部に開口して設けられて、前記保留部内に油温センサを設置した構成の自動変速機における油温センサ配置構造とした。

本発明によれば、マニュアルバルブでは、弁孔と弁体の隙間を通って、弁孔の軸方向の端部側に一定量のオイルが常時漏出するので、弁孔の下方に設けた保留部には、弁孔の軸方向の端部側に漏出したオイルが保留されることになる。
よって、この保留部に油温センサを配置することで、油温センサが常時漏出したオイルに浸漬した状態となるので、オイルの温度を適切に検出できる。
また、油温センサの設置場所がコントロールバルブになるので、油温センサをコントロールバルブから離れたオイルパン内に設置する場合のように、油温センサの配線を延長する必要が無い。
さらに、保留部がコントロールバルブの外部に開口しているので、コントロールバルブ内に油温センサを設ける場合のように、シールを備える油温センサを別途用意する必要がない。よって、従来のオイルコントロールバルブに付設していた安価な油温センサをそのまま利用することができる。
よって、作製コストを大きく上昇させること無く、オイルの温度を適切に検出できる自動変速機における油温センサ配置構造となる
実施の形態にかかる油温センサ配置構造を説明する図である。 変形例にかかる油温センサ配置構造を説明する図である。
以下、本発明にかかる油温センサ配置構造10の実施の形態を、自動変速機において縦置きで配置されるコントロールバルブ2に適用した場合を例に挙げて説明する。
図1は、実施の形態にかかる油温センサ配置構造10を説明する図であり、(a)は、油温センサ配置構造10を有するコントロールバルブ2を、弁孔11の一端11a(コントロールバルブ2の一方の側面201)側から見た側面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。
なお、以下の説明では、説明の便宜上、図1の(a)を基準として、「上側」、「下側」などの文言を用いて、各構成要素の位置関係を説明する。
図1の(a)に示すように、コントロールバルブ2は、油路やスプール溝などが合わせ面20a、20aに開口するバルブボディ20、20の間に、油孔などが形成されたセパレートプレート30を挟み込んで構成されている。
コントロールバルブ2は、合わせ面を上下方向に沿わせた向きで配置された、いわゆる縦置き型のコントロールバルブ2であり、オイルパン内のオイルОLに常時浸漬されない位置に配置されている。
このコントロールバルブ2の上部には、ライン圧の供給先を切り換えるマニュアルバルブ1が設けられており、このマニュアルバルブ1には、オイルポンプ(図示せず)の吐出圧を調圧する圧力調整弁(図示せず)から、ライン圧が供給されるようになっている。
図1の(b)に示すように、マニュアルバルブ1は、バルブボディ20に設けられた弁孔11と、この弁孔11内で、当該弁孔11の中心線(軸線X)方向に進退移動可能に設けられた弁体15と、を有している。
弁孔11は、バルブボディ20を幅方向に貫通する貫通孔であり、この弁孔11は、バルブボディ20の合わせ面20aに沿う向きで設けられていると共に、設置状態のコントロールバルブ2において、略水平となる向きで設けられている。
弁孔11は、バルブボディ20内を、当該バルブボディ20の幅方向の一方の側面201から他方の側面202まで直線状に貫通しており、弁孔11では、長手方向(軸線X方向)における中央部に、ライン圧の供給ポート210が開口している。
弁孔11では、当該弁孔11の長手方向における供給ポート210の一方側に、後進レンジポート211と、駐車レンジポート212とが、所定間隔をあけて開口しており、他方側に、前進レンジポート213が開口している。
ここで、後進レンジポート211は、シフトレバー(図示せず)の選択レンジが後進レンジであるときに、供給ポート210から供給されたライン圧を、後進時に必要な締結要素に供給するポートであり、駐車レンジポート212は、シフトレバー(図示せず)の選択レンジが、駐車用レンジであるときに、供給ポート210から供給されたライン圧を排出する排出口である。
さらに、前進レンジポート213は、シフトレバー(図示せず)の選択レンジが前進レンジであるときに、供給ポート210から供給されたライン圧を、前進時に必要な締結要素に供給するポートであり、この前進レンジポート213の軸線X方向の幅W1は、後進レンジポート211や駐車レンジポート212よりも大きい幅を有している。
マニュアルバルブ1では、供給ポート210から弁孔11内に供給されたライン圧の供給先の切り換えを、弁孔11内に配置した弁体15を、シフトレバーの操作に連動して軸線X方向に変位させることで行うようになっている。
弁体15は、軸線Xに沿う柱状部材であり、この弁体15の一端側には、弁孔11の内径D1と略整合する外径の第1大径部151が設けられている。
