JP6573230B2 - 個人認証システム、個人情報媒体、端末装置、及び、個人認証方法 - Google Patents

個人認証システム、個人情報媒体、端末装置、及び、個人認証方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6573230B2
JP6573230B2 JP2015559814A JP2015559814A JP6573230B2 JP 6573230 B2 JP6573230 B2 JP 6573230B2 JP 2015559814 A JP2015559814 A JP 2015559814A JP 2015559814 A JP2015559814 A JP 2015559814A JP 6573230 B2 JP6573230 B2 JP 6573230B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
personal
information medium
personal information
terminal device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015559814A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2015115075A1 (ja
Inventor
菅原 寛
寛 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MOFIRIA CORPORATION
Original Assignee
MOFIRIA CORPORATION
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MOFIRIA CORPORATION filed Critical MOFIRIA CORPORATION
Publication of JPWO2015115075A1 publication Critical patent/JPWO2015115075A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6573230B2 publication Critical patent/JP6573230B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F21/00Security arrangements for protecting computers, components thereof, programs or data against unauthorised activity
    • G06F21/30Authentication, i.e. establishing the identity or authorisation of security principals
    • G06F21/31User authentication
    • G06F21/32User authentication using biometric data, e.g. fingerprints, iris scans or voiceprints
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/40Extraction of image or video features
    • G06V10/48Extraction of image or video features by mapping characteristic values of the pattern into a parameter space, e.g. Hough transformation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V40/00Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands
    • G06V40/14Vascular patterns

Description

本発明は、個人情報媒体に予め格納された所有者の個人データと、個人情報媒体の利用者の照合用データとを比較して個人認証を行う場合に、個人情報媒体に格納された個人データを外部に送信することなく個人認証が可能となる、個人認証システム、個人情報媒体、端末装置、及び、個人認証方法に関する。
クレジットカードなどを用いた取引の安全性を高めるために、個人認証について種々の方法が行われている。例えば、クレジットカードの利用者が本当の所有者であるか否かを、クレジットカードの裏面にされたサインと伝票にされるサインの筆跡が一致するか否かで判断したり、クレジットカードに本人の顔写真を刷り込んでおき、顔写真と所持者の顔とを照合して一致するか否かを判断するといったことが行われている。
更には、スマートカード(smart card)のような個人情報媒体を用いたクレジットカードやキャッシュカードなどにあっては、所有者の指紋、虹彩および血管のパターン等といった個人データを予めカードに格納しておき、取引の際に利用者から取得した照合用データと一致するか否かを比較することで、利用者の認証を行うといったことも行われている。特に、生体の静脈パターンを用いた認証技術は、認証の精度に優れているといった利点の他、身体的内部情報を用いているため偽造が困難であり、また、利用者の心理的抵抗感も少ないといった利点を備えている(非特許文献1参照)。
社団法人日本自動認識システム協会著、「よくわかるバイオメトリクスの基礎」、第1版、株式会社オーム社、平成17年9月5日、p.47−55
個人情報媒体を用いたクレジットカードなどの利用者が本当の所有者であるか否を確認する場合、利用者の照合用データをPOS端末(point-of-sale terminal)などの端末装置に取り込み、更に、個人情報媒体に格納された個人データを端末装置に取り込んだ上で、端末装置が認証処理を行うといった構成が考えられる。
POS端末などには高速かつ大規模の情報処理装置を搭載することが可能であるので、上述した構成は、画像情報のパターンマッチングなどといった複雑な処理も短時間に行うことができるといった利点を備えている。しかしながら、個人情報媒体に格納された個人データを端末装置側に送信するといったことが必要となるため、悪意を持った者が端末装置を改変するなどといったことにより個人情報媒体に格納された個人データが外部に漏洩するといった危険性を完全に払拭することは難しい。
従って、本発明の目的は、個人情報媒体に格納された個人データを端末装置側に送信することなく認証処理を行うことができる、個人認証システム、個人情報媒体、端末装置、及び、個人認証方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の個人認証システムは、
個人情報媒体および端末装置から構成され、個人情報媒体の利用者が個人情報媒体の所有者であるか否かを認証して処理を行うための個人認証システムであって、
前記端末装置は、前記個人情報媒体の利用者の生体情報に基づいて照合用データを生成する照合用データ生成部を含んでおり、
前記個人情報媒体は、前記個人情報媒体の所有者の生体情報に基づいて生成された個人データが格納された記憶装置を有する情報処理部を含んでおり、
