JP6573285B2 - 減圧ボイラ、該減圧ボイラを備えるバイナリー発電システム、及び該バイナリー発電システムを備える焼却施設 - Google Patents

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Description

本発明は、大気圧より低い減圧状態に維持された缶体内で減圧蒸気を発生させる減圧ボイラ、該減圧ボイラを備えるバイナリー発電システム、及び該バイナリー発電システムを備える焼却施設に関する。
従来の減圧ボイラは、燃焼ガスが流れる煙管が水平方向に向く横型が一般的であった(特許文献1等)。
特開昭57−33701号公報
従来の横型減圧ボイラは、一般に、燃焼ガスに煤塵等のダストを含まない、都市ガスや重油を燃料としていた。燃焼ガスが煤塵等のダストを含むものであると、横型減圧ボイラでは煙管内にダストが堆積し、煙管が閉塞するおそれがある。煙管が閉塞すると伝熱阻害を生じる。煙管内のダストの堆積を防止するために燃焼ガスの流速を上げることが考えられるが、ダストにより煙管が摩耗する。
また、横型であるために、減圧ボイラの高さ(直径)に対して横方向の長さが長く、例えば特許文献1のボイラでは、図6に示すように、缶水の上昇流部(黒矢印)と下降流部(白矢印)との水頭差を大きくとることができないため、循環力を大きくとれないという問題があった。更に、特許文献1のボイラでは、下降流部(白矢印)はバッフル板Bで仕切られた流路であり、加熱管(煙管)や受熱管が設けられないため、ボイラ断面から分かるように、伝熱部の充填率が悪く、ボイラが大きくなる。そのため設置面積が大きくなり、構造が複雑となる。
そこで、本発明は、燃焼排ガスに含まれる煤塵による煙管内での堆積閉塞やそれに伴う伝熱阻害を防止し、缶水の循環力を向上することにより伝熱特性を向上させるとともに、小型化を図ることのできる減圧ボイラ、該減圧ボイラを備えるバイナリー発電システム、及び、前記バイナリー発電システムを備る焼却施設を提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る減圧ボイラは、第1手段として、焼却炉からの煤塵を含む燃焼ガスから回収した熱でバイナリー発電システムの冷媒を加熱する減圧ボイラであって、缶体内に配置された複数の煙管が鉛直方向に設けられ、前記煙管が、前記缶体内の中央部に設けられた複数の前記煙管からなる第1煙管群を含み、前記第1煙管群の半径方向外側を、所定間隙を介して螺旋状に囲むようにして、前記バイナリー発電システムの冷媒受熱管が設けられ、前記煙管が、前記第1煙管群を螺旋状に囲む冷媒受熱管の半径方向外側の同心状領域に配置された複数の前記煙管からなる第2煙管群を更に含むことを特徴する。
また、本発明に係る減圧ボイラの第2手段は、焼却炉からの煤塵を含む燃焼ガスから回収した熱でバイナリー発電システムの冷媒を加熱する減圧ボイラであって、缶体内に配置された複数の煙管が鉛直方向に設けられ、前記缶体が上部管板を有し、前記上部管板と静止時の缶水水位とに所定の間隙が形成され、前記上部管板の外側に燃焼ガス入口部が接続され、前記煙管が前記上部管板を貫通するとともに前記燃焼ガス入口部内に連通する第1煙管群を含み、前記缶体が下部管板を有し、前記第1煙管群が前記下部管板を貫通し、前記第1煙管群を通過した燃焼ガス中のダストを収集するための錐状のホッパーが接続され、前記ホッパーの錐壁に設けられた燃焼ガス排出口と、前記ホッパーの下端部に設けられたダスト排出用開閉部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る減圧ボイラの第3手段は、焼却炉からの煤塵を含む燃焼ガスから回収した熱でバイナリー発電システムの冷媒を加熱する減圧ボイラであって、缶体内に配置された複数の煙管が鉛直方向に設けられ、前記缶体の上部で前記缶体の外側へ突出するように且つ前記缶体内と連通するよう設けられ、前記缶体内で発生した減圧蒸気により前記バイナリー発電システムの冷媒受熱管を予熱する予熱部を更に備えることを特徴とする。
