JP6574928B1 - 人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システム - Google Patents

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Abstract

【課題】評価事項に対する評価者又は評価対象者の理解度、習熟度、達成度、有用度を、段階的かつ正確に判別可能で、かつ評価事項を3つ以上の質問事項として細分化することで、評価対象に対する正確な評価の具現化を図ることができる人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システムを提供する。【解決手段】記憶部13に記憶された評価事項において、質問事項の序列通りに各評価点が並んでいるかを評価点序列判定部14が判定し、その判定結果に基づき、各質問事項のランクの序列から逸脱した評価がなされている質問事項のランク又はそのランクの評価点を、境界等判定部15が、評価事項に対する評価者又は評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、異常ランク若しくは異常点と判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、人の行為若しくは人の能力に関する評価、又は企業若しくは物事(人工物及び自然物を含む、以下同じ)の価値に関する評価を行うためのシステムである。
従来より、人の行為若しくは能力に関する評価又は企業若しくは物事の価値に関する評価が、様々な場面で、様々な目的の下で、行われている(例えば、特許文献1など)。
例えば、“人の行為若しくは能力”に関しては、スポーツや芸術活動の中で行われる行為(スケート競技若しくは体操競技における演技、又はバレー、ダンス若しくは日本舞踊などの競技における演舞など)のポイント評価、英語や数学などに関する学力(能力の一種)の優劣に関する評価、知能テストなどとして知られている知能の評価などが行われている。
また、“企業”に関しても、財務状態、商品力、人材力、株式時価総額、若しくは企業ブランド価値など様々な観点からの価値評価が行われている。
更に、“人工物”に関しては、例えば、ワインや日本酒の味、香水の香り、薬剤が有する病気への効き目、エンジンやバッテリーなどの工業製品の性能の優劣その他の価値に関する評価、日用品や被服のデザイン的価値に関する評価、骨董品や美術品の芸術的価値に関する評価、建物その他の建造物に関して外観若しくは歴史的価値その他の価値に関する評価などが行われている(日本国による国宝などの文化財指定に関する選定過程において行われる各種評価などもその一例である)。また、山、川、湖又は湿地帯などの“自然物(天然物)”に関しても、その景観その他の外観等の価値に関する評価が行われている(国連のユネスコによる世界遺産登録に関する選定過程において行われる各種評価などもその一例である)。
更にまた、“事”に関しては、例えば、思考や観察の対象となる抽象的事項といった様々な観点からの評価が行われている。
特開2004−46770号公報
ところで、評価対象を評価する際、評価対象である“人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事”について、評価者に質問を行い、それに対する評価者の評価点に基づき、評価対象を評価することが考えられる。
しかしながら、このような評価システムでは、評価対象についての質問事項が、抽象的、概略的な内容になるおそれがあった。しかも、仮に1つの評価項目(評価事項)が複数の質問事項を有している場合であっても、各質問事項は評価のレベルが同等と思われる内容(文言)を並べたものとなるおそれがあった。その結果、評価事項における評価対象の理解度若しくは習熟度又は達成度若しくは有用度を正確に判別することはできなかった。
そこで、発明者は鋭意研究の結果、評価事項(評価項目)に配された3つ以上(複数)の質問事項を、予め設定された序列(一定の基準に従って並べた順序)に従ってランク別に細分化されたものとし、各質問事項のランクの序列から逸脱した評価がなされている質問事項のランク、又は、評価点を、評価事項における評価者又は評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、異常ランク若しくは異常点と判定するようにすれば、上述した課題はすべて解消されることを知見し、本発明を完成させた。
また、発明者は鋭意研究の結果、評価事項の各質問事項を所定のランクごとに細分化すれば、評価対象の趣意や評価のポイントが明確化するため、評価者はそれぞれの質問事項に対して強い問題意識で臨むようになり、評価対象に関する評価者の評価の精度が高まる。しかも、抽象的な評価事項の質問事項が、具体的かつ客観的な質問事項に転換できるので、評価対象についての評価者の評価を、従前より正確に行うことができることを知見し、本発明を完成させた。
例えば、また評価対象者は、自身の理解度等が序列の逸脱などにより詳しく正確に理解することができる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、評価事項に対する評価者又は評価対象者の理解度若しくは習熟度又は達成度若しくは有用度を、段階的かつ正確に判別可能で、かつ質問事項を細分化することで、評価対象に対する評価者の正確な評価(高精度な評価)の具現化を図ることができる人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システムを提供することも目的としている。
請求項1に記載の本発明は、評価対象である人の行為若しくは人の能力に関する評価又は企業若しくは物事の価値に関する評価を、評価者(コンピュータを含む)が評価する際又は評価した際に利用される人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システムであって、前記評価対象に関連し、かつ予め設定された序列に従ってランク別に細分化された3つ以上の質問事項を有する1つ又は複数の評価事項と、対応する質問事項と関連付けて記憶され、かつ前記各質問事項に対して前記評価者(前記コンピュータを含む)が評価した3つ以上の評価点と、前記各質問事項と、前記予め設定された序列とを記憶する記憶部と、前記評価事項の各質問事項では、対応する評価点が前記序列通りに並んでいるかを判定する評価点序列判定部と、該評価点序列判定部により前記序列から逸脱すると判定された前記評価点が属する前記質問事項のランク又は該ランクの評価点を、対応する評価事項についての前記評価者又は評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、異常ランク若しくは異常点と判定する境界等判定部とを備えたことを特徴とする人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システムである。
“人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システム”とは、例えば、評価対象である“人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事”を有効活用するために、評価対象を評価するためのシステムである。この評価システムは、コンピュータの中央演算装置(CPU)を有した制御部によって、システム全体が制御される。
ここでいう“人の行為若しくは能力”の評価とは、人の行為や人の能力に関する評価の全般である。例えば、スポーツや芸術活動の中で行われる人の行為(スケート競技若しくは体操競技における演技、又はバレー、ダンス若しくは日本舞踊などの競技における演舞など)のポイント評価、英語や数学などに関する学力(能力の一種)の優劣に関する評価、知能テスト等として知られている知能の評価といったものが挙げられる。その他、例えば組織(企業等)、家庭又は学校等での人のストレスチェック、病人の体調を問診表に自己申告する場合等も含まれる。更には、評価者が組織に属する人(組織人)を労務管理の立場から評価することも、ここでいう“人の行為若しくは人の能力の評価”に該当する。すなわち、労務管理用評価システムも本発明に含まれる。このように、評価対象が“人の行為”若しくは“人の能力”の場合の“評価”には、評価者の評価、又は、“人の行為”や“人の能力”に関する“人”に該当する評価対象者の評価を含んでいる。
ここでいう“企業”の評価とは、企業に関する評価の全般である。例えば、企業の財務状態、商品力、人材力、株式時価総額、若しくは企業ブランド価値など様々な観点からの価値評価などが挙げられる。このように、評価対象が“企業”の場合の“評価”には、例えば、企業の経営実態や財産状況等は勿論のこと、例えば、企業の運営を維持する者、即ち企業の経営統括者、運営や管理の執行者、これらに従属する監理監督者、更にその指揮下に有る責任者や従事者等の評価対象者に対する“評価”を含んでいる。
ここでいう“物事”の評価とは、“人工物”、“自然物(天然物)”等の“物”に関する評価の全般と、“事”に関する評価の全般である。
このうち、“人工物”の評価としては、例えば、ワインや日本酒の味、香水の香り、薬剤が有する病気への効き目、エンジンやバッテリーなどの工業製品の性能の優劣その他の価値に関する評価、日用品や被服のデザイン的価値に関する評価、骨董品や美術品の芸術的価値に関する評価、建物その他の建造物に関して外観若しくは歴史的価値その他の価値に関する評価(日本国による国宝などの文化財指定に関する選定過程において行われる各種評価などを含む)などが挙げられる。
また、山、川、湖又は湿地帯などの“自然物(天然物)”の評価としては、例えば、その景観その他の外観等の価値(国連のユネスコによる世界遺産登録に関する選定過程において行われる各種評価などを含む)などが挙げられる。このように、評価対象が物の場合の“評価”には、例えば、人の感覚で捉えることができる具象的な物そのものの評価、及び、例えば、その物の維持、運用、管理等に携わる者、保守保全の監理監督者、責任者、従事者等の評価対象者の“評価”を含んでいる。