前記個人情報媒体は、前記端末装置から送信された前記照合用データと、前記個人データとに基づいて照合処理を行うと共に、照合処理の結果を示す照合結果情報を前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、前記個人情報媒体から送信された照合処理の結果を示す照合結果情報に応じた処理を行う、
個人認証システムである。
本発明の個人認証システムにおいて、前記照合用データおよび前記個人データは、指静脈パターンの情報に基づいて生成される構成とすることができる。
この場合において、前記照合用データおよび前記個人データは、指静脈パターンの角度分布を示すデータ群から成るメタデータ部分、指静脈パターンを複数のブロックに分割したときの各ブロックに含まれる線図の画素数を値とするデータ群から成る部分空間データ部分、及び、指静脈パターンに離散的なハフ変換を施して得られるデータ群から成るハフ変換データ部分から構成されている態様とすることができる。
上述した各種の好ましい構成を含む本発明の個人認証システムにおいて、前記情報処理部は、前記照合用データと前記個人データとの差分に基づいて照合処理を行う構成とすることができる。
この場合において、前記情報処理部は、前記照合用データと前記個人データとの差分の絶対値の和と、所定の閾値との大小関係とに基づいて照合処理を行う構成とすることができる。
上述した各種の好ましい構成を含む本発明の個人認証システムにおいて、前記メタデータ部分には、更に、メタデータの総和を示すデータが付加されている構成とすることができる。
上述した各種の好ましい構成を含む本発明の個人認証システムにおいて、前記部分空間データ部分には、更に、部分空間データの総和を示すデータが付加されている構成とすることができる。
上述した各種の好ましい構成を含む本発明の個人認証システムにおいて、前記ハフ変換データ部分には、更に、ハフ変換データの総和を示すデータが付加されている構成とすることができる。
上記の目的を達成するための本発明の端末装置は、
個人情報媒体の利用者が個人情報媒体の所有者であるか否かを認証するための照合処理を個人情報媒体側で行う個人認証システムに用いられる端末装置であって、
前記端末装置は、前記個人情報媒体の利用者の生体情報に基づいて照合用データを生成する照合用データ生成部を含んでおり、生成した照合用データを個人情報媒体側に送信する、
端末装置である。
本発明の端末装置において、前記照合用データは、指静脈パターンの情報に基づいて生成される構成とすることができる。
この場合において、前記照合用データは、指静脈パターンの角度分布を示すデータ群から成るメタデータ部分、指静脈パターンを複数のブロックに分割したときの各ブロックに含まれる線図の画素数を値とするデータ群から成る部分空間データ部分、及び、指静脈パターンに離散的なハフ変換を施して得られるデータ群から成るハフ変換データ部分から構成されている構成とすることができる。
上述した各種の好ましい構成を含む本発明の端末装置において、前記メタデータ部分には、更に、メタデータの総和を示すデータが付加されている構成とすることができる。
上述した各種の好ましい構成を含む本発明の端末装置において、更に、部分空間データの総和を示すデータが付加されている構成とすることができる。
上述した各種の好ましい構成を含む本発明の端末装置において、前記ハフ変換データ部分には、更に、ハフ変換データの総和を示すデータが付加されている構成とすることができる。
上記の目的を達成するための本発明の個人情報媒体は、
個人情報媒体の利用者が個人情報媒体の所有者であるか否かを認証するための照合処理を個人情報媒体側で行う個人認証システムに用いられる個人情報媒体であって、
前記個人情報媒体は、前記個人情報媒体の所有者の生体情報に基づいて生成された個人データが格納された記憶装置を有する情報処理部を含んでおり、
前記個人情報媒体は、外部の端末装置から送信された照合用データと、前記個人データとに基づいて照合処理を行うと共に、照合処理の結果を示す照合結果情報を外部の端末装置に送信する、
個人情報媒体である。
本発明の個人情報媒体において、前記個人データは、指静脈パターンの情報に基づいて生成される構成とすることができる。
この場合において、前記個人データは、指静脈パターンの角度分布を示すデータ群から成るメタデータ部分、指静脈パターンを複数のブロックに分割したときの各ブロックに含まれる線図の画素数を値とするデータ群から成る部分空間データ部分、及び、指静脈パターンに離散的なハフ変換を施して得られるデータ群から成るハフ変換データ部分から構成されている構成とすることができる。
上述した各種の好ましい構成を含む本発明の個人情報媒体において、前記情報処理部は、前記照合用データと前記個人データとの差分に基づいて照合処理を行う構成とすることができる。
この場合において、前記情報処理部は、前記照合用データと前記個人データとの差分の絶対値の和と、所定の閾値との大小関係とに基づいて照合処理を行う構成とすることができる。
上述した各種の好ましい構成を含む本発明の個人情報媒体において、前記メタデータ部分には、更に、メタデータの総和を示すデータが付加されている構成とすることができる。
上述した各種の好ましい構成を含む本発明の個人情報媒体において、前記部分空間データ部分には、更に、部分空間データの総和を示すデータが付加されている構成とすることができる。
上述した各種の好ましい構成を含む本発明の個人情報媒体において、前記ハフ変換データ部分には、更に、ハフ変換データの総和を示すデータが付加されている構成とすることができる。
上記の目的を達成するための本発明の個人認証方法は、
個人情報媒体の利用者の生体情報に基づいて照合用データを生成する照合用データ生成部を含む端末装置と、所有者の生体情報に基づいて生成された個人データが格納された記憶装置を有する情報処理部を含む個人情報媒体とを用いた個人認証方法であって、
前記端末装置において、前記個人情報媒体の利用者の生体情報に基づいて照合用データを生成するステップ、
前記端末装置から前記個人情報媒体に前記照合用データを送信するステップ、
前記個人情報媒体において、前記端末装置から送信された前記照合用データと、前記個人データとに基づいて照合処理を行うステップ、
前記端末装置から前記個人情報媒体に照合処理の結果を示す照合結果情報を送信するステップ、
前記端末装置において、前記個人情報媒体から送信された照合処理の結果を示す照合結果情報に応じた処理を行うステップ、
を有する個人認証方法である。
本発明の個人認証システムに用いられる個人認証媒体、本発明の個人認証媒体、及び、本発明の個人認証方法に用いられる個人認証媒体(以下、これらを単に、本発明の個人認証媒体と呼ぶ場合がある)として、例えば、スマートカードを挙げることができる。ISO/IEC 7816で規定された接触型のスマートカードや、ISO/IEC 10536,14443,15693,18092で規定された非接触型のスマートカードを用いることができる。尚、電子商取引用のICチップを内蔵した携帯電話などの電子機器も個人情報媒体として用いることができる。
本発明の個人認証システムに用いられる端末装置、本発明の端末装置、及び、本発明の個人認証方法に用いられる端末装置(以下、これらを単に、本発明の端末装置と呼ぶ場合がある)は、演算回路、記憶装置(メモリ)、画像センサといった周知の回路素子などを用いて構成することができる。本発明の実施に支障が生じない限り、端末装置の構成は特に限定するものではない。