また、本発明に係る減圧ボイラの第4手段は、上記第手段において、前記予熱部は、前記冷媒受熱管の予熱により凝縮した凝縮水が流れ落ちて前記缶体内に戻るように前記缶体の側へ低くなる傾斜底面を有することを特徴とする
また、本発明に係る減圧ボイラの第5手段は、上記第手段において、前記第1煙管群が、前記缶体内の中央部に設けられた複数の前記煙管からなり、前記第1煙管群の半径方向外側を、所定間隙を介して螺旋状に囲むようにして、前記バイナリー発電システムの冷媒受熱管が設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係るバイナリー発電システムは、上記第1、3〜5手段の何れかに記載の減圧ボイラと、前記減圧ボイラにより加熱された前記冷媒受熱管内の蒸気で駆動するタービンと、前記タービンにより駆動する発電機と、前記冷媒受熱管内の冷媒を循環させる循環ポンプと、前記冷媒受熱管内の冷媒を凝縮させる凝縮器と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る焼却施設は、上記第5手段に記載の減圧ボイラ、前記減圧ボイラにより加熱された前記冷媒受熱管内の蒸気で駆動するタービン、前記タービンにより駆動する発電機、前記冷媒受熱管内の冷媒を循環させる循環ポンプ、及び、前記冷媒受熱管内の冷媒を凝縮させる凝縮器を備えるバイナリー発電システムと、前記燃焼ガス入口部に燃焼排ガスを供給する焼却炉と、前記燃焼ガス排出口から排出された燃焼排ガスを処理する排ガス処理系統と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、下水汚泥焼却炉の燃焼等による煤塵を含む燃焼ガスから熱回収し、バイナリー発電システムの冷媒を加熱する減圧ボイラにおいて煙管を鉛直方向とすることで、煙管の閉塞を解消する。
また、缶体内の半径方向中心側に煙管群を設け、その外周側に冷媒受熱管を配設することにより、缶体内のスペースを有効活用して缶体内の伝熱面積を大きく取れるとともに、缶水の循環力を高めて熱貫流率を向上させることができるため小型化が可能となる。
本発明に係る焼却装置を示す概略系統図である。 図1の減圧ボイラの内部構造を拡大して示す要部拡大図である。 図2のIII−III線断面図である。 図1の減圧ボイラの変形例を示す要部拡大図である。 図4のV−V線断面図である。 従来の低圧ボイラを示す縦断側面図である。
本発明の実施形態について、以下に図1〜図3を参照して説明する。なお、全図及び全実施例を通し、同一又は類似の構成部分には同符号を付している。
図1は、本発明に係るバイナリー発電システムを備える焼却施設の一実施形態を示す概略系統図である。
焼却炉1は、廃棄物、汚泥、木屑等を燃焼させて約850℃以上の燃焼ガスGを排出する。焼却炉1には、送風機2から燃焼用空気Eが供給される。空気加熱器3は、燃焼ガスGと燃焼用空気との熱交換により、燃焼用空気Eを加熱する一方で、燃焼ガスGを約600〜700℃に冷却する。
空気加熱器3で冷却された燃焼ガスGは、減圧ボイラ4Aの燃焼ガス入口部5から減圧ボイラ4Aの煙管6を通って減圧ボイラ4Aの下部から排出された後、排ガス処理系統7を経て大気中に放出される。減圧ボイラ4Aで燃焼ガスGは例えば150℃程度まで熱回収される。排ガス処理系統7は、公知技術であるので詳細な説明を省略するが、図示例では、飛灰を集塵するバグフィルタ等の集塵装置7a、排ガス中の有害物質(HCl、SOx、NOx等)を除去する排煙処理装置7b、誘引送風機7c、煙突7d等を含む。
減圧ボイラ4Aで燃焼ガスGから吸収された熱は、バイナリー発電の蒸気サイクルであるバイナリー発電システム8で冷媒受熱管8a内を循環する冷媒(作動流体)の加熱に利用される。この冷媒は、標準沸点が100℃より低い有機媒体、例えばHFC245fa(R-245fa)、HFC134a、イソペンタン、ノルマルペンタン、アンモニア水等の低沸点媒体が用いられ得る。
