JP6575947B2 - 可変界磁回転電機 - Google Patents
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Description
上記の可変界磁回転電機において、前記複数の永久磁石は、前記ロータコアの周方向に沿って間隔をあけて前記ロータコアに埋設され、前記可動鉄心は、前記周方向で隣り合うとともに極性の異なる一対の前記永久磁石間に配置されている、ことが望ましい。
本発明によれば、磁気的空間部がq軸上に形成される。q軸上に磁気的空間部が形成されると、磁気抵抗が高くなり、q軸インダクタンスが減少する。このため、高回転域において誘起電圧がインバータの耐電圧に達した際に、q軸インダクタンスが減少することでq軸電流の減少を抑制することができる。これにより、可変界磁回転電機のトルクの減少が抑制されるので、可変界磁回転電機の出力の低下を抑制することができる。
図1は、第1実施形態の回転電機の概略構成を示す断面図である。
回転電機1は、例えばハイブリッド自動車や電気自動車のような車両に搭載される走行用モータである。図1に示すように、回転電機1は、ハウジング2と、ステータ10と、ロータ20と、シャフト40と、可動鉄心移動機構50と、を備えている。ハウジング2は、ステータ10、ロータ20、および可動鉄心移動機構50を収容するとともに、シャフト40を回転可能に支持している。なお、ステータ10、ロータ20およびシャフト40は、それぞれ軸線O(所定軸線)を共通軸線として配置されている。以下、軸線Oの延びる方向を軸線方向と称し、軸線Oに直交する方向を径方向と称し、軸線O回りに周回する方向を周方向と称して説明する。
図2に示すように、ステータ10は、ステータコア11と、ステータコア11に装着された複数層(例えば、U相、V相、W相)のコイル15と、を備えている。ステータ10は、コイル15に電流が流れることにより磁界を発生する。ステータコア11は、軸線方向に延在する円筒状に形成されている。ステータコア11は、例えば電磁鋼板を軸線方向に複数枚積層することにより形成されている。なお、ステータコア11は、軟磁性粉を加圧成形することにより形成されていてもよい。ステータコア11には、コイル15が挿入されたコイルスロット13が周方向に並んで設けられている。コイル15は、例えば平角線により形成された複数の導体セグメントをステータコア11のコイルスロット13に挿入し、ステータコア11から軸線方向に突出した部分において互いに連結されて構成されたセグメントコイルである。
図2および図3に示すように、ロータ20は、埋込磁石形のロータである。ロータ20は、ステータ10の径方向内側に配置されている。ロータ20は、ロータコア21と、ロータコア21に埋設(装着)された永久磁石25と、ロータコア21の一端面に接して配置された端面板27と、を備えている。ロータコア21は、軸線方向に一様に延在する円筒状に形成され、ステータコア11の内周面に対向配置されている。ロータコア21は、例えば電磁鋼板を軸線方向に複数枚積層することにより形成されている。なお、ロータコア21は、軟磁性粉を加圧成形することにより形成されていてもよい。ロータコア21の内側には、シャフト40が挿入され、圧入等により固定されている。これにより、ロータコア21は、シャフト40と一体となって、軸線O回りに回転可能に設けられている。
図4は、第1実施形態の回転電機を示す縦断面図である。
図4に示すように、ロータ20が回転すると、転動部材57がロータコア21とともに回転し、転動部材57に遠心力が作用する。すると、転動部材57は、径方向の外側に向かって移動する。この際、転動部材57は、スライド部61を介して作用する付勢部材67の付勢力に抗しつつ、ケース51の第2フランジ部54の主面55の第2部分55bに沿って、軸線方向におけるロータコア21側に変位する。これにより、転動部材57は、転動部材57に作用する遠心力の大きさ(ロータ20の回転数)に応じて、スライド部61を軸線方向におけるロータコア21側に移動させる。
図4および図5に示すように、鉄心連結部材65は非磁性体により形成されているので、収納スロット29内には、鉄心連結部材65が入り込んだ寸法に対応して磁気的空間部33が形成される。その結果、ロータコア21のq軸上に磁気的空間部33が形成され、q軸磁束が通りにくくなるため、q軸インダクタンスが減少する。磁気的空間部33は、可動鉄心31の所定位置からの移動量に比例して軸線方向に大きくなる。可動鉄心31の所定位置からの移動量は、転動部材57に作用する遠心力の大きさ応じて決まる。このため、ロータ20の回転数が増加すると、q軸インダクタンスは減少する。
式(2)より、誘起電圧Vは、ロータの角速度ω、すなわちロータの回転数に比例している。このため、ロータの回転数が増加すると、誘起電圧Vが回転電機を制御するインバータの耐電圧に達する。ここで、本実施形態の回転電機1においては、上述したようにロータ20の回転数が増加するとq軸インダクタンスが減少する。このため、誘起電圧Vが回転電機を制御するインバータの耐電圧に達した状態では、q軸インダクタンスがロータ20の回転数に応じて変化しない構成と比較して、q軸電流の低下が抑制される。これにより、式(1)に示すマグネットトルクおよびリラクタンストルクの低下を抑制できる。
図6のグラフにおいて、横軸は回転電機の回転数を示す。また、縦軸は回転電機のトルクおよび出力を示す。図6では、本実施形態の回転電機1の構成を適用した回転電機において、磁気的空間部33が無い状態、すなわち収納スロット29内の全体に可動鉄心31が配置されている状態(図中「可動鉄心あり」と記載)と、収納スロット29内の全体が磁気的空間部33となっている状態(図中「可動鉄心なし」と記載)と、のデータを示している。
なお、鉄心連結部材65を非磁性材料としてアルミニウム等の金属材料により形成した場合には、鉄心連結部材65において渦損が生じる可能性がある。このため、鉄心連結部材65を形成する非磁性材料として、樹脂材料を用いることが望ましい。
図7および図8は、第2実施形態の回転電機を示す縦断面図である。
図7に示す第2実施形態では、可動鉄心移動機構150が油圧システムにより可動鉄心31を移動させるように構成されている点で、第1実施形態と異なっている。