指静脈パターンは、生体内で反射した近赤外光を撮像して静脈パターンを含む画像を取得するといった方法で生成することができる。近赤外光は、生体組織に対する透過性が高い。一方、特定の波長(800〜900ナノメートル前後)の近赤外光は静脈の血液中の還元ヘモグロビンに吸収されるといった特性を示す。従って、生体からの近赤外光を撮像した画像において、静脈パターンは影となって表れる。
本発明によれば、個人情報媒体から個人データを外部に送信することなく照合処理が行われるので、悪意を持った者が端末装置を改変するなどといったことにより個人情報媒体に格納された個人データが外部に漏洩するといった危険性を払拭することができる。
図1は、第1の実施形態に係る個人認証システムの模式的なブロック図である。 図2は、利用者の照合用データを生成するために端末装置側で行う動作を説明するための模式的なフローチャートである。 図3の(A)及び(B)は、ハフ変換を説明するための模式的なグラフである。 図4の(A)及び(B)は、図3の(B)に引き続き、ハフ変換を説明するための模式的なグラフである。 図5の(A)は、利用者の静脈パターンの模式図である。図5の(B)は、静脈パターンをハフ変換した後のデータのρ−θパラメータ空間における模式的な分布図である。 図6は、図5の(B)に示すグラフから第1順位と第2順位のデータを抽出したときの、ρ−θパラメータ空間における模式的な分布図である。 図7の(A)及び(B)は、静脈パターンをハフ変換した後のデータからメタデータを生成する方法を説明するための図である。 図8の(A)ないし(C)は、利用者の静脈パターンの細線化データから部分空間データを生成する方法を説明するための模式図である。 図9は、端末装置側が生成した照合用データの構造を説明するための模式的なメモリマップである。 図10の(A)及び(B)は、登録済の個人データと、照合用データとの関係を説明するための模式的なメモリマップである。 図11は、利用者の認証処理のために個人情報媒体側で行う動作を説明するための模式的なフローチャートである。 図12は、図11に示すステップS2102による処理を説明するための模式的なフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の個人認証システム、個人情報媒体、端末装置、及び、個人認証方法について説明する。本発明は実施形態に限定されるものではなく、実施形態における種々の数値や構成材料は例示である。以下の説明において、同一要素または同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、本発明の個人認証システム、個人情報媒体、端末装置、及び、個人認証方法に関する。
図1は、第1の実施形態に係る個人認証システムの模式的なブロック図である。
個人認証システム1は、個人情報媒体200および端末装置100から構成され、個人情報媒体200の利用者が個人情報媒体200の所有者であるか否かを認証して処理を行うためのシステムである。端末装置100は、個人情報媒体200の利用者の生体情報に基づいて照合用データCMdataを生成する照合用データ生成部130を含んでいる。個人情報媒体200は、個人情報媒体200の所有者の生体情報に基づいて生成された個人データPMdataが格納された記憶装置を有する情報処理部210を含んでいる。個人情報媒体200は、端末装置100から送信された照合用データCMdataと、個人データPMdataとに基づいて照合処理を行うと共に、照合処理の結果を示す照合結果情報CRinfoを端末装置100に送信する。端末装置100は、個人情報媒体200から送信された照合処理の結果を示す照合結果情報CRinfoに応じた処理を行う。
照合用データCMdataおよび個人データPMdataは、生体情報に基づいて生成される。より具体的には、照合用データCMdataおよび個人データPMdataは、指静脈パターンの情報に基づいて生成される。
個人認証システム1における個人認証方法は、
端末装置100において、個人情報媒体200の利用者の生体情報に基づいて照合用データCMdataを生成するステップ、
端末装置100から個人情報媒体200に照合用データCMdataを送信するステップ、
個人情報媒体200において、端末装置100から送信された照合用データCMdataと、個人データPMdataとに基づいて照合処理を行うステップ、
前記個人情報媒体200から前記端末装置100に照合処理の結果を示す照合結果情報CRinfoを送信するステップ、
前記端末装置100において、前記個人情報媒体200から送信された照合処理の結果を示す照合結果情報CRinfoに応じた処理を行うステップ、
を有する。
以下、端末装置100として店舗などにおけるPOS端末を想定し、個人情報媒体200としてスマートカードを用いたクレジットカードを想定して説明するが、これらは例示にすぎない。尚、説明の都合上、個人情報媒体200をクレジットカード200と記す場合がある。
個人認証システム1の概要について説明する。
クレジットカード200は、CPU220や記憶装置230を含む情報処理部210を備えている。記憶装置230には、予め、登録済の個人データPMdata(クレジットカードの申込者の生体情報に基づいて生成された個人データ)が格納されている。より具体的には、登録済の個人データPMdataは指静脈パターンの情報に基づいて生成されており、後述する図10の(A)に示すDATA(1)ないしDATA(U)から成る情報が格納されている。
DATA(1)ないしDATA(U)から成る個人データPMdataは、指静脈パターンの角度分布を示すデータ群から成るメタデータ部分、指静脈パターンを複数のブロックに分割したときの各ブロックに含まれる線図の画素数を値とするデータ群から成る部分空間データ部分、及び、指静脈パターンに離散的なハフ変換を施して得られるデータ群から成るハフ変換データ部分から構成されている。図10の(B)に示すdata(1)ないしdata(U)から成る照合用データCMdataも同様である。個人データPMdataおよび照合用データCMdataの内容などについては、後で詳しく説明する。尚、個人データPMdataおよび照合用データCMdataは、例えば、右手の第二指(人差し指)の情報に基づいて生成されるとする。
クレジットカードの利用者が店舗において取引を行う場合、店舗側は、端末装置100における図示せぬカード読み取り部に、利用者が提示したクレジットカード200を例えば載置し、端末装置100を動作させる。クレジットカード200には、電磁誘導などといった周知の方法によって、動作に必要な電力が供給される。
端末装置100は、利用者に、端末装置100の撮像部110上に指を載置するように促す。端末装置100は、利用者の指300の静脈画像を取得し、それに基づいて照合用データCMdataを生成する。そして、端末装置100は、生成した照合用データCMdataを、周知の方法によりクレジットカード200に送信する。クレジットカード200の情報処理部210は、受信した照合用データCMdataと、記憶装置230に格納されている登録データとに基づいて認証処理を行う。情報処理部210は、両者が一致すると判定した場合には[一致]といった照合結果を示す情報を端末装置100に送信し、両者が一致しないと判定した場合には[不一致]といった照合結果を示す情報を端末装置100に送信する。端末装置100は、[一致]を示す情報を受信した場合には、クレジットカードの利用者が本当の所有者であるとして取引処理を行い、[不一致]を示す情報を受信した場合には、再度の照合を求めたり取引を中止するといった処理を適宜行う。上述した処理は、例えば、端末装置100の図示せぬ制御回路に格納されたプログラムを動作させ、また、個人情報媒体200の情報処理部210に格納されたプログラムを動作させることで行うことができる。
