JP6573343B1 - 音声・fax通信システム、メディアゲートウェイ装置、fax信号誤接続防止方法およびそのプログラム - Google Patents

音声・fax通信システム、メディアゲートウェイ装置、fax信号誤接続防止方法およびそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】FAX信号の誤接続を確実に検出し、誤接続による情報の漏洩を防止することが可能な音声・FAX通信システムを提供する。【解決手段】FAX通信を行うことが可能なVoIP網10とPSTN網20との間を相互接続するメディアゲートウェイ装置50と該FAX通信の呼を制御する呼制御サーバ60とを備えた音声・FAX通信システム1において、メディアゲートウェイ装置50の装置制御部57は、呼制御サーバ60から取得したFAX通信呼の宛先となる着信側電話番号と、該FAX通信呼の宛先となる着信側FAX端末から受信したCSI情報に含まれる着信側電話番号と、を比較して、一致しているか否かを判別することにより、当該FAX通信呼が正常に接続されているか誤接続が発生しているかを検出し、誤接続の発生を検出した場合、当該FAX通信呼を停止させる。【選択図】図1

Description

本発明は、音声・FAX通信システム、メディアゲートウェイ装置、FAX信号誤接続防止方法およびFAX信号誤接続防止プログラムに関し、特に、FAX信号の誤接続を確実に検出し、誤接続による情報の漏洩を防止することが可能な音声・FAX通信システム、メディアゲートウェイ装置、FAX信号誤接続防止方法およびFAX信号誤接続防止プログラムに関する。
音声信号・FAX信号等のユーザデータの通信処理を担う音声・FAX通信システムの障害、特に、FAX信号に関する通信の誤接続は、個人情報の流出等により、キャリア並びにベンダの社会的信頼の失墜に直結する重大な問題である。
FAX通信が誤接続になる主な要因としては、(1)ユーザの誤発信、(2)呼制御サーバの処理異常、(3)ユーザデータ伝送の処理異常の3つであり、通常、(1)、(2)、(3)の順に、発生頻度が高い。現状では、(3)のユーザデータ伝送の処理異常については、(1)や(2)の他の要因と比較して、発生頻度が低いため、通信システムとして十分な対策が確立されていない状況にある。
しかしながら、VoIP(Voice over Internet Protocol)網の通信システムにおいては、VoIP網内におけるユーザデータの並び替え等の処理ポイントや処理頻度が、従来のPSTN(Public Switched Telephone Network)のみのネットワークと比較して、一般的に多くなるので、誤動作や故障によるユーザデータの誤接続のリスクが高くなっている。通常のVoIP網においては、RTCP(Real-time Transport Control Protocol)を用いることにより伝送遅延等の統計情報を監視することは可能である。しかしながら、伝送するFAX信号の宛先が正しいか否か、すなわち、正しい接続をしているかあるいは誤接続をしているかを確認する手段がない状況にある。このことは、特許文献1の特開2010−87687号公報「呼制御システム、呼制御プログラムおよび方法」等にも記載されている。そこで、誤接続が生じていても、ユーザからの申告以外に、誤接続が生じていることを検知できないのが現状である。
特開2010−87687号公報
前述したように、現状の音声・FAX通信システムにおいては、PSTN網に比して、FAX信号の誤接続が発生する頻度が高くなるにも関わらず、誤接続が生じていることを検知することができない。以下に、FAX信号の誤接続が発生する様子を、図面を参照しながら説明する。
図9は、現状のVoIP網とPSTN網とによる音声・FAX通信システムにおけるFAX信号の転送の様子を説明するための模式図である。なお、図9に示す音声・FAX通信システムでは、VoIP網10とPSTN網20とがMG(Media Gateway)500を介して相互に接続されている。本図は、VoIP網からPSTN網へのFAX信号に関し、VoIP網側のFAX端末からのFAX信号が、PSTN網側のFAX端末に対して正常に転送されている様子を示している。すなわち、図9においては、VoIP網10側のFAX端末100からVoIP網10に送信されたFAXデータが含まれているFAX信号は、VoIP網10上で誤接続が発生することなく、正常に、VoIP網10からPSTN網20に向かってMG500を介して転送されている様子を示している。
そして、図9の音声・FAX通信システムにおいては、各FAX端末100から加入者1用のFAXデータ1、加入者2用のFAXデータ2、加入者3用のFAXデータ3、加入者4用のFAXデータ4のいずれも、各FAX端末100から、誤接続されることなく、正常に、VoIP網10からMG500、PSTN網20を介して、各FAX端末800に転送されている様子を示している。すなわち、加入者1、加入者2、加入者3、加入者4それぞれがFAX端末100からVoIP網10に送信したFAX信号は、それぞれ、加入者1用のFAXデータ1、加入者2用のFAXデータ2、加入者3用のFAXデータ3、加入者4用のFAXデータ4として、MG500を介して、PSTN網20に正常に転送され、そのまま、加入者1用のFAXデータ1、加入者2用のFAXデータ2、加入者3用のFAXデータ3、加入者4用のFAXデータ4として、PSTN網20からFAX端末800に対して送信される。
ここで、VoIP網10側は、FAX端末100、LC(Line Circuit:加入者回路)200、VoIPアクセスゲートウェイ300、IPネットワーク400にて構成されている。加入者1、加入者2、加入者3、加入者4それぞれのFAX端末100から送信された各FAXデータそれぞれを含むFAX信号は、RTPパケット(音声信号のパケット)としてVoIP網10内を転送される。VoIP網10から出力されたFAX信号は、PSTN網20へ転送するために、MG500に入力される。また、PSTN網20側は、FAX端末800、LC(Line Circuit:加入者回路)700、TDM(Time Division Multiplexing:時分割多重)交換機600にて構成されている。VoIP網10からMG500に入力された各FAXデータそれぞれを含むFAX信号は、時分割多重のTDM信号(時分割多重された音声信号)として各タイムスロットに収容されて、MG500から出力される。MG500から出力される時分割多重のTDM信号は、PSTN網20内を転送された後、加入者1、加入者2、加入者3、加入者4それぞれのFAX端末800に送信される。
次に、図10は、現状のVoIP網とPSTN網とによる音声・FAX通信システムにおけるFAX信号の転送の図9とは異なる様子を説明するための模式図である。この図10では、VoIP網からPSTN網へのFAX信号に関し、VoIP網内において誤接続が発生し、VoIP網側のFAX端末からのFAX信号が、一部、PSTN網側の正しい宛先とは異なる宛先のFAX端末に対して異常に転送されている様子を示している。すなわち、図10の音声・FAX通信システムにおいては、VoIP網10側のFAX端末100からVoIP網10に送信されたFAXデータが含まれているFAX信号のうち、加入者1のFAX端末100からのFAXデータ1と加入者3のFAX端末100からのFAXデータ3とがVoIP網10上のRTPパケット内において、入れ替わってしまった場合を示している。そして、図10では、FAXデータ1とFAXデータ3とがれ替わった状態のまま、VoIP網10からPSTN網20に向かってMG500を介して転送され、PSTN網20から、PSTN網20側のFAX端末800に対して送信している様子を示している。なお、図10の音声・FAX通信システムのネットワーク構成は、図9の場合と全く同様である。