バイナリー発電システム8は、図示例のように、減圧ボイラ4Aにより冷媒受熱管8a内を流れる冷媒を加熱して得られた蒸気で駆動するタービン8bと、タービン8bにより駆動して発電する発電機8cと、冷媒受熱管8a内の冷媒を循環させる循環ポンプ8dと、冷媒受熱管8a内の冷媒を凝縮させる凝縮器8eとを備えている。バイナリー発電の蒸気サイクル(ランキンサイクル)は公知であるので、詳細な説明を省略する。
図2及び図3を参照して、減圧ボイラ4Aは、上部管板10、下部管板11、及び上部管板10と下部管板11とを接続する胴12を備える缶体13と、上部管板10の外側に接続された燃焼ガス入口部5と、缶体13内を鉛直方向に延び上部管板10及び下部管板11を貫通するとともに燃焼ガス入口部5内に連通する複数の煙管6よりなる第1煙管群15と、下部管板11の外側に接続され第1煙管群15を通過した燃焼ガス中のダストを収集するためのホッパー16と、ホッパー16の下端部に設けられたダスト排出用開閉部22と、ホッパー16の錐壁16aに設けられた燃焼ガス排出口17と、を備えている。
燃焼ガス入口部5が煙道20によって焼却炉1と接続され、燃焼ガス排出口17が排ガス処理系統7の煙道21と接続されている。燃焼ガス入口部5は、煙道20を形成するダクトが上部に連通接続される筒型のケーシングとすることができる。
減圧ボイラ4Aは、缶体13内に缶水すなわち熱媒水Fが所定水位(図2の水位)まで封入されている。缶体13内の熱媒水Fの上部減圧室Vは、図外の抽気ポンプにより大気圧より低い所定の圧力範囲(例えば、絶対圧力67kPa以下)の減圧状態に維持される。
缶体13内を減圧して大気圧より低圧とすることにより、熱媒水Fは、飽和温度が下がり、標準沸点より低い温度で沸騰する。熱媒水Fとしては、水、臭化リチウム水溶液等が用いられる。
缶体13の胴12の上部で缶体13の外側へ突出するように予熱部30が設けられている。予熱部30は、缶体13の内部と連通するように設けられている。予熱部30は、缶体13の上部減圧室Vで発生した減圧蒸気により冷媒受熱管8aを予熱するようになっている。減圧蒸気は、冷媒受熱管8aを予熱することにより、熱を奪われて凝縮し、再び凝縮水に戻る。予熱部30は、冷媒受熱管8a内の冷媒を予熱することにより凝縮した凝縮水が缶体13内に流れ落ちるように、缶体13の側へ低くなる傾斜底面30aを有している。
缶体13の内部は、煙管6の複数からなる第1煙管群15が配置されている第1煙管ゾーンZ1と、第1煙管ゾーンZ1の外周側であって冷媒受熱管8aが配置されている受熱ゾーンZ2とが、缶体13の鉛直軸線Yを中心とする同心状に分けられている。
受熱ゾーンZ2にある冷媒受熱管8aは、第1煙管群15の半径方向外側の周囲を螺旋状に周回して囲むように配設されている。図示例で冷媒受熱管8aは一本のみ図示されているが、複数本であってもよい。第1煙管群15と冷媒受熱管8aとの間、及び、冷媒受熱管8aと胴12の内面との間には、それぞれ、半径方向に所定の間隙X1、X2が設けられている。
上記構成を有する焼却設備によれば、焼却炉1から排出された燃焼ガスGは、空気加熱器3を冷却された後、燃焼ガス入口部5を通じて第1煙管群15に流入する。第1煙管群15内を流れる燃焼ガスGから受熱した熱媒水Fは、沸騰し、缶体中央部の第1煙管ゾーンZ1で蒸気と熱媒水の混合領域となる。周囲の受熱ゾーンZ2では、沸騰は起きず、冷媒水のままである。このため、第1煙管ゾーンZ1と冷媒受熱管8aの受熱ゾーンZ2とでは水頭差が発生し、熱媒水Fの循環が起きる(図2の矢印参照)。中央部の第1煙管ゾーンZ1が上昇流で、その周囲の受熱ゾーンZ2が下降流である。
中央部の第1煙管ゾーンZ1での上昇流は沸騰を伴ったものであるため、沸騰水は上部管板10に衝突する。上部管板10の上部は、燃焼ガスGにさらされ高温腐食が懸念されるが、上部管板10の下部をこの沸騰水が衝突して冷却するため、熱媒水温度+10℃程度となり、高温腐食を防止することができる。