この構成によれば、クレジットカード200に格納された個人情報を端末装置100に送信することなく個人認証の処理が行われる。従って、クレジットカード200に格納された個人情報が漏洩するといった危険性は生じない。
以上、個人認証システム1の概要について説明した。引き続き、端末装置100、個人情報媒体200、及び、個人認証システム1について、詳しく説明する。
端末装置100は、
利用者の指の画像を取得する撮像部110、
撮像した画像データを処理する画像処理部120、
画像処理部120からのデータに基づいて照合用データCMdataを生成する照合用データ生成部130、
生成された照合用データCMdataを個人情報媒体200に送信すると共に個人情報媒体200から送信される照合結果を受信する送受信部140、
受信された照合結果に基づいて所定の取引処理を行う取引処理部150、
を備えている。
撮像部110は、例えば、近赤外光画像の撮像が可能な画像センサから成り、指静脈パターンを含む近赤外光画像を取得する。撮像部110として、例えば、エリアセンサやラインセンサといった、周知の画像センサを用いることができる。
画像処理部120は、撮像部110が撮像した近赤外光画像に所定の画像処理を施すことで静脈パターンを求める。そして、照合用データ生成部130は、静脈パターンに基づいて、照合用データCMdataを生成する。
後述する図9に示すように、照合用データCMdataは、メタデータ部分、部分空間データ部分、及び、ハフ変換データ部分によって構成されている。図2ないし図9を参照して、利用者の照合用データを生成するために端末装置側で行う動作を説明する。
図2は、利用者の照合用データを生成するために端末装置側で行う動作を説明するための模式的なフローチャートである。
端末装置100は、「撮像部上に指を載置する」といった動作を利用者に促す表示を例えば図示せぬ表示部に行う。そして、撮像部110を動作させて、利用者の指300の近赤外光画像を撮像して静脈パターンを含む画像を取得する(ステップS1101)。近赤外光は、生体組織に対する透過性が高い。一方、特定の波長(800〜900ナノメートル前後)の近赤外光は静脈の血液中の還元ヘモグロビンに吸収されるといった特性を示す。従って、生体からの近赤外光を撮像した画像において、静脈パターンは影となって表れる。図2におけるステップS1101の右側に、取得した画像を模式的に示した。尚、取得した画像には、静脈パターンの他、種々のノイズも含まれる。図にあっては、静脈パターンを破線で示し、ノイズをハッチングで示した。
ここでは、右手の第二指(人差し指)の基節から末節にかけての画像を取得するとする。説明の都合上、利用者の指300の画像にあっては、指の伸びる方向をX方向とし、これに直交する方向をY方向とする。
次いで、指300の静脈パターンを含む画像に画像処理を施す(ステップS1102)。例えば、指300の静脈パターンを含む画像にフィルタ処理を施し、ノイズとなる情報の除去やエッジ抽出処理を行う。フィルタ処理は、周知の画像処理技術によって行うことができる。静脈パターンは基本的には指に沿って延びるので、ノイズ処理の場合には、図においてY方向に延びるノイズを除去するといったフィルタ処理を行えばよい。また、エッジ抽出処理は、例えば2階微分処理を施すことによって行うことができる。図2におけるステップS1102の右側に、画像処理を施した画像を模式的に示した。
次いで、画像の2値化処理や拡大/縮小処理を適宜行い、静脈パターンの細線化データ(スケルトンデータ)を生成する(ステップS1103)。これらの処理は、周知の画像処理技術によって行うことができる。図2におけるステップS1103の右側に、細線化データを模式的に示した。以下の説明において、細線化データの画素数はX方向に160画素、Y方向に60画素であって、細線部の画素値=1、背景部の画素値=0であるとしてとして説明するが、これに限るものではない。
次いで、照合用データCMdataを構成する、メタデータ、部分空間データ、及び、ハフ変換データの生成について説明する。説明の都合上、先ず、ハフ変換(Hough変換)の原理について簡単に説明する。
図3の(A)及び(B)、並びに、図4の(A)及び(B)は、ハフ変換の原理を説明するための模式的なグラフである。
図3の(A)に示すように、X−Y平面上の或る点(x,y)を通る直線ax+by+c=0に対して原点から垂線を引いたときの長さを符号ρで表し、この垂線がX軸となす角を符号θ[rad]で表せば、直線ax+by+c=0は以下の式(1)のように表すことができる。
ρ=xcosθ+ysinθ (1)
ここで、図3の(B)に示すように、X−Y平面上の或る点(x,y)を通る直線は無限に存在するが、それぞれの直線に対して、(ρ,θ)の組が一義的に決まる。従って、上記の式(1)を用いて計算をすれば、或る点(x,y)を通るそれぞれの直線に対応した、ρ−θパラメータ空間における曲線が、図4の(A)のように求まる。
図4の(B)は、X−Y平面上の或る点(x1,y1)を通り無限に存在する直線に対応するρ−θパラメータ空間における曲線CL(x1,y1)と、X−Y平面上の或る点(x2,y2)を通り無限に存在する直線に対応するρ−θパラメータ空間における曲線CL(x2,y2)との関係を示している。曲線CL(x1,y1)と曲線CL(x2,y2)との交点(ρ12,θ12)は、X−Y平面上の点(x1,y1)と点(x2,y2)とを通る直線を表している。
以上、ハフ変換の原理について簡単に説明した。引き続き、図2のステップS1201及びS1202に示す、ハフ変換処理に基づく特徴点抽出について説明する。
ステップS1103で生成された細線化データを、ρ−θパラメータ空間上に変換する(ステップS1201)。ρ−θパラメータ空間をM×N分割して離散化する場合、角度θがとり得る値は、以下の式(2)のように表される。
θ=−π/2+nπ/N (但し、n=0,1・・・,N) (2)
説明の都合上、ここでは、M=N=60であるとする。式(2)は、以下の式(2’)のように表される。
θ=−π/2+nπ/60 (但し、n=0,1・・・,60) (2’)
ρ−θに関する2次元配列P[ρ,θ]の各要素を0に初期化した後、ステップS1103で生成された細線化データをラスタ走査し、画素値が1の場合にはその(x,y)に対し、π/N[rad]間隔で上記式(1)に基づきρを求め整数化し、P[ρ,θ]の値に1を加えるといった投票を行う。
このとき、細線化データの画像は複数の対象点をもつため、ρ−θパラメータ空間と投票された値の加算値Zに基づいて、各θに対して順位付けを行う。この加算値Zの値は、細線化データの画像の形により決定され、ρやθの情報と共にスケルトンの特徴を表す。
ステップS1103で生成された細線化データを、以上のような手順によって、ρ−θパラメータ空間上に変換する。図5の(A)に示す利用者の静脈パターンをハフ変換した結果を図5の(B)に模式的に示す。