すなわち、図10にハッチングを施して示しているように、VoIP網10を転送するRTPパケット内のFAXデータに関し、加入者1用のFAXデータ1がFAXデータ3に入れ替わり、また、加入者3用のFAXデータ3がFAXデータ1に入れ替わってしまって、MG500に送信されている。そして、MG500からは、入れ替わった状態のまま、PSTN網20側に出力される。そこで、PSTN網20を転送するタイムスロット内のFAXデータとして、加入者1用にFAXデータ3が、また、加入者3用にFAXデータ1が転送されてしまい、それぞれ、PSTN網20側の加入者1用、加入者3用のFAX端末800に対して誤送信されている。
次に、図11は、現状のVoIP網とPSTN網とによる音声・FAX通信システムにおけるFAX信号の転送について図9、図10とは異なる様子を説明するための模式図である。この図11では、図9、図10とは逆方向にFAX信号を送信する際の様子を示している。更に詳しくは、図11では、PSTN網からVoIP網へのFAX信号に関し、VoIP網内において誤接続が発生し、PSTN網側のFAX端末からのFAX信号が、一部、VoIP網側の正しい宛先とは異なる宛先のFAX端末に対して異常に転送されている様子を示している。図11の音声・FAX通信システムにおいては、PSTN網20側のFAX端末800からMG500までのPSTN網20内においては正常に転送されたものとする。しかしながら、図11の音声・FAX通信システムにおいては、MG500からVoIP網10に送信されたFAX信号(FAXデータが含まれている)のうち、PSTN網20側の加入者1からのFAXデータ1と加入者3からのFAXデータ3とがMG500やVoIP網10上(IPネットワーク400上)のRTPパケット内において、入れ替わってしまった場合を示している。したがって、図11の音声・FAX通信システムにおいては、このように、FAXデータ1とFAXデータ3とが入れ替わった状態のまま、VoIP網10から、VoIP網10側のFAX端末100に対して送信している様子を示している。なお、図11の音声・FAX通信システムのネットワーク構成についても、図9の場合と全く同様である。
すなわち、図11にハッチングを施して示しているように、VoIP網10を転送するRTPパケット内のFAXデータに関し、加入者1用のFAXデータ1がFAXデータ3に、また、加入者3用のFAXデータ3がFAXデータ1に入れ替わってしまって、それぞれ、VoIP網10側の加入者1用、加入者3用のFAX端末100に対して誤送信されている。
図10、図11の音声・FAX通信システムに示すように、MG500やVoIP網10においてFAX信号の誤接続が発生すると、ユーザ情報の第三者への漏洩といった重大な問題を引き起こすことになる。しかしながら、通常のVoIP網10においては、前述したように、誤接続を確認する手段は無く、誤接続が発生した場合に、ユーザ申告以外に誤接続の発生を検知することができないという、解決するべき課題がある。
(本開示の目的)
本発明の目的は、かかる課題に鑑み、FAX信号の誤接続を確実に検出し、誤接続による情報の漏洩を防止することが可能な音声・FAX通信システム、メディアゲートウェイ装置、FAX信号誤接続防止方法およびFAX信号誤接続防止プログラムを提供することにある。
前述の課題を解決するため、本発明による音声・FAX通信システム、メディアゲートウェイ装置、FAX信号誤接続防止方法およびFAX信号誤接続防止プログラムは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明による音声・FAX通信システムは、
FAX通信を行うことが可能なVoIP(Voice over Internet Protocol)網とPSTN(Public Switched Telephone Network)網との間を相互接続するメディアゲートウェイ装置と該FAX通信の呼を制御する呼制御サーバとを有し、
前記メディアゲートウェイ装置は、
前記呼制御サーバから取得したFAX通信呼の宛先となる着信側電話番号と、該FAX通信呼の宛先となる着信側FAX端末から受信したCSI(Called Subscriber ID)情報に含まれる着信側電話番号と、を比較して、一致しているか否かを判別することにより、当該FAX通信呼が正常に接続されているか誤接続が発生しているかを検出し、誤接続の発生を検出した場合、当該FAX通信呼を停止させる装置制御部を有する
ことを特徴とする。
(2)本発明によるメディアゲートウェイ装置は、
FAX通信を行うことが可能なVoIP(Voice over Internet Protocol)網とPSTN(Public Switched Telephone Network)網とを有し、更に該FAX通信の呼を制御する呼制御サーバを有する音声・FAX通信システムにおいて、前記VoIP網と前記PSTN網との間を相互接続し、
前記呼制御サーバから取得したFAX通信呼の宛先となる着信側電話番号と、該FAX通信呼の宛先となる着信側FAX端末から受信したCSI(Called Subscriber ID)情報に含まれる着信側電話番号と、を比較して、一致しているか否かを判別することにより、当該FAX通信呼が正常に接続されているか誤接続が発生しているかを検出し、誤接続の発生を検出した場合、当該FAX通信呼を停止させる装置制御部を有する
ことを特徴とする。
(3)本発明によるFAX信号誤接続防止方法は、
FAX通信を行うことが可能なVoIP(Voice over Internet Protocol)網とPSTN(Public Switched Telephone Network)網との間を相互接続するメディアゲートウェイ装置と該FAX通信の呼を制御する呼制御サーバとを有する音声・FAX通信システムにおけるFAX信号誤接続防止方法であって、
前記メディアゲートウェイ装置は
前記呼制御サーバから取得したFAX通信呼の宛先となる着信側電話番号と、該FAX通信呼の宛先となる着信側FAX端末から受信したCSI(Called Subscriber ID)情報に含まれる着信側電話番号と、を比較して、一致しているか否かを判別することにより、当該FAX通信呼が正常に接続されているか誤接続が発生しているかを検出し、誤接続の発生を検出した場合、当該FAX通信呼を停止させる装置制御ステップを有する
ことを特徴とする。
(4)本発明によるFAX信号誤接続防止プログラムは、
FAX通信を行うことが可能なVoIP(Voice over Internet Protocol)網とPSTN(Public Switched Telephone Network)網との間を相互接続するメディアゲートウェイ装置と該FAX通信の呼を制御する呼制御サーバとを有する音声・FAX通信システムにおけるFAX信号誤接続の防止処理をコンピュータのプログラムとして実行するFAX信号誤接続防止プログラムであって、
前記メディアゲートウェイ装置は
前記呼制御サーバから取得したFAX通信呼の宛先となる着信側電話番号と、該FAX通信呼の宛先となる着信側FAX端末から受信したCSI(Called Subscriber ID)情報に含まれる着信側電話番号と、を比較して、一致しているか否かを判別することにより、当該FAX通信呼が正常に接続されているか誤接続が発生しているかを検出し、誤接続の発生を検出した場合、当該FAX通信呼を停止させる装置制御機能を有している
ことを特徴とする。
本発明の音声・FAX通信システム、メディアゲートウェイ装置、FAX信号誤接続防止方法およびFAX信号誤接続防止プログラムによれば、主に、以下のような効果を奏することができる。
すなわち、本発明においては、FAX通信の誤接続が発生しても、直ちに、該誤接続を検出して、FAX通信を自動的に停止させることができるので、誤接続の影響範囲を最小限に留めることができる。
