JP6576153B2 - 自動変速機における油温センサ配置構造 - Google Patents
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Description
このシールを備える油温センサは、従来のオイルストレーナに付設していた油温センサよりも高価であるため、コントロールバルブ内に油温センサを設ける場合にも、作製コストの上昇が避けられなかった。
自動変速機のオイルレベルより上部の位置にコントロールバルブが設置された自動変速機における油温センサ配置構造において、
コントロールバルブボディ内のマニュアルバルブの弁体が当該弁体の軸方向に摺動移動する弁孔の下方に、前記弁孔と前記弁体の隙間を通って前記弁孔の前記軸方向の端部側に漏出したオイルを保留する保留部を設け、
前記保留部は、前記コントロールバルブボディの外部に開口して設けられて、前記保留部内に油温センサを設置した構成の自動変速機における油温センサ配置構造とした。
よって、この保留部に油温センサを配置することで、油温センサが常時漏出したオイルに浸漬した状態となるので、オイルの温度を適切に検出できる。
また、油温センサの設置場所がコントロールバルブになるので、油温センサをコントロールバルブから離れたオイルパン内に設置する場合のように、油温センサの配線を延長する必要が無い。
さらに、保留部がコントロールバルブの外部に開口しているので、コントロールバルブ内に油温センサを設ける場合のように、シールを備える油温センサを別途用意する必要がない。よって、従来のオイルコントロールバルブに付設していた安価な油温センサをそのまま利用することができる。
よって、作製コストを大きく上昇させること無く、オイルの温度を適切に検出できる自動変速機における油温センサ配置構造となる
なお、以下の説明では、説明の便宜上、図1の(a)を基準として、「上側」、「下側」などの文言を用いて、各構成要素の位置関係を説明する。
コントロールバルブ2は、合わせ面を上下方向に沿わせた向きで配置された、いわゆる縦置き型のコントロールバルブ2であり、オイルパン内のオイルОLに常時浸漬されない位置に配置されている。
弁孔11は、バルブボディ20内を、当該バルブボディ20の幅方向の一方の側面201から他方の側面202まで直線状に貫通しており、弁孔11では、長手方向(軸線X方向)における中央部に、ライン圧の供給ポート210が開口している。
この第1大径部151から他端側にオフセットした位置にも、弁孔11の内径D1と略整合する外径の第2大径部152が設けられており、弁体15における第1大径部151と第2大径部152との間の領域は、弁孔11の内周との間に油路12を形成する小径軸部153となっている。
弁体15は、長手方向の他端側に位置する軸部154を、弁孔11の外部に突出させて設けられており、この軸部154の端部に設けられた係合部155には、シフトレバーの操作に連動して弁体15を軸線X方向に進退移動させる操作子(図示せず)が係合している。
例えば、シフトレバーの選択レンジが前進レンジに切り換えられると、弁体15が、供給ポート210と前進レンジポート213と連通させる位置に移動し、後進レンジに切り換えられると、弁体15が、供給ポート210と後進レンジポート211とを連通させる位置に移動するようになっている。
保留部26において保留穴27は、上方に開口して形成されており、弁孔11の一端11aから漏出したオイルOLを一時的に保留するために設けられている。
実施の形態では、バルブボディ20において保留部26は、バルブボディ20から突出して設けられており、ボルトBの螺入スペースを確保するために、保留部26は、弁孔11から下方にオフセットした位置に設けられている。
そのため、油温センサSが浸かるのに必要な量のオイルOLのみが、保留穴27に保留されるようになっており、弁孔11から漏出したオイルOLのうち、保留穴27に入りきらないオイルOLは、保留穴27の上部開口から、保留部26の外部に漏出するようになっている。
よって、保留穴27に保留されたオイルOLは、保留穴27内に滞留せずに常に入れ替わるようになっている。
そのため、保留穴27内のオイルOLが、入れ替わることなく長時間に亘って滞留して、保留穴27に保留されたオイルOLの温度と、オイルポンプ(図示せず)側からコントロールバルブ2に供給されているオイルOLの実際の温度との乖離が生じることを防止できるようにしている。