図5の(B)において、“○”記号、“□”記号、及び、“△”記号は、加算値Zに基づく第1順位、第2順位、及び、第3順位の特徴点を示す。図示の都合上、第4順位および第5順位は共に“+”記号で表し、第6順位以下の図示は省略した。これらの記号の意味は、後述する図6並びに図7の(A)及び(B)においても同様である。
次いで、ハフ変換処理の結果に基づいて、特徴点を抽出する(ステップS1202)。第何順位までの特徴点を選択して使用するかは、認証の精度や個人情報媒体200に格納する個人データPMdata(テンプレート)の大きさを勘案して決定すればよい。ここでは、第1順位および第2順位の特徴点を選択して使用するとして説明する。図9に示す照合用データCMdataのうちハフ変換データの部分は、このようにして抽出された第1順位と第2順位のデータから構成される。第n番目の角度θに対応する第1順位の値を符号hc(n,1)で示し、第2順位の値を符号hc(n,2)で表す。図6は、図5の(B)に示すグラフから第1順位と第2順位のデータを抽出したときの、ρ−θパラメータ空間における模式的な分布図である。
尚、ハフ変換データ部分には、更に、ハフ変換データの総和を示すデータを付加してもよい。ここでは、照合用データCMdataに、符号hc(0,1)ないしhc(N,2)の値の総和を得ることで得られる値hc_sumを更に含ませている。個人情報媒体200に格納される個人データPMdataについても同様である。図9に示す例では、ハフ変換データの部分の先頭に値hc_sumを配置している。
以上、図2に示すハフ変換処理に基づく特徴点抽出について説明した。次いで、図2に示すメタデータ処理のステップS1211について説明する。
メタデータは、ステップS1103で生成された細線化データの概要を表すデータであって、ステップS1201によるハフ変換処理の結果を利用して生成される。
ハフ変換処理後のP[ρ,θ]に着目する。例えば、上記式(2’)においてn=30のとき、θ=0である。ここで、θ=0における投票値Zを加算すると、ステップS1103で生成された細線化データにおいて指の長手方向に沿った静脈の長さの総和に対応した値が得られる。例えば、第6順位以下のデータを無視するとすれば、上記の操作は図7(A)及び(B)のように表される。符号Z1ないしZ5は、それぞれ、θ=0における第1順位ないし第5順位の投票値を示す。
従って、n=0,1・・・,Nのそれぞれに対応するθにおいて、投票値Zをそれぞれ加算することにより、θと、θに対応する投票値Zの総和から成る2次元データが生成される(図7の(B)を参照)。この2次元データは、ステップS1103で生成された細線化データにおける線図の角度分布に対応したデータであり、ここでは、メタデータと呼ぶ。
細線化データから生成されたメタデータを比較することによって、複雑な計算処理をすることなく処理を行うことができる。類似した細線化データにあっては、線図の角度分布も概ね似たものとなるからである。
図9に示す照合用データCMdataのうちメタデータ部分には、このようにして生成されたデータが格納される。尚、N=60の場合には、メタデータは61個のデータから構成される。しかしながら、線図の角度分布の類似性を判断する上で、必ずしもこれら全てを用いる必要はない。例えば、n=0,10,20,30,40,50,60の場合に対応するデータのみ選択するといった態様であってもよい。ここでは、(N+1)個のデータのうち適当な間隔を空けて選択したR個のデータが抽出されるとする。
図9に示す照合用データCMdataのうちメタデータの部分は、このようにして抽出されたR個のデータから構成される。R個のデータを符号hs(1)ないしhs(R)と表す。
尚、メタデータ部分には、更に、メタデータの総和を示すデータを付加してもよい。ここでは、照合用データCMdataに、符号hs(1)ないしhs(R)の値の総和を得ることで得られる値hs_sumを更に含ませている。個人情報媒体200に格納される個人データPMdataについても同様である。図9に示す例では、メタデータ部分の先頭に値hs_sumを配置している。
以上、図2に示すメタデータ処理のステップS1211について説明した。次いで、図2のステップS1301及びS1302に示す、部分空間処理に基づく特徴点抽出について説明する。
部分空間処理により得られるデータも、ステップS1103で生成された細線化データの概要を表すデータである。但し、メタデータ処理とは異なり、ステップS1103で生成された細線化データを用いて生成される。
図8の(A)ないし(C)は、利用者の静脈パターンの細線化データから部分空間データを生成する方法を説明するための模式図である。
先ず、ステップS1103で生成された細線化データを、所定のサイズのブロック単位で分割する(図8の(A)及び(B)を参照)。細線化データは、X方向にJ個のブロック、Y方向にK個のブロックに分割されるとする。細線化データの画素数がX方向に160画素、Y方向に60画素の場合に、例えばブロックが10×5のサイズであるとするとすれば、J=16、K=12といった値となる。
そして、各ブロックに含まれる細線の画素数をそのブロック(部分空間)の値とする(図8の(B)及び(C)を参照)。尚、図(C)にあっては、細線の画素数の大小関係を模式的にハッチングの濃淡で示した。
図9に示す照合用データCMdataのうち部分空間データの部分は、このようにして生成されたデータから構成される。第J列(但し、j=1,2・・・,J)、第k列(但し、k=1,2・・・,K)目のデータを符号bs(k,j)と表す。J=16、K=12の場合には、部分空間データは192個のデータから構成される。
尚、部分空間データ部分には、更に、部分空間データの総和を示すデータを付加してもよい。ここでは、照合用データCMdataに、符号bs(1,1)ないしbs(K,J)の値の総和を得ることで得られる値bs_sumを更に含ませている。個人情報媒体200に格納される個人データPMdataについても同様である。図9に示す例では、照合用データCMdataの部分の先頭に値bs_sumを配置している。
以上、部分空間処理に基づく特徴点抽出について説明した。
部分空間による特徴抽出のメリットは、照合計算における位置ずれによる差分の変化が、スケルトンの形状特徴に依存している点にある。
端末装置100は、上記のhs_sum及びhs(1)ないしhs(R)、bs_sum及びbs(1,1)ないしbs(K,J)、並びに、hc_sum及びhc(0,1)ないしhc(N,2)から成るデータ列を、照合用データCMdataを構成するdata(1)ないしdata(U)として生成し、個人情報媒体200に送信する。上述した符号N,R,J,Kの値にもよるが、照合用データCMdataの大きさは数百バイトといった規模に抑えることができる。
クレジットカード200は、受信した照合用データCMdataを記憶装置230に一時保存し、照合処理を行う。引き続き、図1、図10、図11、及び、図12を参照して、端末装置100、個人情報媒体200、及び、個人認証システム1について、詳しく説明する。
上述したように、図1に示すクレジットカード200の記憶装置230には、予め、登録済の個人データPMdataが格納されている。より具体的には、登録済の個人データPMdataは指静脈の情報に基づいて生成されており、図10の(A)に示すDATA(1)〜DATA(U)から成る情報が格納されている。クレジットカード200への個人情報の格納は、例えば外部から個人情報の読み出しが不可能となるように、スマートカードの規格などに応じて適宜周知の方法を用いて行えばよい。