本発明に係る音声・FAX通信システムのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。 図1に示す音声・FAX通信システムにおいてFAX通信用の発呼からFAX通信開始に至るまでの標準的な信号の流れの一例を示すシーケンスチャートである。 図1に示す音声・FAX通信システムにおいてVoIP網側のFAX端末からPSTN網側のFAX端末に対してFAXデータを含むFAX信号を送信する場合の詳細な信号の流れの一例を示すシーケンスチャートの前半部分である。 図1に示す音声・FAX通信システムにおいてVoIP網側のFAX端末からPSTN網側のFAX端末に対してFAXデータを含むFAX信号を送信する場合の詳細な信号の流れの一例を示すシーケンスチャートの後半部分である。 図1に示す音声・FAX通信システムにおいてPSTN網側のFAX端末からVoIP網側のFAX端末に対してFAXデータを含むFAX信号を送信する場合の詳細な信号の流れの一例を示すシーケンスチャートの前半部分である。 図1に示す音声・FAX通信システムにおいてPSTN網側のFAX端末からVoIP網側のFAX端末に対してFAXデータを含むFAX信号を送信する場合の詳細な信号の流れの一例を示すシーケンスチャートの後半部分である。 図1に示す呼制御サーバがメディアゲートウェイ装置に送信するAdd-Request信号に含まれているMEGACOメッセージの一例を示すテーブルである。 図1に示すメディアゲートウェイ装置内の装置制御部に具備している第1呼情報管理テーブルのテーブル構成の一例を示すテーブルである。 図1に示すメディアゲートウェイ装置内の装置制御部に具備している第2呼情報管理テーブルのテーブル構成の一例を示すテーブルである。 JT−T30規格により規定されているCSI情報のフォーマットの一例を示すテーブルである。 現状のVoIP網とPSTN網とによる音声・FAX通信システムにおけるFAX信号の転送の様子を説明するための模式図である。 現状のVoIP網とPSTN網とによる音声・FAX通信システムにおけるFAX信号の転送の図9とは異なる様子を説明するための模式図である。 現状のVoIP網とPSTN網とによる音声・FAX通信システムにおけるFAX信号の転送の図9、図10とは異なる様子を説明するための模式図である。
以下、本発明による音声・FAX通信システム、メディアゲートウェイ装置、FAX信号誤接続防止方法およびFAX信号誤接続防止プログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による音声・FAX通信システム、メディアゲートウェイ装置およびFAX信号誤接続防止方法について説明するが、かかるFAX信号誤接続防止方法をコンピュータにより実行可能なFAX信号誤接続防止プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、FAX信号誤接続防止プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。また、以下の各図面に付した参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではないことも言うまでもない。
<本発明の特徴>
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、着信側FAX端末から取得するFAX信号に含まれる端末識別番号(着信側電話番号)と呼処理サーバから取得する呼制御メッセージに含まれる着信側電話番号とを比較することにより、現用の技術においてはユーザ申告以外に検出する手段がなかったFAX通信の誤接続の発生を自動的に検出し、FAX通信サービスへの影響範囲を最小限に留めることを可能とすることを主要な特徴としている。
言い換えると、本発明は、呼制御サーバから取得する呼制御メッセージに含まれる発信先電話番号(着信側電話番号)とFAX通信時に着信側の相手先端末からFAX信号として受信するCSI(Called Subscriber ID)情報に含まれる被呼端末識別番号(着信側電話番号)とを比較することによって、FAX通信中のデータが、正しい宛先に送信されていることを確認する手段を備えていることを主要な特徴としている。而して、FAX通信における誤接続発生を自動的に検出することができ、誤った宛先にFAXデータが送信されることを未然に防止することができる。
<実施形態の構成例>
次に、本発明に係る音声・FAX通信システムの実施形態について、その構成例について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る音声・FAX通信システムのシステム構成の一例を示すシステム構成図であり、該音声・FAX通信システムの主要な構成要素となるメディアゲートウェイ装置に関しては、その内部構成の一例についても、関連する周辺装置とともに示している。ここで、図1に示すメディアゲートウェイ装置50は、VoIP網10とPSTN網20との相互接続を行う装置であり、図9〜図11に示したMG500に相当する装置であるが、さらに、関連する周辺装置と連携して、図10や図11に示したようなFAX信号(音声信号)の入れ替わり等による誤接続の検出機能および誤接続時の情報漏洩防止機能を備えている。
なお、図1に示す音声・FAX通信システム1におけるVoIP網10およびPSTN網20は、図9〜図11に示した場合と同様のネットワーク構成からなっている。VoIP網10は、加入者1、加入者2、加入者3、加入者4、等用のFAXデータを扱う各FAX端末100、加入者回路であるLC200、VoIPパケットに関する処理を行うVoIPアクセスゲートウェイ300、IPパケットの送受信を行うIPネットワーク400を備えている。PSTN網20は、加入者1、加入者2、加入者3、加入者4、等用のFAXデータを扱う各FAX端末800、加入者回路であるLC700、時分割多重の交換処理を行うTDM交換機600を備えている。
また、図1に示す音声・FAX通信システム1におけるメディアゲートウェイ装置50は、FAX信号の誤接続を自動的に検出し、誤接続発生時の情報漏洩を防止するために、音声・FAX通信システム1の呼制御を行う呼制御サーバ60、および、音声・FAX通信システム1における通信異常発生時の保守業務を行う保守サーバ70と接続されている。なお、呼制御サーバ60は、音声・FAX通信システム1の呼制御を行うために、メディアゲートウェイ装置50のみならず、VoIP網10内のVoIPアクセスゲートウェイ300およびPSTN網20内のTDM交換機600にも接続されている。
また、メディアゲートウェイ装置50は、内部に、音声信号モニタ部51、パケット処理部52、ユーザデータ処理部53、TDMデータ処理部54、FAX信号デコーダ55、呼制御部56、装置制御部57を少なくとも備えている。
音声信号モニタ部51は、任意のUDPポート番号のパケットをモニタし、検出した音声信号に含まれているFAX信号に関するデータをFAX信号デコーダ55に転送する機能を具備する。パケット処理部52は、パケットの生成および各パケットのヘッダを終端する機能を具備する。ユーザデータ処理部53は、ユーザデータのコーデック変換やエコーキャンセラ機能を具備する。
TDMデータ処理部54は、PSTN網20のTDM回線を終端し、ユーザデータ処理部53とユーザデータを送受信する機能、TDM回線の任意のタイムスロットからFAX信号に関するデータを抽出し、FAX信号デコーダ55へ転送する機能を具備する。FAX信号デコーダ55は、音声信号モニタ部51、TDMデータ処理部54から転送されたFAX信号に関するデータをデコードし着信側電話番号を抽出する機能を具備する。呼制御部56は、呼制御サーバ60と接続され、呼制御メッセージの終端を行い、装置制御部57へ呼情報を通知する機能を具備する。
装置制御部57は、音声信号モニタ部51、TDMデータ処理部54または音声信号モニタ部51に対して宛先のFAX端末から送られてくるCSI(Called Subscriber ID)情報の取得を指示する機能、FAX信号デコーダ55、呼制御部56の双方から取得した着信側電話番号に関する情報を比較することによって、FAX通信の誤接続発生を検出する機能を具備する。つまり、装置制御部57は、呼制御サーバ60から取得したFAX通信呼の宛先となる着信側電話番号と、該FAX通信呼の宛先となる着信側FAX端末から受信したCSI情報に含まれる着信側電話番号と、を比較して、一致しているか否かを判別することにより、当該FAX通信呼が正常に接続されているか誤接続が発生しているかを検出し、誤接続の発生を検出した場合、当該FAX通信呼を停止させる機能を具備する。