この第1大径部151から他端側にオフセットした位置にも、弁孔11の内径D1と略整合する外径の第2大径部152が設けられており、弁体15における第1大径部151と第2大径部152との間の領域は、弁孔11の内周との間に油路12を形成する小径軸部153となっている。
第2大径部152における小径軸部153とは反対側には、第2大径部152よりも外径が僅かに小さく、小径軸部153よりも外径が大きい軸部154が設けられている。
弁体15は、長手方向の他端側に位置する軸部154を、弁孔11の外部に突出させて設けられており、この軸部154の端部に設けられた係合部155には、シフトレバーの操作に連動して弁体15を軸線X方向に進退移動させる操作子(図示せず)が係合している。
実施の形態では、シフトレバーの選択レンジが切り換えられると、係合部155を介して入力される操作力で、弁体15が軸線X方向に移動するようになっている。
例えば、シフトレバーの選択レンジが前進レンジに切り換えられると、弁体15が、供給ポート210と前進レンジポート213と連通させる位置に移動し、後進レンジに切り換えられると、弁体15が、供給ポート210と後進レンジポート211とを連通させる位置に移動するようになっている。
ここで、マニュアルバルブ1には、圧力調整弁(図示せず)からライン圧が常時供給されるようになっており、弁体15が、弁孔11内のどの位置に配置されている場合であっても、第1大径部151や第2大径部152の外周と、弁孔11の内周との間の僅かな隙間から、オイルOLが漏出するようになっている。
そのため、隙間から漏出したオイルOLが、弁孔11の一端11aと他端11bの開口から、外部に常時漏出している。
バルブボディ20では、軸線X方向における弁孔11の一端11aに隣接する位置であって、弁孔11よりも下側に、保留穴27を有する保留部26が設けられている。
保留部26において保留穴27は、上方に開口して形成されており、弁孔11の一端11aから漏出したオイルOLを一時的に保留するために設けられている。
この保留穴27の内部には、油温センサSが配置されており、この油温センサSは、ボルトBを介してバルブボディ20の側面201に固定されている。
実施の形態では、バルブボディ20において保留部26は、バルブボディ20から突出して設けられており、ボルトBの螺入スペースを確保するために、保留部26は、弁孔11から下方にオフセットした位置に設けられている。
保留穴27は、保留したオイルOL内に油温センサSを完全に浸漬できる深さhで形成されており、この深さhは、油温センサSの外径Daよりも僅かに大きくなっている(h>Da)。
そのため、油温センサSが浸かるのに必要な量のオイルOLのみが、保留穴27に保留されるようになっており、弁孔11から漏出したオイルOLのうち、保留穴27に入りきらないオイルOLは、保留穴27の上部開口から、保留部26の外部に漏出するようになっている。
よって、保留穴27に保留されたオイルOLは、保留穴27内に滞留せずに常に入れ替わるようになっている。
そのため、保留穴27内のオイルOLが、入れ替わることなく長時間に亘って滞留して、保留穴27に保留されたオイルOLの温度と、オイルポンプ(図示せず)側からコントロールバルブ2に供給されているオイルOLの実際の温度との乖離が生じることを防止できるようにしている。
ここで、自動変速機のマニュアルバルブ1では、オイルポンプの駆動時に、ライン圧の供給ポート210から供給されたオイルが、弁孔11の内周と弁体15(第1大径部151、第2大径部152)の外周との間の隙間を通って、弁孔11の軸線X方向に漏出するので、弁孔11の一端11aと他端11bの開口から、オイルOLが常時漏出した状態となる。
よって、上記した構成の油温センサ配置構造10とすると、弁孔11の一端11aに隣接する位置の下方に、漏出したオイルOLを保留する保留穴27が設けられており、オイルポンプの駆動時には、保留穴27が、弁孔11から漏出するオイルOLで常時満たされた状態となるので、この保留穴27内に油温センサS設置することで、コントロールバルブ2がオイルパン内のオイルOLに常時浸漬されない位置に配置されている場合であっても、オイルポンプの駆動時にオイルOLの温度を適切に測定することができる。
よって、従来のコントロールバルブに付設していた安価な油温センサをそのまま利用することができるので、作製コストを大きく上昇させること無く、オイルOLの温度を検出することを可能としている。
以上の通り、実施の形態では、
(1)自動変速機のオイルレベルより上部側のオイルパン内のオイルOLに常時浸漬されない位置にコントロールバルブ2が設置された自動変速機における油温センサ配置構造10であって、
バルブボディ20内のマニュアルバルブ1の弁体15が、当該弁体15の軸線X方向に摺動移動する弁孔11の下方に弁孔11の内周と弁体15の外周の隙間を通って弁孔11の軸線X方向の一端11a側の開口から漏出したオイルOLを保留する保留部26を設けると共に、保留部26の保留穴27を、コントロールバルブ2の外部であって、上方に開口して設けて、保留部26内に油温センサSを設置した構成とした。