DATA(1)〜DATA(U)は、クレジットカードの申込者の生体情報に基づいて予め生成されたデータであって、照合用データCMdataに対応するデータとして構成されている。個人データPMdataの生成方法は、照合用データCMdataの生成方法と同様であるので説明を省略する。上述したhc_sumに対応するデータをHC_sumと表し、hc(0,1)ないしhc(N,2)に対応するデータをHC(0,1)ないしHC(N,2)と表す。上述したhs_sumに対応するデータをHS_sumと表し、hs(1)ないしhs(R)に対応するデータをHS(1)ないしHS(R)と表す。上述したbs_sumに対応するデータをBS_sumと表し、bs(1,1)ないしbs(K,J)に対応するデータをBS(1,1)ないしBS(K,J)と表す。
図11及び図12を参照して、個人情報媒体200などの動作について詳しく説明する。
個人情報媒体200は、照合用データCMdataを構成するdata(1)ないしdata(U)を受信し(ステップS2101)、記憶装置230に一時保存する。そして、個人情報媒体200は、個人データPMdataを構成するDATA(1)ないしDATA(U)と、照合用データCMdataを構成するdata(1)ないしdata(U)との差分を判定し、両者が一致すると判定した場合には[一致]といった照合結果を示す照合結果情報CRinfo(例えば「1」という値)を端末装置100に送信し(ステップS2103)、両者が一致しないと判定した場合には[不一致]といった照合結果を示す照合結果情報CRinfo(例えば「0」という値)を端末装置100に送信する(ステップS2104)。上述した処理は、情報処理部210に格納されたプログラムを動作させることで行うことができる。
端末装置100は、受信した照合結果情報CRinfoに応じた処理を適宜行う(ステップS1401)。例えば、[一致]を示す照合結果情報CRinfoを受信した場合、端末装置100の取引処理部150は、クレジットカードの利用者が本当の所有者であるとして取引処理を行い、[不一致]を示す照合結果情報CRinfoを受信した場合には、再度の照合を求めたり取引を中止するといった処理を適宜行うといった構成とすることができる。
ステップS2102の詳細について説明する。図12に示すように、ステップS2102は、個人データPMdataを構成するDATA(1)ないしDATA(U)と照合用データCMdataを構成するdata(1)ないしdata(U)とのそれぞれの誤差の絶対値の和を求めるステップS2102Aと、誤差の絶対値の和が所定の閾値Thresh_Levelより小さいかどうかを判定するステップS2102Bとから成る。
所定の値Thresh_Levelは、本人拒否率(FRR:False Rejection Rate)や他人受入率(FAR:False Acceptance Rate)を勘案して、十分な認証精度で認証ができるように実験などに基づいて適宜設定すればよい。
以上、端末装置100、個人情報媒体200、及び、個人認証システム1について、詳しく説明した。
図12に示すステップS2102Aは、数百バイト程度のデータ列について差分を計算し、絶対値を加算するといった演算処理によって行うことができる。従って、比較的低速かつ小規模な処理部であっても、認証処理を実使用上支障のない時間(例えば2〜3秒程度)で行うことができる。
尚、処理の一層の高速化を図るために、照合用データCMdataと個人データPMdataの一部、例えば、メタデータの部分のみ比較するといった構成とすることもできる。上述したように、メタデータは細線化データにおける線図の角度分布に対応したデータであり、類似した細線化データにあっては、線図の角度分布も概ね似たものとなるからである。また、場合によって、上述したHS_SUM、BS_SUM、及び、HC_SUMと、hs_SUM、bs_SUM、及び、hs_SUMの部分のみ比較するといった構成とすることもできる。
以上、本発明を好ましい実施形態に基づいて説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。実施形態における生体認証システムの構成要素の具体的な構成、構造は例示であり、適宜、変更することができる。
例えば、照合用データや個人データは、メタデータ部分、部分空間データ部分、及び、ハフ変換データ部分の順で並ぶデータ列として説明したが、これに限るものではない。照合用データと個人データとの照合に支障が生じない限り、データ列の並びは特に限定するものではない。
撮像時の指の位置のばらつきによって、個人データを構成する部分空間データBS(k,j)に対して、照合用データを構成する部分空間データbs(k,j)が対応せず、bs(k−1,j)、bs(k+1,j)、bs(k,j−1)、bs(k,j+1)、bs(k−1,j−1)、bs(k−1,j+1)、bs(k+1,j−1)、及び、bs(k+1,j+1)のいずれかが対応するデータとなるといったことも考えられる。このような場合には、部分空間データの差分を取る際に、データの対応関係を平面上の8方向にずらした状態で差分の絶対値の総和を8通り取り、その中から最小のものを選択して採用するといった構成とすればよい。
秘匿性を更に高めるために、個人データや照合用データには暗号化を施してもよい。暗号化の方法は特に限定するものではなく、周知の方法を用いることができる。尚、復号における処理負担を考慮して、データの一部、例えば、ハフ変換データ部分にのみ暗号化を施すといった構成とすることもできる。
なお、本発明は、日本国にて2014年1月31日に特許出願された特願2014−018101の特許出願に基づく優先権主張の利益を享受するものであり、当該特許出願に記載された内容は、全て本明細書に含まれるものとする。
1・・・生体認証システム、
100・・・端末装置、
110・・・撮像部、
120・・・画像処理部、
130・・・照合用データ生成部、
140・・・送受信部、
150・・・取引処理部、
200・・・個人情報媒体(スマートカードを用いたクレジットカード)、
210・・・情報処理部、
220・・・中央処理装置(CPU)、
230・・・記憶装置(メモリ)

Claims (13)

  1. 個人情報媒体および端末装置から構成され、個人情報媒体の利用者が個人情報媒体の所有者であるか否かを認証して処理を行うための個人認証システムであって、
    前記端末装置は、前記個人情報媒体の利用者の指静脈パターンを離散化されたρ−θパラメータ空間上にハフ変換したデータから離散化されたθに対応する第1順位から所定の順位までのデータを選択して構成されたデータ群から成るハフ変換データ部分と前記θに対応する前記第1順位から所定の順位までの数値を積算したデータ群を有するメタデータ部分とを含む照合用データを生成する照合用データ生成部を含んでおり、
    前記個人情報媒体は、前記個人情報媒体の所有者の指静脈パターンを離散化されたρ−θパラメータ空間上にハフ変換したデータから離散化されたθに対応する第1順位から所定の順位までのデータが選択されて構成されたデータ群から成るハフ変換データ部分と前記θに対応する前記第1順位から所定の順位までの数値を積算したデータ群を有するメタデータ部分とを含む個人データが格納された記憶装置を有する情報処理部を含んでおり、