また、装置制御部57は、呼制御サーバ60から呼制御部56を経由して取得した着信側電話番号とTDM収容位置との対応関係を管理する第1呼情報管理テーブル571と、同じく、呼制御サーバ60から呼制御部56を経由して取得した着信側電話番号と宛先UDPポート番号との対応関係を管理する第2呼情報管理テーブル572と、を内部に具備している。
ここで、着信側電話番号は、FAX通信の宛先となる着信側のFAX端末の電話番号であり、TDM収容情報は、PSTN網20内のTDM回線においてFAX通信用のFAX信号を収容するためのタイムスロット番号であり、宛先UDPポート番号は、接続先のVoIP端末(本実施形態においてはFAX端末)のUDPポート番号である。
そして、装置制御部57は、第1呼情報管理テーブル571または第2呼情報管理テーブル572の呼制御サーバ60から取得して設定した設定内容と、宛先のFAX端末から送信されてくるCSI情報の内容と、を参照して、前述したように、呼制御サーバ60から取得した呼制御メッセージに含まれる宛先電話番号(着信側電話番号)とFAX通信時に相手先からFAX信号として受信するCSI情報に含まれる被呼端末識別番号(着信側電話番号)とを比較することによって、FAX信号の誤接続の有無を検出する機能を具備する。
また、装置制御部57は、保守サーバ70とのインタフェースを具備し、FAX通信呼の誤接続を検出した際に、当該FAX通信呼の誤接続が発生した旨を保守サーバ70に通報することにより、保守者へ警報を発報し誤接続発生を通知する機能を具備する。
<実施形態の動作の説明>
次に、図1に示した音声・FAX通信システム1の動作について、その一例を、FAX信号の流れを示すシーケンスチャートを用いて詳細に説明する。
まず、図1に示した音声・FAX通信システム1が発信側のFAX端末100と着信側のFAX端末800との間のFAX通信を開始するに至るまでの標準的な信号の流れについて図2のシーケンスチャートを用いて説明する。図2は、図1に示す音声・FAX通信システム1においてFAX通信用の発呼からFAX通信開始に至るまでの標準的な信号の流れの一例を示すシーケンスチャートであり、VoIP網10内の発信側のFAX端末100からPSTN網20内の着信側のFAX端末800にFAXデータを送信する場合について示している。
図2には、VoIP網10側のFAX端末100、VoIPアクセスゲートウェイ300、PSTN網20側のTDM交換機600、FAX端末800、メディアゲートウェイ装置50の他に、当該音声・FAX通信システム1全体の呼制御を司る呼制御サーバ60も含めて、それぞれの間を送受信する信号の流れについて示している。なお、本音声・FAX通信システムにおいては、VoIP網10内の呼処理用のプロトコルとして、SIP(Session Initiation Protocol)、MEGACO(Media Gateway Control Protocol)、ISUP(ISDN User Part)を使用するものと仮定している。また、FAX通信については、JT−T30規格として規定されている一般電話網における文書ファクシミリ伝送手順に従うものとする。
図2のシーケンスチャートにおいて、まず、VoIP網10内の発信側のFAX端末100がオフフックすると、発呼信号がVoIPアクセスゲートウェイ300に送信され(シーケンスSeq1)、オフフックを検出したVoIPアクセスゲートウェイ300からは、FAX端末100に対して発信音が送出されてくる(シーケンスSeq2)。発信音を受け取った発信側のFAX端末100が、着信側のFAX端末800の電話番号をダイヤル入力すると、トーン信号として、入力された着信側の電話番号がVoIPアクセスゲートウェイ300に送信される(シーケンスSeq3)。
VoIPアクセスゲートウェイ300は、発信側のFAX端末100から、宛先となる着信側の電話番号を受け取ると、該宛先となる着信側の電話番号を少なくとも含むINVITEメッセージを作成して、呼制御サーバ60に対して送信する(シーケンスSeq4)。INVITEメッセージを受け取った呼制御サーバ60は、宛先の電話番号が、PSTN網20内のFAX端末800であることを認識すると、PSTN網20内のTDM交換機600と制御情報を交換することにより、宛先となる着信側のFAX端末800に向かうPSTN網20内の通信経路の通信帯域(タイムスロット)を確保した後、メディアゲートウェイ装置50に対してAdd-Request信号を送信するとともに(シーケンスSeq5)、INVITEメッセージを受け取った旨を示す100 Trying応答を、VoIPアクセスゲートウェイ300に対して返送する(シーケンスSeq6)。
Add-Request信号を受け取ったメディアゲートウェイ装置50は、TDM交換機600との間で呼制御用の情報の交換を行うことにより、宛先となる着信側のFAX端末800との間のPSTN網20内の通信経路の設定が終了すると、Add-Reply信号を呼制御サーバ60に対して返送してくる(シーケンスSeq7)。Add-Reply信号を受け取った呼制御サーバ60は、発着信双方の電話番号を含むIAM(Initial Address Message)アドレスメッセージを、着信側のFAX端末800に対してメディアゲートウェイ装置50からTDM交換機600を介して送信する(シーケンスSeq8)。
IAMアドレスメッセージを受け取ったFAX端末800は、該IAMアドレスメッセージを正しく受け取った旨を示すACM(Address Complete Message:
アドレス完了メッセージ)を応答信号として、呼制御サーバ60に対して返送する(シーケンスSeq9)。しかる後、FAX端末800が、FAX信号の受信準備に移行したことを示すCPG(Call Progress Message:呼経過メッセージ)を呼制御サーバ60に対して返送してくると(シーケンスSeq10)、呼制御サーバ60は、着信側のFAX端末800が呼び出し中の状態に移行したことを示す180 Ringing信号をVoIPアクセスゲートウェイ300に対して送信する(シーケンスSeq11)。180 Ringing信号を受け取ったVoIPアクセスゲートウェイ300は、発信側のFAX端末100に対してRBT(Ring-Back Tone)信号を発出する(シーケンスSeq12)。
その後、着信側のFAX端末800が、FAX信号の受信準備が完了したことを示すANM(Answer Message:応答メッセージ)を呼制御サーバ60に対して返送してくると(シーケンスSeq13)、呼制御サーバ60は、着信側のFAX端末800がFAXデータの受信可能な状態に移行したことを示す200 OK信号をVoIPアクセスゲートウェイ300に対して送信する(シーケンスSeq12)。200 OK信号を受け取ったVoIPアクセスゲートウェイ300は、発信側のFAX端末100に対して発出していたRBT信号を停止する。さらに、VoIPアクセスゲートウェイ300は、発信側のFAX端末100からのFAXデータの送信が可能な通信状態に移行させるとともに、その旨を示すACK(Acknowledge)信号を呼制御サーバ60に対して返送する(シーケンスSeq15)。
ACK信号を受け取った呼制御サーバ60は、発信側のFAX端末100から着信側のFAX端末800に対してFAXデータを含むFAX信号の送信を行うFAX通信を開始させる(シーケンスSeq16)。なお、FAX通信中の間は、呼制御サーバ60は、発信側のFAX端末100の端末識別情報(電話番号)および着信側のFAX端末800の端末識別情報(電話番号)を含め、発信側のFAX端末100と着信側のFAX端末800との間のFAX通信に関する呼を制御するための呼制御情報を保持している。