沸騰水の上部管板10への衝突を考慮して、上部管板10と静止時の熱媒水Fの缶水水位とに所定の間隙X3が形成されている。この間隙X3は、例えば、100mm〜150mmとすることができる。
本実施形態では、熱媒水として臭化リチウム水溶液が用いられ、缶体13内の絶対圧力を67kPaに維持し、熱媒水Fの温度を130℃に保つようにしている。腐食を防止するために、熱媒水Fの種類に応じて飽和温度が120℃以上となるように、缶体13内の圧力が制御される。腐食は、焼却炉の燃焼排ガスに含まれるが、都市ガスや重油の燃焼ガスには含まれていない硫黄化合物が主な原因である。
第1煙管群15を上方から下方へ流れ出た燃焼ガスGは、ホッパー16内で90度方向転換し、煙道21に排出される。燃焼ガスGに含まれるダストは、燃焼ガスGが第1煙管群15の煙管6内を鉛直方向に流れるため、第1煙管群15の煙管6内に堆積しない。そして、第1煙管群15の煙管6から排出された燃焼ガスGは、ホッパー16内で90度方向転換されることで、ホッパー16内で燃焼ガスGからダストが分離され、分離されたダストはホッパー16内に溜まり、ダストが分離された燃焼ガスGは煙道21から排出される。ホッパー16内に堆積したダストは、ダスト排出用開閉部22を開くことで排出される。ダスト排出用開閉部22は、例えば二重ダンパにより形成される。
予熱部30は、胴12から外側へ突出するように設けられているため、沸騰した減圧蒸気が予熱部30の冷媒受熱管8aに妨げられることなく上部管板10に衝突し、上部管板10の燃焼ガスによる温度上昇を効果的に防止することができる。
図4及び図5は、本発明に係る減圧ボイラの変形例を示している。図4に示す減圧ボイラ4Bは、受熱ゾーンZ2の半径方向外側の同心状領域に、煙管6の複数からなる第2煙管群40が配置さている第2煙管ゾーンZ3が更に設けられている。第2煙管群40は、第1煙管群15を螺旋状に囲む冷媒受熱管8aと半径方向に所定の間隙X4を介して配置され、胴12の内面とも所定の間隙X5を介している。上部管板10に燃焼ガス排出部41が接続されており、燃焼ガス排出部41内に第2煙管群40が連通する。燃焼ガス排出部41は、燃焼ガス入口部5を囲むドーナツ状のケーシングとすることができ、排ガス処理系統の煙道21に接続される。
上記構成を有する減圧ボイラ4Bによれば、熱媒水Fは、第1煙管群15のある中央部の第1煙管ゾーンZ1及び第2煙管群40のある外周部(第2煙管ゾーンZ3)で沸騰して上昇流となり、冷媒受熱管8aがある両管群の中間領域(受熱ゾーンZ2)で下降流となる。また、熱媒水Fの沸騰上昇流により、上部管板10の高温化を防止し得る。
また、減圧ボイラ4Bでは、第1煙管群15の煙管6を通過した燃焼ガスGは、ホッパー42内で180度方向転換され、第2煙管群40の煙管6を通り、燃焼ガス排出部41を介して排出される。燃焼ガスは、ホッパー42内で流速が低下し、ホッパー42内で180度方向転換することで、ダストが燃焼ガスGから分離される。燃焼ガスGから分離されたダストはダスト排出用開閉部22から排出される。燃焼ガスGが180度反転後に第2煙管群40の煙管6内を上昇する場合、ホッパー42内でのガス流速(低速)で随伴するダスト以外はホッパー42内で除去されて燃焼ガスGが第2煙管群40の煙管6に流入する。第2煙管群40の煙管6内は、ホッパー42内のガス流速以上のガス流速であるため、燃焼ガスGに随伴してきたダストは堆積しない。
図2に示した減圧ボイラ4Aは、設置面積に制約が多く、高さ方向に制約が少ない場合に適しており、図3に示した減圧ボイラ4Bは、設置面積に制約が少なく、高さ方向に制約が多い場合に適している。
本発明は上記実施形態に限定解釈されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 焼却炉
2 送風機
3 空気加熱器
4A 減圧ボイラ
4B 減圧ボイラ
5 燃焼ガス入口部
6 煙管
7 排ガス処理系統
7a 集塵装置
7b 排煙処理装置
7c 誘引送風機
7d 煙突
8 バイナリー発電システム
8a 冷媒受熱管
8b タービン
8c 発電機