ここでいう“事”の評価とは、例えば、思考や観察の対象となる抽象的事項に関する評価の全般である。このように、評価対象物が“事”の場合の“評価”には、例えば、人の思考や意思の対象となる抽象的な事項そのものの評価、及び、例えばルールやシステム等の運営者、管理者、監理や監督する者、維持運用に携わる者等の評価対象者の“評価”を含んでいる。
ここでの“人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事”には、例えば、金融業界のFinTech、教育業界のEdTech、保険業界のInsurTech、流通業界のRetailTech、ファッション業界のFashTech、広告業界のAdTech、不動産業界のReTech、マーケティング業界のMarTech、医療業界のMedTech、ヘルスケア・医療業界のHealthTech、農業業界のAgriTech、環境業界のCleanTech、食品業界のFoodTech、スポーツ業界のSportTech、人事におけるHRTech、法曹界のLegalTech、政府機関のGovTechなどが含まれるものとする。
なお、FinTechとは、Finance(ファイナンス)とTechnology(技術)とを融合させた造語で、マルチカレンシー決済や個人間送金、仮想通貨、ブロックチェーン・DLT技術などの活用などをいう。
EdTechとは、Education(教育)とTechnology(技術)とを融合させた造語で、スマートフォンやタブレットの普及による電子教科書や教育アプリケーション、動画等でのインターネットを介した教育事業などをいう。
InsurTechとは、Insurance(保険)とTechnology(技術)とを融合させた造語で、ビッグデータやクラウド、人工知能を利用した保険業界でのイノベーションである。InsTech(インステック)ともいう。
また、RetailTechとは、Retail(流通)とTechnology(技術)とを融合させた造語で、年々取り扱い量が増加して複雑化する物流、倉庫などの管理やサービスの分野での技術革新をいう。
FashTechとは、Fashion(ファッション)とTechnology(技術)とを融合させた造語で、ファッションの分野でのイノベーションである。例えば、インターネットやアプリを介したサービス、新素材でデザインされた衣服などである。
AdTechとは、Ad(広告)とTechnology(技術)とを融合させた造語で、公告業界でのイノベーションである。
ReTechとは、Real Estate(不動産)とTechnology(技術)とを融合させた造語で、不動産売買に関わる手続きや住宅ローンの自動化などの技術革新である。
MarTechとは、Marketing(マーケティング)とTechnology(技術)とを融合させた造語で、CRM/顧客管理システムやマーケティングツールの運用や分析でのイノベーションである。
MedTechとは、Medical(医療)とTechnology(技術)とを融合させた造語で、ビッグデータやクラウド、人工知能を利用した医療分野でのイノベーションである。
HealthTechとは、Health(ヘルスケア)とTechnology(技術)とを融合させた造語で、ヘルスケア・医療とテクノロジーとを融合させたイノベーションである。
AgriTechとは、AgriCulture(農業)とTechnology(技術)とを融合させた造語で、ドローンの農業への活用や、IoTやビックデータを活用した農業分野のテクノロジー化をいう。
CleanTechとは、Clean(環境)とTechnology(技術)とを融合させた造語で、エネルギー、環境問題、省エネなど環境に関連したものである。
FoodTechとは、Food(食)とTechnology(技術)とを融合させた造語で、センサやIoTデータなどから、食のアドバイスや新しい人工食品の開発などを行うことをいう。
SportTechとは、Sport(スポーツ)とTechnology(技術)とを融合させた造語で、運動時の様々なデータの可視化や計測等、スポーツ分野におけるイノベーションである。
HRTechとは、Human Resource(人事)とTechnology(技術)とを融合させた造語で、様々な働き方が増える中、採用や就職、人事に関わる分野での新しい技術革新をいう。
LegalTechとは、Legal(法律)とTechnology(技術)とを融合させた造語で、FinTech分野のブロックチェーンと組み合わせた契約や登記などをいう。
GovTechとは、Government(政府)とTechnology(技術)とを融合させた造語で、ビッグデータやクラウド、人工知能を利用した政府におけるイノベーションである。
評価者は限定されない。例えば、組織(個人(個人企業)や法人等)、組織に所属する者(評価点を付けた者、評価点を付けてない者)、組織から委託された者(自然人又は法人)を採用することができる。その他、評価対象者自身、コンピュータ(AIを含む)でもよい。
ここでいう「(1)評価者又は(2)評価対象者」とは、以下のことを意味する。
(1)評価者:
(a) 評価対象が“人の行為”若しくは“人の能力”の場合における評価者とは、人(例えば、アルコールやお茶などの嗜好品であれば審査員、スポーツであれば指導員や監督者、スクールや習い事であれば教師や運営者等)、組織(例えば個人(個人企業を含む)、法人等)、コンピュータ等である。
(b) 評価対象が“企業”の場合における評価者とは、人(コンサルタント、企業の取締役や監査役)、組織(個人:税理士や会計士、法人:監査法人)、コンピュータ等である。
(c) 評価対象が“物”の場合における評価者とは、人(例えば、評価対象が自動車であれば査定員、美術品であれば鑑定員、建造物であれば建築士や工事施行者等)、組織(例えば個人(個人企業を含む)、法人等)、コンピュータ等である。
(d) 評価対象が“事”の場合における評価者とは、人(例えば、システムやルールであれば運営者や利用者、トラベル企画であれば顧客や旅行主催者、事の管理(PDCA)であれば監督者や運営者、組織(個人(個人企業を含む)、法人)、コンピュータ等である。
(2)評価対象者:
(a) 評価対象が“人の行為”若しくは“人の能力”の場合における評価対象者とは、例えば、評価者、又は、“人の行為”や“人の能力”に関する“人”に該当する者等である。
(b) 評価対象が“企業”の場合における評価対象者とは、例えば、企業の運営を維持する者、即ち企業の経営統括者、運営や管理の執行者、これらに従属する監理監督者、更にその指揮下に有る責任者や従事者等である。
(c) 評価対象が“物”の場合における評価対象者とは、例えば、人の感覚で捉えることができる具象的な物の維持、運用、管理等に携わる者、保守保全の監理監督者、責任者、従事者等である。
(d) 評価対象が“事”の場合における評価対象者とは、例えば、ルールやシステム等の運営者、管理者、監理や監督する者、維持運用に携わる者等である。
なお、上述したように評価者には評価対象者自身も含まれるため、「評価者又は評価対象者」は「“評価対象者自身”又は評価対象者」となる場合も含まれるものの、これは“評価対象者”のことを意味する。
なお、ここでいう「(1)評価者又は(2)評価対象者」とは、“評価者等”に言い換えることも考えられる。ここでの“評価者等”とは、評価対象が“人の行為”若しくは“人の能力”の場合には、評価者、又は、“人の行為”や“人の能力”での“人”に該当する評価対象者となる。一方、評価対象が“企業”若しくは“物事”の場合での“評価者等”は、評価者のみとなる。
すなわち、“評価者等”とは、評価対象が人の行為若しくは人の能力の場合には、評価者又はこの評価者により評価される評価対象者で、評価対象が企業若しくは物事の場合には、評価者のみである。
ここでいう“評価事項”とは、人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関して、評価者が評価対象を評価する際の事柄である。この評価事項の種類は任意である。例えば、評価項目やスキル特性などでもよい。
“複数の評価事項”とは、評価対象を評価者が評価する際に利用される、観点また趣意が互いに異なる2つ以上の事項である。評価事項は1つでもよい。
ここでいう“質問事項”とは、評価対象に関する評価事項について、評価者が評価対象を評価する際に、所定の観点・趣意から評価対象について問いかけるための質問(文言)である。なお、例えば、後述のマトリクス表等の評価表を利用した評価時には、3つ以上の質問事項をランク別に配置した方が評価し易いものの、評価者が各質問事項に解答する際には、これらをランダムに配した方が、前後に配された問題の傾向から高得点の解答を予測されるおそれが少ないために好ましい。
質問事項の数は、3つ、4つ、5つ以上でもよい。
各質問事項についての解答は、例えば、解答のランクが3つの場合には「不良、普通、良」、解答のランクが5つの場合には、「不良、やや不良、普通、やや良、良」などのように、点数付けがし易いものが、予め用意されている方が好ましい。ただし、これには限定されず、〇×△式や記入式、アルファベットなどの解答でもよい。
ここでいう“評価点“とは、質問事項について評価者が評価した点数(〇×△式や記入式、アルファベットを含む)である。
一つの評価事項における質問事項の数は3つ以上(複数)であれば任意である。これにより、評価事項は細分化される。
このように細分化されることで、例えば、評価事項が“評価対象者(人)の目標管理(行為)”に関連したもののとき、その内容の中で、人の考えや行為の明確化、より詳しくは計画重視に基づく行為及び完成の具現化までの過程が難度順に序列化されることで、この目標管理という“人の行為”に関連した評価事項において、評価者又は評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、異常ランク若しくは異常点を、緻密かつ高精度に付けることができる。
“質問事項のランク”とは、評価対象に関する評価事項についての評価者又は評価対象者の理解度若しくは習熟度又は達成度若しくは有用度を知るために必要となる、質問の難易度、有用度、必要度を基準とした序列における階級である。
“序列”とは、一定の基準に従って並べた順序である。一定の基準としては、例えば、自然数や整数などである。
評価者が“人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事”について評価する際には、マトリクス表を含む評価表を利用した方が好ましい。