次に、図2に示したFAX通信開始に至るまでの標準的な信号の流れに従って動作する図1の音声・FAX通信システム1におけるFAX通信の誤接続防止手順について、図3A、図3Bおよび図4A、図4Bのシーケンスチャートを参照しながら詳細に説明する。なお、図3Aおよび図3Bは、それぞれ、両図を連接して1つのページに描かれるのが好ましい図であるが、許容される1ページのサイズの制限から、止むを得ず分割された1つのシーケンスチャートの前半部分および後半部分である。図3Aの下部に符号Aで示す部分が、図3Bの上部に符号Aで示す部分と繋がり、一つのシーケンスチャートを構成する。図4Aおよび図4Bも、同様な事情で、止むを得ず分割された1つのシーケンスチャートの前半部分および後半部分をそれぞれ示す図である。図4Aの下部に符号Bで示す部分が、図4Bの上部に符号Bで示す部分と繋がり、一つのシーケンスチャートを構成する。そこで、以後の説明においては、図3Aおよび図3Bを符号A部で繋がった一つのシーケンスチャートとして認識することとし、図3と記述する。同様に、図4Aおよび図4Bを符号B部で繋がった一つのシーケンスチャートとして認識することとし、図4と記述する。
ここに、図3は、図1に示す音声・FAX通信システム1においてVoIP網10側のFAX端末100からPSTN網20側のFAX端末800に対してFAXデータを含むFAX信号を送信する場合の詳細な信号の流れの一例を示すシーケンスチャートである。また、図4は、図3の場合とは逆方向のFAX信号の送信動作であり、図1に示す音声・FAX通信システム1においてPSTN網20側のFAX端末800からVoIP網10側のFAX端末100に対してFAXデータを含むFAX信号を送信する場合の詳細な信号の流れの一例を示すシーケンスチャートである。なお、図3、図4のシーケンスチャートにおいても、図2の場合と同様、VoIP網10内の呼処理用のプロトコルとして、SIP(Session Initiation Protocol)、MEGACO(Media Gateway Control Protocol)、ISUP(ISDN User Part)を使用するものと仮定している。また、FAX通信については、JT−T30規格として規定されている一般電話網における文書ファクシミリ伝送手順に従うものとする。
また、図3、図4のシーケンスチャートにおいては、FAX通信の誤接続の発生を検出し、未然に誤接続を防止する動作に着目して、図2と同一の信号の流れになり、かつ、誤接続の防止動作とは関連が少ない一部の記載を割愛することとし、かつ、図2に示したVoIPアクセスゲートウェイ300、TDM交換機600の記載についても省略している。
すなわち、図3、図4のシーケンスチャートにおいては、図2に示したシーケンスSeq1の発呼信号の送信動作からシーケンスSeq4において呼制御サーバ60がVoIPアクセスゲートウェイ300からINVITEメッセージを受け取るまでの動作の記載、また、シーケンスSeq6においてVoIPアクセスゲートウェイ300に100 Tryingに返送する動作の記載を省略ししている。さらに、図3、図4のシーケンスチャートにおいては、図2に示したシーケンスSeq8の呼制御サーバ60がIAMアドレスメッセージを着信側のFAX端末800に送信する動作からシーケンスSeq15において呼制御サーバ60がVoIPアクセスゲートウェイ300からACK信号を受け取るまでの動作の記載についても省略している。
そして、図3、図4のシーケンスチャートにおいては、図1のVoIP網10側のFAX端末100、PSTN網20側のFAX端末800、メディアゲートウェイ装置50、呼制御サーバ60、および、保守サーバ70それぞれの間の信号の流れについて示し、さらに、メディアゲートウェイ装置50内に関しては、内部の呼制御部56、装置制御部57、FAX信号デコーダ55、および、TDMデータ処理部54(図3の場合)または音声信号モニタ部51(図4の場合)の各ブロック間を送受信する詳細な信号についても示している。
{FAX通信開始前の処理}
まず、FAX通信開始前の信号の流れについて、図3および図4のシーケンスチャートを参照しながら説明する。
(VoIP網10→PSTN網20へのFAXデータ送信)
最初に、VoIP網10側のFAX端末100からPSTN網20側のFAX端末800に対してFAXデータを含むFAX信号を送信する場合を示す図3のシーケンスチャートについて以下に説明する。
INVITEメッセージをVoIPアクセスゲートウェイ300から受け取った呼制御サーバ60は、宛先の電話番号が、PSTN網20内のFAX端末800であることを認識すると、TDM交換機600との情報交換により、宛先となる着信側のFAX端末800に向かうPSTN網20内の通信経路の通信帯域(タイムスロット)を確保した後、メディアゲートウェイ装置50に対してAdd-Request信号を送信する(シーケンスSeq21)。
Add-Request信号を受け取ったメディアゲートウェイ装置50は、呼制御部56を起動して、Add-Request信号に含まれているMEGACOメッセージを取り出し、着信側電話番号を取得するとともに(シーケンスSeq22)、TDM収容情報を取得する(シーケンスSeq23)。前述したように、着信側電話番号は、着信側FAX端末800の電話番号であり、TDM収容情報は、PSTN網20内のTDM回線における当該FAX通信用のFAX信号を収容するためのタイムスロット番号であり、宛先UDPポート番号は、接続先IP端末のUDPポート番号である。
図5は、図1に示す呼制御サーバ60がメディアゲートウェイ装置50に送信するAdd-Request信号に含まれているMEGACOメッセージの一例を示すテーブルである。MEGACOメッセージはITU−T H.248勧告として規定されており、図5に示すMEGACOメッセージの実施例においては、符号3に示すように、TDM収容情報は、terminationIDListのterminationIDによって表現され、例えば‘0x00000006’である。また、符号4に示すように、着信側電話番号は、localcontrolDescriptorのDialledNプロパティに含まれるパラメータのvalueによって表現され、例えば‘01××××××××’である。また、符号5に示すように、宛先UDPポート番号は、remoteDescriptorのパラメータのvalueによって表現され、例えば‘5000’である。
呼制御部56は、取得した着信側電話番号‘01××××××××’、TDM収容情報‘0x00000006’、宛先UDPポート番号‘5000’を含む呼情報を作成して、作成した呼情報をメディアゲートウェイ装置50内の装置制御部57に対して通知するとともに(シーケンスSeq24)、当該呼情報に関する呼の生成処理を行う(シーケンスSeq25)。該呼情報を呼制御部56から受け取った装置制御部57は、受け取った該呼情報により、呼制御サーバ60からの呼制御メッセージに基づく呼情報を管理している第1呼情報管理テーブル571の設定情報を更新する(シーケンスSeq26)。
ここで、図6は、図1に示すメディアゲートウェイ装置50内の装置制御部57に具備している第1呼情報管理テーブル571のテーブル構成の一例を示すテーブルであり、呼制御サーバ60から呼制御部56を経由して取得した着信側電話番号(呼制御メッセージ側)とTDM収容位置との対応関係を管理している。第1呼情報管理テーブル571は、TDM収容位置欄571aと着信側電話番号(呼制御メッセージ側)欄571bと着信側電話番号(FAX信号側)欄571cとから構成されていて、TDM収容位置欄571aに示す各タイムスロット番号ごとに、FAX通信用として割り当てられている着信側電話番号が、着信側電話番号(呼制御メッセージ側)欄571bに示すように対応付けられている。
シーケンスSeq26においては、着信側電話番号(呼制御メッセージ側)欄571bに呼制御サーバ60からの呼制御メッセージに含まれている着信側電話番号を設定することにより設定情報を更新する。なお、着信側電話番号(FAX信号側)欄571cは、FAX通信開始後のFAX通信において設定される情報であり、着信側のFAX端末800からのFAX信号に含まれているCSI情報から取得される着信側電話番号が、各タイムスロット番号ごとに、比較対象として設定される。
次に、装置制御部57は、第1呼情報管理テーブル571の設定情報を更新すると、シーケンスSeq25において生成される当該FAX通信呼において使用されるタイムスロット番号を含むCSI番号取得指示を、メディアゲートウェイ装置50内のFAXデータ転送の最終段に位置しているTDMデータ処理部54に対して送信する(シーケンスSeq27)。