マニュアルバルブ1では、弁孔11の内周と弁体15の外周の隙間を通って、弁孔11の軸線X方向の端部側(一端11a側、他端11b側)に一定量のオイルOLが常時漏出するので、弁孔11の下方に設けた保留部26の保留穴27には、弁孔11の一端11a側から漏出したオイルOLが保留されることになる。
よって、この保留穴27内に油温センサSを配置することで、油温センサSが、漏出したオイルOLに常時浸漬された状態となるので、大量のオイルOLの蓄積スペースを別途設けることなく、オイルOLの温度を適切に検出できる。
これにより、油温センサSの設置場所がコントロールバルブ2になるので、油温センサSの配線を延長する必要が無い。
さらに、保留穴27がコントロールバルブ2の外部に開口しているので、コントロールバルブ2内に油温センサSを設ける場合のように、シールを備える油温センサを別途用意する必要がない。よって、従来のオイルコントロールバルブに付設していた安価な油温センサをそのまま利用することができる。よって、作製コストを大きく上昇させること無く、オイル温度の検出が可能な油温センサ配置構造10となる
特に、自動変速機では、マニュアルバルブ1の弁体15が軸方向に摺動移動する弁孔11の内径が、他のバルブ(マニュアルバルブ1よりも下流側のスプール弁など)の弁孔の内径よりも大きいので、弁孔の内周と弁体の外周との間の隙間から漏出するオイルの流量が、他のバルブの場合よりも多くなる。
そのため、実施の形態にかかる油温センサ配置構造10では、マニュアルバルブ1の弁孔11から漏出したオイルOLを保留部26の保留穴27に保留するように設定したことで、保留部26の保留穴に到達するオイルOLの総量が、他のバルブの弁孔から漏出したオイルを保留する場合よりも多くなる。
また、マニュアルバルブ1から排出されるオイルの温度を直接測定することで、実際的な精度の高い温度特性を設定できる。
(2)弁孔11は、コントロールバルブ2のバルブボディ20を幅方向に貫通する貫通孔であり、保留部26の保留穴27は、弁孔11の軸線X方向の一端11aから外側の所定範囲で、上方に開口して設けられている構成とした。
このように構成すると、弁孔11の一端11aから外側の所定範囲に、漏出したオイルOLを保留する保留穴27が上方に開口して設けられており、オイルポンプの駆動時には、弁孔11の一端11aから漏出したオイルOLが、保留穴27内に落下することになる。これにより、保留穴27が、弁孔11から漏出するオイルOLで常時満たされた状態となるので、この保留穴27内に油温センサSを設置することで、コントロールバルブ2がオイルパン内のオイルOLに常時浸漬されない位置に配置されている場合であっても、オイルポンプの駆動時にオイルOLの温度を適切に測定することができる。
また、油温センサSをコントロールバルブ2から離れた別の場所に設置する場合のように、油温センサSの配線を延長する必要が無いので、油温センサSの設置のためのコストが上昇することを好適に防止できる。
保留穴27に保留するオイルOLは、温度測定用のオイルOLとして活用するだけであるので、油温センサが浸漬できる最小限の容積で保留穴27を形成できれば良い。そのため、コントロールバルブ2における設置場所の自由度が高く、かつ精度の高い温度検出が可能となる。
(3)保留部26の保留穴27の深さhを、油温センサSの外径Da(厚み)よりも僅かに大きくした構成とした。
このように構成すると、油温センサSが浸かるのに必要な量のオイルOLのみが、保留穴27に保留されるようになっており、弁孔11から漏出したオイルOLのうち、保留穴27に入りきらないオイルOLは、保留穴27内に滞留せずに、保留穴27の上部開口から保留部26の外部に漏出するようになっている。
よって、保留穴27に保留されたオイルOLが、入れ替わらずに長時間に亘って滞留して、保留穴27に保留されたオイルOLの温度と、オイルポンプ(図示せず)側からコントロールバルブ2に供給されているオイルOLの実際の温度との乖離が大きくなることがない。
また、弁孔11の一端11aから漏れ出たオイルOLは、弁孔11の下方で開口する保留穴27内に落下するので、この落下したオイルOLが保留されているオイルOLを撹拌する作用の発揮が期待されるので、このことによっても、保留穴27に保留されたオイルOLの温度と、コントロールバルブ2に供給されているオイルOLの実際の温度との乖離を抑制できる。
以下、変形例にかかる油温センサ配置構造10A、10Bを説明する。
図2は、変形例にかかる油温センサ配置構造10A、10Bを説明する図であり、(a)は、弁孔11と保留穴27と連通する連通路28が設けられた油温センサ配置構造10Aを説明する図であり、(b)は、(a)における領域Aの拡大図であり、(c)は、オイルOLを保留穴27に誘導する誘導路29が設けられた油温センサ配置構造10Bを説明する図であり、(d)は、(c)における領域Bの拡大図である。