“記憶部”とは、例えばパソコン等に搭載されて、3つ以上の質問事項を有する評価事項と、各質問事項に対応した3つ以上の評価点と、予め設定された序列とを少なくとも記憶するものである。具体的には、データの読み書きが自在なRAM(Random Access Memory)や、データの読み取り専用のROM(Read Only Memory)等を採用することができる。その他、パソコンのハードディスクなどでもよい。
“評価点序列判定部”とは、1つの評価事項において、各質問事項の序列と、対応する評価点の並びとを対比し、各評価点がその序列に従って並んでいるかを判定するためのプログラム(アルゴリズム、ロジック)である。
ここでいう「(3つ以上の評価点が)対応する質問事項とそれぞれ関連付けて記憶され」とは、記憶部に3つ以上の質問事項と、それぞれの答えである3つ以上の評価点とを記憶するにあたって、質問事項とそれに対する評価点とを1対1の関係で記憶することを意味する。同様に、3つ以上の質問事項と3つ以上の評価点についても、対応するもの同士が1対1の関係にあるものとする。
「評価事項の各質問事項では、対応する評価点が序列通りに並んでいるか」とは、1つの評価事項に属する3つ以上の質問事項は予め設定されたランク順に並んでおり、これらの質問事項と1対1の関係にある各評価点が、そのランクに従った順序で並んでいるか否かを意味する。
例えば、1つの評価事項に帰属するレベル5(易)〜レベル1(難)の5つの質問事項に対する評価点が5点、4点、3点、2点、1点と、マイナス1点ずつ減少する序列で並んでいた場合、評価点序列判定部は、全ての評価点が序列通りに並んでいると判定する。
一方、同様の序列において、レベル5の質問事項の評価点が5点、レベル4の質問事項の評価点が4点、レベル3の質問事項の評価点が<1点>、レベル2の質問事項の評価点が2点、レベル1の質問事項の評価点が1点のときには、“レベル3の質問事項”がランクの序列から逸脱する評価がなされた(評価点が付された)ものであり、レベル4までは評価点が質問事項の序列通りに並んでいると判定する。
1つの評価事項において、評価点序列判定部により序列から逸脱していると判定される評価点の数は、1つでも複数でもよい。
境界等判定部とは、このような質問事項のランク、又は、評価点の境界を判定するためのプログラムである。
境界等判定部によって、評価者又は評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、異常ランク若しくは異常点と判定される数は任意である。例えば、1つでも、2つ以上でもよい。
ここでいう「評価点序列判定部により序列から逸脱すると判定された評価点が属する質問事項のランク又はこのランクの評価点」とは、“3つ以上ある質問事項のランク”のうち、評価点序列判定部が、予め設定された序列から逸脱していると判定した評価点と1対1の関係にあるランク、又は、このランクに配された“序列から逸脱していると判定された評価点”を意味する。
ここでいう“習熟度”とは、評価対象である“人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事”に関連した評価事項に対する評価者又は評価対象者の習熟の度合いである。
ここでいう“理解度”とは、“人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事”に関連した評価事項に対する評価者又は評価対象者の理解の度合いである。なお、この理解度には、組織に対して評価対象者が適しているかを示す適格性も含むものとする。
ここでいう“達成度”とは、“人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事”に関する様々な問題や困難な事柄に対して評価者又は評価対象者が解決し、やり遂げる力の度合いである。
ここでいう“有用度”とは、“人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事”に関する様々な問題や困難な事柄に対して、評価者又は評価対象者が有益または有用と判断する度合いである。
ここでいう「評価者又は評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界」とは、評価対象に関連した所定の評価事項について、評価者又は評価対象者の理解、習熟、理解、達成の何れかの能力を有しているレベル、又は、評価者又は評価対象者がそれを有用(有益)とするレベルと、理解、習熟、理解、達成の能力を有していないレベル、又は、評価者又は評価対象者がそれを有用としないレベルとの境目をいう。例えば、評価事項に5段階(レベル5〜1)の質問事項がある場合において、レベル3までの質問事項の評価点が序列通りに並んでおり、レベル2以降の質問事項の評価点が序列から逸脱している場合には、レベル3とレベル2との間が、評価事項に対する評価者又は評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界となる。
ここでいう“異常ランク若しくは異常点”とは、予め設定された序列から逸脱した評価がなされた質問事項のランク(異常ランク)、若しくはこれらの質問事項に対応する各評価点が、そのランクに従った順序から外れた異常な評価点(異常点)を意味する。
これらの記憶部、評価点序列判定部及び境界等判定部は、制御部により制御される。この制御部としては、例えば、人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システムの全体を制御するものでもよい。
請求項2に記載の本発明は、前記評価者(前記コンピュータを含む)が、前記人の行為若しくは前記人の能力を評価する際、又は、前記企業若しくは前記物事の価値を評価する際には、
X,Y軸方向にそれぞれ複数の前記評価事項が配され、かつX,Y軸方向の対応する評価事項同士が交わる各マスに、ランク別に細分化された前記3つ以上の質問事項を配置したマトリクス表を使用することを特徴とする請求項1に記載の人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システムである。
ここでいう“マトリクス表”とは、人の行為若しくは人の能力を評価する際、又は、企業若しくは物事の価値を評価する際に、X軸に配された複数の評価事項と、Y軸に配された複数の評価事項とを二次元に配置するとともに、XとY(行と列)の交点(マス、欄)に、対応する各質問事項がそれぞれ配された評価表である。
X,Y軸方向の各評価事項のうち、少なくとも一方の各評価事項を予め設定された序列に従ってランク順に配してもよい。例えば、ランク別の評価事項をY(縦、列)軸方向に配した場合、その序列化の向きは、上方向でも下方向でもよい。
請求項3に記載の本発明は、前記記憶部には、前記各評価点において、予め設定された不適正な異常点の判定基準となる異常判定値が記憶され、前記各質問事項の隣接するランク間の前記評価点同士をそれぞれ対比した際に、前記異常判定値を超えて序列からプラス方向又はマイナス方向に乖離した方の前記評価点を、前記不適正な異常点として抽出する異常点抽出部を有したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システムである。
ここでいう“異常判定値”とは、各質問事項の評価点において、不適正な異常点(異常な評価点)を判定するために事前に決められた異常点の判定基準となる値(点)である。
評価点の評価としては、例えば、事前に決めた適正な値の範囲を(1)“所定範囲”とし、それを超えた適正な値と不適正な値との境界を(2)“許容値”とし、許容値を異常に超えた値を(3)異常値(異常点)とする。具体例を挙げれば、対応する評価点から5%未満乖離した範囲を(1)“所定範囲”、対応する評価点から5%乖離した値を(2)許容値、対応する評価点から10%乖離した値を(3)異常値(異常点)とする。
ここでいう“不適正な異常点”とは、序列に従って配された各質問事項の評価点において、異常判定値の前後の評価点のうち、異常判定値を超えて序列から乖離した方の評価点をいう。
ここでいう「序列からプラス方向又はマイナス方向に乖離した」とは、序列に従った数値(評価点)の並びを基準として、序列の値よりプラス方向に乖離(離間)した値(評価点)、又は、マイナス方向に乖離した値(評価点)をいう。
“異常点抽出部”とは、異常判定値を超えて序列からプラス方向又はマイナス方向に乖離した方の評価点を、不適正(不適切)な異常点として抽出するプログラムである。
請求項4に記載の本発明は、前記記憶部には、前記各質問事項のランクに応じて予め設定された3つ以上の評価基準点と、前記各質問事項において、前記各評価基準点と対応する評価点とを対比する際に予め設定された許容誤差である評価許容値とがそれぞれ記憶され、前記境界等判定部は、前記各質問事項にそれぞれ属した前記評価点と前記各評価基準点とを対比する際に、前記序列から逸脱するとともに、前記評価許容値を超えた評価がなされている前記質問事項のランク又は該ランクの評価点を、対応する評価事項についての前記評価者又は前記評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、前記異常ランク若しくは前記異常点と判定するものであることを特徴とする請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載の人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システムである。
“評価基準点”とは、予め各質問事項の序列に合わせて設定された“評価点の基準となる値(一般常識や評価者の見地から妥当と思われる点数)”である。
ここでいう“評価許容値”とは、それぞれの評価事項に帰属する質問事項のランクにおいて、評価基準点と、対応する質問事項についての評価点とを比べるときに利用される、予め設定された“評価基準点と評価点との許容誤差”をいう。例えば、評価事項に5段階(レベル5〜1)の質問事項がある場合において、評価許容値は1点(又は2点等)としてもよい。