よって、上記した構成の油温センサ配置構造10とすると、弁孔11の一端11aに隣接する位置の下方に、漏出したオイルOLを保留する保留穴27が設けられており、オイルポンプの駆動時には、保留穴27が、弁孔11から漏出するオイルOLで常時満たされた状態となるので、この保留穴27内に油温センサS設置することで、コントロールバルブ2がオイルパン内のオイルOLに常時浸漬されない位置に配置されている場合であっても、オイルポンプの駆動時にオイルOLの温度を適切に測定することができる。
(1)自動変速機のオイルレベルより上部側のオイルパン内のオイルOLに常時浸漬されない位置にコントロールバルブ2が設置された自動変速機における油温センサ配置構造10であって、
バルブボディ20内のマニュアルバルブ1の弁体15が、当該弁体15の軸線X方向に摺動移動する弁孔11の下方に弁孔11の内周と弁体15の外周の隙間を通って弁孔11の軸線X方向の一端11a側の開口から漏出したオイルOLを保留する保留部26を設けると共に、保留部26の保留穴27を、コントロールバルブ2の外部であって、上方に開口して設けて、保留部26内に油温センサSを設置した構成とした。
よって、この保留穴27内に油温センサSを配置することで、油温センサSが、漏出したオイルOLに常時浸漬された状態となるので、大量のオイルOLの蓄積スペースを別途設けることなく、オイルOLの温度を適切に検出できる。
これにより、油温センサSの設置場所がコントロールバルブ2になるので、油温センサSの配線を延長する必要が無い。
さらに、保留穴27がコントロールバルブ2の外部に開口しているので、コントロールバルブ2内に油温センサSを設ける場合のように、シールを備える油温センサを別途用意する必要がない。よって、従来のオイルコントロールバルブに付設していた安価な油温センサをそのまま利用することができる。よって、作製コストを大きく上昇させること無く、オイル温度の検出が可能な油温センサ配置構造10となる
そのため、実施の形態にかかる油温センサ配置構造10では、マニュアルバルブ1の弁孔11から漏出したオイルOLを保留部26の保留穴27に保留するように設定したことで、保留部26の保留穴に到達するオイルOLの総量が、他のバルブの弁孔から漏出したオイルを保留する場合よりも多くなる。
また、マニュアルバルブ1から排出されるオイルの温度を直接測定することで、実際的な精度の高い温度特性を設定できる。
また、油温センサSをコントロールバルブ2から離れた別の場所に設置する場合のように、油温センサSの配線を延長する必要が無いので、油温センサSの設置のためのコストが上昇することを好適に防止できる。
よって、保留穴27に保留されたオイルOLが、入れ替わらずに長時間に亘って滞留して、保留穴27に保留されたオイルOLの温度と、オイルポンプ(図示せず)側からコントロールバルブ2に供給されているオイルOLの実際の温度との乖離が大きくなることがない。
図2は、変形例にかかる油温センサ配置構造10A、10Bを説明する図であり、(a)は、弁孔11と保留穴27と連通する連通路28が設けられた油温センサ配置構造10Aを説明する図であり、(b)は、(a)における領域Aの拡大図であり、(c)は、オイルOLを保留穴27に誘導する誘導路29が設けられた油温センサ配置構造10Bを説明する図であり、(d)は、(c)における領域Bの拡大図である。
この場合、連通路の一端28aを、リング溝111を介して弁孔11に連通させると共に、他端28bを、保留部26における保留穴27の底に開口させることで、弁孔11の一端11a側から漏出するオイルOLの一部を、誘導路29を介して保留穴27に誘導することができる。
(4)弁孔11の軸線X方向の一端11aから弁孔11の内側(他端11b側)にオフセットした位置には、弁孔11の内周と保留部26の保留穴27の底部とを連通させる連通路28が設けられている構成としても良い。
そうすると、保留穴27の上部に保留されているオイルOLが、保留穴27の底部に誘導されたオイルOLにより押されて、保留穴27の上部開口から外部に押し出されるので、保留穴27に保留されたオイルOLが、入れ替わらずに長時間に亘って滞留して、保留穴27に保留されたオイルOLの温度と、オイルポンプ(図示せず)側からコントロールバルブ2に供給されているオイルの実際の温度との乖離が大きくなることがない。
(5)シフトレバー(図示せず)の選択レンジが、弁体15の第1大径部151を弁孔11の一端11a側に位置させる選択レンジである場合に、リング溝111が、第1大径部151の外周に対向する位置に設けられている構成とした。
(6)弁孔11は、コントロールバルブ2のバルブボディ20を貫通して設けられており、