    前記個人情報媒体は、前記端末装置から送信された前記照合用データと、前記個人データとに基づいて照合処理を行うと共に、照合処理の結果を示す照合結果情報を前記端末装置に送信し、
    前記端末装置は、前記個人情報媒体から送信された照合処理の結果を示す照合結果情報に応じた処理を行う、
    個人認証システム。
  2. 前記個人データと前記照合用データとにおける前記メタデータ部分は、前記θに対応する第1順位から第5順位までの数値を積算したデータ群を有する、
    請求項1に記載の個人認証システム。
  3. 前記個人データは、前記所有者の指静脈パターンを複数のブロックに分割したときの各ブロックに含まれる線図の画素数を値とするデータ群から成る部分空間データ部分を更に有しており、
    前記照合用データは、前記利用者の指静脈パターンを複数のブロックに分割したときの各ブロックに含まれる線図の画素数を値とするデータ群から成る部分空間データ部分を更に有している、
    請求項1または請求項2に記載の個人認証システム。
  4. 前記個人データと前記照合用データとにおける前記部分空間データ部分には、更に、部分空間データの総和を示すデータが付加されている、
    請求項3に記載の個人認証システム。
  5. 前記個人データと前記照合用データとにおける前記メタデータ部分には、更に、メタデータの総和を示すデータが付加されている、
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の個人認証システム。
  6. 前記個人データと前記照合用データとにおける前記ハフ変換データ部分には、更に、ハフ変換データの総和を示すデータが付加されている、
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の個人認証システム。
  7. 前記情報処理部は、前記照合用データと前記個人データとの差分に基づいて照合処理を行う、
    請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の個人認証システム。
  8. 前記情報処理部は、前記照合用データと前記個人データとの差分の絶対値の和と、所定の閾値との大小関係とに基づいて照合処理を行う、
    請求項7に記載の個人認証システム。
  9. 個人情報媒体の利用者が個人情報媒体の所有者であるか否かを認証するための照合処理を個人情報媒体側で行う個人認証システムに用いられる端末装置であって、
    前記端末装置は、前記個人情報媒体の利用者の指静脈パターンを離散化されたρ−θパラメータ空間上にハフ変換したデータから離散化されたθに対応する第1順位から所定の順位までのデータを選択して構成されたデータ群から成るハフ変換データ部分と前記θに対応する前記第1順位から所定の順位までの数値を積算したデータ群を有するメタデータ部分とを含む照合用データを生成する照合用データ生成部を含んでおり、生成した照合用データを個人情報媒体側に送信する、
    端末装置。
  10. 前記照合用データは、前記利用者の指静脈パターンを複数のブロックに分割したときの各ブロックに含まれる線図の画素数を値とするデータ群から成る部分空間データ部分を更に有している、
    請求項9に記載の端末装置。
  11. 個人情報媒体の利用者が個人情報媒体の所有者であるか否かを認証するための照合処理を個人情報媒体側で行う個人認証システムに用いられる個人情報媒体であって、
    前記個人情報媒体は、前記個人情報媒体の所有者の指静脈パターンを離散化されたρ−θパラメータ空間上にハフ変換したデータから離散化されたθに対応する第1順位から所定の順位までのデータが選択されて構成されたデータ群から成るハフ変換データ部分と前記θに対応する前記第1順位から所定の順位までの数値を積算したデータ群を有するメタデータ部分とを含む個人データが格納された記憶装置を有する情報処理部を含んでおり、
    前記個人情報媒体は、外部の端末装置から送信された照合用データと、前記個人データとに基づいて照合処理を行うと共に、照合処理の結果を示す照合結果情報を外部の端末装置に送信する、
    個人情報媒体。
  12. 前記個人データは、前記利用者の指静脈パターンを複数のブロックに分割したときの各ブロックに含まれる線図の画素数を値とするデータ群から成る部分空間データ部分を更に有している、
    請求項11に記載の個人情報媒体。
  13. 個人情報媒体の利用者の指静脈パターンを離散化されたρ−θパラメータ空間上にハフ変換したデータから離散化されたθに対応する第1順位から所定の順位までのデータを選択して構成されたデータ群から成るハフ変換データ部分と前記θに対応する前記第1順位から所定の順位までの数値を積算したデータ群を有するメタデータ部分とを含む照合用データを生成する照合用データ生成部を含んでいる端末装置と、
    所有者の指静脈パターンを離散化されたρ−θパラメータ空間上にハフ変換したデータから離散化されたθに対応する第1順位から所定の順位までのデータが選択されて構成されたデータ群から成るハフ変換データ部分と前記θに対応する前記第1順位から所定の順位までの数値を積算したデータ群を有するメタデータ部分とを含む個人データが格納された記憶装置を有する情報処理部を含んでいる個人情報媒体と、
    を用いて、
    前記端末装置において、前記個人情報媒体の利用者の指静脈パターンに基づいて照合用データを生成するステップ、
    前記端末装置から前記個人情報媒体に前記照合用データを送信するステップ、
    前記個人情報媒体において、前記端末装置から送信された前記照合用データと、前記個人データとに基づいて照合処理を行うステップ、
    前記個人情報媒体から前記端末装置に照合処理の結果を示す照合結果情報を送信するステップ、
    前記端末装置において、前記個人情報媒体から送信された照合処理の結果を示す照合結果情報に応じた処理を行うステップ、
    を有する個人認証方法。
JP2015559814A 2014-01-31 2015-01-23 個人認証システム、個人情報媒体、端末装置、及び、個人認証方法 Active JP6573230B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014018101 2014-01-31
JP2014018101 2014-01-31
PCT/JP2015/000300 WO2015115075A1 (ja) 2014-01-31 2015-01-23 個人認証システム、個人情報媒体、端末装置、及び、個人認証方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015115075A1 JPWO2015115075A1 (ja) 2017-03-23
JP6573230B2 true JP6573230B2 (ja) 2019-09-11

Family

ID=53731091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015559814A Active JP6573230B2 (ja) 2014-01-31 2015-01-23 個人認証システム、個人情報媒体、端末装置、及び、個人認証方法

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP2963618A4 (ja)