ここでいう「序列から逸脱するとともに、評価許容値を超えた評価がなされている質問事項のランク又はこのランクの評価点」とは、各質問事項に対応する各評価点と、対応するランクの各評価基準点とをそれぞれ対比した際に、(1)序列からの逸脱と(2)評価許容値の超えとの両方の条件を満足している質問事項のランクか、このランクに配された“序列からの逸脱と、評価許容値の超えとの両方を満足している評価点”を意味する。なお、この“序列から逸脱したランク”とは、所定の質問事項に属している“3つ以上ある質問事項のランク”のうち、評価点序列判定部が、予め設定された序列から逸脱していると判定した評価点と1対1の関係にあるランクのことである。
請求項5に記載の本発明は、前記境界等判定部は、前記評価者又は前記評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、前記異常ランク若しくは前記異常点を複数判定可能なものであることを特徴とする請求項1〜請求項4のうち、何れか1項に記載の人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システムである。
境界等判定部による評価者又は評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界の判定数は、複数であれば任意である。例えば、2つでも、3つ以上でもよい。
請求項6に記載の本発明は、ディスプレイ又はプリンタと、前記ディスプレイの画面又は前記プリンタから打ち出された紙面を利用して、前記ランク別の質問事項に対する前記各評価点をグラフ又は図形として表示する評価点視覚表示部とを有したことを特徴とする請求項1〜請求項5のうち、何れか1項に記載の人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システムである。
ディスプレイの種類は任意である。例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどを採用することができる。
プリンタの種類も任意である。例えば、インクジェットプリンタ、レーザープリンタなどでもよい。
グラフの種類は任意である。例えば、線グラフ、折線グラフ、棒グラフ、円グラフでもよい。
図形の形状は任意である。例えば、各種の2次元図形(例えば、三角形、四角形以上の多角形等)を採用することができる。
評価点視覚表示部とは、評価事項におけるランク別の各質問事項についての各評価点を、グラフ又は図形として視覚的に表示するためのプログラムである。
各評価点をグラフ又は図形として表示されるものは、例えば、コンピュータ等のディスプレイや、プリンタを使用した紙面などである。
請求項7に記載の本発明は、前記評価事項は、予め設定された序列に従ってランク別に複数配され、前記ランク別の各評価事項について、記評価者(前記コンピュータを含む)の趣意、要点、有用度、重要度の何れかに応じて前記ランクの並べ替え、又は、新たな前記評価事項の追加を行う評価事項変更部を有したことを特徴とする請求項1〜請求項6のうち、何れか1項に記載の人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システムである。
“評価事項変更部”とは、ランク別の各評価事項について、所定の理由により評価事項の並べ替え、又は、新たな評価事項の追加を行うためのプログラムである。
ランク別の各評価事項の並び替えは、評価者の趣意、要点、有用度、重要度の何れかに応じて行われる。又は、これらのランク別の各評価事項には、評価者の趣意、要点、有用度、重要度の何れかに応じて、別の評価事項が追加される。
請求項1に記載の本発明によれば、人の行為若しくは人の能力に関しての評価、又は、企業若しくは物事の価値を評価者が評価する際、評価事項において、質問事項の序列通りに各評価点が並んでいるかを評価点序列判定部が判定し、その判定結果に基づき、各質問事項のランクの序列から逸脱した評価がなされている質問事項のランク、又は、評価点を、境界等判定部が、評価事項に対する評価者又は評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、異常ランク若しくは異常点と判定する。
これにより、評価者又は評価対象者が、評価対象に関する評価事項についての理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は異常ランク、更には異常点を、段階的かつピンポイントで正確に判定することができる。
また、この評価システムでは、評価事項に属する質問事項を所定のランクごとに細分化したため、この評価の趣意や評価のポイントが明確化する。これにより、評価者は、評価事項の各質問事項に対して高い問題意識で臨むようになり、評価対象に関する評価者又は評価対象者の評価の精度を高めることができる。
特に、請求項2に記載の本発明によれば、評価者が、人の行為若しくは人の能力を評価する際、又は、企業若しくは物事の価値を評価するにあたって、X,Y軸方向の何れかに複数の評価事項とランク別の複数の評価事項とをそれぞれ配置し、かつX,Y軸方向の評価事項が交わる各マスに、ランク別に細分化された複数の質問事項を配置したマトリクス表を利用する。これにより、評価者にとってはX,Y軸方向の評価事項の関係性が一目で明らかになり、かつ評価事項に対する評価者又は評価対象者の理解度、習熟度、達成度、有用度も、ピンポイントで視認することができる。
また、請求項3に記載の本発明によれば、予め記憶部に、各評価点において事前に決められた不適正な異常点の判定基準となる異常判定値を記憶しておく。
その後、各質問事項の隣接するランク間同士を対比した際に、この異常判定値を超えて序列からプラス方向又はマイナス方向に乖離した方の評価点を、異常点抽出部によって不適正な異常点として抽出(除去)する。これによって、より適正な評価点を得ることができる。その結果、境界等判定部を用いて、評価者又は評価対象者の評価事項に対する、より精度の高い理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、異常ランク若しくは異常点の判定を行うことができる。なお、異常点はイレギュラーなものであるため、それを除いた方が、より適正に評価等の評価を行うことができる。
更に、請求項4に記載の本発明によれば、予め記憶部に、各質問事項のランクに対応して事前に設定された各評価基準点と、各質問事項について予め設定された評価許容値とをそれぞれ記憶しておく。
その後、各質問事項について、これらの評価基準点と対応する評価点とを対比する際に、評価許容値を超えて序列から逸脱した評価がなされた質問事項のランク、又は、評価点を、評価者又は評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、異常ランク若しくは異常点とし境界等判定部によって判定する。
このように、評価基準点と評価許容値とを設けたことにより、評価者又は評価対象者は、より高精度かつピンポイントで、評価事項に対する理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、異常ランク若しくは異常点を判定することができる。
更に、請求項5に記載の本発明によれば、評価点序列判定部が、各質問事項の序列通りに対応する評価点が並んでいない箇所が複数個所存在すると判定した場合であっても、境界等判定部が複数判定可能なものであるため、それぞれの判定箇所において、各質問事項のランクの序列から逸脱した評価がなされている質問事項のランク、又は、その質問事項に対応する評価点を、評価事項に対する理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、異常ランク若しくは異常点と判定することができる。
請求項6に記載の本発明によれば、評価事項のランク別の各評価点は、評価点視覚表示部を使用してディスプレイの画面やプリンタで印刷された紙面上で、グラフや図形として視覚的に表示することができる。これにより、評価者又は評価対象者は、各質問事項に対する評価点等をそれぞれ読み取るなどしなくても、そのグラフや図形を一見するだけで、当該評価事項の各評価点の他、評価事項に対する理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、異常ランク若しくは異常点といった全体的な内容を把握することができる。
請求項7に記載の本発明によれば、ランク別の各評価事項は、評価事項変更部を利用して、評価者の趣意、要点、有用度、重要度の何れかに応じて並べ替えや、評価事項の追加を行うことができる。
すなわち、評価者が、人の行為若しくは人の能力を評価する際、又は、企業若しくは物事の価値を評価するにあたって、ランク別の各評価事項は、評価者の価値観(意向)が影響するため、業種の違いなどでそれぞれの評価者に必要な評価事項が異なるのも当然である。そのため、どの要望にも具体的に機能するために、評価事項の序列を並べ替えることができる。また、評価者にとって必要かつ不可欠な評価事項の内容が不足する場合には、新たな評価事項の追加を行うこともできる。
したがって、その評価者にとって最適な評価事項に対してランク付けすることが可能となり、ランク別のグループに属する評価事項の質問事項を明確化することができる。
本発明の実施例1に係る人の行為に関する評価システムのブロック図である。 本発明の実施例1に係る人の行為に関する評価システムに用いられる評価表である。 本発明の実施例1に係る人の行為に関する評価システムの評価項目に挿入される各質問内容を示す表である。 本発明の実施例2に係る人の能力に関する評価システムに用いられる評価表である。 本発明の実施例2に係る人の能力に関する評価システムの評価項目に挿入される各質問内容を示す表である。 本発明の実施例3に係る企業の価値に関する評価システムに用いられる評価表である。 本発明の実施例3に係る企業の価値に関する評価システムの評価項目に挿入される各質問内容を示す表である。 本発明の実施例4に係る物の価値に関する評価システムに用いられる評価表である。 本発明の実施例4に係る物の価値に関する評価システムの評価項目に挿入される各質問内容を示す表である。 本発明の実施例5に係る事の価値に関する評価システムに用いられる評価表である。 本発明の実施例5に係る事の価値に関する評価システムの評価項目に挿入される各質問内容を示す表である。 (a)は、実施例5における評価項目の評価基準点を図形化したものである。(b)は、図10の評価表中の各種管理体制の実践事項(B)の評価点を図形で表示したものである。 (a)は、本発明の実施例6に係る人の行為に関する評価システムに用いられる別の評価表において、異常ランクに境界線を付した表である。(b)は、本発明の実施例6に係る人の行為に関する評価システムに用いられる別の評価表において、異常点に丸印を付した表である。 本発明の実施例7に係る人の行為に関する評価システムに用いられる評価表である。 本発明の実施例8に係る人の行為に関する評価システムに用いられるマトリクス表の一部である。 本発明の実施例8に係る人の行為に関する評価システムに用いられるマトリクス表の残り部分である。 図15のマトリクス表の一部の評価項目に挿入される各質問内容を示す表である。 図16のマトリクス表の一部の評価項目に挿入される各質問内容を示す表である。