前記した実施の形態では、保留部26が、弁孔11の一端11aの外側で、弁孔11の一端11a隣接する位置に設けられている場合を例示したが、本発明に係る油温センサ配置構造は、この態様に限定されるものではない。
例えば、図2の(a)、(b)に示すように、弁孔11の一端11aから他端11b側にオフセットした位置に、弁孔11の内周で全周に亘って開口するリング溝111を設けて、このリング溝111と、保留穴27とを、連通路28で連通した構成の油温センサ配置構造10Aとしても良い。
この場合、連通路の一端28aを、リング溝111を介して弁孔11に連通させると共に、他端28bを、保留部26における保留穴27の底に開口させることで、弁孔11の一端11a側から漏出するオイルOLの一部を、誘導路29を介して保留穴27に誘導することができる。
すなわち、
(4)弁孔11の軸線X方向の一端11aから弁孔11の内側(他端11b側)にオフセットした位置には、弁孔11の内周と保留部26の保留穴27の底部とを連通させる連通路28が設けられている構成としても良い。
このように構成すると、オイルポンプの駆動時には、弁孔11の一端11a側から漏出するオイルOLの一部が、連通路28を通って保留穴27の底部に誘導されることになる。
そうすると、保留穴27の上部に保留されているオイルOLが、保留穴27の底部に誘導されたオイルOLにより押されて、保留穴27の上部開口から外部に押し出されるので、保留穴27に保留されたオイルOLが、入れ替わらずに長時間に亘って滞留して、保留穴27に保留されたオイルOLの温度と、オイルポンプ(図示せず)側からコントロールバルブ2に供給されているオイルの実際の温度との乖離が大きくなることがない。
ここで、弁孔11においてリング溝111は、シフトレバー(図示せず)の選択レンジが前進レンジであって、弁体15が、供給ポート210から供給されたライン圧を前進レンジポート213に供給する位置に配置されている状態(図2の(b)、仮想線参照)であるときに、第1大径部151の外周に対向する位置に設けられていることが好ましい。
すなわち、
(5)シフトレバー(図示せず)の選択レンジが、弁体15の第1大径部151を弁孔11の一端11a側に位置させる選択レンジである場合に、リング溝111が、第1大径部151の外周に対向する位置に設けられている構成とした。
このように構成すると、弁孔11の内周と弁体15の外周の隙間の軸線X方向の途中に、リング溝111が開口することになるので、弁孔11の内周と弁体15の外周の隙間を通って、弁孔11の軸線X方向の一端11a側に流れるオイルOLの多くを、リング溝111から保留穴27に誘導することができる。
また、図2の(c)、(d)に示すように、弁孔11の一端11a(バルブボディ20の一端側の側面201)から他端11b(バルブボディ20の他端側の側面202)側にオフセットした位置に保留部26を設けると共に、保留部26が、バルブボディ20から外側に突出しないようにした構成の油温センサ配置構造10Bとしても良い。
この場合には、弁孔11の一端11aから他端11b側にオフセットした位置に、弁孔11の内周に一端29aが開口する誘導路29を設けて、この誘導路29の他端29bを、保留部26における保留穴27の上方に開口させることで、弁孔11の一端11a側から漏出するオイルOLの一部を、誘導路29を介して保留穴27に誘導することができる。
さらに、連通路29が、弁孔11の内周で全周に亘って設けられたリング溝111を介して弁孔11に連通している構成としたので、第1大径部151の外周と、弁孔11の内周との間の隙間から漏出するオイルOLを、リング溝111と連通路29とを介して、保留部26に確実に回収できる。
すなわち
(6)弁孔11は、コントロールバルブ2のバルブボディ20を貫通して設けられており、
保留部26の保留穴27は、弁孔11の下方の軸線X方向の一端11aから他端11b側の所定範囲で、上方に開口して設けられており、
弁孔11の軸線X方向の一端11aから弁孔11の内側の他端11b側にオフセットした位置には、弁孔11と保留部26とを連通させる誘導路29が設けられており、
誘導路29の一端29aは、弁孔11の内周に開口していると共に、他端29bは、保留穴27の上方に開口しており、保留穴27の上方ではバルブボディ20との間に間隙203が設けられて、誘導路29から保留穴27内に落下したオイルOLのうち、保留穴27から溢れたオイルOLが、保留穴27の上部開口と、間隙203を通って、バルブボディ20の外部に排出されるように構成した。
このように構成することによっても、オイルポンプの駆動時には、弁孔11の一端11a側から漏出するオイルOLの一部が、誘導路29を通って保留穴27に誘導されて、保留穴27内に保留されることになる。
よって、この保留穴27内に油温センサSを配置することで、油温センサSが、漏出したオイルOLに常時浸漬された状態となるので、オイルOLの温度を適切に検出できる。