JP (1) JP6573230B2 (ja)
CN (1) CN104820796A (ja)
WO (1) WO2015115075A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102005549B1 (ko) 2018-08-09 2019-07-30 주식회사 센스톤 가상코드 기반의 금융거래제공시스템, 가상코드생성장치, 가상코드검증장치, 가상코드 기반의 금융거래제공방법 및 가상코드 기반의 금융거래제공프로그램

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63153687A (ja) * 1986-12-17 1988-06-27 Fujitsu Ltd 指紋の紋様検出方法および装置
JPH11339049A (ja) * 1998-05-27 1999-12-10 Hitachi Maxell Ltd カード認証システム
JP4161942B2 (ja) * 2003-06-30 2008-10-08 ソニー株式会社 画像照合方法、画像照合装置、プログラム
JP4500834B2 (ja) * 2007-07-18 2010-07-14 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 Icカード内認証システム
JP4353317B2 (ja) * 2008-11-19 2009-10-28 株式会社日立製作所 情報伝達システム
CN101853542B (zh) * 2009-04-01 2012-01-18 张子文 一种集成了手指静脉识别技术的ic卡消费系统
JP2011044102A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Sony Corp 生体認証装置、テンプレート登録方法、生体認証方法およびプログラム
CN101667137B (zh) * 2009-10-12 2012-09-26 哈尔滨工程大学 使用方向滤波技术的手指静脉纹路提取方法
JP6182830B2 (ja) * 2012-06-11 2017-08-23 株式会社モフィリア 電子機器
CN103530544A (zh) * 2012-07-04 2014-01-22 株式会社茉菲莉亚 生物体认证系统、生物体认证方法以及生物体认证程序

Also Published As

Publication number Publication date
EP2963618A4 (en) 2016-11-30
JPWO2015115075A1 (ja) 2017-03-23
WO2015115075A1 (ja) 2015-08-06
CN104820796A (zh) 2015-08-05
EP2963618A1 (en) 2016-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9613428B2 (en) Fingerprint authentication using stitch and cut
US9036876B2 (en) Method and system for authenticating biometric data
KR101656566B1 (ko) 생체 특징 벡터 추출 장치, 생체 특징 벡터 추출 방법, 및 생체 특징 벡터 추출 프로그램
JP5799586B2 (ja) 生体認証装置、生体認証方法及び生体認証用コンピュータプログラム
KR101853270B1 (ko) 지문인식방법을 채용한 휴대용 보안인증기의 보안 인증방법
US8270681B2 (en) Vein pattern management system, vein pattern registration apparatus, vein pattern authentication apparatus, vein pattern registration method, vein pattern authentication method, program, and vein data configuration
JP6075084B2 (ja) 画像変換装置、画像変換方法、生体認証装置及び生体認証方法ならびに画像変換用コンピュータプログラム
Chavez-Galaviz et al. Embedded biometric cryptosystem based on finger vein patterns
Benhammadi et al. Embedded fingerprint matching on smart card
JP6187262B2 (ja) 生体情報処理装置、生体情報処理方法及び生体情報処理用コンピュータプログラム
JP6573230B2 (ja) 個人認証システム、個人情報媒体、端末装置、及び、個人認証方法
EP2148296A1 (en) Vein pattern management system, vein pattern registration device, vein pattern authentication device, vein pattern registration method, vein pattern authentication method, program, and vein data structure
KR101853266B1 (ko) 지문인식방법을 채용한 휴대용 보안인증기
JP5279007B2 (ja) 照合システム、照合方法、プログラム及び記録媒体
CN107301549A (zh) 指纹认证系统和方法
Sharma et al. Personal authentication based on vascular pattern using finger vein biometric
KR101995025B1 (ko) 지문인식센서 및 터치스크린에 남은 지문을 이용한 지문 이미지 복원 방법 및 장치
Cucinotta et al. Hybrid fingerprint matching on programmable smart cards
CN111160247A (zh) 一种扫描掌静脉进行立体三维建模、识别的方法
Singla et al. Performance Analysis of Authentication system: A Systematic Literature Review
JPH01320586A (ja) パターン画像処理装置
Tran Privacy-Preserving Biometric Authentication
Sharma et al. Encryption of Text Using Fingerprints
Saleh Enhanced secure algorithm for fingerprint recognition
Garg et al. A critical study and comparative analysis of multibiometric systems using iris and fingerprints

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6573230

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250