以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
図1及び図2において、10は本発明の実施例1に係る人の行為に関する評価システムで、この人の行為に関する評価システム10は、組織(評価者又は評価対象者)に属する評価対象者(人)の行為、すなわち思考と行動の1つである“目標管理(PDCA)”について、評価対象者の考えや行為の明確化、より詳しくは、計画重視に基づく行為及びこの行為の完成の具現化までの過程等を、評価表を利用して評価するものである。
図2に示すように、評価表は、X軸方向(Y軸方向でもよい)に、予め設定された目標管理に関する3つの評価項目(評価事項)が配置されるとともに、Y軸方向(X軸方向でもよい)に、各評価項目に関して、下向きに“易”から“難”へとランクが移行する序列に従って“c〜a”の評価項目のランクが配置されたものである。すなわち、評価表における“各評価項目”と“各評価項目のランク”とがそれぞれ交わる合計9つのマスに、1つの評価項目(例えばC等)に対して、それぞれ細分化された3つの質問事項(例えば、C−1〜C−3等)が縦並び(Y軸方向)に配置されている。
図1に示すように、人の行為に関する評価システム10は、パソコンを本体としている。このパソコンの制御部(CPU)11には、キーボード12と、記憶部13と、評価点序列判定部14と、境界等判定部15と、異常点抽出部19と、評価点視覚表示部20と、評価項目変更部21と、評価表表示部23と、ディスプレイ24、プリンタ25とがそれぞれ電気的に接続されている。
以下、これらの構成体を具体的に説明する。
パソコンは、組織の人事室に配された市販のノート式のパソコンである。
キーボード12は、組織の人事課の社員(評価者)が、組織の中堅チーフ職である評価対象者の目標管理能力について評価する際に、評価作業用紙の各質問事項に対して、評価者が解答して得られた各評価点を、オペレータがパソコンに入力する入力部である。
ここでの記憶部13は、パソコンのハードディスクである。
記憶部13には、(1) 3つの評価項目と、(2) 各質問事項と、(3) 各質問事項に対する予め設定されたc〜aのランク別の序列と、(4) c〜aのランク別の各評価基準点と、(5) ランク別の各評価基準点と、対応する質問事項について評価対象が取得した複数の評価点とを対比したときの、予め設定された許容誤差である評価許容値と、(6)各評価点において、評価許容値を超えて、事前に決められた不適正な異常点の判定基準となる異常判定値と、(7) この評価表のテンプレートとが、それぞれデータとして記憶されている。
評価点序列判定部14とは、各評価項目において、各質問事項の序列通りに各評価点が並んでいるかを判定するプログラムである。
境界等判定部15とは、各評価項目について、ランク別の評価基準点と、対応する各評価点等とをそれぞれ対比(各質問事項の隣接するランク間の評価点同士の対比でもよい)し、その点差が評価許容値を超えた評価項目のランクを、評価対象者(評価者又は評価対象者)の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界(のランク)と判定するとともに、その点差が評価許容値を異常に超えている場合(異常判定値を超えた場合)に、異常ランク若しくは異常点と判定するプログラムである。この境界等判定部15は、パソコンのCPUから構成されている。以下、実施例1に記載された全てのプログラムは、同様にパソコンのCPUからなる。
異常点抽出部19とは、各評価項目に配された各評価点と、対応するランクの評価基準点とをそれぞれ対比(各質問事項の隣接するランク間の評価点同士の対比でもよい)した際に、予め設定された異常判定値を超えて序列からプラス方向又はマイナス方向に乖離しているものを、不適正な異常点として抽出するプログラムである。
評価点視覚表示部20とは、各評価項目におけるランク別の各評価点を、グラフ又は図形としてディスプレイ24の画面に表示、又は、プリンタ25により印刷された紙面上に印刷するプログラムである。
評価項目変更部21とは、ランク別に配された各評価項目について、組織の趣意、要点、有用度、重要度の何れかに応じてのランクの並べ替え、又は、新たな評価事項の追加を行うプログラムである。
評価表表示部23とは、作成されたマトリクス表をディスプレイ24に表示するプログラムである。
ディスプレイ24は、パソコンの液晶画面である。
プリンタ25は、パソコンにLANケーブルを介して電気的に接続されたレーザ方式のものである。
ここで、図2及び図3を参照して、評価表を説明する。
図2に示すように、この評価表は、X軸方向に“目標の計画化C(P:計画)”、“合理的行動B(D:実行)”、“未達原因の解明と効果的措置A(C、A:反省と再行動)”の3つの評価項目がそれぞれ配されるとともに、Y軸方向に評価項目の“c〜a”の3つのランクが配置され、C〜Aの評価項目とc〜aのランクとが交わる合計9つのマスに、9つの質問事項(C−1〜C−3、B−1〜B−3、A−1〜A−3)が配されている。
なお、人の行為に関する各評価項目の質問事項の内容は、図3の表に記載している。また、各質問事項では、5段階採点方式(不良1点、やや不良2点、普通3点、やや良4点、良5点)を採用している。
各評価項目のcランクの評価基準点は5点、bランクの評価基準点は4点、aランクの評価基準点は3点である。また、評価許容値は1点である。
更に、隣接するランク間の評価点の差が評価基準点から3点(異常判定値)以上、序列からプラス方向又はマイナス方向に乖離したときに異常点としている。
以下、図1〜図3を参照して、本発明の実施例1に係る人の行為に関する評価システム10の作動について説明する。
図1に示すように、あらかじめ、人事課に属した評価者が、中堅チーフ職である評価対象者の目標管理能力について評価する。すなわち、評価作業用紙に記載された各質問事項(評価者から見た評価対象者についての質問)に評価者が解答し、次いで、これらの解答結果を、人事課のオペレータがキーボード12を使用してパソコンに入力する。
その後、図1〜図3に示すように、人の行為に関する評価システム10を作動する。
すなわち、まず評価点序列判定部14により、図2の評価表の各評価項目において、各質問事項の序列通りに各評価点が並んでいるかを判定する。
その後、その判定結果に基づき、境界等判定部15により、各評価項目について、ランク別の評価基準点と、対応する各評価点等とをそれぞれ対比し、その点差が評価許容値を超えた評価項目のランクを、(評価者の)評価対象者(に対して)の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界(のランク)と判定するとともに、その点差が評価許容値を異常に超えている場合(異常判定値を超えた場合)に、異常ランク若しくは異常点と判定する。
以下、これについて具体的に説明する。
図2に示す評価表の「合理的行動(B)」の評価項目において、aランクの評価基準点が3点に対してB−3の評価点が1点であるため、その誤差は2点で評価許容値の1点を超えている。これにより、境界等判定部15が、B−2とB−3との間を、評価対象者(又は評価者)の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界として判定する。また、bランクの評価基準点“4点”対して、B−2の評価点が“1点”(マイナス方向に乖離)であるため、異常点抽出部19がこれを異常点(異常ランクB−2)として抽出する。その結果、評価項目の内容「合理的行動(B)」に対して、上述したようにB−2が異常点として除去されて、境界等判定部15によりB−1とB−3との間に境界が引かれ、評価対象者はB−1までしか習熟、理解又は達成できていないもの(そこまでの有用度)と認識される。
また、評価表の「未達原因の解明と効果的措置(A)」において、aランクの評価基準点が3点に対してA−3の評価点が1点であるため、その誤差は2点で評価許容値の1点を超えている。これにより、境界等判定部15は、A−2とA−3との間を、評価対象者の理解度等の境界として判定する。更に、bランクの評価基準点が4点に対してA−2の評価点が2点であるため、その誤差は2点で評価許容値の1点を超えている。これにより、境界等判定部15は、A−1とA−2との間も、評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界として判定する。したがって、この「未達原因の解明と効果的措置(A)」にあっては境界が2つ存在する。その結果、評価者(組織を含む)は、評価対象者が、A−1までしか評価対象者の習熟、理解又は達成はできていない(そこまでの有用度)と認識することができる。
このように、人の行為に関する評価システム10では、評価基準点と評価許容値と異常判定値を設けたことにより、より高精度に、目標管理についての各評価項目に対する評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、異常ランク若しくは異常点を判定することができる。これにより、評価者(人事課の社員、組織)が、各評価項目についての評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は異常ランク、更には異常点を、段階的かつピンポイントで正確に判断(認識)することができる。