図8に示すように、ロータ20が回転すると、第2ピストン153がロータコア21とともに回転し、第2ピストン153に遠心力が作用する。すると、第2ピストン153は、付勢部材161の付勢力に抗しつつ、径方向の外側に向かって移動する。第2ピストン153は、シリンダ155の内部の作動油Fの圧力を高める。シリンダ155の内部の作動油Fの圧力が高くなると、第1ピストン151が軸線方向におけるロータコア21側に移動する。これにより、第2ピストン153は、第2ピストン153に作用する遠心力の大きさ(ロータ20の回転数)に応じて、第1ピストン151を軸線方向におけるロータコア21側に移動させる。
なお、第1ピストン151を非磁性材料としてアルミニウム等の金属材料により形成した場合には、第1ピストン151において渦損が生じる可能性がある。このため、第1ピストン151を形成する非磁性材料として、樹脂材料を用いることが望ましい。
例えば、ロータの形状は、上記実施形態のロータ20の形状に限定されない。例えば図9に示すロータ120、または図10に示すロータ220に上述した可動鉄心移動機構50,150を組み合わせてもよい。
Claims (7)
- 所定軸線回りに回転可能に設けられたロータコアと、
前記ロータコアに装着された複数の永久磁石と、
を有するロータを備え、
前記ロータコアには、
前記所定軸線の軸線方向に沿って延びるスロットと、
前記スロット内に配置され、前記軸線方向に沿って移動可能な可動鉄心と、
が形成され、
前記ロータコアの回転に伴う遠心力により、前記可動鉄心を所定位置から前記軸線方向に沿って移動させて、前記スロット内に磁気的空間部を形成する可動鉄心移動機構と、
前記ロータ、前記可動鉄心移動機構および冷媒を収容するハウジングと、
をさらに備え、
前記複数の永久磁石は、前記ロータコアの周方向に沿って間隔をあけて前記ロータコアに埋設され、
前記可動鉄心は、前記周方向で隣り合うとともに極性の異なる一対の前記永久磁石間に配置され、かつ前記ロータコアから突出可能に形成されている、
ことを特徴とする可変界磁回転電機。 - 前記可動鉄心移動機構は、
前記ロータコアとともに前記所定軸線回りに回転可能、かつ前記ロータコアの径方向に沿って移動可能に設けられた転動部材と、
前記転動部材の前記径方向の外側への移動に連動して前記軸線方向に沿って移動し、前記可動鉄心を移動させる鉄心連結部材と、
前記転動部材を前記径方向の内側に向かって付勢し、前記可動鉄心を前記所定位置に向けて移動させる付勢部材と、
を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の可変界磁回転電機。 - 前記鉄心連結部材は、非磁性材料により形成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の可変界磁回転電機。 - 所定軸線回りに回転可能に設けられたロータコアと、
前記ロータコアに装着された複数の永久磁石と、
を有するロータを備え、
前記ロータコアには、
前記所定軸線の軸線方向に沿って延びるスロットと、
前記スロット内に配置され、前記軸線方向に沿って移動可能な可動鉄心と、
が形成され、
前記ロータコアの回転に伴う遠心力により、前記可動鉄心を所定位置から前記軸線方向に沿って移動させて、前記スロット内に磁気的空間部を形成する可動鉄心移動機構をさらに備え、
前記可動鉄心移動機構は、
前記軸線方向に沿って移動可能に設けられ、前記可動鉄心を前記軸線方向に沿って移動させる第1ピストンと、
前記ロータコアとともに前記所定軸線回りに回転可能、かつ前記ロータコアの径方向に沿って移動可能に設けられた第2ピストンと、
内部に作動油が充填され、前記第1ピストンを前記軸線方向に沿って移動可能に支持するとともに、前記第2ピストンを前記径方向に沿って移動可能に支持するシリンダと、
前記第2ピストンを前記径方向の内側に向かって付勢し、前記可動鉄心を前記所定位置に向けて移動させる付勢部材と、
を備える油圧システムである、
ことを特徴とする可変界磁回転電機。 - 前記複数の永久磁石は、前記ロータコアの周方向に沿って間隔をあけて前記ロータコアに埋設され、
前記可動鉄心は、前記周方向で隣り合うとともに極性の異なる一対の前記永久磁石間に配置されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の可変界磁回転電機。 - 前記第1ピストンは、非磁性材料により形成されている、
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の可変界磁回転電機。 - 前記可動鉄心移動機構は、前記ロータの回転数が所定回転数を超えた場合に前記可動鉄心を前記所定位置から移動させる、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の可変界磁回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017133000A JP6575947B2 (ja) | 2017-07-06 | 2017-07-06 | 可変界磁回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017133000A JP6575947B2 (ja) | 2017-07-06 | 2017-07-06 | 可変界磁回転電機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019017183A JP2019017183A (ja) | 2019-01-31 |
JP6575947B2 true JP6575947B2 (ja) | 2019-09-18 |
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JP2017133000A Active JP6575947B2 (ja) | 2017-07-06 | 2017-07-06 | 可変界磁回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6575947B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4945005U (ja) * | 1972-07-26 | 1974-04-20 | ||
JPH11122886A (ja) * | 1997-10-16 | 1999-04-30 | Honda Motor Co Ltd | 回転電機 |
-
2017
- 2017-07-06 JP JP2017133000A patent/JP6575947B2/ja active Active
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