8d 循環ポンプ
8e 凝縮器
10 上部管板
11 下部管板
12 胴
13 缶体
15 第1煙管群
16 ホッパー
16a 錐壁
17 燃焼ガス排出口
20 煙道
21 煙道
22 ダスト排出用開閉部
30 予熱部
30a 傾斜底面
40 第2煙管群
41 燃焼ガス排出部
42 ホッパー
E 燃焼用空気
F 熱媒水
G 燃焼ガス
V 上部減圧室
Z1 第1煙管ゾーン
Z2 受熱ゾーン
Z3 第2煙管ゾーン

Claims (7)

  1. 焼却炉からの煤塵を含む燃焼ガスから回収した熱でバイナリー発電システムの冷媒を加熱する減圧ボイラであって、
    缶体内に配置された複数の煙管が鉛直方向に設けられ
    前記煙管が、前記缶体内の中央部に設けられた複数の前記煙管からなる第1煙管群を含み、
    前記第1煙管群の半径方向外側を、所定間隙を介して螺旋状に囲むようにして、前記バイナリー発電システムの冷媒受熱管が設けられ、
    前記煙管が、前記第1煙管群を螺旋状に囲む冷媒受熱管の半径方向外側の同心状領域に配置された複数の前記煙管からなる第2煙管群を更に含むことを特徴する前記減圧ボイラ。
  2. 焼却炉からの煤塵を含む燃焼ガスから回収した熱でバイナリー発電システムの冷媒を加熱する減圧ボイラであって、
    缶体内に配置された複数の煙管が鉛直方向に設けられ、
    前記缶体が上部管板を有し、前記上部管板と静止時の缶水水位とに所定の間隙が形成され、前記上部管板の外側に燃焼ガス入口部が接続され、
    前記煙管が前記上部管板を貫通するとともに前記燃焼ガス入口部内に連通する第1煙管群を含み、
    前記缶体が下部管板を有し、前記第1煙管群が前記下部管板を貫通し、前記第1煙管群を通過した燃焼ガス中のダストを収集するための錐状のホッパーが接続され、
    前記ホッパーの錐壁に設けられた燃焼ガス排出口と、
    前記ホッパーの下端部に設けられたダスト排出用開閉部と、
    を備えることを特徴とする減圧ボイラ。
  3. 焼却炉からの煤塵を含む燃焼ガスから回収した熱でバイナリー発電システムの冷媒を加熱する減圧ボイラであって、
    缶体内に配置された複数の煙管が鉛直方向に設けられ、
    前記缶体の上部で前記缶体の外側へ突出するように且つ前記缶体内と連通するよう設けられ、前記缶体内で発生した減圧蒸気により前記バイナリー発電システムの冷媒受熱管を予熱する予熱部を更に備えることを特徴とする減圧ボイラ。
  4. 前記予熱部は、前記冷媒受熱管の予熱により凝縮した凝縮水が流れ落ちて前記缶体内に戻るように前記缶体の側へ低くなる傾斜底面を有することを特徴とする請求項3に記載の減圧ボイラ。
  5. 前記第1煙管群が、前記缶体内の中央部に設けられた複数の前記煙管からなり、
    前記第1煙管群の半径方向外側を、所定間隙を介して螺旋状に囲むようにして、前記バイナリー発電システムの冷媒受熱管が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の減圧ボイラ。
  6. 請求項1、3〜5の何れかに記載の減圧ボイラと、前記減圧ボイラにより加熱された前記冷媒受熱管内の蒸気で駆動するタービンと、前記タービンにより駆動する発電機と、前記冷媒受熱管内の冷媒を循環させる循環ポンプと、前記冷媒受熱管内の冷媒を凝縮させる凝縮器と、を備えることを特徴とするバイナリー発電システム。
  7. 請求項に記載の減圧ボイラ、前記減圧ボイラにより加熱された前記冷媒受熱管内の蒸気で駆動するタービン、前記タービンにより駆動する発電機、前記冷媒受熱管内の冷媒を循環させる循環ポンプ、及び、前記冷媒受熱管内の冷媒を凝縮させる凝縮器を備えるバイナリー発電システムと、
    前記燃焼ガス入口部に燃焼排ガスを供給する焼却炉と、前記燃焼ガス排出口から排出された燃焼排ガスを処理する排ガス処理系統と、を備えることを特徴とする焼却施設。
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