また、メディアゲートウェイ装置50内の呼制御部56は、装置制御部57がTDMデータ処理部54に対してCSI番号取得指示を送信したタイミングにおいて、宛先となる着信側のFAX端末800との間のPSTN網20内の通信経路の設定が終了したものと判定して、Add-Reply信号を呼制御サーバ60に対して返送する(シーケンスSeq28)。以降、図2に示したシーケンスSeq8からシーケンスSeq15までの処理を行うことにより、発信側のFAX端末100から着信側のFAX端末800に対してFAXデータを送信するFAX通信が開始される(シーケンスSeq29)。
(PSTN網20→VoIP網10へのFAXデータ送信)
次に、PSTN網20側のFAX端末800からVoIP網10側のFAX端末100に対してFAXデータを含むFAX信号を送信する場合を示す図4のシーケンスチャートについて以下に説明する。
図4のシーケンスチャートにおけるFAX通信開始前の処理に関しては、図3に示した場合とほぼ同様であり、以下には、図3のシーケンスチャートとは異なる処理を行っている部分についてのみ説明することとし、図4において、図3のシーケンスチャートと同一の処理を行っている部分については、図3と同じシーケンス番号を付与して、ここでの重複する説明は割愛する。すなわち、図4のシーケンスチャートにおいては、図3のシーケンスSeq23、シーケンスSeq26、シーケンスSeq27の代わりに、ハッチングを施したシーケンスSeq23a、シーケンスSeq26a、シーケンスSeq27aに示す各処理を行うが、それ以外については、図3の場合と全く同様である。
図4のシーケンスチャートにおいては、呼制御部56は、図3のシーケンスSeq23においてTDM収容情報を取得した処理に代わり、宛先UDPポート番号を取得する(シーケンスSeq23a)。また、呼情報を呼制御部56から受け取った装置制御部57は、受け取った該呼情報により、図3のシーケンスSeq26において第1呼情報管理テーブル571の設定情報を更新した処理に代わり、呼制御サーバ60からの呼制御メッセージに基づく呼情報を管理している第2呼情報管理テーブル572の設定情報を更新する(シーケンスSeq26a)。
ここで、図7は、図1に示すメディアゲートウェイ装置50内の装置制御部57に具備している第2呼情報管理テーブル572のテーブル構成の一例を示すテーブルであり、呼制御サーバ60から呼制御部56を経由して取得した着信側電話番号(呼制御メッセージ側)と宛先UDPポート番号との対応関係を管理している。第2呼情報管理テーブル572は、宛先UDPポート番号欄572aと着信側電話番号(呼制御メッセージ側)欄572bと着信側電話番号(FAX信号側)欄572cとから構成されていて、宛先UDPポート番号欄572aに示す各宛先UDPポート番号ごとに、FAX通信用として割り当てられている着信側電話番号が、着信側電話番号(呼制御メッセージ側)欄572bに示すように対応付けられている。
シーケンスSeq26aにおいては、着信側電話番号(呼制御メッセージ側)欄572bに呼制御サーバ60からの呼制御メッセージに含まれている着信側電話番号を設定することにより設定情報を更新する。なお、着信側電話番号(FAX信号側)欄572cは、FAX通信開始後のFAX通信において設定される情報であり、着信側のFAX端末800からのFAX信号に含まれているCSI情報から取得される着信側電話番号が、各宛先UDPポート番号ごとに、比較対象として設定される。
次に、装置制御部57は、第2呼情報管理テーブル572の設定情報を更新すると、シーケンスSeq25において生成される当該FAX通信呼において使用される宛先UDPポート番号を含むCSI番号取得指示を、メディアゲートウェイ装置50内のFAXデータ転送の最終段に位置している音声信号モニタ部51に対して送信する(シーケンスSeq27a)。以降、図3のシーケンスチャートと全く同様の処理を行うことにより、発信側のFAX端末800から着信側のFAX端末100に対してFAXデータを送信するFAX通信が開始される(シーケンスSeq29)。
{FAX通信開始後の処理}
次に、FAX通信開始後の信号の流れについて、図3および図4のシーケンスチャートを参照しながら説明する。
(VoIP網10→PSTN網20へのFAXデータ送信)
最初に、VoIP網10側のFAX端末100からPSTN網20側のFAX端末800に対してFAXデータを含むFAX信号を送信する場合を示す図3のシーケンスチャートについて以下に説明する。
FAX通信が開始されると、発信側のFAX端末100から着信側のFAX端末800に対して、発呼トーンとして、500msの間、1,100HzのCNG(Calling)信号を送信する(シーケンスSeq30)。着信側のFAX端末800は、CNG信号を受け取ると、着信側のFAX端末800から発信側のFAX端末100に対して、被呼局識別トーンとして、2,100HzのCED(Called)信号を返送し(シーケンスSeq31)、さらに、被呼端末識別情報として、CSI(Called Subscriber ID)信号を返送する他、必要に応じて、着信側のFAX端末800の標準能力を示すデジタル識別情報としてDIS(Digital Identification Signal)信号を返送したり、対象外の特定利用者を示す非標準機能としてNSF(No Standard Function)信号を返送したりする(シーケンスSeq32)。
FAX通信開始前のシーケンスSeq27において、メディアゲートウェイ装置50内の装置制御部57からタイムスロット番号を含むCSI番号取得指示を受け取っているTDMデータ処理部54においては、CSI番号取得指示に含まれているタイムスロット番号における通信内容(すなわちTDM収容情報)をコピーして保存することにより(シーケンスSeq33)、あらかじめ定めた規定時間内に、着信側のFAX端末800からCSI情報を受信したか否かを確認する(シーケンスSeq34)。
前記規定時間内に、着信側のFAX端末800からCSI情報を受信しなかった場合は(シーケンスSeq34の‘未受信’の場合)、誤接続の発生、あるいは、FAXシーケンス異常の発生と見做して、保守サーバ70に対して、FAXシーケンス異常発生の旨を通知し(シーケンスSeq35)、FAX通信処理を終了する。
前記規定時間内に、着信側のFAX端末800からCSI情報を受信した場合は(シーケンスSeq34の‘受信’の場合)、メディアゲートウェイ装置50内のFAXデータ転送の最終段に位置しているTDMデータ処理部54は、装置制御部57からのCSI番号取得指示にて指示されたタイムスロット番号のタイムスロットに存在するFAX信号を含むパケットを、FAX信号デコーダ55に転送する(シーケンスSeq36)。FAX信号デコーダ55は、TDMデータ処理部54から受け取ったパケットに含まれているFAX信号をデコードすることにより、デコードしたデータ内にあるCSI情報を取り出し、該CSI情報に含まれている着信側電話番号を取得する(シーケンスSeq37)。
ここで、FAXシーケンスにおけるCSI情報の識別は、JT−T30規格により規定されている識別ビットを検出することによって行う。図8は、JT−T30規格により規定されているCSI情報のフォーマットの一例を示すテーブルである。図8のCSI情報6に示すように、初期識別子欄61が‘00000010’の場合はCSI情報であることを示しており、該CSI情報の初期識別子に対応付けて格納されている情報が、着信側電話番号欄62に示すように、着信側のFAX端末800の電話番号であることを示している。
しかる後、FAX信号デコーダ55は、取得した着信側電話番号に関する情報を装置制御部57に対して通知する(シーケンスSeq38)。装置制御部57は、FAX信号デコーダ55から受け取った着信側電話番号に関する情報を、該当するタイムスロット番号に対応付けて、第1呼情報管理テーブル571の着信側電話番号(FAX信号側)欄571cに設定し、CSI情報側すなわちFAXメッセージ側の着信側電話番号の情報として第1呼情報管理テーブル571の設定情報を更新する(シーケンスSeq39)。