また、人の行為に関する評価システム10では、このように評価項目に属する質問事項を所定のランクごとに細分化したため、この評価の趣意や評価のポイントが明確化する。これにより、評価者は、評価項目の各質問事項に対して高い問題意識で臨むようになり、評価対象に関する評価者(又は評価対象者)の評価の精度を高めることができる。
次に、図1、図4及び図5を参照して、本発明の実施例2に係る人の能力に関する評価システムについて説明する。
図1のブロック図に示すように、この実施例2に係る人の能力に関する評価システム10Aは、評価対象者のeラーニングに関する理解能力をテーマにしたものであって、一部の例外(天才や秀才)を除き、その能力アップに重要な目的意識への執着の程度及び習熟の過程等を、図4の評価表を利用して評価するものである。eラーニング(e−Learning)とは、インターネットを利用した学習形態である。
以下、これを具体的に説明する。
図4に示す評価表において、X軸方向に「学習目標の習熟意欲(C)」、「計画に基づく行動(B)」、「弱点や問題点の解消(A)」の3つの評価項目がそれぞれ配されるとともに、Y軸方向に評価項目の“c〜a”の3つのランクが配置され、C〜Aの評価項目とc〜aのランクとが交わる合計9つのマスに、9つの質問事項(C−1〜C−3、B−1〜B−3、A−1〜A−3)が配されている。
なお、eラーニングに関する各評価項目の質問事項の内容は、図5の表に記載している。また、各質問事項では、同じく5段階採点方式(不良1点、やや不良2点、普通3点、やや良4点、良5点)を採用している。
更に、各評価項目のcランクの評価基準点は4点、bランクの評価基準点は3点、aランクの評価基準点は2点である。ここでの評価許容値は1点である。
図4に示す評価表の「学習目標の習熟意欲(C)」の評価項目において、bランクの評価基準点が3点に対してC−2の評価点が1点であるため、その誤差は評価許容値の1点を超えている。これにより、境界等判定部15が、C−1とC−2との間を評価対象者(又は評価者)の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界として判定する。また同様に、「弱点や問題点の解消(A)」の評価項目において、bランクの評価基準点が3点に対してA−2の評価点が1点であるため、境界等判定部15が、A−1とA−2との境目を評価対象者の習熟度又は理解度等の境界として判定する。
これにより、評価者(組織を含む)は、評価対象者が、評価項目の内容「学習目標の習熟意欲(C)」に対して、C−1までしか習熟、理解若しくは達成できていない(そのレベルの有用度である)ことを認識(把握)できるとともに、「弱点や問題点の解消(A)」においても、A−1までしか習熟、理解若しくは達成できていない(そこまでの有用度)と認識できる。
また、人の能力に関する評価システム10Aでは、評価基準点と評価許容値とを設けたことにより、より高精度に、eラーニングに対する評価対象者(又は評価者)の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、異常ランク若しくは異常点を判定することができる。
その他の構成、作用及び効果については、実施例1から推測可能な範囲であるため、説明を省略する。
次に、図1、図6及び図7を参照して、本発明の実施例3に係る企業の価値に関する評価システムについて説明する。
図1のブロック図及び図6の評価表に示すように、この実施例3に係る企業の価値に関する評価システム10Bは、組織体の健全性や安全性の確立が企業の価値決定の重要要素を構成することから、企業(組織体)を構成する社員(組織構成員)のリスク対応スキル及びリスク解消の過程等を、この表を利用して評価するためのものである。
以下、これを具体的に説明する。
図6に示す評価表において、X軸方向に“リスク認識スキル(C)、リスク対応スキル(B)、リスク解消スキル(A)”の3つの評価項目がそれぞれ配されるとともに、Y軸方向に評価項目の“c〜a”の3つのランクが配置され、C〜Aの評価項目とc〜aのランクとが交わる合計9つのマスに、9つの質問事項(C−1〜C−3、B−1〜B−3、A−1〜A−3)が配されている。
なお、企業の価値に関する各評価項目の質問事項の内容は、図7の表に記載している。また、各質問事項では、同じく5段階採点方式(不良1点、やや不良2点、普通3点、やや良4点、良5点)を採用している。
更に、各評価項目のcランクの評価基準点は3点、bランクの評価基準点は2点、aランクの評価基準点は1点である。ここでの評価許容値は1点である。
図6に示す評価表の「リスク解消スキル(A)」の評価項目において、bランクの評価基準点が2点に対してA−2の評価点が4点であるため、その誤差は評価許容値の1点を超えている。これにより、境界等判定部15が、A−1とA−2との間を、その評価項目に対する評価者(又は評価対象者)の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界として判定する。
その結果、評価者(組織を含む)は、社員のリスク対応スキルが、「リスク解消スキル(A)」の評価項目に対して、A−1までは習熟、理解若しくは達成に矛盾がなく、A−2においてこれらが逸脱している(そこまでの有用度)と認識できる。
また、企業の価値に関する評価システム10Bでは、評価基準点と評価許容値とを設けたことにより、より高精度に、企業の価値についての各評価項目に対する評価者(又は評価対象者)の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、異常ランク若しくは異常点を判定することができる。
その他の構成、作用及び効果については、実施例1から推測可能な範囲であるため、説明を省略する。
次に、図1、図8及び図9を参照して、本発明の実施例4に係る物の価値に関する評価システムについて説明する。
図1のブロック図及び図8の評価表に示すように、この実施例4に係る物の価値に関する評価システム10Cは、視覚や思惟の対象となる物権の客体である車両に関して、“車両の価値”の維持及び評価の過程等を、この表を利用して評価するものである。
以下、これを具体的に説明する。
図8に示す評価表において、X軸方向に“基本的価値の維持(車両の点検及び維持)C、性能的価値の維持(車両の管理体制の確保)B、総合的価値の維持(運行管理体制の確保)A”の3つの評価項目がそれぞれ配されるとともに、Y軸方向に評価項目の“c〜a”の3つのランクが配置され、C〜Aの評価項目とc〜aのランクとが交わる合計9つのマスに、9つの質問事項(C−1〜C−3、B−1〜B−3、A−1〜A−3)が配されている。
なお、車両の価値に関する各評価項目の質問事項の内容は、図9の表に記載している。また、各質問事項では、同じく5段階採点方式(不良1点、やや不良2点、普通3点、やや良4点、良5点)を採用している。
更に、各評価項目のcランクの評価基準点は3点、bランクの評価基準点は2点、aランクの評価基準点は1点である。ここでの評価許容値は1点である。
図8に示す評価表の「基本的価値の維持(C)」の評価項目において、bランクの評価基準点が2点に対してC−2の評価点が4点であるため、その誤差は評価許容値の1点を超えている。これにより、境界等判定部15が、C−1とC−2との間を評価者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界として判定する。
その結果、評価者(組織を含む)は、“車両の価値”に関する評価項目の内容「基本的価値の維持(C)」に対して、C−1までは評価者(自己)の習熟、理解若しくは達成に矛盾がなく、C−2においてこれらが逸脱している(そこまでの有用度)と認識できる。
また、物の価値に関する評価システム10Cでは、評価基準点と評価許容値とを設けたことにより、より高精度に、評価対象である車両の価値についての評価者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、異常ランク若しくは異常点を判定することができる。
その他の構成、作用及び効果については、実施例1から推測可能な範囲であるため、説明を省略する。
次に、図1、図10及び図11を参照して、本発明の実施例5に係る事の価値に関する評価システムについて説明する。
図1のブロック図及び図10の評価表に示すように、この実施例5に係る事の価値に関する評価システム10Dは、思考や観察の対象となる抽象的事項をテーマにしたものであって、ここでは各種の管理体制に関する維持及び評価の過程等を、この表を利用して評価するものである。
以下、これを具体的に説明する。
図10に示す評価表において、X軸方向に“各種管理体制の基本事項(C)、各種管理体制の実践事項(B)、各種管理体制の効果事項(A)”の3つの評価項目がそれぞれ配されるとともに、Y軸方向に評価項目の“c〜a”の3つのランクが配置され、C〜Aの評価項目とc〜aのランクとが交わる合計9つのマスに、9つの質問事項(C−1〜C−3、B−1〜B−3、A−1〜A−3)が配されている。
なお、各種管理体制に関する各評価項目の質問事項の内容は、図11の表に記載している。また、各質問事項では、同じく5段階採点方式(不良1点、やや不良2点、普通3点、やや良4点、良5点)を採用している。
更に、各評価項目のcランクの評価基準点は3点、bランクの評価基準点は2点、aランクの評価基準点は1点である。ここでの評価許容値は1点である。
図10に示す評価表の「各種管理体制の実践事項(B)」の評価項目において、bランクの評価基準点が2点に対してB−2の評価点が4点であるため、その誤差は評価許容値の1点を超えている。これにより、境界等判定部15が、B−1とB−2との間を評価者(又は評価対象者)の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界として判定する。
これにより、評価者は評価項目の内容「各種管理体制の実践事項(B)」に対して、B−1までは評価者(自己)の習熟、理解若しくは達成に矛盾がなく、B−2においてこれらが逸脱している(そこまでの有用度)と認識できる。
また、事の価値に関する評価システム10Dでは、評価基準点と評価許容値とを設けたことにより、より高精度に、評価対象である管理体制についての評価者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、異常ランク若しくは異常点を判定することができる。