これにより、油温センサSの設置場所がコントロールバルブ2になるので、油温センサSの配線を延長する必要が無い。
さらに、誘導路29の他端29bから落下したオイルOLが、保留穴27内に保留されることになるので、保留穴27に保留されているオイルOLの一部は、落下したオイルOLとの衝突力により、保留穴27の上部開口から、間隙203を通って外部に排出されることになる。
よって、保留穴27に保留されたオイルOLが、入れ替わらずに長時間に亘って滞留して、保留穴27に保留されたオイルOLの温度と、オイルポンプ(図示せず)側からコントロールバルブ2に供給されているオイルOLの実際の温度との乖離が大きくなることがない。
ここで、弁孔11において誘導路29の一端29aは、シフトレバー(図示せず)の選択レンジが前進レンジであって、弁体15が、供給ポート210から供給されたライン圧を前進レンジポート213に供給する位置に配置されている状態(図2の(d)、仮想線参照)であるときに、第1大径部151の外周に対向する位置に設けられていることが好ましい。
すなわち、
(7)シフトレバー(図示せず)の選択レンジが、弁体15の第1大径部151を、弁孔11の一端11a側に位置させる選択レンジである場合に、誘導路29が、第1大径部151の外周に対向する位置に設けられている構成とした。
このように構成すると、弁孔11の内周と弁体15の外周の隙間の軸線Xの途中に、誘導路29の一端29aが開口することになるので、弁孔11の内周と弁体15の外周の隙間を通って、弁孔11の軸線X方向の一端11a側に流れるオイルOLの多くを、誘導路29から保留穴28に誘導することができる。
前記した実施の形態および変形例では、保留部26が、弁孔11の一端11a側に設けられている場合に設けられている場合を例示した。
自動変速機のマニュアルバルブ1では、オイルポンプの駆動時に、ライン圧の供給ポート210から供給されたオイルOLが、弁孔11の内周と弁体15(第1大径部151、第2大径部152)の外周との間の隙間を通って、弁孔11の軸線X方向に漏出するので、弁孔11の一端11aと他端11bの開口から、オイルOLが常時漏出した状態となる。
そのため、前記した何れの態様においても、保留部26を、弁孔11の他端11b側に設けた構成としても良い。
1 マニュアルバルブ
2 コントロールバルブ
3 保留部
10、10A、10B 油温センサ配置構造
11 弁孔
11a 一端
11b 他端
12 油路
15 弁体
20 バルブボディ
20a 合わせ面
26 保留部
27 保留穴
28 連通路
29 誘導路
30 セパレートプレート
201 側面
202 側面
203 間隙
210 供給ポート
OL オイル
S 油温センサ
X 軸線

Claims (5)

  1. 自動変速機のオイルレベルより上部の位置にコントロールバルブが設置された自動変速機における油温センサ配置構造において、
    コントロールバルブボディ内のマニュアルバルブの弁体が当該弁体の軸方向に摺動移動する弁孔の下方に、前記弁孔と前記弁体の隙間を通って前記弁孔の前記軸方向の端部側に漏出したオイルを保留する保留部を設け、
    前記保留部は、前記コントロールバルブボディの外部に開口して設けられて、前記保留部内に油温センサを設置したことを特徴とする自動変速機における油温センサ配置構造。
  2. 前記弁孔は、前記コントロールバルブボディを貫通して設けられており、
    前記保留部は、前記弁孔の前記軸方向の端部から外側の所定範囲で、上方に開口して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機における油温センサ配置構造。
  3. 前記弁孔の前記軸方向の端部側で、前記弁孔の内周面の底部と前記保留部とを連通させる連通路が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の自動変速機における油温センサ配置構造。
  4. 前記弁孔は、前記コントロールバルブボディを貫通して設けられており、
    前記保留部は、前記弁孔の前記軸方向の端部から内側の所定範囲で、上方に開口して設けられており、
    前記弁孔の前記軸方向の端部から前記弁孔の内側にオフセットした位置には、前記弁孔の内周と前記保留部とを連通させる連通路が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機における油温センサ配置構造。
  5. 前記保留部は、上方に開口する保留穴を有しており、
    上下方向における前記保留穴の深さを、前記上下方向における前記油温センサ全体が浸漬される深さに設定したことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の自動変速機における油温センサ配置構造。