保留部26の保留穴27は、弁孔11の下方の軸線X方向の一端11aから他端11b側の所定範囲で、上方に開口して設けられており、
弁孔11の軸線X方向の一端11aから弁孔11の内側の他端11b側にオフセットした位置には、弁孔11と保留部26とを連通させる誘導路29が設けられており、
誘導路29の一端29aは、弁孔11の内周に開口していると共に、他端29bは、保留穴27の上方に開口しており、保留穴27の上方ではバルブボディ20との間に間隙203が設けられて、誘導路29から保留穴27内に落下したオイルOLのうち、保留穴27から溢れたオイルOLが、保留穴27の上部開口と、間隙203を通って、バルブボディ20の外部に排出されるように構成した。
よって、この保留穴27内に油温センサSを配置することで、油温センサSが、漏出したオイルOLに常時浸漬された状態となるので、オイルOLの温度を適切に検出できる。
これにより、油温センサSの設置場所がコントロールバルブ2になるので、油温センサSの配線を延長する必要が無い。
よって、保留穴27に保留されたオイルOLが、入れ替わらずに長時間に亘って滞留して、保留穴27に保留されたオイルOLの温度と、オイルポンプ(図示せず)側からコントロールバルブ2に供給されているオイルOLの実際の温度との乖離が大きくなることがない。
(7)シフトレバー(図示せず)の選択レンジが、弁体15の第1大径部151を、弁孔11の一端11a側に位置させる選択レンジである場合に、誘導路29が、第1大径部151の外周に対向する位置に設けられている構成とした。
自動変速機のマニュアルバルブ1では、オイルポンプの駆動時に、ライン圧の供給ポート210から供給されたオイルOLが、弁孔11の内周と弁体15(第1大径部151、第2大径部152)の外周との間の隙間を通って、弁孔11の軸線X方向に漏出するので、弁孔11の一端11aと他端11bの開口から、オイルOLが常時漏出した状態となる。
そのため、前記した何れの態様においても、保留部26を、弁孔11の他端11b側に設けた構成としても良い。
2 コントロールバルブ
3 保留部
10、10A、10B 油温センサ配置構造
11 弁孔
11a 一端
11b 他端
12 油路
15 弁体
20 バルブボディ
20a 合わせ面
26 保留部
27 保留穴
28 連通路
29 誘導路
30 セパレートプレート
201 側面
202 側面
203 間隙
210 供給ポート
OL オイル
S 油温センサ
X 軸線
Claims (5)
- 自動変速機のオイルレベルより上部の位置にコントロールバルブが設置された自動変速機における油温センサ配置構造において、
コントロールバルブボディ内のマニュアルバルブの弁体が当該弁体の軸方向に摺動移動する弁孔の下方に、前記弁孔と前記弁体の隙間を通って前記弁孔の前記軸方向の端部側に漏出したオイルを保留する保留部を設け、
前記保留部は、前記コントロールバルブボディの外部に開口して設けられて、前記保留部内に油温センサを設置したことを特徴とする自動変速機における油温センサ配置構造。 - 前記弁孔は、前記コントロールバルブボディを貫通して設けられており、
前記保留部は、前記弁孔の前記軸方向の端部から外側の所定範囲で、上方に開口して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機における油温センサ配置構造。 - 前記弁孔の前記軸方向の端部側で、前記弁孔の内周面の底部と前記保留部とを連通させる連通路が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の自動変速機における油温センサ配置構造。
- 前記弁孔は、前記コントロールバルブボディを貫通して設けられており、
前記保留部は、前記弁孔の前記軸方向の端部から内側の所定範囲で、上方に開口して設けられており、
前記弁孔の前記軸方向の端部から前記弁孔の内側にオフセットした位置には、前記弁孔の内周と前記保留部とを連通させる連通路が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機における油温センサ配置構造。 - 前記保留部は、上方に開口する保留穴を有しており、
上下方向における前記保留穴の深さを、前記上下方向における前記油温センサ全体が浸漬される深さに設定したことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の自動変速機における油温センサ配置構造。
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