そして、装置制御部57は、第1呼情報管理テーブル571のTDM収容位置欄571aのタイムスロット番号に対応付けて設定されている2つの着信側電話番号が一致しているか否かを確認する。すなわち、第1呼情報管理テーブル571の着信側電話番号(呼制御メッセージ側)欄571bの着信側電話番号(すなわち呼制御サーバ60からの呼制御メッセージとして取得した着信側電話番号)と着信側電話番号(FAX信号側)欄571cの着信側電話番号(すなわち着信側のFAX端末800からのCSI情報として取得した着信側電話番号)とが一致しているか否かを確認する(シーケンスSeq40)。
図6の第1呼情報管理テーブル571の設定例においては、TDM収容位置欄571aのタイムスロット番号がタイムスロット#0の場合は、着信側電話番号(呼制御メッセージ側)欄571bと着信側電話番号(FAX信号側)欄571cとの双方の着信側電話番号は、いずれも‘01××××××××’であり、一致しているが、タイムスロット#1とタイムスロット#2との場合は、双方の着信側電話番号が異なっている例を示している。
呼制御サーバ60からの呼制御メッセージとして取得した着信側電話番号と着信側のFAX端末800からのFAX信号のCSI情報として取得した着信側電話番号とが一致していた場合(シーケンスSeq40の‘一致’の場合)、FAX信号の誤配信はなく、正常な宛先にFAXデータが送信されているので、FAX信号の転送動作を継続する(シーケンスSeq41)。
一方、呼制御サーバ60からの呼制御メッセージとして取得した着信側電話番号と着信側のFAX端末800からのFAX信号のCSI情報として取得した着信側電話番号とが一致していなかった場合(シーケンスSeq40の‘不一致’の場合)、FAX信号の誤配信が発生しているので、装置制御部57は、FAX信号の転送動作を中断させ(シーケンスSeq42)、呼制御サーバ60に対して、メディアゲートウェイ装置50の故障発生の旨を示すServiceChange信号を送信する(シーケンスSeq43)。呼制御サーバ60は、ServiceChange信号を受け取ると、当該FAX通信呼を切断する処理を行う。
さらに、FAX信号の誤配信を検出した装置制御部57は、メディアゲートウェイ装置50において、誤接続が発生して、FAX通信の混信が発生していることを検出した旨を、保守サーバ70に対して通知した後(シーケンスSeq44)、メディアゲートウェイ装置50における当該FAX通信呼に関するFAX通信処理を終了させる。
(PSTN網20→VoIP網10へのFAXデータ送信)
次に、PSTN網20側のFAX端末800からVoIP網10側のFAX端末100に対してFAXデータを含むFAX信号を送信する場合を示す図4のシーケンスチャートについて以下に説明する。
図4のシーケンスチャートにおけるFAX通信開始後の処理に関しても、図3に示した場合とほぼ同様であり、以下には、図3のシーケンスチャートとは異なる処理を行っている部分についてのみ説明することとし、図3のシーケンスチャートと同一の処理を行っている部分については、図4において、図3と同じシーケンス番号を付与して、ここでの重複する説明は割愛する。すなわち、図4のシーケンスチャートにおいては、図3のシーケンスSeq33、シーケンスSeq34、シーケンスSeq36、シーケンスSeq39、シーケンスSeq40の処理に代わり、ハッチングを施したシーケンスSeq33a、シーケンスSeq34a、シーケンスSeq36a、シーケンスSeq39a、シーケンスSeq40aに示す各処理を行うが、それ以外については、図3の場合と全く同様である。
ここで、図3のシーケンスSeq33〜Seq34においては、最終段の回路部であるTDMデータ処理部54にてTDM収容情報をコピーして保存することにより、規定時間内にCSI情報を受信したか否かを確認していたが、図4のシーケンスチャートにおいては、最終段の回路部が、図3の場合とは異なり、音声信号モニタ部51になるので、最終段の音声信号モニタ部51にて、パケットをモニタする処理を行うことにより(シーケンスSeq33a)、規定時間内にCSI情報を受信したか否かを確認する(シーケンスSeq34a)。つまり、FAX通信の誤接続発生の有無の確認範囲をできる限り広く拡大するために、メディアゲートウェイ装置50においては、CSI情報に含まれる着信側電話番号を取得するために、着信側FAX端末からの前記CSI情報を抽出する回路部を、該着信側FAX端末からの情報がメディアゲートウェイ装置50内に流れる際に最終段に位置する回路部とすることにしている。
そして、前記規定時間内に、着信側のFAX端末100からCSI情報を受信した場合には(シーケンスSeq34aの‘受信’の場合)、メディアゲートウェイ装置50内のFAXデータ転送の最終段に位置している音声信号モニタ部51は、装置制御部57からのCSI番号取得指示にて指示された宛先UDPポート番号に該当したFAX信号を含むパケットを、FAX信号デコーダ55に転送する(シーケンスSeq36a)。
また、装置制御部57は、図3の場合、シーケンスSeq39において図6に示す第1呼情報管理テーブル571の設定情報を更新しているが、図4のシーケンスチャートにおいては、FAX信号デコーダ55から受け取った着信側電話番号に関する情報を、該当する宛先UDPポート番号に対応付けて、図7に示す第2呼情報管理テーブル572の着信側電話番号(FAX信号側)欄572cに設定し、CSI情報側すなわちFAXメッセージ側の着信側電話番号の情報として第2呼情報管理テーブル572の設定情報を更新する(シーケンスSeq39a)。
そして、装置制御部57は、第2呼情報管理テーブル572の宛先UDPポート番号欄572aのポート番号に対応付けて設定されている2つの着信側電話番号が一致しているか否かを確認する。すなわち、第2呼情報管理テーブル572の着信側電話番号(呼制御メッセージ側)欄572bの着信側電話番号(すなわち呼制御サーバ60からの呼制御メッセージとして取得した着信側電話番号)と着信側電話番号(FAX信号側)欄572cの着信側電話番号(すなわち着信側のFAX端末100からのFAX信号として取得した着信側電話番号)とが一致しているか否かを確認する(シーケンスSeq40a)。
図7の第2呼情報管理テーブル572の設定例においては、宛先UDPポート番号欄572aのポート番号が‘5000’の場合は、着信側電話番号(呼制御メッセージ側)欄571bと着信側電話番号(FAX信号側)欄571cとの双方の着信側電話番号は、いずれも‘01××××××××’であり、一致しているが、ポート番号が‘5002’と‘5004’との場合は、双方の着信側電話番号が異なっている例を示している。
シーケンスSeq40a以降の処理は、図3の場合と全く同様であり、2つの着信側電話番号が一致していた場合には、図3の場合と同様に、FAX信号の誤配信がない場合であるので、FAX通信処理は継続するが、2つの着信側電話番号が不一致の場合は、誤接続が発生している場合であり、保守サーバ70に対して、メディアゲートウェイ装置50の誤接続が発生した旨を通知するとともに、FAX通信処理を終了させる。
(本実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本実施形態においては、以下のような効果を期待することができる。
すなわち、本実施形態における音声・FAX通信システム1においては、FAX通信の誤接続が発生しても、直ちに、該誤接続を自動的に検出して、FAX通信を停止させることができるので、誤接続の影響範囲を最小限に留めることができる。
つまり、従来技術においては、FAX通信における誤接続を自動的に検出する手段を備えていないため、ユーザからの申告により初めて誤接続の発生を知るという不都合が発生していた。さらには、ユーザによっては、必ずしも、誤接続の申告を行うとは限らない。したがって、ユーザからの申告を待つ間に、多数の誤接続が発生してしまい、誤接続の影響範囲が拡大してしまうという問題が生じていた。