更に、各評価項目におけるランク別の評価点等を、評価点視覚表示部20を用いて、三角形や四角形以上の多角形の図形として、ディスプレイ24での画面表示、又は、プリンタ25による印刷されたグラフとして視覚的に表示することもできる(図12(a),図12(b)を参照)。
図12(a)は、図10の各種管理体制におけるc〜aランクの評価項目の評価基準点を図形化したものである。同様に、図12(b)は図10の「各種管理体制の実践事項(B)」における評価点を図形化したものである。
これにより、各評価項目の評価点等の数値をそれぞれ確認しなくても、各評価基準点と各評価項目の全体的な数値(評価点)内容とを対比して、一見しただけで視覚的に認識することができる。
更にまた、各評価項目は、評価項目変更部21を利用して、組織の趣意、要点、有用度、重要度の何れかに応じて並べ替え、又は、評価項目の追加を行うことができる。
すなわち、組織の運営実態などは各組織により大きく異なるため、業種の違いなどでそれぞれの組織に必要な評価項目が異なる。これにより、どの要望にも具体的に機能するために、評価項目の序列を並べ替えることができる。また、組織にとって必要かつ不可欠な評価項目の内容が不足する場合には、新たな評価項目の追加を行うこともできる。
したがって、その組織にとって最適な評価項目を評価表に配置(必要であれば各評価項目にランク付け可能)となり、その評価項目の質問事項を明確化することができる。
その他の構成、作用及び効果については、実施例1から推測可能な範囲であるため、説明を省略する。
次に、図1、図13(a),図13(b)の表を参照して、本発明の実施例6に係る人の行為に関する評価システムについて説明する。
図1のブロック図に示すように、この実施例6の人の行為に関する評価システム10Eは、実施例1の評価基準点を利用することなく、序列から逸脱した評価点のランクを、目標管理についての評価対象者(又は評価者)の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界として判定する点と、その判定結果を、図13(a)の表中に図形(下向き三角形)として表示し、それを可視化する点とを特徴としている。
実施例6では、図13(a)に示すように、評価表として、X軸方向に4つの評価項目(No.1:計画阻害要因の把握、No.2:目標の計画化、No.3:合理的行動、No.4:未達原因の解明と措置)が配され、Y軸方向にe(易)〜a(難)ランクの5種類の質問事項が配されたものを利用する。ここでの序列は、それぞれ隣接するランク間の2つの質問事項において、「易ランク側の質問事項の評価点より、難ランク側の評価点の方が、値が小さくなる」という基準に従って並べた順序である。
以下、図13(a)の評価表を用いて、実施例6を具体的に説明する。
このとき、No.1〜No.4の4種類の評価項目にそれぞれ帰属するe〜aランクの各質問事項は、合計20個が存在する(No.1−e〜No.1−a、No.2−e〜No.2−a、No.3−e〜No.3−a、No.4−e〜No.4−a)。また、各質問事項では、5段階採点方式(不良1点、やや不良2点、普通3点、やや良4点、良5点)を採用している。
No.1の評価項目(計画阻害要因の把握)において、No.1−dの評価点が3点に対してNo.1−cの評価点が4点と大きいため、評価点序列判定部14がここは序列に反していると判定する。これに基づき、境界等判定部15が、No.1−dとNo.1−cとの間を、No.1の評価項目に対する評価者又は評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界として判定する。その結果、組織(評価者や評価対象者)は、No.1の評価項目の内容に対して、dランクまでは評価者又は評価対象者の習熟、理解若しくは達成に矛盾がなく、cランクにおいてこれらが逸脱している(そこまでの有用度)と認識できる。
また、No.2の評価項目(目標の計画化)において、No.2−eの評価点が4点に対してNo.2−dの評価点が5点と大きいため、評価点序列判定部14がここは序列に反すると判定する。これに基づき、境界等判定部15が、No.2−eとNo.2−dとの間を、No.2の評価項目に対する評価対象者の理解度等の境界として判定する。その結果、組織は、No.2の評価項目の内容に対して、eランクまでは評価者又は評価対象者の習熟、理解若しくは達成に矛盾がなく、dランクにおいてこれらが逸脱している(そこまでの有用度)と認識できる。
No.3の評価項目(合理的行動)において、No.3−dの評価点が2点に対してNo.3−cの評価点が3点と大きいとともに、No.3−bの評価点が2点に対してNo.3−aの評価点が4点と大きい。そのため、評価点序列判定部14は、これらのランク間を序列に反すると判定する。これに基づき、境界等判定部15は、No.3−dとNo.3−cとの間、及び、No.3−bとNo.3−aとの間を、No.3の評価項目に対する評価者又は評価対象者の理解度等の境界として判定する。その結果、組織は、評価対象者がNo.3の評価項目の内容に対して、dランクまでは評価者又は評価対象者の習熟、理解若しくは達成に矛盾がなく、cランクにおいてこれらが逸脱している(そこまでの有用度)と認識できる。
No.4の評価項目(未達原因の解明と措置)において、No.4−dの評価点が3点に対してNo.4−cの評価点が3点と同じであるため、評価点序列判定部14がここは序列に反すると判定する。これに基づき、境界等判定部15が、No.4−dとNo.4−cとの間を、No.4の評価項目に対する評価者又は評価対象者の理解度等の境界として判定する。その結果、組織は、評価対象者がNo.4の評価項目の内容に対して、dランクまでは評価者又は評価対象者の習熟、理解若しくは達成に矛盾がなく、cランクにおいてこれらが逸脱している(そこまでの有用度)と認識できる。
これらの評価結果は、図13(a)の表中に下向き三角形の図形と、ランク間のボーダーラインの線引きとで表示され、可視化されている。これにより、図13(a)の評価表を一見するだけで、評価者又は評価対象者の習熟等のランク境界を同時に把握することができる。
また、図13(b)は、上記評価表の評価点において、予め設定された序列に反する評価点を異常点として、丸印を付した表である。これにより、図13(b)の評価表を一見するだけで、丸印(異常点)が付された各マスを基準にして、評価者又は評価対象者の習熟、理解若しくは達成に矛盾がないランクと、これらが逸脱しているランクとを認識できる。
なお、ここでは“人の行為”についてのみ説明したが、これに限定されず、“人の能力”、“企業”及び“物事”についても同様である。
その他の構成、作用及び効果は、実施例1から推測可能な範囲であるため、説明を省略する。
次に、図1及び図14の表を参照して、本発明の実施例7に係る人の行為に関する評価システムについて説明する。
図1のブロック図に示すように、実施例7の人の行為に関する評価システム10Fは、評価対象者(人)の行為、すなわち思考と行動の違いにより、目標管理に属する評価項目(質問事項)にも序列を設定した例である。
以下、図14の表を具体的に説明する。表中において、cランクの質問事項“「目標の計画化」はあるか?”の評価基準点は5P、bランクの質問事項“「合理的行動」をしているか?”の評価基準点は4P、aランクの質問事項“「未達原因の解明と効果的措置」を行っているか?”の評価基準点は3Pのように、易から難へ向かって横方向(X軸方向)にランク別の序列が存在する。
ここで、評価者のcランクの評価点が5P、bランクの評価点が4P、aランクの評価点が1Pの場合、評価点序列判定部14は、bランクとaランクとの間が序列に反すると判定する。これに基づき、境界等判定部15が、bランクとaランクとの間を評価者又は評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界として判定する。その結果、組織(評価者)は、評価対象者が目標管理に属する評価項目の内容に対して、bランクまでしか習熟や理解若しくは達成ができていない(そこまでの有用度)と認識できる。
その他の構成、作用及び効果は、実施例1から推測可能な範囲であるため、説明を省略する。
次に、図1、図15〜図18を参照して、本発明の実施例8に係る人の行為に関する評価システムについて説明する。
図1のブロック図に示すように、この人の行為に関する評価システム10Gは、組織に属する評価対象者の“目標管理”について、評価対象者の考えや行為の明確化、より詳しくは、計画重視に基づく行為及びこの行為の完成の具現化までの過程等を、マトリクス表(評価表)を利用して評価するものである。
図15及び図16に示すマトリクス表は、X軸方向(Y軸方向でもよい)に、予め設定された目標管理に関する3つの評価項目(評価事項)が配置される一方、Y軸方向(X軸方向でもよい)に、目標管理に関して、下向きに“易”から“難”へとランクが移行する序列に従って“B,A”のランク別の2つのスキル特性(評価事項)が配置されるとともに、マトリクス表における各スキル特性と各評価項目とがそれぞれ交わる合計6つのマスに、1つの評価項目(例えばC等)に対して、それぞれ細分化された3つの質問事項(例えば、C−1〜C−3等)がそれぞれ縦並び(Y軸方向)に配置されたものである(質問の合計は18)。このうち、各スキル特性(例えば、実践的スキル特性等)に帰属する評価対象者に対しての“c〜a”の各質問事項は、“易”から“難”へと下向きにランクが移行するランク別に細分化された目標管理に関するものである。
まず、図15に示すBランクの実践的スキル特性について、具体的に説明する。
ここでは、X軸方向に“PDCAの効果的実践(C)”、“計画に基づく行動(B)”、“合理的行動の重視(A)”の3つの評価項目がそれぞれ配されるとともに、Y軸方向に評価項目の“c〜a”の3つのランクが配置され、C〜Aの評価項目とc〜aのランクとが交わる合計9つのマスに、9つの質問事項(C−1〜C−3、B−1〜B−3、A−1〜A−3)が配されている。
なお、図15中の各評価項目の質問事項の内容は、図17の表に記載している。また、各質問事項では、5段階採点方式(不良1点、やや不良2点、普通3点、やや良4点、良5点)を採用している。