JP2015155545A 2015-08-05 2015-08-05 自動変速機における油温センサ配置構造 Active JP6576153B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015155545A JP6576153B2 (ja) 2015-08-05 2015-08-05 自動変速機における油温センサ配置構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015155545A JP6576153B2 (ja) 2015-08-05 2015-08-05 自動変速機における油温センサ配置構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017032120A JP2017032120A (ja) 2017-02-09
JP6576153B2 true JP6576153B2 (ja) 2019-09-18

Family

ID=57988409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015155545A Active JP6576153B2 (ja) 2015-08-05 2015-08-05 自動変速機における油温センサ配置構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6576153B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4135183B2 (ja) * 1998-08-10 2008-08-20 株式会社デンソー 自動変速機の作動油温検出装置
JP3814467B2 (ja) * 2000-06-28 2006-08-30 株式会社日立製作所 車両用電子制御装置
JP4263428B2 (ja) * 2002-06-25 2009-05-13 矢崎総業株式会社 トランスミッション

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017032120A (ja) 2017-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9151395B2 (en) Oil pressure control device
EP1857719B1 (en) Switching valve device and fluid pressure cylinder device
US20170241563A1 (en) Valve assembly and method
CN102032018B (zh) 车用机油供给装置
US10167882B2 (en) Loop-flushing-system for hydrostatic apparatus
JP2006529017A (ja) バルブ
KR20150074164A (ko) 완충 밸브
JP2014234829A (ja) 油圧制御装置
KR20150139781A (ko) 연료 공급 시스템용 밸브
US7896026B2 (en) Filter and pressure control valve of electronically controllable power steering apparatus including the same
JP6576153B2 (ja) 自動変速機における油温センサ配置構造
US20060219306A1 (en) Hydraulically switchable directional control valve
US20180274431A1 (en) Cooling circuit arrangement and method for cooling an engine
JP5791185B2 (ja) 流体圧シリンダー
JP2019056464A (ja) 流量制御弁
KR20090126620A (ko) 자동변속기의 솔레노이드 밸브
US10738898B2 (en) Switching valve
KR101335097B1 (ko) 에어 브리더
JP5056655B2 (ja) 自動変速機
JP4382046B2 (ja) パイロット弁
KR20180133590A (ko) 자동변속기
US10816105B2 (en) Valve drive system for a pneumatic or hydraulic valve
KR102109529B1 (ko) 유체 공급 기구
KR101648981B1 (ko) 작동유 탱크의 압력유지장치
JP2013079692A (ja) 流量制御弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6576153

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150