本実施形態においては、音声・FAX通信システム1を構成するメディアゲートウェイ装置50において、呼制御サーバ60から取得した呼制御メッセージに含まれる発信先電話番号(着信側電話番号)とFAX通信中に着信側のFAX端末からFAX信号として受信するCSI(Called Subscriber ID)情報に含まれる被呼端末識別番号(着信側電話番号)とを比較することにより、FAX通信中のデータが正しい宛先に送信されているか否かを確認することができる。而して、FAX通信における誤接続発生を自動的にかつ早期に検出することができ、誤接続の発生を検出した場合には、FAX通信を直ちに停止させ、誤った宛先にFAXデータが送信されることを未然に防止することができる。さらには、保守サーバ70に対して、直ちに、誤接続の発生の旨を通知することができるので、音声・FAX通信システム1の故障被疑箇所の動作停止や迂回経路の設定や系切り替えといった処置を早期に実施することも可能になる。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
1 音声・FAX通信システム
3 符号(TDM収容情報)
4 符号(着信側電話番号)
5 符号(宛先UDPポート番号)
6 CSI情報
10 VoIP網
20 PSTN網
50 メディアゲートウェイ装置
51 音声信号モニタ部
52 パケット処理部
53 ユーザデータ処理部
54 TDMデータ処理部
55 FAX信号デコーダ
56 呼制御部
57 装置制御部
60 呼制御サーバ
61 初期識別子欄
62 着信側電話番号欄
70 保守サーバ
100 FAX端末
200 LC(Line Circuit)
300 VoIPアクセスゲートウェイ
400 IPネットワーク
500 MG(Media Gateway)
571 第1呼情報管理テーブル
571a TDM収容位置欄
571b 着信側電話番号(呼制御メッセージ側)欄
571c 着信側電話番号(FAX信号側)欄
572 第2呼情報管理テーブル
572a 宛先UDPポート番号欄
572b 着信側電話番号(呼制御メッセージ側)欄
572c 着信側電話番号(FAX信号側)欄
600 TDM(時分割多重)交換機
700 LC(Line Circuit)
800 FAX端末

Claims (10)

  1. FAX通信を行うことが可能なVoIP(Voice over Internet Protocol)網とPSTN(Public Switched Telephone Network)網との間を相互接続するメディアゲートウェイ装置と該FAX通信の呼を制御する呼制御サーバとを有し、
    前記メディアゲートウェイ装置は、
    前記呼制御サーバから取得したFAX通信呼の宛先となる着信側電話番号と、該FAX通信呼の宛先となる着信側FAX端末から受信したCSI(Called Subscriber ID)情報に含まれる着信側電話番号と、を比較して、一致しているか否かを判別することにより、当該FAX通信呼が正常に接続されているか誤接続が発生しているかを検出し、誤接続の発生を検出した場合、当該FAX通信呼を停止させる装置制御部を有する
    ことを特徴とする音声・FAX通信システム。
  2. 通信異常発生時の保守業務を行う保守サーバを有し、
    前記メディアゲートウェイ装置の前記装置制御部は、FAX通信呼の誤接続を検出した際に、当該FAX通信呼の誤接続が発生した旨を、前記保守サーバに通報する
    ことを特徴とする請求項1に記載の音声・FAX通信システム。
  3. 前記メディアゲートウェイ装置において、前記着信側FAX端末からの前記CSI情報を抽出する回路部を、前記着信側FAX端末からの情報が当該メディアゲートウェイ装置内に流れる際の最終段に位置する回路部とする
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の音声・FAX通信システム。
  4. FAX通信を行うことが可能なVoIP(Voice over Internet Protocol)網とPSTN(Public Switched Telephone Network)網とを有し、更に該FAX通信の呼を制御する呼制御サーバを有する音声・FAX通信システムにおいて、前記VoIP網と前記PSTN網との間を相互接続し、
    前記呼制御サーバから取得したFAX通信呼の宛先となる着信側電話番号と、該FAX通信呼の宛先となる着信側FAX端末から受信したCSI(Called Subscriber ID)情報に含まれる着信側電話番号と、を比較して、一致しているか否かを判別することにより、当該FAX通信呼が正常に接続されているか誤接続が発生しているかを検出し、誤接続の発生を検出した場合、当該FAX通信呼を停止させる装置制御部を有する
    ことを特徴とするメディアゲートウェイ装置。
  5. 前記装置制御部は、FAX通信呼の誤接続を検出した際に、当該FAX通信呼の誤接続が発生した旨を、前記音声・FAX通信システムにおける通信異常発生時の保守業務を行う保守サーバに通報する
    ことを特徴とする請求項4に記載のメディアゲートウェイ装置。
  6. 前記着信側FAX端末からの前記CSI情報を抽出する回路部を、前記着信側FAX端末からの情報が装置内に流れる際の最終段に位置する回路部とする
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のメディアゲートウェイ装置。
  7. FAX通信を行うことが可能なVoIP(Voice over Internet Protocol)網とPSTN(Public Switched Telephone Network)網との間を相互接続するメディアゲートウェイ装置と該FAX通信の呼を制御する呼制御サーバとを有する音声・FAX通信システムにおけるFAX信号誤接続防止方法であって、
    前記メディアゲートウェイ装置は
    前記呼制御サーバから取得したFAX通信呼の宛先となる着信側電話番号と、該FAX通信呼の宛先となる着信側FAX端末から受信したCSI(Called Subscriber ID)情報に含まれる着信側電話番号と、を比較して、一致しているか否かを判別することにより、当該FAX通信呼が正常に接続されているか誤接続が発生しているかを検出し、誤接続の発生を検出した場合、当該FAX通信呼を停止させる装置制御ステップを有する
    ことを特徴とするFAX信号誤接続防止方法。
  8. 前記装置制御ステップは、FAX通信呼の誤接続を検出した際に、当該FAX通信呼の誤接続が発生した旨を、前記音声・FAX通信システムにおける通信異常発生時の保守業務を行う保守サーバに通報する
    ことを特徴とする請求項7に記載のFAX信号誤接続防止方法。
  9. 前記メディアゲートウェイ装置において、前記着信側FAX端末からの前記CSI情報を抽出する回路部を、前記着信側FAX端末からの情報が当該メディアゲートウェイ装置内に流れる際の最終段に位置する回路部とする
    ことを特徴とする請求項7または8に記載のFAX信号誤接続防止方法。
  10. FAX通信を行うことが可能なVoIP(Voice over Internet Protocol)網とPSTN(Public Switched Telephone Network)網との間を相互接続するメディアゲートウェイ装置と該FAX通信の呼を制御する呼制御サーバとを有する音声・FAX通信システムにおけるFAX信号誤接続の防止処理をコンピュータのプログラムとして実行するFAX信号誤接続防止プログラムであって、
    前記メディアゲートウェイ装置は
    前記呼制御サーバから取得したFAX通信呼の宛先となる着信側電話番号と、該FAX通信呼の宛先となる着信側FAX端末から受信したCSI(Called Subscriber ID)情報に含まれる着信側電話番号と、を比較して、一致しているか否かを判別することにより、当該FAX通信呼が正常に接続されているか誤接続が発生しているかを検出し、誤接続の発生を検出した場合、当該FAX通信呼を停止させる装置制御機能を有している
    ことを特徴とするFAX信号誤接続防止プログラム。
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