各評価項目のcランクの評価基準点は5点、bランクの評価基準点は4点、aランクの評価基準点は3点である。また、評価許容値は1点である。
更に、隣接するランク間の評価点の差が評価基準点から3点(異常判定値)以上、序列からプラス方向又はマイナス方向に乖離したときに異常点としている。
図15に示すBランクの実践的スキル特性に関しては、3つの評価項目の全ての質問事項に対する評価点が、対応するc〜aランクの評価基準点を基準とした評価許容値内で、評価対象者は全ての評価項目について理解していることが判明した。
次に、図16に示すAランクの管理的スキル特性について、具体的に説明する。
ここでは、X軸方向に“目標管理技術の高度化(C)”、“目標管理の計画的対応(B)”、“目標管理技術の習熟姿勢(A)”の3つの評価項目がそれぞれ配されるとともに、Y軸方向に評価項目の“c〜a”の3つのランクが配置され、C〜Aの評価項目とc〜aのランクとが交わる合計9つのマスに、9つの質問事項(C−1〜C−3、B−1〜B−3、A−1〜A−3)が配されている。
なお、図16中の人の行為に関する各評価項目の質問事項の内容は、図18の表に記載している。また、各質問事項では、5段階採点方式(不良1点、やや不良2点、普通3点、やや良4点、良5点)を採用している。
各評価項目のcランクの評価基準点は5点、bランクの評価基準点は4点、aランクの評価基準点は3点である。また、評価許容値は1点である。
更に、隣接するランク間の評価点の差が評価基準点から3点(異常判定値)以上、序列からプラス方向又はマイナス方向に乖離したときに異常点としている。
図16に示すAランクの管理的スキル特性での「目標管理の計画的対応(B)」の評価項目において、aランクの評価基準点が3点に対してB−3の評価点が1点であるため、その誤差は2点で評価許容値の1点を超えている。これにより、境界等判定部15が、B−2とB−3との間を、評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界として判定する。また、bランクの評価基準点“4点”対して、B−2の評価点が“1点”(マイナス方向に乖離)であるため、異常点抽出部19がこれを異常点(異常ランクB−2)として抽出する。その結果、評価項目の内容「目標管理の計画的対応(B)」に対して、上述したようにB−2が異常点として除去されて、境界等判定部15によりB−1とB−3との間に境界が引かれ、評価対象者(又は評価者)はB−1までしか習熟、理解又は達成できていないもの(そのレベルの有用度)と認識される。
また、「目標管理技術の習熟姿勢(A)」において、aランクの評価基準点が3点に対してA−3の評価点が1点であるため、その誤差は2点で評価許容値の1点を超えている。これにより、境界等判定部15は、A−2とA−3との間を、評価対象者の理解度等の境界として判定する。更に、bランクの評価基準点が4点に対してA−2の評価点が2点であるため、その誤差は2点で評価許容値の1点を超えている。これにより、境界等判定部15は、A−1とA−2との間も、評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界として判定する。したがって、この「目標管理技術の習熟姿勢(A)」にあっては境界が2つ存在する。その結果、A−1までしか評価対象者の習熟、理解又は達成はできていないものと認識される。
このように、実施例8では、X軸方向に3つの評価項目を配置し、Y軸方向にランク別の2つのスキル特性とをそれぞれ配置し、かつこれらが交わる各マスに、ランク別に細分化された複数の質問事項を配置したマトリクス表を利用している。これにより、評価者(組織を含む)はX,Y軸方向の各評価事項と各スキル特性との関係性が一目で明らかになり、かつ各スキル特性に属する評価事項に対する評価対象者(又は評価者)の理解度若しくは習熟度又は達成度若しくは有用度も、ピンポイントで視認することができる。
その他の構成、作用及び効果は、実施例1から推測可能な範囲であるため、説明を省略する。
本発明は、人の行為若しくは人の能力に関する評価、又は企業若しくは物事の価値に関する評価を行うための技術として有用である。
10,10E,10F、10G 人の行為に関する評価システム(人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システム)
10A 人の能力に関する評価システム(人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システム)
10B 企業の価値に関する評価システム(人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システム)
10C 物の価値に関する評価システム(人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システム)
10D 事の価値に関する評価システム(人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システム)
13 記憶部
14 評価点序列判定部
15 境界等判定部
19 異常点抽出部
20 評価点視覚表示部
21 評価項目変更部(評価事項変更部)
24 ディスプレイ
25 プリンタ

Claims (7)

  1. 評価対象である人の行為若しくは人の能力に関する評価又は企業若しくは物事の価値に関する評価を、評価者(コンピュータを含む)が評価する際又は評価した際に利用される人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システムであって、
    前記評価対象に関連し、かつ予め設定された序列に従ってランク別に細分化された3つ以上の質問事項を有する1つ又は複数の評価事項と、対応する質問事項と関連付けて記憶され、かつ前記各質問事項に対して前記評価者(前記コンピュータを含む)が評価した3つ以上の評価点と、前記各質問事項と、前記予め設定された序列とを記憶する記憶部と、
    前記評価事項の各質問事項では、対応する評価点が前記序列通りに並んでいるかを判定する評価点序列判定部と、
    該評価点序列判定部により前記序列から逸脱すると判定された前記評価点が属する前記質問事項のランク又は該ランクの評価点を、対応する評価事項についての前記評価者又は評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、異常ランク若しくは異常点と判定する境界等判定部とを備えたことを特徴とする人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システム。
  2. 前記評価者(前記コンピュータを含む)が、前記人の行為若しくは前記人の能力を評価する際、又は、前記企業若しくは前記物事の価値を評価する際には、
    X,Y軸方向にそれぞれ複数の前記評価事項が配され、かつX,Y軸方向の対応する評価事項同士が交わる各マスに、ランク別に細分化された前記3つ以上の質問事項を配置したマトリクス表を使用することを特徴とする請求項1に記載の人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システム。
  3. 前記記憶部には、前記各評価点において、予め設定された不適正な異常点の判定基準となる異常判定値が記憶され、
    前記各質問事項の隣接するランク間の前記評価点同士をそれぞれ対比した際に、前記異常判定値を超えて序列からプラス方向又はマイナス方向に乖離した方の前記評価点を、前記不適正な異常点として抽出する異常点抽出部を有したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システム。
  4. 前記記憶部には、
    前記各質問事項のランクに応じて予め設定された3つ以上の評価基準点と、
    前記各質問事項において、前記各評価基準点と対応する評価点とを対比する際に予め設定された許容誤差である評価許容値とがそれぞれ記憶され、
    前記境界等判定部は、前記各質問事項にそれぞれ属した前記評価点と前記各評価基準点とを対比する際に、前記序列から逸脱するとともに、前記評価許容値を超えた評価がなされている前記質問事項のランク又は該ランクの評価点を、対応する評価事項についての前記評価者又は前記評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、前記異常ランク若しくは前記異常点と判定するものであることを特徴とする請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載の人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システム。
  5. 前記境界等判定部は、前記評価者又は前記評価対象者の理解度、習熟度、達成度及び有用度のうちの何れかの境界、又は、前記異常ランク若しくは前記異常点を複数判定可能なものであることを特徴とする請求項1〜請求項4のうち、何れか1項に記載の人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システム。
  6. ディスプレイ又はプリンタと、
    前記ディスプレイの画面又は前記プリンタから打ち出された紙面を利用して、前記ランク別の質問事項に対する前記各評価点をグラフ又は図形として表示する評価点視覚表示部とを有したことを特徴とする請求項1〜請求項5のうち、何れか1項に記載の人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システム。
  7. 前記評価事項は、予め設定された序列に従ってランク別に複数配され、
    前記ランク別の各評価事項について、
    前記評価者(前記コンピュータを含む)の趣意、要点、有用度、重要度の何れかに応じて前記ランクの並べ替え、又は、新たな前記評価事項の追加を行う評価事項変更部を有したことを特徴とする請求項1〜請求項6のうち、何れか1項に記載の人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システム。
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